- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 19:20:35.97:KwS1PIEhO
女「え、あるよね?一個くらいあるよね?」
男「ない」
女「せ、精をす、すす吸い取るぞ!!」
男「駄目」
女「…うん」

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【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 19:25:10.38:KwS1PIEhO
男「その羽作りものだろ」
女「いや飛べるから」バサバサ
男「おお…。よしわかった。人間でないのは信じよう」
男「でもなんで今更バラす」
女「いや、なんかこう…」
女「…うん…」
男「さっさといえ」
女「男だったらバラしてもいいかなーって」
男「おいそりゃどういう意味だ」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 19:48:38.25:aTZ/+Ki70
空から降ってきた類じゃなくて
もともと知り合いってこと?
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:07:50.36:KwS1PIEhO
学校
女「おっは!」
女友「おはよー!」
男(普通の人の前ではいつもどおり人間形態なんだな)
男友「よう!」
男「お」
男友「女ちゃんってカワイイよな」
男「なんだよ、いきなり」
男友「いやぁ、いつも思う」
男「さよけ」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:11:55.04:KwS1PIEhO
男「いやでも俺どっちかっていうと女友ちゃんの方がだな…」
男友「あぁ、わからんでもない。ロリ巨乳だからな」
男「その言い方やめい」
女「ねー男ー何の話してんのー?」トコトコ
男友「うほっ」
男「ん?別に?」
女「なんか怪しい」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:14:23.55:KwS1PIEhO
男「よし、女は行ったか…で、話を戻そう。女友ちゃんのことだが…」
男友「ん~でもな~…」
男「なんだ」
男友「いやいや、あの子教会の子だからさ、なんかこう…面倒臭そうなんだよなー」
男「教会の子?」
男(あれ?女ヤバくね?)
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:18:14.85:KwS1PIEhO
女友「でねっ!それでね!」
女「あははっ!」
キャッキャウフフ
男(今すぐヤバいって訳でもなさそうだな…)
男「あ~んでもなぁ~幼馴染として見捨てるわけにもいかんし…」
男友「声」
男「あ」
男友「そうか、お前女ちゃんと幼馴染だったのか!そうかそうか!!なら話が早い!俺と女ちゃんをだな…」
男「手伝えと?」
男友「イェス!」
男「まぁ…いいけど…」
男友「イェス!」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:22:17.07:KwS1PIEhO
放課後
男「なんだその花束は」
男友「てへッ」
男「…」
女「男ー帰るよー!」
男「あ、あぁ!!」
男友「待て!」バッ
男友「俺が一緒に帰る!お前はジャマだ!!」
男「邪魔って…傷つくわー」
男友「冗談冗談、ありがとよ!」
女「男ー!」
男「悪い!俺残って課題やらなきゃいけないから!」
男友「代わりに俺が」
女「え…えぇ…?」
男「……」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:26:55.32:KwS1PIEhO
男「なんで俺が用もないのに学校に残らねばならんのだ…」
女友「あれ?男くん?」
男「あ、女友さん」
女友「どーしたんですか?」
男「いや、あのさ、なんとなく残りたくってさ!」
女友「おかしな人」
男「教会の子って…本当?」
女友「!?」
女友「だ、誰から聞いたんですか!?」
男「男友…」
女友「そ、それで!?面倒な奴とか言ってませんでした!?」
男「あ…」
女友「やっぱり…」
女友「アノヤロウ…」ザワッ
男「!?」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:31:50.56:KwS1PIEhO
男(今…寒気が…)
女友「あ、あはは!アイt…あの人、前にも人に漏らしたことがあって」
男「マズいの?」
女友「だって面倒臭そうとか思われて…」
男「あのヤロ、そんな事を人に言いふらしやがって」
女友「あ、大丈夫ですよ」
男「ん?何が?」
女友「あの人、こういう事は1番信用できる人にしか言わないんです。昔っからそうなんですよ!?うふふっ」
男「…そうなのか…」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:35:05.50:KwS1PIEhO
キーンコーンカーンコーン…
男「あ…最終下校の…」
女友「あらら、帰りましょうか」
男「いいの?」
女友「何がですか?」
男「一緒に帰るの」
女友「一緒に帰ってくれないんですか…?」
男「お供します」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:40:46.33:KwS1PIEhO
帰り道
男「将来は、やっぱりシスター?」
女友「はいっ!お父さまに小さいころから、色々教わってます!」
男「例えば?」
女友「そーですねー、悪魔払いとか、歌の練習とか、あとハープとか!」
男「悪魔払い…ですか…。例えば何を払うの?」
女友「うーん、世間一般でいう悪霊とか…かな?」
男「サ、サキュバスは?」
女友「あー…一度だけ」
男「は、払ったことあるの?」
女友「はい!えっへん!」
男(おいおい…ただの教会じゃないだろ絶対)
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:44:32.34:KwS1PIEhO
男「お、じゃ、俺はここで右だから」
女友「じゃ、この辺で」
男「はーい」
……
男「ふぅ…やっと家に着い…」
男「どうしたよ」
女「遅いっ!」
男「いやいや、お前んちの鍵開いてるでしょ?入ればいいのに」
女「だってそれはアン…ヘ、ヘっくし!!」
男「それ見たことか」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:47:35.59:KwS1PIEhO
翌日
女「う~…ん…」
男「珍しく俺が朝起こしに来たのに…熱か?」
女「う~…ん…」
男「熱だな。顔真っ赤だぞ」
女「ねぇ男~…」
女「アンタの精もらったら元気になるかもぉ…」
男「カゼ薬置いとくからな」
女「あ~ん…」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:51:26.82:KwS1PIEhO
学校
男友「今日は女さん来てないのか…」
男「あぁ、熱だ」
男友「あのえっちぃエロボディを拝めない日が来るとは…」
男(まぁサキュバスだからな)
男友「お前はあんな子と一緒にいてどうにかならないのか!!」
男「いや、もう妹みたいなもんだし…そんな気にはならないな…」
男友「お義兄さん」
男「やめろ」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 20:56:00.51:KwS1PIEhO
女友「あの…男友くん…ちょっと話があるの…」モジモジ
男友「ん?」
『なんだ?まさか告白か?』ヒソヒソ
男(なにかが始まる…)
…
体育倉庫
男友「ひぃいい!!ゴメンナサイィイイ!!」
女友「ゴメンですんだら警察はいらねぇんだよゴルァアア!!」
男友「ひぃいいい!!!」
女友「ったく…男くんだったからよかったものの…」
女友「他の人には絶対に言わないでくださいね!」
男友「ハイ…神に誓います…」ガタガタ
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:04:18.09:KwS1PIEhO
女宅
男「はいよ、お前のおばさんから雑炊持って行ってって頼まれたから持ってきたぞ」
女「なんか説明的…」
男「風邪は?」
女「治ったー!ホラホラ」バサバサ!
男「飛ぶな!近所の人に見つかったら…!」
男「そういえば、お前のお袋さんも、サキュバスなのか?」
女「んーん、私だけ」
男「なんで?」
女「知らない」
女「ねぇ、男」
男「何?」
女「本当に嫌?」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:10:51.44:KwS1PIEhO
男「何が」
女「あの…その…言わせんな!」ポカッ
男「痛っ!…まぁ、そうだな」
女「男だけだからぁー」
男「いや、性質上、複数からだろ?ようするに誰からでも搾ることは出来るんだろ?やろうと思えば」
女「だ…誰でもいい訳じゃ…」
女「もういい!わかった!!」バンッ
男「ん?」
女「私から誘うのやめるもん!!男から来るまで待つもん!!」
男「おいおい」
女「これは真剣勝負だからね!!どっちが先に折れるか…」
男「よ…よし!望むところだ!!精一杯無い知恵絞って俺をその気にさせてみやがれ!!」
女「望むところだ!!」
男(…あれ?)
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:15:56.70:KwS1PIEhO
翌日
女「男ー!置いてくよー!」
男「あぁ待て、すぐ行く!」ガチャッ
男「…」
男「…なんだその格好は…」
女「…なにが」ニヤニヤ
男「ほほう、また風邪ひかなきゃいいけどな!」
女「むっ…」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:20:11.33:KwS1PIEhO
学校
男友「お…おい男」ツンツン
男「ん」
男友「今日の女さんヤバいな…格好がエロすぎるだろ…」
男「そうだな」
男友「お、お前はどうにかならないのかよ…昼休みに男子生徒が前かがみでトイレにかけこむ姿が目に浮かぶぞ」
男「いや、アイツにそんな感情はないって言ったじゃん」
男友「賢者が…賢者がおるっ…!」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:26:19.81:KwS1PIEhO
女友「きょ…今日の女さん、なんか色っぽいですね…」
女「でしょ?」
女友「ドヤ顔はやめてください。熱でおかしくなっちゃったんですか?」
女「うわっ相変わらず酷い事サラッと言うなぁ、これは勝負なのっ!」
女友「勝負?」
女「おおっと!これ以上は言えない!!あははっ」
女友「…楽しそうでなによりです」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:31:33.00:KwS1PIEhO
放課後
女「男!帰る!!」
男友「じゃ、俺が!!」
女「ダーメ!男じゃないと駄目なのーッ!!」
男「おいおい」
男友「くっ…後はまかせたっ…」
男「あぁ…ご愁傷様…」
女「ほら、早くー!!」
男「なんでそんなに急ぐ」
女「だってまた風邪ひいちゃうもん」
男「バカかお前は」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:37:07.56:KwS1PIEhO
女「ねぇね、今日どうだった?」
男「そうだなぁ、確かにエロかったけど」
女「よしっ!」
男「なんかこう…遊んでる感じ?ビッチっぽいっていうか…」
女「ビッ…」
男「ビッチは言い過ぎた、でもなんかそのー…」
DQN「へイ、お嬢ちゃん誘ってんの?」
男(こういう輩が出てくるわけ)
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:48:20.20:KwS1PIEhO
DQN「ねぇ、誘ってるなら相手してあげるよ」
女「んー…」
女「誘ってるよ(男を)」
男(本当にバカかお前…)
DQN「そっか!じゃ、一緒にお泊りしよっか!」
男「ちょっ…なんなんですか貴方たちは」
DQN「あぁん?お前いきなりシャシャリ出てんじゃねぇよ、あぁ!?」ドムッ
男「ぐっ…!!」
女「ッ!!男!!!」
男「女!!逃げろ!」
DQN「逃がさないよ~ん」ガシッ
女「ッ…!!」
男「くっ…!」
女「………」ブツブツ
DQN「ん?泣いちゃったのかなぁ?この子」ヘラヘラ
女「よくも男を…。許さないから………。」ザワッ
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:54:05.43:KwS1PIEhO
バサッ
DQN1「へ?」
DQN2「羽?」
DQN3「うわぁ~よく出来たアクセサリーだなぁ…」
女「絶対に許さないからーーーーッ!!!!」バサッ
DQN1「飛ん…!?」
女「バカーッ!!」
ズガッ
DQN2「…!?ちょっ!!えぇ!?素手でコンクリを…えぇ!?」
女「覚悟してよね…」ユラ…
女「男との勝負中だから、精は搾らないで置いてあげるけど」
女「私の気がおさまんないのーーッ!!!」ゴオッ
DQN123「ひぃいいいい!!!」
男「そ、そこまでだ!女!!」
女「むっ…」ピタッ…
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 21:58:21.19:KwS1PIEhO
DQN「ひぃいいいい!!」ズダダダダダッ!
男「ほら、あの人らも逃げたし、一件落着だろ?」
女「…でも…」
男「サキュバスだかなんだか知らないけど、人を殺したら犯罪だ。人間社会ではな」
女「…う…」
男「ところで、お前、今まで誰かから精ってやつを搾ったこと、あるのか?」
女「………」
女「なくて悪かったな……」
男「いや、別にいいけど…」
女「いいもん!普通のご飯でもお腹は膨れるし!!」
男「じゃ、勝負は俺の勝…」
女「それは駄目!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:04:13.75:KwS1PIEhO
翌日
女「朝だよー!男ー!!」
男「はいはい」ガチャ
女「……」
男「いつの時代のスケバンですか」
女「だって…昨日みたいのがあったら…」シュン
男「いやいや、侍かってぐらいにロングスカートじゃん!」
女「…うん…」
男「極端だな…」
女「着替え直して……!」
男「もういい、時間ないからそのままでいいよ」
女「…!」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:08:27.27:KwS1PIEhO
学校
男友「おい」
男「なんだ」
男友「なんだあのロングは」
男「時代を越えたスケバンだ」
男友「昨日のエロエロな女ちゃんは?」
男「ばかやろ、今はちょい悪がブームなんだよ」
男友「いやアレ激悪だろ…」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:13:43.63:KwS1PIEhO
女友「!?」
女「やっほー」
女友「どうしたんですか?こんな長いスカート…」
女「いや…ちょっとね…」
女友「勝負っていうアレですか?」
女「うーん、そうかな?」
女友「むむ…」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:18:15.91:KwS1PIEhO
男(しかしあの服じゃ、俺に誘惑攻撃はできんだろう)
女「男ー!!」
男「ん?」
女「ちらっ」チラッ
男「!!!」
男友「なっ!!!」
女「男友くんには見せてあげないよーだ!」タッタッタッ
男「なかなかやりおるわ…」
男友「何色?」
男「秘密」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:24:32.43:KwS1PIEhO
放課後
男友「今日こそ一緒に帰らせて!!」
女「えぇ~…」
男「たまにはいいじゃないか」
女「男がそういうなら…」
男友「イエス!!」
男「はぁ…あいつの恋はいつ実るのやら…」
女友「男くん」
男「!女友ちゃん」
女友「よかったら…一緒に帰りませんか?」
男「喜んで」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:29:45.66:KwS1PIEhO
女友「男さん、女さんのことなんですが…」
男(バ…バレたか…?)
女友「女さんって昔からあんなに天然ボケなんですか?」
男「あ…あぁ、あいつは、うん、天然バカだな」
女友「なんかあの人見てたら、気持ちが和んで…で、勝負っていうのを聞いたんですが、男さん知ってるんですか?」
男(マズい!)
男「い…いやぁ、し知らないなぁ、はは」
女友「目が泳いでますよ」
男「うっ…」
女友「言いたくなかったら、言わないでいいですよ。『決して詮索はするな』厳しいお父様の教えですから」
男「そうか…」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:32:59.47:KwS1PIEhO
自宅
男「はぁ…疲れた…だが、女友ちゃんと帰れただけでもよしとするか」
コンコン
女「やっほ」
男「あのなぁ、隣の家だからって窓から入ったらお前」
女「男。聞いて欲しいの」
男「なんだよ改まって。降参か?」
女「違うの」
女「なんか、体がなんかこう…違和感があるっていうか…その…」
男「ん?」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:34:54.88:KwS1PIEhO
男「違和感ってどんな?」
女「なんか…違和感です…」
男「えーっと…気のせいじゃね?」
女「気のせい?」
男「あぁ、明日になったら忘れてるさ」
女「そうかなぁ…じゃ、寝るね」
男「あぁ、おやすみ」
男「おい俺の布団で寝るな」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:38:54.74:KwS1PIEhO
翌日
男「で?」
女「うー…ん…」
男「違和感とれないか」
女「気のせい。さ、行こ」
男「お、おう」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:46:05.56:KwS1PIEhO
学校
女友「うふふっ」
男「どうしたの?」
女友「昨日、悪魔払いの腕があがったのでお父様に褒められたんです。何年ぶりかなぁ…」
男「そ…そんなに厳しいの?」
女友「はい!それはもう!」
男「へ…へぇ…」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:49:08.95:KwS1PIEhO
女宅
男「どうした」
女「うー…ん…」
女「いちおうサキュバスの姿に戻ってみたんだけど…」
女「違和感消えないなぁ…」
男「おいおい、その精を吸わないから、調子崩したんじゃないのか?」
女「そ、そんなことないよ!だって今まで一度も…」
女「吸ったこと…ないもん…」
男「だからだよ!ちょっとついてこい!」
女「わわっ」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:52:18.50:KwS1PIEhO
女「なに?これ」
男「見てのとおりただのコンクリだよ」
男「殴ってみろ」
女「甘くみないでよね!こんなの…やっ!!」
ガッ
女「…あ、あれ…?」
男「……」
女「ちょっと待ってよ。今のは軽いイメトレみたいなもんなんだから…ハッ!!!」
ゴッ
女「えっ…!?」
女「なんで!?なんで割れないの!?」
ゴッ!ガッ!
男「…もういい、今日は家に帰ろう」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:57:33.76:KwS1PIEhO
翌日
男「おい、朝だぞ」
女「む~…」
男「まだ落ち込んでんのか」
女「ちがうもん…昨日ちょっと調子悪かっただけで、今日は…」
男「はぁ…」
男「じゃ、ルール変更だ」
男「俺じゃなくても、他の人に欲情されたらそいつの精をとれる。これでどうだ?」
女「うっ…」
女「…………」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 22:59:29.30:KwS1PIEhO
学校
男友「なんかあったのか?女ちゃん。元気ないな」
男「さぁ…なんだろうな」
男友「ちょっと聞いてくる」
男「まっ待て!」ガシッ
男友「なっなんだよ」
男「そっとしておいてやれ」
男友「…くそ、それもそうだな…」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:01:07.53:KwS1PIEhO
女友「どうしたんですかぁ?」
女「べつになんでもない…」
女友「元気ありませんねぇ…」
女「………」
女友「なにかあったら言ってくださいね?力になれるかどうかわかりませんが…」
女「うん…ありがとぉ…」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:05:10.54:KwS1PIEhO
帰り道
女「男!」
男「ん!」
女「コンクリ割りに行く!」
男「おいおい、無茶するなよ?」
女「わかってるよ!もう!!」
男(相当焦ってるみたいだな…)
……
ガッ!ゴッ!ゴッ!
女「ハァ…ハァ…なんで…なんでぇ…?」
男「……」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:08:59.65:KwS1PIEhO
女「そーだ!飛んで上から勢いつければ…!」バサッ
バサバサバサバサッ
女「……!?」
女「えいっ」バサバサバサバサッ
男(ほとんど飛べてない…)
女「なんで…なんで飛べないのぉ…?」
女「なんでよぉ…」グスッ
男「女、もういいからさ勝負なんかもう…」
女「…!」バシッ
男「っ」
女「そんなお情けかけられたくないッ」
女「そんな気持ちでして欲しくなんてないッ!!」ダッ
男「お、おい」
男「………」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:12:11.80:KwS1PIEhO
自宅
男「雨…降ってきたな…」
男「あいつの部屋の窓、開けっ放しじゃないか」
男「おい、女!お…!」
女「グスッうぅ…なんで…なんでぇ…?やだよ…やだよぉ…ひっく……」
男「……………」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:18:53.63:KwS1PIEhO
女「TVでも見よ…」
ポチッ
『気になる男性もこれで貴方を意識するかも!?『自分がモテると相手に思わせれば貴方にもチャンスが!』では、どのようにするのか、数々の男性を落としてきたスペシャ…』
女「これだぁ!!」
女「これで男に勝てる!!」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:24:16.47:KwS1PIEhO
学校
女「男友くーん」
男友「お、俺!?」
男「やったじゃん」
女「えっとね、今日ね」
女「一緒に帰ろっかなーって…」
男友「!!!」
男友「喜んで!!」
男「やったじゃん!」
男友「ばか、お前もこれで女友ちゃんと一緒に帰れるんだろ?」
男「あぁ、そうだな」
男友「?嬉しくないのか?」
男「そ、そんなわけねーだろ。嬉しいさ」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:28:14.80:KwS1PIEhO
帰り道
女「あははっ」
男友「でしょ?それでさー!」
男友(今日、誘ってくれるなんて…もしかして脈アリ…?)
女「じゃ、この辺でね!」
男友「あ、うん!」
女「明日も一緒に帰ろうねっ」
男友「!!」
男友「かしこまりました女神様」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:32:23.60:KwS1PIEhO
帰り道
女友「…どうかしました?」
男「あのさ…」
男「もし、大切な人がいたとしてさ。その人は、血が少なくて、誰かから輸血してもらわなくちゃいけないとするじゃん」
女友「…?」
男「血液型は同じなんだけど、相手は自分から貰うの嫌がるとするとき…どうする…?」
女友「他の人から貰えば…」
男「一刻を争う状況だったとしたら!!?」
女友「ぁっ…」ビクッ
男「…ごめん、脅かしちゃって」
女友「何か、あったんですか?多分、女さんのことですよね?」
男「………」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:34:46.70:KwS1PIEhO
自宅
男「どうしろってんだよ…」
男「あいつに負けを認めさせる方がいいのか?でもあいつ意地っ張りだから、下手したら最悪…」
男「駄目だ!こんなこと考えるな!!」
男「くそっ…」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:38:10.90:KwS1PIEhO
学校
男友「昨日は素晴らしかった」
男「何があった」
男友「てか、今日もなんだけどね」
男友「俺、今日部屋に連れ込もうかと…」
男(…!)
男「」ガシッ
男友「なんだ?やっぱり早いかなぁ…」
男「女を頼んだぞ」
男友「あ…あぁ…」
男(これでいい…これでいい筈なんだけど…)
男(なんでだろう…これを嫌がってる自分がいるんだ…)
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:42:02.31:KwS1PIEhO
帰り道
女友「でさ、あのねー」
男友「女ちゃん」
女「ん?何?」
男友「今から俺の部屋、来ない?」
女「…………」
『モテる女になれば、気になる男性も貴方を意識する筈!!』
女「…」
女「…うん、わかった…」
男友「!」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:49:39.92:KwS1PIEhO
教会
女友父「神は絶対の存在…人々の幸せを祈り、邪悪なる、悪魔から神の子らを守り願う…これが我々に与えられた使命だ」
女友「はい…お父様…」
女友「お父様」
女友父「なんだね」
女友「悪魔は…全てみな、邪悪なるものなのでしょうか…?」
女友父「…何がいいたい…」
女友「もし…悪魔と呼ばれる者に、歩みよれることができるなら」
女友父「いつからそんなくだらぬ戯れ事を言うようになった」
女友「…っ…」
女友父「悪魔は悪魔だ…神に逆らう、我々、いや、人々の愛のわからぬ、哀れで醜い存在だ…」
女友「し、しかし…」
女友父「二度は言わん…」
女友父「二度とくだらん戯れ事を吐かぬこと…破れば…」
女友父「汚れたものはこの聖なる領域に入るなということだ」
女友「……はい……」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:52:08.96:KwS1PIEhO
男友「いらっしゃいませ」
女「ど…どうも…」
男友「な、何か飲む?」ドキドキ
女「あのさ…」
女「…なんで部屋に呼んだの…?」
男友「!!」
パリーンッ!!
女「コップ落ちたよ?」
男友「は…はは…」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/03(日) 23:55:40.99:KwS1PIEhO
男友「うーん調子狂うなぁ…」
男友「えぇい!」ガバッ
女「わっ!?」
男友「俺…女のこと…好きなんだ…」
女「…!!」
男友「だから、その…ね?」
女「あ…う……」
(男『俺じゃなくても、他の男が欲情しても、精をとれる!これでどうだ!?』)
女「……………」
女「………………」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:01:39.34:44pJJCfxO
女「……」グイッ
男友「…え?」
女「やっぱり…ダメ…」
男友「え?」
女「私、男じゃないと…駄目…ルールなんてどうでもいいの…」
女「不特定多数の誰かの精をとれても、私は男がいいの…」
女「このまま死んでも…私はそれでも…」
男友「…」
男友「そっか」
男友「わかった。変なことしてごめんなさいねー」
男友「そうだ、もうすぐ雨降るからさ。帰るなら、そこに傘あるから、また今度返してくれな」
女「うん…ごめんね…?」ガチャ…バタン…
男友「…」
男友「やっぱ男だよねー……頑張れよ」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:07:43.61:44pJJCfxO
帰り道
男「雨か…久しぶりに一人で帰るな…しかし男友の奴、ちゃんと女と…」
男「うー…ん…でもなぁー…」
パシャッ
女「……」
男「…あれ?お前確か男友と…」
女「…えへっ…」パシャパシャパシャ
男「おいおい、走ったら転ぶぞ、雨なんだから」
女「男ー!」
男「なんだ!元気じゃん!」
女「私ね、男のことがね」
女「大…ス…」クラッ
女「…あ…」フラッ
バシャッ
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:12:12.73:44pJJCfxO
男「!?」
男「お、おい!!」バシャバシャバシャ
男「お前、精吸ったんじゃ…」
女「ばーか、勝負には負けないよーだ…」
男「お前、そんなこと言ってる場合か!?」
女「だって…私は……」
男「くそっ救急車だ!!」ピッポッパ
女「アンタがいいもん…」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:17:17.98:44pJJCfxO
パチッ
女「………」
男「起きたか」
女「……へ…?」
男「病院だ、かろうじて一命はとりとめたらしいが…」
男「病院っつってもサキュバスの体の仕組みまではわからんだろう。あくまで人間的な施しをしたまでだ」
男「もう勝負なんて…どうでもいいだろ…?」
女「……うん……」
ガララッ
女友「……サキュバス……」
女「女友ちゃん?」
男「…!?」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:22:34.27:44pJJCfxO
女友「人々の…敵…神に…逆らう存在…」
男「やめろ…女友…」
女友「お父様が…おっしゃったんですもの…」
女「………女友ちゃん……いいよ」
男「な、何言ってんだお前は!?」
女「そういえば、男にはまだ話してなかったっけ…?いつ、気付いたか…」
女「小6の時、私、虐められてたでしょ…」
男「……」
女「悪魔、悪魔って。私、何も知らなかったから、仲のいい子に、見せちゃった。それで…」
男「…………」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:27:18.81:44pJJCfxO
女「私…わかってた…」
男「そんなこと…ない…」
女「…私、神様に逆らったつもりなんてなかった」
女「小学校の遠足の前日には明日晴れますようにって祈った」
女「クリスマスには皆で遊んだ」
女「もう…疲れちゃった…女友ちゃん、いいよ」
女友「……神の…て…き…」
女友「……できない…」
女友「女さん…できない…できないよ…」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:30:46.67:44pJJCfxO
女友「何故ですか!?お父様!!」
女友「今!私が見ているのは何なのですか!!?」
女友「目の前の人の幸せを奪い、何が人々の愛ですか!!!!」
女友「女……さん……」
女「……え……」
女友「私…貴方の友達になって…いい…?」
女「………ずっと前からでしょ…ばか……」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:35:07.36:44pJJCfxO
翌日
男「女友ちゃんは親元を離れて独立するって言ってたな」
女「…そ…」
男「さ、勝敗を決めなきゃな…」
女「え…どうでもいいって…昨日…」
男「俺の負けだ…」
ギュッ
女「わっ…」
男「だって…こんな動けないバカに欲情しちゃったから…」
女「…男…」
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:41:36.59:44pJJCfxO
女「ん…む……」
男「うーん…」
男「ボタン、外すぞ」
女「うん…」
男「改めて見ると大きいのな…胸…」
女「……あ、あんまり見ないで…恥ずかし…」
男「はいはい」ムニュッ
女「ふぁっ!?」
男「サキュバスが受けに回るとか聞いたことねぇ」クリクリ
女「こ、こら!病人だぞ!て、手かげ…あぅ…くぅぅぅっ…」ピクッ…ピクンッ
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:47:36.26:44pJJCfxO
女「はぁぁ…はぁっ…はぁっ…」
男「胸だけで…おい、前見えてるか?」
女「はぁ…はぁ…ぁ…ぅう…」
男「見えてないな、よし、下いくぞ」
スル…スル…
女「ふぁ…あ…それ…ダメ……ぅあぅ…」
男「はい、病人にあんまり負担かけたくないからな、ちゃっちゃと行こう」
ジュブッ
女「ひぁあッ!?ゆ、指入れるなぁあッ!!!あふぁあッ!?」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 00:55:17.07:44pJJCfxO
女「はぁっはぁああ…!あぁ…」
男「…動かすぞ…」
女「だ、駄目!動かしたら…おかしくな…りそう…!」
グチュッ
女「んぁあっ!」ビクンッ
男「それにしてもすごい感度というかなんというか」
男「まぁ何年もためこんで来たからなんだろうけど…」クチュクチュ
女「ダ、ダメだって…ふぁああッ!!やだ!やらぁああ!!お、おし……こ出ちゃ……はぁあ…」
男「大丈夫、尿瓶はある」
女「ひぅううううッ!!!」ビクンッ
女「ぁ…ぁあぁぁ…」ヒク…ヒク…
男「だ…大丈夫か…流石に体に負担が…」
女「今更…遅いよ……ばかぁ……」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:03:54.78:44pJJCfxO
男「じゃ…本番…?」
女「……もう……好きにして……」ハァ…ハァ…
男「な、なんかすごい罪悪感を感じるな、その言い方…」
女「……こないの?」
男「…はいはいわかりました!」
ジュブ…
女「あぅっ痛っ……い……!」
男「お前、初めてだったのか?サキュバスなのに!」
女「前にもっ…言ったと思っ…うんだけど…」
男「そっか…ゴメンゴメン…じゃ、動くぞ」
女「…え…ふぇえっ!?」
ズッ
女「ひぃあッ!!」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:11:37.13:44pJJCfxO
男「くっ…」
女「あ、はぁっはぁっ!!すごぃいッ!!!」
ジュブジュブ
女「あっはぁあ!!やぁあ!ホ…ホントにぃっおかし、くなっちゃうよぉおッ!!」
……
男「そ、そろそろ出そう…かな…」
女「わ、私も、もうダメ!もうダメェエエッ!!!」
ギュッ
男「わっ!足!足!!足離せ!じゃないと…」
女「ヤダぁ…1番奥に、来てっ!」
男「くっ…」
ドクドクドク
女「ふぁあッ!熱い!熱いよぉお!!ふぁああああッ!!!」ビクンッ
男「ふぅ…」
女「うぁ…ぁああ……」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:16:11.10:44pJJCfxO
女「ふぁ…ん…」ヒク…ヒク
バサッ
男「あれ…翼が…」
女「…うん…充電完了…っ……」
男「そっか…それはよかった」
女「うん、あのね、男…」
女「途中じゃ全然言えなかったけどさ」
男「ん?」
女「私、これからアンタ専門のサキュバスだからねっ!」
ギュッ
メキッボキッミシミシ
男「ちょっおまっフルパワー思い切り抱き締めグァアアアアアアッ!!!」ミシミシメリメリ
おわり
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 01:23:55.08:X+1yVlTnO
楽しかった 乙!
男「その羽作りものだろ」
女「いや飛べるから」バサバサ
男「おお…。よしわかった。人間でないのは信じよう」
男「でもなんで今更バラす」
女「いや、なんかこう…」
女「…うん…」
男「さっさといえ」
女「男だったらバラしてもいいかなーって」
男「おいそりゃどういう意味だ」
空から降ってきた類じゃなくて
もともと知り合いってこと?
学校
女「おっは!」
女友「おはよー!」
男(普通の人の前ではいつもどおり人間形態なんだな)
男友「よう!」
男「お」
男友「女ちゃんってカワイイよな」
男「なんだよ、いきなり」
男友「いやぁ、いつも思う」
男「さよけ」
男「いやでも俺どっちかっていうと女友ちゃんの方がだな…」
男友「あぁ、わからんでもない。ロリ巨乳だからな」
男「その言い方やめい」
女「ねー男ー何の話してんのー?」トコトコ
男友「うほっ」
男「ん?別に?」
女「なんか怪しい」
男「よし、女は行ったか…で、話を戻そう。女友ちゃんのことだが…」
男友「ん~でもな~…」
男「なんだ」
男友「いやいや、あの子教会の子だからさ、なんかこう…面倒臭そうなんだよなー」
男「教会の子?」
男(あれ?女ヤバくね?)
女友「でねっ!それでね!」
女「あははっ!」
キャッキャウフフ
男(今すぐヤバいって訳でもなさそうだな…)
男「あ~んでもなぁ~幼馴染として見捨てるわけにもいかんし…」
男友「声」
男「あ」
男友「そうか、お前女ちゃんと幼馴染だったのか!そうかそうか!!なら話が早い!俺と女ちゃんをだな…」
男「手伝えと?」
男友「イェス!」
男「まぁ…いいけど…」
男友「イェス!」
放課後
男「なんだその花束は」
男友「てへッ」
男「…」
女「男ー帰るよー!」
男「あ、あぁ!!」
男友「待て!」バッ
男友「俺が一緒に帰る!お前はジャマだ!!」
男「邪魔って…傷つくわー」
男友「冗談冗談、ありがとよ!」
女「男ー!」
男「悪い!俺残って課題やらなきゃいけないから!」
男友「代わりに俺が」
女「え…えぇ…?」
男「……」
男「なんで俺が用もないのに学校に残らねばならんのだ…」
女友「あれ?男くん?」
男「あ、女友さん」
女友「どーしたんですか?」
男「いや、あのさ、なんとなく残りたくってさ!」
女友「おかしな人」
男「教会の子って…本当?」
女友「!?」
女友「だ、誰から聞いたんですか!?」
男「男友…」
女友「そ、それで!?面倒な奴とか言ってませんでした!?」
男「あ…」
女友「やっぱり…」
女友「アノヤロウ…」ザワッ
男「!?」
男(今…寒気が…)
女友「あ、あはは!アイt…あの人、前にも人に漏らしたことがあって」
男「マズいの?」
女友「だって面倒臭そうとか思われて…」
男「あのヤロ、そんな事を人に言いふらしやがって」
女友「あ、大丈夫ですよ」
男「ん?何が?」
女友「あの人、こういう事は1番信用できる人にしか言わないんです。昔っからそうなんですよ!?うふふっ」
男「…そうなのか…」
キーンコーンカーンコーン…
男「あ…最終下校の…」
女友「あらら、帰りましょうか」
男「いいの?」
女友「何がですか?」
男「一緒に帰るの」
女友「一緒に帰ってくれないんですか…?」
男「お供します」
帰り道
男「将来は、やっぱりシスター?」
女友「はいっ!お父さまに小さいころから、色々教わってます!」
男「例えば?」
女友「そーですねー、悪魔払いとか、歌の練習とか、あとハープとか!」
男「悪魔払い…ですか…。例えば何を払うの?」
女友「うーん、世間一般でいう悪霊とか…かな?」
男「サ、サキュバスは?」
女友「あー…一度だけ」
男「は、払ったことあるの?」
女友「はい!えっへん!」
男(おいおい…ただの教会じゃないだろ絶対)
男「お、じゃ、俺はここで右だから」
女友「じゃ、この辺で」
男「はーい」
……
男「ふぅ…やっと家に着い…」
男「どうしたよ」
女「遅いっ!」
男「いやいや、お前んちの鍵開いてるでしょ?入ればいいのに」
女「だってそれはアン…ヘ、ヘっくし!!」
男「それ見たことか」
翌日
女「う~…ん…」
男「珍しく俺が朝起こしに来たのに…熱か?」
女「う~…ん…」
男「熱だな。顔真っ赤だぞ」
女「ねぇ男~…」
女「アンタの精もらったら元気になるかもぉ…」
男「カゼ薬置いとくからな」
女「あ~ん…」
学校
男友「今日は女さん来てないのか…」
男「あぁ、熱だ」
男友「あのえっちぃエロボディを拝めない日が来るとは…」
男(まぁサキュバスだからな)
男友「お前はあんな子と一緒にいてどうにかならないのか!!」
男「いや、もう妹みたいなもんだし…そんな気にはならないな…」
男友「お義兄さん」
男「やめろ」
女友「あの…男友くん…ちょっと話があるの…」モジモジ
男友「ん?」
『なんだ?まさか告白か?』ヒソヒソ
男(なにかが始まる…)
…
体育倉庫
男友「ひぃいい!!ゴメンナサイィイイ!!」
女友「ゴメンですんだら警察はいらねぇんだよゴルァアア!!」
男友「ひぃいいい!!!」
女友「ったく…男くんだったからよかったものの…」
女友「他の人には絶対に言わないでくださいね!」
男友「ハイ…神に誓います…」ガタガタ
女宅
男「はいよ、お前のおばさんから雑炊持って行ってって頼まれたから持ってきたぞ」
女「なんか説明的…」
男「風邪は?」
女「治ったー!ホラホラ」バサバサ!
男「飛ぶな!近所の人に見つかったら…!」
男「そういえば、お前のお袋さんも、サキュバスなのか?」
女「んーん、私だけ」
男「なんで?」
女「知らない」
女「ねぇ、男」
男「何?」
女「本当に嫌?」
男「何が」
女「あの…その…言わせんな!」ポカッ
男「痛っ!…まぁ、そうだな」
女「男だけだからぁー」
男「いや、性質上、複数からだろ?ようするに誰からでも搾ることは出来るんだろ?やろうと思えば」
女「だ…誰でもいい訳じゃ…」
女「もういい!わかった!!」バンッ
男「ん?」
女「私から誘うのやめるもん!!男から来るまで待つもん!!」
男「おいおい」
女「これは真剣勝負だからね!!どっちが先に折れるか…」
男「よ…よし!望むところだ!!精一杯無い知恵絞って俺をその気にさせてみやがれ!!」
女「望むところだ!!」
男(…あれ?)
翌日
女「男ー!置いてくよー!」
男「あぁ待て、すぐ行く!」ガチャッ
男「…」
男「…なんだその格好は…」
女「…なにが」ニヤニヤ
男「ほほう、また風邪ひかなきゃいいけどな!」
女「むっ…」
学校
男友「お…おい男」ツンツン
男「ん」
男友「今日の女さんヤバいな…格好がエロすぎるだろ…」
男「そうだな」
男友「お、お前はどうにかならないのかよ…昼休みに男子生徒が前かがみでトイレにかけこむ姿が目に浮かぶぞ」
男「いや、アイツにそんな感情はないって言ったじゃん」
男友「賢者が…賢者がおるっ…!」
女友「きょ…今日の女さん、なんか色っぽいですね…」
女「でしょ?」
女友「ドヤ顔はやめてください。熱でおかしくなっちゃったんですか?」
女「うわっ相変わらず酷い事サラッと言うなぁ、これは勝負なのっ!」
女友「勝負?」
女「おおっと!これ以上は言えない!!あははっ」
女友「…楽しそうでなによりです」
放課後
女「男!帰る!!」
男友「じゃ、俺が!!」
女「ダーメ!男じゃないと駄目なのーッ!!」
男「おいおい」
男友「くっ…後はまかせたっ…」
男「あぁ…ご愁傷様…」
女「ほら、早くー!!」
男「なんでそんなに急ぐ」
女「だってまた風邪ひいちゃうもん」
男「バカかお前は」
女「ねぇね、今日どうだった?」
男「そうだなぁ、確かにエロかったけど」
女「よしっ!」
男「なんかこう…遊んでる感じ?ビッチっぽいっていうか…」
女「ビッ…」
男「ビッチは言い過ぎた、でもなんかそのー…」
DQN「へイ、お嬢ちゃん誘ってんの?」
男(こういう輩が出てくるわけ)
DQN「ねぇ、誘ってるなら相手してあげるよ」
女「んー…」
女「誘ってるよ(男を)」
男(本当にバカかお前…)
DQN「そっか!じゃ、一緒にお泊りしよっか!」
男「ちょっ…なんなんですか貴方たちは」
DQN「あぁん?お前いきなりシャシャリ出てんじゃねぇよ、あぁ!?」ドムッ
男「ぐっ…!!」
女「ッ!!男!!!」
男「女!!逃げろ!」
DQN「逃がさないよ~ん」ガシッ
女「ッ…!!」
男「くっ…!」
女「………」ブツブツ
DQN「ん?泣いちゃったのかなぁ?この子」ヘラヘラ
女「よくも男を…。許さないから………。」ザワッ
バサッ
DQN1「へ?」
DQN2「羽?」
DQN3「うわぁ~よく出来たアクセサリーだなぁ…」
女「絶対に許さないからーーーーッ!!!!」バサッ
DQN1「飛ん…!?」
女「バカーッ!!」
ズガッ
DQN2「…!?ちょっ!!えぇ!?素手でコンクリを…えぇ!?」
女「覚悟してよね…」ユラ…
女「男との勝負中だから、精は搾らないで置いてあげるけど」
女「私の気がおさまんないのーーッ!!!」ゴオッ
DQN123「ひぃいいいい!!!」
男「そ、そこまでだ!女!!」
女「むっ…」ピタッ…
DQN「ひぃいいいい!!」ズダダダダダッ!
男「ほら、あの人らも逃げたし、一件落着だろ?」
女「…でも…」
男「サキュバスだかなんだか知らないけど、人を殺したら犯罪だ。人間社会ではな」
女「…う…」
男「ところで、お前、今まで誰かから精ってやつを搾ったこと、あるのか?」
女「………」
女「なくて悪かったな……」
男「いや、別にいいけど…」
女「いいもん!普通のご飯でもお腹は膨れるし!!」
男「じゃ、勝負は俺の勝…」
女「それは駄目!」
翌日
女「朝だよー!男ー!!」
男「はいはい」ガチャ
女「……」
男「いつの時代のスケバンですか」
女「だって…昨日みたいのがあったら…」シュン
男「いやいや、侍かってぐらいにロングスカートじゃん!」
女「…うん…」
男「極端だな…」
女「着替え直して……!」
男「もういい、時間ないからそのままでいいよ」
女「…!」
学校
男友「おい」
男「なんだ」
男友「なんだあのロングは」
男「時代を越えたスケバンだ」
男友「昨日のエロエロな女ちゃんは?」
男「ばかやろ、今はちょい悪がブームなんだよ」
男友「いやアレ激悪だろ…」
女友「!?」
女「やっほー」
女友「どうしたんですか?こんな長いスカート…」
女「いや…ちょっとね…」
女友「勝負っていうアレですか?」
女「うーん、そうかな?」
女友「むむ…」
男(しかしあの服じゃ、俺に誘惑攻撃はできんだろう)
女「男ー!!」
男「ん?」
女「ちらっ」チラッ
男「!!!」
男友「なっ!!!」
女「男友くんには見せてあげないよーだ!」タッタッタッ
男「なかなかやりおるわ…」
男友「何色?」
男「秘密」
放課後
男友「今日こそ一緒に帰らせて!!」
女「えぇ~…」
男「たまにはいいじゃないか」
女「男がそういうなら…」
男友「イエス!!」
男「はぁ…あいつの恋はいつ実るのやら…」
女友「男くん」
男「!女友ちゃん」
女友「よかったら…一緒に帰りませんか?」
男「喜んで」
女友「男さん、女さんのことなんですが…」
男(バ…バレたか…?)
女友「女さんって昔からあんなに天然ボケなんですか?」
男「あ…あぁ、あいつは、うん、天然バカだな」
女友「なんかあの人見てたら、気持ちが和んで…で、勝負っていうのを聞いたんですが、男さん知ってるんですか?」
男(マズい!)
男「い…いやぁ、し知らないなぁ、はは」
女友「目が泳いでますよ」
男「うっ…」
女友「言いたくなかったら、言わないでいいですよ。『決して詮索はするな』厳しいお父様の教えですから」
男「そうか…」
自宅
男「はぁ…疲れた…だが、女友ちゃんと帰れただけでもよしとするか」
コンコン
女「やっほ」
男「あのなぁ、隣の家だからって窓から入ったらお前」
女「男。聞いて欲しいの」
男「なんだよ改まって。降参か?」
女「違うの」
女「なんか、体がなんかこう…違和感があるっていうか…その…」
男「ん?」
男「違和感ってどんな?」
女「なんか…違和感です…」
男「えーっと…気のせいじゃね?」
女「気のせい?」
男「あぁ、明日になったら忘れてるさ」
女「そうかなぁ…じゃ、寝るね」
男「あぁ、おやすみ」
男「おい俺の布団で寝るな」
翌日
男「で?」
女「うー…ん…」
男「違和感とれないか」
女「気のせい。さ、行こ」
男「お、おう」
学校
女友「うふふっ」
男「どうしたの?」
女友「昨日、悪魔払いの腕があがったのでお父様に褒められたんです。何年ぶりかなぁ…」
男「そ…そんなに厳しいの?」
女友「はい!それはもう!」
男「へ…へぇ…」
女宅
男「どうした」
女「うー…ん…」
女「いちおうサキュバスの姿に戻ってみたんだけど…」
女「違和感消えないなぁ…」
男「おいおい、その精を吸わないから、調子崩したんじゃないのか?」
女「そ、そんなことないよ!だって今まで一度も…」
女「吸ったこと…ないもん…」
男「だからだよ!ちょっとついてこい!」
女「わわっ」
女「なに?これ」
男「見てのとおりただのコンクリだよ」
男「殴ってみろ」
女「甘くみないでよね!こんなの…やっ!!」
ガッ
女「…あ、あれ…?」
男「……」
女「ちょっと待ってよ。今のは軽いイメトレみたいなもんなんだから…ハッ!!!」
ゴッ
女「えっ…!?」
女「なんで!?なんで割れないの!?」
ゴッ!ガッ!
男「…もういい、今日は家に帰ろう」
翌日
男「おい、朝だぞ」
女「む~…」
男「まだ落ち込んでんのか」
女「ちがうもん…昨日ちょっと調子悪かっただけで、今日は…」
男「はぁ…」
男「じゃ、ルール変更だ」
男「俺じゃなくても、他の人に欲情されたらそいつの精をとれる。これでどうだ?」
女「うっ…」
女「…………」
学校
男友「なんかあったのか?女ちゃん。元気ないな」
男「さぁ…なんだろうな」
男友「ちょっと聞いてくる」
男「まっ待て!」ガシッ
男友「なっなんだよ」
男「そっとしておいてやれ」
男友「…くそ、それもそうだな…」
女友「どうしたんですかぁ?」
女「べつになんでもない…」
女友「元気ありませんねぇ…」
女「………」
女友「なにかあったら言ってくださいね?力になれるかどうかわかりませんが…」
女「うん…ありがとぉ…」
帰り道
女「男!」
男「ん!」
女「コンクリ割りに行く!」
男「おいおい、無茶するなよ?」
女「わかってるよ!もう!!」
男(相当焦ってるみたいだな…)
……
ガッ!ゴッ!ゴッ!
女「ハァ…ハァ…なんで…なんでぇ…?」
男「……」
女「そーだ!飛んで上から勢いつければ…!」バサッ
バサバサバサバサッ
女「……!?」
女「えいっ」バサバサバサバサッ
男(ほとんど飛べてない…)
女「なんで…なんで飛べないのぉ…?」
女「なんでよぉ…」グスッ
男「女、もういいからさ勝負なんかもう…」
女「…!」バシッ
男「っ」
女「そんなお情けかけられたくないッ」
女「そんな気持ちでして欲しくなんてないッ!!」ダッ
男「お、おい」
男「………」
自宅
男「雨…降ってきたな…」
男「あいつの部屋の窓、開けっ放しじゃないか」
男「おい、女!お…!」
女「グスッうぅ…なんで…なんでぇ…?やだよ…やだよぉ…ひっく……」
男「……………」
女「TVでも見よ…」
ポチッ
『気になる男性もこれで貴方を意識するかも!?『自分がモテると相手に思わせれば貴方にもチャンスが!』では、どのようにするのか、数々の男性を落としてきたスペシャ…』
女「これだぁ!!」
女「これで男に勝てる!!」
学校
女「男友くーん」
男友「お、俺!?」
男「やったじゃん」
女「えっとね、今日ね」
女「一緒に帰ろっかなーって…」
男友「!!!」
男友「喜んで!!」
男「やったじゃん!」
男友「ばか、お前もこれで女友ちゃんと一緒に帰れるんだろ?」
男「あぁ、そうだな」
男友「?嬉しくないのか?」
男「そ、そんなわけねーだろ。嬉しいさ」
帰り道
女「あははっ」
男友「でしょ?それでさー!」
男友(今日、誘ってくれるなんて…もしかして脈アリ…?)
女「じゃ、この辺でね!」
男友「あ、うん!」
女「明日も一緒に帰ろうねっ」
男友「!!」
男友「かしこまりました女神様」
帰り道
女友「…どうかしました?」
男「あのさ…」
男「もし、大切な人がいたとしてさ。その人は、血が少なくて、誰かから輸血してもらわなくちゃいけないとするじゃん」
女友「…?」
男「血液型は同じなんだけど、相手は自分から貰うの嫌がるとするとき…どうする…?」
女友「他の人から貰えば…」
男「一刻を争う状況だったとしたら!!?」
女友「ぁっ…」ビクッ
男「…ごめん、脅かしちゃって」
女友「何か、あったんですか?多分、女さんのことですよね?」
男「………」
自宅
男「どうしろってんだよ…」
男「あいつに負けを認めさせる方がいいのか?でもあいつ意地っ張りだから、下手したら最悪…」
男「駄目だ!こんなこと考えるな!!」
男「くそっ…」
学校
男友「昨日は素晴らしかった」
男「何があった」
男友「てか、今日もなんだけどね」
男友「俺、今日部屋に連れ込もうかと…」
男(…!)
男「」ガシッ
男友「なんだ?やっぱり早いかなぁ…」
男「女を頼んだぞ」
男友「あ…あぁ…」
男(これでいい…これでいい筈なんだけど…)
男(なんでだろう…これを嫌がってる自分がいるんだ…)
帰り道
女友「でさ、あのねー」
男友「女ちゃん」
女「ん?何?」
男友「今から俺の部屋、来ない?」
女「…………」
『モテる女になれば、気になる男性も貴方を意識する筈!!』
女「…」
女「…うん、わかった…」
男友「!」
教会
女友父「神は絶対の存在…人々の幸せを祈り、邪悪なる、悪魔から神の子らを守り願う…これが我々に与えられた使命だ」
女友「はい…お父様…」
女友「お父様」
女友父「なんだね」
女友「悪魔は…全てみな、邪悪なるものなのでしょうか…?」
女友父「…何がいいたい…」
女友「もし…悪魔と呼ばれる者に、歩みよれることができるなら」
女友父「いつからそんなくだらぬ戯れ事を言うようになった」
女友「…っ…」
女友父「悪魔は悪魔だ…神に逆らう、我々、いや、人々の愛のわからぬ、哀れで醜い存在だ…」
女友「し、しかし…」
女友父「二度は言わん…」
女友父「二度とくだらん戯れ事を吐かぬこと…破れば…」
女友父「汚れたものはこの聖なる領域に入るなということだ」
女友「……はい……」
男友「いらっしゃいませ」
女「ど…どうも…」
男友「な、何か飲む?」ドキドキ
女「あのさ…」
女「…なんで部屋に呼んだの…?」
男友「!!」
パリーンッ!!
女「コップ落ちたよ?」
男友「は…はは…」
男友「うーん調子狂うなぁ…」
男友「えぇい!」ガバッ
女「わっ!?」
男友「俺…女のこと…好きなんだ…」
女「…!!」
男友「だから、その…ね?」
女「あ…う……」
(男『俺じゃなくても、他の男が欲情しても、精をとれる!これでどうだ!?』)
女「……………」
女「………………」
女「……」グイッ
男友「…え?」
女「やっぱり…ダメ…」
男友「え?」
女「私、男じゃないと…駄目…ルールなんてどうでもいいの…」
女「不特定多数の誰かの精をとれても、私は男がいいの…」
女「このまま死んでも…私はそれでも…」
男友「…」
男友「そっか」
男友「わかった。変なことしてごめんなさいねー」
男友「そうだ、もうすぐ雨降るからさ。帰るなら、そこに傘あるから、また今度返してくれな」
女「うん…ごめんね…?」ガチャ…バタン…
男友「…」
男友「やっぱ男だよねー……頑張れよ」
帰り道
男「雨か…久しぶりに一人で帰るな…しかし男友の奴、ちゃんと女と…」
男「うー…ん…でもなぁー…」
パシャッ
女「……」
男「…あれ?お前確か男友と…」
女「…えへっ…」パシャパシャパシャ
男「おいおい、走ったら転ぶぞ、雨なんだから」
女「男ー!」
男「なんだ!元気じゃん!」
女「私ね、男のことがね」
女「大…ス…」クラッ
女「…あ…」フラッ
バシャッ
男「!?」
男「お、おい!!」バシャバシャバシャ
男「お前、精吸ったんじゃ…」
女「ばーか、勝負には負けないよーだ…」
男「お前、そんなこと言ってる場合か!?」
女「だって…私は……」
男「くそっ救急車だ!!」ピッポッパ
女「アンタがいいもん…」
パチッ
女「………」
男「起きたか」
女「……へ…?」
男「病院だ、かろうじて一命はとりとめたらしいが…」
男「病院っつってもサキュバスの体の仕組みまではわからんだろう。あくまで人間的な施しをしたまでだ」
男「もう勝負なんて…どうでもいいだろ…?」
女「……うん……」
ガララッ
女友「……サキュバス……」
女「女友ちゃん?」
男「…!?」
女友「人々の…敵…神に…逆らう存在…」
男「やめろ…女友…」
女友「お父様が…おっしゃったんですもの…」
女「………女友ちゃん……いいよ」
男「な、何言ってんだお前は!?」
女「そういえば、男にはまだ話してなかったっけ…?いつ、気付いたか…」
女「小6の時、私、虐められてたでしょ…」
男「……」
女「悪魔、悪魔って。私、何も知らなかったから、仲のいい子に、見せちゃった。それで…」
男「…………」
女「私…わかってた…」
男「そんなこと…ない…」
女「…私、神様に逆らったつもりなんてなかった」
女「小学校の遠足の前日には明日晴れますようにって祈った」
女「クリスマスには皆で遊んだ」
女「もう…疲れちゃった…女友ちゃん、いいよ」
女友「……神の…て…き…」
女友「……できない…」
女友「女さん…できない…できないよ…」
女友「何故ですか!?お父様!!」
女友「今!私が見ているのは何なのですか!!?」
女友「目の前の人の幸せを奪い、何が人々の愛ですか!!!!」
女友「女……さん……」
女「……え……」
女友「私…貴方の友達になって…いい…?」
女「………ずっと前からでしょ…ばか……」
翌日
男「女友ちゃんは親元を離れて独立するって言ってたな」
女「…そ…」
男「さ、勝敗を決めなきゃな…」
女「え…どうでもいいって…昨日…」
男「俺の負けだ…」
ギュッ
女「わっ…」
男「だって…こんな動けないバカに欲情しちゃったから…」
女「…男…」
女「ん…む……」
男「うーん…」
男「ボタン、外すぞ」
女「うん…」
男「改めて見ると大きいのな…胸…」
女「……あ、あんまり見ないで…恥ずかし…」
男「はいはい」ムニュッ
女「ふぁっ!?」
男「サキュバスが受けに回るとか聞いたことねぇ」クリクリ
女「こ、こら!病人だぞ!て、手かげ…あぅ…くぅぅぅっ…」ピクッ…ピクンッ
女「はぁぁ…はぁっ…はぁっ…」
男「胸だけで…おい、前見えてるか?」
女「はぁ…はぁ…ぁ…ぅう…」
男「見えてないな、よし、下いくぞ」
スル…スル…
女「ふぁ…あ…それ…ダメ……ぅあぅ…」
男「はい、病人にあんまり負担かけたくないからな、ちゃっちゃと行こう」
ジュブッ
女「ひぁあッ!?ゆ、指入れるなぁあッ!!!あふぁあッ!?」
女「はぁっはぁああ…!あぁ…」
男「…動かすぞ…」
女「だ、駄目!動かしたら…おかしくな…りそう…!」
グチュッ
女「んぁあっ!」ビクンッ
男「それにしてもすごい感度というかなんというか」
男「まぁ何年もためこんで来たからなんだろうけど…」クチュクチュ
女「ダ、ダメだって…ふぁああッ!!やだ!やらぁああ!!お、おし……こ出ちゃ……はぁあ…」
男「大丈夫、尿瓶はある」
女「ひぅううううッ!!!」ビクンッ
女「ぁ…ぁあぁぁ…」ヒク…ヒク…
男「だ…大丈夫か…流石に体に負担が…」
女「今更…遅いよ……ばかぁ……」
男「じゃ…本番…?」
女「……もう……好きにして……」ハァ…ハァ…
男「な、なんかすごい罪悪感を感じるな、その言い方…」
女「……こないの?」
男「…はいはいわかりました!」
ジュブ…
女「あぅっ痛っ……い……!」
男「お前、初めてだったのか?サキュバスなのに!」
女「前にもっ…言ったと思っ…うんだけど…」
男「そっか…ゴメンゴメン…じゃ、動くぞ」
女「…え…ふぇえっ!?」
ズッ
女「ひぃあッ!!」
男「くっ…」
女「あ、はぁっはぁっ!!すごぃいッ!!!」
ジュブジュブ
女「あっはぁあ!!やぁあ!ホ…ホントにぃっおかし、くなっちゃうよぉおッ!!」
……
男「そ、そろそろ出そう…かな…」
女「わ、私も、もうダメ!もうダメェエエッ!!!」
ギュッ
男「わっ!足!足!!足離せ!じゃないと…」
女「ヤダぁ…1番奥に、来てっ!」
男「くっ…」
ドクドクドク
女「ふぁあッ!熱い!熱いよぉお!!ふぁああああッ!!!」ビクンッ
男「ふぅ…」
女「うぁ…ぁああ……」
女「ふぁ…ん…」ヒク…ヒク
バサッ
男「あれ…翼が…」
女「…うん…充電完了…っ……」
男「そっか…それはよかった」
女「うん、あのね、男…」
女「途中じゃ全然言えなかったけどさ」
男「ん?」
女「私、これからアンタ専門のサキュバスだからねっ!」
ギュッ
メキッボキッミシミシ
男「ちょっおまっフルパワー思い切り抱き締めグァアアアアアアッ!!!」ミシミシメリメリ
おわり
楽しかった 乙!

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- おすすめ平均
でかい^^;
サイズが…
モリガンのフィギュアではコレが一番です!!
想像以上です
by G-Tools , 2010/10/05
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