- 唯「ゾンビの平沢」 1
唯「ゾンビの平沢」 2
唯「ゾンビの平沢」 3
唯「ゾンビの平沢」 4【完結】
347:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/02/01(火) 13:12:39.23:oU4XMhGz0
★10
翌日、私は寝坊をした。
ここに来てから、いつも目覚ましが鳴る前に自然と目が覚めていたのに。
私は昨日の出来事を思い出そうとした。
しかし、私の記憶は靄が掛かった様に曖昧になっていた。
隣にムギちゃんの姿は見えなかった。
ふと、全裸の自分に気が付く。
とりあえず、ベッドから出て服を着る事にした
時計を見ると、午前10時半を少し過ぎた所だ。
服を着て、リビングルームに移動する。
部屋を見渡すと、中央にある台の上に、メモとおにぎりが置かれていた。
「お腹が空いたらこれを食べて下さい。私は点滴に行ってきます。紬」
私はムギちゃんの作ってくれたおにぎりを口にした。
朝に作った物だろう。
すっかり冷めてはいたけれど、塩がしっかり効いていて美味しかった。
歯磨きをし、髪を整え、私は医務室に向かった。