- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/25(水) 21:00:25.68 ID:BD1rLp+G0
-
男「~♪」
女「…こんばんは」
男「~♪」
女「こんばんは」
男「~♪」
女「こんばんは!」
男「~♪」
女「あの……」
男「~♪」
女「うぅ……」グスッ
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
女「あの、こんばんは」
男「~♪」
女「……」トントン
男「……ん?」
女「あの、こんばんは」
男「あぁ、こんばんは……」
女「……」
男「…どうしたの?」
女「あ、やっと気付いてくれましたね」
男「えっと、誰?」
女「私、幽霊なんです」
男「……へぇ」
女「驚かないんですか?」
男「ごめん、今ちょっと忙しいんだ」
女「信じてくれないんですね……」グスッ
男「……あー、はいはい信じるよ」
女「ほんとですか?!」キラキラ
男「あぁ」
女「今まで誰も信じてくれなかったんですよー」
男「そうか、じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
男「あぁ……って、え?」
女「こんばんはー」
男「またアンタか」
女「また今度って言ったじゃないですか」
男「そうだっけ」
女「忘れたんですか? 酷いです!」
男「はいはいごめんよ」
女「今回は特別に許してあげます」
男「それより子供はもう帰らないといけない時間だぞ」
女「私、幽霊だから帰る場所ないんですよ」
男「そうかい」
女「はい」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
男「~♪」
女「こんばんは」トントン
男「…ん? あぁ、またアンタか…」
女「何か凄く疲れた顔してますね」
男「ちょっと仕事場で怒られてな」
女「仕事してるんですね」
男「失礼な子供だな」
女「子供子供言わないでください」
男「いやだって子供だろ?」
女「まぁそうですけど」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんは」
男「またアンタか」
女「もうその台詞聞き飽きましたよ」
男「……君って幽霊なんだっけ」
女「はい」
男「俺以外の人には見えるの?」
女「えっと、忘れました」
男「そうかい」
女「あ、男さんこっちですよね」
男「あぁ」
女「また今度!」
女「こんばんはー」
男「お前暇人だな」
女「幽霊ですから」
男「そうかい」
女「それより今日は私服ですね! 仕事じゃないんですか?」
男「退職した」
女「じゃあこれからは毎日ここに来れますね!」
男「来ないけどな」
女「何でですかー」ブーブー
男「ここに来ても何にもないだろ」
女「私が居るじゃないですか」
男「興味ない」
女「ですよねー」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はいはーい、また今度!」
女「こんにちは」
男「ん」
女「何だかんだ言って、来てくれる男さんが大好…」
男「黙れ」
女「せめて最後まで言わせてくださいよ……」
男「というか、何で俺の事知ってるんだ?」
女「ずっと監視してましたから」
男「ちょっと警察に電話してくる」
女「わわ、やめてください!」
男「で、何で俺の事知ってるんだ?」
女「私って幽霊じゃないですか」
男「そういえばそんな設定だったな」
女「で、話す人居ないから男さんをずっと観察してたんです」
男「やっぱ警察に」
女「勿論、男さんが女の人に振られる所も見ました」
男「……」
女「後、小さい子を見てニヤニヤしてましたよね」
男「……」
女「それに」
男「それ以上喋るな」
女「えー、何でですか」
男「……俺、こっちだから」
女「はい、また今度!」
男「……」
男「……今日はアイツ居ないんだな」
男「ふぅ……」
女「こんばんわ、遅れちゃいました」
男「……」
女「……男さん?」
男「……」
女「こんばんはー」
男「……」
女「あ、もしかして私が居なかったから拗ねてたんですか?」
男「……俺こっちだから」
女「む……、男さんが無視してくるせいで時間潰れちゃったじゃないですか」
男「じゃあな」
女「明日は無視しないでくださいね!」
女「こんばんは」
男「早く成仏しろ」
女「私もしたいんですけど、何しても出来ないんですよー」
男「徐霊の仕方知ってるからやってやるよ」
女「ごめんなさいやめてください」
男「成仏したくないのか?」
女「そりゃしたくないですよー……あ、星綺麗ですねー」
男「そうだな」
女「星と私どっちが綺麗ですか?」
男「星」
女「私、男さんの事嫌いになりました」
男「そうかい」
女「そうです」
男「じゃ、俺こっちだから」
女「うー、……また今度」
女「こんばんわー」
男「……名前」
女「へ?」
男「名前教えてくれ」
女「私の名前ですか? 女ですよ」
男「そうか」
女「何で名前聞いたんですか? あ、まさか私に恋」
男「徐霊するには名前が必要なんだ」
女「ごめんなさい徐霊だけはやめて下さい」
男「じゃ、俺こっちだから」
女「徐霊しないでくださいね……?」
男「覚えてたらする」
女「絶対忘れてくださいね。 また今度!」
女「こんばんはー」
男「んー……」
女「何か考え事でも?」
男「新しい仕事が見つからないんだ」
女「あぁ、それなら良い仕事ありますよ!」
男「期待してないから言わなくて良いよ」
女「私の彼氏とかどうです? あ、旦那でも良いですよ」
男「……あー、ファミレスの定員とか良いな」
女「スルーが一番悲しいです……」グスッ
男「じゃ、俺こっちだから」
女「うー……、また今度!」
女「こんばんはー」
男「おぉ」
女「何か今日は機嫌良さそうですね」
男「仕事決まったんだ」
女「へー、何にしたんですか?」
男「女の彼氏」
女「……」
男「……」
女「男さんにギャグは似合いませんね」
男「そうだな」
女「あ、男さんこっちですね」
男「あぁ」
女「じゃあまた今度!」
女「こんばんはー」
男「お前っていつも違う服だな、幽霊なのに」
女「幽霊でも着替え位出来ますよ」
男「そうかい」
女「それにしても最近暑いですね」
男「そうだな」
女「幽霊も暑さって感じるんですね、最初は吃驚しましたよ」
男「へー」
女「幽霊も、生きてる頃の暮らしと変わらないんですね」
男「ふーん」
女「……男さん、聞いてます?」
男「あ、俺こっちだから」
女「やっぱり聞いてないー……」グスッ
女「こんばんわー」
男「おー……」
女「お仕事お疲れ様」
男「んー……」
女「ご飯にする? お風呂にする? それとも」
男「それ以上言ったらお札貼るぞ」
女「ごめんなさい」
男「というかお前って本当に幽霊なのか?」
女「幽霊ですよ」
男「じゃあ触ってみて良いか?」
女「触るなんて…///」
男「もう嫌だこいつ」
女「Hな人は嫌いです」
男「そうかい。 じゃ、俺こっちだから」
女「また今度!」
男「……今日はアイツ居ないんだな」
同僚「どうしたの?」
男「いや、何でもない」
同僚「うふふ、変な男♪」
男「はは……」
同僚「今日、家に行っても良いんだよね?」
男「あぁ、別に良いけど」
同僚「じゃあ頑張って料理とか作っちゃおうかな!」
男「良いよ、そんな事しなくても」
同僚「遠慮しなくても良いよ」
男「……じゃあお言葉に甘えて」
同僚「ふふ、任せて!」
女「……」
女「こんばんはー」
男「ん」
女「何か一日顔見なかっただけで、凄く懐かしく感じますね」
男「俺はそうでもない」
女「昨日はどうでしたかー?」
男「何が?」
女「あの同僚さんとですよ」
男「あぁ……、飯作って帰ったな」
女「えー、勿体無い」
男「……じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「ずっと気になってたんだけどさ」
女「はい?」
男「お前っていつ死んだんだ?」
女「えっと、覚えてないです」
男「そうかい」
女「でもお墓はありますよ」
男「何処に?」
女「どこかに!」
男「それすらも覚えてないのか」
女「覚えてるけど言いたくないだけです」
男「そうかい、じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「うー……」
男「どうしたんだ?」
女「お腹痛いです」
男「幽霊なのに?」
女「はい」
男「へー」
女「他にも、虫歯とか頭痛とかもあります」
男「随分現実感溢れる幽霊なんだな」
女「結婚願望とかもあるんですよ」
男「そうかい」
女「俺がなってやるよ……とか言わないんですか」
男「そんな性格じゃない」
女「つまらない人ですねー」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「そろそろ成仏しろよ……」
女「男さんと結婚するまでは成仏しませんよー」
男「そうかい」
女「あ、流れ星だ 男さんと結婚男さんと結婚……」
男「子供だな」
女「乙女って言って下さい」
男「あ、俺こっちだから」
女「はいはい、分かってますよー。 また今度!」
女「こんばんはー」
男「思ったんだけどさ」
女「?」
男「何で俺に付きまとうんだ?」
女「あぁ、一目惚れってやつですよ!」
男「……」
女「……」
男「……」
女「ごめんなさい、冗談だからそのお札しまって下さい」
男「あ、俺こっちだから」
女「はい」
男「またな」
女「あ……、また今度!」
女「こんばんはー」
男「ん」ペロペロ
女「……良いなー、アイス」グー
男「食べられるのか? 幽霊なのに」
女「はい」
男「……ほい」
女「あ、ありがとうございます!」パクッ
男「ん」
女「美味しーです」ペロペロ
男「子供だな」
女「子供じゃないですよー」ペロペロ
男「そうかい」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「ん」
女「最近同僚さん見ませんねー」
男「同僚なら何処か引っ越したって聞いたな」
女「そうなんですか?」
男「あぁ、いきなりだったから少し驚いたけどな」
女「じゃあこれで男さんは私のものですね!」
男「いや違うから」
女「ぶー、男さんノリ悪いです」
男「知らん」
女「今度アイス買ってきてくれたら許してあげます」
男「別に許してもらわなくても良い」
女「そうですかー」
男「じゃ、俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「もうそれ聞き飽きたな」
女「挨拶は大事ですよ」
男「そうかい」
女「夏って言ったらやっぱり肝試しですよねー」
男「いきなり何を」
女「幽霊が出てきたりして、キャーとかやってみたいです」
男「アンタが幽霊だろ」
女「そうでした、てへっ」
男「可愛くないからやらない方が良い」
女「そんな……、酷いです」グスッ
男「んじゃ、俺こっちだから」
女「無視しないでくださいよー……」
男「はいはい、またな」
女「! はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「子供は寝る時間だぞ」
女「子供子供うるさいですー」
男「……」
女「これでも大学生なんですよ?」
男「へぇ、大学生なのか」
女「……あ! 生きてる時の話ですよ?!」
男「そうかい」
女「私、ほんとに死んでるんですよ」
男「はいはい」
女「男さんの意地悪ー……」ムスッ
男「じゃあ俺こっちだから」
女「……」
男「またな」
女「……また今度!」
女「幽霊だぞー」
男「まだその設定続いてたの?」
女「もう、やっぱり信じてなかったんですね」
男「いや……うん、信じてるぞ」
女「そうかい」
男「俺の口癖とるな」
女「えへへー」
男「……」
女「男さん?」
男「ん」
女「あー、もしかして私に見惚れてました?」
男「いやないから」
女「ぶー」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「仕事飽きた……」
女「あ、じゃあ転職しますか?」
男「何に?」
女「私の彼氏か旦那になれますよー」
男「聞くんじゃなかった……」
女「旦那の方がオススメです」
男「お前、結婚したら成仏するんだろ?」
女「嘘に決まってるじゃないですかー、あはは」
男「まぁ旦那も彼氏も却下だけどな」
女「ぶー、期待して損しました」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「毎回同じ挨拶で飽きないか?」
女「飽きませんよ」
男「そうかい」
女「そういえば、もうそろそろ成仏するっぽいです」
男「……」
女「えへへ、参っちゃいますよ」
男「……本当に成仏するのか」
女「えぇ、友達のよっちゃんが」
男「……俺こっちだから」
女「私の盛大のボケをスルー?!」
幽霊ちゃんの「また今度!」でかなり癒される
女「こんばんはー」
男「なぁ」
女「はい?」
男「前も言ったけど、触れてみても良いか?」
女「……良いですよ」
男「……」ポン
女「えへへ、男さんに頭触られたー」
男「幽霊なのに触れる事出来るんだな」
女「最近の幽霊って凄いですよね」
男「そうだな」
女「えへへー」ニコニコ
男「ニヤニヤするな気持ち悪い」
女「男さん酷いです」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「お前と話すのが当たり前になってる自分が怖い」
女「まぁ話し相手が幽霊ですしね」
男「幽霊らしき所を一回も見た事がないけどな」
女「いずれ見れますよー」
男「そうかい、んじゃ、俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「ん」
女「今日は少し幽霊っぽい所を見せたいと思います!」
男「勝手にしてくれ」
女「じゃあ今から空飛びますね」
男「ほー」
女「ん……」
男「……」
女「んんー……」
男「……」
女「むむ……」
男「もうやめとけ」
女「はぁ…はぁ…、あれ、出来ないなぁ……」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「あ、はい……。 また今度見せますね!」
女「こんばんはー」
男「おぉ」
女「暑いですねー……」
男「そうだな」
女「あはは、相変わらずぶっきらぼうですね……」
男「……おい」
女「はい?」
男「顔色悪いぞ」
女「……何言ってるんですかー、私幽霊ですよ?」
男「そうだったな」
女「本当に信じてくれてますか?」
男「あぁ、信じてるよ」ポンポン
女「えへへ」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「……」ポー
男「おーい」
女「は、はひ?!」
男「生きてるか?」
女「もう死んでますよ」
男「そうだったな」
女「珍しいですね、男さんから声掛けてくれるなんて」
男「そうか?」
女「あ! とうとう私に惚れちゃいましたか?」
男「寝言は寝て言え」
女「もう私の体は寝てますよー」
男「……俺こっちだから」
女「あ、はい! また今度!」
女「こんばんはー」
男「……」
女「あれ、こんばんは」
男「……アイツ、今日は居ないのか」
女「あはは、また冗談ですかー?」
男「……帰るか」
女「あ、あはは……、男さん……?」
男「……」
女「もしかして、私の姿……」ジワッ
男「……」
女「お、男さ…、うぅ……、気付いて下さいよぉ……」シクシク
女「うえええええん、男さあああああん!」ブワッ
女「うぅ……、男さぁん……」グスッ
男「……そこまで泣かれるとは」
女「……え?」
男「いや、すまん」
女「……」
男「おーい……」
女「……絶対に許しません! ばーか! 男さんのばーか……!」グスッ
男「……悪かった」ポンポン
女「うぅ……、良かったです……、見えてて……」
男「あぁ、じゃあ俺こっちだから」
女「女の子が泣いてるのに、帰りはあっさりなんですね」
男「またな」
女「はい、また今度……!」
女「こんばんはー」
男「あぁ」
女「昨日は酷かったです、男さん」
男「だから謝っただろ」
女「まぁもう終わった事だし気にしてないですけどねー」
男「そうかい」
女「何か今日は眠たいです」
男「幽霊って寝るのか?」
女「寝ますよー、あはは」
男「……幽霊って意外と人間性があるんだな」
女「ですねー」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「……」スースー
男「寝てるのかこいつ」
女「男しゃん……」スースー
男「本当に幽霊なのか……?」プニプニ
女「えへへ……」
男「幸せそうな寝顔だな」
女「……ん」
男「起きたか?」
女「あー……、男さん……」ポー
男「眠そうだな」
女「んー、大丈夫ですよー……」
男「もう寝ろ、俺はもう帰るから」ポンポン
女「えへへ、じゃあまた今度ー」チュッ
男「っ?!」
女「……」スースー
女「こんばんはー」
男「ん」
女「もう暑くて倒れそうです」
男「そうだな」
女「アイスが食べたいです」
男「今度な」
女「本当ですか?! やったー!」
男「……」
女「男さんも段々丸くなりましたねー」
男「お前のせいだな」
女「えへへ」
男「褒めてないからな?」
女「分かってますよー」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「私達ももう結婚して二年目なのね……」
女「あぁ、そうだな女」
女「私、いつまで経っても貴方が好きよ、男」
女「女……」
女「男……」
男「何やってんだ」
女「もう! 私の唯一の楽しみを邪魔しないで下さいよー」
男「お前、いつもこんな事やってたのか……」
女「だって暇なんだもん」
男「オバサンが『~もん』って言うなよ」
女「まだ大学生です!」
男「そうかい」
女「ぶー」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「ん」
女「最近、体が軽いんですよー」
男「そりゃ幽霊だからな」
女「今までより軽くなってるんです」
男「成仏するんじゃないか?」
女「え……、まだしたくないですー」
男「そうかい」
女「男さんが結婚してくれれば成仏出来るのに……」
男「……じゃあ俺こっちだから」
女「またスルーですか?! また今度ー」
女「ういーっす」
男「誰だお前」
女「挨拶変えただけで分からなくなっちゃうんですか?!」
男「その挨拶はない」
女「えー……、良いと思ったんですけど」
男「いつもの方が良い」
女「そうですか……、まぁ男さんがそういうなら」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
男「……何してんだ?」
女「えっ?! お、男さん?!」
男「……」
女「ちょ、そんなに見つめないで下さいよ……///」
男「いや見つめてないから」
女「もう、そんなに私の下着姿に興味あるんですかー?」
男「貧相な胸を見て何が楽しいのやら」
女「ひ、酷いです男さん!」
男「というか外で着替えるな」
女「だって今日も男さんが来るから……」ボソボソ
男「まぁいいや、今日は帰る」
女「え、あ……はい」シュン
男「またな」ポンポン
女「……はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「あ、痴女」
女「い、いきなり酷いです!」
男「ははっ」
女「顔が笑ってないです、怖いです!」
男「……」
女「もう、相変わらずですね男さん……」
男「ん」
女「少し丸くなりましたけどね」
男「そうかい」
女「はい」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「……」
男「どうした?」
女「えっとですね、男さん」
男「ん」
女「……――です」
男「え?」
女「あれ、――です」
男「……ふざけてるのか?」
女「違うんです! ――です ――でした ――……」
男「……」
女「あれ……、何で……? 何で言えないの……?」
男「……」
女「……なーんて、ちょっとした遊びですよ、あはは! ……」
男「そうかい。 じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「ん」
女「何と言うか、暇ですねー」
男「そうだな」
女「んー……、何かする事ないですかね」
男「なぁ」
女「はい?」
男「……いや、何でもない」
女「相変わらず不思議な人ですねー?」
男「勝手に言ってろ」
女「ぶー、冷たいー」
男「……じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「……あぁ」
女「何だか日が進むに連れて、暗くなってませんか?」
男「……」
女「ほ、ほら! 何かしましょうよ!」
男「そうだな」
女「うー……、男さん、どうしたんですか?」
男「何でもない」ポンポン
女「……?」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「……ん」
女「今日は星がとても綺麗ですねー」
男「あぁ、そうだな」
女「覚えてますかー? 私が流れ星にしたお願い事」
男「……アイス食べたい」
女「ち、違いますよー! 男さんのばーか!」
男「じゃあ何だっけ」
女「む……、『男さんと結婚したい』です」
男「はは、そうだったな」
女「絶対いつか叶うって信じてますから!」
男「幽霊なのにか?」
女「そんなの恋の間には関係ないですよー」
男「そうかい、……じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度! 絶対叶えてみせますから」ニコッ
女「こんばんはー」
男「……」
女「どうしたんですか?」
男「足がない……」
女「へ?」
男「いや、何でもない」
女「あ、今日の服どうですかー? この靴可愛いですよね!」
男「……あぁ、可愛いよ」
女「……泣く位可愛かったんですか?」
男「あくび」
女「何ですかそれ、期待して損しちゃいましたよ」
男「……じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「…おぉ」
女「男さん男さん」
男「ん」
女「いつ私に告白してくれるんですか?」
男「……」
女「あれ、いつもみたいな突っ込みは……」
男「あ、あぁ……すまん」
女「ぶー、何か最近の男さんは元気ないですねー?」
男「……お前、消えないよな?」
女「男さんと結婚するまで成仏するつもりないですよー、あはは」
男「そうか、じゃあ一生成仏出来ないな」
女「あ、さり気なく酷い事言いましたよね、今!」
男「気のせいだろ。 じゃあ俺こっちだから」
女「はい、また今度!」
女「こんばんはー」
男「……よぉ」
女「男さん、最近隠し事してません?」
男「あぁ、してるな」
女「駄目ですよ隠し事は! 将来夫婦になるんですから!」
男「っ……、そうだよな、夫婦になるんだもんな……」
女「お、やっと男さんも認めてくれましたか?!」
男「……あぁ、俺はお前の事が好きだ」
女「ずっと待ってたんですからね!」
男「すまん」
女「今回だけですよー?」
女「ふふっ、これから楽しみだなー」
女「色んな所に男さんと手繋ぎながら行って」
男「……(女の体が…)」
女「男さんの帰りを待ちながら料理作ったり……」
男「……」
女「寝る時は男さんと同じ布団で一緒に寝て」
男「……」
女「オシャレとかもしちゃったりして!」
男「……」
女「で、男さんと一緒にあの世に行くんです!」
男「あぁ……、そうだな……」
女「ふふ、これから楽しみましょうね!」ニコッ
男「うん、いっぱい楽しもう……!」
女「……男さん、何でそんなに泣いてるんですか?」
男「っ……あくび」
女「ふふ、最後の最後まで男さんらしい台詞です」
男「最後? 何言ってんだ、これからいっぱい」
女「自分の体は自分が一番理解してるんですよー」
男「……」
女「あはは、出来ればもうちょっと男さんと居たかったですけど無理みたいですねー」
女「浮気はしちゃ駄目ですよ? 後、婚約指輪買っといてください!」
女「絶対に戻ってきます! 少しの間休憩するだけですから」
女「あ、もう体が透け透けですねー! 何かHな言い方ですけど」
女「ほら、いつまでも泣いてないでいつもみたいにさよならしましょうよ!」
女「あ、私とのファーストキスは帰ってくるまでお預けですよ♪」
男「……じゃあ、俺、こっち……だから」
女「ふふっ、はい、また今度!」
ああああああ……
なんてこった・・・
2年後
男「ふぅ……」トタトタ
女「男さん」
男「……」
女「男さん?」
男「……誰?」
女「ひ、酷いです男さん! 忘れたんですか?!」
男「……帰ってくるの遅かったな」
女「そうですか? これでも結構早い方ですよー」
男「……そうか」
女「はい!」
男「じゃあ俺こっちだから」
女「私もこっちです!」
女「こんばんは」 ~Fin~
よかったhappy endで本当に良かった
おつおつー。とてもよかったですよー。
女とても可愛かった!
- コスプレ幽霊 紅蓮女(ぐれんオンナ) (宝島社文庫 603)
- 上甲 宣之
- 宝島社 2008-01-11
- おすすめ平均
- 上甲 宣之さんはやっぱりいいですね。
- 私はもう、上甲の虜(笑
- 上甲氏の作品の中では読みやすい
- まずまずでした。
- 私はもう、上甲の虜(笑
by G-Tools , 2010/08/31
コメント 0