2013年10月21日 08:30 久「息の根を止めてしまいたくなる程に」 元スレ 全てのレス 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 20:42:55.59 :+Y4xIrIO0 和「須賀君、ちょっといいですか?」 京太郎「和か、わざわざ俺のクラスまで来てどうしたんだ?」 和「今日の放課後、空いてませんか?」 京太郎「え、今日は咲の買い物に付き合う約束が…」 和「…実は私、前から須賀君のこと気になってたんです///」 京太郎「ええっ!?」 和「それで、須賀君に私の初めてを貰ってもらえたら、と///」 京太郎「」 読む →
2013年10月21日 07:05 モバP「俺が菜々を満足させる。」 元スレ 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/20(日) 23:37:07.32 :5a07cNam0 モバP「俺が菜々を満足させる。」 菜々「へへ、ほんとですか?Pさん♪」 P「ああ、もちろんだ。」 読む →
2013年10月21日 00:30 八幡「キラキラネームか……」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 16:24:21.39 :nVgaNTP10 八幡(こいつらは子供の名前をなんだと思ってるのかね) 八幡(どういう意図でその名前になったのか聞いてみたい。マジで) 八幡(つうか、俺のクラスにいるリア充どもも、将来そういった名前をつけるかもしれないんだよな) 八幡「……」 八幡「なあ由比ヶ浜」 由比ヶ浜「え、なにー?ヒッキーなんかよう?」 八幡「お前、将来子供になんて名前つけたいとか考えてるか?」 由比ヶ浜「え、ひ、ヒッキー?そそそそれって」 八幡「ちょっと聞いてみただけだから、思い付かないなら答えなくてもい」 由比ヶ浜「まって!そうだなあ、あたしなら男の子なら>>5、女の子なら>>10かな!!」 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 16:25:40.42 :GAggi1uR0 健太郎 10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 16:26:24.84 :/dRvBt+e0 由比子 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 16:26:55.20 :xWQ4rLWw0 普通過ぎワロタ 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 16:27:48.97 :1qKCPG/J0 さすがゆいたそ 読む →
2013年10月20日 23:05 P「貴音秘蔵のカップめんをこっそりペヤングに変えた結果wwww」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 18:01:39.21 :SYWoD0uh0 P「やめろ!貴音!早まるな!!」 響「そうだぞ!いくらラーメンじゃなくてペヤングだからって!」 貴音「もう良いのです。未練はありません」 響「そんな……」 P「すまん……俺が悪かった!謝る!この通りだ」 貴音「私は私の意志でこの選択をしたのです。私は、我が道を往くのみ」 響「お願いだから!もうやめてよ貴音ぇ……!!」 P「やめてくれ!見ていられない……」 貴音「おかしな話ですね。なぜか私は今、とても興奮しているのです」 響「えっ!?」 貴音「未知なる体験……未知なる世界……なんと胸躍る!!」 P「落ち着け、早まるな!!」 貴音「問答無用!!」ヒュッ 響「ああっ!!貴音ぇ!!!」 P「なんてこった……ホントにやりやがった……オエッ」 読む →
2013年10月20日 21:05 綾「山茶花の生垣」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 15:39:45.88 :eojW+cPZ0 カレン「アヤヤって、なんだか古風でお堅い感じするデス」 私の隣を歩いていたカレンが、こちらを向いて言った。 綾「どうして」 カレンのすぐ横を、赤いコートを着て犬の散歩をしている中年女性が通り抜けた。 再び歩き出したカレンに、私は歩調を合わせる。普段どおりの通学路を、二人で歩く。 茶色くなったアレチヌスビトハギが群生している空き地の、ゴミのポイ捨てを禁じる背の低い看板が錆びている。 カレン「ほら、今頭の中で堅い言い回ししマシタネ?」 綾「うーん、そうかしら」 ぴゅう、と寒風が吹き抜けて、私は腕を組んだ。いよいよ寒気がその本腰をあげ始めたようである。 読む →
2013年10月20日 19:05 モバP「朝の占いか」茄子「あっ、私一位!」 関連SS モバP「朝の占いか」茄子「あっ、私一位!」 茄子「今日は運が悪い日なのかも...」モバP「どうした?」 元スレ 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/10/18(金) 19:45:44.36 :oVFrbdZd0 『今日一番ラッキーなのは、1月生まれのあなた!』 茄子「あっ、私一位みたいです!」 P「うーん、さすがは茄子だな...」 『そして今日一番アンラッキーなのは、8月生まれのあなたでーす!』 P「なんだよ、朝っぱらからテンション下がるなぁ...」 茄子「大丈夫ですよ、こういう日もありますから♪」 P「一位だった人に言われてもねぇ」 茄子「もう、そう卑屈にならないでください...あっ、そうだ!」 ギュッ 茄子「じゃあ一位だった私と一緒にいれば問題ないです♪」 P「んー、じゃあそうするか」ギュッ 茄子「はい、そうしましょう♪」 読む →
2013年10月20日 17:05 怜「大学受かった」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 03:17:34.55 :Fc0rUXfQ0 ワーワー 竜華「怜!どうやった!?」 怜「あったでー」 竜華「ウチもあったで!一緒に大学行けるなー♪」ダキッ 怜「学部はちゃうけどな」ギュッ 竜華「ここ、家からは遠いからアパート借りるやろ?」ナデナデ 怜「んー、そやな」スリスリ 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 03:18:39.46 :Fc0rUXfQ0 竜華「一緒に住もうや!」 怜「うん、住もうな」 竜華「やったー♪」ギュー ヒソヒソ 怜「………?」 竜華「怜?どしたん?」 怜「んーん、なんでもない。学校に帰ろうや」 読む →
2013年10月20日 15:05 芳佳「お客様、初めてですか?」バルクホルン「ええ、はい……」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/19(土) 22:51:26.15 :rznLrmmv0 バルクホルン(今日の戦闘は激しかったな。早く風呂に入って寝るか) バルクホルン「ん?なんだ、この一室は?新しい施設か……?」 バルクホルン「……」ガチャ 芳佳「あ、バルクホ――いらっしゃいませー。お客様、初めてですか?」 バルクホルン「ええ、はい……。い、いや、宮藤。こんなところでなにをしている?この施設はなんだ?」 芳佳「この施設でマッサージをしています」 バルクホルン「マッサージ?」 芳佳「はい。今丁度、リーネちゃんが坂本さんにマッサージをしているところなんで、もう少し待ってくださいね。あ、色々コースがあるんで決めておいてくださいね」 バルクホルン「コースだと……?」 芳佳「オススメは全身ソープマッサージなんです。ちなみに501の人は無料ですから、安心してください。501に所属していないとこの入店はできないですけど」 バルクホルン「……」 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/19(土) 22:52:37.55 :mLyx1/nJ0 ほう 読む →
2013年10月20日 12:05 由比ヶ浜「え?違うの?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/20(日) 01:02:59.43 :VAYTeDhU0 奉仕部部室 比企谷「・・・」 雪ノ下「・・・」ペラッ 比企谷「・・・」 比企谷「なぁ雪ノ下・・・俺と」 雪ノ下「ごめんなさいそれは無理」 比企谷「やっぱそうなるんだ!まぁわかってたようん」 雪ノ下「何度も言ってくるなんて比企谷くんもしかしてM?」 比企谷「ちげーよ・・・」 比企谷「・・・はぁ・・・」 雪ノ下「気持ち悪いため息つかないでもらえるかしら」 雪ノ下「空気が汚れるのだけれど」 比企谷「はいはい・・・悪かったよ」 読む →
2013年10月20日 08:30 かがみ「はァ!? つかさに、か、彼氏ぃ……?」 関連SS かがみ「はァ!? つかさに、か、彼氏ぃ……?」 かがみ「はァ!? つかさが……け、喧嘩?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/18(金) 17:06:19.42 :LZYk18XX0 つかさ「う、うん…同じ科の人でね、すごく優しいんだ」 かがみ(つかさに彼氏? 嘘でしょ……私だってまだなのに…) かがみ「そ、そうっ、良かったじゃない。アンタが専門学校でもオロオロしてるのかなとか考えてると、 集中して講義も受けられなかったわよ。まぁ、きく限りじゃ私が心配するまでもなかったわけね」 つかさ「もうオロオロなんてしてないよ~、多分……」 かがみ「はいはい、それで? 話はおしまい?」 つかさ「え、いやいや。ここからが本題なの、お姉ちゃんに訊きたいことがあって…」モジモジ かがみ「? なによ改まって」 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/18(金) 17:11:24.73 :LZYk18XX0 つかさ「お姉ちゃんにしか訊けないというか……」 かがみ「なになにー、話してみなさいよ」 かがみ(私ったらなに強がってんのよ! 恋愛事情なんて私ダメなのに…) つかさ「えっと、えっと……フェ、フェッ…!」 かがみ「フェ?」 つかさ「フェラって、どういう意味なのっ!」 かがみ「」 つかさ「はぁ…はぁ……」 かがみ「…あ、あ、アンタ…! な、ななにを言って…///」 つかさ「あ、フェラって、やっぱりエッチな言葉なんだ…///」 かがみ「てか、声が大きい…!///」ヒソヒソ 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/18(金) 17:12:41.13 :3kHYuVNO0 俺は今タイムスリップしてるのか…? 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/18(金) 17:15:32.72 :0w3ybLFe0 >>16 何言ってんだよ 今は2007年だろ 読む →
2013年10月20日 07:05 三ツ矢サイダー「お前が俺に勝てるとでも?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/19(土) 18:18:58.57 :ojSrUh6z0 伊右衛門「何をっっっ!!清涼飲料水が古き良き伝統を好む日本人にちょっかいを出しおって!!」 三ツ矢サイダー「貴様は何もわかってないな、ここ数年の異常なほどの猛暑、その中で貴様のような苦みの塊が売れるはずも無いだろう」 伊右衛門「えぇい黙れ黙れ!日本人なら茶を飲むべきなのだ!貴様のような新参者にこの国を持っていかれてたまるか!」 三ツ矢サイダー「新参者ねぇ・・・ふふ、はははは!!!」 伊右衛門「何がおかしい!!糖の取りすぎで気でも触れたか!」 三ツ矢サイダー「1884年」 伊右衛門「・・・?」 三ツ矢サイダー「俺の生まれた年は1884年、明治17年だ!」 伊右衛門「あっ・・・あぁっ・・・・うわあああああああああああああ!!!!!」パァァァン 三ツ矢サイダー「・・・・水圧に耐えられずに破裂したか軟弱ものめ・・・」プシュッ 綾鷹「・・・・伊右衛門が・・・・やられた・・・・!」 読む →
2013年10月20日 00:30 由比ヶ浜「やばっ…今日ブラしてくるの忘れた!」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/19(土) 09:17:41.21 :xNIvl0OF0 由比ヶ浜「(急いでたからなぁ…どーしよ…)」 由比ヶ浜「(…まぁいっか)」 由比ヶ浜「(体育は見学すればいいし)」 由比ヶ浜「(うん、バレない!大丈夫!)」 読む →
2013年10月19日 23:05 モバP「三好紗南の飼い方、ファネッフー」 関連SS モバマス 飼い方 シリーズ:目次 元スレ 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/19(土) 18:34:37.78 :/3z27yK10 皆様、アイドルとゲームどちらがお好きですか? アイドル?ゲーム? 今回紹介するアイドルを飼育すればどちらも楽しむことができますよ 今回のアイドルはハイスコアガール…もとい三好紗南です 飼育方法はあまり難しくはありませんが、かなりお金がかかります 充分な資金がなければ飼育は難しいかもしれません ですがもしも貴方が『三好紗南とファイナルファイトしたい!!!結婚したい!!』 と思うのなら生活費を削るという方法もありますね 生活費を削る覚悟を持つものが最後に笑うのがこの世界なのです 読む →
2013年10月19日 21:05 由美「志々雄様のために私も強くなりたいのよ!」鎌足「由美さん…」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/19(土) 00:50:48.38 :8Khr4dzm0 志々雄のアジト── 由美「ハァ~……」 鎌足「あら、どうかしたの由美さん」 鎌足「珍しくため息なんかついちゃって……」 鎌足「志々雄様を心配させたら、承知しないわよ! なぁ~んて──」 由美「…………」 由美「ハァ~……」 鎌足「ちょ、ちょっと、ホントにどうしたのよ!」 読む →
2013年10月19日 19:05 由比ヶ浜「……キスマーク」比企谷「は?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/19(土) 11:10:58.08 :Or16noZT0 比企谷「急に何言ってんだお前。ビッチかよ」 由比ヶ浜「び、ビッチ言うな!っていうかそうじゃなくて!ヒッキーの首筋にキスマークが!ほら!」 比企谷「いやだから何言ってんだお前。なんで俺にキスマークがつくんだよ、ベルマークならまだしも」 由比ヶ浜「ベルマークは人間に付かないよ!?えと、要するにありえないって事?……じゃなくて!もしかしてヒッキー自分でも気付いてない?」 比企谷「いや、気付くも何も意味が分からん。そもそも俺の首筋にキスマークなんかつける相手が居ない」 由比ヶ浜「い、いや!けど付いてるし……ほら鏡見てよ」パカッ 比企谷「……」 比企谷「……何、これ……シール?剥がれないんだけど」ポリポリ 由比ヶ浜「ね?」 比企谷「いや、ね?じゃなくね?何これ呪いの証?俺死ぬの?」 由比ヶ浜「本当に身に覚えが無いんだ……よ、良かった」ボソッ 比企谷「いや何も良くないだろ、むしろ悪い。気持ち悪い!身に覚えの無いキスマークが付いてる事が分かっただけじゃねぇか」 由比ヶ浜「あ、そっか。けど、首筋にキスマークなんてそうそう付くものじゃないよね?」 比企谷「いや知らん……キスマークつけた経験あんのかよ」 由比ヶ浜「い、いや、」 読む →
2013年10月19日 17:05 舞園「まくら売りの少女」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/19(土) 07:05:29.88 :AkjMhdbR0 むかし むかし あるところに さやかちゃんという それはそれは とてもかわいらしい メインヒロインの 女の子が いました。 しかし さやかちゃんに お母さんは いなくて お父さんと 2人で くらして いました。 お父さんは まいにち おしごとが いそがしくて なかなか おうちに かえれません。 さやかちゃんは さみしい おもいをして まくらを ぬらす日々を おくっていたのでした。 そんなある日 お父さんの じぎょうが しっぱいしました。 いっしょに じぎょうを たちあげたゆうじんに だまされて まくらを たいりょうに 買わされたのです。 そのけっか ふりょうざいこを かかえて けっさんで たいりょうの あかじを 出してしまい かいしゃは とうさんすんぜん。 それがげんいんで お父さんは さやかちゃんを やしなうことが できなくなりました。 あれやこれやと なやんだすえに お父さんは さやかちゃんに こう言いました。 「このまくらを 売っておいで。 ぜんぶ売るまで おうちに かえってきては だめだよ」 いまのごじせい まくらなんて 売れるわけが ありません。 これは ただの ていのいい くちべらし なのです。 しかし じゅんすいで けなげで とてもせいかくの良い さやかちゃんは お父さんの おもいつめたひょうじょうを 見て 私が お父さんを 支えてあげないと というしめいかんで このけんをしょうだくしました。 「わかりました。 お父さんの おしごとを がんばって てつだいますね」 さやかちゃんの その天使のような いやされるえがおに お父さんは ざいあくかんに さいなまれました。 読む →
2013年10月19日 15:05 男「夜食を作ります」 関連SS 男「夜食を作ります」 妹「夜食を作りまーす」 幼馴染「夜食をつくります」 元スレ 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/14(月) 23:00:08.94 :xQO8x9iIo 『日清食品カップヌードル 醤油味』 妹「イエー!!」パチパチ 男「深夜だから、静かにしましょう」 妹「ィェー」 男「急に涼しくなって、秋らしくなってきたので、温かいものにします」 妹「ヒャッホウ! お兄ちゃん、サイコー!」 男「静かにな」 妹「はい」 読む →
2013年10月19日 12:05 モバP「言葉が重くなる病気?」 元スレ 1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 21:02:49 :oWF1/XjA 医者「ええ、大変に残念ですが」P「えっと、つまりどういう事でしょうか?」医者「その名の通り、重くなります」P「はあ」医者「まだ症状は出ていませんが、恐らく明日には発症してしまうかと」P「えっと、治す方法は?」医者「一日経てば自然と治癒します、ですが本当にその間は言葉が重くなってしまいますので おまけに自覚症状がありませんので、治るまで自分がおかしい事にも気づけません」P「わ、分かりました……」医者「段々と自我も薄れていきますので、思わぬ行動を取ることになるかもしれませんので。 お気を付けて」 読む →
2013年10月19日 08:30 宮藤「オリジナルすごろくやりましょう!」ネウロイ「……」カサカサカサカサ 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/18(金) 15:29:55.13 :+Imgowwu0 ―501基地― 芳佳「いち、に、さん、よん。えーと、『左隣の人に「大好き」と心を込めて言う』……? えぇ~!? 誰がこんなマスを用意したんですかぁ!?」 エイラ「ダレダロナー。ヒドイ、ヤツモ、イルナー」 ペリーヌ「エイラさんですわね」 リーネ「芳佳ちゃんからみて左だから……」 美緒「バルクホルンだな」 芳佳「あの……」 バルクホルン「ルールだ。やれ」 芳佳「それじゃあ……。だ、大好きっ!」 バルクホルン「そうか」 …カサカサカサカサ… シャーリー「ん? 虫か? ていっ」パシンッ …パリィン… 読む →
2013年10月19日 07:05 八幡「平塚先生をレ◯プしてみた」 元スレ 全てのレス 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/18(金) 20:02:05.38 :R5KQqfAw0 八幡「…」 平塚「どうした比企谷、随分濁った瞳をしているが?」 八幡「あ、先生…」 平塚「ああ、濁った瞳はいつもどおりだったな?」 八幡「…」 平塚「…は、反応を返してもらえないと少しさみしいんだがな」 八幡「…もう、先生でいいか…」ボソ 平塚「ん?なにか言ったか?」 八幡「いえ、何も」 八幡「ところで、先生…国語でわからないところが…」 平塚「お?比企谷が勉強で質問とは珍しいな、どれどれ?」 八幡「ここではなんなので…奉仕部の部室に行きましょう」 読む →
2013年10月19日 00:30 一方通行「ホモになった」 元スレ 4: ◆SoZEW6Fbg2:2013/10/14(月) 23:22:13.57 :vm5B147B0 一方通行「三下ァ…もうイッちまいそうなのかァ?」 上条「ああ、イキそうだ…」ビクンビクン 一方「我慢はよくねえなァ…そら、早くイッちまえよ」パンパン 上条「う、あああああ!!あ、一方通行!!」 一方「俺もイクぜ三下ァ!」ジャッパーン 読む →
2013年10月18日 23:05 松田翔太「IDOLM@STERシンデレラガールズ?」 元スレ 1: ◆hhWakiPNok:2013/10/17(木) 18:34:09.75 :phFXG6c90 松田翔太(28) 『ではこれより画像を映しますので、判定をお願いいたします』 翔太「わかりました」 『あくまでも松田翔太さんの個人的な主観で、判定してください』 翔太「わかりました」 3: ◆hhWakiPNok:2013/10/17(木) 18:39:10.02 :phFXG6c90 翔太「キュート」 読む →
2013年10月18日 21:05 まどか「ドクターK?」 元スレ 1:1:2013/09/24(火) 01:32:41.55 :pECpoFLx0 まどか☆マギカとスーパードクターKのクロスSSになります。 ドクターKって何?と思った方は近所のブックオフにでも行けば漫画が置いてあるので そちらを見てください。 2:1:2013/09/24(火) 01:33:08.62 :pECpoFLx0 プロローグ かつて日本に、日本医学界の最高権威・帝都大医学部を首席で卒業した天才青年医師がいた。 若くして国際レベルで活躍し、その執刀技術は特Aランク。 しかし、彼はある日、忽然と姿を消した。 彼こそは野獣の肉体に天才の頭脳、そして神技(しんぎ)のメスを持つ男。 その名は……K! 3:1:2013/09/24(火) 01:34:35.35 :pECpoFLx0 カルテ1.ドクターK現る! ほむら「鹿目まどか。貴女は自分の人生が、貴いと思う? 家族や友達を、大切にしてる?」 まどか「え…えっと…わ、私は…大切…だよ。 家族も、友達のみんなも。大好きで、とっても大事な人達だよ!」 ほむら「そう…もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね。 さもなければ、全てを失うことになる。 貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今までどおり、これからも…」 まどか「…」 ほむら(さて、これでいつものようにまどかを警戒させる事には成功したわ。 あとは魔女戦に備えて保健室で暫く寝ていようかしら。) 読む →
2013年10月18日 19:05 千早「暇ですね」貴音「左様ですか…」 関連SS 如月千早 暇 シリーズ:目次 元スレ 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/18(金) 00:34:19.10 :2AuHanhso 千早「……はぁ」 貴音「おや千早、ため息などついて、どうかなさいましたか?」 千早「あっ、四条さん…お疲れさまです」 貴音「ふむ、何やら元気が無さそうな様子…何か悩み事でも?」 千早「そうですね…正直、無いと言えば嘘になるのかもしれません」 貴音「そうですか…わたくしで良ければ相談に乗りますが」 千早「いいんですか?……ではお言葉に甘えて、実は私」 貴音「はい」 千早「とても暇なんです」 貴音「なるほど、千早は暇なのですね……えっ?」 読む →
2013年10月18日 17:05 モバP「鷺沢文香の飼い方」 関連SS モバマス 飼い方 シリーズ:目次 元スレ 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/18(金) 00:22:24.41 :D+3e0NFc0 皆様はアイドルはお好きですよね? では聞きます、どんなアイドルがお好きですか? 有名なSレアにもなっているアイドル?それも一興でしょう ですが世の中にはまだ日の目を浴びてはいなくと魅力的なアイドルはごまんといるのです 今回は私が独自に百人に聞き、調査した『Sレア化してないけどかわいいアイドル』アンケートの結果 ・メカクレ ・文香さんペロペロしたい ・文香さんの前髪おいしいれす ・エロ本を探させたい という愛の深い答えが多かった鷺沢文香の飼育方法をお教えしたいと思います 読む →
2013年10月18日 15:05 悟空「天津飯に本当にかめはめ波が効かねえのか、試してみっぞ!」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/18(金) 00:46:05.02 :Hyx1ghBb0 ~ 悟空の家 ~ クリリン「よう、悟空!」スタッ 悟空「クリリン!?」 悟空「おめえがオラんちに来るなんて、珍しいじゃねえか!」 クリリン「いやぁ~、18号とマーロン連れて、都で買い物してたんだけどさ」 クリリン「18号の奴、買い物が長くってさ……」 クリリン「いくら待っても終わりそうもないから、18号に文句いったら」 クリリン「だったら先に帰ってろ、なんていわれちゃってよ」 クリリン「それで適当に飛び回ってたら、悟空の家の近くを通りがかったからさ……」 悟空「ハハハ、おめえも大変だな~」 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/18(金) 00:49:47.38 :ZFvzCkDT0 読む →
2013年10月18日 12:05 モバP「光と麗奈との二股がバレてしまった」 元スレ 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/17(木) 23:43:12.84 :0ISE/jSSP ちひろ「死んだらいいと思いますよ、というか私が引導をくれてやりましょう」 P「待って下さい」 ちひろ「二股って何ですか?そもそも何アイドルに手を出してるんですか?それ以前に二人の年齢知ってますか?」 P「話は最後まで聞いて下さい、それから判断しても遅くはありません」 ちひろ「犯罪者の弁明何て聞かされても困りますよ」 P「酷い言われ様ですね…まずちひろさんが考えている様な二股ではないですって」 ちひろ「はい?と言うと?」 P「ええ、どういう事か言うと」 少し離れた場所 光『プロデューサーはアタシの相棒だ!』 麗奈『アイツはアタシの相棒兼下僕よ!』 ちひろ「ああ、そういう…」 P「そういう事です、月9にあるような話じゃありませんよ」 読む →
2013年10月18日 09:05 八幡「三十路目前で処女なのは俺のせいだと」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/17(木) 06:01:37.03 :Qw+yFb7u0 八幡「雪ノ下と由比ヶ浜、両方から責任とって結婚しろと言われた……」 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/17(木) 06:10:04.45 :Qw+yFb7u0 八幡「責任ってなんだよ……自分等が早いうちに男捕まえられなかっただけだろ」 八幡「なんでそれが俺の責任になるんだよ……」 八幡「俺がはっきりしなかったのが悪いとか言ってたが、向こうだって俺に気があるとか」 八幡「はっきり言ってなかったじゃねえか、くそ」 八幡「……」 八幡(どうするかな……言ってしまうか) 小町「お兄ちゃん、ごはんできたよー」 八幡(俺と小町がほぼ夫婦みたいな感じで同棲してるって) 読む →
2013年10月18日 07:35 みく「みくは今、とても幸せです、にゃ」 元スレ 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/10/17(木) 18:13:37.82 :U8U4QZT20 新人「やったー!」 新人アイドルがライブバトルに勝利した。 すごく嬉しそう。 きっと、いっぱい頑張って、いっぱい練習したんだろうなぁ。 新P「おめでとう! よくやったな!」 あの子のプロデューサーっぽい人も、喜んでる。 傍から見ても、二人三脚で挑んだんだとわかった。 読む →
2013年10月18日 00:30 咲「部長がタラシになる病気?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/17(木) 13:00:40.94 :SyshFP8I0 咲「…って、部長はもともとタラシじゃないですか」 久「あら、言ってくれるわね。…でも違うのよ」 咲「………え?」 京太郎「なんだ、咲、朝のニュース見てないのか?」 優希「T-1113っていう新種のウイルスらしいじぇ」 まこ「それにかかると、タラシになるらしいんじゃが…」 久「何故だかそのウイルス、麻雀部の部長にしかかからないらしいのよ」 咲「え、えええ……」 読む →
2013年10月17日 22:05 ガラッ!! 俺 「女性専用車両のみなさ~ん」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/17(木) 13:50:02.15 :W6hVGASR0 俺 「あなた達みなさんは~~」 俺 「並・以・下なんですよ~」 俺 「見渡してくださ~い。ブスばかりですね~。」 俺 「おい・・配ってやれ」 助手 サササ 俺 「はい、配られた手鏡をみてくださ~い。それがあなた達の顔ですよ~。ブスですね~。」 俺 「痴漢もあなた達にはさわりませんよ~」 ニット女A 「私の胸を見てから言ってよね。ほら触りたくなるでしょ!」 ボロン 俺 「は~い、ブスなのでさわりませ~ん。他に文句のある方はいますか~」 ミニスカ女B 「私の太ももをジロジロ見る男たちがいるから女性専用車両に乗ってるのよ!!」チラチラ 俺 「は~い見ませ~ん。汚物ですね~。次の駅で降りてくださ~い。」 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/17(木) 13:52:31.75 :6o+0p+Bd0 読む →
2013年10月17日 20:05 苗木「ギャップ萌え?」 元スレ 全てのレス 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/17(木) 11:45:28.36 :hNZPCb3Ji 苗木「ギャップ萌えねぇ・・・」テクテク 大神「む、苗木か」 苗木「大神さん。どうしたの何か探し物?」 大神「うむ・・・この近くに置いたはずなのだが」 苗木「何を無くしたの?」 大神「あ、アイフォーンだ」 苗木「キュン」 読む →
2013年10月17日 18:05 モバP「星輝子の飼い方、机の下のお友達」 関連SS モバマス 飼い方 シリーズ:目次 元スレ 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/17(木) 00:19:18.23 :9gGlnOIl0 皆様はアイドルはどのくらいお好きですか? 世界一?宇宙一?アイドルのためなら[ピーーー]る? 結構、ではお教えしましょう この説明を読めば貴方はもっとアイドルのことを好きになってしまいますよ 今回飼育手順を教えるのは星輝子です 彼女はとても癖のあるアイドルですが、きっと貴方なら仲良くなれること間違いなしですよ それではアイドルの紹介から始めましょう 星輝子はパッション類、曲者種と呼ばれるアイドルです 曲者という分類に偽りなくとても癖のあるアイドルですが、彼女もまた普通の女の子なのです 愛をもって接してあげればきっと心は開かれることでしょう 星輝子の最大の特徴とも言えるのが『二面性』です 彼女はある一定の時期になると『ハッチャケ期』と呼ばれる状態になり、その名のとおりハッチャケます ですがいくらハッチャケても内面は変わらないので安心してください 読む →
2013年10月17日 16:05 神父「また死んだんですか勇者様」 関連SS 神父「また死んだんですか勇者様」 魔王「姫様さらってきたけど二人っきりで気まずい」 勇者「パーティ組んで冒険とか今はしないのかあ」前編 勇者「パーティ組んで冒険とか今はしないのかあ」後編 勇者「勇者の本当の敵は魔王じゃなかったのかもしれない」 前編 勇者「勇者の本当の敵は魔王じゃなかったのかもしれない」 後編 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/17(木) 00:58:53.73 :j8v2M6Rxi 勇者「すみません……なぜかここに来て急に敵が強くなっちゃって」 神父「今回あの世に逝かれたのは、戦士様と僧侶様と魔法使い様ですね。お悔やみ申し上げます。 しかし勇者様は今回も無事でしたね」 勇者「運がいいのもあったと思うんですけどなにより、パーティがボク思いで。今回は戦士が敵のメラゾーマから僕を庇ってくれたんですよ」 神父「その前は僧侶様が勇者様を庇ったとか言ってましたね……それでは死体の方を拝見させていただきますよ」 読む →
2013年10月17日 12:05 幼馴染「起きろぉっ!」男「むっ、敵か!?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/16(水) 18:54:29.17 :L23GzJeU0 < 東の道場 > 幼馴染「ねえ、起きてよ。今日は北の道場に出稽古に行く日でしょ?」 男「ぐう……ぐう……」 幼馴染「起きろぉっ!」シュッ 男「むっ、敵か!?」ババッ バチィッ! 男「あっぶねえなぁ……。 寝てる人間のミゾオチに、ヒジを落とす奴があるかよ」ビリビリ… 幼馴染「アンタが全然起きないからよ……。 にしても、寝起きにしちゃいいケリしてんじゃない」ビリビリ… 二人は互いに互いの攻撃をガードしていた。 読む →
2013年10月17日 09:10 陽子「思わせぶりな発言で綾を発情させるの楽しすぎwwwww」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/16(水) 20:01:33.60 :W/ZW9Eac0 陽子「」スンスン 綾「……何よ、犬みたいに鼻をきかせて」 陽子「いや、綾っていつもいい匂いするなーって思って」 綾「え、ええっ!?///」ドキッ 陽子「シャンプーの匂いかなー? 綾何使ってんの?」 綾「そ、そんなの聞いてどうするのよっ」 陽子「いや、私も同じやつ使おうかなと思ってさ」 陽子「綾の匂い、好きだから」ニコッ 綾「す、好きってそんな……///」\ジュンッ/ 綾「じゃ、じゃあ別に教えてあげてもいいけど……」 綾「ただ、勘違いしないでよね! 陽子にもいいシャンプー使って欲しいだけなんだからね!」 陽子(wwwwwwwwwwwww) 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/16(水) 20:05:27.62 :gNxqx3dn0 ジュンッwwwwwwwwww 読む →
2013年10月17日 07:10 美希「春香と結婚する」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/16(水) 22:17:29.17 :0/U5nYS10 美希「お疲れ様なのー」ガチャ 千早「あら美希。レッスン終わったのね。お疲れ様」 美希「ふぃー。疲れたのー」 小鳥「お疲れ様。今、甘い飲み物でも淹れるわね」 美希「女神がいるの」 小鳥「ふふっ、大袈裟ねぇ」 美希「女神様ー、何か食べる物も恵んで欲しいのー」 小鳥「はーい。何かあったかしら、っと」 響「今日はダンスレッスンだったっけ。どうだった?」 美希「うーん、まあまあかな。80点ってところなの」 千早「結構自分に厳しいのね」 美希「10万点中」 千早「ふふっ! 思ったより低かったわ」 響「それもう、ほぼ0だよね」 読む →
2013年10月16日 21:05 千早「水瀬さん、私ね、水瀬さんと仲良くなりたい」 元スレ 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/16(水) 18:46:28.10 :+3XvX7EU0 千早「のよ」 伊織「いや、単刀直入すぎない? それに仲なら元々良いじゃない」 千早「いいえ、やっぱり何か大きな溝があるわ」 伊織「そうかしら?」 千早「そうなの」 伊織「ふぅむ……」 千早「それでね、私に出来る事は何か無いか、色々考えたの」 伊織「私のために?」 千早「うん」 伊織「ちょっと、やめてよ、そんな気を使わせるのは不本意だわ」 千早「水瀬さん、これは、私がやりたいからやってるの」 伊織「まぁ、そう言う事ならば千早の好意を拒む理由は無いわね」 読む →
2013年10月16日 19:05 客『おたくのオ…ホ買ったんだけどさぁ』新人「はい?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/16(水) 10:49:31.27 :fODQcSpR0 先輩「それじゃあ、今日からは一人でやるのよ?できるわね?」 新人「は、はい!」 先輩「それじゃ、よろしく」 新人「ふぅー……」 新人「緊張するなぁ。クレームの電話なんてなければいいけど……」 ピリリリリッ……ピリリリリッ…… 新人「か、かかってきた!?」 新人(落ち着いて。練習通りにやれば大丈夫……) 新人「――はい。お電話ありゅがとうございまちゅ。株式会社ユメノアナカンパニーでしゅ」 『あー、もしもし?おたくのさぁ、商品買ったんだけどさぁ。不良品だったみたいなんだよね』 新人「え?あ、はい。申し訳ありません。おきゃくしゃまがご購入された商品のほうは……?」 『あ?ああ……オ……ホ……だけど?』 新人「はい?あの、もう一度言っていただけますか?」 読む →
2013年10月16日 17:05 響「妊娠した...かもしれない」 P「!!?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/15(火) 21:31:33.10 :tEN4gsKFP -765プロ- 響 「......」 P 「......」 P (は、妊娠?...いやいや、響に限ってそんな...) P 「すまん、よく聞こえなかったんだが」 P 「もう一回、言ってくれないか......?」 P (頼む、聞き間違いであってくれ...) 響 「だ、だから......妊娠......」 P 「!」 響 「妊娠しちゃったかもしれないんだ!!!」 全員 「「「 !!!? 」」」 読む →
2013年10月16日 15:05 モモ「先輩と別れて欲しいっす!」久「じゃアナタが代わりになる?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/16(水) 07:55:35.16 :RgH3uMac0 モモ「ついにつきとめたっすよ!竹井久!」 久「はい?」 モモ「最近、先輩が私を置いて出かけることが多くなって、お金使いも荒くなっていって・・・」 モモ「全部お前が原因だったっすね!?」 読む →
2013年10月16日 12:05 やよい「きもちかくれんぼ」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/16(水) 01:40:41.59 :PLepwzrH0 やよい「おはようございますー!」ガルーン P「お、やよいおはよう!」 やよい「はい!あ、プロデューサー!」スッ P「ハイ」 やよい「ターッチ!!」パチン やよい・P「いえいっ!」 P「今日も絶好調だなやよい!」 やよい「はいっ!うっうー!今日も頑張りましょーっ!!」 読む →
2013年10月16日 08:30 芳佳「CUBE型のネウロイ!?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/15(火) 18:05:50.83 :e/tm0B2e0 ペリーヌ「ううん……」 ペリーヌ「……」 ペリーヌ「…………はっ!」 シーン ペリーヌ「なんですの!ここは!」 ペリーヌ「………立方体の小部屋…こんな部屋、基地には無かったはず…」 ペリーヌ「………」 ペリーヌ「少佐ー!どこですのー!」 シーン 読む →
2013年10月16日 07:05 P「真美、台風ごっこでもするか」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/15(火) 22:06:41.23 :DnFcKhU90 真美「うあー、すごい雨っしょー」 P「あぁ、電車も止まってるし道路も水浸しだからな」 真美「じゃあ今日は事務所に泊まるYO!」 P「そうだな……親御さんには俺から連絡するから途中で代わってくれよ」 真美「りょーかーい、兄ちゃんに襲われちゃうーって言っちゃうもんねー」 P「こら!変なこと言わないの!」 ザー…… P「それにしてもホントすごい台風だな」 真美「ゲームも飽きちゃったしタイクツだよー」 P「そうだなぁ……メシ、といってもカップめんも食べ終わっちゃったからなぁ……」 真美「兄ちゃん遊ぼうよー、ひまだよー」 P「よし、それじゃ真美、台風ごっこでもしようか?」 読む →
2013年10月16日 00:30 地球「することねーし、今日も回るか」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/14(月) 22:00:29.17 :Lo93v+QZO 火星「あ、地球兄さん、久しぶり!!」 地球「おぉ、誰かと思えば火星か」 読む →
2013年10月15日 23:05 紗南「ファイアーエームブレーム」モバP「手ごわいシミュレーション」 元スレ 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/14(月) 19:37:09.68 :tzbvCZA70 三好紗南の、ゲーマーズホリック!! 紗南「ヘクトルハードは相当難しいよね! 三好紗南だよっ!」 P「初めて触れたFEは烈火の剣、フィオーラとニノが好きでした。エリウッド編のエンディングの一枚絵が好きなんだよね。アシスタントのプロデューサーです」 紗南「この番組は新旧問わずゲームに触れながら、ゆるーくトークをする番組だよ! あっ、ちなみに今あたしはFE封印の剣をウォルトオンリーで攻略中! 流石に難易度はノーマルだけどね!」 P「いきなりゲーム経験者しかわからないネタを。しかし、このシリーズのアーチャー、スナイパーと言った弓兵は妙にネタキャラが多いんだよなぁ」 読む →
2013年10月15日 21:05 咲「裏技があるの。リンシャンでツモれる裏技がね」染谷(堂々とサマを!?) 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/15(火) 00:29:09.71 :RwThJV3M0 和「こんなオカルト認めません……!イカサマでもしているんじゃないですか!?」 咲「じゃあ見破ってみてよ。竹井さん。私がイカサマをしているように見えましたか?」 久「いえ……。私には天運で和了れたとしか見えなかったわ」 京太郎「一緒に打った俺も、咲がおかしな素振りをしたなんて見えなかったぜ?」 優希「右に同じだじぇ」 染谷「……」 咲「染谷先輩……?」 染谷「その裏技とやら、わしが暴いちゃる」 和「!?」 染谷「じっちゃんの……。じっちゃんの名にかけてのう!」 読む →
2013年10月15日 19:05 木村夏樹「学園祭か...」 元スレ 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/10/13(日) 18:49:24.48 :/6nFEE300 ♪~ 夏樹「よし、こんなもんかな」 P「調子よさそうだな夏樹」 夏樹「おっ、Pさんか」 P「レッスンルームの前を通ったらギターの音が聴こえてきたんでな」 夏樹「そっか、まあ調子は上々ってとこだよ」 P「なんだか今回のライブはいつも以上に気合が入ってるな」 夏樹「まあね、なんてったって自分の学校でのライブだからな、そりゃ気合も入るさ」 P「普段アイドルのお前を見たことのない人たちも多いだろうからな、いい機会だ」 夏樹「そうだな、これを機会にアイドルとしてのアタシも知ってもらえると嬉しいぜ」 読む →
2013年10月15日 17:05 不二咲「できたよ苗木くん! 霧切さんを泥酔させるスイッチだ!」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/15(火) 02:56:01.84 :FcHuA2YmP 苗木「ありがとう! さっそく試してくるね!」 不二咲「くれぐれも悪用しないようにねぇ」 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/15(火) 02:56:51.17 :CV7h8aVz0 もうスイッチである必要ねーだろwww 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/15(火) 02:59:53.37 :FcHuA2YmP 苗木「あ、一応確認なんだけど、これ人体に害は無いよね?」 不二咲「うん。別に血中アルコール濃度を高めたり、アセトアルデヒドを強制分泌させたりするわけじゃないよ」 不二咲「あくまで酔っぱらったような状態にするスイッチだから」 苗木「それを聞いて安心したよ。霧切さんを危ない目に合わせるわけにはいかないからね! それじゃ!」 不二咲「ぜーったいに悪用しちゃダメだからね!」 読む →
2013年10月15日 15:05 神谷奈緒「アイドルメーカー」 元スレ 2:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:45:09.92 :lTmaqxQs0 『『『はじめましてっ!私達ニュージェネレーションですっ!』』』 地元の千葉から電車で1時間とちょっと、新作のアニメDVDをチェックに来たアキバの 街頭テレビで聞き覚えのある声を聞いた。思わず目をやると、そこにはカメラに向かって 満面の笑顔で手を振る元気な妹分の姿があった。 『ほらほら、しまむーもしぶりんももっとアピールアピール!』 『ちょ、ちょっと未央おちついて……あとその変なあだ名やめて……』 『し、島村卯月で~す……!えへへ……』 また調子にのりやがって……でも自分だけじゃなくて、同じグループの子達もちゃんと 目立たせようとカメラの前に引っ張っているのは褒めてやる。ああいう遠慮のなさは、 アイツの長所だからな。短所でもあるけど…… 3:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:46:22.99 :lTmaqxQs0 「ちゃんとアイドルがんばってるんだな、未央……」 半年前、「私アイドルになる!」って宣言したのを思い出す。どうして未央がそう決意 したのかは知らないけど、小さい頃から何かと世話を焼いていた妹分の為に、あたしは 手を貸してやる事にした。どのみち最終的にコイツはあたしに頼ってくるし。 「で、お前どうやってアイドルになるつもりなんだよ?」 「え?アイドルって渋谷か新宿をぶらぶらしてたらスカウトされるんじゃないの?」 真顔で答える未央に頭痛がした。どうせそんな事だろうと思ったぜ。確かにそういう ルートもあるかもしれないが、それはごくごく限られた人間のみが遭遇する神イベント だぞ。お前みたいなごくごく普通の人間にはまずありえない話だ。 4:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:47:36.66 :lTmaqxQs0 「む~、奈緒ちゃんは私がアイドルに向いてないって言いたいの~!? これでも学校では セクシーグラマー未央ちゃんって通り名で人気者なんだよ~!」 ぷく~っと頬を膨らませて怒る未央。知ってるよ、その通り名を自分自身で付けて吹聴 している事もな。まあ未央は昔から人懐っこくてどこでもムードメーカー的な存在だから、 クラスでも人気者なんだろうとは思うけど。 「お前がアイドルに向いてるかどうかはあたしには分からないけど、少なくとも街で突然 声をかけられるようなスター性は感じないな。あたしも詳しくはないけど、最初は地道 に養成所に通ったり、事務所に応募したりするんじゃねえの?」 「う~ん、やっぱりそうなのかぁ~。あんまメンドくさそうなのは嫌なんだけどな~」 あたしの部屋のベッドにごろんと横になる未央。お菓子とかこぼすなよ。せっかく昨日 シーツ替えたばかりなんだから。 5:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:48:39.65 :lTmaqxQs0 「……もしかして奈緒ちゃん、こないだ美羽と一緒に遊びに来た時にシーツの柄が 子供っぽいって笑ったの気にしてたの?」 ……そんな事ねえよ。たまたまだよ。 「ごめん、気にしてたのなら謝るよ。奈緒ちゃんアニメ好きだもんね。私も可愛いと 思うよ、ピ○チュウ柄のシーツ……」 「だからたまたまだって言ってんだろ!! いい加減にしないと放り出すぞ!! 」 なんでそんな時だけ真顔なんだよお前!! それから別にポ○モンが好きでもいいだろ!? 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/20(木) 21:09:37.76 :xv8khySto 神谷奈緒(17) 本田未央(15) 島村卯月(17) 渋谷凛(15) 矢口美羽(14) 6:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:50:29.69 :lTmaqxQs0 「いや、でも千葉県民としてはピカ○ュウよりふ○っしー推しといた方がいいんじゃない? 美羽が最近ハマってるらしいよ。私にはあれの良さがよくわかんないんだけど……」 「相変わらず迷走してんだなあいつ。普通にしとけばそこそこ可愛いのに……」 未央と二人でため息を吐く。今日はいないけど、私と未央の共通の知り合いに矢口美羽 という後輩がいる。礼儀正しくて悪い子じゃないんだけど、どこかずれていて突飛な言動 であたし達を悩ませる。最近は自分らしさを追い求めて迷走しているらしい。 7:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:52:16.18 :lTmaqxQs0 「美羽の事はとりあえず脇に置いとこう。で、アイドルの話に戻るけどさ、どういう ルートでアイドルになっても、どっちみち歌やダンスのレッスンはしなきゃいけないわけだ。 だったら養成所でレッスンしてアイドルになるよりは、先に事務所に所属してから レッスン受けた方がモチベも維持できるんじゃねえか?」 「お、ナイスアイデア!さすが奈緒ちゃん、頼りになるよ!」 がばっとベッドから起き上がる未央。どうせ飽きっぽいお前の事だし、地道なレッスン ばかりだと長続きしないだろ。ただそのルートはアイドルになってから大変そうだけど、 単純なこいつはそこまでは考えてないだろうな…… 「よし、そうと決まれば早速応募だ!やっぱりトップアイドルになる為には有名な事務所 かプロダクションじゃないとね!」 いつの間にかあたしのPCを立ち上げて、意気揚々とアイドル事務所を調べる未央。 こいつの行動力の早さには敬服するな。アイドルになるのはそう簡単な道のりじゃないと 思うけど、未央が元気だとあたしも何だか嬉しくなってくる。あたしは苦笑しながら、 そんな彼女を眺めていた。 8:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:53:11.40 :lTmaqxQs0 ――――これが半年前の話。あれから二人で色々調べて、あちこちの事務所に応募して、 20件目でようやくひっかかったと思いきや、そこから地道な営業活動やレッスン漬けの 日々が続いたらしく、よく電話やメールで愚痴っていた。しかし未央は持ち前の気力と 明るさでそれを乗り越えたようで、最近ちらほらテレビや雑誌で見るようになった。 「しかしあいつ、本当にアイドルになっちまったんだなあ……」 アイドルになって未央は東京の寮に入ったからあまり会えなくなったけど、それでも たまに連絡をくれる。アイドルになってもあまりにも変わらなさすぎるから、こいつ本当 にアイドルになったんだよな?と疑っちまう。変に気取ったりキャラを作ってないあたり、 意外とアイドルに向いていたのかもな。 9:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:54:09.78 :lTmaqxQs0 『未央ちゃんはアイドルになって、何かやりたい事とかあるのかな?』 『そうですねえ。私は……』 司会者に話をふられて、むむむと考え込む未央。そして顔を上げた瞬間、不敵な笑みを ニヤリと浮かべた。あ、やばい。あの顔はロクな事を考えてない顔だ…… 『私がトップアイドルになったら、東京デ○ズニーランドを千葉ディ○ニーランドに 改名して……』 『それ以上言っちゃダメ!色々とあぶない気がするよ未央ちゃん!』ドタバタ 『未央は冗談ばかり言うんだから。すみません、次の質問をお願いします……』ドタバタ 『むぐ~!むぐぐ~!』 ……よく千葉県民の総意を代弁してくれたと拍手を送りたいところだが、お前は政治家 か大統領か!とツッコむ。あまり余計な事言うとアイドル生命終わるぞ。 10:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:55:13.29 :lTmaqxQs0 「がんばれよ、未央。あたしは応援してるぞ」 少し遠い所に行ってしまったような気がする妹分を少々寂しく思いつつ、小声でエール を送ってあたしはその場を離れた。さてと、あたしもそろそろ帰ろうかな。帰ったら宿題 して、それからアニメ見て…… 11:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:58:11.73 :lTmaqxQs0 「君、ちょっといいかな?」 「え?」 あたしが家に帰ってからの予定を考えていると、突然後ろから声をかけられた。振り 返るとそこには、20代後半くらいのスーツを着たマジメそうな若い男の人が立っていた。 あれ?これってもしかして…… 「さっきテレビに出ているウチのアイドルをずっと見てたけど、もしかして興味あるの かな?よかったら君もあの子達みたいに、アイドルやってみない?」 「は、はあ!? 」 一瞬何を言われたのかよく分からなくて、思わず素っ頓狂な声をあげちまった。未央に 教えた『ごくごく選ばれた人間のみが遭遇する神イベント』がまさか自分に訪れるとは、 全く想像出来なかった。あたしの人生にこんなイベント必要ないぞ! 13:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 21:02:37.82 :lTmaqxQs0 ちなみに、これがあたしと今後長い付き合いになるPさんとの出会いとなる。この後 なんだかんだ色々あってあたしはアイドルになるわけだけど、とりあえず第一声は 「は、はァ!?な、なんであたしがアイドルなんて…っ!てゆーか無理に決まってんだろ! べ、べつに可愛いカッコとか…興味ねぇ…し。きっ、興味ねぇからな!ホントだからなっ!!」 「あ、ちょ、ちょっと!」 呼び止める声もろくに聞かずに、あたしはよくわからない事を喚き散らして全力で逃げた…… 21:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:00:41.09 :4v8U4EPZ0 *** 「えーっ!? 逃げちゃったんですか!? それ絶対もったいないですよ!! 」 次の日、家に遊びに来た美羽に私は昨日の件を話した。美羽は黒く大きな瞳をくりくり 動かしてオーバーなリアクションをとる。かわいいなあちくしょう。 「見知らぬ男に声かけられたら普通は逃げるだろ。大人しくついて行く方が無理だぜ?」 「でもでもその男の人、未央さん達の事を『ウチのアイドル』って言ったんですよね? だったら本物のスカウトさんだったんじゃなかったんですか?」 「それもウソかもしれないだろ。ほら、つい最近もあっただろ?アイドルのマネージャー になりすまして振り込め詐欺した事件とか。簡単に信じちゃダメだぞ」 美羽の頭を軽くなでてやる。こいつは少し危なっかしいんだよな。 22:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:01:55.90 :4v8U4EPZ0 「でもきっと、その男の人は本物だったと思いますよ?だって私がスカウトさんだったら 奈緒さんに声かけますもん!奈緒さんだったら可愛いアイドルさんになれますよ!」 「はいはいありがと。そんな事言って、あたしがいつも慌てふためくと思ったら大間違い だぞ。大方未央に吹き込まれたんだろう?」 「むー、奈緒さんノリ悪いです。私は未央ちゃんがいなくなって寂しい思いをしている 奈緒さんに、少しでも元気になって欲しいだけなのに……」 あたしそんなに落ち込んでるように見えるか?むしろ未央がいなくなって寂しいのは 美羽の方だろ?お前の家ウチから結構遠いのに、ここ最近毎日来てるじゃねえか。 23:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:02:51.17 :4v8U4EPZ0 「私は未央ちゃんと毎日メールしてますから大丈夫です。それに見て下さいよ!ついに 私もスマホデビューしたんですよ!画面も見やすくてとっても便利です!」 ドヤ顔で最新のスマホを私に見せつける美羽。てゆうかお前まだガラケーだったのか。 美羽が千葉県最後のガラケー中学生だったかもしれないのに、惜しい個性をなくしたな。 「はっ……!? し、しまった、安易に携帯を買い換えたばかりに私は自分らしさを……」 わりと本気でへこむ美羽。かわいいけどちょっとかわいそうだからフォローするか。 「なあ美羽、そんな個性がなくてもお前はじゅうぶんに……」「でもいいんです!! 私には ふ○っしーがいますから!」 しかし私がなぐさめる前に、美羽は自力で立ち直った。おお、強くなったな美羽。奈緒 お姉ちゃんは嬉しいぞ。しかしふ○っしーのどこがいいんだ?私もネットでちょっと 調べたけど、アイツの可愛さがイマイチよく分からないよ。 24:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:03:54.25 :4v8U4EPZ0 「じゃあ私が奈緒さんにふ○っしーの魅力についてレクチャーしてあげましょう!まずは 彼の名を一躍有名にした『ふ○っしーダンス』です!」 美羽はそう言うと、部屋の中で突然縄なしの二重跳びのような奇妙なジャンプを始めた。 それはダンスなのか?あたしには空中でバタバタしてるだけにしか見えないけど。 「はあ……はあ……こ、この素晴らしさが伝わらないとは……こうなったらとっておきの 必殺技を披露するしかありませんね……」 肩で息をしながら何やら身構える美羽。どうでもいいけど、あんまりあたしの部屋で バタバタ暴れないでくれ。母さんが下にいるんだよ。 25:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:04:48.25 :4v8U4EPZ0 「ではいきます!ヒャッハーッ!! 梨汁プシ」「やめろバカ野郎―――――っ!! 」 女としてどころか人間として終わってる史上最低のパフォーマンスをなんとか止めて、 その後あたしは懇々と美羽に説教をかました。しかし例のパフォーマンスの何がいけない のかを具体的に説明出来ず、美羽を改心させる事は出来なかった。てか説明できるかっ!! しかしなんてこった、未央がいなくなって美羽がこんなに悪化していたとは…… これ 以上美羽があんな千葉県非公認マスコットの悪影響を受けないためにも、あたしは年長者 として美羽を更正せねばならないと強く決意した。 26:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:06:02.28 :4v8U4EPZ0 *** 『う~ん、だったら美羽もアイドルにしちゃおっか?あの子見た目は可愛いし良い子だし、 きっとウチの事務所の面接通ると思うよ』 その晩、あたしは未央に電話をかけた。こんなつまらん事でアイドルの未央に電話を かけるのは悪いと思ったけど、美羽が未央と毎日メールしてるって知ってあたしも少し おしゃべりがしたくなった。 「アイドルってそんな簡単になれるもんなのか?美羽はかわいいけど普通の子だぞ?」 『んっふっふ~♪ わかってませんな奈緒さんは~』 小ばかにしたように笑う未央に若干イラつきながらも、私は次の言葉を待つ。しかし こんなやりとりすらも、あまり会えなくなった今では楽しかったりする。 27:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:08:09.10 :4v8U4EPZ0 『最近はガッチガチにレッスンで鍛えたエリートじゃなくて、クラスの人気者ポジション くらいの自然な子がアイドルの主流なのだよ。ファンとの距離が近いアイドルが、今の アイドルのトレンドらしいよ』 得意気に話す未央。ふーん、確かに言われてみればそうかもな。一昔前のアイドルは 近寄り難いオーラをビシバシ放ってる印象があったけど、ニュージェネを見てると結構 ファンサービス頑張ってるみたいだし。あの渋谷って子はちょっと怖いけど。 『しぶりんはちょっと気難しいところもあるけど、でもとっても良い子だよ。ま、私に かかればどんな子だって問題なくなかよしこよしさ!』 えっへん!と電話口で威張る未央。どこに行っても未央は未央だなと、ついつい私も 笑顔になる。未央に任せておけば美羽も大丈夫かな。 28:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:09:01.82 :4v8U4EPZ0 「それじゃあ美羽にすすめてみるよ。資料とか応募書類とか送ってくれる?」 『アイアイサー♪ プロデューサーさんにもしっかり伝えておくよ!ついでに奈緒ちゃん の分も送ろうか?』 「バ、バカ!あたしがアイドルなんてガラじゃねえよ!も、もう切るぞ!」 昨日の事を思い出して思わず慌ててしまう。思えば未央がアイドルになるのを手伝って いる時も、未央はあたしにもアイドルを勧めてきた。からかってるんだろうとまともに 聞いちゃいなかったが、でも今のアイドルになった未央が言うと本気っぽく聞こえる。 29:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:10:06.80 :4v8U4EPZ0 『ちょい待ちちょい待ち!実は私も奈緒ちゃんに聞きたい事があったんだよ!』 「な、なんだよ……?」 未央に止められて会話を続行する。この時さっさと切っとけば良かったと、あたしは後々 後悔することになる。 『奈緒ちゃん、昨日の昼過ぎくらいに秋葉原にいた?』 「ど、どうして知ってるんだ……?」 いきなり聞かれてうまくごまかすことが出来ずに、そのまま肯定してしまう。何で未央 がそんな事知ってるんだよ…… 30:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:11:08.41 :4v8U4EPZ0 『いやさ、昨日ウチのプロデューサーさんが秋葉原でスカウトやってたらしいんだけど、 そこで前髪パッツンの眉毛がチャーミングな小柄な女の子に声かけたらしいんだよ。 そしたら顔真っ赤にしてもの凄い早さで逃げられたらしいんだけど、もしかして奈緒 ちゃんじゃなかったのかな~って思って……』 「おやすみ未央!! 美羽の資料と書類頼むな!! 」 『え……?ちょ……』 未央の質問を華麗にスルーして電話を切って、ついでに電源も切っておいた。ふう、 何とかうまくごまかせたぜ…… …………って、んなわけねえだろあたしのバカ―――――ッ!! あんな返し方したら 認めたも同然じゃねえかチクショ―――――ッ!! しかしどうやらあの男の人は、美羽の 言った通り本物だったらしい。あたしなんかに声かけるならもっと未央達の為に働けよ!! 31:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:11:57.59 :4v8U4EPZ0 「しばらくアキバに行くのは控えよう……」 本物のプロデューサーに勧誘されたからって別にアイドルになるわけじゃねえけど、 でもちょっとはあたしも見込みがあるって事か……?いやいや!ないない!未央や美羽と 違ってあたしはそんなに可愛くもないし、背だってちっちゃいし…… 「バカバカしい、寝るか……」 深いため息をついて、あたしはもぞもぞと布団に潜った。とりあえず未央の時みたいに 美羽の自己PRとか考えてやらないといけないな……あいつの趣味ってメールだっけ…… スマホに替えたならLINEにしておくか……それからふ○っしーは梨だけに無しだな…… 32:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:13:44.93 :4v8U4EPZ0 後日、美羽は未央の事務所にアイドル候補生として所属した。未央がそうしてきた様に、 美羽もこれから東京でデビューに向けてレッスン生活を送るらしい。地元や親と離れる事に 不安がないか心配だったけど、未央もいるし事務所の子とも仲良くしているみたいだから 大丈夫かな。 …………さすがに二人ともいなくなると、あたしもちょっと寂しくなってきたな。 38:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:38:39.13 :RMbNPFRS0 *** 「ええと、○△スクール……ここだな」 ある日の休日、あたしは東京にあるそこそこ有名なレッスンスクールの前に立っていた。 ……いや、別にアイドルになりたいとか思ったわけじゃねえぞ?ただアイドルってどんな レッスンをやってるのかなって気になっただけで。だったら直接未央達がいる事務所に 行けばいいじゃんって思うだろうけど、そこまでの勇気はあたしにはないし。 39:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:39:36.30 :RMbNPFRS0 「見学は自由か。ちらっと見させてもらおっと。ええと、受付は……」 「ちょっとゴメン、そこどいて―――――っ!! 」 「うおっ!? なんだなんだ!? 」 あたしがスクールに入ろうとしたら、建物の中からバタバタとピンク色の頭の女の子が 飛び出して来た。その背中には、ぐったりした様子の女の子が乗っかってる。 40:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:40:21.22 :RMbNPFRS0 「お、おい!どうしたんだ一体!その子大丈夫なのか?」 「アタシもわかんないよっ!とにかく急いで病院に連れてかないとっ!」 「はぁ……はぁ……」 流れに任せて思わず声をかけてしまった。とりあえず持っていたハンカチで背中の子の 額の汗をふいてあげる。一応息はしているみたいだけど、顔色は青に近い。 41:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:41:21.78 :RMbNPFRS0 「みかー!センセが車回してくれたよー!」 するとあたし達の前に一台のワゴン車が停まり、中から金髪のギャルっぽい女の子が 顔を出した。『みか』と呼ばれたピンク頭の女の子は、すぐに背中の女の子を車に乗せる。 「ささ、アンタも乗って!」 「へ?あたしも?なんで?」 「いいから!」 あたしは彼女にぐいっと手を引かれ、そのまま車内に押し込まれた。どうやらひどく 混乱しているみたいで、まともな状況判断が出来ないらしい。こうして部外者のあたしを 乗せて、車は病院に向かって発進した。 42:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:42:45.28 :RMbNPFRS0 「ふぅ~……ところでアンタ誰?」 「スクールのコじゃないよね?どっから来たの?」 「それはこっちのセリフだよ!あんた達こそ誰だよ!? 」 車に乗って一息ついた所で今更かよ!と遅すぎるツッコミをした。こうしてあたし達は 病院に着くまでの間に軽く自己紹介を交わした。ピンク頭が美嘉、金髪が唯という名前 らしい。そして後部席でぐったりしているのが加蓮。全員○△スクールの生徒だそうだ。 これが加蓮と私の出会い。加蓮のせいで、いや、加蓮のおかげであたしはアイドルに なる事となった。美嘉と唯もこの後同じ事務所でアイドルをやる事になるけど、加蓮と 出会わなかったら、あたしは一生アイドルにならなかっただろうな――――― 43:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:43:43.70 :RMbNPFRS0 *** 「加蓮はさ、あまり体が丈夫じゃないんだ。それでスクールの中でもハブられてて……」 病院のロビーで加蓮を待っていると美嘉が教えてくれた。病弱な加蓮はレッスンも休み がちで、たまに来ても途中でバテて休む事が多いらしい。そんな加蓮がいじめの的になる のに時間はかからなかった。 「かれんマジメでいっしょーけんめーガンバってんだけど、カラダがダメみたい。それで グループ分けとかでハブにされて、ムキになってムリしちゃってさ……」 今日のレッスンの様子を唯が教えてくれた。唯や美嘉の心配する声も無視して、加蓮は ぶっ通しでダンスレッスンを続けて倒れたらしい。どうやら加蓮は線の細い華奢な見た目 に似合わず、負けず嫌いで気の強い性格らしい。 44:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:44:55.63 :RMbNPFRS0 「実はアタシらも加蓮と仲良しってわけじゃないんだ。ただイジメとかイヤだから加蓮を そっと守ってるんだけど、でも加蓮には余計なお世話だって怒られちゃってさ……」 美嘉が寂しそうに笑う。自分以外はみんな敵ってやつか。そんな奴の為にここまでして やるなんて、あんた良いやつだな。 「そ、そんな事ないよ!ただアタシはスクールの先輩としてほっとけないだけで……」 顔を赤くしてわたわたと慌てる美嘉。派手な見た目と違ってマジメ? 「みかはおねえちゃんだもんねー☆ リアル妹ちゃんが東京に行っちゃって寂しいから、 かれんを妹がわりにしてかわいがってるのー☆」 「よ、余計なこと言うな唯!そ、そんなんじゃないし!」 ケラケラ笑う唯を、あわてて黙らせようとする美嘉。……ん?東京に行っちゃった? あんたら地元の子じゃないのか? 45:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:46:13.67 :RMbNPFRS0 「んーんちがうよ?ゆい達は埼玉からかよってるの。ゆいとみかと、ここにいないけど ゆずちゃんって子の3人で『たまギャル同盟』を結成してるのだ☆」 「ちょ、そんな同盟入ったおぼえないし!な、奈緒もなんだよ!その『あ~、埼玉ね……』 みたいな視線は!これだから東京のコは……」 いや、悪気はなかったんだけど、あんたら見てると妙に埼玉出身って納得しちゃってさ。 それから言ってなかったっけ?あたし千葉だよ。 54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 20:57:46.02 :6rsfbqExo 北条加蓮(16) 城ヶ崎美嘉(17) 大槻唯(17) 喜多見柚(15) 46:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:47:00.84 :RMbNPFRS0 「え!マジで!? ふ○っしーがいる千葉!? 」 唯が目を輝かせて食いついた。お願いだからそいつと千葉を結びつけないでくれ…… 「あ~、県外組か~。だったらウチのスクールは止めといた方がいいと思うよ。ウチの スクール東京のコが多いからさ、県外のコはハブにされやすいんだ……」 美嘉がぽりぽりと頭をかいて説明してくれた。なんだそりゃ?そこそこ実績のある スクールだって聞いていたのにガッカリだな。まぁ加蓮をいじめてるって聞いた時点で、 あまり良いイメージはなかったけど。 47:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:48:30.14 :RMbNPFRS0 「み~かちゃ~ん、加蓮さんの荷物もってきたよ~」 あたし達がしゃべっていると、茶髪のショートカットの女の子がバッグを持って入って 来た。どうやらこの子が柚ちゃんらしい。あ~、埼玉っぽいわ…… 「ん?だれお姉さん?加蓮さんのお友達?」 「いや、レッスン見学希望の者だ。流れに身を任せていたら、なぜかここに来ることに なっちゃったけど……」 きょとんと首をかしげる柚ちゃんに、あたしは軽く自己紹介をした。どうやら柚ちゃん はあたし達の2つ年下らしい。未央と同級生か。 「ふ~ん、とりあえずよろしくね奈緒さん。ところで加蓮さんまだ病室にいるの?」 柚ちゃんが病室を覗き込もうとしたのとほぼ同じタイミングで、病室のドアが勢いよく 開いた。思わず柚ちゃんはびっくりして尻もちをつく。 49:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:49:33.29 :RMbNPFRS0 「うわっ!? か、加蓮さん……?」 「……人のバッグに勝手に触らないでくれない?」 ドアの前にへたり込んだ柚ちゃんからバッグをひったくるように奪い取って、加蓮が トレーナーの先生に付き添われて病室から出てきた。初対面のあたしでも分かるくらい、 もの凄く機嫌が悪い。そのまま加蓮はあたし達の所に歩いて来た。 「いつも言ってるけど余計な事しないでよ。ちょっと休めば大丈夫ってアタシ言った よね?それなのにあんた達が大げさに騒ぐから、病院まで行く事になったじゃん」 殺意のこもった目で美嘉と唯を睨む加蓮。なんだこいつ?この二人がどれだけお前の 事を心配していたのか分かってるのか? 50:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:50:33.19 :RMbNPFRS0 「それとも何?アタシの付き添いのフリして、あんた達がレッスンサボりたかっただけ じゃないの?そんな事の為にダシにされるの迷惑なんですけど」 「ち、ちが……!! アタシ達はそんなつもりじゃ……!! 」 「かれん!! それ以上言うとゆいも怒るよ!! かれんを車まで運んだのはみかなんだからね!! 」 しかし二人の言葉に聞く耳を持たず、加蓮は冷たい目で鼻で笑った。なまじ美人な分 ものすごく腹が立つ。ついでにあたしの事は眼中にないらしい。 51:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:51:56.41 :RMbNPFRS0 「とにかく安い同情なんていらないから。あんた達がいなくたって、アタシは一人で やれるから。お節介もやりすぎたら相手を傷つける事になるんだよ?」 加蓮はそれだけ言い残すと、トレーナーの先生に一礼してさっさと病院を出て行った。 病院の出口付近で加蓮の母親と思われる人が丁度駆け付けたが、加蓮は母親の手を振り ほどいて一人で帰って行った。 「なんなんだ……あいつ……」 もう腹が立つのを通り越して、ただただ呆れるだけだった。病弱だとかいじめられてる だとか、そういう事情があるにしてもあの態度はないだろ。親の顔が見てみたいぜ全く! 52:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:55:24.74 :RMbNPFRS0 「この度は娘がご迷惑をおかけして、本当に申し訳ございませんでした……」 あ、これはこれは加蓮のお母様。そういえば先ほどお見えになられていましたね…… その後あたし達は加蓮ママに謝り倒されて、何か釈然としない気持ちで解散した。あれ? そう言えばあたし今日何しに東京に来たんだっけ? まぁ、そんなわけで加蓮の第一印象は最悪だった。あの頃の加蓮はとにかく態度と性格 と根性が悪かった。あたしも正直二度と会いたくないって思ったけど、次に再会したのは それから一週間後だった――――― ……って、早えなおいっ!これもあたしの運命ってヤツか? 56:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:41:07.11 :RMbNPFRS0 *** 「へ?今週末のニュージェネのミニライブ?」 『うん★ よかったら奈緒も一緒に行かないかな~って思ってさ★』 あれから数日後、美嘉が電話をかけてきた。どうやらニュージェネ初のミニライブに あたしを誘っているらしい。 57:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:42:32.66 :RMbNPFRS0 「どうしてあたしなんだ?唯とか柚ちゃんと一緒に行けばいいじゃねえか。この前の事 なら、別にあたしは気にしてないからさ」 『いや~、チケットが一枚しかないんだよね~★ 唯と柚にも、今回のチケットは奈緒に 譲ってあげてって頼まれちゃってさ★』 「あたしなんかに余計な気を回さなくてもいいのに……まさかそのチケット、あんたらが わざわざあたしの為に買ったとかじゃねえだろうな?」 『まっさか~♪ アタシらもそこまでお人好しじゃないよ★ アイドルの家族は毎回ライブ の優先チケットとプラス1枚タダでもらえるんだよ~★』 ……ん?アイドルの家族?そういえば美嘉の妹って埼玉を離れて東京にいるんだっけ? な~んか似たような境遇の知り合いが二人ほどいるんですけど…… 58:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:43:21.26 :RMbNPFRS0 『あ、ヤバ……』 「なあ美嘉、そういえばお前の苗字って何だっけ―――――?」 59:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:44:33.86 :RMbNPFRS0 *** 「ウソ!? あの城ヶ崎莉嘉の姉ちゃんだったの!? でも確かに言われてみれば似てるな……」 『ううぅ、いつかはバレるって覚悟してたケド、自分でしゃべっちゃうなんて……』 未央から聞いたことがある。城ヶ崎莉嘉は未央達と同じCGプロの中学生アイドルで、 ニュージェネと同時期にデビューしたカリスマちびギャルだ。今回のミニライブでも、 何曲かニュージェネと共演するらしい。 71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 23:06:58.12 :6rsfbqExo 城ヶ崎莉嘉(12) 60:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:45:39.63 :RMbNPFRS0 「何で妹が先にデビューして、姉はまだレッスンスクールに通ってるんだ?普通逆だろ?」 『あ、アタシにも色々事情があったんだよ!だいたい街でいきなりスカウトされて、その ままホイホイとアイドルになれるわけないじゃん!』 美嘉の話を要約すると、半年ほど前に美嘉と妹の莉嘉は、渋谷でアイドルにスカウト されたらしい。美嘉は断ったが莉嘉がすっかり舞い上がってしまい、そのままスカウト したプロデューサーを家に連れて帰り、その日のうちに両親の許可を得たという。 61:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:47:45.40 :RMbNPFRS0 『アタシも莉嘉とPさんにずっとアイドルにならないかって誘われてるんだけどさ、でも 何にも知らない状態でアイドルになって、地元離れて東京で寮暮らしするのはちょっと コワくてさ。それでまずは一度スクールに通ってみて、自分がアイドルとしてホントに 通用するのか確かめてから改めてスカウトの話を考えようと思って……』 少し恥ずかしそうに、ごにょごにょと小さい声で話す美嘉。いや、その気持ちよ~く 分かるぞ。普通の人間なら街でいきなり『アイドルにならないか?』なんて声かけられ たら逃げるよな!思いっきり全速力で逃げるよな! それに自分がアイドルとしてホントに通用するのか確かめたいって気持ちも分かる。 美嘉もあたしと同じで、どちらかと言えば保守的らしい。あたしがスクールを見学した のも、美嘉と似たような理由からだし。もしアイドルになるとしたら、あたしもまずは スクールや養成所に通ってから実力をつけると思う。 62:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:49:22.99 :RMbNPFRS0 『……なんか奈緒、ずいぶんアタシに共感してくれてるケド、もしかしてアイドルの 知り合いとかいたりする?それかスカウトされたりとか……』 ああ、その通りだよ。可愛い妹分は二人ともアイドルで、しかもその内の一人は今回の メインを張ってるよ。それにスカウトも経験済みだ。未央達のプロデューサーに会いたく ないから行く気はなかったが、実はお前と同じ優先チケットをあたしも2枚持っている。 未央と美羽が同じ日に送ってきやがった。 「なあ美嘉、そのチケットは唯にあげてくれ。あたしは自分の分と柚ちゃんのチケットを 持って行くからさ。せっかくのライブだし、4人で楽しもうぜ―――――」 63:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:50:14.86 :RMbNPFRS0 *** そしてニュージェネのミニライブ当日。会場前に行くと、美嘉達はすでに待っていた。 「お~い!奈緒~!こっちこっち~★」 「なっちゃ~ん!ちゃーっす☆」 「奈緒さ~ん!おひさっ♪」 ごめんごめん、待たせちゃったかな。はい、これ柚ちゃんのチケットね。あたしもムダ にならなくて良かったよ。 「へへっ、ありがとっ!実は今日のライブすっごく行きたかったんだ!」 チケットを持って大喜びする柚ちゃん。かわいいなあもう。 64:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:51:38.81 :RMbNPFRS0 「いや~、でもチョービックリしたよ!まさかなっちゃんがニュージェネの未央ちゃんの 知り合いだったなんて☆ しかも候補生の美羽ちゃんとも仲良しなんでしょ?」 唯がキラキラした目であたしを見る。いや、あいつらはアイドルでスゴイけどあたしは ただの一般ピーポーだからな?そんなまなざしを向けられても困るぞ。 「そういえば莉嘉が前に言ってたっけ。未央ちゃんと美羽ちゃんにはステキなお姉ちゃん みたいな人がいて、その人が色々手伝ってくれたからアイドルになれたらしいケド、 それってもしかして……」 さ、さあ行こうか!会場前でだべっててもお客さんのジャマになるし、未央達も首を キリンみたいになが~くして待ってるかもしれないしな!あたしは会話を強引に切って、 三人をぐいぐいと中に押し込んだ。 65:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:52:48.92 :RMbNPFRS0 *** <ワーワー <リンチャーン!! <ミオチャーン!! <ウヅキチャーン!! 『みんな―――――っ!! もりあがってる―――――っ!? 』 『私達も最後までせいいっぱい頑張りますから、応援よろしくおねがいします!! 』 『それじゃ次の曲いこうか。今度は私がセンターだから、よろしく』 デビューしたばかりのアイドルのライブにしては、なかなか盛り上がってるのではない だろうか?いや、えらそうな事言ってるだけであたしもよくわかんないけどさ。会場は 後ろまで満席で、ファンの人達はサイリウム片手に盛り上がってる。 66:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:55:55.31 :RMbNPFRS0 「美羽も元気そうだったな。ちょっとは自分らしさを見つけたかな……」 今回のミニライブのメインはニュージェネだが、バックダンサーやコーラスで候補生の 美羽もステージをちょこまかと走り回っている。やや緊張しているものの、ライブの パフォーマンスは他の候補生の子達と楽しそうにやっていた。 「しっかし未央のヤツ、よくあれだけ踊って歌って体力が続くな。昔っから体力バカ だったけど、あれほどとは……」 「莉嘉もスゴく未央ちゃんの事をソンケーしてたよ★ 莉嘉と未央ちゃんって事務所で 同じパッションチームらしいんだけどさ、未央ちゃんがチームのリーダーやってる みたいだよ★ ニュージェネでもムードメーカーだし、スゴイよね~★」 あ~、そういえば美羽がそんな事言ってた。確か美羽もパッションだった気がする。 そんでクールのリーダーが渋谷さんで、キュートのリーダーが島村さんだっけか。 ニュージェネはCGプロの代表メンバーが集まったグループでその一人が未央だなんて、 あいつも立派になったなあ…… 67:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:58:35.37 :RMbNPFRS0 「しぶり―――――んっ!! がんばって―――――っ!! 」 「しまむ―――――っ!! カワイ―――――ッ!! 」 唯と柚ちゃんは大喜びで声援を送ってる。その隣であたしと美嘉は静かにサイリウム を振っていた。実の妹と妹分がアイドルのあたし達は、逆に距離が近すぎて応援する のが恥ずかしい。未央と美羽もあたしにウィンクしてくるし、莉嘉ちゃんはさっきの ステージで『おねえちゃーん!! 』と大声で叫んだ。お互い気苦労が絶えないよな…… 「未央達も渋谷さんに、ちょっとはクールな所を分けてもらえばいいのに……」 あたしはステージで歌っている渋谷さんを見ながらそう思った。島村さんや未央と 比べて渋谷さんはちょっと愛想が無い気がするけど、プロのアイドルとしてしっかり パフォーマンスをしている。この子がこのグループを引き締めてるんだなと感じる。 68:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:59:53.98 :RMbNPFRS0 『どうもありがとう。それじゃあ次は卯月の曲だよ』 やがてパフォーマンスを終えた渋谷さんがセンターから外れる。すると一瞬彼女は 視線をさっと客席に向けて、かすかに微笑んで小さく手を振った。油断していると 見落とすくらいの一瞬の動作で、気付いた人もほとんどいないだろう。 「親御さんとか友達が来てるのかな……?」 あたしは気になって、何となく渋谷さんが手を振った先に目をやる。するとそこには 意外な人物が笑顔で手を振りかえしていた。 69:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 23:01:59.85 :RMbNPFRS0 「ウソ……?なんであいつがここにいるんだよ……?」 あたしは思わず自分の目を疑った。あたしや美嘉が未央や莉嘉ちゃんと知り合いの 様に、あいつも渋谷さんと知り合いなのか?あたしの目線の先には、病院で会った時 とは別人のような明るい笑顔で楽しそうにサイリウムを振っている、 ―――――北条加蓮がいた。 78:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:02:51.09 :21zTXdeV0 *** 「おい!」 「え……?もしかしてアタシ?」 ライブ終了後、あたしは美嘉達に先に帰ると伝えて加蓮を追いかけた。途中で見失い かけたけど、会場外でなんとか追いついた。 「ええと……誰だっけ?」 きょとんとする加蓮にあたしは思わずずっこけた。そうだよな、病院で会った時も、 お前あたしのことずっとガン無視してたもんな…… 79:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:04:00.44 :21zTXdeV0 「あ~ちょっと待って、なんかアンタの事思い出せそうかも……」 加蓮はそう言うと目を細めて両手でカメラマンみたいに四角いワクを作り、あたしの 目線のちょっと上あたりに照準を定めた。 「ああ、思い出した。こないだ埼玉の子達と病院に来てたゲジ眉ちゃんだ」 「どこ見て認識したんだよっ!? それからゲジってねえ!! ちょっと濃いだけだよ!! 」 相変わらず無礼極まりない奴だな。これが素ならどんだけ性格悪いんだこいつ。 80:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:04:46.73 :21zTXdeV0 「だってアンタの名前知らないし。アンタはアタシのコト知ってそうだけど」 ジロっと鋭い目を向ける加蓮。どうやら既にあたしはこいつに敵認定されてるようだ。 大方、美嘉達の一味だと思われているんだろうな。 「あたしは神谷奈緒だ。しっかり覚えとけ。それから美嘉達の事もちゃんと呼んでやれよ。 埼玉の子達って大ざっぱすぎるだろ」 「そんなのアンタに関係ないでしょ。それでアタシに何か用なの?」 うぐ……そういえば勢いで呼び止めちまったけど、何を話せばいいか考えてなかった。 先日の病院の件については大いに文句を言いたいがあたしは部外者だし、先程の渋谷さん とのやりとりについて聞くのはプライバシーを詮索してるみたいで失礼だし…… 81:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:05:54.79 :21zTXdeV0 「ハ……ハンカチ……」 「は?」 「そうだハンカチだ!お前あたしのハンカチ持って帰っただろ!あれお気に入りなんだ から返せよ!」 我ながらこんな事しか言えないのが情けないぜ。とりあえずは何でもいいからしゃべら ないと。別にお気に入りでも急ぎでもないし多分今は持ってないだろうけど、また後日 返してくれてもいいし…… 82:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:07:18.45 :21zTXdeV0 「ああ、あれアンタのだったんだ。てっきり城ヶ崎姉のだと思ってたから今日返そうと 思ってたんだけど、会場で会わなかったから今度のレッスンで渡そうとしてたの。 ちょうど良かったよ」 持って来てたのかよ。意外と律儀だな。加蓮はゴソゴソと自分のバッグの中を探すと、 綺麗な布で包まれた小包をあたしに差し出した。なんだこれ?あたしのポ○モンハンカチ は、加蓮の手によって進化を遂げたのか? 「一応中身確認してくれる?後で違うって言われてもアタシも困るしさ」 「お、おう……」 めんどくさそうに髪を掻き上げる加蓮の前で、あたしはおそるおそる手渡された小包を 解いた。そこには丁寧に折りたたまれた、シワひとつないあたしのハンカチが入ってた。 83:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:08:15.63 :21zTXdeV0 「あたしのハンカチこんなにキレイだったっけ……?包んでいる布が高そうだから、そう 錯覚して見えるだけか……?」 「その布もあげるよ。どうせお見舞いに包んであったものだったからタダだし。てゆうか いい歳してアニメ柄のハンカチってどうなの?アタシがあげた布をハンカチにした方が いいんじゃない?」 「う、うっせ!いいだろ別に!好きなんだからよ!」 そう言って無邪気に笑う加蓮は、悔しいけどとっても美人だった。こんな笑顔も出来る なら、すぐにでもアイドルになれそうなのにな。 84:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:09:41.51 :21zTXdeV0 「一応お礼は言っとくよ、ありがと。そんじゃね」 一通り笑うと、加蓮はさっと身をひるがえして帰って行った。さすが渋谷さんの友達 だな。未央や美嘉達と違ってクールでサバサバしてる。でも不思議と悪い気はしない。 「な、なあ、もうひとついいか……?」 「何?まだ何かあるの?」 やや怪訝な表情で振り返る加蓮。この流れでついでに言っとこう。 「余計なお節介なのは分かってるけどよ、美嘉達本当に心配してたんだぞ?あたしが 口出す事じゃないって分かってるんだけどさ、お前があんな態度じゃ美嘉達だって 救われねえよ。今みたいにさ、馴れ合わなくていいから礼くらい言ってやれないか?」 加蓮を背負って大慌てしていた美嘉を思い出す。美嘉も気にしてないって言ってたけど、 やっぱりおかしい事はおかしいだろ。美嘉達も同じスクールの生徒同士言いにくいなら、 あたしがはっきり言ってやるよ。 85:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:10:45.27 :21zTXdeV0 「ウザ、アンタ教育指導の先生かアタシの親なの?部外者のアンタに善人気取りで説教 されても、暑苦しくて鬱陶しいだけなんですけど」 ほんっと性格悪いよなお前。それにあたしも自分が善人だと思ってねえよ。アンタが 美嘉達とケンカしようがハブられようが知らねえけど、こうしてあたしのハンカチを 持って来たって事は筋は通すつもりだったんだろ?だったら部外者のあたしじゃなくて あいつらにきっちり筋を通せよ。 86:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:12:07.12 :21zTXdeV0 「……あ~あ、お礼一回分カロリームダにした。あの子達から聞いてると思うけど、 アタシこう見えてカラダ弱いんだよ?あんまり働かされるとしんどいんだけど」 「へっ、そんだけ減らず口が叩ければ十分だろうが。それにどうせ病院に行くなら、その ひん曲がった根性と性格をまっすぐに直してもらえ」 あたしが言い返すと加蓮はびっくりしたように目を大きく見開いて、それからわなわな 震えだした。お、怒ってる怒ってる。これで病院での借りは返したぜ。 87:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:13:30.87 :21zTXdeV0 「うっさいゲジ眉っ!! バーカバーカッ!!」 「だからゲジ眉じゃねえって言ってんだろうがっ!! この性悪女っ!! 」 お前クールぶってるくせにボキャ貧だな。バーカバーカって、小学生かよ。 「チビッ!! アニオタッ!! ふ○っしーっ!! 」 てめえ言ってはいけない事を言ったな!? ふ○っしーだけは許せねえっ!! 88:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:14:20.72 :21zTXdeV0 「ふ○っしーっ!! ふ○っしーの中身っ!! 」 「うるせえっ!! 東京だってに○こくんってヤバいキャラがいるだろうがっ!! 」 いつの間にか大声で罵り合ってるあたし達を取り囲むように人だかりが出来ていた。 加蓮はそれに気付くと、最後にあたしに力いっぱいあっかんべーして逃げて行った。 「よっしゃ勝った!おとといきやがれバッキャローッ!」 あたしは加蓮の逃げて行った先に向かって大声で言った。あたしに挑もうなんて100年 早いんだよ小娘が!! 89:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:15:05.35 :21zTXdeV0 <ヒソヒソ……ヒソヒソ…… 「あの子ふ○っしーの中の人らしいよ……」 「おまけにアニオタなんだって……いや、ふ○っしーオタク?」 「ふ○っしーのくせにに○こくんにケンカ売るとか ありえないよね……」 …………あ・の・ク・ソ・ガ・キ、今度会ったら絶対に泣かすっ!! 90:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:16:19.11 :21zTXdeV0 「……何やってんの奈緒?先帰るって言うから用事かと思えば、加蓮とケンカしてたの?」 「かれんライブきてたんだ。どーしてなっちゃんとかれんがケンカしてんの~?」 「お、お前らいつの間に!? 」 ふと振り返ると、背後に美嘉と唯と柚ちゃんが呆れ顔で立っていた。やめろぉっ!! そんな目であたしを見るなあっ!! 「いや、あんな加蓮さんはじめて見たからアタシ達もびっくりしちゃってさ……いつも クールでちょっとコワいのに、子供っぽい所もあるんだなって思って……」 柚ちゃんがまじまじと言った。そうなのか?あいつまんまガキだったぞ。 92:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:18:31.99 :21zTXdeV0 「それより奈緒、ライブが終わった後にニュージェネが握手会してたけど、アンタも 行って来たら?アンタが帰ったって言ったら未央ちゃんがっかりしてたよ。たぶん まだやってると思うけど……」 何で今更未央と握手なんてしなくちゃいけないんだよ…… でも今日のライブの感想 とお疲れくらいは言いに行くか。せっかくの未央の晴れ舞台だしな。 ―――――それに会いたいコもいるし 100:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:52:18.34 :21zTXdeV0 *** 「あちゃ~、終わってたかあ~……」 あたしが会場に戻ると、既にステージの撤去作業が始まっていた。現場のスタッフさん に混ざって、美羽達候補生の子も音響機材や客席のイスを片付けてる。新人はライブの他 にもああいう事もしないといけないんだな…… 「ホラ君!そこでボサっと突っ立ってないでこれ運んで!」 「ぅえっ!? あたしっ!? 」 声をかけられたとほぼ同時に、現場のチーフっぽいオッサンにドラムセットの太鼓を 押し付けられた。どうやらあたしを候補生の子と勘違いしているらしい。 101:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:52:52.79 :21zTXdeV0 「あ、あの、あたしは……「早くして!時間おしてるんだから急いで!」ハイッ!! 」 ついついオッサンの勢いに任せて、あたしも元気に返事しちまった。こないだ病院に 行った時にも思ったけど、あたしって意外と流されやすいのか?こうして小一時間、 あたしは現場のスタッフさんと候補生の子達に混じってステージ撤去作業に汗を流した。 102:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:53:46.30 :21zTXdeV0 ――― 「いや~悪かったなお嬢ちゃん、俺はてっきりアイドルの子かと思ってたよ。ろくに確認 もせずに最後まで手伝ってもらってホントにすまなかった!! 」 片付け終了後になって、ようやくあたしに気付いた美羽がチーフのオッサンに説明して くれた。いや、あたしもそのまま流されて手伝ってたからお互い様ですよ。 「私はてっきりスタッフさんかと思いましたよ!頭にタオル巻いて腕まくりしてガンガン 片付けていたから、全然奈緒さんだって気付きませんでした!」 美羽がニコニコしながら言った。お前はもっと早く気付いてくれよ……片付けてる途中 でちょっと楽しくなっちゃって、スタッフになりきってたあたしも悪いけどさ。 103:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:54:33.89 :21zTXdeV0 「お嬢ちゃんアイドルにしとくにはもったいないな。ウチの現場で働かないか?なかなか 手際も良いしウチの若い奴らを教育してやってくれよ。お嬢ちゃんみたいな可愛い子が 入ってくれたら、俺も嬉しいからよ」 「か、かわっ!? な、なに言ってんだよオッサン!! それにあたしはアイドルじゃねえよ!! 」 どーん!! とオッサンをステージから突き飛ばして、あたしは全力疾走で会場から逃げた。 結局何しに戻ったんだっけ?まぁ、久しぶりに美羽に会えたからいっか。 104:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:55:16.46 :21zTXdeV0 「ちょっと待ってくださ~い、奈緒さ~ん!」 あたしが会場の外で一息ついていると、美羽が追いかけてきた。おお、そういえば言い 忘れてたな。今日のライブお疲れさん。カッコ良かったぞ。 「あ、ありがとうございます!えへへ……じゃなくて、私達これからライブの打ち上げ なんですけど、良かったら奈緒さんも来ませんか?大丈夫です、アイドルの親御さん とかも参加しているので、奈緒さんも気兼ねなく参加出来ると思いますよ!」 「え?いいよあたしは……あたしはただお前と未央の知り合いってだけで、ごく普通の ファンと変わらないんだからさ。場違いもいいところだよ」 「そんな事ありませんっ!! 」 あたしが遠慮すると、美羽は怒ったように強く否定した。 105:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:56:22.32 :21zTXdeV0 「奈緒さんのおかげで私はアイドルになれたんです!未央さんもさっき奈緒さんにすごく 会いたがっていたんですよ?私達にとって、奈緒さんは特別な人なんです!」 若干涙目になって、必死であたしに訴えかける美羽。はあ……、お前にそこまで言われ たらあたしも断れないよ…… 「わかったよ。そんじゃ未央の顔だけ見て帰るよ。それにさっきボランティアした分 くらいは飲み食いしてもバチ当たらねえよな?」 「奈緒さん……!! 」 美羽の頭を優しくなでてあたし達は会場に戻った。お人好しだなあたしも…… 106:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:57:49.64 :21zTXdeV0 *** 「それではみなさん、今日のライブお疲れ様でした!ここでわたくし事務員の千川ちひろ が、ライブの成功を祝って乾杯の音頭を取らせていただきます。カンパ~イッ!! 」 「「「「「「「「「「カンパ~イッ!! 」」」」」」」」」 アイドルやその親御さんやスタッフさんが集まって、ステージ裏の多目的ホールみたい な部屋で打ち上げパーティーが始まった。未成年のアイドルがメインなのでお酒はなくて、 ジュースやお菓子や出前でとったピザが並んでいる。なんかこういうのって部活動のノリ みたいでいいな。 「……なんでお前もいるんだよ。唯達と帰ったんじゃなかったのか?」 「……アタシもそのつもりだったんだけど、莉嘉に呼び戻されちゃった。それにパパも ママもこっちにいるし、帰ってもゴハンないからこっちで食べようと思って」 会場の隅で目立たないようにジュースを飲んでいると、同じく壁にもたれてポッキーを ポリポリやってる美嘉に出会った。お前は莉嘉の姉ちゃんなんだから堂々としてろよ。 107:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:58:53.78 :21zTXdeV0 「無茶言わないでよ。うっかりあの輪の中に入って莉嘉のプロデューサーに出会ったら、 また勧誘されちゃうじゃん。莉嘉はもちろんパパもママも乗り気だし、ここで断って フンイキ悪くしたらサイアクっしょ……」 お前も色々大変なんだな。あたしも似たような理由で未央に近づけないんだけどさ。 多分Pさんはあたしの事を覚えてないと思うけど、もし覚えてたら色々ハズいし。 「それって自意識過剰なんじゃないの?会ったくらいでアイドルに勧誘されないよ。 それか開き直ってプロデューサーにアイサツして来たら?そしたら奈緒がアイドルに なる運命なのかどうか、ハッキリすると思うからさ★ 」 「その言葉そっくりそのまま返すぜ。それについさっき、あたしにはコンサートスタッフ の素質がある事が明らかになってな。そっちからもスカウトが来てんだよ」 なにそれ?と美嘉が呆れ顔で言って、お互い笑い合う。あたしも美嘉もどうやら姉属性 らしいな。美嘉はリアル姉だけど、あたしは未央と美羽の面倒を見ているうちにいつの間 にかお姉ちゃんっぽくなってたらしい。美嘉といると話が尽きない。 108:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:00:00.88 :B67wv3Om0 「あ、こんな所にいた!もう奈緒ちゃん!私に何も言わずに帰るなんてヒドくない!? 」 やがてあたし達に気付いた未央が、島村さんと莉嘉ちゃんを連れてこっちに来た。よお 未央、こうして会うのは久しぶりだな。さっきのライブカッコよかったぞ。 「ねえねえ未央ちゃん、この人が伝説の『アイドルメーカー』なの?」 未央の隣にいた島村さんがあたしを見て言った。は?何だよアイドルメーカーって。 109:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:01:16.39 :B67wv3Om0 「そうだよ!ここにおわす神谷奈緒大先生は、この私本田未央と候補生の矢口美羽の才能 をいち早く見抜き、このアイドル業界へ送り込んだエライお方なのだ!神谷先生の手に かかれば、どんな女の子だってたちまちアイドルになれるであろう!」 出まかせ言ってんじゃねえぞコラッ!? なんだよその黒幕的なポジションはっ!! お前は あたしをどういう風に紹介してるんだよっ!? 「わー☆ スゴーイ☆ サインちょーだい神谷センセ!」 「わ、私も握手してもらっていいですか……?」 目をキラキラ輝かせてサインペンを持ってくる莉嘉ちゃんと、おずおずと手を出す島村 さん。まさかアイドルからサインと握手を求められるとは思わなかったぜ……ボケなのか マジなのか全然わからん。特に島村さん…… 110:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:02:01.39 :B67wv3Om0 「ねーねー奈緒ちゃーん☆ ウチのお姉ちゃんもアイドルにしてくれないかな~?アタシ とPくんがいくらおねがいしても、お姉ちゃんアイドルになってくれないんだよ~」 上目遣いであたしにお願いする莉嘉ちゃん。心配ないよ、あたしの見立てだと美嘉は もうすぐアイドルになるから。ついでに唯と柚ちゃんも一緒じゃないかな。 「ホント?やったー☆ Pくんにおしえてあげなくちゃ!」 「ちょっと!? テキトーなコト言わないでよ奈緒っ!! 莉嘉がホンキにしちゃうじゃん!! 」 あたしはお姉ちゃん属性だから、可愛い妹の頼みは断れないんだよ。それに唯達も いれば安心だろ?いい加減お前も腹括れって。 111:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:02:54.32 :B67wv3Om0 「あの……、神谷さんはアイドルにならないんですか?」 おずおずと聞いてきた島村さん。あたしはそんなガラじゃないよ。未央と美羽を客席 から見てるだけで十分だって。 「またまたあ~☆ そんな事言って奈緒ちゃん、ウチのPさんに秋葉原で勧誘されたん でしょ?今日だっていつもよりオシャレしてるし、内心期待してたんじゃないの?」 おいぃイッ!? 余計な事言うなよチャンミオオォオッ!! それにあたしだって、こういう 場所に来る時くらいは服に気を遣うよ!それでもGパン履いて来たけど…… 112:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:09:43.88 :lMyv5UWT0 「え?神谷さんプロデューサーさんにスカウトされたんですか!? すごいです!事務所の アイドルでスカウトされたのって、凛ちゃんと莉嘉ちゃんしかいないんですよ!? 」 「あとお姉ちゃんね☆」 「う、うるさい莉嘉!だまってて!」 目を丸くして興奮気味に話す島村さん。え?そうなの? 113:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:13:51.51 :lMyv5UWT0 「ウチのプロデューサーってアイドル育てるの上手だって有名らしいんだけどさ、本当に 凄いのはアイドルの素質を見抜く目が抜群に良いんだって。だから応募もしてないのに プロデューサーに声かけられた奈緒ちゃんも美嘉ちゃんは、私達応募組からしたら 雲の上の人なんだよ?」 「いやいやいやおかしいって!ほら、よくあるじゃん!前から歩いて来た人が自分に声を かけてきたと思ったら後ろにいる人でしたみたいな!多分あれだって!」 「そ、そうそう!アタシはアレだよホラ!『将を射んとすればまず馬を射よ』だよ! 莉嘉をアイドルにスカウトする為に、ついでにアネキもスカウトしとくかみたいな!」 未央の言葉をあたしと美嘉は全力で否定する。てかあたし達、なんでこんなに卑屈に なってるんだよ。ついでによくそんな言葉がすらすら出てくるな…… 114:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:15:23.17 :lMyv5UWT0 「なんの話?面白そうだから私も混ぜてよ」 あたしらがギャーギャー騒いでいたその時、凛とした澄み切った声が未央の後ろから 聞こえた。とっさにあたしは素に戻る。そうだ思い出した、あたしはこのコに会いたいと 思ったから、わざわざ会場に戻って来たんだ。 「もう、しぶりんどこ行ってたのー?打ち上げ始まっちゃったじゃんかー!」 「ごめん、友達を誘おうと思ってたんだけど帰っちゃったみたいでさ。電話して呼び 戻そうとしたんだけどダメだった」 スマホを右手にぷらぷらさせながら、渋谷さんがあたし達の輪の中に入ってきた。 ……ん?友達?なぜかあたし、渋谷さんの友達に猛烈に心当たりがあるんですけど。 115:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:16:39.92 :lMyv5UWT0 「あの負けず嫌いの加蓮が大泣きするなんて珍しいな。何かあったのかな?」 不思議そうに首をかしげる渋谷さん。やっぱりあの女かああぁぁぁあああっ!! よし、そうと決まればあたしがやる事はひとつしかない。あたしはゆっくり呼吸を 整えると、渋谷さんの前に向き合った。 「渋谷さんっ!! 」 「え……?何?ていうか誰?」 ちょっと引き気味の渋谷さんを気にせず、あたしはその場で勢いよく床に手をついた。 116:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:18:41.67 :lMyv5UWT0 「すみませんでしたああああああああああっっっ!!!!!! 」 正直加蓮を言い負かした事は全く後悔していないが、渋谷さんがわざわざ打ち上げに 呼ぼうとしていたくらいのコだから、あの子は渋谷さんにとって特別な存在なんだろう。 あたしの土下座なんて大した価値はないけど、ここは謝らないと気が済まない。 「ちょ、ちょっと、え?何……?とりあえず土下座やめてくれないかな……?」 「加蓮が帰ったのはあたしのせいなんだ!ホントにすまなかった!」 その後、美嘉と未央に無理矢理起こされて、打ち上げ会場の注目を集めてしまったので、 混乱する渋谷さんとあたし達はそそくさと人目のつかない控室へ移動した――――― 読む →