- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:38:14.99:lRxXSzFz0
それはあまりにも突然に起こった出来事だった。
あとほんの数手で俺がチェックメイトに追い込むはずだったチェス盤をひっくり返した古泉。
その古泉がいきなり立ち上がり、そして叫んだのだ。
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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:39:45.52:lRxXSzFz0
「おっぱい体操、はっじまるよー!」
俺たちは、誰も反応しなかった。
いや、反応できなかったというべきか。
そのまま古泉の言動を、唖然と見ているしかなかった。
「おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪」
「みぎーのおっぱい♪ ひだりのおっぱい♪」
「みぎーのおっぱい、ぼいんぼいん♪ ひだりのおっぱい、ぼよんぼよん♪」
くねくね踊りながら、心から楽しそうに歌う古泉。
一体、何が起こっているってんだ?
「おっきなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「ちっちゃなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「いろんなおっぱい♪ たっくさんのおっぱい♪ 」
「おっぱいがいっぱい♪ たっのしい、なー!」
動きが止まる。
どうやらここで終わりのようだ。
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:41:47.30:lRxXSzFz0
全員が呆然とする中、古泉は、ふと我に帰ったように室内を見渡す。
ひっくり返されたチェス盤を見て、頬を掻く。
「おやおや、すみません。負けそうなのでひっくり返してしまいましたか」
俺はとりあえず話は通じそうだと思い、古泉に尋ねる。
「お前……さっきの歌とダンスは……」
「は? 歌とダンス、ですか。はて? なんの事でしょうか」
古泉の目は、とぼけている感じは一切、無かった。
そう。
こいつは、覚えていないのだ。
長門が本を閉じる。
その日の団活は、ここで終了した。
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:47:21.39:lRxXSzFz0
次の日。
「キョン。古泉君の事だけど」
ハルヒが話しかけてくる。
「……俺にもよく分からん」
「ただ、古泉自身は覚えていなさそうだ」
ハルヒは頷く。
「それはあたしも見てたから……」
「ただの悪ふざけ、というわけでもなさそうね」
「ああ。あいつがそんな事をするはずがない」
そう答えながら、俺はハルヒ……目の前のこいつの仕業の可能性を考えてみる。
こいつが、古泉の奇行を望んだのか?
……とてもそうは考えられない。
思考は何も進展しないまま、今日の団活が始まった。
「おっぱい体操、はっじまるよー!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:52:44.43:lRxXSzFz0
今日も古泉の奇行……『おっぱい体操』は始まった。
朝比奈さんは硬直し、長門は瞬きもせず見つめる。
俺はこの異常な光景にどうしていいか分からず、ただ見ているしかできない。
それはハルヒも同じだった。
「おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪」
「みぎーのおっぱい♪ ひだりのおっぱい♪」
「みぎーのおっぱい、ぼいんぼいん♪ ひだりのおっぱい、ぼよんぼよん♪」
「おっきなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「ちっちゃなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「いろんなおっぱい♪ たっくさんのおっぱい♪ 」
「おっぱいがいっぱい♪ たっのしい、なー!」
昨日と同じく、一通りの区切り(よく分からんのだが)がつくと、古泉は正気に戻る。
「何だか喉が渇きましたね。すみません朝比奈さん、お茶をもらえますか?」
朝比奈さんはぎくしゃくした動きでお茶を差し出す。
「……うん。やはり貴女の淹れるお茶は美味しいですね」
にこりと微笑む古泉。
こいつに、一体何が起こっているのだろうか?
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:55:24.59:/6JP+XdiO
>>1
いやお前に何が起こってんだよwwwwwwwwww
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 22:56:18.45:qjlpoxAX0
>>1
またあんたか!!!!!!!!!!!
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:00:31.91:lRxXSzFz0
次の日。
古泉には、今日は団活は中止だと伝え、SOS団緊急会議を開く。
「古泉君がどうしちゃったのか……そしてあたしたちがどうすべきかを考えましょう」
思えば、ハルヒが中心でのSOS団会議で、これだけ真剣になった事があっただろうか?
「みんな。意見があれば遠慮なく言ってちょうだい」
俺が手を挙げる。
「俺が思うに……ストレスが原因ではないか?」
「SOS団で古泉はかなり神経を使う事が多い……それが『おっぱい体操』という形で現れたのじゃないだろうか?」
「……そこまで追い詰めるほど、あたし、古泉君を酷使したかしら」
ハルヒが言う。
自覚が無いのは時として残酷なものだな。
しかし、主に負担になってるのはこいつの無意識だから、追及するわけにもいくまい。
長門が手を挙げる。
「古泉一樹の『おっぱい体操』。SOS団のストレスからだけとは限らない」
「彼自身が隠していた性癖が、現れたのかもしれない」
沈黙。
その可能性は否定できないが……。
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:08:12.30:lRxXSzFz0
朝比奈さんが手を挙げる。
「あの……『おっ……ぱい体操』、って何か意味があるんでしょうか?」
「もしかしたら、何かのメッセージが隠されているのかも……」
「みくるちゃん!」
「ひゃ! す、すみません、思いつきで言ってみただけで……」
しかしハルヒはにんまり笑う。
「隠されたメッセージ。ありえる話ね」
「みんなで、歌詞とダンスを検証してみましょう」
本気かよ、と一瞬思ったが、長門も頷いている以上、俺が異論を挟む隙は無かった。
ハルヒがホワイトボードに『おっぱい体操』の歌詞を書き連ねていく。
よく覚えているもんだと感心したが、そらで歌えるようになっている自分に気がつく。
やはり何かのメッセージなのだろうか?
それはそれとして、俺はもう一つの疑念を口にする
「歌詞はいいが、ダンス、というか、あの珍妙な動きはどうする?」
「さすがにあれは覚えてないぞ?」
長門が言う。
「任せて。100%、忠実に再現できる」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:14:20.94:lRxXSzFz0
さすがは長門、頼りになる。
「まずは、『おっぱい体操、はっじまるよー!』からね」
ハルヒが、歌詞に赤線を引く。
「この言葉を合図に、古泉君は豹変するわ」
「この時の動きは……立ち上がる、それくらいかしら?」
長門が頷く。
「と、いうことはこれは単なる開始の合図……」
「次の歌詞から、メッセージが隠されている可能性が高いわね」
ハルヒが赤線を引く。
「『おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪』……ね」
「みんな。何か、ここに隠されてないか考えましょう」
沈黙。
俺たちは頭をフル回転させる。
おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪
アナグラムしても何も出ない。
まあ、おっぱいしか言ってないから当然と言えば当然なのだが。
「有希。この時の動きは?」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:21:20.77:lRxXSzFz0
長門が立ち上がり、上履きを脱いで机の上に立つ。
「よく、見ててほしい」
「『おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪』」
長門は、左右に揺れながら自分の胸を掴んで歌い出した。
最初の『おっぱい』では左胸を強調。
『(おっぱい)』で、指をわきわきと動かす。
次の『おっぱい』では右胸を強調。
『(おっぱい)』でやはり指をわきわきと動かした。
最初の左の『おっぱい』で、身体を左に傾け、右の『おっぱい』では右に傾ける。
……なるほどな。
「ちょっと、みんなでやってみましょう」
「『おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪』」
「……やっぱりね」
ハルヒも気がついたみたいだ。
「お前も気がついたか?」
「うん。……でも、まだ確証には至らないわ。全部解読しないと」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:22:57.07:C4ziQrUJ0
何これ
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:26:14.44:lRxXSzFz0
「長門。続きを頼む」
「分かった」
「『みぎーのおっぱい♪ ひだりのおっぱい♪』」
『みぎーの』の時に、視線は左に向いている。
更に、『ひだりの』の時には右へ視線が。
これは、やはり。
「安易な即決は危険よ、キョン」
「分かってるさ、だが……これはもう」
「とにかく。最後まで検証しましょう」
長門にもう一度、頼む。
『おっぱい』の時に、実際に胸を引っ張る形になっている。
「涼宮さん、これって……!」
「そうね。みくるちゃん」
朝比奈さんも気がついたみたいだ。
無論、長門も気がついているのだろう、こくりと頷く。
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:32:38.50:lRxXSzFz0
「『みぎーのおっぱい、ぼいんぼいん♪ ひだりのおっぱい、ぼよんぼよん♪』」
『みぎーのおっぱい』のところで足のばねを利かせ、胸が揺れる様子を表している。
『ひだりのおっぱい』も同様だ。
『ぼいんぼいん♪』と『ぼよんぼよん♪』の時には、かなり膝に負担がかかってることだろう。
長門が転んだ。
「有希!」
「大丈夫。慣れない動きをしたせいで、足がもつれた」
「長門……」
「長門さん……」
ここまでの検証で、俺たちは真実を掴みつつある。
俺は提案する。
「もう、長門は踊らなくてもいいんじゃないか? 辛いだろうに」
「……頑張る。心配しないで」
「有希の決意は固いわ、キョン」
「ああ……。分かってるさ」
長門も、ここまできて辞めるのは不本意なんだろうな。
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:38:31.92:tpU5AJHVO
南部か?
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:39:44.94:QQSnAZHy0
南部な気がする
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:39:53.78:lRxXSzFz0
しかし、次の歌詞は……いや、長門の決意を無駄にはしたくない。
「では……続ける」
「『おっきなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪』」
「『ちっちゃなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪』」
『おっきなおっぱい』では、朝比奈さん並みの大きさの胸を手で表現している。
『ちっちゃなおっぱい』では……長門の胸くらいだ。
長門……辛いだろうに。
『(おっぱいおっぱい)♪』の部分は、縦に揉み揺らす様を表現している。
『おっきな』の時には大きく。
『ちっちゃな』の時には小さく。
……そうか、そういう事か、古泉よ。
長門の再現ダンスによって、どんどん明らかになる、真相。
しかし。
「長門さんっ!」
長門が、崩れ落ちた。
「長門っ!」
「有希ぃっ!」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:45:42.80:8BGmW9YGO
こういった話考える奴は普段何考えてるんだろう
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:47:15.55:lRxXSzFz0
長門は息を荒げ、横たわっている。
「もう、長門さんは……」
朝比奈さんが涙ながらに声を出す。
「そう……ね。有希、頑張ってくれてありがとう。でも、もう……」
「ま……まだ」
長門は上半身を起こし、震えながら立ち上がろうとする。
まるで、産まれ立ての小鹿のように。
「もういい、もういいんだ、長門」
俺は溢れる涙をぬぐう事無く、長門を寝かせようとした。
しかし、長門はそれに抗う。
「なんで、そこまで……」
朝比奈さんが言う。
貴女には分かりませんか? 長門の、気持ちが!
……いや、分かってるんですよね。
俺だってこれ以上はさせたくない、でも……!
「『おっぱい体操』、続けさせて」
長門にここまで言われて、駄目だなんて言えるわけが無い。
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:48:10.49:9MQW9QuR0
酷い長門虐待を見た
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:55:01.90:lRxXSzFz0
長門はふらつきながらも、机の上に立った。
「『いろんなおっぱい♪ たっくさんのおっぱい♪』」
大きく腕を広げ、空想上のおっぱいを抱きしめる形。
心なしか、長門の腕の中にたくさんの、様々な色や形のおっぱいが見えた気がした。
「有希……頑張れ……!」
ハルヒが心からの声援を送る。
誠心誠意、真摯な言葉で。
「長門さん……頑張って……!」
「長門ぉ! 頑張れぇ……!」
長門は、僅かな、それでいてSOS団団員にのみ分かる微笑みを浮かべた。
私はまだ踊れる――
みんなの声が力になって――
長門が、そう言った気がした。
いつしか、俺たちは「おっぱい! おっぱい!」と叫んでいた。
朝比奈さんが、血を吐く。
ハルヒが、声を枯らす。
それでも――おっぱいコールは、消えなかった。
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/28(火) 23:57:48.56:JD3zcNxiO
頑張れ長門…!
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:04:20.14:GZxrx0QD0
長門が、最後の一小節を歌い、踊る。
「『おっぱいがいっぱい♪ たっのしい、なー!』」
『おっぱいがいっぱい♪』の部分。
両腕でおっぱいのような円を描き、右足をピンと空に高く伸ばす。
まるでバレリーナだ。
長門の額に、脂汗がびっしりだ。
「『たっのしい、なー♪』」では、高く上げた足をそのままに、360度、つまり一回転させた。
そして一番大切な、表情。
古泉が浮かべていた、あの表情を、長門は再現して見せた。
晴れやかな、開放された笑顔。
それが決め手だった。
長門の、華奢な身体から力が抜ける。
俺と、ハルヒと、朝比奈さんで、受け止める。
長門は、意識を失っていた。
俺たちは泣いていた。
悲しくって泣くんじゃない、長門の『おっぱい体操』に感動して泣いたんだ。
古泉よ! 長門は、やってくれたぞ!
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:06:49.15:Ro3WBmKm0
スレタイで誰か分かった
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:12:01.13:GZxrx0QD0
横たわる長門の手を握り、俺は言う。
「お前はよくやったよ、長門……」
朝比奈さんが、長門の汗を拭きながら呟く。
「長門さん……長門さん……!」
ハルヒは、天井を見つめている。
「有希は……自分にできる事をやった。それだけの事よ」
そう言いながら、ハルヒの頬から涙の雫がとめどなく落ちていた。
こういう時くらい、素直になれないもんかね。
しかし、長門のお陰で全てが分かった。
古泉が何を伝えたかったのか。
『おっぱい体操』とはなんだったのか。
それは、つまり――。
団室のドアが開いた。
あいつが入ってきた。
「おや? 今日は、団活は休みでは……?」
「そうでもないさ、団活はこれから始まるんだ。……古泉」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:22:18.04:GZxrx0QD0
「それは、一体どういう……?」
ふん。
長門は今、意識は無いが、ここで決着をつけるべきだと俺は思う。
それは、ハルヒも、朝比奈さんも同じだ。
三人で顔を見合わせ、同時に頷く。
「古泉君……あなたの奇行。その意味を。暴かせてもらったわ」
「長門さんが、命を削ってまで……確信させてくれました」
「もう、ピリオドをうってもいいだろう。……古泉」
古泉は、急に挙動不審な動きを見せる。
「な、何の事を仰っているのか……僕には分かりかねますね」
「ふざけるな。ここ最近、お前は団活中に記憶が飛んでる……そうだろう?」
「それは無意識のサインを送っていたから、です」
「酷なようだけど……古泉君には副団長としての責任もあるし」
「理解してもらうわよ……残酷な事実を」
古泉の顔は既に血の気が引き、その表情は何もかもを観念したものだった。
「分かりました……僕の空白の時間、そしてそこに包まれていた秘密」
「教えて……頂けますか……?」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:33:56.35:oEVkIEaW0
(;゚д゚)ゴクリ…
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:35:22.58:GZxrx0QD0
「最近、胸を後ろから鷲掴みにして揉むという痴漢犯罪が多いそうだな」
「あたしと、みくるちゃんも被害に遭ったわ」
「信じたくはありませんでした。けど、その犯人が……」
「古泉。お前……だったんだな」
「そんな! ……証拠は! 証拠も無しにそんな事を!」
俺は、溜息をついて言った。
「『おっぱい体操』……、痴漢が行為の最中に歌っていた曲だ」
「まさか! 僕は団活中に!?」
「ああ、歌って、踊ったんだ!」
「あたしとみくるちゃんの聞いた声と同じだった」
「ちなみに俺も被害に遭った。……遭ってなかったのは、長門だけだ」
「その長門が! 命を賭して教えてくれた!」
「お前が……犯人だと!」
古泉は、俯き、沈黙が部屋を支配する。
「……おっぱい体操、はっじまるよー!」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:38:21.96:GZxrx0QD0
「おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪」
「みぎーのおっぱい♪ ひだりのおっぱい♪」
「みぎーのおっぱい、ぼいんぼいん♪ ひだりのおっぱい、ぼよんぼよん♪」
「おっきなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「ちっちゃなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「いろんなおっぱい♪ たっくさんのおっぱい♪ 」
「おっぱいがいっぱい♪ たっのしい、なー!」
俺も続けて歌う。
ハルヒ、朝比奈さんも同じく……歌う。
これが、最後のSOS団の団活だ!
「おっぱい体操、はっじまるよー!」
「おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪」
「みぎーのおっぱい♪ ひだりのおっぱい♪」
「みぎーのおっぱい、ぼいんぼいん♪ ひだりのおっぱい、ぼよんぼよん♪」
「おっきなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「ちっちゃなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「いろんなおっぱい♪ たっくさんのおっぱい♪ 」
「おっぱいがいっぱい♪ たっのしい、なー!」
パトカーのサイレンが聞こえる。
「用意周到、ですね」
「お前は逃げない、だろ?」
「ええ……もはや、どうしようも無い事ですから」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:48:47.41:GZxrx0QD0
その時、長門がふらふらの身体で立ち上がった。
「……一つ、聞かせて欲しい。古泉一樹」
「何でしょうか?」
「何故、私には痴漢をしなかった?」
「……」
「答えて」
「……」
「答えて、お願い……!」
長門が、あの長門が涙を流した。
「古泉! 答えろぉ!」
古泉は逡巡した後、ぽつりと呟いた。
「……好きな人に、痴漢なんて出来ませんよ」
手錠をかけられ、パトカーに押し込められる古泉。
二度と会うことも無いだろう。
過去の罪状(全て性犯罪)を合わせて、懲役五十年だそうだからな。
-Fin-
52:南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY :2010/09/29(水) 00:49:37.18:GZxrx0QD0
痴漢、駄目、絶対。
なお『おっぱい体操』は自分が高校二年生の時に作成したものです。
読んで下さった方、ありがとうございました。
……あと、ハルヒSSは結構書いてる人多いですよ?
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 00:50:28.93:JTjEcHFO0
>>52
お前さんのオリジナルソングかよwwwwwwwwwwwwwwww
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/29(水) 01:06:33.44:Oztr3mEeO
淡々と貼り
終わったら挨拶をする
すばらしい
おもしろかったよGJ
「おっぱい体操、はっじまるよー!」
俺たちは、誰も反応しなかった。
いや、反応できなかったというべきか。
そのまま古泉の言動を、唖然と見ているしかなかった。
「おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪」
「みぎーのおっぱい♪ ひだりのおっぱい♪」
「みぎーのおっぱい、ぼいんぼいん♪ ひだりのおっぱい、ぼよんぼよん♪」
くねくね踊りながら、心から楽しそうに歌う古泉。
一体、何が起こっているってんだ?
「おっきなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「ちっちゃなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「いろんなおっぱい♪ たっくさんのおっぱい♪ 」
「おっぱいがいっぱい♪ たっのしい、なー!」
動きが止まる。
どうやらここで終わりのようだ。
全員が呆然とする中、古泉は、ふと我に帰ったように室内を見渡す。
ひっくり返されたチェス盤を見て、頬を掻く。
「おやおや、すみません。負けそうなのでひっくり返してしまいましたか」
俺はとりあえず話は通じそうだと思い、古泉に尋ねる。
「お前……さっきの歌とダンスは……」
「は? 歌とダンス、ですか。はて? なんの事でしょうか」
古泉の目は、とぼけている感じは一切、無かった。
そう。
こいつは、覚えていないのだ。
長門が本を閉じる。
その日の団活は、ここで終了した。
次の日。
「キョン。古泉君の事だけど」
ハルヒが話しかけてくる。
「……俺にもよく分からん」
「ただ、古泉自身は覚えていなさそうだ」
ハルヒは頷く。
「それはあたしも見てたから……」
「ただの悪ふざけ、というわけでもなさそうね」
「ああ。あいつがそんな事をするはずがない」
そう答えながら、俺はハルヒ……目の前のこいつの仕業の可能性を考えてみる。
こいつが、古泉の奇行を望んだのか?
……とてもそうは考えられない。
思考は何も進展しないまま、今日の団活が始まった。
「おっぱい体操、はっじまるよー!」
今日も古泉の奇行……『おっぱい体操』は始まった。
朝比奈さんは硬直し、長門は瞬きもせず見つめる。
俺はこの異常な光景にどうしていいか分からず、ただ見ているしかできない。
それはハルヒも同じだった。
「おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪」
「みぎーのおっぱい♪ ひだりのおっぱい♪」
「みぎーのおっぱい、ぼいんぼいん♪ ひだりのおっぱい、ぼよんぼよん♪」
「おっきなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「ちっちゃなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「いろんなおっぱい♪ たっくさんのおっぱい♪ 」
「おっぱいがいっぱい♪ たっのしい、なー!」
昨日と同じく、一通りの区切り(よく分からんのだが)がつくと、古泉は正気に戻る。
「何だか喉が渇きましたね。すみません朝比奈さん、お茶をもらえますか?」
朝比奈さんはぎくしゃくした動きでお茶を差し出す。
「……うん。やはり貴女の淹れるお茶は美味しいですね」
にこりと微笑む古泉。
こいつに、一体何が起こっているのだろうか?
>>1
いやお前に何が起こってんだよwwwwwwwwww
>>1
またあんたか!!!!!!!!!!!
次の日。
古泉には、今日は団活は中止だと伝え、SOS団緊急会議を開く。
「古泉君がどうしちゃったのか……そしてあたしたちがどうすべきかを考えましょう」
思えば、ハルヒが中心でのSOS団会議で、これだけ真剣になった事があっただろうか?
「みんな。意見があれば遠慮なく言ってちょうだい」
俺が手を挙げる。
「俺が思うに……ストレスが原因ではないか?」
「SOS団で古泉はかなり神経を使う事が多い……それが『おっぱい体操』という形で現れたのじゃないだろうか?」
「……そこまで追い詰めるほど、あたし、古泉君を酷使したかしら」
ハルヒが言う。
自覚が無いのは時として残酷なものだな。
しかし、主に負担になってるのはこいつの無意識だから、追及するわけにもいくまい。
長門が手を挙げる。
「古泉一樹の『おっぱい体操』。SOS団のストレスからだけとは限らない」
「彼自身が隠していた性癖が、現れたのかもしれない」
沈黙。
その可能性は否定できないが……。
朝比奈さんが手を挙げる。
「あの……『おっ……ぱい体操』、って何か意味があるんでしょうか?」
「もしかしたら、何かのメッセージが隠されているのかも……」
「みくるちゃん!」
「ひゃ! す、すみません、思いつきで言ってみただけで……」
しかしハルヒはにんまり笑う。
「隠されたメッセージ。ありえる話ね」
「みんなで、歌詞とダンスを検証してみましょう」
本気かよ、と一瞬思ったが、長門も頷いている以上、俺が異論を挟む隙は無かった。
ハルヒがホワイトボードに『おっぱい体操』の歌詞を書き連ねていく。
よく覚えているもんだと感心したが、そらで歌えるようになっている自分に気がつく。
やはり何かのメッセージなのだろうか?
それはそれとして、俺はもう一つの疑念を口にする
「歌詞はいいが、ダンス、というか、あの珍妙な動きはどうする?」
「さすがにあれは覚えてないぞ?」
長門が言う。
「任せて。100%、忠実に再現できる」
さすがは長門、頼りになる。
「まずは、『おっぱい体操、はっじまるよー!』からね」
ハルヒが、歌詞に赤線を引く。
「この言葉を合図に、古泉君は豹変するわ」
「この時の動きは……立ち上がる、それくらいかしら?」
長門が頷く。
「と、いうことはこれは単なる開始の合図……」
「次の歌詞から、メッセージが隠されている可能性が高いわね」
ハルヒが赤線を引く。
「『おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪』……ね」
「みんな。何か、ここに隠されてないか考えましょう」
沈黙。
俺たちは頭をフル回転させる。
おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪
アナグラムしても何も出ない。
まあ、おっぱいしか言ってないから当然と言えば当然なのだが。
「有希。この時の動きは?」
長門が立ち上がり、上履きを脱いで机の上に立つ。
「よく、見ててほしい」
「『おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪』」
長門は、左右に揺れながら自分の胸を掴んで歌い出した。
最初の『おっぱい』では左胸を強調。
『(おっぱい)』で、指をわきわきと動かす。
次の『おっぱい』では右胸を強調。
『(おっぱい)』でやはり指をわきわきと動かした。
最初の左の『おっぱい』で、身体を左に傾け、右の『おっぱい』では右に傾ける。
……なるほどな。
「ちょっと、みんなでやってみましょう」
「『おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪』」
「……やっぱりね」
ハルヒも気がついたみたいだ。
「お前も気がついたか?」
「うん。……でも、まだ確証には至らないわ。全部解読しないと」
何これ
「長門。続きを頼む」
「分かった」
「『みぎーのおっぱい♪ ひだりのおっぱい♪』」
『みぎーの』の時に、視線は左に向いている。
更に、『ひだりの』の時には右へ視線が。
これは、やはり。
「安易な即決は危険よ、キョン」
「分かってるさ、だが……これはもう」
「とにかく。最後まで検証しましょう」
長門にもう一度、頼む。
『おっぱい』の時に、実際に胸を引っ張る形になっている。
「涼宮さん、これって……!」
「そうね。みくるちゃん」
朝比奈さんも気がついたみたいだ。
無論、長門も気がついているのだろう、こくりと頷く。
「『みぎーのおっぱい、ぼいんぼいん♪ ひだりのおっぱい、ぼよんぼよん♪』」
『みぎーのおっぱい』のところで足のばねを利かせ、胸が揺れる様子を表している。
『ひだりのおっぱい』も同様だ。
『ぼいんぼいん♪』と『ぼよんぼよん♪』の時には、かなり膝に負担がかかってることだろう。
長門が転んだ。
「有希!」
「大丈夫。慣れない動きをしたせいで、足がもつれた」
「長門……」
「長門さん……」
ここまでの検証で、俺たちは真実を掴みつつある。
俺は提案する。
「もう、長門は踊らなくてもいいんじゃないか? 辛いだろうに」
「……頑張る。心配しないで」
「有希の決意は固いわ、キョン」
「ああ……。分かってるさ」
長門も、ここまできて辞めるのは不本意なんだろうな。
南部か?
南部な気がする
しかし、次の歌詞は……いや、長門の決意を無駄にはしたくない。
「では……続ける」
「『おっきなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪』」
「『ちっちゃなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪』」
『おっきなおっぱい』では、朝比奈さん並みの大きさの胸を手で表現している。
『ちっちゃなおっぱい』では……長門の胸くらいだ。
長門……辛いだろうに。
『(おっぱいおっぱい)♪』の部分は、縦に揉み揺らす様を表現している。
『おっきな』の時には大きく。
『ちっちゃな』の時には小さく。
……そうか、そういう事か、古泉よ。
長門の再現ダンスによって、どんどん明らかになる、真相。
しかし。
「長門さんっ!」
長門が、崩れ落ちた。
「長門っ!」
「有希ぃっ!」
こういった話考える奴は普段何考えてるんだろう
長門は息を荒げ、横たわっている。
「もう、長門さんは……」
朝比奈さんが涙ながらに声を出す。
「そう……ね。有希、頑張ってくれてありがとう。でも、もう……」
「ま……まだ」
長門は上半身を起こし、震えながら立ち上がろうとする。
まるで、産まれ立ての小鹿のように。
「もういい、もういいんだ、長門」
俺は溢れる涙をぬぐう事無く、長門を寝かせようとした。
しかし、長門はそれに抗う。
「なんで、そこまで……」
朝比奈さんが言う。
貴女には分かりませんか? 長門の、気持ちが!
……いや、分かってるんですよね。
俺だってこれ以上はさせたくない、でも……!
「『おっぱい体操』、続けさせて」
長門にここまで言われて、駄目だなんて言えるわけが無い。
酷い長門虐待を見た
長門はふらつきながらも、机の上に立った。
「『いろんなおっぱい♪ たっくさんのおっぱい♪』」
大きく腕を広げ、空想上のおっぱいを抱きしめる形。
心なしか、長門の腕の中にたくさんの、様々な色や形のおっぱいが見えた気がした。
「有希……頑張れ……!」
ハルヒが心からの声援を送る。
誠心誠意、真摯な言葉で。
「長門さん……頑張って……!」
「長門ぉ! 頑張れぇ……!」
長門は、僅かな、それでいてSOS団団員にのみ分かる微笑みを浮かべた。
私はまだ踊れる――
みんなの声が力になって――
長門が、そう言った気がした。
いつしか、俺たちは「おっぱい! おっぱい!」と叫んでいた。
朝比奈さんが、血を吐く。
ハルヒが、声を枯らす。
それでも――おっぱいコールは、消えなかった。
頑張れ長門…!
長門が、最後の一小節を歌い、踊る。
「『おっぱいがいっぱい♪ たっのしい、なー!』」
『おっぱいがいっぱい♪』の部分。
両腕でおっぱいのような円を描き、右足をピンと空に高く伸ばす。
まるでバレリーナだ。
長門の額に、脂汗がびっしりだ。
「『たっのしい、なー♪』」では、高く上げた足をそのままに、360度、つまり一回転させた。
そして一番大切な、表情。
古泉が浮かべていた、あの表情を、長門は再現して見せた。
晴れやかな、開放された笑顔。
それが決め手だった。
長門の、華奢な身体から力が抜ける。
俺と、ハルヒと、朝比奈さんで、受け止める。
長門は、意識を失っていた。
俺たちは泣いていた。
悲しくって泣くんじゃない、長門の『おっぱい体操』に感動して泣いたんだ。
古泉よ! 長門は、やってくれたぞ!
スレタイで誰か分かった
横たわる長門の手を握り、俺は言う。
「お前はよくやったよ、長門……」
朝比奈さんが、長門の汗を拭きながら呟く。
「長門さん……長門さん……!」
ハルヒは、天井を見つめている。
「有希は……自分にできる事をやった。それだけの事よ」
そう言いながら、ハルヒの頬から涙の雫がとめどなく落ちていた。
こういう時くらい、素直になれないもんかね。
しかし、長門のお陰で全てが分かった。
古泉が何を伝えたかったのか。
『おっぱい体操』とはなんだったのか。
それは、つまり――。
団室のドアが開いた。
あいつが入ってきた。
「おや? 今日は、団活は休みでは……?」
「そうでもないさ、団活はこれから始まるんだ。……古泉」
「それは、一体どういう……?」
ふん。
長門は今、意識は無いが、ここで決着をつけるべきだと俺は思う。
それは、ハルヒも、朝比奈さんも同じだ。
三人で顔を見合わせ、同時に頷く。
「古泉君……あなたの奇行。その意味を。暴かせてもらったわ」
「長門さんが、命を削ってまで……確信させてくれました」
「もう、ピリオドをうってもいいだろう。……古泉」
古泉は、急に挙動不審な動きを見せる。
「な、何の事を仰っているのか……僕には分かりかねますね」
「ふざけるな。ここ最近、お前は団活中に記憶が飛んでる……そうだろう?」
「それは無意識のサインを送っていたから、です」
「酷なようだけど……古泉君には副団長としての責任もあるし」
「理解してもらうわよ……残酷な事実を」
古泉の顔は既に血の気が引き、その表情は何もかもを観念したものだった。
「分かりました……僕の空白の時間、そしてそこに包まれていた秘密」
「教えて……頂けますか……?」
(;゚д゚)ゴクリ…
「最近、胸を後ろから鷲掴みにして揉むという痴漢犯罪が多いそうだな」
「あたしと、みくるちゃんも被害に遭ったわ」
「信じたくはありませんでした。けど、その犯人が……」
「古泉。お前……だったんだな」
「そんな! ……証拠は! 証拠も無しにそんな事を!」
俺は、溜息をついて言った。
「『おっぱい体操』……、痴漢が行為の最中に歌っていた曲だ」
「まさか! 僕は団活中に!?」
「ああ、歌って、踊ったんだ!」
「あたしとみくるちゃんの聞いた声と同じだった」
「ちなみに俺も被害に遭った。……遭ってなかったのは、長門だけだ」
「その長門が! 命を賭して教えてくれた!」
「お前が……犯人だと!」
古泉は、俯き、沈黙が部屋を支配する。
「……おっぱい体操、はっじまるよー!」
「おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪」
「みぎーのおっぱい♪ ひだりのおっぱい♪」
「みぎーのおっぱい、ぼいんぼいん♪ ひだりのおっぱい、ぼよんぼよん♪」
「おっきなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「ちっちゃなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「いろんなおっぱい♪ たっくさんのおっぱい♪ 」
「おっぱいがいっぱい♪ たっのしい、なー!」
俺も続けて歌う。
ハルヒ、朝比奈さんも同じく……歌う。
これが、最後のSOS団の団活だ!
「おっぱい体操、はっじまるよー!」
「おっぱい(おっぱい)♪ おっぱい(おっぱい)♪」
「みぎーのおっぱい♪ ひだりのおっぱい♪」
「みぎーのおっぱい、ぼいんぼいん♪ ひだりのおっぱい、ぼよんぼよん♪」
「おっきなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「ちっちゃなおっぱい(おっぱいおっぱい)♪」
「いろんなおっぱい♪ たっくさんのおっぱい♪ 」
「おっぱいがいっぱい♪ たっのしい、なー!」
パトカーのサイレンが聞こえる。
「用意周到、ですね」
「お前は逃げない、だろ?」
「ええ……もはや、どうしようも無い事ですから」
その時、長門がふらふらの身体で立ち上がった。
「……一つ、聞かせて欲しい。古泉一樹」
「何でしょうか?」
「何故、私には痴漢をしなかった?」
「……」
「答えて」
「……」
「答えて、お願い……!」
長門が、あの長門が涙を流した。
「古泉! 答えろぉ!」
古泉は逡巡した後、ぽつりと呟いた。
「……好きな人に、痴漢なんて出来ませんよ」
手錠をかけられ、パトカーに押し込められる古泉。
二度と会うことも無いだろう。
過去の罪状(全て性犯罪)を合わせて、懲役五十年だそうだからな。
-Fin-
痴漢、駄目、絶対。
なお『おっぱい体操』は自分が高校二年生の時に作成したものです。
読んで下さった方、ありがとうございました。
……あと、ハルヒSSは結構書いてる人多いですよ?
>>52
お前さんのオリジナルソングかよwwwwwwwwwwwwwwww
淡々と貼り
終わったら挨拶をする
すばらしい
おもしろかったよGJ
コメント 1
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