2019年06月25日 19:00 高木さん「満員電車だね」西片「そ、そうだね高木さん…!」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/25(火) 12:12:54.888 :LnPmty55a.net 西片「(今日は前からお待ちかねの遠足、だったんだけど…)」 高木さん「ふふっ、他のみんなとはぐれちゃったね?」 西片「うぅ、元はといえば高木さんがからかうからじゃないか…!」 高木さん「まーまー、電車きたよ!あれに乗ってはやくみんなに追いつこう?」 西片「え…満員でほとんどスペース残ってないよ?」 高木さん「でもこの急行に乗らないと追いつけないと思うよ?」 西片「そ、それもそうか…仕方ない。行こう高木さん!」 読む →
2019年06月25日 18:00 俺「くっ、殺せ!」幼女「>>4!」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/27(月) 03:05:28.371 :UDB+DEQCa.net 俺「幼女に捕まる生き恥を晒すくらいなら死んだ方がマシだ!殺せ!」 幼女「>>4!」 4:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/05/27(月) 03:05:57.166 :STTZlkPUa.net わかった 読む →
2019年06月25日 13:00 全裸サターニャ「な、何よこの状況は!?」全裸ラフィエル「zzz...」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/25(火) 11:02:10.907 :1lcMNHo20.net サターニャ「起きたらラフィエルが隣で寝てるししかも私もラフィエルも裸なんだけど!」 サターニャ「確か、昨日はラフィエルが来たから対抗して魔界通販で買った気分アガリ飴を食べて...」 サターニャ「それから...それから......なんにも覚えてないわ。そういえば気分アガリ飴って初めて使ったけど、人によっては記憶がなくなるとかあったような...」 サターニャ「まさか気分が上がった私がラフィエルを...?いやそれはないわ!絶対に!きっと!多分、おそらく...」 サターニャ「きっとこの状況もなにかの間違いで...」 ラフィエル「ふぁあ...おはようございます、サターニャさん...」 読む →
2019年06月25日 12:00 アクア「カズマのアソコって>>なの!?」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/22(土) 11:28:29.856 :qHmvAvnL0.net >>5 5:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/22(土) 11:29:20.159 :T02aW89+0.net デカマラ 8:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/22(土) 11:29:59.546 :F79KLRGoM.net 読む →
2019年06月25日 07:00 真美「ベランダ一歩、お隣さん」 元スレ 全てのレス 1: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:06:17.43 :MwWLOLhm0 あの日も、夏が始まったばかりの暑い日だった気がする。 2: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:07:58.12 :MwWLOLhm0 「真美ー、この段ボールこっちでいいのー?」 「うんむー、頼むー」 隣の部屋から、壁越しに亜美の声が聞こえた。 夏の頭、じりじりと日差しが強い日のお昼下がり。 亜美と一緒に、引越しの準備をしていた。 「やばっ、これちょっと懐かしすぎる!」 「え、何見っけたの?」 「これこれ」 「……って何見つけ出してるのさ!? 捨てて! 捨てて亜美!」 「えー」 荷造りをしながら懐かしの品を掘り出しては、手を止めて二人ではしゃぎ回る。 お陰で、作業は遅々として進まなかった。 3: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:09:50.41 :MwWLOLhm0 「もう、そういうことするなら手伝わなくていいよ」 「真美さんや、そう易々と拗ねるでないぞよ?」 「ふん、私はオトナの階段を着々と登ってるの」 「酒も飲めない歳で何を言うか」 「よっし、今度りっちゃんにこないだのタバスコジュースの真相をお伝えしてしんぜよう」 「あ゙っ!? 真美、それは卑怯っしょ! あの件は合意の上で闇に葬ったはずだよ!?」 「亜美クン……外交カードとは常にフトコロに忍ばせておくものなのだよ……」 「うあー! まじごめんっ!」 けらけらと笑いながら、いつものように漫才じみた掛け合いを繰り返す。 酒も飲めない歳、かぁ。 あと一年もしない内に合法になるのかと思うと、時の流れって早いなぁ。 4: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:10:21.94 :MwWLOLhm0 「……なぁんて、私もおばあちゃんじみてきちったよ……」 「真美さんや、ご飯はまだかいの?」 「亜美おばあちゃん、もう食べたでしょ」 「ううん、本当にまだ食べてないよ」 「……あれっ、そういや食べてないっけ?」 「真美……まさか若年性……」 「ちがうーーーっ!」 きーっ!と叫ぶ私を尻目に、亜美は「お昼持ってくるー」と、台所へ駆けて行った。 そういや、朝に菓子パンを食べたきりだった。 これじゃあ本当にボケ老人みたいだ。 5: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:10:48.94 :MwWLOLhm0 一人だけ作業をするのもなんだか癪だから、ぼーっと窓の外を眺める。 マンションの窓からは、前面に広々と青空が見える。 あー、夏の空っていいなー。 あの白い雲とか、すっごいもふもふしてそう。 「……でも、あ゙づい゙」 動きを止めると、途端に暑さがむわっと襲いかかってくる。 無理。これは耐えきれぬ。 「涼しい場所はいねがー……」 空を見ていた視線を少し下げると、ベランダが目に入った。 人が三、四人立てるくらいの、微妙な広さのベランダ。 「……涼も」 窓をがらりと開けて、ベランダへ出た。 6: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:11:28.42 :MwWLOLhm0 澄んだ風が吹いた。 夏の気だるさを吹き飛ばす。 「あー、いーぃ風ぇー……」 溶けたようにベランダの手摺りに身体を預け、だらーんと伸びる。 もー引っ越しの準備疲れたよー。 これならやよいっちにも手伝ってもらうんだった……。 「……お?」 そんな風にだれてた時、視界に手摺りの端が見えた。 その向こうにはもう一つ、別の手摺りがある。 「おー、そういやここ、こうなってたんだった」 私たちのベランダの端の向こうには、お隣の部屋の手摺り。 その距離は、ほんの子どもの一歩ほど。 7: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:11:56.28 :MwWLOLhm0 「久しぶりに、やっちゃいますかね?」 右足を手摺りにかける。 室外機のダクトに手をかけ、一呼吸で一気に登る。 「あらよっと!」 猫の子か何かのように、ひょいっと手摺りへ飛び乗る。 アイドルレッスンで鍛え抜かれた私のバランス力に、敵はないのだ! ……ダクト掴んでる時点でダメな気もするけど。 「うわー、やっぱり高いね、ここ」 眼下を見降ろせば、ちっちゃい人々がちらほら。 あれ? これ、スカートの中見える? 「……まぁ、大丈夫っしょ!」 それより、こっから落ちたらマミバーグケチャップソース添えになっちゃうから、気をつけないとね。 いま思うと、昔はこんなことをよくもまあ躊躇なくやってたなあ……。 8: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:12:37.86 :MwWLOLhm0 マンションの壁を伝うパイプを掴む。 そして、隣の手摺りへ一歩、足を伸ばした。 あの日と、同じように。 9: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:13:08.02 :MwWLOLhm0 ―――――――― ――――― ―― 「っととぉ! めっちゃギリセーフ! 危なかったぁ……」 一歩で渡れるかびみょーな距離だったけど、まぁ真美の足にかかればこんなもんっしょ! スリル満点で面白かった! 「で、渡ったはいいんだけど……」 隣のベランダに降りて、部屋の中をこっそりと覗く。 「ここ、誰の部屋?」 うーん、人がいる気配がしない。 誰もいないっぽい? 「そういえば真美、お隣さん会ったことないかも」 すれ違ったことくらいはあるのかな? でも、エレベーターとかで会う中の誰なのかはわかんないや。 10: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:13:59.17 :MwWLOLhm0 と、その時急に。 「ん?」 「うあああああああんっ!?」 ととととと、突然横から声がしたぁ! びっくりしてすぐ横を見ると、男の人が怪しむような目で真美を見ていた。 「……隣のベランダから幼女が侵入してきた」 「な、何をぉっ!?」 で、出会い頭によーじょとは失礼な! 「真美、これでも小五なんだかんね!」 「十分幼女じゃないのか……いや、幼女って歳じゃないか……」 「全く、シツレーだよキミィ!」 「……いや、いきなり人んちに不法侵入決め込んでるお前の方が失礼だからな?」 「……あり?」 どうやら、この部屋の人っぽい? 11: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:14:51.91 :MwWLOLhm0 「兄ちゃん、この部屋の人?」 「兄ちゃんて……まぁ、そうだな」 「ニート?」 「誰がニートだ誰が。大学生だよ」 「ほほう……エリートですな?」 「だと思うか?」 「思わない」 「本当に失礼な奴だなお前」 真美は気付いた。 この手摺りの影の部分、割と涼しい。 だからこの人もここに座ってんだね。 「隣座っていい?」 「いいけど……ほんと誰だお前……」 真美は真美ですが? 12: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:15:18.63 :MwWLOLhm0 暇だったから、兄ちゃんとだらだらとお喋りしてた。 兄ちゃんは大学四年生で、今は就活中だということとか。 就活があんまりうまくいっていないということとか。 というか、やりたいことが特にないということとか。 あんまり就活に身が入らず、だらだらと日々を過ごしてることとか。 「結局、実態はニートと大差ないじゃん」 「やめてくれ、耳が痛い」 「働けニート!」 「働かせてくれよ!」 「真美が子どもじゃなくて社長さんだったら良かったのにね」 「社長さんはまずベランダから侵入はしない」 だらだらと喋ってるだけだけど、なんか楽しかった。 13: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:15:45.43 :MwWLOLhm0 「あ、そろそろ戻らなきゃ」 手摺りによじ登ろうと手をかける。 「いやいやいやいや待てお前落ちたらどうする! 帰りは普通に玄関から戻れ!」 「だいじょーぶだって! 真美、うんどーしんけーには自信あるから」 「『大学生の部屋から少女が落下! 部屋へ連れ込んだ挙句、悪魔のような凶行!』とかワイドショーに躍るだろう!」 「『少女誘拐、二十代の男を逮捕! 部屋から逃げ出したところを近隣住民の通報により救われる!』とかニュース報道されてもいいの?」 「お前嫌な子どもだな……ちゃんと俺が表の様子見るから、合図したらとっとと戻りなさい」 「へいへい」 まぁ確かに、来るときベランダ危なかったしねー。 兄ちゃんがそう言うなら、仕方ないから言うことを聞いてあげよう。 14: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:16:13.39 :MwWLOLhm0 「そんじゃまた明日来るねー」 「また来るんですか!?」 兄ちゃんが玄関から顔を覗かせて固まった。 んっふっふ~、こんな面白い秘密基地、使わない手はないじゃん! 「もっちろん! なんか面白いもの用意しといてねー!」 「えぇ……この後飲み会だから明日は一人でゆっくりしたいんだが……」 「そんじゃ、ばいばーい!」 「来るなよ、絶対来るなよ!?」 ほほう、兄ちゃん、出来るヤツと見た。 真美知ってるよ、それ振りってやつでしょ? 15: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:16:41.37 :MwWLOLhm0 次の日。 昨日みたいに、ベランダの手摺りを伝って兄ちゃんの部屋に行く。 「ふっ、この真美様も手慣れたものよ……」 今日は、ベランダに兄ちゃんはいない。 ゆっくりしたい、とか言ってたから、部屋にいるはず……。 「あ、いたいた。なんかパソコン弄ってる」 窓越しに兄ちゃんを確認。窓の鍵は開いてるっぽい。 ならば……やることは一つ。 「こっそり……音をたてないよーに……」 今の真美は忍者。忍者なのだ。ニンニン! 16: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:17:07.62 :MwWLOLhm0 音をたてないように、静かに窓を開けて侵入する。 「ククク……兄ちゃん、気付いていないようだな……」 そろぉりそろぉり。 静かに忍び寄って……。 「わぁっ!」 「どわぁっ!?」 兄ちゃんの肩が、漫画みたいに跳ね上がった。 胸を押さえながら、慌てて真美の方へ振り返った。 「ななななんだいきなり!」 「いやっはーー! ドッキリだいせいこー!」 真美隊員、ミッションコンプリート! 17: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:17:39.23 :MwWLOLhm0 「お前、またベランダ渡ってきたのか! 危ないっつっただろうが!」 「だって正面から行っても驚かせらんないじゃん」 「驚かせることに義務感を持てとは誰も言ってないからな?!」 「もう一人の真美に言われたのさ」 「何がもう一人の真美だ……って」 兄ちゃんが思い出したような顔をした。 「お前の名前、真美っていうんだな」 「え!? 昨日から何回も言ってんじゃん!」 「いやぁ、あまりにも自然に言われてたから、意識してなかった」 そういや、確かにちゃんとじこしょーかいってしてなかったかも。 「双海真美! ぴちぴちないすばでーの超美女だよ!」 「ガキが何を言う」 「なんだとー!」 ダメな兄ちゃんだ。 れでぃーの扱いがなってない! 18: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:18:05.31 :MwWLOLhm0 「まぁいいや……っと、もう十五時か」 「真美は学校に行ってるっていうのに、兄ちゃんは今日も引きこもってるんだね」 「今日は講義がないんだよ。レポート書いてんだ」 兄ちゃんのパソコンを覗くと、なんかちっちゃい文字がいっぱい書いてある。 ええと、けーざいじょーほーのなんたらかんたら? 後ろの漢字は読めないや。 「……つまんない」 「本当にな、最高につまらん。でも俺、コレやんないと卒業できないわけよ」 「ねーねー、そんなつまんないの放っといて、面白いことやろーぜー」 「お前なあ……」 真美はそういうの求めてないの。 兄ちゃんのシャツをひっつかんで、ぐいぐい揺さぶる。 19: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:18:31.41 :MwWLOLhm0 「しゃーない、補給タイムだ」 「ほきゅーたいむ?」 兄ちゃんは立ち上がって、キッチンの方へ行った。 冷蔵庫を開けて、何やらごそごそやってる。 「お前、黒と白、どっちが好き?」 「え? んーと、白かなー」 「なるほど」 ばたんと冷蔵庫を閉めて、兄ちゃんが戻ってきた。 なんか手に持って……って!! 「ケーキだあああああああああ!!!!!」 「近所迷惑だ黙れ!」 「はい」 20: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:18:57.48 :MwWLOLhm0 ぴっ!とその間一秒足らず。 真美はそっこーで正座して兄ちゃんをお迎えした。 「ほれ、ショートケーキ」 「うわああぁ……白いやつだぁ……!」 真っ白な生クリームで綺麗に包まれて、その上にちょこんと赤いイチゴが……。 うわぁ……美味しそう……! 「た、食べていいの!?」 「いいから黙って食え」 「うん!」 兄ちゃんからショートケーキとフォークを受け取る。 ちょんっとつつくと、生クリームにフォークの穴が開いた。 「ふぉぉぉおおお……!」 「いいから食え」 いっただきまーす! 21: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:19:24.62 :MwWLOLhm0 ぱくっ。 さらり。 しっとり。 「おぉ……生クリームが舌で溶けて、続いてスポンジの柔らかな食感が……!」 「黙って食え」 「はい」 ぱくぱく。 おいしー! 真美ってば、こんなに幸せでいいのかな! 「このケーキどうしたの?」 「貰いもんだよ」 ふむふむー、どこの誰だか知らないけどありがとう! お陰で真美は幸せだよ! 22: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:19:50.90 :MwWLOLhm0 「さて、じゃあ俺は黒いのを食おう」 「チョコケーキ?」 「ああ」 兄ちゃんもケーキを口に運ぶ。 もぐもぐ。 ちょっと口元が緩んでる。 「……ああ、糖分最高」 何度も何度も噛みながら、兄ちゃん、なんか幸せそう。 ……チョコケーキも美味しそーだなー。 「……兄ちゃん、それ美味しい?」 「ん? めっちゃ美味い」 23: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:20:16.86 :MwWLOLhm0 「……」 じーっ。 「……食いたいのか?」 「とうっ!」 ざくっ。 「あぁっ!? 俺のチョコケーキ!」 「んぐ……びたーあまーい!」 「おのれ重ね重ねこのガキめ……!」 やっぱりチョコもめっちゃおいしー! あまあまなショートケーキよりもちょっとオトナの味で、びたあまですなー。 24: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:20:43.24 :MwWLOLhm0 「兄ちゃん、ごちそーさま!」 「へいへい……言えばちゃんとあげるってのに……」 ちょっと不満そうに、兄ちゃんはお皿を片づけに行った。 いいなー兄ちゃん。ケーキくれる知り合いがいるんだ。 ……あれ? でも、普通一人暮らしの人に二個もあげるかな? 箱に書いてあった賞味期限、今日だったよね。 「なんでケーキ二個あったの?」 「ん? そりゃお前が来るから――」 そこまで言って、兄ちゃんは眉間にしわを寄せて黙った。 ぷいっと真美から視線を逸らして、また皿を洗いだす。 「……たまたま貰った」 「えー」 そっかぁ。 兄ちゃん、わざわざ買っておいてくれたんだね。 25: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 01:21:09.62 :MwWLOLhm0 「ねね、兄ちゃん」 くいくいと、シャツの裾を引っ張る。 「なんだよ」 ちょっとむすっとしてる兄ちゃん。 んっふっふ~、なんかちょっと可愛いかも。 「ありがと!」 「………………ん」 皿を洗いながら、やっぱり真美の方は見てくれない。 でも、真美の見間違いでなければ。 けっこー、満更でもないような顔をしてたかも。 26: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 10:17:09.37 :MwWLOLhmo 初めましての方は初めまして。 お久しぶりの方はお久しぶりです。 三年ほど前、私生活がひどかった時期に落としてしまい、その際は本当に申し訳ありませんでした。 今回は原稿が書き上がっておりますので、最後まで投稿いたします。 ただ、時間の関係で一日に投下し切ることはできないので、一日あたり多くて数十レス分くらいになるかと思います。 日刊感覚でお読みいただけると幸いです。 よろしくお願いしまかぶとがに。 27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/17(月) 12:19:44.38 :Z8Cxn72wO おつおつ 久しぶり 楽しみにしてるぞ 28: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 20:10:49.78 :MwWLOLhm0 次の日。 昨日はケーキを食べた後、レポート書いてる兄ちゃんの横でだらだらして帰った。 そして本日は、また新たな手を考えたのだ。 「こっそりこっそり……」 慎重にベランダへしんにゅー。 そして同じように、鍵がかかっていない窓を開ける。 今日も兄ちゃんは、部屋に引きこもってレポートか何かを書いてるみたい。 「くっくっく……」 そろーりそろーりと背後に忍び寄ると……。 「ふっ、そう毎回、俺を驚かせられると思うなよ」 兄ちゃんがこっちを向いた。 29: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 20:11:27.74 :MwWLOLhm0 「んっふっふ~」 「やっほ~」 「……」 ぽかんと口を開けたまま、兄ちゃんが固まった。 「あれ? 兄ちゃんどったの?」 「顔色悪いけど、だいじょーぶ?」 「ま……」 ま? 「真美が二人に増えたぁ!?」 驚いた兄ちゃんは、思いっきり後ろへ仰け反った。 置いてあった本の山を崩しながら、真美達を交互に見てる。 30: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 20:12:02.28 :MwWLOLhm0 「えっ、あれっ、えっ、単細胞分裂?!」 「遠まわしにすんごい失礼なこと言われてるよ、真美」 「兄ちゃんにはデモクラシーってものがたりないよね、亜美」 「で、デリカシーのことか? って、亜美って……」 ここで兄ちゃん、ようやくタネに気付いたっぽいね。 「そう、何を隠そう……」 「真美達は、双子なのだー!」 そう、兄ちゃんに高らかに宣言する。 少しの間黙り込んだ後、兄ちゃんは驚いた表情のまま、ぱちぱちと拍手をした。 「というわけで、次からケーキは三つ用意してね」 「えぇ……幼女が更に増えるのか」 「亜美は幼女じゃないってのー!」 ちなみに、実は三つ子だって言ったら、また驚かれた。 嘘ですって言ったらゲンコツされた。 31: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 20:12:54.82 :MwWLOLhm0 「おっと、十五時か」 「兄ちゃん! 今日もケーキある?」 「えっ、ケーキ!?」 「たかりに来たのかお前ら……はいはい、ケーキじゃないけどあるよ」 兄ちゃんが溜息をつきながら冷蔵庫を漁る。 いやっほーう! やっぱり兄ちゃんはできるやつだぜ! 「あ」 その時、兄ちゃんの動きがぴたりと止まった。 「? 兄ちゃん、どったの?」 「……あー、あるにはある、ん、だが……」 兄ちゃんが、なんか言いづらそうな顔でこっちを見る。 32: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 20:13:21.14 :MwWLOLhm0 十秒後。 テーブルの上に置かれたのは、なんと二つのゴージャスセレブプリン! 「兄ちゃんありがとー!」 亜美は目をきらきらと輝かせながら、スプーンを片手に握りしめている。 でも兄ちゃん……二個ってこれ、片方はきっと自分の分のつもりだったんだよね。 「はぁぁぁぁ……。たんと召し上がれ、ガキ共……」 「いよっしゃぁーー! いっただっきまーーす!!」 待てをされていた犬が、よし!と言われたかのように、一気にプリンに躍りかかる亜美。 「ゥンまああ~いっ! こっこれは~!」 口に運んだ瞬間、ほっぺたを押さえながら高らかに叫んだ。 おおお、おいしそう! でも……これ、兄ちゃんも食べたいよね、甘いの好きそうだし……これ買うの大変だし……。 目に見えてしぼんだフーセンみたいな顔でしょぼくれてるし……。 33: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 20:13:51.07 :MwWLOLhm0 「うー……」 「ほら、真美も食べな」 「え、でもこれ……」 真美が喋ろうとすると、兄ちゃんはそっと人差し指を、真美の口に当てた。 「いいから。子どもは黙って美味しそうに食べてりゃいいの」 「……兄ちゃん」 「ほら、折角冷蔵庫で冷やしてたんだから。温くなるぞ」 「うん……」 兄ちゃんがそう言うなら。 ふたを外して、スプーンでプリンをすくう。 お、おおおお! や、柔らかい! 口に運ぶ前からテンションマックスっしょ! そして、口に運ぶと……。 34: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 20:14:19.27 :MwWLOLhm0 「ゥンまああ~いっ!」 口の中を駆ける稲妻! 舌を襲う甘みの衝撃! 「双子はリアクションも一緒なのか」 「これっ、これめちゃおいしいよ!」 「そりゃあ良かった」 兄ちゃんはそう言うと、隣で食べ終わってた亜美のスプーンとかを片づけ始めた。 空になったプリンの容器をキッチンへ持っていく後ろ姿は、なんだか寂しそうだった。 「……」 真美はプリンとスプーンを持って、兄ちゃんのとこへ行った。 35: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 20:15:09.01 :MwWLOLhm0 兄ちゃんは真美が近づいてきたのに気付くと、ちょっと不思議そうな顔をした。 「あれ? 実はプリン苦手だったか?」 「ううん、大好きだけど」 ぱくっ。 やっぱりおいしー! 「くそう、旨そうに食うじゃないか」 「苦手とかじゃなくて、えっと」 えっと、その……。 真美達ばっかり食べちゃ、なんかふこーへーだよね。 「兄ちゃん、プリン食べたいんでしょ?」 「ばっ……そそそそそんなことはない!」 「そんな見栄はんなくてもいいのにー」 だからね、兄ちゃん。 36: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 20:15:37.61 :MwWLOLhm0 「はいっ、あーん」 「……えっ?」 こんなに美味しいプリンだもん。 みんなで食べなきゃだめっしょ! 「兄ちゃんも食べよ?」 「えっ、いや、その」 「はい、あーん」 「それ、真美がもう口つけたやつ」 「あーん」 「……あーん」 ぱくり。 もぐもぐ。 ごくん。 「……ゴージャスセレブプリンめっちゃくちゃ旨い」 「うんっ!」 これでみんな、びょーどーだかんね! でも、なんで兄ちゃん、ちょっと気まずそうな顔してるんだろ? 37: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 22:58:37.77 :MwWLOLhm0 「小学生ってそろそろ、こういうの気にしだす歳じゃないのか?」 「え? 気にするって?」 ぱくり。 んー! やっぱりプリン美味しいよー! 「いや、その……なんでもない」 「??」 ほんとに兄ちゃん、どうしたんだろ? 真美、なんか変なことしたかな。 真美がしたことと言えば、兄ちゃんにプリンあげたくらい―― 38: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 22:59:26.75 :MwWLOLhm0 「……あれ?」 「あ。その顔、今更気付いたっぽいな」 「えっとえっと、真美は今、兄ちゃんにプリンあげて」 「うん」 「このスプーンで」 「うん」 「真美が食べたこのスプーンで」 「そうだな」 ……。 えっ、それってつまり……。 「……うあぁぁぁあっ!?!?」 「何も考えてなかったのか……」 うあうあ~!!? 真美、なにはずいことしてんの!? や、やばいよ、今顔真っ赤だよ! 39: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 22:59:54.66 :MwWLOLhm0 「あ、亜美! 帰ろ!」 「真美、どったのー?」 「な、なんでもないよ! なんでもないから!」 「……兄ちゃんに変なことでもされた?」 「ち、ちがっ……えっと、変なことしたのはむしろ真美で、その……!」 「えっ、真美なにしたの!?」 自分でもわかるくらい顔が熱くなってるよ! 真美のバカ! あんぽんたん! 美少女! 「おーい、真美。大丈夫か?」 「大丈夫じゃないっしょ!! ま、また明日っ!」 「えー、もう帰るのー?」 「お、おう、また明日」 まだ残っていたそうな亜美の手を無理やり引っ張って、兄ちゃんの部屋から飛び出した。 うああああん!! 40: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:00:44.60 :MwWLOLhm0 ――そんなことがあってから、真美は事あるごとに兄ちゃんの部屋に遊びに行くようになった。 時々亜美も一緒に来たけど、基本的には真美一人だけ。 兄ちゃんの部屋に行って、おやつもらって、だらだらと漫画読んだり一人でゲームしたり。 兄ちゃんは大体レポート書いたり就活のなんか紙を書いてたり。 時々一緒に遊んだりもして。 「ねえ、今日のおやつは?」 「緊縮財政でカットです」 「昨日の試験、どーだったのー?」 「……聞くな、聞かないでくれ。頼むから」 「1Pは真美ね! コントローラー取ったぁ!」 「はいはい」 暑い夏の日から始まった、真美と兄ちゃんのおかしな毎日。 本当に兄ちゃんができたみたいで、とっても楽しい! 41: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:01:25.25 :MwWLOLhm0 そんな毎日がちょっと変わったのは、外が寒くなり始めた秋の終わり。 いつものように兄ちゃんの部屋に行くと、なんか兄ちゃんが踊ってた。 「……兄ちゃん、何してんの? 頭おかしくなったの?」 「これは喜びの舞いだ!」 真美の言葉にツッコミも入れず、兄ちゃんは嬉しそうに一枚の紙を見せてきた。 「えーっと……ないてい……つうちしょ?」 「その通り! 就職先が決まったんだよ!」 「えっ……ええええええ!?」 兄ちゃん、てっきり就職できないかと思ってた……。 話を聞くと、どーやら夏の終わりに、街中で変なおじさんに声をかけられたっぽい。 「ねぇ、そこ大丈夫なの? 怪しくない?」 「一応調べたら、大きくはないけどちゃんとしたとこだったよ」 「それって何するとこなの?」 真美の質問に対する兄ちゃんの答えは、けっこー予想外なものだった。 42: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:01:54.09 :MwWLOLhm0 「アイドル事務所のプロデューサーやるんだよ」 「……あいどる?」 アイドルって……あれかな? あの歌って踊って、バラエティでわーきゃー言ってる、あれ? 「アイドルって、あのアイドル?」 「そう、あのアイドルだ」 「えっ、日高舞とか?」 「お前そういう世代じゃないだろ……事務所違うし」 日高舞ってそんな前の人だったっけ。 でも、そっかぁ。 真美が知ってるアイドルってそれくらいだからなー。 43: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:02:21.40 :MwWLOLhm0 「俺がプロデューサーやる事務所のアイドルっていうと……秋月律子とか」 「んー、聞いたことない」 「まぁ、世間一般にすごく有名ってわけじゃないからなー」 そんなことを言いながら、少し得意げな兄ちゃん。 おぉ、なんかギョーカイジンっぽい! その内、テレビにいっぱい出てる人と仲良さそうに話したりするのかな? 「でも兄ちゃん、いきなりプロデューサーとかできんの?」 「できる!」 「やけに自信満々じゃん」 「できる、と社長が言っていた!」 そう言って胸を張る兄ちゃん。 ……ねぇ、プロデューサーってホントにそんなに楽なの? 騙されてない? 44: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:02:48.82 :MwWLOLhm0 そんな話をされてからしばらくすると、兄ちゃんは事務所でバイトをするようになった。 プロデューサー業のべんきょーも兼ねて、アイドルこーほせい?のレッスンとかを見てるんだって。 といっても、教えるのは専門の人で、兄ちゃんは雑用的なことをやってるだけらしいけど。 「顔見せも兼ねてるんだよ」 「どんな人たちがいるの?」 「中学生から高校生くらいか。一人だけ短大生がいたかな?」 「いーーーっぱいいるの?」 「十人くらいだよ」 んー、けっこーいるような気もするけど、事務所全体でそれは少ないのかな? 「女の子ばっかりのとこ行って、避けられたり嫌がられたりしない?」 「んー、男が苦手だって子とか、飄々としててあまり喋らない子とかはいるけど、基本的には歓迎してくれてるよ」 「そっかぁ」 じゃあ、いじめられたりはしてないんだね。 思ってたよりは良さそうな場所っぽくて、ちょっと安心したかも。 45: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:03:18.28 :MwWLOLhm0 「お前、なんでホッとしたような顔してるんだ?」 「え? えーっと……なんでもないよ」 真美がそっぽを向くと、兄ちゃんはおかしそうに小さく笑った。 「な、なんで笑うのさ!」 「俺のこと心配してくれてるのか?」 「ち、違うよ! そんなんじゃないから!」 「あはは。ありがとな、真美」 そう言うと、兄ちゃんの右手が真美の頭をくしゃくしゃと撫でた。 うあー。 そんな風にされると何も言えないじゃーん……。 「まぁなんか困ったことがあったら言うから、そんな心配すんなよ」 「……約束だよ? 無理しちゃダメだかんね」 「はいはい」 兄ちゃんは真美を見て、もっかい笑った。 46: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:03:45.89 :MwWLOLhm0 会ってから半年近く経ったけど、兄ちゃんのこと、いっぱい分かってきた。 時々意地が悪いこと。 子どもっぽいとこがあること。 見栄っ張りなこと。 すぐに無理をすること。 辛いのをあまり見せようとしないこと。 それに、とっても優しくていい人なこと。 だからね。 真美、兄ちゃんのことが時々心配になるよ。 兄ちゃんに良くないことがあったら、 部屋で遊べないし、 おやつ食べれないし、 いたずらできないし、 さっきみたいに、頭ぽんぽんってやってもらえないし。 だからね。 47: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:04:12.97 :MwWLOLhm0 「ねえ、兄ちゃん」 「ん?」 「ヤバい橋だけは渡らないでね」 「お前どこでそんな言葉を覚えてきた」 ……。 んっふっふっふ~! ちょっと黙ってから、二人で一緒に笑った。 これからも、こんな感じで笑っててね。 ゼッタイゼッタイ、約束だかんね! 48: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:05:01.36 :MwWLOLhm0 時間はどんどん過ぎていく。 あっという間に、秋が終わって冬が来る。 真美、いつの間にか兄ちゃんと一緒に居るのが当たり前になってきちゃったね。 暇なときは、大体兄ちゃんの部屋。 でも、バイトが始ってからは遊べる時間も減ってきた。 年が明けるころには、兄ちゃんはほとんどバイトばっかりだった。 「ねぇ兄ちゃん、そんなんで卒業できんの?」 「出来る! はずだ!」 「この前、卒論が終わる気がしないとか言ってなかったっけ」 「そこは抜かりない。教授には貢いである」 「うわぁ……」 こんな調子で、兄ちゃんはバイトバイトバイトバイト……。 もうバイトってかしゅーしょくしてるよね? 49: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:05:28.29 :MwWLOLhm0 「昨日もやよいがな」 「ふーん」 やよいって、真美よりちょっと年上の人だっけ。 兄ちゃんは特に話すことがないと、真美に事務所の話をしてくれる。 楽しそうに話す兄ちゃんを見てるのはいいんだけど……。 「……仲間はずれみたいでふくざつー」 「ん? なんか言ったか?」 「んーん、なんでもないよ」 兄ちゃん、どんどん遠くに行っちゃう気がする。 せっかくこれからは兄ちゃんと一緒に、いっぱい楽しいこと出来ると思ってたのに……。 50: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:05:55.17 :MwWLOLhm0 帰ってから部屋でぐでーっとしてたら、亜美がちょこちょこ寄ってきた。 「ねーねー真美、なにふてくされてんの?」 「……別にー」 「兄ちゃんと喧嘩でもしたの?」 「ううん」 「なになに、なんか悩んでるの?」 「えっと……」 兄ちゃん、最近あんま構ってくれない。 というか、構ってはくれてるけど、なんか前よりも遠い、気がする。 なんかむかむかするし、なんか……だし。 「んっふっふ~、真美ってば、兄ちゃん取られて寂しいんだ?」 「うっ……ち、ちがーわいっ!」 「あまり双子を甘く見ないことですぜ?」 亜美がなんでもお見通し!って顔でにやにやしてる。 ぐぬー、双子なんて大っきらいだ! 51: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:06:42.71 :MwWLOLhm0 「そーなんでしょ?」 「……ごめーとー」 白旗降参。 「だってさー、いっつもいっつも事務所の女の子のことばーっかり! 兄ちゃんのむっつりスケベー!」 「真美さんや、許してやんな……兄ちゃんだって男の子なのさ……」 「う、うぐぐ」 そりゃね? 別にいいよ、女の子といちゃいちゃしててもさー。 でも、もーちょっと真美に構ってくれてもいいんじゃないのー!? 「兄ちゃんのばーーーか!」 「言ったれ言ったれ!」 「ばぁぁぁぁぁぁあか!!!」 ドンッ! 「ゔっごめんなさい!」 「……聞こえてたみたいだね、兄ちゃん」 心の狭い地獄耳……。 52: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:07:11.80 :MwWLOLhm0 「ねぇ、亜美」 「ん?」 「どーしたら兄ちゃん、構ってくれるかなー」 「えー? どーしたらって言っても……」 急にそんなことを聞かれて、亜美は答えに困ったみたい。 そりゃそうだよね。 真美だっていきなり聞かれても何にも言えないもん。 「だって、会える時間も少ないんでしょ? 最近、帰り遅いことも多いみたいだし」 「うん。バイトが休みの日とか、帰りが早い日にちょっと遊べるくらい」 「もーそっからして不利だよねー」 「ホントだよもー。真美もバイトに連れてってくれればいいのになー」 「さすがにそれは無理っしょー。一応お仕事だし」 あーあ、いいなー。 話聞いてると、寂しいけど、確かに事務所楽しそうだもん。 「真美も兄ちゃんと一緒に行けたらなー……ぜーったい毎日楽しいのに」 53: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:07:39.24 :MwWLOLhm0 と、口にした時。 真美も亜美も二人とも、同時にぴくっと動いて目が合った。 「……一緒に」 「行けたら?」 …………。 ……そっか! 「そっかそうだよ! 簡単じゃん!」 「気付いたか……気付いてしまったか、真美よ!」 「んっふっふ~! もうこーなったら、この手しかないっしょ!」 そうと決まれば……! 54: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:08:06.23 :MwWLOLhm0 「亜美! 真美は……やりとげるよ!」 「ふっ、真美……一人で抜け駆けしようったって、そうはさせないぜ!」 「亜美?! まさか、お前……!」 「ふしょー、この双海亜美、真美殿にお供するしょぞんでござる!」 「よくぞ言ってくれた!」 「だってこんな面白そーなこと、真美だけやるなんてずるいじゃん」 最後の最後で、ふつーに亜美の本音が出てきた。 うん。立場が逆だったとしたら、真美もそう言う。 だってこれ、兄ちゃんのこと抜きにしても、絶対面白いじゃん! 「まずはパパとママに言わなきゃね」 「あれこれお稽古やらせよーとしてたし、それと同じよーなもんだからだいじょーぶっしょ?」 「多分だいじょーぶだとは思うけどねー」 そのまま亜美と二人で、コソコソゴニョゴニョ。 まずはパパとママの砦を陥落させるべく、作戦を練り始めた。 55: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:08:33.84 :MwWLOLhm0 それからまたしばらく経って。 春。 兄ちゃんは教授のお目こぼしをもらいつつ、ぎりぎり卒業できたっぽい。 かなり危なかったらしく、卒業できなかったら退学するつもりだったんだって。 オシゴトに気合い入りすぎだよね。 56: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:09:00.22 :MwWLOLhm0 新しい年度になって、真美達は六年生になった。 正式にプロデューサーとして入社した兄ちゃんとは、滅多に会わなくなった。 夜遅くまで働いてるし、休みの日もお仕事行ったりしてるから、もうホントに時間が合わない。 「亜美、準備できたー?」 「うん、バッチリだぜい!」 だから真美は、亜美と二人で一計を案じたのだ……! ……一計を案じたって言葉の使い方、あってるよね? 「そろそろかな?」 「そろそろだね」 亜美が返事をしてくれた瞬間ドアが開いて、口元にほくろがあるお姉さんが、真美達を呼びに来た。 「それでは次の方、どうぞー」 「よっしゃ! 行ったるで!」 「双海魂、見せたろかい!」 「ふふ、頑張ってね」 57: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:09:35.25 :MwWLOLhm0 「……」 「ん? キミィ、どうしたのかね? 口を開けたまま固まったりして」 ドアの向こうで真美達を迎えてくれたのは、なんか黒っぽい怪しいおっちゃんと、もう一人。 ぽかんと口を開けたまま真美達を見る、事務所のプロデューサーだった。 「お、おまっ……おま、おままっ」 「き、キミィ!? どうしたのかね!」 「リレキショ見てないの? 兄ちゃん動揺しすぎっしょ」 「そんなんだからカノジョできないんだよ……先が思いやられますなあ」 「お前らぁ!!!」 ぶふっ!っと、入ってきたドアの向こうから噴きだす声が聞こえた。 58: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:10:02.62 :MwWLOLhm0 そう。 真美達は兄ちゃんが勤めてる事務所の、候補生オーディションに来たのだ! 「で、親御さんは」 「ちょー嬉しそーだったよ?」 「亜美達からまともにこういうの言い出すのなんて初めてだもんね」 「はっはっは、元気な子たちじゃないか」 すっごく苦い顔してる兄ちゃんの横で、おっちゃんは楽しそーに笑ってる。 「ティンと来た! 双海亜美君、双海真美君、合格だ!」 「いよっしゃー!」 「あんがと、おっちゃん!」 「いやいやいやいや社長本気ですか!?」 あ、この黒っぽいおっちゃん、社長さんだったんだね。 「このセリフが出たらもう決まりですよ、プロデューサーさん。はい、双海さん」 「おやつだー!」 ソファーに座らされた真美達の前に、さっきのお姉さんがマドレーヌを持ってきてくれた。 なんかそれなりにダンスとかもれんしゅーしてきたんだけど、披露する間もなく決まっちゃった。 59: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:10:37.35 :MwWLOLhm0 「姉ちゃん、おかしありがとー!」 「ねねね、姉ちゃん!? そんなやだわ、姉ちゃんだなんて!」 小鳥さんっていうらしいお姉さんは、なんかニヤニヤしながら兄ちゃんの背中をバンバン叩き始めた。 「い、いたっ!? 小鳥さん痛いっ! あと反応がすごくおばさんくさ」 ドスン。 さっきまでの音と違って、めり込むよーな音が聞こえた。 「あ、ごめんなさい、つい、力が、入っちゃって、ね?」 「……うっす」 小鳥さん、目が笑ってない。ちょー怖い。 でも今のはどう考えても兄ちゃんが悪い。 「はっはっは! 仲良きことは美しきことかな!」 社長さんちょー楽しそう。 ここが……兄ちゃんの職場かぁ。 60: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:11:08.26 :MwWLOLhm0 そんな感じで、あっという間に真美達、アイドル候補生になっちった。 次の日は事務所のみんなにご挨拶。 ぺたーんからぼいーんまでいろんな人がいる! 「今、私のこと見て失礼なこと考えてなかったかしら?」 「んーん、気のせいっしょ?」 「うふふ、早速仲がいいのね?」 眉間にしわを寄せたぺ……千早お姉ちゃんが、真美のことをじろりと睨んできた。 その隣で、どたぷーんなあずさお姉ちゃんはにこにこしてる。 61: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:11:50.98 :MwWLOLhm0 「それじゃあ、新しく仲間に加わってくれた亜美ちゃんと真美ちゃんに、春香お姉さんからとっておきの……!」 「あっ……も、申し訳ございません……春香が持ってきた、クッキーは……その……」 「えーーーっ!? お姫ちん、一人で食べちったのー?!」 「す、すみません、亜美! ただ今すぐに……」 「わあああああっ!? た、貴音さん! いいですから! 出さなくていいですからぁ! また作りますよう!!」 はるるん……春香さんが用意してくれたクッキーを、お姫ちん……貴音さんがぜーんぶ食べちゃった! なんか一日中、どっかで騒動が起こってる感じ。 まこちんとかピヨちゃんいわく、いつもこんな感じなんだって。 あ、ピヨちゃんって小鳥さん。 まこちんは真おに……お姉ちゃん! 62: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:12:17.90 :MwWLOLhm0 「……なんか心配して損したかも」 「は? 心配?」 真美がぼそっと呟いたら、いおりんこと伊織さんが不思議そうな顔をした。 「うん。兄ちゃん、女ばっかりのかんきょーで、陰湿なイジメを受けたりしてないかなーって思ってて……」 「はぁ? よりにもよって、この事務所で陰湿ないじめぇ??」 そう言ってからしばらく考え込んだら、いおりんは何かを閃いたみたい。 その顔、真美と亜美もよくしてるよね。 ニヤニヤしながら真美に耳打ちした。 「アイツのことなら、この伊織ちゃんがたっぷりといじめてあげてるわよ……?」 「ふーん、じゃあいじめてみてよ」 「えっ!? ええと……ば、馬鹿プロデューサー、オレンジジュース持ってきなさい!」 「は? 伊織ちゃん、もう飲んだでしょ」 「きーーーっ! 誰がおばあちゃんよ!」 兄ちゃんの呆れた返事のせいで、いおりんの野望はもろくも崩れ去ったのであった……。 めでたしめでたし。 63: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:12:46.85 :MwWLOLhm0 ずっとみんな、ワイワイガヤガヤ。 ひびきんのハムスター追いかけたり、ゆきぴょんが掘った穴を埋めたり、りっちゃんが怒鳴りながら走ってたり。 他にもいっぱい、いろんなこと。 確かにこんなに色々あったんじゃ、兄ちゃんも事務所で引っ張りだこだよね。 家にもなかなか帰れないし、お話しの内容も事務所のことになってくるよね。 「……でも、やっぱり納得いかないー」 「なんで? 事務所で兄ちゃんと遊べるよーになったじゃん」 「うん、そーだけどさー……」 あちらを立てればこちらが立たず、ってやつ? 兄ちゃんが遠くに行っちゃう……っていうのはなくなったけど……。 代わりに、兄ちゃんが他の人と楽しそーにしてるとこを見るのがめっちゃ増えた。 そしてそれを見てると、なんだか、ちぇーって気分になる。 「この前までは独り占めできたのにー……」 「きょーゆーざいさんというやつですな」 亜美は、真美ほどつまらない気分じゃないみたい。 64: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:13:15.40 :MwWLOLhm0 でも、事務所に入ったからには、真美達もアイドル候補生なわけで。 レッスンもしっかりとやらなきゃダメなんだよね。 「うえー……つかりたー」 「亜美もー……」 学校からレッスンに直行して、暗くなるまでずーっと練習。 体力には自信あるけど、毎日これは疲れるっしょ……。 「お、二人ともお疲れさん」 「兄ちゃん!」 二人でぐでーっとしてたら、兄ちゃんが飲み物持ってきてくれた! あ、お菓子もある! 「体力回復には糖分だ。ま、しょっちゅうはあげられないけどな」 「ありがとー!」 冷たいレモネードと、一口ドーナッツ。 んー! あまあま! 65: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:13:44.59 :MwWLOLhm0 「しっかし、二人がアイドルに興味があったなんて意外だったな」 「え? 特になかったよ?」 しれっと答える亜美。 うん、真美も特に興味はなかった。 「は!? なんで来たんだお前ら!?」 「えーっと、兄ちゃんが楽しそうだったから?」 「アイドルって何するのかよくわかんないけど、やってみたら楽しいかなって思って」 なんて口では言ったけど、ほんとはそれも違う。 真美は楽しそうとかはどうでもよくて、とりあえず兄ちゃんが遠くに行っちゃうのが嫌だから、始めたんだよ。 亜美は普通に楽しいっぽいけど。 66: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:14:13.58 :MwWLOLhm0 事務所からの帰り道。 「二人とも頑張ってるねぇ」 「そうかな?」 「んっふっふ~、はるるんもうかうかしてると、あっという間に追い抜いちゃうぜい!」 「むっ! それは聞き捨てならないなぁ。お姉さんとして、負けるわけにはいかないよ!」 亜美とはるるんと三人で駅に向かってるとき、そんな会話があった。 はるるんは真美達より、一年早く事務所に入ったんだって。 アイドルとしてのお仕事は、週に一回あるかないか。 それもテレビとかじゃなくて、ちっちゃいイベントでの脇役とか前座みたいなのばっかり。 「でも、今年はきっと大ヒットして、トップアイドルになるの!」 そう言って拳を高く突き上げるはるるんは、とっても楽しそうだった。 67: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:14:40.85 :MwWLOLhm0 はるるんちょー楽しそう。 いいなー、真美も楽しくしたいのに……。 兄ちゃんったら今日もさ! 「兄ちゃん兄ちゃん! 今日さ、夕飯食べに行こうよ!」 「あー……悪い。今日はテレビ局の人と呑みに行くんだ」 「えー! 兄ちゃん、最近付き合いが悪いぜー!」 「すまんな……これも仕事なんだ、勘弁してくれ」 「うぐぐ……仕方ないなぁ……」 ……って、思い返すと兄ちゃん別に悪くないんだけどさ。 はーぁ……事務所に入れば、もっと兄ちゃんと前みたいに遊べると思ったのになぁ……。 68: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:15:07.93 :MwWLOLhm0 真美、実は亜美ほどレッスンに力が入ってないんだ。 だって、真美は兄ちゃんと遊べればそれでよかったんだもん。 ほどほどにレッスンして、事務所行って、兄ちゃん含めたみんなでワイワイして。 あ、事務所は楽しいよ? 兄ちゃんだけじゃなくて、やよいっちと遊んだり、ミキミキとお昼寝したりとか。 すっごい楽しいよ。 でも。 「やっぱり、真美は兄ちゃんと遊びたいんだよ……」 事務所に行った夜は、寝る前に目を瞑ると、ふとそんなことを考えちゃう。 でも、兄ちゃんは兄ちゃんで忙しい。それは仕方ないことだよね。 それに、みんなはとってもまじめにアイドルを目指してる。 亜美も、だんだんレッスンにも力が入ってきて、なんか生き生きしてるのに。 69: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:15:36.24 :MwWLOLhm0 「真美、最近調子悪いのか?」 「え?」 事務所でだらだらしてたら、兄ちゃんに急に言われた。 調子? 全然悪くないけど。 「なんで?」 「なんか時々、雰囲気が暗いからさ」 やばっ、気持ちが表に出ちゃってたのかな。 兄ちゃん、何でもないように聞いてるふりして、めっちゃ真美のこと心配してる。 自分の後ろに回した手が、すっごいそわそわしてるもん。 丸見えだよ。 「んーん! レッスンいっぱいやって、時々疲れてるだけだよ!」 「そうなのか? あんまり無茶はするなよ」 これ以上、兄ちゃんに心配かけるわけにはいかないもんね。 兄ちゃん、真美は大丈夫だよ。 70: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:16:03.42 :MwWLOLhm0 「兄ちゃん、仕事は楽しい?」 「ああ、プロデューサー業は思ってたよりずっと楽しいぞ!」 疲れるし面倒も多いけどな、と兄ちゃんは笑った。 世話好きだもんね、兄ちゃん。 この事務所、世話焼きたくなるような人がいっぱいいるし。 「みんな、大きな夢を追いかけてる。その手伝いは本当にやりがいがあるよ。金も思ってたより悪くないし」 「最後の一言でぶち壊しだよ」 「チッチッチ……真美はまだお子様だな。お金っていうのはマジで大事だぞ」 「大人って汚いね、兄ちゃん」 いつか真美もそうなるんだよ、って優しい眼差しで言われた。 大人ってホントに世知辛い世界なんだね。 真美、ずっと子どものままでいたいかも……。 71: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:16:30.40 :MwWLOLhm0 「俺の目標は、事務所の全員を売れっ子アイドルにすることだ!」 へー、でっかい夢だねー。 はるるんたち、頑張んないと。 「他人事みたいな顔してるが、勿論、お前もだぞ?」 「へ?」 とか思ってたら、急に矛先が真美の方に向いた。 「真美も?」 「当たり前だろうが。お前だってこの事務所のアイドル候補生なんだ」 そう言って、兄ちゃんは胸を張った。 「そしてそれが叶ったとき、お前は思うのだ。俺との出会いは運命だったのだと!」 あーっはっはっは!と、黒幕の手前であっさり死にそうな悪役みたいな声で笑いだした。 兄ちゃん、完全にフラグ立ってるぜ……。 72: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:16:56.50 :MwWLOLhm0 ……でも、そう言われたら、頑張んないわけにはいかないよね。 「兄ちゃん」 「ん?」 「真美、頑張るよ」 「……」 兄ちゃんは無言で真美の頭をぽんぽん撫でた。 あ……これ、すっごい久しぶりかも。 やっぱり兄ちゃんの手って、とっても優しい。 「無茶はすんなよ、真美」 「だいじょーぶい!!」 人のこと煽ったくせに、しんぱいしょーなんだから。 「元気とやる気だけが、真美の取り柄だかんね!」 73: ◆on5CJtpVEE:2019/06/17(月) 23:17:23.10 :MwWLOLhm0 だから、頑張るよ。 しょーじき、まだアイドルのことってよくわかんない。 でも、兄ちゃんがそこを目指すなら。 兄ちゃんと一緒にそこを目指せるなら。 兄ちゃんと一緒にこれからも笑えるなら。 真美、頑張るよ。 「――」 真美がそう決心した時、兄ちゃんがぼそりとなんか言った気がした。 よく聞こえなくて聞き直したけど、なんて言ったのか、兄ちゃんは教えてくれなかった。 76: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 20:59:59.38 :5Y2de4vS0 その日から、真美は頑張った。 まだアイドルのアの字もよく分からないけれど。 いっしょーけんめいレッスンして、オーディションも行った。 兄ちゃんがもくひょー目指して頑張ってるんだもん。 少しくらい遊べなくても、疲れても、嫌なことがあっても。 真美も、頑張んなくちゃいけないから。 「兄ちゃん、真美、アイドルっぽくなってきてるかな」 「最初の頃に比べれば格段にそれっぽいぞ」 「えへへー、じゃあ褒めて褒めて!」 「褒めるって何すりゃいいんだよ」 「えーとね……ぽんぽんってしてくれたら、いいよ」 「こうか?」 ぼすぼす。 「兄ちゃん雑過ぎっしょー! そーじゃないってばぁ!」 77: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:00:26.98 :5Y2de4vS0 「はいはい冗談だよ、わがままめ」 ぽんぽん。 今度はいつもみたいに撫でてくれた。 「……んふー」 「やっぱり子どもは安いな」 「大人は高いの?」 「そうともさ。恐ろしいやつは何万もするブランド物を要求したりする」 「ピヨちゃんも?」 「あの人は……三百七十円のたこわさかな」 「やっすいねー」 そんなのなら真美、安くていいや。 だって、ぽんぽんってしてもらうと気持ちいいし、兄ちゃんの暖かさも伝わってくる。 これがあれば、真美、まだ頑張れるよ。 78: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:01:20.36 :5Y2de4vS0 なのに。 真美、いっしょーけんめい頑張ってるのに。 「……ねぇ、兄ちゃん」 「ん?」 「真美、どうしてオーディション通らないのかな……」 「……んー」 事務所に入ってから大体半年。 秋が真ん中を過ぎても、一個もオーディションに受からなかった。 ほんっとーに小さなエキストラとかさえ、ぜんぜんうまくいかない。 合格者のほーが多いやつだってあったのに。 「審査員との相性ってやつもあるしな。運もあるさ」 「そうじゃないよ」 なんとなく、わかってた。 79: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:01:50.12 :5Y2de4vS0 「だって、亜美はけっこーいい感じじゃん。同じよーなキャラなのに」 「それは……」 「ううん、同じじゃないよね」 だって、亜美のほーが上手いもん。 「ダンスも、歌も、お喋りも……」 ぜんぶ、亜美のほーが上手いもんね。 真美なんかよりも、ずーっとずーっと。 「……まぁまぁ真美よ、落ち込んでないでテレビでも見ようじゃあないか」 変な声で励ますように、兄ちゃんがテレビをつけた。 「……おっと」 「わー、やっぱ凄いねー……」 ちょっとしたバラエティ番組の端っこに、ちっちゃく、ただの脇役ではあるけれど。 にこにこ笑ってる亜美がいた。 80: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:02:17.34 :5Y2de4vS0 その傍には、そっぽ向いてプンプンしてるいおりんと、ぽやーっとしてるあずさお姉ちゃん。 「りゅーぐーこまち組んでから、ぐいぐい行ってるねー」 「……そうだな」 「その前から、亜美はイケイケだったけどね」 全然上手くいかない真美とは正反対。 めちゃくちゃトントン拍子の大成功ルートってわけじゃないけど。 亜美は、真美に比べたらすっごくアイドルらしかった。 「……ねぇ、どうしよ、兄ちゃん……」 「真美……」 「真美、置いてかれちゃうよ……」 こんなダメなままじゃ。 亜美にも、兄ちゃんにも置いてかれちゃう。 兄ちゃんの足を引っ張っちゃう。 兄ちゃんの目標が、遠くに行っちゃう。 81: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:02:46.44 :5Y2de4vS0 「ほら、真美。こっち来い」 「……うん」 兄ちゃんがソファーに座って、隣をぽんと叩いた。 まっくらくらな真美が隣にすとんと座ると、兄ちゃんは真美を膝の上に寝かせた。 「疲れただろ」 「うん」 「甘いもん食べたいか?」 「ううん」 「そうか。なら、このまま少し昼寝するか?」 「……うん」 兄ちゃんの膝は、ちょっと硬かったけど、とっても暖かい。 兄ちゃんの体温がほっぺたに伝わってきて、なんだか泣きそうになる。 でも、泣いちゃダメだかんね、真美。 そしたら兄ちゃん、もっと心配しちゃうから。 82: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:03:12.96 :5Y2de4vS0 「……兄ちゃん」 「なんだ」 「真美さ……」 どうすればアイドルになれるのかな。 そう、聞こうとしたんだけど、ダメだ、目が重いや。 疲れたから、このまま昼寝しちゃおっと。 んっふっふ、兄ちゃんを一人占めー。 「……眠くなっちゃった」 「ああ、そうか。おやすみ、真美」 「うん、おやすみ……」 ……なんでかな。 こーいうことするために、わざわざ事務所に入ったはずなのに。 なんか、思ってたのと、違うね。 83: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:03:40.03 :5Y2de4vS0 それからも真美、まずは亜美に追い付こうって、必死に頑張ったよ。 でも、追い付くどころか、亜美はどんどん先に行っちゃう。 亜美だけじゃない。 はるるんも、やよいっちも、いおりんも、ひびきんも。 みんなみーんな、早さは違うけど、ちょっとずつ前に進んでる。 真美だけ上手くいかない。 なんで? 真美、頑張ってるよ? これまでこんなに頑張ってきたこと、一度もなかったのに。 初めて本気でやってるのに、上手くいかないよ。 84: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:04:10.20 :5Y2de4vS0 「おい、真美。今日のレッスンはこれくらいにしておかないと」 「……ううん、まだ足りないよ」 「やりすぎだ。完全にオーバーワークだぞ」 「オーバーワークになるまでやっても、ぜんぜん追い付けないじゃん」 だったら、もっとやるしかないっしょ。 基本の反復練習も、応用の発展練習も……。 ぜんぶぜんぶ、真美の中身をぜーんぶ吐き出すくらいまで……。 「っ」 「真美!?」 あっ……頭がくらっときて……。 あれ、これ。 あんま、よくないやつ、かな。 目の前が真っ白に―― 85: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:04:40.46 :5Y2de4vS0 ――。 ……あれ、なんで真美、ソファーで横になってるんだろ。 えっと……あぁ、そーだった。 真美、レッスンしてたら倒れちゃったんだ。 「真美、どうしてプロデューサーの言うこと聞かなかったの」 首を横に倒すと、向かい側のソファーに、手帳片手のりっちゃんが座ってた。 「……あれ、兄ちゃんは?」 「悪かったわね、お守りが私で」 りっちゃんは少し、ムスッとしたような表情をして立ちあがった。 「どう? 気分悪くない? 変に痛むところとかある?」 「えっと……だいじょーぶ」 寝ちゃってたのかな。 早くレッスンに戻らなきゃ……。 86: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:05:14.42 :5Y2de4vS0 「……ぅぁ」 「もー、頭押さえて辛そうじゃない。無理するんじゃないの」 頭が重いというか、気持ち悪いというか……。 全身もなんだか気だるい。 「プロデューサーに心配かけちゃダメでしょ」 「……ごめんなさい」 「焦る気持ちは分かるけどね。空回りしたまま続けても、身体を壊すだけよ」 りっちゃんは真剣な表情と真美を気遣ってくれる表情とで、半分ずつくらいだった。 背もたれに身体を預けてだらーんとする。 うあー、もう動けないよ……。 「今日はもう帰って休みなさい。歩ける?」 「ん、なんとか」 りっちゃんに軽く引っ張ってもらって立ち上がる。 うん、頭も覚めてきたから、帰るくらいなら。 87: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:05:47.96 :5Y2de4vS0 「うー、さぶ……」 いつの間にか冬が来て、すっかり寒くなっちゃった。 昨日なんて雪が降ったもんね。 タクシーでマンションの前までりっちゃんに送ってもらっちゃった。 「どーせなら兄ちゃんが送ってくれれば良かったのになぁ」 「私で悪かったわね。プロデューサーは忙しいの」 「分かってるよ。あんがとね、りっちゃん」 「あ、ちなみにあなたが目を覚ます十分くらい前までは、ずっとプロデューサーが看病してたのよ」 「えーーーっ!? っつつ……」 「いきなり大きな声出すからよ、もう。しっかり休みなさいね」 「うん。じゃあまたね、りっちゃん」 しっかり休むように、ともう一回念を押して、りっちゃんはタクシーで戻って行った。 あーあ、りっちゃんにまでめーわくかけちゃった。 88: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:06:21.39 :5Y2de4vS0 がちゃり。 昼間は誰もいない部屋の、玄関の鍵を開ける。 亜美も、今日は番組のしゅーろくだ―って言ってたし。 家には、真美一人。 「ただいまー……」 誰もいないから返事はないんだけど。 習慣みたいに言っちゃうんだよね。 「うー、ダメだー、もう何もできない……」 のろのろと自分の部屋まで行くと、荷物を放り出して、ベッドにばたんきゅー。 89: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:06:49.72 :5Y2de4vS0 真美じゃ、ダメなのかな。 真美じゃ、兄ちゃんと一緒にいられないのかな。 みんなみたいにアイドルらしくないと。 亜美みたいにいっぱい活躍しないと、これからは兄ちゃんと一緒にいられないのかな。 「兄ちゃん……」 兄ちゃん。 真美、寂しいよ。 でも、兄ちゃんが構ってくれないからじゃないよ 真美が、兄ちゃんと一緒にいられるような子じゃないことが、とってもとっても寂しくて。 「悔しいなぁ……悔しいよ……」 90: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:07:21.71 :5Y2de4vS0 ベッド、ふかふかしてて柔らかい。 真美の辛い気持ちをぜーんぶ吸いこんでくれるみたい。 ほんとは今頃、レッスンしてなきゃいけないのに。 真美、悪い子だなぁ。 「あー……兄ちゃんの膝みたい……」 柔らかくて、心地よくて。 でも、兄ちゃんの膝の方が硬かったけど、もっともっと気持ち良かった。 「お疲れ様、真美」 「んふー……」 横になった真美の頬を、兄ちゃんのちょっとごつごつした手が撫でる。 それだけで、真美の疲れとか嫌な気持ちとかは、ぽーんって飛んでっちゃうんだよ。 91: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:07:52.38 :5Y2de4vS0 もっと兄ちゃんに甘えたいな。 「兄ちゃん、もっとー」 「仕方ないな、真美は」 そう言って、兄ちゃんが首回りを優しくもみほぐしてくれて。 「あはははっ、ちょ、くすぐったいってばぁ!」 「そういや前、くすぐりみたいで苦手だって言ってたな」 今度は肩を軽く、リズムを刻みながらぽんぽん叩いてくれて。 小さい子を落ち着かせるような、優しく寝かしつけるような……。 子どもっぽいって思われるかもだけど、兄ちゃんにこうされるの、好きだよ。 92: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:09:57.42 :5Y2de4vS0 兄ちゃんがしてくれる一つ一つが、真美を幸せにしてくれる。 「兄ちゃん、おやつー」 「何が食べたい?」 「白いやつー」 真美が上半身を起こすと、兄ちゃんがフォークを片手に待ってて。 「真美。はい、あーん」 「あーんっ」 ぱくっ。 兄ちゃんが差し出してくれたショートケーキを一口。 んー! やっぱり、甘味は正義っしょ。 93: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:10:34.69 :5Y2de4vS0 「そんなにケーキが好きか?」 「うん、好きだけど……」 「だけど?」 兄ちゃんが食べさせてくれるから、こんなに美味しいの。 ぱくぱく。 「はい、今度は兄ちゃんがあーん」 「同じフォークでいいのか?」 「いいから! あーん!」 「はいはい。あーん」 兄ちゃんも一口ぱくり。 付き合ってあげますよ、って顔してるけど、真美知ってんだかんね。 兄ちゃんも甘味が好きで好きでたまんないって。 「……悪くない」 ほぉら、口元がちょっと緩んでる。 94: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:11:00.96 :5Y2de4vS0 食べ終わったら、兄ちゃんの膝の上にお座り。 兄ちゃんの腕をシートベルトみたいに掴むと、優しく抱え込んでくれて。 「兄ちゃんってあったかいね」 「冷たかったらそりゃあ死んでるからな」 「真美、あったかいかな?」 「ああ。ホッカイロみたいだ」 「……使い捨て?」 「まさか」 目を閉じると、背中越しに兄ちゃんの鼓動が伝わってくる。 95: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:11:27.64 :5Y2de4vS0 あったかい。 優しさの温度。 心の温度。 それは、兄ちゃんの? それとも、真美の? 一つ確かなのは、兄ちゃんと一緒にいると幸せになれるってこと。 96: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:11:57.00 :5Y2de4vS0 そうだよ、兄ちゃん。 「……幼女が侵入してきた」 「なにをー!」 兄ちゃんと出会って。 「ほれ、お食べなさい」 「今日はカステラだー!」 おやつ食べて。 「ねね、ドライブいこーよドライブ!」 「えぇ……卒論の要項出さんといけないんだけど……」 いっぱい遊んで。 「はっぴばーすでー!」 「お前、いつの間に人の誕生日調べやがった!?」 たくさん騒いで。 97: ◆on5CJtpVEE:2019/06/18(火) 21:12:23.28 :5Y2de4vS0 「んっふっふ~、真美が事務所に来てびっくりした?」 「お前らなあ……ドッキリのために人生を変えるなよ……」 兄ちゃんといる時。 兄ちゃんと何かする時。 兄ちゃんはね、真美を幸せにしてくれるんだ。 兄ちゃんと初めて会ってから、一緒に何かするたんびに、少しずつ幸せが大きくなってったんだよ。 ただのお隣さんなのに。 ねえ兄ちゃん、どうしてかな。 読む →
2019年06月25日 02:05 モバP「だらだらゲーム前夜祭」 元スレ 1:名無しさん@おーぷん:19/06/25(火)01:05:03 :fM8 ※三好紗南ちゃん誕生日おめでとうございます。 ただ紗南ちゃんとPがゲームをするだけのSSです。モバP(以下P)「お、来たか紗南ー、お疲れさん」紗南「今日もよろしくねPさん。今日何しよっかー」P「んー、とりあえずあれか、音ゲーでもやるか?」紗南「……スマホ?」P「かなぁ、最近はそういうの多いよなぁ」紗南「まぁ色々あるよね、デ◯ステとかミリ◯タとかエムス◯とか」P「ははっ、そうだな」紗南「Pさんそこは突っ込んでくれると嬉しいなって」 読む →
2019年06月25日 00:00 【モバマス】八神マキノにM性感通いがバレて責められちゃう話 元スレ 全てのレス 1: ◆q4ctS9nNro:2019/06/24(月) 18:01:01.45 :qMCxRFHCo ──プロデューサーの嗜好を知りたい人は多い ──八神マキノもその一人であった。 「度し難いな」 八神マキノは書店のポイントカードを眺めながらつぶやいた。【池袋BOOKSポイントカード】と書かれた何の変哲も無いカードだったが、マキノはその真実にたどり着いてしまった。 読む →
2019年06月24日 22:30 【デレマス】ありす「センスオブヒューマア」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/24(月) 20:50:54.73 :NsR9awVDO ――その日、私は他の事務所とのお仕事を頼まれた ありす「876……プロですか?」 「そうだ」 ――既に決定事項だが、お前ならやれるな的口調で言ってきたのは私のプロデューサーだ ありす「……わかりました。とりあえず脚本とかは」 「あぁ、ここだ」 パサッ ――少し薄めの辞書ぐらいある束を置かれる ――なるほど、これは相当に期待されているというわけですね ペラペラ ありす「電脳世界……ウイルス……ボクカワイイ……なるほど、興味がありますね」 「気に入ってもらえたようで何よりだ。4日後からでもレッスン開始だ」 ありす「4日後ですか?」 ――別に明日からでもいいのに……と疑問が顔に出ていたのだろうか 「中高生は期末テストの時期でな……まぁ理解してやってくれ」 ――そういうことでしたか 読む →
2019年06月24日 21:00 霧島「私がやるしかないわね」 元スレ 全てのレス 1: ◆zqJl2dhSHw:2019/06/24(月) 20:21:57.94 :sPeAkVbm0 ・艦これ 艦娘入手祈念 ・Colorado 2: ◆zqJl2dhSHw:2019/06/24(月) 20:22:41.20 :sPeAkVbm0 北太平洋ハワイ諸島南東沖 最奥 霧島「皆が満身創痍。それでも太平洋深海棲姫までたどり着いた」 太平洋深海棲姫「ノコノコト…ヨク…キタッ! …ウレシイゾッ!」 霧島「奥の手、使わせてもらうわよ」 太平洋深海棲姫「?」 霧島「マイクチェック、ワン、ツー。ワンツーワンツー、サン、シィー!」 霧島「新たな旅立ちにMotorbike♪ オンボロに見えるかい?」 霧島「Handleはないけれど、曲がるつもりもない!」 ~~艦娘熱唱中~~ 太平洋深海棲姫「コレイジョウ…ハ…ヤラセナイッ!」 霧島「心はぁ空を裂く号令を聞いた♪ 『跳ね馬』のように乱暴だけど!」 太平洋深海棲姫(ハネウマ…Buckin' Bronco?) ~~艦娘熱唱中~~ 霧島「大切なぁものを乗せぇて走りたいなら。 生まれ変わっていかなければねえ!」 太平洋深海棲姫「ヤメロ…ヤメロォ!!」 読む →
2019年06月24日 20:00 善子「はじめてのおつかいinローマ」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/06/24(月) 00:24:43 :JWPX2Ou. 善子・鞠莉・千歌「やってきましたローマ!」千歌「……って、鞠莉ちゃん!私たちをここに連れてきてどうしたの?」鞠莉「まあまあ!今から善子にはあるゲームをしてもらいます!」善子「ゲーム……?」鞠莉「そう!早速ルール説明するわね!まず、善子には1人でローマ市内で3つのミッションに挑戦してもらいます」善子「1人で!?」鞠莉「そう!その様子を私と千歌っちで車の中から見守ってるから!」千歌「私も鞠莉ちゃんと一緒に見守る側なんだね!」鞠莉「まあ、ミッションはカード渡すから、そこに書いてある観光地に行くっていうのがメインかな~?あと、自分のスマホを使ったり、日本人に助けてもらったり、タクシーで移動するのは禁止ね!」善子「自分の英語力だけで目的地に辿り着けってことね……」鞠莉「念のため一応このガラケーを渡しておくわね!ミッション中にどうしても行き詰ったら1回だけ私たちに電話していいわよ!」善子「1回しか使えないのね……」鞠莉「使いどころは考えないとね!」 読む →
2019年06月24日 19:00 西片「高木さんが男と歩いてる…」高木さん「……」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/24(月) 15:16:44.946 :41IxWO79a.net 高木さん「ふふっ、そうなんだー」 俺「ははは、でさー」 西片「(な、なんだあれ…高木さんが男と親しげに歩いているぞ…!)」ソワソワ 高木さん「……!」ニコッ 西片「!!(た、高木さん今こっちの方見て笑った!?)」ドキッ 俺「どうしたの高木さん?はやく行こ」 高木さん「うん、そうだね」 西片「(……あれ、やっぱり高木さんの彼氏とかなのかな…)」 読む →
2019年06月24日 18:00 夕雲型について 関連SS 艦娘紹介シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 1: ◆36RVFTz/1g:2019/06/24(月) 11:23:07.41 :H9i2E2Ngo 夕雲型 夕雲 から 清霜まで。 2: ◆36RVFTz/1g:2019/06/24(月) 11:27:01.39 :H9i2E2Ngo 【 夕雲 】 優しいが、甘くはない。 夕雲型長女にして母。そして君主。 ◇ 愛すれば愛するほど、愛されれば愛されるほど 相手がどこまでも堕落していく、ジレンマ。 読む →
2019年06月24日 15:00 【わたモテ】黒木智貴は静かに過ごしたい 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/06/24(月) 06:45:22 :h/ff3Oms 母「智子ー、そろそろ朝ごはん食べないと学校遅刻するわよ」智子「はーい、ふぁああ……ん?」智貴「……」智子「お前何でいるんだ?」智貴「……今日は朝練休みなんだよ」智子「いやどうでもいいけど」智貴「お前が聞いたんだろーが」智子「お母さん、牛乳取って」智貴(うぜえ) 読む →
2019年06月24日 12:00 【ミリマス】佐竹美奈子「いらっしゃいませ~」 元スレ 全てのレス 1: ◆OtiAGlay2E:2019/06/24(月) 03:41:13.46 :v/g2u2sn0 突然だが、あなたの初恋はいつだろうか。 幼馴染の女の子、近所のお姉さん、席替えで隣の席になった女子、幼いころに読んだ絵本の中の女の子、日曜の朝からやっているアニメの主人公……まあそれぞれの初恋というものがあるだろう。 そして、残念(?)なことに、僕は初恋というものを経験することなく、この年まで生きてきた。 読む →
2019年06月24日 08:00 【艦これ】艦娘ケッコンカッコガチラッシュ 元スレ 全てのレス 1: ◆ag9TZfREZs:2019/06/24(月) 01:48:09.55 :jvvxiSYL0 キャラ崩壊注意 執務室―― 電「失礼しまs――」ガチャリ 提督「うわああああああああああ!!!!!!!!」 電「きゃっ!?」ビクーッ!! 電「な、何があったんですか司令官さん!?」 提督「おお……我が初期艦の電じゃないか……」 提督「実は、何人もの艦娘から……」 提督「ケッコンカッコガチの報告を受けたんだよ!!!!!!!!」 電「ええー!?」 読む →
2019年06月24日 07:00 幸子「おはようございます!」ガチャリ 元スレ 全てのレス 1: ◆ag9TZfREZs:2019/06/24(月) 02:11:16.12 :HbJxFhYa0 キャラ崩壊注意 事務所―― 輝子「ケッ」 小梅「チッ」 美玲「フン」 乃々「ハッ」 幸子「えっなにこの空気」 読む →
2019年06月24日 01:00 ペコリーヌ「ようやくキャルちゃんが帰ってきてくれました!」 キャル「う~……」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/23(日) 23:16:07.72 :A1IEyzxD0 アメス「あぁ、来てくれたんだ。ごめんね~、急に呼び出しちゃって」 アメス「そ。用事よ、用事。どうしても伝えておかなきゃいけないの。すぐに済むからちゃんと聞いてね」 アメス「いい? これからあんたが体験するのは『メインストーリー』13章、今体験できる最新話の後の出来事よ」 アメス「もし経験してないなら、ところどころ何のことか分からなかったり、混乱しちゃうかもな~って思って。こうして無理矢理来てもらったってわけ」 アメス「まぁ結局、なんてことないいつもの騒がしい日常なんだけどさ。それも……実際にあるかどうかも分からない、夢みたいなもの」 アメス「でもほら。体験してない未来を知っちゃうのって、あんまり気持ちのいいものじゃないじゃない? ネタバレとか、悲しくなるわよね~」 アメス「うん。じゃあ、それだけ。……なーに? あんたの顔が見たくて呼び出したとでも思ったの?」 アメス「そうねぇ。あんたのとぼけた顔を見るのも、たまにはいいわよね~。四六時中一緒だと疲れそうだけど」 アメス「あっはは♪ 冗談よ、じょーだん♪ そんなにガッカリしなくてもいいじゃない。あんたの周りには、かわいい女の子が何人もいるんだし」 アメス「なになに? あたしはトクベツ? ぷぷっ……! な~によ、真面目な顔しちゃって~♪」 アメス「はいはい、もういいから。さっさと目覚めちゃいなさい。はーい、またね~」 アメス「……ちゃんとまた来るのよ? じゃあね、ばいば~い♪」 読む →
2019年06月24日 00:00 納豆キムチ女「……納豆キムチの味がする」納豆キムチ男「……当たり前だろ」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/22(土) 23:07:00.67 :luxIPjs0O 短いオリジナル短編を二作品投稿します。 最後まで、お愉しみください。 それでは以下、本編です。 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/22(土) 23:08:28.65 :luxIPjs0O 「好きな食べ物は、納豆キムチご飯です」 小、中、高と、同じ自己紹介を耳にした。 またかと思いつつ、横目で様子を伺う。 眼鏡を掛けた、ショートカットの女子生徒だ。 姿勢が悪く、猫背気味で、暗い雰囲気。 女好きの友人曰く、意外と胸が大きいらしい。 そんな情報は自己紹介と同じくどうでもいい。 しかし、高校に進学するにあたり、人間関係はリセットされており、周囲の興味を惹いた。 だが、腐れ縁じみた俺に言わせれば、彼女に興味を持つことは無意味であると、断言出来る。 「毎日キムチ納豆を食べてるの?」 「いえ……多くても月3回程度です」 「チゲ鍋は好き?」 「いえ……キムチが好きなわけではないので」 「ご飯なしでキムチ納豆食える?」 「いえ……ご飯がなければ好きではありません」 新しいクラスメイトとの質疑応答の内容。 それもまた、聞き覚えのあることばかり。 聞いていて、イライラする。つまらない。 それっきり興味を失い、彼女は孤立する。 読む →
2019年06月23日 22:30 絵里「飲み会!」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/22(土) 23:11:28.51 :H+yrHI5X0 穂乃果「は~い!皆さん!お手元に飲み物が行き届きましたか~?」 ことり「は~い!」 穂乃果「それでは絵里ちゃんの30回目のお誕生日会を開催したいと思います。それでは乾杯の音頭を希ちゃんに取って頂きましょう!」 絵里「……」 希「はーい。それではご指名ですので。え~今日はえりちの30回目のお誕生日という事で今年もこうして皆んなでお祝い出来る事を心から嬉しく思います。えりちおめでと~乾杯~!」 μ's「カンパーイ」 読む →
2019年06月23日 21:00 ミカサ「足フェチ男子と気になる女子達」 関連SS コニー「ミカサの靴を手に入れたぜ!」 コニー「ミカサのスカートをめくって生足を見るぜ!」 ミカサ「足フェチ男子と気になる女子達」 元スレ 全てのレス 5:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/23(日) 00:27:14.415 :jij008W8a.net バチーン!! コニー「ぐわぁー!痛ぇー!(こ、これがミカサの力……。)」ヒリヒリ ミカサ「ばばばばばばばばばば馬鹿///めめめめくりすぎ///みみ見るのは、ああ足だけのやや約束だったはず///何で丸見えになるまでめくるの///」ドキドキ コニー「スカートの下にスパッツ穿いてんだから良いじゃねぇか!」ヒリヒリ ミカサ「スパッツ穿いてても駄目なものは、駄目///」 コニー「はぁ!?意味分かんねーぞ!」ヒリヒリ ミカサ「乙女心だから分からなくて当然///」 コニー「(ミカサ、めっちゃ顔真っ赤……ちょっと可愛いな。)」ヒリヒリ ミカサ「わ、私はコニーを絶対に許さない///」 コニー「えっ!?」ビクッ ミカサ「罰として……///」 ミカサ「……。」 ミカサ「(あ、そうだ。)」 ミカサ「私の足裏の臭いを嗅ぎなさい。」 コニー「!?」 ミカサ「(いい機会だからコニーに私の足裏の臭いがどれくらい改善されたのかを確認させよう。)」 読む →
2019年06月23日 19:30 女子高生「出来心だったんです……」店長俺「あのね、万引きって犯罪なのよ?犯罪」ニチャァ 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/23(日) 15:26:17.542 :Oe0IsgvX0.net 女子高生「ご、ごめんなさい……あの、本当、謝るので許してください……」 俺「いやねぇ、万引きって額以上の損害があるわけよ。謝って済んだら警察要らないよね?」ニチャァ 女子高生「!け、警察だけは……!」 俺「え?」 女子高生「受験生なんです……!警察だけはやめて下さい……!」 俺「……」 女子高生「……」 俺「いやさ、そうは言ってもこっちは明確に被害を受けたわけでさぁ。誠意だけでなんとかなるもんじゃないんだよね」 女子高生「あ、あの!どんなことでも……どんなことでもしますから警察だけは!」 俺「どんなことでも?」 女子高生「……」 俺「……」 女子高生「あの……」 俺「うーん(早く警察突き出したいなぁ。多分署に送る途中でパトカー乗れるよな、一回乗ってみたかったんだよなぁ)」ワクワク 6:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/23(日) 15:27:57.454 :5CoPjis6r.net なんで同行しようとしてんだ 9:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/23(日) 15:28:54.556 :hvktOUHU0.net 手を出せば確実に乗れるじゃん 10:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/23(日) 15:29:04.990 :eD5u4MHvM.net >>9 天才かよ 読む →
2019年06月23日 17:00 田中摩美々「ふふー、すきだらけですねー」 元スレ 全てのレス 1: ◆C2VTzcV58A:2019/06/23(日) 14:13:36.10 :mQa5VnP/O P「………」カチッ カチッ P「……はあ。一息入れるか」 P「小腹がすいたし、冷蔵庫になんか残ってたかな」 ぴとっ P「ひゃうっ!? つめたっ!」 摩美々「ふふー、かわいい声で鳴くんですねー。プロデューサー」 P「ま、摩美々~! 首筋に冷たいアイスを当てるなって前にも言っただろう!」 摩美々「だってプロデューサー、すきだらけですしー。ついやっちゃんですよー」 P「俺が悪いみたいな言い方はやめるんだ」 摩美々「はーい、わかりましたぁ。びっくりさせたお詫びに、このアイスバーはプレゼントしちゃいますねー」 P「え、いいのか?」 摩美々「126円」 P「プレゼントじゃないじゃないか!」 摩美々「ふふー、冗談ですよー。本当に、プレゼントですってばー」 P「そうか……なら、ありがたくいただくけど。でも、いきなりどういう風の吹き回しだ?」 摩美々「それはもちろん……日頃の感謝……とか?」 P「そこは自信をもって言い切ってほしかった」 摩美々「ほらー、はやく食べないと溶けちゃいますよー?」 P「っと、そうだな。せっかくの摩美々の気持ちを無駄にしちゃいけない」 摩美々「気持ちって……大げさ……」 P「大げさじゃないさ。このアイスは確かに126円で売っていたものかもしれないけど、摩美々が俺のために買ってきてくれたという事実で価値はずっと上がるんだ」 摩美々「プロデューサー……」 P「な?」 摩美々「……えへ」 摩美々「じゃー、やっぱりお代は3000円でー」 P「プレゼントだろ!?」 摩美々「ふふー」 読む →
2019年06月23日 15:00 【ガルパン】エリカ「パラレル対談会?」 元スレ 全てのレス 1: ◆eltIyP8eDQ:2019/06/23(日) 00:36:02.05 :+nuVNca90 キャラ崩壊注意。 あとタイトルの元ネタとは一切関係ない内容です。 2: ◆eltIyP8eDQ:2019/06/23(日) 00:39:02.95 :+nuVNca90 ・ ・ ・ エリカ「この戦術は……今の私じゃ制御できないわね。こっちは簡単だけど対策が立てられやすい……」カリカリ エリカ「はぁ……なんで寄りにもよって今年復活するのよ無限軌道杯……せめて、来年なら……」 エリカ「……って何言ってるの私。弱気になってる暇なんて無いのに」ブンブン! エリカ「さ、気を取り直して……」 ユラァ… エリカ「っ……眠くなってきたわね……コーヒーでもいれ、て……」 バタリ 読む →
2019年06月23日 12:00 未央「お、バイトかい?」ぷちみお「ハンジョー!」ゴシゴシ 関連SS モバマス ぷちかれ ぷちみお シリーズ 元スレ 487:◆6RLd267PvQ:19/06/22(土)18:17:08 :JS9 〜未央の高校〜未央「えっ、先生休みなの?」同級生女子「うん、何かね、急な出張が入ったんだって。それで今日は代理先生なんだってさ」未央「ほほーう、代理の先生かぁ。……英語の渡辺先生じゃないよね…?」渡辺先生『はーい、本田ァ。ア〜ハン?サンタンゲンの〜s!忘れんなァ〜?アーハァ〜ン?』未央「1日あの調子だったら…それはそれで話の種には事欠かないけどもさ…」ぷちみお「オワー!」シャラララララ……バフン!未央「んっ!?ぷちみー!?」※ワープスターで唐突に教壇に現れたぷちみお。 読む →
2019年06月23日 08:00 テレビ「地球に巨大な>>5が向かってきています」男「なんだと!?」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/22(土) 21:32:58.420 :c52E0UB00.net 男「あーあ、人生暇だなー」 男「何かテレビで面白いものでもやってないかな」ピッ テレビ「速報です。今、地球に巨大な>>5が向かってきているとの情報です」 男「!?」 テレビ「政府によりますと避けることはどうしてもできない模様で、地球に衝突すれば人類の絶滅は間違いないとのことです」 男「な、なんだと!?」 5:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/22(土) 21:33:32.537 :ccAcUJnod.net オブラート 読む →
2019年06月23日 07:00 西片「高木さんってオレのこと好きでしょ?」俺(高木さん)「いや、嫌いだよ?」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/23(日) 00:03:52.330 :nDJejoiBa.net 西片「高木さんっていつもオレのことからかってばかりだよね。もしかしてオレのこと好きなんじゃない?」ニヤニヤ 西片「(やった…言ってやったぞ!これならさしもの高木さんだって少しは照れるはず…!)」 俺(高木さん)「嫌いだよ?」 西片「……えっ」 俺(高木さん)「気づいてなかったの?西片なんて大っ嫌いだから。からかってればそっちから遠ざかってくれると思ったんだけど、上手く伝わってないみたいだから直接言うね?」ニコッ 西片「ひ、酷いな高木さん…どうせいつもみたいにからかって」 俺(高木さん)「いやこれはからかうとかじゃなく普通に本音だから。わかったらもう2度と話しかけないでね。それじゃ」 西片「あぁっ…た、高木さん…!」 ……………… 高木さん「んっ…ん~っ!!(西片、気づいて…その私は本物じゃない!)」 読む →
2019年06月23日 00:30 サトシ「フリマアプリ?」 元スレ 全てのレス 1: ◆0ueH1gM89E:2019/06/17(月) 22:23:29.35 :+1dgdSJho ククイの家 サトシ「う~ん……」 ロトム図鑑「サトシー!どうしたロトー?悩み事ロトー?」ヒュー ピカチュウ「ピカー!」 サトシ「あーロトム、ピカチュウ。実はさ?」 読む →
2019年06月22日 23:30 【モバマス】ゾッとする話 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/22(土) 19:21:28.73 :MFljgwIa0 初登校です よくあるゾッとする話をモバマスのアイドル達で再現するSSです 駄文かもしれませんが読んでいただければ光栄です 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/22(土) 19:25:24.91 :MFljgwIa0 【1.カメラがとらえたもの】 モバP(以下P)「最近俺ん家がおかしいんだ。帰ったらリモコンを置いてた場所が変わってたり、閉めてたはずの引き出しが開いてたり…」 まゆ「妙ですねぇ。まるで誰かプロデューサーさんのお家に侵入しているみたいですねぇ」 P「やっぱり?まぁこれはオバケとかの類じゃあねぇよなとは思ってたんだが。警察に通報するにも証拠がないし、どうしたもんかね…」 まゆ「監視カメラを仕掛けてはどうですかぁ?しっかり録画しておけば十分な証拠になりますよ?」 P「そうだなぁ。よし、帰りにヨドバシに寄って設置してみるわ!ありがとな、まゆ」 まゆ「いえいえ、これくらいのことプロデューサーさんのためなら…」 P「なんか映ってたらすぐ伝えるよ」 読む →
2019年06月22日 22:00 【デレマス】 「狐憑き」 関連SS 【デレマス】 「狐憑き」 デレマス明治妖怪譚 『油取り』 元スレ 全てのレス 1: ◆San.3nb6m2:2019/06/22(土) 20:19:32.48 :tVtkPkah0 明治時代らへんを舞台に、陰陽師だったり妖怪だったりするアイドル達とPがなんやかんやするお話 当然の様にキャラ崩壊します、ご注意下さい 今回登場するアイドル ・道明寺歌鈴 ・棟方愛海 ・塩見周子 ・小早川紗枝 2: ◆San.3nb6m2:2019/06/22(土) 20:22:01.17 :tVtkPkah0 時は明治時代 産業革命により、人々の生活には続々と機械が組み込まれていき、あらゆる事象が科学的に証明されていくこの時代 人類の技術が進歩するにつれ、伝承やあやかしといったものは、段々と信じられなくなっていった しかし、そのような時代になっても日の本に潜む怪異が無くなったわけではない 寧ろ、人間たちが怪異へ油断を持ち始めたのを好機と見て、より積極的に人々へ害を為すようになったあやかしも現れ始めた その為、人々が抗する術ごと怪異の存在を忘れても、息を潜めていた怪異への被害を食い止められるよう 愛土瑠流(あいどるりゅう)と呼ばれる流派の陰陽師は、時代遅れと蔑まれるようになっても、怪異を祓う術を受け継いでいき、人々を守り続けていた そしてここは、辺りを高い山に囲まれた『棟方村』 日夜怪異の被害を受け続けているこの村に訪れた、一人の少女 『道明寺 歌鈴』もまた、愛土瑠流の陰陽師であった....... 読む →
2019年06月22日 21:00 横領犯「野党は不正の追及よりも、他にすることあるだろ」 男「? 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/06/22(土) 19:31:38 :xvxEIjv. 数ヶ月前の、とある昼休み男と、彼の上司である先輩、そして部長の3人で、昼食をとっていた場所は社員食堂備え付けのテレビでは、いつもみたく公共放送局のニュース番組が流れているどこにでもある、見慣れた光景そこで部長は、こう言っていた 読む →
2019年06月22日 20:00 ソロモン「便意を増幅させる幻獣!?」バルバトス「ああ」 関連SS ソロモン「便意を増幅させる幻獣!?」バルバトス「ああ」 【メギド72】モラクス「プニキ!」 元スレ 全てのレス 1: ◆RkCN.VRXq.:2019/06/22(土) 13:01:57.89 :Gl4JYWrq0 フォトンドリヴン世界救済RPGメギド72のSSです タイトル通りおふざけやシモの表現がある為苦手な方はご注意下さい 2: ◆RkCN.VRXq.:2019/06/22(土) 13:08:28.67 :Gl4JYWrq0 ソロモン「シャックス!」 シャックス「ビリビリいくよ~!」 幻獣「ガ…ッ!!」 ガープ「幻獣の動きが止まったぞ!今だヴィータ!」 ソロモン「ああ!任せたぞ、ウェパル、マルコシアス!」 ウェパル「これでお別れね!」 マルコシアス「正義の怒り、その身に受けよ!!」 幻獣「ゴァァァ!!ァ……」 読む →
2019年06月22日 18:30 日菜子・柚「パッションTAKAMARI☆」光・茜・友紀「CLIMAX!!!」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/21(金) 13:59:15.25 :8QCRHdRD0 司会 「こんばんは!この番組の司会は私と」 喜多日菜子「むふふふ~~♪みなさん、高まってますかぁ?司会の喜多日菜子です~~」 日菜子「この間ショッピングをしていたら、とっても素敵なマグカップを見つけたんです!」 日菜子「なんと~一つは王子様、もう一つはお姫様の絵が描いてあるペアのマグカップだったんです~。ぱっと見ただけで、一瞬で妄想が広がってしまいました~。」 日菜子「爽やかな陽ざしが差し込む朝、でも日菜子はまだうとうとしてしまってお布団から出られないんです。でもそこへ王子様がやってきて・・・」 日菜子「『日菜子、起きてくれないか。さあ、僕と一緒に目覚めの一杯を飲もう』」 日菜子「王子様がコーヒーを用意してくれてるんです!王子様はブラック、でも日菜子の方には、ミルクとお砂糖をたっぷり入れてくれてるんです」 日菜子「朝の気怠さも一気に吹き飛んじゃいますねえ。こ、こんなことをされたら・・・日菜子は、日菜子はあ~~~♪」 南条光「誰だ日菜子をMCに選んだのは」 日野茜「番組が始まる気配がありませんね!」 喜多見柚「司会者サンは軌道修正してくれないのカナ?」 司会 「いや~~日菜子ちゃん今日もかわいいね!ナチュラルに王子様と同居しているとはさすが妄想のプロ!」 姫川友紀「ただのファンか」 読む →
2019年06月22日 17:30 P「ポンコツやんでろいど」 関連SS P「ポンコツやんでろいど」 【シャニマスss】P「ぽんこつやんでろいどたち」 【シャニマスSS】P「ただのぽんこつろいどたち」 元スレ 全てのレス 3: ◆3xQXQ8weeA:2019/06/22(土) 13:23:06.96 :gM7NX7Qd0 真乃の場合 真乃「プロデューサーさんのことは何でも知ってますっ」 P「なんでもってことはないでしょ」 ピーちゃん「くるっぽー」 真乃「プロデューサーさんは昨日、サイゼリヤに行ってました!」 P「なんで知ってるの」 ピーちゃん「ぽぉっぽるぅー」 真乃「他にも、その後GEOでDVDを借りてましたよね」 P「エスパーかよ……そのとおりですわ……」 真乃「ふふふ、なんでも知ってるんですよ」トクイゲ P「じゃあその後部屋の中で何見たのかも知ってるんだな?」 真乃「え?」 P「ちょっと人に知られるの恥ずかしかったんだけどな……知ってるんだな」 真乃「ほわっ!?え、あ、えと、その」 ピーちゃん「ほかにもなんかみとったな」 真乃「ピ、ピーちゃん!」 P(よし、楽しく話せたな)プリキュアー 読む →
2019年06月22日 15:00 孫悟空「オラは最後のチャンスを与えてやったんだぞ」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/19(水) 19:19:15.654 :8pBAW+Bh0.net 孫悟空「オラは最後のチャンスを与えてやったんだぞ」 フリーザ「通常の状態に戻った今がチャンスですね。気円斬!」バシュ 孫悟空「ぎゃあああああああああああ!」 フリーザ「油断したなサイヤ人」 3:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/19(水) 19:20:29.718 :1LKUrOQ/a.net ヤムチャ「消えろ、ぶっ飛ばされんうちにな」 読む →
2019年06月22日 12:00 いぬ耳幼女「わう~?」 俺「翻訳機だってよ」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/22(土) 03:49:21.628 :q6vgIKfU0.net 俺(娘にも首輪買ってやるか~……)カチカチ 俺「ん? なんだこの関連商品」 俺「ろりけも族翻訳機? 何々? 『ろりけも族の方々が発した声を素早くキャッチして意思疎通もスムーズに』」 俺(別にあいつらの話してて困ったことなんてねーけどな)なんとなく分かるし 俺「まあでもちょっと面白そうだな。買ってみるか」カチッ 読む →
2019年06月22日 08:00 THE 3名様~真姫は無慈悲な夜の女王~ 関連SS ラブライブ THE 3名様 シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/17(月) 21:12:18.96 :39HRG7hL0 「写真」 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/17(月) 21:20:02.02 :39HRG7hL0 穂乃果「ゴフッ。苦っ…」 凛「大丈夫?」 穂乃果「やっぱりブラックはダメだねぇ。何が美味しいのか全く分からない」 凛「なんで飲んだの?」 穂乃果「背伸びしてみた」 にこ「アホね」 穂乃果「アホじゃないよ!にこちゃんに言われたくはない!」 にこ「はあ?」 凛「あっ!そう言えばね。真姫ちゃんから写真預かってるよ」 穂乃果「写真?」 にこ「あ~真姫がカメラ持って来た時の!」 凛「そう」 穂乃果「え?知らないんだけど」 凛「穂乃果ちゃん達は生徒会で忙しかったから。真姫ちゃん、って写真を撮るのが趣味なんだって」 穂乃果「え~初めて聞いた。真姫ちゃんにそんな大人な趣味があったなんて」 にこ「背伸びしてんのよ」 読む →
2019年06月22日 07:00 【小ネタ集】モバP「北条加蓮がメンドクサイだって?」 元スレ 1:◆6RLd267PvQ:19/06/22(土)02:18:53 :JS9 Twitterで貯まりに貯まった小ネタの備忘録的に。時期外れのネタや今更なネタもわりと。 2:◆6RLd267PvQ:19/06/22(土)02:19:24 :JS9 晴「やっぱ昼はこれだよなー、うめー」モグモグ 加蓮「あ、ほっぺにケチャップついてるよ晴」フキフキ 晴「お、そか、悪い」 未央「なーんか二人って姉妹みたいだよねえ」 晴「え、姉ちゃん?」 加蓮「うっ!…今の、効いた…」 未央「死ぬんじゃないぞー」 読む →
2019年06月21日 23:45 高木さん「私が負けたら、靴下をあげるね?」西片「えっ?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/21(金) 23:00:11.43 :Y3uZfII6O 「ねぇ、西片」 「ん? 高木さん、どうかした?」 私の隣の席に座る西片くんはからかわれ上手。 そんなことは、わざわざ言うまでもない。 こちらの予想を上回る反応を、返してくれる。 「最近、蒸し暑いよね」 「なにせ梅雨だからね」 梅雨時ということもあり教室内の湿度が高い。 「でも、雨降りそうで降らないよね」 「そうだね」 窓の外を見ると、分厚い雲が広がっていて。 西片くんと一緒に眺めていたら。 ふと、彼をからかう発想が、頭に浮かんだ。 「今日、雨が降るかどうか賭けようか?」 ああ、今日もまた。 私の悪い癖が、出てしまった。 本当は、こんな意地悪してはいけないのに。 「その賭け、乗った!」 自信満々な西片くんは、いつも私を誑かす。 読む →
2019年06月21日 22:00 【モバマスSS】モバP「ねちねち」 元スレ 全てのレス 1: ◆3xQXQ8weeA:2019/05/21(火) 20:31:01.66 :hRAf1hvq0 ※注意! warning!warning! これはシンデレラガールズのR18SSです 加えて以下の注意点があります ・地の文があります ・あとわりとニッチです ・挿入や射精、絶頂などの本番行為や本番行為に付随するものがないです ・モバマスを総選挙前日に始めたのでキャラの把握がいまいちです。おかしければ脳内補完してネ! ・こちらのスレでは初投稿です。至らぬ点があればご指摘ください よろしくおねがいします。 以下登場アイドルとやること 高森藍子……乳首責め 日野茜……拘束してぺろぺろする 鷺沢文香……Pの机を使っての角オナ解説withPのいたずら 荒木比奈……お風呂で比奈の体洗う。乳首とかあといろいろ 2: ◆3xQXQ8weeA:2019/05/21(火) 20:35:26.33 :hRAf1hvq0 P「ごちそうさま」 P「しかし、良かったのかな?ありがたいし嬉しいけど、休日にわざわざご飯作りにくるって」 藍子「いーんですっ。だってほら、いつもお世話になってますし。それに、その……会う口実にもなりますし」 P「藍子……」 藍子「それに、こうして洗い物してるのも嬉しいですから。お世話焼きって楽しいんですよ?」 P「そっか……。藍子」 藍子「……?Pさん?」 P「抱きしめても?」 藍子「……洗い物、もう少しで終わるので少しまっていてください」 読む →
2019年06月21日 20:30 アスカ「かぐや様は告らせたい?」 弐 関連SS 【SS】アスカ・ラングレーは告らせたい アスカ・ラングレーは告らせたい 破 アスカ「かぐや様は告らせたい?」 アスカ「かぐや様は告らせたい?」 弐 元スレ 全てのレス 2: ◆MzoIYE0fBBRx:2019/06/16(日) 19:13:01.69 :06DERQ3xO 人を好きになり、告白し、結ばれる。 それはとても素晴らしいことだと誰もがいう。 だがそれは間違いである! 恋人たちの間にも明確な力関係は存在する。 搾取する側とされる側。 尽くす側と尽くされる側。 勝者と敗者。 ミサト「はぁーっ!? せっかくあげた恋愛映画のチケット。女の子と観に行ったの!?」 アスカ「……悪い?」 ミサト「悪いわよっ。あんたがだいっっ好きなシンジくんと観に行くって言うから、チケット譲ってあげたのにぃ!」 アスカ「いや、別に好きじゃないから」 恋愛は戦っ! ーー好きになった方の負けなのであるっ! 【葛城ミサトは告らせたい】 読む →
2019年06月21日 19:30 曜「千歌ちゃんにいたずらしちゃお♪」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しが深夜にお送りします:2019/06/20(木) 22:45:14 :K8V5/gxg ~寝る前~曜「千歌ちゃぁん」千歌「なぁに」曜「かまって」千歌「やーだ」曜「いじわる」千歌「いじわるじゃないもん」曜「むぅ」 読む →
2019年06月21日 18:00 はばたけ、ぷちかれ。 関連SS モバマス ぷちかれ ぷちみお シリーズ 元スレ 472:◆6RLd267PvQ:19/06/21(金)12:35:39 :faO 〜春の畑〜ぷちかれ「ポテ?」いもむし「マイゴ」 ノタノタ※どうやら畑に迷い込んでしまったようです。ぷちかれ「ナマイモ アゲヨ」 いもむし「ウマイ」モシャモシャ ぷちかれ「ポテェ?」 ぷちかれB「ナマイモノ ハッパ タベテル」ぷちかれC「ナマイモノ ハッパ オイシイヨ?」いもむし「ウマイ」モクモクぷちかれ「アタラシイ タベカタ…」ホエー 読む →
2019年06月21日 15:00 サターニャ「えっ!腕に殴られたみたいな痣!?こ、転んだだけなんだから!」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/21(金) 09:21:34.793 :hbmvN5GD0.net サターニャ「私に恋人ができてからおかしくなった?そ、そんなはずないじゃない!いつもと同じよ!」 サターニャ「あっ...ちょ、ちょっと呼ばれたから行かなきゃ!ほんとになんでもないんだから!じゃあね!」 2:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/21(金) 09:21:54.987 :ost3Hc7zp.net かわいい 7:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/21(金) 09:27:40.120 :ZB28He+/r.net 読む →
2019年06月21日 12:00 高木さん「西片はからかいがいがあるなぁ」西片「くそぉ!」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/21(金) 08:19:19.753 :EJTLiphwa.net 高木さん「ふふ、ひっかかったね西片」 西片「くそーまたからかわれた!次は絶対ひっかからないぞ~っ」 ドンッ 俺「っ痛…」 西片「あっ…す、すみません!前を見てなくて…」 俺「危ねえな~!仲良くお喋りするのはいいが前くらい気をつけろや!!」 読む →
2019年06月21日 07:00 【艦これ】如月「魔王様ゲーム」【安価】 元スレ 全てのレス 1: ◆ag9TZfREZs:2019/06/17(月) 19:37:07.63 :TRPTjbcp0 キャラ崩壊注意 亀更新注意 激しいエログロ禁止 ※当方でNGと判断した場合は安価下となります、ご了承ください 睦月と如月の部屋―― 睦月「午後から遠征の予定だけど……」ゴロゴロ 睦月「それまで暇だねー」ゴロゴロ 如月「それじゃ私とゲームをしない?」 睦月「ゲーム!」ガバッ 睦月「睦月、ゲームは大好きなのね!」パァァ 如月「うふふ♪」 睦月「それで、何てゲームをするの?」 如月「魔王様ゲーム」 睦月「魔王様ゲーム」 読む →
2019年06月20日 23:30 サターニャ「相手の心を読むことのできる薬を手に入れたわっ!」 ガヴリール「はあ?」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/20(木) 21:16:26.329 :uSmDdVTb0.net サターニャ「心さえ読めればガヴリールの奴相手でも、負けることはないわっ!」 ガヴリール「(サターニャ今日もかわいいなあ…)」 サターニャ「はえ?」 ガヴリール「は?なんだよバカ悪魔。そんな間抜け面して。てか相手の心読むとか そんなことできるわけないじゃん、バカじゃねーの?」 ガヴリール「ま、そういやバカだったな。いつものことか」 ガヴリール「(ああもう…サターニャのこういうとこホント可愛いな、 正直毎日私にちょっかいかけてきてくれてホントテンションあがるわ)」 サターニャ「え?え?」 3:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/20(木) 21:18:10.271 :W784pLK+a.net 名作の予感 6:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/20(木) 21:19:20.065 :cambu2DW0.net このシチュエーション大好き 読む →
2019年06月20日 22:30 男の娘「はぁ…」俺「なんだ、悩み事か?」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/06/23(土) 21:51:35.914 :s7m3WK1ra.net 俺「俺でよければ相談相手になるぜ。何があったか話してみ?」 男の娘「俺さん…/// 実は…」 男の娘「>>4」 4:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/06/23(土) 21:52:37.883 :l5eYmuXjd.net 漢になりたい 読む →
2019年06月20日 21:35 俺「あっ、幼女だ。>>4したろ」幼女「ふぇぇ…」 元スレ 全てのレス 1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/11(火) 11:23:50.278 :jNts8o8Sa.net 俺「幼女発見、ただちに>>4します」 幼女「ふぇぇ…」 4:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/06/11(火) 11:24:29.504 :6JcCQjGup.net 抹殺 読む →
2019年06月20日 20:00 【バンドリ】有咲「素直になっちゃった!?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/06/14(金) 20:18:58.71 :1Nj8xb33o 放課後、廊下 香澄「……」タタタッ こころ「あら? 香澄じゃない! そんなに急いでどうしたの?」 香澄「あっ! こころん! あのね、実は……」 遡ること朝……質屋 流星堂 香澄「あーりさ! 一緒に行こう!」ピンポ-ン 有咲「ああ、香澄か……ちょっと静かにしてくんね?」ガラガラ 香澄「あれ? 顔色悪いよ? どうしたの?」 有咲「風邪こじらせちゃってさ……今日は休むから。みんなにも言っといてくれ……」 香澄「えっ!? 大丈夫?」 有咲「だから……いちいちリアクションと声がでけえ! 頭に響くから……」 香澄「あっ……ごめん」 有咲「そういう訳で、今日は練習も行けないから。ごめんな」 香澄「ううん、しっかり治してね!」 読む →
2019年06月20日 18:00 西住まほ「おいら、ボコだぜ!」 元スレ 全てのレス 1: ◆DLwRpsYLYI:2019/06/20(木) 01:29:42.06 :AXmJ8DO/0 まほ「おいらボコだぜ!」 まほ「どうだ? ボコに似てるか?」チラッ エリカ「え、えぇ……少しは」 小梅「全然似てないです。少しもボコを感じられませんでした」ビシッ エリカ「小梅! ちょっとは隊長に配慮しなさいよ!」 まほ「そうか、似てないか……いや、いいんだエリカ。此方もはっきり言って貰った方が助かる」ズーン まほ「……ん、ゴホン!」 まほ「オイラ、ボコだぜ!」 まほ「今のは我ながら上手くできたな! そうだろ、二人とも?」チラッ エリカ「……目を瞑って聞いていたので、完全にボコが目の前に現れたかと思いました! 流石隊長です!」グッ 小梅「エリカさん、耳の穴完全に塞がってるんじゃないですか? 全然似てませんでしたよ?」 エリカ「んもう! そんな事言ってたらいつまでも帰れないでしょうが! 只でさえ呼び出される時間も遅かったのに、こんな事で時間使ってられないのよ! このバカ!」 小梅「ちょっとエリカさん! いくらなんでもそれは言い過ぎですよ!」 エリカ「はっ! …………隊長?」チラッ まほ「…………ぐすっ」グスン エリカ「ひぇっ! すすすみません、決してそんなつもりじゃ……」アタフタ まほ「……いや、いいんだ。二人とも、態々こんな時間に呼び出してすまなかったな」シュン まほ「……だから、次で決める!」キリッ エリカ(続けるんかいっ!)イラッ 読む →