- 1: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 01:32:41.33:KwgXQuxJQ
長門「これは彼の家から捨てられたゴミ袋…調査を開始する。」
長門「使い古された歯ブラシを発見。情報統合思念体にアクセス。彼の使用したものと断定。持ち帰って厳重に保管する必要がある。」
長門「そろそろ彼が登校する時間。家から出た所を尾行する。」
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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
2: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 01:40:12.35:KwgXQuxJQ
キョン「ふわあ…眠い…」
ピロリーン
長門「彼のあくびを撮影する事に成功。待ち受け画面に設定する。又、自宅PCのkyonフォルダに保存する。」
キョン「」シャコシャコ
長門「彼が自転車で走行を開始。こちらも同スピードで追跡する。」
キョン「ハァ…だるっ。」シャコシャコ
長門「一時停止。ここは彼が溜め息を吐いた場所。ここで深呼吸をすることで体内に彼の息を取り込むことができる。」スーハー
長門「…美味。」
長門「迂闊。彼を見失ってしまった。尾行中止。以後は学校にて調査を継続する。」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:42:06.88:5SDUslYg0
ほう
5: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 01:47:29.40:KwgXQuxJQ
長門「学校に到着。インターフェーススペックをフル活用し彼より先に登校することに成功。」
長門「今日は彼の物と同サイズの上履きを用意してきた。これと彼が今まで履いていた物を交換し、持ち帰ることにする。」
長門「尚、新しく用意した者は私が予め履き古しておいた為新しい物だとバレる事はないと思われる。」
長門「…彼の足の匂い。」スーハー
谷口「いいことあ~るぜWAWA~WA~…って長門有希!キョンの下駄箱の前で何してるんだ?」
長門「…イレギュラー要素発生。パーソナルネーム谷口の記憶を一部消去する。」マハリクマハリタ
谷口「あれ?俺今何してたんだっけ?あれ、サビが思い出せない…」
13: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 02:01:08.77:KwgXQuxJQ
昼休み
長門「彼は毎日この時間缶ジュースを飲む習慣がある。彼が空き缶を廃棄したところで回収することにする。」
キョン「お前は女子にランク付けする前に自分のランクを確認したらどうだ」ポイガチャン スタスタ
谷口「俺だって自分の事ぐらい冷静に見てるさ。Aランクマイナーってとこだな!」スタスタ
長門「彼が空き缶を廃棄したのを確認。回収作業に取りかかる。」
サッ
古泉「んっふ。長門さん、僕の方が一足早かったようですね。それでは。」スタスタ
長門「…回収失敗。古泉一樹、恐ろしい子…。」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:04:56.79:fhqiAHFY0
なんと・・・
18: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 02:14:28.56:KwgXQuxJQ
長門「団活の前に彼の自転車のサドルを回収しに行くことにする。」
長門「彼の自転車を発見。サドルの取り外しに成功。また偽装の為、他の自転車のサドルを取り付けておくことにする。鈍感な彼が気づくことはまずない。」
長門「そろそろ団活に行かねば。」テクテク
国木田「あれ?僕のサドルがない…。」
22: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 02:27:38.40:KwgXQuxJQ
団活時
長門「…。」ペラッ
長門「(団活時に派手な動きをするのは不可能…バレない程度に彼の顔を観察するだけにしておく。)」チラッ
古泉「んっふ。」
キョン「古泉、顔が近い。」
長門「(ガチホモめ…。)」
キョン「ちとトイレに行ってくる。」ガタ
古泉「おや、ごゆっくり。」サッ
長門「(…!彼の湯飲みと自分の湯飲みをさりげなく入れ替えた!古泉一樹…。)」ジー
古泉「んっふ。」ジー
ハルヒ「(有希と古泉君が見つめ合ってるわ…。)」
24: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 02:46:23.57:KwgXQuxJQ
長門宅
長門「今日の調査の戦利品は歯ブラシ、上履き、サドルの三点。」
長門「…体操着が欲しいところ。朝倉涼子を再構成し、再び彼のクラスに送り込み体操着を回収させる。」マハリクマハリタ
朝倉「復活!」デデーン
長門「朝倉涼子。あなたに任務を与える。成功した暁にはおでん一年分を褒美に与える。」
朝倉「おでん一年分!!任務って何!?何でも言って!!」
長門「彼の体操着を回収して欲しい。」
朝倉「わかったわ!!確か明日は体育があったはずよね。汗がたっぷり染み込んだ体操着を回収してくるわ!」
長門「彼の汗のニオイ…。」
朝倉「長門さん。顔、逝ってるわよ。」
26: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 03:03:12.99:KwgXQuxJQ
岡部「ハンドボール部に入ろう!」
岡部「今日は驚きの転校生を紹介するぞ。」
朝倉「朝倉涼子です☆カナダから帰って来ました☆みんなまたよろしくねっ☆」
キョン「あ、朝倉!?」ガタッ
ハルヒ「(カナダから出戻り…不思議だわ!!)」
朝倉「(キョン君かっこいいなぁ…)」
谷口「(ふとももやべぇ…うはっ。)」
28: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 03:12:29.13:KwgXQuxJQ
長門「今日こそ彼の廃棄する空き缶を回収したいと思う。朝倉涼子、手伝ってくれたらおでんを更に半年分追加する。」
朝倉「引き受けたわ!わたしは古泉君の動きを封じればいいのね?」
長門「そう。…彼が来た。朝倉涼子、スタンバイを。」
キョン「やっぱAVは無修正だろ。」ポイガチャン スタスタ
長門「回収を開始する。」
古泉「させませんよ長t 朝倉「古泉君!させないわ!」
長門「では回収を続行する。」
サッ
みくる「甘いですね、長門さん。」スタスタ
長門「朝比奈みくる…貴様もか。」
29: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 03:19:48.21:KwgXQuxJQ
朝倉「体育の授業が終わって今は移動教室。教室には誰も残っていないわ。ここでキョン君の体操着を回収する。」
朝倉「わたしは女の子の日って事にしておくから、授業に遅れてもなんら問題はないし」
朝倉「さて、キョン君の体操着を回収しましょ…。キョン君には気づかれないように代わりに谷口君の体操着でも入れとくわ。」
朝倉「ん?これってキョン君のお弁当箱?」
朝倉「…。」
朝倉「箸ぐらいなら…貰って行っても構わないわよね。」サッ
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:21:01.27:s8zHvxe80
ハルヒがまともに見える件
31: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 03:32:30.61:KwgXQuxJQ
団室
古泉「どうも。おや、彼と涼宮さんはまだですか。んっふ。ではいい機会なのでハッキリさせておきましょう。」ガチャ
古泉「この三人の中で誰が一番彼にふさわしい相手なのかをね。」
長門「…古泉一樹。あなたは男性。彼の相手が務まるとは思えない。」
古泉「おや、長門さん。あなたはインターフェースでしょう?感情を持たないあなたの方こそ彼の相手が務まるとは思えません。それに彼の私物コレクションの数においても、僕と朝比奈さんには到底及びませんよ、あなたみたいなニワカにはね。」
長門「…コレクションは数ではない。大事なのは質。あなたは所詮彼の使用済みの空き缶を拾うことしかできないただのネンネ。その点私は歯ブラシ、サドル、上履きなどを手に入れている。私の方がコレクターとしては上。」
古泉「おや。そのような物、僕と朝比奈さんは既にコレクション済みですよ?ね、朝比奈さん。」
みくる「でしゅ。」
長門「…!!」
37: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 03:48:10.93:KwgXQuxJQ
長門「…体操着」
古泉「え?」
長門「私は今日、朝倉涼子に頼んで彼の体操着を手に入れることに成功した。彼の汗100%」
古泉「おやおや、何をいうかと思えばその程度ですか。いいですか長門さん。彼の体操着は一ヶ月前に僕の物と既に交換済みなんです。ですからあなたの回収した体操着は彼の汗100%ではありません。僕の汗も含まれた不純物、ただのまがい物です!」
長門「…!」
古泉「その点、僕が手に入れた体操着は紛れもなく彼の汗100%の純キョン物です。どうですか、これで格の違いがわかったでしょう?」
みくる「甘いですね古泉君。あたしは半年前にキョン君の体操着とクラスのテキトーな男子の物をすり替えて回収済みですよ?私の持っている物こそ純キョン物です。」
古泉「!」
長門「!」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:49:21.03:0ih4ACYS0
おまえら…
40: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 04:05:43.93:KwgXQuxJQ
やっと休み時間だぜやっほーい!飯食える!
ハルヒ「やっほー!遅れてめんごー!」ドガァン
キョン「やれやれ、もっと静かにドアを開けれんのか、お前は。」
ハルヒ「うるさいわね、キョン!で、みんな何の話をしてたの?」
古泉「明日は天気が良さそうなので、最高の不思議探索日和になりそうだと話していたんですよ。」
古泉「(不思議探索で)」
長門「(彼と一緒になれれば…!)」
みくる「(でしゅ!)」
ハルヒ「あーごめん。明日の不思議探索は中止よ。あたし、個人的にやりたいことがあるから。」
長門こいずみくる「!!」
43: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 04:21:54.11:KwgXQuxJQ
古泉「もしよろしければ我々も手伝いましょうか?団長の用事となれば、SOS団の用事も同然です。となれば、団員全員がお手伝いするのが当然ですから。」
長門「(古泉一樹、あなたはとても優秀。)」
ハルヒ「ん~そんなに大した用事じゃないのよホントに。そうね、キョン1人いれば充分だわ。あとはみんな、ゆっくり休んでていいわよ。」
長門こいずみくる「!!」
キョン「おい、ハルヒ。何故俺がお前の用事を手伝わなきゃならんのだ。」
ハルヒ「あんたがSOS団の雑用だからよ!それにあんたどうせ暇でしょ!?」
キョン「まぁ確かに明日は暇だが…。」
長門こいずみくる「(……)」
46: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 04:35:15.29:KwgXQuxJQ
長門宅
長門「ただいま。」
朝倉「おっかえりー!長門さん。ホラ、言われた通り彼の体操着ゲットして来たわよ!おでん一年分よろしくね!」
長門「それは元は古泉一樹の物。純キョン物ではない。不要の長物。よってあなたのミッションは失敗に終わった。褒美はない。それよりあなたは夕飯を早く作るべき。」
朝倉「えーそんなぁ…。まぁいいわよ…。今から夕飯を作るわ。ちょっと待っててね。」スタスタ ポロッ
長門「…!あなたが今落とした箸は…彼の箸。何故あなたがそれを持っている?」
朝倉「え!?や、そのね、そう!長門さんにあげようと思って!はい、あげる!」
長門「…一本だけ?」
朝倉「え、うん、そうよ。」
長門「一本だけ?」ジー
朝倉「うっ…ごめんなさい、嘘ついてました。はい…。」
長門「さっさと出すべき。」
朝倉「(ちくしょー!)」
47: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 04:54:40.60:KwgXQuxJQ
朝倉「そういえば明日は不思議探索だっけ?彼と一緒にいるチャンスじゃない。」
長門「…明日の不思議探索はかくかくしかじかで中止になった。」
朝倉「そう、かくかくしかじかで…。ねぇ長門さん、明日のその待ち合わせ場所とかわかる?」
長門「おそらくいつもの喫茶店…それが何?」
朝倉「決まってるじゃない!尾行するのよ!」
長門「…!」
長門「朝倉涼子、あなたはとても優秀。」
49: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 05:12:47.78:KwgXQuxJQ
翌朝
長門「彼と涼宮ハルヒの待ち合わせ場所を監視できるベストポジションに到着。したのはいいが…」
古泉「んっふ。」
森「どうも。」ニコ
みくる「でしゅ。」
鶴屋「やあやあ」
朝倉「こう多くちゃ尾行にならないわよ…。」
51: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 05:29:26.12:KwgXQuxJQ
森「あ、涼宮さんが到着しましたよ。」
みくる「なんかいつもの探索の時よりオシャレしてないですかあ?」
鶴屋「ハルにゃんかわいいにょろ~」
長門「オシャレ…」
古泉「長門さんはいっつも制服ですもんねwwwオシャレとは無縁ですよねwwww」
朝倉「古泉君?次長門さんをバカにしたら殺すわよ?」ニコ キラーン
古泉「…すいませんでした。」
54: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 05:51:47.74:KwgXQuxJQ
鶴屋「キョン君が来たにょろ!」
古泉「おや、いつもの探索の時のダルそうな顔じゃありませんね…笑顔ですよ。」
長門「…涼宮ハルヒとのデートを楽しみにしていたと思われる」
みくる「え、これってデートなんですか?涼宮さんの用事にキョン君がしぶしぶ付き合ってるだけじゃないんですかあ?」
朝倉「どうみてもデートの雰囲気じゃない…ホラ行ったわよ!」
森「手を…繋いだだと…?」
55: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 06:05:47.13:KwgXQuxJQ
森「さて…デパートに来たわけですが。」
古泉「おや?アクセサリーショップに入ったみたいですね。」
朝倉「なんだか完全に恋人同士みたいね…。」
森「…!お揃いのネックレスを見てますね。」
鶴屋「あ、レジへ行ったにょろ。」
長門「…買った。」
みんな「……。」
57: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 06:23:53.18:KwgXQuxJQ
鶴屋「ハルにゃんめがっさ嬉しそうだったさ!」
長門「…」テクテク
古泉「おや長門さん、どうされました?」
長門「私も同じものを買う。これで彼とお揃い。」
みんな「!!」
森「妙案ですね!みんなで同じものを買いましょう。」
みくる「でもこれ残り5つしかありませんよ。」
古泉「んっふ。では公平にジャンケンd」
朝倉「じゃあ女性陣だけで買いましょう。古泉君は男性だからいらないわよね?」
女性陣「賛成!」
古泉「……。」
58: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 06:42:04.56:KwgXQuxJQ
森「あっという間にお昼ですね。」
鶴屋「あ!2人が小洒落だイタリアンの店に入ったにょろよ!」
みくる「じゃあ私達も入りましょう。」
古泉「んっふ。じゃあコレを。こんな事もあろうかと用意して置いたいっちゃん手製の変装セットです。」
長門「そんなものはいらない。彼と涼宮ハルヒに私達が別人に見えるよう情報操作する。」マハリクマハリタ
朝倉「さっすが長門さんね!」
古泉「……。」
59: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 06:50:53.04:KwgXQuxJQ
朝倉「結構混んでるわね。この店。」
谷口「お!朝倉じゃねえか。それに朝比奈さんに長門まで!」
国木田「それに古泉くんに鶴屋さんに、えっと…なんの集まりだい?」
鶴屋「おっと!レディーに余計な詮索はNGにょろよ!」
朝倉「ってゆーかあなた達こそ男二人で何の用事?」
国木田「僕の自転車のサドルが盗まれたから新しいのを買いに来たんだよ。」
長門「(…あっ。)」
キョン「おい、谷口と国木田がいるぞ。」
ハルヒ「知らない人たちと談笑してるわ。」
67: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 08:56:54.80:KwgXQuxJQ
朝倉「どうせだからキョン君と同じものを食べましょう。」
長門「情報統合思念体にアクセス…彼が食べているのはぷりぷりエビのホワイトソースパスタ。」
古泉「決まりですね。すいませーん。ぷりぷりエビのホワイトソースパスタ6つ下さい。」
みくる「(今更ペペロンチーノが良かったなんて言えないですね…)」
森「(今更ミートソースが良かったなんて言えないわ…)」
68: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 09:02:27.24:KwgXQuxJQ
鶴屋「ふう~満腹にょろ。」
長門「足りない…。」
古泉「さて、彼らを探しましょう。おや、どうやらCDショップに向かったようですね。僕たちも行きましょう。」スタスタ
みくる「キョン君が何か試聴してます~。」
森「涼宮さんもまったく別のところで試聴してますね。音楽の趣味は全く合わないみたいですね。」
古泉「では、僕は彼が何を試聴してるのか確認してきます。」
朝倉「ダメよ!不用意に近づいちゃ!」
長門「問題ない。先ほどの情報操作がまだ効いている為、彼には我々が別人に見えている。」
みくる「さすが長門さんでしゅ!」
71: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 09:26:12.87:KwgXQuxJQ
古泉「んっふ。」
キョン「…。」ササッ
鶴屋「キョン君が古泉君を避けたにょろ?」
長門「彼には古泉一樹が太った脂性のハゲ散らかした中年男性に見えている。」
朝倉「それはキッツイわね…あら?キョン君が移動したわ。」
森「涼宮さんも移動しましたね。違うものを試聴するのでしょうか?」
みくる「…古泉君がキョン君が使ったヘッドフォンのニオイを嗅いでいます!」
みんな「!」
72: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 09:40:33.85:KwgXQuxJQ
森「キョン君がレジに向かいました。手に持っているのは…涼宮さんが試聴してたCDです!」
朝倉「さっき移動したのはそれを確認する為だったのね…。」
長門「…涼宮ハルヒもレジに向かった。手に持っているのは彼が試聴していたCD。」
みくる「お互いプレゼントするつもりなんですね…。」
長門「私も彼と同じCDが欲しい。」
古泉「それは無理ですよ、長門さん。彼の試聴していたCDは2004年発売のTHINK TANKのBLACK SMOKERです。恐らくこの店では最初で最後の一枚だったんでしょう。」クッチャクッチャ
長門「…そう。」
朝倉「情報統合思念体にアクセス、THINK TANK…うそ、キョン君がヒップホップを…?」
73: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 09:59:38.60:KwgXQuxJQ
古泉「さて、彼らはゲームセンターに入ったようですが、どうしましょう?」クッチャクッチャ
朝倉「入るしかないわね。行きましょう。」スタスタ
鶴屋「キョン君がクレーンゲームをやってるにょろ。」
古泉「僕たちも何かゲームでもやりましょうか?」クッチャクッチャ
みくる「あのエアホッケーってのやってみたいです!」
長門「エアホッケー…非常に興味深い。」
森「ところで古泉。あなたさっきから何噛んでんの?」
古泉「彼が試聴に使ったヘッドフォンの耳パッドです。」クッチャクッチャ
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 10:03:25.88:+5+bI0VH0
古泉・・・
77: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 10:21:27.91:KwgXQuxJQ
みくる「エアホッケー楽しかったです~。」
古泉「インターフェース…恐るべしと言ったところでしょうか。」
朝倉「それよりあの二人は?」
鶴屋「あっちにょろ!プリクラを撮るみたいっさ!」
森「プリクラ…二人きりの閉鎖空間ね。」
長門「!!///」
朝倉「長門さん、エッチなこと考えないの。」
78: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 10:34:55.96:KwgXQuxJQ
みくる「あたしたちもプリクラ撮りませんか?」
古泉「いいですね。何だか青春と言う感じがします。」
森「じゃあ女の子達だけで撮りましょ!」
女性陣「賛成!」
古泉「ちょ、ま…。というか森さんはもう女の子と言う年齢でもないでしょうwwww」
森「あぁ?」ギロ
古泉「…すいませんでした。」
鶴屋「早く撮るにょろ!森さん、こっちこっち!」
森「今行きまーす。」キャピ
古泉「…超ぼっちなんだけど。」
80: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 10:48:25.33:KwgXQuxJQ
鶴屋「いや~いい物が撮れたにょろ!」
みくる「長門さんの変顔なんてもう二度と見れないでしょうね。」
長門「…変顔はもうしたくない。」
森「らくがきも楽しかったわ~。今のらくがきって、あんな事もできるのね。」
古泉「もう!何やってるんですか!あの二人行っちゃいましたよ!」
朝倉「は?お前どこ行ったか見てなかったの?」
古泉「…すいません。」
森「ったく、使えないわね。」
古泉「……。」グスッ
84: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 11:17:20.30:KwgXQuxJQ
森「では、手分けしてキョン君と涼宮さんを探しましょうか。」
古泉「そうですね。じゃあ長門さん・朝倉さんチーム。朝比奈さん・鶴屋さんチーム。僕・森さんチームで行きましょうか。」
森「…。」
古泉「すいません。長門さん・朝倉さんチーム。朝比奈さん・鶴屋さん・森さんチーム。そして僕、でいいでしょうか?」
女性陣「おっけー!」
朝倉「じゃあ私たちはこっち行くわね。行きましょう、長門さん。」
鶴屋「みくる、森さん、あたしたちはあっちに行くっさぁ!」
古泉「じゃあ僕はあっちに…ってもう誰もいませんね。ハハッ、もう慣れましたよ、この状況には。」
古泉「彼の使用した耳パッドを噛んで元気を出しましょうか…おや、もう彼の味がしませんね。困ったものです。」
85: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 11:30:01.17:KwgXQuxJQ
朝倉「もう、なかなか見つからないわねぇ」
長門「朝倉涼子、闇雲に探し回るのはとても非合理的。今から情報統合思念体にアクセスして彼の居場所を割り出す。」チキチキ
朝倉「なるほど!で、2人はどこにいるの?」
長門「検索終了。今二人は公園にいる。」
朝倉「ふーん。公園ねぇ…ちょうど夕焼けも綺麗な時間帯でムードもあるから、もしかしたらもしかするかもね。」
長門「…鈍感な彼にムードなどという概念があるとは思えない。」
朝倉「それもそうね。」
長門「それに彼に告白する度胸があるとは思えない。いや、絶対無い。あるはずかない。」
朝倉「何ムキになってんのよ。」
88: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 11:40:42.44:KwgXQuxJQ
シュタ
長門「というわけで公園についた。」
朝倉「さーて、二人はどこかしらねぇ。」キョロキョロ
鶴屋「りょーこちゃんにゆきっこ!」
みくる「お二人もここに来たんですね。」
古泉「おや、皆さんお揃いでしたか。僕も今ここに来たとこr」
森「あ、涼宮さんとキョン君がいたわ!」
朝倉「え、どこに!?」
鶴屋「あっちにょろ!行ってみよう!」
朝倉「鶴屋さん、声のボリューム下げてっ。」
長門「ちょうどいい茂みを発見。ここに姿を隠しつつ涼宮ハルヒと彼を観察する。」
古泉「茂みを見るとパンティーをかぶってフォォオオオ!と叫びたくなるのは僕だけでしょうか。」
91: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 12:06:03.28:KwgXQuxJQ
森「何か話してるみたいですね。」
ハルヒ「~~~。」
キョン「~~~。」
朝倉「何言ってるか聞こえないわね。」
みくる「でもなんか…いい雰囲気じゃないですか?」
長門「ここにいる6人の聴覚を一時的に10倍敏感にする。」マハリクマハリタ
ハルヒ「で、あんたは結局何が言いたいのよ!」
キョン「まぁ聞けハルヒ。だからな、俺はお前に振り回されながらも心のどこかで楽しいと感じてたんだ。理不尽な要求をされてもだ。そしてな、俺はある結論にたどり着いたんだ。ハルヒ、お前とずっと一緒にいたいってな。」
ハルヒ「キョン…。」
キョン「ハルヒ、お前が好きだ。付き合ってくれ。」
ハルヒ「キョン、あたしもあんたが好きよ。これからよろしくね///」
全員「……。」
94: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 12:29:44.68:KwgXQuxJQ
朝倉「なんだか見せつけられちゃったわね…。」
長門「…。」グスッ
森「あらあら、抱き合っちゃってますよ。あの二人。」
みくる「キョン君はもうわたしたちの手の届かない所に行っちゃったんですね…。」
古泉「彼は僕と同じ同性愛主義者だと思っていたのですが…おや。彼と涼宮さんが移動しはじめましたね。」
鶴屋「この時間は…まさか…夕方のフリータイム!?」
長門「フリータイム?…カラオケボックス?」
森「違うわよ。夕方のフリータイムと言えばラブホテr」
みくる「禁則事項ですぅ!」
朝倉「何やってるの!尾行するわよ!」
古泉「尾行ってわざわざラブホテr」
みくる「禁則事項ですぅ!」
96: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 12:40:44.05:KwgXQuxJQ
長門「…。」テクテク
朝倉「もう、この辺りごちゃごちゃしてて尾行しにくいわね。」コソコソ
古泉「何の変哲もない住宅街ですからね。道も狭いし十字路も多いし、二人の背中を見失わないようにするだけでも大変です。」
鶴屋「あ、右に曲がったにょろよ!ささ、あたし達もついていくっさ!」
森「この辺り、なーんか見た事ある気がすんのよねぇ…」
みくる「あれえ…?」
長門「…!彼と涼宮ハルヒがいない。目標を完全に見失った模様…。」
森「…もうさすがにこんなとこじゃ見つかりそうにないですね。」
長門「情報統合思念体にアクセス…TPが足りない。この状態じゃ魔神剣すら使えない。」
朝倉「じゃあわたしが…ダメね。MPが足りないわ。ホイミも唱えられないわ。」
古泉「じゃあ僕が彼のニオイを辿ります!…ダメですね。犬の小便のニオイで彼のニオイが消されてしまっています。」
みくる「古泉君気持ち悪い。」
98: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 12:53:34.62:KwgXQuxJQ
朝倉「…もう無理ね。尾行は中止しましょう。」
森「仕方ありませんね。完全に撒かれましたし。」
古泉「それにしても本当にいったいどこに行ってしまったんでしょうか。」キョロキョロ
キョン「誰がだ?」
古泉「だから彼…」
みんな「!!!」
99: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 13:02:54.12:KwgXQuxJQ
キョン「ったく、やっぱりお前らだったか。」
朝倉「び、尾行に気付いてたの!?」
長門「…いつから?」
キョン「CDショップに居たときには少し気がつき始めてたな。近くに居たおっさんが「んっふ。」なんて言ってたしな。まぁ見た目が違うからその時は完全には気づかなかったが。あれは情報操作で姿を変えていたのか?」
長門「…厳密にはちがうけど、そう。」
キョン「やれやれ。だがな、ゲーセンに居る頃にはもう既にいつものお前らの姿が見えてたぞ?ハルヒはプリクラに夢中で気付いてなかったがな。」
古泉「おやおや、そこで完全に尾行がバレてたわけですね。で、涼宮さんは今どちらに?」
キョン「ハルヒなら今家に送ってきたよ。で、その帰りにおまえ等に声をかけて今に至るわけだ。」
森「あら、せっかく付き合うことになったのにさっさと家に帰しちゃうなんて、ずいぶん紳士なのね、キョン君。」
キョン「ハハッ。」
100: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 13:15:36.12:KwgXQuxJQ
古泉「それで、あなたはいつから涼宮さんに告白しようと考えてたんですか?」
キョン「んなもん二人で会う事になってからすぐにだな。まぁ思いついてから覚悟ができるまでは少し時間がかかったがな。」
みくる「そんなぁ~。嫌々涼宮さんの用事に付き合うような感じだと思ってましたよぉ。」
キョン「ハタから見てたらそう見えたでしょうね。俺もそう見えるようにしてましたから。」
鶴屋「キョン君演技派にょろ!」
101: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 13:25:55.29:KwgXQuxJQ
キョン「というわけで今更だが、俺とハルヒは付き合うことになりました。たぶん明後日の団活のときにハルヒと俺で正式に発表すると思うが。」
古泉「ええ、とても喜ばしい事ですよ、機関としては。機関としてはね…。」
みくる「未来的にもいいことだと思います…。」
長門「思念体から見ても自立進化の可能性を見いだせるかもしれない為、とても喜ばしい事。でもこの感情は何?エラーエラー…」
キョン「ま、そう言うことで。俺は家に帰る。そうだ、もう二度と尾行なんてしないでくれよ。そんじゃあ。」スタスタ
古泉「…長門さん、朝比奈さん。」
長門「…。」スンスン
みくる「…わたしたち、失恋同盟ですね。」
朝倉「ストーカー同盟じゃなくて?」
鶴屋「その設定忘れてたっさ。」
102: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 13:37:30.61:KwgXQuxJQ
その後
長門宅
朝倉「もう長門さん。いつまでも泣いていないの。ホラ、カレーでも食べて元気出しなさい。」スッ
長門「…。」グスッ モグモグ
朝倉「ゆっくり食べなさいよ。」
長門「御馳走様。」
朝倉「一杯だけなんて相当参ってるわね…。はい、お茶。」スッ
長門「…あっつい。」フーフー
朝倉「…で、これからどうすんの?涼宮さんとキョン君が付き合っちゃった以上、今までみたいにキョン君のストーキング続けちゃだめよ?もちろん、長門さんだけじゃなくて朝比奈さんもニヤケスマイルもだけど。」
長門「…わかってる。人の男に手を出すつもりはない。私はそこまで外道じゃない。」
朝倉「そう、よかったわ。」
105: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 13:47:15.23:KwgXQuxJQ
長門「ご飯を食べたら少し元気が出た。TPも全回腹。ありがとう、朝倉涼子」
朝倉「ふふ、どういたしまして。作った甲斐があるわ。」
長門「それで朝倉涼子。大事な話がある。」
朝倉「なあに?改まっちゃって。」
長門「あなたが再構成された理由を思い出して欲しい。」
朝倉「えーっとそれは、確かキョン君の体操着を回収する為に…はっ!まさか…!」
長門「彼の私物に手が出せなくなった以上あなたを存在させる理由がない。よってパーソナルネーム朝倉涼子の情報連結を解除する。」マハリクマハリタ
朝倉「そんな!まって!わたしあなたと仲良くやってたじゃない!いやーーーーーーー!」シュウウウウ
長門「切り替えは早い方。要らなくなったものは切り捨てる。それが長門流。」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 13:49:59.07:3JI9do2S0
ひでえ
107: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 13:57:57.49:KwgXQuxJQ
月曜日
キーンコーンカーンコーン
岡部「ハンドボール部に入ろう!」
岡部「みんなに残念なお知らせがある。朝倉がまた転校した。今度の行き先は鳥取だそうだ。」
キョン「良かったな、ハルヒ。不思議だぞ、不思議。」
ハルヒ「今は不思議よりあんたをもっと知りたいわ。」
谷口「お、何だ!いつにも増してアツアツじゃないかい?お二人さんよ!」
キョン「ああ、俺たち正式に付き合うことになったんだ。」
谷口「マジかよ!まぁ逆に今まで付き合ってなかったのが不思議なくらいだがな。とりあえずおめでとさん!」
国木田「おめでとう。二人とも。」
キョン「ありがとよ。なんか照れるな。」
長門「(…今は無理でも、いつか必ず涼宮ハルヒよりいい女になって彼を振り向かせてみせる。絶対に。)」
長門「(…負けないんだからっ。)」
108: ◆lSeO1lzBrQ :2010/01/26(火) 14:07:18.15:KwgXQuxJQ
キョン「さて、最初の授業は何だったかな。」
ハルヒ「体育よ。今から着替えるから早く出て行きなさい!」
キョン「俺に見られるのも嫌なのか?」
ハルヒ「嫌…じゃないけ…ど…恥ずかしいじゃない!!///」
キョン「ハハッ、かわいいな、こいつぅ!」
国木田「キョン、谷口、行こう?早く着替えないと授業に遅れるよ。」
キョン「ああ、今行く。じゃあなハルヒ、また後でな。」ナデナデ
ハルヒ「うん///」コク
谷口「…俺の体操着がない…だと?」
おわり
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 14:09:35.23:uHR6cEQx0
乙
キョン「ふわあ…眠い…」
ピロリーン
長門「彼のあくびを撮影する事に成功。待ち受け画面に設定する。又、自宅PCのkyonフォルダに保存する。」
キョン「」シャコシャコ
長門「彼が自転車で走行を開始。こちらも同スピードで追跡する。」
キョン「ハァ…だるっ。」シャコシャコ
長門「一時停止。ここは彼が溜め息を吐いた場所。ここで深呼吸をすることで体内に彼の息を取り込むことができる。」スーハー
長門「…美味。」
長門「迂闊。彼を見失ってしまった。尾行中止。以後は学校にて調査を継続する。」
ほう
長門「学校に到着。インターフェーススペックをフル活用し彼より先に登校することに成功。」
長門「今日は彼の物と同サイズの上履きを用意してきた。これと彼が今まで履いていた物を交換し、持ち帰ることにする。」
長門「尚、新しく用意した者は私が予め履き古しておいた為新しい物だとバレる事はないと思われる。」
長門「…彼の足の匂い。」スーハー
谷口「いいことあ~るぜWAWA~WA~…って長門有希!キョンの下駄箱の前で何してるんだ?」
長門「…イレギュラー要素発生。パーソナルネーム谷口の記憶を一部消去する。」マハリクマハリタ
谷口「あれ?俺今何してたんだっけ?あれ、サビが思い出せない…」
昼休み
長門「彼は毎日この時間缶ジュースを飲む習慣がある。彼が空き缶を廃棄したところで回収することにする。」
キョン「お前は女子にランク付けする前に自分のランクを確認したらどうだ」ポイガチャン スタスタ
谷口「俺だって自分の事ぐらい冷静に見てるさ。Aランクマイナーってとこだな!」スタスタ
長門「彼が空き缶を廃棄したのを確認。回収作業に取りかかる。」
サッ
古泉「んっふ。長門さん、僕の方が一足早かったようですね。それでは。」スタスタ
長門「…回収失敗。古泉一樹、恐ろしい子…。」
なんと・・・
長門「団活の前に彼の自転車のサドルを回収しに行くことにする。」
長門「彼の自転車を発見。サドルの取り外しに成功。また偽装の為、他の自転車のサドルを取り付けておくことにする。鈍感な彼が気づくことはまずない。」
長門「そろそろ団活に行かねば。」テクテク
国木田「あれ?僕のサドルがない…。」
団活時
長門「…。」ペラッ
長門「(団活時に派手な動きをするのは不可能…バレない程度に彼の顔を観察するだけにしておく。)」チラッ
古泉「んっふ。」
キョン「古泉、顔が近い。」
長門「(ガチホモめ…。)」
キョン「ちとトイレに行ってくる。」ガタ
古泉「おや、ごゆっくり。」サッ
長門「(…!彼の湯飲みと自分の湯飲みをさりげなく入れ替えた!古泉一樹…。)」ジー
古泉「んっふ。」ジー
ハルヒ「(有希と古泉君が見つめ合ってるわ…。)」
長門宅
長門「今日の調査の戦利品は歯ブラシ、上履き、サドルの三点。」
長門「…体操着が欲しいところ。朝倉涼子を再構成し、再び彼のクラスに送り込み体操着を回収させる。」マハリクマハリタ
朝倉「復活!」デデーン
長門「朝倉涼子。あなたに任務を与える。成功した暁にはおでん一年分を褒美に与える。」
朝倉「おでん一年分!!任務って何!?何でも言って!!」
長門「彼の体操着を回収して欲しい。」
朝倉「わかったわ!!確か明日は体育があったはずよね。汗がたっぷり染み込んだ体操着を回収してくるわ!」
長門「彼の汗のニオイ…。」
朝倉「長門さん。顔、逝ってるわよ。」
岡部「ハンドボール部に入ろう!」
岡部「今日は驚きの転校生を紹介するぞ。」
朝倉「朝倉涼子です☆カナダから帰って来ました☆みんなまたよろしくねっ☆」
キョン「あ、朝倉!?」ガタッ
ハルヒ「(カナダから出戻り…不思議だわ!!)」
朝倉「(キョン君かっこいいなぁ…)」
谷口「(ふとももやべぇ…うはっ。)」
長門「今日こそ彼の廃棄する空き缶を回収したいと思う。朝倉涼子、手伝ってくれたらおでんを更に半年分追加する。」
朝倉「引き受けたわ!わたしは古泉君の動きを封じればいいのね?」
長門「そう。…彼が来た。朝倉涼子、スタンバイを。」
キョン「やっぱAVは無修正だろ。」ポイガチャン スタスタ
長門「回収を開始する。」
古泉「させませんよ長t 朝倉「古泉君!させないわ!」
長門「では回収を続行する。」
サッ
みくる「甘いですね、長門さん。」スタスタ
長門「朝比奈みくる…貴様もか。」
朝倉「体育の授業が終わって今は移動教室。教室には誰も残っていないわ。ここでキョン君の体操着を回収する。」
朝倉「わたしは女の子の日って事にしておくから、授業に遅れてもなんら問題はないし」
朝倉「さて、キョン君の体操着を回収しましょ…。キョン君には気づかれないように代わりに谷口君の体操着でも入れとくわ。」
朝倉「ん?これってキョン君のお弁当箱?」
朝倉「…。」
朝倉「箸ぐらいなら…貰って行っても構わないわよね。」サッ
ハルヒがまともに見える件
団室
古泉「どうも。おや、彼と涼宮さんはまだですか。んっふ。ではいい機会なのでハッキリさせておきましょう。」ガチャ
古泉「この三人の中で誰が一番彼にふさわしい相手なのかをね。」
長門「…古泉一樹。あなたは男性。彼の相手が務まるとは思えない。」
古泉「おや、長門さん。あなたはインターフェースでしょう?感情を持たないあなたの方こそ彼の相手が務まるとは思えません。それに彼の私物コレクションの数においても、僕と朝比奈さんには到底及びませんよ、あなたみたいなニワカにはね。」
長門「…コレクションは数ではない。大事なのは質。あなたは所詮彼の使用済みの空き缶を拾うことしかできないただのネンネ。その点私は歯ブラシ、サドル、上履きなどを手に入れている。私の方がコレクターとしては上。」
古泉「おや。そのような物、僕と朝比奈さんは既にコレクション済みですよ?ね、朝比奈さん。」
みくる「でしゅ。」
長門「…!!」
長門「…体操着」
古泉「え?」
長門「私は今日、朝倉涼子に頼んで彼の体操着を手に入れることに成功した。彼の汗100%」
古泉「おやおや、何をいうかと思えばその程度ですか。いいですか長門さん。彼の体操着は一ヶ月前に僕の物と既に交換済みなんです。ですからあなたの回収した体操着は彼の汗100%ではありません。僕の汗も含まれた不純物、ただのまがい物です!」
長門「…!」
古泉「その点、僕が手に入れた体操着は紛れもなく彼の汗100%の純キョン物です。どうですか、これで格の違いがわかったでしょう?」
みくる「甘いですね古泉君。あたしは半年前にキョン君の体操着とクラスのテキトーな男子の物をすり替えて回収済みですよ?私の持っている物こそ純キョン物です。」
古泉「!」
長門「!」
おまえら…
やっと休み時間だぜやっほーい!飯食える!
ハルヒ「やっほー!遅れてめんごー!」ドガァン
キョン「やれやれ、もっと静かにドアを開けれんのか、お前は。」
ハルヒ「うるさいわね、キョン!で、みんな何の話をしてたの?」
古泉「明日は天気が良さそうなので、最高の不思議探索日和になりそうだと話していたんですよ。」
古泉「(不思議探索で)」
長門「(彼と一緒になれれば…!)」
みくる「(でしゅ!)」
ハルヒ「あーごめん。明日の不思議探索は中止よ。あたし、個人的にやりたいことがあるから。」
長門こいずみくる「!!」
古泉「もしよろしければ我々も手伝いましょうか?団長の用事となれば、SOS団の用事も同然です。となれば、団員全員がお手伝いするのが当然ですから。」
長門「(古泉一樹、あなたはとても優秀。)」
ハルヒ「ん~そんなに大した用事じゃないのよホントに。そうね、キョン1人いれば充分だわ。あとはみんな、ゆっくり休んでていいわよ。」
長門こいずみくる「!!」
キョン「おい、ハルヒ。何故俺がお前の用事を手伝わなきゃならんのだ。」
ハルヒ「あんたがSOS団の雑用だからよ!それにあんたどうせ暇でしょ!?」
キョン「まぁ確かに明日は暇だが…。」
長門こいずみくる「(……)」
長門宅
長門「ただいま。」
朝倉「おっかえりー!長門さん。ホラ、言われた通り彼の体操着ゲットして来たわよ!おでん一年分よろしくね!」
長門「それは元は古泉一樹の物。純キョン物ではない。不要の長物。よってあなたのミッションは失敗に終わった。褒美はない。それよりあなたは夕飯を早く作るべき。」
朝倉「えーそんなぁ…。まぁいいわよ…。今から夕飯を作るわ。ちょっと待っててね。」スタスタ ポロッ
長門「…!あなたが今落とした箸は…彼の箸。何故あなたがそれを持っている?」
朝倉「え!?や、そのね、そう!長門さんにあげようと思って!はい、あげる!」
長門「…一本だけ?」
朝倉「え、うん、そうよ。」
長門「一本だけ?」ジー
朝倉「うっ…ごめんなさい、嘘ついてました。はい…。」
長門「さっさと出すべき。」
朝倉「(ちくしょー!)」
朝倉「そういえば明日は不思議探索だっけ?彼と一緒にいるチャンスじゃない。」
長門「…明日の不思議探索はかくかくしかじかで中止になった。」
朝倉「そう、かくかくしかじかで…。ねぇ長門さん、明日のその待ち合わせ場所とかわかる?」
長門「おそらくいつもの喫茶店…それが何?」
朝倉「決まってるじゃない!尾行するのよ!」
長門「…!」
長門「朝倉涼子、あなたはとても優秀。」
翌朝
長門「彼と涼宮ハルヒの待ち合わせ場所を監視できるベストポジションに到着。したのはいいが…」
古泉「んっふ。」
森「どうも。」ニコ
みくる「でしゅ。」
鶴屋「やあやあ」
朝倉「こう多くちゃ尾行にならないわよ…。」
森「あ、涼宮さんが到着しましたよ。」
みくる「なんかいつもの探索の時よりオシャレしてないですかあ?」
鶴屋「ハルにゃんかわいいにょろ~」
長門「オシャレ…」
古泉「長門さんはいっつも制服ですもんねwwwオシャレとは無縁ですよねwwww」
朝倉「古泉君?次長門さんをバカにしたら殺すわよ?」ニコ キラーン
古泉「…すいませんでした。」
鶴屋「キョン君が来たにょろ!」
古泉「おや、いつもの探索の時のダルそうな顔じゃありませんね…笑顔ですよ。」
長門「…涼宮ハルヒとのデートを楽しみにしていたと思われる」
みくる「え、これってデートなんですか?涼宮さんの用事にキョン君がしぶしぶ付き合ってるだけじゃないんですかあ?」
朝倉「どうみてもデートの雰囲気じゃない…ホラ行ったわよ!」
森「手を…繋いだだと…?」
森「さて…デパートに来たわけですが。」
古泉「おや?アクセサリーショップに入ったみたいですね。」
朝倉「なんだか完全に恋人同士みたいね…。」
森「…!お揃いのネックレスを見てますね。」
鶴屋「あ、レジへ行ったにょろ。」
長門「…買った。」
みんな「……。」
鶴屋「ハルにゃんめがっさ嬉しそうだったさ!」
長門「…」テクテク
古泉「おや長門さん、どうされました?」
長門「私も同じものを買う。これで彼とお揃い。」
みんな「!!」
森「妙案ですね!みんなで同じものを買いましょう。」
みくる「でもこれ残り5つしかありませんよ。」
古泉「んっふ。では公平にジャンケンd」
朝倉「じゃあ女性陣だけで買いましょう。古泉君は男性だからいらないわよね?」
女性陣「賛成!」
古泉「……。」
森「あっという間にお昼ですね。」
鶴屋「あ!2人が小洒落だイタリアンの店に入ったにょろよ!」
みくる「じゃあ私達も入りましょう。」
古泉「んっふ。じゃあコレを。こんな事もあろうかと用意して置いたいっちゃん手製の変装セットです。」
長門「そんなものはいらない。彼と涼宮ハルヒに私達が別人に見えるよう情報操作する。」マハリクマハリタ
朝倉「さっすが長門さんね!」
古泉「……。」
朝倉「結構混んでるわね。この店。」
谷口「お!朝倉じゃねえか。それに朝比奈さんに長門まで!」
国木田「それに古泉くんに鶴屋さんに、えっと…なんの集まりだい?」
鶴屋「おっと!レディーに余計な詮索はNGにょろよ!」
朝倉「ってゆーかあなた達こそ男二人で何の用事?」
国木田「僕の自転車のサドルが盗まれたから新しいのを買いに来たんだよ。」
長門「(…あっ。)」
キョン「おい、谷口と国木田がいるぞ。」
ハルヒ「知らない人たちと談笑してるわ。」
朝倉「どうせだからキョン君と同じものを食べましょう。」
長門「情報統合思念体にアクセス…彼が食べているのはぷりぷりエビのホワイトソースパスタ。」
古泉「決まりですね。すいませーん。ぷりぷりエビのホワイトソースパスタ6つ下さい。」
みくる「(今更ペペロンチーノが良かったなんて言えないですね…)」
森「(今更ミートソースが良かったなんて言えないわ…)」
鶴屋「ふう~満腹にょろ。」
長門「足りない…。」
古泉「さて、彼らを探しましょう。おや、どうやらCDショップに向かったようですね。僕たちも行きましょう。」スタスタ
みくる「キョン君が何か試聴してます~。」
森「涼宮さんもまったく別のところで試聴してますね。音楽の趣味は全く合わないみたいですね。」
古泉「では、僕は彼が何を試聴してるのか確認してきます。」
朝倉「ダメよ!不用意に近づいちゃ!」
長門「問題ない。先ほどの情報操作がまだ効いている為、彼には我々が別人に見えている。」
みくる「さすが長門さんでしゅ!」
古泉「んっふ。」
キョン「…。」ササッ
鶴屋「キョン君が古泉君を避けたにょろ?」
長門「彼には古泉一樹が太った脂性のハゲ散らかした中年男性に見えている。」
朝倉「それはキッツイわね…あら?キョン君が移動したわ。」
森「涼宮さんも移動しましたね。違うものを試聴するのでしょうか?」
みくる「…古泉君がキョン君が使ったヘッドフォンのニオイを嗅いでいます!」
みんな「!」
森「キョン君がレジに向かいました。手に持っているのは…涼宮さんが試聴してたCDです!」
朝倉「さっき移動したのはそれを確認する為だったのね…。」
長門「…涼宮ハルヒもレジに向かった。手に持っているのは彼が試聴していたCD。」
みくる「お互いプレゼントするつもりなんですね…。」
長門「私も彼と同じCDが欲しい。」
古泉「それは無理ですよ、長門さん。彼の試聴していたCDは2004年発売のTHINK TANKのBLACK SMOKERです。恐らくこの店では最初で最後の一枚だったんでしょう。」クッチャクッチャ
長門「…そう。」
朝倉「情報統合思念体にアクセス、THINK TANK…うそ、キョン君がヒップホップを…?」
古泉「さて、彼らはゲームセンターに入ったようですが、どうしましょう?」クッチャクッチャ
朝倉「入るしかないわね。行きましょう。」スタスタ
鶴屋「キョン君がクレーンゲームをやってるにょろ。」
古泉「僕たちも何かゲームでもやりましょうか?」クッチャクッチャ
みくる「あのエアホッケーってのやってみたいです!」
長門「エアホッケー…非常に興味深い。」
森「ところで古泉。あなたさっきから何噛んでんの?」
古泉「彼が試聴に使ったヘッドフォンの耳パッドです。」クッチャクッチャ
古泉・・・
みくる「エアホッケー楽しかったです~。」
古泉「インターフェース…恐るべしと言ったところでしょうか。」
朝倉「それよりあの二人は?」
鶴屋「あっちにょろ!プリクラを撮るみたいっさ!」
森「プリクラ…二人きりの閉鎖空間ね。」
長門「!!///」
朝倉「長門さん、エッチなこと考えないの。」
みくる「あたしたちもプリクラ撮りませんか?」
古泉「いいですね。何だか青春と言う感じがします。」
森「じゃあ女の子達だけで撮りましょ!」
女性陣「賛成!」
古泉「ちょ、ま…。というか森さんはもう女の子と言う年齢でもないでしょうwwww」
森「あぁ?」ギロ
古泉「…すいませんでした。」
鶴屋「早く撮るにょろ!森さん、こっちこっち!」
森「今行きまーす。」キャピ
古泉「…超ぼっちなんだけど。」
鶴屋「いや~いい物が撮れたにょろ!」
みくる「長門さんの変顔なんてもう二度と見れないでしょうね。」
長門「…変顔はもうしたくない。」
森「らくがきも楽しかったわ~。今のらくがきって、あんな事もできるのね。」
古泉「もう!何やってるんですか!あの二人行っちゃいましたよ!」
朝倉「は?お前どこ行ったか見てなかったの?」
古泉「…すいません。」
森「ったく、使えないわね。」
古泉「……。」グスッ
森「では、手分けしてキョン君と涼宮さんを探しましょうか。」
古泉「そうですね。じゃあ長門さん・朝倉さんチーム。朝比奈さん・鶴屋さんチーム。僕・森さんチームで行きましょうか。」
森「…。」
古泉「すいません。長門さん・朝倉さんチーム。朝比奈さん・鶴屋さん・森さんチーム。そして僕、でいいでしょうか?」
女性陣「おっけー!」
朝倉「じゃあ私たちはこっち行くわね。行きましょう、長門さん。」
鶴屋「みくる、森さん、あたしたちはあっちに行くっさぁ!」
古泉「じゃあ僕はあっちに…ってもう誰もいませんね。ハハッ、もう慣れましたよ、この状況には。」
古泉「彼の使用した耳パッドを噛んで元気を出しましょうか…おや、もう彼の味がしませんね。困ったものです。」
朝倉「もう、なかなか見つからないわねぇ」
長門「朝倉涼子、闇雲に探し回るのはとても非合理的。今から情報統合思念体にアクセスして彼の居場所を割り出す。」チキチキ
朝倉「なるほど!で、2人はどこにいるの?」
長門「検索終了。今二人は公園にいる。」
朝倉「ふーん。公園ねぇ…ちょうど夕焼けも綺麗な時間帯でムードもあるから、もしかしたらもしかするかもね。」
長門「…鈍感な彼にムードなどという概念があるとは思えない。」
朝倉「それもそうね。」
長門「それに彼に告白する度胸があるとは思えない。いや、絶対無い。あるはずかない。」
朝倉「何ムキになってんのよ。」
シュタ
長門「というわけで公園についた。」
朝倉「さーて、二人はどこかしらねぇ。」キョロキョロ
鶴屋「りょーこちゃんにゆきっこ!」
みくる「お二人もここに来たんですね。」
古泉「おや、皆さんお揃いでしたか。僕も今ここに来たとこr」
森「あ、涼宮さんとキョン君がいたわ!」
朝倉「え、どこに!?」
鶴屋「あっちにょろ!行ってみよう!」
朝倉「鶴屋さん、声のボリューム下げてっ。」
長門「ちょうどいい茂みを発見。ここに姿を隠しつつ涼宮ハルヒと彼を観察する。」
古泉「茂みを見るとパンティーをかぶってフォォオオオ!と叫びたくなるのは僕だけでしょうか。」
森「何か話してるみたいですね。」
ハルヒ「~~~。」
キョン「~~~。」
朝倉「何言ってるか聞こえないわね。」
みくる「でもなんか…いい雰囲気じゃないですか?」
長門「ここにいる6人の聴覚を一時的に10倍敏感にする。」マハリクマハリタ
ハルヒ「で、あんたは結局何が言いたいのよ!」
キョン「まぁ聞けハルヒ。だからな、俺はお前に振り回されながらも心のどこかで楽しいと感じてたんだ。理不尽な要求をされてもだ。そしてな、俺はある結論にたどり着いたんだ。ハルヒ、お前とずっと一緒にいたいってな。」
ハルヒ「キョン…。」
キョン「ハルヒ、お前が好きだ。付き合ってくれ。」
ハルヒ「キョン、あたしもあんたが好きよ。これからよろしくね///」
全員「……。」
朝倉「なんだか見せつけられちゃったわね…。」
長門「…。」グスッ
森「あらあら、抱き合っちゃってますよ。あの二人。」
みくる「キョン君はもうわたしたちの手の届かない所に行っちゃったんですね…。」
古泉「彼は僕と同じ同性愛主義者だと思っていたのですが…おや。彼と涼宮さんが移動しはじめましたね。」
鶴屋「この時間は…まさか…夕方のフリータイム!?」
長門「フリータイム?…カラオケボックス?」
森「違うわよ。夕方のフリータイムと言えばラブホテr」
みくる「禁則事項ですぅ!」
朝倉「何やってるの!尾行するわよ!」
古泉「尾行ってわざわざラブホテr」
みくる「禁則事項ですぅ!」
長門「…。」テクテク
朝倉「もう、この辺りごちゃごちゃしてて尾行しにくいわね。」コソコソ
古泉「何の変哲もない住宅街ですからね。道も狭いし十字路も多いし、二人の背中を見失わないようにするだけでも大変です。」
鶴屋「あ、右に曲がったにょろよ!ささ、あたし達もついていくっさ!」
森「この辺り、なーんか見た事ある気がすんのよねぇ…」
みくる「あれえ…?」
長門「…!彼と涼宮ハルヒがいない。目標を完全に見失った模様…。」
森「…もうさすがにこんなとこじゃ見つかりそうにないですね。」
長門「情報統合思念体にアクセス…TPが足りない。この状態じゃ魔神剣すら使えない。」
朝倉「じゃあわたしが…ダメね。MPが足りないわ。ホイミも唱えられないわ。」
古泉「じゃあ僕が彼のニオイを辿ります!…ダメですね。犬の小便のニオイで彼のニオイが消されてしまっています。」
みくる「古泉君気持ち悪い。」
朝倉「…もう無理ね。尾行は中止しましょう。」
森「仕方ありませんね。完全に撒かれましたし。」
古泉「それにしても本当にいったいどこに行ってしまったんでしょうか。」キョロキョロ
キョン「誰がだ?」
古泉「だから彼…」
みんな「!!!」
キョン「ったく、やっぱりお前らだったか。」
朝倉「び、尾行に気付いてたの!?」
長門「…いつから?」
キョン「CDショップに居たときには少し気がつき始めてたな。近くに居たおっさんが「んっふ。」なんて言ってたしな。まぁ見た目が違うからその時は完全には気づかなかったが。あれは情報操作で姿を変えていたのか?」
長門「…厳密にはちがうけど、そう。」
キョン「やれやれ。だがな、ゲーセンに居る頃にはもう既にいつものお前らの姿が見えてたぞ?ハルヒはプリクラに夢中で気付いてなかったがな。」
古泉「おやおや、そこで完全に尾行がバレてたわけですね。で、涼宮さんは今どちらに?」
キョン「ハルヒなら今家に送ってきたよ。で、その帰りにおまえ等に声をかけて今に至るわけだ。」
森「あら、せっかく付き合うことになったのにさっさと家に帰しちゃうなんて、ずいぶん紳士なのね、キョン君。」
キョン「ハハッ。」
古泉「それで、あなたはいつから涼宮さんに告白しようと考えてたんですか?」
キョン「んなもん二人で会う事になってからすぐにだな。まぁ思いついてから覚悟ができるまでは少し時間がかかったがな。」
みくる「そんなぁ~。嫌々涼宮さんの用事に付き合うような感じだと思ってましたよぉ。」
キョン「ハタから見てたらそう見えたでしょうね。俺もそう見えるようにしてましたから。」
鶴屋「キョン君演技派にょろ!」
キョン「というわけで今更だが、俺とハルヒは付き合うことになりました。たぶん明後日の団活のときにハルヒと俺で正式に発表すると思うが。」
古泉「ええ、とても喜ばしい事ですよ、機関としては。機関としてはね…。」
みくる「未来的にもいいことだと思います…。」
長門「思念体から見ても自立進化の可能性を見いだせるかもしれない為、とても喜ばしい事。でもこの感情は何?エラーエラー…」
キョン「ま、そう言うことで。俺は家に帰る。そうだ、もう二度と尾行なんてしないでくれよ。そんじゃあ。」スタスタ
古泉「…長門さん、朝比奈さん。」
長門「…。」スンスン
みくる「…わたしたち、失恋同盟ですね。」
朝倉「ストーカー同盟じゃなくて?」
鶴屋「その設定忘れてたっさ。」
その後
長門宅
朝倉「もう長門さん。いつまでも泣いていないの。ホラ、カレーでも食べて元気出しなさい。」スッ
長門「…。」グスッ モグモグ
朝倉「ゆっくり食べなさいよ。」
長門「御馳走様。」
朝倉「一杯だけなんて相当参ってるわね…。はい、お茶。」スッ
長門「…あっつい。」フーフー
朝倉「…で、これからどうすんの?涼宮さんとキョン君が付き合っちゃった以上、今までみたいにキョン君のストーキング続けちゃだめよ?もちろん、長門さんだけじゃなくて朝比奈さんもニヤケスマイルもだけど。」
長門「…わかってる。人の男に手を出すつもりはない。私はそこまで外道じゃない。」
朝倉「そう、よかったわ。」
長門「ご飯を食べたら少し元気が出た。TPも全回腹。ありがとう、朝倉涼子」
朝倉「ふふ、どういたしまして。作った甲斐があるわ。」
長門「それで朝倉涼子。大事な話がある。」
朝倉「なあに?改まっちゃって。」
長門「あなたが再構成された理由を思い出して欲しい。」
朝倉「えーっとそれは、確かキョン君の体操着を回収する為に…はっ!まさか…!」
長門「彼の私物に手が出せなくなった以上あなたを存在させる理由がない。よってパーソナルネーム朝倉涼子の情報連結を解除する。」マハリクマハリタ
朝倉「そんな!まって!わたしあなたと仲良くやってたじゃない!いやーーーーーーー!」シュウウウウ
長門「切り替えは早い方。要らなくなったものは切り捨てる。それが長門流。」
ひでえ
月曜日
キーンコーンカーンコーン
岡部「ハンドボール部に入ろう!」
岡部「みんなに残念なお知らせがある。朝倉がまた転校した。今度の行き先は鳥取だそうだ。」
キョン「良かったな、ハルヒ。不思議だぞ、不思議。」
ハルヒ「今は不思議よりあんたをもっと知りたいわ。」
谷口「お、何だ!いつにも増してアツアツじゃないかい?お二人さんよ!」
キョン「ああ、俺たち正式に付き合うことになったんだ。」
谷口「マジかよ!まぁ逆に今まで付き合ってなかったのが不思議なくらいだがな。とりあえずおめでとさん!」
国木田「おめでとう。二人とも。」
キョン「ありがとよ。なんか照れるな。」
長門「(…今は無理でも、いつか必ず涼宮ハルヒよりいい女になって彼を振り向かせてみせる。絶対に。)」
長門「(…負けないんだからっ。)」
キョン「さて、最初の授業は何だったかな。」
ハルヒ「体育よ。今から着替えるから早く出て行きなさい!」
キョン「俺に見られるのも嫌なのか?」
ハルヒ「嫌…じゃないけ…ど…恥ずかしいじゃない!!///」
キョン「ハハッ、かわいいな、こいつぅ!」
国木田「キョン、谷口、行こう?早く着替えないと授業に遅れるよ。」
キョン「ああ、今行く。じゃあなハルヒ、また後でな。」ナデナデ
ハルヒ「うん///」コク
谷口「…俺の体操着がない…だと?」
おわり
乙
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長門カワイイヨ長門カワイイヨ(´д`*)ハァハァハァハイ