- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:13:28.96:nRAs+jjB0
律「そうか」
唯「バイバイ、元気でね」
紬「残念ね」
梓「ふぅ…お茶ごちそうさまです」
澪「…」

【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」

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【東方】ルックス100点の文ちゃん

【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:18:48.92:nRAs+jjB0
澪「もう一回言った方がいいかな…パパが仕事の都合で海外赴任することになって…」
律「親父さんも大変だな」
紬「ウチは転勤なんてありえないけどね」ドヤッ
唯「海外は楽しいって、お父さんとお母さん言ってたな~」
梓「そんなことより練習始めましょう! お茶の時間は終わりです!」ガタッ
澪「…」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:20:04.73:UJbe/pIp0
澪「だから…私も一緒にイルクーツクに移住することに……」
律「じゃあロシア語か? がんばれよ」
紬「澪ちゃんは頭いいから平気よ」
唯「韓国語なら既にペラペラなのにね!」
梓「もう!いい加減くだらないお喋りはやめましょうよ!ほら、始めますよ!!」
澪「…」
澪「う、うわぁぁぁん」ダッ
ドア「ガチャリ バタン」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:24:42.80:nRAs+jjB0
唯「な、泣いて出てっちゃったね…」
紬「ちょっと冷たすぎたかな…」
律「…いーんだよ。アイツ、劇の主役やることになってから、あんな現実逃避してばっかりだし」
梓「まったく…!澪先輩が、あそこまでチキンでビビリで前髪後退してるとは思いませんでしたよ!」
紬「でも…どうしよう…」
唯「このままじゃ、劇もライブも成功しないよ~…」
律「確かに…澪があんな調子じゃあな…」
梓「(劇はどうでもいいけど)もしライブがめちゃくちゃになったら、今度はノーパンで転ばせてやるです!!」プンプン
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:28:22.46:nRAs+jjB0
律「どうしたものか…なんか年々めんどくさいやつに育っていくな」
紬「やっぱりカタチだけでも親身になって話合わせるべきかしら」
律「澪が調子こくだけだよ。根本的な解決にはならないな」
唯「ベースが目立たないように全曲アレンジしとこうよ~」
律「今更それも難しいだろ…」
梓「もう、あんな縞パン先輩なんて見捨てましょう!」
紬「!」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:33:00.77:nRAs+jjB0
紬「梓ちゃん…そ、それはちょっとさすがに……」
唯「そうだよ~。代わりはどうするの?」
紬「そうじゃなくて…み、澪ちゃんの代わりなんていm」
律「唯の言った通りアレンジでごまかす気か?」
紬「名言最後まで言わせて」
梓「代用員に心当たりがあります」
唯「あ~、もしかして!」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:36:23.90:nRAs+jjB0
梓「そうです。ジャズ研の純を助っ人で連れてきます」
唯「純ちゃんもベースだったね~」
律「そっか、その手があったか」
紬「え、ちょ」
梓「純の腕はそこそこですが、増えないワカメ頭先輩よりは根性ありますし。本番に強いかと」
律「悪いな…じゃあ、早速交渉してきてくれるか?」
梓「はい!善は急げですね」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:39:59.00:nRAs+jjB0
紬「えぇ~と…みんな考え直さない…?」
唯「えー。なんかもうめんどくさいよ」
紬「きっと澪ちゃんだって辛いのよ…もう一度なんとかみんなで諭して…」
律「無理無理。ムギはあーなったときの澪のめんどくささを知らないからなあ」
梓「そうです!あんなツリ目キムチ臭先輩なんて、さっさとインチョンでもピョンヤンでも行っちゃえばいいんですよ!」
唯「澪ちゃんの設定ではロシアだよ、あずにゃん」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:42:57.53:nRAs+jjB0
紬「それでもお願い!私のわがままだけど…やっぱり最後の学園祭はHTT5人そろって終わりたいの…」
唯「ムギちゃん…」
律「ムギ…おまえってやつは…」
梓「…」
紬「ね…梓ちゃん……めんどくさい気持ちは重々わかるけど、お願い」
梓「…わかりました。あんな情緒不安定万年メンス先輩のためにそこまで…ムギ先輩は本当に優しい人です…」ホロリ
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:46:20.44:nRAs+jjB0
律「さて、それじゃあどうしたものか」
唯「澪ちゃんをやる気にさせるには…やっぱり機嫌取りかなぁ?」
梓「うげ…あんなコミュ障ニート予備軍先輩に媚びたくないです…」
紬「梓ちゃん!」
梓「うう…や、やりますよぉ…」
ドア「ガチャリ」
澪「…」
律「!!」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:49:35.00:nRAs+jjB0
紬「あ…澪ちゃん!待ってたのよ!」
律「澪…あのさー」
澪「……もう今日は帰るから、荷物取りにきただけだから…」
紬「澪ちゃんさっきはごめんね…」
唯「澪ちゃん!一緒に練習しよ!」
梓「ヤッパリ ミオセンパイ ノ ベース ガ ナイト ダメダナー ハハッ」
澪「!! …みんなありがとう……でももう私と練習しても意味ないから…」
律「(う~ん、やっぱりスネてんなー)」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:53:20.90:nRAs+jjB0
律「い、意味無いとか言うなよ~。ほら、澪~」
澪「だって…どうせ私は本番に出られないし…」
梓「…あぁん!?(まだそのネタ引っ張るのかよ、この豊胸黒チクビッチ先輩が)」イラッ
澪「そうだ…本当に謝るべきは私の方だよな…みんなごめん……」ウルッ
紬「べ、別に澪ちゃんが悪いわけじゃないわよ…(話を合わせないと…)」アセアセ
律「そ、そーだよ。寂しいこと言うなよ!」
澪「みんな…。けど、もうお別れだから…」
梓「」ブチ
律「(ヤバイ、梓の血管が)」
唯「も~、澪ちゃん! もうそのネタいいから練習しようよ~」
澪「!!」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:56:23.31:nRAs+jjB0
律「あ、バカ…」
紬「(唯ちゃんが先に……!)」
梓「(唯先輩! バカだけど、グッジョブ!)」
澪「ゆ…い……?」
唯「も~いい加減しつこいとみんな怒るよ!」
澪「なんだよそれ…ネタじゃないし…転校は本当だから!!」
律「あ~あ、またふり出しに…」
紬「澪ちゃん、お、落ち着いて。落ち着いて話そう…?」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:59:23.11:nRAs+jjB0
唯「澪ちゃん、あんまりつまんない冗談を引っ張ると嫌われるよ!」
澪「なんだよ!みんなわかってくれてたんじゃあないのかよ!」
紬「ふ、ふたりとも落ち着い…」
梓「あ~もうやっぱり我慢できません!!」
律「梓おまえもか」
梓「ほら、ムギ先輩!甘やかしても調子に乗るだけじゃないですか!!」
澪「あ、梓…!?」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:02:17.83:nRAs+jjB0
梓「澪先輩は何か勘違いしてるようですけどね。そんなに学園祭に出たくないんだったら、こっちは構わないんですよ!」
澪「別に出たくないわけじゃ…!」
唯「そうだよ!澪ちゃんの代わりはいるんだからね!」フンス
澪「」
紬「あ…あ……」オロオロ
律「あちゃー。めんどくさ」
澪「…」
澪「…」グスン
澪「…そうか、代わりはいるのか…じゃあもう心配ないな……」ポロポロ
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:05:23.27:nRAs+jjB0
唯「またそうやってスネるー」ブー
梓「ああもうイライラする! ほら、そういうことなんで! 荷物持ったならさよならです!!」グイッ ドン
澪「あっ…ううう……」
ガチャリ バタン!
梓「ふぅ」スッキリ
律「やっちまった…」
紬「澪ちゃん…」
律「待てムギ。今は無駄だ…ほとぼりが冷めるまで放っておこう」ガシッ
紬「…う、うん」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:07:57.34:nRAs+jjB0
梓「さて…純に連絡でもしますか」
紬「あ、梓ちゃん!!」
梓「ひっ…む、ムギ先輩の想いを踏みにじったことは謝りますけど…間違ったことしたとは思いません!」
紬「…」ジトー
梓「うう……」
……………………………
……………
……
ドア「ガチャリ」
さわ子「あら…?この妙な空気は…」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:10:22.44:nRAs+jjB0
紬「あ、先生…さっき澪ちゃんが……」
さわ子「! その話ね…大変なことになっちゃったわね…」
律「さわちゃん…既に事情は知っているのか……」
さわ子「…」コクリ
唯「さわちゃん、情報通だね~」
さわ子「…で、どうするのあなたたち?」
梓「まだ終わったわけじゃありません!絶対にライブは成功させてやるです!」
さわ子「そうね……そうすればきっと澪ちゃんも喜ぶわね…」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:12:23.99:nRAs+jjB0
梓「別にライブやりたがらない人に喜んでもらおうとは思いません!」
さわ子「え?」
梓「え?」
さわ子「それ、澪ちゃんの話?」
律「そうだよ。何噛み合わないような反応してるんだよー」
さわ子「?? やりたがらない…?」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:15:53.65:nRAs+jjB0
さわ子「そう…澪ちゃんきっと、みんなの前では強がっちゃったのね…」
梓「え?」
さわ子「え?」
律「本当に噛み合ってないな…」
さわ子「な、何なのよ? 澪ちゃん、みんなに『ライブやりたくない』って言ったんじゃないの?」
律「まあ、それっぽいことを」
梓「ふん、やっぱりライブやりたいって泣きつくまで絶対に許しませんよ」フスー
さわ子「澪ちゃん私の前では泣いてたわよ…『最後に学園祭ライブをみんなとやりたかった』って」
梓「え?」
さわ子「え?」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:18:21.86:nRAs+jjB0
梓「あ、あり得ないですよ!だったらなんでライブに出られないなんてこと、私たちに言うんですか!!」
さわ子「何言ってるの? だって学園祭前に転校するんだから…実際ムリじゃない…」
梓「え?」
さわ子「え?」
梓「え?」
唯「ててててて転校…?」
律「さ、さわちゃん何を言ってるんだ…」
さわ子「何よ~噛み合わないのはあなたたちじゃない。澪ちゃんの事情って転校の話じゃないの?」
梓「転校!??」
紬「テンコー」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:20:57.68:nRAs+jjB0
律「じょ、冗談キツイぞ!さわちゃん!澪に頼まれて肩持ってんのかよ!」
さわ子「こんなこと冗談で言うわけないでしょ!?」
紬「じゃあ…転校の話は本当なんですか…?」
さわ子「もう…しつこいわね。あなたたちも澪ちゃんから聞いてたんじゃないの?」
紬「」
律「」
唯「あわわわわわわ…」ガクガクブルブル
梓「」クラッ バターン
紬「あ、梓ちゃん!しっかり!!」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:22:38.62:lbAvhA/P0
律「澪が転校だってーっ!? あ、あいつ水臭いぞ! そんな重要な事なんで私たちに言わないんだよ!!」
紬「…思いっきり言ってたわね。確か2回くらい」
唯「どどどどどうしよ…わたわたわたし……」オロオロ
梓「」ムクリ
紬「梓ちゃん!」
梓「み」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:25:52.34:nRAs+jjB0
梓「みおせんぱぃぃいいい!!!うぁあああ!!ごぉめんなさぁあいいいい」ダッ
ガチャリ バタン
ダッダッダッダッ
梓「どこですかぁぁああ!澪先輩いいい!!」
梓「お靴でもお尻でも舐めますからぁぁあああ!!!許してkださぃぃいいい!!!」
梓「なんなら私の髪でカツラ作ってあげますからぁぁあああ!! 出てきてぇぇえええ!!」ウワーン
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:28:08.48:nRAs+jjB0
さわ子「どーいうことなのよ…」
唯「」ブクブクブクブク…ガクリ
紬「こ、今度は唯ちゃんがー!?」
律「む、ムギ…今はとにかく澪を探すことが先決だ…私たちも行くぞ……」
紬「そ、そうね。行きましょう!先生、唯ちゃんをお願いします…」
さわ子「…どーいうことなのよ」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:30:08.98:nRAs+jjB0
律「澪ー!!澪ーーー!?」タッタッ
紬「ダメ…やっぱり電話には出ないわ…」
律「澪……どこ行ったんだよ…」
紬「下駄箱に靴はまだあったから、校内なはずよね」
律「校内といっても広いからなぁ…」
紬「何か目撃情報でもないかしら…」タッタッタッ
律「……ん? 都合よく向こうにいるのはいちご…!」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:32:33.10:nRAs+jjB0
紬「はぁはぁ…いちごちゃん!!」
いちご「……何?」
紬「澪ちゃん見なかった!?」
いちご「……見た」
紬「ど、どこで、…はぁはぁ」
いちご「……廊下」
律「テンポ悪…。つーか、ここも廊下だっつーの…」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:35:09.94:nRAs+jjB0
紬「どこの廊下!?」
いちご「……3階の……屋上に向かってるみたいだった……」
律「屋上…だと…?」
紬「あ、ありがとういちごちゃん!」
いちご「……どういたしまして」
紬「りっちゃん…! これってもしかして…」
律「あ、ああ!とにかく急ごう」ダッ
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:38:33.13:nRAs+jjB0
紬「澪ちゃん…屋上って、変な事考えてないよね?平気だよね!?…はぁはぁ」
律「まさか…澪に限ってそんなことは…」
律「……あるかもなぁ」
ダッダッダッ
律「よし3階だっ!」
?「……んぱぁぁあああい!!」
律「ん?この声……」
梓「みおせんぱぁあああああああい!!!」ダダダッ
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:41:17.67:nRAs+jjB0
紬「あの今にも羽根出して飛びそうな後姿は梓ちゃん!」
律「もしかして見つけたのか!!」
紬「やっぱり屋上の方へ走ってる!急ぎましょう!!」
ダッダッダッ
屋上の扉「ガラッ」
梓「澪先輩っ!!!」
タタタッ
律「澪っ!!」
紬「澪ちゃん!!」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:47:11.81:nRAs+jjB0
律「ん?あれれ?いないぞ」キョロキョロ
紬「確かに見渡す限りは…」
梓「!! 律先輩! 澪先輩いたんですかっ!!どこですか!!」
律「ええ!?おいおい…」
梓「だって今、名前呼びながら屋上に入ってきたじゃないですか!?」
律「こっちの台詞だ………てかおまえ、ただ叫んでただけかよ……」
紬「梓ちゃんはどうして一直線で屋上に向かってたの?」
梓「他は全部探しましたので」
律「早っ!さすがg…」
紬「となると一体どこに…」
律「単純に私らと入れ違いでどっか行っちまったのかな」
紬「そうね…もう一度靴を確認してみましょうか」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:52:55.81:nRAs+jjB0
ドア「ガチャリ」
さわ子「あら、あなたたちどこ行ってたのよ。澪ちゃんさっきまで来てたわよ」
律「えぇ!!」
梓「そんな…ゆ、唯先輩!澪先輩はなんて…!」
さわ子「唯ちゃんならまだ床で泡吹いてるわよ」
唯「」グッタリ
律「放置かよ」
紬「先生…澪ちゃんは」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:50:25.54:nRAs+jjB0
……………………………
……………
……
律「やっぱりまだ下駄箱には靴のこってたな」
紬「とりあえず部室に戻りましょう…唯ちゃんも心配だし」
梓「あぁ、澪先輩…鼻クソでもウンコでも食べますからぁ…」フラフラ
律「それで許されたらドン引きだわ」
紬「でも本当に一言でいいから今日のうちにちゃんと謝りたいわね…」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:55:41.90:nRAs+jjB0
さわ子「これ…あなたたちに渡したいって」スッ
律「それ!澪の歌詞ノート…」
さわ子「最後に新しい歌詞書いてたんだって」
紬「澪ちゃん…こんなときにまで私たちのために…」
さわ子「ケンカでもしたの? 『直接みんなに渡しなさい』って言ったら、『もう顔合わせられないから…』って…」
梓「ううう…澪先輩~…」グスン
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:58:18.54:nRAs+jjB0
律「それで澪は他になんて…」
さわ子「う~ん、それだけね」
紬「家に帰ったのでしょうか?靴はまだ学校にあるみたいなんですけど…」
さわ子「う~ん? あ!そういえば『屋上行かなきゃ』って呟いていたような」
律「え、またぁ?」
梓「」ビュン カサカサカサ…
紬「梓ちゃん、速っ…さすがg…」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:01:38.68:nRAs+jjB0
律「はぁ、はぁ、なんか走ってばっかりだな…」
紬「はぁ、はぁ、でも急がないと今度こそ見失っちゃう…」
律「はぁ…屋上着いた……。って、梓?」
紬「梓ちゃん、入り口で立ち尽くしてどうしたの?」
梓「あ…あ……あれを…」ガクガク
律紬「!!」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:04:13.60:nRAs+jjB0
紬「澪ちゃん!やっと見つけた!」
律「っていうか…! 柵乗り越えて何やってんだあいつ!?」
梓「ま、…まさか…」
律「見てる場合じゃない!澪ぉぉおおお!!」ダッダッダッ
紬「澪ちゃん!!!」
梓「せんぱあああい!!」
澪「うん?」
澪「…ひぃっ!!」ビク
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:07:19.43:nRAs+jjB0
澪「な、なんだよ…」
律「澪!早まるな!!」ガシッ
紬「澪ちゃん、ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!!」ガシッ
梓「うう…ひっく…み゛お゛ぜんばいぃぃ」ガシッ
澪「う、うわぁ!どうしたんだ」
梓「ほら、早く出してください! いくらでも食べますからぁ…」ポロポロ
澪「みんな(特に梓)は何を言っているんだ」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:10:36.66:nRAs+jjB0
律「澪!自殺なんてしてどうなる!落ち着け!!」
紬「そうよ!私たちが悪かったの!澪ちゃんが死ぬことなんてないわ!!」
梓「代わりに私が飛びますからぁぁああ!!」ブーン
澪「と、飛んだぁぁああ!!?」ビクリ
澪「…ていうか、みんなこそ落ち着けよ…! 誰がじ、自殺なんてするか!」
律「へ、違うの!?」
紬「じゃあ、柵乗り越えて何してたの?」
澪「こっちに転がったペン拾ってただけだよ…ほら」スッ
梓「ぺん…だと…?」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:16:26.63:nRAs+jjB0
澪「……さっきみんなに部室追い出された後…」
梓「」グサリ
澪「屋上に来て歌詞書いてたんだ…みんなに迷惑かけちゃうから…最後に何かお詫びがしたくて…」
紬「ありがとう…ノートはさわ子先生から受け取ったわ」
澪「そうか……そう、そして先生にノート預けて帰ろうとしたとき、お気に入りのペンを失くしてることに気づいてさ」
律「そんでまた屋上に探しに来てたってわけか…なんだ」ホッ
澪「うん、なんか心配させてごめんな」
律「謝るのは私たちの方だよ…本当にごめん澪…」
紬「ごめんなさい!もう好きなだけ叩いてください」バッ
澪「はぁ…。ふふ…わかってくれたならもういいよ」
梓「ごめんなふぁいです……」ペロペロ
澪「ひぃっ!? 上履き舐めるなよ!!」
律「唯なんて反省しすぎて倒れてるから…とりあえず部室に戻ってくれないか?」
澪「…うん」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:19:11.93:nRAs+jjB0
唯「ああ…澪ちゃん…戻ってきてくれたんだ…さっきは…ごめんね…」ブクブク
澪「ああ、もういいよ唯。ていうか、大丈夫かおまえ…」
梓「」ペロペロペロペロ ジュルリ
澪「そして梓…もう靴舐めるのはやめてくれ」
梓「じゃ、じゃあ焼き土下座15秒しますから、許してください!」
澪「ひいいいっ!ミエナイキコエナイ…」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:22:02.97:nRAs+jjB0
紬「でも…本当にお別れなのね、澪ちゃん…」
律「今までずっと一緒だったのに…」
唯「やっぱり澪ちゃんがいないとヤダよぉ…うわぁあん…」
澪「私だってみんなと離れたくないよ…」ウルッ
梓「わ、わらひも、へんふぁいほ、ははへはふはひへふ…」ペロペロ
澪「そして梓……勝手にスカートまくってお尻を舐めるのはやめてくれ…」///
梓「じゃ、じゃあ血のマニキュアしてきますから、許してください!」
澪「ひいいいっ!コワイコワイコワイ…」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:27:13.99:nRAs+jjB0
紬「いつ戻って来れそうなの?」
澪「わかんない…本当に突然に決まったことだから…」
律「突然でロシアって…でもロシアぐらい隣の国だからな!いつでも遊びに行くさ!」
唯「そうだねりっちゃん!毎日学校帰りに澪ちゃん家に寄ろうね!」
梓「いやいや、現実見ましょうよ…」
澪「ふふふ…でも嬉しいよ…ありがとう」
律「よーし!じゃあ明日は盛大にお別れ会だ!!」
紬「そうね!特別なケーキ用意するわ!!」
唯「澪ちゃんのためにお気に入りのTシャツたくさん持ってくるよ!」
梓「私も何か餞別の品を考えてきます…」
澪「みんな…」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:30:30.19:nRAs+jjB0
よくじつ!!
紬「はい!特大ケーキよ!斉藤が一晩でやってくれたわ」ドーン
澪「ウェディングケーキかよ…はは(いくら掛かっててんだろ)」
紬「それ澪ちゃん一人の分よ♪ 好きなだけ食べてね」
澪「そ、そんな申し訳ないし! ていうか流石にムリだし…」
紬「大丈夫! 遠慮しないで。私達の分は同じものがほら、こっちに」ドーン
澪「ふ、二つ目…」
紬「流石に斉藤には無理させすぎちゃったけど…澪ちゃんが喜んで食べてくれれば……」
澪「た、食べるよっ……!」パクムシャ
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:33:26.37:nRAs+jjB0
唯「澪ちゃん、特にお気に入りのTシャツ10枚あげるね」
澪「あ、ああ…(変な文字が入ったTシャツだ…)」
唯「…毎日着てね」
澪「あ、ありがとう…ちゃんと着るよ(部屋で)」
唯「うう…ぐすんぐすん」
澪「そんなに泣くなよ…寂しくなっちゃうじゃないか…」
唯「寂しいよぉ…私のTシャツたち……」ポロポロ
澪「そっちか」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:36:39.29:nRAs+jjB0
律「ほら、徹夜で作ってやったよ…澪、くまちゃんのぬいぐるみ欲しいって言ってたからさ」///
澪「て、手縫いで一晩…だと…!?」
律「なんだよ! 欲しくないなら別にいいんだよ」
澪「そんなこと言ってないだろ~。でも律がぬいぐるみなんてな…ふふ」
律「……私だと思って、大切にしてくれよ」グスン
澪「律…泣いてる…のか?」
律「う、うるさい! 寝てないから目赤いだけだよ! あぁ~! もう澪のバカ!」
澪「な…。急になんだよぉ…バカ律……」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:40:24.07:nRAs+jjB0
梓「私は澪先輩が欲しがってたアンプシミュレータを…」
澪「あ、梓!こんなに高いものを…悪いよ……」
梓「いいんです…本当に澪先輩には酷いことをしてしまったので…」
澪「もう気にしてないよ…」
梓「澪先輩……音楽、続けてくださいね」
澪「…うん」
梓「私…真面目で練習熱心な澪先輩が…大好きでした……」
澪「…梓…ありがとう」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:43:58.79:nRAs+jjB0
澪「みんな本当に本当にありがとう…ううう」
律「……おし!」
律「まだまだ、宴はこれからだぜー!盛り上がろうぜ!」
唯紬梓「おー!!」
♪ウィールシングウタウヨ~~♪
澪「あ、私のケータイ……えーと、ママからだ…」ピッ
澪「もしもし、なあに?」
澪ママ『澪ちゃん!喜びなさい!!引越しの話無くなったわ!』
澪「」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:46:09.05:lbAvhA/P0
澪ママ『なんかね~パパの赴任先の支社長がね、痴漢で捕まってゴタゴタになって…異動も全部白紙らしいわよ』
澪「」
澪ママ『何よ~嬉しくないの!?』
澪「え…う、うん、ウレシイナー、は、はは、は……」
澪ママ『そうよね~!それじゃあね!』プチ
澪「…」
律「ふぅー。しかし流石に徹夜だとフラフラだぜ……でもまぁ澪のためだしな!」
紬「そうね…ウチの斉藤も過労で倒れて入院しちゃったけど、澪ちゃんのためだもんね…」
唯「うん…T太、T助、T子……みんなお別れだね、でもこれからは澪ちゃんに着て貰えるんだからね…寂しくないよ」グスン
梓「私も…小学校の頃からコツコツ貯めてた預金が消えましたが、澪先輩が喜んでくれたのら満足です」
澪「…」
律「ところで澪。今のお母さんからか? 何だったんだ?」
澪「…」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:53:41.00:nRAs+jjB0
律「ん?どうしたんだよー澪?」
澪「…」
唯「澪ちゃん?」
澪「…」
梓「先輩?」
澪「実は…」
紬「実は?」
澪「実は私、インチョンに転校する事になったんだ…」
唯律紬梓「!!!?」
お縞い
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 03:59:31.49:vkKiJxsv0
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澪「もう一回言った方がいいかな…パパが仕事の都合で海外赴任することになって…」
律「親父さんも大変だな」
紬「ウチは転勤なんてありえないけどね」ドヤッ
唯「海外は楽しいって、お父さんとお母さん言ってたな~」
梓「そんなことより練習始めましょう! お茶の時間は終わりです!」ガタッ
澪「…」
これ、>>1の実話でしょ?
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:21:36.89:nRAs+jjB0澪「だから…私も一緒にイルクーツクに移住することに……」
律「じゃあロシア語か? がんばれよ」
紬「澪ちゃんは頭いいから平気よ」
唯「韓国語なら既にペラペラなのにね!」
梓「もう!いい加減くだらないお喋りはやめましょうよ!ほら、始めますよ!!」
澪「…」
澪「う、うわぁぁぁん」ダッ
ドア「ガチャリ バタン」
唯「な、泣いて出てっちゃったね…」
紬「ちょっと冷たすぎたかな…」
律「…いーんだよ。アイツ、劇の主役やることになってから、あんな現実逃避してばっかりだし」
梓「まったく…!澪先輩が、あそこまでチキンでビビリで前髪後退してるとは思いませんでしたよ!」
紬「でも…どうしよう…」
唯「このままじゃ、劇もライブも成功しないよ~…」
律「確かに…澪があんな調子じゃあな…」
梓「(劇はどうでもいいけど)もしライブがめちゃくちゃになったら、今度はノーパンで転ばせてやるです!!」プンプン
律「どうしたものか…なんか年々めんどくさいやつに育っていくな」
紬「やっぱりカタチだけでも親身になって話合わせるべきかしら」
律「澪が調子こくだけだよ。根本的な解決にはならないな」
唯「ベースが目立たないように全曲アレンジしとこうよ~」
律「今更それも難しいだろ…」
梓「もう、あんな縞パン先輩なんて見捨てましょう!」
紬「!」
紬「梓ちゃん…そ、それはちょっとさすがに……」
唯「そうだよ~。代わりはどうするの?」
紬「そうじゃなくて…み、澪ちゃんの代わりなんていm」
律「唯の言った通りアレンジでごまかす気か?」
紬「名言最後まで言わせて」
梓「代用員に心当たりがあります」
唯「あ~、もしかして!」
梓「そうです。ジャズ研の純を助っ人で連れてきます」
唯「純ちゃんもベースだったね~」
律「そっか、その手があったか」
紬「え、ちょ」
梓「純の腕はそこそこですが、増えないワカメ頭先輩よりは根性ありますし。本番に強いかと」
律「悪いな…じゃあ、早速交渉してきてくれるか?」
梓「はい!善は急げですね」
紬「えぇ~と…みんな考え直さない…?」
唯「えー。なんかもうめんどくさいよ」
紬「きっと澪ちゃんだって辛いのよ…もう一度なんとかみんなで諭して…」
律「無理無理。ムギはあーなったときの澪のめんどくささを知らないからなあ」
梓「そうです!あんなツリ目キムチ臭先輩なんて、さっさとインチョンでもピョンヤンでも行っちゃえばいいんですよ!」
唯「澪ちゃんの設定ではロシアだよ、あずにゃん」
紬「それでもお願い!私のわがままだけど…やっぱり最後の学園祭はHTT5人そろって終わりたいの…」
唯「ムギちゃん…」
律「ムギ…おまえってやつは…」
梓「…」
紬「ね…梓ちゃん……めんどくさい気持ちは重々わかるけど、お願い」
梓「…わかりました。あんな情緒不安定万年メンス先輩のためにそこまで…ムギ先輩は本当に優しい人です…」ホロリ
律「さて、それじゃあどうしたものか」
唯「澪ちゃんをやる気にさせるには…やっぱり機嫌取りかなぁ?」
梓「うげ…あんなコミュ障ニート予備軍先輩に媚びたくないです…」
紬「梓ちゃん!」
梓「うう…や、やりますよぉ…」
ドア「ガチャリ」
澪「…」
律「!!」
紬「あ…澪ちゃん!待ってたのよ!」
律「澪…あのさー」
澪「……もう今日は帰るから、荷物取りにきただけだから…」
紬「澪ちゃんさっきはごめんね…」
唯「澪ちゃん!一緒に練習しよ!」
梓「ヤッパリ ミオセンパイ ノ ベース ガ ナイト ダメダナー ハハッ」
澪「!! …みんなありがとう……でももう私と練習しても意味ないから…」
律「(う~ん、やっぱりスネてんなー)」
律「い、意味無いとか言うなよ~。ほら、澪~」
澪「だって…どうせ私は本番に出られないし…」
梓「…あぁん!?(まだそのネタ引っ張るのかよ、この豊胸黒チクビッチ先輩が)」イラッ
澪「そうだ…本当に謝るべきは私の方だよな…みんなごめん……」ウルッ
紬「べ、別に澪ちゃんが悪いわけじゃないわよ…(話を合わせないと…)」アセアセ
律「そ、そーだよ。寂しいこと言うなよ!」
澪「みんな…。けど、もうお別れだから…」
梓「」ブチ
律「(ヤバイ、梓の血管が)」
唯「も~、澪ちゃん! もうそのネタいいから練習しようよ~」
澪「!!」
律「あ、バカ…」
紬「(唯ちゃんが先に……!)」
梓「(唯先輩! バカだけど、グッジョブ!)」
澪「ゆ…い……?」
唯「も~いい加減しつこいとみんな怒るよ!」
澪「なんだよそれ…ネタじゃないし…転校は本当だから!!」
律「あ~あ、またふり出しに…」
紬「澪ちゃん、お、落ち着いて。落ち着いて話そう…?」
唯「澪ちゃん、あんまりつまんない冗談を引っ張ると嫌われるよ!」
澪「なんだよ!みんなわかってくれてたんじゃあないのかよ!」
紬「ふ、ふたりとも落ち着い…」
梓「あ~もうやっぱり我慢できません!!」
律「梓おまえもか」
梓「ほら、ムギ先輩!甘やかしても調子に乗るだけじゃないですか!!」
澪「あ、梓…!?」
梓「澪先輩は何か勘違いしてるようですけどね。そんなに学園祭に出たくないんだったら、こっちは構わないんですよ!」
澪「別に出たくないわけじゃ…!」
唯「そうだよ!澪ちゃんの代わりはいるんだからね!」フンス
澪「」
紬「あ…あ……」オロオロ
律「あちゃー。めんどくさ」
澪「…」
澪「…」グスン
澪「…そうか、代わりはいるのか…じゃあもう心配ないな……」ポロポロ
唯「またそうやってスネるー」ブー
梓「ああもうイライラする! ほら、そういうことなんで! 荷物持ったならさよならです!!」グイッ ドン
澪「あっ…ううう……」
ガチャリ バタン!
梓「ふぅ」スッキリ
律「やっちまった…」
紬「澪ちゃん…」
律「待てムギ。今は無駄だ…ほとぼりが冷めるまで放っておこう」ガシッ
紬「…う、うん」
梓「さて…純に連絡でもしますか」
紬「あ、梓ちゃん!!」
梓「ひっ…む、ムギ先輩の想いを踏みにじったことは謝りますけど…間違ったことしたとは思いません!」
紬「…」ジトー
梓「うう……」
……………………………
……………
……
ドア「ガチャリ」
さわ子「あら…?この妙な空気は…」
紬「あ、先生…さっき澪ちゃんが……」
さわ子「! その話ね…大変なことになっちゃったわね…」
律「さわちゃん…既に事情は知っているのか……」
さわ子「…」コクリ
唯「さわちゃん、情報通だね~」
さわ子「…で、どうするのあなたたち?」
梓「まだ終わったわけじゃありません!絶対にライブは成功させてやるです!」
さわ子「そうね……そうすればきっと澪ちゃんも喜ぶわね…」
梓「別にライブやりたがらない人に喜んでもらおうとは思いません!」
さわ子「え?」
梓「え?」
さわ子「それ、澪ちゃんの話?」
律「そうだよ。何噛み合わないような反応してるんだよー」
さわ子「?? やりたがらない…?」
さわ子「そう…澪ちゃんきっと、みんなの前では強がっちゃったのね…」
梓「え?」
さわ子「え?」
律「本当に噛み合ってないな…」
さわ子「な、何なのよ? 澪ちゃん、みんなに『ライブやりたくない』って言ったんじゃないの?」
律「まあ、それっぽいことを」
梓「ふん、やっぱりライブやりたいって泣きつくまで絶対に許しませんよ」フスー
さわ子「澪ちゃん私の前では泣いてたわよ…『最後に学園祭ライブをみんなとやりたかった』って」
梓「え?」
さわ子「え?」
梓「あ、あり得ないですよ!だったらなんでライブに出られないなんてこと、私たちに言うんですか!!」
さわ子「何言ってるの? だって学園祭前に転校するんだから…実際ムリじゃない…」
梓「え?」
さわ子「え?」
梓「え?」
唯「ててててて転校…?」
律「さ、さわちゃん何を言ってるんだ…」
さわ子「何よ~噛み合わないのはあなたたちじゃない。澪ちゃんの事情って転校の話じゃないの?」
梓「転校!??」
紬「テンコー」
律「じょ、冗談キツイぞ!さわちゃん!澪に頼まれて肩持ってんのかよ!」
さわ子「こんなこと冗談で言うわけないでしょ!?」
紬「じゃあ…転校の話は本当なんですか…?」
さわ子「もう…しつこいわね。あなたたちも澪ちゃんから聞いてたんじゃないの?」
紬「」
律「」
唯「あわわわわわわ…」ガクガクブルブル
梓「」クラッ バターン
紬「あ、梓ちゃん!しっかり!!」
よし、死んだ!!
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:23:23.02:nRAs+jjB0律「澪が転校だってーっ!? あ、あいつ水臭いぞ! そんな重要な事なんで私たちに言わないんだよ!!」
紬「…思いっきり言ってたわね。確か2回くらい」
唯「どどどどどうしよ…わたわたわたし……」オロオロ
梓「」ムクリ
紬「梓ちゃん!」
梓「み」
梓「みおせんぱぃぃいいい!!!うぁあああ!!ごぉめんなさぁあいいいい」ダッ
ガチャリ バタン
ダッダッダッダッ
梓「どこですかぁぁああ!澪先輩いいい!!」
梓「お靴でもお尻でも舐めますからぁぁあああ!!!許してkださぃぃいいい!!!」
梓「なんなら私の髪でカツラ作ってあげますからぁぁあああ!! 出てきてぇぇえええ!!」ウワーン
さわ子「どーいうことなのよ…」
唯「」ブクブクブクブク…ガクリ
紬「こ、今度は唯ちゃんがー!?」
律「む、ムギ…今はとにかく澪を探すことが先決だ…私たちも行くぞ……」
紬「そ、そうね。行きましょう!先生、唯ちゃんをお願いします…」
さわ子「…どーいうことなのよ」
律「澪ー!!澪ーーー!?」タッタッ
紬「ダメ…やっぱり電話には出ないわ…」
律「澪……どこ行ったんだよ…」
紬「下駄箱に靴はまだあったから、校内なはずよね」
律「校内といっても広いからなぁ…」
紬「何か目撃情報でもないかしら…」タッタッタッ
律「……ん? 都合よく向こうにいるのはいちご…!」
紬「はぁはぁ…いちごちゃん!!」
いちご「……何?」
紬「澪ちゃん見なかった!?」
いちご「……見た」
紬「ど、どこで、…はぁはぁ」
いちご「……廊下」
律「テンポ悪…。つーか、ここも廊下だっつーの…」
紬「どこの廊下!?」
いちご「……3階の……屋上に向かってるみたいだった……」
律「屋上…だと…?」
紬「あ、ありがとういちごちゃん!」
いちご「……どういたしまして」
紬「りっちゃん…! これってもしかして…」
律「あ、ああ!とにかく急ごう」ダッ
紬「澪ちゃん…屋上って、変な事考えてないよね?平気だよね!?…はぁはぁ」
律「まさか…澪に限ってそんなことは…」
律「……あるかもなぁ」
ダッダッダッ
律「よし3階だっ!」
?「……んぱぁぁあああい!!」
律「ん?この声……」
梓「みおせんぱぁあああああああい!!!」ダダダッ
紬「あの今にも羽根出して飛びそうな後姿は梓ちゃん!」
律「もしかして見つけたのか!!」
紬「やっぱり屋上の方へ走ってる!急ぎましょう!!」
ダッダッダッ
屋上の扉「ガラッ」
梓「澪先輩っ!!!」
タタタッ
律「澪っ!!」
紬「澪ちゃん!!」
律「ん?あれれ?いないぞ」キョロキョロ
紬「確かに見渡す限りは…」
梓「!! 律先輩! 澪先輩いたんですかっ!!どこですか!!」
律「ええ!?おいおい…」
梓「だって今、名前呼びながら屋上に入ってきたじゃないですか!?」
律「こっちの台詞だ………てかおまえ、ただ叫んでただけかよ……」
紬「梓ちゃんはどうして一直線で屋上に向かってたの?」
梓「他は全部探しましたので」
律「早っ!さすがg…」
紬「となると一体どこに…」
律「単純に私らと入れ違いでどっか行っちまったのかな」
紬「そうね…もう一度靴を確認してみましょうか」
ドア「ガチャリ」
さわ子「あら、あなたたちどこ行ってたのよ。澪ちゃんさっきまで来てたわよ」
律「えぇ!!」
梓「そんな…ゆ、唯先輩!澪先輩はなんて…!」
さわ子「唯ちゃんならまだ床で泡吹いてるわよ」
唯「」グッタリ
律「放置かよ」
紬「先生…澪ちゃんは」
……………………………
……………
……
律「やっぱりまだ下駄箱には靴のこってたな」
紬「とりあえず部室に戻りましょう…唯ちゃんも心配だし」
梓「あぁ、澪先輩…鼻クソでもウンコでも食べますからぁ…」フラフラ
律「それで許されたらドン引きだわ」
紬「でも本当に一言でいいから今日のうちにちゃんと謝りたいわね…」
さわ子「これ…あなたたちに渡したいって」スッ
律「それ!澪の歌詞ノート…」
さわ子「最後に新しい歌詞書いてたんだって」
紬「澪ちゃん…こんなときにまで私たちのために…」
さわ子「ケンカでもしたの? 『直接みんなに渡しなさい』って言ったら、『もう顔合わせられないから…』って…」
梓「ううう…澪先輩~…」グスン
律「それで澪は他になんて…」
さわ子「う~ん、それだけね」
紬「家に帰ったのでしょうか?靴はまだ学校にあるみたいなんですけど…」
さわ子「う~ん? あ!そういえば『屋上行かなきゃ』って呟いていたような」
律「え、またぁ?」
梓「」ビュン カサカサカサ…
紬「梓ちゃん、速っ…さすがg…」
律「はぁ、はぁ、なんか走ってばっかりだな…」
紬「はぁ、はぁ、でも急がないと今度こそ見失っちゃう…」
律「はぁ…屋上着いた……。って、梓?」
紬「梓ちゃん、入り口で立ち尽くしてどうしたの?」
梓「あ…あ……あれを…」ガクガク
律紬「!!」
紬「澪ちゃん!やっと見つけた!」
律「っていうか…! 柵乗り越えて何やってんだあいつ!?」
梓「ま、…まさか…」
律「見てる場合じゃない!澪ぉぉおおお!!」ダッダッダッ
紬「澪ちゃん!!!」
梓「せんぱあああい!!」
澪「うん?」
澪「…ひぃっ!!」ビク
澪「な、なんだよ…」
律「澪!早まるな!!」ガシッ
紬「澪ちゃん、ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!!」ガシッ
梓「うう…ひっく…み゛お゛ぜんばいぃぃ」ガシッ
澪「う、うわぁ!どうしたんだ」
梓「ほら、早く出してください! いくらでも食べますからぁ…」ポロポロ
澪「みんな(特に梓)は何を言っているんだ」
律「澪!自殺なんてしてどうなる!落ち着け!!」
紬「そうよ!私たちが悪かったの!澪ちゃんが死ぬことなんてないわ!!」
梓「代わりに私が飛びますからぁぁああ!!」ブーン
澪「と、飛んだぁぁああ!!?」ビクリ
澪「…ていうか、みんなこそ落ち着けよ…! 誰がじ、自殺なんてするか!」
律「へ、違うの!?」
紬「じゃあ、柵乗り越えて何してたの?」
澪「こっちに転がったペン拾ってただけだよ…ほら」スッ
梓「ぺん…だと…?」
澪「……さっきみんなに部室追い出された後…」
梓「」グサリ
澪「屋上に来て歌詞書いてたんだ…みんなに迷惑かけちゃうから…最後に何かお詫びがしたくて…」
紬「ありがとう…ノートはさわ子先生から受け取ったわ」
澪「そうか……そう、そして先生にノート預けて帰ろうとしたとき、お気に入りのペンを失くしてることに気づいてさ」
律「そんでまた屋上に探しに来てたってわけか…なんだ」ホッ
澪「うん、なんか心配させてごめんな」
律「謝るのは私たちの方だよ…本当にごめん澪…」
紬「ごめんなさい!もう好きなだけ叩いてください」バッ
澪「はぁ…。ふふ…わかってくれたならもういいよ」
梓「ごめんなふぁいです……」ペロペロ
澪「ひぃっ!? 上履き舐めるなよ!!」
律「唯なんて反省しすぎて倒れてるから…とりあえず部室に戻ってくれないか?」
澪「…うん」
唯「ああ…澪ちゃん…戻ってきてくれたんだ…さっきは…ごめんね…」ブクブク
澪「ああ、もういいよ唯。ていうか、大丈夫かおまえ…」
梓「」ペロペロペロペロ ジュルリ
澪「そして梓…もう靴舐めるのはやめてくれ」
梓「じゃ、じゃあ焼き土下座15秒しますから、許してください!」
澪「ひいいいっ!ミエナイキコエナイ…」
紬「でも…本当にお別れなのね、澪ちゃん…」
律「今までずっと一緒だったのに…」
唯「やっぱり澪ちゃんがいないとヤダよぉ…うわぁあん…」
澪「私だってみんなと離れたくないよ…」ウルッ
梓「わ、わらひも、へんふぁいほ、ははへはふはひへふ…」ペロペロ
澪「そして梓……勝手にスカートまくってお尻を舐めるのはやめてくれ…」///
梓「じゃ、じゃあ血のマニキュアしてきますから、許してください!」
澪「ひいいいっ!コワイコワイコワイ…」
紬「いつ戻って来れそうなの?」
澪「わかんない…本当に突然に決まったことだから…」
律「突然でロシアって…でもロシアぐらい隣の国だからな!いつでも遊びに行くさ!」
唯「そうだねりっちゃん!毎日学校帰りに澪ちゃん家に寄ろうね!」
梓「いやいや、現実見ましょうよ…」
澪「ふふふ…でも嬉しいよ…ありがとう」
律「よーし!じゃあ明日は盛大にお別れ会だ!!」
紬「そうね!特別なケーキ用意するわ!!」
唯「澪ちゃんのためにお気に入りのTシャツたくさん持ってくるよ!」
梓「私も何か餞別の品を考えてきます…」
澪「みんな…」
よくじつ!!
紬「はい!特大ケーキよ!斉藤が一晩でやってくれたわ」ドーン
澪「ウェディングケーキかよ…はは(いくら掛かっててんだろ)」
紬「それ澪ちゃん一人の分よ♪ 好きなだけ食べてね」
澪「そ、そんな申し訳ないし! ていうか流石にムリだし…」
紬「大丈夫! 遠慮しないで。私達の分は同じものがほら、こっちに」ドーン
澪「ふ、二つ目…」
紬「流石に斉藤には無理させすぎちゃったけど…澪ちゃんが喜んで食べてくれれば……」
澪「た、食べるよっ……!」パクムシャ
唯「澪ちゃん、特にお気に入りのTシャツ10枚あげるね」
澪「あ、ああ…(変な文字が入ったTシャツだ…)」
唯「…毎日着てね」
澪「あ、ありがとう…ちゃんと着るよ(部屋で)」
唯「うう…ぐすんぐすん」
澪「そんなに泣くなよ…寂しくなっちゃうじゃないか…」
唯「寂しいよぉ…私のTシャツたち……」ポロポロ
澪「そっちか」
律「ほら、徹夜で作ってやったよ…澪、くまちゃんのぬいぐるみ欲しいって言ってたからさ」///
澪「て、手縫いで一晩…だと…!?」
律「なんだよ! 欲しくないなら別にいいんだよ」
澪「そんなこと言ってないだろ~。でも律がぬいぐるみなんてな…ふふ」
律「……私だと思って、大切にしてくれよ」グスン
澪「律…泣いてる…のか?」
律「う、うるさい! 寝てないから目赤いだけだよ! あぁ~! もう澪のバカ!」
澪「な…。急になんだよぉ…バカ律……」
梓「私は澪先輩が欲しがってたアンプシミュレータを…」
澪「あ、梓!こんなに高いものを…悪いよ……」
梓「いいんです…本当に澪先輩には酷いことをしてしまったので…」
澪「もう気にしてないよ…」
梓「澪先輩……音楽、続けてくださいね」
澪「…うん」
梓「私…真面目で練習熱心な澪先輩が…大好きでした……」
澪「…梓…ありがとう」
澪「みんな本当に本当にありがとう…ううう」
律「……おし!」
律「まだまだ、宴はこれからだぜー!盛り上がろうぜ!」
唯紬梓「おー!!」
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澪「あ、私のケータイ……えーと、ママからだ…」ピッ
澪「もしもし、なあに?」
澪ママ『澪ちゃん!喜びなさい!!引越しの話無くなったわ!』
澪「」
ですよねー
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:50:13.89:nRAs+jjB0澪ママ『なんかね~パパの赴任先の支社長がね、痴漢で捕まってゴタゴタになって…異動も全部白紙らしいわよ』
澪「」
澪ママ『何よ~嬉しくないの!?』
澪「え…う、うん、ウレシイナー、は、はは、は……」
澪ママ『そうよね~!それじゃあね!』プチ
澪「…」
律「ふぅー。しかし流石に徹夜だとフラフラだぜ……でもまぁ澪のためだしな!」
紬「そうね…ウチの斉藤も過労で倒れて入院しちゃったけど、澪ちゃんのためだもんね…」
唯「うん…T太、T助、T子……みんなお別れだね、でもこれからは澪ちゃんに着て貰えるんだからね…寂しくないよ」グスン
梓「私も…小学校の頃からコツコツ貯めてた預金が消えましたが、澪先輩が喜んでくれたのら満足です」
澪「…」
律「ところで澪。今のお母さんからか? 何だったんだ?」
澪「…」
律「ん?どうしたんだよー澪?」
澪「…」
唯「澪ちゃん?」
澪「…」
梓「先輩?」
澪「実は…」
紬「実は?」
澪「実は私、インチョンに転校する事になったんだ…」
唯律紬梓「!!!?」
お縞い
いい意味でクソSSだったwww
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 04:16:48.28:29t49C3y0面白かったうん
乙!
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