- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 21:45:53.18:xl54Y8eo0
2-1教室
梓「おはよう憂ー」
憂「あ、梓ちゃん。おはよう…髪型どうしたの!?イメチェン?」
梓「あー、ボーっとしてて結ぶの忘れてた」
憂「もう、そんなに腑抜けて一体どうしちゃったの…あ、昨日夜更かししてたんでしょ。犬の特番やってたもんね」
梓「あれは唯先輩がメールで知らせてきて、見なきゃ後で煩そうだったから仕方なく」
憂「でも可愛いよね、犬。私も飼いたいんだけど親が許してくれないんだー。梓ちゃんは?」
梓「私はいいよ… あんまり生き物飼うとかそういうのはちょっと」
憂「純ちゃんの猫の時も苦労してたもんね。苦手なの?」
梓「うーん、苦手とかそんなんじゃないんだけど……」

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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 21:52:40.13:xl54Y8eo0
梓「そんな事より、なんで唯先輩の髪型真似してるの?」
憂「あ、ヘアピン付けっぱなしだった」
梓「へ」
憂「朝ね、お姉ちゃんと色々髪型とか研究してて」
梓「へぇ」
憂「もうすぐ卒業アルバムの個人写真撮るんだって。だから私がお姉ちゃんのヘアピン付けてモデルになってたの」
梓「ほぉ…」
憂「今から返しに行こうと思うんだけど、付いてくる?」
梓「あ、うん行く」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:01:51.88:xl54Y8eo0
3-2
憂「お姉ちゃん居るかな」
梓「あ、居た。…なんかやってるね」
紬「はい、できましたー♪」
唯「ありがとー」
澪「何してるんだ?」
唯「ヘアピン忘れちゃって、いつもピタッとしてる所がしてないと変な感じだったからムギちゃんに結ってもらってたんだー」
律「なんか純ちゃんみたいな髪型だな」
唯「変かな?」
律「ん、可愛いぞー」
和「こんな犬、居たわね」
唯「犬!?」
唯「犬……犬って…」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:06:20.30:xl54Y8eo0
和「うそうそ。可愛いわよ」
唯「恥ずかしいー…」
憂「お姉ちゃーん」
唯「あ、ういー」
憂「ヘアピン、持ってきたよ」
唯「わぁ、ありがとう!」
憂「えへへ」
梓「あ、犬だ」
唯「あずにゃんまで!?」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:13:42.97:xl54Y8eo0
梓(でもちょっと可愛いかも。あんな犬なら飼ってもいいかな)
憂「私もだよ、梓ちゃん!」
梓「わ、勝手に人の心読まないで!?」
憂「じゃあ私達戻るね」
唯「うん。あ、あずにゃんもありがとね」
梓「私は付いてきただけですけどね」
唯「あ、そう言えば昨日の…
キーンコーン
憂「チャイム鳴っちゃった!早く戻らないと!ごめんねお姉ちゃん」
梓「すいません、また後で」
唯「あ、行っちゃった」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:21:47.57:xl54Y8eo0
放課後 帰り道
梓「独りで帰る道が寂しい…あ、あれは憂。ういー、こっちー!」
憂「あれ?お姉ちゃんも部室に行ってたみたいだけど帰りは一緒じゃないの?」
梓「それが髪型の研究するって言って他の皆より早く帰っちゃって」
憂「じゃあ丁度良かったね」
梓「?」
憂「んーん、なんでもない」
憂「お姉ちゃんどうだった?」
梓「ずっと髪型気にしてた」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:26:29.96:xl54Y8eo0
憂「そう言えば今日の朝の可愛かったよね」
梓「あー、あの犬みたいな」
憂「あんな犬飼ってみたいよね!」
梓「実の姉を犬ですか(ていうか憂は毎日唯先輩のお世話してるし、既に飼っている様なもんなんじゃ…)」
梓「んー、でも生き物飼うのはやっぱりちょっと苦手かも」
憂「そっかー」
憂「あ、ここでお別れだね」
梓「また明日ね」
憂「また明日ー」
梓(犬を飼う…か。大変そうだけど、今日の唯先輩みたいな犬なら飼ってみたいかな)
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:29:02.49:VfhjtvefO
素晴らしい
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:31:00.01:xl54Y8eo0
翌朝 通学路
憂「」キョロキョロ
梓「あ、憂だ。…あんなにキョロキョロどうしたんだろ」
梓「うーい」ポン
憂「わぁっ」ビクッ
憂「梓ちゃんか……」
梓「どうしたの?明らかに挙動不審だったよ」
憂「……」
憂「梓ちゃんになら話しても良いかな…」
梓「えっ、何か深刻な話?」
憂「実は」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:40:17.23:xl54Y8eo0
憂「あのね、お姉ちゃん昨日から家に居ないの」
梓「えっ」
梓(そう言えば何時も憂と一緒に登校してる唯先輩の姿が見えない…)
梓「ていうか一大事じゃん!」
梓「はっもしかして誘拐!?」
憂「あうぅ…」
憂「誘拐…そうなのかな……」
梓「何か手掛かりとか無いの!?」
憂「手掛かりかどうかはわかんないけど、1回帰って着替えた後はあったんだけど」
憂「何故かリビングに部屋着のズボンとパンツが脱ぎ散らかしてあって、それくらいしか…」
梓「ちょっと意味わかんない」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:49:28.09:xl54Y8eo0
憂「私、今日学校休むね」
梓「もしかして1人で探すつもり?」
憂「うん。だってお姉ちゃんが居なくなっちゃったの私の所為かもしれないし」
憂「一昨日のカレーが辛過ぎたのかもしれないし、お風呂熱く沸かし過ぎちゃったのかもしれないし、
ギターの練習の途中で夜遅くなっちゃってたから無理矢理寝かしつけたのが気に入らなくて家出しちゃったのかも……!」
梓「ちょt、ちょっと落ち着いて憂!大丈夫だよ、あの唯先輩が憂の事嫌になったりする訳ないよ!」
憂「じゃあやっぱり誘拐とか…こうしちゃいらんない!早く助けに行かなきゃ!」
梓「ちょっと待って!」ガシ
梓「ここは一旦捜索願い出して、ちゃんと学校に行こうよ。私達でも出来る対策考えよ?ね?」
憂「……うん」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:55:51.31:xl54Y8eo0
下駄箱
純「おはよー!」
純「?どしたの、2人して暗い顔して」
憂「ん、おはよ。なんでもないよ」
憂「じゃ梓ちゃん、先に教室行ってるね」
梓「あ、待って…」
梓「なんで置いていかれたんだろ」
梓「しかし唯先輩が失踪かー。何があったんだろう。なんかモヤモヤするなぁ。
…朝礼までまだ時間あるし少し気を紛らわせてこよ。中庭辺りが丁度いいかな」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:05:38.02:xl54Y8eo0
中庭
梓「唯先輩の身に何があったのか…」
梓「昨日の部活終わりに1人で帰ってたけど、憂が言うには一旦帰って来てはいるんだよね」
梓「それから部屋着に着替えたとして、残されたズボンとパンツ。これが意味するところは…」
梓「もしかしたら今唯先輩の下半身は無防備という事に…
家の中に無理矢理押し入り強姦、そして口封じの為に誘拐…」
梓「ああ、駄目だ。考えがマイナスの方向にしか向かない……」
モップ?「」
梓「…ん?あそこに何かモップみたいなのが落ちてる。ちょっと行ってみよう」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:11:10.84:xl54Y8eo0
梓「これ、よく見るとモップじゃない……もしかして犬?」
犬「スゥスゥ…zzz」
梓「寝てる…」
梓「ていうか学校の中に犬なんて良いのかな?」
犬「」ピクッ
梓「あ、動いた」
犬「くぅ~」セノビー
梓「あ、背伸びした」
犬「」ぷるぷるぷるっ
梓「あ、体振った」
犬「」じーっ
梓「あ、目が合った」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:19:02.37:xl54Y8eo0
犬「……」
梓「……」
犬「……」うるうる
梓「えっ、ど、どうしたの?どこか痛いの?」
犬「わおーん!」ガバッ
梓「きゃ!わわっ」
犬「わんわん!」スリスリ
梓「ちょ、え、えっ」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:27:18.57:xl54Y8eo0
5分後
梓「ふぅ、やっと収まってくれたみたい」
梓「それにしても…」
犬「わんっ」ハッハッハッ
梓「なんだかよく分からないけど懐かれちゃった。この犬をどうしよう」
犬「くぅん」
梓「と、とりあえず」
犬「?」
梓「私は授業に出なきゃいけないからココで大人しく待っててくれないかな」
犬「わんっ」
梓「本当にわかってるんだろうか…」
梓「お昼になったらご飯持ってきてあげるからそれまでジッとしてるんだよ、いいね!」
犬「わんっ」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:35:04.41:xl54Y8eo0
授業中
梓(この窓から丁度犬が見える…)
梓(ジッとしててとは言ったけど、あんなにも動かないと少し心配になるかも)
犬「」ゴロゴロ~
梓(なんかゴロゴロしてる)
梓(今までずーっと寝てばっかりだし、なんか既視感があるんだよね…)
先生「コラ、中野!」
梓「ひゃいっ!?」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:35:43.32:xl54Y8eo0
先生「授業中はボケッとしない!それとも何か、窓の外に何かあるのか?」
梓「いえ、何もありません!」
先生「だったら授業に集中する!いいな?」
梓「はい……」
モブ「くすくす」
犬「くぁぁ~」セノビ
梓(犬はお気楽でいいなぁ…)
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:40:46.81:xl54Y8eo0
昼休み
純「憂、梓ー、ごはん食べよ」
梓「あ、私ちょっと用事あるから2人で食べてて」
憂「?何かあるの?ひょっとして…
梓「あ、それじゃなくて違う用事!」
純「それって何よ」
梓「あー、まぁ、それはそれよ。じゃ行ってくる!」
憂「あ…行っちゃった」
純「気になる。跡、付けてみない?」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:49:06.83:xl54Y8eo0
中庭
梓「約束通り来たよー」
犬「わんわん!」ガバッ
梓「にゃっ!」
犬「わん」スリスリ
梓「もう、どっかの誰かさんみたいにいきなり飛びついてくるんだから」
梓「ほら、パン買ってきてあげたからお食べ」
犬「わんわん」パクパク
梓「ふふっ、いい食べっぷり。余程お腹空いてたんだね」
梓「じゃあ見付かったら色々と面倒だからもう行くね」
犬「くぅん」
梓「放課後にもまた来るからそんなに心配しないで」
ガサガサ
梓あ、あそこに居るのは純!つけて来たんだ…
じゃあもう行くね!またね、ワンちゃん」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:54:52.11:xl54Y8eo0
放課後
梓(ふぅ、なんとか犬を見付からずにここまで乗り切った…)
梓(これからどうしようかな。唯先輩も探さなくちゃだし。あ、犬どうしよ)
憂「梓ちゃん」
梓「あ、憂」
憂「どうしたの?なんか心ここにあらずって感じだけど」
梓「お互い様でしょ。私だって唯先輩の事も心配だし」
憂「も?」
梓「あ、ごめん、今の無し」
梓「で、どうしよっか。1日経ったけどこれと言って良い方法考え付かなかったね……」
憂「うん… とりあえず歩きながら考えよっか」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:00:42.80:a1V7DFVU0
渡り廊下
梓「…」
憂「…」
梓(気まずい…何か話さなきゃ。…ん?あのこっちに向かってくるモップは)
犬「わんわん!」タタタタ
犬「わん!」ガバッ
犬「くぅん」スリスリ
梓「またこのパターンなのね……」
梓(ああ、折角隠し通してたのに、憂に見付かっちゃったら意味ないじゃん)
憂「あ、この子」
梓「え、この犬知ってるの?」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:08:38.16:a1V7DFVU0
憂「うん。この子ね、昨日からうちの周りをうろついてたの」
梓「へぇ~。あ、この子の事は…」
憂「大丈夫だよ。誰にも言わない」
梓「良かった。なんか学校に知られたら大変そうだし」
犬「」ハッハッ
憂「よしよし」ナデナデ
梓「で、この子の話に戻るけど、憂ん家の近所に居たんだよね」
憂「うん。帰ったらうちの玄関に居てね。でも家に上げる訳にはいかなかったから」
梓「なんでそんな所に居たんだろ。?そう言えば何かTシャツ着てるね。もしかして何処かの飼い犬で迷子だったりして」
憂「うーん、どうだろ…って、あれ?このTシャツの柄……」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:15:53.97:a1V7DFVU0
犬「?」
梓「Tシャツの胸のプリント!今まで気付かなかったけど『ザ☆ドッグ』って!これ唯先輩の部屋で見た事ある!」
憂「確かにお姉ちゃんが持ってたのと一緒だ…」
梓「憂!もしかしたらこの犬は唯先輩失踪の重要参考犬かも!」
梓「昨日、家に帰って部屋着に着替えた唯先輩はきっと寝惚けてズボンとパンツを脱いだ!」
梓「そして自分が着ているTシャツを玄関にいたこの犬に着せたんだよ!」
梓「ここから導き出される回答は1つ…」
梓「唯先輩は今、全裸なんだよ!」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:21:45.65:a1V7DFVU0
憂「……」
梓「憂?」
犬「?」
憂「怒るよ」
梓「ごめんなさい」
犬「くぅん」
憂「それにこのTシャツは市販品だし、お姉ちゃんと同じ物だとも限らないよ」
梓「そうだね。元々の飼い主が同じデザインのシャツを着せてたのかもしれないよね」
憂「でも、これでまた白紙に戻っちゃったって訳か」
憂「はぁ、お姉ちゃん。今頃どこで何してるんだろ。無事だと良いな……」
梓「憂…あ、犬」
犬「」スリスリ
憂「慰めてくれてるの?ありがとう…」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:30:48.60:a1V7DFVU0
憂「よしよし良い子良い子」ナデナデ
犬「くううん…」スリスリ
憂「こんなに私の事心配してくれるなんて」
憂「決めた。この子の飼い主がもし見付からなかったらうちで飼う!」
憂「お姉ちゃんと一緒にお母さんに頼んであげるからね」ナデナデ
梓「あの、その事なんだけど、その子の事、私に任せてくれないかな?」
憂「いいの?動物飼うのは…
梓「お願い!なんだかどうしても他人事に思えなくて」
憂「梓ちゃんがそこまで言うなら、うん。任せる」
梓「ありがと」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:40:49.12:a1V7DFVU0
憂「で、これからなんだけど」
梓「唯先輩を探しに行くんだよね。私も行く!」
憂「待って。梓ちゃんは何時も通りに部活に行って欲しいの」
梓「そんな!私だって…」
憂「わかってる。けど、軽音部の皆さんに迷惑掛けたくないの…」
憂「学校にはお姉ちゃんは風邪で休みだって連絡してあるし、絶対変に思われちゃうよ」
梓「…そんなのその場凌ぎにしかならないよ?」
犬「わう」パタパタ
憂「…わかってる。今日見付からなかったら明日私から皆さんに言うから」
梓「ちょっと納得できないけど、今日は憂の言う通りにするよ。さっきは私がお願い聞いてもらったしね」
憂「ありがとう、じゃあ行ってくるね!」
犬「くぅん」
憂「私はもう大丈夫だよ」ナデナデ
梓「…じゃあ私達は部室行こっか」
犬「わん!」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:45:58.21:a1V7DFVU0
部室前
犬「わんわん」パタパタ
梓「あ、普通に連れ込んじゃった。今まで隠し通してきた私の苦労が……」
犬「わんっ」スリスリ
梓「…はぁ」
ガチャ
律「なんか部屋の前が騒がしいと思ったら梓か」
梓「」
律「今度はなんだ?猫に飽き足らず犬の鳴き真似か?」ニヤニヤ
梓「そんなんじゃありません!」
犬「わんわん!」
律梓「」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:57:57.54:a1V7DFVU0
律「鍵掛けろ梓!さわちゃんが来たら面倒だぞ!」
梓「は、はいっ」
ガチャ
澪「で、なんでこんな校舎の中に犬が居るんだ?」
梓「それが 中略 という訳でして」
犬「わう」
律「なるほどな。大体分かった」
律「しかし犬に服を着せるのは感心しないな。という訳で脱がす!」ガシ
犬「きゃわんきゃわん!」
梓「や、やめて下さい律先輩!ワンちゃんが嫌がってます!」
律「駄目だ、ペットに服を着せるという行為は一歩間違えれば虐待なんだぞ!」
梓「澪先輩、ムギ先ぱ~い…」
紬「梓ちゃん、残念だけど動物に服を着せるという行為は自然に反する事なの…
ヤフー知恵袋に書いてあったから間違いないわ」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:05:00.01:a1V7DFVU0
犬「わんわんわんわんわん!」ジタバタ
律「ちょ、なんでこんな暴れるんだ」
紬「シャツ脱がされるのが嫌なのかしら…?」
律「澪、お願い抑えて!」
澪「」ガタガタ
紬「ワンちゃんが暴れだしてからずっと部屋の隅っこで震えてるみたい…」
律「梓!これはこの犬の為でもあるんだ!私が押さえつけているうちに早く!」
紬「そうよ、ヤフー知恵袋に書いてあったもの!」
梓「うぅ…、ごめんねワンちゃん……」ガシ
ビリビリーッ
犬「いやーん」マイッチングー
律「こ、これは…!」
梓「まさか、犬がブラジャーを着けている……だと??」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:11:00.36:U6R5PN+q0
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:15:41.65:a1V7DFVU0
犬「きゅぅん……」
律「急にしおらしくなったな」
紬「乙女なのね……」
澪「犬に服を着せるのは聞いた事あるけどブラジャーなんて聞いた事ないぞ」
梓「…あの、見てるこっちが恥ずかしくなってくるんですが」
紬「可哀想だけどやっぱりブラも取るべきね。犬に服なんて邪道だわ。ヤフー知恵袋にそう書いてあったもの」
律「という訳で梓、はい」
犬「くぅん」ウルウル
梓「う… じゃあ行きます」
梓(ホックを……)ドキドキ
梓「って、なんで犬からブラ取るだけなのに興奮してるの私!
こんなの私じゃない!自分を取り戻せ、カムバックあたし!」
ぶちぃ!
犬「!きゃいんきゃいん!」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:20:56.51:a1V7DFVU0
犬「」gkbr
律「おい、梓がやり過ぎるから怯えて隅っこで固まっちゃったよ」
梓「すみません」
犬「」
梓「…本当にすみません」
紬「お菓子をあげればまた心を開いてくれるんじゃないかしら?」
紬「ほら、あーん」
澪「そんなので機嫌直る訳…」
犬「わんわん!」パクパク
澪「直った!」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:26:07.24:a1V7DFVU0
律「ほら、梓も謝らなくちゃな」
梓「はい…」
梓「さっきは酷い事してごめんね。もうしないから…」
犬「」プイッ
梓「あ……」
律「仕方無いな。犬の機嫌が本当に直るまで私達が面倒見るよ」
律「よしよーし」ナデナデ
紬「まだお菓子は沢山あるからね」
犬「わん」
律「ほら澪も触ってみろよ。気持ち良いぞー」
澪「噛んだりしない?」
律「しないしないって」
梓(どうしよう泣きそう)
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:27:37.57:GTBv62ve0
ムギ知恵袋好きだなwww
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:32:54.73:a1V7DFVU0
犬「」パクパク
律「あははっ、本当によく食べる奴だなー」
澪「お腹空いてたんだな」オソルオソルナデナデ
紬「ふわふわの栗毛が気持ちいいーっ」さわさわ
梓「」ショボーン
犬「」チラッ
梓「あ…」
犬「」ススス
律「犬が梓の方に行ったぞー」
ピト 犬梓
梓「私を許してくれるの……?」
犬「わん」スリスリ
梓「ありがとう…!」ギュ
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:40:13.37:a1V7DFVU0
犬「」プルプル
梓「あれ?」
律「どうしたんだ?急に動きが」
澪「まさか病気とか…」
梓「縁起でも無い事言わないで下さい!」
梓「どうしたの?何処か痛いの?」
犬「」プルプル
紬「もしかして、トイレなんじゃないかしら?飼い犬はおトイレも躾けられてる筈だから」
梓「はっ!そう言えばこのワンちゃん、今日1日中トイレに行ってる様子はありませんでした!」
律「早く病気にならないうちに連れてくぞ!」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:46:37.36:a1V7DFVU0
トイレ
梓「連れてきたのはいいけど、ワンちゃん1人じゃ流されちゃいそうで怖いかも…」
律「付き添ってあげたら?」
梓「そうですね、そうします」
犬「」プルプル
紬「どうしたのかしら?トイレじゃなかったのかしら」
澪「私達に見られて恥ずかしいとか?」
律「そんなバカな。犬だぜ?そんな人間みたいな…」
犬「くぅん」ウルウル
梓「どうやら本当に恥ずかしがってるみたいですね。あの、皆さん少しの間出ていってもらっても宜しいですか?」
律「あ、ああ」
澪「というかそもそも個室に4人+1匹篭もってるってのも可笑しな話だけどな」
ガチャ
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:52:18.78:a1V7DFVU0
ショーッ
プリプリプリ
ポトポトポトっ
梓「ほら、お尻こっちに向けて。綺麗に拭かないと」
犬「うぅ……///」
拭き拭きポイ
ジャーッ
ガチャ
梓「終わりましたよ」
澪「あ、うん…」
律「なんか言葉にし辛いものがあるな…」
紬「ワンちゃん、すっかり梓ちゃんの腕の中で丸まってるわね」
律「余程恥ずかしかったんだろうな…」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:01:41.35:a1V7DFVU0
再び部室
梓「よしよし」ナデナデ
犬「わう…」
紬「すっかり仲良しさんね」
澪「なんか微笑ましいな」
律「なぁ、梓」
梓「はい?」
律「その犬、もう名前決めてるの?」
梓「まだです。何処かの飼い犬なのかも知れませんし…」
紬「でも何時までもワンちゃんじゃおかしいと思うの。ここに居る間だけでも呼び名を付けてあげるのはどうかしら」
律「いいな。じゃあ皆で決めようぜ」
澪「まろん☆たると なんてどうかな?」
律「却下」
紬「ゴンザブロウなんてどうかしら」
律「却下。そもそもメスだっただろ。ブラも着けてたし」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:09:14.65:a1V7DFVU0
律「梓はなんか良いのある?」
梓「ユイ、なんてどうでしょう」
梓「なんだか、この子を見てると唯先輩と居るみたいな暖かい気持ちにさせてくれるんです。だから…」
澪「言われて見れば似てる!」
紬「ふわふわの毛並みの感触も、皆を癒してくれる暖かさも…」
律「後よく食べるところとかなw」
律「どうだ?ユイ、名前は気に入ったかー」
ユイ「わんわん!」パタパタ
律「お、気に入ったみたいだな!」
梓「えへへ、ユイ…」ギュ
ユイ「きゅぅん」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:17:48.45:a1V7DFVU0
律「しかし唯似の犬が来たなんて言ったら唯はどんな顔するだろうなー」
紬「残念ね。こんな時に風邪だなんて」
梓(そう言えば唯先輩は病欠って事になってるんだった…)
梓(今日はユイが一緒に居てくれたから寂しさが紛れたけど、やっぱり早く唯先輩に会いたいな…)
ユイ「くぅん」ペロペロ
律「ほらほら、梓が寂しそうな顔するからユイが心配してるぞー」
梓「あ…(顔に出てたんだ)」
梓「大丈夫だよ、ありがとう」ナデナデ
ユイ「わんっ」
澪「あっ」
律「ん、どしたー?」
澪「もうこんな時間。下校しなきゃ」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:27:51.37:a1V7DFVU0
紬「これからどうする?皆で唯ちゃんの家にお見舞いに行く?」
梓(ハッ!この流れはもしやマズイのでは!)
律「お、それいいな。ユイも一緒に連れて行って驚かせてやろうぜ!」
澪「唯は病人だから動物触らせたら駄目なんじゃないのか?」
梓「あの!風邪を皆に遷したくないので家には来ないでって言ってました!唯先輩がメールで!」
紬「そうなんだ」シュン
梓(うわ何この罪悪感…ムギ先輩ごめんなさい)
律「なんだよー、私のとこにはメール来なかったぞー」
梓「それは、そう!1通出して力尽きたみたいです!」
澪「仕方無いな。今日はこれで解散するか」
梓(ふぅ、なんとか乗り切った)
ユイ「わん」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:34:00.28:a1V7DFVU0
紬「あ、そうだ!」
梓「」ビクッ
梓(まだ何かあるのー!?)
紬「良かったらコレ使って?」
梓「首輪…」
紬「ワンちゃんは首輪に繋いでおくものだからね」
梓「あ、ありがとうございます…」
紬「それじゃあね~」
梓「はい、また明日です」
梓(きっとまたヤフー知恵遅れの知識なんだろうな……)
梓「ユイ、着けてみよっか」
カチャカチャ
ユイ「くぅん…」
梓(なんだろう、この背徳感」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:39:48.09:a1V7DFVU0
梓(それにしても憂は大丈夫なのかな。唯先輩は見付かったのかな……)
梓「憂にもあんまり無理しない様に言わなくちゃ。憂がボロボロになってたら唯先輩が帰ってきた時に悲しんじゃう」
ユイ「わんわん!」
梓「だよね。よしメール送ろ」
メルメルピッピ
梓「送信…っと」
ユイ「わん」
梓(……やっぱり心配だから平沢家に行こ)
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:46:37.28:a1V7DFVU0
平沢家
梓(結局憂には会わなかったな)
ガチャガチャ
梓「あ、やっぱり鍵は開いてないか」
ユイ「わんわん!」
梓「ん、わかってるって。こんな時の為に唯先輩から貰った合鍵があるんだから」
カチャッ
梓「おじゃましまーす」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:51:24.21:a1V7DFVU0
すん すん すん
梓「……」
梓(何これ、誰かのすすり泣く声が聞こえる」
すん すん すん
ユイ「ぅぅ…」プルプル
梓「大丈夫だよ、私が付いてるから」
梓(とは言え、私も怖い…鍵も閉まってたし人が居る筈ないのに)
すん すん すん
梓(リビングからか…)
梓(よーし)
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 02:59:11.62:a1V7DFVU0
梓(いくぞ!)
ガチャ!
憂「すんすんすん」
梓「って憂!」
梓「どうしたの!?こんな明かりも付けずに1人すすり泣いてるなんて!」
憂「説明ありがとう…」
憂「私、町中探し回ったのに何一つ手掛かりを見付けられなくて……うぅ…」
憂「自分だけじゃなんにも出来なくって…ごめんね、おねえちゃん。こんな時にも役に立たない妹でごめんね」
梓「そんな事無いよ!憂は唯先輩の為に…
ユイ「わんわん!」ガバッ
憂「犬ちゃん…」
ユイ「くぅん」スリスリ
憂「あはは、くすぐったいよ」
ユイ「わんっ」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:07:48.71:a1V7DFVU0
憂「…また慰められちゃったね」ギュ
梓「憂、その子暖かいでしょ」
憂「うん。あったかあったか…」
ユイ「ぅぅん」ギュ
憂「本当、あったかあったか。だね。なんだかお姉ちゃんとこうしてるみたい」
梓(憂が元気になってくれて良かった。これもユイのおかげだね)
ユイ「わん!わん!」
梓(ユイ、なんだか不思議な子……)
憂「よし!」 梓「わっ」
梓「何、どうしたのいきなり」
憂「犬ちゃんに励まされてなんだか元気が出てきた!」
憂「何時までもメソメソしてたらお姉ちゃんに笑われちゃう!私の出来る事を精一杯やらなきゃ!」
梓「私にも協力させてね」
憂「うん!一緒にお姉ちゃんを見付けようね!」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:16:25.52:a1V7DFVU0
ごはん 済
お風呂 済
唯の部屋
梓「ふぅ、さっぱりした」
梓「ユイ、ここが唯先輩のお部屋だよ。おいで」
ユイ「わんわんっ」ガバッ
梓「わぷ」
ユイ「わん」スリスリ
梓「本当に唯先輩と行動パターン同じなんだから」
梓「今日はこのベッド使っていいって憂も言ってたから一緒に寝ようね」
ユイ「わん!」
梓「えへへ、唯先輩のベッド。唯先輩の匂い…」
ユイ(ちょっとそれはいくらなんでも引くよ…)
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:25:38.15:a1V7DFVU0
梓「……」ギュ
ユイ「?」
梓「ねぇ、ユイ。このまま唯先輩が帰って来ないなんて事ないよね…?」
梓「私も憂も待ってるんだから。何がなんでも探し出して帰ってきてもらうんだから」
ユイ(あずにゃん……)
ユイ「ペロペロ^ω^)」
梓「ユイ、ありがとう。ユイが居てくれて本当に良かった」
梓「すぅすぅ…zzz」
ユイ「…ペロペロ^ω^)」
ユイ「私も、あずにゃんが傍に居てくれて本当に良かったよ。おやすみ、あずにゃん……」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:26:08.83:mKN1T4CmO
あれ?この犬もしかして唯なんじゃね?
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:35:33.62:a1V7DFVU0
翌朝
目覚し時計「ピッピピッ、ピッピピッ、ピッピピッ、ピッピピッ、
梓「うーん…」ポチっとな
目覚し時計「ピッ
梓「朝……か」
ゴロン
梓「ユイー、起き…って、ええええええええ!!!!」
唯「んー、あずにゃんうるさいー」
梓「唯先輩!なんで唯先輩がここに!?」
唯「うん…?あっ、すごい!戻ってる!やった、人間に戻れたよあずにゃーん!」ガバッ
梓「にゃっ!」
唯「この抱き心地、久しぶりの感触だよー」
梓「まだ1日ぶりなんですけどね」
唯「やーん、いけずー。私が犬の時はあんなに優しく話し掛けてくれてたのに!」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:44:29.80:a1V7DFVU0
梓「え、もしかしてユイの正体って……」
唯「私です!」フンス
梓「」
唯「もちろん、服を剥ぎ取られたりおトイレのお世話をされたりした事もちゃんと覚えているよ!」
梓「」
唯「もう、恥ずかしかったんだから!」
梓「あの」
唯「なぁに?」
梓「唯先輩が戻ってきてくれて良かったです。嬉しいです」
唯「お、今日はなんだか素直だねぇ」
梓「でも恥ずかしついでに1つ言わせて頂くと、気になる事もあります」
唯「どうぞ」
梓「あの、ずっと裸でいるのもどうかと……」
唯「えっ、あっ、あわわ……///」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:52:03.01:a1V7DFVU0
梓「ふむ」
唯「あ、あんまりじろじろ見ないで」
梓「それにしても裸に首輪とはまたマニアックな恰好ですね…」ポタポタ
唯「それは寝る前に犬だったし……って、あずにゃん!鼻血出てる!布団に垂れてる!」
唯「はい、ティッシュ!」
梓「ありがとうございます」ホジホジ
梓(ああ、たった今分かりました。今までなんで犬なんかに興奮してたんだろうと思ってたけど、中身が唯先輩だったからだったんですね)
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:57:16.66:a1V7DFVU0
唯(話題を変えなきゃ。なんか微妙にいやな予感がする…)
唯「時にあずにゃんや、生き物を飼うのは苦手だって言ってたみたいだったけど、犬になった私をお世話してるうちに考えが変わったりしたんじゃない?」
梓「そうですね」
梓「犬みたいな唯先輩なら飼いたいかな」
唯 え、それってどういう
梓「もう我慢出来ません、にゃーん!」ガバッ
唯「きゃーー!!!」
憂「え、何コレ」
おしまい
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 03:59:56.44:A6VW9mBu0
おつ!
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:09:48.62:EX8Pk3890
面白かったぞ
おつ!!
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 04:12:25.10:Q6g5ympH0
梓「そんな事より、なんで唯先輩の髪型真似してるの?」
憂「あ、ヘアピン付けっぱなしだった」
梓「へ」
憂「朝ね、お姉ちゃんと色々髪型とか研究してて」
梓「へぇ」
憂「もうすぐ卒業アルバムの個人写真撮るんだって。だから私がお姉ちゃんのヘアピン付けてモデルになってたの」
梓「ほぉ…」
憂「今から返しに行こうと思うんだけど、付いてくる?」
梓「あ、うん行く」
3-2
憂「お姉ちゃん居るかな」
梓「あ、居た。…なんかやってるね」
紬「はい、できましたー♪」
唯「ありがとー」
澪「何してるんだ?」
唯「ヘアピン忘れちゃって、いつもピタッとしてる所がしてないと変な感じだったからムギちゃんに結ってもらってたんだー」
律「なんか純ちゃんみたいな髪型だな」
唯「変かな?」
律「ん、可愛いぞー」
和「こんな犬、居たわね」
唯「犬!?」
唯「犬……犬って…」
和「うそうそ。可愛いわよ」
唯「恥ずかしいー…」
憂「お姉ちゃーん」
唯「あ、ういー」
憂「ヘアピン、持ってきたよ」
唯「わぁ、ありがとう!」
憂「えへへ」
梓「あ、犬だ」
唯「あずにゃんまで!?」
梓(でもちょっと可愛いかも。あんな犬なら飼ってもいいかな)
憂「私もだよ、梓ちゃん!」
梓「わ、勝手に人の心読まないで!?」
憂「じゃあ私達戻るね」
唯「うん。あ、あずにゃんもありがとね」
梓「私は付いてきただけですけどね」
唯「あ、そう言えば昨日の…
キーンコーン
憂「チャイム鳴っちゃった!早く戻らないと!ごめんねお姉ちゃん」
梓「すいません、また後で」
唯「あ、行っちゃった」
放課後 帰り道
梓「独りで帰る道が寂しい…あ、あれは憂。ういー、こっちー!」
憂「あれ?お姉ちゃんも部室に行ってたみたいだけど帰りは一緒じゃないの?」
梓「それが髪型の研究するって言って他の皆より早く帰っちゃって」
憂「じゃあ丁度良かったね」
梓「?」
憂「んーん、なんでもない」
憂「お姉ちゃんどうだった?」
梓「ずっと髪型気にしてた」
憂「そう言えば今日の朝の可愛かったよね」
梓「あー、あの犬みたいな」
憂「あんな犬飼ってみたいよね!」
梓「実の姉を犬ですか(ていうか憂は毎日唯先輩のお世話してるし、既に飼っている様なもんなんじゃ…)」
梓「んー、でも生き物飼うのはやっぱりちょっと苦手かも」
憂「そっかー」
憂「あ、ここでお別れだね」
梓「また明日ね」
憂「また明日ー」
梓(犬を飼う…か。大変そうだけど、今日の唯先輩みたいな犬なら飼ってみたいかな)
素晴らしい
翌朝 通学路
憂「」キョロキョロ
梓「あ、憂だ。…あんなにキョロキョロどうしたんだろ」
梓「うーい」ポン
憂「わぁっ」ビクッ
憂「梓ちゃんか……」
梓「どうしたの?明らかに挙動不審だったよ」
憂「……」
憂「梓ちゃんになら話しても良いかな…」
梓「えっ、何か深刻な話?」
憂「実は」
憂「あのね、お姉ちゃん昨日から家に居ないの」
梓「えっ」
梓(そう言えば何時も憂と一緒に登校してる唯先輩の姿が見えない…)
梓「ていうか一大事じゃん!」
梓「はっもしかして誘拐!?」
憂「あうぅ…」
憂「誘拐…そうなのかな……」
梓「何か手掛かりとか無いの!?」
憂「手掛かりかどうかはわかんないけど、1回帰って着替えた後はあったんだけど」
憂「何故かリビングに部屋着のズボンとパンツが脱ぎ散らかしてあって、それくらいしか…」
梓「ちょっと意味わかんない」
憂「私、今日学校休むね」
梓「もしかして1人で探すつもり?」
憂「うん。だってお姉ちゃんが居なくなっちゃったの私の所為かもしれないし」
憂「一昨日のカレーが辛過ぎたのかもしれないし、お風呂熱く沸かし過ぎちゃったのかもしれないし、
ギターの練習の途中で夜遅くなっちゃってたから無理矢理寝かしつけたのが気に入らなくて家出しちゃったのかも……!」
梓「ちょt、ちょっと落ち着いて憂!大丈夫だよ、あの唯先輩が憂の事嫌になったりする訳ないよ!」
憂「じゃあやっぱり誘拐とか…こうしちゃいらんない!早く助けに行かなきゃ!」
梓「ちょっと待って!」ガシ
梓「ここは一旦捜索願い出して、ちゃんと学校に行こうよ。私達でも出来る対策考えよ?ね?」
憂「……うん」
下駄箱
純「おはよー!」
純「?どしたの、2人して暗い顔して」
憂「ん、おはよ。なんでもないよ」
憂「じゃ梓ちゃん、先に教室行ってるね」
梓「あ、待って…」
梓「なんで置いていかれたんだろ」
梓「しかし唯先輩が失踪かー。何があったんだろう。なんかモヤモヤするなぁ。
…朝礼までまだ時間あるし少し気を紛らわせてこよ。中庭辺りが丁度いいかな」
中庭
梓「唯先輩の身に何があったのか…」
梓「昨日の部活終わりに1人で帰ってたけど、憂が言うには一旦帰って来てはいるんだよね」
梓「それから部屋着に着替えたとして、残されたズボンとパンツ。これが意味するところは…」
梓「もしかしたら今唯先輩の下半身は無防備という事に…
家の中に無理矢理押し入り強姦、そして口封じの為に誘拐…」
梓「ああ、駄目だ。考えがマイナスの方向にしか向かない……」
モップ?「」
梓「…ん?あそこに何かモップみたいなのが落ちてる。ちょっと行ってみよう」
梓「これ、よく見るとモップじゃない……もしかして犬?」
犬「スゥスゥ…zzz」
梓「寝てる…」
梓「ていうか学校の中に犬なんて良いのかな?」
犬「」ピクッ
梓「あ、動いた」
犬「くぅ~」セノビー
梓「あ、背伸びした」
犬「」ぷるぷるぷるっ
梓「あ、体振った」
犬「」じーっ
梓「あ、目が合った」
犬「……」
梓「……」
犬「……」うるうる
梓「えっ、ど、どうしたの?どこか痛いの?」
犬「わおーん!」ガバッ
梓「きゃ!わわっ」
犬「わんわん!」スリスリ
梓「ちょ、え、えっ」
5分後
梓「ふぅ、やっと収まってくれたみたい」
梓「それにしても…」
犬「わんっ」ハッハッハッ
梓「なんだかよく分からないけど懐かれちゃった。この犬をどうしよう」
犬「くぅん」
梓「と、とりあえず」
犬「?」
梓「私は授業に出なきゃいけないからココで大人しく待っててくれないかな」
犬「わんっ」
梓「本当にわかってるんだろうか…」
梓「お昼になったらご飯持ってきてあげるからそれまでジッとしてるんだよ、いいね!」
犬「わんっ」
授業中
梓(この窓から丁度犬が見える…)
梓(ジッとしててとは言ったけど、あんなにも動かないと少し心配になるかも)
犬「」ゴロゴロ~
梓(なんかゴロゴロしてる)
梓(今までずーっと寝てばっかりだし、なんか既視感があるんだよね…)
先生「コラ、中野!」
梓「ひゃいっ!?」
先生「授業中はボケッとしない!それとも何か、窓の外に何かあるのか?」
梓「いえ、何もありません!」
先生「だったら授業に集中する!いいな?」
梓「はい……」
モブ「くすくす」
犬「くぁぁ~」セノビ
梓(犬はお気楽でいいなぁ…)
昼休み
純「憂、梓ー、ごはん食べよ」
梓「あ、私ちょっと用事あるから2人で食べてて」
憂「?何かあるの?ひょっとして…
梓「あ、それじゃなくて違う用事!」
純「それって何よ」
梓「あー、まぁ、それはそれよ。じゃ行ってくる!」
憂「あ…行っちゃった」
純「気になる。跡、付けてみない?」
中庭
梓「約束通り来たよー」
犬「わんわん!」ガバッ
梓「にゃっ!」
犬「わん」スリスリ
梓「もう、どっかの誰かさんみたいにいきなり飛びついてくるんだから」
梓「ほら、パン買ってきてあげたからお食べ」
犬「わんわん」パクパク
梓「ふふっ、いい食べっぷり。余程お腹空いてたんだね」
梓「じゃあ見付かったら色々と面倒だからもう行くね」
犬「くぅん」
梓「放課後にもまた来るからそんなに心配しないで」
ガサガサ
梓あ、あそこに居るのは純!つけて来たんだ…
じゃあもう行くね!またね、ワンちゃん」
放課後
梓(ふぅ、なんとか犬を見付からずにここまで乗り切った…)
梓(これからどうしようかな。唯先輩も探さなくちゃだし。あ、犬どうしよ)
憂「梓ちゃん」
梓「あ、憂」
憂「どうしたの?なんか心ここにあらずって感じだけど」
梓「お互い様でしょ。私だって唯先輩の事も心配だし」
憂「も?」
梓「あ、ごめん、今の無し」
梓「で、どうしよっか。1日経ったけどこれと言って良い方法考え付かなかったね……」
憂「うん… とりあえず歩きながら考えよっか」
渡り廊下
梓「…」
憂「…」
梓(気まずい…何か話さなきゃ。…ん?あのこっちに向かってくるモップは)
犬「わんわん!」タタタタ
犬「わん!」ガバッ
犬「くぅん」スリスリ
梓「またこのパターンなのね……」
梓(ああ、折角隠し通してたのに、憂に見付かっちゃったら意味ないじゃん)
憂「あ、この子」
梓「え、この犬知ってるの?」
憂「うん。この子ね、昨日からうちの周りをうろついてたの」
梓「へぇ~。あ、この子の事は…」
憂「大丈夫だよ。誰にも言わない」
梓「良かった。なんか学校に知られたら大変そうだし」
犬「」ハッハッ
憂「よしよし」ナデナデ
梓「で、この子の話に戻るけど、憂ん家の近所に居たんだよね」
憂「うん。帰ったらうちの玄関に居てね。でも家に上げる訳にはいかなかったから」
梓「なんでそんな所に居たんだろ。?そう言えば何かTシャツ着てるね。もしかして何処かの飼い犬で迷子だったりして」
憂「うーん、どうだろ…って、あれ?このTシャツの柄……」
犬「?」
梓「Tシャツの胸のプリント!今まで気付かなかったけど『ザ☆ドッグ』って!これ唯先輩の部屋で見た事ある!」
憂「確かにお姉ちゃんが持ってたのと一緒だ…」
梓「憂!もしかしたらこの犬は唯先輩失踪の重要参考犬かも!」
梓「昨日、家に帰って部屋着に着替えた唯先輩はきっと寝惚けてズボンとパンツを脱いだ!」
梓「そして自分が着ているTシャツを玄関にいたこの犬に着せたんだよ!」
梓「ここから導き出される回答は1つ…」
梓「唯先輩は今、全裸なんだよ!」
憂「……」
梓「憂?」
犬「?」
憂「怒るよ」
梓「ごめんなさい」
犬「くぅん」
憂「それにこのTシャツは市販品だし、お姉ちゃんと同じ物だとも限らないよ」
梓「そうだね。元々の飼い主が同じデザインのシャツを着せてたのかもしれないよね」
憂「でも、これでまた白紙に戻っちゃったって訳か」
憂「はぁ、お姉ちゃん。今頃どこで何してるんだろ。無事だと良いな……」
梓「憂…あ、犬」
犬「」スリスリ
憂「慰めてくれてるの?ありがとう…」
憂「よしよし良い子良い子」ナデナデ
犬「くううん…」スリスリ
憂「こんなに私の事心配してくれるなんて」
憂「決めた。この子の飼い主がもし見付からなかったらうちで飼う!」
憂「お姉ちゃんと一緒にお母さんに頼んであげるからね」ナデナデ
梓「あの、その事なんだけど、その子の事、私に任せてくれないかな?」
憂「いいの?動物飼うのは…
梓「お願い!なんだかどうしても他人事に思えなくて」
憂「梓ちゃんがそこまで言うなら、うん。任せる」
梓「ありがと」
憂「で、これからなんだけど」
梓「唯先輩を探しに行くんだよね。私も行く!」
憂「待って。梓ちゃんは何時も通りに部活に行って欲しいの」
梓「そんな!私だって…」
憂「わかってる。けど、軽音部の皆さんに迷惑掛けたくないの…」
憂「学校にはお姉ちゃんは風邪で休みだって連絡してあるし、絶対変に思われちゃうよ」
梓「…そんなのその場凌ぎにしかならないよ?」
犬「わう」パタパタ
憂「…わかってる。今日見付からなかったら明日私から皆さんに言うから」
梓「ちょっと納得できないけど、今日は憂の言う通りにするよ。さっきは私がお願い聞いてもらったしね」
憂「ありがとう、じゃあ行ってくるね!」
犬「くぅん」
憂「私はもう大丈夫だよ」ナデナデ
梓「…じゃあ私達は部室行こっか」
犬「わん!」
部室前
犬「わんわん」パタパタ
梓「あ、普通に連れ込んじゃった。今まで隠し通してきた私の苦労が……」
犬「わんっ」スリスリ
梓「…はぁ」
ガチャ
律「なんか部屋の前が騒がしいと思ったら梓か」
梓「」
律「今度はなんだ?猫に飽き足らず犬の鳴き真似か?」ニヤニヤ
梓「そんなんじゃありません!」
犬「わんわん!」
律梓「」
律「鍵掛けろ梓!さわちゃんが来たら面倒だぞ!」
梓「は、はいっ」
ガチャ
澪「で、なんでこんな校舎の中に犬が居るんだ?」
梓「それが 中略 という訳でして」
犬「わう」
律「なるほどな。大体分かった」
律「しかし犬に服を着せるのは感心しないな。という訳で脱がす!」ガシ
犬「きゃわんきゃわん!」
梓「や、やめて下さい律先輩!ワンちゃんが嫌がってます!」
律「駄目だ、ペットに服を着せるという行為は一歩間違えれば虐待なんだぞ!」
梓「澪先輩、ムギ先ぱ~い…」
紬「梓ちゃん、残念だけど動物に服を着せるという行為は自然に反する事なの…
ヤフー知恵袋に書いてあったから間違いないわ」
犬「わんわんわんわんわん!」ジタバタ
律「ちょ、なんでこんな暴れるんだ」
紬「シャツ脱がされるのが嫌なのかしら…?」
律「澪、お願い抑えて!」
澪「」ガタガタ
紬「ワンちゃんが暴れだしてからずっと部屋の隅っこで震えてるみたい…」
律「梓!これはこの犬の為でもあるんだ!私が押さえつけているうちに早く!」
紬「そうよ、ヤフー知恵袋に書いてあったもの!」
梓「うぅ…、ごめんねワンちゃん……」ガシ
ビリビリーッ
犬「いやーん」マイッチングー
律「こ、これは…!」
梓「まさか、犬がブラジャーを着けている……だと??」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:15:41.65:a1V7DFVU0
犬「きゅぅん……」
律「急にしおらしくなったな」
紬「乙女なのね……」
澪「犬に服を着せるのは聞いた事あるけどブラジャーなんて聞いた事ないぞ」
梓「…あの、見てるこっちが恥ずかしくなってくるんですが」
紬「可哀想だけどやっぱりブラも取るべきね。犬に服なんて邪道だわ。ヤフー知恵袋にそう書いてあったもの」
律「という訳で梓、はい」
犬「くぅん」ウルウル
梓「う… じゃあ行きます」
梓(ホックを……)ドキドキ
梓「って、なんで犬からブラ取るだけなのに興奮してるの私!
こんなの私じゃない!自分を取り戻せ、カムバックあたし!」
ぶちぃ!
犬「!きゃいんきゃいん!」
犬「」gkbr
律「おい、梓がやり過ぎるから怯えて隅っこで固まっちゃったよ」
梓「すみません」
犬「」
梓「…本当にすみません」
紬「お菓子をあげればまた心を開いてくれるんじゃないかしら?」
紬「ほら、あーん」
澪「そんなので機嫌直る訳…」
犬「わんわん!」パクパク
澪「直った!」
律「ほら、梓も謝らなくちゃな」
梓「はい…」
梓「さっきは酷い事してごめんね。もうしないから…」
犬「」プイッ
梓「あ……」
律「仕方無いな。犬の機嫌が本当に直るまで私達が面倒見るよ」
律「よしよーし」ナデナデ
紬「まだお菓子は沢山あるからね」
犬「わん」
律「ほら澪も触ってみろよ。気持ち良いぞー」
澪「噛んだりしない?」
律「しないしないって」
梓(どうしよう泣きそう)
ムギ知恵袋好きだなwww
犬「」パクパク
律「あははっ、本当によく食べる奴だなー」
澪「お腹空いてたんだな」オソルオソルナデナデ
紬「ふわふわの栗毛が気持ちいいーっ」さわさわ
梓「」ショボーン
犬「」チラッ
梓「あ…」
犬「」ススス
律「犬が梓の方に行ったぞー」
ピト 犬梓
梓「私を許してくれるの……?」
犬「わん」スリスリ
梓「ありがとう…!」ギュ
犬「」プルプル
梓「あれ?」
律「どうしたんだ?急に動きが」
澪「まさか病気とか…」
梓「縁起でも無い事言わないで下さい!」
梓「どうしたの?何処か痛いの?」
犬「」プルプル
紬「もしかして、トイレなんじゃないかしら?飼い犬はおトイレも躾けられてる筈だから」
梓「はっ!そう言えばこのワンちゃん、今日1日中トイレに行ってる様子はありませんでした!」
律「早く病気にならないうちに連れてくぞ!」
トイレ
梓「連れてきたのはいいけど、ワンちゃん1人じゃ流されちゃいそうで怖いかも…」
律「付き添ってあげたら?」
梓「そうですね、そうします」
犬「」プルプル
紬「どうしたのかしら?トイレじゃなかったのかしら」
澪「私達に見られて恥ずかしいとか?」
律「そんなバカな。犬だぜ?そんな人間みたいな…」
犬「くぅん」ウルウル
梓「どうやら本当に恥ずかしがってるみたいですね。あの、皆さん少しの間出ていってもらっても宜しいですか?」
律「あ、ああ」
澪「というかそもそも個室に4人+1匹篭もってるってのも可笑しな話だけどな」
ガチャ
ショーッ
プリプリプリ
ポトポトポトっ
梓「ほら、お尻こっちに向けて。綺麗に拭かないと」
犬「うぅ……///」
拭き拭きポイ
ジャーッ
ガチャ
梓「終わりましたよ」
澪「あ、うん…」
律「なんか言葉にし辛いものがあるな…」
紬「ワンちゃん、すっかり梓ちゃんの腕の中で丸まってるわね」
律「余程恥ずかしかったんだろうな…」
再び部室
梓「よしよし」ナデナデ
犬「わう…」
紬「すっかり仲良しさんね」
澪「なんか微笑ましいな」
律「なぁ、梓」
梓「はい?」
律「その犬、もう名前決めてるの?」
梓「まだです。何処かの飼い犬なのかも知れませんし…」
紬「でも何時までもワンちゃんじゃおかしいと思うの。ここに居る間だけでも呼び名を付けてあげるのはどうかしら」
律「いいな。じゃあ皆で決めようぜ」
澪「まろん☆たると なんてどうかな?」
律「却下」
紬「ゴンザブロウなんてどうかしら」
律「却下。そもそもメスだっただろ。ブラも着けてたし」
律「梓はなんか良いのある?」
梓「ユイ、なんてどうでしょう」
梓「なんだか、この子を見てると唯先輩と居るみたいな暖かい気持ちにさせてくれるんです。だから…」
澪「言われて見れば似てる!」
紬「ふわふわの毛並みの感触も、皆を癒してくれる暖かさも…」
律「後よく食べるところとかなw」
律「どうだ?ユイ、名前は気に入ったかー」
ユイ「わんわん!」パタパタ
律「お、気に入ったみたいだな!」
梓「えへへ、ユイ…」ギュ
ユイ「きゅぅん」
律「しかし唯似の犬が来たなんて言ったら唯はどんな顔するだろうなー」
紬「残念ね。こんな時に風邪だなんて」
梓(そう言えば唯先輩は病欠って事になってるんだった…)
梓(今日はユイが一緒に居てくれたから寂しさが紛れたけど、やっぱり早く唯先輩に会いたいな…)
ユイ「くぅん」ペロペロ
律「ほらほら、梓が寂しそうな顔するからユイが心配してるぞー」
梓「あ…(顔に出てたんだ)」
梓「大丈夫だよ、ありがとう」ナデナデ
ユイ「わんっ」
澪「あっ」
律「ん、どしたー?」
澪「もうこんな時間。下校しなきゃ」
紬「これからどうする?皆で唯ちゃんの家にお見舞いに行く?」
梓(ハッ!この流れはもしやマズイのでは!)
律「お、それいいな。ユイも一緒に連れて行って驚かせてやろうぜ!」
澪「唯は病人だから動物触らせたら駄目なんじゃないのか?」
梓「あの!風邪を皆に遷したくないので家には来ないでって言ってました!唯先輩がメールで!」
紬「そうなんだ」シュン
梓(うわ何この罪悪感…ムギ先輩ごめんなさい)
律「なんだよー、私のとこにはメール来なかったぞー」
梓「それは、そう!1通出して力尽きたみたいです!」
澪「仕方無いな。今日はこれで解散するか」
梓(ふぅ、なんとか乗り切った)
ユイ「わん」
紬「あ、そうだ!」
梓「」ビクッ
梓(まだ何かあるのー!?)
紬「良かったらコレ使って?」
梓「首輪…」
紬「ワンちゃんは首輪に繋いでおくものだからね」
梓「あ、ありがとうございます…」
紬「それじゃあね~」
梓「はい、また明日です」
梓(きっとまたヤフー知恵遅れの知識なんだろうな……)
梓「ユイ、着けてみよっか」
カチャカチャ
ユイ「くぅん…」
梓(なんだろう、この背徳感」
梓(それにしても憂は大丈夫なのかな。唯先輩は見付かったのかな……)
梓「憂にもあんまり無理しない様に言わなくちゃ。憂がボロボロになってたら唯先輩が帰ってきた時に悲しんじゃう」
ユイ「わんわん!」
梓「だよね。よしメール送ろ」
メルメルピッピ
梓「送信…っと」
ユイ「わん」
梓(……やっぱり心配だから平沢家に行こ)
平沢家
梓(結局憂には会わなかったな)
ガチャガチャ
梓「あ、やっぱり鍵は開いてないか」
ユイ「わんわん!」
梓「ん、わかってるって。こんな時の為に唯先輩から貰った合鍵があるんだから」
カチャッ
梓「おじゃましまーす」
すん すん すん
梓「……」
梓(何これ、誰かのすすり泣く声が聞こえる」
すん すん すん
ユイ「ぅぅ…」プルプル
梓「大丈夫だよ、私が付いてるから」
梓(とは言え、私も怖い…鍵も閉まってたし人が居る筈ないのに)
すん すん すん
梓(リビングからか…)
梓(よーし)
梓(いくぞ!)
ガチャ!
憂「すんすんすん」
梓「って憂!」
梓「どうしたの!?こんな明かりも付けずに1人すすり泣いてるなんて!」
憂「説明ありがとう…」
憂「私、町中探し回ったのに何一つ手掛かりを見付けられなくて……うぅ…」
憂「自分だけじゃなんにも出来なくって…ごめんね、おねえちゃん。こんな時にも役に立たない妹でごめんね」
梓「そんな事無いよ!憂は唯先輩の為に…
ユイ「わんわん!」ガバッ
憂「犬ちゃん…」
ユイ「くぅん」スリスリ
憂「あはは、くすぐったいよ」
ユイ「わんっ」
憂「…また慰められちゃったね」ギュ
梓「憂、その子暖かいでしょ」
憂「うん。あったかあったか…」
ユイ「ぅぅん」ギュ
憂「本当、あったかあったか。だね。なんだかお姉ちゃんとこうしてるみたい」
梓(憂が元気になってくれて良かった。これもユイのおかげだね)
ユイ「わん!わん!」
梓(ユイ、なんだか不思議な子……)
憂「よし!」 梓「わっ」
梓「何、どうしたのいきなり」
憂「犬ちゃんに励まされてなんだか元気が出てきた!」
憂「何時までもメソメソしてたらお姉ちゃんに笑われちゃう!私の出来る事を精一杯やらなきゃ!」
梓「私にも協力させてね」
憂「うん!一緒にお姉ちゃんを見付けようね!」
ごはん 済
お風呂 済
唯の部屋
梓「ふぅ、さっぱりした」
梓「ユイ、ここが唯先輩のお部屋だよ。おいで」
ユイ「わんわんっ」ガバッ
梓「わぷ」
ユイ「わん」スリスリ
梓「本当に唯先輩と行動パターン同じなんだから」
梓「今日はこのベッド使っていいって憂も言ってたから一緒に寝ようね」
ユイ「わん!」
梓「えへへ、唯先輩のベッド。唯先輩の匂い…」
ユイ(ちょっとそれはいくらなんでも引くよ…)
梓「……」ギュ
ユイ「?」
梓「ねぇ、ユイ。このまま唯先輩が帰って来ないなんて事ないよね…?」
梓「私も憂も待ってるんだから。何がなんでも探し出して帰ってきてもらうんだから」
ユイ(あずにゃん……)
ユイ「ペロペロ^ω^)」
梓「ユイ、ありがとう。ユイが居てくれて本当に良かった」
梓「すぅすぅ…zzz」
ユイ「…ペロペロ^ω^)」
ユイ「私も、あずにゃんが傍に居てくれて本当に良かったよ。おやすみ、あずにゃん……」
あれ?この犬もしかして唯なんじゃね?
翌朝
目覚し時計「ピッピピッ、ピッピピッ、ピッピピッ、ピッピピッ、
梓「うーん…」ポチっとな
目覚し時計「ピッ
梓「朝……か」
ゴロン
梓「ユイー、起き…って、ええええええええ!!!!」
唯「んー、あずにゃんうるさいー」
梓「唯先輩!なんで唯先輩がここに!?」
唯「うん…?あっ、すごい!戻ってる!やった、人間に戻れたよあずにゃーん!」ガバッ
梓「にゃっ!」
唯「この抱き心地、久しぶりの感触だよー」
梓「まだ1日ぶりなんですけどね」
唯「やーん、いけずー。私が犬の時はあんなに優しく話し掛けてくれてたのに!」
梓「え、もしかしてユイの正体って……」
唯「私です!」フンス
梓「」
唯「もちろん、服を剥ぎ取られたりおトイレのお世話をされたりした事もちゃんと覚えているよ!」
梓「」
唯「もう、恥ずかしかったんだから!」
梓「あの」
唯「なぁに?」
梓「唯先輩が戻ってきてくれて良かったです。嬉しいです」
唯「お、今日はなんだか素直だねぇ」
梓「でも恥ずかしついでに1つ言わせて頂くと、気になる事もあります」
唯「どうぞ」
梓「あの、ずっと裸でいるのもどうかと……」
唯「えっ、あっ、あわわ……///」
梓「ふむ」
唯「あ、あんまりじろじろ見ないで」
梓「それにしても裸に首輪とはまたマニアックな恰好ですね…」ポタポタ
唯「それは寝る前に犬だったし……って、あずにゃん!鼻血出てる!布団に垂れてる!」
唯「はい、ティッシュ!」
梓「ありがとうございます」ホジホジ
梓(ああ、たった今分かりました。今までなんで犬なんかに興奮してたんだろうと思ってたけど、中身が唯先輩だったからだったんですね)
唯(話題を変えなきゃ。なんか微妙にいやな予感がする…)
唯「時にあずにゃんや、生き物を飼うのは苦手だって言ってたみたいだったけど、犬になった私をお世話してるうちに考えが変わったりしたんじゃない?」
梓「そうですね」
梓「犬みたいな唯先輩なら飼いたいかな」
唯 え、それってどういう
梓「もう我慢出来ません、にゃーん!」ガバッ
唯「きゃーー!!!」
憂「え、何コレ」
おしまい
おつ!
面白かったぞ
おつ!!











































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