1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 12:41:41.18:nTYHE1pq0

使徒「フォォォォォ」

アスカ「きゃっ?!」

ドボーーーーンッ

シンジ「アスカ!」

マヤ「弐号機、水没しましたっ。こ・・・これは!?」

青葉「水面が謎の発光! 何か浮かび上がってきます!!」

リツコ「なに?」


美女「―――私は、芦ノ湖の精です」

 
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 12:44:48.31:nTYHE1pq0

ミサト「・・・・・・は?」

美女「あなたが落としたのは、この『エッチなアスカ』ですか?
     それともこちらの『女の子らしいアスカ』?」

シンジ「え? いえ、あの。僕が落としたわけじゃないけど・・・」

美女「どちらですか?」

シンジ「ど、どっちでもないです。普通の―――ワガママで元気なアスカです」

美女「あなたは正直な人ですね。褒美に、このとても素直であまえたがりのアスカをあげましょう」

素アスカ「シンジぃぃぃぃ!」

シンジ「なんでっ!?」

 
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 12:46:06.56:AlAEgKaV0

元のアスカ沈んだままかwwwww

 
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 12:50:56.31:nTYHE1pq0

美女「大切にするのですよ。それでは―――」

シンジ「あっ。待ってください!!」

美女「ま~た~ 会~う~ 日まで~♪」

 
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 12:56:25.89:nTYHE1pq0

ミサト「な・・・なんだったの。今の」

リツコ「・・・」

使徒「・・・」

レイ「隙あり」

ザクッ!

使徒「?! クォォォォオーーーーォ!!!」


マヤ「も、目標、沈黙しました」

 
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:03:13.95:nTYHE1pq0

シンジ「あの・・・君は―――」

素アスカ「アスカ!」

シンジ「まぁ、そうなんだろうけど」

素アスカ「・・・ポッ」

シンジ「な、なに?」

素アスカ「えへへ」ぎゅぅ

シンジ「うわっ!? ア、アスカ??」

素アスカ「シンジ、好きぃ」ぎゅぅぅ

シンジ「あ、ちょ、プラグスーツで密着しないでっ」

素アスカ「やだ」スリスリ

シンジ「マ、マズイってば、ああああああ♥」

 
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:11:22.44:nTYHE1pq0

素アスカ「ただいま! 初めてだけど」

シンジ「ただいまぁ・・・。はぁ。なんだか凄く疲れた」

素アスカ「だいじょうぶ? シンジ」

シンジ「・・・・・・あのさアスカ。アスカは、アスカだけど、僕とは初対面だよね?」

素アスカ「うん。でもねでもね、元のアスカと同じ記憶がちゃんとあるの」

シンジ「そうなんだ」

素アスカ「だから、私がシンジのこと好きなの、ホントよ ///」

シンジ(ぐぅ。かわいい・・・。アスカのくせに)

素アスカ「ねぇ、だっこして」

 
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:16:59.40:nTYHE1pq0

芦ノ湖から引き上げられた弐号機のエントリープラグに、アスカの姿は無かった。
アスカ(2号)が言うには、芦ノ湖の精の元で保護されてるとのこと。
ネルフは湖の底を探ったり、色んな物を湖に落としたりして試してるけど、
今のところ成果は上がってないらしい。

とかまぁ、そんな事をしている内に、週末は過ぎてしまった。

 
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:19:50.77:nTYHE1pq0

素アスカ「学校たのしみー」クルクル

シンジ「行く気マンマンなんだね・・・」

素アスカ「だって、ズル休みはダメよ!」クルクル

シンジ「それはそうだけど、そういう問題じゃないような」

素アスカ「たーのーしーみー」クルクル

シンジ「アスカ、回るのやめてこっち来て」

素アスカ「うん―――あ」

バタン

素アスカ「んん。目が回っちゃった」

シンジ「なにやってんだよ・・・」

 
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:28:51.40:nTYHE1pq0

シンジ「いい? 学校では、あまり僕にベタベタしちゃダメだよ」

素アスカ「どうして?」

シンジ「元のアスカは全然そういう事しなかったんだから、不自然だろ」

素アスカ「むぅ・・・。あ! じゃあ、お休みの間にくっついた事にすればいいわ」

シンジ「ダメ」

素アスカ「つまんないぃ」

シンジ「お願いだから、ね」

素アスカ「・・・シンジがお願いするならしょうがないけど。お弁当一緒に食べるのは?」

シンジ「まぁ、そのくらいなら」

素アスカ「お家ではくっついていい?」

シンジ「ぅっ。うん」

素アスカ「わーい!」ぎゅっ

シンジ(相変わらず、やぁらかい・・・)

素アスカ「しんじぃぃ」

シンジ「あぁぁぁぁ」

 
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:32:12.06:nTYHE1pq0

ヒカリ「お早う。アスカ、碇君」

素アスカ「ヒカリ、おはよっ!」

シンジ「おはよう」

トウジ「よ。相変わらず夫婦で仲良く登校とは、お熱いのぅ」

素アスカ「ふん。当たり前じゃない」

トウジ「へ?」

素アスカ「だって私はシンジのことがだ~い好」

シンジ「うわああっ」

トウジ「な、なんや!?」

ヒカリ「どうしたの? 碇君」

シンジ「ああいや、何でもないんだ。ほら・・・ええと、使徒と戦った疲れがあって・・・うん」

素アスカ「そうそう。私(?)が湖に落っこちちゃって、大変だったんだから!」

ヒカリ「そうなんだ・・・無事で良かったね、アスカ」

 
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:34:39.66:nTYHE1pq0

シンジ「ふぅ、危なかった。アスカぁ」

素アスカ「ごめんなさい」

シンジ「次からは気をつけてね?」

素アスカ「任せて! 頑張って過ごして、シンジとお弁当食べるんだもん」

 
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:37:15.54:nTYHE1pq0

それから、どうにか・・・危うい場面は何度もあったけど、本当にどうにか。
ごまかして切り抜け、お昼休みになった。


ヒカリ「アスカ、食べよ」

素アスカ「今日はシンジも一緒に食べていい?」

ヒカリ「え? う、うん、私は構わないけど」

素アスカ「シンジぃぃっ」

シンジ「はいはい。トウジ達もおいでよ」

トウジ「へ?」

ケンスケ「あ、ああ。まぁたまには皆で食べるか」

 
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:40:16.26:nTYHE1pq0

素アスカ「おべんと~。シンジの作ったお弁当~」

ヒカリ「・・・」

素アスカ「あむっ。おいしい。あむっ」

トウジ「なんや、今日はえらい上機嫌やな」

シンジ「ははは・・・ふぅ」

素アスカ「シンジ。あーんして」

シンジ「ブッ」

ヒカリ「ア、アスカ?」

ケンスケ「怪しい・・・。お前ら、休みの間になんかあったのか?」

 
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:49:10.28:nTYHE1pq0

素アスカ「え゛。やーね、冗談よ。今日はほら、天気いいから」

シンジ「そ、そうだねーいい天気だよねー。って、綾波?」

レイ「・・・私も一緒に、いい?」

シンジ「うん。勿論」

ヒカリ「わ、綾波さんから来てくれるなんて嬉しいな。どうぞ」

素アスカ「むぅぅぅ」

レイ「・・・」

素アスカ「・・・プイっ」

 
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 13:54:04.10:nTYHE1pq0

素アスカ「シンジぃ、帰ろっ」

シンジ「ゴメン。今日は夕飯の買い物に寄るから、先に帰ってて」

素アスカ「じゃ、私も一緒に買い物するー」

シンジ「あ、うん」

トウジ「ホンマどうしたんや。いつもなら、なんでもセンセに任せっぱなしやのに」

ケンスケ「いや~んな感じ」

 
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 14:05:19.75:nTYHE1pq0

素アスカ「とにかくね、ファーストには気をつけなきゃダメっ」

シンジ「考えすぎだって」

素アスカ「違うもん! 後から来てちゃっかりシンジの隣に座ったし―――あ、ヨーグルト欲しい」

シンジ「これ? いいよ。アスカ、夕ご飯はなに食べたい?」

素アスカ「大根!」

シンジ「は?」

素アスカ「大根で何か食べたい」

シンジ「・・・それじゃ、大根のしゃぶしゃぶでもしようか」

素アスカ「うん。しゃぶしゃぶする」

シンジ「なら豚肉も買っていこう」

素アスカ「ねーシンジ、お手手つないでいい?」

シンジ「えっ・・・ど、どうぞ」

素アスカ「んへへ。若夫婦みたい」

シンジ「ちょっと若すぎるよ」

 
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 14:15:14.50:nTYHE1pq0

ミサト「と―――言うわけで。これまでのところ、アスカ奪還が上手くいってない以上!
     取り急ぎ、代理で弐号機のパイロットが必要なのよ」

シンジ「はぁ。でも、大丈夫なんですか?」

ミサト「乗せてみてどうなるか未知数だから、本当は避けたかったんだけどね」

素アスカ「むー」

ミサト「やってくれる? アスカ」

素アスカ「もちろん! 使徒が来た時、シンジだけ戦わせるわけにいかないわっ」

 
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 14:25:20.06:nTYHE1pq0

ミサト「てな具合で、本当に張り切ってくれたんだけど」

マヤ「数値、伸びませんでしたね・・・」

リツコ「仕方ないわよ。エヴァとのシンクロは、精神面に大きく左右されるのだから」

素アスカ「・・・・・・ごめんなさい」シュン

マヤ「アスカちゃんが謝ることないわよ。これは、そういうものなんだから」

リツコ「でもこうなると、例の作戦、実行する以外なさそうね」

シンジ「作戦?」

リツコ「ええ。今のアスカを湖に落としてみて、もう一度あの女を呼び出すのよ」

ミサト「他で色々やってみたんだけどね。結局、今のところ一番確率高そうなのは『アスカ』だろうって」

素アスカ「?!」

シンジ「あの、でもそれだと・・・」

ミサト「・・・元のアスカを取り返したとしても、今のアスカは湖に戻ることになるかも知れないわ」

 
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 14:38:47.15:nTYHE1pq0

素アスカ「ただいまー」

シンジ「・・・」

素アスカ「もう、シンジ。そんな顔しなくても、私は平気だってば」

シンジ「アスカ・・・」

素アスカ「もし湖に戻っちゃっても、そこで暮らすだけなんだから。本物のアスカのためだし、ね?」

シンジ「勿論アスカは取り返すよ、絶対。だけど―――」

素アスカ「それより、お腹すいちゃったからご飯作って」

シンジ「・・・・・・うん。何食べたい?」

素アスカ「きくらげ!」

 
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 14:45:29.05:nTYHE1pq0

素アスカ「ムシャムシャ」

シンジ「・・・」

素アスカ「シンジぃ、シンクロってさ、難しいのね。私じゃダメだった」

シンジ「皆言ってたけど、システム上の問題だから。アスカは頑張ったよ」

素アスカ「頑張った?」

シンジ「うん、頑張ってた」

素アスカ「じゃね、なでなでして」

シンジ「ん・・・」ナデナデ

素アスカ「えへへー」

 
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 14:47:40.98:nTYHE1pq0

シンジ(眠れないや・・・いきなり明日って。そりゃ、いつ使徒が来るか分からないんだけど)

コンコン

素アスカ「シンジ、寝てる?」

シンジ「まだ起きてるよ」

ガラガラガラッ

素アスカ「あのね・・・一緒に寝ていい?」

 
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 14:57:37.19:nTYHE1pq0

素アスカ「わーい、シンジのお布団っ」

シンジ「あ、あんまりくっつかないでよ」

素アスカ「やだ」ぎゅぅぅぅ

シンジ「ぁぁぁぁぁぁっ」

素アスカ「シンジ、好きぃぃ」

シンジ「うう・・・・・・」

素アスカ「・・・」

シンジ「・・・・・・・・・アスカ。大丈夫?」

素アスカ「んっとね。さっきは嘘ついてた」

シンジ「嘘?」

素アスカ「私、『アスカ』があの湖に落ちた時に生まれたの。
       だから、また落ちてどうなるかなんて知らない」

シンジ「じゃあ?!」

素アスカ「消えちゃうのかも」

シンジ「そんな・・・」

素アスカ「怖いよぉ、しんじぃぃぃ」

 
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 15:07:49.39:nTYHE1pq0

シンジ「止めてもらおう、こんな作戦。別のやり方で―――」

素アスカ「・・・無理。私、ネルフのことはよく知ってるもん。必要だと感じた事なら止まらない」

シンジ「くっ」

素アスカ「学校、一日しか行けなかったね」

シンジ「まだ、まだどうなるかなんて分からないよ。ちゃんと湖の精が出るかどうかだって」

素アスカ「・・・」

シンジ「もし・・・湖に戻っちゃっても、絶対取り返しに行くから!」

素アスカ「すぐに消えちゃってたら?」

シンジ「それは・・・」

素アスカ「だから、最後かも。ね、ぎゅうーってして、シンジ」

シンジ「・・・うん」

 
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 15:16:15.75:nTYHE1pq0

ミサト「では、作戦を開始します。アスカ、OK?」

素アスカ「ばっちりよ。プラグ内で座ってるだけだしね」

ミサト「よぉし。弐号機、潜水開始!」

ザバァァァァ

青葉「?! 水面、発光を始めましたっ」

マヤ「前回と全く同じ現象です!」

リツコ「来たわね」


美女「―――私は、芦ノ湖の精です」

 
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 15:23:04.12:nTYHE1pq0

美女「あなたが落としたのは、この『エッチなアスカ』ですか?
     それともこちらの『女の子らしいアスカ』?」

シンジ(なんであくまで僕に聞くんだろ・・・)

シンジ「あの、今回は、前よりきちんと話をさせてください」

美女「なんでしょう?」

シンジ「僕達は、最初に落ちた元のアスカを返して欲しいんです。
      それと、今回落としたのはそのどっちのアスカでもなくて―――」

美女「・・・」

シンジ「『とても素直であまえたがりのアスカ』なんです。彼女のことも、持って行かずに返してください」

 
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 15:26:47.70:nTYHE1pq0

美女「あなたは、大変正直で、欲張りな人ですね。いいでしょう」

シンジ「本当ですか?!」

美女「あなたには特別に、『エッチなアスカ』と『女の子らしいアスカ』の両方をあげます」

Hアスカ「シンジ!」

女アスカ「シンジ君」

シンジ「なんでっっ!??」

 
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 15:35:33.27:nTYHE1pq0

美女「大切にするのですよ。それでは―――」

シンジ「あっ。待て、このッッ!!」

スカッ

シンジ(初号機の手がすり抜けた!?)

美女「さよなら byebye 元気でいてね♪」

シンジ「くっそぉぉぉ!!」


日向「作戦、失敗ですね・・・」

ミサト「なにこれ」

 
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 15:46:10.38:nTYHE1pq0

シンジ「ミサトさん! こうなったら、僕が湖に飛び込んで探してきます!!」

リツコ「駄目よシンジ君」

シンジ「リツコさんっ!?」

リツコ「現状で、万一あなたまで消えれば、戦力の大半を失う事になる。とても許可できないわ」

シンジ「そんな、だからって―――」

リツコ「使徒はいつ現れるか分からないの。アスカを助ける方法はまた考えます」

ミサト「シンジ君・・・・。すまないけど、ここは堪えて。お願い・・・」

シンジ「ぐっ・・・く。でも、アスカが」

Hアスカ「湖に落ちた二人のことだったら、心配いらないわよ」

シンジ「え?」

 
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 15:58:48.13:nTYHE1pq0

女アスカ「私達、前に現れてから今日まで、ずっと湖の精の元で暮らしてたんです」

Hアスカ「元のアスカはそこにいるし、素直アスカもそこに行ってるはずよ」

シンジ「! じゃあ、湖に落ちたら消滅、なんてことは・・・」

女アスカ「ありませんよ。大丈夫です」

シンジ「良かったぁぁ。ホントに、良かった」

Hアスカ「あと、湖の精は基本的にひきこもりだから。しばらくはどうやっても出てこないわよ。多分」

シンジ「そ・・・そうなんだ」

Hアスカ「さ、安心したところで、今日のところは家に帰りましょ。シンジ♥」

 
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 19:36:09.46:nTYHE1pq0

引き上げられた弐号機に、やっぱりアスカの姿は無かった。
念のため二人のアスカ(3号、4号)にいくつか質問したところ、
以前遭遇した時のこと―――使徒の形なんかも―――覚えていた。
確かに、一度消滅してまたさっき作られた、というわけじゃないみたい。

『とても素直であまえたがりのアスカ』も言っていた、元のアスカが保護されている場所。
そこにきっとあのアスカもいる・・・。
まだアスカ達を取り返せたわけじゃないけど、そうと知って、僕の気も多少落ち着いた。

 
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 19:44:29.71:nTYHE1pq0

明日からまたネルフは湖の調査を開始するそうで、その打ち合わせをして今日は解散。
科学なんてどこかに吹き飛ぶような事態に、リツコさんはすこぶる不満そうだった。


シンジ「・・・・・・ねえ。あんまりくっつかないでよ」

Hアスカ「いいじゃない別に、腕組むくらい」

シンジ「だ、だってさ、その・・・。む、胸が」

ムニュッ

Hアスカ「あ・て・て・る・の♥」

シンジ「ぁうっ」

女アスカ「もう。はしたないですよ、アスカさん」

Hアスカ「あんただってアスカでしょ」

シンジ「・・・ややこしいなぁ」

 
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 19:54:30.43:nTYHE1pq0

女アスカ「ただいま。初めてですけど」

Hアスカ「ただいまぁ。初めてだけどね」

シンジ「ただいま。あ、部屋どうしようか」

Hアスカ「私、シンジと同じでもいいわよ?」

シンジ「いやそれは・・・」

女アスカ「そんなの、駄目に決まってます。私(?)部屋、物を少し動かせばスペースできますから。
       もう一組お布団ひけるように、ちょっと片付けてきますね」

パタパタパタ

シンジ(なんかある意味、一番違和感のあるアスカだな)

 
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 20:02:00.45:nTYHE1pq0

Hアスカ「もう、どこ見てるのよぉ、シンジ」

シンジ「え、わっ!?」

Hアスカ「二人きりの時は、私を見て」ぎゅぅ

シンジ「あっ、ああの、アスカ?」

シンジ(柔らか・・・だけじゃなくて、あっ、なんだこれ? )

Hアスカ「ふふ♥」

シンジ(アスカの、甘い香りが・・・。か、身体に、絡みついてくるみたいな・・・ぁぁ)

Hアスカ「私が『エッチなアスカ』だって聞いてさ。シンジだって、少しは期待したでしょ? こーいうこと」

シンジ「っ! そ、それは、その・・・・・んン?!」

Hアスカ「ん、ちゅぅぅ」

 
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 20:14:49.47:nTYHE1pq0

チュッ、チュウウ!
チュプ…チュププ…クチュ…

シンジ(ぁ、あぁ、すごぃぃ・・・! 力、抜けて・・・・・・抵抗、できな―――)

女アスカ「はい、そこまでです」

ぐいっ

Hアスカ「きゃっ?! あ、やだ、何すんのよいいところで。あんたもう片づけ済んだの?」

女アスカ「玄関先から誰も入ってきた気配が無いから、戻ってきたんです」

シンジ「はぁぁ。た・・・助かった」

女アスカ「まったく、アスカさんは」

Hアスカ「あんたもアスカでしょーがっ」

シンジ「ははは」

女アスカ「ところで、シンジさん。夕食に食べたい物ありますか?」

シンジ「え?」

女アスカ「いつもシンジさんばかり作ってるみたいだから。今夜は私が作ります」

シンジ「できるの!? あ、いやゴメン。いいの?」

女アスカ「はい」ニコッ

 
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 20:17:03.89:uAKjpeqP0

本当に女らしいアスカが一番違和感あるなwww

 
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 20:28:17.06:nTYHE1pq0

シンジ「いただきます」

Hアスカ「いただきまーす」

女アスカ「ど・・・・・・・・・どうですか?」

シンジ「うん、美味しい! 凄いやアスカ(なのに)」

女アスカ「良かったぁ」

Hアスカ「むぅぅ。やるわね」

シンジ(この家で、他の人の作ったまともな手料理が食べられるなんて!)

Hアスカ「ねー、そういえばシンジ。明日は学校あるのよね」

シンジ「うん」

Hアスカ「私、学校に行ってみたい」

女アスカ「あ、私も行きたいです」

シンジ「ええっ。でも、二人共ってわけには・・・」

 
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 20:36:38.14:nTYHE1pq0

Hアスカ「なら、ジャンケンして勝った方から先ね」

女アスカ「受けて立ちましょう」

Hアスカ「じゃ~んけ~ん」

女アスカ「ほぃっ!」

Hアスカ「あいこで、ほい!!」



女アスカ「―――では、明日はよろしくお願いします」

シンジ「こ、こちらこそ」

Hアスカ「うぅぅ・・・なんで私はパーを・・・」

シンジ「あのさ。学校ではなるべく、元のアスカと同じように振舞ってね?」

女アスカ「分かってます。任せてください」

 
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 20:57:23.35:nTYHE1pq0

こうしてその日は無事に過ぎた。

無事といっても、『女の子らしいアスカ』がお風呂入ってる隙に
『エッチなアスカ』に誘惑されてきわどかったり、
入れ替わりで二人きりになった『女の子らしいアスカ』の、
湯上りの肌としなやかな仕草にちょっとドギマギしたり。

・・・こういうのも気が多いって言うんだろうか。

湖にいるはずの二人のアスカ―――本来の『アスカ』には何日も会えてない―――に、早く会いたい。

 
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 22:57:45.18:nTYHE1pq0

ヒカリ「お早う。アスカ、碇君」

女アスカ「お早うございます・・・おはよう!」

ヒカリ「なんで丁寧なのを言い直したの・・・?」

シンジ(アスカ。どこか抜けてるのは標準装備なのかな?)

トウジ「よっ、お二人さん」

女アスカ「鈴原く、鈴原、おはよ」ニコッ

トウジ「ふええ!?」

ケンスケ「なんだか今日もバカに機嫌がいいな。やっぱ、碇と何かあったんじゃないか?」

女アスカ「そ、そんな事無いで・・・わよ ///」

ケンスケ「かっ・・・。可愛い・・・」

シンジ(・・・・・・帰りたい)

 
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 23:04:39.67:nTYHE1pq0

男子「やべっ。消しゴム忘れた」

女アスカ「あ、私、二つあるから一つどうぞ」

男子「え!? い、いいのか?」

女アスカ「どうして? いいわよ、そのくらい」ニコッ

男子「///」

トウジ「・・・・・・どうなっとるんや。惣流のやつが、男に物貸してやるやなんて」

ケンスケ「碇ぃ」

シンジ「いや、ただ上機嫌なだけだって。ホント。うん」

 
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 23:15:59.46:nTYHE1pq0

キーンコーン カーンコーン

トウジ「さぁてっと。メシや、メシ!」

女アスカ「シンジ、はいこれ」

シンジ「あ・・・。ありがと」

トウジ「へ? なんで惣流が弁当持ってるンや?」

ケンスケ「ま、まさか―――」

女アスカ「そ。今日は、私がお弁当作ってみたの。
       いっつもシンジに作らせてばかりだし、たまにはいいでしょ?」

ヒカリ「アスカ、料理できたんだ・・・」

ケンスケ「ますます怪しい・・・」

シンジ「あ、あの! ほら、せっかくだし、今日もみんなで食べようよ」

ヒカリ「そうしよっか。ねえ、綾波さんもおいでよ」

レイ「・・・ええ」

女アスカ「むっ」

 
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 23:28:17.85:nTYHE1pq0

女アスカ「ただいま」

シンジ「ただいま~。ああ・・・疲れた」

Hアスカ「おかえりぃ。なにグッタリしてんの、シンジ」

シンジ「んー、色々あって」

女アスカ「ちょっとアスカさん、室内だからって肌を出しすぎですよ」

Hアスカ「なんでよ、元のアスカと同じ格好じゃない。ね、シンジ?」

シンジ「あ、うん。そだね」

シンジ(・・・・・・でも、『エッチなアスカ』が着てると、なんだか余計に色っぽいんだよなぁ・・・)

Hアスカ「きゃっ。やん、シンジがえっちな目で見てるぅ」

女アスカ「シンジさん・・・?」

 
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/19(日) 23:53:01.23:nTYHE1pq0

シンジ「い? いやその、見てな―――うわぁっ?!」

ドサッ

Hアスカ「ふふっ。しんじぃ。一人きりで寂しかった・・・」ぎゅぅぅ

シンジ「け、けど明日は一緒だから・・・。ァァアスカ、あまり上からしがみつかないで」

Hアスカ「どうしてぇ? こんな風に―――」

ムニュゥゥゥ

シンジ「ぅああああ」

Hアスカ「おっぱいが潰れるくらい押しつけられて、ヘンな気になっちゃうから?」

女アスカ「もうっ、また」

Hアスカ「少しくらいいいじゃない、ホントに寂しかったんだから。
       昨日の夜も、シンジ、部屋に入れてくれなかったし」

シンジ「! や・・・やっぱり来たんだ。つっかえ棒してて良かった・・・」

 
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 00:00:27.95:zU8oLBia0

Hアスカ「イジワル。しょうがないから、私、一人で慰めてたのよ」

シンジ「ひ、ひとりでって」

Hアスカ「決まってるじゃない。あっ、言わせたいわけ? すけべシンジ」

シンジ「そそそぅいうわけじゃ」

Hアスカ「耳、かして」

シンジ「ぁ・・・」

シンジ(アスカの息が・・・それにまた、あの香り・・・)

Hアスカ「あのね、一晩中してたの・・・シンジのこと考えながら」

シンジ「・・・ゴクリ」

Hアスカ「オ・ナ・ニ・ィ♥」

シンジ「!」ゾクゾクッ

Hアスカ「ふふふ」

 
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 00:14:03.00:zU8oLBia0

Hアスカ「ねぇ、今夜こそいいでしょ? シンジの、爆発しそうになってるこれで―――」サワサワ

シンジ「はぁうっ?!」

シンジ(かっ、下半身が、蕩け・・・ズボンの上から撫でられてるだけなのに・・・!?)

Hアスカ「私を可愛が痛ッ!?」

女アスカ「はぁ・・・やりすぎです」

Hアスカ「ぶうぅぅぅ」

シンジ「ほっ・・・」

女アスカ「二人とも、そんな事で、明日学校行って大丈夫なんですか?」

シンジ「う。アスカ・・・。学校では勘弁してね?」

Hアスカ「分かってるわよそれくらい。学校でエッチな事はしないわ」

シンジ「信用していいんだよね」

Hアスカ「もちろん!」

 
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 01:02:37.47:zU8oLBia0

ヒカリ「お早う。アスカ、碇君」

Hアスカ「おはよっ、ヒカリ」

シンジ「おはよう」

トウジ「おっご両人。最近ほんっっっまに仲ええのう。結婚式には是非ワシも呼んでや」

Hアスカ「あんたバカ? なんで年中ジャージの男を結婚式に呼ばなきゃなんないのよ」

ケンスケ「・・・・・・いつもの惣流に」

トウジ「戻っとるなぁ」

シンジ「うーん・・・」

 
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 01:15:55.64:zU8oLBia0

『エッチなアスカ』は、エッチなところ以外は元のアスカとそう変わらないらしい。
今日も『女の子らしいアスカ』が作ったお弁当(僕が作るのと雰囲気が違う)だった点を除けば、
周囲に違和感を与えることなく過ごせた。思いの他楽で嬉しい。

そして最終の5限目―――体育。
体育館を半面ずつ使って、男子はバスケ、女子はバレーだ。

 
133class="nb">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 01:27:02.93:zU8oLBia0

トウジ「・・・」ジー

ケンスケ「・・・」ジー

シンジ「今日は静かだね」

トウジ「いや、ずぅっと見とるんやけどな。やっぱブルマはええな~」

シンジ「あっ・・・そう。でもあんまりジロジロ見るとさ」

トウジ「―――今日な、朝から思ってたんやけど」

シンジ「え?」

トウジ「惣流のやつ、なんかいつにも増して、フェロモンが出てるっちゅーか。エロオーラが」

シンジ「?!」

 
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 01:38:48.29:zU8oLBia0

ケンスケ「そうそう。視界に映るだけでこう、モヤっとするような何かが・・・」

シンジ「そ、それはほら。トウジもケンスケも、いつも言ってるじゃないか。
      アスカの性格は好みじゃないけど外見は・・・って」

トウジ「ワシらだけじゃないで。見てみぃ、休憩中の男ども」

男子達「「「「「・・・」」」」」ジー

ケンスケ「な? みーんな惣流に釘づけになってる」

シンジ「ええと。アスカは、あの、少しダイエットに成功して・・・とか。だめ?」

Hアスカ「そーれっっ!」

トウジ「・・・ゴクリ」

ケンスケ「・・・ゴクリ」

男子達「「「「「ゴクリ」」」」」

シンジ(みんな、鋭いなぁ・・・)

 
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 01:49:09.45:zU8oLBia0

Hアスカ「シンジ、器具片づけるの手伝ってよ」

シンジ「うん。いいよ。用具室に入れればいいんだよね?」

ガラガラガラ
バタンッ

シンジ「あれ? なんで閉めちゃうの」

Hアスカ「ふふふ・・・やっと二人きりね」

シンジ「?! だ、ダメだよアスカっ。約束しただろ」

Hアスカ「バァカ、何もしないわよ。ただシンジに見てもらおうと思っただけ」

シンジ「なにを?」

Hアスカ「授業中、男子が皆で私のこと見てたでしょ。スケベな目で」

シンジ「ぅっ。気づいてたんだ・・・」

Hアスカ「あれだけ凝視されてれば当たり前よ。なのに、シンジだけヨソ向いてるんだもん」

 
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 01:58:13.68:zU8oLBia0

Hアスカ「あんたは興味ないの? 私の体操着ブルマ」

シンジ「そりゃ、み、見たいけどさ。だからって失礼だろ?」

Hアスカ「ふうん。ムッツリなんだ」

シンジ「なっ」

Hアスカ「エッチなこと"しない"って約束したけど、シンジが私を見るくらいいいでしょ?」

シンジ「ど、どうだろ・・・」

Hアスカ「あんな遠くじゃなくてさ、もっと、好きなだけ近くに来なさいよ。
       舌をのばしたら舐められるくらい至近距離で・・・・・・私を見て」

シンジ「ゴクリ」

 
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 02:21:20.44:zU8oLBia0

シンジ「ア、アスカ・・・」フラ~

Hアスカ「ん、そう、シンジ・・・。上から下まで、あんたの視線で全身犯して」

シンジ(こんな、近くで。す・・・すごぃ。ああ、アスカっ)

シンジ「はぁ、はぁ、はぁ」

Hアスカ「もっと・・・あ・・・どんな角度から見てもいいから・・・は、ぁぁ、しんじ・・・。どう?」

シンジ「ど、どこも、キレイで、柔らかそうで。美味しそうで・・・っ」

Hアスカ「ありがと。ねぇ、しゃがんで、ブルマのつけ根も見て」

シンジ「う、うん。ぁぁぁ・・・すごい」

Hアスカ「ふふ。私はエッチなことできないけど。シンジが勝手に触る分には別、だよね?」

シンジ「そっ?!」

Hアスカ「例えば・・・シンジが私のフトモモを本当に舐めまわしても・・・」

 
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 02:36:40.22:zU8oLBia0

Hアスカ「私は『何もしない約束』だから。じっとしてるからね」

シンジ「・・・・・・・・・チュッ」

Hアスカ「あっ」

シンジ「レロッ」

Hアスカ「ぁん・・・どぅ? シンジ」

シンジ「おいひぃ・・・。アスカの・・・汗の味がする・・・チュッ。チュプ、レロッ」

Hアスカ「だって、体育で・・・ぁ、ん。ぁん、ぁ」

シンジ(ああ・・・! あすか、あすかのフトモモ、ぁぁぁ・・・)

レロッ、チュプ、ペチャ…レロォッ…チュプッ、レロッ!

Hアスカ「ぁっ、は、ん、ぁンっ」

 
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 02:37:06.87:zU8oLBia0

Hアスカ「それじゃ、またねヒカリ!」

ヒカリ「うん。また明日」

シンジ「・・・」ポー

Hアスカ「シンジ、腕組んでいい?」

シンジ「・・・ぅん」ポー

Hアスカ「ふふっ」

トウジ「なあケンスケ。あれは、絶対付きおうとるよなぁ・・・」

ケンスケ「だよなあ・・・」

 
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 02:43:53.83:zU8oLBia0

また明日、と言って別れたはずだけど、翌日には朝からネルフへ行く事になった。
今いる二人のアスカにも、一応シンクロテストを行っておいてもらう為だ。
僕も付き添う事になったのは、二人の精神安定のためとかなんとか。要するにおまけだ。

 
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 02:50:35.94:zU8oLBia0

ミサト「アスカ、準備はいいわね」

Hアスカ「はぁい」

リツコ「それでは、開始します」


シンジ「アスカ、まだー? あっちのアスカのテスト、もう始まっちゃうよ」

女アスカ「す、すいません。さっきから、虫が・・・きゃっ!??」

シンジ「どうしたの!?」

女アスカ「ああの、シンジさん! ちょ、来てくださいっ」

 
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 03:08:00.32:zU8oLBia0

プシュー

シンジ「アスカ!? って、うわ」

女アスカ「こんな格好でごめんなさいっ。プ、プラグスーツ着ようとしたら、途中で中に虫が・・・」

シンジ「ええええ」

女アスカ「背中の方なんです・・・脱ごうとして潰しちゃうのも怖くて・・・。取ってもらえませんか?」

シンジ「わ、分かったよ。じゃ、行くよ」

女アスカ「ん・・・」ピク

ガサゴソ

女アスカ「ぁ・・・んんっ」

シンジ「み、見つかんないけど。いや、ていうかここで虫なんか入るかな? 気のせいじゃ」

女アスカ「えいっ」

シンジ「は?」

ドサッ

 
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 03:22:04.83:zU8oLBia0

女アスカ「重ねてごめんなさい。虫なんて嘘なんです」

シンジ「えっ」

女アスカ「シンジさん―――」

シンジ「ええ!? ちょ、ダメだって。アスカ、急にどうしちゃったんだよ」

女アスカ「やっぱり・・・・・・『エッチなアスカ』じゃないとダメですか?」

シンジ「いや、アスカはみんな凄く・・・その。可愛いけど。そういう事じゃなくてさ」

女アスカ「・・・」

シンジ「今はほら、もうすぐテストあるんだし、それに君が―――」

女アスカ「シンジさん。『女の子』だって性欲はあるんですよ」

シンジ「そ・・・それは、まぁ」

女アスカ「私も、夜のお相手できます。勿論『エッチなアスカ』も。それに、食事や家のことも私がします」

シンジ「アスカ?? 何の話をしてるの」

女アスカ「それじゃ足りませんか? どうしても―――元の『アスカ』が必要ですか?」

 
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 03:37:54.75:zU8oLBia0

シンジ「なに言ってるんだよ。当たり前じゃないか」

女アスカ「それは、エヴァの為に?」

シンジ「違うよ! そりゃもちろん、『アスカ』がいないと大変だけど。
      でも取り戻したいのはそういう理由じゃない」

女アスカ「・・・」

シンジ「ただ・・・また会いたいんだ。僕が、『アスカ』に。『とても素直であまえたがりのアスカ』にも」

女アスカ「・・・」

シンジ「それに二人だって、こっちに戻って来たいだろうし」

女アスカ「――――――分かりました」

シンジ「え?」

女アスカ「このテストが終わったら、シンジさんを湖の精のところへお連れします」

シンジ「えええ!? 行けたの?」

女アスカ「隠しててごめんなさい・・・その理由も、行ってからお話します」

 
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 03:46:22.94:zU8oLBia0

シンジ「芦ノ湖か・・・。ホント、最近ここばっかり来てるな」

女アスカ「今回は、ネルフの皆さんには内緒ですけどね」

Hアスカ「それじゃシンジ、私達の手を握って」

シンジ「うん」

Hアスカ「眩しいから目もつぶったほうがいいわよ」

シンジ「ん・・・」

Hアスカ「それじゃ、行きましょっか」

女アスカ「ええ」

 
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 09:18:57.71:zU8oLBia0

シンジ(あっ。光が――――――)

・・・・・・

・・・

・・


女アスカ「もう目を開けていいですよ」

シンジ「んっ。ここが・・・・・・」

Hアスカ「そ、湖の精の住処」

シンジ「思ってたより広いや」

Hアスカ「それに綺麗でしょ」

シンジ「うん。どこも全部白っぽいっていうか、水色っていうか」

女アスカ「シンジさん・・・元のアスカを呼んできますから、少し待っていてください」

シンジ「ありがとう」

 
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 09:31:29.70:zU8oLBia0

シンジ「・・・」

Hアスカ「どうしたの?」

シンジ「え、いや。いざ来る事になったら、案外あっさりだなって思って」

Hアスカ「・・・」

 
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 09:33:13.75:zU8oLBia0

アスカ「バカシンジ!!」

シンジ「あ―――アスカっ!」

女アスカ「・・・」

アスカ「まったく、よくこんな所まで来たわね」

シンジ「アスカ、心配したよ。良かった。元気そうで」

アスカ「あったり前じゃない。あんたに心配されるほど落ちぶれてないわ」

シンジ「うん・・・。あれ??」

アスカ「何よ」

シンジ「君は―――。『アスカ』じゃない、よね?」

アスカ「はぁ? なにバカなこと言ってんのよバカ」

がしっ

シンジ「!?」

アスカ「さすが。バレちゃったか。ほら、今のうちだよ」

女アスカ「シンジさん、失礼します」

 
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 09:39:42.68:zU8oLBia0

カチッ

シンジ「なにを・・・ぁっ?」ガクン

女アスカ「その首輪は、芦ノ湖の龍神様からいただいたものだそうです」

Hアスカ「付けると、身体の力がほとんど抜けるんだって。今のシンジみたいに」

シンジ「ぅぅ。あ、芦ノ湖ってそんなのまで住んで・・・。じゃなくて、なんでこんな事を? 君は・・・」

僕アスカ「僕は『ボクっ娘のアスカ』。こうして直にシンジに会えて、凄く嬉しいよ」

Hアスカ「さっ。シンジを運びましょ」

 
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 09:55:51.68:zU8oLBia0

Hアスカ「どう? でっかくて立派なベッドでしょ。シーツの肌触りも最高だし・・・」

シンジ「なにをする気なんだ。僕を、騙したの?」

女アスカ「・・・・・・元のアスカがここにいるというのは本当です。ただ」

僕アスカ「『アスカ』はね。ここから出たくないんだよ、シンジ」

シンジ「?! う、嘘だ!」

Hアスカ「あの日、湖に落ちた『アスカ』の心に触れた湖の精は
       ―――気紛れなのかなんなのか―――『アスカ』を保護したの」

僕アスカ「そして、一瞬で僕らを生み出した」

Hアスカ「私達を、代わりに外に送って・・・。『アスカ』が一番気にしていた、シンジが寂しくないようにね」

シンジ「あっ! ひょっとして、だから湖の精は僕に質問したのか」

女アスカ「ええ」

シンジ「でも、それなら『とても素直であまえたがりのアスカ』を、どうして連れて行ったの?」

僕アスカ「容器に入れて戻されたものだから、クーリングオフかと思ったらしい」

シンジ「・・・」

 
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 10:08:52.27:rc8djN8YP

3日くらいだから一応クーリングオフできるのか

 
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 10:09:42.43:zU8oLBia0

女アスカ「シンジさんが、私達二人で満足してくれたなら、それで良かったんですけど・・・」

Hアスカ「なかなか、元のアスカの事を諦めてくれそうになかったもんね」

シンジ「前も言ったけど、当たり前だろっ。満足するとかしないとか、そんなの関係ない!」

Hアスカ「ふふ。シンジがいつまでそんな事言ってられるか、楽しみ」

シンジ「な、なんだよ・・・」

Hアスカ「ねーシンジ♥ なんの為に、シンジをここに連れてきたんだと思う?」

女アスカ「・・・」

Hアスカ「ここならね。あんたを、もっともっともっっっっと満たしてあげられるからなの」

シンジ「ど・・・・・・どういう――――」

ゾロゾロゾロゾロ…

シンジ「え。え、え、えっ???」

 
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 10:11:48.29:8tamlCcEO

まさか

 
205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 10:20:11.96:54nuY9Eu0

テクノブレイクしそう

 
215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 12:25:47.54:OTIZq31qP

本家エヴァからは程遠いストーリーに見えたが
「元のアスカの中にある色々な人格のアスカがぞろぞろ出てくる」となると
急に本家っぽい展開に


 
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 21:30:51.02:zU8oLBia0

姉アスカ「こんにちは、シンちゃん。私は『お姉さん気質のアスカ』よ」

メアスカ「初めましてシンジ様。私、『メイドなアスカ』です。左は『無口でクールなアスカ』」

無アスカ「・・・」

Eアスカ「私は―――」

僕アスカ「ああ、まぁ、自己紹介はおいおいしていけばいいさ」

シンジ「ア、アスカだらけだ・・・」

 
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 21:49:51.79:zU8oLBia0

Hアスカ「シンジ。これからは私達全員で、気の狂うほど愛してあげる」

シンジ「や、待って・・・んぐっ。ん、んンン?!」

Hアスカ「ん、んちゅっ。はふっ、ちゅ、ちゅぷ・・・ふふっ。ちゅぅぅ」

シンジ(ダ、ダメだっ。流されちゃ・・・ぁぁ・・・! あの、あの香りがぁ・・・)

チュプ、レロッ…チュププ…ン、チュ、クチュチュ…

シンジ(頭、が溶けて・・・舌・・・すご・・・ぁっ)

シンジ「んン・・・は、ぁ。はぁぁ~」

Hアスカ「んふ、ほぁら、もう蕩けてきた。抵抗しようとしたって無駄よ」

僕アスカ「首輪がある限り、成すがままにされるしかないからね」

Hアスカ「そっちじゃないわよ、つまんない奴ね。・・・シンジは知ってるわよね?
       私一人にだって、シンジだけじゃ抗うことなんてできないって」

 
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 22:03:50.15:zU8oLBia0

Hアスカ「今回はもう、いつもの邪魔は入らないし・・・」

女アスカ「ええ。私も」

シンジ「アスカ・・・」

女アスカ「ふふ。みんなアスカですよ。今回こそ私も、お相手します。シンジさん」

Hアスカ「シンジのここ・・・楽しみで待ちきれなくて、うずうずしてるわね」サワサワ

シンジ「ぁうっ」

Hアスカ「さあ、始めましょ」



シンジ「あ、ああ、ああああああ~~~~っっ」

 
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 22:33:52.62:zU8oLBia0

思うように動けず、ベッドをアスカ達に埋め尽くすアスカ達に、あっという間に取り押さえられた。
服を剥ぎ取られ、アスカ達が絡めるだけ絡みついてくる。
アスカの匂い、アスカの息、アスカの滑らかな肌が・・・・・・・・・僕の全てを包む。

すぐに舌と指が身体中をまさぐり出して。それだけで震えながら2度、達してしまう。
信じられないくらいキモチいい。
どこもかしこもしゃぶられ、吸われ、女の子の肉の柔らかさを執拗に覚えこまされる。

残った理性が喜んじゃいけないと僕自身に叫ぶ。叫ぶけど。
塗りつぶされて、心から喜んで、また達した。

首輪がなくても、多分、もう力なんて入らない・・・。

 
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 22:34:52.68:zU8oLBia0

『ボクっ娘のアスカ』が言った。
この空間では、食事もトイレも必要ない。疲れもしない。時間の流れも違う。

「ここであんたを、永遠の快楽の中に閉じ込めてあげる」

『エッチなアスカ』がそういったのが聞こえて。
それからのことはよく覚えてえてない。
ただとにかく、あすかたちにきもちよくされて、イって、イきつづけて

きもちぃぃ

 
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 22:51:28.71:zU8oLBia0

女アスカ「あ、あん、はっ、あ、ああっ! シンジさん!」

シンジ「・・・!・・・!・・・!」

どく、びゅるるるるぅッ

女アスカ「あああ~~~~」ビクビク・・・ドサッ

Eアスカ「イったらどきなさいよ。・・・ふふ、シンジのおちんちん・・・。れろぉっ」

姉アスカ「あっ、私もするわ。ちゅ、ちゅるる・・・。ああ、シンちゃんのせーし♥」

Eアスカ「シンジ、次はこのまま顔にちょうだい」

シンジ「ぁ・・・ぁ・・・ぁ・・・」

猫アスカ「れろ、ぺろっ・・・シンジ、乳首気持ちいーい?」

無アスカ「・・・・・・キス・・・ん」

シンジ「ん、ンんっ」

チュプ・・・チュゥ・・・

 
273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 22:51:32.92:nX9OT6I+0

         ミ =--!!-||--ト ! 、 
     ミ/ ミ 彡 川 川  彡 ヽ 
    / ミ ミ ミ!  ! ! ! 川 彡 ミ 
  才 三 二 三 = ミ ! ! !! ! !彳 iキ彡 
 壬 ミ 二 = 三 二 ミ 川 川 彡 二 彡 
. 孑 ミ 三 二 ≡ = ミ ヾ へ 川 彡 彡⌒\ 
,;;才彡 ミ彡``"'^“ ≡ ;;;ソ メヽヾ r タシろノ    iキミ 
(王ミ 彡 ミ ミ;;;;;: : : :               iミミキ 
\ミ 彡 ミ ミ;;;::: : : :     ゜           lミ彡ミ 
テ ミ 三ミ;; ; : : : :                lミ彡ミ 
/⌒\こ壬;;: : : :;;;;;;               |彳 
{ノ\`:::彡イ:::ヾ〃;;;;;;;;;;;;;,,,      ,,,,,;;;;;;=  /i 
i::  >:彡;;::ヾ:/ゝγ`````ヽ   /´´´ヽ  /l l 
\/(ヽ;;; ::::::::: ≠(.,-ェェ-、 )::: i::: r-ェェ-.  ト// 
  \__|;;;::::::::  \ ̄ ̄/::::: i  ̄ ̄ノ i//  
    !:::::::::l;:::    ̄ ;;;::::::  i  ̄   ノ 
     !;;;::::::\;;;;;;;;,,  ;;:::;;;::  i   /:/ 
     i;;::::::: : : ::::::::  (;; ___   ) :::::/::::/ 
  _/!:::: : : ::::::/ ,,,,,,;;;;;;;;U;;;;; ヽノ::/ 
- ''":::::/::::|\;;:: : :{ { ,,;;;;;……v…;;;; : :/ 
::::::::::::/::::::|::::::\:::::ゞ ヽ ´ ̄`ー´/:::/ 
::::::::::/::::::::|;;;/ : :\;;::  ::::`===:´ :/i:::\  
:::::::/:::::::::::|;/:: : : ::::\;; ; ;; ; ; ; ; ;;;ノi:::i::::::::`:ヽ、 
::/::::::::::::::|: :::  :::: : : :゙゙彳ミキ彡テ/:::::i:::::::::::::::::::::`:ヽ 


 
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 23:00:59.61:4D5llL1i0

>>273
ワロタwww枯れ果てたのかwwwww


 
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 23:03:01.28:zU8oLBia0

Eアスカ「あんっ。ぴくぴくしてきた」

姉アスカ「シンちゃん、出してぇ・・・じゅるるるッ」

シンジ「ぁ・・・・・・ぅっ!!」

どくっ! びゅるるルルルるるッッ

E・姉「「ああああ♥」」

・・・・・・

・・・

Hアスカ「シンジ、気持ちいい?」

シンジ「コクコク」

Hアスカ「ちゃんと言葉にして」

シンジ「・・・きもひ、ぃぃ」

 
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 23:05:57.74:zU8oLBia0

Eアスカ「ふふ。散々イったもんね」

Hアスカ「ねえ、シンジ。これからもずっと私達が、もっと沢山愛してあげる。
       身体が、本当に溶けてなくなるくらい」

シンジ「ぁぁぁ・・・」

Hアスカ「幸せって、思ってくれる? シンジ」

シンジ「し・・・しゃわ、へ」

Hアスカ「なら、元のアスカに会えなくても・・・・・・大丈夫だよね?」

シンジ「・・・」

女アスカ「シンジさん・・・」





ア―――ス―――カ―――?

 
279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 23:08:42.22:19/53QMk0

なんだか量産機が弐号機を貪ってる光景が浮かぶ

 
280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 23:13:28.44:afdmiPlx0

>>279
なんとなくわかる


 
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 23:17:39.03:zU8oLBia0

シンジ「ゴメン・・・。それ、は・・・・・・ダメ・・・・・・だ」

Eアスカ「!」

女アスカ「そんな・・・」

姉アスカ「シンちゃん、なんでよっ」

シンジ「キモチいいけど・・・うれしいけど・・・。
      それで誰かが―――『アスカ』がいなくてもいいなんて・・・ない」

僕アスカ「シンジ・・・」

Hアスカ「でも! 『アスカ』自身が外に出たくないのよ!?」

 
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 23:21:03.68:zU8oLBia0

シンジ「会って、直接確かめるよ。それまでは、絶対。納得しない」

Hアスカ「・・・」

シンジ「それに、『とても素直であまえたがりのアスカ』にも、まだ会えて無いんだ」

?アスカ「シンジ」

シンジ「取り返しに行くって、約束したから」

?アスカ「シンジぃぃぃぃ」ぎゅっ

シンジ「わっ!?」

素アスカ「ありがと! 好きぃぃぃぃ」

シンジ「え!??」

素アスカ「首輪、外しちゃう」

カチッ

Hアスカ「あ! あんた、いつの間に?!」

 
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 23:25:49.72:zU8oLBia0

素アスカ「シンジ、あっち! 走って」

シンジ「う、うんっ」

Eアスカ「こら、待ちなさいよ!!」

素アスカ「あそこをくぐって!―――よし、えいっ」

シュウウ・・・

シンジ「消えてく・・・。なにをしたの?」

素アスカ「『道』を閉じたの。しばらくは、みんなこっち来れないわ」

シンジ「すごいや」

素アスカ「あ。はい服ぅ」

シンジ「あ・・・ありがと ///」

 
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 23:44:04.80:zU8oLBia0

シンジ「ところで、今までどこにいたの?」

素アスカ「お部屋! みんなの邪魔しちゃダメーって。私は、シンジと外に出たがってたから」

シンジ「そっか」

素アスカ「チャンスを待ってたの。それが来たから、こっそり部屋を出て、紛れ込んで・・・。
       湖の精がね、今ならひきこもりに加えて、メンヘラと生理痛も併発してるから」

シンジ「そ、そーなんだ」

素アスカ「なんだか周期があるんだって。シンジ達と会った時もギリギリで、ちょっとヘンだったでしょ?」

シンジ「うん。話聞いてるようで全然聞いて無いっていうか。聞いてるけど解釈がおかしいっていうか」

素アスカ「ふんふん」

シンジ「君の事も、連れていかないで、ってお願いしたのにクーリングオフって・・・」

素アスカ「とにかく今なら、精の注意が行き届いてないのよ」

シンジ「それがチャンス?」

素アスカ「うん。私でも『道』を閉じたりできるし、元のアスカを守ってる部屋の扉も開けちゃうの」

シンジ「じゃあ!」

素アスカ「・・・ちょうど着いたわ。ここ」

 
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/20(月) 23:47:26.74:zU8oLBia0

素アスカ「それとね、シンジぃ。大事なこと忘れてた」

シンジ「なに?」

素アスカ「私、頑張った?」

シンジ「うん、もちろん。頑張ったし、おかげで僕のほうが助けられた」

素アスカ「じゃあ、いい子いい子して」

シンジ「いーこいーこ」ナデナデ

素アスカ「んふふ」

 
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 00:03:28.30:Go5Xo7Bs0

シュウウ・・・

シンジ「アスカ―――」

素アスカ「『アスカ』でしょ?」

シンジ「うん。なんでだかわからないけど、分かるよ。僕が一番知ってる、元のアスカだ。寝てるの?」

素アスカ「ずっと寝てるわ。夢を見てるんだって」

シンジ「夢?」

素アスカ「とても満ち足りた、幸せな夢」

 
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 00:03:57.26:Go5Xo7Bs0

シンジ「・・・」

素アスカ「だから、『アスカ』自身が望んでここにいるって言うのは、本当なの・・・」

シンジ「そんなっ!?」

Hアスカ「『アスカ』は、心にいくつも不安を抱えてたのよ」

女アスカ「だから湖の精は、ここで彼女を寝かせているんです」

シンジ「っ!」

素アスカ「あれ、なんで?」

僕アスカ「『道』は他にもあるんだよ。まぁ、おかげで随分と遠回りになったけどね」

シンジ「く・・・」

Hあすか「・・・・・・お願い、そんな目で見ないで。シンジ。もう、強引なことはしないから」

 
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 00:10:53.77:Go5Xo7Bs0

女アスカ「私達は一人一人が、『アスカ』の見ている夢」

姉アスカ「可能性とも言えるわ」

シンジ「可能性・・・?」

Hアスカ「『アスカ』は、私達の誰にでもなれる。伸ばせば、もっと素敵なものにも」

猫アスカ「でも可能性は、可能性でしか無いから―――」

無アスカ「・・・何も得られないまま終わるかも知れない」

僕アスカ「だから不安だらけなんだ」

Hアスカ「エヴァのこと。学校での振舞いも。女としても。それから、シンジとの関係も―――」

Eアスカ「夢の中でなら、そんな不安から自由になれるわ」

シンジ「じゃあ、アスカは・・・ここにいるほうがいいっていうの?」

 
294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 00:11:34.58:eiaMjdc90

エヴァっぽいwww

 
296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 00:13:13.57:JrXnAufw0

確かに全部の可能性合体させりゃ補完だわなww

 
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 00:31:20.23:Go5Xo7Bs0

メアスカ「少なくとも今、『アスカ』は眠っていたいと感じて、自ら瞼を下ろしているんです」

姉アスカ「けれど夢は、夢でしかないのよ」

猫アスカ「現実に生きたいと願える希望があれば、また目を開くにゃ」

Hアスカ「シンジ。ここから『アスカ』を連れ出したいなら、あんたがどうにかするのよ」

シンジ「僕が・・・」

 
306:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 00:35:08.42:tI3UOUD10

メ…メタボリック?

 
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 00:39:25.75:Go5Xo7Bs0

シンジ「もし・・・・・・僕がアスカを起こしたら、君達はどうなるの?」

Hアスカ「私達は、『アスカ』の見ている夢だから」

僕アスカ「消え去ることになるだろうね」

シンジ「?!」

素アスカ「・・・・・・」

シンジ「君も、知ってて・・・?」

素アスカ「うん・・・いいの。本当に、ただ消えちゃうわけじゃないもん。『アスカ』の中に還るだけよ」

シンジ「・・・」

素アスカ「シンジが『アスカ』と一緒にいれば、私もずっとシンジと一緒なの」

シンジ「アスカ!」

素アスカ「またアスカって呼んでくれて、ありがとっ。シンジ大好き」

女アスカ「――――――さあ。シンジさん。『アスカ』を起こしてあげてください」

 
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 00:46:42.70:Go5Xo7Bs0

シンジ「・・・・・・アスカ。聞こえてる?」

シンジ「僕は・・・ここからアスカを連れ出したい。またアスカと一緒に過ごしたいんだ」

シンジ「だけど、エヴァとか、学校のこととか。そういう不安を、僕がなくすことはできない」

シンジ「手助けなら・・・・・・できると思う」

シンジ「でも、一つだけ約束するよ。アスカがどう思っても、なにがあっても」



シンジ「僕は、惣流・アスカ・ラングレーのことが―――――」

 
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 09:58:53.70:Go5Xo7Bs0

エピローグ~

ヒカリ「お早う。アスカ、碇君」

アスカ「おっはよー! ヒカリ」

シンジ「おはよう、洞木さん」

トウジ「のうシンジ。ええ加減、はっきり認めてもええんちゃうか?」

シンジ「何を?」

ケンスケ「付き合ってるんだろ? 惣流と」

シンジ「えっ!? そそそそ、そんなことないよ」

アスカ「そそそそうよっ、この私がバカシンジとなんてなんて!!」

ケンスケ「・・・怪しいってレベルじゃないぞ、その反応」

 
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:02:57.71:Go5Xo7Bs0

シンジ「はい、アスカ。お弁当」

アスカ「ん」

ヒカリ「あ、今日は碇君が作ったんだ」

アスカ「まーね」

ヒカリ「いいなぁ。二人で作りっこできて」

アスカ「・・・作りっこか・・・そういうのも悪くないわね」

ヒカリ「?」

アスカ「ねえヒカリ。あのさ、今度、私に料理教えてくれない?」

ヒカリ「それは構わないけど・・・。アスカ、お弁当作ってたじゃない」

アスカ「あ、あれはだって、その。マグレみたいなもので」

ヒカリ「マグレでお弁当作っちゃったの?」

 
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:12:38.68:Go5Xo7Bs0

男子「あ、無くなってる・・・。誰か、シャーペンの芯くれねえ?」

アスカ「いいわよ」

男子「ウソつけ」

アスカ「HBでいい?」

男子「え、えっ、マジでくれるの?」

アスカ「なによ、芯くらいで大げさねえ。はい」

男子「ど・・・どうも」

トウジ「惣流のやつ、このところホンマおかしいのう」

シンジ「それは・・・えっと。ほら、成長期だから」

トウジ「関係あるかいな」

ケンスケ「ああ、まぁ、日々変わっていくもんではあるよな」

シンジ「そうだよ。アスカだけじゃなくてさ、僕らだって」

 
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:17:09.60:Go5Xo7Bs0

マヤ「B型ハーモニクステスト、問題なし。深度調整数値をすべてクリア」

リツコ「いい数値ね。また少し伸びてる」

ミサト「―――アスカ、もうあがっていいわよ。復帰してから絶好調じゃない」

アスカ「とーぜんよ! 傷ついたプライドの分は、自分で取り戻すんだから」

ミサト「その意気よ」

リツコ「実際大したものだわ。こうなると、『エヴァのエースなアスカ』も油断できないわね」

Eアスカ「ふん。私だってそう簡単に抜かれてやる気はないわ。でもまぁ、さすが『私』よね」

ミサト「ややこしいわね」

シンジ「段々慣れてきますよ」

素アスカ「そうよミサト。肝心なのは慣れよ! きっと」

 
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:27:23.19:Go5Xo7Bs0

シンジ「ところで今日はどうしたの? わざわざネルフに来るなんて」

Sアスカ「あんたバカァ? ネルフに出向く用事なんて限られてるでしょ。
       こっちに出っぱなしの『エヴァのエースなアスカ』の様子を見にきたに決まってるじゃない」

Mアスカ「それと、シンジ様に手紙を渡したくて」

Sアスカ「これよ」

ハラリ

Sアスカ「欲しけりゃ拾いなさい」

シンジ「ぁ・・・ありがと」

素アスカ「何のお手紙?」

Mアスカ「なんで私達が消えなかったかについてよ。
      『字のきれいなアスカ』が湖の精に話を聞いて、詳しく書いたみたい」

Sアスカ「ま、大雑把に言っちゃえば、あんたとセックスしすぎて、精液を受けすぎせいらしいけど」

シンジ「え゛」

Sアスカ「ほんの少しだけど生身に近づいたのよ。バカシンジのスケベも、役に立つ時があるのね」

シンジ「///」

 
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:32:48.24:Go5Xo7Bs0

シンジ「ん、あれ? だけど、じゃああの―――」

素アスカ「副司令は、どうしていつも立ってるの?」

冬月「どうしてと言われてもな」

素アスカ「疲れちゃうから、私、椅子探してきてあげる」

冬月「いやいや、これ待ちなさい」

シンジ「・・・」

Sアスカ「・・・・・・あの子は、私達の中でも変わり者だから」

アスカ「ちょっと、そこの私二人!! 私のいない隙に、シンジとイチャついてんじゃないわよ」

Mアスカ「いいじゃない。どうせ分身なんだから」

Sアスカ「はんっ、本体のくせに器が小さいわね」

アスカ「あんですってぇ?!」

 
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:38:20.35:Go5Xo7Bs0

こうして―――この騒動は一応、幕を閉じた。
『アスカ』が帰ってきたし、もう騒がなくなった、という意味で。
リツコさんは分析を諦めて「追いかけても届かないものだってあるのよ」と微笑んでいた。

実のところ、湖の精の住処でなにがあったのか、ミサトさん達には話していない部分もある。
戻ってみたら1日も経ってなかったけど、向こうでは何日も過ごしたらしい。
「らしい」なのは、ほとんどの時間快楽に漬かって、僕の頭がバカになってたから。

数日間、ずっとアスカ達とエッチしてたなんて、ちょっと言えない。

一方湖のアスカ達は、外の世界にも別荘を作る事を画策してる。
アスカだらけの家。
作るのはいいけど、近所になんて言い訳するんだろ?

 
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:46:25.13:Go5Xo7Bs0

アスカ「シンジ」

シンジ「なに?」

アスカ「あそこで寝てる時さ。私、沢山の夢を見たのよ」

シンジ「うん」

アスカ「夢の中で、色んな私になったわ。私から生まれた色んな私が体験した事もね、全部知ってる」

シンジ「え!? そ、それってつまり・・・」

アスカ「例えば、体育用具室でのこととか。シンジ、すっごく興奮してた」

シンジ「うっ」

アスカ「それに、大勢の私になって、シンジと―――」

シンジ「うあああ」

 
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:49:45.55:Go5Xo7Bs0

アスカ「ね。またしてみたい? あーいうこと」

シンジ「ア、アスカ」

アスカ「正直に言って」

シンジ「それは、まぁ・・・。無いわけじゃ、ないけど」

アスカ「ふぅん・・・。それでさ、私も、シンジにして欲しくなったことがあるの」

シンジ「なっ、なんでしょう」

アスカ「だっこ・・・して。頭撫でて」

シンジ「――――――・・・うん」

アスカ「ん。このまま寝ていい?」

シンジ「いいよ」

アスカ「おやすみ、シンジ」

シンジ「お休みなさい。アスカ」

 
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:52:47.58:Go5Xo7Bs0

ガシャーン ガシャーン

シンジ「ンン・・・なんだ? えっ・・・・・・えええ!?」

レイ「起きたのね、碇君」

シンジ「その声、綾波! なんで僕、エントリープラグにいるの??」

レイ「薬で深く眠ってもらって、私が乗せたの」

シンジ「!?」

レイ「・・・今、零号機でプラグを芦ノ湖に運んでいる途中。もう着くわ」

シンジ「芦ノ湖って。なんでまた?」

 
363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:54:36.66:wciUdB6e0

レイ、まさか…

 
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:55:12.76:Go5Xo7Bs0

レイ「碇君を落としてみたら、上手くいくかも知れないから」

シンジ「ま・・・・・・まさか」

レイ「増やすの」

シンジ「いや、ちょっと待ってよ?! 綾波、ストップ!」

レイ「えい」

シンジ「うわあああぁぁぁぁっっっ?!!!」

ドボーーーーンッ





美女「私は、芦ノ湖の精です。あなたが落としたのは―――」


おしまい

 
365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:55:36.87:xzC3mTai0

えええええええええええええ!

 
367:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:56:21.38:nWCJfYnO0

すげぇオチwでも楽しかったよ乙

 
368:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:59:10.58:1Yi7Um0t0

いやいや、まったく。
ナイスなオチで、面白かったよ!


 
369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 10:59:31.14:PJdhYhRo0

乙乙!!!!!1