- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 21:17:48.87 ID:w80387XB0
今日は久々の休日です。1週間ぶりです。
わたしは今日、遊びに行くと憂に伝えてあります。
憂「お姉ちゃーん起きてー」
今はまだ布団のなかです。
憂がぽふぽふとわたしの布団をたたきます。
唯「うーん…」
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
憂「起きないと遅刻しちゃうよ~」
しかし、遊びに行くというのは全くの嘘です。
わたしには今日、ある計画がありました。
そのために心を痛めながらも、かわいい憂に嘘をついたのです。
唯「…はっ!遅刻ちこくー!」
憂「わっ!ご飯はー?」
唯「いらない!行ってくるよ!」ダダダ
役者さんも目が点になるほどの名演技で家をでます。
すぐに家の裏に回り、停めてある父の車に乗り込みます。
なかには何台ものテレビ、ムギちゃんに用意してもらいました。
そうです。これから憂の1日をこっそりと監視するのです。
かわいい妹をよりたくさん知りたいと思うのは当然のことです。
ムギちゃんは事情を説明したらすぐに準備してくれました。
こういう時にはムギちゃんの名前を出しておくのが楽でいいですね。
ムギちゃんは大切な親友です。
さて、すぐに電源を入れます。
すると車の半分を覆う画面に、平沢家が余すとこなく映し出されました。
どうやら憂はリビングにいるそうです。
憂『はあ…お姉ちゃん行っちゃった…』
わたしがいなくて寂しいのでしょうか。
なんていとおしいのだろう。
憂はテーブルの上の料理を見つめています。
わたしのために作っていてくれたようです。
憂『どうしようこれ…』
憂『せ…せっかく作ったのに…なあ』
泣きそうです。これはかわいい。
憂はなんとか歯を食いしばって涙を堪えています。
しかしなんてことをしてしまったのでしょう。
食べてから出るべきでした。
激しい後悔に襲われます。
憂『…と、とりあえずしまっておこう』
憂はご飯を冷蔵庫にしまい、部屋へと戻りました。
勉強に取りかかるのか、机に座ります。
いえ…どうやら写真を見ているようです。
ええと…わたしです。わたしの写真を見ています。
なんと嬉しい出来事。
わたしはすぐに録画ボタンを押しました。
さっきの泣き出しそうになったところは録画してなかったってこと?
えええ?
憂『えへへ』
憂『お姉ちゃ~ん』
これは破壊力抜群です。
わたしのハートはたくさん射抜かれて蜂の巣です。
辛抱たまりません。
ひとしきりわたしの写真を堪能したあと、やはり勉強に取りかかりました。
できる妹です。
憂『…う~』
憂『ここわかんないよ~』
どうやら問題が解けないようです。
憂にもできないこともあります。
そこがまたかわいらしい。
憂『お姉ちゃん…』
憂『…に聞けたらなぁ…』
憂の言葉がぐさりと胸に刺さります。
しかし自分でも勉強ができないことはわかっています。
なんとか堪えます。
あっという間に宿題が片付いてしまいました。
ちなみにわたしは提出日の前日に寝る間を惜しんでなんとか片付けています。
憂のほうがつかえる時間が多いですね。
なんだかずるいです。
憂『ふう…ひまだなあ』
憂はベッドに腰掛け、虚空を眺めています。
物思いに耽る憂も、また風情なものです。
机の上の本を手に取りました。
秋でもないのに読書タイムです。
ここにも憂の知性の一部が表れているのでしょうか。
憂『…』
憂『…』ペラ
…暇です。
どうせなら同じ本を買っておいて一緒に読めばよかった。
事前準備の甘さを憎みます。
なにこれかわいい
憂『…っ…』ペラ
動きが見られました。
どうやら感動しているようです。
目尻に涙が浮かんでいます。
これはシャッターチャンス。逃す手はありません。
さあ泣くのですさあさあ。
憂『…っ!』ポロ
聖なる雫がいま、零れました。
もちろんカメラに収めました。
これほど美しいものは生涯目にしたことがありません。
これから先もないでしょう。
はじめてのおつかい書いただろ
わたしは服へと落ちた天使の涙を追いました。
あわよくば、口にしたい。
おこがましい願望が、つい頭をよぎります。
憂『…っふぅ!』パタン
憂『…えへへ。泣いちゃった』
一区切りついたようです。
わたしは憂のかわいさで、涙どころか失禁しそうです。
憂『あ…もうお昼…』
憂『ご飯は…朝のでいっか』
なんということでしょう。
わたしが朝食べなかったご飯を憂がお昼に食べるつもりです。
激しい自己嫌悪に胸が苦しめられます。
次は胃が潰れようとも食べる所存です。
わたしはムギちゃん提供のお弁当を食べます。
憂『…つめたいなあ』
憂『…』パクパク
憂『お姉ちゃん…遅くなるのかなあ』
すぐにでも駆けていって抱きしめたい衝動にかられます。
しかし、我慢がまん。
計画がパーになってしまいます。
憂ちゃんかわ唯よおおおおおおおお
手際よく後片付けを済ませた憂はベランダへと向かいます。
洗濯物を取り込んでいる様子。
普段こういったところは目にしていなかったので、食い入るように見ます。
なかなかすぐには終わりません。
憂『つぎは…お風呂』
憂『…ほっほっ』トットット
階段を降りて風呂掃除を行います。
これも簡単には終わらない様子。
せっせと洗い続けます。
7:00 姉をおかずにオナニー
憂『よし!これでお姉ちゃん帰ってきたら入れるよ!』
あまりにも献身的な妹に、感極まって頬と涙腺が緩みます。
これほど大変なことを憂はいつもやっていたようです。
これからはわたしも手伝う誓いをたてました。
憂に誓うのですから絶対です。
憂は再び部屋へと戻りました。
することがないのか、携帯をいじっています。
ふと、わたしの携帯が震えました。
憂からです。
憂『今日遅くなる?ご飯はどうする?』
自分でもどこで切り上げるかわかりません。
とりあえず遅くなるかも、と返します。
憂『…!』ピロリロ
憂『お姉ちゃん…』
憂『…遅くなるんだ…』
そう言って憂は頭のリボンをほどきました。
そして、こてっとベッドに横になり、布団をかぶりました。
お昼寝タイムです。
なにやら様子が変です。
布団に潜った憂がもぞもぞと動いています。
寝返りなどとはまったく期待していません。
憂『…っふ!…んっ…』
確実にわたしの耳は憂の声を捉えました。
わたしの鼻息は荒くなり、画面にかじりつきます。
おお!
憂『…すぅ…すぅ…』
どうやらおやすみしてしまいました。
静かな寝息が聞こえます。
真偽を確かめるため、我が家へ突入します。
心拍数高く、憂の部屋の前までたどり着きました。
静かに扉を開きます。
唯「…ういー?」
憂「…すぅ…」
まだ寝ています。
からだが全部布団に覆われているので、顔が見えません。
おそるおそる布団に手をかけます。
唯(うい~おきないで~)
唯(…よし!)
布団をはがすことに成功しました。
憂の顔をみます。
憂は泣いていました。
唯憂支援
唯(えっ…)
絶句してしまいました。
憂は目を真っ赤にして眠っていました。
憂「…おねえちゃ…」
唯「!うい…」
わたしはベッドに座り、憂の涙を拭いました。
頭も撫でてあげました。
当然です。
朝から憂へひどいことをたくさんしてしまいました。
憂はとても寂しかったのでしょう。
自分をとても情けなく感じます。
憂「…ん…お姉ちゃん…?」
唯「あ…ごめんね、おこしちゃった」
憂「どうして…?」
唯「憂…ごめんね」
これまでのことを詫びます。
憂はぼーっとわたしを見ています。
唯「ごめんね…わたしがわるかったよ…」
憂「お姉ちゃんは…なにも悪くないよ…?」
唯「ううん。朝から憂にひどいことばっかりしちゃった」
唯「ごめんね…あやまらせてね」
わたしは憂を抱きしめました。
憂はまだ状況がわかっていないようです。
今日のことを全部伝えました。
憂「え?じゃ、じゃあみんな見られてたの?」
唯「うん。ごめんね。でも今度からはわたしも憂のお手伝いするから」
憂「へへ…恥ずかしいところ見られちゃったなあ」
唯「ううん。そんなことないよ。憂とってもかわいかった」
そう言うと憂は顔を真っ赤にしてしまいました。
わたしはさらに強く抱きしめます。
憂「お、お姉ちゃん苦しいよお」
唯「だーめ。まだこのまま」
憂「…うん」
憂も抱きしめ返してくれます。
わたしは憂のぬくもりをからだいっぱいで感じます。
今日はずっと憂と一緒にいたほうがよかったかもしれません。
そんな後悔が頭をよぎります。
でも、憂がどんなふうにしているかわかっただけ、いいかもしれません。
唯「ねえういー?」
憂「…なあに?」
唯「今日一緒にお風呂はいろ!」
憂「えっ…でも、は、恥ずかしいよ…」
憂はわたしから目を逸らしてもじもじとしています。
ほんとにかわいい妹です。
だれにもあげません。
唯「あ~憂えっちなこと考えてる~?」
憂「な…そ、そんなことないよ!」
唯「うそつき~」
憂「…もうお姉ちゃんのばか!」
憂はわたしから離れるとぷいっとそっぽをむいてしまいました。
少しからかいすぎたかな、と反省します。
唯「うい、ごめんね。冗談だよー」
憂「…そんなのじゃ、だめだもん」
ここは姉としてしっかり仲直りしなくてはなりません。
こちらをちらちら見ている憂の肩に手をまわします。
憂「…!」
唯「憂…これで許してね…」
ふっ、と憂の頬にくちびるをあてました。
憂はなにも口にだせないようです。
唯「ね、憂。許してくれる?」
憂「……まだ、だめ」
この子、なかなか積極的です。
今度はわたしが恥ずかしくなってきました。
でも、ここでやめるわけにはいきません。
憂と仲直りしなくてはならないのです。
憂「……」
唯「憂…じゃあ…いくよ」
憂「…!…」
唯「うい…」
憂「……ん」
憂のくちびるはとてもやわらかく、わたしはなかなか離れられませんでした。
でも、憂もわたしを掴んで離してくれません。
憂「…んっ…ふぅ…」
唯「…んむぅ…」
憂と口づけをしている、そう考えただけで心臓が速くなります。
そして、それがくちびるをさらに熱くします。
憂は返事をするかわりに静かにわたしを待っています。
意を決して、憂に触れます。
どのくらい経ったでしょうか。
わたしたちはお互い見つめあっていました。
唯「へへ…許してくれる?」
憂「…うん」
唯「ありがとー!ういー!」
憂「…わあっ!」
わたしはまた憂に抱きつきました。
憂と一緒にベッドに倒れます。
小さい頃のように寝ころがって、目を合わせます。
唯「お風呂は?」
憂「…い、一緒に入る…」
唯「えへへーよかったあ」
こんなかわいい妹をもって、わたしは幸せものです。
憂は、わたしだけの妹です。
ムギが見てる
唯「ねえうい」
憂「なあに?」
唯「だーいすき!」
憂「!…わたしもだよ」
そのあと、お風呂でどんなことがあったのかは秘密です。
この時の憂はわたしだけが知っています。
だれにも教えてあげません。
今も腕いっぱいに感じているこのぬくもりは、ずーっとわたしの宝物です。
ほんとにだいすきだよ!うい!
おっしまーい!
見てくれた方、支援してくれた方、ありがとうございました。
憂ちゃんかわいいよね。
あと腹筋スレがなかなかみつかりません。まあいいや。さようなら
風呂での出来事を録画した機材は無事紬によって回収されました
乙
コメント 0