- 女「アルパカを拾った」
女「アルパカと暮らし始めた」
1：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:27:44.42：TcTTqxPPO
女「……」ｼﾞ-
アルパカ「…(もむもむ)」ｼﾞ-
女「……」
女「…何食べるんでしょう」
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発！？
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
2：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:30:30.77：TcTTqxPPO
女「…とりあえず家に連れてきちゃった」
アルパカ「ぱか」
女「今ぱかって言ったぱかって」
5：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:32:46.27：TcTTqxPPO
女「それにしても」
アルパカ「(もむもむ)」
女「アルパカってもっと大きいはず」
女「そーっと」
アルパカ「べちょ」
女「ぎゃ」
女「また唾つけられた」
7：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:34:55.22：TcTTqxPPO
女「…あぁ」
アルパカ「(すやすや)」
女「まだ赤ちゃんなんだこの子」
女「やっぱりミルクとか用意するべきかな」
女「どうしよう」
女「冷蔵庫は……」
女「ダメだ」
女「ビールとコーラしかない」
8：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:36:02.84：rXdhWV6W0
>「ビールとコーラしかない」
とても好感が持てるね
10：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:37:06.00：TcTTqxPPO
女「なんか買ってこようかな、タバコもないし」
女「名前どうしよう」
アルパカ「(すやすやもむもむ)」
女「まぁいっか」
女「すぐ帰るからイイ子に寝ててね」
12：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:38:37.64：TcTTqxPPO
女「ただいま」
女「…」
アルパカ「ころころ」
女「いや、畳んだ洗濯物をそのままにしてた私が悪い」
アルパカ「もふもふ」
14：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:41:14.46：TcTTqxPPO
女「ほれ、稚児よ」
アルパカ「ぱかー」ﾌﾟｲｯ
女「…困ったな」
女「牛乳も、子猫用のミルクも、離乳食もリスのエサも食べないとは…」
アルパカ「もふもふ」
15：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:43:48.77：TcTTqxPPO
女「お腹空いてないのかもな」
女「ああ…一気に寒くなった」
女「窓を開けたくないが仕方ない」
しゅぼっ
女「…来月からどうしようかな」
アルパカ「(すやすや)」
16：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:46:15.60：TcTTqxPPO
女「リードとかつけてやるべきかな…」
アルパカ「つんつん」
女「こら！カートンの山をつつかない！」
アルパカ「びくっ」
女「…すまんよ」
アルパカ「…ぱか」
19：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:50:31.87：TcTTqxPPO
女「んしょ」
ﾌﾟｼｯ
女「…くぁー…」
女「うまい…」
女「ビールを水感覚で飲んじゃう私は終わってるんだろうな」
女「しかしうまい」
アルパカ「…じっ」
女「どうされた幼子」
アルパカ「…」
女「もしや」
女「ミルク皿に、と」
アルパカ「んくんく」
女「！！！」
22：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:53:43.97：TcTTqxPPO
アルパカ「ごくごく」
女「いいのかな」
アルパカ「…ぱかー！」
女「もっと欲しいのか」
アルパカ「ぱか！(きらきら)」
女「よし、家族が増えた祝いだ。飲もう飲もう」
アルパカ「ぱかぁー！(ばたばた)」
24：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:55:25.25：TcTTqxPPO
女「いやそれにしても」
アルパカ「んくんく」
女「ウイスキーも日本酒も飲めるのね」
アルパカ「んくんく」
26：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 00:59:58.38：TcTTqxPPO
女「おや」
アルパカ「(すぅすぅ)」
女「酔い潰れた」
女「それもそうか」
女「なんだかんだ言っても赤ちゃんじゃな」
女「山崎が半分になっちゃった…」
女「調子に乗って吟醸出さなくてよかった」
アルパカ「すやすや…」
女「テレビで見てるみたいな、真っ白なアルパカだなぁ」
女「かわいいなぁ」
27：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:03:36.65：TcTTqxPPO
女「タバコ吸って寝るかな」
アルパカ「…(ぴこぴこ)」
女「耳が動く…」
女「普通の毛布でいいよな」
女「妹弟とかいたらこんな感じなのかな」
女「…」
女「…部屋を冷やす訳にはいかん、外で吸うか」
アルパカ「すやすや…」
28：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:06:55.35：TcTTqxPPO
アルパカ「……すぅ」
アルパカ「…(ぱちっ)」
女「あ起きた」
アルパカ「！！」
女「２日目だし、酔い潰れたしな」
アルパカ「びくびく」
女「でもいきなり唾吐かなくてもいいんじゃないでしょうか」
アルパカ「ぱか…」
女「くさい…」
29：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:09:56.04：TcTTqxPPO
女「…」
アルパカ「ぱたぱた」
女「…」
アルパカ「ころころ」
女「お前は」
アルパカ「くぁぁ…」←あくび
女「二日酔いしないんですね」
30：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:13:18.50：TcTTqxPPO
女「とにかくどう世話しようかな」
アルパカ「ぱかー」
女「遊べってか」
女「えいっ」
アルパカ「もきゅっ(ころころ)」
女「えいっ」
アルパカ「ぱかー(ころころ)」
女「はいもふもふ」
アルパカ「ぱか(もふもふ)」
31：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:16:34.15：TcTTqxPPO
女「腹減った」
アルパカ「ぱか…(きゅう)」
女「昨日勢いで買った鶏肉がある」
アルパカ「ぱか」
女「親子丼にするかね」
アルパカ「ころころ」
女「お前はこっちだ」ひょいっ
アルパカ「ばたばた」
女「台所でごろごろするな」
ぱたん
アルパカ「ぷくー」
38：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:26:49.81：TcTTqxPPO
女「さて朝(昼)ごはんだ」
女「いただきます」
アルパカ「…」
女「…」もしゃもしゃ
女「食べる？」
アルパカ「むしゃむしゃ」
女「もう食べてるよ」
女「炊飯器に頭突っ込まないでお願い」
39：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:28:53.20：TcTTqxPPO
女「ほら米つぶついた」
アルパカ「ぐしぐし」
女「こするなって」
女「米でいいのか」
アルパカ「もきゅもきゅ」
41：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:38:07.39：TcTTqxPPO
女「アルパカの飼い方…」ｶﾁｶﾁ
女「水のお風呂はダメ、あ、麦とか食べるのか」
女「…」
女「…一頭で飼うなって…もう一匹拾えばええんですかい」
女「犬でもいいんだ…ラブプラスじゃダメだよなやっぱり」
女「…ぬいぐるみでしのぐか」
アルパカ「んむー♪」
女「…たまに歌うんだ。じゃあ酒を飲むアルパカは珍種なのかね」
42：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:41:05.97：TcTTqxPPO
アルパカ「ころころ」
女「…毛が落ちるな」
んずごおおおおおお
アルパカ「びくっ！」ﾄﾄﾄﾄ
女「掃除機こわいか」
女「押し入れに入っちゃったよあの子」
女「まあいいか」
ずごっぼああああああっ
アルパカ「ぶるぶる」
43：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:46:43.35：TcTTqxPPO
女「綺麗になった」
アルパカ「びくびく」
女「出てこい稚児よ」
アルパカ「ぶるぶる」
女「あらあら」
ｺﾄｯ ←缶ビール
アルパカ「！！」ぴこぴこ
アルパカ「♪」たたたた
アルパカ「つんつん」
アルパカ「…？」
女「残念、空だ」
アルパカ「ひどい」
女「えっ」
45：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:51:47.68：TcTTqxPPO
女「ほう」ぷにぷに
アルパカ「じたばた」
女「アルパカにも肉球があるのか」
アルパカ「ばたばた」
女「肉球とはまたちょっと違うけれど」
アルパカ「じったんばったん」
女「癖になるぜー」
アルパカ「べちょ」
女「ごめんね」
アルパカ「ばかー！」
女「馬鹿っつったこいつ」
46：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:58:11.13：TcTTqxPPO
女「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「んー♪」
女「意外と毛が細いんだね」
女「柔らかいし」
女「いい値がつきそうだ」
アルパカ「！」
アルパカ「べちょ」
47：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 01:59:13.05：TcTTqxPPO
女「悪かったって」
アルパカ「…」ﾌﾟｲｯ
女「(怒ると唾つけるんだ…)ごめんね」
アルパカ「…」ｹﾞｼｯ
女「肉球のおかげで痛くない」
女「唾攻撃の方が精神的ダメージもデカイし」
アルパカ「べちょっ」
女「……」←ちょっと毛を刈ってやりたくなった
48：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 02:04:20.80：TcTTqxPPO
女「…一日何回顔洗ってんだろ」
女「…タバコ吸ってこよ」
ﾊﾞﾀﾝ
アルパカ「…」
アルパカ「…ぱか……」
49：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 02:07:29.01：TcTTqxPPO
女「今日も元気だ、タバコが美味い」
女「…ん？」
女「…変な声が聞こえる」
50：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 02:10:40.28：TcTTqxPPO
女「ただいｍ」
アルパカ「ぱかぁー！！」
女「泣いてるのか」
女「鳴く時よりずっと高音」
女「こたえますな」
アルパカ「ぱかぱかぱか…」ｸﾞｼｸﾞｼ
アルパカ「ぴぁぁぁぁぁぁぁぁ！」じたばたじたばた
女「すごい泣き方」
51：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 02:13:53.18：TcTTqxPPO
女「ごめんごめん」ぎゅ
アルパカ「ぴきゃあああ！！」ﾎﾟｺﾎﾟｺ
女「いていていて顔を蹴るな」
アルパカ「ばかぁ…」ｸﾞｽｯ
女「喋るな、某CMからオファーがきちまう」
アルパカ「……」ｸﾞｽｸﾞｽ
アルパカ「…(すうすう)」
女「寝ちゃった」
52：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 02:17:08.95：TcTTqxPPO
女「子育ての道は険しい」
アルパカ「すやすや…」
女「ミネラルウォーターがいいんだってな、最初からそれを飲ましゃよかった」
女「あぁでも…」
女「たまにはぐうたらもいいか…」
ｺﾞﾛﾝ
女「あったかい」ぎゅう
アルパカ「すぴ……」
ﾓﾌﾓﾌ
62：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 02:46:45.74：TcTTqxPPO
アルパカ「…」むくっ
女「すぴー」
アルパカ「♪」ぺろぺろ
女「うーん…」
女「くさくて起きた……」
63：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 02:50:19.49：TcTTqxPPO
女「ダンボールに」
女「深夜拝借してきた綺麗な砂を」
女「投入」
女「おいで」
アルパカ「ぱかー」
ひょい
アルパカ「！」
女「即席砂浴び」
ばばばばばばばっ
女「…ベランダでやってよかった」
64：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 02:52:52.72：TcTTqxPPO
女「ブラッシングはよくないみたいだから」
どさどさっ
女「タオルを刻んだもの」
女「さぁ」
アルパカ「ころころ」
女「…混ざった」
女「白いタオルがいけないか」
女「一つの生命体に見える」
アルパカ「ころころ」
65：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 02:59:34.39：TcTTqxPPO
女「本当にころっとしてるね」
アルパカ「くぁー」←あくび
女「かわいいなぁ」
アルパカ「すとん」
女「いつもスフィンクス座りするよね」
アルパカ「ふぁらお」
女「稚児よ、本当は話せるだろう？」
67：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 03:07:25.49：TcTTqxPPO
女「ぱか」
アルパカ「ぱか」
女「これは？」
アルパカ「びーる」
女「これは？」
アルパカ「こーら」
女「…よくできましたぁぁ//」ぎゅむう
アルパカ「もきゅー」
86：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 13:09:31.77：TcTTqxPPO
アルパカ「つんつん」
女「どうされた」
アルパカ「おみず」
女「はいはい」
女「どうぞ」ｺﾄﾝ
アルパカ「んくんく」
女「どうしよう２才児並に喋るこいつ」
87：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 13:12:37.28：TcTTqxPPO
妹「よう久しぶりクソ姉貴」
女「学校はどうした」
妹「代休だよってお前なに飼っｔうわぁぁぁぁ！！！！」
アルパカ「べちょ」
女「通過儀礼だよね」
アルパカ「…」ｼﾞ-
88：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 13:17:29.12：TcTTqxPPO
妹「くっせぇぇぇ！！なんだコイツ！」
女「アルパカ」
妹「盗んだんだねお姉ちゃん！」
女「拾っちゃった」
アルパカ「ころころ」
妹「何のんきに言ってんの！」
89：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 13:18:51.67：TcTTqxPPO
アルパカ「ぱかぁー」ｽﾘｽﾘ
女「こんなに懐いてるのにぱか」
妹「アルパカは、ぱかーなんて言わないし、その子も普通の鳴き方じゃない」
女「え？」
女「でもぱかって」
アルパカ「ぱかぁー」
妹「ちゃんとﾌｪｪｴｪ-って感じで鳴いてるよ？」
女「なん…だと…」
91：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 13:24:19.09：TcTTqxPPO
妹「お姉ちゃん…いや姉貴…」
女「…」
アルパカ「ぱか」
妹「どこまでアホなんだこの姉貴」
女「ほれ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「ぱかぁー」
妹「ﾌｪｪｴｪ-って言った」
女「ぱかぁーって言った」
アルパカ「びーる！」
女「！」
妹「ちょっと強めにﾌｪｪｴｪ-って聞こえた」
女「…私にしか聞こえないのか？」
92：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 13:29:20.65：TcTTqxPPO
妹「クラレのCMじゃあるまいし、喋る訳ねーだろバカ姉貴…まぁいいわ、じゃあ保健所にみつかんなよ」ﾊﾞﾀﾝ
女「帰った」
アルパカ「ぱか」
女「ぱかって聞こえたし、ビールって言ってた」
女「とりあえず、この子のご飯と」
アルパカ「ころころ」
女「トイレ用の砂と」
女「ビールを買い足さなきゃな」
アルパカ「ぱかー」ｽﾘｽﾘ
女「待ってなさい」
93：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 13:40:07.75：TcTTqxPPO
アルパカ「…」ｸﾞｽｯ
アルパカ「ひとりぼっち」
アルパカ「！」
ぬいぐるみ「」
アルパカ「ぱか！」ｽﾘｽﾘ
アルパカ「♪」
94：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 13:41:07.58：TcTTqxPPO
女「あービール重い」
女「駐車場までの辛抱」
幼女１「きゃっきゃっ」
幼女２「まってー」ﾊﾞｻｯ
女「おっと」
幼女２「ごめんなさい…」
幼女１「だいじょうぶ？」
女「へーきだよ、ごめんね」
幼女１「よかった！」
幼女２「ばいばいお姉ちゃん！」
幼女１「ゆくえふめいの、アルパカのあかちゃんみつかったのかな」
幼女２「ねー」
女「あー原付って楽」
95：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 13:44:11.13：TcTTqxPPO
女「ただいまぁ」
アルパカ「ぱか！」
女「出迎えご苦労」
アルパカ「ぱか」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
女「あー…」
女「アルパカのぬいぐるみがよだれまみれだ」
96：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 13:49:00.69：TcTTqxPPO
女「麦食べる？」ｻﾞﾗｻﾞﾗ
アルパカ「！」ぴこぴこ
アルパカ「もしゃもしゃ」
女「ちゃんと食べてる」
女「大人になったら一日1kg食べるんだ」
女「その頃にゃ立派な酒豪だな」
アルパカ「もむもむ」
99：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 14:05:50.68：TcTTqxPPO
女「もう夜だね」
アルパカ「ころころ」
女「今日はコーラを」
アルパカ「けほけほ」
女「なぜだ」
アルパカ「けほけほ」
女「なぜビールはよくてコーラはダメなんだ」
100：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 14:09:35.36：TcTTqxPPO
女「…お、いかんメールが溜まってる」
女「仕事仕事」
アルパカ「すぅすぅ」
女「そうだ、アルパカの散歩やらなんやら調べたかったんだ」ｶﾁｶﾁ
「【毎日News】脱走？アルパカの赤ちゃん…」
女「ｋｗｓｋ」
101：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 14:13:06.23：TcTTqxPPO
女「…まいったな」
女「外見や重さ、うわ写真も乗ってる」
女「…ポンちゃんて言うんだ」
女「悪いがそんな名前じゃ満足しないタチでさ」
女「…返した方がいいんだろうか」
アルパカ「すやすや」
103：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 14:26:21.76：TcTTqxPPO
女「ポンちゃんはないな」
アルパカ「すぅすぅ」
女「幼子よ」
女「群れに帰るか？」
アルパカ「すよすよ…」
女「…」ｼｭﾎﾞ
女「…はぁ…」
104：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 14:32:54.30：WB+iyiWXO
かわいすぐるｗｗ
106：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 14:49:07.96：TcTTqxPPO
女「…」ｼｭﾎﾞ
女「呼吸するようにタバコを吸うのはよくない」
女「隠して飼うか…警察に届け出るか」
女「環境的にも返した方がずっといい」
女「仲間もできるだろうし」
女「…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
女「新しい角瓶」ｺﾞﾄﾝ
女「いただきます」ｺﾞｯｺﾞｯｺﾞｯ
女「…はぁ…」
108：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 14:52:59.46：TcTTqxPPO
女「…」ﾁﾗ
アルパカ「すやすや」ぴこぴこ
女「…かわいい」
女「……」ごくごく
女「ぷは」
女「シャワー浴びよう」
111：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 15:26:03.28：TcTTqxPPO
女「うーん…」
女「返した方がいいんだろう」ｶﾁｶﾁ
女「実際飼ってる人もいるんだな…」
女「…」ﾁﾗ
アルパカ「……くぁ」
女「何とかしてみるか」
女「こんな面白い飲み仲間、返す訳にはいかないな」
112：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 15:27:40.06：TcTTqxPPO
アルパカ「…」むくっ
アルパカ「…くぁ」
女「おはよう」
アルパカ「…ぱかぁ」
女「お前は」
アルパカ「ぱか」
女「帰る所があるはずだ」
114：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 15:32:26.99：TcTTqxPPO
アルパカ「…」
女「お前脱走してきたんだってな」
女「夜だったから見つからなかったかもしれないけれど」
女「警察もマスコミも、もちろん牧場の人達も」
女「お前を追い掛けてるみたいだ」
女「わかるか？」
アルパカ「…」
116：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 15:35:56.14：TcTTqxPPO
女「ここにいるのが迷惑だとか、これっぽっちも思っちゃいない、むしろ大歓迎だ」
女「だけど、この家じゃ充分にお前を大きくしてやれないし」
女「仲間も作れない」
アルパカ「なかま」
女「そうだ、仲間。家族。」
女「アルパカは本来一頭ではいられない。赤ん坊ならなおさらな。」
女「いつまでも仲良く晩酌できるとは限らないんだ」
アルパカ「…」
117：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 15:51:12.13：TcTTqxPPO
アルパカ「…」ｳﾙｳﾙ
女「…(そんな瞳、反則だ)」
女「おかあさん達の所に行くかい？」
アルパカ「いや」
女「なんで」
アルパカ「…」ｽﾘｽﾘ
女「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
女「よいしょ」ぎゅう
女「気持ちいい…」
118：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 15:59:20.36：TcTTqxPPO
アルパカ「…」
女「悲しいか」
アルパカ「…」ｽﾘｽﾘ
女「そうか…」
アルパカ「ごはん」
女「腹減っただけか！！」
アルパカ「んぐんぐ」
女「炊飯器に頭を突っ込むなぁぁ！！！」
119：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 16:01:59.37：TcTTqxPPO
女「全く…」ｼｭﾎﾞ
女「でもやっぱり返したくないな」ｽﾊﾟｰ
アルパカ「もむもむ」
女「いっそ買い取らせて貰えないかな」
女「…ん」
女「外は雨か」
アルパカ「もしゃもしゃ」
120：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 16:11:33.19：TcTTqxPPO
アルパカ「つんつん」
女「こら窓を触るな濡れてるから」
アルパカ「ぐしぐし」
ぬこ「みゃー」
女「おや」
アルパカ「？」
女「夢和歌じゃないか」
ぬこ「ふみー」
121：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 16:12:47.55：TcTTqxPPO
女「近所の野良だよ。私は夢和歌って呼んでる」
アルパカ「じー」
猫「じー」
アルパカ「にこ」
猫「にこー」
女「ふむ」
122：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 16:14:03.70：TcTTqxPPO
女「濡れるだろう、おいでやす」
猫「にゃあ」
アルパカ「じー」
女「唾つけたら引っ掻かれるぞ」
アルパカ「びくっ」
猫「にゃーん」
123：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 16:16:48.45：TcTTqxPPO
女「嘘だよ」
アルパカ「ほっ」
女「だいぶ大人しいし人懐っこい」
猫「ふみゃあ」ｽﾘｽﾘ
アルパカ「ぱか！」ｽﾘｽﾘ
ﾓﾌﾓﾌ
女「楽園はここに在り」
126：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 16:31:27.02：TcTTqxPPO
猫「ぽふぽふ」
アルパカ「ころころ」
女「いいなぁ」
猫「くぁー」
アルパカ「くぁ」
女「動物もあくび移るんだね」
猫「すよすよ…」
アルパカ「すやすや…」
女「なんだこの疎外感」
129：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 17:15:47.30：TcTTqxPPO
女「ご飯にしよう」
女「ちっこいのはまだ寝てるし」
ｼｮﾘｼｮﾘ
女「夢和歌は酒飲まないんだよなぁ」
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ
女「あのアルパカ、なんて呼ぶべきかな」
ｸﾞﾂｸﾞﾂ
女「梅千代…龍神丸…いいのが浮かばない」
女「よし妹に聞こう」
130：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 17:18:15.75：TcTTqxPPO
女「もしもし？」
妹『よぉアルパカ誘拐犯』
女「やめろ心に刺さる」
妹『なんか用？自首するの？』
女「いや名付けに困って」
妹『ふむ…』
妹『貪欲コンセント２号』ﾌﾟﾁｯﾂｰﾂｰﾂｰ
女「あいつめ」
ｸﾞﾂｸﾞﾂ
131：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 17:19:56.92：TcTTqxPPO
妹『なんだよ何回も電話すんな名前考えたじゃねぇか』
女「１号は誰なんだ」
妹『お前だよ』ﾌﾟﾁｯ ﾂｰﾂｰﾂｰ
女「名前はまた考えよう」
アルパカ「すぅすぅ」
猫「すぴー」
132：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 17:23:45.90：TcTTqxPPO
女「よし」
女「鶏肉以外具無しだがシチューが出来た」
女「米も炊けたし」
女「ツナ缶あったよな」
女「夢和歌はこれでよし」
ｶﾞﾁｬ
女「おやおはよう」
アルパカ「ぱかぁー！」
猫「ごろごろ」
女「背中に乗せたのか幼子よ」
133：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 17:39:20.67：TcTTqxPPO
女「鶏肉が１番好きだ」
猫「むぐむぐ」
アルパカ「もしゃもしゃ」
女「稚児よ、口が大きい割には可愛い食べ方をするよなぁ」
アルパカ「ぱか」
猫「にゃーん」
女「夢和歌は品のある食べ方だ」
女「私？角瓶とミネラルウォーターの区別がつかなくなってきたダメ女だよ」
136：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 17:55:58.69：TcTTqxPPO
アルパカ「ぱかぁ！」ｷﾗｷﾗ
女「ビールは後でな」
猫「ぴょん」ｽﾄｯ
女「夢和歌よ外はまだ雨だ」
女「家にいなさい」
猫「みー」ｽﾘｽﾘ
アルパカ「ぱか」ﾓﾌﾓﾌ
女「…２匹同時にﾓﾌﾓﾌしには来ないんだよなこいつら」
137：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 17:59:30.32：TcTTqxPPO
ﾌﾟｼｭ
女「かんぱーい」
アルパカ「ぱかー！」
猫「なー」
女「…くぁぁーっ…うまい」
アルパカ「んくんく」
猫「ぺろぺろ」
女「ミルクうまいか」
猫「にゃー」
女「じゃあ私達は」
ｺﾄﾝ
アルパカ「ぱか？」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ
女「カルアミルクで」
アルパカ「んくんく」
138：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 18:29:56.74：TcTTqxPPO
アルパカ「んくんく」
女「……」ｼｭﾎﾞ
猫「ふみゅ」
女「…」
女「どうするのが１番いいのかな」
アルパカ「んくんく」
139：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 18:31:11.14：TcTTqxPPO
女「ねぇ夢和歌」
猫「みゃあ」
女「離したくない…」
アルパカ「とろん」
141：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 19:19:24.24：TcTTqxPPO
アルパカ「すぅ…」
女「寝たか…」
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
女「私じゃこの子のお母さんは無理か？」
♪ﾓｯﾌﾓﾌ ﾆ ｼﾃﾔﾝﾖ-
女「妹か…」
女「もし」
妹『元気？ねりけし亜寒帯』
女「何そのねりけし亜寒帯て」
妹『お前の事』
妹『発狂ダイオードでも可』
女「嫌だ。で、何か用か」
妹『アルパカって、150万でお釣りくるんだってよ』
女「150万!?」
妹『そう』
女「知らなかった…」
妹『やっぱり馬鹿だな…じゃあな貪欲コンセントいち』ﾌﾟﾁｯ
女「そうだったのか…」
142：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 19:28:16.24：TcTTqxPPO
女「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
女「鶏肉オンリーのシチューはいいな」
女「ワインでも出すか」
猫「すやすや」
ｺﾞｿｺﾞｿ
女「ジョッキしかない…」
144：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 19:31:51.13：TcTTqxPPO
女「幼きアルパカの為」
女「よく考えよう」ｼｭﾎﾞ
女「…冷える」
女「ホタル族は寂しい」
女「返したら…牧場なりなんなりで、群れと楽しく暮らせる」
女「もし病気になっても、すぐに気付いて病院に連れてってもらえる」
女「栄養も偏らず、いずれは子供も残せるだろう」
女「酒もタバコの煙りもない、青空の下」
145：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 19:38:43.86：TcTTqxPPO
女「私がこのまま飼い続けたら？」
女「確かに充分とは言えないが部屋の広さもある」
女「仕事は家でしかやらないし、一日中見てやれる」
女「しかし周りは納得するだろうか」
女「同類の仲間も作れずに、今は散歩にも出してやれない」
女「酒飲み、ヘビースモーカーの私」
女「今年で21、関係ないか」
146：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 19:50:24.07：TcTTqxPPO
アルパカ「すう…」ﾋﾟｸｯ
猫「すよすよ…」
女「それでも離したくないのは…」
女「エゴだ…」
女「…エゴなんだ、素直に赤ん坊の幸せを願う事も出来ない」
女「…」ｼｭﾎﾞ
147：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 19:52:30.57：TcTTqxPPO
アルパカ「くいくい」
女「…」
アルパカ「つんつん」
女「…もう昼か」
女「おはよう」
アルパカ「はよ」
女「…夢和歌がいないな」
アルパカ「あっち」
女「出窓から帰ったか」
148：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 19:58:07.10：TcTTqxPPO
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「んむー♪」
女「本当にもふもふだ」
アルパカ「ぱかー」
女「ぎゃー」
ｺﾞﾛﾝ
女「ぎゅ」
アルパカ「ぎゅー」
149：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 20:06:54.01：TcTTqxPPO
女「晴れたね」
アルパカ「もむもむ」ｽﾄﾝ
女「出たスフィンクス座り」
女「お風呂にしよっか」
アルパカ「ぱか！」
ひょい
ばばばばばばばばっ
女「ああベランダが」
151：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 20:09:42.17：TcTTqxPPO
女「ほれ砂を取れ」ﾄﾞｻﾄﾞｻｯ
アルパカ「ころころ」
ﾓｻﾓｻ
隣人「今の…ヤギに見えたけど」
隣人「まさかぁ」
152：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 20:24:18.65：TcTTqxPPO
アルパカ「きょろきょろ」
女「夢和歌を探してるのか？」
アルパカ「こくん」
女「彼女は気まぐれにやってくる、何回か呼び出す事を試みたけれど―」
アルパカ「ぱかぱかぁー」
猫「ふにゃあ」
女「―エレガントな彼女は呼び出せなかった、ってお前ら」
153：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 20:27:14.21：TcTTqxPPO
女「すっかり仲良しだ」
アルパカ「んむー♪」
猫「みゃー」
女「幼子が歌えば夢和歌も歌う」
猫「ぴょん」
アルパカ「ぴょん、ぴょん、」
女「夢和歌が棚の上へ行けばついていこうとする」
ひょい
女「お前は跳べない、脚を痛めてしまうからおやめ」
アルパカ「ぱかぁ…」ｼｭﾝ
154：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 20:31:38.23：9hUjEjf/0
アルパカの毛から猫がもふっと出てくるのを予想したが違うかった
156：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 21:10:07.82：TcTTqxPPO
>>154
…もらったぜ
女「かくれんぼだ」
アルパカ「ぱかー」ﾄﾄﾄﾄ
猫「にゃあ」
女「もーいいかい」
女「探すか」
女「押し入れに…幼子よ、そんな所でスフィンクス座りしても布団にはなれない」
アルパカ「しゅん」
157：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 21:13:09.17：TcTTqxPPO
女「夢和歌は」
女「あいつ猫だから探すの骨だな」
女「ちょうどいい掃除しながら探そう」
二時間後
女「…ダメだ」
女「おーい降参、出て来てー」
猫「みゃーあ」ﾓﾌｯ
アルパカ「ぱかー」ﾓｯﾌﾓﾌ
女「」
女「腹の下に隠していたとは」
161：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 21:40:43.19：TcTTqxPPO
女「テレビでも見るか」
『( ^ω^)アルパカのポンちゃんが行方不明になって３日経ちましたお』
『( ^ω^)牧場主のツンさんですお』
『ξﾟ⊿ﾟ)ξアルパカは一頭でいると寂しくて死んでしまう事もあります…せめて、誰か優しい方が保護していてくれたら…』
女「」
162：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 21:46:45.24：TcTTqxPPO
『ξ;⊿;)ξお母さんのポンズちゃんも心配そうです』
ポンズちゃん「ﾌｪｴｪｪ-」
『ξﾟ⊿ﾟ)ξ見かけた方、どうぞ御一報お願い申し上げます！』
『( ^ω^)ポンちゃんは生まれて数ヶ月、真っ白で大きな目をしてますお』
『( ^ω^)写真がこちら…可愛いおっおっｗｗｗモフりてぇｗｗｗｗｗｗ』
『( ^ω^)アルパカをご存知ない方、パッと見子ヤギに見えるかもお』
ﾌﾟﾁｯ
女「どうするか…」ｽﾞｰﾝ
アルパカ「ころころ」
猫「くぁ」
163：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 21:49:52.71：TcTTqxPPO
女「こうなったら仕方ない」
女「いずれ見つかるんだ、ハラをくくろう」
女「ちょっと買い物行ってくるから、夢和歌。この家に誰もいれるな。若君を頼む」
猫「ごろごろ」
164：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 21:57:37.51：TcTTqxPPO
女「あああビールが、鏡月が、角瓶が重いいいい」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
警察官「あのちょっといいすか」
女「へ？」
警察官「この辺で、アルパカちゃん見ませんっしたぁ？」
女「い、いや見てないっす」
警察官「そっすかぁｗありゃあっしたぁｗｗｗｗｗｗ」
女「…ひょー」
165：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 22:01:34.09：TcTTqxPPO
女「ただいま」
アルパカ「ぱかぁ」ｽﾘｽﾘ
猫「なー」
女「子守の礼だよ」
猫「あぐあぐ」
女「今日も元気なホタル族っと」
女「ん」
隣人「あ」
女「ども」
隣人「こんちわ」
166：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 22:08:45.61：TcTTqxPPO
女「失礼！」
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ ｼｬ-!!
隣人「カーテン閉められた…」
隣人「あのお姉さん絶対あやしーよな」
女「あぶねぇ…」
アルパカ「ぱか？」
女「あまり大きな声で鳴くなよ」
アルパカ「ぱか」
167：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 22:13:38.40：TcTTqxPPO
女「時間の問題かもなぁ…」
アルパカ「くいくい」
女「ん」
アルパカ「びーる！」
女「はいはい」
女･アルパカ「かんぱーい」
アルパカ「んくんく」
女「くっはぁぁあ……」
女「うまいね」
168：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 22:23:03.01：TcTTqxPPO
女「…すぴー」
アルパカ「すよすよ」
猫「すうすう」
アルパカ･猫「ぴくん」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ ｽﾐﾏｾｰﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
女「すう…」
174：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 23:24:58.62：TcTTqxPPO
そろそろ書きます
SSつかスレ立て初めてで緊張しながら書いてます(´;ω;`)
あ、ちょっと並べてみた
176：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 23:35:09.22：TcTTqxPPO
179：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 23:42:01.21：BDbj7fPRO
なんかもう全部がかわいいんだけどなんなの？
181：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 23:47:19.05：TcTTqxPPO
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
アルパカ「ぱか」
ｸｲｸｲ
女「うーん…はっ」
ｽﾐﾏｾｰﾝ
女「…誰だ」
ｽﾐﾏｾｰﾝ 神奈川ﾃﾚﾋﾞﾉﾓﾉﾃﾞｽｶﾞ-
女「！？」
ｶﾞｯ
女「あっリモコンが」
182：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 23:52:40.22：TcTTqxPPO
川ﾟ-ﾟ)『…が、伺ってみましょうすみません』
『ハイ(高音)』
川ﾟ-ﾟ)『隣人の方でよろしいでしょうか』
隣人『そうなんです、偶然ベランダに出たら砂浴びしてるヤギみたいなのが見えてー(高音)』
女「見られてた…」ｶﾞｰﾝ
アルパカ「のぞきー」
女「もっと言ってやれ」
183：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/27(月) 23:56:55.72：TcTTqxPPO
川ﾟ-ﾟ)『では、もう一度ポンちゃんを保護しているとウワサのお宅に伺ってみます』
女「え」
川ﾟ-ﾟ)『すみませーん！』
ｺﾝｺﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ ｽﾐﾏｾｰﾝ
女「おおおおおマジか」
猫「みゃあ」
女「え？」
女「…よし」
184：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 00:03:11.27：E08jccbrO
川゜-ﾟ)「すみｍ」
ｶﾞﾁｬｯﾊﾞｺﾝ!!
川゜-ﾟ)「…痛い」
女「あらごめんあそばせ」
女「こんな大人数でいかがされたのかしら」
川゜-ﾟ)「あ、わたしテレビ神奈川のクーと申しますが…アルパカのポンちゃんを保護しているとのウワサを伺って参りました」
女「アルパカ？手のつけられない凶暴猫ならおりますけれど」
隣人「野良のミーちゃんじゃないの!?」
女「夢和歌の事か？彼女は家にいない」
185：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 00:07:08.42：E08jccbrO
隣人「とにかく、アタシ見たんだから！お邪魔するわ！」
川゜-ﾟ)『私達も行くぞ』ﾎﾞｿｯ
女「汚い所ですけれども」
隣人「あら？」
猫「ちょこん」
隣人「白い猫…チンチラかしら、毛が長いわ…」
猫「ふぎゃああああ」
隣人「きゃああ！」
女「お気をつけになっておくれやす。このコは私にしか懐いてないでざます」
隣人「頑張りすぎておかしいわよ日本語！」
186：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 00:11:34.09：E08jccbrO
隣人「…いないわ…」
川゜-ﾟ)「そのようですね」
女「まさかこの子とヤギをお間違えになられたのではなくって？」
隣人「…(あの猫ちゃん毛長いし…猫って砂浴びしたっけ？でも水嫌いだし…)」
女「お分かりになりましたらとっととお帰りになってくんなまし！」ｼｯｼｯ
川゜-ﾟ)「…という訳で、このお宅ではありませんでした。新たな情報お待ちしております」
187：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 00:13:39.94：E08jccbrO
女「……帰ったか」
女「窓もカーテンもしまってる」
女「出てきていいぞ」
アルパカ「ぱか…」ﾓﾌｯ
女「苦しかったろう押し入れの奥は」
188：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 00:17:16.04：E08jccbrO
猫「にゃーあ」
女「アルパカの毛があって助かった」
猫「ぷるぷる」
女「意外と前面だけの変装でもバレないね」
アルパカ「…」
女「…」
女「お腹にハゲを作ってごめんなぁ…慌てて毛を刈ったけれど、大丈夫か？」
アルパカ「ぱか！」ｷﾗｷﾗ
女「そうか…」
女「しかし」
女「早めに結論を出さなければならない」
190：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 00:23:08.10：E08jccbrO
隣人「くっそぉぉ…私すんごい恥ずかしい……」
川゜-ﾟ)「無駄足だったか…」
ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「どうでしたか!?」
川゜-ﾟ)「情報提供者の隣人さんと伺って、家の中も見せて貰えたんですが…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「違ったんですね…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「すみません、ありがとうございました…」
川゜-ﾟ)「…お力添えが出来なくて申し訳ありません」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「とんでもない！…もし新しい情報を見つけたら、また教えて頂けますか？」
川゜-ﾟ)「もちろん！！…では、すみません失礼いたします」
191：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 00:25:42.46：E08jccbrO
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「私のせいだわ…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「一体どこに行ってしまったのポンちゃん…」
ﾋﾗｯ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あら？何かしらこの白い毛…リポーターさんに付いてたみたいね」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…これって…」
192：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 00:39:07.66：E08jccbrO
女「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾓﾌﾓﾌ
アルパカ「ころころ」
女「夢和歌も帰ってしまったから」
アルパカ「ぱか」
女「なんか食べるか」
アルパカ「ぱかぁ！」
193：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 00:41:37.88：E08jccbrO
女「今日は雑炊」
アルパカ「ふぅふぅ」
女「冷えてきたな」
アルパカ「…ぶるっ」
女「暖房入れたから」
アルパカ「もむもむ」
194：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 00:46:14.17：E08jccbrO
アルパカ「あち」
女「冷まして食え」
女「若君用に麦オンリーなんだから」
アルパカ「んまい」
女「麦と少しの野菜を昆布だしで」
アルパカ「んー♪」
女「麦と言ったら」
アルパカ「びーる！」
女「よく分かってらっしゃる」
196：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 01:03:41.39：E08jccbrO
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「やっぱりそうだわ…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「この白くて長い、アルパカの毛より更に柔らかく細い毛…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「猫の毛じゃない」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「アルパカの赤ちゃんの毛だわ……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「やっぱりあのお家に…」
199：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 01:11:14.10：E08jccbrO
女「…」ｼｭﾎﾞ
隣人「こんばんは」
隣人「ベランダ越しに失礼します」
女「ごきげんよう」
隣人「今日はすみませんでした…」
女「なにが」ｼﾞｭｯ
隣人「あ、タバコ吸ってて平気ですのに！！」
女「マナーだよ、愛煙動物の。」
隣人「……興味半分で、昼のニュースに電話しちゃって…それで」
女「……そんなことか」
女（あああああ若様が起きませんよおにぃぃぃぃぃい！！！）ｶﾞｸｶﾞｸ
201：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 01:17:04.82：E08jccbrO
隣人「疑って騒ぎ立てて、すみませんでした！」ﾍﾟｺｯ
女「いや、ちょっとビックリしたけどなんか楽しかったから…」
隣人「きょとん」
女「いやなんでもない」
女「とにかく、気にしてないから大丈夫。そんな薄着じゃ冷えるから部屋に戻りなさんな」
隣人「……へくちっ！…すみません、そうさせてもらいます…おやすみなさい」
女「おやすみなさい」
女「…」ｼｭﾎﾞ
女（怖ぇぇぇぇ！！）
204：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 01:20:26.23：E08jccbrO
女（…はぁ）
女（……幼子よ、どちらがいい？）
女（…私と居るのと）
女（群れに戻るのと…）
206：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 01:27:58.43：E08jccbrO
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「おはよう…出掛けてくるわ」
('A`)「はよっす場長…ポン酢探しか？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ポンちゃんよ…心当たりがあるの」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「掃除雑用諸々頼むわ」
('A`)「ひでぇ」
川゜-ﾟ)『さて、今日のホクロ占いはー？』
('A`)「クーちゃん今日も可愛いなー」
208：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 01:38:10.10：E08jccbrO
女「ハラをくくる宣言したのに」
アルパカ「すよすよ…」ｺﾛﾝ
女「結局タバコ吸ってたら夜が明けちまった…」ｽﾞｰﾝ
女「仕事しよ」
女「はぁ…そうだ、アルパカ飼ってる人とかいるかもしれない。ツイッター行ってみよう」
女「ついーとけんさく」
『(30分前)アルパカ見つかんないのか…(ノ_・。)』
『(25分前)赤ちゃんアルパカの毛って最高級らしいよ!!(-"-;)』
『(25分前)アルパカ逃亡ｗｗｗ』
・
・
・
『(2分前)アルパカちゃん大丈夫かな？』『(2分前)毛刈り目的の誘拐とかじゃねーか？』
『(2分前)アルパカ泥棒死ね』
女「ひーん」
209：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 01:48:38.21：E08jccbrO
女「稚児よ」
アルパカ「ぱか？」
女「…」ぎゅう
女「お前はやはり自然と共にあった方がいい」
210：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 01:51:24.06：E08jccbrO
アルパカ「すよすよ…」
女「…まだ眠たいか」
女「ごめんごめん」
女「…」
211：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 01:53:14.17：E08jccbrO
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ええ、この辺りまでお願いします」
運ちゃん「隣町ですね…分かりました」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ（ポンちゃん…）
212：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 01:55:01.82：E08jccbrO
アルパカ「くぁ…」ぱち
アルパカ「はよ」
女「おはよう稚児よ」
アルパカ「ぱかぁー…」のびー
女「…（覚えてないみたいだ）」
214：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 02:04:15.18：E08jccbrO
女「お前は」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「んー♪」ﾓﾌﾓﾌ
女「…」
アルパカ「？」
女「自然と暮らした方がいい」
アルパカ「べちょっ」
215：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 02:07:17.40：E08jccbrO
女「久々の唾攻撃」ﾌｷﾌｷ
女「ろくに日の光を浴びれないこの家に居ちゃダメだ」
女「わかるか？」
アルパカ「…や」
女「嫌じゃないよ…でもな、」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
女「…」
女「ここで待ってろ」
217：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 02:16:31.05：E08jccbrO
女「はい」ｶﾞﾁｬ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「こんにちは…」
女「…どなた様で」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「私、なかよし牧場のツンていいます」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ニュースとかで、行方不明の赤ちゃんアルパカの話ご存知ですよね…」
女「クーってリポーターさんが来ました」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それで、あの、実は」
ｺﾞｿｺﾞｿ
女「…それは」
218：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 02:19:36.93：E08jccbrO
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…アルパカの赤ちゃんの毛です」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お宅にお邪魔したリポーターさんに付いてたものでした…」
女「…あ、えと」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「間違いだったらごめんなさい…もしかして本当は」
「ぱか」
女・ξﾟ⊿ﾟ)ξ「」
アルパカ「じー」
女「お前！」
ξ⊿)ξ「ポンちゃん！」
219：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 02:24:34.26：E08jccbrO
ξ;⊿;)ξ「…あぁよかった」
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「んー♪」
ξ;⊿;)ξ「無事でいてくれて本当によかった」
ξ;⊿;)ξ「なんとか小さい牧場をつくって」
ξ;⊿;)ξ「アルパカや羊を見にお客さんが少しづつ来始めて」
ξ;⊿;)ξ「なんとか頑張ってやってこれた中」
ξ;⊿;)ξ「初めてアルパカの赤ちゃんが産まれた」
ξ;⊿;)ξ「嬉しくて仕方なかったの」
ξ;⊿;)ξ「でも移動中の休憩時間に寝入ってしまって」
ξ;⊿;)ξ「起きた時にはもう居なかった」
220：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 02:32:37.83：E08jccbrO
ξ;⊿;)ξ「私は車を降りて探し回ったけれど
夜中だからか見つからなくて…
冷え込んで来て、更に焦ったわ…
ひとりぼっちにさせてしまったから…
ポンズちゃんも一緒に乗せてあげるべきだった…
結局見つからなかった…
でも…」
ξ⊿)ξ「優しい人に見付けて貰えて本当によかった…ごめんね…ひとりぼっちにさせてごめんねポンちゃん…」
女（愛してくれる、家族が）
女（ちゃんと迎えに来た）
女（いい事じゃないか）
女（なのになんで）
女（私は）
221：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 02:40:01.06：E08jccbrO
ξ;⊿;)ξ「ありがとうございました」
女「いえ…」
女（やっぱりこれでいいんだよ）
女（ちゃんと家族が）
女（仲間が）
女（あったかい居場所が）
女「ばいばい」
アルパカ「え？」
ξ;⊿;)ξ「ポンちゃんも」
アルパカ「…」
ξ;⊿;)ξ「お姉さんにさよなら」
アルパカ「…」
アルパカ「…ぴあああああああっ！！」
ξ;⊿;)ξ「こ、こんな声初めて聞いたわ！」
女「まずい、泣き出した」
223：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 02:45:21.09：E08jccbrO
アルパカ「やあああああ！！」ぽろぽろ
女「大丈夫だって！」ぎゅう
女「ちゃんと居るよ！傍にいるよ！」ぎゅうう
アルパカ「…ほんと？」ｸﾞｼｸﾞｼ
女「本当だ！！！」がっし
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…」
女「あ」
226：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:08:01.48：E08jccbrO
女「いやあの」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ポンちゃん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ポンちゃんのお母さんは」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ずっと待ってるよ」
アルパカ「…ぱか」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「帰ろう？」
アルパカ「…い」
女「嫌だ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「え？」
227：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:10:50.87：E08jccbrO
女「嫌だ…帰さない」
女「私の」
女「私の家族だ」
アルパカ「ぱか…」
ｽﾘｽﾘ
アルパカ「かぞく」
女「…」
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「すき」
女「…」
女「うん」
女「大好きだ」
228：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:13:40.23：E08jccbrO
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…そっか」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ポンちゃん…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「ぱか」ﾓﾌﾓﾌ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お母さんは、お姉さんだったのね」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ちゃんとあたためて」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「大切に想ってくれる家族が」
ξ;⊿;)ξ「出来たんだね」
アルパカ「…」ｽﾘｽﾘ
229：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:18:20.59：E08jccbrO
女「…(泣いたのは何年振りかな)」
女「その子を拾って、一緒に暮らしたけれど」
女「楽しかった」
女「話し相手から、友達みたいになって、今は家族に思えるんです」
女「聞いて下さいツンさん」
女「ここに300万あるんです」
231：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:25:15.53：E08jccbrO
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「売れって…事ですか」
女「違う」
女「家族の絆は金じゃ買えない」
女「もっと空気のいい所とか」
女「緑溢れる所とか」
女「場所を変える事も出来ます」
女「一頭で飼うのがよくないなら」
女「仲間を増やしてやりたいし」
女「この歳ならいくらでも稼ぎようがある」
女「この子はお金で買えないけれど、この金で暮らしを支えられる」
女「私が守る」
女「守らせて下さい」
女「一緒に居させて下さい」
女「お願いします」
232：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:30:45.57：E08jccbrO
女「車を買うつもりでとっておいたお金だけど」
女「家族の為なら惜しみ無く使える」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…」
ξ;⊿;)ξ「ポンちゃん」
アルパカ「ぱか」
ξ;⊿;)ξ「幸せ？」
アルパカ「しあわせ！」にこー
ξ;∀;)ξ「そう…」
ξ;⊿;)ξ「ばいばいポンちゃん」
233：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:35:46.25：E08jccbrO
女「じゃあ…」
ξ;⊿;)ξ「はい」
ξ;∀;)ξ「この子が１番幸せな居場所は」
ξ;∀;)ξ「あなたみたいです」
ξ;⊿;)ξ「ごめんなさい泣いてばかりで」
ξ;⊿;)ξ「もし何か分からない事とかあったら相談乗りますから」
女「ツンさん…」
アルパカ「…」ﾄﾄﾄﾄ
アルパカ「じっ」
ξ;⊿;)ξ
アルパカ「すき！」
ξ;∀;)ξ「私もだよ」
235：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:42:55.80：E08jccbrO
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「じゃあ…いつか遊びに来て下さいね！いつでも大歓迎ですから！」
女「ありがとうございますツンさん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ポンちゃんが素敵な家族に出会ってよかった」
女「…(恥ずかしい)」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
女「(あ)」
236：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:45:12.94：E08jccbrO
女「ツンさん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なんですか？」
女「この子、日本語喋りません？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「え？」
アルパカ「ぱかぁー」ｳﾙｳﾙ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ﾌｪｴｪｴｪ-って鳴いてますね…可愛いです」
女（マジか！！）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あのCMみたいに喋ればいいのにな」
アルパカ「びーる！びーる！」ﾓﾌｯ
女（まぁ…いいか）
とりあえずおわりぱか
237：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:46:21.79：4Rvb1PEEO
乙
俺これ好きぱか
241：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/09/28(火) 03:49:56.42：quW3LTGX0
乙でした
アルパカかわいかったしいい話だった
俺もアルパカとビール飲みたい
女「…とりあえず家に連れてきちゃった」
アルパカ「ぱか」
女「今ぱかって言ったぱかって」
女「それにしても」
アルパカ「(もむもむ)」
女「アルパカってもっと大きいはず」
女「そーっと」
アルパカ「べちょ」
女「ぎゃ」
女「また唾つけられた」
女「…あぁ」
アルパカ「(すやすや)」
女「まだ赤ちゃんなんだこの子」
女「やっぱりミルクとか用意するべきかな」
女「どうしよう」
女「冷蔵庫は……」
女「ダメだ」
女「ビールとコーラしかない」
>「ビールとコーラしかない」
とても好感が持てるね
女「なんか買ってこようかな、タバコもないし」
女「名前どうしよう」
アルパカ「(すやすやもむもむ)」
女「まぁいっか」
女「すぐ帰るからイイ子に寝ててね」
女「ただいま」
女「…」
アルパカ「ころころ」
女「いや、畳んだ洗濯物をそのままにしてた私が悪い」
アルパカ「もふもふ」
女「ほれ、稚児よ」
アルパカ「ぱかー」ﾌﾟｲｯ
女「…困ったな」
女「牛乳も、子猫用のミルクも、離乳食もリスのエサも食べないとは…」
アルパカ「もふもふ」
女「お腹空いてないのかもな」
女「ああ…一気に寒くなった」
女「窓を開けたくないが仕方ない」
しゅぼっ
女「…来月からどうしようかな」
アルパカ「(すやすや)」
女「リードとかつけてやるべきかな…」
アルパカ「つんつん」
女「こら！カートンの山をつつかない！」
アルパカ「びくっ」
女「…すまんよ」
アルパカ「…ぱか」
女「んしょ」
ﾌﾟｼｯ
女「…くぁー…」
女「うまい…」
女「ビールを水感覚で飲んじゃう私は終わってるんだろうな」
女「しかしうまい」
アルパカ「…じっ」
女「どうされた幼子」
アルパカ「…」
女「もしや」
女「ミルク皿に、と」
アルパカ「んくんく」
女「！！！」
アルパカ「ごくごく」
女「いいのかな」
アルパカ「…ぱかー！」
女「もっと欲しいのか」
アルパカ「ぱか！(きらきら)」
女「よし、家族が増えた祝いだ。飲もう飲もう」
アルパカ「ぱかぁー！(ばたばた)」
女「いやそれにしても」
アルパカ「んくんく」
女「ウイスキーも日本酒も飲めるのね」
アルパカ「んくんく」
女「おや」
アルパカ「(すぅすぅ)」
女「酔い潰れた」
女「それもそうか」
女「なんだかんだ言っても赤ちゃんじゃな」
女「山崎が半分になっちゃった…」
女「調子に乗って吟醸出さなくてよかった」
アルパカ「すやすや…」
女「テレビで見てるみたいな、真っ白なアルパカだなぁ」
女「かわいいなぁ」
女「タバコ吸って寝るかな」
アルパカ「…(ぴこぴこ)」
女「耳が動く…」
女「普通の毛布でいいよな」
女「妹弟とかいたらこんな感じなのかな」
女「…」
女「…部屋を冷やす訳にはいかん、外で吸うか」
アルパカ「すやすや…」
アルパカ「……すぅ」
アルパカ「…(ぱちっ)」
女「あ起きた」
アルパカ「！！」
女「２日目だし、酔い潰れたしな」
アルパカ「びくびく」
女「でもいきなり唾吐かなくてもいいんじゃないでしょうか」
アルパカ「ぱか…」
女「くさい…」
女「…」
アルパカ「ぱたぱた」
女「…」
アルパカ「ころころ」
女「お前は」
アルパカ「くぁぁ…」←あくび
女「二日酔いしないんですね」
女「とにかくどう世話しようかな」
アルパカ「ぱかー」
女「遊べってか」
女「えいっ」
アルパカ「もきゅっ(ころころ)」
女「えいっ」
アルパカ「ぱかー(ころころ)」
女「はいもふもふ」
アルパカ「ぱか(もふもふ)」
女「腹減った」
アルパカ「ぱか…(きゅう)」
女「昨日勢いで買った鶏肉がある」
アルパカ「ぱか」
女「親子丼にするかね」
アルパカ「ころころ」
女「お前はこっちだ」ひょいっ
アルパカ「ばたばた」
女「台所でごろごろするな」
ぱたん
アルパカ「ぷくー」
女「さて朝(昼)ごはんだ」
女「いただきます」
アルパカ「…」
女「…」もしゃもしゃ
女「食べる？」
アルパカ「むしゃむしゃ」
女「もう食べてるよ」
女「炊飯器に頭突っ込まないでお願い」
女「ほら米つぶついた」
アルパカ「ぐしぐし」
女「こするなって」
女「米でいいのか」
アルパカ「もきゅもきゅ」
女「アルパカの飼い方…」ｶﾁｶﾁ
女「水のお風呂はダメ、あ、麦とか食べるのか」
女「…」
女「…一頭で飼うなって…もう一匹拾えばええんですかい」
女「犬でもいいんだ…ラブプラスじゃダメだよなやっぱり」
女「…ぬいぐるみでしのぐか」
アルパカ「んむー♪」
女「…たまに歌うんだ。じゃあ酒を飲むアルパカは珍種なのかね」
アルパカ「ころころ」
女「…毛が落ちるな」
んずごおおおおおお
アルパカ「びくっ！」ﾄﾄﾄﾄ
女「掃除機こわいか」
女「押し入れに入っちゃったよあの子」
女「まあいいか」
ずごっぼああああああっ
アルパカ「ぶるぶる」
女「綺麗になった」
アルパカ「びくびく」
女「出てこい稚児よ」
アルパカ「ぶるぶる」
女「あらあら」
ｺﾄｯ ←缶ビール
アルパカ「！！」ぴこぴこ
アルパカ「♪」たたたた
アルパカ「つんつん」
アルパカ「…？」
女「残念、空だ」
アルパカ「ひどい」
女「えっ」
女「ほう」ぷにぷに
アルパカ「じたばた」
女「アルパカにも肉球があるのか」
アルパカ「ばたばた」
女「肉球とはまたちょっと違うけれど」
アルパカ「じったんばったん」
女「癖になるぜー」
アルパカ「べちょ」
女「ごめんね」
アルパカ「ばかー！」
女「馬鹿っつったこいつ」
女「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「んー♪」
女「意外と毛が細いんだね」
女「柔らかいし」
女「いい値がつきそうだ」
アルパカ「！」
アルパカ「べちょ」
女「悪かったって」
アルパカ「…」ﾌﾟｲｯ
女「(怒ると唾つけるんだ…)ごめんね」
アルパカ「…」ｹﾞｼｯ
女「肉球のおかげで痛くない」
女「唾攻撃の方が精神的ダメージもデカイし」
アルパカ「べちょっ」
女「……」←ちょっと毛を刈ってやりたくなった
女「…一日何回顔洗ってんだろ」
女「…タバコ吸ってこよ」
ﾊﾞﾀﾝ
アルパカ「…」
アルパカ「…ぱか……」
女「今日も元気だ、タバコが美味い」
女「…ん？」
女「…変な声が聞こえる」
女「ただいｍ」
アルパカ「ぱかぁー！！」
女「泣いてるのか」
女「鳴く時よりずっと高音」
女「こたえますな」
アルパカ「ぱかぱかぱか…」ｸﾞｼｸﾞｼ
アルパカ「ぴぁぁぁぁぁぁぁぁ！」じたばたじたばた
女「すごい泣き方」
女「ごめんごめん」ぎゅ
アルパカ「ぴきゃあああ！！」ﾎﾟｺﾎﾟｺ
女「いていていて顔を蹴るな」
アルパカ「ばかぁ…」ｸﾞｽｯ
女「喋るな、某CMからオファーがきちまう」
アルパカ「……」ｸﾞｽｸﾞｽ
アルパカ「…(すうすう)」
女「寝ちゃった」
女「子育ての道は険しい」
アルパカ「すやすや…」
女「ミネラルウォーターがいいんだってな、最初からそれを飲ましゃよかった」
女「あぁでも…」
女「たまにはぐうたらもいいか…」
ｺﾞﾛﾝ
女「あったかい」ぎゅう
アルパカ「すぴ……」
ﾓﾌﾓﾌ
アルパカ「…」むくっ
女「すぴー」
アルパカ「♪」ぺろぺろ
女「うーん…」
女「くさくて起きた……」
女「ダンボールに」
女「深夜拝借してきた綺麗な砂を」
女「投入」
女「おいで」
アルパカ「ぱかー」
ひょい
アルパカ「！」
女「即席砂浴び」
ばばばばばばばっ
女「…ベランダでやってよかった」
女「ブラッシングはよくないみたいだから」
どさどさっ
女「タオルを刻んだもの」
女「さぁ」
アルパカ「ころころ」
女「…混ざった」
女「白いタオルがいけないか」
女「一つの生命体に見える」
アルパカ「ころころ」
女「本当にころっとしてるね」
アルパカ「くぁー」←あくび
女「かわいいなぁ」
アルパカ「すとん」
女「いつもスフィンクス座りするよね」
アルパカ「ふぁらお」
女「稚児よ、本当は話せるだろう？」
女「ぱか」
アルパカ「ぱか」
女「これは？」
アルパカ「びーる」
女「これは？」
アルパカ「こーら」
女「…よくできましたぁぁ//」ぎゅむう
アルパカ「もきゅー」
アルパカ「つんつん」
女「どうされた」
アルパカ「おみず」
女「はいはい」
女「どうぞ」ｺﾄﾝ
アルパカ「んくんく」
女「どうしよう２才児並に喋るこいつ」
妹「よう久しぶりクソ姉貴」
女「学校はどうした」
妹「代休だよってお前なに飼っｔうわぁぁぁぁ！！！！」
アルパカ「べちょ」
女「通過儀礼だよね」
アルパカ「…」ｼﾞ-
妹「くっせぇぇぇ！！なんだコイツ！」
女「アルパカ」
妹「盗んだんだねお姉ちゃん！」
女「拾っちゃった」
アルパカ「ころころ」
妹「何のんきに言ってんの！」
アルパカ「ぱかぁー」ｽﾘｽﾘ
女「こんなに懐いてるのにぱか」
妹「アルパカは、ぱかーなんて言わないし、その子も普通の鳴き方じゃない」
女「え？」
女「でもぱかって」
アルパカ「ぱかぁー」
妹「ちゃんとﾌｪｪｴｪ-って感じで鳴いてるよ？」
女「なん…だと…」
妹「お姉ちゃん…いや姉貴…」
女「…」
アルパカ「ぱか」
妹「どこまでアホなんだこの姉貴」
女「ほれ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「ぱかぁー」
妹「ﾌｪｪｴｪ-って言った」
女「ぱかぁーって言った」
アルパカ「びーる！」
女「！」
妹「ちょっと強めにﾌｪｪｴｪ-って聞こえた」
女「…私にしか聞こえないのか？」
妹「クラレのCMじゃあるまいし、喋る訳ねーだろバカ姉貴…まぁいいわ、じゃあ保健所にみつかんなよ」ﾊﾞﾀﾝ
女「帰った」
アルパカ「ぱか」
女「ぱかって聞こえたし、ビールって言ってた」
女「とりあえず、この子のご飯と」
アルパカ「ころころ」
女「トイレ用の砂と」
女「ビールを買い足さなきゃな」
アルパカ「ぱかー」ｽﾘｽﾘ
女「待ってなさい」
アルパカ「…」ｸﾞｽｯ
アルパカ「ひとりぼっち」
アルパカ「！」
ぬいぐるみ「」
アルパカ「ぱか！」ｽﾘｽﾘ
アルパカ「♪」
女「あービール重い」
女「駐車場までの辛抱」
幼女１「きゃっきゃっ」
幼女２「まってー」ﾊﾞｻｯ
女「おっと」
幼女２「ごめんなさい…」
幼女１「だいじょうぶ？」
女「へーきだよ、ごめんね」
幼女１「よかった！」
幼女２「ばいばいお姉ちゃん！」
幼女１「ゆくえふめいの、アルパカのあかちゃんみつかったのかな」
幼女２「ねー」
女「あー原付って楽」
女「ただいまぁ」
アルパカ「ぱか！」
女「出迎えご苦労」
アルパカ「ぱか」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
女「あー…」
女「アルパカのぬいぐるみがよだれまみれだ」
女「麦食べる？」ｻﾞﾗｻﾞﾗ
アルパカ「！」ぴこぴこ
アルパカ「もしゃもしゃ」
女「ちゃんと食べてる」
女「大人になったら一日1kg食べるんだ」
女「その頃にゃ立派な酒豪だな」
アルパカ「もむもむ」
女「もう夜だね」
アルパカ「ころころ」
女「今日はコーラを」
アルパカ「けほけほ」
女「なぜだ」
アルパカ「けほけほ」
女「なぜビールはよくてコーラはダメなんだ」
女「…お、いかんメールが溜まってる」
女「仕事仕事」
アルパカ「すぅすぅ」
女「そうだ、アルパカの散歩やらなんやら調べたかったんだ」ｶﾁｶﾁ
「【毎日News】脱走？アルパカの赤ちゃん…」
女「ｋｗｓｋ」
女「…まいったな」
女「外見や重さ、うわ写真も乗ってる」
女「…ポンちゃんて言うんだ」
女「悪いがそんな名前じゃ満足しないタチでさ」
女「…返した方がいいんだろうか」
アルパカ「すやすや」
女「ポンちゃんはないな」
アルパカ「すぅすぅ」
女「幼子よ」
女「群れに帰るか？」
アルパカ「すよすよ…」
女「…」ｼｭﾎﾞ
女「…はぁ…」
かわいすぐるｗｗ
女「…」ｼｭﾎﾞ
女「呼吸するようにタバコを吸うのはよくない」
女「隠して飼うか…警察に届け出るか」
女「環境的にも返した方がずっといい」
女「仲間もできるだろうし」
女「…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
女「新しい角瓶」ｺﾞﾄﾝ
女「いただきます」ｺﾞｯｺﾞｯｺﾞｯ
女「…はぁ…」
女「…」ﾁﾗ
アルパカ「すやすや」ぴこぴこ
女「…かわいい」
女「……」ごくごく
女「ぷは」
女「シャワー浴びよう」
女「うーん…」
女「返した方がいいんだろう」ｶﾁｶﾁ
女「実際飼ってる人もいるんだな…」
女「…」ﾁﾗ
アルパカ「……くぁ」
女「何とかしてみるか」
女「こんな面白い飲み仲間、返す訳にはいかないな」
アルパカ「…」むくっ
アルパカ「…くぁ」
女「おはよう」
アルパカ「…ぱかぁ」
女「お前は」
アルパカ「ぱか」
女「帰る所があるはずだ」
アルパカ「…」
女「お前脱走してきたんだってな」
女「夜だったから見つからなかったかもしれないけれど」
女「警察もマスコミも、もちろん牧場の人達も」
女「お前を追い掛けてるみたいだ」
女「わかるか？」
アルパカ「…」
女「ここにいるのが迷惑だとか、これっぽっちも思っちゃいない、むしろ大歓迎だ」
女「だけど、この家じゃ充分にお前を大きくしてやれないし」
女「仲間も作れない」
アルパカ「なかま」
女「そうだ、仲間。家族。」
女「アルパカは本来一頭ではいられない。赤ん坊ならなおさらな。」
女「いつまでも仲良く晩酌できるとは限らないんだ」
アルパカ「…」
アルパカ「…」ｳﾙｳﾙ
女「…(そんな瞳、反則だ)」
女「おかあさん達の所に行くかい？」
アルパカ「いや」
女「なんで」
アルパカ「…」ｽﾘｽﾘ
女「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
女「よいしょ」ぎゅう
女「気持ちいい…」
アルパカ「…」
女「悲しいか」
アルパカ「…」ｽﾘｽﾘ
女「そうか…」
アルパカ「ごはん」
女「腹減っただけか！！」
アルパカ「んぐんぐ」
女「炊飯器に頭を突っ込むなぁぁ！！！」
女「全く…」ｼｭﾎﾞ
女「でもやっぱり返したくないな」ｽﾊﾟｰ
アルパカ「もむもむ」
女「いっそ買い取らせて貰えないかな」
女「…ん」
女「外は雨か」
アルパカ「もしゃもしゃ」
アルパカ「つんつん」
女「こら窓を触るな濡れてるから」
アルパカ「ぐしぐし」
ぬこ「みゃー」
女「おや」
アルパカ「？」
女「夢和歌じゃないか」
ぬこ「ふみー」
女「近所の野良だよ。私は夢和歌って呼んでる」
アルパカ「じー」
猫「じー」
アルパカ「にこ」
猫「にこー」
女「ふむ」
女「濡れるだろう、おいでやす」
猫「にゃあ」
アルパカ「じー」
女「唾つけたら引っ掻かれるぞ」
アルパカ「びくっ」
猫「にゃーん」
女「嘘だよ」
アルパカ「ほっ」
女「だいぶ大人しいし人懐っこい」
猫「ふみゃあ」ｽﾘｽﾘ
アルパカ「ぱか！」ｽﾘｽﾘ
ﾓﾌﾓﾌ
女「楽園はここに在り」
猫「ぽふぽふ」
アルパカ「ころころ」
女「いいなぁ」
猫「くぁー」
アルパカ「くぁ」
女「動物もあくび移るんだね」
猫「すよすよ…」
アルパカ「すやすや…」
女「なんだこの疎外感」
女「ご飯にしよう」
女「ちっこいのはまだ寝てるし」
ｼｮﾘｼｮﾘ
女「夢和歌は酒飲まないんだよなぁ」
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ
女「あのアルパカ、なんて呼ぶべきかな」
ｸﾞﾂｸﾞﾂ
女「梅千代…龍神丸…いいのが浮かばない」
女「よし妹に聞こう」
女「もしもし？」
妹『よぉアルパカ誘拐犯』
女「やめろ心に刺さる」
妹『なんか用？自首するの？』
女「いや名付けに困って」
妹『ふむ…』
妹『貪欲コンセント２号』ﾌﾟﾁｯﾂｰﾂｰﾂｰ
女「あいつめ」
ｸﾞﾂｸﾞﾂ
妹『なんだよ何回も電話すんな名前考えたじゃねぇか』
女「１号は誰なんだ」
妹『お前だよ』ﾌﾟﾁｯ ﾂｰﾂｰﾂｰ
女「名前はまた考えよう」
アルパカ「すぅすぅ」
猫「すぴー」
女「よし」
女「鶏肉以外具無しだがシチューが出来た」
女「米も炊けたし」
女「ツナ缶あったよな」
女「夢和歌はこれでよし」
ｶﾞﾁｬ
女「おやおはよう」
アルパカ「ぱかぁー！」
猫「ごろごろ」
女「背中に乗せたのか幼子よ」
女「鶏肉が１番好きだ」
猫「むぐむぐ」
アルパカ「もしゃもしゃ」
女「稚児よ、口が大きい割には可愛い食べ方をするよなぁ」
アルパカ「ぱか」
猫「にゃーん」
女「夢和歌は品のある食べ方だ」
女「私？角瓶とミネラルウォーターの区別がつかなくなってきたダメ女だよ」
アルパカ「ぱかぁ！」ｷﾗｷﾗ
女「ビールは後でな」
猫「ぴょん」ｽﾄｯ
女「夢和歌よ外はまだ雨だ」
女「家にいなさい」
猫「みー」ｽﾘｽﾘ
アルパカ「ぱか」ﾓﾌﾓﾌ
女「…２匹同時にﾓﾌﾓﾌしには来ないんだよなこいつら」
ﾌﾟｼｭ
女「かんぱーい」
アルパカ「ぱかー！」
猫「なー」
女「…くぁぁーっ…うまい」
アルパカ「んくんく」
猫「ぺろぺろ」
女「ミルクうまいか」
猫「にゃー」
女「じゃあ私達は」
ｺﾄﾝ
アルパカ「ぱか？」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ
女「カルアミルクで」
アルパカ「んくんく」
アルパカ「んくんく」
女「……」ｼｭﾎﾞ
猫「ふみゅ」
女「…」
女「どうするのが１番いいのかな」
アルパカ「んくんく」
女「ねぇ夢和歌」
猫「みゃあ」
女「離したくない…」
アルパカ「とろん」
アルパカ「すぅ…」
女「寝たか…」
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
女「私じゃこの子のお母さんは無理か？」
♪ﾓｯﾌﾓﾌ ﾆ ｼﾃﾔﾝﾖ-
女「妹か…」
女「もし」
妹『元気？ねりけし亜寒帯』
女「何そのねりけし亜寒帯て」
妹『お前の事』
妹『発狂ダイオードでも可』
女「嫌だ。で、何か用か」
妹『アルパカって、150万でお釣りくるんだってよ』
女「150万!?」
妹『そう』
女「知らなかった…」
妹『やっぱり馬鹿だな…じゃあな貪欲コンセントいち』ﾌﾟﾁｯ
女「そうだったのか…」
女「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
女「鶏肉オンリーのシチューはいいな」
女「ワインでも出すか」
猫「すやすや」
ｺﾞｿｺﾞｿ
女「ジョッキしかない…」
女「幼きアルパカの為」
女「よく考えよう」ｼｭﾎﾞ
女「…冷える」
女「ホタル族は寂しい」
女「返したら…牧場なりなんなりで、群れと楽しく暮らせる」
女「もし病気になっても、すぐに気付いて病院に連れてってもらえる」
女「栄養も偏らず、いずれは子供も残せるだろう」
女「酒もタバコの煙りもない、青空の下」
女「私がこのまま飼い続けたら？」
女「確かに充分とは言えないが部屋の広さもある」
女「仕事は家でしかやらないし、一日中見てやれる」
女「しかし周りは納得するだろうか」
女「同類の仲間も作れずに、今は散歩にも出してやれない」
女「酒飲み、ヘビースモーカーの私」
女「今年で21、関係ないか」
アルパカ「すう…」ﾋﾟｸｯ
猫「すよすよ…」
女「それでも離したくないのは…」
女「エゴだ…」
女「…エゴなんだ、素直に赤ん坊の幸せを願う事も出来ない」
女「…」ｼｭﾎﾞ
アルパカ「くいくい」
女「…」
アルパカ「つんつん」
女「…もう昼か」
女「おはよう」
アルパカ「はよ」
女「…夢和歌がいないな」
アルパカ「あっち」
女「出窓から帰ったか」
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「んむー♪」
女「本当にもふもふだ」
アルパカ「ぱかー」
女「ぎゃー」
ｺﾞﾛﾝ
女「ぎゅ」
アルパカ「ぎゅー」
女「晴れたね」
アルパカ「もむもむ」ｽﾄﾝ
女「出たスフィンクス座り」
女「お風呂にしよっか」
アルパカ「ぱか！」
ひょい
ばばばばばばばばっ
女「ああベランダが」
女「ほれ砂を取れ」ﾄﾞｻﾄﾞｻｯ
アルパカ「ころころ」
ﾓｻﾓｻ
隣人「今の…ヤギに見えたけど」
隣人「まさかぁ」
アルパカ「きょろきょろ」
女「夢和歌を探してるのか？」
アルパカ「こくん」
女「彼女は気まぐれにやってくる、何回か呼び出す事を試みたけれど―」
アルパカ「ぱかぱかぁー」
猫「ふにゃあ」
女「―エレガントな彼女は呼び出せなかった、ってお前ら」
女「すっかり仲良しだ」
アルパカ「んむー♪」
猫「みゃー」
女「幼子が歌えば夢和歌も歌う」
猫「ぴょん」
アルパカ「ぴょん、ぴょん、」
女「夢和歌が棚の上へ行けばついていこうとする」
ひょい
女「お前は跳べない、脚を痛めてしまうからおやめ」
アルパカ「ぱかぁ…」ｼｭﾝ
アルパカの毛から猫がもふっと出てくるのを予想したが違うかった
>>154
…もらったぜ
女「かくれんぼだ」
アルパカ「ぱかー」ﾄﾄﾄﾄ
猫「にゃあ」
女「もーいいかい」
女「探すか」
女「押し入れに…幼子よ、そんな所でスフィンクス座りしても布団にはなれない」
アルパカ「しゅん」
女「夢和歌は」
女「あいつ猫だから探すの骨だな」
女「ちょうどいい掃除しながら探そう」
二時間後
女「…ダメだ」
女「おーい降参、出て来てー」
猫「みゃーあ」ﾓﾌｯ
アルパカ「ぱかー」ﾓｯﾌﾓﾌ
女「」
女「腹の下に隠していたとは」
女「テレビでも見るか」
『( ^ω^)アルパカのポンちゃんが行方不明になって３日経ちましたお』
『( ^ω^)牧場主のツンさんですお』
『ξﾟ⊿ﾟ)ξアルパカは一頭でいると寂しくて死んでしまう事もあります…せめて、誰か優しい方が保護していてくれたら…』
女「」
『ξ;⊿;)ξお母さんのポンズちゃんも心配そうです』
ポンズちゃん「ﾌｪｴｪｪ-」
『ξﾟ⊿ﾟ)ξ見かけた方、どうぞ御一報お願い申し上げます！』
『( ^ω^)ポンちゃんは生まれて数ヶ月、真っ白で大きな目をしてますお』
『( ^ω^)写真がこちら…可愛いおっおっｗｗｗモフりてぇｗｗｗｗｗｗ』
『( ^ω^)アルパカをご存知ない方、パッと見子ヤギに見えるかもお』
ﾌﾟﾁｯ
女「どうするか…」ｽﾞｰﾝ
アルパカ「ころころ」
猫「くぁ」
女「こうなったら仕方ない」
女「いずれ見つかるんだ、ハラをくくろう」
女「ちょっと買い物行ってくるから、夢和歌。この家に誰もいれるな。若君を頼む」
猫「ごろごろ」
女「あああビールが、鏡月が、角瓶が重いいいい」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
警察官「あのちょっといいすか」
女「へ？」
警察官「この辺で、アルパカちゃん見ませんっしたぁ？」
女「い、いや見てないっす」
警察官「そっすかぁｗありゃあっしたぁｗｗｗｗｗｗ」
女「…ひょー」
女「ただいま」
アルパカ「ぱかぁ」ｽﾘｽﾘ
猫「なー」
女「子守の礼だよ」
猫「あぐあぐ」
女「今日も元気なホタル族っと」
女「ん」
隣人「あ」
女「ども」
隣人「こんちわ」
女「失礼！」
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ ｼｬ-!!
隣人「カーテン閉められた…」
隣人「あのお姉さん絶対あやしーよな」
女「あぶねぇ…」
アルパカ「ぱか？」
女「あまり大きな声で鳴くなよ」
アルパカ「ぱか」
女「時間の問題かもなぁ…」
アルパカ「くいくい」
女「ん」
アルパカ「びーる！」
女「はいはい」
女･アルパカ「かんぱーい」
アルパカ「んくんく」
女「くっはぁぁあ……」
女「うまいね」
女「…すぴー」
アルパカ「すよすよ」
猫「すうすう」
アルパカ･猫「ぴくん」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ ｽﾐﾏｾｰﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
女「すう…」
そろそろ書きます
SSつかスレ立て初めてで緊張しながら書いてます(´;ω;`)
あ、ちょっと並べてみた
なんかもう全部がかわいいんだけどなんなの？
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
アルパカ「ぱか」
ｸｲｸｲ
女「うーん…はっ」
ｽﾐﾏｾｰﾝ
女「…誰だ」
ｽﾐﾏｾｰﾝ 神奈川ﾃﾚﾋﾞﾉﾓﾉﾃﾞｽｶﾞ-
女「！？」
ｶﾞｯ
女「あっリモコンが」
川ﾟ-ﾟ)『…が、伺ってみましょうすみません』
『ハイ(高音)』
川ﾟ-ﾟ)『隣人の方でよろしいでしょうか』
隣人『そうなんです、偶然ベランダに出たら砂浴びしてるヤギみたいなのが見えてー(高音)』
女「見られてた…」ｶﾞｰﾝ
アルパカ「のぞきー」
女「もっと言ってやれ」
川ﾟ-ﾟ)『では、もう一度ポンちゃんを保護しているとウワサのお宅に伺ってみます』
女「え」
川ﾟ-ﾟ)『すみませーん！』
ｺﾝｺﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ ｽﾐﾏｾｰﾝ
女「おおおおおマジか」
猫「みゃあ」
女「え？」
女「…よし」
川゜-ﾟ)「すみｍ」
ｶﾞﾁｬｯﾊﾞｺﾝ!!
川゜-ﾟ)「…痛い」
女「あらごめんあそばせ」
女「こんな大人数でいかがされたのかしら」
川゜-ﾟ)「あ、わたしテレビ神奈川のクーと申しますが…アルパカのポンちゃんを保護しているとのウワサを伺って参りました」
女「アルパカ？手のつけられない凶暴猫ならおりますけれど」
隣人「野良のミーちゃんじゃないの!?」
女「夢和歌の事か？彼女は家にいない」
隣人「とにかく、アタシ見たんだから！お邪魔するわ！」
川゜-ﾟ)『私達も行くぞ』ﾎﾞｿｯ
女「汚い所ですけれども」
隣人「あら？」
猫「ちょこん」
隣人「白い猫…チンチラかしら、毛が長いわ…」
猫「ふぎゃああああ」
隣人「きゃああ！」
女「お気をつけになっておくれやす。このコは私にしか懐いてないでざます」
隣人「頑張りすぎておかしいわよ日本語！」
隣人「…いないわ…」
川゜-ﾟ)「そのようですね」
女「まさかこの子とヤギをお間違えになられたのではなくって？」
隣人「…(あの猫ちゃん毛長いし…猫って砂浴びしたっけ？でも水嫌いだし…)」
女「お分かりになりましたらとっととお帰りになってくんなまし！」ｼｯｼｯ
川゜-ﾟ)「…という訳で、このお宅ではありませんでした。新たな情報お待ちしております」
女「……帰ったか」
女「窓もカーテンもしまってる」
女「出てきていいぞ」
アルパカ「ぱか…」ﾓﾌｯ
女「苦しかったろう押し入れの奥は」
猫「にゃーあ」
女「アルパカの毛があって助かった」
猫「ぷるぷる」
女「意外と前面だけの変装でもバレないね」
アルパカ「…」
女「…」
女「お腹にハゲを作ってごめんなぁ…慌てて毛を刈ったけれど、大丈夫か？」
アルパカ「ぱか！」ｷﾗｷﾗ
女「そうか…」
女「しかし」
女「早めに結論を出さなければならない」
隣人「くっそぉぉ…私すんごい恥ずかしい……」
川゜-ﾟ)「無駄足だったか…」
ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「どうでしたか!?」
川゜-ﾟ)「情報提供者の隣人さんと伺って、家の中も見せて貰えたんですが…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「違ったんですね…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「すみません、ありがとうございました…」
川゜-ﾟ)「…お力添えが出来なくて申し訳ありません」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「とんでもない！…もし新しい情報を見つけたら、また教えて頂けますか？」
川゜-ﾟ)「もちろん！！…では、すみません失礼いたします」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「私のせいだわ…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「一体どこに行ってしまったのポンちゃん…」
ﾋﾗｯ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あら？何かしらこの白い毛…リポーターさんに付いてたみたいね」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…これって…」
女「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾓﾌﾓﾌ
アルパカ「ころころ」
女「夢和歌も帰ってしまったから」
アルパカ「ぱか」
女「なんか食べるか」
アルパカ「ぱかぁ！」
女「今日は雑炊」
アルパカ「ふぅふぅ」
女「冷えてきたな」
アルパカ「…ぶるっ」
女「暖房入れたから」
アルパカ「もむもむ」
アルパカ「あち」
女「冷まして食え」
女「若君用に麦オンリーなんだから」
アルパカ「んまい」
女「麦と少しの野菜を昆布だしで」
アルパカ「んー♪」
女「麦と言ったら」
アルパカ「びーる！」
女「よく分かってらっしゃる」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「やっぱりそうだわ…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「この白くて長い、アルパカの毛より更に柔らかく細い毛…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「猫の毛じゃない」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「アルパカの赤ちゃんの毛だわ……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「やっぱりあのお家に…」
女「…」ｼｭﾎﾞ
隣人「こんばんは」
隣人「ベランダ越しに失礼します」
女「ごきげんよう」
隣人「今日はすみませんでした…」
女「なにが」ｼﾞｭｯ
隣人「あ、タバコ吸ってて平気ですのに！！」
女「マナーだよ、愛煙動物の。」
隣人「……興味半分で、昼のニュースに電話しちゃって…それで」
女「……そんなことか」
女（あああああ若様が起きませんよおにぃぃぃぃぃい！！！）ｶﾞｸｶﾞｸ
隣人「疑って騒ぎ立てて、すみませんでした！」ﾍﾟｺｯ
女「いや、ちょっとビックリしたけどなんか楽しかったから…」
隣人「きょとん」
女「いやなんでもない」
女「とにかく、気にしてないから大丈夫。そんな薄着じゃ冷えるから部屋に戻りなさんな」
隣人「……へくちっ！…すみません、そうさせてもらいます…おやすみなさい」
女「おやすみなさい」
女「…」ｼｭﾎﾞ
女（怖ぇぇぇぇ！！）
女（…はぁ）
女（……幼子よ、どちらがいい？）
女（…私と居るのと）
女（群れに戻るのと…）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「おはよう…出掛けてくるわ」
('A`)「はよっす場長…ポン酢探しか？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ポンちゃんよ…心当たりがあるの」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「掃除雑用諸々頼むわ」
('A`)「ひでぇ」
川゜-ﾟ)『さて、今日のホクロ占いはー？』
('A`)「クーちゃん今日も可愛いなー」
女「ハラをくくる宣言したのに」
アルパカ「すよすよ…」ｺﾛﾝ
女「結局タバコ吸ってたら夜が明けちまった…」ｽﾞｰﾝ
女「仕事しよ」
女「はぁ…そうだ、アルパカ飼ってる人とかいるかもしれない。ツイッター行ってみよう」
女「ついーとけんさく」
『(30分前)アルパカ見つかんないのか…(ノ_・。)』
『(25分前)赤ちゃんアルパカの毛って最高級らしいよ!!(-"-;)』
『(25分前)アルパカ逃亡ｗｗｗ』
・
・
・
『(2分前)アルパカちゃん大丈夫かな？』『(2分前)毛刈り目的の誘拐とかじゃねーか？』
『(2分前)アルパカ泥棒死ね』
女「ひーん」
女「稚児よ」
アルパカ「ぱか？」
女「…」ぎゅう
女「お前はやはり自然と共にあった方がいい」
アルパカ「すよすよ…」
女「…まだ眠たいか」
女「ごめんごめん」
女「…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ええ、この辺りまでお願いします」
運ちゃん「隣町ですね…分かりました」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ（ポンちゃん…）
アルパカ「くぁ…」ぱち
アルパカ「はよ」
女「おはよう稚児よ」
アルパカ「ぱかぁー…」のびー
女「…（覚えてないみたいだ）」
女「お前は」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「んー♪」ﾓﾌﾓﾌ
女「…」
アルパカ「？」
女「自然と暮らした方がいい」
アルパカ「べちょっ」
女「久々の唾攻撃」ﾌｷﾌｷ
女「ろくに日の光を浴びれないこの家に居ちゃダメだ」
女「わかるか？」
アルパカ「…や」
女「嫌じゃないよ…でもな、」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
女「…」
女「ここで待ってろ」
女「はい」ｶﾞﾁｬ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「こんにちは…」
女「…どなた様で」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「私、なかよし牧場のツンていいます」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ニュースとかで、行方不明の赤ちゃんアルパカの話ご存知ですよね…」
女「クーってリポーターさんが来ました」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それで、あの、実は」
ｺﾞｿｺﾞｿ
女「…それは」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…アルパカの赤ちゃんの毛です」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お宅にお邪魔したリポーターさんに付いてたものでした…」
女「…あ、えと」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「間違いだったらごめんなさい…もしかして本当は」
「ぱか」
女・ξﾟ⊿ﾟ)ξ「」
アルパカ「じー」
女「お前！」
ξ⊿)ξ「ポンちゃん！」
ξ;⊿;)ξ「…あぁよかった」
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「んー♪」
ξ;⊿;)ξ「無事でいてくれて本当によかった」
ξ;⊿;)ξ「なんとか小さい牧場をつくって」
ξ;⊿;)ξ「アルパカや羊を見にお客さんが少しづつ来始めて」
ξ;⊿;)ξ「なんとか頑張ってやってこれた中」
ξ;⊿;)ξ「初めてアルパカの赤ちゃんが産まれた」
ξ;⊿;)ξ「嬉しくて仕方なかったの」
ξ;⊿;)ξ「でも移動中の休憩時間に寝入ってしまって」
ξ;⊿;)ξ「起きた時にはもう居なかった」
ξ;⊿;)ξ「私は車を降りて探し回ったけれど
夜中だからか見つからなくて…
冷え込んで来て、更に焦ったわ…
ひとりぼっちにさせてしまったから…
ポンズちゃんも一緒に乗せてあげるべきだった…
結局見つからなかった…
でも…」
ξ⊿)ξ「優しい人に見付けて貰えて本当によかった…ごめんね…ひとりぼっちにさせてごめんねポンちゃん…」
女（愛してくれる、家族が）
女（ちゃんと迎えに来た）
女（いい事じゃないか）
女（なのになんで）
女（私は）
ξ;⊿;)ξ「ありがとうございました」
女「いえ…」
女（やっぱりこれでいいんだよ）
女（ちゃんと家族が）
女（仲間が）
女（あったかい居場所が）
女「ばいばい」
アルパカ「え？」
ξ;⊿;)ξ「ポンちゃんも」
アルパカ「…」
ξ;⊿;)ξ「お姉さんにさよなら」
アルパカ「…」
アルパカ「…ぴあああああああっ！！」
ξ;⊿;)ξ「こ、こんな声初めて聞いたわ！」
女「まずい、泣き出した」
アルパカ「やあああああ！！」ぽろぽろ
女「大丈夫だって！」ぎゅう
女「ちゃんと居るよ！傍にいるよ！」ぎゅうう
アルパカ「…ほんと？」ｸﾞｼｸﾞｼ
女「本当だ！！！」がっし
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…」
女「あ」
女「いやあの」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ポンちゃん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ポンちゃんのお母さんは」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ずっと待ってるよ」
アルパカ「…ぱか」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「帰ろう？」
アルパカ「…い」
女「嫌だ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「え？」
女「嫌だ…帰さない」
女「私の」
女「私の家族だ」
アルパカ「ぱか…」
ｽﾘｽﾘ
アルパカ「かぞく」
女「…」
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「すき」
女「…」
女「うん」
女「大好きだ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…そっか」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ポンちゃん…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
アルパカ「ぱか」ﾓﾌﾓﾌ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「お母さんは、お姉さんだったのね」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ちゃんとあたためて」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「大切に想ってくれる家族が」
ξ;⊿;)ξ「出来たんだね」
アルパカ「…」ｽﾘｽﾘ
女「…(泣いたのは何年振りかな)」
女「その子を拾って、一緒に暮らしたけれど」
女「楽しかった」
女「話し相手から、友達みたいになって、今は家族に思えるんです」
女「聞いて下さいツンさん」
女「ここに300万あるんです」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「売れって…事ですか」
女「違う」
女「家族の絆は金じゃ買えない」
女「もっと空気のいい所とか」
女「緑溢れる所とか」
女「場所を変える事も出来ます」
女「一頭で飼うのがよくないなら」
女「仲間を増やしてやりたいし」
女「この歳ならいくらでも稼ぎようがある」
女「この子はお金で買えないけれど、この金で暮らしを支えられる」
女「私が守る」
女「守らせて下さい」
女「一緒に居させて下さい」
女「お願いします」
女「車を買うつもりでとっておいたお金だけど」
女「家族の為なら惜しみ無く使える」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「…」
ξ;⊿;)ξ「ポンちゃん」
アルパカ「ぱか」
ξ;⊿;)ξ「幸せ？」
アルパカ「しあわせ！」にこー
ξ;∀;)ξ「そう…」
ξ;⊿;)ξ「ばいばいポンちゃん」
女「じゃあ…」
ξ;⊿;)ξ「はい」
ξ;∀;)ξ「この子が１番幸せな居場所は」
ξ;∀;)ξ「あなたみたいです」
ξ;⊿;)ξ「ごめんなさい泣いてばかりで」
ξ;⊿;)ξ「もし何か分からない事とかあったら相談乗りますから」
女「ツンさん…」
アルパカ「…」ﾄﾄﾄﾄ
アルパカ「じっ」
ξ;⊿;)ξ
アルパカ「すき！」
ξ;∀;)ξ「私もだよ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「じゃあ…いつか遊びに来て下さいね！いつでも大歓迎ですから！」
女「ありがとうございますツンさん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ポンちゃんが素敵な家族に出会ってよかった」
女「…(恥ずかしい)」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
女「(あ)」
女「ツンさん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「なんですか？」
女「この子、日本語喋りません？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「え？」
アルパカ「ぱかぁー」ｳﾙｳﾙ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ﾌｪｴｪｴｪ-って鳴いてますね…可愛いです」
女（マジか！！）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「あのCMみたいに喋ればいいのにな」
アルパカ「びーる！びーる！」ﾓﾌｯ
女（まぁ…いいか）
とりあえずおわりぱか
乙
俺これ好きぱか
乙でした
アルパカかわいかったしいい話だった
俺もアルパカとビール飲みたい
コメント 2
コメント一覧 (2)