- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 16:00:42.07 ID:CGMCz0wP0
・・・はい?ぱーどぅん?
えーっと、今澪は何て言ったのかな?
状況を整理しよう。
私はいつもの如く澪をからかっていた。
すると今回はちょっと調子に乗りすぎてしまったようで澪が泣き出した。
だから慌てて謝罪して、それでも泣き止まないものだからつい言っちゃったんだよな。
『澪の言うこと一個だけなら何でも聞くから許して!』って。
そしたら澪が「ほ、本当・・・?」なんて言って?
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・・・今に至る。
何これ、棺桶を開けたら中に入っていたのは自分だったくらい衝撃の展開なんですけど。
唯「全く二人とも妬けちゃうねー」
梓「そういうのは二人の時にやって下さいよ・・・」
紬「まぁまぁまぁまぁまぁ」
うん、待って。お前らおかしいよね。
絶対これそういう問題じゃないよね?
もっと言うべきことがあるよね明らかに。
ふむ
俺も欲しい
澪「律・・・?」
しばらく私が無言なものだからか、澪が心配そうに私を覗き込んできた。
整った顔立ち、上気した頬、潤んだ瞳での上目遣い。
思わず女の私でもドキッとしてしまうくらい、本当に澪は可愛い。
・・・そうだよ、落ち着け田井中律。
澪は昔から恥ずかしがり屋で私のパンツが欲しいなんて人前で言えるような奴じゃない。
いや、人前だとか否だとかとかそういう問題じゃないけどね。
それにその後続いた唯達の会話だって明らかにその流れじゃおかしいだろ。
全く、一体私は何と聴き間違えたらそんなとんでもない聴き間違いをできるってんだよ・・・。
律「ああ、ごめんごめん。ちょっとよく聞こえなかったもんだからさ」
澪「あ、そうだったんだ・・・」
律「うん、ごめん。だからもう一回言ってくれない?」
澪「う、うん」
澪「えっと・・・」
・・・何だ、この間は。
ちくしょう、不吉な予感がビシバシしてきたぞ。
澪「だから、その、律の・・・パンツが欲しいって・・・///」
Shit・・・どうやら聞き間違いじゃなかったようだ。
あれ?待って澪?お前ってこんなキャラだったっけ?
澪「あ」
澪「り、律?ごめんちょっといい?」
と思ってたら澪の方から何かに気付いたように口を開いた。
良かった、きっと澪も気が動転してて・・・
澪「パンツって言ってもその、り、律の温もりが残っている状態のが欲しい・・・///」
前言撤回。むしろ事態は刻一刻と悪化している。
何この超展開。
殺人がばれたと思ったらスープを血管から注入(たべ)てゴシカァンくらいの衝撃なんですが。
梓「すいません、澪先輩。一言言わせて貰っていいですか?」
なんて考えていたら梓が立ち上がって口を開いた。
おお!流石梓!いつもツッコミ役の澪がこうだとお前しか頼れる人間は居ないんだ!
さぁ何とか言ってやってくれ!
澪「な、何?」
梓「いや、澪先輩が恥ずかしがりなのはわかりますけど・・・」
梓「そこはストレートに一日身に着けたものの脱ぎたてが欲しいって言いましょうよ・・・」
うん、梓。私はそういうことは言って欲しくなかったな。
澪「そ、そんなの恥ずかしいだろ!」
うん、澪。そこを恥ずかしがる前に恥ずかしがるところは一杯あったよね。
梓「じゃ澪先輩、こうなったらどうするんですか?」
梓「律先輩が今迄棚に仕舞っていた下着を取り出して、履いたと思ったらすぐ脱いで澪先輩に渡しました」
梓「これでも一応微かに温もりは残っています、約束は守りました」
梓「本当にこうなったとしてもいいんですか?」
何を言ってるんだお前は。
こうなったらどうするも何も今現在私はどうしたらいいかわからないよ。
あれ?梓ってこんな奴だったっけ?
澪「そ、それはそれで・・・。私の目の前で律がパンツ脱ぐのも履くのも見ることができるし・・・」
これがArma-goddamn-motherfuckin-geddonというやつですか。
まぁそれはわからなくもない気が、しないでもないような気がするけど・・・。
梓「む、それは確かに一理ありますね・・・」
お前はそこをはっきり言っちゃっていいのかよ。
澪「そ、それに律が私のために履いてくれたパンツってことになる訳だし・・・///」
唯「澪ちゃんってば本当に乙女だねー」
紬「本当、可愛らしいわね」
乙女って人の脱いだパンツを要求するものだったのか?
だとしたら私の乙女感は相当間違っていたらしい。乙女って奥深いものだな。
何という狂気の沙汰だろうすばらしいつづけてください
律「って!そうじゃないだろおおぉぉぉ!?」
思わず叫んでしまった。
澪唯紬梓「「「「!!?」」」」
律「いやいやいやいやいや!?どう考えてもおかしいだろ!?」
唯「・・・え?何が?」
律「何がじゃないだろ!?何もかもがツッコミどころ満載じゃないか!?」
梓「・・・?どういうことですか?」
律「全部が全部おかしすぎて何から言っていいかすらわからないっての!」
紬「・・・えーっと?まぁまぁ、りっちゃん落ち着いて?」
律「むしろ何故お前らの方が疑問に満ちてやがりますか!?」
澪「・・・ひょっとして、私のせい、か・・・?」
律「ひょっとしなくても始まりは澪だよ!?」
澪「・・・ごめんなさい・・・」
律「・・・え?」
テンションに任せて叫んでいたけど、あれ?
ひょっとすると、澪、また泣きそうになってる?
唯梓紬「「「ひどい・・・」」」
三人が一斉に非難の目をこちらに向けて来た。
ちくしょう!悪いのは私なのか!?
うぅ、でも確かに澪を泣かせておくのは私も嫌だしな・・・。
律「澪、怒鳴っちゃってごめん。本当に悪かった」
澪「うん・・・それはいいんだけけど、律さ・・・」
律「何?」
澪「私のこと怒ってるんだろ・・・?」
律「あーいや、怒ってるっていうか突然すぎてびっくりしただけだよ」
澪「本当・・・?」
律「うん、それで私ももう落ち着いたからさ。澪も落ち着いてくれよ、な?」
澪「うん・・・」
はぁ・・・、私はつくづく澪に甘いよな・・・。
まぁ、でもこれで落ち着いて話ができそうだから良しとしよう。
・
・
・
律「で、話を整理していきたいんだが」
四人が一斉に「何が?」と言いたげな目でこっちを見る。
わかってはいたけど今日は完全にアウェイです。
律「えーっと・・・澪はさ、その、私のぱ、パンツが欲しいの・・・?///」
ぐああ、何だこれ。すごい恥ずかしい。
それもそうだ、何故私は大好きな澪にこんなことを聞かなければならないんだ。
澪「う、うん・・・///」
み、澪も澪ではっきりそう答えるな!
うああ何だこの羞恥プレイ。今すぐ逃げ出したい気分なんですが!
律「えーっと、その、何で・・・?」
澪「え?そ、それは・・・///」
唯「ちょっとりっちゃん、それを聞くのは野暮ってものだよー・・・」
紬「そうよ、乙女がパンツを欲しがるのに理由なんていらないでしょう?」
いや、おかしいよね?必要だよね?
何か話がこじれそうだから言わないけどさ?
りっちゃん学習しました。
律「いや、まぁわかった。いいさ。もう欲しいものは欲しいでいいとして」
律「私のパンツなんてどうするんだよ?」
澪唯紬梓「「「「!!!??」」」」
律「え」
唯紬梓「「「「・・・・・」」」」
澪「・・・///」
え?何この沈黙。
私何かまずいこと言った?
梓「あのー・・・律先輩?」
律「はい」
何故か既に後輩相手にも自然に敬語が出てしまいます。
梓「それ本気で言ってやがりますか?」
梓は梓で既に『やがる』とか言っちゃってます。
もう今日一日で部内のパワーバランスは完全に崩壊ですねちくしょう。
律「いや、まぁ・・・本当によくわかんないしさ」
梓「ああ、本気なんですね」ハァー
もうこれ見よがしにため息までつかれてしまいました。
もう梓の中で私は部内最下層ですね、Fuck。
梓「いいですか?乙女がパンツを欲しがる理由なんて一つしかありませんよ」
律「はぁ、何なんでしょうか」
梓「匂いを嗅いだり、舐めたりする以外に何があるというんですか?」
知らねえよ。というかパンツの本来の目的は確実にそういうものじゃねえ。
梓「じゃあ律先輩、こっちから質問させてもらいますけど」
律「な、何だ?」
梓「律先輩は好きな人のパンツ欲しいとか思わないんですか?」
唯紬「「!!?」」
澪「ちょ!?梓!?お前何を言って・・・!!?」
梓「・・・あ」
ん?何で澪はあんな慌ててるんだ?聴かれたのは私なのに。
まぁとりあえずはっきりさせておこうか。
律「正直、全く思わない」
澪唯紬梓「「「「え」」」」
律「いや、だってぶっちゃけただの布じゃんか」
梓「じゃ、じゃあその人のパンツ見たいとか思わないんですか!!?」
律「え!?そ、そりゃ・・・澪が履いてるパンツは見たいけどさ・・・///」
澪「・・・!!」
唯「(りっちゃんてば大胆・・・!!)」
梓「(流石律先輩・・・!!)」
紬「(本人は自分で気付いてないみたいね・・・!)」
律「脱いじゃったらそこでもう興味無くなるよあたしは」
梓「じゃ、じゃあ律先輩!!」
律「うお!な、何!!?」
梓「律先輩はパンツじゃないにしても好きな人が使った何か欲しかったりってしないんですか?」
律「は、はぁ!?そんなこと普通聴くか!?」
梓「こっちだって律先輩の疑問に真摯に答えたんですから律先輩だって答えて下さいよ!」
な、何で梓がそんなに必死になってるんだよ!
澪唯紬梓「「「「・・・」」」」ジーッ
ぐ、また視線が痛い・・・。
澪を前にしてこういうのは答えたくないんだけど・・・。
律「えーっと・・・」
澪唯紬梓「「「「・・・」」」」ジーッ
律「た、例えば・・・その・・・ほら・・・」
律「ストローとか・・・一回舐めた飴とか・・・さ・・・」
うあああああ、恥ずかしいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
梓「あぁ良かった、ちゃんとそういうのは欲しいって思うんですね」
唯「りっちゃん可愛らしいー」
紬「りっちゃん乙女ねー」
梓「つまり律先輩は唾液とか汗とかそういう明確なものが残っているものがいい、ってことですね?」
律「は、はっきり言うな!こういうのは堂々と言うものじゃないだろ!!」
梓「何を言ってるんですか、恋する乙女のマストアイテムじゃないですか。恥ずかしがることありませんよ」
澪「・・・律!!」
律唯紬梓「「「「!!!」」」」
ものすごく、驚いた。
澪が大きい声出すなんてあんまり無いことだし、
さっきまでの会話を澪に聞かれていたのもあって私の心臓の鼓動は一気に8ビートから16ビートだ。
律「な・・・何だ?」
まさか私が澪が泊まりに来た時に使った食器類やらストロー、
果てはわざと澪の好きじゃ無さそうな味の飴をあげて口から出したものを丹念に舐め上げたりしていたのがばれたのか?
それはとってもまずいぞ・・・。
澪「さっきの言うこと聴くやつ、変更」
澪「律の好きな人をここで言え!!」
唯紬梓「「「(澪ちゃん(先輩)大胆・・・!!!)」」」
律「えええええ!!?ちょ、ちょっと待ってそれは・・・!!!」
本人を前に言える訳無いだろおおおおおおお!!!
澪「大丈夫だよ、律・・・思い返してみてよ」
澪「梓はお前に何て質問した?」
全員変態だったのか
律「え?」
梓の質問?好きな人の使ったもの欲しくないのかってやつか?
・・・ん?好きな人?そもそも何で好きな人が、って話になったんだっけ?
『律先輩は好きな人のパンツ欲しいとか思わないんですか?』
ああそうだ、梓が先にこんなこと言ってたっけ。
そもそも澪が私のパンツを欲しがってて・・・ってことは・・・?
律「!!!」
え!?ってことは澪も私のことを!!?
澪「律」
そんな私の心を見透かしたのか、澪が私の名前を呼ぶ。
澪「大丈夫だよ。私だって、律と同じ気持ちだから」
かまわん続けろ
律「み、澪・・・///」
唯「(二人共頑張って!!)」
紬「(あと一押しよ!!)」ツー
梓「ムギ先輩鼻血出始めてます」
紬「あら?梓ちゃんはまだ砂大丈夫?」ツー
梓「何とか・・・もう出掛かってますけど」
律「わ、わかった・・・じゃあ言うよ」
澪「うん」
恥ずかしがり屋の澪が(人のパンツを要求してたけど)、
ここまで頑張って私の背中を押してくれたんだもんな。
律「私、澪のことが好き。親友として、とかじゃなくて、愛してるんだ」
澪「うん、私も愛してる。大好きだよ律」
砂……?
ssでの律は本当常識人だなぁ
律「み、澪・・・///」
律「みおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ダキッ
澪「うわっ!!?」
唯「りっちゃんたら甘えん坊さん~」
紬「上手く行って良かったわね~」ボタボタ
梓「うぅ・・・やっぱり我慢できませんでした」ザー
紬「あらあら?やっぱり砂吐いちゃったの?」ボタボタ
梓「ムギ先輩も鼻血垂れてますよ」ザー
興奮すると平衡砂が漏れちゃうあずにゃん
澪「でも、本当にいいのか?律」
律「え?」
澪「私、律の下着の内訳とローテーション把握してて、合宿とかお互いの家に泊まった時に」
澪「買っておいた新しいのと律の使用済みを取り替えてコレクションにしてたりするような奴だぞ?」
澪さんぱねぇ
律「そ、それ言ったらあたしだって・・・澪が泊まりに来た時に使った食器類とかストローいつも舐めてたし・・・」
律「他にもわざと澪の好きじゃ無さそうな飴をあげて口から出したものを私が美味しくいただいたりしてたもん・・・」
唯「どっちも乙女だね~」
梓「聴いてるこっちが恥ずかしいです」ザー
紬「あらあらあらあら」ボタボタ
律「ほ、他にも・・・部活の時に澪が汗拭いたタオルを絞って紅茶に入れた『澪ティー』を飲んだりしてたんだぞ?」
澪「だったら私も、律が泊まりに来た時の、律が入ったお風呂のお湯でお茶入れたりとかごはん炊いてたりしてたよ」
澪「律はそんな私のこと嫌いか?」
律「そ、そんな訳ない!むしろ私のことそんなに好きで居てくれたのかって・・・嬉しいよ///」
そこまでいって澪のパンツ要求には疑問を抱くりっちゃんは流石やでえ
澪「うん、私もだよ・・・律・・・」
唯「二人共良かったね!」
梓「おめでとうございます!」ザー
紬「末永くお幸せにね」ボタボタ
澪律「「み、皆・・・ありがとう・・・///」」
・
・
・
その後、澪は私のパンツが欲しいなんて言うことは無くなった。
私も私で澪の使ったストローを回収したりなんてしなくなった。
今はそんなことをしなくても、望めば澪がいつでも唾液を飲ませてくれるし、
澪だって私が汗をかいたら丁寧に舐めとってくれたり満足するまで私の匂いを嗅いでいたりする。
私達は女同士だから、世間から見れば一般的な恋人同士ではないんだろう。
けど、それでもいいんだ。
澪が隣に居てくれれば、それだけで私は幸せだから。
律「澪、大好きだ!世界中の誰より愛してる!」
澪「うん、私も大好きだ!律のこと愛してるよ!」
fin
そうか、変態ssだったのか
乙!
これはひどい
乙
律の淡々としたモノローグが笑えた
支援して下さった皆様、ありがとうございました。
りっちゃんが最初は乙女でないと見せかけて乙女だった、
という展開を書きたかったのでそういう風に見えたなら幸いです。
やっぱりドラムとベースは夫婦であって欲しいです。
それでは、改めてありがとうございました。楽しかったです。
へんたいよくできました
変態SS乙
面白かったw
きたら終わってた おつ
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