- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 19:20:50.66:4WpFy6GfO
上条「さて、学校も終わったし買い物だ」
神裂「……」テクテクテク
上条「ん? あれは神裂」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 19:24:00.25:4WpFy6GfO
上条「よう、神裂」
神裂「こんにちは、上条当麻」
神裂「学校帰りですか?」
上条「ああ、これからデパートで買い物するんだよ」
神裂「そうですか」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 19:30:47.80:4WpFy6GfO
上条「それじゃあまたな」テクテク
神裂「……」
神裂(いつも上条当麻にはインデックスや事件の事で迷惑をかけてばかり)
神裂(彼の負担を出来るだけ軽くしてあげたい)
神裂「か、上条当麻」
上条「ん?」
神裂「私も買い物手伝います」
上条「ホントか。 助かるよ」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 19:37:32.62:4WpFy6GfO
歩道橋
コツコツコツ(階段を上る音)
上条「いやあ、助かったよ神裂。おかげでいつもよりも多く買えたよ」
神裂「助けになれて良かったです」
上条「なあ神裂、買った物重くないか? 刀も持ってるしさ。少し俺に持たせてくれ」
神裂「だ、大丈夫ですこのくらい。それにあなただって両手がふさがっているのですし」
上条「そうか。悪いな、神裂」
神裂「き、気にしないでください。上条当麻」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 19:42:12.82:4WpFy6GfO
神裂(そうです。このくらいの事はやらないと彼の負担は取れません)
神裂(……ですが、こうやって二人で買い物など……まるで同棲中のカップルみたいで……!)
神裂(な、何を考えてるんですか私は! 別に上条当麻と私はそういう関係ではありませんし、私はただ彼の助けになりたいだけです!)アセアセ
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 19:43:12.18:3BZ+LlZnP
エッチなねーちんですか?
エロなのか?
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 19:48:39.41:4WpFy6GfO
ズルッ
神裂「!?」
神裂(しまった! 変な事を考えてましたから階段を踏み外してしまいました!)
ズテン!
神裂「痛ッ!」
ドン
上条「うおっ!?」フラッ
神裂「!!(私の足が上条当麻に当たって!)」
上条「うおおおおおおお!?」
ゴロゴロゴロ、ドシャーン!
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 19:53:27.38:4WpFy6GfO
神裂「!? 上条当麻!!」
上条「がっ……」ピクピク
神裂「大丈夫ですか? 上条当麻! 上条当麻!!」
上条「ふ、不幸だ……」ピクピク
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 19:55:26.17:4WpFy6GfO
ここはとある病院
カエル医者「頭の傷はたいしたことはないね。右足と左腕は骨折、右腕の骨には軽いヒビ」
カエル医者「よくこれだけで済んだね。打ち所が悪ければ死んでたよ」
カエル医者「君は運が良いのか悪いのか」
上条「基本悪いです」
カエル医者「しばらく入院だね」
上条「はい」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 19:59:54.60:4WpFy6GfO
神裂「……」ズーン
上条「そんなに落ち込まないでくれよ、神裂」
神裂「申し訳ありません上条当麻! 私のせいでこんな目に」バッ
上条「お、おい!? 土下座しないでくれよ。俺はもう大丈夫だからさ」
神裂「ですが……」
上条「大事には至らなかったんだ。だから顔を上げてくれ」
神裂「……はい」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:05:28.23:4WpFy6GfO
病院を出た神裂
神裂「……ハア」トボトボ
神裂「せっかく彼の助けになろうと思ったのに逆に彼をひどい目に合わせてしまうなんて……」
神裂「何をやってるんでしょうか私は」
土御門「ねーちん!」
神裂「土御門……」
土御門「どうしたんだにゃー?浮かない顔して」
神裂「別に何でもありません」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:08:31.31:4WpFy6GfO
土御門「……上やんの事で何かあったな?」
神裂「ギクッ!」
土御門「やっぱり」
土御門「ねーちん、何があったか言ってみろ」
神裂「……はい」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:11:16.19:4WpFy6GfO
土御門「……上やん事故ったのか」
神裂「わ、私のせいで上条当麻はあんなボロボロに……」
神裂「少しでも上条当麻の助けになりたかったのにそれが裏目に出てしまいました」
神裂「私は彼に何もしてやれないのでしょうか?」
土御門「……ねーちんよ、上やんの助けになりたいか?」
神裂「えっ? も、もちろんです」
土御門「ではねーちん、お前にこれをやろう」ガサゴソ、スッ
土御門「テレレテッテレー! 堕天使エロメイドだにゃー!」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:15:35.89:4WpFy6GfO
神裂「……は、はああああああああ!?」
土御門「これで上やんの心を癒すぜよ」
神裂「な、なぜこれがここに!?」
神裂「これは封印してあるはずです!」
土御門「よく見ろ。これは別バージョンだ。前のとは色が微妙に違うぜよ。羽も堕天使らしく黒いぜよ」
土御門「今日ねーちんに別バージョンも渡そうと思ってたからこれはちょうど良い機会だにゃー」
神裂「これを着ろと?」
土御門「そうだにゃー」
チャキン
土御門「ま、待て、そもそも今回のはねーちんに原因がある」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:19:33.52:4WpFy6GfO
神裂「うっ……」ピタッ
土御門「ねーちんの不注意が上やんをあんな目に合わせたんだぜい」
神裂「そ、それは……」
土御門「ねーちんよ、上やんの助けになりたいならこれを着るぜよ」
神裂「で、ですがあの時だって、私も上条当麻もあれはショックが大きすぎて互いに消したい過去なんです」
土御門「ねーちんはともかく上やんの場合は免疫がないだけぜよ。別に消したい記憶じゃあないぜよ」
神裂「そうなんですか?」
土御門「そんなもんぜよ」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:23:50.59:4WpFy6GfO
神裂「で、ですが、やっぱり駄目です! もっと他に良い方法はないんですか?」
土御門「ねーちんよ、わがままは言っちゃ駄目だにゃー」
土御門「ねーちん、お前には上やんに負い目がある」
土御門「インデックスの事、上やんを事件に巻き込んでしまってる事。借りがいっぱいある」
神裂「ううう……」
土御門「さらに今回の件はねーちん自らが引き起こした」
神裂「……はい」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:27:49.07:4WpFy6GfO
土御門「いつまたインデックスが危険な目にあうかわからないのに上やんは必要のないケガをしてしまったぜよ」
土御門「これじゃあ上やんの心は不安でいっぱいぜよ」
神裂「……責任は取ります」
土御門「ならねーちん、体の傷は癒やせなくても、せめて心の傷は癒すんだにゃー」
土御門「だからこの堕天使エロメイドを着るんだにゃー」
神裂「……わかりました」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:30:28.72:4WpFy6GfO
土御門「よし、それじゃあ明日からだ」
神裂「!? き、今日じゃないんですか? 」
土御門「そりゃあ今から病院に戻っても、もうすぐ面会時間も終わるし、ちょっとだけじゃ物足りないぜよ」
土御門「だから、明日はじっくり上やんにねーちんの堕天使エロメイド姿を見てもらう」
神裂「今日じゃ駄目ですか?」
土御門「駄目」
神裂「ううう……」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:33:02.90:4WpFy6GfO
翌日
神裂「今日が来てしまいました……」
土御門「それじゃあねーちん、見舞いに行ってこい」
神裂「……はい」
土御門「さあねーちんよ、その罪を償うために堕天使エロメイドで上やんの心を癒すんだにゃーーーーー!!!」
神裂「ハア……」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:37:57.25:4WpFy6GfO
病院のトイレ
神裂「……やはりこれは派手ですね」
神裂「しかも前のより胸の締め付けがキツイ気がします」
神裂「ううう、恥ずかしい」
神裂「ですがこれも上条当麻のためです」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:39:18.68:4WpFy6GfO
キョロキョロ
神裂「……誰もいませんね」
神裂「今の私はまるで不審者みたいですね」
神裂「出るなら今のうち」シュタタタ
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:42:45.92:4WpFy6GfO
上条「あっー、何もする事がないな」
コンコン
上条「ん?」
神裂「上条当麻、いますか?」
上条「(神裂?)はーい、上条さんならいますよー」
神裂「入ります」
上条「……」
上条(何故だろう。これからデジャブな事が起きそうな気がする)
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:47:23.37:4WpFy6GfO
上条「いや、まさかな」
神裂「お、おはようございます。上条当麻」ガララ
上条「!!!!!!!?」
ドン! ムチムチ
上条「な……な……」パクパク
神裂「今日は、この姿であなたの傍にいます」カアア
上条「んぱああああああああ!!!」
神裂「!? 上条当麻?」
上条「て、天使が再び舞い降りたー!」
神裂「大丈夫ですか? 上条当麻」
上条「ふぬおおお! む、胸が近い!」
神裂「えっ? あっ!」バッ
上条「デジャヴデジャヴデジャヴ……」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:50:39.31:4WpFy6GfO
上条「……えっーと、神裂さんはどうしてそんな格好をしているのかな?(目をつぶっている)」
神裂「そ、それは、私のせいで上条当麻は怪我をしてしまいました」
上条「はい」
神裂「ですから、そのお詫びとしてこの姿になってるんです」
上条「はい」
神裂「私にはあなたの体を癒す事はできません。ですが、せめて心だけでも満たせるのならばと」
上条「そうなんですか」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:53:10.13:4WpFy6GfO
神裂「上条当麻、目をつぶらないでください。わ、わわわ私を見てください」
上条「見ろって……」チラッ
上条(!! な、なんてけしからんバディーをしてるんですかこの人はー!)
上条(あ、あの時もそうだったけどこれはやはりトラウマ級ですぞ!)
神裂「か、上条当麻?」
上条(い、いや、神裂も俺の為にこんな恥ずかしい姿になってるんだ。これでは神裂が報われん)
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:56:24.74:4WpFy6GfO
上条(い、行くぞ!)チラッ
上条「……」ジッー
神裂(か、上条当麻に見られてる。は、恥ずかしい)カアア
上条(ぬおおおお! 刺激が強すぎる!)
上条(というか、これは何と言う視姦プレイですかー!)
上条(こ、このままじゃ俺の小さな上条さんが大きな上条さんになってしまう)
上条(お、落ち着け! 俺の幻想息子-イマジンジュニア-!)
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 20:59:13.07:4WpFy6GfO
神裂「な、何故黙ってるのですか? 上条当麻」
上条「あ、ああ、すっごくエロいから……じゃなくて魅力的だったからつい見とれちゃって」
神裂「そ、そんなに見ないで下さい」
上条「わ、悪い」
神裂「あっ、すみません。今のは言葉のあやd」
カミジョウサーン
上条・神裂「!?」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:01:47.08:4WpFy6GfO
看護婦「上条さん、体温計取りに来ましたたー。朝の体温は何度でしたか?」
上条「36.5の平熱でーす」
看護婦「ハーイ。何かあったらナースコール押して下さいね」
上条「ハーイ」
ガララ、テクテクテク……
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:04:51.85:4WpFy6GfO
上条「……神裂、もう大丈夫だぞ」
神裂「は、はい」ヒョコ
神裂「ふう、とっさにベッドの下に隠れましたので助かりました」
上条「危なかったな」
神裂「ええ、ハラハラしましたよ」
上条「……」
神裂「? どうしたんです? 上条当麻」
上条「いや、顔つきがいつも通りに戻ったなあって思っただけさ」
神裂「えっ?」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:06:35.82:4WpFy6GfO
上条「昨日から顔がすごい暗かったからさ、戻って安心したよ」
上条「暗い顔はお前には似合わないよ」
神裂「へ、変な事言わないで下さい」
上条「悪い悪い」
神裂「……ですが、ありがとうございます」
上条「おう」
上条・神裂(……それにしても)
上条(目のやり場に困るな)
神裂(やはり見られるのは恥ずかしい)
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:09:32.44:4WpFy6GfO
上条「ハハハ、何か暇だな」
上条(いかん。やはり刺激が強すぎてまた緊張してきた)
神裂「そ、そうですね」
神裂(こう見られてると私の心が持ちません……そうだ!)
神裂「か、上条当麻、マッサージをしてあげます!」
上条「えっ?」
神裂「足も折っているのですし、余り動けないでしょうから身体の筋肉をほぐしてあげます!」
上条「い、いいのか?」
神裂「構いません」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:12:24.16:4WpFy6GfO
神裂「上条当麻、左足を出して下さい」
神裂「満足に動けないと足の筋肉が固まってしまうかもしれません」
上条「わ、わかった」スッ
神裂「……我流ではありますが、マッサージしますね」ニギッ
ギュッ、ギュッ、モミモミ
神裂「気持ち良いですか?」
上条「ああ、気持ち良いよ」
上条(エロメイド姿でマッサージだなんて刺激が強すぎるじゃないか! 視線は出来るだけそらさないと)
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:15:06.82:4WpFy6GfO
神裂「太股に移動します」スッ
モミモミ
神裂「あの、痛くないですか?」
上条「全然。ここも気持ち良いよ」
上条「神裂って、結構マッサージ上手いんだな」
神裂「そ、そんな事ありません」
上条「そんな事あるさ。将来お前に旦那さんが出来たらきっとその人喜ぶよ」
神裂「!?」ギュー
上条「痛たたたた!?」
神裂「!! す、すいません!」
神裂(変な事言うから力んだじゃないですか!!)カアア
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:17:40.98:4WpFy6GfO
神裂(マッサージに集中集中)
神裂「肩に行きますよ」
上条「ああ」
モミモミ
上条「ああ~、そこそこ。気持ち良い」
神裂「結構こってますね」グイ、グイ
上条「でも神裂のお陰で楽になるよ。ありがとう」
神裂「い、いえ///」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:20:01.73:4WpFy6GfO
上条「……ありがとう神裂。もういいよ」
神裂「はい」
上条・神裂「……」
上条・神裂(この後の事が思いつかない……)
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:22:14.99:4WpFy6GfO
二時間後
上条・神裂「……」
上条(あれから沈黙が続いてる)
神裂(恥ずかしさのせいであれから何も会話してない)
上条(だがさすがの上条さんでも少しは免疫が付いたぞ)
神裂(ですが少しは慣れてきました)
上条(そろそろ会話しても良いかな)
神裂(そろそろ会話しても良いですね)
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:25:00.94:4WpFy6GfO
上条・神裂「あの(さ)」
上条・神裂「あっ」
上条「さ、先に話してもいいぜ」
神裂「い、いえ、上条当麻からどうぞ」
上条「いやいや、神裂から」
ガラガラガラ
上条「! まずい」
神裂「えっ?」
上条「昼食を届けに看護婦がやって来る。隠れろ、神裂」
神裂「は、はい」アセアセ
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:27:16.92:4WpFy6GfO
看護婦「上条さーん、昼食の時間でーす」
上条「どうもー」
テクテクテク……
上条「神裂、もう大丈夫だぞ」
神裂「はい」ヒョコ
神裂「昼食が来ましたね」
上条「ああ」
上条「悪いな神裂。昼飯まだ食べてないだろ? 俺だけ先に食べてさ」
神裂「私は大丈夫です。どうぞ食べてください」
上条「それじゃあそうさせてもらうよ」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:29:37.79:4WpFy6GfO
ズキン
上条「痛ッ!」
神裂「! 大丈夫ですか?」
上条「ああ、ちょっと右腕が痛くなっただけだ」
神裂「ご飯食べるの大変なのでは……」
上条「大丈夫。朝だってこの右腕を使って食べてたんだし問題ないさ」
神裂「だ、駄目です! 無理をしたら余計右腕が痛みます!」
上条「心配しなくてもいいよ神裂」
神裂「わ、私が代わりに食べさせてあげます!」
上条「えっ?」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:32:31.55:4WpFy6GfO
神裂「……では上条当麻、まずはお米から」
上条「オ、オウ」
神裂「く、口を開けて下さい」
上条「わかった」チラッ
上条「!!」
神裂「どうしたんですか?」
上条「いや……胸が近くて食べるのに集中出来なくてさ」
神裂「あっ、その」バッ(胸を隠す)
神裂「か、上条当麻!」
上条「わ、悪い」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:36:00.29:4WpFy6GfO
神裂「な、なら目をつぶって下さい!」
上条「えっ?」
神裂「それなら気が散ることもありません」
上条「わ、わかった」ギュッ
神裂「ではお口に入れますよ」ソッー
上条「ああ」パク、モグモグ
神裂「美味しいですか?」
上条「ああ」モグモグ、ゴクン
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:37:43.12:3BZ+LlZnP
ねーちんのお米も勃ってマース
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:40:27.87:4WpFy6GfO
上条「飲み込んだぞ」
神裂「次は何を食べますか?」
上条「焼き魚を頼む」
神裂「はい」
上条「……」
上条「…………」
上条「神裂、どうした?」
神裂「す、すみません上条当麻。あなたの喉に魚の骨が引っ掛からないように骨の無い部分を探してるんです」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:42:57.16:4WpFy6GfO
上条「ハハハ、大丈夫だよ神裂。最近の病院食の魚は骨無しのがほとんどだからさ」
神裂「そ、そうなんですか?」
上条「だからそのまま出してくれ」
神裂「は、はい。では口を開けて下さい」
上条「ああ」アーン、パクッ、モグモグ
神裂「美味しいですか?」
上条「美味しいよ」モグモグ
上条(しかしこれは何て言う目隠しプレイですか?)
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:46:01.52:4WpFy6GfO
神裂「次は何にしますか?」
上条「あっー、それじゃあみそ汁頼めるか?」
神裂「みそ汁ですね」カチャ
神裂「上条当麻、みそ汁が熱いので今冷ましますね」フッー、フッー
上条「ありがとう」
神裂「く、口に茶碗を付けますよ」
ソッー……、ピトッ
神裂「少しずつ、口に流し込みますね」ツツツ
ゴクゴクゴク
神裂(良かった。少しでも彼の助けになれて……って)
神裂(私の本来の目的はこの姿を見せる為に見舞いに来たんじゃないですか!)
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:49:10.89:4WpFy6GfO
神裂「上条当麻!」
上条「ん?」ゴクゴク
神裂「や、やっぱり目を開けて下さい! 私を見て下さい!」
上条(見ろって……)チラッ
ドン!(胸を見てしまった上条)
上条「ブッー!」ブシャアアア
神裂「!?」
上条「ゲホッ、ゲホッ、す、すまん神裂……神裂?」
神裂「あっ……」ピチャピチャ
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:52:23.23:4WpFy6GfO
上条「おわああああ! すまん神裂、すぐに拭いてやるからな」バッ(ティッシュを取る)
神裂「だ、大丈夫です」
上条「何言ってんだよ! こんなに汚れてるじゃないか」フキフキ
神裂「あっ……」
神裂(ふ、拭かれてる。上条当麻に///)
上条「あっ……」ピタッ
神裂(そ、そこは胸の部分)
上条「あっ、えっーと、その……」
神裂「あ、後は私がやります」
上条「わ、わかった」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 21:56:53.84:4WpFy6GfO
フキフキ
上条「……神裂」
神裂「何でしょうか?」
上条「その、ゴメンな。汚しちゃって」
神裂「気にしないで下さい。私にも原因がありますから」フキフキ
神裂「……大体の所は拭きました」
神裂「上条当麻、食事の続きを」
上条「わかった」
神裂「それと」
上条「?」
神裂「つ、次はちゃんと目を開けて食べて下さい」
上条「あ、ああ」ドキドキ
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:00:08.66:4WpFy6GfO
――
上条「ごちそうさま」
神裂「お粗末様です」
神裂「……上条当麻」
上条「ん?」
神裂「あの子は……インデックスは元気にやってますか?」
上条「ああ。上条さんが振り回されるくらい元気だよ」
神裂「良かった。そういえば怪我の事はインデックスは知っているのですか?」
上条「ああ。だから今は小萌先生の所に泊まってるよ」
神裂「そうですか。すみません、私のせいで」
上条「だから気にするなって」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:04:12.84:4WpFy6GfO
神裂「……」チラッ
神裂(左腕に右足……痛々しい)
神裂「上条当麻」スッ
上条「はい?(な、何だ? 左腕を触ってきたぞ)」
神裂「もし、あなたがまたインデックスを守らなければいけない時が来たら、その時は私も……その時は私があなたの左腕と右足になります!」
上条「あ、ありがとう神裂」ドキドキ
神裂(ハッ! これではまるで上条当麻に告白してるみたいじゃn)
カミジョウサーン
上条・神裂「!?」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:07:34.67:4WpFy6GfO
看護婦「上条さん、昼食終わりましたか?」
上条「はい」ダラダラ
神裂「……」
神裂(私は今上条当麻の布団の中に隠れてる)ドキドキ
上条(や、柔らかいのが小さな上条さんに当たってるー!)
上条(やばい! 幻想息子‐イマジンジュニア‐が、幻想息子‐イマジンジュニア‐が暴走する!)
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:10:13.20:4WpFy6GfO
看護婦「(何か布団がふくらんでる?)それじゃあ持って行きますね」
上条「ハーイ」ダラダラ
テクテクテク……
上条「……神裂!」
神裂「ぶはあ!」ガバァ
神裂「ハア、ハア、危なかったです。……!?」
上条「? どうした……!!!」
上条(お、大きな上条さんになったー!)
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:13:15.58:4WpFy6GfO
神裂「なっ……」カアア
上条「ち、違うんだ神裂」
神裂「せええええええい!!」ビシッ
上条「ギャアアアアアアア!! もう一人の上条さんがあああああ!!」
神裂「ハッ! だ、大丈夫ですか? 上条当麻!」
上条「」ピクピク
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:15:36.57:4WpFy6GfO
上条「……ハア」
神裂「すみません」
上条「いや、もういいんだ。俺も悪かったし忘れてくれ」
神裂「はい……」チラッ
神裂(……時間も時間ですしもう着替えても良いかもしれませんね)
神裂「上条当麻」
上条「ん?」
神裂「そろそろ着替えてもよろしいでしょうか?」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:17:49.55:4WpFy6GfO
上条「あ、ああ。……神裂」
神裂「はい」
上条「今日はありがとな。その、こんな格好までしてくれてさ」
神裂「き、気にしないで下さい」
神裂「ト、トイレまでこの格好で行くのは恥ずかしいのでここで着替えさせてください」
上条「わ、わかった」
神裂「う、後ろ向いてて下さい」ヌギヌギ
上条「オ、オウ」クルッ
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:20:18.86:4WpFy6GfO
ヌギヌギ
上条(い、今後ろで神裂が着替えてるんだよな)ドキドキ
神裂(う、後ろには上条当麻がいるんですよね)ドキドキ
上条・神裂(緊張する)ドキドキ
禁書「とうま―、お見舞いに来たよー」ガラッ
上条・神裂「!!」
禁書「あっ」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:23:38.43:4WpFy6GfO
禁書「……二人とも何をしてるのかな?」
上条「ち、違うんだ。これは誤解だ」
神裂「あっ……」
神裂「ひ、ひああああああ!!」シュタタタタ
上条「神裂!」
上条(脱ぎかけで行っちまったよアイツ)
禁書「とうま、どういう事なの?」
上条「待ってくれ!話せばわかる」
禁書「とうまのバカーーーー!!」ガブッ
上条「不幸だーーーーーー!!」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:25:24.35:4WpFy6GfO
翌日
神裂「ハア、昨日は散々でした」
土御門「ねーちん!」
神裂「土御門……」
土御門「昨日、上やんとどこまでいったんだにゃー?」
神裂「何がです?」
土御門「二人っきりだったんだろ? 堕天使エロメイド姿で上やんとあんなことこんなことしたんじゃないかにゃー?」
神裂「フン!」ドゴォ
土御門「グオオオ……すみませんでした」
神裂「全く……」
神裂「……」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:35:59.09:4WpFy6GfO
病院
上条「相変わらず暇だな……」
ガララ
神裂「こんにちは、上条当麻」
上条「か、神裂? どうしたんだよ?」
上条(まさかまたあのエロメイドで……)
神裂「き、昨日、勝手に帰ったお詫びと言いますか……その…」ガサッ
上条「?」
神裂「お見舞い用のリンゴを買ったんです」
神裂「ま、まだ右腕の痛みは消えてないと思いますからまた私が代わりに食べさせてあげます」
終わり
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 22:36:46.16:YUqBQVQT0
乙
二期が楽しみになったわ
上条「よう、神裂」
神裂「こんにちは、上条当麻」
神裂「学校帰りですか?」
上条「ああ、これからデパートで買い物するんだよ」
神裂「そうですか」
上条「それじゃあまたな」テクテク
神裂「……」
神裂(いつも上条当麻にはインデックスや事件の事で迷惑をかけてばかり)
神裂(彼の負担を出来るだけ軽くしてあげたい)
神裂「か、上条当麻」
上条「ん?」
神裂「私も買い物手伝います」
上条「ホントか。 助かるよ」
歩道橋
コツコツコツ(階段を上る音)
上条「いやあ、助かったよ神裂。おかげでいつもよりも多く買えたよ」
神裂「助けになれて良かったです」
上条「なあ神裂、買った物重くないか? 刀も持ってるしさ。少し俺に持たせてくれ」
神裂「だ、大丈夫ですこのくらい。それにあなただって両手がふさがっているのですし」
上条「そうか。悪いな、神裂」
神裂「き、気にしないでください。上条当麻」
神裂(そうです。このくらいの事はやらないと彼の負担は取れません)
神裂(……ですが、こうやって二人で買い物など……まるで同棲中のカップルみたいで……!)
神裂(な、何を考えてるんですか私は! 別に上条当麻と私はそういう関係ではありませんし、私はただ彼の助けになりたいだけです!)アセアセ
エッチなねーちんですか?
エロなのか?
ズルッ
神裂「!?」
神裂(しまった! 変な事を考えてましたから階段を踏み外してしまいました!)
ズテン!
神裂「痛ッ!」
ドン
上条「うおっ!?」フラッ
神裂「!!(私の足が上条当麻に当たって!)」
上条「うおおおおおおお!?」
ゴロゴロゴロ、ドシャーン!
神裂「!? 上条当麻!!」
上条「がっ……」ピクピク
神裂「大丈夫ですか? 上条当麻! 上条当麻!!」
上条「ふ、不幸だ……」ピクピク
ここはとある病院
カエル医者「頭の傷はたいしたことはないね。右足と左腕は骨折、右腕の骨には軽いヒビ」
カエル医者「よくこれだけで済んだね。打ち所が悪ければ死んでたよ」
カエル医者「君は運が良いのか悪いのか」
上条「基本悪いです」
カエル医者「しばらく入院だね」
上条「はい」
神裂「……」ズーン
上条「そんなに落ち込まないでくれよ、神裂」
神裂「申し訳ありません上条当麻! 私のせいでこんな目に」バッ
上条「お、おい!? 土下座しないでくれよ。俺はもう大丈夫だからさ」
神裂「ですが……」
上条「大事には至らなかったんだ。だから顔を上げてくれ」
神裂「……はい」
病院を出た神裂
神裂「……ハア」トボトボ
神裂「せっかく彼の助けになろうと思ったのに逆に彼をひどい目に合わせてしまうなんて……」
神裂「何をやってるんでしょうか私は」
土御門「ねーちん!」
神裂「土御門……」
土御門「どうしたんだにゃー?浮かない顔して」
神裂「別に何でもありません」
土御門「……上やんの事で何かあったな?」
神裂「ギクッ!」
土御門「やっぱり」
土御門「ねーちん、何があったか言ってみろ」
神裂「……はい」
土御門「……上やん事故ったのか」
神裂「わ、私のせいで上条当麻はあんなボロボロに……」
神裂「少しでも上条当麻の助けになりたかったのにそれが裏目に出てしまいました」
神裂「私は彼に何もしてやれないのでしょうか?」
土御門「……ねーちんよ、上やんの助けになりたいか?」
神裂「えっ? も、もちろんです」
土御門「ではねーちん、お前にこれをやろう」ガサゴソ、スッ
土御門「テレレテッテレー! 堕天使エロメイドだにゃー!」
神裂「……は、はああああああああ!?」
土御門「これで上やんの心を癒すぜよ」
神裂「な、なぜこれがここに!?」
神裂「これは封印してあるはずです!」
土御門「よく見ろ。これは別バージョンだ。前のとは色が微妙に違うぜよ。羽も堕天使らしく黒いぜよ」
土御門「今日ねーちんに別バージョンも渡そうと思ってたからこれはちょうど良い機会だにゃー」
神裂「これを着ろと?」
土御門「そうだにゃー」
チャキン
土御門「ま、待て、そもそも今回のはねーちんに原因がある」
神裂「うっ……」ピタッ
土御門「ねーちんの不注意が上やんをあんな目に合わせたんだぜい」
神裂「そ、それは……」
土御門「ねーちんよ、上やんの助けになりたいならこれを着るぜよ」
神裂「で、ですがあの時だって、私も上条当麻もあれはショックが大きすぎて互いに消したい過去なんです」
土御門「ねーちんはともかく上やんの場合は免疫がないだけぜよ。別に消したい記憶じゃあないぜよ」
神裂「そうなんですか?」
土御門「そんなもんぜよ」
神裂「で、ですが、やっぱり駄目です! もっと他に良い方法はないんですか?」
土御門「ねーちんよ、わがままは言っちゃ駄目だにゃー」
土御門「ねーちん、お前には上やんに負い目がある」
土御門「インデックスの事、上やんを事件に巻き込んでしまってる事。借りがいっぱいある」
神裂「ううう……」
土御門「さらに今回の件はねーちん自らが引き起こした」
神裂「……はい」
土御門「いつまたインデックスが危険な目にあうかわからないのに上やんは必要のないケガをしてしまったぜよ」
土御門「これじゃあ上やんの心は不安でいっぱいぜよ」
神裂「……責任は取ります」
土御門「ならねーちん、体の傷は癒やせなくても、せめて心の傷は癒すんだにゃー」
土御門「だからこの堕天使エロメイドを着るんだにゃー」
神裂「……わかりました」
土御門「よし、それじゃあ明日からだ」
神裂「!? き、今日じゃないんですか? 」
土御門「そりゃあ今から病院に戻っても、もうすぐ面会時間も終わるし、ちょっとだけじゃ物足りないぜよ」
土御門「だから、明日はじっくり上やんにねーちんの堕天使エロメイド姿を見てもらう」
神裂「今日じゃ駄目ですか?」
土御門「駄目」
神裂「ううう……」
翌日
神裂「今日が来てしまいました……」
土御門「それじゃあねーちん、見舞いに行ってこい」
神裂「……はい」
土御門「さあねーちんよ、その罪を償うために堕天使エロメイドで上やんの心を癒すんだにゃーーーーー!!!」
神裂「ハア……」
病院のトイレ
神裂「……やはりこれは派手ですね」
神裂「しかも前のより胸の締め付けがキツイ気がします」
神裂「ううう、恥ずかしい」
神裂「ですがこれも上条当麻のためです」
キョロキョロ
神裂「……誰もいませんね」
神裂「今の私はまるで不審者みたいですね」
神裂「出るなら今のうち」シュタタタ
上条「あっー、何もする事がないな」
コンコン
上条「ん?」
神裂「上条当麻、いますか?」
上条「(神裂?)はーい、上条さんならいますよー」
神裂「入ります」
上条「……」
上条(何故だろう。これからデジャブな事が起きそうな気がする)
上条「いや、まさかな」
神裂「お、おはようございます。上条当麻」ガララ
上条「!!!!!!!?」
ドン! ムチムチ
上条「な……な……」パクパク
神裂「今日は、この姿であなたの傍にいます」カアア
上条「んぱああああああああ!!!」
神裂「!? 上条当麻?」
上条「て、天使が再び舞い降りたー!」
神裂「大丈夫ですか? 上条当麻」
上条「ふぬおおお! む、胸が近い!」
神裂「えっ? あっ!」バッ
上条「デジャヴデジャヴデジャヴ……」
上条「……えっーと、神裂さんはどうしてそんな格好をしているのかな?(目をつぶっている)」
神裂「そ、それは、私のせいで上条当麻は怪我をしてしまいました」
上条「はい」
神裂「ですから、そのお詫びとしてこの姿になってるんです」
上条「はい」
神裂「私にはあなたの体を癒す事はできません。ですが、せめて心だけでも満たせるのならばと」
上条「そうなんですか」
神裂「上条当麻、目をつぶらないでください。わ、わわわ私を見てください」
上条「見ろって……」チラッ
上条(!! な、なんてけしからんバディーをしてるんですかこの人はー!)
上条(あ、あの時もそうだったけどこれはやはりトラウマ級ですぞ!)
神裂「か、上条当麻?」
上条(い、いや、神裂も俺の為にこんな恥ずかしい姿になってるんだ。これでは神裂が報われん)
上条(い、行くぞ!)チラッ
上条「……」ジッー
神裂(か、上条当麻に見られてる。は、恥ずかしい)カアア
上条(ぬおおおお! 刺激が強すぎる!)
上条(というか、これは何と言う視姦プレイですかー!)
上条(こ、このままじゃ俺の小さな上条さんが大きな上条さんになってしまう)
上条(お、落ち着け! 俺の幻想息子-イマジンジュニア-!)
神裂「な、何故黙ってるのですか? 上条当麻」
上条「あ、ああ、すっごくエロいから……じゃなくて魅力的だったからつい見とれちゃって」
神裂「そ、そんなに見ないで下さい」
上条「わ、悪い」
神裂「あっ、すみません。今のは言葉のあやd」
カミジョウサーン
上条・神裂「!?」
看護婦「上条さん、体温計取りに来ましたたー。朝の体温は何度でしたか?」
上条「36.5の平熱でーす」
看護婦「ハーイ。何かあったらナースコール押して下さいね」
上条「ハーイ」
ガララ、テクテクテク……
上条「……神裂、もう大丈夫だぞ」
神裂「は、はい」ヒョコ
神裂「ふう、とっさにベッドの下に隠れましたので助かりました」
上条「危なかったな」
神裂「ええ、ハラハラしましたよ」
上条「……」
神裂「? どうしたんです? 上条当麻」
上条「いや、顔つきがいつも通りに戻ったなあって思っただけさ」
神裂「えっ?」
上条「昨日から顔がすごい暗かったからさ、戻って安心したよ」
上条「暗い顔はお前には似合わないよ」
神裂「へ、変な事言わないで下さい」
上条「悪い悪い」
神裂「……ですが、ありがとうございます」
上条「おう」
上条・神裂(……それにしても)
上条(目のやり場に困るな)
神裂(やはり見られるのは恥ずかしい)
上条「ハハハ、何か暇だな」
上条(いかん。やはり刺激が強すぎてまた緊張してきた)
神裂「そ、そうですね」
神裂(こう見られてると私の心が持ちません……そうだ!)
神裂「か、上条当麻、マッサージをしてあげます!」
上条「えっ?」
神裂「足も折っているのですし、余り動けないでしょうから身体の筋肉をほぐしてあげます!」
上条「い、いいのか?」
神裂「構いません」
神裂「上条当麻、左足を出して下さい」
神裂「満足に動けないと足の筋肉が固まってしまうかもしれません」
上条「わ、わかった」スッ
神裂「……我流ではありますが、マッサージしますね」ニギッ
ギュッ、ギュッ、モミモミ
神裂「気持ち良いですか?」
上条「ああ、気持ち良いよ」
上条(エロメイド姿でマッサージだなんて刺激が強すぎるじゃないか! 視線は出来るだけそらさないと)
神裂「太股に移動します」スッ
モミモミ
神裂「あの、痛くないですか?」
上条「全然。ここも気持ち良いよ」
上条「神裂って、結構マッサージ上手いんだな」
神裂「そ、そんな事ありません」
上条「そんな事あるさ。将来お前に旦那さんが出来たらきっとその人喜ぶよ」
神裂「!?」ギュー
上条「痛たたたた!?」
神裂「!! す、すいません!」
神裂(変な事言うから力んだじゃないですか!!)カアア
神裂(マッサージに集中集中)
神裂「肩に行きますよ」
上条「ああ」
モミモミ
上条「ああ~、そこそこ。気持ち良い」
神裂「結構こってますね」グイ、グイ
上条「でも神裂のお陰で楽になるよ。ありがとう」
神裂「い、いえ///」
上条「……ありがとう神裂。もういいよ」
神裂「はい」
上条・神裂「……」
上条・神裂(この後の事が思いつかない……)
二時間後
上条・神裂「……」
上条(あれから沈黙が続いてる)
神裂(恥ずかしさのせいであれから何も会話してない)
上条(だがさすがの上条さんでも少しは免疫が付いたぞ)
神裂(ですが少しは慣れてきました)
上条(そろそろ会話しても良いかな)
神裂(そろそろ会話しても良いですね)
上条・神裂「あの(さ)」
上条・神裂「あっ」
上条「さ、先に話してもいいぜ」
神裂「い、いえ、上条当麻からどうぞ」
上条「いやいや、神裂から」
ガラガラガラ
上条「! まずい」
神裂「えっ?」
上条「昼食を届けに看護婦がやって来る。隠れろ、神裂」
神裂「は、はい」アセアセ
看護婦「上条さーん、昼食の時間でーす」
上条「どうもー」
テクテクテク……
上条「神裂、もう大丈夫だぞ」
神裂「はい」ヒョコ
神裂「昼食が来ましたね」
上条「ああ」
上条「悪いな神裂。昼飯まだ食べてないだろ? 俺だけ先に食べてさ」
神裂「私は大丈夫です。どうぞ食べてください」
上条「それじゃあそうさせてもらうよ」
ズキン
上条「痛ッ!」
神裂「! 大丈夫ですか?」
上条「ああ、ちょっと右腕が痛くなっただけだ」
神裂「ご飯食べるの大変なのでは……」
上条「大丈夫。朝だってこの右腕を使って食べてたんだし問題ないさ」
神裂「だ、駄目です! 無理をしたら余計右腕が痛みます!」
上条「心配しなくてもいいよ神裂」
神裂「わ、私が代わりに食べさせてあげます!」
上条「えっ?」
神裂「……では上条当麻、まずはお米から」
上条「オ、オウ」
神裂「く、口を開けて下さい」
上条「わかった」チラッ
上条「!!」
神裂「どうしたんですか?」
上条「いや……胸が近くて食べるのに集中出来なくてさ」
神裂「あっ、その」バッ(胸を隠す)
神裂「か、上条当麻!」
上条「わ、悪い」
神裂「な、なら目をつぶって下さい!」
上条「えっ?」
神裂「それなら気が散ることもありません」
上条「わ、わかった」ギュッ
神裂「ではお口に入れますよ」ソッー
上条「ああ」パク、モグモグ
神裂「美味しいですか?」
上条「ああ」モグモグ、ゴクン
ねーちんのお米も勃ってマース
上条「飲み込んだぞ」
神裂「次は何を食べますか?」
上条「焼き魚を頼む」
神裂「はい」
上条「……」
上条「…………」
上条「神裂、どうした?」
神裂「す、すみません上条当麻。あなたの喉に魚の骨が引っ掛からないように骨の無い部分を探してるんです」
上条「ハハハ、大丈夫だよ神裂。最近の病院食の魚は骨無しのがほとんどだからさ」
神裂「そ、そうなんですか?」
上条「だからそのまま出してくれ」
神裂「は、はい。では口を開けて下さい」
上条「ああ」アーン、パクッ、モグモグ
神裂「美味しいですか?」
上条「美味しいよ」モグモグ
上条(しかしこれは何て言う目隠しプレイですか?)
神裂「次は何にしますか?」
上条「あっー、それじゃあみそ汁頼めるか?」
神裂「みそ汁ですね」カチャ
神裂「上条当麻、みそ汁が熱いので今冷ましますね」フッー、フッー
上条「ありがとう」
神裂「く、口に茶碗を付けますよ」
ソッー……、ピトッ
神裂「少しずつ、口に流し込みますね」ツツツ
ゴクゴクゴク
神裂(良かった。少しでも彼の助けになれて……って)
神裂(私の本来の目的はこの姿を見せる為に見舞いに来たんじゃないですか!)
神裂「上条当麻!」
上条「ん?」ゴクゴク
神裂「や、やっぱり目を開けて下さい! 私を見て下さい!」
上条(見ろって……)チラッ
ドン!(胸を見てしまった上条)
上条「ブッー!」ブシャアアア
神裂「!?」
上条「ゲホッ、ゲホッ、す、すまん神裂……神裂?」
神裂「あっ……」ピチャピチャ
上条「おわああああ! すまん神裂、すぐに拭いてやるからな」バッ(ティッシュを取る)
神裂「だ、大丈夫です」
上条「何言ってんだよ! こんなに汚れてるじゃないか」フキフキ
神裂「あっ……」
神裂(ふ、拭かれてる。上条当麻に///)
上条「あっ……」ピタッ
神裂(そ、そこは胸の部分)
上条「あっ、えっーと、その……」
神裂「あ、後は私がやります」
上条「わ、わかった」
フキフキ
上条「……神裂」
神裂「何でしょうか?」
上条「その、ゴメンな。汚しちゃって」
神裂「気にしないで下さい。私にも原因がありますから」フキフキ
神裂「……大体の所は拭きました」
神裂「上条当麻、食事の続きを」
上条「わかった」
神裂「それと」
上条「?」
神裂「つ、次はちゃんと目を開けて食べて下さい」
上条「あ、ああ」ドキドキ
――
上条「ごちそうさま」
神裂「お粗末様です」
神裂「……上条当麻」
上条「ん?」
神裂「あの子は……インデックスは元気にやってますか?」
上条「ああ。上条さんが振り回されるくらい元気だよ」
神裂「良かった。そういえば怪我の事はインデックスは知っているのですか?」
上条「ああ。だから今は小萌先生の所に泊まってるよ」
神裂「そうですか。すみません、私のせいで」
上条「だから気にするなって」
神裂「……」チラッ
神裂(左腕に右足……痛々しい)
神裂「上条当麻」スッ
上条「はい?(な、何だ? 左腕を触ってきたぞ)」
神裂「もし、あなたがまたインデックスを守らなければいけない時が来たら、その時は私も……その時は私があなたの左腕と右足になります!」
上条「あ、ありがとう神裂」ドキドキ
神裂(ハッ! これではまるで上条当麻に告白してるみたいじゃn)
カミジョウサーン
上条・神裂「!?」
看護婦「上条さん、昼食終わりましたか?」
上条「はい」ダラダラ
神裂「……」
神裂(私は今上条当麻の布団の中に隠れてる)ドキドキ
上条(や、柔らかいのが小さな上条さんに当たってるー!)
上条(やばい! 幻想息子‐イマジンジュニア‐が、幻想息子‐イマジンジュニア‐が暴走する!)
看護婦「(何か布団がふくらんでる?)それじゃあ持って行きますね」
上条「ハーイ」ダラダラ
テクテクテク……
上条「……神裂!」
神裂「ぶはあ!」ガバァ
神裂「ハア、ハア、危なかったです。……!?」
上条「? どうした……!!!」
上条(お、大きな上条さんになったー!)
神裂「なっ……」カアア
上条「ち、違うんだ神裂」
神裂「せええええええい!!」ビシッ
上条「ギャアアアアアアア!! もう一人の上条さんがあああああ!!」
神裂「ハッ! だ、大丈夫ですか? 上条当麻!」
上条「」ピクピク
上条「……ハア」
神裂「すみません」
上条「いや、もういいんだ。俺も悪かったし忘れてくれ」
神裂「はい……」チラッ
神裂(……時間も時間ですしもう着替えても良いかもしれませんね)
神裂「上条当麻」
上条「ん?」
神裂「そろそろ着替えてもよろしいでしょうか?」
上条「あ、ああ。……神裂」
神裂「はい」
上条「今日はありがとな。その、こんな格好までしてくれてさ」
神裂「き、気にしないで下さい」
神裂「ト、トイレまでこの格好で行くのは恥ずかしいのでここで着替えさせてください」
上条「わ、わかった」
神裂「う、後ろ向いてて下さい」ヌギヌギ
上条「オ、オウ」クルッ
ヌギヌギ
上条(い、今後ろで神裂が着替えてるんだよな)ドキドキ
神裂(う、後ろには上条当麻がいるんですよね)ドキドキ
上条・神裂(緊張する)ドキドキ
禁書「とうま―、お見舞いに来たよー」ガラッ
上条・神裂「!!」
禁書「あっ」
禁書「……二人とも何をしてるのかな?」
上条「ち、違うんだ。これは誤解だ」
神裂「あっ……」
神裂「ひ、ひああああああ!!」シュタタタタ
上条「神裂!」
上条(脱ぎかけで行っちまったよアイツ)
禁書「とうま、どういう事なの?」
上条「待ってくれ!話せばわかる」
禁書「とうまのバカーーーー!!」ガブッ
上条「不幸だーーーーーー!!」
翌日
神裂「ハア、昨日は散々でした」
土御門「ねーちん!」
神裂「土御門……」
土御門「昨日、上やんとどこまでいったんだにゃー?」
神裂「何がです?」
土御門「二人っきりだったんだろ? 堕天使エロメイド姿で上やんとあんなことこんなことしたんじゃないかにゃー?」
神裂「フン!」ドゴォ
土御門「グオオオ……すみませんでした」
神裂「全く……」
神裂「……」
病院
上条「相変わらず暇だな……」
ガララ
神裂「こんにちは、上条当麻」
上条「か、神裂? どうしたんだよ?」
上条(まさかまたあのエロメイドで……)
神裂「き、昨日、勝手に帰ったお詫びと言いますか……その…」ガサッ
上条「?」
神裂「お見舞い用のリンゴを買ったんです」
神裂「ま、まだ右腕の痛みは消えてないと思いますからまた私が代わりに食べさせてあげます」
終わり
乙
二期が楽しみになったわ
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