- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 10:10:02.07 ID:I9iV+b8f0
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唯「…zzz」
唯「…んー…」
唯「……」パチ
唯「…もう10時…」
唯「…そうだ今日から…」
唯「…夏休み」

【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」

【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww

【東方】ルックス100点の文ちゃん

【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
唯「今日は一日ごろごろしてよう」
唯「とりあえず部屋着に着替えて…」
唯「そういえばいちばん下の引き出し最近開けてないなあ」
唯「久しぶりにここのを着よう」
唯「…よいしょ」ガラ
唯「わっ!」ピカー
唯「な、なに今の。光った…?」
唯「気のせいかな…?」
唯「…まあいいや」
唯「じゃあこの『スキップ』Tシャツを着よう」ゴソ
―夕方。
憂「お姉ちゃん暇なら宿題でもしたら?」
唯「まだいいよ~あとあと」ゴロゴロ
憂「間に合わなくなってもしらないよ」
唯「大丈夫だいじょうぶ」ゴロゴロ
唯「それより憂。晩ごはんは~?」ゴロゴロ
憂「もう食べる?じゃあ準備するね」スク
唯「おねがーい」ゴロゴロ
唯「…ふー幸せだなあ」ゴロゴロ
憂「…あ!」
唯「…ん?どしたの憂~」ノソノソ
憂「あ…お姉ちゃん」
憂「お醤油切れちゃったからちょっと買いに行ってくるね」
憂「少し待ってて」
唯「あ!わたしが行くよ!」
憂「え?でも…」
唯「いいからいいから。任せなさい!」ドン
憂「わかった。じゃあおねがいね、お醤油だよ」
唯「ほいほ~い。じゃ行ってきまーす」
憂「部屋着で行くのー?」
唯「うん、すぐだから平気へーき!じゃ」ランラン
―
唯「ほほーなんだか気分がいいなー」ランラン
唯「スキップもしたくなっちゃうよ」スキップスキップ
唯「…」スキップスキップ
唯「…?」スキップスキップ
唯「…なんだろう」スキップスキップ
唯「なんかスキップが…すごい」スキップスキップ
唯「わたしってこんなにきれいにスキップできたっけ?」スキップスキップ
唯「!あ、おばあちゃん!」スキップスキップ
婆「あら唯ちゃん」
婆「卓越した絶妙なスキップねえ」
唯「ほんと!?ありがとー!」スキップスキップ
唯「じゃあねー!」スキップスキップ
唯「やっぱりだ」スキップスキップ
唯「わたしはスキップの達人だったんだ!」スキップスキップ
唯「やったー!」スキップスキップ
唯「…あ!買い物しなきゃ」スキップスキップ
―
唯「うう…終始足がうずいて買い物に集中できなかったよお」ゲンナリ
唯「まあいいや。はやく帰ろう」
唯「よし!」スキップスキップ
―
唯「…ふぅ…」スキップスキップ
唯「…つかれた」スキップスキップ
唯「もうやめたいよお!」スキップスキップ
唯「でも…このきれいなスキップの心地よさ」スキップスキップ
唯「続けてもいたい…」スキップスキップ
唯「でもつかれたー!」スキップスキップ
唯「どうすればいいのー」スキップスキップ
唯「ジレンマだよお」スキップスキップ
―
ガチャ
唯「ただいま…」ゼーゼー
憂「おかえりー…わ!お姉ちゃんどうしたの?」
唯「な、なんでも…ない」ゼーゼー
唯「それより…これ」スッ
憂「あ、ありが…ってこれコーラじゃん!」
唯「へ?違うの?」ハアハア
憂「お醤油って言ったでしょー!」
憂「今日はお醤油つかえないよ。我慢してね」
唯「ええ~そんな~」
コーラでスキップだと…
―
唯「なにさもう」
唯「スキップしたいなんて思わなければ間違えなかったのに!」プンスカ
唯「…暑い。着替えよう」ヌギ
唯「…っぷは」ベシャ
唯「…あれ?」
唯「…スキップしたくなくなったな…」
唯「…気のせいだったのかな」
唯「まあいいや。パジャマに着替えよう」
―翌日。
唯「…ふい~よく寝た」ゴロン
唯「今日もいちばん下の引き出しから選ぼう」ガサゴソ
唯「えーと…この『わびさび』Tシャツでいいや」
―
唯「うい~おはよー」
憂「やっと起きたんだ。もうお昼だよお姉ちゃん」
唯「わはは~優雅な生活だあ」
憂「うーん…慣れたらダメだよ」
唯「大丈夫だよー」
唯「とりあえずテレビでも見よう」ヨッコラセ
唯「…」ワイワイ
唯「平凡な…平日の昼間」
憂「?」
唯「窓から溢れる太陽の温もり」
唯「質素で素朴な食事と佇まい」
憂「お姉ちゃん?」
唯「わたしたちは時々それを見失いがちになるけれど」
憂「…」
唯「しみじみと余暇を過ごす時にこそ、ほんとうの幸せが見いだせるのかもしれないねえ」シミジミ
憂「…」
唯「…」
憂「…それなあに?」
唯「…趣だよ」
憂「…へえ…」
唯「…ん?」
唯「なにいまの」
唯「いまのわたし?」
憂「お姉ちゃんが言ってたんでしょ」
憂「なんかTシャツとかぶってるね」
唯「!」
唯「…わびさび…」
唯「そういえば昨日は…スキップ」
唯「まさか…」
唯「でも、そんなことないよね…?」
―夜。
唯「なんだか今日はありきたりなものが妙にすばらしいと感じるなあ」
唯「まあいいや、着替えよう」ヌギ
唯「…ん?」
唯「なんだろこの虚しさは」
唯「もっと有意義に過ごせばよかった…」ショボン
―翌日。
唯(今日も…いちばん下の引き出し)
唯(昨日考えたのは…まさかそんなわけないよね)
唯「じゃあこの『まねきん』Tシャツ」ゴソ
唯「…!」
―
唯「ういーういー」
憂「?どうかした?」
憂「…ん?」
唯「ういー」
憂「お姉ちゃん…なんだか動きがカクカクしてない?」
唯「やっぱり?違和感あったんだー」カクカク
憂「じゃあやめなよ」
唯「違うの。勝手にカクカクになっちゃうの」カクカク
憂「…へー」
唯「あ!憂信じてないでしょ!」カク
憂「そんなことないよ。あ…またTシャツとかぶってる」
唯「!」
唯(『まねきん』…)
唯(やっぱり…そうなんだ)
唯(Tシャツの文字がわたしに影響を及ぼしてるんだ!)
唯「…」
唯「でも…地味だなあ」
唯(そうだ!また『スキップ』Tシャツを着てみよう)
―
唯「えーと…あった」カクカク
唯「…んしょ」ヌギ
唯「やっぱりカクカクしなくなった…」
唯「…とりあえず着てみよう」ゴソ
唯「…」
唯「なんともない…」
唯「なんでだろ…一回だけなのかな?」
唯「じゃあ他のTシャツは…」
―
唯「うーんだめだなあ」
唯「あとは一番下の引き出しだけ」
唯「…」ゴソゴソ
唯「『トレンド』Tシャツ…」
唯「着てみよう」ゴソ
唯「!」
唯「わ!なんだか今すごくおしゃれしたい気分だよ!」
唯「なにか…なにかないかな」ガサガサ
唯「!お気に入りのニワトリTシャツ!これ着よう!」セッセ
唯「これ脱がなきゃ」ヌギ
唯「…」
唯(脱いだらもとにもどるの忘れてた…)
唯(さっきまでの勢いが嘘のようだよ…)
唯(…意味ないなあ)
―翌日。
唯「どうやらいちばん下の引き出しだけみたいだね」
唯「まだこんなにある…」ゴッソリ
唯「…とりあえずなにか着よう」
唯「『おちゃづけ』Tシャツ…」
唯「まさかお茶漬けが食べたくなるだけなんてことは…」
唯「…」ゴソ
―
憂「おねえちゃーん。お昼どうするー?」
唯「…お茶漬け」
憂「え?」
―
唯「もう!なにひとついいものがないよ!」
唯「お茶漬けなんてなにもしなくてもたまに食べたくなるよ!」
唯「…」
唯「そうだ。明日は家でみんなとお勉強だ」
唯「なにかつかえそうなのがあるかもしれない」
唯「よーし!探そう!」
―
唯「ふ~んふふ~」ガサゴソ
唯「!」
唯「こ、これは…!」
/ ̄`ー‐´ ̄\
/ \
\/| |\/
l. オナニー |
| |
| |
 ̄ ̄ ̄ ̄
―翌日。
ガチャ
律「こんちはー!」
澪「おーい唯ーきたぞー」
憂「あ、こんにちは。あがってくださーい」
紬「ありがとね。憂ちゃん」
憂「いえ。おねーちゃーん!みなさんきたよー!」
唯「うーん!中に呼んでー!」
憂「じゃあどうぞー」
澪律紬「おじゃましまーす」
唯「やあやあ」
律「おーす…って」
紬「あいかわらず面白いTシャツねー」
澪「『ビースト』…いいかも…」
律「…なにいってんだ」
唯「えへへーかっこいいでしょー」
唯(きっとこのTシャツなら…)
唯(獣のようにただひたすら勉強に集中できるはず!)
唯(ワイルドだよ!)
―
澪「こら唯。寝てないで勉強するぞ」
唯「だって暑いんだもーん」ブー
紬「まあまあ。もうちょっとやったらお菓子たべましょ?」
唯「ほんと?」
紬「うん。だからもう少しがんばろう!」
唯「うん…」ググ
澪「…律もだぞ」
律「…わ、わたしのことは…放っておけ…」バタ
澪「ふざけてないで…」グイッ
唯(くそー全然集中できないじゃんかー)
唯(お肉が食べたくなる一方だよお)
唯(憂はあずにゃん家いっちゃったし)
唯(うわーんお肉ー!)ジタバタ
律「なにしてんだー唯」
唯(りっちゃん…)
律「どうした?」
唯「…」
律「?」
唯「…」ガシ
律「へっ?」
唯「…」アーン
律「わわわわあ!なにすんだ!」グイッ
唯「…がぶっ」スカッ
律「なななんだ唯!おまえ人を食うのか!?」ドキドキ
唯「はっ!つ、つい…」
律「つい人を食べようとしたりするわけないだろ!」
唯「ごめんね~」
律「ま、まあ暑さのせいってことにしとこう…」
唯「あっ!りっちゃんコーラあるよ!飲む?」
律「ほんとか?飲む飲む!」
唯「こないだ買ったんだ~持ってくるね」ドタドタ
澪「おまえら…勉強は…」
律「まあまて」
唯「持ってきたよーじゃあ開けるねー」ググ
律「うひょーコーラだあ…ん?」
唯「よいしょ!」
紬「なんか…パンパンになってない…?」
澪「まて唯!それは…」
唯「開いた!」プシュ
―
唯「うぅ…みんなごめん…」
澪「まったく…」
紬「でもみんなでお着替えってなんだか楽しいね!」
律「ムギ…服高いんだろ…?」
紬「ううん。服はいいの」
紬「でもみんな唯ちゃんのおもしろいTシャツを着られるのよ!ワクワクしない?」
澪「…まあそうだな。前向きに考えよう!」
唯(あ!この間脱ぎ散らかしたからいちばん下の引き出しのTシャツしかない!)
唯(どうしよう…)
唯(でも…大丈夫だよね)
唯「じゃあみんな…好きなの選んで」
唯(自己責任でお願いします!)
―
唯(わたしは無難に『ばれいしょ』Tシャツを選んだよ!食べ物なら大丈夫…なはず!)
唯(…澪ちゃんは…『チェーン』)
唯(ムギちゃんは…『ニヒル』…)
唯(そしてりっちゃんは…『シャイン』…)
唯(…)
唯(やな予感しかしないよ!)
澪「…」モジモジ
唯「澪ちゃん?どうしたの?」
澪「そ、その…」
澪「…みっみんな!」
澪「自転車のチェーン外れてないか!?」ドキドキ
律「…はあ?なにいって…」ピカーン
唯「うわ!りっちゃん眩しい!」
律「なに?もっぺん言ってみろー!」ピカピカ
律「ムギ!わたし眩しいか?」ピッカピカ
紬「…」
唯「…ムギちゃん?」
澪「それよりおまえたちチェーンは…」
紬「…自分の欲望のままに生きることほど…醜いことはない」
律「大丈夫かムギ?」ピッカーン
唯「うわっ眩しい!」
律「なんだとー!だいたいばれいしょってなんだー!わけわからん!」
唯「!」
唯「馬鈴薯はじゃがいものことだよ!一般にはじゃがいもってのが多く使われてるけどそれは馬鈴薯が日本に齎された当時、ジャカルタがジャガタラと呼ばれていたから
それが変化して現在のじゃがいもという名が定着しただけであって、馬鈴薯って名前だって中国での表記を音読みしただけで本質は変わらないよ!馬鈴薯という名の由来は
馬鈴薯の形が馬につける鈴に似ているから、とも言われてるんだよ!どこの国の言葉かわからないカタカナ文字よりこっちの方がよっぽどわかりやすいよ!
第一スナック菓子だって原材料名のところにはじゃがいもという表記より馬鈴薯と書かれているほうか多いんだよ!それに…」
―夕方。
律「じゃあ…帰るな…」ピカー
唯「うん…」
紬「…」
澪「もう暗いな…自転車見えるかな…」
律「暗いか?明るいぞ!」ピカー
唯「うん…」
澪「まあとりあえず服は明日返すよ、じゃあな」
律「じゃなー」ピカッ
唯「うわっ!」
紬「…」スタスタ
唯(今日はすっごくつかれたよお)
唯(もう休もう…)
―
唯(お風呂入ったし…)
唯(憂まだ帰ってきてないけど)
唯(寝よ…)ノソノソ
―
ガチャ
憂「おねーちゃん?…寝てるんだ」
憂(あ!やっぱりわたしの服着てる!)
憂(もう…代わりにお姉ちゃんの部屋着かりよう)
憂(いっぱいあるし…大丈夫だよね)
憂のターン!
―
ガタタン
唯「…ん?」
唯「むぅ…なんの音だろ…」ムクッ
唯「ういー?いるのー?」トントントン
唯「うい…うわっ!」
唯(お酒臭いよ!なにこれ!)
憂「ウイ~~~」
憂「あーおねーちゃんだあ。ちょっとお酒買ってきて~」ムワーン
唯「うっ!う、ういお酒飲んでるの!?」
憂「うふふ~飲んでないよー」グデン
唯「あ!…そのTシャツ…」
唯(『のんべえ』…わたしのだ!)
憂「はやく~!」
唯(うわあああん眠れないよおおおお)
―
――ひと月後。
唯「…ふう!」
唯「よし!これで全部着終わったよ」
唯「…ん?引き出しが…」ピカー
その時光ったように見えたのは、もしかしたら気のせいだったかもしれません。
それ以来、Tシャツたちはもとにもどってしまいましたが、
でもわたしは信じています。Tシャツたちもたまには着てほしいんじゃないかって。
わたしのTシャツがあんなことになったのも、Tシャツたちが寂しかったからかもしれません。
最後の『ぬるぬるアンアンぺろぺろ』Tシャツも、それ以外のTシャツも、
根底にあるのはみんな一緒でしょう。
みなさん。たまにはタンスの奥を探ってみてください。
きっと洋服たちが待っていますよ。
それでは、ごきげんよう。また会う日まで。
おい
『ぬるぬるアンアンぺろぺろ』Tシャツの話はどうした
妹フェチのTシャツは?
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