- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:49:41.40:lxRFAGrZ0
…
憂「ひ、平沢憂です」
憂「えっと…みんなと仲良くして、楽しい中学校生活にできたらいいなと思ってます」
先生「はい、ありがとうございました。では次の人…」
ガタ
憂「…」ドキドキ
「…」ジー
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:50:23.00:lxRFAGrZ0
~休み時間
憂(ふぅ、終わったぁ)
憂(緊張するなあ…)
憂「…」キョロキョロ
憂(知ってる人いない…)
憂(どうしよう…お姉ちゃんのところに…)
憂(ってダメダメ!がんばってお友達作らなきゃ!)
「ねえ!」
憂「ひゃいっ!?」
純「ぷっ!びっくりしすぎー!」ゲラゲラ
憂「…えと…あなたは?」
純「はぁ?さっき自己紹介したんだけど!」
憂「ご、ごめんなさい緊張してて…」
純「ひどっ!…あんたは平沢だっけ?」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:51:03.05:lxRFAGrZ0
憂「う、うん」
純「ふーん…」ジロジロ
憂「あ、あの」
キーンコーン…
純「あ、もう始まる。じゃ」
憂「あ…」
憂(お名前きくのわすれちゃった…)
憂(せっかくのチャンスだったのに)
憂(……なにしてるんだろ)
憂「はぁ…」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:51:43.15:lxRFAGrZ0
~
先生「では係を決めたいと思います」
憂(どうしよう…みんな二人ずつだ)
憂(知らない人と一緒になっちゃう)
憂(…って積極的にいかなくちゃ)
純「平沢さーん!」
憂「あ…」
純「平沢さん係ナニにすんの?」
憂「えっと、まだ…」
純「ふーん。何も出来なさそうだもんねえ」
憂「!」ガーン
先生「こちらの列の人から黒板に記入してください」
純「あ、ほら早く行きなよ」
憂「う、うん」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:52:23.34:lxRFAGrZ0
憂(うわ、みんな決めるのはやい…)
憂(あわわわ…これでいいや!)
カキカキ
憂(…ふぅ)
先生「では次の列の人」
憂(何にしちゃったんだろ…)
憂(…体育係…うわぁ、大変そうだ…)
憂(…ん?)
純「…」カキカキ
憂(あれ、あの子も体育…)
憂(鈴木純ちゃんかぁ…体育好きなのかな?)
憂(でもなんだか安心しちゃった)
純「…」ジー
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:53:03.51:lxRFAGrZ0
憂「あの!よ、よろしくね!」
純「ん?なにが?」
憂「えっ、係一緒だから…」
純「あーそうなんだ」
憂「う、うん」
純「ふーん。よろしく」
憂「うん!よ、よろしく!」
純「…で?」
憂「え?」
純「まだ何か用あんの?」
憂「う、ううん…」
純「じゃ、バイバーイ」
憂「うん…」
トボトボ
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:53:43.95:lxRFAGrZ0
憂(何か悪いことしちゃったかなぁ)
憂(お友達になれると思ったのに…)
「ういー?」
憂「?」クル
唯「あ、ういー!」
憂「お姉ちゃん!」
タタタ
唯「どう?大丈夫だった?」
憂「う、うん」
唯「お友達はできたー?」
憂「……ううん」
唯「ふふふー、大丈夫。憂ならいっぱいお友達できるよ」ナデナデ
憂「うん、ありがとうお姉ちゃん」
唯「何かあったら私のところまでくるんだよ」
憂「うん」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:54:24.28:lxRFAGrZ0
唯「……もう授業始まっちゃう。じゃあね」
憂「うん、ばいばい」
憂(お姉ちゃんも来てくれたんだし、がんばらなくちゃ!)
憂(よーし…!)
~
唯「ただいまー」
唯「ういー?」
憂「……あ、お姉ちゃん…」
唯「ごめんね一緒に帰れなくて」
憂「ううん…」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:55:04.27:lxRFAGrZ0
唯「…憂?」
憂「?なあに…?」
唯「元気ないよ。どうしたの?」
憂「……実は、まだお友達できなくて…」
唯「…」
憂「…はぁ」
唯「うい」
憂「?」
唯「憂なら大丈夫だよ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:55:44.64:lxRFAGrZ0
憂「そう、かな」
唯「うん、憂は優しいから、みんなの方から近づいてくるよ!」
憂「うん…」
唯「まだみんな慣れてないからもうちょっと頑張ろう?」
憂「…うん」
ギュ
唯「…お姉ちゃんの言うことだからね、ほんとだよ?」
憂「…ありがと、お姉ちゃん」
唯「えへへ」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:56:25.75:lxRFAGrZ0
~二日後
憂(もうちゃんとした授業が始まるんだ)
憂(頑張ろう!)
憂(…まだお友達できないけど…)
~
憂「…」
憂「次は体育かぁ…」
憂(係だから早めにいかなくちゃ)
タタタ
「…」
タタタ
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:57:05.93:lxRFAGrZ0
先生「じゃあメジャーを用意してくれ」
憂「は、はい」
先生「…ところで、もう一人は?」
憂「あ、まだです…」
憂(忘れちゃったのかな?)
先生「仕方ないな…」
「おくれましたー!」
憂「!」
純「ふー、ごめんなさい忘れてました!」
憂「ごめんね、わたしが誘えば…」
純「このメジャーを用意すればいいですか?」
憂「え…」
先生「ああ、よろしく」
憂「…」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:57:46.04:lxRFAGrZ0
~
憂「…うん、そうなんだあ」
「うん、それでね…」
憂(やっと話せる人できた…よかった)
「平沢さん?」
憂「ん?あ、ああごめんなさい!」
「もー」
憂「えへへ」
憂(お友達になれそうかな…?)
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:58:26.24:lxRFAGrZ0
純「おらおらー!」ズカズカ
「わっ!」
憂「あ…鈴木、さん」
純「あんたこんなやつと話してんのー?」
「えっ?」
純「こっち来なよ、こっちの方が楽しいよ!」グイグイ
「ちょ、ちょっと」
憂「…」
純「ほら!」
「ご、ごめんね平沢さん、またね」
憂「うん…」
純「がははー!」
憂「…」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:59:06.52:lxRFAGrZ0
憂(また一人になっちゃった)
憂(もっと積極的に行こうって決めたのに)
憂(……ダメダメだなぁ、わたし…)
「平沢さん!」
憂「へ?」
純「一人でなにしてんの?」
憂「あれ?鈴木さん…」
純「友達いないの?」
憂「……」
純「まあ地味な顔してるしねぇ」
憂(地味…)
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 20:59:46.69:lxRFAGrZ0
純「…」
憂「…?」
純「何か言うことないの?」
憂「え?」
純「バカにしてるのに、怒らないわけ?」
憂「…だって、地味なのは本当だし…」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:00:44.56:lxRFAGrZ0
純「…はぁ~」
憂「?」
純「つまんないなぁ」
憂「…」
純「もっとつっかかって来てくれたらよかったのに」
純「なんかもう飽きちゃった。バイバーイ」
憂「うん、ばいばい…」
純「あー、つまんない!」
憂「…」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:03:56.02:lxRFAGrZ0
~
憂(やっとお昼だ)
憂(ゆっくりしてよう)モグモグ
憂「…」
憂(さっきの人も他の人と話してるし、入りづらいな)
憂(…一人は、寂しいな)
「あー、平沢さーん!」
憂「え?」
純「うわ、何このお弁当」
憂「え…」
純「…」パク
憂「あっ」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:05:07.34:dNrd7jZhO
純「…これ平沢さんが作ったの?」
憂「う、うん。どうして分かったの?」
純「やっぱりかぁ、これおいしくないもんね」
憂「えっ…」
純「…」パク
純「うわ、これも」
憂「…」
純「もっと練習しなよ」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:10:12.80:lxRFAGrZ0
憂「……ひっ」
純「ん?」
憂「ふっ…うわぁぁぁん…」
純「えっ?」
憂「ひっく……うぅ…わぁぁん」
純「え、えっ!?」
憂「おねえちゃぁぁん…うぅ…」
純「あわわ…じゃ、じゃあね!」ドヒュン
憂「…」グス
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:13:39.02:lxRFAGrZ0
~
先生「…じゃあ、落ち着いたら授業に戻ってね」
唯「はい、ありがとうございました」
憂「…」
バタン
唯「……うい」
憂「…ごめんなさい」
唯「ううん、怒ってないよ」
憂「ごめんなさい…」
唯「怒ってないから、ね?」
憂「…ごめん、なさい…」グス
唯「よしよし」ナデナデ
憂「おねえちゃぁん…」ギュー
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:16:53.00:lxRFAGrZ0
唯「…何かあったの?」
憂「…」
唯「よかったら教えてほしいな」
憂「…うん」
~
唯「…そっか」
憂「うん…」
唯「憂のお弁当はおいしいよ」
憂「そんなこと…」
唯「ううん、だって今日初めて作ったんでしょ?私美味しくてみんなに自慢しちゃった!」
憂「…」
唯「私なんて全然…」
憂「そんなことない!」
唯「…憂?」
憂「わたしの料理なんか、すてちゃえばいいんだよっ!」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:20:05.13:lxRFAGrZ0
唯「…うい」
憂「わたしなんてお姉ちゃんみたいにお友達もいないし、なんにも出来ないの!」
唯「憂」
憂「わたしなんて…」
ギュ
唯「そんなこといっちゃだめ」
憂「あ…」
唯「憂は私の自慢の妹なんだから、もっと自信もって」
憂「…お姉ちゃん…」
唯「ね?」
憂「……ごめんなさい…」
唯「いいよぉ」
憂「…」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:23:55.78:lxRFAGrZ0
~
純「…はぁ」
純「……」
「おーい」
純「?」
唯「こんにちは」
純「こんにちは…えっと…」
唯「ああ、平沢唯です」
純「平沢…?」
唯「うん、憂のお姉ちゃん」
純「あ、ああ…」
唯「それで、憂のことなんだけど」
純「…ごめんなさい!」
唯「……へ?」
純「え?」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:26:42.88:lxRFAGrZ0
純「えっと、わたしを殴りに来たんじゃ…」
唯「えーっ、そんなことしないよー」
純「でも、わたし平沢さんにひどいことしたし…」
唯「…ふふー」
純「?」
唯「ひどいことしたって、わかってるんでしょ?」
唯「なら別に怒ったりはしないよ」
純「じゃあ何を…」
唯「憂とね、仲良くしてほしいって頼みに来たんだ」
純「…」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:29:32.52:lxRFAGrZ0
唯「…だめかな?」
純「……そんなこと…」
唯「え?」
純「だめなわけ、ないじゃないですか…」
唯「じゃあ…」
純「でも!わたしもう平沢さんにどんな顔して会えばいいか…」
唯「大丈夫だよ、だって…」
純「わたしだって仲良くしたかったのに!でも…ひどいことばっかりやっちゃって…」
唯「純ちゃん、大丈夫だよ」
純「どうしてそんなこと言えるんですか!」
唯「…憂ね、さっきも純ちゃんと仲直りしたいって言ってたよ」
純「え…」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:32:57.33:lxRFAGrZ0
唯「ずっと純ちゃんのこと心配してた」
純「そんな…」
唯「だからね、憂がちゃんと謝ったら許してあげて欲しいんだ」
純「わ、わたしが悪いんですよ!だから」
唯「ううん、憂に謝らせてあげて」
唯「憂、自信なくしちゃってるから、だから憂からきっかけをつくらせてあげてほしいんだ」
純「そんな…」
唯「お願い」
純「…でも、わたしが謝らないと…」
唯「憂なら平気だから、お願い」
純「…そんなのっ、ずるいです…よぉ…」
唯「ごめんね」ギュ
純「わたしが、謝らなくちゃ…ひっく…そんなの…ぉ」
唯「ありがとね」
純「…っ、うわあああああん!」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:36:02.42:lxRFAGrZ0
~
純「ね、ねえ平沢さん」
憂「ん?あ、鈴木さん」
純「あのね…その…」
憂「ごめんなさい!」
純「あっ…」
憂「わたし、鈴木さんに迷惑かけちゃったよね。だから謝っておきたいと思って」
純「わ、悪いのはわたし……」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:37:01.62:lxRFAGrZ0
憂「ううん、そんなことないよ」
純「…でも…」
憂「…す、鈴木さん」
純「…?」
憂「よかったら……お友達になってほしい、です」
純「…!」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:37:42.49:lxRFAGrZ0
憂「…」チラ
純「…」
ガシッ!
憂「ふわっ」
純「…すぅー……」
憂「? ??」
純「あったりまえでしょおおおおおおおおおおおお!!」
憂「うっ」キーン
純「…はぁ、はぁ……」
憂「……えへへ」
___
_____
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:40:23.48:lxRFAGrZ0
純「……とまあこんな感じ」
梓「…」
憂「懐かしいねー」
梓「…唯先輩もいまよりずっとお姉ちゃんだね…」
憂「お姉ちゃんは今でもお姉ちゃんだよー」
梓「……それより、純なにしてるの」
純「ほら、よくあるじゃん。好きな子にちょっかい出したりとか」
梓「ああ、律先輩も言ってたけど…」
純「でしょ?好きの裏返しみたいな」
梓「でも、さすがに中学生でやらないよ」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:43:37.74:lxRFAGrZ0
純「まあ、若気の至りってやつ?」
梓「憂がかわいそう」
憂「あはは」
梓「…やっぱり純は純だね」
純「なによー」
梓「今と大して変わらないなって」
純「そんなことないし」
純「だって今はー…」
ギュー
憂「わっ」
純「憂大好きーっ」
梓「…」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:46:31.78:lxRFAGrZ0
純「…こうすればいいだけだもんねー!」
憂「純ちゃんったらぁ」
梓「……はぁ」
純「文句あんの?」
梓「別に」
純「やれやれ、嫉妬は見苦しいぜ」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:47:48.41:lxRFAGrZ0
梓「なっ、誰が嫉妬してるの!」
純「私が憂と仲良しこよししてるからいじけちゃったんでしょ」
梓「そんなことない!」
憂「まあまあ」
純「私のほうが憂と付き合い長いもんねー」
梓「…」イラ
憂「純ちゃんやめなよぉ」
純「ああ、ごめんね憂」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:50:22.37:lxRFAGrZ0
純「……じゃあ梓はどうだったの?」
梓「あん?」
純「な、なによ……はじめて憂と会ったときのこと!」
梓「……はじめて?うーん…」
憂「……あ、そういえば」
純「なになに」
憂「初めて目があったとき、梓ちゃんに無視されちゃったんだよね」
純「まっ!」
梓「ば、ばか!言わないでよ!」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:52:26.06:lxRFAGrZ0
憂「やっぱり梓ちゃん覚えてたんだー」
梓「お、覚えてない!」
純「なによ、人のこと言えないじゃん」
ガタン
梓「ち、違うもん!別に恥ずかしかったからとかじゃないもん!」
純「ほー」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:54:57.68:lxRFAGrZ0
梓「違うの!べ、別に憂のことが気になったとかじゃないの!」
憂「あ、梓ちゃん」ポッ
梓「あわわ…」
ダッ
純「あっ」
梓「違うったら違うのー!憂と仲良くなりたかったとかそんなのじゃ……」
タタタ…
憂「行っちゃった…」
純「全く高校生にもなって…」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 22:00:29.33:lxRFAGrZ0
憂「……そんなわけで、今も昔もモテモテな私なのでした」
純「おいっ!自分で言うな!」
憂「ちゃんちゃん」
純「はあ……」
憂「ちゃんちゃん」
純「…」
純「ちゃんちゃん!もう終われ!」
おしまい!
「……私も純ちゃんと梓ちゃんのこと、大好きだからね」ムギュ
「な、なによ急にぃ……もー…//」
ほんとにおしまい!
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 22:15:06.65:UdqpwOuM0
~休み時間
憂(ふぅ、終わったぁ)
憂(緊張するなあ…)
憂「…」キョロキョロ
憂(知ってる人いない…)
憂(どうしよう…お姉ちゃんのところに…)
憂(ってダメダメ!がんばってお友達作らなきゃ!)
「ねえ!」
憂「ひゃいっ!?」
純「ぷっ!びっくりしすぎー!」ゲラゲラ
憂「…えと…あなたは?」
純「はぁ?さっき自己紹介したんだけど!」
憂「ご、ごめんなさい緊張してて…」
純「ひどっ!…あんたは平沢だっけ?」
憂「う、うん」
純「ふーん…」ジロジロ
憂「あ、あの」
キーンコーン…
純「あ、もう始まる。じゃ」
憂「あ…」
憂(お名前きくのわすれちゃった…)
憂(せっかくのチャンスだったのに)
憂(……なにしてるんだろ)
憂「はぁ…」
~
先生「では係を決めたいと思います」
憂(どうしよう…みんな二人ずつだ)
憂(知らない人と一緒になっちゃう)
憂(…って積極的にいかなくちゃ)
純「平沢さーん!」
憂「あ…」
純「平沢さん係ナニにすんの?」
憂「えっと、まだ…」
純「ふーん。何も出来なさそうだもんねえ」
憂「!」ガーン
先生「こちらの列の人から黒板に記入してください」
純「あ、ほら早く行きなよ」
憂「う、うん」
憂(うわ、みんな決めるのはやい…)
憂(あわわわ…これでいいや!)
カキカキ
憂(…ふぅ)
先生「では次の列の人」
憂(何にしちゃったんだろ…)
憂(…体育係…うわぁ、大変そうだ…)
憂(…ん?)
純「…」カキカキ
憂(あれ、あの子も体育…)
憂(鈴木純ちゃんかぁ…体育好きなのかな?)
憂(でもなんだか安心しちゃった)
純「…」ジー
憂「あの!よ、よろしくね!」
純「ん?なにが?」
憂「えっ、係一緒だから…」
純「あーそうなんだ」
憂「う、うん」
純「ふーん。よろしく」
憂「うん!よ、よろしく!」
純「…で?」
憂「え?」
純「まだ何か用あんの?」
憂「う、ううん…」
純「じゃ、バイバーイ」
憂「うん…」
トボトボ
憂(何か悪いことしちゃったかなぁ)
憂(お友達になれると思ったのに…)
「ういー?」
憂「?」クル
唯「あ、ういー!」
憂「お姉ちゃん!」
タタタ
唯「どう?大丈夫だった?」
憂「う、うん」
唯「お友達はできたー?」
憂「……ううん」
唯「ふふふー、大丈夫。憂ならいっぱいお友達できるよ」ナデナデ
憂「うん、ありがとうお姉ちゃん」
唯「何かあったら私のところまでくるんだよ」
憂「うん」
唯「……もう授業始まっちゃう。じゃあね」
憂「うん、ばいばい」
憂(お姉ちゃんも来てくれたんだし、がんばらなくちゃ!)
憂(よーし…!)
~
唯「ただいまー」
唯「ういー?」
憂「……あ、お姉ちゃん…」
唯「ごめんね一緒に帰れなくて」
憂「ううん…」
唯「…憂?」
憂「?なあに…?」
唯「元気ないよ。どうしたの?」
憂「……実は、まだお友達できなくて…」
唯「…」
憂「…はぁ」
唯「うい」
憂「?」
唯「憂なら大丈夫だよ」
憂「そう、かな」
唯「うん、憂は優しいから、みんなの方から近づいてくるよ!」
憂「うん…」
唯「まだみんな慣れてないからもうちょっと頑張ろう?」
憂「…うん」
ギュ
唯「…お姉ちゃんの言うことだからね、ほんとだよ?」
憂「…ありがと、お姉ちゃん」
唯「えへへ」
~二日後
憂(もうちゃんとした授業が始まるんだ)
憂(頑張ろう!)
憂(…まだお友達できないけど…)
~
憂「…」
憂「次は体育かぁ…」
憂(係だから早めにいかなくちゃ)
タタタ
「…」
タタタ
先生「じゃあメジャーを用意してくれ」
憂「は、はい」
先生「…ところで、もう一人は?」
憂「あ、まだです…」
憂(忘れちゃったのかな?)
先生「仕方ないな…」
「おくれましたー!」
憂「!」
純「ふー、ごめんなさい忘れてました!」
憂「ごめんね、わたしが誘えば…」
純「このメジャーを用意すればいいですか?」
憂「え…」
先生「ああ、よろしく」
憂「…」
~
憂「…うん、そうなんだあ」
「うん、それでね…」
憂(やっと話せる人できた…よかった)
「平沢さん?」
憂「ん?あ、ああごめんなさい!」
「もー」
憂「えへへ」
憂(お友達になれそうかな…?)
純「おらおらー!」ズカズカ
「わっ!」
憂「あ…鈴木、さん」
純「あんたこんなやつと話してんのー?」
「えっ?」
純「こっち来なよ、こっちの方が楽しいよ!」グイグイ
「ちょ、ちょっと」
憂「…」
純「ほら!」
「ご、ごめんね平沢さん、またね」
憂「うん…」
純「がははー!」
憂「…」
憂(また一人になっちゃった)
憂(もっと積極的に行こうって決めたのに)
憂(……ダメダメだなぁ、わたし…)
「平沢さん!」
憂「へ?」
純「一人でなにしてんの?」
憂「あれ?鈴木さん…」
純「友達いないの?」
憂「……」
純「まあ地味な顔してるしねぇ」
憂(地味…)
純「…」
憂「…?」
純「何か言うことないの?」
憂「え?」
純「バカにしてるのに、怒らないわけ?」
憂「…だって、地味なのは本当だし…」
純「…はぁ~」
憂「?」
純「つまんないなぁ」
憂「…」
純「もっとつっかかって来てくれたらよかったのに」
純「なんかもう飽きちゃった。バイバーイ」
憂「うん、ばいばい…」
純「あー、つまんない!」
憂「…」
~
憂(やっとお昼だ)
憂(ゆっくりしてよう)モグモグ
憂「…」
憂(さっきの人も他の人と話してるし、入りづらいな)
憂(…一人は、寂しいな)
「あー、平沢さーん!」
憂「え?」
純「うわ、何このお弁当」
憂「え…」
純「…」パク
憂「あっ」
純ちゃん、俺は信じてる
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 21:07:02.13:lxRFAGrZ0純「…これ平沢さんが作ったの?」
憂「う、うん。どうして分かったの?」
純「やっぱりかぁ、これおいしくないもんね」
憂「えっ…」
純「…」パク
純「うわ、これも」
憂「…」
純「もっと練習しなよ」
憂「……ひっ」
純「ん?」
憂「ふっ…うわぁぁぁん…」
純「えっ?」
憂「ひっく……うぅ…わぁぁん」
純「え、えっ!?」
憂「おねえちゃぁぁん…うぅ…」
純「あわわ…じゃ、じゃあね!」ドヒュン
憂「…」グス
~
先生「…じゃあ、落ち着いたら授業に戻ってね」
唯「はい、ありがとうございました」
憂「…」
バタン
唯「……うい」
憂「…ごめんなさい」
唯「ううん、怒ってないよ」
憂「ごめんなさい…」
唯「怒ってないから、ね?」
憂「…ごめん、なさい…」グス
唯「よしよし」ナデナデ
憂「おねえちゃぁん…」ギュー
唯「…何かあったの?」
憂「…」
唯「よかったら教えてほしいな」
憂「…うん」
~
唯「…そっか」
憂「うん…」
唯「憂のお弁当はおいしいよ」
憂「そんなこと…」
唯「ううん、だって今日初めて作ったんでしょ?私美味しくてみんなに自慢しちゃった!」
憂「…」
唯「私なんて全然…」
憂「そんなことない!」
唯「…憂?」
憂「わたしの料理なんか、すてちゃえばいいんだよっ!」
唯「…うい」
憂「わたしなんてお姉ちゃんみたいにお友達もいないし、なんにも出来ないの!」
唯「憂」
憂「わたしなんて…」
ギュ
唯「そんなこといっちゃだめ」
憂「あ…」
唯「憂は私の自慢の妹なんだから、もっと自信もって」
憂「…お姉ちゃん…」
唯「ね?」
憂「……ごめんなさい…」
唯「いいよぉ」
憂「…」
~
純「…はぁ」
純「……」
「おーい」
純「?」
唯「こんにちは」
純「こんにちは…えっと…」
唯「ああ、平沢唯です」
純「平沢…?」
唯「うん、憂のお姉ちゃん」
純「あ、ああ…」
唯「それで、憂のことなんだけど」
純「…ごめんなさい!」
唯「……へ?」
純「え?」
純「えっと、わたしを殴りに来たんじゃ…」
唯「えーっ、そんなことしないよー」
純「でも、わたし平沢さんにひどいことしたし…」
唯「…ふふー」
純「?」
唯「ひどいことしたって、わかってるんでしょ?」
唯「なら別に怒ったりはしないよ」
純「じゃあ何を…」
唯「憂とね、仲良くしてほしいって頼みに来たんだ」
純「…」
唯「…だめかな?」
純「……そんなこと…」
唯「え?」
純「だめなわけ、ないじゃないですか…」
唯「じゃあ…」
純「でも!わたしもう平沢さんにどんな顔して会えばいいか…」
唯「大丈夫だよ、だって…」
純「わたしだって仲良くしたかったのに!でも…ひどいことばっかりやっちゃって…」
唯「純ちゃん、大丈夫だよ」
純「どうしてそんなこと言えるんですか!」
唯「…憂ね、さっきも純ちゃんと仲直りしたいって言ってたよ」
純「え…」
唯「ずっと純ちゃんのこと心配してた」
純「そんな…」
唯「だからね、憂がちゃんと謝ったら許してあげて欲しいんだ」
純「わ、わたしが悪いんですよ!だから」
唯「ううん、憂に謝らせてあげて」
唯「憂、自信なくしちゃってるから、だから憂からきっかけをつくらせてあげてほしいんだ」
純「そんな…」
唯「お願い」
純「…でも、わたしが謝らないと…」
唯「憂なら平気だから、お願い」
純「…そんなのっ、ずるいです…よぉ…」
唯「ごめんね」ギュ
純「わたしが、謝らなくちゃ…ひっく…そんなの…ぉ」
唯「ありがとね」
純「…っ、うわあああああん!」
~
純「ね、ねえ平沢さん」
憂「ん?あ、鈴木さん」
純「あのね…その…」
憂「ごめんなさい!」
純「あっ…」
憂「わたし、鈴木さんに迷惑かけちゃったよね。だから謝っておきたいと思って」
純「わ、悪いのはわたし……」
憂「ううん、そんなことないよ」
純「…でも…」
憂「…す、鈴木さん」
純「…?」
憂「よかったら……お友達になってほしい、です」
純「…!」
憂「…」チラ
純「…」
ガシッ!
憂「ふわっ」
純「…すぅー……」
憂「? ??」
純「あったりまえでしょおおおおおおおおおおおお!!」
憂「うっ」キーン
純「…はぁ、はぁ……」
憂「……えへへ」
___
_____
純「……とまあこんな感じ」
梓「…」
憂「懐かしいねー」
梓「…唯先輩もいまよりずっとお姉ちゃんだね…」
憂「お姉ちゃんは今でもお姉ちゃんだよー」
梓「……それより、純なにしてるの」
純「ほら、よくあるじゃん。好きな子にちょっかい出したりとか」
梓「ああ、律先輩も言ってたけど…」
純「でしょ?好きの裏返しみたいな」
梓「でも、さすがに中学生でやらないよ」
純「まあ、若気の至りってやつ?」
梓「憂がかわいそう」
憂「あはは」
梓「…やっぱり純は純だね」
純「なによー」
梓「今と大して変わらないなって」
純「そんなことないし」
純「だって今はー…」
ギュー
憂「わっ」
純「憂大好きーっ」
梓「…」
純「…こうすればいいだけだもんねー!」
憂「純ちゃんったらぁ」
梓「……はぁ」
純「文句あんの?」
梓「別に」
純「やれやれ、嫉妬は見苦しいぜ」
梓「なっ、誰が嫉妬してるの!」
純「私が憂と仲良しこよししてるからいじけちゃったんでしょ」
梓「そんなことない!」
憂「まあまあ」
純「私のほうが憂と付き合い長いもんねー」
梓「…」イラ
憂「純ちゃんやめなよぉ」
純「ああ、ごめんね憂」
純「……じゃあ梓はどうだったの?」
梓「あん?」
純「な、なによ……はじめて憂と会ったときのこと!」
梓「……はじめて?うーん…」
憂「……あ、そういえば」
純「なになに」
憂「初めて目があったとき、梓ちゃんに無視されちゃったんだよね」
純「まっ!」
梓「ば、ばか!言わないでよ!」
憂「やっぱり梓ちゃん覚えてたんだー」
梓「お、覚えてない!」
純「なによ、人のこと言えないじゃん」
ガタン
梓「ち、違うもん!別に恥ずかしかったからとかじゃないもん!」
純「ほー」
梓「違うの!べ、別に憂のことが気になったとかじゃないの!」
憂「あ、梓ちゃん」ポッ
梓「あわわ…」
ダッ
純「あっ」
梓「違うったら違うのー!憂と仲良くなりたかったとかそんなのじゃ……」
タタタ…
憂「行っちゃった…」
純「全く高校生にもなって…」
憂「……そんなわけで、今も昔もモテモテな私なのでした」
純「おいっ!自分で言うな!」
憂「ちゃんちゃん」
純「はあ……」
憂「ちゃんちゃん」
純「…」
純「ちゃんちゃん!もう終われ!」
おしまい!
「……私も純ちゃんと梓ちゃんのこと、大好きだからね」ムギュ
「な、なによ急にぃ……もー…//」
ほんとにおしまい!
よかった
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 03:43:17.23:+BnE5W9wOつまり俺は皆から好かれてるの?
コメント 5
コメント一覧 (5)
憂ちゃんマジ小悪魔
これはSSだからどうとは言えないが、
微妙なとこで上手く釣り合っている平沢姉妹なんだなと感じられて良い