- 唯「……」
梓「無口な唯先輩」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 20:55:15.31:vCWB8XCb0
入学当初のこと
~廊下~
澪「おい律……ムギが入部してくれたとはいえ、このまま3人だけだと本当に廃部になっちゃうぞ?」
律「むー…そうは言ってもなぁ……」
タッタッ・・・ポロッ
澪「あれ、あの前歩いてる子ハンカチ落としていかなかったか?」
律「マジかっ、ちょっと届けてくる!」

【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」

【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww

【東方】ルックス100点の文ちゃん

【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:00:39.81:vCWB8XCb0
律「お嬢さんっ!」ポン
唯「…!」ビクッ
律「ハンカチ落としてましたよ?はいコレ」スッ
唯「……」
唯「……」ペコリ
唯「……」ダッ
律「あ、ちょっと!」
律「行っちゃった……なんだったんだ、あの子?」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:06:29.23:vCWB8XCb0
澪「さっきの子、よく見たら同じクラスの子だよな」
律「え、そうなの?」
澪「うん、確か…平沢さんって言ったかな」
律「うーん…話したことないからわかんないや…」
律「!」ハッ
律「そうだ!じゃあその平沢さんって子を軽音部に誘ってみようぜっ!」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:09:39.13:EEfZjh250
澪「えぇっ!?話したことも無いのにか?」
律「そんなの関係無いじゃんか!それにこっちにはハンカチ拾ってあげた貸しがあるんだから大丈夫よん♪」
澪「…まあ律がそう言うならいいけどさ」
律「よっしゃー!これで武道館ライブも一歩近づいた!?」
澪「ははっ、気が早すぎるだろ」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:17:51.42:vCWB8XCb0
放課後
律「ねえ、平沢さんっ!」
唯「……?」
唯「!」
律「そうそう、さっき会ったと思うけど、実は同じクラスだったんだよね。んで私は田井中律!」
澪「…秋山澪だ」
唯「……」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:21:55.33:dIPwwJ5U0
律「それでさ、ちょっと平沢さんに話があるんだけどいいかな?」
唯「?」
律「実は私たちさぁ、軽音部ってとこに入ってるんだけど…よかったら平沢さんも見学とか来てくれないかなっ!?」
唯「……」
澪「(見ろ律……平沢さん困ってるじゃないか)」ヒソッ
律「あ…いや、もちろん無理にとは全然言わないからさ!もし興味があったら音楽室に来てくれればいいからっ、じゃね!」
澪「ごめんな、もし嫌だったら気にしなくていいから……それじゃあね」タッタッ・・・
唯「……」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:31:00.38:vCWB8XCb0
~音楽室前~
唯「……」
唯「……」ウロウロ
唯「……」オズオズ
唯「……」
唯「……」スゥー・・・
唯「……」ドキドキ
ガチャ
キィィ・・・
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:35:49.95:vCWB8XCb0
律「! 平沢さんっ!?来てくれたんだーっ!!」
澪「おおっ、よく来たなぁ」ニコッ
紬「はじめまして、琴吹紬です」ペコリ
唯「……」
唯「……」エヘヘ
澪「律が無理やり誘おうとするから来てくれないかと思ってたよ」
律「なにをぅ!むしろ私の積極性に感謝しろってのっ!」えへん!
唯「……」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:42:13.16:vCWB8XCb0
律「まぁまぁ、せっかく来てくれたんだから座ってお茶でも飲んでいきなよ」
唯「……」トコトコ ストン
紬「クッキーとマドレーヌもあるの♪」
澪「遠慮せずに食べていいんだぞ」
唯「……」パクッ
唯「~~!♪♪」パアァ
律「(よし、つかみはバッチリだな)」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:48:22.59:vCWB8XCb0
紬「お口に合いました?」
唯「……」コクリ
紬「そう、よかったわぁ」
律「その…さ、平沢さんってもしかして人と喋るの苦手だったりする?あんまり誰かと話すところ見ないかなーなんて…」
唯「……!」
澪「(こら律っ!聞き方ってものがあるだろっ!)」
律「(だ、だって…)」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:55:10.71:vCWB8XCb0
唯「……」
律「ご、ごめんっ…聞かれたくないよね、そんなこと……」アセアセ
唯「……」
パカッ カチカチカチ
律「あ…急に携帯なんて出してどうしたんだ…?」
唯「……」スッ・・・
律「え、読めって?なになに……」
『ゴメンなさい。実は私、言葉がうまく話せないんだ』
律「え………」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:01:08.05:vCWB8XCb0
澪「そんな……」
紬「……」
『だからその…本当は今も、入部はできないってちゃんと断ろうと思って来ただけで…』
律「そうだったのか…」
澪「……」
紬「……」
律「……」
唯「……」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:07:29.89:vCWB8XCb0
律「そっか、なんか無理言っちゃって悪かったよ」
唯「……」
律「…でもさ、確かに入部するのは無理かもしれないけど、これから友達にはなれるだろ?私たちクラスメイトなんだからさっ!」
澪「…うん、そうだよ!私たち友達になろう!な、ムギもそれでいいよな?」
紬「ええもちろん♪」
唯「……」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:12:28.20:vCWB8XCb0
唯「……」
律「ほらほら、そんな困ったような顔すんなって!」
パカッ スッ
律「アドレス、交換しようぜっ!」ニカッ
唯「!」
唯「……」コクリ
澪「あ…こら!律だけ抜けがけなんてズルいぞ!私も交換するっ!」
紬「そうよ、私もお友達になりたいわ!」
唯「……」ジーン・・・
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:18:15.60:vCWB8XCb0
帰り道
~~~~~~~~~~
律「それじゃ、なにかあったらいつでも連絡してくれな」
澪「その…よかったらまた明日もここに来たっていいんだぞ?」
紬「またね、平沢さん♪」
~~~~~~~~~~
唯「……」パカッ
唯「……」パタン
唯「……」ギュ
唯「……」タッタッタ・・・
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:25:57.34:vCWB8XCb0
帰宅
ガチャ
唯「……」
憂「あ、お姉ちゃんおかえり~!」
唯「……」ニコッ
憂「今日は遅かったね、学校に残ってたの?」
唯「……」コクコク
憂「そっかぁ、じゃあもう少しでご飯できるからそれまで待っててね」
唯「……」ラジャー!
憂「(お姉ちゃん嬉しそうだった…学校うまくやっていけそうでよかったね、お姉ちゃん)」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:33:11.68:vCWB8XCb0
自室
唯「……」
軽音部、かぁ…
いきなり声をかけられたときは正直ビックリした、話しかけられることなんてなかったから。
今までは怖くていろんなことから逃げてきたけど…
みんな優しそうだったし……入ってみようかな、軽音部。
唯「……」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:41:08.38:vCWB8XCb0
唯「……」
『私決めた!軽音部に入部します!
きっとみんなに迷惑かけちゃうこともあるかもしれないけど…でもみんなと一緒に私も頑張りたい!
だからよろしくお願いします!』
唯「……」
唯「……」グッ
【送信】ポチッ
唯「……」
憂「お姉ちゃーん!ごはんできたよ~!」
パタン タッタッタ・・・
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:47:15.64:vCWB8XCb0
その頃の律
ヴーッ ヴーッ
律「ん、メールか」
パカ
律「……!」
律「やった…」ガタッ
律「ぃやったあぁぁ!!明日から楽しくなるぞーっ!!」
聡「(姉ちゃんうるさいなぁ…)」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:53:16.76:vCWB8XCb0
その頃の澪とムギ
ヴー ヴー
澪「あ、平沢さんからだ…」
パカッ
澪「フフッ、そっかそっか。律もやるときはやるな」
~~~~~~~~~~~~
♪ソンナ ヤサ-シークシナイデー♪
紬「誰かしら…」パカッ
紬「……」
紬「まぁ…これからが楽しみね♪」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:59:12.28:QhYdVqo8O
夕食後
唯「……」ホクホク
唯「?」
『新着メール:3件』
唯「…!」
パカッ
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 23:05:29.86:vCWB8XCb0
------------------------
From:田井中 律
本文:入部してくれてありがとう!また明日学校でなっ!
From:秋山 澪
本文:よろしく、これから頑張ろうな!
From:琴吹 紬
本文:よろしくお願いします♪明日はお赤飯炊いていくわね~!
------------------------
唯「……」
パタン
唯「……♪」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 23:11:17.13:vCWB8XCb0
翌日
ガチャ
憂「行ってらっしゃい、お姉ちゃん」
唯「……」ビシッ!
タッタッタ・・・
憂「(手を振って見送る)」
憂「さて、私も準備して行かなきゃ」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 23:16:39.67:vCWB8XCb0
テクテク・・・
?「おーい!」
唯「…?」クルッ
律「おっはよー平沢さん!」
澪「おはよう」
唯「……」
唯「……」ニコッ
澪「せっかくだから一緒に登校しないか?」
唯「……」コクリ
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 23:23:17.14:vCWB8XCb0
律「なんかさ、こうして同じ部員になったのに”平沢さん”ってのは堅苦しいよなぁ」
唯「……」カチカチ スッ
『唯でいいよ!』
律「そ、そうか?じゃあ唯!私のことも律と呼んでくれてかまわないぞ!」
『じゃあメールのときはりっちゃんって呼ぶね』
律「りっちゃんか…悪くないな…」
澪「はは、なんだか新婚さんみたいだな」
律「う、うるさいやいっ!」
唯「……」クスッ
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 01:15:55.24:h5m3CI8z0
放課後
律「っしゃー!終わった終わった!」
紬「じゃあ部活に行きましょうか」
澪「唯も音楽室に来るよな?」
唯「……」フンス!
紬「あっ、はいはい!私も唯ちゃんって呼びたいです!」
唯「d」グッ
澪「もうすっかり軽音部の一員だなっ」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 01:22:06.28:h5m3CI8z0
部室
紬「ということで、今日は唯ちゃんの入部祝いと軽音部の発足を記念してお赤飯炊いてきました~♪」
律「おぉ~…相変わらず豪華だなぁ…」
紬「和菓子もあるのよ♪」
唯「……?」
澪「ああ、ムギの家はお金持ちらしくてな、毎回こうやってお茶やお菓子を持ってきてくれるんだ」
唯「……」ナルホド
紬「じゃあお茶いれてくるわね」スタッ
唯「♪」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 01:27:41.97:h5m3CI8z0
律「まんじゅう食べてお茶すすってると日本に生まれて良かったーっ!って思うよな」ズズズ・・・
澪「ひぃぃ……まんじゅうこわいよぅ……」ガタガタ
律「そんな古典じみた手には乗らんぞ」パクッ
澪「ちぇっ、つれないなぁ律は」
紬「あらあらうふふ♪」
唯「……」はむっ
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 01:33:41.03:h5m3CI8z0
律「あー食った食った!」
紬「お粗末様でしたぁ」
澪「ところで律…4人揃ったのはいいとして、これからどうするんだ?」
律「いかんいかん、いつの間にかムギのお菓子だけ食ってれば部が成立してるような気がしてた」
澪「まったく…武道館を目指すんだろ?部長の律がしっかりしないと」
律「そうだよな!なんてったって部長だもんなっ!」エビゾリッ
紬「りっちゃんファイト!」
唯「……」オーッ
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 01:40:22.64:h5m3CI8z0
律「とりあえず、私がドラムで澪はベース。ムギは…」
紬「私はピアノ習ってたからキーボードね♪」
澪「となると…必要なのはギターか…」
律「唯はギターとか持ってんのか?」
唯「……」ポカーン
律「あれっ…じゃあ何か弾ける楽器とかは?」
唯「……」ポクポクポク
唯「…!」チーン
唯「……」ウンタン♪ウンタン♪
澪「あははっ、カスタネットかぁ」
紬「かわいいわぁ…♪」
律「いや待て、これって笑い事なのか?」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 01:45:59.55:h5m3CI8z0
律「つまり、唯には楽器の経験がないと…ってことはギターも持ってるはずないよな」
唯「……」
澪「ま、まぁまぁ…最初のうちはいいんじゃないか?しばらくは楽しくお茶しててもいいような気がしてきたっ!なんて…」
律「なに言ってるんだよ澪!みんなで唯のギターを買うぞっ!」
澪「えっ?」
紬「まぁ…それは楽しそうね♪」
唯「……」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 01:51:12.25:h5m3CI8z0
唯「……」
律「こらこら唯、お前がそんなつれない顔してどうするんだ」
唯「……」
律「いいんだよ、みんなお前のことを歓迎してるんだ。それに私たちと一緒に頑張るって言ったのは唯だろ?」
唯「!」
澪「そうだぞ、私だって唯と一緒に演奏するのが楽しみだからな」
紬「だから頑張ってギター、始めてみましょう?」
唯「……」コクリ!
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 01:57:07.48:h5m3CI8z0
澪「とは言ったものの…ギターを買うにはそれなりにお金がかかるけど、唯は大丈夫なのか?」
唯「……」
唯「……v」
澪「ブイ…?ああ、2万円なら持ってるってことか。でもそれじゃあちょっと心もとないな」
律「じゃあさ!バイトなんてどうだ?日払いのバイトに入ってみんなで出し合うんだ!」
紬「アルバイトっ!?わぁぁ……私、アルバイトするのが夢だったの~~♪♪」パアァァ・・・
律「ほら、ムギは大賛成みたいだし…澪だってそれでいいだろ?」
澪「まあ私は構わないけど…でも……」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/12(金) 02:02:39.52:h5m3CI8z0
唯「……」
律「そんな心配するなって!唯も一緒にできるアルバイト、必ず探しておくから!な?」
唯「……」
唯「……」コクッ
澪「なんだか本当に楽しくなってきたなっ」
紬「ええ♪」
律「それじゃ、話もまとまったことだし今日はお開きにしよーぜー!」
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 00:12:15.27:tdUYk9ul0
帰り道
律「ムギは電車だっけ?私と澪はこっちだから!」
紬「ええ、また明日ね♪」バイバイ
律「じゃなー」
澪「また明日な」
唯「……」バイバイ
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 00:17:27.75:tdUYk9ul0
~~~~~~~~~~~~~~~
律「じゃあ、唯ともここでお別れだな」
唯「……」
澪「明日また会おうなっ」
唯「……」コクリ
律「んじゃ、気ぃ付けて帰れよー!」ノシ
唯「……」ノシ
唯「……」クルッ トコトコ・・・
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 00:23:30.81:tdUYk9ul0
律「…にしても、まさか唯がしゃべれないなんてなー…」
澪「そうだな……」
律「……」
澪「…でもさ、なんだかうまくやっていけそうな気がしないか?」
澪「そ、そりゃあいろいろ大変なこととかあるだろうけど…けど私はすごくワクワクしてきたよ、本当に武道館目指せるんじゃないかって」
律「澪?急にどした、熱でもあんのか?」ペタ
澪「ちゃかすなぁ!ぁぁぁ…真面目語りした私がバカだった…///」
律「(コレだから澪をからかうのは面白い…)」フッフッフ
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 00:28:46.88:tdUYk9ul0
律「…私もそう思うよ」
澪「へっ?」
律「だから、私もそう思うって。澪の言ってることなんとなくわかるなーって思ってさ」
澪「律…」
律「それに、なんだか唯っていいやつなんじゃないかと思うんだよ。いや、もちろん嫌なやつなワケないけどさ」
澪「頼もしいな、律は。その調子で早くみんなのバイト先も探さないとな」
律「おう!」
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 00:33:21.19:tdUYk9ul0
唯の自室
唯「……」
みんな、すっごく優しい人たちだった。
私のためにいろいろ考えてくれて、楽器もできない私のことを受け入れてくれて……
なのに……
それなのに、私は……
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 00:39:09.45:tdUYk9ul0
私は…
「ありがとう」の「あ」の字すら言えないんだ……
こんなに優しくしてもらって、こんなに感謝してるのに
ありがとうも言えないなんて
そんなの悲しいよ
悔しすぎるよ……
唯「……」
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 00:45:07.54:tdUYk9ul0
唯「……」
――でも、りっちゃんの言った通り
一緒に頑張るって言ったのは私なんだ。
みんなが私のために頑張ってくれてるのに、とうの私が頑張らなきゃそれこそ迷惑だよね。
みんなの前では明るく振る舞わなきゃ。
それが、いま私にできる感謝のカタチだと思うから。
…よくわからないけど、そんな気がする。…たぶん。
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 00:50:07.42:tdUYk9ul0
――いろいろ考えてたら疲れちゃったな。
今日はもう寝ちゃおうっと…
唯「……」
パチン ゴロン・・・
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 00:55:48.90:tdUYk9ul0
翌朝
憂「お姉ちゃん、最近早起きになったね」
唯「…?」
憂「うん、だって高校生になってからお姉ちゃん、すごくしっかりしてるもん」
唯「……」
唯「……」エヘヘ・・
憂「今日ももう行くの?」
唯「……」コク
憂「そっか、気を付けて行ってきてね」
唯「……」ガッテン!
憂「(…頑張れ、お姉ちゃん)」
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:01:15.49:tdUYk9ul0
数日後の部活
律「突然だが、今日はみんなに大事なお知らせがあるっ!」ドーン
澪「お、なんだなんだ」
紬「まぁ…何かしら?」
律「ゴホン、えー…それはだな……」
唯「……」ドキドキ
紬「……」ワクワク
律「……」テカテカ(おでこ的な意味で)
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:14:17.75:1RU8D4IeO
律「実はこの前話してたバイトの件が決まったんだ!」
澪「おぉっ、やるじゃないか律」
紬「ついに私がアルバイト……」キラキラ
唯「……」パチパチ
紬「ねえねえ、それでどんなアルバイトなのっ?」
律「おう、交通量調査のバイトだよ」
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:11:43.48:tdUYk9ul0
澪「交通量調査…ってアレか?あの交差点とかでカウンター回してるやつ」
律「そーそー、んでもう4人分申し込んどいたから」
澪「ホントこういう時は仕事が早いよな…感心するよ」
紬「でも確かに…それならみんなでできるわよね?」
唯「……」フンス!
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:12:02.95:GrsettgsO
律「んじゃ、そういう事だから今度の土曜は12:00に学校の前集合な!」
澪「わかった。唯も予定とか大丈夫か?」
唯「……」コクッ!
紬「どんなお洋服着て行こうかしら…♪」
律「普通に私服でいいと思うぞ…」
紬「交通といえばやっぱりおまわりさん?それとも仕事だからスーツかしら……あっ、探偵風にタキシードとかいいかも~♪」
律「なぜにそんな服を持っているんだ…?」
澪「いや、そもそもそういうバイトじゃないから」
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:23:10.30:tdUYk9ul0
今度の土曜 校門前
唯「……」
唯「……」ソワソワ
唯「…!」
紬「唯ちゃん、おはよう」ニコッ
唯「……」チッス!
紬「りっちゃんと澪ちゃんは…まだ来てないのね?」
唯「……」コク
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:30:05.88:tdUYk9ul0
唯「……」ジーッ
紬「…?どうしたの…?」
唯「……」チミチミ(←服をつまむ)
紬「あ、洋服はね、いろいろ悩んだんだけど…やっぱりみんなと同じがいいかなって私服にしたの♪」
唯「……」
紬「唯ちゃんの私服もとっても可愛いわぁっ」
唯「!」
唯「……」プイッ//
紬「うふふ♪」
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:35:59.33:tdUYk9ul0
律「おーっす」
澪「おはよう、唯にムギ」
律「結局ムギは普通の恰好か…内心なに着てくるのかと思ってヒヤヒヤしたよ」
紬「あはは…それ唯ちゃんにも言われちゃった」
律「だろうな」ハハッ
唯&澪「……(でもちょっと見てみたかった…)」
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:41:39.84:tdUYk9ul0
バイト
ガーッ カチッ
ブロロロ・・・ カチッ
唯「……」
ドドドド カチッ
ブーン カチッ
紬「……」
律「向こうの2人はやる気が違うな…」
澪「唯は自分のことだし、ムギはバイトするのが夢だったくらいだからな」
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:47:00.42:tdUYk9ul0
律「……」カチ
律「ふぁぁ……」カチ
律「……」カチ
律「暇だなぁおぃ……」カチ
澪「バイトだからそれでいいんだ」カチ
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:52:07.30:tdUYk9ul0
律「……」カチ
律「オチも無いけどいいのか?」カチ
澪「バイトだからそれでいいんだ」カチ
律「……」カチ
澪「カチカチすることに価値があるってね」カチ
律「それがオチ?」カチ
澪「……忘れてくれ」カチ
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 02:00:44.81:tdUYk9ul0
そんなこんなで終了
律「いや~、お疲れさん!」
紬「ちょっと疲れたけどすっごく楽しかったわぁ♪」
唯「……」クタッ・・・
紬「ふふ、唯ちゃんもお疲れ様」
澪「なんだかんだでいいお金にはなったな」
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 02:05:29.26:tdUYk9ul0
律「うし、じゃあ一仕事したところでスウィーツでも食べに行くかぁ!?」
紬「はい!賛成ですりっちゃん隊長!」
唯「♪」ゴー!
澪「こらこら…せっかく稼いだのに無駄遣いするなんて私は反対だぞっ」
律「そうか?んじゃ3人で行こうぜ!澪もお疲れ、また明日な!」
紬「お疲れ様♪」
唯「……」バイバイ♪
律「ドコにする?近くのファミレスで――」
澪「え、あの…ちょ……」
澪「私も行く~~っ!!」ダッ
つづく
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 18:20:30.95:tdUYk9ul0
さらに数日後
律「よーし!じゃあ今日はお待ちかね、唯のギターを買いにGOだっ!」
紬「私の知り合いがやっているお店があるの。そこへ行きましょ♪」
澪「(めちゃくちゃ豪華な楽器屋だったりしないだろうな…)」
唯「……」wktk
律「唯もこの日のために下調べはバッチリだよなぁ!?」クワッ
唯「……」ブンブン
律「ですよねー」
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 18:28:11.23:tdUYk9ul0
道中
律「でもさ、唯。いくらなんでも何の考えもなしにギターを選ぶってのもなかなか難しいぞ?」
唯「……」ムム・・・
澪「ギターにもいろいろ種類があるんだ、音色だけじゃなくてネックの形とかな。あんまり重いやつだと持てないかもしれないし」
唯「……」フムフム
紬「まぁまぁ、そんなに難しく考えなくても、見た目で気に入った物を買うのもいいんじゃないかしら?」
澪「確かにそれも一理あるなぁ」
律「ま、唯のために集めたお金だし、唯の好きなようにすればいいって話だな」
唯「……(ありがとう)」ニコッ
229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 18:34:20.62:tdUYk9ul0
紬「着きました~♪」
律「お、意外と普通に街の楽器屋だな」
澪「……」ワナワナ
唯「?」
律「あ、春の大レフティ祭やってら」
澪「ぃやったぁー!レフティモデルがいっぱいあるぞぉぉーっ!!」シュバッ タッタッタ
紬「喜んでもらえたみたいで嬉しいわぁ」
唯「……」
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 18:40:34.14:tdUYk9ul0
澪「ぱぁぁぁ…♪」
唯「…?」
律「ああ、澪はレフティのベースを見つけるといつもあんな感じになるんだ…しばらくそっとしておいてやってくれ」
唯「……」
紬「ちなみにレフティモデルっていうのは左利き用ってことよ、澪ちゃんは左利きだから」
唯「……」ナットク
律「(そりゃあマトモに練習もしてなきゃ気付かないわな……)」
234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 18:46:56.07:tdUYk9ul0
紬「ギターはこっちにあるの」
唯「……」トテトテ
律「いや~、澪じゃないけどやっぱり楽器屋に来ると心躍るよな」
紬「そうねぇ…つい見てるとほしくなったりしちゃうものね」
律「ウィンドウショッピングって難しいよなー…ムギはそういうときどうするんだ?」
紬「ううん、私は自分で買い物に行くことはほとんどないから♪」キッパリ
律「そ、そっか…ハハハ……」
235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 18:54:48.83:tdUYk9ul0
律「どうだ唯、気に入ったギターは見つかったか?」
唯「……」ジーッ
律「これがいいのか?ずいぶん高そうなやつだけど……って15万!?」ギョッ
唯「……」ジーッ
律「いやいやさすがにこれは無理だろ…諦めて他を探そうぜ、唯」
唯「……」ジーッ
律「……どうしてもこれじゃないとダメ?」
唯「……」
236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 19:01:28.14:tdUYk9ul0
律「(困ったなぁ、なんとかして唯にギターを買わせてあげたいけど手持ちは5万しかない…)」
律「諦めようぜ、唯」ポン
唯「……」
唯「……」シュン
律「ま、まぁこればっかりは仕方ないさ、他にみんなで買えるギターを探そうぜ!」
唯「……」コク
紬「……」
239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 19:07:27.44:tdUYk9ul0
紬「あのぉ……」
店員「いらssy・・・――!?紬お嬢様ではありませんか…!本日はどのようなご用件でございましょう?」ペコリ
紬「あのギターが欲しいのだけれど…」
店員「はっ、では後ほど御宅の方へ配送させていただきます」
紬「ううん、そうじゃないの。みんなで稼いだお金で買いたいから…5万円にまけて下さらないかしら?」
店員「はい、紬お嬢様のご希望とあれば、ぜひ」
紬「ありがとうございます♪」
240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 19:13:21.56:tdUYk9ul0
紬「唯ちゃんっ!」
唯「?」
紬「さっきのギター、5万円に負けてくれるって♪」
唯「……!」
唯「♪♪」ヤッター!
紬「よかったわね、唯ちゃん」ニコニコ
律「(ムギ、サンキュな)」
紬「(いえいえ、それほどでも♪)」
241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 19:19:23.48:tdUYk9ul0
唯「……」ルンルン♪
律「よかったなぁ唯、お目当てのギターが買えて」
唯「……」ブイッ♪
紬「これで明日からは忙しくなるわねっ」
律「えぇー…もうちょっとお茶してよーよぅ」
唯「……」メッ!
律「わーかってるって!唯が早くギター弾けるようになれるまで猛特訓してやるぜっ!!」
ワイワイ キャッキャ
紬「そういえば澪ちゃんは?」
律「…あ」
244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 19:27:05.14:tdUYk9ul0
唯帰宅
憂「おかえりお姉ちゃん……ってどうしたのそのギター!?」
唯「……」エヘヘー♪
~~~~~かくかくしかじか~~~~~
憂「そう、お姉ちゃん軽音部に入部してたんだっ」
唯「……」コクリ
憂「急にギターなんて持って帰ってくるからビックリしちゃったよ…」
唯「……」テヘヘ
248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 19:33:00.81:tdUYk9ul0
憂「でもお姉ちゃんが部活かぁ……なんだか私まで嬉しいな」
唯「……」
憂「うまくやっていけそう?」
唯「……」コク
憂「そっか、よかったね」ニコッ
憂「そうだ!ギター持ってるお姉ちゃん、写真に撮ってあげるよっ!」
唯「!!♪」
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 19:39:23.41:tdUYk9ul0
憂「じゃあ撮るよ~!」
唯「……」バッチコイ!
憂「はい、チーズ」
唯「……」ピースッ
パシャ
【保存完了しました:image135.jpg】
憂「はいっ、お姉ちゃん!♪」
唯「……//」ニヤァ・・
251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 19:45:11.46:tdUYk9ul0
To:澪ちゃん,ムギちゃん,りっちゃん
件名:唯です!
本文:
みんな今日は本当にありがとう!
軽音部に入部してからの毎日、楽しいことがいっぱいです。
みんなとバイトして、みんなと楽器屋さんに行って、ほしかったギターも買えて…私、本当に嬉しいよ。
みんなにお金出してもらっちゃったのは悪い気がするけど…
でもそのぶん一生懸命練習して、きっとみんなで演奏できるようにするから!
だから明日からも頑張ろう!これからもよろしくねっ!
添付画像あり:image135.jpg
【送信】ポチッ
唯「……」
パタン
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 20:28:08.56:tdUYk9ul0
とある昼休み
律「相変わらずムギの弁当は豪華だなぁ…」
紬「そんなことないわ、ただの夕飯の残り物だもの」
律「(どんな夕飯だよ…)」
澪「唯はいつも弁当どうしてるんだ?」
唯「……」
カチカチ
『妹につくってもらってるよ~』
澪「へえ…唯って妹がいるのか」
259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 20:33:23.99:tdUYk9ul0
律「唯の妹か…ちょっとどころじゃなくかなり興味あるな」
澪「会ってみたいな」
紬「そうね~」
律「よし!じゃあ今日はみんなで唯の家に行こう!!」
紬「わぁっ、それはとっても素敵だと思うわ!」
律&紬「イェーイ!!」
澪「また律は唐突だな…唯にだって都合があるだろう?」
唯「……」
『妹に聞いてみたら大丈夫だって』
澪「あ、そうなんだ…」
261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 20:38:45.98:tdUYk9ul0
放課後
律「うし、では早速向かうとするか!」
澪「なんだか悪いな、唯」
唯「……」ブンブン
『みんなが来てくれるなら大歓迎だよ!』
澪「そうか…?なら喜んでついていこうかな」
唯「……」コクコク
紬「私、友達の家に遊びに行くのが夢だったの~♪」
律「というワケで道案内よろしくな、唯!」
唯「!」キリッ!
265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 20:44:33.26:tdUYk9ul0
道中
律「(でも、唯の妹ってどんな感じの子なんだろうな)」
澪「(うーん…きっと真面目な子なんじゃないか?言い方は悪いけど、唯の面倒だって見ないといけないわけだし)」
律「(まさか妹もしゃべれないなんて事はないよな…?)」
澪「(縁起でもないことを言うなっ!)」
紬「……」
~~~~~~~~~~~~
ムギの妄想
妹「お姉ちゃん…今日もお姉ちゃんは可愛いね…」
唯「……//」
妹「ねっ、お姉ちゃん……おかえりのキス、しよ……?」
唯「~~!///」
チュッ・・・
~~~~~~~~~~~~
紬「ハァハァ……」
律「おい、鼻血鼻血」
266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 20:48:55.70:l6NxPj1/0
唯「……」ピタ
唯「……」スッ(家を指さす)
澪「着いたみたいだな」
律「んじゃ早速だけど上がらせてもらっていいかい?」
唯「……」コクコク
紬「ワクワクワク…♪」
律「ムギはさっきから何を期待しているんだ…」
268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 20:55:28.44:tdUYk9ul0
ガチャ
憂「お姉ちゃんおかえり……あ、お友達の方ですか?」
律「軽音部部長の田井中律とその仲間たちでーす!」
澪「さりげなく部長って所を強調するな!」
紬「お邪魔します♪」
憂「はじめまして、妹の憂です。姉がお世話になってます」ペコリ
律&澪「(出来た子だー!!)」
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 21:01:32.54:tdUYk9ul0
唯の部屋
唯「……」ドウゾ
律「ここが唯の部屋か…ちゃんと片付いてるな」
紬「素敵なお部屋ね…」
唯「……」テヘヘ・・
律「それに引きかえ澪の部屋ときたら…」ニヤ
澪「わぁーっ!みなまで言うなーー!!」
ガチャ
憂「みなさん、お茶が入りましたよーっ」
律&澪「(本当に出来た子だー!!)」
271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 21:10:19.31:tdUYk9ul0
律「とはいっても特にすることもないよな」
澪「律が妹さんに会いたいっていうから来たんだろっ」
律「そうだった…よし、だったら軽音部の代表として改めて妹さんに挨拶しておくか」
澪「それなら私も付き合うよ」
律「ムギはどうするー?」
紬「ふふっ、このマンガおもしろ~い!」
唯「……」エヘヘ
紬「唯ちゃん、こっちのも読んでみていいかしら?」
唯「……」コクコク
紬「ありがとう~♪」
律「…楽しそうだから唯に任せておくか」
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 21:15:12.70:tdUYk9ul0
リビング
律「憂ちゃんっ」
澪「改めて挨拶にきたよ」
憂「えっと…律さんに澪さんですよね?お姉ちゃんから聞きました、今日は遊びに来てくれてありがとうございますっ」
律「い、いやいや…むしろ勝手に押しかけてきちゃって悪いなーって…」
憂「いえいえ、お姉ちゃんがお友達を呼んでくるなんて夢みたいですから」ニコッ
澪「……」
275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 21:22:09.55:tdUYk9ul0
憂「お姉ちゃん…軽音部でやっていけそうですか?」
律「まあな…大変なこととかもあるだろうけど、でも頑張ってやっていこうってみんな思ってるよ」
澪「なにしろ唯自身が一番頑張ってるからな、私もそう思う」
憂「みなさん……」ホロリ
憂「お姉ちゃん、高校生になって…軽音部に入ってから変わったと思うんです。きっとみなさんのおかげだと思うんです」
律「な~に、この田井中律様(部長)にかかればそんなモンだって!!」
澪「律はそうやってすぐ調子に乗る…私たちは本当になにもしてないからさ」
276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 21:29:01.90:tdUYk9ul0
律「あと…ちょっと聞きにくいんだけどさ…、唯はいつから……?」
澪「……」
憂「…それは私もわからないです。気がついたときからお姉ちゃんはしゃべれませんでしたから」
律「そっか……憂ちゃんも大変だったんだな…」
憂「そうですね、大変だったこともありますけど…でもずっと一緒にいれば考えてることはわかりますよ?」
澪「確かにな、私たちにも言いたいことはなんとなく伝わるもんな」
憂「それに…私のことはいいんです。だって、本当に大変な思いをしてるのはお姉ちゃん自身だと思うから」
律&澪「(いい子すぎて何も言えない……)」
279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 21:35:11.04:tdUYk9ul0
憂「本当に今日はありがとうございました。よければまた遊びに来てくださいっ」
律「じゃ、お言葉に甘えちゃおっかな~」ヘヘッ
澪「こちらこそごちそうさま、またみんなで遊びに来るよ」
憂「はいっ!」パアッ
律「おーい!ムギ、帰るぞ~!」
ガチャ
\ばっよえーん!ばっよえーん!/
紬「やったぁ!私の勝ちね♪」
唯「……」ガクッ
律&澪「まだ遊んでたんかいっ!!」
281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 21:40:38.83:0KTgA/Ta0
数ヵ月後
~♪~♪~♪
ジャーン・・・♪
澪「うんっ、今の演奏バッチリだったな!」
紬「みんな素敵だったわ♪」
律「かーっ、気持ちいいー!!」
唯「……」フゥ・・・
283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 21:49:00.78:tdUYk9ul0
澪「唯もこの数ヶ月ですっかり上達したな」
唯「……」エヘヘ・・・///
律「これなら武道館も夢じゃないかもな!」フンスッ
紬「ねえねえりっちゃん、その前に学祭ではライブとかやらないの?」
律「………学祭?」
286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 21:55:15.31:tdUYk9ul0
律「そういや学祭のことなんてこれっぽっちも考えてなかったな…」
澪「正直合宿とかいろいろやって満足してた感じだったよなぁ」
唯「……」コクコク
澪「律!学祭でライブやろう!きっと今の私たちならいけるって!」
唯「!!」コクコク!
律「そうだなぁ~…やっぱりバンドといえばライブが醍醐味だもんな、んじゃぁ学祭で一泡ふかせてみっか!!」
「「「オーッ!「(オーッ!)」」」」
287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:01:38.20:tdUYk9ul0
律「…とは言ったものの、まずはどうすればいいんだ?」
澪「こらこら部長……」
紬「ステージの使用許可を取らなくちゃいけないから、まずは生徒会にお願いしに行くのはどうかしら?」
律「さっすがムギぃ!頼りになるんだからこのこのぉ!!」
紬「それほどでも~♪」
澪「本当に律が部長で大丈夫なのか…」
唯「……」フフッ
291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:07:20.37:tdUYk9ul0
生徒会室
コンコン
律「失礼しまーす…」
和「どうぞ~」
和「…ってあら?唯じゃない」
唯「…!」
澪「あれっ、知り合いか?」
和「ええ、そうだけど…ってことはあなたたち、軽音部の方かしら」
律「私が部長の律です!話が早くて助かるぜ!」
292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:14:12.20:tdUYk9ul0
和「私は役員の真鍋和。それで、どんな用事かしら?」
紬「学祭でライブをやりたいので、ステージの使用許可を取りたいんですけど…」
和「そう。ちょっと待っててね」
パラパラ
和「……ん?」
パラパラパラ
和「おかしいわね…、手元のリストでは軽音部という部活は存在しないことになってるけど」
律「そ、そんなワケないだろ!部活申請用紙なら今も私が大事に持って―――あ」
澪「律のバカ~~っ!!!」ゴッ!
唯&和「(やれやれ……)」ヤレヤレ・・・
紬「(こういうのもいいわね…)」
293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:20:10.89:tdUYk9ul0
和「部活として認定するには顧問も必要ね」
紬「そうなんですか…」
和「期限は特別に許してあげるから、なるべく早く提出してね」
澪「律!」
律「はいぃ……」グスン
和「唯も頑張ってね」
唯「!」ビシッ!
294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:21:57.02:Bqo1tpap0
律「ところで和さんは唯とどういう関係なんだ?」
和「同い年なんだから和でいいわよ。どうって言われると…幼馴染かな」
唯「……」コクコク
澪「そうだったのか、じゃあ唯も和が生徒会役員だって知ってたんだな」
唯「……」エート・・
律「…本当に幼馴染なのか?」
和「少し自信なくなってきたわ…」
300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:31:31.85:tdUYk9ul0
部室
律「うーむ…いきなり顧問を探せと言われてもなぁ……」
澪「ムギ、なにか心当たりはないか?」
紬「そうねぇ……音楽教師の山中先生とかどうかしら?優しそうだから引き受けてくれるかも!」
澪「でも確か山中先生って吹奏楽部の顧問だったよな…掛け持ちはさすがに断られるんじゃ…」
律「まぁグタグダ悩んでてもしょうがないじゃん?とりあえず当たってみよーぜ!」
唯「……」パラパラ ジーッ
301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:37:31.81:tdUYk9ul0
律「ところで唯は会議そっちのけで何を見てるんだ…?」
唯「……」コレ
澪「昔の軽音部のアルバムか…面白いもの見つけてきたな」
唯「……」ツンツン
紬「? この写真がどうかしたの…?」
律「いまどきこんなメイクしてる軽音部なんてないだろー」ハハハ
唯「……」スッ
『これって山中先生だよね』
澪紬律「え?」
304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:44:14.34:tdUYk9ul0
律「いやいや、さすがにそれはないだろ…」
澪「見間違いじゃないのか?」
紬「う~ん…」
『いや、コレ絶対山中先生だって!私の目に狂いはないよっ!』
澪「そうは言ってもなぁ……」
律「ハッ!そうか、ひらめいたぞ!でかした唯!!」ガシッ
唯「!?」
309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:50:17.30:tdUYk9ul0
律「唯の言うことを信用するとして、こいつをダシに恐喝すればいいんだよ!」
澪「まーた律はロクなことを思いつかないな……」
紬「…それでそれで?」
澪「(食い付いてるっ!?)」
律「山中先生といえば容姿端麗清楚キャラで生徒からの人気も高いだろ?」
唯「……」ウム
312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:56:25.61:tdUYk9ul0
律「けど、こんな軽音部の過去を晒されたらここまで築き上げてきたイメージが台無しになるだろ?」
澪「確かに…」
律「だから、『顧問になってくれなきゃこの写真をバラまいてやる!!』ってな感じで頼めばいいわけだ」
紬「おぉぉ~…」パチパチ
唯「……」フフフ・・・
澪「はぁ…私はどうなっても知らないからなっ」
律「なぁ~に、ちょちょいと済ませてくるって!んじゃ行ってくるっ!」ダッ
~20分後~
律「…というワケで、顧問のさわちゃんだ!」
紬&唯「軽音部へようこそ~!(ようこそ~!)」
さわ子「トホホ……」
澪「」
366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 14:44:17.82:fVmg5e3T0
次の日の部活
律「顧問も決まって無事ステージも取れたし、早速学祭本番に向けて準備を進めていこうと思う!」
澪「ついにみんなで合わせるはじめてのライブだ、頑張らなきゃなっ!」
紬「ええ!」
唯「……」メラメラ
律「そのためにはまず、決めなきゃいけないことがいくつかあるけど…」
372:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 15:15:12.38:fVmg5e3T0
澪「まず曲はどうするんだ?」
紬「あ、それなら私が作曲します♪」
律「おぉっ、さすがムギ!じゃあ悪いけどよろしく頼むな!」
唯「……」ファイト♪
紬「どんとこいです!」
律「んじゃ作詞は澪でいいよな?」
澪「!」
澪「……それが、実は少し作ってきたんだけど…」モジモジ
律「(どうするとか聞いておきながらやる気マンマンじゃねーか)」
374:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 15:21:23.13:fVmg5e3T0
律「どれ、見せてみい」パシッ
澪「あっ……」
紬「私も見たい!」ジッ
唯「……」ジッ
澪「そんなに見られたら恥ずかしいよぅ……//」
律「誤解を招く言い方をするな!」
紬「ポッ…///」
律「ムギは赤くならないの!!」
377:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 15:27:17.08:fVmg5e3T0
澪「どう…かな…?」
律「うーん……このマシュマロだのウサちゃんだの甘ったるい歌詞はどうにかなr
紬「いい!すごくいいわ!」キラキラ
澪「そ、そうか…?そう言われるとなんか照れるな…//」
律「……」
律「…なぁ、唯はどう思うよ」
唯「……」ヨヨヨ・・・
律「感涙してるし……」
378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 15:33:04.23:fVmg5e3T0
律「…多少不本意だが歌詞も決まったことだし、あとは曲が完成したら本番に向けて練習あるのみだな!」
澪「不本意とはなんだよ~っ!」
紬「まぁまぁまぁ…」
唯「……」ナデナデ
澪「…ったく、律のやつは……」ブツブツ
律「で、コレだれが歌うんだ?」
唯「……」
澪「……」
紬「……」
律「…あれ?」
380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 15:40:22.26:fVmg5e3T0
律「おいおい…ボーカルがいないと始まらないじゃんかよぉ」
紬「あの、私が歌ってもいいけど…」
律「いいや、こういうのは詞を作った人が一番曲の意味を理解しているはずだ」
律「というわけで澪!お前歌え!」ビシッ
澪「ひぃっ!?…まぁそうくると思ってたよ…」
唯「……」ギュ(←手を握る)
澪「唯…?」
律「そうだぞ、唯は歌いたくたって歌えないんだ。なのにお前がそんな調子でどうする?」
澪「……」
383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 15:45:21.03:fVmg5e3T0
澪「…わかった、私が歌うよ」
紬「澪ちゃん偉いわ♪」
唯「……(ありがとー♪)」
律「うんうん、そうこなくっちゃな!」
澪「わ、私はみんなが頑張ってるから歌うだけだけだからな!…ホントは恥ずかしいんだからなっ!//」
律「それだけ元気なら大丈夫だって」
律「(唯、よくやった)」ヒソッ
唯「……」ピース
385:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 15:51:43.94:fVmg5e3T0
学祭当日 in部室
唯「……」
律「ついにあと数時間で本番だな!さすがの唯も緊張してるのか?」ニシシ
唯「…!」ブンブンブン
律「なに、そうカタくなることないって。ここまでちゃんと練習してきたんだからさ」
唯「……」コクリ
紬「りっちゃん、澪ちゃんが…」
澪「……」
律「澪が落ち着いている…だと……!?」
紬「そうじゃなくて…実は失神しているみたいなの」
澪「」
律「あ~……」
386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 15:58:06.49:fVmg5e3T0
唯「……」ユサユサ
澪「あぁぁあぁぁぁぁ……」ガクガク
唯「……」ダメダコリャ・・
律「最近澪の恥ずかしがりもナリをひそめていたかと思ったが、ここにきて発火しちゃったか…」
律「…仕方ない、ムギ!こうなったら最終手段だ!」
紬「あいあいさー♪」
澪「……」
紬「澪ちゃん、お茶が入りましたよ~っ…?」ヒソ
澪「……飲む」
390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 16:04:05.60:fVmg5e3T0
澪「……」ズズ・・
律「まったく、少しは落ち着いたか?」
澪「…うん」
唯「……」
『ごめんね、私が歌えないから澪ちゃんに任せっきりになっちゃって…』
澪「……」
澪「ううん…いいんだ唯、私が間違ってたよ」
392:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 16:10:07.70:fVmg5e3T0
律「澪が人前に立つの苦手なのは重々承知だけどさ、そこをなんとか頼むよ、な?」
紬「澪ちゃんにしかできないことなの。お願いしますっ」
唯「……」コク
澪「…ああ、ちゃんとライブを成功させてみせるよっ」キリッ
律「もし失敗したら全校生徒に醜態を晒すことになりかねんぞ…?」
澪「……」
澪「やっぱりイヤだよーーーっ!!!」
『いまのはりっちゃんが悪い』
紬「私もそう思います」
律「うん、いや…スミマセン」
394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 16:16:15.94:fVmg5e3T0
律「よし、機材も運び終わったしいよいよ本番だな」
紬「緊張してきたわぁ…」
澪「私はふっ切れた!」
唯「……」ドキドキ
律「念のために最終確認しておこうぜ」
ガチャッ
さわ子「みんなー!盛り上がってるゥー!!?」
律「……それでさ、ここのパートなんだけど――」
さわ子「おーい無視すんなー」
395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 16:20:45.92:fVmg5e3T0
さわ子「今日はみんなのためにステージ衣装つくってきたのよっ!!」ドーンッ!!
さわ子「メイド服にナース服、スク水もチャイナドレスも完備!ランドセル、鈴、ネコミミなどのアクセサリーも充実してるわよ!!」
律「(家庭科教師のが向いてるんじゃなかろうか)」
紬「はいは~い!私ナース服がいいで~す♪」
唯「……!」ハイハイ!
律「そこは変な対抗心燃やさんでいいから… だいたい先生、こんな目立つ格好したらまた澪が……」
澪「初めてのライブなんだしインパクトが大事だよな!じゃあ私はスク水着ちゃおっかな??」キャピ
律「正気の沙汰じゃないな………」
397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 16:26:35.14:fVmg5e3T0
さわ子「うんうん、みんな似合ってるわ!」
律「なんで私まで……」
唯「……」フリフリ♪
紬「(さわ子先生GJです!)」
さわ子「初めてだから緊張してると思うけど、逆に言えばここからあなたたちのバンドが始まるのよ」
さわ子「思いっきり楽しんできなさいっ!頑張ってね!」ノシ
バタンッ
律「なんだかんだ言って憎めないよなぁ、さわちゃんって」ヤレヤレ
紬「りっちゃん、熱が冷めないうちに体育館に行きましょう!」
澪「私たちの練習の成果を見せるときだっ!」
唯「……」ヨシッ!
律「…だな!よっしゃぁ行くぞーっ!!」
律「ファイトォ~~……」
澪紬唯「「「オーッ!!(オーッ!!)」」」
399:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 16:32:20.25:fVmg5e3T0
講堂
律「(……いよいよ、だな)」
紬「(歌詞は大丈夫?澪ちゃん)」
澪「(……)」コク
唯「………」
和「――ありがとうございました。続いては、放課後ティータイムによる演奏です」
(幕が上がる)
憂「(お姉ちゃん……!)」ハラハラ
400:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 16:38:23.57:fVmg5e3T0
スゥー・・
紬「みなさんこんにちわ~!放課後ティータイムでーすっ♪」
\ワァァァアアァァァアアアア!!!!!/
憂「MC紬さんなんだ…綺麗だなぁ……」
紬「私たち軽音部は、放課後ティータイムというバンド名で活動していますっ」
紬「今日が初めてのライブで、部員も4人しかいませんが…今日のためにみんなで一生懸命練習してきました!」
\\\ガンバレーーーーー!!!!!///
憂「がんばってーーーっ!!!」
401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 16:44:39.27:fVmg5e3T0
紬「それでは私たちの練習の成果を聴いて下さいっ!」
紬「曲は…『ふわふわ時間』」
紬「(うまくいってよかった……)」ホッ
澪「……」チラッ
唯「……」コク
律「……」ニッ
スッ・・・
1、2!
402:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 16:50:19.87:fVmg5e3T0
澪「キミを見てると いつもハートDOKI☆DOKI」
澪「揺れる思いはマシュマロみたいに ふわ☆ふわ」
\うおおぉぉおおおおお!!!!!/
\かわええええええええええ!!!!!/
憂「おねーちゃーんっ!!!!!」
澪「あぁ 神様お願い 二人だけの―――」
―――――
―――
・・・
403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 16:56:25.50:fVmg5e3T0
ジャーン・・・
澪「みんなありがとーーっ!!!」
\ワァァーーーーーーー!!!!!/
\最高だぁぁぁぁーーーー!!!!!/
和「以上、放課後ティータイムの演奏でした。軽音部のみなさんありがとうございました。続いては――」
憂「お姉ちゃん……カッコよかった……」ポロポロ
和「(…ふふっ、頑張ったわね、唯)」
さわ子「(もうちょっと裾短くてもよかったわね…)」
?「すごい…これが高校の文化祭……」
?「…決めたっ、私…ここの軽音部に入部する!」
唯「……」おわり
第二部
梓「無口な唯先輩」へつづく
405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 17:00:16.16:fVmg5e3T0
律「お嬢さんっ!」ポン
唯「…!」ビクッ
律「ハンカチ落としてましたよ?はいコレ」スッ
唯「……」
唯「……」ペコリ
唯「……」ダッ
律「あ、ちょっと!」
律「行っちゃった……なんだったんだ、あの子?」
澪「さっきの子、よく見たら同じクラスの子だよな」
律「え、そうなの?」
澪「うん、確か…平沢さんって言ったかな」
律「うーん…話したことないからわかんないや…」
律「!」ハッ
律「そうだ!じゃあその平沢さんって子を軽音部に誘ってみようぜっ!」
お嬢さんwwwwwwww
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:12:05.64:vCWB8XCb0澪「えぇっ!?話したことも無いのにか?」
律「そんなの関係無いじゃんか!それにこっちにはハンカチ拾ってあげた貸しがあるんだから大丈夫よん♪」
澪「…まあ律がそう言うならいいけどさ」
律「よっしゃー!これで武道館ライブも一歩近づいた!?」
澪「ははっ、気が早すぎるだろ」
放課後
律「ねえ、平沢さんっ!」
唯「……?」
唯「!」
律「そうそう、さっき会ったと思うけど、実は同じクラスだったんだよね。んで私は田井中律!」
澪「…秋山澪だ」
唯「……」
なにこのデューク東郷みたいな唯は
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 21:23:35.36:vCWB8XCb0律「それでさ、ちょっと平沢さんに話があるんだけどいいかな?」
唯「?」
律「実は私たちさぁ、軽音部ってとこに入ってるんだけど…よかったら平沢さんも見学とか来てくれないかなっ!?」
唯「……」
澪「(見ろ律……平沢さん困ってるじゃないか)」ヒソッ
律「あ…いや、もちろん無理にとは全然言わないからさ!もし興味があったら音楽室に来てくれればいいからっ、じゃね!」
澪「ごめんな、もし嫌だったら気にしなくていいから……それじゃあね」タッタッ・・・
唯「……」
~音楽室前~
唯「……」
唯「……」ウロウロ
唯「……」オズオズ
唯「……」
唯「……」スゥー・・・
唯「……」ドキドキ
ガチャ
キィィ・・・
律「! 平沢さんっ!?来てくれたんだーっ!!」
澪「おおっ、よく来たなぁ」ニコッ
紬「はじめまして、琴吹紬です」ペコリ
唯「……」
唯「……」エヘヘ
澪「律が無理やり誘おうとするから来てくれないかと思ってたよ」
律「なにをぅ!むしろ私の積極性に感謝しろってのっ!」えへん!
唯「……」
律「まぁまぁ、せっかく来てくれたんだから座ってお茶でも飲んでいきなよ」
唯「……」トコトコ ストン
紬「クッキーとマドレーヌもあるの♪」
澪「遠慮せずに食べていいんだぞ」
唯「……」パクッ
唯「~~!♪♪」パアァ
律「(よし、つかみはバッチリだな)」
紬「お口に合いました?」
唯「……」コクリ
紬「そう、よかったわぁ」
律「その…さ、平沢さんってもしかして人と喋るの苦手だったりする?あんまり誰かと話すところ見ないかなーなんて…」
唯「……!」
澪「(こら律っ!聞き方ってものがあるだろっ!)」
律「(だ、だって…)」
唯「……」
律「ご、ごめんっ…聞かれたくないよね、そんなこと……」アセアセ
唯「……」
パカッ カチカチカチ
律「あ…急に携帯なんて出してどうしたんだ…?」
唯「……」スッ・・・
律「え、読めって?なになに……」
『ゴメンなさい。実は私、言葉がうまく話せないんだ』
律「え………」
澪「そんな……」
紬「……」
『だからその…本当は今も、入部はできないってちゃんと断ろうと思って来ただけで…』
律「そうだったのか…」
澪「……」
紬「……」
律「……」
唯「……」
律「そっか、なんか無理言っちゃって悪かったよ」
唯「……」
律「…でもさ、確かに入部するのは無理かもしれないけど、これから友達にはなれるだろ?私たちクラスメイトなんだからさっ!」
澪「…うん、そうだよ!私たち友達になろう!な、ムギもそれでいいよな?」
紬「ええもちろん♪」
唯「……」
唯「……」
律「ほらほら、そんな困ったような顔すんなって!」
パカッ スッ
律「アドレス、交換しようぜっ!」ニカッ
唯「!」
唯「……」コクリ
澪「あ…こら!律だけ抜けがけなんてズルいぞ!私も交換するっ!」
紬「そうよ、私もお友達になりたいわ!」
唯「……」ジーン・・・
帰り道
~~~~~~~~~~
律「それじゃ、なにかあったらいつでも連絡してくれな」
澪「その…よかったらまた明日もここに来たっていいんだぞ?」
紬「またね、平沢さん♪」
~~~~~~~~~~
唯「……」パカッ
唯「……」パタン
唯「……」ギュ
唯「……」タッタッタ・・・
帰宅
ガチャ
唯「……」
憂「あ、お姉ちゃんおかえり~!」
唯「……」ニコッ
憂「今日は遅かったね、学校に残ってたの?」
唯「……」コクコク
憂「そっかぁ、じゃあもう少しでご飯できるからそれまで待っててね」
唯「……」ラジャー!
憂「(お姉ちゃん嬉しそうだった…学校うまくやっていけそうでよかったね、お姉ちゃん)」
自室
唯「……」
軽音部、かぁ…
いきなり声をかけられたときは正直ビックリした、話しかけられることなんてなかったから。
今までは怖くていろんなことから逃げてきたけど…
みんな優しそうだったし……入ってみようかな、軽音部。
唯「……」
唯「……」
『私決めた!軽音部に入部します!
きっとみんなに迷惑かけちゃうこともあるかもしれないけど…でもみんなと一緒に私も頑張りたい!
だからよろしくお願いします!』
唯「……」
唯「……」グッ
【送信】ポチッ
唯「……」
憂「お姉ちゃーん!ごはんできたよ~!」
パタン タッタッタ・・・
その頃の律
ヴーッ ヴーッ
律「ん、メールか」
パカ
律「……!」
律「やった…」ガタッ
律「ぃやったあぁぁ!!明日から楽しくなるぞーっ!!」
聡「(姉ちゃんうるさいなぁ…)」
その頃の澪とムギ
ヴー ヴー
澪「あ、平沢さんからだ…」
パカッ
澪「フフッ、そっかそっか。律もやるときはやるな」
~~~~~~~~~~~~
♪ソンナ ヤサ-シークシナイデー♪
紬「誰かしら…」パカッ
紬「……」
紬「まぁ…これからが楽しみね♪」
ひょっとして律って天使なんじゃないか?
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 22:59:35.56:vCWB8XCb0夕食後
唯「……」ホクホク
唯「?」
『新着メール:3件』
唯「…!」
パカッ
------------------------
From:田井中 律
本文:入部してくれてありがとう!また明日学校でなっ!
From:秋山 澪
本文:よろしく、これから頑張ろうな!
From:琴吹 紬
本文:よろしくお願いします♪明日はお赤飯炊いていくわね~!
------------------------
唯「……」
パタン
唯「……♪」
翌日
ガチャ
憂「行ってらっしゃい、お姉ちゃん」
唯「……」ビシッ!
タッタッタ・・・
憂「(手を振って見送る)」
憂「さて、私も準備して行かなきゃ」
テクテク・・・
?「おーい!」
唯「…?」クルッ
律「おっはよー平沢さん!」
澪「おはよう」
唯「……」
唯「……」ニコッ
澪「せっかくだから一緒に登校しないか?」
唯「……」コクリ
律「なんかさ、こうして同じ部員になったのに”平沢さん”ってのは堅苦しいよなぁ」
唯「……」カチカチ スッ
『唯でいいよ!』
律「そ、そうか?じゃあ唯!私のことも律と呼んでくれてかまわないぞ!」
『じゃあメールのときはりっちゃんって呼ぶね』
律「りっちゃんか…悪くないな…」
澪「はは、なんだか新婚さんみたいだな」
律「う、うるさいやいっ!」
唯「……」クスッ
放課後
律「っしゃー!終わった終わった!」
紬「じゃあ部活に行きましょうか」
澪「唯も音楽室に来るよな?」
唯「……」フンス!
紬「あっ、はいはい!私も唯ちゃんって呼びたいです!」
唯「d」グッ
澪「もうすっかり軽音部の一員だなっ」
部室
紬「ということで、今日は唯ちゃんの入部祝いと軽音部の発足を記念してお赤飯炊いてきました~♪」
律「おぉ~…相変わらず豪華だなぁ…」
紬「和菓子もあるのよ♪」
唯「……?」
澪「ああ、ムギの家はお金持ちらしくてな、毎回こうやってお茶やお菓子を持ってきてくれるんだ」
唯「……」ナルホド
紬「じゃあお茶いれてくるわね」スタッ
唯「♪」
律「まんじゅう食べてお茶すすってると日本に生まれて良かったーっ!って思うよな」ズズズ・・・
澪「ひぃぃ……まんじゅうこわいよぅ……」ガタガタ
律「そんな古典じみた手には乗らんぞ」パクッ
澪「ちぇっ、つれないなぁ律は」
紬「あらあらうふふ♪」
唯「……」はむっ
律「あー食った食った!」
紬「お粗末様でしたぁ」
澪「ところで律…4人揃ったのはいいとして、これからどうするんだ?」
律「いかんいかん、いつの間にかムギのお菓子だけ食ってれば部が成立してるような気がしてた」
澪「まったく…武道館を目指すんだろ?部長の律がしっかりしないと」
律「そうだよな!なんてったって部長だもんなっ!」エビゾリッ
紬「りっちゃんファイト!」
唯「……」オーッ
律「とりあえず、私がドラムで澪はベース。ムギは…」
紬「私はピアノ習ってたからキーボードね♪」
澪「となると…必要なのはギターか…」
律「唯はギターとか持ってんのか?」
唯「……」ポカーン
律「あれっ…じゃあ何か弾ける楽器とかは?」
唯「……」ポクポクポク
唯「…!」チーン
唯「……」ウンタン♪ウンタン♪
澪「あははっ、カスタネットかぁ」
紬「かわいいわぁ…♪」
律「いや待て、これって笑い事なのか?」
律「つまり、唯には楽器の経験がないと…ってことはギターも持ってるはずないよな」
唯「……」
澪「ま、まぁまぁ…最初のうちはいいんじゃないか?しばらくは楽しくお茶しててもいいような気がしてきたっ!なんて…」
律「なに言ってるんだよ澪!みんなで唯のギターを買うぞっ!」
澪「えっ?」
紬「まぁ…それは楽しそうね♪」
唯「……」
唯「……」
律「こらこら唯、お前がそんなつれない顔してどうするんだ」
唯「……」
律「いいんだよ、みんなお前のことを歓迎してるんだ。それに私たちと一緒に頑張るって言ったのは唯だろ?」
唯「!」
澪「そうだぞ、私だって唯と一緒に演奏するのが楽しみだからな」
紬「だから頑張ってギター、始めてみましょう?」
唯「……」コクリ!
澪「とは言ったものの…ギターを買うにはそれなりにお金がかかるけど、唯は大丈夫なのか?」
唯「……」
唯「……v」
澪「ブイ…?ああ、2万円なら持ってるってことか。でもそれじゃあちょっと心もとないな」
律「じゃあさ!バイトなんてどうだ?日払いのバイトに入ってみんなで出し合うんだ!」
紬「アルバイトっ!?わぁぁ……私、アルバイトするのが夢だったの~~♪♪」パアァァ・・・
律「ほら、ムギは大賛成みたいだし…澪だってそれでいいだろ?」
澪「まあ私は構わないけど…でも……」
唯「……」
律「そんな心配するなって!唯も一緒にできるアルバイト、必ず探しておくから!な?」
唯「……」
唯「……」コクッ
澪「なんだか本当に楽しくなってきたなっ」
紬「ええ♪」
律「それじゃ、話もまとまったことだし今日はお開きにしよーぜー!」
帰り道
律「ムギは電車だっけ?私と澪はこっちだから!」
紬「ええ、また明日ね♪」バイバイ
律「じゃなー」
澪「また明日な」
唯「……」バイバイ
~~~~~~~~~~~~~~~
律「じゃあ、唯ともここでお別れだな」
唯「……」
澪「明日また会おうなっ」
唯「……」コクリ
律「んじゃ、気ぃ付けて帰れよー!」ノシ
唯「……」ノシ
唯「……」クルッ トコトコ・・・
律「…にしても、まさか唯がしゃべれないなんてなー…」
澪「そうだな……」
律「……」
澪「…でもさ、なんだかうまくやっていけそうな気がしないか?」
澪「そ、そりゃあいろいろ大変なこととかあるだろうけど…けど私はすごくワクワクしてきたよ、本当に武道館目指せるんじゃないかって」
律「澪?急にどした、熱でもあんのか?」ペタ
澪「ちゃかすなぁ!ぁぁぁ…真面目語りした私がバカだった…///」
律「(コレだから澪をからかうのは面白い…)」フッフッフ
律「…私もそう思うよ」
澪「へっ?」
律「だから、私もそう思うって。澪の言ってることなんとなくわかるなーって思ってさ」
澪「律…」
律「それに、なんだか唯っていいやつなんじゃないかと思うんだよ。いや、もちろん嫌なやつなワケないけどさ」
澪「頼もしいな、律は。その調子で早くみんなのバイト先も探さないとな」
律「おう!」
唯の自室
唯「……」
みんな、すっごく優しい人たちだった。
私のためにいろいろ考えてくれて、楽器もできない私のことを受け入れてくれて……
なのに……
それなのに、私は……
私は…
「ありがとう」の「あ」の字すら言えないんだ……
こんなに優しくしてもらって、こんなに感謝してるのに
ありがとうも言えないなんて
そんなの悲しいよ
悔しすぎるよ……
唯「……」
唯「……」
――でも、りっちゃんの言った通り
一緒に頑張るって言ったのは私なんだ。
みんなが私のために頑張ってくれてるのに、とうの私が頑張らなきゃそれこそ迷惑だよね。
みんなの前では明るく振る舞わなきゃ。
それが、いま私にできる感謝のカタチだと思うから。
…よくわからないけど、そんな気がする。…たぶん。
――いろいろ考えてたら疲れちゃったな。
今日はもう寝ちゃおうっと…
唯「……」
パチン ゴロン・・・
翌朝
憂「お姉ちゃん、最近早起きになったね」
唯「…?」
憂「うん、だって高校生になってからお姉ちゃん、すごくしっかりしてるもん」
唯「……」
唯「……」エヘヘ・・
憂「今日ももう行くの?」
唯「……」コク
憂「そっか、気を付けて行ってきてね」
唯「……」ガッテン!
憂「(…頑張れ、お姉ちゃん)」
数日後の部活
律「突然だが、今日はみんなに大事なお知らせがあるっ!」ドーン
澪「お、なんだなんだ」
紬「まぁ…何かしら?」
律「ゴホン、えー…それはだな……」
唯「……」ドキドキ
紬「……」ワクワク
律「……」テカテカ(おでこ的な意味で)
>>164
突然変なギャグ入れんなw
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:06:14.29:tdUYk9ul0突然変なギャグ入れんなw
律「実はこの前話してたバイトの件が決まったんだ!」
澪「おぉっ、やるじゃないか律」
紬「ついに私がアルバイト……」キラキラ
唯「……」パチパチ
紬「ねえねえ、それでどんなアルバイトなのっ?」
律「おう、交通量調査のバイトだよ」
澪「交通量調査…ってアレか?あの交差点とかでカウンター回してるやつ」
律「そーそー、んでもう4人分申し込んどいたから」
澪「ホントこういう時は仕事が早いよな…感心するよ」
紬「でも確かに…それならみんなでできるわよね?」
唯「……」フンス!
確かにそれなら大丈夫そうだな
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 01:17:47.33:tdUYk9ul0律「んじゃ、そういう事だから今度の土曜は12:00に学校の前集合な!」
澪「わかった。唯も予定とか大丈夫か?」
唯「……」コクッ!
紬「どんなお洋服着て行こうかしら…♪」
律「普通に私服でいいと思うぞ…」
紬「交通といえばやっぱりおまわりさん?それとも仕事だからスーツかしら……あっ、探偵風にタキシードとかいいかも~♪」
律「なぜにそんな服を持っているんだ…?」
澪「いや、そもそもそういうバイトじゃないから」
今度の土曜 校門前
唯「……」
唯「……」ソワソワ
唯「…!」
紬「唯ちゃん、おはよう」ニコッ
唯「……」チッス!
紬「りっちゃんと澪ちゃんは…まだ来てないのね?」
唯「……」コク
唯「……」ジーッ
紬「…?どうしたの…?」
唯「……」チミチミ(←服をつまむ)
紬「あ、洋服はね、いろいろ悩んだんだけど…やっぱりみんなと同じがいいかなって私服にしたの♪」
唯「……」
紬「唯ちゃんの私服もとっても可愛いわぁっ」
唯「!」
唯「……」プイッ//
紬「うふふ♪」
律「おーっす」
澪「おはよう、唯にムギ」
律「結局ムギは普通の恰好か…内心なに着てくるのかと思ってヒヤヒヤしたよ」
紬「あはは…それ唯ちゃんにも言われちゃった」
律「だろうな」ハハッ
唯&澪「……(でもちょっと見てみたかった…)」
バイト
ガーッ カチッ
ブロロロ・・・ カチッ
唯「……」
ドドドド カチッ
ブーン カチッ
紬「……」
律「向こうの2人はやる気が違うな…」
澪「唯は自分のことだし、ムギはバイトするのが夢だったくらいだからな」
律「……」カチ
律「ふぁぁ……」カチ
律「……」カチ
律「暇だなぁおぃ……」カチ
澪「バイトだからそれでいいんだ」カチ
律「……」カチ
律「オチも無いけどいいのか?」カチ
澪「バイトだからそれでいいんだ」カチ
律「……」カチ
澪「カチカチすることに価値があるってね」カチ
律「それがオチ?」カチ
澪「……忘れてくれ」カチ
そんなこんなで終了
律「いや~、お疲れさん!」
紬「ちょっと疲れたけどすっごく楽しかったわぁ♪」
唯「……」クタッ・・・
紬「ふふ、唯ちゃんもお疲れ様」
澪「なんだかんだでいいお金にはなったな」
律「うし、じゃあ一仕事したところでスウィーツでも食べに行くかぁ!?」
紬「はい!賛成ですりっちゃん隊長!」
唯「♪」ゴー!
澪「こらこら…せっかく稼いだのに無駄遣いするなんて私は反対だぞっ」
律「そうか?んじゃ3人で行こうぜ!澪もお疲れ、また明日な!」
紬「お疲れ様♪」
唯「……」バイバイ♪
律「ドコにする?近くのファミレスで――」
澪「え、あの…ちょ……」
澪「私も行く~~っ!!」ダッ
つづく
さらに数日後
律「よーし!じゃあ今日はお待ちかね、唯のギターを買いにGOだっ!」
紬「私の知り合いがやっているお店があるの。そこへ行きましょ♪」
澪「(めちゃくちゃ豪華な楽器屋だったりしないだろうな…)」
唯「……」wktk
律「唯もこの日のために下調べはバッチリだよなぁ!?」クワッ
唯「……」ブンブン
律「ですよねー」
道中
律「でもさ、唯。いくらなんでも何の考えもなしにギターを選ぶってのもなかなか難しいぞ?」
唯「……」ムム・・・
澪「ギターにもいろいろ種類があるんだ、音色だけじゃなくてネックの形とかな。あんまり重いやつだと持てないかもしれないし」
唯「……」フムフム
紬「まぁまぁ、そんなに難しく考えなくても、見た目で気に入った物を買うのもいいんじゃないかしら?」
澪「確かにそれも一理あるなぁ」
律「ま、唯のために集めたお金だし、唯の好きなようにすればいいって話だな」
唯「……(ありがとう)」ニコッ
紬「着きました~♪」
律「お、意外と普通に街の楽器屋だな」
澪「……」ワナワナ
唯「?」
律「あ、春の大レフティ祭やってら」
澪「ぃやったぁー!レフティモデルがいっぱいあるぞぉぉーっ!!」シュバッ タッタッタ
紬「喜んでもらえたみたいで嬉しいわぁ」
唯「……」
澪「ぱぁぁぁ…♪」
唯「…?」
律「ああ、澪はレフティのベースを見つけるといつもあんな感じになるんだ…しばらくそっとしておいてやってくれ」
唯「……」
紬「ちなみにレフティモデルっていうのは左利き用ってことよ、澪ちゃんは左利きだから」
唯「……」ナットク
律「(そりゃあマトモに練習もしてなきゃ気付かないわな……)」
紬「ギターはこっちにあるの」
唯「……」トテトテ
律「いや~、澪じゃないけどやっぱり楽器屋に来ると心躍るよな」
紬「そうねぇ…つい見てるとほしくなったりしちゃうものね」
律「ウィンドウショッピングって難しいよなー…ムギはそういうときどうするんだ?」
紬「ううん、私は自分で買い物に行くことはほとんどないから♪」キッパリ
律「そ、そっか…ハハハ……」
律「どうだ唯、気に入ったギターは見つかったか?」
唯「……」ジーッ
律「これがいいのか?ずいぶん高そうなやつだけど……って15万!?」ギョッ
唯「……」ジーッ
律「いやいやさすがにこれは無理だろ…諦めて他を探そうぜ、唯」
唯「……」ジーッ
律「……どうしてもこれじゃないとダメ?」
唯「……」
律「(困ったなぁ、なんとかして唯にギターを買わせてあげたいけど手持ちは5万しかない…)」
律「諦めようぜ、唯」ポン
唯「……」
唯「……」シュン
律「ま、まぁこればっかりは仕方ないさ、他にみんなで買えるギターを探そうぜ!」
唯「……」コク
紬「……」
紬「あのぉ……」
店員「いらssy・・・――!?紬お嬢様ではありませんか…!本日はどのようなご用件でございましょう?」ペコリ
紬「あのギターが欲しいのだけれど…」
店員「はっ、では後ほど御宅の方へ配送させていただきます」
紬「ううん、そうじゃないの。みんなで稼いだお金で買いたいから…5万円にまけて下さらないかしら?」
店員「はい、紬お嬢様のご希望とあれば、ぜひ」
紬「ありがとうございます♪」
紬「唯ちゃんっ!」
唯「?」
紬「さっきのギター、5万円に負けてくれるって♪」
唯「……!」
唯「♪♪」ヤッター!
紬「よかったわね、唯ちゃん」ニコニコ
律「(ムギ、サンキュな)」
紬「(いえいえ、それほどでも♪)」
唯「……」ルンルン♪
律「よかったなぁ唯、お目当てのギターが買えて」
唯「……」ブイッ♪
紬「これで明日からは忙しくなるわねっ」
律「えぇー…もうちょっとお茶してよーよぅ」
唯「……」メッ!
律「わーかってるって!唯が早くギター弾けるようになれるまで猛特訓してやるぜっ!!」
ワイワイ キャッキャ
紬「そういえば澪ちゃんは?」
律「…あ」
唯帰宅
憂「おかえりお姉ちゃん……ってどうしたのそのギター!?」
唯「……」エヘヘー♪
~~~~~かくかくしかじか~~~~~
憂「そう、お姉ちゃん軽音部に入部してたんだっ」
唯「……」コクリ
憂「急にギターなんて持って帰ってくるからビックリしちゃったよ…」
唯「……」テヘヘ
憂「でもお姉ちゃんが部活かぁ……なんだか私まで嬉しいな」
唯「……」
憂「うまくやっていけそう?」
唯「……」コク
憂「そっか、よかったね」ニコッ
憂「そうだ!ギター持ってるお姉ちゃん、写真に撮ってあげるよっ!」
唯「!!♪」
憂「じゃあ撮るよ~!」
唯「……」バッチコイ!
憂「はい、チーズ」
唯「……」ピースッ
パシャ
【保存完了しました:image135.jpg】
憂「はいっ、お姉ちゃん!♪」
唯「……//」ニヤァ・・
To:澪ちゃん,ムギちゃん,りっちゃん
件名:唯です!
本文:
みんな今日は本当にありがとう!
軽音部に入部してからの毎日、楽しいことがいっぱいです。
みんなとバイトして、みんなと楽器屋さんに行って、ほしかったギターも買えて…私、本当に嬉しいよ。
みんなにお金出してもらっちゃったのは悪い気がするけど…
でもそのぶん一生懸命練習して、きっとみんなで演奏できるようにするから!
だから明日からも頑張ろう!これからもよろしくねっ!
添付画像あり:image135.jpg
【送信】ポチッ
唯「……」
パタン
とある昼休み
律「相変わらずムギの弁当は豪華だなぁ…」
紬「そんなことないわ、ただの夕飯の残り物だもの」
律「(どんな夕飯だよ…)」
澪「唯はいつも弁当どうしてるんだ?」
唯「……」
カチカチ
『妹につくってもらってるよ~』
澪「へえ…唯って妹がいるのか」
律「唯の妹か…ちょっとどころじゃなくかなり興味あるな」
澪「会ってみたいな」
紬「そうね~」
律「よし!じゃあ今日はみんなで唯の家に行こう!!」
紬「わぁっ、それはとっても素敵だと思うわ!」
律&紬「イェーイ!!」
澪「また律は唐突だな…唯にだって都合があるだろう?」
唯「……」
『妹に聞いてみたら大丈夫だって』
澪「あ、そうなんだ…」
放課後
律「うし、では早速向かうとするか!」
澪「なんだか悪いな、唯」
唯「……」ブンブン
『みんなが来てくれるなら大歓迎だよ!』
澪「そうか…?なら喜んでついていこうかな」
唯「……」コクコク
紬「私、友達の家に遊びに行くのが夢だったの~♪」
律「というワケで道案内よろしくな、唯!」
唯「!」キリッ!
道中
律「(でも、唯の妹ってどんな感じの子なんだろうな)」
澪「(うーん…きっと真面目な子なんじゃないか?言い方は悪いけど、唯の面倒だって見ないといけないわけだし)」
律「(まさか妹もしゃべれないなんて事はないよな…?)」
澪「(縁起でもないことを言うなっ!)」
紬「……」
~~~~~~~~~~~~
ムギの妄想
妹「お姉ちゃん…今日もお姉ちゃんは可愛いね…」
唯「……//」
妹「ねっ、お姉ちゃん……おかえりのキス、しよ……?」
唯「~~!///」
チュッ・・・
~~~~~~~~~~~~
紬「ハァハァ……」
律「おい、鼻血鼻血」
さすがムギさんやで
267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 20:50:28.40:tdUYk9ul0唯「……」ピタ
唯「……」スッ(家を指さす)
澪「着いたみたいだな」
律「んじゃ早速だけど上がらせてもらっていいかい?」
唯「……」コクコク
紬「ワクワクワク…♪」
律「ムギはさっきから何を期待しているんだ…」
ガチャ
憂「お姉ちゃんおかえり……あ、お友達の方ですか?」
律「軽音部部長の田井中律とその仲間たちでーす!」
澪「さりげなく部長って所を強調するな!」
紬「お邪魔します♪」
憂「はじめまして、妹の憂です。姉がお世話になってます」ペコリ
律&澪「(出来た子だー!!)」
唯の部屋
唯「……」ドウゾ
律「ここが唯の部屋か…ちゃんと片付いてるな」
紬「素敵なお部屋ね…」
唯「……」テヘヘ・・
律「それに引きかえ澪の部屋ときたら…」ニヤ
澪「わぁーっ!みなまで言うなーー!!」
ガチャ
憂「みなさん、お茶が入りましたよーっ」
律&澪「(本当に出来た子だー!!)」
律「とはいっても特にすることもないよな」
澪「律が妹さんに会いたいっていうから来たんだろっ」
律「そうだった…よし、だったら軽音部の代表として改めて妹さんに挨拶しておくか」
澪「それなら私も付き合うよ」
律「ムギはどうするー?」
紬「ふふっ、このマンガおもしろ~い!」
唯「……」エヘヘ
紬「唯ちゃん、こっちのも読んでみていいかしら?」
唯「……」コクコク
紬「ありがとう~♪」
律「…楽しそうだから唯に任せておくか」
リビング
律「憂ちゃんっ」
澪「改めて挨拶にきたよ」
憂「えっと…律さんに澪さんですよね?お姉ちゃんから聞きました、今日は遊びに来てくれてありがとうございますっ」
律「い、いやいや…むしろ勝手に押しかけてきちゃって悪いなーって…」
憂「いえいえ、お姉ちゃんがお友達を呼んでくるなんて夢みたいですから」ニコッ
澪「……」
憂「お姉ちゃん…軽音部でやっていけそうですか?」
律「まあな…大変なこととかもあるだろうけど、でも頑張ってやっていこうってみんな思ってるよ」
澪「なにしろ唯自身が一番頑張ってるからな、私もそう思う」
憂「みなさん……」ホロリ
憂「お姉ちゃん、高校生になって…軽音部に入ってから変わったと思うんです。きっとみなさんのおかげだと思うんです」
律「な~に、この田井中律様(部長)にかかればそんなモンだって!!」
澪「律はそうやってすぐ調子に乗る…私たちは本当になにもしてないからさ」
律「あと…ちょっと聞きにくいんだけどさ…、唯はいつから……?」
澪「……」
憂「…それは私もわからないです。気がついたときからお姉ちゃんはしゃべれませんでしたから」
律「そっか……憂ちゃんも大変だったんだな…」
憂「そうですね、大変だったこともありますけど…でもずっと一緒にいれば考えてることはわかりますよ?」
澪「確かにな、私たちにも言いたいことはなんとなく伝わるもんな」
憂「それに…私のことはいいんです。だって、本当に大変な思いをしてるのはお姉ちゃん自身だと思うから」
律&澪「(いい子すぎて何も言えない……)」
憂「本当に今日はありがとうございました。よければまた遊びに来てくださいっ」
律「じゃ、お言葉に甘えちゃおっかな~」ヘヘッ
澪「こちらこそごちそうさま、またみんなで遊びに来るよ」
憂「はいっ!」パアッ
律「おーい!ムギ、帰るぞ~!」
ガチャ
\ばっよえーん!ばっよえーん!/
紬「やったぁ!私の勝ちね♪」
唯「……」ガクッ
律&澪「まだ遊んでたんかいっ!!」
ムギさん容赦なしwwww
282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 21:42:31.01:tdUYk9ul0数ヵ月後
~♪~♪~♪
ジャーン・・・♪
澪「うんっ、今の演奏バッチリだったな!」
紬「みんな素敵だったわ♪」
律「かーっ、気持ちいいー!!」
唯「……」フゥ・・・
澪「唯もこの数ヶ月ですっかり上達したな」
唯「……」エヘヘ・・・///
律「これなら武道館も夢じゃないかもな!」フンスッ
紬「ねえねえりっちゃん、その前に学祭ではライブとかやらないの?」
律「………学祭?」
律「そういや学祭のことなんてこれっぽっちも考えてなかったな…」
澪「正直合宿とかいろいろやって満足してた感じだったよなぁ」
唯「……」コクコク
澪「律!学祭でライブやろう!きっと今の私たちならいけるって!」
唯「!!」コクコク!
律「そうだなぁ~…やっぱりバンドといえばライブが醍醐味だもんな、んじゃぁ学祭で一泡ふかせてみっか!!」
「「「オーッ!「(オーッ!)」」」」
律「…とは言ったものの、まずはどうすればいいんだ?」
澪「こらこら部長……」
紬「ステージの使用許可を取らなくちゃいけないから、まずは生徒会にお願いしに行くのはどうかしら?」
律「さっすがムギぃ!頼りになるんだからこのこのぉ!!」
紬「それほどでも~♪」
澪「本当に律が部長で大丈夫なのか…」
唯「……」フフッ
生徒会室
コンコン
律「失礼しまーす…」
和「どうぞ~」
和「…ってあら?唯じゃない」
唯「…!」
澪「あれっ、知り合いか?」
和「ええ、そうだけど…ってことはあなたたち、軽音部の方かしら」
律「私が部長の律です!話が早くて助かるぜ!」
和「私は役員の真鍋和。それで、どんな用事かしら?」
紬「学祭でライブをやりたいので、ステージの使用許可を取りたいんですけど…」
和「そう。ちょっと待っててね」
パラパラ
和「……ん?」
パラパラパラ
和「おかしいわね…、手元のリストでは軽音部という部活は存在しないことになってるけど」
律「そ、そんなワケないだろ!部活申請用紙なら今も私が大事に持って―――あ」
澪「律のバカ~~っ!!!」ゴッ!
唯&和「(やれやれ……)」ヤレヤレ・・・
紬「(こういうのもいいわね…)」
和「部活として認定するには顧問も必要ね」
紬「そうなんですか…」
和「期限は特別に許してあげるから、なるべく早く提出してね」
澪「律!」
律「はいぃ……」グスン
和「唯も頑張ってね」
唯「!」ビシッ!
唯の効果音がいちいちカワイイww
299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/13(土) 22:25:43.14:tdUYk9ul0律「ところで和さんは唯とどういう関係なんだ?」
和「同い年なんだから和でいいわよ。どうって言われると…幼馴染かな」
唯「……」コクコク
澪「そうだったのか、じゃあ唯も和が生徒会役員だって知ってたんだな」
唯「……」エート・・
律「…本当に幼馴染なのか?」
和「少し自信なくなってきたわ…」
部室
律「うーむ…いきなり顧問を探せと言われてもなぁ……」
澪「ムギ、なにか心当たりはないか?」
紬「そうねぇ……音楽教師の山中先生とかどうかしら?優しそうだから引き受けてくれるかも!」
澪「でも確か山中先生って吹奏楽部の顧問だったよな…掛け持ちはさすがに断られるんじゃ…」
律「まぁグタグダ悩んでてもしょうがないじゃん?とりあえず当たってみよーぜ!」
唯「……」パラパラ ジーッ
律「ところで唯は会議そっちのけで何を見てるんだ…?」
唯「……」コレ
澪「昔の軽音部のアルバムか…面白いもの見つけてきたな」
唯「……」ツンツン
紬「? この写真がどうかしたの…?」
律「いまどきこんなメイクしてる軽音部なんてないだろー」ハハハ
唯「……」スッ
『これって山中先生だよね』
澪紬律「え?」
律「いやいや、さすがにそれはないだろ…」
澪「見間違いじゃないのか?」
紬「う~ん…」
『いや、コレ絶対山中先生だって!私の目に狂いはないよっ!』
澪「そうは言ってもなぁ……」
律「ハッ!そうか、ひらめいたぞ!でかした唯!!」ガシッ
唯「!?」
律「唯の言うことを信用するとして、こいつをダシに恐喝すればいいんだよ!」
澪「まーた律はロクなことを思いつかないな……」
紬「…それでそれで?」
澪「(食い付いてるっ!?)」
律「山中先生といえば容姿端麗清楚キャラで生徒からの人気も高いだろ?」
唯「……」ウム
律「けど、こんな軽音部の過去を晒されたらここまで築き上げてきたイメージが台無しになるだろ?」
澪「確かに…」
律「だから、『顧問になってくれなきゃこの写真をバラまいてやる!!』ってな感じで頼めばいいわけだ」
紬「おぉぉ~…」パチパチ
唯「……」フフフ・・・
澪「はぁ…私はどうなっても知らないからなっ」
律「なぁ~に、ちょちょいと済ませてくるって!んじゃ行ってくるっ!」ダッ
~20分後~
律「…というワケで、顧問のさわちゃんだ!」
紬&唯「軽音部へようこそ~!(ようこそ~!)」
さわ子「トホホ……」
澪「」
次の日の部活
律「顧問も決まって無事ステージも取れたし、早速学祭本番に向けて準備を進めていこうと思う!」
澪「ついにみんなで合わせるはじめてのライブだ、頑張らなきゃなっ!」
紬「ええ!」
唯「……」メラメラ
律「そのためにはまず、決めなきゃいけないことがいくつかあるけど…」
澪「まず曲はどうするんだ?」
紬「あ、それなら私が作曲します♪」
律「おぉっ、さすがムギ!じゃあ悪いけどよろしく頼むな!」
唯「……」ファイト♪
紬「どんとこいです!」
律「んじゃ作詞は澪でいいよな?」
澪「!」
澪「……それが、実は少し作ってきたんだけど…」モジモジ
律「(どうするとか聞いておきながらやる気マンマンじゃねーか)」
律「どれ、見せてみい」パシッ
澪「あっ……」
紬「私も見たい!」ジッ
唯「……」ジッ
澪「そんなに見られたら恥ずかしいよぅ……//」
律「誤解を招く言い方をするな!」
紬「ポッ…///」
律「ムギは赤くならないの!!」
澪「どう…かな…?」
律「うーん……このマシュマロだのウサちゃんだの甘ったるい歌詞はどうにかなr
紬「いい!すごくいいわ!」キラキラ
澪「そ、そうか…?そう言われるとなんか照れるな…//」
律「……」
律「…なぁ、唯はどう思うよ」
唯「……」ヨヨヨ・・・
律「感涙してるし……」
律「…多少不本意だが歌詞も決まったことだし、あとは曲が完成したら本番に向けて練習あるのみだな!」
澪「不本意とはなんだよ~っ!」
紬「まぁまぁまぁ…」
唯「……」ナデナデ
澪「…ったく、律のやつは……」ブツブツ
律「で、コレだれが歌うんだ?」
唯「……」
澪「……」
紬「……」
律「…あれ?」
律「おいおい…ボーカルがいないと始まらないじゃんかよぉ」
紬「あの、私が歌ってもいいけど…」
律「いいや、こういうのは詞を作った人が一番曲の意味を理解しているはずだ」
律「というわけで澪!お前歌え!」ビシッ
澪「ひぃっ!?…まぁそうくると思ってたよ…」
唯「……」ギュ(←手を握る)
澪「唯…?」
律「そうだぞ、唯は歌いたくたって歌えないんだ。なのにお前がそんな調子でどうする?」
澪「……」
澪「…わかった、私が歌うよ」
紬「澪ちゃん偉いわ♪」
唯「……(ありがとー♪)」
律「うんうん、そうこなくっちゃな!」
澪「わ、私はみんなが頑張ってるから歌うだけだけだからな!…ホントは恥ずかしいんだからなっ!//」
律「それだけ元気なら大丈夫だって」
律「(唯、よくやった)」ヒソッ
唯「……」ピース
学祭当日 in部室
唯「……」
律「ついにあと数時間で本番だな!さすがの唯も緊張してるのか?」ニシシ
唯「…!」ブンブンブン
律「なに、そうカタくなることないって。ここまでちゃんと練習してきたんだからさ」
唯「……」コクリ
紬「りっちゃん、澪ちゃんが…」
澪「……」
律「澪が落ち着いている…だと……!?」
紬「そうじゃなくて…実は失神しているみたいなの」
澪「」
律「あ~……」
唯「……」ユサユサ
澪「あぁぁあぁぁぁぁ……」ガクガク
唯「……」ダメダコリャ・・
律「最近澪の恥ずかしがりもナリをひそめていたかと思ったが、ここにきて発火しちゃったか…」
律「…仕方ない、ムギ!こうなったら最終手段だ!」
紬「あいあいさー♪」
澪「……」
紬「澪ちゃん、お茶が入りましたよ~っ…?」ヒソ
澪「……飲む」
澪「……」ズズ・・
律「まったく、少しは落ち着いたか?」
澪「…うん」
唯「……」
『ごめんね、私が歌えないから澪ちゃんに任せっきりになっちゃって…』
澪「……」
澪「ううん…いいんだ唯、私が間違ってたよ」
律「澪が人前に立つの苦手なのは重々承知だけどさ、そこをなんとか頼むよ、な?」
紬「澪ちゃんにしかできないことなの。お願いしますっ」
唯「……」コク
澪「…ああ、ちゃんとライブを成功させてみせるよっ」キリッ
律「もし失敗したら全校生徒に醜態を晒すことになりかねんぞ…?」
澪「……」
澪「やっぱりイヤだよーーーっ!!!」
『いまのはりっちゃんが悪い』
紬「私もそう思います」
律「うん、いや…スミマセン」
律「よし、機材も運び終わったしいよいよ本番だな」
紬「緊張してきたわぁ…」
澪「私はふっ切れた!」
唯「……」ドキドキ
律「念のために最終確認しておこうぜ」
ガチャッ
さわ子「みんなー!盛り上がってるゥー!!?」
律「……それでさ、ここのパートなんだけど――」
さわ子「おーい無視すんなー」
さわ子「今日はみんなのためにステージ衣装つくってきたのよっ!!」ドーンッ!!
さわ子「メイド服にナース服、スク水もチャイナドレスも完備!ランドセル、鈴、ネコミミなどのアクセサリーも充実してるわよ!!」
律「(家庭科教師のが向いてるんじゃなかろうか)」
紬「はいは~い!私ナース服がいいで~す♪」
唯「……!」ハイハイ!
律「そこは変な対抗心燃やさんでいいから… だいたい先生、こんな目立つ格好したらまた澪が……」
澪「初めてのライブなんだしインパクトが大事だよな!じゃあ私はスク水着ちゃおっかな??」キャピ
律「正気の沙汰じゃないな………」
さわ子「うんうん、みんな似合ってるわ!」
律「なんで私まで……」
唯「……」フリフリ♪
紬「(さわ子先生GJです!)」
さわ子「初めてだから緊張してると思うけど、逆に言えばここからあなたたちのバンドが始まるのよ」
さわ子「思いっきり楽しんできなさいっ!頑張ってね!」ノシ
バタンッ
律「なんだかんだ言って憎めないよなぁ、さわちゃんって」ヤレヤレ
紬「りっちゃん、熱が冷めないうちに体育館に行きましょう!」
澪「私たちの練習の成果を見せるときだっ!」
唯「……」ヨシッ!
律「…だな!よっしゃぁ行くぞーっ!!」
律「ファイトォ~~……」
澪紬唯「「「オーッ!!(オーッ!!)」」」
講堂
律「(……いよいよ、だな)」
紬「(歌詞は大丈夫?澪ちゃん)」
澪「(……)」コク
唯「………」
和「――ありがとうございました。続いては、放課後ティータイムによる演奏です」
(幕が上がる)
憂「(お姉ちゃん……!)」ハラハラ
スゥー・・
紬「みなさんこんにちわ~!放課後ティータイムでーすっ♪」
\ワァァァアアァァァアアアア!!!!!/
憂「MC紬さんなんだ…綺麗だなぁ……」
紬「私たち軽音部は、放課後ティータイムというバンド名で活動していますっ」
紬「今日が初めてのライブで、部員も4人しかいませんが…今日のためにみんなで一生懸命練習してきました!」
\\\ガンバレーーーーー!!!!!///
憂「がんばってーーーっ!!!」
紬「それでは私たちの練習の成果を聴いて下さいっ!」
紬「曲は…『ふわふわ時間』」
紬「(うまくいってよかった……)」ホッ
澪「……」チラッ
唯「……」コク
律「……」ニッ
スッ・・・
1、2!
澪「キミを見てると いつもハートDOKI☆DOKI」
澪「揺れる思いはマシュマロみたいに ふわ☆ふわ」
\うおおぉぉおおおおお!!!!!/
\かわええええええええええ!!!!!/
憂「おねーちゃーんっ!!!!!」
澪「あぁ 神様お願い 二人だけの―――」
―――――
―――
・・・
ジャーン・・・
澪「みんなありがとーーっ!!!」
\ワァァーーーーーーー!!!!!/
\最高だぁぁぁぁーーーー!!!!!/
和「以上、放課後ティータイムの演奏でした。軽音部のみなさんありがとうございました。続いては――」
憂「お姉ちゃん……カッコよかった……」ポロポロ
和「(…ふふっ、頑張ったわね、唯)」
さわ子「(もうちょっと裾短くてもよかったわね…)」
?「すごい…これが高校の文化祭……」
?「…決めたっ、私…ここの軽音部に入部する!」
唯「……」おわり
第二部
梓「無口な唯先輩」へつづく
何人か指摘してくれたけど
遅筆で投下間隔も長くなってしまい保守されっぱなしなのも悪いから
ちゃんと書きためてから改めて立て直そうと思う
ここまで読んで下さった方保守して下さった方ありがとうございます
いつになるか未定だけどもし覚えていたら続編もよろしくね では
406:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 17:01:20.92:NU3WGV2g0遅筆で投下間隔も長くなってしまい保守されっぱなしなのも悪いから
ちゃんと書きためてから改めて立て直そうと思う
ここまで読んで下さった方保守して下さった方ありがとうございます
いつになるか未定だけどもし覚えていたら続編もよろしくね では
楽しみ
415:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 17:19:34.88:RRzBJFzz0乙でした
続きも楽しみにしてる
416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 17:19:49.76:GTYVYgu90続きも楽しみにしてる
乙。
梓「無口な唯先輩」だな。覚えとく。
419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 17:44:12.50:8CVEubbS0梓「無口な唯先輩」だな。覚えとく。
楽しみにしてる!
420:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 17:53:21.62:K/CZfNre0乙乙
あずにゃん楽しみだ
あずにゃん楽しみだ
コメント 12
コメント一覧 (12)
無言でもかわゆいよ唯たん
ちょっと淡白な感じかなぁ
でも作りは堅い感じで、やっぱり梓加入からが気になる
それでも明るさは変わらない所が泣けた・・・
仕草だけで気持ちの変化が良くわかる。