- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 20:53:14.34:/AWVi6T/0
古泉「…はい?」
キョン「だからレイが可愛いんだよ」
古泉「どうされたんですか突然?」
キョン「昨日な、破のDVDを観たんだよ」
古泉「ああ、成る程…遅いですね」
キョン「やはりレイたんが最高だと再認識できたよ」
古泉「僕はもっぱらアスカ派ですけどね」
キョン「アスカもいいけどなぁー」
古泉「けど?」
キョン「破での噛ませ犬っぷりが酷かったな」
古泉「アスカの魅力について語っても?」
キョン「構わん、続けたまえ」
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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 20:55:56.85:/AWVi6T/0
古泉「彼女にはレイにも負けない魅力があります」
キョン「ほう」
古泉「まずはなんと言ってもツンデレですね」
キョン「まあ、アスカと言えばツンデレだな」
古泉「ええ、涼宮さんのようなエセツンデレではなく、本格派ですから」
キョン「本格派か…」
古泉「ええ、本格派です」
キョン「本格派ならしょうがないな」
キョン(つーかコイツさらっとハルヒを否定したな…)
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 20:59:32.37:/AWVi6T/0
古泉「内に弱い部分を隠し、人に見せまいと一人で頑張るひたむきな姿勢」
古泉「レイがシンジ君に気があるとわかるや否や、あからさまに不機嫌になるわかりやすさ」
キョン「確かにヤキモチを妬くアスカは可愛い」
古泉「そしてレイにお礼を言われた後のスマイル」
キョン「死亡フラグだったけどな」
古泉「鳥葬されたり、名前変わったり、オカズにされたり…」
古泉「参号機に乗せられたり、弐号機を取られたりと損な役回りではありますが」
古泉「アスカ以上にヒロインに相応しいスペックの持ち主はいません!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:02:24.45:/AWVi6T/0
キョン「なるほどな…お前の愛は伝わった」
古泉「何よりです」
キョン「しかし古泉、聞きたいんだが」
古泉「何でしょう?」
キョン「お前がシンジ君の立場だったら、乳ポロンしたアスカを前にどうする?」
古泉「挿れます」
キョン「だよな」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:06:02.68:/AWVi6T/0
キョン「さて、次はレイの魅力に関して俺が語ろう」
古泉「お願いします」
キョン「なんといってもアスカにはない素直さだ」
キョン「レイはいわば真っ白だ、純白の女の子だ」
古泉「ふむ」
キョン「シンジ君を好きかどうかもわからない、好意を持っている事にすら気づかない」
古泉「ポカポカとか言ってましたもんね」
キョン「故にアスカと違って無意識のうちに好意的な態度を取れる」
古泉「確かに」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:09:24.81:/AWVi6T/0
キョン「ラミエルたんとの一件以来、それは如実だ」
キョン「破でのレイは特にヤバイ」
古泉「と言いますと?」
キョン「弁当を受け取り、頬を朱に染めて『ありがとう』と言い!」
キョン「あまつさえシンジ君のために内緒で料理を練習するんだぞ!」
キョン「お前見たか?参号機が使徒化した時、黒服が家に来たときのポカンとした表情!」
古泉「唖然とした表情の中に悲しみが混ざったような感じでしたね」
バキッ!
キョン「すまんのう転校生…ワシはお前を殴らなアカン」ポキポキ
古泉「ぐぅ…な、なぜ…」
キョン「話の腰を折るな」
古泉「うぅ…見たか?って言ってたじゃないですか…」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:13:22.28:/AWVi6T/0
キョン「極めつけはゼルエルが来た時だ」
古泉「自爆テロ敢行の時ですね」
キョン「そうだ!シンジ君が捨てたウォークマンを傍らに携えて」
キョン『碇君が…もうエヴァに乗らなくてもいいように…!』
古泉「ふむ」
キョン「俺はその時思ったね、やはりレイは俺の嫁だと」
古泉「マリに対しての『ありがとう、弐号機の人…!』もいい感じでしたね」
キョン「そう…破でのレイの破壊力は異常だ」
古泉「確かにレイは破ではデレデレでしたね」
キョン「その健気なレイたんこそ、真のヒロインだ」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:17:12.98:/AWVi6T/0
古泉「成る程…」
キョン「……だが、アスカもやっぱりヒロインだ」
古泉「!」
キョン「派閥はあれど、やっぱりエヴァのヒロインは双角だ」
古泉「ふふ、そうですね…2人は違った魅力がありますから」
キョン「そうだ、世界中のどんなヒロインでも敵わないさ」
古泉「彼女たちは恐らく第3芦ノ湖が作れるほどの精子を搾り取った事でしょう」
キョン「…股間が熱くなるな」ジュン
古泉「…ええ」ジュン
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:21:04.17:/AWVi6T/0
古泉「ところで僕はマリも良いと思うんですが」
キョン「人によっては完全に余計な新参者扱いだがな…俺は同意する」
古泉「謎が多いのに、不思議と黒い感じがしませんし」
キョン「属性的に鶴屋さんだな」
古泉「あー、すっごいわかります」
鶴屋さん『しっあわせはー、あーるいってこっないー♪』スッタカター
鶴屋さん『だーからあーるいっていっくんだねー♪』スッタカター
キョン「すごく…良いです…」
古泉「ええ…」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:24:22.54:/AWVi6T/0
キョン「しかも胸が大きく、セーラー服じゃないとこも良い」
古泉「眼鏡キャラですし」
キョン「俺はマリを見てから眼鏡属性が備わった」
古泉「まあ、まだアスカレイには遠く及びませんが」
キョン「これからに期待だな」
古泉「ちなみに長門さんは誰が好きですか?」
長門「…私?」
キョン「ああ、エヴァだよ」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:27:23.96:EjR1D5WDP
いたんだw
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:27:29.77:/AWVi6T/0
長門「碇シンジ一択」
キョン「わかってらっしゃるな」
古泉「ええ、カヲル君とか言ってたらぶっ飛ばしてるとこでした」
長門「渚カヲルを好むのは腐女子かパチンコ好きかミーハーだけ」
キョン「まあ格好良いのは認めるが」
長門「しかし碇シンジの魅力には遠く及ばない」
古泉「ほう、具体的にお願いします」
長門「彼の印象として大きいのは、やはり意気地のないところ」
キョン「ああ、序ではイライラしっぱなしだった」
古泉「確かに、主人公ではかなりメンタルが弱い部類に入りますね」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:28:11.38:Fkg5i7zT0
キョンに言われたくねえよwww
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:30:36.72:/AWVi6T/0
長門「そう、彼はウジウジイジイジの構ってちゃん」
長門「それ故、時折見せる男らしい一面に惚れる」
古泉「ほうほう、ギャップ萌えですね」
長門「『戦いは男の仕事!』や『お手本見せてやるよ、アスカ!』…などの調子に乗った所も良い」
キョン「あの時のシンジ君は確かに輝いてた」
長門「ラミたんを倒した後、火傷を恐れず綾波レイの救出に向かった時も良い」
キョン「笑えばいいと思うよ…だな」
長門「あれは笑う、完全無欠のゆきりんでも笑う」ハァハァ
キョン「落ち着け長門」
長門「…すまない、興奮した」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:33:50.56:/AWVi6T/0
古泉「他には?」
長門「破では何と言っても覚醒シーン」
キョン「レイが取り込まれた後か」
長門「そう」
長門「『綾波を…返せ…!』で鳥肌が立ったのは私だけじゃないはず」
古泉「アレは確かに立ちました」
キョン「ああ、勃った」
長門「更にその後綾波レイを救出に向かった際の『来い!』」
長門「あれには正直濡れた」
古泉「あれは男らしかったですね」
長門「アレでは綾波レイでなくとも素直に行く」
キョン「ああ、レイもイッちゃうよな」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:38:15.07:/AWVi6T/0
ガチャ、バターン!
ハルヒ「遅れたわ!」
みくる「遅くなりましたぁ」
キョン「いえいえ、三人で雑談してましたので」
ハルヒ「何を話してたの?」
古泉「エヴァについてですよ、彼が破を観たそうなので」
長門「そう」
ハルヒ「ああ、エヴァね…」
キョン「ハルヒも話せるのか?」
ハルヒ「ええ、まあね」フフン
ハルヒ「有希も好きだとは意外だわ」
長門「碇シンジの魅力=エヴァの魅力」
ハルヒ「はぁ?」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:41:56.27:/AWVi6T/0
ハルヒ「あんなナヨナヨした奴のどこがいいのよ」
長門「」カチン
ハルヒ「男らしさの微塵も感じさせないヘタレじゃない」
長門「」プルプル
キョン(長門が怒っている…)
古泉「で、では女性キャラは誰がいいですか?」
みくる「女性キャラですか?」
古泉「ええ、僕としてはアスカを推すところですが…」
ハルヒ「アスカ?笑わせるわ」
古泉「!」
ハルヒ「あんな素直じゃない女のどこがいいのよ古泉君」
ハルヒ「アスカはツンデレじゃなくてただのコミュ障害よ」
古泉(お前が言うなあああああああ!!)プルプル
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:45:46.94:/AWVi6T/0
ハルヒ「みくるちゃん!」
みくる「はい?」
ハルヒ「やっぱりカヲル君よね!」
みくる「はいー♪」
キョン「」
古泉「」
長門「」
ハルヒ「あの不思議な感じがたまんないわよねー」ホワホワ
みくる「わかります…」ホワホワ
ガタンッ! ダアアアアン!!!
キョン「ふざけんなこのミーハー小娘ども!!」
古泉「黙って聞いていれば…!いい加減にしてもらえますか!?」
ハルヒ「ど、どうしたのよ2人とも?」
みくる「はわわ…」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:50:13.04:/AWVi6T/0
長門「貴女たちは何もわかっていない、表面しか見ていない」
キョン「そうだ!カヲル君が一番だと?寝言は寝て言え!!」
ハルヒ「な、なによ…」
キョン「お前らみたいのがいるから、青山さんは名前すら覚えてもらえないんだ!」
古泉「落ち着いてください、青菜さんです」
長門「青菜ではない、正確には青歯」
みくる「それ多分字が違いますよぉ…」
キョン「レイをバカにされて不愉快だ!今日は帰らせてもらう!」
古泉「ええ、僕もです」
長門「私も」
ガチャ、バターーーン!
ハルヒ「えー…」
みくる「えー…」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:54:35.08:/AWVi6T/0
テクテク…
キョン「ったく、アイツらダメダメだな」
古泉「ええ、正直幻滅しました」
長門「これからは三人で語るべき」
キョン「そうだな、明日の放課後でも集まるか」
長門「なら私のマンションで語り明かす」
古泉「そうしましょうか」
ピピピピ…
キョン「閉鎖空間か?」
古泉「そのようで…」
長門「ご苦労様」
古泉「ありがとうございます、ではまた明日」タッタッタッ
キョン「怪我するなよー」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:58:29.88:/AWVi6T/0
閉鎖空間―――
森さん「ちょっと古泉、援護しっかり!」
森さん「大体アンタが閉鎖空間発生させるなんて言語道断よ!!」
古泉(森さんがミサトさんだったらなあ…)
古泉(そうすると…)
古泉(『大人のキスよ…帰ってきたら続きをしましょう』)
古泉(おぅふwwうふふふwwwドゥフフフwwwドゥフフフフwwwww)
古泉(oh……ふぅ)
森さん「ちょっと古泉、聞いてるの!?」
古泉「ええ、今向かいますよ」キュピーン
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:01:56.68:/AWVi6T/0
キョン「全くアイツはいつもいつも…」
キョン「自分が悪いくせに閉鎖空間で古泉に迷惑かけるとは」
キョン「あんな奴が二次創作の中でアスカと被っているというようなものを見かけるが…」
キョン「はっ、片腹痛いな!レイ派な俺でもそれは許せん」
キョン「…」
キョン「カチューシャをつけるアスカか…いいな…」ホワホワ
キョン「……」
キョン「ハァハァハァ」
キョン「うっ…」
キョン「最高だ…俺って」(妄想力的な意味で)
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:05:42.44:/AWVi6T/0
次の日の放課後―――長門のマンション
長門「今日は涼宮ハルヒと朝比奈みくるを気にしないで話せる」
古泉「まあ正直カヲル君を一番とか言う人たちは必要ありませんからね」
キョン「ああ、カヲル君はあくまでも薬味のような存在だからな」
キョン「牛丼の紅しょうが然り、カレーの福神漬け然り…」
キョン「確かに欠かせない存在ではあるが、あくまで主役を引き立てる」
キョン「そこにカヲル君の魅力があると思うんだ」
古泉「激しく同意」
長門「禿げ上がるほど同意」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:09:22.82:/AWVi6T/0
ピピピピピ
古泉「くっ…バイトが入ったようです」
長門「3人で団活をボイコットしたのが原因」
キョン「くそ!3人で楽しく話もさせてくれないのか!」
古泉「仕方ありませんよ、神様ですから」
キョン「いーや、待ってろ古泉…お前は行かせない」ピポパ…
トゥルルルルルル…
キョン『よおハルヒ!お前可愛いよな愛してるよ、じゃあな!』ピッ
古泉「!」
キョン「閉鎖空間は?」
古泉「…鎮静化しました」
長門「お見事」
キョン「お前を神様に縛らせたりはしないさ」
古泉「まったく…貴方という人は……」グスッ
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:10:22.11:9iLeETIN0
ちょろいなw
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:11:11.15:NQqp4AVt0
受話器の向こうを想像するとハルヒ可愛いwww
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:12:02.36:/AWVi6T/0
ツーツーツー…
ハルヒ「」
みくる「涼宮さん?キョン君なんて言ってました?」
ハルヒ「みっみくるちゃ…かっ、可愛いって……あ、あああ、愛してるって…」グルグル
みくる「ええええええ!?良かったじゃないですか!」
ハルヒ「きょ、キョンが…あああああアタシをああ、愛し…てるって…」アタフタ
みくる「お、落ち着いてください」
ハルヒ「は、はぁ?アタシ超落ち着いてるしっていうか落ち着いてないのみくるちゃんじゃない的な感じ?」ダラダラ
ハルヒ「あわわわ…はわわわわわわわわわわ」プルプル
みくる「すっ、涼宮さああああああああん!!」
みくる(キョン君どうしたんだろういきなり…)
みくる(それにしても涼宮さん可愛いなぁ…)ホクホク
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:15:12.37:/AWVi6T/0
キョン「さて…俺思うんだけどさ」
古泉「なんでしょう?」
キョン「劇場版の機体が丸っこいのが許せないんだが」
長門「非常にわかる、特に弐号機が酷い」
古泉「確かに…ビーストモードの時なんかヴェノムみたいでしたよね」
キョン「あー、ぽいな」
長門「百歩譲っても丸っこくて許せるのは零号機のみ」
キョン「そうそう、初号機と弐号機丸すぎてなんか違和感あったんだよ」
古泉「やっぱり冬月先生くらい前衛的じゃなきゃダメですね」
キョン「ざわ…」
長門「ざわ…ざわ…」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:18:38.51:/AWVi6T/0
キョン「あ…」
古泉「どうしました?」
キョン「いや、さっきまでここなら安全だと思っていたが」
キョン「ハルヒが長門のマンションに遊びに行きたいとか思った時にさ」
キョン「ここも安心して語る場になり得ないんじゃないかと」
古泉「ああ…しかし、彼女が突然訪れる事もないでしょう」
長門「なんとも言えない」
キョン「ああ、アイツの事だから思い立ったらすぐ来るだろうな」
古泉「ふむ、困りましたね」
キョン「どうせならカヲル君派とは交わらない空間で話したいのに」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:21:48.45:/AWVi6T/0
ピンポーン、ガチャ
朝倉「長門さん、ご飯…ってあら、珍しいメンバー」
キョン「よう、朝倉」
古泉「こんばんは」
朝倉「何をしているの?」
キョン「エヴァについて語っていたんだ」
古泉「ええ、朝倉さんもいかがです?」
朝倉「ゴメン、アタシあまりアニメは観ないのよ」
キョン「そうか…」
長門「ピコーン、閃いた」
古泉「なんだか古いですね…」
朝倉「ヤな予感…」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:25:43.33:/AWVi6T/0
長門「朝倉涼子、部屋を貸して欲しい」
朝倉「へ?」
古泉「成る程」
キョン「ナイスだ!朝倉、俺達のエヴァ語り合いの場として提供してくれないか?」
朝倉「ほ?長門さんの部屋ですればいいじゃない」
古泉「訳あって涼宮さん方と一切交流したくないんですよ」
長門「私の部屋では涼宮ハルヒが干渉する可能性は捨てきれない」
キョン「この通りだ!」バッ
古泉「お願いします!」バッ
長門「この通り」スッ
朝倉「ちょっとみんな、なにも土下寝までしなくても…」
朝倉「うーん…意味わかんないけど、訳ありならとりあえずアタシの部屋で事情を聞かせて?」
キョン「ありがとう朝倉!」
古泉「では早速お邪魔します」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:29:55.24:/AWVi6T/0
朝倉の部屋、kwsk事情説明中―
朝倉「……それやっぱり長門さんの部屋でいいじゃない」
長門「なぜ」
朝倉「だって涼宮さんのいない所で話せばいいだけでしょう?」
朝倉「なら、来た時に話を止めれば万事解決じゃない」
キョン「理屈じゃないんだ、朝倉」
朝倉「ちゃんとした理由ならまだしも、そんなくだらない理由でわざわざ部屋を貸せないわ」
古泉「さっきいいって言ったじゃないですか」
朝倉「とりあえず事情を聞いてから判断しようと思っただけよ」
キョン「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったんだ!」
朝倉「いや裏切ってはいないと思うけど…」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:33:42.84:/AWVi6T/0
キョン「それにお前は俺を刺した罪滅ぼしをしなければならない」
朝倉「あ…あれは…!」
キョン「あれは…なんだ?」
キョン「まさか、人を殺しかけといてそのままとかないよな?」
朝倉「指示だったんだからしょうがないじゃない!」
キョン「指示だったら人を殺してもいいのか?それはしょうがないで済むことなのか?」
朝倉「う…」
キョン「いいか朝倉、世の中にはルールというものがあるんだ」
キョン「刺すのは自由だがな、自由には必ず責任が付随する」
キョン「責任を負わずして自由を語るなんて有り得ないんだよ」
朝倉「うぅ…」
キョン「独断専行、殺人未遂、作戦無視、エヴァの私的利用…どれも犯罪行為だ」
朝倉「うぅぅぅ……」ショボン
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:37:27.14:/AWVi6T/0
長門「2度も殺人未遂をした貴女を復元させたのは誰?」
古泉「貴女のエラーが原因ですけどね」
長門「黙れ」
古泉「すみません」
キョン「俺はな朝倉、部屋を貸すことで水に流してやろうと言っているんだ」
古泉「貴方の心の広さはまるでディラックの海ですね」
キョン「頼むよ…」
朝倉「…どうしてもウチじゃなきゃダメなの?」
古泉「ええ、気持ちよくエヴァを語るには、涼宮さんが一切及ばない所がいいんです」
長門「すべてはシナリオ通りだ」
朝倉「いやその理屈はおかしい」
長門「なんで」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:41:20.48:/AWVi6T/0
キョン「あのなあ朝倉」
朝倉「なによ…」
キョン「お前ら情報統合思念体の目指すところはなんだ?」
朝倉「そんなの…自律進化の可能性よ」
キョン「だろう?お前、今の長門見てみろよ」
キョン「明らかに当初と比べて感情豊かになったと思わないか?」
朝倉「それは…」
キョン「特にエヴァを語っているときの長門は生き生きしている」
朝倉「うん…」
キョン「つまり、ながもんは進化して感情を得ているわけだ」
朝倉「!」
キョン「それのきっかけはエヴァだ」
朝倉「そうかもしれないけど…」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:45:34.56:/AWVi6T/0
キョン「果報は寝て待て…昔の人は言いました」
キョン「でももうそんな時代じゃないのです」
キョン「掘り起こしてでも探しに行きましょう!」
朝倉「…何を?」
キョン「自律進化の可能性だよ!」
キョン「エヴァを見ること、語ることでそれが得られるならば!」
キョン「皆でそれを素直に受け入れようではないか!」
古泉「よっ、大統領!」パチパチ
長門「棟梁!」パチパチ
キョン「ありがとう、ありがとう…だが長門、それは大工だ」
朝倉「むぅ…なんか知らないけどそんな気がしてきたわ…
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:49:44.18:/AWVi6T/0
朝倉「んー…」
長門「お菓子を買ってきた、これで何とか…」
朝倉「……はぁ、わかったわよ、私あんまりついていけないけどいいの?」
古泉「ありがとうございます!」
キョン「これから洗n…良さをわかってもらうさ!」
古泉「ええ、真っ白な状態ほど学習しやすいですからね」
長門「ではお菓子を進呈する」
朝倉「…ヤンヤンつけボー、ぬ~ぼ~、わたパチ、コロン」ガサガサ
朝倉「コメッコ、5/8チップ、ウィンスペクターソーセージ…」ガサ
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:53:41.63:/AWVi6T/0
古泉「あ、飲み物も買って来たんで冷蔵庫にお願いします」
朝倉「サプリ、サムライ、ミロ、アンバサ…ちょっと」
キョン「どうした?」
朝倉「これ、私と長門さんが生まれる以前のものばっかりじゃない」
キョン「いいだろう?ちなみにウィンスペクターソーセージの人形は俺のだからな」
古泉「あ、ズルいですね」
朝倉「はぁ…もう好きにして」
キョン「さすがマユエル!!」
朝倉「……なんだかわからないけど、それすっごい不愉快」
古泉「よっ!大統領!」
長門「支店長!」
朝倉「それ微妙…」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 22:58:08.50:/AWVi6T/0
長門「ではこれより、エヴァ会を始める……前に」
朝倉「?」
キョン「せっかくのエヴァ会会場なので、エヴァ風に模様替えをしようと思う」
朝倉「はぁ!?」
長門「言ったはず、私たちは気持ちよく語りたい」
古泉「ですから、雰囲気もエヴァに相応しい風体にしなきゃならないんですよ」
朝倉「いやだからその理屈はおかしいと…」
キョン「ここは既にネルフの指揮権下にある」
長門「従ってもらうぞ、朝倉一尉」
朝倉「ダメだこいつら早くなんとかしないと」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:01:44.05:/AWVi6T/0
朝倉「いやいやいや、落ち着いてみんな」
キョン「何を言っているんだ朝倉?落ち着いてるじゃないか」
古泉「ええ、落ち着いたうえでの判断ですよ」
朝倉「そうだったら頭おかしいわよアナタたち!」
朝倉「ここアタシの家!アナタたちがどうしてもって言ったから部屋を貸す事にしたの」
キョン「ふむ」
長門「左様」
朝倉「それなのに模様替えって……」
古泉「なんらおかしい所はありませんね」
朝倉「いやおかしいってばよ!」
キョン「アンタばかぁ?」
朝倉「」イラッ
古泉「このままだとお前が死ぬぞ」
朝倉「ダメだ、1対3じゃ手に負えない」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:05:43.61:/AWVi6T/0
朝倉「わかる?アナタ達は貸してもらう立場なの」
朝倉「だからアナタ達の指揮下にはないの!家主はアタシ!模様替えなんかしなくていいの!」
古泉「ちょっとなに言ってるかわかんないです」
朝倉「なんでだよ!バカかお前は!!」
キョン「朝倉落ち着け」
長門「もしかして貴女の言う家とは想像上の(ry」
キョン「朝倉…お前疲れてるんだな」ポム…
朝倉「いやいや!アタシ間違ってないわよね!?」
長門「やれやれ」
古泉「ふふっ、困ったものです」
朝倉「困ってんのはこっち!」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:08:49.99:/AWVi6T/0
キョン「悪いが強制執行させてもらう」
長門「せっかくだから綾波風にする」
古泉「いいですね、あの無機質な部屋に近づけましょう」
朝倉「それだったら最初から長門さんの部屋でやってよ!!」
キョン「まずはこの可愛いぬこ柄のカーテンを外す」ガチャガチャ
朝倉「ちょっと!キョン君!」
ガラララ…
古泉「このぬいぐるみも不要ですね…エーストゥ!」ポイポイ
ヒュゥゥゥゥゥ…
朝倉「ああああああ!カピバラさあああああああん!!」
長門「思い切って壁紙も剥がす……そい!そおおおおおおおおい!!」ベリベリベリ
朝倉「ちょっとちょっと!長門さん!待って!!」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:12:28.66:/AWVi6T/0
キョン「綾波は音楽など聴かん!」ガシャーン
朝倉「ああああああああアタシのコンポーーーー!!」
古泉「雑誌類もいりませんね…アッハゾー!」ブンッ
朝倉「ちょっとちょっとおおおおおおお!!!」
長門「白以外の下着も要らない」バツーン
朝倉「それ買ったばっかりのだから!ああブラばっかり破かないで!!!」
キョン「この本棚重っ!ぬおおおおおおお!!」ズズズ…
古泉「動け動け動け動け!動いてよおおおお!」ズズズ…
キョン「ATフィールド、全開!!…アスカ!」ズズズズ
古泉「わかってるっちゅーのおおおおおおお!!!」ブンッ!ガッシャアアアアアアアン!!!
朝倉「もうやめてええええええええええ!!」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:15:02.01:/AWVi6T/0
朝倉「」
古泉「あとは眼鏡を…ふんもっふ!」パキッ
キョン「おお、いい感じに歪んだな」
長門「これで綾波レイの部屋っぽくなった」
朝倉「うう…無機質な部屋がいいなら長門さんの部屋でやったほうが早かったじゃない…」グス
朝倉「アタシの部屋が…」グス
ボロッ…
キョン「ん?朝倉、お前マトリエルなんて飼ってたのか」
古泉「ほう、意外ですね」
朝倉「え?マトリエルって何?」
長門「貴女の後ろに」
マトリエル軍曹「カサカサ」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:17:54.94:/AWVi6T/0
朝倉「いやあああああああ!蜘蛛おおおおお!」ブンッ グチャッ
キョン「!」
朝倉「ハァハァ…」
古泉「軍曹…なんて事を」
長門「酷い」
朝倉「なんでよ!蜘蛛なんか殺して当然じゃない!」
キョン「馬鹿野郎!マトリエル軍曹はな!」
キョン「対G用汎用クモ型決戦兵器なんだぞ!」
朝倉「何この人たち…絶対頭おかしいわ」グスン
朝倉「エヴァ好きってみんなこうなの…?」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:20:14.74:/AWVi6T/0
その頃のハルヒーーーーーーー。
ハルヒ「はあ…キョンなんのつもりなんだろ」
ハルヒ「いきなり、あ、あっ、愛してる…だなんて…」ポー
ハルヒ「ああもう!なんであんな奴のためにこんな考えなきゃなんないのよ!」
ハルヒ「あああああああもおおおおお!」ワシワシワシ
ハルヒ「むっきいいいいいいいい!」ボフッボフッ
ピピピピピピ
古泉「…」
キョン「またか…やれやれ」
長門「なんという我侭な女」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:23:01.39:/AWVi6T/0
古泉「…では」ス…
キョン「おい、言っただろ?神様に縛らせないって…ちょっと待ってろ」メルメル
送信
キョン「……どうだ?」
古泉「……貴方が神か」
長門「是非メールの内容を教えて欲しい」
to ハルヒ
件名:なし
本文
はあ…すまなかったな今日はいきなり…でも、気持ちを抑えることができなかったんだ
ルールに縛られない生き方のお前にずっと憧れてたんだよ、俺…
ひとの目が恥ずかしいから普段は言えないけど、今なら言える
しょうじきに言おう、ハルヒ…好きだ
ねこ
古泉「…一生ついていきます」
長門「…私も」
朝倉「外道ね」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:24:36.21:9iLeETIN0
さいごのねこはやっつけすぎるw
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:26:46.87:/AWVi6T/0
古泉「おっと、貴方達に見せたいものがあったのでした」ゴソゴソ
キョン「古泉、それなんだ?」
古泉「MG初号機、弐号機、零号機ですよ」
長門「これは…」
キョン「おお…いい!」
古泉「ふふ…これ、ここを開くと…」
カシュン
長門「!」
キョン「エントリープラグが出てきた!」
古泉「ふふふ、いいでしょう?」
長門「ちょっと買い占めてくる」
キョン「いいなー、かっこいいなー」キラキラ
朝倉(…平和ねぇ)
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:29:57.19:/AWVi6T/0
キョン「ドゥン、ドゥン、ドゥン、ドゥン、ドゥンドゥン♪」
古泉「パーパーパパパーパパッパッパー♪」
朝倉(まあでも楽しそうだし…いっか)フゥ
キョン「パターン青!」
長門「アサクラミエル…いや、マユエル発見」
朝倉「」イラッ
キョン「アスカには目標がジオフロント内に侵入した所を迎撃してもらうわ」
古泉「バカシンジがいなくたって…」
古泉「こんなのアタシ一人でお茶の子さいさいよー!!」ガッシャガッシャ
朝倉「痛っ、ちょ…痛いってば!」
古泉「デュクシwwwデュクシwww」ガシャガシャ
朝倉「…」ブンッ
ガシャッ!
古泉「うわああああああああああああああああああ!」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:32:53.36:/AWVi6T/0
キョン「なんという事だ…」
古泉「化け物めぇぇぇ!」ダンッ
長門「レイ、ドグマに降りて槍を使え」
キョン「はい」
朝倉「…出てってくれる?」
古泉「すいませんでした」
長門「申し訳ない」
朝倉「あとキョンくん、それフォークだから元の位置に戻してね?」
キョン「あい」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:32:54.57:7HPsrV+K0
これはイラっとくるwww
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:35:29.98:/AWVi6T/0
朝倉「そこに座って3人とも」
キョン「あい」
朝倉「いい?楽しむのは勝手だけど、人に迷惑かけないの」
朝倉「ただでさえアタシの部屋をグチャグチャにしてるんだからね?」
キョン「チッ、っせーな…はーい、反省してまーす」
朝倉「何このDQN」
朝倉「わかってる?追い出してもいいのよ?」
古泉「はーい、ユーアーナンバーワーン」
朝倉「おい」
古泉「申し訳ございません」
長門「こんな時どんな顔したらいいのかわからないの」
朝倉「いや謝れよ、顔とかじゃなくて」
長門「ゴメンナサイ」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:38:06.23:/AWVi6T/0
キョン「さて朝倉、俺たちは語っているから、お前はとりあえずDVDでも観てろ」
古泉「ええ、ここに全巻ありますので」ズラッ
朝倉「えー」
長門「早く観るべき」
朝倉「わかったわよもう…」ウンザリ
キョン「よし、では俺たちは語るとするか」
古泉「ええ、そうしましょう」
長門「今日は長期戦」
朝倉「うー…どうしてこうなった…」モソモソ
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:40:37.69:/AWVi6T/0
5時間後―――――――――
キョン「よし、じゃあ結論が出たな」
古泉「ええ、『ロンギヌスならば刺されても良い』で決まりですね」
長門「そう」
朝倉「…」ゲッソリ
キョン「朝倉、今日はありがとうな」
朝倉「えっ!今日はもう解散!?」パァッ
古泉「時間が時間ですからね…」
長門「あんまり遅くなっては貴女に迷惑」
朝倉(ここまで迷惑かけといて?)
朝倉(でも、やっと解放される!やったー!)
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:42:54.12:/AWVi6T/0
キョン「よし、じゃあまた明日もここに集合だな」
朝倉「」
長門「そう」
古泉「そうですね、ではまた明日!」
キョン「じゃあな!マユエル!」
長門「さよなら」
キョン「そんな悲しい事言うなよ…」
アハハハ!
ガチャ、バタン…
朝倉「……」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:45:25.29:/AWVi6T/0
朝倉「アタシの部屋……」
ボロッ…
朝倉「はぁ…」ドサッ
朝倉「なんなのあの3人は…」
朝倉「エヴァオタ…」
朝倉「……」
朝倉「………気持ち悪い」ボソッ
終 劇
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:46:25.78:5fw9cl0D0
乙
エヴァオタを忠実に再現してる面白いSSだった
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 23:50:16.60:EtqBomYY0
乙
エヴァオタって怖いな
人間の敵は人間って本当だったんだ
古泉「彼女にはレイにも負けない魅力があります」
キョン「ほう」
古泉「まずはなんと言ってもツンデレですね」
キョン「まあ、アスカと言えばツンデレだな」
古泉「ええ、涼宮さんのようなエセツンデレではなく、本格派ですから」
キョン「本格派か…」
古泉「ええ、本格派です」
キョン「本格派ならしょうがないな」
キョン(つーかコイツさらっとハルヒを否定したな…)
古泉「内に弱い部分を隠し、人に見せまいと一人で頑張るひたむきな姿勢」
古泉「レイがシンジ君に気があるとわかるや否や、あからさまに不機嫌になるわかりやすさ」
キョン「確かにヤキモチを妬くアスカは可愛い」
古泉「そしてレイにお礼を言われた後のスマイル」
キョン「死亡フラグだったけどな」
古泉「鳥葬されたり、名前変わったり、オカズにされたり…」
古泉「参号機に乗せられたり、弐号機を取られたりと損な役回りではありますが」
古泉「アスカ以上にヒロインに相応しいスペックの持ち主はいません!」
キョン「なるほどな…お前の愛は伝わった」
古泉「何よりです」
キョン「しかし古泉、聞きたいんだが」
古泉「何でしょう?」
キョン「お前がシンジ君の立場だったら、乳ポロンしたアスカを前にどうする?」
古泉「挿れます」
キョン「だよな」
キョン「さて、次はレイの魅力に関して俺が語ろう」
古泉「お願いします」
キョン「なんといってもアスカにはない素直さだ」
キョン「レイはいわば真っ白だ、純白の女の子だ」
古泉「ふむ」
キョン「シンジ君を好きかどうかもわからない、好意を持っている事にすら気づかない」
古泉「ポカポカとか言ってましたもんね」
キョン「故にアスカと違って無意識のうちに好意的な態度を取れる」
古泉「確かに」
キョン「ラミエルたんとの一件以来、それは如実だ」
キョン「破でのレイは特にヤバイ」
古泉「と言いますと?」
キョン「弁当を受け取り、頬を朱に染めて『ありがとう』と言い!」
キョン「あまつさえシンジ君のために内緒で料理を練習するんだぞ!」
キョン「お前見たか?参号機が使徒化した時、黒服が家に来たときのポカンとした表情!」
古泉「唖然とした表情の中に悲しみが混ざったような感じでしたね」
バキッ!
キョン「すまんのう転校生…ワシはお前を殴らなアカン」ポキポキ
古泉「ぐぅ…な、なぜ…」
キョン「話の腰を折るな」
古泉「うぅ…見たか?って言ってたじゃないですか…」
キョン「極めつけはゼルエルが来た時だ」
古泉「自爆テロ敢行の時ですね」
キョン「そうだ!シンジ君が捨てたウォークマンを傍らに携えて」
キョン『碇君が…もうエヴァに乗らなくてもいいように…!』
古泉「ふむ」
キョン「俺はその時思ったね、やはりレイは俺の嫁だと」
古泉「マリに対しての『ありがとう、弐号機の人…!』もいい感じでしたね」
キョン「そう…破でのレイの破壊力は異常だ」
古泉「確かにレイは破ではデレデレでしたね」
キョン「その健気なレイたんこそ、真のヒロインだ」
古泉「成る程…」
キョン「……だが、アスカもやっぱりヒロインだ」
古泉「!」
キョン「派閥はあれど、やっぱりエヴァのヒロインは双角だ」
古泉「ふふ、そうですね…2人は違った魅力がありますから」
キョン「そうだ、世界中のどんなヒロインでも敵わないさ」
古泉「彼女たちは恐らく第3芦ノ湖が作れるほどの精子を搾り取った事でしょう」
キョン「…股間が熱くなるな」ジュン
古泉「…ええ」ジュン
古泉「ところで僕はマリも良いと思うんですが」
キョン「人によっては完全に余計な新参者扱いだがな…俺は同意する」
古泉「謎が多いのに、不思議と黒い感じがしませんし」
キョン「属性的に鶴屋さんだな」
古泉「あー、すっごいわかります」
鶴屋さん『しっあわせはー、あーるいってこっないー♪』スッタカター
鶴屋さん『だーからあーるいっていっくんだねー♪』スッタカター
キョン「すごく…良いです…」
古泉「ええ…」
キョン「しかも胸が大きく、セーラー服じゃないとこも良い」
古泉「眼鏡キャラですし」
キョン「俺はマリを見てから眼鏡属性が備わった」
古泉「まあ、まだアスカレイには遠く及びませんが」
キョン「これからに期待だな」
古泉「ちなみに長門さんは誰が好きですか?」
長門「…私?」
キョン「ああ、エヴァだよ」
いたんだw
長門「碇シンジ一択」
キョン「わかってらっしゃるな」
古泉「ええ、カヲル君とか言ってたらぶっ飛ばしてるとこでした」
長門「渚カヲルを好むのは腐女子かパチンコ好きかミーハーだけ」
キョン「まあ格好良いのは認めるが」
長門「しかし碇シンジの魅力には遠く及ばない」
古泉「ほう、具体的にお願いします」
長門「彼の印象として大きいのは、やはり意気地のないところ」
キョン「ああ、序ではイライラしっぱなしだった」
古泉「確かに、主人公ではかなりメンタルが弱い部類に入りますね」
キョンに言われたくねえよwww
長門「そう、彼はウジウジイジイジの構ってちゃん」
長門「それ故、時折見せる男らしい一面に惚れる」
古泉「ほうほう、ギャップ萌えですね」
長門「『戦いは男の仕事!』や『お手本見せてやるよ、アスカ!』…などの調子に乗った所も良い」
キョン「あの時のシンジ君は確かに輝いてた」
長門「ラミたんを倒した後、火傷を恐れず綾波レイの救出に向かった時も良い」
キョン「笑えばいいと思うよ…だな」
長門「あれは笑う、完全無欠のゆきりんでも笑う」ハァハァ
キョン「落ち着け長門」
長門「…すまない、興奮した」
古泉「他には?」
長門「破では何と言っても覚醒シーン」
キョン「レイが取り込まれた後か」
長門「そう」
長門「『綾波を…返せ…!』で鳥肌が立ったのは私だけじゃないはず」
古泉「アレは確かに立ちました」
キョン「ああ、勃った」
長門「更にその後綾波レイを救出に向かった際の『来い!』」
長門「あれには正直濡れた」
古泉「あれは男らしかったですね」
長門「アレでは綾波レイでなくとも素直に行く」
キョン「ああ、レイもイッちゃうよな」
ガチャ、バターン!
ハルヒ「遅れたわ!」
みくる「遅くなりましたぁ」
キョン「いえいえ、三人で雑談してましたので」
ハルヒ「何を話してたの?」
古泉「エヴァについてですよ、彼が破を観たそうなので」
長門「そう」
ハルヒ「ああ、エヴァね…」
キョン「ハルヒも話せるのか?」
ハルヒ「ええ、まあね」フフン
ハルヒ「有希も好きだとは意外だわ」
長門「碇シンジの魅力=エヴァの魅力」
ハルヒ「はぁ?」
ハルヒ「あんなナヨナヨした奴のどこがいいのよ」
長門「」カチン
ハルヒ「男らしさの微塵も感じさせないヘタレじゃない」
長門「」プルプル
キョン(長門が怒っている…)
古泉「で、では女性キャラは誰がいいですか?」
みくる「女性キャラですか?」
古泉「ええ、僕としてはアスカを推すところですが…」
ハルヒ「アスカ?笑わせるわ」
古泉「!」
ハルヒ「あんな素直じゃない女のどこがいいのよ古泉君」
ハルヒ「アスカはツンデレじゃなくてただのコミュ障害よ」
古泉(お前が言うなあああああああ!!)プルプル
ハルヒ「みくるちゃん!」
みくる「はい?」
ハルヒ「やっぱりカヲル君よね!」
みくる「はいー♪」
キョン「」
古泉「」
長門「」
ハルヒ「あの不思議な感じがたまんないわよねー」ホワホワ
みくる「わかります…」ホワホワ
ガタンッ! ダアアアアン!!!
キョン「ふざけんなこのミーハー小娘ども!!」
古泉「黙って聞いていれば…!いい加減にしてもらえますか!?」
ハルヒ「ど、どうしたのよ2人とも?」
みくる「はわわ…」
長門「貴女たちは何もわかっていない、表面しか見ていない」
キョン「そうだ!カヲル君が一番だと?寝言は寝て言え!!」
ハルヒ「な、なによ…」
キョン「お前らみたいのがいるから、青山さんは名前すら覚えてもらえないんだ!」
古泉「落ち着いてください、青菜さんです」
長門「青菜ではない、正確には青歯」
みくる「それ多分字が違いますよぉ…」
キョン「レイをバカにされて不愉快だ!今日は帰らせてもらう!」
古泉「ええ、僕もです」
長門「私も」
ガチャ、バターーーン!
ハルヒ「えー…」
みくる「えー…」
テクテク…
キョン「ったく、アイツらダメダメだな」
古泉「ええ、正直幻滅しました」
長門「これからは三人で語るべき」
キョン「そうだな、明日の放課後でも集まるか」
長門「なら私のマンションで語り明かす」
古泉「そうしましょうか」
ピピピピ…
キョン「閉鎖空間か?」
古泉「そのようで…」
長門「ご苦労様」
古泉「ありがとうございます、ではまた明日」タッタッタッ
キョン「怪我するなよー」
閉鎖空間―――
森さん「ちょっと古泉、援護しっかり!」
森さん「大体アンタが閉鎖空間発生させるなんて言語道断よ!!」
古泉(森さんがミサトさんだったらなあ…)
古泉(そうすると…)
古泉(『大人のキスよ…帰ってきたら続きをしましょう』)
古泉(おぅふwwうふふふwwwドゥフフフwwwドゥフフフフwwwww)
古泉(oh……ふぅ)
森さん「ちょっと古泉、聞いてるの!?」
古泉「ええ、今向かいますよ」キュピーン
キョン「全くアイツはいつもいつも…」
キョン「自分が悪いくせに閉鎖空間で古泉に迷惑かけるとは」
キョン「あんな奴が二次創作の中でアスカと被っているというようなものを見かけるが…」
キョン「はっ、片腹痛いな!レイ派な俺でもそれは許せん」
キョン「…」
キョン「カチューシャをつけるアスカか…いいな…」ホワホワ
キョン「……」
キョン「ハァハァハァ」
キョン「うっ…」
キョン「最高だ…俺って」(妄想力的な意味で)
次の日の放課後―――長門のマンション
長門「今日は涼宮ハルヒと朝比奈みくるを気にしないで話せる」
古泉「まあ正直カヲル君を一番とか言う人たちは必要ありませんからね」
キョン「ああ、カヲル君はあくまでも薬味のような存在だからな」
キョン「牛丼の紅しょうが然り、カレーの福神漬け然り…」
キョン「確かに欠かせない存在ではあるが、あくまで主役を引き立てる」
キョン「そこにカヲル君の魅力があると思うんだ」
古泉「激しく同意」
長門「禿げ上がるほど同意」
ピピピピピ
古泉「くっ…バイトが入ったようです」
長門「3人で団活をボイコットしたのが原因」
キョン「くそ!3人で楽しく話もさせてくれないのか!」
古泉「仕方ありませんよ、神様ですから」
キョン「いーや、待ってろ古泉…お前は行かせない」ピポパ…
トゥルルルルルル…
キョン『よおハルヒ!お前可愛いよな愛してるよ、じゃあな!』ピッ
古泉「!」
キョン「閉鎖空間は?」
古泉「…鎮静化しました」
長門「お見事」
キョン「お前を神様に縛らせたりはしないさ」
古泉「まったく…貴方という人は……」グスッ
ちょろいなw
受話器の向こうを想像するとハルヒ可愛いwww
ツーツーツー…
ハルヒ「」
みくる「涼宮さん?キョン君なんて言ってました?」
ハルヒ「みっみくるちゃ…かっ、可愛いって……あ、あああ、愛してるって…」グルグル
みくる「ええええええ!?良かったじゃないですか!」
ハルヒ「きょ、キョンが…あああああアタシをああ、愛し…てるって…」アタフタ
みくる「お、落ち着いてください」
ハルヒ「は、はぁ?アタシ超落ち着いてるしっていうか落ち着いてないのみくるちゃんじゃない的な感じ?」ダラダラ
ハルヒ「あわわわ…はわわわわわわわわわわ」プルプル
みくる「すっ、涼宮さああああああああん!!」
みくる(キョン君どうしたんだろういきなり…)
みくる(それにしても涼宮さん可愛いなぁ…)ホクホク
キョン「さて…俺思うんだけどさ」
古泉「なんでしょう?」
キョン「劇場版の機体が丸っこいのが許せないんだが」
長門「非常にわかる、特に弐号機が酷い」
古泉「確かに…ビーストモードの時なんかヴェノムみたいでしたよね」
キョン「あー、ぽいな」
長門「百歩譲っても丸っこくて許せるのは零号機のみ」
キョン「そうそう、初号機と弐号機丸すぎてなんか違和感あったんだよ」
古泉「やっぱり冬月先生くらい前衛的じゃなきゃダメですね」
キョン「ざわ…」
長門「ざわ…ざわ…」
キョン「あ…」
古泉「どうしました?」
キョン「いや、さっきまでここなら安全だと思っていたが」
キョン「ハルヒが長門のマンションに遊びに行きたいとか思った時にさ」
キョン「ここも安心して語る場になり得ないんじゃないかと」
古泉「ああ…しかし、彼女が突然訪れる事もないでしょう」
長門「なんとも言えない」
キョン「ああ、アイツの事だから思い立ったらすぐ来るだろうな」
古泉「ふむ、困りましたね」
キョン「どうせならカヲル君派とは交わらない空間で話したいのに」
ピンポーン、ガチャ
朝倉「長門さん、ご飯…ってあら、珍しいメンバー」
キョン「よう、朝倉」
古泉「こんばんは」
朝倉「何をしているの?」
キョン「エヴァについて語っていたんだ」
古泉「ええ、朝倉さんもいかがです?」
朝倉「ゴメン、アタシあまりアニメは観ないのよ」
キョン「そうか…」
長門「ピコーン、閃いた」
古泉「なんだか古いですね…」
朝倉「ヤな予感…」
長門「朝倉涼子、部屋を貸して欲しい」
朝倉「へ?」
古泉「成る程」
キョン「ナイスだ!朝倉、俺達のエヴァ語り合いの場として提供してくれないか?」
朝倉「ほ?長門さんの部屋ですればいいじゃない」
古泉「訳あって涼宮さん方と一切交流したくないんですよ」
長門「私の部屋では涼宮ハルヒが干渉する可能性は捨てきれない」
キョン「この通りだ!」バッ
古泉「お願いします!」バッ
長門「この通り」スッ
朝倉「ちょっとみんな、なにも土下寝までしなくても…」
朝倉「うーん…意味わかんないけど、訳ありならとりあえずアタシの部屋で事情を聞かせて?」
キョン「ありがとう朝倉!」
古泉「では早速お邪魔します」
朝倉の部屋、kwsk事情説明中―
朝倉「……それやっぱり長門さんの部屋でいいじゃない」
長門「なぜ」
朝倉「だって涼宮さんのいない所で話せばいいだけでしょう?」
朝倉「なら、来た時に話を止めれば万事解決じゃない」
キョン「理屈じゃないんだ、朝倉」
朝倉「ちゃんとした理由ならまだしも、そんなくだらない理由でわざわざ部屋を貸せないわ」
古泉「さっきいいって言ったじゃないですか」
朝倉「とりあえず事情を聞いてから判断しようと思っただけよ」
キョン「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったんだ!」
朝倉「いや裏切ってはいないと思うけど…」
キョン「それにお前は俺を刺した罪滅ぼしをしなければならない」
朝倉「あ…あれは…!」
キョン「あれは…なんだ?」
キョン「まさか、人を殺しかけといてそのままとかないよな?」
朝倉「指示だったんだからしょうがないじゃない!」
キョン「指示だったら人を殺してもいいのか?それはしょうがないで済むことなのか?」
朝倉「う…」
キョン「いいか朝倉、世の中にはルールというものがあるんだ」
キョン「刺すのは自由だがな、自由には必ず責任が付随する」
キョン「責任を負わずして自由を語るなんて有り得ないんだよ」
朝倉「うぅ…」
キョン「独断専行、殺人未遂、作戦無視、エヴァの私的利用…どれも犯罪行為だ」
朝倉「うぅぅぅ……」ショボン
長門「2度も殺人未遂をした貴女を復元させたのは誰?」
古泉「貴女のエラーが原因ですけどね」
長門「黙れ」
古泉「すみません」
キョン「俺はな朝倉、部屋を貸すことで水に流してやろうと言っているんだ」
古泉「貴方の心の広さはまるでディラックの海ですね」
キョン「頼むよ…」
朝倉「…どうしてもウチじゃなきゃダメなの?」
古泉「ええ、気持ちよくエヴァを語るには、涼宮さんが一切及ばない所がいいんです」
長門「すべてはシナリオ通りだ」
朝倉「いやその理屈はおかしい」
長門「なんで」
キョン「あのなあ朝倉」
朝倉「なによ…」
キョン「お前ら情報統合思念体の目指すところはなんだ?」
朝倉「そんなの…自律進化の可能性よ」
キョン「だろう?お前、今の長門見てみろよ」
キョン「明らかに当初と比べて感情豊かになったと思わないか?」
朝倉「それは…」
キョン「特にエヴァを語っているときの長門は生き生きしている」
朝倉「うん…」
キョン「つまり、ながもんは進化して感情を得ているわけだ」
朝倉「!」
キョン「それのきっかけはエヴァだ」
朝倉「そうかもしれないけど…」
キョン「果報は寝て待て…昔の人は言いました」
キョン「でももうそんな時代じゃないのです」
キョン「掘り起こしてでも探しに行きましょう!」
朝倉「…何を?」
キョン「自律進化の可能性だよ!」
キョン「エヴァを見ること、語ることでそれが得られるならば!」
キョン「皆でそれを素直に受け入れようではないか!」
古泉「よっ、大統領!」パチパチ
長門「棟梁!」パチパチ
キョン「ありがとう、ありがとう…だが長門、それは大工だ」
朝倉「むぅ…なんか知らないけどそんな気がしてきたわ…
朝倉「んー…」
長門「お菓子を買ってきた、これで何とか…」
朝倉「……はぁ、わかったわよ、私あんまりついていけないけどいいの?」
古泉「ありがとうございます!」
キョン「これから洗n…良さをわかってもらうさ!」
古泉「ええ、真っ白な状態ほど学習しやすいですからね」
長門「ではお菓子を進呈する」
朝倉「…ヤンヤンつけボー、ぬ~ぼ~、わたパチ、コロン」ガサガサ
朝倉「コメッコ、5/8チップ、ウィンスペクターソーセージ…」ガサ
古泉「あ、飲み物も買って来たんで冷蔵庫にお願いします」
朝倉「サプリ、サムライ、ミロ、アンバサ…ちょっと」
キョン「どうした?」
朝倉「これ、私と長門さんが生まれる以前のものばっかりじゃない」
キョン「いいだろう?ちなみにウィンスペクターソーセージの人形は俺のだからな」
古泉「あ、ズルいですね」
朝倉「はぁ…もう好きにして」
キョン「さすがマユエル!!」
朝倉「……なんだかわからないけど、それすっごい不愉快」
古泉「よっ!大統領!」
長門「支店長!」
朝倉「それ微妙…」
長門「ではこれより、エヴァ会を始める……前に」
朝倉「?」
キョン「せっかくのエヴァ会会場なので、エヴァ風に模様替えをしようと思う」
朝倉「はぁ!?」
長門「言ったはず、私たちは気持ちよく語りたい」
古泉「ですから、雰囲気もエヴァに相応しい風体にしなきゃならないんですよ」
朝倉「いやだからその理屈はおかしいと…」
キョン「ここは既にネルフの指揮権下にある」
長門「従ってもらうぞ、朝倉一尉」
朝倉「ダメだこいつら早くなんとかしないと」
朝倉「いやいやいや、落ち着いてみんな」
キョン「何を言っているんだ朝倉?落ち着いてるじゃないか」
古泉「ええ、落ち着いたうえでの判断ですよ」
朝倉「そうだったら頭おかしいわよアナタたち!」
朝倉「ここアタシの家!アナタたちがどうしてもって言ったから部屋を貸す事にしたの」
キョン「ふむ」
長門「左様」
朝倉「それなのに模様替えって……」
古泉「なんらおかしい所はありませんね」
朝倉「いやおかしいってばよ!」
キョン「アンタばかぁ?」
朝倉「」イラッ
古泉「このままだとお前が死ぬぞ」
朝倉「ダメだ、1対3じゃ手に負えない」
朝倉「わかる?アナタ達は貸してもらう立場なの」
朝倉「だからアナタ達の指揮下にはないの!家主はアタシ!模様替えなんかしなくていいの!」
古泉「ちょっとなに言ってるかわかんないです」
朝倉「なんでだよ!バカかお前は!!」
キョン「朝倉落ち着け」
長門「もしかして貴女の言う家とは想像上の(ry」
キョン「朝倉…お前疲れてるんだな」ポム…
朝倉「いやいや!アタシ間違ってないわよね!?」
長門「やれやれ」
古泉「ふふっ、困ったものです」
朝倉「困ってんのはこっち!」
キョン「悪いが強制執行させてもらう」
長門「せっかくだから綾波風にする」
古泉「いいですね、あの無機質な部屋に近づけましょう」
朝倉「それだったら最初から長門さんの部屋でやってよ!!」
キョン「まずはこの可愛いぬこ柄のカーテンを外す」ガチャガチャ
朝倉「ちょっと!キョン君!」
ガラララ…
古泉「このぬいぐるみも不要ですね…エーストゥ!」ポイポイ
ヒュゥゥゥゥゥ…
朝倉「ああああああ!カピバラさあああああああん!!」
長門「思い切って壁紙も剥がす……そい!そおおおおおおおおい!!」ベリベリベリ
朝倉「ちょっとちょっと!長門さん!待って!!」
キョン「綾波は音楽など聴かん!」ガシャーン
朝倉「ああああああああアタシのコンポーーーー!!」
古泉「雑誌類もいりませんね…アッハゾー!」ブンッ
朝倉「ちょっとちょっとおおおおおおお!!!」
長門「白以外の下着も要らない」バツーン
朝倉「それ買ったばっかりのだから!ああブラばっかり破かないで!!!」
キョン「この本棚重っ!ぬおおおおおおお!!」ズズズ…
古泉「動け動け動け動け!動いてよおおおお!」ズズズ…
キョン「ATフィールド、全開!!…アスカ!」ズズズズ
古泉「わかってるっちゅーのおおおおおおお!!!」ブンッ!ガッシャアアアアアアアン!!!
朝倉「もうやめてええええええええええ!!」
朝倉「」
古泉「あとは眼鏡を…ふんもっふ!」パキッ
キョン「おお、いい感じに歪んだな」
長門「これで綾波レイの部屋っぽくなった」
朝倉「うう…無機質な部屋がいいなら長門さんの部屋でやったほうが早かったじゃない…」グス
朝倉「アタシの部屋が…」グス
ボロッ…
キョン「ん?朝倉、お前マトリエルなんて飼ってたのか」
古泉「ほう、意外ですね」
朝倉「え?マトリエルって何?」
長門「貴女の後ろに」
マトリエル軍曹「カサカサ」
朝倉「いやあああああああ!蜘蛛おおおおお!」ブンッ グチャッ
キョン「!」
朝倉「ハァハァ…」
古泉「軍曹…なんて事を」
長門「酷い」
朝倉「なんでよ!蜘蛛なんか殺して当然じゃない!」
キョン「馬鹿野郎!マトリエル軍曹はな!」
キョン「対G用汎用クモ型決戦兵器なんだぞ!」
朝倉「何この人たち…絶対頭おかしいわ」グスン
朝倉「エヴァ好きってみんなこうなの…?」
その頃のハルヒーーーーーーー。
ハルヒ「はあ…キョンなんのつもりなんだろ」
ハルヒ「いきなり、あ、あっ、愛してる…だなんて…」ポー
ハルヒ「ああもう!なんであんな奴のためにこんな考えなきゃなんないのよ!」
ハルヒ「あああああああもおおおおお!」ワシワシワシ
ハルヒ「むっきいいいいいいいい!」ボフッボフッ
ピピピピピピ
古泉「…」
キョン「またか…やれやれ」
長門「なんという我侭な女」
古泉「…では」ス…
キョン「おい、言っただろ?神様に縛らせないって…ちょっと待ってろ」メルメル
送信
キョン「……どうだ?」
古泉「……貴方が神か」
長門「是非メールの内容を教えて欲しい」
to ハルヒ
件名:なし
本文
はあ…すまなかったな今日はいきなり…でも、気持ちを抑えることができなかったんだ
ルールに縛られない生き方のお前にずっと憧れてたんだよ、俺…
ひとの目が恥ずかしいから普段は言えないけど、今なら言える
しょうじきに言おう、ハルヒ…好きだ
ねこ
古泉「…一生ついていきます」
長門「…私も」
朝倉「外道ね」
さいごのねこはやっつけすぎるw
古泉「おっと、貴方達に見せたいものがあったのでした」ゴソゴソ
キョン「古泉、それなんだ?」
古泉「MG初号機、弐号機、零号機ですよ」
長門「これは…」
キョン「おお…いい!」
古泉「ふふ…これ、ここを開くと…」
カシュン
長門「!」
キョン「エントリープラグが出てきた!」
古泉「ふふふ、いいでしょう?」
長門「ちょっと買い占めてくる」
キョン「いいなー、かっこいいなー」キラキラ
朝倉(…平和ねぇ)
キョン「ドゥン、ドゥン、ドゥン、ドゥン、ドゥンドゥン♪」
古泉「パーパーパパパーパパッパッパー♪」
朝倉(まあでも楽しそうだし…いっか)フゥ
キョン「パターン青!」
長門「アサクラミエル…いや、マユエル発見」
朝倉「」イラッ
キョン「アスカには目標がジオフロント内に侵入した所を迎撃してもらうわ」
古泉「バカシンジがいなくたって…」
古泉「こんなのアタシ一人でお茶の子さいさいよー!!」ガッシャガッシャ
朝倉「痛っ、ちょ…痛いってば!」
古泉「デュクシwwwデュクシwww」ガシャガシャ
朝倉「…」ブンッ
ガシャッ!
古泉「うわああああああああああああああああああ!」
キョン「なんという事だ…」
古泉「化け物めぇぇぇ!」ダンッ
長門「レイ、ドグマに降りて槍を使え」
キョン「はい」
朝倉「…出てってくれる?」
古泉「すいませんでした」
長門「申し訳ない」
朝倉「あとキョンくん、それフォークだから元の位置に戻してね?」
キョン「あい」
これはイラっとくるwww
朝倉「そこに座って3人とも」
キョン「あい」
朝倉「いい?楽しむのは勝手だけど、人に迷惑かけないの」
朝倉「ただでさえアタシの部屋をグチャグチャにしてるんだからね?」
キョン「チッ、っせーな…はーい、反省してまーす」
朝倉「何このDQN」
朝倉「わかってる?追い出してもいいのよ?」
古泉「はーい、ユーアーナンバーワーン」
朝倉「おい」
古泉「申し訳ございません」
長門「こんな時どんな顔したらいいのかわからないの」
朝倉「いや謝れよ、顔とかじゃなくて」
長門「ゴメンナサイ」
キョン「さて朝倉、俺たちは語っているから、お前はとりあえずDVDでも観てろ」
古泉「ええ、ここに全巻ありますので」ズラッ
朝倉「えー」
長門「早く観るべき」
朝倉「わかったわよもう…」ウンザリ
キョン「よし、では俺たちは語るとするか」
古泉「ええ、そうしましょう」
長門「今日は長期戦」
朝倉「うー…どうしてこうなった…」モソモソ
5時間後―――――――――
キョン「よし、じゃあ結論が出たな」
古泉「ええ、『ロンギヌスならば刺されても良い』で決まりですね」
長門「そう」
朝倉「…」ゲッソリ
キョン「朝倉、今日はありがとうな」
朝倉「えっ!今日はもう解散!?」パァッ
古泉「時間が時間ですからね…」
長門「あんまり遅くなっては貴女に迷惑」
朝倉(ここまで迷惑かけといて?)
朝倉(でも、やっと解放される!やったー!)
キョン「よし、じゃあまた明日もここに集合だな」
朝倉「」
長門「そう」
古泉「そうですね、ではまた明日!」
キョン「じゃあな!マユエル!」
長門「さよなら」
キョン「そんな悲しい事言うなよ…」
アハハハ!
ガチャ、バタン…
朝倉「……」
朝倉「アタシの部屋……」
ボロッ…
朝倉「はぁ…」ドサッ
朝倉「なんなのあの3人は…」
朝倉「エヴァオタ…」
朝倉「……」
朝倉「………気持ち悪い」ボソッ
終 劇
乙
エヴァオタを忠実に再現してる面白いSSだった
乙
エヴァオタって怖いな
人間の敵は人間って本当だったんだ
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