- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:03:30.84:sbOXuF+GO
五人で遠出した帰りの電車内
「歌詞の書き方を教えて下さい」
と言った梓は、私の隣に座った
だけど30分もしないうちに
「くー…」
寝息を立て始めていた
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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:08:16.21:sbOXuF+GO
「暇だなぁ」
どうやら他の三人も眠ってしまったらしく、車内に一人取り残されたような気分になる
梓は窓に頭を預けるようにして寝息を立てていた
少し視線を下げる
梓のスカートからは贅肉の無い彼女の両脚が覗いていた
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:10:44.81:sbOXuF+GO
(細いなぁ)
自分の脚と見較べてみる
(ちょっと太ったからなぁ…)
もう一度梓の両脚に目を戻す
(触っちゃいたくなるような脚だなぁ)
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:13:14.31:sbOXuF+GO
しばし迷ったあと、行動に移した
(ちょっと撫でるだけ)
左手で軽く撫でる
「んー…」
払われてしまった
そうなると余計に悪戯心が芽生えてしまうのが人情というものだろう
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:16:12.72:sbOXuF+GO
(リベンジ!)
もう一度左手で撫でる
今度は払われなかった
(スベスベだ…)
自分と一つしか違わないのに、その肌は自分のものより滑らかに感じられた
(隣の芝は青い、ってヤツかな?)
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:19:28.90:sbOXuF+GO
10分ほど右脚の太腿を撫でていると、いきなり左手首を掴まれた
「悪戯が過ぎます…」
目を閉じたままの梓に叱られた
「ご、ごめん…」
こちらを見ようともしない梓
(怒らせちゃった…)
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:23:11.91:sbOXuF+GO
しかし梓は意外な行動に出た
掴んでいた私の手首をおもむろに離す
支えを失った左手は、再び梓の右脚の上に乗る
(え?)
無言で目を閉じたままの梓
意図が解らず身動きの取れない私
すると梓は私の左手に自分の右手を重ね、ゆっくりと上下に動かし始めた
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:28:31.46:sbOXuF+GO
(え?えぇ!?)
梓の右足太腿もさすらされる(おかしな言い方だけど)私
自分の悪戯心に後悔しながら、梓の寝顔(?)を見つめ続ける
5分ほど経ったころ、梓の身体が火照ってくるのがわかった
そして自分の身体も…
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:31:44.26:DhM4up220
私は梓の右手を払いのけると、今度は自分の意志で左手を動かし始めた
それは自分の中で何かが壊れた瞬間だった
梓が開いていた右手を軽く握った
それを見た私の頭から、理性というものが滑り落ちてしまった
左手をスカートの中へと滑り込ませる
梓が軽く身じろぎした
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:38:54.26:sbOXuF+GO
左手は何かに導かれるように、下着越しに梓のその部分に触れた
(湿ってる…んだよね、コレ?)
自慰すらしたことの無い私は、それが汗なのか、あるいは女性特有の分泌液なのかを知るすべは無かった
いや、正確には一つだけ知っていた
中指の背中で下着の股関部分を軽く持ち上げ、そのまま指を忍び込ませる
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:42:35.31:sbOXuF+GO
「ん…」
梓が愛らしい声を上げる
しかしすぐに咳払いで誤魔化した
(喘ぎ声?)
軽く指を動かす
「んん…」
再び漏れた声を誤魔化すために、今度は右手の甲を口元にあてがった
人差し指を軽く噛み、声が漏れるのを耐えている
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:46:51.43:sbOXuF+GO
その仕草を見た私は、胸の奥に甘酸っぱいような感覚が広がっていくのを感じた
(梓…)
左手を反転させ、今度は指の腹で梓のその部分を撫でる
「…」
声は漏れなかったけど、僅かに身体を捻った行為でハッキリと分かった
(感じてる…)
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:50:24.45:sbOXuF+GO
無粋なことだとは知りつつも、念のために梓の耳元で囁いた
「気持ち…いいのか?」
コクリと頷く梓
「えっと…ここからどうすればいい?」
馬鹿なことを聞いているな、と少し自嘲した
「中には…入れないで下さい…」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:54:51.66:747pQbKvO
「あ、うん。わかった。えと…このまま続ければいいのか?」
再びコクリと頷く
許可を得た(?)私は、再び撫で始めた
左手が往復するたびに梓は身体をよじらせる
「もう少し早くした方がいい?」
また耳元で囁く私
三度目の頷き
さっきよりテンポ20ほど早く左手を動かす
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:59:11.14:sbOXuF+GO
撫で続けながら、自分のものも熱くなるのが分かった
「ハッ…ハァ…」
懸命に声が漏れるのを堪える梓
しかし吐息だけは防げないようだ
そして再び左手首を掴まれた
(やりすぎたかな?)
しかし梓の返答は違った
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:03:13.42:sbOXuF+GO
「声…出ちゃいます…」
「あ、うん…」
湿った瞳で私を見る
「もう止めよっか」
確認するように言うと、梓は首を横に振った
「お手洗い…行きませんか?」
「え?」
返答に困る私
「行きましょ、お手洗い」
同じ内容の言葉わ前後入れ替えて繰り返す
そうして一人でトイレのある車両へと歩きだした
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:07:02.15:sbOXuF+GO
まるで綱でも付けられているように、梓のあとに続く私
トイレの扉に手をかけた梓が湿ったままの瞳で見つめる
(一緒に入るの?)
目で問いかける
そして4度目の頷き…
先に私が入り、あと続いた梓がドアをロックする
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:10:02.13:sbOXuF+GO
そして再び私を見つめる
(どうしよう…)
ここまで来る間に僅かながら冷静さを取り戻した私は、自分の軽率さを呪った
そんな私の感情を読み取ったかのように梓は私の左手を手に取り、先ほどまで自分に触れていた部分を口に含んだ
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:15:00.80:sbOXuF+GO
梓の小さな舌が左手の指先を這う
その間も梓の瞳は私を見つめ続けていた
再び先ほどの甘酸っぱいものが胸の奥を突く
左手を振りほどくと梓の頭にあてがい、強引に抱き寄せる
梓は糸の切れた人形のように、私へ向かった倒れこんだ
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:17:36.02:sbOXuF+GO
「して…欲しいの?」
5度目の頷き
しかし今度は
「はい…」
という小さな声を伴っていた
「下着…汚れちゃわないかな?」
「知りません」
拗ねたような、それでいて無知な私をからかうような声
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:21:38.93:sbOXuF+GO
私は腰を屈め、梓の下着を脱がせた
何とも形容し難い独特な匂いがトイレの中に広がる
立ち上がると再び梓を抱きしめ、今度は少し乱暴にその部分を刺激した
「ん…んん…」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:26:06.22:sbOXuF+GO
先ほどよりずっと大きな声
それは明確に、女の声だった
私の腕にしがみつきながら快楽に身を任せる梓
その姿を見ながら、何故か涙が滲んでくる
(梓…)
心の中で呟くと、梓の反応はより艶めかしいものとなった
指先に愛情が乗り移ったような気がした
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:30:43.30:sbOXuF+GO
梓の分泌液で指先がふやけてしまった頃、彼女の反応はより荒々しいものに変わった
もはや羞恥心も自尊心も無く、ただただ絶頂を迎え入れようとしていた
(梓…梓…)
梓の反応とユニゾンするかのように、私は心の中で名前を呼び続けた
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:34:59.57:sbOXuF+GO
「澪先輩…先輩っ!」
囁くように叫ぶと、腕の中の小さな身体が仰け反った
両脚は閉じられ、腕は私の両袖を掴んでいる
全身を貫く何物かに身を委ねるように目を閉じたあと、ゆっくりと呼吸を整える
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:37:30.97:sbOXuF+GO
再び目を開けると、悪戯っぽい表情で私を見つめる
小悪魔という言葉が実体化し、目の前にいるような気がした
「イっちゃいました…」
(う、うん…)
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:39:49.51:sbOXuF+GO
「自分でするよりずっと気持ちいいです」
「そう…なんだ…」
「澪先輩」
小悪魔が小悪魔らしい表情で言葉を紡ぐ
「交代です」
「えっ!?」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:42:10.55:sbOXuF+GO
「いや、私はいいよ、えっと、その、汗かいてるし」
しどろもどろで答える
しかし
「シャワー浴びたあとなら良いんですか?」
小悪魔には通用しない
「だって、その、自分でも触ったことないし…」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:42:19.68:sbgq8JeZP
意味不明な告白の語尾はフェードアウトしていった
しかしその言葉は小悪魔を中悪魔に進化させた
「じゃあ私が…最初に触ってあげます」
「え、ちょっと…」
梓がいきなり背伸びし、無防備な私の唇を奪った
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:49:01.86:sbOXuF+GO
「これもファーストキスになるのかな?」
問いかけられても返答などできるハズも無い
梓の両手がジーンズの上から私の両脚をさすり始める
(…………………)
考えているのかいないのかを考えながら、私は身じろぎすら出来ずにいた
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:53:02.91:sbOXuF+GO
「エッチなコトに興味無いんですか?」
「そういうわけじゃないけど…」
「怖いですか?」
「怖い、より恥ずかしい、かな…」
何故か真面目に答える私
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:56:01.58:sbOXuF+GO
「じゃあ目を閉じて下さい」
「え…でも…」
「早く閉じて下さい」
叱るような口調で言われる
そしてそれに従ってしまう自分…
泣きたいような感情の中、再び唇を奪われた
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:59:44.81:sbOXuF+GO
そのまま唇の位置をずらし、今度は左耳にキス
左半身に鳥肌が立つ
そして唇は這うように位置を下げ、顎から首筋へ…
膝の力が抜けていく
だけどそれを悟られないよう、懸命に脚に力を込める
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:03:35.26:sbOXuF+GO
首筋に舌を這わせたまま、左手で私の左胸を包む
「おっきいです…」
少し悔しそうに言う
だけどそれをからかう余裕はすで無かった
左胸から少しずつ快楽が広まっていく
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:05:59.26:sbOXuF+GO
声を漏らすまいと、左手の甲を口元にあてがう
それは10数分前の梓の行動と同じだった
だけど意味合いは全く違う
梓は周囲に悟られないため…
私は梓に悟られないため…
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:09:00.32:sbOXuF+GO
「手、入れちゃいますね」
それは質問ではなく、ただの確認だった
梓の手がお腹に肌に触れる
そして抵抗する間もなく、膨らみへ向けて昇ってくる
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:11:57.92:sbOXuF+GO
「触っちゃいますよ?」
今度は少し遠慮がちに言う
このときハッキリと拒絶しておけば、私は踏み留まれたのかもしれない
でも
コクリ…
最初の頷きで梓に答えていた
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:15:28.65:sbOXuF+GO
拙い動きでブラをずらし、梓が突起部分に触れた
「あ…」
耐えるのはもう不可能だった
梓の動きに合わせるように、口からは今までに出したことの無い声が漏れる
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:18:46.24:sbOXuF+GO
「や…ん…」
「嫌なんですか?」
右手で左耳を弄びながら梓が言う
「え…えっと…」
「止めて欲しいんですか?」
もはや主従関係など決まってしまったかのような口調で、梓が言葉を続ける
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:22:46.69:sbOXuF+GO
羞恥心と好奇心の狭間で揺れながら、私は何も言わずに目を閉じた
「澪先輩、いい子いい子」
そう言いながら右手で頭を撫でられる
そして両手で私のシャツの裾を掴むと一気にたくし上げた
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:25:04.80:sbOXuF+GO
「いや、ちょっと…」
抗議の声も虚しく、ブラのフロントホックが外される
慌てて両手で隠す私
「シャツ、持ってて下さい」
「え?」
「それとも脱いじゃいますか?」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:28:34.85:sbOXuF+GO
選択肢が2つしかないことを断言するかのように、梓が問う
「…」
「どっちが良いですか?」
「寒いから…脱ぎたくない…」
子供のような事を口にする私を見て、梓が笑いかける
「じゃあ、シャツの裾持ってて下さい。落ちてこないように」
「わかった…」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:31:38.82:sbOXuF+GO
再び露わになる乳房
恥ずかしさから逃れるため、私はただ目を閉じた
「んん…」
いくら目を閉じていても、両方の乳首をつままれているのは分かる
そして自分が感じていることも…
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:35:52.48:sbOXuF+GO
「だめ…梓…」
しかし梓の動きは止まらない
今度は右手を動かしたまま、左手を私の背中へと回した
(何…?)
自問するのも束の間、左の乳首に柔らかくて湿った、そして温かいものが触れた
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:39:27.56:sbOXuF+GO
「んん!」
小さく叫んでしまった自分を恥じながら、しかし梓の舌の動きに抗うことはできなかった
「ん…はぁ…」
涙声になる私
「澪先輩」
舌を止めた梓が上目遣いで言う
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:44:01.73:sbOXuF+GO
「私、Sみたいです」
(………)
笑顔でそう宣言すると、再び舌を這わせる
今度は右の胸に…
膝を震わせながら、自分が快楽を求め始めていることに気付く
(梓…)
自分が梓を責めていたときと同じように、梓の動きに合わせて心の中で名前を呼んだ
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:48:05.11:sbOXuF+GO
「はん…あ…」
もはや漏れる声を隠そうともせず、私は梓を抱きしめた
自分よりも年下で、さらに自分よりも小さな少女が、いまは主導権を握っていた
いや、おそらく…
この先ずっと…
自分が変わっていくのを意識しながら、私は梓を抱きしめ続けた
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:51:11.15:sbOXuF+GO
「澪先輩、苦しいです」
「あ、ごめん…」
素直に謝ってしまう私
「ふふ。許してあげます」
そう言って再び乳首をつっつく
「ん…」
しっかり反対してしまう身体が恥ずかしかった
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:54:36.07:sbOXuF+GO
「もう一度目を閉じて下さい」
「え?」
「早く」
もはや命令口調を隠そうともせず、梓が告げる
そして何も言わずに従う私
目が閉じられたのを確認すると、梓はジーンズのベルトを外し始めた
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 16:57:54.27:sbOXuF+GO
「それはダメ!」
慌てて梓の手を振り払う
でも梓は笑顔のままで言う
「目を閉じてて下さい」
何も言い返せず、再び目を閉じる私
だけど両手はベルトのバックルを掴んだままだった
梓はゆっくりと、その両手を引き剥がした
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:01:03.58:sbOXuF+GO
一連の動作が終わるまでの間、私は何を考えていただろう
脚に冷えた空気が当たる
それを温めるように、梓が両手でさする
それだけで脚の力が抜けていくのがわかった
梓は立ち上がると、再び私の乳首を口に含んだ
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:04:03.49:sbOXuF+GO
反射的に梓を抱きしめる
左の乳首が濡れていくのがわかった
それに乗じて自分の股関が熱くなっていくのも…
それはまるで、触れられるのを待ちわびているように思えた
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:07:53.69:sbOXuF+GO
左脚の太腿を撫でていた梓の右手が、ゆっくりと位置を上げる
そして下着の上からそこに触れた
「あ…!」
自分の意志とは無関係に爪先が反る
梓の右手が細かく動くたびに、温もりを含んだ感覚が身体を貫いていく
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:11:31.54:sbOXuF+GO
「く…はぁ…」
自分がどんな声を出しているか何て気にする余裕は無かった
ただただ自分を貫いてゆくものに身を任せていた
もう何も考えたくなかった
梓が下着を脱がしていることに気付いたときも、もう抵抗しなかった
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:14:57.77:sbOXuF+GO
自分の身体から発せられる匂いが鼻を突く
「澪先輩、すごい濡れてます」
梓が囁く
「自分でわかりますか?」
私は首を横に振る
その嘘は最後の羞恥心だった
「自分で触ってみて下さい」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:19:28.14:sbOXuF+GO
私の答えなど聞く気はなかったのだろう
梓を抱きしめる私の右手を掴むと、そこへ誘導した
「わかりますか?」
「うん…」
その2文字とともに、最後の羞恥心は崩れ去っていった
「気持ちいいですか?」
「うん…」
2回目の返事をしたと同時に、涙が零れた
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:23:25.06:sbOXuF+GO
梓は背伸びをすると、その涙を舐め取った
「しょっぱいです」
「うん…」
零れ続ける涙
梓は優しくキスをした
頭を撫でながら
「もっとして欲しいですか?」
しばらくの沈黙…
梓の瞳を見つめる
そして
「うん…」
ハッキリと自分の意志で頷いた
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:26:27.11:sbOXuF+GO
もう一度キス
今度は激しいキスだった
梓の小さな舌が私の舌を弄ぶ
そして右手は濡れた部分を弄び始めた
最後の羞恥心を捨て去り、代わりにさらなる快楽を得たようだった
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:29:36.62:sbOXuF+GO
梓を強く抱きしめる
「もっと…」
という言葉の代わりに
梓の動きが徐々に早くなる
絶頂を迎えようとしているのは自分でもよくわかった
でも
梓は動きを止めた
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:33:15.22:sbOXuF+GO
「なんで…?」
目で訴えかける
たぶん哀願するような表情だったのだろう
梓は笑顔を作り、優しくキスをした
そして言った
「指、入れてもいいですか?」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:36:11.85:sbOXuF+GO
その言葉に抗うことは、もう私にはできなかった
「うん…」
梓の頬を撫でる
「いいよ…」
再び唇を重ね合わせる
そして私は梓を抱きしめ、目を閉じた
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:40:11.68:sbOXuF+GO
激しい痛み
思わず呻き声が漏れる
でも梓は動きを止めてはくれない
今度は痛みで涙が零れる
その涙が梓の髪の毛を濡らす
何故だかわからないけど舐めてみたくなった
実際に舐めてみるとやっぱりしょっぱかったけど、仄かにシャンプーの香りがした
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:43:39.49:sbOXuF+GO
(血が出てないかな?)
少し痛みに馴れてくると、そんなことを考えた
(これも処女喪失なのかな?)
他にもいくつか疑問が浮かんだけど、すぐに消えていった
快楽が痛みを掻き消し始めたがら…
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:48:10.56:sbOXuF+GO
自分の中で動く梓の指
(男の人のアソコはもっと大きいんだろうな…)
一瞬だけそんなことを考えたけど、梓が悲しむ気がしたから止めた
指が奥の方に当たる
内臓を触られているような変な感覚
でもすぐに心地よさへと転化した
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:52:24.62:sbOXuF+GO
「ん…はぁ…ぅん…」
声が大きくなる
それに合わせて梓の息づかいも激しくなっていく
(私を気持ちよくしてくれてる…)
そう思うと愛おしくてたまらなくなる
何度か意識が飛びそうになりながら、懸命にこらえる
そんな私を見上げながら梓が聞く
「澪先輩は誰のものですか?」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:54:45.98:sbOXuF+GO
「あ、梓…」
「全部ですか?」
「うん…」
「何しても良いんですか?」
「うん…」
「じゃあ今から」
悪魔の笑み
「あずにゃん3号にしてあげますね」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 17:59:04.14:sbOXuF+GO
私の返事など待たず、今までで一番激しく右手を動かす
「梓…だめ……い…く…」
「イきたいんですか?」
「イき…たい…お願い梓…」
梓のシャツをキツく握りしめる
「他の人とはしないって約束しますか?」
「うん…」
「男の人とも女の人ともですよ?」
「うん…約束…する…」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:01:43.53:39gJDDEI0
満足したように微笑むと右手を激しくスライドさせながら、左手でクリトリスを撫でる
「イく…イくぅ…」
身体が弾け飛ぶような感覚
「あっ…!」
そして次に真っ白な世界に放り出され、上下も左右もわからずに漂うような感覚
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:06:45.26:sbOXuF+GO
「はぁ…はぁ…」
余韻に浸りながら呼吸を整える
冷たい空気はどこかに飛んでいってしまったかのように思えたけど、それは身体中が熱を帯びてるからだった
「澪先輩」
梓の声に我に帰る
「あ、えっと…」
途端に気恥ずかしさが込み上げてくる
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:10:59.40:sbOXuF+GO
「澪先輩、可愛かったです」
満足そうに言う
その額には汗が滲んでいた
袖口でそれを拭ってやる
(ちょっとは先輩らしいかな?)
軽く自嘲する
そんな自問を見通したように梓が言う
「さっき言ったこと覚えてますか?」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:16:43.21:sbOXuF+GO
いろいろ約束してしまったことを思い出しながら、分からないという表情を作る
「澪先輩はあずにゃん3号なんですよ?」
「あ…」
「ずっと私のあずにゃん3号ですからね」
やっぱり否定しなきゃ、と思いながらもその笑顔に抗えずにいると
「言ってみて下さい。私はあずにゃん3号です、って」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:18:34.02:/XRgsT8C0
「えっと…」
思わず目を逸らす
梓は私に抱きつくと、まだ濡れたままの部分に手を当てた
「ん…」
「澪先輩?」
促す声
「私は…あずにゃん3号…です」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:24:38.82:sbOXuF+GO
その返答に満足すると、再び手を動かし始める
そういえばトイレに籠もりっぱなしだな、アイツらになんて言い訳しよう…
そんな考えが浮かんだけど、今はあずにゃん3号に成りきることにした
1号と目が合う
抱きしめるとやっぱりシャンプーの匂いがした
おわり
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:29:34.35:Jfc5xxw00
あの日から一週間が過ぎた
あのあとトイレから出ると、目を覚ました律と紬に心配されたが
「酔った梓を懐抱していた」
と言うと、それ以上何も聞いてこなかった
唯はギー太を抱いたまま終点まで眠り続けていた
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 19:50:54.56:sbOXuF+GO
最初は体育館のトイレだった
昼休みに梓に呼び出され、個室の中で一方的に責められた
学校の中で制服を着たまま
というシチュエーションが二人を興奮させた
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 19:54:43.21:sbOXuF+GO
それから毎日のように梓は私を求めた
私も梓を絶頂に導き、そしてその倍以上の快楽を与えられたら
日が経つにつれて身体はどんどん敏感になり、絶頂時の幸福感も大きくなっていった
だけど毎日同じシチュエーションを繰り返していると、やはり飽きがきてしまう
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 19:57:31.21:sbOXuF+GO
一週間が過ぎ、そんなことを感じ始めたときだった
昼休みに梓からのメール
―放課後私の家に来ませんか?―
今は試験期間中で部活は強制的に休み
―わかった―
と返信し、校門前で待ち合わせることにした
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:01:59.09:sbOXuF+GO
電車での一件以来、二人で並んで歩くのは初めてだった
誰にも知られていないとは思いつつも、やはり周囲の目は気になる
そんな私の内情を察してか
「大丈夫ですよ」
と梓が言った
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:06:01.85:sbOXuF+GO
梓の自宅まであと15分ほどまできたところで、おもむろに携帯を取り出しメール文を打ち始めた
メールを送り終わったのか携帯を閉じる
それと同時に私の携帯が鳴る
液晶ディスプレイにはメール着信を表すマークと"梓"の文字
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:10:07.62:sbOXuF+GO
横目で梓の顔を撫でてみたけど、何も言わずに歩き続けている
携帯を開きメールを読む
―次のコンビニで下着脱いできて下さい―
(………)
さすがに悔しくなり唇を噛む
そんな私を気にも止めず、歩きながら前方を指差す
「あのコンビニですよ、あずにゃん3号」
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:13:30.11:sbOXuF+GO
あずにゃん3号…
その言葉を聞くだけで、この一週間で梓の前に晒した嬌態を思い出してしまう
そして何も言い返せなくなる
だから私は一言だけ言った
「下だけでいい…?」
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:16:28.24:sbOXuF+GO
「はい」
コンビニでトイレを借り、下着を脱ぐ
泣きたくなるのはこの一週間で何度目だろう
だけどさらに涙を誘うかのように、私は身体は濡れてしまっていた
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:21:08.21:sbOXuF+GO
私は梓を失うのが怖かった
正確に言うなら快楽を失うのが怖かった
練習中にギターを弾く梓の指を見るたびくに、私は責められている自分を想像してしまう
そして昼休みに梓から呼び出しメールがくるたびに、私はこれから訪れる喜悦を思い浮かべた
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:22:50.39:sbOXuF+GO
コンビニから出て梓と合流する
「ちゃんと脱ぎましたか?」
「うん…」
「見せて下さい」
「え?下着を…?」
「下着じゃない方をです」
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:26:31.96:sbOXuF+GO
「でも人が…」
「暗くなってきたから大丈夫ですよ」
あくまでも笑顔で言う
私は梓に正対するとスカートの裾を摘み、証拠を見せた
「はい、よくできました」
背伸びした梓が頭を撫でる
それだけで膝の力が抜けてしまうのだった
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:30:05.33:sbOXuF+GO
梓の自宅に着くと17時を回っていた
「父親はツアーに出てるんです」
リビングのソファーに腰掛けながら続ける
「母親も今日はお泊まりです。だから、ね」
(泊まっていけってことか…)
私は再び携帯を取り出し、母親に今日は外泊する旨を伝えた
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:34:51.03:sbOXuF+GO
「澪先輩、オレンジジュースで良いですか?」
冷蔵庫の前から梓が訪ねる
「うん、ありがとう」
この場面見て私たちの関係を見抜く人はいないだろう
先輩と後輩
でも実際は、控えめに言っても主従関係だった
189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 20:37:34.62:sbOXuF+GO
梓がオレンジジュースの注がれたグラスを2つ、テーブルに置く
「いただきます」
私が飲むのを楽しそうに見ている
「美味しいですか?」
「うん、美味しい」
「じゃあ飲ませて下さい」
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 21:20:56.30:sbOXuF+GO
意味が分からないまま梓を眺めていると、右手の人差し指で自分の唇をチョン、チョンと2叩いた
(口移しか)
グラスを持ったまま梓の隣に座り直すと、オレンジジュースを口に含んだ
そして口づけ、オレンジジュースを流し込んだ
200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 21:24:01.10:sbOXuF+GO
ごくごくと小さな音を立てながらオレンジジュースを飲み込む梓
飲み終わると舌を私の口内へと差し込んでくる
「澪先輩、脱いで下さい」
言われるがまま、私は制服を脱ぎ捨てる
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 21:27:02.57:sbOXuF+GO
すでに固くなっている乳首を弄びながら、梓が囁く
「何回イかせて欲しいですか?」
「ん…」
「ちゃんと答えて下さい」
「…ぱい」
「大きな声で」
「いっ…ぱい」
202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 21:31:15.66:sbOXuF+GO
その答えに満足したのか、梓は音を立てて私の乳首を吸い始めた
「ふ…んん」
この時点で頭の中が白くなり始める
誰にも見られないという安心感からか、いつもよりも大きな波が身体を包み込む
そのとき
制服のポケットに入れておいた携帯が鳴り響いた
204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 21:33:01.08:sbOXuF+GO
動きを止める梓
15回コールして携帯は鳴り止んだ
「電話ですか?」
「うん」
「誰からですか?」
携帯を手に取る
「律からだ」
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 21:35:54.27:sbOXuF+GO
「かけ直しても良いですよ」
「え?」
「終わるまで休憩です」
屈託の無い笑顔でそう告げると、自分のグラスからオレンジジュースを飲み始めた
着信履歴から律に電話をかける
207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 21:40:41.52:sbOXuF+GO
4回コール音が鳴ったあと、律の声が鼓膜を揺らした
「澪ー、なーにしてんのー?」
その声が携帯から漏れていたのだろう
私と目が合うと梓は首を横に振った
「…いや、部屋にいる」
「ふーん。つーか聞いてよー」
いつもの調子で喋り始める律
209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 21:44:26.22:sbOXuF+GO
他愛の無い話が5分ほど続いた頃だろうか
梓は私の背中へ回り込み、後ろから抱きしめた
(梓…止めて)
目で訴えたけど無駄だった
胸に回された両手が乳房を下から包み込む
210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 21:48:31.57:sbOXuF+GO
律に気取られないように必死で肩に力を込める
梓は親指と人差しで乳首をつまみ、こすり合わせるような動作を始めた
両側の突起からせり上がってくる快感
しかし奥歯を食いしばり律に相槌を打つ
211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 22:02:56.72:sbOXuF+GO
その様子を梓は、明らかに楽しみながら見ていた
何かを思い立ったように立ち上がると台所に向かい、ウェットティッシュを持って戻ってきた
そして今度は私の膝の間に座り、そこをウェットティッシュで丹念に拭い始めた
(梓…お願い…止めて)
214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 22:05:47.48:sbOXuF+GO
その行為は私が決して梓に許さなかったものだった
体育館のトイレの中、本気で怒ったこともある
すると梓は弱々しく涙を流し、私に許しを請うた
泣き止んでからはいつもの梓とあずにゃん3号に戻ったけど…
216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 22:10:05.27:sbOXuF+GO
でも今は…
大きく開かれた両脚の付け根部分を、梓に向けてさらけ出していた
ウェットティッシュが突起に触れるたびに声が漏れそうになる
律に聞こえてしまうという恐れと、これから訪れる未知の快感への期待とで、私は錯綜した
217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 22:15:02.92:sbOXuF+GO
拭い終えれとウェットティッシュを丸め、テーブルの上に置く
それから私の両脚を持ち上げ太腿を肩に載せる
律のお喋りは止まることなく続いていた
しばらく私を見上げたあと、そこへ吸い付いた
218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 22:20:20.93:sbOXuF+GO
「ん!」
思わず漏れてしまった叫び声を咳で誤魔化す
しかし間を置くことなく広がってゆく喜悦の波
梓が舌先で固くなった突起を刺激し続ける
堪えきれなくなった私は右手で口を覆い、携帯を遠ざける
「もしもし澪?おーい、澪ちゃーん!」
220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 22:24:17.29:sbOXuF+GO
携帯の向こうの律の声がリビングに響く
お腹に力を込めると携帯電話に向かい叫んだ
「ごめん律!あとでかけ直す!」
そして電話を切った…
「良かったんですか?電話切っちゃって」
舌の代わりに指先で刺激を与えながら梓が問いかける
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 22:27:54.10:sbOXuF+GO
「うん…」
「律さんより気持ちいいことのほうが大事なんですね」
梓の声に憐れむような響きが含まれた
でも…
この状況で反論するのは不可能に思えた
「澪先輩」
「え…?」
「ちゃんと律先輩に謝りましょう」
223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 22:31:30.36:sbOXuF+GO
「もう一度電話して?」
「いえ、そこに律先輩が立っている思って」
それは羞恥を飛び越えて屈辱だった
口を固く結んで拒否する構えを見せる
「ちゃんと言えたら」
何度も見てきた悪魔の笑み
「舐めてあげます」
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 22:35:27.11:sbOXuF+GO
(………)
悔しくて涙が零れる
自分自信の全てがそれを求めているのはよく分かっていたから
だから声を絞り出した
「律ごめん…」
「大きな声でお願いします」
涙が溢れるの承知で叫んだ
「律ごめん!」
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 22:38:28.52:sbOXuF+GO
言い終わっても梓は私を見つめていた
「次は何て言うか分かりますよね?」
目で訴えかえけてくる
「…舐めて下さい…」
涙で声を詰まらせながら、文字通り哀願した
そして私は、自らが望んだ快楽を得た
229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 23:00:17.07:sbOXuF+GO
3度果てたあと、今度は私が梓を責める
でもそれは自発的な行動ではなく、彼女に言われるがままに身体を動かしたに過ぎない
梓が私にしたように、その部分をウェットティッシュで拭わせた
それから梓にとっても初めての快楽に身を委ねた
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 23:04:13.89:sbOXuF+GO
梓も3度果て、私たちはソファーの上で抱きしめあった
私は先輩らしく梓の髪を撫で、梓は後輩らしく私に甘えた
この時間を幸せだと思う私は、やはりどこか屈折してしまったのだろう
「お腹空いたな」
「何か作りますよ」
後輩らしく梓が言った
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 23:07:19.66:sbOXuF+GO
あり合わせの材料で作ったチャーハンとポテトサラダは美味しかった
そう誉めてやると17歳の少女らしい笑顔でお礼を返してくる
「一緒にお風呂入りましょ?」
「うん」
ずっと裸だった私たちはそのまま浴室へと向かった
234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 23:12:05.69:sbOXuF+GO
食事中に湯張りを終えていたので、浴室は白い湯気に覆われていた
熱めのシャワーで梓の小さな身体を洗ってやる
手のひらでボティーソープを泡立て、身体中にまんべんなく塗りたくる
梓が終わると私の番
ソープの香りが充満してゆく
235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 23:15:18.41:sbOXuF+GO
「はい澪先輩、四つん這いになって下さい」
「え…?」
「お尻も洗ってあげます」
「いや、いいよ…」
「ちゃんと1号の言うこと聞いて下さい」
「…わかった」
浴槽の縁に両手を置き、梓に向かってお尻を突き出す
236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 23:19:18.88:sbOXuF+GO
「もっと脚開いて下さい」
「うん…」
肩幅ほどに脚を開くと、梓は泡の着いた指先で私のアナルをこすり始めた
「気持ちいいですか?」
「いや、全然…」
「なんだー」
残念そうに言う
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 23:23:59.94:sbOXuF+GO
それで興を削がれたのか、浴室では何事もなく終わった
それを残念がっている自分がもはや可笑しかった
さすがに風呂上がりは服を着ようということになり、私は梓の母親の服を借りた
「梓のじゃ胸が苦しいからな」
そう言ってやると涙目になって拗ねた
240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 23:28:11.37:sbOXuF+GO
「澪先輩、お酒呑んだことありますか?」
先に髪を乾かし終えた私がソファーでくつろいでいると、梓が訊ねてきた
「正月のお屠蘇くらいかな。お猪口3杯までは平気だった」
「4杯目は?」
「半分呑んで真っ赤になった。梓は?」
「父親からビールを分けて貰ってます。たまにですけど」
241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 23:30:59.87:sbOXuF+GO
「呑むの?」
「澪先輩と呑みたいです」
なかなか可愛らしいことを言う
「呑むのともっと気持ちよくなるみたいだから」
苦笑して前言を撤回する
もちろん頭の中でのことだけど
242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 23:34:08.07:sbOXuF+GO
「でもビールの買い置きが無くて…ウィスキーならあるんですけど」
「私たちには早過ぎないか?」
「思い切り薄めちゃえば大丈夫ですよ!」
何故か自信たっぷりに言う
「そうだね」
後輩に対する意地なのか、乗り気を装う
247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:03:40.23:OG6aEGa5O
「その代わりいつダウンしても良いように、梓の部屋で呑もう」
「ですね」
私がウィスキーボトルと水の入ったペットボトル、それにおつまみを持ち、梓は氷と普通のグラス2つ(どれがウィスキー用か分からなかったから)を持ちながら梓の部屋へと移動した
ウィスキー1に対して水5と大量の氷を投入してみたけど、相手はやっぱりウィスキーだった
249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:06:50.62:sbOXuF+GO
真面目に音楽の話をしていたけど、一時間も経たないうちに2人とも呂律が回らなくなっていた
でも不思議と頭は冴えていて、冷静に自分を眺める余裕もあった
「だから唯先輩はダメなんれす!」
顔を真っ赤に染めた梓がくだを巻いている
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:10:15.19:OG6aEGa5O
その梓の後ろはギターが立てかけられていた
私はほとんど無意識に立ち上がるとギターからシールドを抜き取る
「何してるんすかぁ?」
真っ赤な目と顔を私に向ける
「梓、手を出して」
「へ?」
「ほーら早く」
251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:18:26.10:OG6aEGa5O
素直に両手を差し出す梓
私はシールドでその細い両手首を縛った
「へ?へ?」
頭が回らない梓を見ながら、笑みが込み上げてくる
長めのシールドをもう1本持ってくる
梓をベッドに押し倒す
長めのシールドでベッドの頭部分に弓状に張られた木材と、梓の両手首を固定する
状況に頭が着いていかない様子の梓は、この間も無抵抗だった
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:22:35.84:OG6aEGa5O
「あずにゃん3号!何やってんれすか!?」
ようやく状況を悟り暴れ出す梓
でも両手首を固定されているので逃げることはできない
パジャマのボタンを外すと、2つの小さな膨らみが露わになる
その真ん中の突起を少し強めにつねる
「ん!いや!」
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:22:55.08:5yCoB8vDP
悔しさからか、涙ぐむ梓
(可愛い…)
今までで一番強くそう思った
右の乳首に吸い尽くと梓が甘い吐息を漏らす
舌で乳首を転がしながらもう片方の乳首を指で弄ぶ
吐息はどんどん湿り気を帯び、喜悦の声がそれに加わる
「澪先輩、イヤ…」
それが精一杯の強がりだということはよく分かっていた
260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:33:04.67:OG6aEGa5O
パジャマをはだけ、腋に舌を這わせる
「ゃ…ん…」
「ここも気持ち良かったんだ」
耳元で囁いてやる
唇を噛み締め必死で理性を保とうとしている
もう一度腋を舐める
「んん!ダメぇ…」
声とは裏腹に、身体からはどんどん力が抜けていく
261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:40:15.53:OG6aEGa5O
涙を拭うこともできずに身悶える小さな身体
その身体からパジャマのズボンと下着を剥ぎ取った
最初は固く脚を閉じていたけど、腋から胸のラインに数回舌を這わせると脚からも力が失われた
大きく脚を開いてやる
もう抵抗は感じなかった
梓の顔を見る
まだ触れてもいないのに、すでに小さく喘いでいた
「どうして欲しい?」
梓に問いかける
262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:45:31.38:OG6aEGa5O
「止めて…欲しいです…」
「どうして?」
「壊れちゃいます…」
右の太腿に軽く口づける
「壊れても良いんだよ?」
先輩らしい口調で言い終えると、もう充分に湿り気を帯びたそこへ口を寄せた
「ぁん!ん…いゃぁ!」
265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:50:51.31:OG6aEGa5O
梓自身を愛でるかのように、私はその部分を責め続けた
舌で弄び、唇で甘く噛み、口全体で音を立てて吸いあげた
梓は何度も絶頂を迎える
そして哀願し始める
「もっと…澪先輩…もっとして下さい」
その言葉に少しの充足感を覚えた私は責めるの止めた
不満げな梓にキスをし、囁く
267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:00:32.13:OG6aEGa5O
「入れるよ?」
それは質問ではなく確認だった
あの日の梓がそうだったように
「いや!それはいやです!」
「どうして?」
「…怖いです」
目を逸らしながら呟く
もう一度キス
そして左手の中指を梓の口内に差し入れる
充分に湿ったところでまだ開かれたままの下半身へと移動させた
268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:04:21.09:OG6aEGa5O
「梓は誰のもの?」
今度は私の番だった
「…澪先輩です」
「全部?」
「…全部…です」
「何してもいいの?」
「………」
「梓?」
「痛くしないで下さい…」
右手で頭を撫でてやる
そして左手の中指を梓の中へと滑りこませた
270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:08:36.89:OG6aEGa5O
狭くなっている部分をこじ開けるように、中指を奥へと進ませてゆく
「痛っ!澪先輩!」
「大丈夫、すぐに気持ちよくなるから」
自分なりに励ましてやる
「私もそうだったから」
中指が一番奥の壁に当たると、梓はもう一度
「痛い!」
と声をあげた
でもそれが最後の一回だった
272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:14:42.60:OG6aEGa5O
自分の感覚を重ね合わせてみる
涙を浮かべながら喜悦の声をあげる梓を見て、少し羨ましくなる
(あとで…ね)
自分を納得させながら指を動かし続けていると、梓の声がだんだん澄んでいくのがわかった
(梓…)
愛おしくなり、右手で抱きしめる
「ずっと私のものだよ」
コクリ
その言葉に梓が頷いた
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:19:36.03:OG6aEGa5O
「澪先輩…澪先輩!」
梓が私を求める
「梓」
優しく応える
「澪先輩…大好きです…ん…大好きです!」
「私もだよ、梓」
「イ…く…澪先輩!」
言葉を返す代わりに指先を感情を込めた
ベースを弾くときのように
「あぁ!」
275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:22:46.59:OG6aEGa5O
叫び声に合わせて指が締め付けられる
小さな身体が痙攣し始める
そして声をあげて泣き始めた
「梓」
もう一度囁く
あまりにも幸せそうに泣いていたから
「澪…先輩」
「どうしたの?」
「キス…」
277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:28:20.86:OG6aEGa5O
今までで一番優しくキスをした
シールドをほどき両手を解放してやる
口に水を含むと、口移しで梓に飲ませてやる
ごくごくと小さな音を立てて梓の喉が動く
静かな時間
時計の針は1時半を示そうとしていた
278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:28:33.19:JADiKXI1P
でもまだ私の身体は火照っていて、梓を求めている
梓に背を向けたまま服を脱ぎ捨てる
「梓」
向き直り、悪戯っぽく呼びかける
「くー…」
「………」
拗ねた声で呟く
「梓寝ちゃった…」
そしてもう一度
今度は笑いながら
「また私より先に」
梓の寝息を聞きながら
おわり
282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:37:11.23:CMfjVo6hO
家の中に入ると蝉の声が遠ざかったように感じる
「あ、律さん!いらっしゃい!」
制服にエプロンという出で立ちで憂が出迎えてくれた
「お姉ちゃん部屋にいますよ」
「りょうかーい」
まるで我が家であるかのように上がりこんでしまうのは、我ながら悪い癖だ
385:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:03:25.71:OG6aEGa5O
階段を昇る私に向けて憂の声
「晩ご飯できたら呼びますねー」
「よろしくぅ!」
心から期待しつつ憂の姉の部屋をノックする
「唯ー、きたぞー」
「どーぞー」
ドアを開けると冷たい空気が流れ出てくる
「寒っ!冷房かけすぎだろ!」
386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:09:56.20:OG6aEGa5O
「えへへー」
「ちゃんと勉強してたか?」
「えへへー」
意味もなく笑う
試験期間中の土曜日に私の相手をしてくれるのは唯ぐらいのもの
優等生3人は今ごろ机に向かっているんだろう
「お笑いのDVD持ってきたぞー」
「やったー!今日は朝まで笑いに包まれて眠るのです!」
そんなオカシナ宣言はいらない
387:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:15:10.23:OG6aEGa5O
「新しい曲練習したんだよ!ちょっと聴いて!」
「オッケー」
ギー太を抱きしめるようにしながらピッキングを始める
「どうかな?」
「もう少しアクセント付けて弾むような感じにしたほうが良くないか?」
「そっかー」
こういうときドラマーは居心地が悪かったりする
388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:22:12.81:OG6aEGa5O
集中している唯に何を言っても無駄だから、適当なマンガを読んで時間を潰す
一時間ほど経ったころ、階下から憂の声がした
「晩ご飯だよー」
「よし!行こう律っちゃん!」
「切り替えはやっ!」
ダッシュで階段を駆け下りていく音がする
苦笑しながら唯に続くと、テーブルの上には良くできた妹の良くできた手料理が並んでいた
390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:28:36.81:OG6aEGa5O
「暑いから冷しゃぶにしてみました」
「ういー、私の妹になって」
「ダメだよ律っちゃん!憂がいなくなったら誰が私を起こすのさ?」
「私に関係なく自分で起きようね、お姉ちゃん…」
いつも通りの会話を聞きながら舌鼓を打つ
さらにデザートのアイス付き!
これだから平沢家は止められない!
「律っちゃん、悪い顔になってるよ?」
リビングに3人の笑い声か響く
391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:30:41.44:Ju8rCV3B0
「律っちゃん、先にお風呂入っていいよー」
「いや、悪いよ」
「部長だから大丈夫!」
「律さんお先にどうぞ」
2人に促され、一番風呂に入る
自分の家では有り得ない待遇だ
気分よく汗を洗い落とし、リビングに戻る
交代で唯が浴室に向かう
憂としばし談笑
ホントに妹にしたくなってくる
393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:38:08.45:OG6aEGa5O
顔を上気させた唯が戻ってくる
「ういー、おまたせー」
「じゃあ私も入ってきますね」
「ごゆっくり」
「律っちゃん、また前髪伸びた?」
「ん?あぁ、少しね」
「律っちゃん髪綺麗だから羨ましいよ」
「唯は癖っ毛だもんなー」
「ねぇねぇ、触ってもいい?触ってもいい?」
395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:45:23.07:OG6aEGa5O
そんな笑顔で言われたら断れないじゃないか
「あんまりクシャクシャにするなよ?」
「大丈夫だよ」
私の隣に座り髪を撫でる
ちょっとドキドキしてしまう
悟られないためにテレビに目を移すと、草野仁と目が合った
どうやら全員ボッシュートだったらしい
397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:50:36.11:OG6aEGa5O
憂が出てくるまでの間、唯は飽きもせずに私の髪を触り続けていた
「私は部屋に戻って少し勉強しますね」
私にはまるで縁の無いセリフだ
「律さんおやすみなさい」
「ん。おやすみー」
「お姉ちゃんおやすみ」
「おやすみういー」
憂がいなくなると唯が沈黙
なんだこの空気は
398:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 21:00:49.23:OG6aEGa5O
「えっと…DVD観よっか」
なぜか焦る私
しかしなおも沈黙
「唯?どした?」
「えっと…」
こんな控えめな唯は珍しい
からかってやろうと思ったら、それより先に唯が口を開いた
「律っちゃんに聞きたいことがあるんだぁ…」
「へ?相談事か?」
「そんな大層なものじゃないよ」
399:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 21:06:17.67:OG6aEGa5O
「そっか。よし、聞かせてもらおうじゃないか」
「えっと…憂に聞かれたくないから…私の部屋にいこ?」
(ん?さては好きな相手でもできたか?)
女の直感
「オッケー!じゃ、いこっか」
リモコンでテレビを消して立ち上がる
「飲み物持ってくから先に上がってて」
「はいよ」
恋愛相談を受けるのなんて久々だから、ワクワクしながら唯の部屋に向かう
400:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 21:11:26.82:OG6aEGa5O
唯の部屋に入り定位置に座る
唯はコーラのペットボトルとグラスを持って上がってきた
2つのグラスがコーラで満たされる
「で?」
コーラを飲み終えた私から切り出した
「聞きたいことって何?」
「あ、うん…うんとねぇ…」
相変わらず言いよどむ
「大丈夫だって!女は度胸!」
恋愛相談だと思いこんでいる私は、右手の拳でドン!と胸を叩いてみせる
「そうだよね!」
403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 21:16:32.56:OG6aEGa5O
唯がグラスのコーラを一気に飲み干す
ふぅ、と息を吐き出し、自分に勢いを付ける
「あのさ!律っちゃんはさ!」
「はい!」
勢いに押され、思わず丁寧な返事を返してしまった
「律っちゃんはさ…その…えっと…一人で…」
「一人で?どした?」
「うん…一人でしたりするのかな?って…」
「何を?」
聞き返した私は間違ってないはずだ
404:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 21:22:44.53:OG6aEGa5O
「だからさ…その…」
ちょっとイライラしてくる
「唯!ハッキリしなさい!」
「あ、ごめん!だから…一人でエッチなことするのかなっ!?」
早口でまくしたてた唯
そのあとで当然のように訪れる沈黙
「ん?えっと…」
唯の言葉を頭の中で反芻する
やっと意味がわかった
「え!?ええ!?」
この反応も間違ってないはず
406:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 21:28:03.02:OG6aEGa5O
唯は顔を真っ赤にしながら私を凝視している
(えっと…えっと…えっと…)
さっき唯に言った言葉をすべて忘れてしまったみたいに、私を何も言えずにいた
なぜか私の方が涙目になってくる
「し、し、したことないです!」
吐き出した声が裏返る
そしてなぜか敬語
「なんで!?」
唯が怒ったように言った
「そんなこと言われても…」
407:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 21:34:14.22:OG6aEGa5O
「律っちゃんお姉さんぽいから詳しいと思ったのに!」
「え、いや、ごめん…」
なんで謝ってるんだ私は
それに気付いたのか、唯が深呼吸して気持ちを落ち着かせる
「律っちゃんはあんまりそういうのに興味が無いの?」
「そういうわけじゃないけど…」
一応高校3年生だ
そのテの話は嫌でも耳に入ってくる
「したいなぁとか思う?」
「一人で?」
408:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 21:40:02.65:OG6aEGa5O
「一人ででも…男の人とでも…」
いわゆる猥談というやつだ
だけど私はそれが苦手だった
なんつーか照れくさい
それにしても、一番興味なさそうな唯から話を振られるとは…
「唯は…どうなの?一人でするの?」
「まだしたことないよ…」
まだ、ということはその内してみたいってことか
でなきゃこんなこと聞かないだろうし
409:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 21:44:09.54:OG6aEGa5O
「気持ちいいのかなぁ?」
ヤバい
唯にスイッチが入ってしまったようだ
「ど、どうなんだろうね?」
何とか逃げ道を探さなくては
「律っちゃん」
「は、はい」
「また髪触ってもいい?」
「またって…いつ?」
「いま」
ヤバい
この空気は絶対にヤバい
410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 21:50:01.84:OG6aEGa5O
「さ、さっきあんなに触ったじゃん」
「律っちゃんの髪の毛柔らかくて気持ちいい」
「あ、ありがと」
「隣に座ってもいい?」
「うん…」
唯が隣に腰を下ろす
大きな瞳が潤んでいる
私が男だったら
(いただきます)
と唱えるべきなんだろうけど、どう考えても女だ
412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 22:03:04.56:OG6aEGa5O
唯が私の髪の毛を撫でる
自分の顔が赤くなるのがわかる
唯の顔が見れない
「律っちゃん可愛い」
「あ、ありがと」
「ギュッてしもいーい?」
「え…うん…」
唯に抱きしめられる
鼻先が右耳に当たる
首筋に鳥肌
413:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 22:10:33.58:OG6aEGa5O
「律っちゃん」
耳元で唯の声
「こっち向いて」
「は、は、恥ずかしいからやだ!」
「やっぱり可愛いー」
そう言うと私の首筋に顔をうずめた
唇が鎖骨の辺りに触れる
その部分から発した熱が全身に広がっていく
(どうしよ、どうしよ、どうしよ)
頭の中でその4文字を繰り返してみても、解決策は見つからない
第一、脚に力が入らない
414:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 22:15:16.03:OG6aEGa5O
唯が顔を上げる
柔らかい唇が私の右頬に触れる
そしてまた元の体勢に戻る
それを何度か繰り返したころ
「律っちゃん」
「…何?」
「チューしよ?」
「さっきからしてる!つーかされてる!」
「違うよー」
唇を耳元に近付ける
「ホントのチューだよー」
415:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 22:19:19.65:OG6aEGa5O
「え、え、え…」
「したことある?」
「あ、あるわけないだろ」
「えへへー、私も」
握りしめていた右手を唯の右手が包み込む
「律っちゃん」
「な、何だよ…」
「お顔見せて?」
「は、恥ずかしいって言っただろ…」
416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 22:23:19.36:OG6aEGa5O
「お願い」
「…見るだけだぞ」
「えー」
「じゃあやだ!」
「むー。わかった、見るだけ」
「ホントに見るだけだからな」
「うん」
ゆっくりと顔を唯に向ける
目が合う
だけどすぐに伏せてしまった
もちろん私が
418:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 22:28:23.76:OG6aEGa5O
「………!」
その一瞬だった
唇に柔らかなものが触れたのがわかった
「えへへー、約束破っちゃった」
「バ、バカぁ!見るだけって言っただろ!
涙目で抗議する
だけど…
「…………!」
もう一度奪われた
今度は長い時間
振りほどこうとしたけど…
なぜか力が入らなかった
420:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 22:35:47.17:OG6aEGa5O
唯が唇を離す
「律っちゃんは唇も柔らかいや」
嬉しそうに言う
「………」
「怒ったぁ?」
「…ちょっと」
「ごめんね」
「…うん」
「もう一回してもいーい?」
「………………うん」
展開があまりにも目まぐるしくて、思考能力が失われている
と、自分に言い聞かせた
だって…
嫌ではなくなっていたから
二度目よりもさらに長く唯に唇を預けている間、そんなことを考えていた
421:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 22:43:30.19:OG6aEGa5O
「今度は律っちゃんからして?」
「え…それはやっぱり恥ずかしい…」
「律っちゃん照れ屋さんだねぇ」
そういう問題ではないと思う
唯に抱きしめられながら無言でツッコミを入れた
「律っちゃん大好きだぁ」
「…ありがと」
唯の身体からソープの甘い香り
気持ちまで甘くなってしまう
「私も…大好き…」
「ありがと!えへへー」
キス
今度は一瞬
そしてまた抱きしめられる
423:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 22:50:12.72:OG6aEGa5O
「…律っちゃん」
「ん?」
声まで甘くなってしまった
「胸触ってもいーい?」
いまの自分の声が照れくさかった
だから無言で頷いた
唯の右手が触れる
シャツの上からでも手の温もりがわかった
「胸も柔らかい」
「当たり前だろ…」
くすぐったいような感覚の中に心地よさが混ざる
次第に目を開けている力さえ失われていった
426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 22:56:12.93:OG6aEGa5O
「えっと…気持ちいい?」
何も反応しない私に不安を覚えたのか、唯が無粋なことを聞く
また無言で頷いた
「えっとえっと…声とかは?」
我慢してるに決まってるだろ!
と言ってやりたかったけど、そんなこと自分で言うのもどうかと思ったから何も言わずにいた
「ひょっとして我慢してる?」
相変わらずのKYぶりを発揮する唯
「…バカ唯」
小声で叱ってやった
427:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 23:01:01.93:OG6aEGa5O
「でも我慢したら身体に悪いよ!」
お前は説教強盗か
「だから自分に嘘ついちゃダメだよ!」
お前は熱血教師か
心の中でいちいちツッコミを入れた
漏れそうになる声を我慢するために
428:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 23:07:25.19:OG6aEGa5O
「手、入れるね?」
「…うん」
シャツの裾から入り込んできた唯の手が私の乳房を包む
「わぁ」
「ち、小さくて悪かったな」
だけど唯の驚きは別の理由からだった
「律っちゃんの胸だぁ」
本気で喜ぶ
「触らせ甲斐もあるというものだ」
なんて思う余裕はなかった
唯の手が動くたびに、手のひらが乳首を転がす
429:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 23:12:24.10:OG6aEGa5O
「……………ん……………ん」
喘ぎ声というものは我慢しようとして出来るものではないと、身を持って知った
「………ん………んん」
声が漏れる感覚がどんどん短くなっていく
それでも必死に耐える
しかし唯からのトドメの言葉
「我慢しなくていいよ?」
それを聞いた瞬間、堤防が破れたように波が広がった
私の身体中に
430:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 23:17:06.65:OG6aEGa5O
「ん…ぁん」
「可愛い声」
「バカ…んん…」
シャツ越しに唯の手を握る
その行為を唯は勘違いしたようだ
「もうやめる?」
「…どっちでもいい」
「じゃあやめない」
再び手を動かす
止められてはいたらガッカリしたのかな?
自問したって答えはでるはずもない
431:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 23:23:36.59:OG6aEGa5O
「律っちゃん」
「…何?…ん」
「ベッドいこ?」
「え?でも、だって…ぁん…恥ずかしいか…ら…」
唯が立ち上がる
シャツの中に手を入れられている私も、一緒に立ち上がらざるを得なかった
右手を掴まれ、ほとんど無理やりベッドに誘導される
「ちょっと待って唯!えっとやっぱりその何というか」
焦りまくる私
「律っちゃん」
「へ?」
「電気は消した方がいいよね?」
突っ走る唯
432:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 23:27:13.10:OG6aEGa5O
「え?えっと、そりゃまぁ消し貰えたほうがありがたいけど…」
「わかった!」
ドアの横にあるスイッチをオフにする
暗闇
セミの声
遠くを走る電車の音
他には何も無い
434:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 23:32:02.99:OG6aEGa5O
唯が戻ってきて私を抱きしめる
少し長めのキス
それから私は唯に操られているかのように、ベッドに仰向けになった
唯の右手が私の頭の下に差し込まれる
左手はシャツの中でゆっくりと動いている
「脱がせてもいいかな?」
「…たぶん」
可笑しなやりとり
435:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 23:37:37.45:OG6aEGa5O
シャツを脱がされると蒸し暑い空気が肌を包んだ
両手は反射的に胸を隠している
暗いから大丈夫とかそういう問題ではない
その両手を唯がほどく
「暗くて見えないよー」
見られたくないから電気を消すよう言ったんだ
「じゃあ、えっと…舐めます!」
438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 23:42:53.39:OG6aEGa5O
「えっと…唯」
「どしたの?」
「…宣言しないでくれる?」
「りょーかい」
そう言うと私の胸に舌を這わせた
「ぁん!」
あまりにやらしい声だったの自分で驚いてしまった
そしてそんな声が出てしまうくらい…気持ちよかった
思わず唯の頭を抱きしめる
440:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 23:50:05.18:OG6aEGa5O
声はどんどん大きくなっていってるはずなのに…
私の耳に届くそれはどんどん小さくなっていく
意識が朦朧としてきた
でも胸から広がっていく波はハッキリと感じとれた
「…気持ちいいのかなぁ?」
ついさっき、唯から発せられた疑問
いまなら答えてやれる
だけどそんな余裕はすでに無く、私は唯の頭を抱きしめ続けた
441:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 00:00:21.57:QmBMqUlnO
「腕痺れちゃった」
「あ、うん」
頭の下から右手を抜き取りながら唯が言った
「律っちゃんエッチだねー」
無責任なことを言い放つ
「バカ!」
「えへへー」
首筋に口付け肩へ、そして右腕から指先へと
長い時間をかけて丁寧に舌を這わせた
その間も左手で胸を弄んでいる
442:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 00:04:26.03:QmBMqUlnO
その左手が下がり、パジャマ代わりのハーフパンツの中へと入ってきた
「ちょちょちょ!唯!」
「へ?」
「な、何してんの?」
「下も触ろうと思って」
「い、いきなりは止めろよな!」
「へ?だって宣言するなって律っちゃんが?」
「………」
447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 00:08:28.07:QmBMqUlnO
「えっと…宣言はしなくてもいいけどさ…」
「ふんふん」
「一応何するかだけ教えてくれると助かる…かな」
「りょーかい」
「いや、ホントにわか…ぁ…」
再び乳首に吸いつく
そして左手ては…
私に初めての快楽を与えるために、下着越しにそれを探していた
448:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 00:13:25.00:QmBMqUlnO
「!!」
声にならない声
初めて触れられたそこは、喜びのためだけに存在するように思えた
「唯!ちょっとストップ!お願い!」
助けを求めるような口調で懇願する
「どったの律っちゃん?」
「えっとその…ヤバい…」
「何が?」
「気持ちよすぎる…そこ…」
唯が私の下半身に目をやる
451:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 00:17:21.45:QmBMqUlnO
「そんなに?」
「うん…」
「えっと、じゃあ…触らないほうがいいの?」
「たぶんすごい声出ちゃうと思うんだ…」
「困ったねぇ」
真剣に悩む唯
「じゃあずっとキスしててあげる!」
「え…でも…」
454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 00:21:37.57:QmBMqUlnO
「ね?」
「うん…変な声出しても笑わない?」
「笑わないよ」
「じゃあ…強くしないなら…触ってもいい」
「ゆっくり触るね」
唇が重なる
そして…
「……!」
ホントに電流が走った気がした
それも身体中の隅々まで
455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 00:25:51.82:QmBMqUlnO
「あ…はぁ…!」
重ねた唇から声が漏れる
どうにかなってしまいそうな快感
唯の手が下着の中に入り込む
直接その突起に触れる
すると電流の強さはさらに大きくなった
456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 00:31:13.94:QmBMqUlnO
「ゆ…い」
「なーに?」
「イっちゃい…そう」
「律っちゃんイっちゃうの?」
「たぶん…んん!」
いままでイったことなんてなかったんだから、それは想像でしかない
「唯…私おかしくなっちゃうよ…唯」
「大丈夫だよ律っちゃん」
「ん…ダメ…ぇ」
「我慢しなくてもいいよ!」
457:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 00:36:31.97:QmBMqUlnO
「唯…イっちゃう…イっちゃうよぉ!」
「頑張れ律っちゃん!」
なぜか励まされる
でもツッコミをいれる余裕なんてとっくに無い
「唯!唯!」
「律っちゃん!」
「あ!あぁ!!!」
自分がどんな声を出したのかも分からなかった
全身を包み込む波に、ただ身体を預けていた
458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 00:40:19.83:QmBMqUlnO
ゆっくりと波が引き、意識が鮮明になってくる
目を開ける
暗闇の中、唯が見つめているのがわかった
「大丈夫律っちゃん?」
「あんまり大丈夫じゃないかも…」
「いまどんな感じ?」
「なんかもうどうなってもいい感じ」
「もっとする?」
「たぶん死んじゃう」
460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 01:00:22.11:QmBMqUlnO
「そっか…じゃあやめよっか」
「うん…ごめん」
「えへへー、大丈夫だよ」
「唯」
「どったの?」
「抱きしめてて」
「うん」
「明日起きるまでだよ?」
「うん」
「おやすみ」
「おやすみー」
462:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 01:04:17.63:QmBMqUlnO
…セミの大合唱で目をさます
ぼやけた目で左隣を見る
唯の寝顔
ずっと抱きしめててくれた
嬉しくて思わずキスしてしまった
トイレにいくために起き上がり、階段を下る
トーストの香り
「おはようございます」
憂の元気な声
463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 01:07:20.25:QmBMqUlnO
「おはよ」
「もうすぐ朝ご飯できるから、お姉ちゃん起こしてきて下さい」
「オッケー」
トイレに入ると少し不安になる
(憂に聞こえてないよな?)
直接確かめるのは余計に怪しいから、何も言わずに唯の部屋に戻ることにする
464:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 01:09:47.00:QmBMqUlnO
「律さん」
階段の一番下で憂に呼び止められたら
「夕べは…その…おっきい声でしたね」
「え!?」
やっぱり聞こえてしまっていた
なんとか取り繕おうとする
「いや、あれは…」
「大丈夫ですよ!」
465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 01:12:14.93:QmBMqUlnO
「え…?何が?」
「フフ…」
意味不明な言葉と微笑み
「大丈夫ですから…」
「こんどは私の部屋にも…きて下さいね!」
「へ!?」
466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 01:12:49.50:Z4kzErzbO
「もちろんお姉ちゃんがいないときに、ですよ?」
いま私はどんな顔をしているのだろう
憂に曖昧な返事を残して階段を昇る
やっぱり浮気になるのかな?
そう考えて苦笑した
ただ1つ言えることは…
私はもう、この姉妹から逃れられなくなってしまった
唯を起こす
その寝顔を見て
それも悪くないな、と思った
おわり
473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 01:27:42.15:Z4kzErzbO
初めてさわ子先生のお部屋に呼ばれたのは、卒業式から3日後だった
私だけ呼ばれたのは不思議だったけど、やっぱり嬉しかった
だってさわ子先生を独り占めできるから…
「いらっしゃい、ムギちゃん」
笑顔で迎えてくれた先生にとびっきりの笑顔を返す
差し出されたクッションさえ愛おしかった
522:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:05:10.32:QmBMqUlnO
卒業記念だから
そう言ってシャンパンのコルクを抜く
乾杯しただけなのに、何だか大人になった気分
だけど…
本当はもう少し高校生でいたかった
さわ子先生の姿を目で追い続けていたかった
523:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:11:08.27:QmBMqUlnO
グラスを持った先生と目が合う
私の気持ちをすべて見透かされているような気持ちになって、顔が熱くなった
「ムギちゃんが一番綺麗になったね」
最高の褒め言葉
「さわ子先生のほうがずっとずっと綺麗です!」
少し怒ったような口調になってしまったけど、それは私の本心だった
525:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:16:31.87:QmBMqUlnO
「ねぇムギちゃん?」
「なんでしょう?」
「私のこと好き?」
「え!?」
質問の意図がわからず絶句してしまった
「えっと、それは…」
俯いたままでグラスを弄る私
「好き?」
思い切って顔をあげると先生に向かって叫んだ
「好きです!ずっと大好きでした!」
526:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:19:06.62:Cv7VO7WPP
言い終わった瞬間、涙が溢れた
さっきまで大人になった気分だったのに、いまは子供のように泣きじゃくっている
「ありがと」
どこまでも優しい微笑み
「私もムギちゃん大好きだよ」
「…ホントですか?」
「ひどーい!先生を疑うの?」
今度は悪戯っぽい微笑み
528:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:26:39.66:QmBMqUlnO
「いえ、その…ごめんなさい!」
「ウフフ、ウソウソ」
そう言って私の隣に座り直す
「…………」
緊張して身体が堅くなる
でもそれ以上に嬉しかった
一番大好きな人の隣で呼吸をしている
それだけで充分幸せだった
530:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:30:51.98:QmBMqUlnO
「手、つなごっか?」
先生が甘く問いかける
「あ、はい!」
ブラウスで右の手のひらを擦ると、先生に差し出した
その手を優しい温もりが包み込む
また涙が溢れる
自分はいま世界で一番幸せだと、本気で思った
531:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:36:35.04:QmBMqUlnO
触れ合った肩と手のひらからさわ子先生の体温が伝わってくる
それを自分のものにしたくて、繋がれた手に左手を添えた
温かい両手
心の中はもっともっと温かかった
「ムギちゃん」
「こっち向いて」
先生と視線が交わる
私は自分から目を閉じていた
唇からも先生の体温が伝わってきた
532:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:40:44.46:QmBMqUlnO
「さわ子先生…大好きです」
「うん、私もだよ」
「先生!」
さわ子先生に抱きつく
はしたないと思われちゃったかな?
ちょっと心配だったけど、先生は何も言わずに抱きしめてくれた
優しく優しく、私の背中と頭を撫でる
533:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:47:28.15:QmBMqUlnO
「ムギちゃん」
「はい?」
「ベッドいこっか」
そう聞かれた私は、一瞬の躊躇もなく答えた
「はい…」
先生に手を引かれベッドへと誘導される
本当はお姫様だっこして欲しかったけど、女性同士だから諦めた
「良いの、ムギちゃん?」
「…はい」
ベッドに仰向けになりながら、私は精一杯の気持ちを込めて頷いた
534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 19:00:22.91:QmBMqUlnO
先生の綺麗な指がブラウスのボタンを外す
1つ外されるたびに鼓動が早まる
前がはだけられお気に入りのブラジャーが露わになった
そのままブラウスを脱がされ、次にスカート…
「自分でホック外せる?」
無言で頷き言われた通りにした
胸を隠していた存在が取り除かれ、恥ずかしさが込み上げてくる
536:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 19:06:28.46:QmBMqUlnO
「綺麗!」
またさわ子先生に誉められた
今度は激しいキス
そして耳から顎、そして首筋を柔らかい舌でキレイにしてくれた
先生に抱きつき吐息を漏らす
私のすべてを先生のものにして欲しかった
舌が鎖骨を通り乳首へ
ギュッ、と力を込めて先生の身体を抱きしめた
537:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 19:10:33.26:QmBMqUlnO
「ん…先生…」
「気持ちいい?」
「はい…あ…」
好きなことして下い
そう言いかけたけど、こんどこそ"はしたない"と思われそうだったから堪えた
どんどん敏感になっていく身体
それに比例するように満たされていく心
538:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 19:15:41.78:QmBMqUlnO
「可愛いよムギちゃん」
先生は何度も言ってくれた
上半身を丹念に舐められ、そして撫でなれた
先生に触れられたことのある部分がどんどん増えていく
それがとても嬉しかった
「また自分で脱げる?」
その言葉が何を指しているのかわかったから、また無言で頷いた
539:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 19:20:08.73:QmBMqUlnO
最後の一枚を脱ぎ、生まれたままの姿になる
ゆっくりと開かれる両脚
「自分で触ったことある?」
「え?いえ、あの…」
「あるんだぁ」
「ご、ごめんなさい…」
「誰のこと考えながら?」
虐められているような気がしたけど、嫌な気分にはならなかった
「さわ子先生です…」
「ホントにぃ?」
「本当です!」
540:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 19:25:57.36:QmBMqUlnO
私の大声に驚く先生
「ごめんね、ムギちゃん」
お詫びにキスをくれた
そして指を舐めると、一番敏感な場所を撫でる
「ふ…ぅん…ぁ…」
自分で触りながら想像していた場面
思い描いていたより何倍も気持ちいい
何倍も幸せになれる
542:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 19:29:54.58:QmBMqUlnO
「イき…そうです…」
「もうイっちゃうの?」
「だって…だって…」
「イきたい?」
無言で何度も頷く
でも私が絶頂を迎えそうになるたび、先生は動きを止める
「イジワルしないで下さい…」
声を詰まらせながら哀願する
544:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 19:35:40.84:QmBMqUlnO
「まだダメだよ」
やっぱり虐められている
でも…
それが快感を大きくしていること気付く
「舐めてあげるね」
私が頷く間もなく、顔を股関へと移動させる
ヘンな匂いしてないかな…
汚い形してないかな…
そんな考えが頭の中をよぎる
545:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 19:41:04.30:QmBMqUlnO
だから
「ここも綺麗だよ」
その言葉に救われた気持ちになる
小さくて柔らかいさわ子先生の舌
それが細かく動くたびに、大小の波が私の身体を揺らした
「んん!はぁ…ぅ…ん!」
また何度も絶頂を迎えそうになる
そしてそのたびに、先生は動きを止める
547:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 19:47:43.25:QmBMqUlnO
「せん…せい…ハァ…おかしくなりそうです…」
「じゃあちゃんとお願いしてごらん?」
「イかせて…下さい…」
「うん、じゃあ入れてあげるね」
「はい…」
先生と一つになれる…
叶わないと思っていたのに…
幸せすぎてまた泣いてしまった
548:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:00:34.41:QmBMqUlnO
「怖い?」
私の涙が先生を勘違いさせてしまったみたいだった
慌てて首を横に振る
「違うんです!嬉しくて…」
先生はちょっとだけ不思議そうな顔したけど、すぐに微笑んだ
「幸せ?」
「はい…」
「んー!ムギちゃん可愛いすぎっ!」
キツく抱きしめられる
この人のために何でもしたいと思った
この人に喜んで貰えるなら、どんなことでもしたかった
549:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:06:09.52:QmBMqUlnO
先生の指が入り口の辺りで動く
そして何かをかき分けるように中に入ってきた
キツく閉じられた部分を押し広げるように中へ中へと入ってくる
痛みに呻き声が漏れる
たけど先生のためだったら、それに耐えるくらいわけもなかった
「大丈夫?痛くない?」
先生の優しさにまた涙ぐむ
「大…丈夫です…」
先生に心配をかけたくない一心で声を絞り出した
550:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:09:57.43:QmBMqUlnO
「ムギちゃん大好き」
「私も…さわ子先生が大好きです…」
「何でも言うこと聞いてくれる?」
「はい…」
痛みよりも大きな喜悦を身体全体で感じながら、先生の問いかけに答える
「約束だよ?」
「はい…」
554:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:14:44.81:QmBMqUlnO
「ほら、もうイっても良いんだよ?」
「ハァ…ハァ…ん…くぅ…」
両手でシーツを掴む
身体が弾け飛びそうになる
「先生!さわ子先生!」
身体がベッドの中へと沈んでいくような感覚が全身を包み込んだ
555:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:20:26.27:QmBMqUlnO
最初に音が消えた
そして温かい光と空気に包みまれたような感覚
さわ子先生以外のすべてが世界から消えてしまったように思えた
ゆっくりと引いてゆく波
瞳が濡れていることに気付いた
「さわ子先生…」
呟いてみる
温かなものが右手を包む
その温もりが逃げてしまわないように、何度も何度も名前を呟いた
556:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:25:08.78:QmBMqUlnO
余韻の中で目を開ける
さわ子先生の顔
安心して再び目を閉じる
頬を撫でられる感触
「ムギちゃん」
「…はい」
「大好き」
「私もです…」
「さっきの約束、忘れちゃダメだよ?」
「え…?」
「何でも言うこと聞いてくれるって」
「…忘れません、絶対…」
だって本気の約束だったから
558:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:30:30.68:QmBMqUlnO
「時間大丈夫?」
「あ、何時でしょう?」
「もうすぐ10時」
「帰らなきゃ…」
思いっきり残念そうな声
「来週月曜日にまたいらっしゃい」
「はい」
「一週間なんてすぐだよ。そんな顔しないの!」
きっととびきり残念そうな顔してたんだろうな
先生を困らせないように、もっといい子になりたかった
559:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:36:23.13:QmBMqUlnO
やっぱり一週間は長かった
先生のことを考えるたびに身体が熱くなった
でも、自分で触るのは止めておいた
だって我慢すれば
きっとあの日より何倍も幸せになれるはずだったから
お部屋のカレンダーに付けたハートマークを1日に何度も見返す
そしてそのたびに時間の流れる遅さを呪った
560:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:42:05.10:QmBMqUlnO
約束の日は朝5時に目が覚めてしまった
読書をしてもピアノを引いても、頭の中はさわ子先生でいっぱいだった
着ていくお洋服と下着を2時間かけて選んだ
そしてそれを脱がされる場面を思い描き、身体全体を熱くした
やっと時間が私に追いつき、先生のお部屋へと向かう
561:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:49:21.50:QmBMqUlnO
インターホンを押すと先生の声が返ってくる
想像で補っていたより何倍も綺麗で艶っぽい声
中に招き入れられ玄関で抱きしめ合う
何度もキスを交わす
そしてその場で服と下着を脱がされた
立ったままの私を先生が弄ぶ
私をキッチンに座らせると両脚の間に跪きく
そして、先生の手によって少女ではなくなってしまった部分に吸い付いた
562:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:00:46.48:QmBMqUlnO
「は…あぁ…先生…」
我慢し続けていた身体はすぐに反応を示した
先生の髪を撫でながら情欲のままに快楽を受け入れた
私が果ててしまうとベッドへ誘い、何度も絶頂に導いた
初めての日より遥かに大きな喜悦を味わいながら、すべてを先生に委ねた
「何でも言うこと聞いてくれる?」
「…はい」
「絶対だよ?」
「…絶対です」
563:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:04:24.37:QmBMqUlnO
同じやりとりを何度も繰り返す
疲れ果ててしまった私がベッドから起き上がれずにいると
「ムギちゃん、お願いがあるの」
少し申しわけなさそう顔で言った
「そんな顔しないで下さい。私にできることであれば何でも」
「ありがとー!実は手伝って欲しいことがあるの」
「はい、なんでしょうか?」
564:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:08:28.44:QmBMqUlnO
「これ付けて?」
丸められたら布のような物を差し出す
手に取り広げてみる
「アイマスク…ですか…」
胸が高鳴る
そういうこともしてみたいって、ほんのちょっとだけ思ってたから
「うん。最初は怖いかもしれないけどすぐに慣れるから」
「…はい…先生のためなら」
565:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:13:04.25:QmBMqUlnO
「ありがと!ムギちゃん大好き!」
「ふふ。私も大好きです」
渡されたアイマスクを付ける
さわ子先生の顔を見れないのは少し残念だった
「じゃあ入って貰うね」
「え?」
言葉の意味がわからず聞き返す
だけど先生は答えてくれない
数秒後にドアが開き、聞いたことのない声がした
男の人の野太い声だった
566:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:14:16.30:c3cu4RUw0
「え?え?」
戸惑いながら、毛布で身体を隠す
そしてアイマスクに手をかけた
「あ、ムギちゃん!」
先生の声に手が止まる
「外しちゃダメ」
「だって…だって…」
「うおー、超可愛いじゃん!」
野太い声が部屋中に響く
570:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:20:59.71:QmBMqUlnO
「先生…この方は…?」
「先生のお友達よ」
「こんばんはー」
「………はい」
「この人にね」
先生が口を開く
「先生がムギちゃんにしたのと同じようなことさせてあげて欲しいの」
「でも…そんなの…」
身体が震えてくる
「約束したでしょう?」
「…え?」
「何でも言うこと聞いてくれるって」
575:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:26:30.73:QmBMqUlnO
「そんなの…そんなの…」
恐怖で口が回らない
「約束破るの?」
「…………」
「ムギちゃんのこと嫌いになっちゃうなー」
「そんなのイヤです!」
「じゃあちゃんと言うこと聞いて?ね?」
それでも返事をするのはためらわれた
「ムギちゃん…」
肩を落とすような声
それを聞いた私は、ほとんど無意識に言っていた
「や、やります!やり…ます…」
576:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:30:59.00:QmBMqUlnO
男の人に触れられるのは怖かった
だけど…
先生に嫌われるのはもっと怖かった
「ありがとムギちゃん!大好き!」
そう言って私の頭を撫でる
そして小声で男の人に話しかける
「じゃあ、終わったらメールして」
「オッケー」
「中に出さないでね」
「わかってるって」
「フェラも止めといったほうがいいかも。たぶん噛まれるわよ?」
「ひー、おっかねー」
578:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:35:08.64:QmBMqUlnO
ドアが開けられ、そして閉じられたら
毛布にくるまって震え続ける私
「ムギちゃんって言うんだー可愛いねー」
野太いのに軽い声
ガサガサした手のひらが私の腕に触れた
「………ッ!!」
思わずに振り払う
「あー、いいのムギちゃん?さわ子先生に嫌われるよ?」
ビクッ、と身体が反応する
579:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:39:19.63:QmBMqUlnO
「…ごめんなさい」
うなだれたまま謝る
「なんか気分悪くなったなー」
「ご、ごめんなさい!もうしませんから!」
「うーん」
嘲笑まじりの声
「じゃあ、して下さいって言えたら許してあげる」
「……………ホントですか?」
アイマスクは涙でグシュグショになっている
582:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 22:00:37.26:QmBMqUlnO
「して下さい…」
「聞こえないんだけどー」
「して下さい!して!…下さい…」
「仕方ないなー、ってかムギちゃんスケベだね!」
屈辱感で頭がクラクラする
慌てて先生の顔を思い浮かべる
(さわ子先生…)
さわ子先生ならきっと
私の身体を綺麗にしてくれるハズだよね…
全身を舌で拭って幸せな気持ちにしてくれるよね…
祈るような気持ちで自分自信に問いかけた
585:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 22:08:06.53:QmBMqUlnO
荒々しく毛布をはぎ取られる
仰向けになるよう命じられ、言われた通りにする
…さわ子先生のために
衣擦れの音で男の人が服を脱いでいるのがわかった
その音が止むとゴツゴツした腕に抱きすくめられ、唇を吸われる
嫌悪感と不快感
歯を食いしばって耐える
ただ荒々しいだけの愛撫が続く
現実から逃避するために軽音部のみんなのことを考える
だけどすぐ止めた
そんなことのために思いだすのは、彼女たちに失礼だったから
586:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 22:14:02.52:QmBMqUlnO
両脚を大きく広げられると、熱くて固いものが身体の中に入ってきた
それが何なのかは考えないようにした
男の人の息づかいが荒くなる
出たり入ったりする何かがさらに熱をおびる
下卑た声で何かを叫ぶ
そして私からそれを抜き取ると、お腹の上に熱い液体を振りまいた
しばらくして再び衣擦れの音
その音でお手伝いが終わったこを知った
587:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 22:19:33.67:QmBMqUlnO
ドアが閉まる音がしたからアイマスクを外した
さわ子先生が戻ってくるまでに泣き止みたかったから
心配をかけたくない…
わがままだって思われたくない…
嫌われるたくない…
再びドアが開く
さわ子先生の声
「おつかれー」
「…はい」
「ほら、早くシャワー浴びちゃいな?」
「…洗ってくれますか?」
「あ、ごめーん!ちょっと疲れちゃってるから」
「…いえ、大丈夫です」
588:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 22:25:31.72:QmBMqUlnO
一人でシャワーを浴びながらスポンジで身体をこする
肌がどんどん真っ赤になる
吐き気がしたけど、浴室を汚したくなかったから我慢した
身体は汚いままのように思えたけど、先生に心配かけたくないからお湯を止めた
浴室から出ると、テレビを観ている先生にお礼をいった
「…シャワー…ありがとうございました」
「うん。早く帰らないと怒られてちゃうわよ?」
先生はこちらを向いてはくれない
「先生…」
「なーに?」
「大好きです…」
589:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 22:30:04.32:QmBMqUlnO
やっとこちらを向いてくれた
そして手招きする
近付いた私を抱き寄せキスしてくれた
「私もムギちゃん大好き」
やっと笑顔になれた
「来週の月曜日もお願いできる?」
「……はい。先生のためなら」
その答えに頷くと、もう一番キスしてくれた
それだけで汚れが洗い流されたような気がした
592:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 22:36:41.38:QmBMqUlnO
それから毎週月曜日は、先生のお部屋にお邪魔するようになった
最初に先生に気持ちよくして貰ったあと、先生のお手伝いをした
いろいろな男の人がいることを知った
ゴツゴツした人、ブヨブヨした人
汗臭い人、香水臭い人
小指の無い人もいた
指を絡ませるようして手を握られたとき、それに気付いた
障害を持っている人なんだな、と思った
だから他の女の人とは、私にしているようなことができないんだ
さわ子先生はそういう人たちの手助けをしている
そのお手伝いをしている自分が、とても誇らしかった
594:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 22:42:04.58:QmBMqUlnO
ズルいとは思ったけど演技することも覚えた
気持ち良さそうな声を出すと男の人が果てるのが早くなる
早くさわ子先生に戻ってきて貰いたかったから、頑張って演技した
半年がすぎると、声に聞き覚えのある男の人が増えてきた
「ムギちゃんが頑張ってるからよ」
そう、さわ子先生に誉められた
誉められると、もっともっと期待に応えたくなった
596:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 22:49:19.61:QmBMqUlnO
高校のときの物理の先生に似た声もあった
他にも体育と歴史と…
それから教頭先生
だけど声の主が誰であろうと、もうどうでも良かった
さわ子先生から誉めて貰いたいだけだった
だけど徐々に、先生から触れて貰える時間は減っていった
嫌われたのかな…
直接聞く勇気の無い私は、その分お手伝いを頑張った
599:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 22:55:11.34:QmBMqUlnO
一年が過ぎ、また桜の季節がやってきた
もう3ヵ月くらい先生から触れて貰っていない
お手伝いを済ませたあとで溜まっていた食器を洗う
勇気を振り絞った
「私のこと好きですか?」
「ん?あぁ、大好きよ」
「………」
「それ終わったら肩揉んでー」
「はい」
…あぁ
先生は遠いところに行ってしまった
追いかけなきゃ
私は先生のものなんだから
601:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:00:14.01:QmBMqUlnO
食器を洗い終わり先生の後ろに立つ
「強めにお願いねー」
「はい」
もう一番私を見て欲しかった
笑って欲しかった
身体中を綺麗にして欲しかった
だから追いかけなきゃ
両手を振り上げる
そして
握りしめた包丁を一気に振り下ろした
602:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:01:35.44:4D84taL1O
先生が何か叫んでいる
構わずに振り下ろす
何度も何度も…
先生の血
綺麗な赤色だった
こんなに綺麗な血の持ち主が、悪い人なわけがない
私の大好きなさわ子先生は、やっぱり綺麗な人だったんだ
先生が床に崩れ落ちる
血が水たまりをつくる
私は全裸になり、その真ん中に跪いた
605:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:09:05.61:QmBMqUlnO
先生の血で全身を洗い流す
汚れた私の身体を綺麗にして欲しかった
血にまみれた手を股間にあてがう
先生に触って貰っているような気持ちになる
手を動かし続けた
最初はゆっくり
だんだんと早く
一番汚れている部分は、一番丁寧に洗わなきゃ
606:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:12:36.49:QmBMqUlnO
絶頂がせり上がってくる
「先生!さわ子先生!」
懸命に名前を呼んだ
早く先生に追いつきたかった
全身を覆う波
今までで一番大きな波
先生の血の中でその波に包まれながら
私は
左の首筋に包丁の刃を走らせた
607:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:16:15.43:QmBMqUlnO
ギターの弦が切れるような音がしたあと、首筋から血が噴き出した
先生と同じ色
良かった…
私も綺麗なままでいられたんだ
先生の血と私の血が混ざり合い、溶け合う
大きくなっていく水たまりの中に身体を横たえ、懸命に手を伸ばす
さわ子先生…
しっかりと手をつなぐ
609:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:19:03.03:QmBMqUlnO
私たちは
二人だけのものだった
大好きなさわ子先生に、やっと追いつけた気がした
先生の顔を見ながら最後の息を吐き出す
やっと笑ってくれた気がした
おわり
611:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:21:37.44:QmBMqUlnO
携帯電話のラジオから流れるメロディーに合わせて、一緒に歌詞を口ずさむ
それが波の音と溶け合いながら夜の海に消えていく
半月前よりも涼しくなった潮風が髪を撫でてる
少し騒ぎすぎたせいか、ちょっと喉が痛かった
675:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 15:18:25.59:c6pJkWB4O
「澪さん」
感傷に浸っていたところで背後から名前を呼ばれた
ビックリして振り返ると…唯?
「あ、いまお姉ちゃんだと思ったでしょ?」
そう言って髪をアップにしてみせする
「憂か…ビックリさせるなよ」
「えへへ、ごめんなさい。眠れないんですか?」
「うん」
676:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 15:25:27.34:c6pJkWB4O
「みんなもうグッスリですよ」
携帯の時計に目をやった
すでに午前3時を回っている
私たちは8月21日の律の誕生日会を開くため、軽音部メンバーに和、憂、純を加えた8人でムギの別荘を訪れていた
「この前合宿したばっかじゃねーか!」
と律は駄々をこねたけど、他に良案もなかったからここに落ち着いたのだった
677:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 15:29:35.77:c6pJkWB4O
「ホント、髪下ろすと唯にそっくりだよなぁ」
「ありがとうございます、えへへ」
あまり誉めたつもりはなかったけど、本人が喜んでるんだからいっか
「憂も眠れないのか?」
「枕が替わるとどうも…」
「唯のお腹を枕にしてやったら?」
「別の意味で眠れませんよ!」
どんな意味だよ
680:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 15:34:39.04:c6pJkWB4O
いつだったか律が
「憂、私の妹になってくれ!」
って言ってたけど、気持ちはよくわかる
聡を見て弟が欲しいとは思わないけど
「それ、なんて曲ですか?」
さっきとは別の曲がラジオから流れている
「なんだっけなー」
682:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 15:41:52.18:c6pJkWB4O
海がありますか
海がありますか
あーあーあー、海が
あなたの街にはありますか
私の街には無かったけど、いま目の前にはあった
「いい歌詞ですね」
「だね」
684:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 15:46:10.44:c6pJkWB4O
都会の空に
星をください
雲のすき間に
星をください
2人で一緒に空を見上げる
星はたくさんあった
「恋人同士だったら」
憂が照れた口調で言う
「あれが君の星だよ、とか言うんですよね?」
「いつの時代の恋人だよ」
685:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 15:50:40.26:c6pJkWB4O
「え!いまは言わないんですか!?」
「もし彼氏から言われた体温計で熱計ってやる」
「えぇ!澪さん彼氏いたことあるですか!?」
「ぐ…無いけど…」
「絶対モテと思うんですけどね」
「モテてる…女子高生に」
憂が思わず噴き出した
688:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:23:01.97:c6pJkWB4O
「クラスの子たちから羨ましがられます」
「なんて言って?」
「澪先輩と仲良くして貰えていいなぁ、って。澪さん綺麗でカッコイいですから」
「…恐縮です」
たまには可愛いと言われたい
「でもお姉ちゃん言ってました」
「なんて?」
「澪ちゃんはホントは甘えん坊なんだよ、って」
…悔しいけど正解
690:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:29:23.93:c6pJkWB4O
「甘え方がわからないんだよなぁ」
「照れ屋さんですからね」
それも正解
仮に彼氏ができたとしても、甘々な空気は作り出せない気がする
「憂は甘えさせるの上手そうだよな」
「お姉ちゃんのことですか?甘やかしてるつもりまないんですけど…」
「器大きすぎ…憂みたいな人が相手なら甘えれるかも」
691:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:36:34.97:c6pJkWB4O
「えへへ、嬉しいです」
一度でいいからこんな可愛い照れ笑いをしてみたいものだ
「まだ恥ずかしいですね…」
「ん?何が?」
「呼び捨てにされるの」
「自分から言い出したのに」
「えへへ」
みなさんともっと仲良くなりたいから、呼び捨てでいいです
誕生日会で憂が切り出すと、純もそれに同調した
名前の後ろの"ちゃん"、を取っただけなのに、それまでよりもずっと親密になれた気がした
692:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:42:10.85:c6pJkWB4O
「唯はどんな感じで甘えるんだ?」
「うーん。アイスー、とか膝枕ー、とか」
「膝枕かぁ。よくママにして貰ってたなぁ」
「してあげましょうか?」
「え?いや、恥ずかしいからいいよ…」
「澪さん照れてる。可愛いです」
久しぶりに可愛いと言われ、さらに照れる
693:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:45:57.57:c6pJkWB4O
砂浜の上に憂が正座する
「はい。どうぞ澪さん」
「え、ホントにするのか?」
「はい」
そんなにキッパリ言われたら断れないじゃないか…
「じゃあ、ちょっとだけ…」
頭を唯の太ももに載せる
「うわー…」
「どうかしましたか?」
「これはヤバい…」
694:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:51:48.00:c6pJkWB4O
「何がですか?あんまり良くないですか?」
心配そうな声で憂が聞いてくる
「いや、逆…落ち着きすぎてヤバいんだ…」
「それなら良かった。いっぱい落ち着いてくださいね」
膝枕され、さらに頭を撫でられながら夜の海を見る
波の音がさっきまでとは違って聞こる
いつの間に憂と手をつないでいた
696:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 16:58:52.69:c6pJkWB4O
いままでにあったいろんなことを話した
哀しかったことや、いま不安に思っていることも
憂はずっと髪を撫でながら聞いてくれた
目の前の海に包み込まれているような気分になってくる
「うい…」
自分でも驚くぐらい甘えた声
「どうしましたか?」
「だっこ…」
698:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:04:57.12:c6pJkWB4O
「はい。良いですよ」
どこまでも優しい声
私は起き上がり、憂の胸に顔をうずめた
そっと抱きしめる憂
ゆっくり背中をさすってくれる
「澪さん赤ちゃんみたいです」
憂が笑う
幼児退行というやつだろうか
ホントに赤ん坊になった気分
「うい…」
「どうしましたか?」
「おっぱい…」
700:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:09:57.75:c6pJkWB4O
「え?おっぱい出ませんよ?」
それは当たり前だ
「…吸いたいんですか?」
「…うん」
憂も赤ん坊をあやしている気分になっているのかもしれない
「…だめ?」
なぜか涙声になる私
その声が母性本能をくすぐったらしい
「恥ずかしいですけど…良いですよ」
「…うん」
702:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:14:06.40:c6pJkWB4O
シャツの前をはだける憂
小さな膨らみが2つ
その一つに吸いつく
「…くすぐったいです」
それでも吸い続ける
「…美味しいですか?」
吸いながら頷く
ホントに泣きそうになってきた
703:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:20:41.96:c6pJkWB4O
普段どんなに強がっていても、やっぱり私には甘えさせてくれる人が必要だった
何も言わず、そして何も聞かずに…
さっきの曲が頭の中に流れる
It's automatic
側にいるだけで
愛しいなんて思わない
ただ必要なだけ
淋しいからじゃない
I just need you
いま私には憂が必要だった
704:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:25:19.86:c6pJkWB4O
「うい…」
「どうしました?」
「呼んだだけ…」
クスッ、と笑う憂
「んー…」
意味不明な唸り声をあげてみる
「どうしました?」
「何でもない…」
さっきと同じ笑い方
706:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:26:43.62:hPbi3Foq0
「うい…」
「なんですか?」
何度呼びかけても同じ優しさで返事をしてくれる
「ちゅー…」
「え?」
「したい…」
「え?え?」
「…だめ?」
「ほ、ほっぺたなら…」
「ほっぺじゃやだ…」
708:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:33:27.48:c6pJkWB4O
「えっと…唇ですか?」
「…だめ?」
「し、したことないから…」
「みおもない…」
ついに自分を名前で呼び始めてしまった
「み、澪さん?」
「ちゃん付けちゃやだ…」
「え、でも…」
「みおがいい…」
709:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:37:28.02:c6pJkWB4O
「えっと、えっと…じゃあいまだけ…」
「ずっと…」
「ふ、二人きりのときだけなら…」
「うん…」
「えっと…それで…キス…するんですか?」
「ちゅーだよ?」
「あ、はい…ちゅーするんですか?」
「…だめ?」
711:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:42:30.24:c6pJkWB4O
「わかりましたからそんな顔しないで下さい」
私はいまどんな顔になっているんだろう
「じゃあ…その…し、失礼します!」
丁寧に挨拶してから唇を重ねる
ギュッと憂を抱きしめた
唇が離れる
「ごめんねうい…」
「謝らないで下さい」
「うん…」
712:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:47:04.60:c6pJkWB4O
「うい…」
「なんですか?」
良かった
まだ優しい声のままだ
「もっと…」
「ちゅーですか?」
「うん…」
再び唇が重なる
憂の上唇に吸いつく
憂が微かに反応する
「うい…」
「なんですか?」
「さわって…?」
713:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:01:03.57:c6pJkWB4O
「どこをですか?」
「…むね」
「…自分のはおっぱいって言わないんですね」
「…恥ずかしいもん」
「私だって恥ずしかったんですけど…」
「…ごめんね」
叱られて泣く子供のような声で謝る
クスッ
また憂が笑う
714:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:04:11.59:c6pJkWB4O
「そういうこと…してみたいんですか?」
「…ちょっとだけ」
「ホントにちょっとだけですよ?」
「…うん」
そう言って自分のシャツをはだける
「え?直接ですか!?」
「みおも直接さわったよ?」
「そうですけど…」
716:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:07:39.10:c6pJkWB4O
「………」
「お願いですからその顔は止めて下さい!」
また泣きそうな顔になっていたんだろう
「じゃあ…触りますね…」
「…うん」
憂の手がそっと乳房を覆う
「ん…」
「え?え?」
「やめちゃやだ…」
717:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:13:22.37:c6pJkWB4O
「だって澪さ…みおが変な声だすから…」
「だって…気持ちよかったから…」
「そ、そうなんですか…?」
「うん…」
ラジオが止まる
携帯の充電が切れたみたいだ
波の音だけが私たちを包む
718:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:18:24.61:c6pJkWB4O
「もっと…して欲しいですか?」
「うん…」
「私も一応、その、高校2年生なので…」
「…?」
「その…そういう気分になっちゃうかもしれません…」
「うん…いいよ」
憂の頬にキスする
「ういに…いっぱい触ってほしい」
719:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:23:27.78:c6pJkWB4O
憂と見つめ合う
先にキスしてきたのは憂のほうだった
憂の声と同じで優しいキス
ゆっくりと私のシャツを脱がせた
そして脆く壊れやすいものを扱うような手つきで私の乳房を揉む
「…ん」
人差し指で乳首を弄る
「…ぁ…んん」
722:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:27:52.21:c6pJkWB4O
「痛くないですか?」
「…大丈夫だよ」
さっき私がしたみたいに、乳首に吸いく
「…ゃ…んッ」
憂のシャンプーの香りがする
とても甘い香り
「…美味しい?」
無言で頷く
723:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:33:15.86:c6pJkWB4O
「うい…」
「なんですか?」
「ちゅー…」
私の求める通りにしてくれる
「えっと…どこまで平気ですか?」
「…?」
「だからその…どこまで…しても平気ですか?」
憂の瞳が潤んでいる
私の瞳も同じきっとなんだろう
「ういのしたいこと全部していいよ…」
本気でそう思った
724:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:40:15.15:c6pJkWB4O
「えっとじゃあ…痛かったらちゃんと言って下さいね?」
「…うん」
少しのあいだ何かに迷うような表情をしていたけど、やがて私のジーンズを脱がし始めた
腰を浮かすことで私もそれを手伝った
「えっと…下着はどうしますか?」
「ういに任せる…」
「砂…入っちゃいませんか?」
725:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 18:44:40.74:c6pJkWB4O
砂浜でこんなことした経験なんて無いんだから(砂浜に限らないけど…)、聞かれてもわからない
「たぶん大丈夫…かな?」
曖昧に答える
「でも、傷とか付いちゃった大変だから…」
こんなときでも生真面目な憂
「下着はこのままで」
「うん。ういの好きにして」
727:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:00:35.14:c6pJkWB4O
私の後ろに回り込み、背中から抱きしめる
首筋にキスされると、それだけで鳥肌が立った
「あとで一緒にお風呂はいろ?」
また甘えてみる
「はい。良いですよ」
浴室でもしてほしいな、ってちょっとだけ思った
「触りますよ?」
「聞かないで…」
憂の手が下着の中に入ってくる
728:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:06:05.93:c6pJkWB4O
「…ハァ…ん…ふ…」
憂の手がぎこちなく動く
「うい…ん…ういぃ…」
「気持ち…いいですか?」
「…聞かないで」
憂の指が動くたびに、股関からイヤらしい音が聞こえてくる
「もっと…してほしいですか?」
「え…?」
729:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:10:03.66:c6pJkWB4O
「もっと…触りってほしいですか?」
「そんなこと聞かないで…」
「言わなきゃ…止めちゃいます」
「…え?うい?」
「止めて欲しいんですか?」
「え…えっと…止めないでほしい…」
憂の動きが強く大きくなる
730:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:16:26.07:c6pJkWB4O
そういう気持ちになっちゃうかもしれません…
…私が想像してたのとはだいぶ違ったようだった
「ハァ…ハァ…ぁン…んん…」
憂によって激しい快楽を与えられながら、少し考えてみる
捕まってしまったのはどちらなのだろうか?
なんとなくだけど、自分からクモの巣に飛び込んでしまったような気がする
731:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:22:47.35:c6pJkWB4O
「みお…」
憂が名前を呼んでくれる
「うい…ぁン…イっちゃうよぉ…」
「イっても良いですよ…」
「ハ…ァア…ういも…気持ちよくしてあげたい…」
「じゃああとで交代ですね」
クスッ
いままでより少しだけ悪戯っぽく笑った
732:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:27:11.64:c6pJkWB4O
「うい…イっ…ちゃう…イっちゃうよぉ!」
気が付くと自分でも腰を動かしていた
憂の動きがさらに早くなる
私のために、こんなにいっぱいしてくれている
愛おしくて何度も名前を呼ぶ
「うい…うい!」
「みお!」
733:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:36:45.72:c6pJkWB4O
「ぁ…んぅ!!!!」
喜びが逃げていかないように両脚を閉じる
憂から与えられたら快楽を一滴もこぼしたくなかった
痙攣を始めた私の身体を憂が抱きしめてくれた
「ハァ…ハァ…うい?」
呼吸を整えながら名前を呼ぶ
「なんですか?」
自分だって疲れているはずなのに、やっぱり優しく答えてくれる
「ちゅー…」
「甘えん坊」
そして優しくキスしてくれる
735:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:42:50.08:c6pJkWB4O
「可愛いかったです、みお」
「ほんと?」
「はい」
可愛いって言ってくれる…
憂は立ち上がるり、膝が濡れるくらいまで海に入った
「ちょっと冷たいです」
月明かりが波に反射してキラキラ輝く
737:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 19:52:11.98:c6pJkWB4O
私も同じ場所までいき、また抱きしめあう
2人で空を見上げた
「あの小さくて可愛いのがういの星」
一番高い場所を指差しながら言う
「素敵ですね」
照れたように微笑む
薄れていく夜の中、お互いを抱きしめた続けた
私たちの街には無い、大きな海に撫でられながら
おわり
739:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:12:21.02:qzTMW5BO0
「暇だなぁ」
どうやら他の三人も眠ってしまったらしく、車内に一人取り残されたような気分になる
梓は窓に頭を預けるようにして寝息を立てていた
少し視線を下げる
梓のスカートからは贅肉の無い彼女の両脚が覗いていた
(細いなぁ)
自分の脚と見較べてみる
(ちょっと太ったからなぁ…)
もう一度梓の両脚に目を戻す
(触っちゃいたくなるような脚だなぁ)
しばし迷ったあと、行動に移した
(ちょっと撫でるだけ)
左手で軽く撫でる
「んー…」
払われてしまった
そうなると余計に悪戯心が芽生えてしまうのが人情というものだろう
(リベンジ!)
もう一度左手で撫でる
今度は払われなかった
(スベスベだ…)
自分と一つしか違わないのに、その肌は自分のものより滑らかに感じられた
(隣の芝は青い、ってヤツかな?)
10分ほど右脚の太腿を撫でていると、いきなり左手首を掴まれた
「悪戯が過ぎます…」
目を閉じたままの梓に叱られた
「ご、ごめん…」
こちらを見ようともしない梓
(怒らせちゃった…)
しかし梓は意外な行動に出た
掴んでいた私の手首をおもむろに離す
支えを失った左手は、再び梓の右脚の上に乗る
(え?)
無言で目を閉じたままの梓
意図が解らず身動きの取れない私
すると梓は私の左手に自分の右手を重ね、ゆっくりと上下に動かし始めた
(え?えぇ!?)
梓の右足太腿もさすらされる(おかしな言い方だけど)私
自分の悪戯心に後悔しながら、梓の寝顔(?)を見つめ続ける
5分ほど経ったころ、梓の身体が火照ってくるのがわかった
そして自分の身体も…
ほかのメンバーは?
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:32:47.89:+45L5hDG0ふたりをガン見してるよ
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:34:53.78:DhM4up220>>16
想像したらシュールだったww
支援
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:33:14.41:sbOXuF+GO想像したらシュールだったww
支援
私は梓の右手を払いのけると、今度は自分の意志で左手を動かし始めた
それは自分の中で何かが壊れた瞬間だった
梓が開いていた右手を軽く握った
それを見た私の頭から、理性というものが滑り落ちてしまった
左手をスカートの中へと滑り込ませる
梓が軽く身じろぎした
左手は何かに導かれるように、下着越しに梓のその部分に触れた
(湿ってる…んだよね、コレ?)
自慰すらしたことの無い私は、それが汗なのか、あるいは女性特有の分泌液なのかを知るすべは無かった
いや、正確には一つだけ知っていた
中指の背中で下着の股関部分を軽く持ち上げ、そのまま指を忍び込ませる
「ん…」
梓が愛らしい声を上げる
しかしすぐに咳払いで誤魔化した
(喘ぎ声?)
軽く指を動かす
「んん…」
再び漏れた声を誤魔化すために、今度は右手の甲を口元にあてがった
人差し指を軽く噛み、声が漏れるのを耐えている
その仕草を見た私は、胸の奥に甘酸っぱいような感覚が広がっていくのを感じた
(梓…)
左手を反転させ、今度は指の腹で梓のその部分を撫でる
「…」
声は漏れなかったけど、僅かに身体を捻った行為でハッキリと分かった
(感じてる…)
無粋なことだとは知りつつも、念のために梓の耳元で囁いた
「気持ち…いいのか?」
コクリと頷く梓
「えっと…ここからどうすればいい?」
馬鹿なことを聞いているな、と少し自嘲した
「中には…入れないで下さい…」
それを遠目で見ながら涙目で自分のを弄る律か
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 14:55:24.97:sbOXuF+GO「あ、うん。わかった。えと…このまま続ければいいのか?」
再びコクリと頷く
許可を得た(?)私は、再び撫で始めた
左手が往復するたびに梓は身体をよじらせる
「もう少し早くした方がいい?」
また耳元で囁く私
三度目の頷き
さっきよりテンポ20ほど早く左手を動かす
撫で続けながら、自分のものも熱くなるのが分かった
「ハッ…ハァ…」
懸命に声が漏れるのを堪える梓
しかし吐息だけは防げないようだ
そして再び左手首を掴まれた
(やりすぎたかな?)
しかし梓の返答は違った
「声…出ちゃいます…」
「あ、うん…」
湿った瞳で私を見る
「もう止めよっか」
確認するように言うと、梓は首を横に振った
「お手洗い…行きませんか?」
「え?」
返答に困る私
「行きましょ、お手洗い」
同じ内容の言葉わ前後入れ替えて繰り返す
そうして一人でトイレのある車両へと歩きだした
まるで綱でも付けられているように、梓のあとに続く私
トイレの扉に手をかけた梓が湿ったままの瞳で見つめる
(一緒に入るの?)
目で問いかける
そして4度目の頷き…
先に私が入り、あと続いた梓がドアをロックする
そして再び私を見つめる
(どうしよう…)
ここまで来る間に僅かながら冷静さを取り戻した私は、自分の軽率さを呪った
そんな私の感情を読み取ったかのように梓は私の左手を手に取り、先ほどまで自分に触れていた部分を口に含んだ
梓の小さな舌が左手の指先を這う
その間も梓の瞳は私を見つめ続けていた
再び先ほどの甘酸っぱいものが胸の奥を突く
左手を振りほどくと梓の頭にあてがい、強引に抱き寄せる
梓は糸の切れた人形のように、私へ向かった倒れこんだ
「して…欲しいの?」
5度目の頷き
しかし今度は
「はい…」
という小さな声を伴っていた
「下着…汚れちゃわないかな?」
「知りません」
拗ねたような、それでいて無知な私をからかうような声
私は腰を屈め、梓の下着を脱がせた
何とも形容し難い独特な匂いがトイレの中に広がる
立ち上がると再び梓を抱きしめ、今度は少し乱暴にその部分を刺激した
「ん…んん…」
先ほどよりずっと大きな声
それは明確に、女の声だった
私の腕にしがみつきながら快楽に身を任せる梓
その姿を見ながら、何故か涙が滲んでくる
(梓…)
心の中で呟くと、梓の反応はより艶めかしいものとなった
指先に愛情が乗り移ったような気がした
梓の分泌液で指先がふやけてしまった頃、彼女の反応はより荒々しいものに変わった
もはや羞恥心も自尊心も無く、ただただ絶頂を迎え入れようとしていた
(梓…梓…)
梓の反応とユニゾンするかのように、私は心の中で名前を呼び続けた
「澪先輩…先輩っ!」
囁くように叫ぶと、腕の中の小さな身体が仰け反った
両脚は閉じられ、腕は私の両袖を掴んでいる
全身を貫く何物かに身を委ねるように目を閉じたあと、ゆっくりと呼吸を整える
再び目を開けると、悪戯っぽい表情で私を見つめる
小悪魔という言葉が実体化し、目の前にいるような気がした
「イっちゃいました…」
(う、うん…)
「自分でするよりずっと気持ちいいです」
「そう…なんだ…」
「澪先輩」
小悪魔が小悪魔らしい表情で言葉を紡ぐ
「交代です」
「えっ!?」
「いや、私はいいよ、えっと、その、汗かいてるし」
しどろもどろで答える
しかし
「シャワー浴びたあとなら良いんですか?」
小悪魔には通用しない
「だって、その、自分でも触ったことないし…」
今度は中野さんが澪を奏でるのか…
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 15:45:49.27:sbOXuF+GO意味不明な告白の語尾はフェードアウトしていった
しかしその言葉は小悪魔を中悪魔に進化させた
「じゃあ私が…最初に触ってあげます」
「え、ちょっと…」
梓がいきなり背伸びし、無防備な私の唇を奪った
「これもファーストキスになるのかな?」
問いかけられても返答などできるハズも無い
梓の両手がジーンズの上から私の両脚をさすり始める
(…………………)
考えているのかいないのかを考えながら、私は身じろぎすら出来ずにいた
「エッチなコトに興味無いんですか?」
「そういうわけじゃないけど…」
「怖いですか?」
「怖い、より恥ずかしい、かな…」
何故か真面目に答える私
「じゃあ目を閉じて下さい」
「え…でも…」
「早く閉じて下さい」
叱るような口調で言われる
そしてそれに従ってしまう自分…
泣きたいような感情の中、再び唇を奪われた
そのまま唇の位置をずらし、今度は左耳にキス
左半身に鳥肌が立つ
そして唇は這うように位置を下げ、顎から首筋へ…
膝の力が抜けていく
だけどそれを悟られないよう、懸命に脚に力を込める
首筋に舌を這わせたまま、左手で私の左胸を包む
「おっきいです…」
少し悔しそうに言う
だけどそれをからかう余裕はすで無かった
左胸から少しずつ快楽が広まっていく
声を漏らすまいと、左手の甲を口元にあてがう
それは10数分前の梓の行動と同じだった
だけど意味合いは全く違う
梓は周囲に悟られないため…
私は梓に悟られないため…
「手、入れちゃいますね」
それは質問ではなく、ただの確認だった
梓の手がお腹に肌に触れる
そして抵抗する間もなく、膨らみへ向けて昇ってくる
「触っちゃいますよ?」
今度は少し遠慮がちに言う
このときハッキリと拒絶しておけば、私は踏み留まれたのかもしれない
でも
コクリ…
最初の頷きで梓に答えていた
拙い動きでブラをずらし、梓が突起部分に触れた
「あ…」
耐えるのはもう不可能だった
梓の動きに合わせるように、口からは今までに出したことの無い声が漏れる
「や…ん…」
「嫌なんですか?」
右手で左耳を弄びながら梓が言う
「え…えっと…」
「止めて欲しいんですか?」
もはや主従関係など決まってしまったかのような口調で、梓が言葉を続ける
羞恥心と好奇心の狭間で揺れながら、私は何も言わずに目を閉じた
「澪先輩、いい子いい子」
そう言いながら右手で頭を撫でられる
そして両手で私のシャツの裾を掴むと一気にたくし上げた
「いや、ちょっと…」
抗議の声も虚しく、ブラのフロントホックが外される
慌てて両手で隠す私
「シャツ、持ってて下さい」
「え?」
「それとも脱いじゃいますか?」
選択肢が2つしかないことを断言するかのように、梓が問う
「…」
「どっちが良いですか?」
「寒いから…脱ぎたくない…」
子供のような事を口にする私を見て、梓が笑いかける
「じゃあ、シャツの裾持ってて下さい。落ちてこないように」
「わかった…」
再び露わになる乳房
恥ずかしさから逃れるため、私はただ目を閉じた
「んん…」
いくら目を閉じていても、両方の乳首をつままれているのは分かる
そして自分が感じていることも…
「だめ…梓…」
しかし梓の動きは止まらない
今度は右手を動かしたまま、左手を私の背中へと回した
(何…?)
自問するのも束の間、左の乳首に柔らかくて湿った、そして温かいものが触れた
「んん!」
小さく叫んでしまった自分を恥じながら、しかし梓の舌の動きに抗うことはできなかった
「ん…はぁ…」
涙声になる私
「澪先輩」
舌を止めた梓が上目遣いで言う
「私、Sみたいです」
(………)
笑顔でそう宣言すると、再び舌を這わせる
今度は右の胸に…
膝を震わせながら、自分が快楽を求め始めていることに気付く
(梓…)
自分が梓を責めていたときと同じように、梓の動きに合わせて心の中で名前を呼んだ
「はん…あ…」
もはや漏れる声を隠そうともせず、私は梓を抱きしめた
自分よりも年下で、さらに自分よりも小さな少女が、いまは主導権を握っていた
いや、おそらく…
この先ずっと…
自分が変わっていくのを意識しながら、私は梓を抱きしめ続けた
「澪先輩、苦しいです」
「あ、ごめん…」
素直に謝ってしまう私
「ふふ。許してあげます」
そう言って再び乳首をつっつく
「ん…」
しっかり反対してしまう身体が恥ずかしかった
「もう一度目を閉じて下さい」
「え?」
「早く」
もはや命令口調を隠そうともせず、梓が告げる
そして何も言わずに従う私
目が閉じられたのを確認すると、梓はジーンズのベルトを外し始めた
「それはダメ!」
慌てて梓の手を振り払う
でも梓は笑顔のままで言う
「目を閉じてて下さい」
何も言い返せず、再び目を閉じる私
だけど両手はベルトのバックルを掴んだままだった
梓はゆっくりと、その両手を引き剥がした
一連の動作が終わるまでの間、私は何を考えていただろう
脚に冷えた空気が当たる
それを温めるように、梓が両手でさする
それだけで脚の力が抜けていくのがわかった
梓は立ち上がると、再び私の乳首を口に含んだ
反射的に梓を抱きしめる
左の乳首が濡れていくのがわかった
それに乗じて自分の股関が熱くなっていくのも…
それはまるで、触れられるのを待ちわびているように思えた
左脚の太腿を撫でていた梓の右手が、ゆっくりと位置を上げる
そして下着の上からそこに触れた
「あ…!」
自分の意志とは無関係に爪先が反る
梓の右手が細かく動くたびに、温もりを含んだ感覚が身体を貫いていく
「く…はぁ…」
自分がどんな声を出しているか何て気にする余裕は無かった
ただただ自分を貫いてゆくものに身を任せていた
もう何も考えたくなかった
梓が下着を脱がしていることに気付いたときも、もう抵抗しなかった
自分の身体から発せられる匂いが鼻を突く
「澪先輩、すごい濡れてます」
梓が囁く
「自分でわかりますか?」
私は首を横に振る
その嘘は最後の羞恥心だった
「自分で触ってみて下さい」
私の答えなど聞く気はなかったのだろう
梓を抱きしめる私の右手を掴むと、そこへ誘導した
「わかりますか?」
「うん…」
その2文字とともに、最後の羞恥心は崩れ去っていった
「気持ちいいですか?」
「うん…」
2回目の返事をしたと同時に、涙が零れた
梓は背伸びをすると、その涙を舐め取った
「しょっぱいです」
「うん…」
零れ続ける涙
梓は優しくキスをした
頭を撫でながら
「もっとして欲しいですか?」
しばらくの沈黙…
梓の瞳を見つめる
そして
「うん…」
ハッキリと自分の意志で頷いた
もう一度キス
今度は激しいキスだった
梓の小さな舌が私の舌を弄ぶ
そして右手は濡れた部分を弄び始めた
最後の羞恥心を捨て去り、代わりにさらなる快楽を得たようだった
梓を強く抱きしめる
「もっと…」
という言葉の代わりに
梓の動きが徐々に早くなる
絶頂を迎えようとしているのは自分でもよくわかった
でも
梓は動きを止めた
「なんで…?」
目で訴えかける
たぶん哀願するような表情だったのだろう
梓は笑顔を作り、優しくキスをした
そして言った
「指、入れてもいいですか?」
その言葉に抗うことは、もう私にはできなかった
「うん…」
梓の頬を撫でる
「いいよ…」
再び唇を重ね合わせる
そして私は梓を抱きしめ、目を閉じた
激しい痛み
思わず呻き声が漏れる
でも梓は動きを止めてはくれない
今度は痛みで涙が零れる
その涙が梓の髪の毛を濡らす
何故だかわからないけど舐めてみたくなった
実際に舐めてみるとやっぱりしょっぱかったけど、仄かにシャンプーの香りがした
(血が出てないかな?)
少し痛みに馴れてくると、そんなことを考えた
(これも処女喪失なのかな?)
他にもいくつか疑問が浮かんだけど、すぐに消えていった
快楽が痛みを掻き消し始めたがら…
自分の中で動く梓の指
(男の人のアソコはもっと大きいんだろうな…)
一瞬だけそんなことを考えたけど、梓が悲しむ気がしたから止めた
指が奥の方に当たる
内臓を触られているような変な感覚
でもすぐに心地よさへと転化した
「ん…はぁ…ぅん…」
声が大きくなる
それに合わせて梓の息づかいも激しくなっていく
(私を気持ちよくしてくれてる…)
そう思うと愛おしくてたまらなくなる
何度か意識が飛びそうになりながら、懸命にこらえる
そんな私を見上げながら梓が聞く
「澪先輩は誰のものですか?」
「あ、梓…」
「全部ですか?」
「うん…」
「何しても良いんですか?」
「うん…」
「じゃあ今から」
悪魔の笑み
「あずにゃん3号にしてあげますね」
私の返事など待たず、今までで一番激しく右手を動かす
「梓…だめ……い…く…」
「イきたいんですか?」
「イき…たい…お願い梓…」
梓のシャツをキツく握りしめる
「他の人とはしないって約束しますか?」
「うん…」
「男の人とも女の人ともですよ?」
「うん…約束…する…」
梓・・・恐ろしい娘!
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:03:21.26:sbOXuF+GO満足したように微笑むと右手を激しくスライドさせながら、左手でクリトリスを撫でる
「イく…イくぅ…」
身体が弾け飛ぶような感覚
「あっ…!」
そして次に真っ白な世界に放り出され、上下も左右もわからずに漂うような感覚
「はぁ…はぁ…」
余韻に浸りながら呼吸を整える
冷たい空気はどこかに飛んでいってしまったかのように思えたけど、それは身体中が熱を帯びてるからだった
「澪先輩」
梓の声に我に帰る
「あ、えっと…」
途端に気恥ずかしさが込み上げてくる
「澪先輩、可愛かったです」
満足そうに言う
その額には汗が滲んでいた
袖口でそれを拭ってやる
(ちょっとは先輩らしいかな?)
軽く自嘲する
そんな自問を見通したように梓が言う
「さっき言ったこと覚えてますか?」
いろいろ約束してしまったことを思い出しながら、分からないという表情を作る
「澪先輩はあずにゃん3号なんですよ?」
「あ…」
「ずっと私のあずにゃん3号ですからね」
やっぱり否定しなきゃ、と思いながらもその笑顔に抗えずにいると
「言ってみて下さい。私はあずにゃん3号です、って」
俺はあずにゃん4号です
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:19:26.94:sbOXuF+GO「えっと…」
思わず目を逸らす
梓は私に抱きつくと、まだ濡れたままの部分に手を当てた
「ん…」
「澪先輩?」
促す声
「私は…あずにゃん3号…です」
その返答に満足すると、再び手を動かし始める
そういえばトイレに籠もりっぱなしだな、アイツらになんて言い訳しよう…
そんな考えが浮かんだけど、今はあずにゃん3号に成りきることにした
1号と目が合う
抱きしめるとやっぱりシャンプーの匂いがした
おわり
ガチエロな梓澪良かった。
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:48:51.90:H9sFgRfbOおつ
S梓いいな
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 18:58:21.29:7D+hoGbp0S梓いいな
これ女同士だからいいけど男だったら電車で寝てたら急に友達がポコチンしごいてくるんだろ?
ぶん殴るわ
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 19:07:24.25:HzpigPXwOぶん殴るわ
>>153
女同士だからいいっていうお前の思考が既におかしい
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 19:08:29.92:BLEPUJuLi女同士だからいいっていうお前の思考が既におかしい
梓と澪だからいい
女同士だからではない
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/04(月) 19:48:24.00:sbOXuF+GO女同士だからではない
あの日から一週間が過ぎた
あのあとトイレから出ると、目を覚ました律と紬に心配されたが
「酔った梓を懐抱していた」
と言うと、それ以上何も聞いてこなかった
唯はギー太を抱いたまま終点まで眠り続けていた
最初は体育館のトイレだった
昼休みに梓に呼び出され、個室の中で一方的に責められた
学校の中で制服を着たまま
というシチュエーションが二人を興奮させた
それから毎日のように梓は私を求めた
私も梓を絶頂に導き、そしてその倍以上の快楽を与えられたら
日が経つにつれて身体はどんどん敏感になり、絶頂時の幸福感も大きくなっていった
だけど毎日同じシチュエーションを繰り返していると、やはり飽きがきてしまう
一週間が過ぎ、そんなことを感じ始めたときだった
昼休みに梓からのメール
―放課後私の家に来ませんか?―
今は試験期間中で部活は強制的に休み
―わかった―
と返信し、校門前で待ち合わせることにした
電車での一件以来、二人で並んで歩くのは初めてだった
誰にも知られていないとは思いつつも、やはり周囲の目は気になる
そんな私の内情を察してか
「大丈夫ですよ」
と梓が言った
梓の自宅まであと15分ほどまできたところで、おもむろに携帯を取り出しメール文を打ち始めた
メールを送り終わったのか携帯を閉じる
それと同時に私の携帯が鳴る
液晶ディスプレイにはメール着信を表すマークと"梓"の文字
横目で梓の顔を撫でてみたけど、何も言わずに歩き続けている
携帯を開きメールを読む
―次のコンビニで下着脱いできて下さい―
(………)
さすがに悔しくなり唇を噛む
そんな私を気にも止めず、歩きながら前方を指差す
「あのコンビニですよ、あずにゃん3号」
あずにゃん3号…
その言葉を聞くだけで、この一週間で梓の前に晒した嬌態を思い出してしまう
そして何も言い返せなくなる
だから私は一言だけ言った
「下だけでいい…?」
「はい」
コンビニでトイレを借り、下着を脱ぐ
泣きたくなるのはこの一週間で何度目だろう
だけどさらに涙を誘うかのように、私は身体は濡れてしまっていた
私は梓を失うのが怖かった
正確に言うなら快楽を失うのが怖かった
練習中にギターを弾く梓の指を見るたびくに、私は責められている自分を想像してしまう
そして昼休みに梓から呼び出しメールがくるたびに、私はこれから訪れる喜悦を思い浮かべた
コンビニから出て梓と合流する
「ちゃんと脱ぎましたか?」
「うん…」
「見せて下さい」
「え?下着を…?」
「下着じゃない方をです」
「でも人が…」
「暗くなってきたから大丈夫ですよ」
あくまでも笑顔で言う
私は梓に正対するとスカートの裾を摘み、証拠を見せた
「はい、よくできました」
背伸びした梓が頭を撫でる
それだけで膝の力が抜けてしまうのだった
梓の自宅に着くと17時を回っていた
「父親はツアーに出てるんです」
リビングのソファーに腰掛けながら続ける
「母親も今日はお泊まりです。だから、ね」
(泊まっていけってことか…)
私は再び携帯を取り出し、母親に今日は外泊する旨を伝えた
「澪先輩、オレンジジュースで良いですか?」
冷蔵庫の前から梓が訪ねる
「うん、ありがとう」
この場面見て私たちの関係を見抜く人はいないだろう
先輩と後輩
でも実際は、控えめに言っても主従関係だった
梓がオレンジジュースの注がれたグラスを2つ、テーブルに置く
「いただきます」
私が飲むのを楽しそうに見ている
「美味しいですか?」
「うん、美味しい」
「じゃあ飲ませて下さい」
意味が分からないまま梓を眺めていると、右手の人差し指で自分の唇をチョン、チョンと2叩いた
(口移しか)
グラスを持ったまま梓の隣に座り直すと、オレンジジュースを口に含んだ
そして口づけ、オレンジジュースを流し込んだ
ごくごくと小さな音を立てながらオレンジジュースを飲み込む梓
飲み終わると舌を私の口内へと差し込んでくる
「澪先輩、脱いで下さい」
言われるがまま、私は制服を脱ぎ捨てる
すでに固くなっている乳首を弄びながら、梓が囁く
「何回イかせて欲しいですか?」
「ん…」
「ちゃんと答えて下さい」
「…ぱい」
「大きな声で」
「いっ…ぱい」
その答えに満足したのか、梓は音を立てて私の乳首を吸い始めた
「ふ…んん」
この時点で頭の中が白くなり始める
誰にも見られないという安心感からか、いつもよりも大きな波が身体を包み込む
そのとき
制服のポケットに入れておいた携帯が鳴り響いた
動きを止める梓
15回コールして携帯は鳴り止んだ
「電話ですか?」
「うん」
「誰からですか?」
携帯を手に取る
「律からだ」
「かけ直しても良いですよ」
「え?」
「終わるまで休憩です」
屈託の無い笑顔でそう告げると、自分のグラスからオレンジジュースを飲み始めた
着信履歴から律に電話をかける
4回コール音が鳴ったあと、律の声が鼓膜を揺らした
「澪ー、なーにしてんのー?」
その声が携帯から漏れていたのだろう
私と目が合うと梓は首を横に振った
「…いや、部屋にいる」
「ふーん。つーか聞いてよー」
いつもの調子で喋り始める律
他愛の無い話が5分ほど続いた頃だろうか
梓は私の背中へ回り込み、後ろから抱きしめた
(梓…止めて)
目で訴えたけど無駄だった
胸に回された両手が乳房を下から包み込む
律に気取られないように必死で肩に力を込める
梓は親指と人差しで乳首をつまみ、こすり合わせるような動作を始めた
両側の突起からせり上がってくる快感
しかし奥歯を食いしばり律に相槌を打つ
その様子を梓は、明らかに楽しみながら見ていた
何かを思い立ったように立ち上がると台所に向かい、ウェットティッシュを持って戻ってきた
そして今度は私の膝の間に座り、そこをウェットティッシュで丹念に拭い始めた
(梓…お願い…止めて)
その行為は私が決して梓に許さなかったものだった
体育館のトイレの中、本気で怒ったこともある
すると梓は弱々しく涙を流し、私に許しを請うた
泣き止んでからはいつもの梓とあずにゃん3号に戻ったけど…
でも今は…
大きく開かれた両脚の付け根部分を、梓に向けてさらけ出していた
ウェットティッシュが突起に触れるたびに声が漏れそうになる
律に聞こえてしまうという恐れと、これから訪れる未知の快感への期待とで、私は錯綜した
拭い終えれとウェットティッシュを丸め、テーブルの上に置く
それから私の両脚を持ち上げ太腿を肩に載せる
律のお喋りは止まることなく続いていた
しばらく私を見上げたあと、そこへ吸い付いた
「ん!」
思わず漏れてしまった叫び声を咳で誤魔化す
しかし間を置くことなく広がってゆく喜悦の波
梓が舌先で固くなった突起を刺激し続ける
堪えきれなくなった私は右手で口を覆い、携帯を遠ざける
「もしもし澪?おーい、澪ちゃーん!」
携帯の向こうの律の声がリビングに響く
お腹に力を込めると携帯電話に向かい叫んだ
「ごめん律!あとでかけ直す!」
そして電話を切った…
「良かったんですか?電話切っちゃって」
舌の代わりに指先で刺激を与えながら梓が問いかける
「うん…」
「律さんより気持ちいいことのほうが大事なんですね」
梓の声に憐れむような響きが含まれた
でも…
この状況で反論するのは不可能に思えた
「澪先輩」
「え…?」
「ちゃんと律先輩に謝りましょう」
「もう一度電話して?」
「いえ、そこに律先輩が立っている思って」
それは羞恥を飛び越えて屈辱だった
口を固く結んで拒否する構えを見せる
「ちゃんと言えたら」
何度も見てきた悪魔の笑み
「舐めてあげます」
(………)
悔しくて涙が零れる
自分自信の全てがそれを求めているのはよく分かっていたから
だから声を絞り出した
「律ごめん…」
「大きな声でお願いします」
涙が溢れるの承知で叫んだ
「律ごめん!」
言い終わっても梓は私を見つめていた
「次は何て言うか分かりますよね?」
目で訴えかえけてくる
「…舐めて下さい…」
涙で声を詰まらせながら、文字通り哀願した
そして私は、自らが望んだ快楽を得た
3度果てたあと、今度は私が梓を責める
でもそれは自発的な行動ではなく、彼女に言われるがままに身体を動かしたに過ぎない
梓が私にしたように、その部分をウェットティッシュで拭わせた
それから梓にとっても初めての快楽に身を委ねた
梓も3度果て、私たちはソファーの上で抱きしめあった
私は先輩らしく梓の髪を撫で、梓は後輩らしく私に甘えた
この時間を幸せだと思う私は、やはりどこか屈折してしまったのだろう
「お腹空いたな」
「何か作りますよ」
後輩らしく梓が言った
あり合わせの材料で作ったチャーハンとポテトサラダは美味しかった
そう誉めてやると17歳の少女らしい笑顔でお礼を返してくる
「一緒にお風呂入りましょ?」
「うん」
ずっと裸だった私たちはそのまま浴室へと向かった
食事中に湯張りを終えていたので、浴室は白い湯気に覆われていた
熱めのシャワーで梓の小さな身体を洗ってやる
手のひらでボティーソープを泡立て、身体中にまんべんなく塗りたくる
梓が終わると私の番
ソープの香りが充満してゆく
「はい澪先輩、四つん這いになって下さい」
「え…?」
「お尻も洗ってあげます」
「いや、いいよ…」
「ちゃんと1号の言うこと聞いて下さい」
「…わかった」
浴槽の縁に両手を置き、梓に向かってお尻を突き出す
「もっと脚開いて下さい」
「うん…」
肩幅ほどに脚を開くと、梓は泡の着いた指先で私のアナルをこすり始めた
「気持ちいいですか?」
「いや、全然…」
「なんだー」
残念そうに言う
それで興を削がれたのか、浴室では何事もなく終わった
それを残念がっている自分がもはや可笑しかった
さすがに風呂上がりは服を着ようということになり、私は梓の母親の服を借りた
「梓のじゃ胸が苦しいからな」
そう言ってやると涙目になって拗ねた
「澪先輩、お酒呑んだことありますか?」
先に髪を乾かし終えた私がソファーでくつろいでいると、梓が訊ねてきた
「正月のお屠蘇くらいかな。お猪口3杯までは平気だった」
「4杯目は?」
「半分呑んで真っ赤になった。梓は?」
「父親からビールを分けて貰ってます。たまにですけど」
「呑むの?」
「澪先輩と呑みたいです」
なかなか可愛らしいことを言う
「呑むのともっと気持ちよくなるみたいだから」
苦笑して前言を撤回する
もちろん頭の中でのことだけど
「でもビールの買い置きが無くて…ウィスキーならあるんですけど」
「私たちには早過ぎないか?」
「思い切り薄めちゃえば大丈夫ですよ!」
何故か自信たっぷりに言う
「そうだね」
後輩に対する意地なのか、乗り気を装う
「その代わりいつダウンしても良いように、梓の部屋で呑もう」
「ですね」
私がウィスキーボトルと水の入ったペットボトル、それにおつまみを持ち、梓は氷と普通のグラス2つ(どれがウィスキー用か分からなかったから)を持ちながら梓の部屋へと移動した
ウィスキー1に対して水5と大量の氷を投入してみたけど、相手はやっぱりウィスキーだった
真面目に音楽の話をしていたけど、一時間も経たないうちに2人とも呂律が回らなくなっていた
でも不思議と頭は冴えていて、冷静に自分を眺める余裕もあった
「だから唯先輩はダメなんれす!」
顔を真っ赤に染めた梓がくだを巻いている
その梓の後ろはギターが立てかけられていた
私はほとんど無意識に立ち上がるとギターからシールドを抜き取る
「何してるんすかぁ?」
真っ赤な目と顔を私に向ける
「梓、手を出して」
「へ?」
「ほーら早く」
素直に両手を差し出す梓
私はシールドでその細い両手首を縛った
「へ?へ?」
頭が回らない梓を見ながら、笑みが込み上げてくる
長めのシールドをもう1本持ってくる
梓をベッドに押し倒す
長めのシールドでベッドの頭部分に弓状に張られた木材と、梓の両手首を固定する
状況に頭が着いていかない様子の梓は、この間も無抵抗だった
「あずにゃん3号!何やってんれすか!?」
ようやく状況を悟り暴れ出す梓
でも両手首を固定されているので逃げることはできない
パジャマのボタンを外すと、2つの小さな膨らみが露わになる
その真ん中の突起を少し強めにつねる
「ん!いや!」
よっしゃ逆転きた!
256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:24:27.08:7gd5brrhOうおっしゃああああああああ
257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:24:47.16:4KikoHro0エロガキの悪事もここまでだ!
259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 00:28:26.11:OG6aEGa5O悔しさからか、涙ぐむ梓
(可愛い…)
今までで一番強くそう思った
右の乳首に吸い尽くと梓が甘い吐息を漏らす
舌で乳首を転がしながらもう片方の乳首を指で弄ぶ
吐息はどんどん湿り気を帯び、喜悦の声がそれに加わる
「澪先輩、イヤ…」
それが精一杯の強がりだということはよく分かっていた
パジャマをはだけ、腋に舌を這わせる
「ゃ…ん…」
「ここも気持ち良かったんだ」
耳元で囁いてやる
唇を噛み締め必死で理性を保とうとしている
もう一度腋を舐める
「んん!ダメぇ…」
声とは裏腹に、身体からはどんどん力が抜けていく
涙を拭うこともできずに身悶える小さな身体
その身体からパジャマのズボンと下着を剥ぎ取った
最初は固く脚を閉じていたけど、腋から胸のラインに数回舌を這わせると脚からも力が失われた
大きく脚を開いてやる
もう抵抗は感じなかった
梓の顔を見る
まだ触れてもいないのに、すでに小さく喘いでいた
「どうして欲しい?」
梓に問いかける
「止めて…欲しいです…」
「どうして?」
「壊れちゃいます…」
右の太腿に軽く口づける
「壊れても良いんだよ?」
先輩らしい口調で言い終えると、もう充分に湿り気を帯びたそこへ口を寄せた
「ぁん!ん…いゃぁ!」
梓自身を愛でるかのように、私はその部分を責め続けた
舌で弄び、唇で甘く噛み、口全体で音を立てて吸いあげた
梓は何度も絶頂を迎える
そして哀願し始める
「もっと…澪先輩…もっとして下さい」
その言葉に少しの充足感を覚えた私は責めるの止めた
不満げな梓にキスをし、囁く
「入れるよ?」
それは質問ではなく確認だった
あの日の梓がそうだったように
「いや!それはいやです!」
「どうして?」
「…怖いです」
目を逸らしながら呟く
もう一度キス
そして左手の中指を梓の口内に差し入れる
充分に湿ったところでまだ開かれたままの下半身へと移動させた
「梓は誰のもの?」
今度は私の番だった
「…澪先輩です」
「全部?」
「…全部…です」
「何してもいいの?」
「………」
「梓?」
「痛くしないで下さい…」
右手で頭を撫でてやる
そして左手の中指を梓の中へと滑りこませた
狭くなっている部分をこじ開けるように、中指を奥へと進ませてゆく
「痛っ!澪先輩!」
「大丈夫、すぐに気持ちよくなるから」
自分なりに励ましてやる
「私もそうだったから」
中指が一番奥の壁に当たると、梓はもう一度
「痛い!」
と声をあげた
でもそれが最後の一回だった
自分の感覚を重ね合わせてみる
涙を浮かべながら喜悦の声をあげる梓を見て、少し羨ましくなる
(あとで…ね)
自分を納得させながら指を動かし続けていると、梓の声がだんだん澄んでいくのがわかった
(梓…)
愛おしくなり、右手で抱きしめる
「ずっと私のものだよ」
コクリ
その言葉に梓が頷いた
「澪先輩…澪先輩!」
梓が私を求める
「梓」
優しく応える
「澪先輩…大好きです…ん…大好きです!」
「私もだよ、梓」
「イ…く…澪先輩!」
言葉を返す代わりに指先を感情を込めた
ベースを弾くときのように
「あぁ!」
叫び声に合わせて指が締め付けられる
小さな身体が痙攣し始める
そして声をあげて泣き始めた
「梓」
もう一度囁く
あまりにも幸せそうに泣いていたから
「澪…先輩」
「どうしたの?」
「キス…」
今までで一番優しくキスをした
シールドをほどき両手を解放してやる
口に水を含むと、口移しで梓に飲ませてやる
ごくごくと小さな音を立てて梓の喉が動く
静かな時間
時計の針は1時半を示そうとしていた
奏でてる…
あずにゃん奏でられてる…?
281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:36:44.59:OG6aEGa5Oあずにゃん奏でられてる…?
でもまだ私の身体は火照っていて、梓を求めている
梓に背を向けたまま服を脱ぎ捨てる
「梓」
向き直り、悪戯っぽく呼びかける
「くー…」
「………」
拗ねた声で呟く
「梓寝ちゃった…」
そしてもう一度
今度は笑いながら
「また私より先に」
梓の寝息を聞きながら
おわり
歴史に残るな
283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:38:29.92:OOz6CcL80乙
いいみおあずだった
284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 01:38:58.52:w0ovLt2kPいいみおあずだった
このスレのログだけは絶対に消せないわ…
300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 07:14:22.63:5yCoB8vDP乙!終始エロい雰囲気出しまくりの澪梓が良かった
383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 19:54:42.40:OG6aEGa5Oじゃあ唯律で書いていきます
律「お邪魔しまーす」
384:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 19:59:09.41:OG6aEGa5O律「お邪魔しまーす」
家の中に入ると蝉の声が遠ざかったように感じる
「あ、律さん!いらっしゃい!」
制服にエプロンという出で立ちで憂が出迎えてくれた
「お姉ちゃん部屋にいますよ」
「りょうかーい」
まるで我が家であるかのように上がりこんでしまうのは、我ながら悪い癖だ
階段を昇る私に向けて憂の声
「晩ご飯できたら呼びますねー」
「よろしくぅ!」
心から期待しつつ憂の姉の部屋をノックする
「唯ー、きたぞー」
「どーぞー」
ドアを開けると冷たい空気が流れ出てくる
「寒っ!冷房かけすぎだろ!」
「えへへー」
「ちゃんと勉強してたか?」
「えへへー」
意味もなく笑う
試験期間中の土曜日に私の相手をしてくれるのは唯ぐらいのもの
優等生3人は今ごろ机に向かっているんだろう
「お笑いのDVD持ってきたぞー」
「やったー!今日は朝まで笑いに包まれて眠るのです!」
そんなオカシナ宣言はいらない
「新しい曲練習したんだよ!ちょっと聴いて!」
「オッケー」
ギー太を抱きしめるようにしながらピッキングを始める
「どうかな?」
「もう少しアクセント付けて弾むような感じにしたほうが良くないか?」
「そっかー」
こういうときドラマーは居心地が悪かったりする
集中している唯に何を言っても無駄だから、適当なマンガを読んで時間を潰す
一時間ほど経ったころ、階下から憂の声がした
「晩ご飯だよー」
「よし!行こう律っちゃん!」
「切り替えはやっ!」
ダッシュで階段を駆け下りていく音がする
苦笑しながら唯に続くと、テーブルの上には良くできた妹の良くできた手料理が並んでいた
「暑いから冷しゃぶにしてみました」
「ういー、私の妹になって」
「ダメだよ律っちゃん!憂がいなくなったら誰が私を起こすのさ?」
「私に関係なく自分で起きようね、お姉ちゃん…」
いつも通りの会話を聞きながら舌鼓を打つ
さらにデザートのアイス付き!
これだから平沢家は止められない!
「律っちゃん、悪い顔になってるよ?」
リビングに3人の笑い声か響く
おい
唯はエアコンだめなんだよ
394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:39:35.22:OG6aEGa5O唯はエアコンだめなんだよ
>>391
しまった
ギターに集中し過ぎて忘れてたってことで
392:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/05(火) 20:33:46.40:OG6aEGa5Oしまった
ギターに集中し過ぎて忘れてたってことで
「律っちゃん、先にお風呂入っていいよー」
「いや、悪いよ」
「部長だから大丈夫!」
「律さんお先にどうぞ」
2人に促され、一番風呂に入る
自分の家では有り得ない待遇だ
気分よく汗を洗い落とし、リビングに戻る
交代で唯が浴室に向かう
憂としばし談笑
ホントに妹にしたくなってくる
顔を上気させた唯が戻ってくる
「ういー、おまたせー」
「じゃあ私も入ってきますね」
「ごゆっくり」
「律っちゃん、また前髪伸びた?」
「ん?あぁ、少しね」
「律っちゃん髪綺麗だから羨ましいよ」
「唯は癖っ毛だもんなー」
「ねぇねぇ、触ってもいい?触ってもいい?」
そんな笑顔で言われたら断れないじゃないか
「あんまりクシャクシャにするなよ?」
「大丈夫だよ」
私の隣に座り髪を撫でる
ちょっとドキドキしてしまう
悟られないためにテレビに目を移すと、草野仁と目が合った
どうやら全員ボッシュートだったらしい
憂が出てくるまでの間、唯は飽きもせずに私の髪を触り続けていた
「私は部屋に戻って少し勉強しますね」
私にはまるで縁の無いセリフだ
「律さんおやすみなさい」
「ん。おやすみー」
「お姉ちゃんおやすみ」
「おやすみういー」
憂がいなくなると唯が沈黙
なんだこの空気は
「えっと…DVD観よっか」
なぜか焦る私
しかしなおも沈黙
「唯?どした?」
「えっと…」
こんな控えめな唯は珍しい
からかってやろうと思ったら、それより先に唯が口を開いた
「律っちゃんに聞きたいことがあるんだぁ…」
「へ?相談事か?」
「そんな大層なものじゃないよ」
「そっか。よし、聞かせてもらおうじゃないか」
「えっと…憂に聞かれたくないから…私の部屋にいこ?」
(ん?さては好きな相手でもできたか?)
女の直感
「オッケー!じゃ、いこっか」
リモコンでテレビを消して立ち上がる
「飲み物持ってくから先に上がってて」
「はいよ」
恋愛相談を受けるのなんて久々だから、ワクワクしながら唯の部屋に向かう
唯の部屋に入り定位置に座る
唯はコーラのペットボトルとグラスを持って上がってきた
2つのグラスがコーラで満たされる
「で?」
コーラを飲み終えた私から切り出した
「聞きたいことって何?」
「あ、うん…うんとねぇ…」
相変わらず言いよどむ
「大丈夫だって!女は度胸!」
恋愛相談だと思いこんでいる私は、右手の拳でドン!と胸を叩いてみせる
「そうだよね!」
唯がグラスのコーラを一気に飲み干す
ふぅ、と息を吐き出し、自分に勢いを付ける
「あのさ!律っちゃんはさ!」
「はい!」
勢いに押され、思わず丁寧な返事を返してしまった
「律っちゃんはさ…その…えっと…一人で…」
「一人で?どした?」
「うん…一人でしたりするのかな?って…」
「何を?」
聞き返した私は間違ってないはずだ
「だからさ…その…」
ちょっとイライラしてくる
「唯!ハッキリしなさい!」
「あ、ごめん!だから…一人でエッチなことするのかなっ!?」
早口でまくしたてた唯
そのあとで当然のように訪れる沈黙
「ん?えっと…」
唯の言葉を頭の中で反芻する
やっと意味がわかった
「え!?ええ!?」
この反応も間違ってないはず
唯は顔を真っ赤にしながら私を凝視している
(えっと…えっと…えっと…)
さっき唯に言った言葉をすべて忘れてしまったみたいに、私を何も言えずにいた
なぜか私の方が涙目になってくる
「し、し、したことないです!」
吐き出した声が裏返る
そしてなぜか敬語
「なんで!?」
唯が怒ったように言った
「そんなこと言われても…」
「律っちゃんお姉さんぽいから詳しいと思ったのに!」
「え、いや、ごめん…」
なんで謝ってるんだ私は
それに気付いたのか、唯が深呼吸して気持ちを落ち着かせる
「律っちゃんはあんまりそういうのに興味が無いの?」
「そういうわけじゃないけど…」
一応高校3年生だ
そのテの話は嫌でも耳に入ってくる
「したいなぁとか思う?」
「一人で?」
「一人ででも…男の人とでも…」
いわゆる猥談というやつだ
だけど私はそれが苦手だった
なんつーか照れくさい
それにしても、一番興味なさそうな唯から話を振られるとは…
「唯は…どうなの?一人でするの?」
「まだしたことないよ…」
まだ、ということはその内してみたいってことか
でなきゃこんなこと聞かないだろうし
「気持ちいいのかなぁ?」
ヤバい
唯にスイッチが入ってしまったようだ
「ど、どうなんだろうね?」
何とか逃げ道を探さなくては
「律っちゃん」
「は、はい」
「また髪触ってもいい?」
「またって…いつ?」
「いま」
ヤバい
この空気は絶対にヤバい
「さ、さっきあんなに触ったじゃん」
「律っちゃんの髪の毛柔らかくて気持ちいい」
「あ、ありがと」
「隣に座ってもいい?」
「うん…」
唯が隣に腰を下ろす
大きな瞳が潤んでいる
私が男だったら
(いただきます)
と唱えるべきなんだろうけど、どう考えても女だ
唯が私の髪の毛を撫でる
自分の顔が赤くなるのがわかる
唯の顔が見れない
「律っちゃん可愛い」
「あ、ありがと」
「ギュッてしもいーい?」
「え…うん…」
唯に抱きしめられる
鼻先が右耳に当たる
首筋に鳥肌
「律っちゃん」
耳元で唯の声
「こっち向いて」
「は、は、恥ずかしいからやだ!」
「やっぱり可愛いー」
そう言うと私の首筋に顔をうずめた
唇が鎖骨の辺りに触れる
その部分から発した熱が全身に広がっていく
(どうしよ、どうしよ、どうしよ)
頭の中でその4文字を繰り返してみても、解決策は見つからない
第一、脚に力が入らない
唯が顔を上げる
柔らかい唇が私の右頬に触れる
そしてまた元の体勢に戻る
それを何度か繰り返したころ
「律っちゃん」
「…何?」
「チューしよ?」
「さっきからしてる!つーかされてる!」
「違うよー」
唇を耳元に近付ける
「ホントのチューだよー」
「え、え、え…」
「したことある?」
「あ、あるわけないだろ」
「えへへー、私も」
握りしめていた右手を唯の右手が包み込む
「律っちゃん」
「な、何だよ…」
「お顔見せて?」
「は、恥ずかしいって言っただろ…」
「お願い」
「…見るだけだぞ」
「えー」
「じゃあやだ!」
「むー。わかった、見るだけ」
「ホントに見るだけだからな」
「うん」
ゆっくりと顔を唯に向ける
目が合う
だけどすぐに伏せてしまった
もちろん私が
「………!」
その一瞬だった
唇に柔らかなものが触れたのがわかった
「えへへー、約束破っちゃった」
「バ、バカぁ!見るだけって言っただろ!
涙目で抗議する
だけど…
「…………!」
もう一度奪われた
今度は長い時間
振りほどこうとしたけど…
なぜか力が入らなかった
唯が唇を離す
「律っちゃんは唇も柔らかいや」
嬉しそうに言う
「………」
「怒ったぁ?」
「…ちょっと」
「ごめんね」
「…うん」
「もう一回してもいーい?」
「………………うん」
展開があまりにも目まぐるしくて、思考能力が失われている
と、自分に言い聞かせた
だって…
嫌ではなくなっていたから
二度目よりもさらに長く唯に唇を預けている間、そんなことを考えていた
「今度は律っちゃんからして?」
「え…それはやっぱり恥ずかしい…」
「律っちゃん照れ屋さんだねぇ」
そういう問題ではないと思う
唯に抱きしめられながら無言でツッコミを入れた
「律っちゃん大好きだぁ」
「…ありがと」
唯の身体からソープの甘い香り
気持ちまで甘くなってしまう
「私も…大好き…」
「ありがと!えへへー」
キス
今度は一瞬
そしてまた抱きしめられる
「…律っちゃん」
「ん?」
声まで甘くなってしまった
「胸触ってもいーい?」
いまの自分の声が照れくさかった
だから無言で頷いた
唯の右手が触れる
シャツの上からでも手の温もりがわかった
「胸も柔らかい」
「当たり前だろ…」
くすぐったいような感覚の中に心地よさが混ざる
次第に目を開けている力さえ失われていった
「えっと…気持ちいい?」
何も反応しない私に不安を覚えたのか、唯が無粋なことを聞く
また無言で頷いた
「えっとえっと…声とかは?」
我慢してるに決まってるだろ!
と言ってやりたかったけど、そんなこと自分で言うのもどうかと思ったから何も言わずにいた
「ひょっとして我慢してる?」
相変わらずのKYぶりを発揮する唯
「…バカ唯」
小声で叱ってやった
「でも我慢したら身体に悪いよ!」
お前は説教強盗か
「だから自分に嘘ついちゃダメだよ!」
お前は熱血教師か
心の中でいちいちツッコミを入れた
漏れそうになる声を我慢するために
「手、入れるね?」
「…うん」
シャツの裾から入り込んできた唯の手が私の乳房を包む
「わぁ」
「ち、小さくて悪かったな」
だけど唯の驚きは別の理由からだった
「律っちゃんの胸だぁ」
本気で喜ぶ
「触らせ甲斐もあるというものだ」
なんて思う余裕はなかった
唯の手が動くたびに、手のひらが乳首を転がす
「……………ん……………ん」
喘ぎ声というものは我慢しようとして出来るものではないと、身を持って知った
「………ん………んん」
声が漏れる感覚がどんどん短くなっていく
それでも必死に耐える
しかし唯からのトドメの言葉
「我慢しなくていいよ?」
それを聞いた瞬間、堤防が破れたように波が広がった
私の身体中に
「ん…ぁん」
「可愛い声」
「バカ…んん…」
シャツ越しに唯の手を握る
その行為を唯は勘違いしたようだ
「もうやめる?」
「…どっちでもいい」
「じゃあやめない」
再び手を動かす
止められてはいたらガッカリしたのかな?
自問したって答えはでるはずもない
「律っちゃん」
「…何?…ん」
「ベッドいこ?」
「え?でも、だって…ぁん…恥ずかしいか…ら…」
唯が立ち上がる
シャツの中に手を入れられている私も、一緒に立ち上がらざるを得なかった
右手を掴まれ、ほとんど無理やりベッドに誘導される
「ちょっと待って唯!えっとやっぱりその何というか」
焦りまくる私
「律っちゃん」
「へ?」
「電気は消した方がいいよね?」
突っ走る唯
「え?えっと、そりゃまぁ消し貰えたほうがありがたいけど…」
「わかった!」
ドアの横にあるスイッチをオフにする
暗闇
セミの声
遠くを走る電車の音
他には何も無い
唯が戻ってきて私を抱きしめる
少し長めのキス
それから私は唯に操られているかのように、ベッドに仰向けになった
唯の右手が私の頭の下に差し込まれる
左手はシャツの中でゆっくりと動いている
「脱がせてもいいかな?」
「…たぶん」
可笑しなやりとり
シャツを脱がされると蒸し暑い空気が肌を包んだ
両手は反射的に胸を隠している
暗いから大丈夫とかそういう問題ではない
その両手を唯がほどく
「暗くて見えないよー」
見られたくないから電気を消すよう言ったんだ
「じゃあ、えっと…舐めます!」
「えっと…唯」
「どしたの?」
「…宣言しないでくれる?」
「りょーかい」
そう言うと私の胸に舌を這わせた
「ぁん!」
あまりにやらしい声だったの自分で驚いてしまった
そしてそんな声が出てしまうくらい…気持ちよかった
思わず唯の頭を抱きしめる
声はどんどん大きくなっていってるはずなのに…
私の耳に届くそれはどんどん小さくなっていく
意識が朦朧としてきた
でも胸から広がっていく波はハッキリと感じとれた
「…気持ちいいのかなぁ?」
ついさっき、唯から発せられた疑問
いまなら答えてやれる
だけどそんな余裕はすでに無く、私は唯の頭を抱きしめ続けた
「腕痺れちゃった」
「あ、うん」
頭の下から右手を抜き取りながら唯が言った
「律っちゃんエッチだねー」
無責任なことを言い放つ
「バカ!」
「えへへー」
首筋に口付け肩へ、そして右腕から指先へと
長い時間をかけて丁寧に舌を這わせた
その間も左手で胸を弄んでいる
その左手が下がり、パジャマ代わりのハーフパンツの中へと入ってきた
「ちょちょちょ!唯!」
「へ?」
「な、何してんの?」
「下も触ろうと思って」
「い、いきなりは止めろよな!」
「へ?だって宣言するなって律っちゃんが?」
「………」
「えっと…宣言はしなくてもいいけどさ…」
「ふんふん」
「一応何するかだけ教えてくれると助かる…かな」
「りょーかい」
「いや、ホントにわか…ぁ…」
再び乳首に吸いつく
そして左手ては…
私に初めての快楽を与えるために、下着越しにそれを探していた
「!!」
声にならない声
初めて触れられたそこは、喜びのためだけに存在するように思えた
「唯!ちょっとストップ!お願い!」
助けを求めるような口調で懇願する
「どったの律っちゃん?」
「えっとその…ヤバい…」
「何が?」
「気持ちよすぎる…そこ…」
唯が私の下半身に目をやる
「そんなに?」
「うん…」
「えっと、じゃあ…触らないほうがいいの?」
「たぶんすごい声出ちゃうと思うんだ…」
「困ったねぇ」
真剣に悩む唯
「じゃあずっとキスしててあげる!」
「え…でも…」
「ね?」
「うん…変な声出しても笑わない?」
「笑わないよ」
「じゃあ…強くしないなら…触ってもいい」
「ゆっくり触るね」
唇が重なる
そして…
「……!」
ホントに電流が走った気がした
それも身体中の隅々まで
「あ…はぁ…!」
重ねた唇から声が漏れる
どうにかなってしまいそうな快感
唯の手が下着の中に入り込む
直接その突起に触れる
すると電流の強さはさらに大きくなった
「ゆ…い」
「なーに?」
「イっちゃい…そう」
「律っちゃんイっちゃうの?」
「たぶん…んん!」
いままでイったことなんてなかったんだから、それは想像でしかない
「唯…私おかしくなっちゃうよ…唯」
「大丈夫だよ律っちゃん」
「ん…ダメ…ぇ」
「我慢しなくてもいいよ!」
「唯…イっちゃう…イっちゃうよぉ!」
「頑張れ律っちゃん!」
なぜか励まされる
でもツッコミをいれる余裕なんてとっくに無い
「唯!唯!」
「律っちゃん!」
「あ!あぁ!!!」
自分がどんな声を出したのかも分からなかった
全身を包み込む波に、ただ身体を預けていた
ゆっくりと波が引き、意識が鮮明になってくる
目を開ける
暗闇の中、唯が見つめているのがわかった
「大丈夫律っちゃん?」
「あんまり大丈夫じゃないかも…」
「いまどんな感じ?」
「なんかもうどうなってもいい感じ」
「もっとする?」
「たぶん死んじゃう」
「そっか…じゃあやめよっか」
「うん…ごめん」
「えへへー、大丈夫だよ」
「唯」
「どったの?」
「抱きしめてて」
「うん」
「明日起きるまでだよ?」
「うん」
「おやすみ」
「おやすみー」
…セミの大合唱で目をさます
ぼやけた目で左隣を見る
唯の寝顔
ずっと抱きしめててくれた
嬉しくて思わずキスしてしまった
トイレにいくために起き上がり、階段を下る
トーストの香り
「おはようございます」
憂の元気な声
「おはよ」
「もうすぐ朝ご飯できるから、お姉ちゃん起こしてきて下さい」
「オッケー」
トイレに入ると少し不安になる
(憂に聞こえてないよな?)
直接確かめるのは余計に怪しいから、何も言わずに唯の部屋に戻ることにする
「律さん」
階段の一番下で憂に呼び止められたら
「夕べは…その…おっきい声でしたね」
「え!?」
やっぱり聞こえてしまっていた
なんとか取り繕おうとする
「いや、あれは…」
「大丈夫ですよ!」
「え…?何が?」
「フフ…」
意味不明な言葉と微笑み
「大丈夫ですから…」
「こんどは私の部屋にも…きて下さいね!」
「へ!?」
まさかの姉妹丼www
468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 01:21:06.15:QmBMqUlnO「もちろんお姉ちゃんがいないときに、ですよ?」
いま私はどんな顔をしているのだろう
憂に曖昧な返事を残して階段を昇る
やっぱり浮気になるのかな?
そう考えて苦笑した
ただ1つ言えることは…
私はもう、この姉妹から逃れられなくなってしまった
唯を起こす
その寝顔を見て
それも悪くないな、と思った
おわり
乙!
唯の天然攻めと律の心の中の突っ込みが美味しすぎた
475:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 01:34:27.54:Asf/6yhq0唯の天然攻めと律の心の中の突っ込みが美味しすぎた
乙乙
体は冷えたけど
心はぽかぽかれす(^p^)
492:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 08:40:31.89:QmBMqUlnO体は冷えたけど
心はぽかぽかれす(^p^)
おはようございます
今日は病院いったあと会社に顔を出してきます
夕方まで残ってたらさわちゃん×紬をちょっとハードな感じで書いてみます
517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 17:17:40.09:QmBMqUlnO今日は病院いったあと会社に顔を出してきます
夕方まで残ってたらさわちゃん×紬をちょっとハードな感じで書いてみます
やっぱり鬱展開になりそう
あと、不快な表現も出てきそう
だから今のうちに謝っとくw
521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:00:19.72:QmBMqUlnOあと、不快な表現も出てきそう
だから今のうちに謝っとくw
初めてさわ子先生のお部屋に呼ばれたのは、卒業式から3日後だった
私だけ呼ばれたのは不思議だったけど、やっぱり嬉しかった
だってさわ子先生を独り占めできるから…
「いらっしゃい、ムギちゃん」
笑顔で迎えてくれた先生にとびっきりの笑顔を返す
差し出されたクッションさえ愛おしかった
卒業記念だから
そう言ってシャンパンのコルクを抜く
乾杯しただけなのに、何だか大人になった気分
だけど…
本当はもう少し高校生でいたかった
さわ子先生の姿を目で追い続けていたかった
グラスを持った先生と目が合う
私の気持ちをすべて見透かされているような気持ちになって、顔が熱くなった
「ムギちゃんが一番綺麗になったね」
最高の褒め言葉
「さわ子先生のほうがずっとずっと綺麗です!」
少し怒ったような口調になってしまったけど、それは私の本心だった
「ねぇムギちゃん?」
「なんでしょう?」
「私のこと好き?」
「え!?」
質問の意図がわからず絶句してしまった
「えっと、それは…」
俯いたままでグラスを弄る私
「好き?」
思い切って顔をあげると先生に向かって叫んだ
「好きです!ずっと大好きでした!」
真っ直ぐだなあ…
527:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 18:22:15.32:QmBMqUlnO言い終わった瞬間、涙が溢れた
さっきまで大人になった気分だったのに、いまは子供のように泣きじゃくっている
「ありがと」
どこまでも優しい微笑み
「私もムギちゃん大好きだよ」
「…ホントですか?」
「ひどーい!先生を疑うの?」
今度は悪戯っぽい微笑み
「いえ、その…ごめんなさい!」
「ウフフ、ウソウソ」
そう言って私の隣に座り直す
「…………」
緊張して身体が堅くなる
でもそれ以上に嬉しかった
一番大好きな人の隣で呼吸をしている
それだけで充分幸せだった
「手、つなごっか?」
先生が甘く問いかける
「あ、はい!」
ブラウスで右の手のひらを擦ると、先生に差し出した
その手を優しい温もりが包み込む
また涙が溢れる
自分はいま世界で一番幸せだと、本気で思った
触れ合った肩と手のひらからさわ子先生の体温が伝わってくる
それを自分のものにしたくて、繋がれた手に左手を添えた
温かい両手
心の中はもっともっと温かかった
「ムギちゃん」
「こっち向いて」
先生と視線が交わる
私は自分から目を閉じていた
唇からも先生の体温が伝わってきた
「さわ子先生…大好きです」
「うん、私もだよ」
「先生!」
さわ子先生に抱きつく
はしたないと思われちゃったかな?
ちょっと心配だったけど、先生は何も言わずに抱きしめてくれた
優しく優しく、私の背中と頭を撫でる
「ムギちゃん」
「はい?」
「ベッドいこっか」
そう聞かれた私は、一瞬の躊躇もなく答えた
「はい…」
先生に手を引かれベッドへと誘導される
本当はお姫様だっこして欲しかったけど、女性同士だから諦めた
「良いの、ムギちゃん?」
「…はい」
ベッドに仰向けになりながら、私は精一杯の気持ちを込めて頷いた
先生の綺麗な指がブラウスのボタンを外す
1つ外されるたびに鼓動が早まる
前がはだけられお気に入りのブラジャーが露わになった
そのままブラウスを脱がされ、次にスカート…
「自分でホック外せる?」
無言で頷き言われた通りにした
胸を隠していた存在が取り除かれ、恥ずかしさが込み上げてくる
「綺麗!」
またさわ子先生に誉められた
今度は激しいキス
そして耳から顎、そして首筋を柔らかい舌でキレイにしてくれた
先生に抱きつき吐息を漏らす
私のすべてを先生のものにして欲しかった
舌が鎖骨を通り乳首へ
ギュッ、と力を込めて先生の身体を抱きしめた
「ん…先生…」
「気持ちいい?」
「はい…あ…」
好きなことして下い
そう言いかけたけど、こんどこそ"はしたない"と思われそうだったから堪えた
どんどん敏感になっていく身体
それに比例するように満たされていく心
「可愛いよムギちゃん」
先生は何度も言ってくれた
上半身を丹念に舐められ、そして撫でなれた
先生に触れられたことのある部分がどんどん増えていく
それがとても嬉しかった
「また自分で脱げる?」
その言葉が何を指しているのかわかったから、また無言で頷いた
最後の一枚を脱ぎ、生まれたままの姿になる
ゆっくりと開かれる両脚
「自分で触ったことある?」
「え?いえ、あの…」
「あるんだぁ」
「ご、ごめんなさい…」
「誰のこと考えながら?」
虐められているような気がしたけど、嫌な気分にはならなかった
「さわ子先生です…」
「ホントにぃ?」
「本当です!」
私の大声に驚く先生
「ごめんね、ムギちゃん」
お詫びにキスをくれた
そして指を舐めると、一番敏感な場所を撫でる
「ふ…ぅん…ぁ…」
自分で触りながら想像していた場面
思い描いていたより何倍も気持ちいい
何倍も幸せになれる
「イき…そうです…」
「もうイっちゃうの?」
「だって…だって…」
「イきたい?」
無言で何度も頷く
でも私が絶頂を迎えそうになるたび、先生は動きを止める
「イジワルしないで下さい…」
声を詰まらせながら哀願する
「まだダメだよ」
やっぱり虐められている
でも…
それが快感を大きくしていること気付く
「舐めてあげるね」
私が頷く間もなく、顔を股関へと移動させる
ヘンな匂いしてないかな…
汚い形してないかな…
そんな考えが頭の中をよぎる
だから
「ここも綺麗だよ」
その言葉に救われた気持ちになる
小さくて柔らかいさわ子先生の舌
それが細かく動くたびに、大小の波が私の身体を揺らした
「んん!はぁ…ぅ…ん!」
また何度も絶頂を迎えそうになる
そしてそのたびに、先生は動きを止める
「せん…せい…ハァ…おかしくなりそうです…」
「じゃあちゃんとお願いしてごらん?」
「イかせて…下さい…」
「うん、じゃあ入れてあげるね」
「はい…」
先生と一つになれる…
叶わないと思っていたのに…
幸せすぎてまた泣いてしまった
「怖い?」
私の涙が先生を勘違いさせてしまったみたいだった
慌てて首を横に振る
「違うんです!嬉しくて…」
先生はちょっとだけ不思議そうな顔したけど、すぐに微笑んだ
「幸せ?」
「はい…」
「んー!ムギちゃん可愛いすぎっ!」
キツく抱きしめられる
この人のために何でもしたいと思った
この人に喜んで貰えるなら、どんなことでもしたかった
先生の指が入り口の辺りで動く
そして何かをかき分けるように中に入ってきた
キツく閉じられた部分を押し広げるように中へ中へと入ってくる
痛みに呻き声が漏れる
たけど先生のためだったら、それに耐えるくらいわけもなかった
「大丈夫?痛くない?」
先生の優しさにまた涙ぐむ
「大…丈夫です…」
先生に心配をかけたくない一心で声を絞り出した
「ムギちゃん大好き」
「私も…さわ子先生が大好きです…」
「何でも言うこと聞いてくれる?」
「はい…」
痛みよりも大きな喜悦を身体全体で感じながら、先生の問いかけに答える
「約束だよ?」
「はい…」
「ほら、もうイっても良いんだよ?」
「ハァ…ハァ…ん…くぅ…」
両手でシーツを掴む
身体が弾け飛びそうになる
「先生!さわ子先生!」
身体がベッドの中へと沈んでいくような感覚が全身を包み込んだ
最初に音が消えた
そして温かい光と空気に包みまれたような感覚
さわ子先生以外のすべてが世界から消えてしまったように思えた
ゆっくりと引いてゆく波
瞳が濡れていることに気付いた
「さわ子先生…」
呟いてみる
温かなものが右手を包む
その温もりが逃げてしまわないように、何度も何度も名前を呟いた
余韻の中で目を開ける
さわ子先生の顔
安心して再び目を閉じる
頬を撫でられる感触
「ムギちゃん」
「…はい」
「大好き」
「私もです…」
「さっきの約束、忘れちゃダメだよ?」
「え…?」
「何でも言うこと聞いてくれるって」
「…忘れません、絶対…」
だって本気の約束だったから
「時間大丈夫?」
「あ、何時でしょう?」
「もうすぐ10時」
「帰らなきゃ…」
思いっきり残念そうな声
「来週月曜日にまたいらっしゃい」
「はい」
「一週間なんてすぐだよ。そんな顔しないの!」
きっととびきり残念そうな顔してたんだろうな
先生を困らせないように、もっといい子になりたかった
やっぱり一週間は長かった
先生のことを考えるたびに身体が熱くなった
でも、自分で触るのは止めておいた
だって我慢すれば
きっとあの日より何倍も幸せになれるはずだったから
お部屋のカレンダーに付けたハートマークを1日に何度も見返す
そしてそのたびに時間の流れる遅さを呪った
約束の日は朝5時に目が覚めてしまった
読書をしてもピアノを引いても、頭の中はさわ子先生でいっぱいだった
着ていくお洋服と下着を2時間かけて選んだ
そしてそれを脱がされる場面を思い描き、身体全体を熱くした
やっと時間が私に追いつき、先生のお部屋へと向かう
インターホンを押すと先生の声が返ってくる
想像で補っていたより何倍も綺麗で艶っぽい声
中に招き入れられ玄関で抱きしめ合う
何度もキスを交わす
そしてその場で服と下着を脱がされた
立ったままの私を先生が弄ぶ
私をキッチンに座らせると両脚の間に跪きく
そして、先生の手によって少女ではなくなってしまった部分に吸い付いた
「は…あぁ…先生…」
我慢し続けていた身体はすぐに反応を示した
先生の髪を撫でながら情欲のままに快楽を受け入れた
私が果ててしまうとベッドへ誘い、何度も絶頂に導いた
初めての日より遥かに大きな喜悦を味わいながら、すべてを先生に委ねた
「何でも言うこと聞いてくれる?」
「…はい」
「絶対だよ?」
「…絶対です」
同じやりとりを何度も繰り返す
疲れ果ててしまった私がベッドから起き上がれずにいると
「ムギちゃん、お願いがあるの」
少し申しわけなさそう顔で言った
「そんな顔しないで下さい。私にできることであれば何でも」
「ありがとー!実は手伝って欲しいことがあるの」
「はい、なんでしょうか?」
「これ付けて?」
丸められたら布のような物を差し出す
手に取り広げてみる
「アイマスク…ですか…」
胸が高鳴る
そういうこともしてみたいって、ほんのちょっとだけ思ってたから
「うん。最初は怖いかもしれないけどすぐに慣れるから」
「…はい…先生のためなら」
「ありがと!ムギちゃん大好き!」
「ふふ。私も大好きです」
渡されたアイマスクを付ける
さわ子先生の顔を見れないのは少し残念だった
「じゃあ入って貰うね」
「え?」
言葉の意味がわからず聞き返す
だけど先生は答えてくれない
数秒後にドアが開き、聞いたことのない声がした
男の人の野太い声だった
オイ、バカ、ヤメロ
567:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 21:16:35.79:QmBMqUlnO「え?え?」
戸惑いながら、毛布で身体を隠す
そしてアイマスクに手をかけた
「あ、ムギちゃん!」
先生の声に手が止まる
「外しちゃダメ」
「だって…だって…」
「うおー、超可愛いじゃん!」
野太い声が部屋中に響く
「先生…この方は…?」
「先生のお友達よ」
「こんばんはー」
「………はい」
「この人にね」
先生が口を開く
「先生がムギちゃんにしたのと同じようなことさせてあげて欲しいの」
「でも…そんなの…」
身体が震えてくる
「約束したでしょう?」
「…え?」
「何でも言うこと聞いてくれるって」
「そんなの…そんなの…」
恐怖で口が回らない
「約束破るの?」
「…………」
「ムギちゃんのこと嫌いになっちゃうなー」
「そんなのイヤです!」
「じゃあちゃんと言うこと聞いて?ね?」
それでも返事をするのはためらわれた
「ムギちゃん…」
肩を落とすような声
それを聞いた私は、ほとんど無意識に言っていた
「や、やります!やり…ます…」
男の人に触れられるのは怖かった
だけど…
先生に嫌われるのはもっと怖かった
「ありがとムギちゃん!大好き!」
そう言って私の頭を撫でる
そして小声で男の人に話しかける
「じゃあ、終わったらメールして」
「オッケー」
「中に出さないでね」
「わかってるって」
「フェラも止めといったほうがいいかも。たぶん噛まれるわよ?」
「ひー、おっかねー」
ドアが開けられ、そして閉じられたら
毛布にくるまって震え続ける私
「ムギちゃんって言うんだー可愛いねー」
野太いのに軽い声
ガサガサした手のひらが私の腕に触れた
「………ッ!!」
思わずに振り払う
「あー、いいのムギちゃん?さわ子先生に嫌われるよ?」
ビクッ、と身体が反応する
「…ごめんなさい」
うなだれたまま謝る
「なんか気分悪くなったなー」
「ご、ごめんなさい!もうしませんから!」
「うーん」
嘲笑まじりの声
「じゃあ、して下さいって言えたら許してあげる」
「……………ホントですか?」
アイマスクは涙でグシュグショになっている
「して下さい…」
「聞こえないんだけどー」
「して下さい!して!…下さい…」
「仕方ないなー、ってかムギちゃんスケベだね!」
屈辱感で頭がクラクラする
慌てて先生の顔を思い浮かべる
(さわ子先生…)
さわ子先生ならきっと
私の身体を綺麗にしてくれるハズだよね…
全身を舌で拭って幸せな気持ちにしてくれるよね…
祈るような気持ちで自分自信に問いかけた
荒々しく毛布をはぎ取られる
仰向けになるよう命じられ、言われた通りにする
…さわ子先生のために
衣擦れの音で男の人が服を脱いでいるのがわかった
その音が止むとゴツゴツした腕に抱きすくめられ、唇を吸われる
嫌悪感と不快感
歯を食いしばって耐える
ただ荒々しいだけの愛撫が続く
現実から逃避するために軽音部のみんなのことを考える
だけどすぐ止めた
そんなことのために思いだすのは、彼女たちに失礼だったから
両脚を大きく広げられると、熱くて固いものが身体の中に入ってきた
それが何なのかは考えないようにした
男の人の息づかいが荒くなる
出たり入ったりする何かがさらに熱をおびる
下卑た声で何かを叫ぶ
そして私からそれを抜き取ると、お腹の上に熱い液体を振りまいた
しばらくして再び衣擦れの音
その音でお手伝いが終わったこを知った
ドアが閉まる音がしたからアイマスクを外した
さわ子先生が戻ってくるまでに泣き止みたかったから
心配をかけたくない…
わがままだって思われたくない…
嫌われるたくない…
再びドアが開く
さわ子先生の声
「おつかれー」
「…はい」
「ほら、早くシャワー浴びちゃいな?」
「…洗ってくれますか?」
「あ、ごめーん!ちょっと疲れちゃってるから」
「…いえ、大丈夫です」
一人でシャワーを浴びながらスポンジで身体をこする
肌がどんどん真っ赤になる
吐き気がしたけど、浴室を汚したくなかったから我慢した
身体は汚いままのように思えたけど、先生に心配かけたくないからお湯を止めた
浴室から出ると、テレビを観ている先生にお礼をいった
「…シャワー…ありがとうございました」
「うん。早く帰らないと怒られてちゃうわよ?」
先生はこちらを向いてはくれない
「先生…」
「なーに?」
「大好きです…」
やっとこちらを向いてくれた
そして手招きする
近付いた私を抱き寄せキスしてくれた
「私もムギちゃん大好き」
やっと笑顔になれた
「来週の月曜日もお願いできる?」
「……はい。先生のためなら」
その答えに頷くと、もう一番キスしてくれた
それだけで汚れが洗い流されたような気がした
それから毎週月曜日は、先生のお部屋にお邪魔するようになった
最初に先生に気持ちよくして貰ったあと、先生のお手伝いをした
いろいろな男の人がいることを知った
ゴツゴツした人、ブヨブヨした人
汗臭い人、香水臭い人
小指の無い人もいた
指を絡ませるようして手を握られたとき、それに気付いた
障害を持っている人なんだな、と思った
だから他の女の人とは、私にしているようなことができないんだ
さわ子先生はそういう人たちの手助けをしている
そのお手伝いをしている自分が、とても誇らしかった
ズルいとは思ったけど演技することも覚えた
気持ち良さそうな声を出すと男の人が果てるのが早くなる
早くさわ子先生に戻ってきて貰いたかったから、頑張って演技した
半年がすぎると、声に聞き覚えのある男の人が増えてきた
「ムギちゃんが頑張ってるからよ」
そう、さわ子先生に誉められた
誉められると、もっともっと期待に応えたくなった
高校のときの物理の先生に似た声もあった
他にも体育と歴史と…
それから教頭先生
だけど声の主が誰であろうと、もうどうでも良かった
さわ子先生から誉めて貰いたいだけだった
だけど徐々に、先生から触れて貰える時間は減っていった
嫌われたのかな…
直接聞く勇気の無い私は、その分お手伝いを頑張った
一年が過ぎ、また桜の季節がやってきた
もう3ヵ月くらい先生から触れて貰っていない
お手伝いを済ませたあとで溜まっていた食器を洗う
勇気を振り絞った
「私のこと好きですか?」
「ん?あぁ、大好きよ」
「………」
「それ終わったら肩揉んでー」
「はい」
…あぁ
先生は遠いところに行ってしまった
追いかけなきゃ
私は先生のものなんだから
食器を洗い終わり先生の後ろに立つ
「強めにお願いねー」
「はい」
もう一番私を見て欲しかった
笑って欲しかった
身体中を綺麗にして欲しかった
だから追いかけなきゃ
両手を振り上げる
そして
握りしめた包丁を一気に振り下ろした
いけー、さわ子を殺ってしまえー!
603:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:04:40.46:QmBMqUlnO先生が何か叫んでいる
構わずに振り下ろす
何度も何度も…
先生の血
綺麗な赤色だった
こんなに綺麗な血の持ち主が、悪い人なわけがない
私の大好きなさわ子先生は、やっぱり綺麗な人だったんだ
先生が床に崩れ落ちる
血が水たまりをつくる
私は全裸になり、その真ん中に跪いた
先生の血で全身を洗い流す
汚れた私の身体を綺麗にして欲しかった
血にまみれた手を股間にあてがう
先生に触って貰っているような気持ちになる
手を動かし続けた
最初はゆっくり
だんだんと早く
一番汚れている部分は、一番丁寧に洗わなきゃ
絶頂がせり上がってくる
「先生!さわ子先生!」
懸命に名前を呼んだ
早く先生に追いつきたかった
全身を覆う波
今までで一番大きな波
先生の血の中でその波に包まれながら
私は
左の首筋に包丁の刃を走らせた
ギターの弦が切れるような音がしたあと、首筋から血が噴き出した
先生と同じ色
良かった…
私も綺麗なままでいられたんだ
先生の血と私の血が混ざり合い、溶け合う
大きくなっていく水たまりの中に身体を横たえ、懸命に手を伸ばす
さわ子先生…
しっかりと手をつなぐ
私たちは
二人だけのものだった
大好きなさわ子先生に、やっと追いつけた気がした
先生の顔を見ながら最後の息を吐き出す
やっと笑ってくれた気がした
おわり
終わった…
とりあえず一言
ムギごめん…
608:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:18:04.16:JZ2vEa3K0とりあえず一言
ムギごめん…
鬱ENDは最初から言ってたことだからな
おk
じゃあ、ちょっとあの、最初の電車に戻ろうか
澪と梓がトイレに行った後の律唯だ
613:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:23:20.41:pxR7UPVb0おk
じゃあ、ちょっとあの、最初の電車に戻ろうか
澪と梓がトイレに行った後の律唯だ
予想以上の救いの無さに泣いた。
615:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 23:24:41.99:Z4kzErzbO最初に鬱ED告知がなければ発狂してた
百合レズに野郎は入り込めないんだと再認識させられた
乙!
673:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 15:01:54.72:c6pJkWB4O百合レズに野郎は入り込めないんだと再認識させられた
乙!
では書いていきます
若干のロマンチック()と多量の甘々成分が含まれる予定です
あと、濡れ場はありますが澪梓のときみたいなエロエロな感じにはならないかも
相変わらずのゆっくり投下なので、気長にお待ちください
澪「It's automatic♪」
674:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 15:13:34.11:c6pJkWB4O若干のロマンチック()と多量の甘々成分が含まれる予定です
あと、濡れ場はありますが澪梓のときみたいなエロエロな感じにはならないかも
相変わらずのゆっくり投下なので、気長にお待ちください
澪「It's automatic♪」
携帯電話のラジオから流れるメロディーに合わせて、一緒に歌詞を口ずさむ
それが波の音と溶け合いながら夜の海に消えていく
半月前よりも涼しくなった潮風が髪を撫でてる
少し騒ぎすぎたせいか、ちょっと喉が痛かった
「澪さん」
感傷に浸っていたところで背後から名前を呼ばれた
ビックリして振り返ると…唯?
「あ、いまお姉ちゃんだと思ったでしょ?」
そう言って髪をアップにしてみせする
「憂か…ビックリさせるなよ」
「えへへ、ごめんなさい。眠れないんですか?」
「うん」
「みんなもうグッスリですよ」
携帯の時計に目をやった
すでに午前3時を回っている
私たちは8月21日の律の誕生日会を開くため、軽音部メンバーに和、憂、純を加えた8人でムギの別荘を訪れていた
「この前合宿したばっかじゃねーか!」
と律は駄々をこねたけど、他に良案もなかったからここに落ち着いたのだった
「ホント、髪下ろすと唯にそっくりだよなぁ」
「ありがとうございます、えへへ」
あまり誉めたつもりはなかったけど、本人が喜んでるんだからいっか
「憂も眠れないのか?」
「枕が替わるとどうも…」
「唯のお腹を枕にしてやったら?」
「別の意味で眠れませんよ!」
どんな意味だよ
いつだったか律が
「憂、私の妹になってくれ!」
って言ってたけど、気持ちはよくわかる
聡を見て弟が欲しいとは思わないけど
「それ、なんて曲ですか?」
さっきとは別の曲がラジオから流れている
「なんだっけなー」
海がありますか
海がありますか
あーあーあー、海が
あなたの街にはありますか
私の街には無かったけど、いま目の前にはあった
「いい歌詞ですね」
「だね」
都会の空に
星をください
雲のすき間に
星をください
2人で一緒に空を見上げる
星はたくさんあった
「恋人同士だったら」
憂が照れた口調で言う
「あれが君の星だよ、とか言うんですよね?」
「いつの時代の恋人だよ」
「え!いまは言わないんですか!?」
「もし彼氏から言われた体温計で熱計ってやる」
「えぇ!澪さん彼氏いたことあるですか!?」
「ぐ…無いけど…」
「絶対モテと思うんですけどね」
「モテてる…女子高生に」
憂が思わず噴き出した
「クラスの子たちから羨ましがられます」
「なんて言って?」
「澪先輩と仲良くして貰えていいなぁ、って。澪さん綺麗でカッコイいですから」
「…恐縮です」
たまには可愛いと言われたい
「でもお姉ちゃん言ってました」
「なんて?」
「澪ちゃんはホントは甘えん坊なんだよ、って」
…悔しいけど正解
「甘え方がわからないんだよなぁ」
「照れ屋さんですからね」
それも正解
仮に彼氏ができたとしても、甘々な空気は作り出せない気がする
「憂は甘えさせるの上手そうだよな」
「お姉ちゃんのことですか?甘やかしてるつもりまないんですけど…」
「器大きすぎ…憂みたいな人が相手なら甘えれるかも」
「えへへ、嬉しいです」
一度でいいからこんな可愛い照れ笑いをしてみたいものだ
「まだ恥ずかしいですね…」
「ん?何が?」
「呼び捨てにされるの」
「自分から言い出したのに」
「えへへ」
みなさんともっと仲良くなりたいから、呼び捨てでいいです
誕生日会で憂が切り出すと、純もそれに同調した
名前の後ろの"ちゃん"、を取っただけなのに、それまでよりもずっと親密になれた気がした
「唯はどんな感じで甘えるんだ?」
「うーん。アイスー、とか膝枕ー、とか」
「膝枕かぁ。よくママにして貰ってたなぁ」
「してあげましょうか?」
「え?いや、恥ずかしいからいいよ…」
「澪さん照れてる。可愛いです」
久しぶりに可愛いと言われ、さらに照れる
砂浜の上に憂が正座する
「はい。どうぞ澪さん」
「え、ホントにするのか?」
「はい」
そんなにキッパリ言われたら断れないじゃないか…
「じゃあ、ちょっとだけ…」
頭を唯の太ももに載せる
「うわー…」
「どうかしましたか?」
「これはヤバい…」
「何がですか?あんまり良くないですか?」
心配そうな声で憂が聞いてくる
「いや、逆…落ち着きすぎてヤバいんだ…」
「それなら良かった。いっぱい落ち着いてくださいね」
膝枕され、さらに頭を撫でられながら夜の海を見る
波の音がさっきまでとは違って聞こる
いつの間に憂と手をつないでいた
いままでにあったいろんなことを話した
哀しかったことや、いま不安に思っていることも
憂はずっと髪を撫でながら聞いてくれた
目の前の海に包み込まれているような気分になってくる
「うい…」
自分でも驚くぐらい甘えた声
「どうしましたか?」
「だっこ…」
「はい。良いですよ」
どこまでも優しい声
私は起き上がり、憂の胸に顔をうずめた
そっと抱きしめる憂
ゆっくり背中をさすってくれる
「澪さん赤ちゃんみたいです」
憂が笑う
幼児退行というやつだろうか
ホントに赤ん坊になった気分
「うい…」
「どうしましたか?」
「おっぱい…」
「え?おっぱい出ませんよ?」
それは当たり前だ
「…吸いたいんですか?」
「…うん」
憂も赤ん坊をあやしている気分になっているのかもしれない
「…だめ?」
なぜか涙声になる私
その声が母性本能をくすぐったらしい
「恥ずかしいですけど…良いですよ」
「…うん」
シャツの前をはだける憂
小さな膨らみが2つ
その一つに吸いつく
「…くすぐったいです」
それでも吸い続ける
「…美味しいですか?」
吸いながら頷く
ホントに泣きそうになってきた
普段どんなに強がっていても、やっぱり私には甘えさせてくれる人が必要だった
何も言わず、そして何も聞かずに…
さっきの曲が頭の中に流れる
It's automatic
側にいるだけで
愛しいなんて思わない
ただ必要なだけ
淋しいからじゃない
I just need you
いま私には憂が必要だった
「うい…」
「どうしました?」
「呼んだだけ…」
クスッ、と笑う憂
「んー…」
意味不明な唸り声をあげてみる
「どうしました?」
「何でもない…」
さっきと同じ笑い方
おっぱい吸い始めよったww
707:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 17:29:42.59:c6pJkWB4O「うい…」
「なんですか?」
何度呼びかけても同じ優しさで返事をしてくれる
「ちゅー…」
「え?」
「したい…」
「え?え?」
「…だめ?」
「ほ、ほっぺたなら…」
「ほっぺじゃやだ…」
「えっと…唇ですか?」
「…だめ?」
「し、したことないから…」
「みおもない…」
ついに自分を名前で呼び始めてしまった
「み、澪さん?」
「ちゃん付けちゃやだ…」
「え、でも…」
「みおがいい…」
「えっと、えっと…じゃあいまだけ…」
「ずっと…」
「ふ、二人きりのときだけなら…」
「うん…」
「えっと…それで…キス…するんですか?」
「ちゅーだよ?」
「あ、はい…ちゅーするんですか?」
「…だめ?」
「わかりましたからそんな顔しないで下さい」
私はいまどんな顔になっているんだろう
「じゃあ…その…し、失礼します!」
丁寧に挨拶してから唇を重ねる
ギュッと憂を抱きしめた
唇が離れる
「ごめんねうい…」
「謝らないで下さい」
「うん…」
「うい…」
「なんですか?」
良かった
まだ優しい声のままだ
「もっと…」
「ちゅーですか?」
「うん…」
再び唇が重なる
憂の上唇に吸いつく
憂が微かに反応する
「うい…」
「なんですか?」
「さわって…?」
「どこをですか?」
「…むね」
「…自分のはおっぱいって言わないんですね」
「…恥ずかしいもん」
「私だって恥ずしかったんですけど…」
「…ごめんね」
叱られて泣く子供のような声で謝る
クスッ
また憂が笑う
「そういうこと…してみたいんですか?」
「…ちょっとだけ」
「ホントにちょっとだけですよ?」
「…うん」
そう言って自分のシャツをはだける
「え?直接ですか!?」
「みおも直接さわったよ?」
「そうですけど…」
「………」
「お願いですからその顔は止めて下さい!」
また泣きそうな顔になっていたんだろう
「じゃあ…触りますね…」
「…うん」
憂の手がそっと乳房を覆う
「ん…」
「え?え?」
「やめちゃやだ…」
「だって澪さ…みおが変な声だすから…」
「だって…気持ちよかったから…」
「そ、そうなんですか…?」
「うん…」
ラジオが止まる
携帯の充電が切れたみたいだ
波の音だけが私たちを包む
「もっと…して欲しいですか?」
「うん…」
「私も一応、その、高校2年生なので…」
「…?」
「その…そういう気分になっちゃうかもしれません…」
「うん…いいよ」
憂の頬にキスする
「ういに…いっぱい触ってほしい」
憂と見つめ合う
先にキスしてきたのは憂のほうだった
憂の声と同じで優しいキス
ゆっくりと私のシャツを脱がせた
そして脆く壊れやすいものを扱うような手つきで私の乳房を揉む
「…ん」
人差し指で乳首を弄る
「…ぁ…んん」
「痛くないですか?」
「…大丈夫だよ」
さっき私がしたみたいに、乳首に吸いく
「…ゃ…んッ」
憂のシャンプーの香りがする
とても甘い香り
「…美味しい?」
無言で頷く
「うい…」
「なんですか?」
「ちゅー…」
私の求める通りにしてくれる
「えっと…どこまで平気ですか?」
「…?」
「だからその…どこまで…しても平気ですか?」
憂の瞳が潤んでいる
私の瞳も同じきっとなんだろう
「ういのしたいこと全部していいよ…」
本気でそう思った
「えっとじゃあ…痛かったらちゃんと言って下さいね?」
「…うん」
少しのあいだ何かに迷うような表情をしていたけど、やがて私のジーンズを脱がし始めた
腰を浮かすことで私もそれを手伝った
「えっと…下着はどうしますか?」
「ういに任せる…」
「砂…入っちゃいませんか?」
砂浜でこんなことした経験なんて無いんだから(砂浜に限らないけど…)、聞かれてもわからない
「たぶん大丈夫…かな?」
曖昧に答える
「でも、傷とか付いちゃった大変だから…」
こんなときでも生真面目な憂
「下着はこのままで」
「うん。ういの好きにして」
私の後ろに回り込み、背中から抱きしめる
首筋にキスされると、それだけで鳥肌が立った
「あとで一緒にお風呂はいろ?」
また甘えてみる
「はい。良いですよ」
浴室でもしてほしいな、ってちょっとだけ思った
「触りますよ?」
「聞かないで…」
憂の手が下着の中に入ってくる
「…ハァ…ん…ふ…」
憂の手がぎこちなく動く
「うい…ん…ういぃ…」
「気持ち…いいですか?」
「…聞かないで」
憂の指が動くたびに、股関からイヤらしい音が聞こえてくる
「もっと…してほしいですか?」
「え…?」
「もっと…触りってほしいですか?」
「そんなこと聞かないで…」
「言わなきゃ…止めちゃいます」
「…え?うい?」
「止めて欲しいんですか?」
「え…えっと…止めないでほしい…」
憂の動きが強く大きくなる
そういう気持ちになっちゃうかもしれません…
…私が想像してたのとはだいぶ違ったようだった
「ハァ…ハァ…ぁン…んん…」
憂によって激しい快楽を与えられながら、少し考えてみる
捕まってしまったのはどちらなのだろうか?
なんとなくだけど、自分からクモの巣に飛び込んでしまったような気がする
「みお…」
憂が名前を呼んでくれる
「うい…ぁン…イっちゃうよぉ…」
「イっても良いですよ…」
「ハ…ァア…ういも…気持ちよくしてあげたい…」
「じゃああとで交代ですね」
クスッ
いままでより少しだけ悪戯っぽく笑った
「うい…イっ…ちゃう…イっちゃうよぉ!」
気が付くと自分でも腰を動かしていた
憂の動きがさらに早くなる
私のために、こんなにいっぱいしてくれている
愛おしくて何度も名前を呼ぶ
「うい…うい!」
「みお!」
「ぁ…んぅ!!!!」
喜びが逃げていかないように両脚を閉じる
憂から与えられたら快楽を一滴もこぼしたくなかった
痙攣を始めた私の身体を憂が抱きしめてくれた
「ハァ…ハァ…うい?」
呼吸を整えながら名前を呼ぶ
「なんですか?」
自分だって疲れているはずなのに、やっぱり優しく答えてくれる
「ちゅー…」
「甘えん坊」
そして優しくキスしてくれる
「可愛いかったです、みお」
「ほんと?」
「はい」
可愛いって言ってくれる…
憂は立ち上がるり、膝が濡れるくらいまで海に入った
「ちょっと冷たいです」
月明かりが波に反射してキラキラ輝く
私も同じ場所までいき、また抱きしめあう
2人で空を見上げた
「あの小さくて可愛いのがういの星」
一番高い場所を指差しながら言う
「素敵ですね」
照れたように微笑む
薄れていく夜の中、お互いを抱きしめた続けた
私たちの街には無い、大きな海に撫でられながら
おわり
素晴らしい
740:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/07(木) 20:13:52.76:DU8K6kr10乙!
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