- 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:13:08.63:l+3YrNtt0
音楽準備室!
律「さーて、暗くなってきたしそろそろ帰るとするか!」
唯紬「おー!」
澪「全然練習できなかったな…」
梓「ここ最近ずっとですよ…。ティータイムもいいですけどちゃんと練習もしないと…」
律「明日はしっかりやるってばー♪」
梓「明日は学校休みなんですけど」
律「さーて鞄かばん、っと…」
梓「聞けー!」バタバタ

【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」

【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww

【東方】ルックス100点の文ちゃん

【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:14:58.83:l+3YrNtt0
帰り道!
唯「ねーねー、今からみんなでアイス食べに行かない?」
律「お、いいねー!」
紬「私も行きたいでーす♪」
澪「私は別に…」
律「嫌なら一人で帰ってもいいんだぞー?」
澪「や、やっぱり私も行こうかなー?」
梓「澪先輩まで?!」
紬「梓ちゃんはどうするの?」
梓「わ、私も行きます!」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:17:10.34:l+3YrNtt0
唯「決まりだね!それじゃあしゅっぱーつ!」タタタッ
澪「そんなに急ぐと危ないぞー」
唯「大丈夫だいじょうぶ!平気だよー」クルッ
律「!?唯!!危ないっ!!」
唯「ふぇ?」
キキィーーッ!! ドンッ!! キャー! ワー!
梓「唯先輩がトラックに撥ねられた!?」
紬「唯ちゃーん!!?」
澪「あわわ…」ブクブク…
律「梓!救急車だ!早く!」
梓「は、はい!」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:19:18.56:l+3YrNtt0
数日後!
唯「いやー、お騒がせしました」
律「もう飛び出しなんてしちゃダメだぞー。みんな心配したんだからな」
梓「本当ですよ…もうだめかと思いました…」
唯「えへへ…ごめんなさい」ペコリ
澪「でも擦り傷だけ済んで本当によかったよ…」
紬「それじゃあ今日はみんなで唯ちゃんのお祝い会をしましょう♪ちょうど美味しいケーキを持ってきたの」
唯律「わーい♪」
梓「あ、これはまた練習しないパターンですね」
澪「学習したな梓…」ホロリ…
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:21:42.88:l+3YrNtt0
律「それにしてもさー」ムシャムシャ
唯「どうしたのりっちゃん?」モグモグ
律「唯って車に轢かれすぎじゃない?」
唯「えー、そんなことないよー」
梓「唯先輩、今月に入って何回車に轢かれました?」
唯「えーと、8回くらいかなあ?」
律「いくらなんでも多過ぎだろ」
澪「ヨン様でさえ2回だったのにな…」
梓「冬のソナタとかもはや懐かしい響きですね」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:24:05.54:l+3YrNtt0
唯「まあ今までも大丈夫だったし、次もきっとなんとかなるよ!」フンス
梓「次があるのは決定事項なんですか?」
紬「でも今まで大丈夫だったからと言って、次も大丈夫とは限らないよ?」
律「ひょっとしたら次は大怪我しちゃうかもなー?」
澪「ひぃぃっ?!」ガクガクブルブル
律「なんでお前が怖がるんだよ」
唯「そうだよね…。わかった!私もう車に轢かれるのは止めるよ!」
律「えらいぞ唯!よく言った!」
澪「車に轢かれるのって本人の意思でなんとかなるものなのかなあ?」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:26:25.35:l+3YrNtt0
律「よーし!それじゃあ唯が車に轢かれないようにみんなで対策を考えようぜ!」
唯「りっちゃん!?」
紬「私も協力する!お父様にも話してみるわ!」
唯「ムギちゃんも…」ウルウル
律「泣いてる唯なんてらしくないぞー?やっぱり唯にはいつも笑っていてもらわないとな」ニシシ
紬「唯ちゃんが元気になれるよう、みんなで助けてあげるからね!」フンス
唯「みんな…、ありがとう…」ポロポロ
梓「あ、これはしばらく練習しないパターンですね」
澪「成長したな梓…」ホロリ…
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:29:06.43:l+3YrNtt0
作戦その1・めざせ抜け道マスター作戦!
律「前々から思ってたんだけどさ、あの道って交通量の割に信号が全然ないんだよな」
唯「うん。その上横断歩道もあまりないし、見通しもかなり悪いんだよね」
紬「改めて考えたらすごい危険よね…」
律「そこで唯隊員にはこのりっちゃんが直々に秘策を授けてやろう!」ビシッ
唯「秘策?」キョトン
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:32:24.62:l+3YrNtt0
帰り道!
唯「ねえねえりっちゃん、帰り道は向こうだよ?こっちじゃないよー?」
律「いいんだよ。今日はこっちこっち」テクテク
紬「ここって…繁華街?」
律「ああ。ちょっと遠回りになるけど、ここなら歩行者天国だし車に轢かれる心配はないだろ」
唯「おおっ!なるほど!」ポン -3
梓「でも繁華街を抜けた後はどうするんですか?結局いつもの道に戻りますよ?」
律「心配ご無用!こないだ繁華街から唯の家の近くまで行ける抜け道を発見した!」ビシッ
紬「りっちゃんすご~い!」パチパチ
澪「律は昔から抜け道とか探すの得意だったもんな」
律「はっはっはー!抜け道マスターりっちゃんとは私のことだぜー!」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:35:09.85:l+3YrNtt0
抜け道!
梓「うんしょ、っと…。結構細い道ですね…」
紬「でもこれだけ細いと車も入って来れないだろうし、これなら唯ちゃんも車に轢かれずに済みそうね」
唯「うん!ほんとりっちゃん様々だよー!」
律「はっはっはー!もっと褒めるといい」
澪「さてと…、ここまできたらもう大丈夫かな?唯の家まではもう目と鼻の先だし」
律「だな。じゃあ今日はここで解散!」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:37:50.34:l+3YrNtt0
唯「じゃあみんなまた明日ねー」タタタッ
澪「走ったら危ないって言ってるだろー!」
唯「これだけ近いんだし大丈夫だよー」クルッ
律「!?唯!!危ないっ!!」
唯「えっ?」
キキィーーッ!! ドンッ!! キャー! ヒエー!
梓「あっ!?唯先輩がまたトラックに撥ねられた!?」
紬「唯ちゃーん!!?」
澪「ひいぃぃっ!?」ブクブク…
律「梓!早く救急車を!」
梓「は、はい!」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:40:21.94:l+3YrNtt0
次の日!
唯「みんなおいーっす!」ガチャ
梓「唯先輩、身体は大丈夫なんですか?」
唯「心配してくれてるの?あずにゃんありがとー!」ダキッ
梓「に゙ゃっ!?トラックに撥ねられたんですから心配くらいしますよ!」ジタバタ
唯「えへへー、愛いやつ愛いやつー」ナデナデ
律「…どうやら大丈夫そうだな」
澪「ああ、本当によかったよ…」ホッ…
紬「でも昨日の作戦失敗しちゃったね。あともうちょっとだったのに」
律「そうだよなー…。よし!今日は違う作戦でいってみるか!」
澪「作戦って…、これまだ続くの?」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:42:21.47:l+3YrNtt0
作戦その2・秋の交通安全大作戦!
律「昨日の事故もそうだったけど、唯が車に轢かれるのっていつも急な飛び出しが原因なんだよ」
唯「ふむふむ…」
律「つまり飛び出しなんかせずに交通ルールをしっかり守って帰れば…」
紬「車には轢かれないってわけね!」ポン -3
唯「おー!りっちゃん頭いい~」
律「わっはっはー」
梓「あの人たち小学校で習わなかったんですか?」
澪「単に馬鹿なだけだと思う」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:44:43.64:l+3YrNtt0
帰り道!
唯「右見て左見て、また右を見て…、車は来てないけど一応手を挙げて…」
律「ふぅ…、これで横断歩道は全部渡り切ったな」
紬「後はこの歩道に沿って行けば唯ちゃんの家だから…」
唯「うん!今日は久しぶりに車に轢かれずに家に帰れるよー」
梓「なんだか不思議な日本語ですね」
澪「あれ…?あのトラック…、なんだかフラフラしてないか?」
律「本当だ…ってうわ!?こっち来た!?」
唯「わわわわわ!?」
ドーン!! グシャッ!! キャー! イヤー!
梓「歩道にトラックが突っ込んだ!?」
紬「唯ちゃーん!!?」
澪「あわわ…」ブクブク…
律「梓!早く救急車!」
梓「は、はい!」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:47:39.35:l+3YrNtt0
次の日!
唯「昨日は本当にびっくりしたよー」
律「まさか居眠り運転のトラックが突っ込んでくるなんてなぁ」
紬「でも唯ちゃんが無事で本当によかったわ」
澪「それにしても傷ひとつないなんて…」
梓「思いっきりグシャッ!って言ってましたからね、グシャッ!って」
澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」
律「それにしてもあの作戦は結構いけると思ったんだけどなぁ」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:50:19.93:l+3YrNtt0
紬「もしかしたらトラックからだと唯ちゃんのことがあまりよく見えないのかもね」
唯「えー?これでもりっちゃんやあずにゃんよりは大きいよー?」
律「身長がな」
梓「そうそう、身長が」
澪「3人とも背はそんなに変わらないだろ」
律「一部はどんどん差が付いてるんだよ」
紬「前に聞いたんだけどね、トラックと普通の車じゃ視界が全然違うらしいの」
紬「もしかしたらそのせいで唯ちゃんに気づきにくいんじゃないかしら?」
律「なるほど…、それもあるかもしれないな」
唯「最近暗くなるのも早いしね」
紬「だからもっと目立つ格好をしてれば、トラックも気付いてくれると思うの!」フンス
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:54:08.27:l+3YrNtt0
作戦その3・紅白大作戦!
紬「というわけで色々準備してみました!」ビシッ
律「おおっ!」
澪「襷型の反射材に交通安全ののぼり…、他にも色々あるぞ!」
紬「これ全部ホームセンターで買ってきたの~」
梓「このメガ小林幸子みたいなキンキラキンの衣装もですか?」
紬「うん、これならかなり目立つでしょ?」
律「ホームセンターすげぇ!」
梓「こんなん着てたら車に轢かれる前に周りにドン引きされますよ」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 00:58:09.34:l+3YrNtt0
唯「私もこんなの持ってきたよ!」フンス
澪「何これ?プラカード?」
唯「うん!これ持って歩いてたらかなり目立つと思わない?」
澪「『いのちをだいじに!私をひいたら罪金100万円です』…」
梓「この人は可愛いのか可哀想なのか」
唯「だって痛い目に遭うんだよ!100万円くらいもらって当然だよ!」フンス
律「バカだなあ唯、字が間違ってるぞ。『罪』じゃなくて…、えーっとなんだっけ?」
澪「『罰』だよバカ2号」
紬「つまり100万円用意すれば唯ちゃんを自由にできるのね!」
梓「戻ってこいバカ3号」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:00:38.63:l+3YrNtt0
帰り道!
梓「あれ?さっきの装備はしなくていいんですか?」
唯「うん、さすがに全部つけてたら歩きにくくて帰れないよ」
紬「だから車が近付いてきたら準備をすることにしたの」
澪「わざわざ全部使おうとするからだろ。どれか一つだけでもいいんじゃないか?」
唯「おおっ!澪ちゃん頭いい!」
プップー! ブロロロロ…
律「あっ!トラックがこっちに来たぞ!」
紬「作戦開始ね!」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:02:41.99:l+3YrNtt0
プップップー! ブロロロロロロロ…
澪「おい、かなりスピード上げてきてるぞ!」
梓「唯先輩、用意はいいですか?」
唯「ちょっと待って…、この衣装着にくくって…」
梓「何故よりによってメガ幸子を選ぶ」
紬「唯ちゃん裾踏んでるわよ」
唯「えっ!?わわわ!?」ドシーン
プップー! キキキィーー!! ドゴォッ!! ウワー! ギャース!
梓「また撥ねられたー!?」
紬「唯ちゃーん!!?」
澪「うーん…」ブクブク…
律「梓!救急車だ!早く!」
梓「は、はい!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:05:19.38:l+3YrNtt0
次の日!
梓「唯先輩、今回の反省点をどうぞ」
唯「私一度でいいからあの衣装着てみたかったんだー」
律「でも紅白に出てるみたくてすごかったぞ!」
梓「もう少しで唯先輩の家に白黒の幕が掛かるとこでしたよ」
紬「唯ちゃん身体は大丈夫なの?」
唯「うん、軽い突き指だけだって」
澪「どうしてトラックに乗りあげられて突き指だけで済むのだろう」
律「しかしこの作戦も失敗か…」
梓「あ、この流れはまずい」
紬「結構自信あったのになぁ」
唯「別の方法を考えたほうがよさそうだね…」
梓「ほらほら先輩気分転換に練習でもしましょうよー」ジャカジャカジャーン
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:06:56.89:l+3YrNtt0
作戦その4・バスガス爆発作戦!
澪「あ、そういえば」ゴソゴソ
梓「敵は後ろにいた」
澪「今朝学校の前でバスの運行表をもらったんだけど…」パサッ
紬「やだ澪ちゃんうんこだなんて///」
唯「澪ちゃんお下品ー」ケラケラ
梓「この人たちこんな残念な頭で大学受験は大丈夫なんだろうか」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:10:33.52:l+3YrNtt0
澪「…コホン、まずはここを見てくれ」
唯「桜ヶ丘女子高等学校前バス停…」
梓「私たちの学校の前ですね」
澪「そう、そしてここからずーっと進んでいくと…」
律「あ!ここのバス停、唯の家の真ん前じゃん!」
唯「ほんとだ!今まで全然気付かなかった!」
澪「このバスに乗っていけば唯も車に轢かれることなく安全に帰れると思うんだ」
律「偉いぞ澪!よくこんなの見つけたな!」
梓「唯先輩も家の真ん前のバス停によく18年も気付きませんでしたね!」
紬「でもこれなら無事に帰れそうね!」
唯「よーし、今日は澪ちゃんのバス作戦で絶対無事に家まで帰るぞー!」
みんな「おー!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:13:07.99:l+3YrNtt0
バス停!
唯「それじゃあみんなまた明日ね~」プシュー
紬「じゃあねみんな~」バイバーイ
梓「さよならです」ペコリ
律「ふー、さすがに今日は唯も事故らず帰れそうだな…。それじゃあ私たちも帰るか」
澪「あ、ごめん律。私今日買い物頼まれてるから…」
律「手伝おうか?」
澪「いや、時間も掛かりそうだし一人で行くよ」
律「そっか、じゃあ私先に帰ってるなー」
澪「ああ、また明日な」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:15:28.76:l+3YrNtt0
秋山家!
澪「ただいまー。ママー、頼まれてたの買ってきたよー」
澪ママ「ちょっと澪ちゃん!大変よ!ほら、ニュース見て!」
澪「ちょっと、一体どうしたの?」
「今日夕方、桜ヶ丘女子高等学校前を出発したバスが出発直後にバスジャックされました」
「逃走の末バスはトラックと正面衝突し大破・炎上、さらに崖から転落して大爆発しました」
「乗客、乗員の安否は不明ですがかなり絶望的との見方です」
澪「」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:18:03.60:2j1mIINs0
次の日!
唯「いやー、さすがに昨日はもうだめかと思ったよー」
律「私もニュースで見てびっくりしたよ」
梓「でも軽い火傷だけで済んで本当によかったですね」
澪「あれだけの大惨事だったのにな」
律「その火傷もムギの家の病院で完璧に治してもらえたんだろ?」
唯「そうだよ。ムギちゃんありがとう!」ダキッ
紬「どういたしまして~。あ、唯ちゃんここの髪の毛チリチリになってるー」
唯「え?!どこどこ?!」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:22:16.36:l+3YrNtt0
梓「しかし公共の交通手段にまで影響を与えるとは…、さすが唯先輩です」
唯「あずにゃんったら~、褒めても何も出ないよ~」クネクネ
梓「うわきめぇ」
律「バスで駄目なら電車で…、って考えてたけどこりゃ駄目そうだな」
澪「他の客も巻き込みそうだし、何より唯だと駅に着く前に車に轢かれそうだ」
律「さてどうしたものか…」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:24:21.37:l+3YrNtt0
作戦その5・グランド・セフト・サイトウ作戦!
紬「はいはい!今日は私が作戦を考えてきました!」ビシッ
律「ほう…、そこまで言うなら話してみたまえ」
澪「なんでお前はに偉そうなんだよ」
紬「今日は唯ちゃんは車で帰ります!」
唯「えー、車の運転なんて出来るかなあ?」
梓「唯先輩、ただでさえ成績悪いのに無免許運転なんてしたら卒業できなくなりますよ」
律「誰かに迎えに来てもらうんだろ」
澪「でも誰に?唯の家には今憂ちゃんしかいないし…」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:26:23.16:l+3YrNtt0
紬「ふっふっふ…。出てきて斎藤」パンパン
斎藤「御意」
律「うわびっくりした!」
唯「あ、ムギちゃんちのひつじさんだ~」
梓「羊じゃなくて執事ですよ先輩可愛いなチクショウ」
澪「なるほど、斎藤さんに送ってもらうのか」
紬「そうよ、それに斎藤の運転技術は一流なんだから。トラックの1つや2つ軽くかわしてくれるわ♪」
斎藤「御意」
唯「よろしくね、斎藤さん♪」
斎藤「御意」
梓「なんか言えよ♪」
斎藤「御意」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:28:42.81:l+3YrNtt0
校門前!
唯「それじゃあみんなばいばーい」バタン
紬「またね~」バタン
斎藤「御意」ブロロロロ…
梓「…唯先輩大丈夫ですかね?」
律「ムギも付いてるし大丈夫だろ。斎藤さんもすごいみたいだし」
澪「だな。私たちもそろそろ帰るか」
律梓「おー!」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:31:09.92:l+3YrNtt0
次の日!
唯「みんなおいっす!」ガチャ
紬「おいっす!」ガチャ
律「お、唯にムギおいっす。昨日はどうだった?」
唯「すごかったよー。あの後交差点に入った途端にトラック10台に囲まれてさー」
梓「唯先輩って何かの組織にでも狙われてるんですか?」
唯「でも斎藤さんってばすごいんだよ!するするするーってトラックの間を通り抜けちゃうんだもん!」
律「斎藤さんすげえ!」
澪「じゃあ昨日は無事に帰れたんだ?」
紬「それがね、家の前までは無事にたどり着いたんだけど…」
唯「車から降りたところをバイクに轢かれちゃった」テヘッ
澪「oh…」
紬「まさに狙い撃ちって感じだったわ」
唯「まさか家まで1メートルの距離で轢かれるなんてねぇ…」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:33:14.53:l+3YrNtt0
作戦その6・このボロヘリとよばないで作戦!
律「でも本当にもう少しだったんだな」
紬「そこで昨日の反省を踏まえて新しい作戦を考えてきました!」ビシッ
唯「え?どんなの?」
紬「斎藤、お願い」パンパン
斎藤「御意」
バリバリバリバリバリバリ
唯「うわー!ヘリコプターだ!すごーい!」
澪「ムギ、これは一体…?」
紬「お父様に話をして貸してもらったの。昨日は家までの1メートルで轢かれたでしょ?」
紬「だから今日はヘリで唯ちゃんの家に直接乗り込みます!」ドーン!
律「すげえ!」
梓「だんだん大掛かりになってきました」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:36:44.72:l+3YrNtt0
屋上!
唯「私ヘリコプターに乗るのって初めてだよー」
律「いいなー、唯代わってよー」
澪「唯が乗らなきゃ意味ないだろ!」ポカッ
紬「うふふ…、また今度乗せてあげるね。じゃあ斎藤、そろそろお願い」
斎藤「御意」バリバリバリバリ
唯「じゃあねー!みんなー!」
律「気をつけて帰れよー!」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:38:40.24:l+3YrNtt0
梓「…ねえ澪先輩」
澪「どうした梓?」
梓「さっきヘリが停まってたあたりでネジみたいなの拾ったんですけど…」
澪「…そうか」
梓「あとここ、燃料が漏れた跡みたいなのが出来てます」
澪「…確かにそう見えるな」
梓「それにあのヘリ、よく見るとなんだか黒い煙みたいなの上げてませんか?」
澪「…」
バリバリバリバリバリバリ… プスンプスン… チュドーーン!! ギャー! ヘリガバクハツシター!?
律「唯ー!!?」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:41:06.59:l+3YrNtt0
次の日!
律「さすがに今日は唯も休みかー」
紬「でも大事をとって、ってことだから明日にはもう学校に来れるそうよ」
梓「ところでムギ先輩はどうして無事なんですか?」
紬「私ゲル状だから…」
澪「もう乗り物系は止めにした方がいいかもな。失敗した時の被害が大きいし…」
律「だな。しかし唯がいないと作戦も出来ないしなー。今日はもう解散でいいか?」
紬「そうね。唯ちゃん抜きでお茶するのも悪いし…」
梓「なぜ練習という選択肢がない」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:44:14.85:l+3YrNtt0
3-2!
律「おっはよーう!」
澪「おはよう。今日は朝からテンション高いな」
律「おう!なんたってすごい発見をしたからな!」
紬「すごい発見?聞かせて聞かせて!」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:45:34.45:l+3YrNtt0
作戦その7・みんなで守ろう作戦!
律「昨日気づいたんだけどさ、あれだけ近くで事故が起きてるのに唯以外は誰も怪我してないだろ?」
紬「確かにそうね…。居眠り運転の時もヘリの時もそうだったし…」
澪「ふむふむ」
律「だからさ、今日はみんなで唯を囲んで帰るってのはどう?」
澪「バカかお前、何言ってんだ?」
律「バカとはなんだ!つまりこういうことだよ!」
律「唯が事故る確率はほぼ100%。でも私らが事故る確率は限りなく0%に近い」
律「私らも無理矢理巻き込む形に持ってけば唯の事故る確率も50%くらいにならないかなー、って…」
澪「何その適当な計算。下手したら部員が0になって廃部だよ」
紬「完璧な作戦だわ!」キラキラ
澪「梓ー、助けてくれー」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:48:03.54:l+3YrNtt0
律「よーし、今日はこの作戦で決まりだな!」
紬「おー♪」
澪「多数決って怖いな」
紬「ところで唯ちゃん遅いね。遅刻かしら?」
律「あれだけ事故ってるんだしどこか調子でも悪くなったのかもなー」
さわ子「はいみんなー、席についてー」ガラッ
紬「あ、先生だ」
さわ子「ホームルームの前に悲しいお知らせがあります。今朝平沢さんが登校中にトラックに撥ねられました」
ザワザワ… エー?! マター?
澪「うん、こんな予感はしてた」ブクブク…
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:50:54.16:l+3YrNtt0
次の日!
唯「いやー、登校中に轢かれるなんて久しぶりすぎて焦ったよー」
律「せっかくすごい作戦考えてたんだけどなー」
澪「ボツになって本当によかったよ」
律「でもよかったな。打撲程度で済んで」
紬「お医者さんもびっくりしてたわ」
梓「唯先輩の身体って何で出来てるんでしょうね?」
唯「憂の作ったごはんで出来てます!」フンス
和「みんな揃って何やってるの?」ガチャ
唯「あ、和ちゃんだ~」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:53:14.22:l+3YrNtt0
紬「実はかくかくしかじかで唯ちゃんの事故をなんとか防げないか、って考えてて…」
和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」スタスタ
澪「相変わらずのスルースキル…」
梓「あの人、これっぽっちも唯先輩のこと心配してませんでしたね」
唯「これでも幼馴染なんだけどなあ」
律「スルースキル…スルー…回避……これだ!」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:55:48.54:l+3YrNtt0
作戦その8・和式スルー作戦!
校門前!
和「一体どうしたの?こんなところに呼び出して…」
梓「そうですよ、話をするだけなら部室ででもいいじゃないですか」
律「ふふふ…、こんなところに呼び出したのは他でもない。唯の事故を回避する方法を思いついたんだ!」
唯「えー!?」
和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」スタスタ
澪「いやそこはスルーしないでよ」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:57:16.68:l+3YrNtt0
和「冗談よ。それで私は何をすればいいのかしら?」
律「ああ。そこに立ってくれてるだけでいいんだ」
和「この辺りかしら?」
律「そうそう…。ムギ!」
紬「ええ!斎藤お願い!」
斎藤「御意」ブロロロロロ…
梓「あ!斎藤さんの車が和先輩に向かって!」
唯「和ちゃん危ない!?」
和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」ススス…
梓「車を…」
澪「スルーした…だと…?」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:59:43.73:CcicZK610
和「もう、いきなり危ないじゃない」
律「いやーごめんごめん。でも私の言いことは伝わっただろ?」
唯「うん!私も和ちゃんの真似して車をスルーすればいいんだね!」
律「そういうことそういうこと♪」
ブロロロロロ…
紬「あ!都合よくトラックがこっちに向かってきたわ!」
律「頑張れよ唯!」
和「落ち着いてやれば出来るわ」
唯「う、うん…」ゴクリ
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:03:19.80:l+3YrNtt0
プップー! ブロロロロロロ…
律「唯、今だ!」
唯「そ、そうなんだ、じゃあ私生徒k…ふげっ?!」
紬「大変!唯ちゃんがスルーしきれずにトラックに撥ねられたわ!」
和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」スタスタ
澪「幼馴染なんだからそこは心配してやれよ…」ブクブク…
梓「普通に逃げればよかったのに」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:05:29.24:A9MJUpFXO
次の日!
唯「よく考えたら私生徒会じゃなかったよね!」
澪「反省点はそこかな?」
律「やはり和のスルーには及ばなかったか…」
紬「唯ちゃん昨日は大丈夫だった?」
唯「うん、ちょっと骨にヒビが入っただけだって」
澪「大怪我じゃないか!」
唯「でもご飯食べて寝たら治ったよ!」フンス
梓「仙豆でも食べたんですか?」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:07:56.06:l+3YrNtt0
憂「こんにちはー」ガチャ
唯「あっ、ういー!」ダキッ
憂「きゃっ!ちょっとお姉ちゃん、危ないよー」
澪「こんにちは憂ちゃん。今日はどうしたの?」
憂「はい、実はお姉ちゃん最近よく怪我をして帰ってくるんです」
憂「それで軽音部のみなさんなら何か理由を知ってるかなー、って思って…」
梓「憂に説明してなかったんですか?」
唯「えへへ、忘れてたー」
梓「全くもう…」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:10:25.66:l+3YrNtt0
律「私から説明するよ。実はかくかくしかじかで…」
憂「なるほど…、みなさんでお姉ちゃんが事故に遭わないように考えてくださってたんですね」
憂「みなさんありがとうございます。あと疑ってすみませんでした」ペコリ
梓「私たちのこと疑ってたんだ」
紬「だから包丁持ってるのね」
澪「ひぃいい?!」ブクブク…
唯「もう、ういったらー」ダキッ
憂「えへへ…、お姉ちゃん大好きー」ギュッ
紬「うんうん、よきかなよきかな」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:12:37.05:l+3YrNtt0
律「それにしても憂ちゃんって本当に唯にそっくりだなー」
憂「もう、そんなに褒めないで下さいよー」クネクネ
澪「別に褒めてないような…」
憂「…」ゲシッ
澪「…」ブクブク…
紬「それを言うならりっちゃんだってカチューシャをとったら唯ちゃんにそっくりじゃない?」
律「えー、そうかなあ?」
紬「そうだよー」
唯「はっ!いいこと思いついた!」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:14:56.75:l+3YrNtt0
作戦その9・憂とりっちゃんとシャッフル大作戦!
唯「まず憂は髪を下ろして、りっちゃんはカチューシャを外します」
憂「ふむふむ」ホドキホドキ
律「それでそれで?」ハズシハズシ
唯「3人並べば…、ほら!」
紬「すごいわ!唯ちゃんが3人も!」
憂「え!?お姉ちゃんが3人!?やったあ!!」
唯「これならいけるんじゃない!」フンス
律「唯が轢かれる確率は3分の1か!私の道連れ作戦よりすげえ!」
澪「みんなで守ろう作戦じゃなかったの?」
梓「どっちにしろ誰か1人は犠牲になるんですけどね」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:17:42.16:l+3YrNtt0
帰り道!
唯「もう1度作戦を確認するよ。トラックがこっちに来たら憂は道路の左側に」
憂「わかったよ!」
唯「りっちゃんは右側ね」
律「おう!」
唯「そして私は真ん中に、っと…。完璧だ…!」
澪「そうかなあ?」
プップー! ブロロロロロ…
紬「あ!トラックが来たわよ唯ちゃん!」
唯「あ、本当だ!よーし!2人とも、フォーメーションAだよ!」
憂律「ラジャー!」ダダダッ
唯「ふっふっふ…。確率は3分の1、どれが私かわかるk…ふぎゃ!?」
憂「お姉ちゃーーーーーーーん!!?」
澪「まあ普通トラックが来てるのに道路の真ん中にいたら撥ねられるよな」ブクブク…
梓「なんでこの人一番轢かれやすい位置に飛び出して行ったんだろう」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:20:04.41:l+3YrNtt0
次の日!
唯「うう、さすがにこれだけ事故が続くと身体に来るものがあるよ…」
梓「普通の人は1回目で来るものですよ」
紬「でも今回も擦り傷1つ無いなんて…、さすが唯ちゃんね!」
律「まさに軽音部の鉄人だな!」
唯「えへへ~」テレッ
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:21:52.58:l+3YrNtt0
唯「そういえば今日は澪ちゃんは?」
梓「澪先輩なら憂に『お姉ちゃんが轢かれたのはお前のせいだ!』ってボコボコにされて入院しましたよ」
唯「あれれ?澪ちゃん私に何かしたっけ?」
律「さあ?帰りにお見舞いにでも行ってやるか」
唯「そうだね」
和「あなたたちまだやってたの?」ガチャ
律「あ、和だ」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:25:05.13:l+3YrNtt0
和「澪に用事があるんだけど…、今日は休み?」
紬「実は澪ちゃん、かくかくしかじかで今入院してて…」
律「それで今からお見舞いにでも行くかー、って話してたんだよ」
和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」スタスタ
梓「あれあれ?これってじゃあ一緒に行こうって流れじゃないんですか?」
唯「澪ちゃんに用事もあるって言ってたのにね」
和「あ、忘れてたわ」ガチャ
唯「どうしたの?やっぱり一緒にお見舞い行く?」
和「そんなことじゃなくて…。唯を事故らせない作戦、私も考えてきたわよ」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:27:04.25:l+3YrNtt0
作戦その10・部室でお泊まり大作戦!
和「はい律、これ書いて」パサッ
律「これって…、宿泊許可証?」
和「そうよ。学校から帰ると事故に遭うのなら、学校から帰らなければいいじゃない」
梓「なんという乱暴な作戦」
唯「和ちゃんの前世はきっとジュディ・アンド・マリーだね!」
和「マリー・アントワネットって言いたいのかしら?」
紬「でもすごく理にかなってるわ!」
梓「そうかなあ?」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:29:42.50:l+3YrNtt0
紬「それにしても学校でお泊まりだなんて…、とっても楽しみだわ!」キラキラ
唯「そうだよね!…でも私、その前におなかすいてきたかも」グゥー
律「それじゃあ今からみんなで何か食べに行くか!」
梓「でも外に出ても大丈夫なんですか?これで車に轢かれたら元も子もないですよ?」
律「あっ、そうか…」
唯「えーっ、ご飯なしなのー?」シュン
和「しょうがないわね…。生徒会室にカセットコンロがあったからそれを使って鍋でもしたら?」
唯「和ちゃん?!」
律「え?!いいの?!」
和「本当は駄目なんだけど、今回だけは目を瞑るわ」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:32:12.03:l+3YrNtt0
数十分後!
律「お肉と野菜買ってきたぞー」ガチャ
唯「おお~、ありがとうりっちゃん隊員!」
律「ちょうど憂ちゃんに『昨日新鮮なのが手に入ったので』ってお肉をおすそ分けしてもらってさ」
梓「あとで何のお肉か確認しましょうね」
紬「お茶とお菓子もたくさん持ってきたわ!食後のデザートは任せて!」フンス
律「倉庫にテレビと64があったから後でみんなでスマブラしようぜ!」
梓「何だかすごいお泊まりって感じですよね!」ウキウキ
律「おっ、梓も何だかうれしそうだな」ニヤニヤ
梓「そ、そんなことないです!///」カァーッ
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:34:51.35:l+3YrNtt0
夜の学校!
唯「お鍋おいしかったねえ…」
律「おいしかったなあ…。私食べ過ぎてもう動けないよ…」
梓「2人とも欲張るからですよ…」
紬「でもこの調子だとお菓子は食べられそうにないわね。せっかく持ってきたんだけど…」
唯律「食べるー!」
梓「もう入らないんじゃなかったんですか?」
唯「甘いものは別腹だよあずにゃん♪」モグモグ
律「そうそう♪」ムシャムシャ
梓「まったくもう…」クスッ
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:36:38.60:l+3YrNtt0
澪「おい」
唯「うひゃあ!」ビクーン!
律「あれ、澪じゃん。どうしたの?」
澪「どうしたのじゃないよ!誰もお見舞に来てくれないし、私抜きで部室で鍋してるし…」
紬「入院してたのはもう大丈夫なの?」
澪「夜の病院なんて怖くて泊まれるわけないだろ!」
梓「私たち今からその次くらいに怖い夜の学校に泊まるんですけど…」
澪「…」ブクブク…
紬「あ、また気絶しちゃった」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:38:35.77:l+3YrNtt0
律「仕方ないなあ…。ここで寝てたら風邪ひきそうだし、寝袋まで運んでやるか」
梓「そうですね。唯先輩、私は頭の方を持つので先輩は足を……唯先輩?」
唯「うーん…」
紬「唯ちゃんどうしたの?顔真っ青よ?」
唯「苦しい…」ブルブル
律「苦しいってどこがだ?!すごい震えてるけど大丈夫か?!」
唯「もう…だめ……」バターン
紬「唯ちゃん!!?」
律「梓!救急車だ!」
梓「は、はい!」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:40:12.22:l+3YrNtt0
次の日!
律「唯、昨日は大丈夫だったの?」
唯「うん、お医者さんに見せたらただの食べ過ぎだって」
梓「その程度で済んでよかったです。唯先輩のことだから心臓の病気にでもなったのかと思いました…」ホッ…
唯「えへへ~、心配掛けてごめんねあずにゃん」ダキッ
梓「に゙ゃっ!?もう!唯先輩止めてください!」ジタバタ
紬「でも唯ちゃんったらいきなり倒れちゃうんだもん。びっくりしちゃった」
澪「私も目が覚めたら夜の学校に一人きりでびっくりしたよ」
紬「ごめんね澪ちゃん。でも緊急事態だったから…」
梓「澪先輩は大丈夫でした?あんな暗がりに一人でいて」
澪「私は大丈夫だったよ。怖くて一睡もできなかったけど」
澪「でもおかげで唯の事故対策をじっくりと考えられたよ!」エッヘン
梓「あんなに練習熱心だった澪先輩はどこへ行ってしまったのだろう」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:42:42.72:l+3YrNtt0
作戦その11・ちょっと山の様子を見てくる作戦!
澪「色々考えたんだけど、この前のマラソン大会のコースを通って帰るのはどうかな?」
澪「ちょっと遠回りになるけど、あそこなら見晴らしもよくて車の通りも少ないだろうし」
紬「そのコースならちょうど唯ちゃんの家の前も通るしね!」
梓「たまには原点回帰で普通に帰ってみるのもよさそうですね」
律「マラソン大会のコースってどんなのだったっけ?」
唯「さあ?私もう忘れちゃった」
澪「お前ら…」
律「てな訳で教えてください澪先生!」ペコリ
唯「澪先生ー」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:45:09.05:l+3YrNtt0
澪「ええ?!口で説明すると長くてわかりづらいんだけどなあ…」
澪「えーっと、まずは校門を出て繁華街を通って…」
澪「橋を渡って住宅地を抜けたら…」
澪「坂を登り切ったら公園があるから、そこをまっすぐ進んで…」
澪「…っとこんな感じかな?どう?2人ともわかった?」
律「ぐおーぐおー」ムニャムニャ
唯「えへへー、もう食べられないよー…」スヤスヤ
紬「先生ー、田井中さんと平沢さんが超寝てまーす」
澪「…」ジワッ
律「わわわっ!?そんなことで泣くなよ!ちゃんと聞いてたからさ!」
唯「そ、そうだよ!えーっと、まずは山の祠に行って封印の玉を取ってくればいいんだよね?」
澪「全然違うよ」
唯「あれ?」
梓「唯先輩がどんな夢を見てたか、だいたい想像がつきます」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:47:15.70:l+3YrNtt0
マラソンコース!
澪「…」ムスー
律「なあ澪、いい加減機嫌直せよー?話聞いてなかったのは謝るからさ…」
唯「澪ちゃん本当にごめんね…」
紬「澪ちゃん私からもお願い。今度澪ちゃんの好きな美味しいケーキ持ってくるから…」
澪「うっ……。ま、まあ私もムキになってたところもあるし、今回は許してあげるよ…」
唯「本当!?澪ちゃんありがとう!!」ダキッ
澪「わわっ!?いきなり抱きつくな!!」
唯「ムギちゃんもありがとう!」ダキッ
紬「あらあら」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:51:26.40:l+3YrNtt0
梓「これで一件落着ですね」
律「だな。それにしてもこの道久しぶりだなー」
紬「そうね、マラソン大会の時以来だわ」
澪「確かこのあたりだったよな。唯が急にいなくなったの」
律「そうそう!あの時は本当にびっくりしたよなー」
梓「唯先輩は結局どこにいたんですか?あの時はバタバタしてて聞けなかったんですけど…」
紬「近所のおばあちゃんの家にいたのよ。転んで擦りむいたところにちょうど通りかかったそうなの」
梓「まったく…、唯先輩はいつも迷惑ばかりかけて…」
律「そうだぞ唯。もうあんなことするなよー、ってあれ?唯は?」キョロキョロ
澪「えっ?さっきまでここにいたんだけど…」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:55:14.81:l+3YrNtt0
律「ゆいー、ゆいー!…ここにはいないみたいだな」
紬「こっちにもいなかったわ!」
梓「今憂に電話してみたんですけど、まだ家にも帰ってきてないし近所のおばあちゃんの家にも来てないそうです!」
澪「携帯にも繋がらないし…。まさか今度は本当に遭難したとか…」
律「あはは…、まさか…」
ピンポンパンポーン♪
梓「あ、田舎とかでよくある町内放送だ」
「最近熊の目撃情報が相次いでいます」
「先程も桜ケ丘女子高校の頭の弱そうな生徒が熊に襲われていたという情報が入りました」
「危険ですので山に入る時は十分注意してください」
紬「…」
梓「…」
律「…」
澪「…」ブクブク…
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:57:01.62:l+3YrNtt0
次の日!
澪「で、次の日には何事もなかったかのように普通に登校してる、っと…」
唯「これでも崖から落ちたり川で溺れたり熊に襲われたりして大変だったんだよー」
律「それでもやっぱり無傷なんだな」
梓「最近は事故のバリエーションも増えてきましたね」
唯「あ、でも言われた通りちゃんと封印の玉は取ってきたよ!」フンス
紬「偉いわ唯ちゃん!」
梓「どうせ使わないので捨てといてください」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:59:15.28:l+3YrNtt0
梓「しかしあんな短時間で遭難するとは…、さすがは唯先輩です」
唯「えへへ~、それほどでも~」クネクネ
梓「褒めてないですよ」
紬「でも澪ちゃんの作戦は目の付けどころは良かったと思うわ」
紬「結果として遭難はしちゃったけど、車には轢かれなかったんだし」
唯「昨日は車が全然来なかったからすごく帰りやすかったよ~」
律「よーし!なら今日は車が通らなくて遭難のしようもない、わかりやすい道を通って帰ろうぜ!」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:01:18.22:l+3YrNtt0
作戦その12・私は私の道を行く作戦!
澪「で、畦道を突っ切っていくことになったのか…」
梓「うう…、靴も制服ももう泥だらけです…」
律「文句言うなよ。これなら途中ではぐれてもどこに誰がいるか直ぐにわかるだろ?」
紬「私こんな道を通ってみんなと泥だらけになりながら家に帰るのが夢だったのー♪」ウキウキ
澪「…まあ滅多に車も通らないし、こういうのもたまにはいいのかもしれないな」クスッ
律「走ってるのもおばあちゃんの軽トラかヤンマーくらいだしな」
唯「それくらいなら私だってかわせるよ!」フンス
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:03:27.41:l+3YrNtt0
梓「ん…?あ、あれを見てください!」
UFO「…」フヨンフヨン
澪「あれって…嘘?!UFO?!」
律「すげぇ!私UFOがミステリーサークル作ってるところなんて初めて見た!」
紬「これがスクープ映像ってやつなのね!」キラキラ
唯「よーし、もっと近づいてカメラで撮ってこよう!」タタタッ
梓「あっ!唯先輩、そんなに近づいたら…」
UFO「…」ビー
唯「うわー!」フワフワ
紬「大変!唯ちゃんがUFOにキャトられたわ!」
梓「きっと生きたまま解剖して実験に使う気ですよ!」
澪「解剖…実験…」ブクブク…
律「こらー!唯を返せー!」ダダダッ
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:05:15.67:WHlXZmHg0
次の日!
梓「唯先輩、無事に帰れてよかったですね」
唯「うん!ちょっと前後の記憶があやふやだけど…」
紬「精密検査の結果は異常なしだったし、きっと大丈夫よ!」
律「でも宇宙人の技術はすごいからな。結果に出てきてないだけで実は色々いじられてるかもしれないぞー?」
律「手術の後を残さずに人体実験をしたりとか…、脳にアンテナを埋め込んで人間を操作したりとか…」ヒッヒッヒ
澪「……唯はそんなことないよな?」
唯「ソウダヨ。アヤツラレテナンカナイヨ、ミオチャン?」
澪「おいやめろ」
紬「でも昨日はちょうどオカルト研の子が通りかかってくれて本当に助かったわ」
唯「意外に交渉上手だったしねー。本当オカルト研様々だよー」
澪「今度お礼言っとかないとな」
律「ああ、お礼ならさっき封印の玉をあげといたよ。とても喜んでたぞ」
梓「それまだ引っ張るんですか」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:07:49.63:l+3YrNtt0
律「しかし帰り道ってこんなにも危険がいっぱいだったんだな」
澪「トラックに熊におまけにUFOだもんなあ…」
梓「むしろ唯先輩が危険を呼び寄せてるような気がするんですけど」
唯「うぅ…、もしかして安全な帰り道なんてないのかなあ…」グスッ
紬「安心して唯ちゃん!唯ちゃんのために絶対に安全な帰り道を用意したから!」
唯「えっ?用意したって…?」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:09:47.30:l+3YrNtt0
作戦その13・洞窟大作戦!
地下通路!
唯律「うひゃー!すごーい!!」
澪「まさか学校の地下にこんなものがあるなんて…」
紬「学校から唯ちゃんの家まで直通の地下通路よ!斎藤に言って作らせてたの!」ビシッ
梓「なんというか…すごい…」
紬「昨日完成したばかりだからまだ照明設備は整ってないけど、地上よりは危険は少ないと思うの」
唯「十分だよ!ありがとー、ムギちゃん!」ダキッ
紬「どういたしましてー、唯ちゃん」ナデナデ
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:12:00.25:l+3YrNtt0
紬「みんな気をつけてね。足元は真っ暗だし、地面もまだでこぼこしてるところがあるから…」テクテク
律「ああ、わかったよ。それにしても中は結構広いんだな~」スタスタ
梓「そうですね、思ったより作りもしっかりしてますし…」トコトコ
澪「でも急いで作ったようなあとが所々残ってるな…。道具は置きっぱなしだし、土埃もまだ舞ってるし…」コツコツ
唯「本当だよ~、これじゃあ制服が汚れちゃ……ふぇ、ふぇっくしゅん!」クシュン
ゴゴゴゴゴ…
澪「…なあ、今の音って…?」
梓「まさか…」
ガラガラガラガラ
紬「大変!唯ちゃんのくしゃみで地下通路が崩れちゃったわ!」
唯「うひゃー!」
梓「ああ!?唯先輩が落ちてきた岩で生き埋めに?!」
律「唯ー!!?」
澪「くしゃみで崩れるってどれだけ脆いんだよ…」ブクブク…
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:13:12.59:CcicZK610
次の日!
律「それにしても無事に救助されてよかったなー唯」
澪「どのチャンネルでも唯のことやってたよ。海外のマスコミも結構来てたんだってさ」
紬「思わず全世界の注目を集めちゃったわね」
唯「これが世界進出ってやつなんだね!」
梓「なんか違う気がします」
澪「ところでなんでくしゃみで崩れちゃったの?」
紬「それがこっちの手違いで地下通路の作成を中国の業者に依頼してたらしいの…」
律「手抜き工事だったんだな」
唯「一瞬私のくしゃみがすごくなったのかと思ったよー」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:19:20.48:l+3YrNtt0
唯「でも昨日は見たいテレビがあったのに見れなくて残念だよ…」シュン
紬「唯ちゃん本当にごめんね…」シュン
唯「なんてね!昨日は憂に録画頼んどいたから大丈夫だよ!」
澪「何を見たかったんだ?」
唯「えっとね、事件は会議室でうんたらかんたら~、ってやつ!」
梓「タイトル覚えてないんですか…」
律「…そうだ!ムギ、ちょっと耳貸して!」ゴニョゴニョ
紬「なになに?」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:21:07.89:l+3YrNtt0
作戦その14・なんとかブリッジを封鎖せよ作戦!
律「みんな!今日は普通に帰るぞー!」
唯「えー!?でもそれじゃあ車に轢かれないかなあ?」
紬「うふふ…。それが今日は大丈夫なの!」
梓「何か作戦でもあるんでしょうか?」
澪「さあ?」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:24:14.08:l+3YrNtt0
帰り道!
律「ほら唯、もうすぐ家に着くぞ!」
唯「あ、ほんとだー。わーい!」タタタッ
梓「…なんか今日はえらくあっさり行きましたね」
澪「いつもなら途中でトラックが突っ込んでくるんだけどな…」
律「ふっふっふ…。今日はそんな心配はないんだぜ!」
唯「?どうして?」
紬「ここら辺一帯を交通規制して車が通れないようにしたの~」
澪「なんと」
唯「そういえば今日はトラックの姿すら見てないよ!」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:25:16.04:CcicZK610
梓「交通規制って…、スケールが大きすぎます…」
紬「そうかしら?唯ちゃんのためなんだからこれくらい平気だけど…」
澪「それにしたってさすがに限度が…」
唯「でも私は嬉しいよ!だってムギちゃんは私のためにしてくれたんでしょ?」
紬「唯ちゃん…」
唯「それにりっちゃんは色んな作戦を考えてきてくれるし…」
律「唯…」
唯「澪ちゃんは大人な意見でみんなを支えてくれるし…」
澪「唯…」
唯「あずにゃんもなんだかんだ言って私の事を一番心配してくれるしね!」
梓「唯先輩…」
唯「こんなに優しい友達がたくさんいて、私はとっても幸せだよ!」フンス
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:36:32.32:Yn1/GAoHO
グラグラグラグラ
唯「わわわわわっ!?じ、地震?!」
梓「けっこう大きいですよ!?」
澪「は、早く避難しよう!」
ミシッ ピシッ ガラガラガラ
律「おい!地割れまで起きてるぞ!」
紬「きっと地下トンネルのせいで地盤が弱くなってるんだわ!」
唯「救命阿!」
梓「あっ!唯先輩が地割れに巻き込まて中国人みたいな悲鳴をあげてる!」
澪「次は頭に隕石が直撃とかなしだからな」ブクブク…
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:40:24.36:Yn1/GAoHO
1週間後!
唯「みんなひさしぶり~!」ガチャ
梓「唯先輩!?怪我は大丈夫ですか!?!右足は食べられてないですよね!?ボクシング始めるとか言わないですよね!?」
唯「そんなこと言わないよ~。ほら、私は元気元気!」ピース
律「梓ったら唯が1週間も学校来なかったからすごく心配してたんだぞ~」ニヤニヤ
紬「部室でも『まさか唯先輩、何かあったんじゃ…』ってずっと言ってたのよ」ニコニコ
澪「事故続きで少し疲れたから休んでるだけだ、って何度も言ったんだけどな」クスッ
梓「そ、そんなことないです!!///」カァーッ
唯「そんなに心配してくれたの~?いや~、照れるな~」クネクネ
梓「もう!!唯先輩なんかもう知りません!!」タタタッ
紬「あっ、行っちゃった…」
律「ちょっとからかい過ぎたかな」
唯「私追いかけてくるよ!」タタタッ
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:45:12.08:Yn1/GAoHO
梓「もう!律先輩もムギ先輩も澪先輩も人のことからかって…」
梓「唯先輩も唯先輩です!人に心配ばかりかけて、そのくせ自分は平気そうな顔して…」
梓「…人の気も知らないで……」ボソッ
唯「お~い、あずにゃ~ん!」タタタッ
梓「に゛ゃっ?!ゆ、唯先輩!?追いかけてこないでください!!」
唯「あずにゃーん、ごめんってばー!」
梓「知りませんっ!!」タタタッ
唯「あっ!急に飛び出したりなんかしたら…」
梓「えっ?!」
プップー! キキィィーーーッ!!
唯「あずにゃん危ない!!」ダッ
梓「あ…」
ドンッ!!
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:48:50.90:Yn1/GAoHO
梓(……あれ?私生きてる…?)
梓(私、唯先輩から逃げようとして道路に飛び出して…、そしたらトラックが突っ込んで来て…)
梓(あっ!そういえば唯先輩は!?)ガバッ
唯「…大丈夫だった?あずにゃん?」ヒョコ
梓「ゆ、唯先輩!?」
唯「もう道路に飛び出したりしちゃだめだよー?」
梓「先輩…、トラックは…?」キョロキョロ
唯「私もやられてばっかりじゃ嫌だからね!この1週間憂に頼んで密かに身体を鍛えてたんだよ!」
唯「これくらいのトラックだったらもう片手一本ででも止められるよ!」フンス
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:51:31.78:CcicZK610
梓「唯先輩…、ありがとうございます…」
梓「あ…、でもこれならもうトラック対策とかいらないですよね」クスッ
唯「あ!そういえばそうだね!」エヘヘ
『はたしてそうかな…』
唯「ふぇ?!今の誰?!」
梓「わ、私じゃないですよ!確かそこのトラックから…」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:56:24.26:Yn1/GAoHO
『御名答、これはトラックの内臓スピーカーを通しての声だ…』
『私の名前は虎九太郎(とら くたろう)…。全日本裏トラック連合の会長だ…』
梓「そんなまんますぎる名前、奇面組以外で初めて聞きました」
『今貴様らを襲った刺客は我らの中でも一番の下っ端…、裏トラック連合の恥さらしよ…』
『それにしても…、そいつを倒した程度でいい気になってるとは…、まだまだ青いな…』
『平沢唯よ…!次こそ必ず我らの同胞が貴様を轢き殺す…!覚悟して待っていろ…!』
唯「なんかすごいことになったね」
梓「はい…、唯先輩本当に変な組織に命を狙われてたんですね」
唯「これからどうしよう…?」
梓「とりあえず警察にチクっちゃいましょう。せっかく名前を教えてくれたんですし」ピッポッパ
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 04:00:52.80:Yn1/GAoHO
プップー! プーッ! ゾロゾロ…
梓「あっ!いつの間にかトラックに囲まれてます!」
唯「本当だ!それにあのロゴマーク…、全日本裏トラック連合だ!」
梓「唯先輩…」
唯「…絶対大丈夫だよ、あずにゃんは私が守ってあげるから…!」
梓「…はい!」
唯「とは言ったものの、あれだけの数を相手するのはさすがにキツいよ~。どこか逃げ道を探さないと…」キョロキョロ
梓「…あっ!唯先輩、あれ!?」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 04:03:45.25:Yn1/GAoHO
バリバリバリバリバリバリバリバリ…
紬「斎藤!もっと高度を下ろして!」
斎藤「御意!」
律「唯ー!助けに来たぞー!」
澪「今はしごを下ろすから、それに捕まるんだ!」
唯「みんな…助けに来てくれたんだ…」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 04:08:35.31:Yn1/GAoHO
梓「これでなんとかなりそうですね!唯先輩、早く行きましょう……唯先輩?」
唯「…私ってさ、みんなに助けられてばっかりだよね」
唯「りっちゃんにはいつも引っ張ってもらって…」
唯「澪ちゃんには何でも頼ってばっかで…」
唯「ムギちゃんにはうんと優しくしてもらって…」
唯「あずにゃんにも本当に感謝してるよ」
唯「私の方が先輩なのにギター教えてもらったり…、一緒に勉強みてもらったり…」
唯「他にもあずにゃんにはいっぱい助けてもらって、支えてもらって…、これじゃあどっちが先輩かわからないよね」
梓「何ですかいきなり…」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 04:17:23.75:Yn1/GAoHO
唯「…ねえ、あずにゃん」
梓「はい?」
唯「こんな駄目な私だけど、これからも迷惑掛けるかもだけど、ずっと一緒にいてくれるかな?」
唯「これからもずっと…、卒業して、大人になっても…」
梓「…それって……///」
唯「わかりにくかったかな?」ニコッ
梓「……仕方ないですね。わかりました!唯先輩の面倒は全部私が見てあげます!」
梓「卒業して、大人になっても…。ううん、おばあちゃんになっても!」
律「ゆいー!はやくー!」
唯「うん!今行くよー!…さ、行こう!あずにゃん!」
梓「はい!」
唯たちの放課後はまだまだ終わらない!!
御愛読ありがとうございました!○○先生の次回作にご期待ください!
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 04:18:32.02:A9MJUpFXO
帰り道!
唯「ねーねー、今からみんなでアイス食べに行かない?」
律「お、いいねー!」
紬「私も行きたいでーす♪」
澪「私は別に…」
律「嫌なら一人で帰ってもいいんだぞー?」
澪「や、やっぱり私も行こうかなー?」
梓「澪先輩まで?!」
紬「梓ちゃんはどうするの?」
梓「わ、私も行きます!」
唯「決まりだね!それじゃあしゅっぱーつ!」タタタッ
澪「そんなに急ぐと危ないぞー」
唯「大丈夫だいじょうぶ!平気だよー」クルッ
律「!?唯!!危ないっ!!」
唯「ふぇ?」
キキィーーッ!! ドンッ!! キャー! ワー!
梓「唯先輩がトラックに撥ねられた!?」
紬「唯ちゃーん!!?」
澪「あわわ…」ブクブク…
律「梓!救急車だ!早く!」
梓「は、はい!」
数日後!
唯「いやー、お騒がせしました」
律「もう飛び出しなんてしちゃダメだぞー。みんな心配したんだからな」
梓「本当ですよ…もうだめかと思いました…」
唯「えへへ…ごめんなさい」ペコリ
澪「でも擦り傷だけ済んで本当によかったよ…」
紬「それじゃあ今日はみんなで唯ちゃんのお祝い会をしましょう♪ちょうど美味しいケーキを持ってきたの」
唯律「わーい♪」
梓「あ、これはまた練習しないパターンですね」
澪「学習したな梓…」ホロリ…
律「それにしてもさー」ムシャムシャ
唯「どうしたのりっちゃん?」モグモグ
律「唯って車に轢かれすぎじゃない?」
唯「えー、そんなことないよー」
梓「唯先輩、今月に入って何回車に轢かれました?」
唯「えーと、8回くらいかなあ?」
律「いくらなんでも多過ぎだろ」
澪「ヨン様でさえ2回だったのにな…」
梓「冬のソナタとかもはや懐かしい響きですね」
唯「まあ今までも大丈夫だったし、次もきっとなんとかなるよ!」フンス
梓「次があるのは決定事項なんですか?」
紬「でも今まで大丈夫だったからと言って、次も大丈夫とは限らないよ?」
律「ひょっとしたら次は大怪我しちゃうかもなー?」
澪「ひぃぃっ?!」ガクガクブルブル
律「なんでお前が怖がるんだよ」
唯「そうだよね…。わかった!私もう車に轢かれるのは止めるよ!」
律「えらいぞ唯!よく言った!」
澪「車に轢かれるのって本人の意思でなんとかなるものなのかなあ?」
律「よーし!それじゃあ唯が車に轢かれないようにみんなで対策を考えようぜ!」
唯「りっちゃん!?」
紬「私も協力する!お父様にも話してみるわ!」
唯「ムギちゃんも…」ウルウル
律「泣いてる唯なんてらしくないぞー?やっぱり唯にはいつも笑っていてもらわないとな」ニシシ
紬「唯ちゃんが元気になれるよう、みんなで助けてあげるからね!」フンス
唯「みんな…、ありがとう…」ポロポロ
梓「あ、これはしばらく練習しないパターンですね」
澪「成長したな梓…」ホロリ…
作戦その1・めざせ抜け道マスター作戦!
律「前々から思ってたんだけどさ、あの道って交通量の割に信号が全然ないんだよな」
唯「うん。その上横断歩道もあまりないし、見通しもかなり悪いんだよね」
紬「改めて考えたらすごい危険よね…」
律「そこで唯隊員にはこのりっちゃんが直々に秘策を授けてやろう!」ビシッ
唯「秘策?」キョトン
帰り道!
唯「ねえねえりっちゃん、帰り道は向こうだよ?こっちじゃないよー?」
律「いいんだよ。今日はこっちこっち」テクテク
紬「ここって…繁華街?」
律「ああ。ちょっと遠回りになるけど、ここなら歩行者天国だし車に轢かれる心配はないだろ」
唯「おおっ!なるほど!」ポン -3
梓「でも繁華街を抜けた後はどうするんですか?結局いつもの道に戻りますよ?」
律「心配ご無用!こないだ繁華街から唯の家の近くまで行ける抜け道を発見した!」ビシッ
紬「りっちゃんすご~い!」パチパチ
澪「律は昔から抜け道とか探すの得意だったもんな」
律「はっはっはー!抜け道マスターりっちゃんとは私のことだぜー!」
抜け道!
梓「うんしょ、っと…。結構細い道ですね…」
紬「でもこれだけ細いと車も入って来れないだろうし、これなら唯ちゃんも車に轢かれずに済みそうね」
唯「うん!ほんとりっちゃん様々だよー!」
律「はっはっはー!もっと褒めるといい」
澪「さてと…、ここまできたらもう大丈夫かな?唯の家まではもう目と鼻の先だし」
律「だな。じゃあ今日はここで解散!」
唯「じゃあみんなまた明日ねー」タタタッ
澪「走ったら危ないって言ってるだろー!」
唯「これだけ近いんだし大丈夫だよー」クルッ
律「!?唯!!危ないっ!!」
唯「えっ?」
キキィーーッ!! ドンッ!! キャー! ヒエー!
梓「あっ!?唯先輩がまたトラックに撥ねられた!?」
紬「唯ちゃーん!!?」
澪「ひいぃぃっ!?」ブクブク…
律「梓!早く救急車を!」
梓「は、はい!」
次の日!
唯「みんなおいーっす!」ガチャ
梓「唯先輩、身体は大丈夫なんですか?」
唯「心配してくれてるの?あずにゃんありがとー!」ダキッ
梓「に゙ゃっ!?トラックに撥ねられたんですから心配くらいしますよ!」ジタバタ
唯「えへへー、愛いやつ愛いやつー」ナデナデ
律「…どうやら大丈夫そうだな」
澪「ああ、本当によかったよ…」ホッ…
紬「でも昨日の作戦失敗しちゃったね。あともうちょっとだったのに」
律「そうだよなー…。よし!今日は違う作戦でいってみるか!」
澪「作戦って…、これまだ続くの?」
作戦その2・秋の交通安全大作戦!
律「昨日の事故もそうだったけど、唯が車に轢かれるのっていつも急な飛び出しが原因なんだよ」
唯「ふむふむ…」
律「つまり飛び出しなんかせずに交通ルールをしっかり守って帰れば…」
紬「車には轢かれないってわけね!」ポン -3
唯「おー!りっちゃん頭いい~」
律「わっはっはー」
梓「あの人たち小学校で習わなかったんですか?」
澪「単に馬鹿なだけだと思う」
帰り道!
唯「右見て左見て、また右を見て…、車は来てないけど一応手を挙げて…」
律「ふぅ…、これで横断歩道は全部渡り切ったな」
紬「後はこの歩道に沿って行けば唯ちゃんの家だから…」
唯「うん!今日は久しぶりに車に轢かれずに家に帰れるよー」
梓「なんだか不思議な日本語ですね」
澪「あれ…?あのトラック…、なんだかフラフラしてないか?」
律「本当だ…ってうわ!?こっち来た!?」
唯「わわわわわ!?」
ドーン!! グシャッ!! キャー! イヤー!
梓「歩道にトラックが突っ込んだ!?」
紬「唯ちゃーん!!?」
澪「あわわ…」ブクブク…
律「梓!早く救急車!」
梓「は、はい!」
次の日!
唯「昨日は本当にびっくりしたよー」
律「まさか居眠り運転のトラックが突っ込んでくるなんてなぁ」
紬「でも唯ちゃんが無事で本当によかったわ」
澪「それにしても傷ひとつないなんて…」
梓「思いっきりグシャッ!って言ってましたからね、グシャッ!って」
澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」
律「それにしてもあの作戦は結構いけると思ったんだけどなぁ」
紬「もしかしたらトラックからだと唯ちゃんのことがあまりよく見えないのかもね」
唯「えー?これでもりっちゃんやあずにゃんよりは大きいよー?」
律「身長がな」
梓「そうそう、身長が」
澪「3人とも背はそんなに変わらないだろ」
律「一部はどんどん差が付いてるんだよ」
紬「前に聞いたんだけどね、トラックと普通の車じゃ視界が全然違うらしいの」
紬「もしかしたらそのせいで唯ちゃんに気づきにくいんじゃないかしら?」
律「なるほど…、それもあるかもしれないな」
唯「最近暗くなるのも早いしね」
紬「だからもっと目立つ格好をしてれば、トラックも気付いてくれると思うの!」フンス
作戦その3・紅白大作戦!
紬「というわけで色々準備してみました!」ビシッ
律「おおっ!」
澪「襷型の反射材に交通安全ののぼり…、他にも色々あるぞ!」
紬「これ全部ホームセンターで買ってきたの~」
梓「このメガ小林幸子みたいなキンキラキンの衣装もですか?」
紬「うん、これならかなり目立つでしょ?」
律「ホームセンターすげぇ!」
梓「こんなん着てたら車に轢かれる前に周りにドン引きされますよ」
唯「私もこんなの持ってきたよ!」フンス
澪「何これ?プラカード?」
唯「うん!これ持って歩いてたらかなり目立つと思わない?」
澪「『いのちをだいじに!私をひいたら罪金100万円です』…」
梓「この人は可愛いのか可哀想なのか」
唯「だって痛い目に遭うんだよ!100万円くらいもらって当然だよ!」フンス
律「バカだなあ唯、字が間違ってるぞ。『罪』じゃなくて…、えーっとなんだっけ?」
澪「『罰』だよバカ2号」
紬「つまり100万円用意すれば唯ちゃんを自由にできるのね!」
梓「戻ってこいバカ3号」
帰り道!
梓「あれ?さっきの装備はしなくていいんですか?」
唯「うん、さすがに全部つけてたら歩きにくくて帰れないよ」
紬「だから車が近付いてきたら準備をすることにしたの」
澪「わざわざ全部使おうとするからだろ。どれか一つだけでもいいんじゃないか?」
唯「おおっ!澪ちゃん頭いい!」
プップー! ブロロロロ…
律「あっ!トラックがこっちに来たぞ!」
紬「作戦開始ね!」
プップップー! ブロロロロロロロ…
澪「おい、かなりスピード上げてきてるぞ!」
梓「唯先輩、用意はいいですか?」
唯「ちょっと待って…、この衣装着にくくって…」
梓「何故よりによってメガ幸子を選ぶ」
紬「唯ちゃん裾踏んでるわよ」
唯「えっ!?わわわ!?」ドシーン
プップー! キキキィーー!! ドゴォッ!! ウワー! ギャース!
梓「また撥ねられたー!?」
紬「唯ちゃーん!!?」
澪「うーん…」ブクブク…
律「梓!救急車だ!早く!」
梓「は、はい!」
次の日!
梓「唯先輩、今回の反省点をどうぞ」
唯「私一度でいいからあの衣装着てみたかったんだー」
律「でも紅白に出てるみたくてすごかったぞ!」
梓「もう少しで唯先輩の家に白黒の幕が掛かるとこでしたよ」
紬「唯ちゃん身体は大丈夫なの?」
唯「うん、軽い突き指だけだって」
澪「どうしてトラックに乗りあげられて突き指だけで済むのだろう」
律「しかしこの作戦も失敗か…」
梓「あ、この流れはまずい」
紬「結構自信あったのになぁ」
唯「別の方法を考えたほうがよさそうだね…」
梓「ほらほら先輩気分転換に練習でもしましょうよー」ジャカジャカジャーン
作戦その4・バスガス爆発作戦!
澪「あ、そういえば」ゴソゴソ
梓「敵は後ろにいた」
澪「今朝学校の前でバスの運行表をもらったんだけど…」パサッ
紬「やだ澪ちゃんうんこだなんて///」
唯「澪ちゃんお下品ー」ケラケラ
梓「この人たちこんな残念な頭で大学受験は大丈夫なんだろうか」
澪「…コホン、まずはここを見てくれ」
唯「桜ヶ丘女子高等学校前バス停…」
梓「私たちの学校の前ですね」
澪「そう、そしてここからずーっと進んでいくと…」
律「あ!ここのバス停、唯の家の真ん前じゃん!」
唯「ほんとだ!今まで全然気付かなかった!」
澪「このバスに乗っていけば唯も車に轢かれることなく安全に帰れると思うんだ」
律「偉いぞ澪!よくこんなの見つけたな!」
梓「唯先輩も家の真ん前のバス停によく18年も気付きませんでしたね!」
紬「でもこれなら無事に帰れそうね!」
唯「よーし、今日は澪ちゃんのバス作戦で絶対無事に家まで帰るぞー!」
みんな「おー!」
バス停!
唯「それじゃあみんなまた明日ね~」プシュー
紬「じゃあねみんな~」バイバーイ
梓「さよならです」ペコリ
律「ふー、さすがに今日は唯も事故らず帰れそうだな…。それじゃあ私たちも帰るか」
澪「あ、ごめん律。私今日買い物頼まれてるから…」
律「手伝おうか?」
澪「いや、時間も掛かりそうだし一人で行くよ」
律「そっか、じゃあ私先に帰ってるなー」
澪「ああ、また明日な」
秋山家!
澪「ただいまー。ママー、頼まれてたの買ってきたよー」
澪ママ「ちょっと澪ちゃん!大変よ!ほら、ニュース見て!」
澪「ちょっと、一体どうしたの?」
「今日夕方、桜ヶ丘女子高等学校前を出発したバスが出発直後にバスジャックされました」
「逃走の末バスはトラックと正面衝突し大破・炎上、さらに崖から転落して大爆発しました」
「乗客、乗員の安否は不明ですがかなり絶望的との見方です」
澪「」
シュールwwww
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:19:20.27:l+3YrNtt0次の日!
唯「いやー、さすがに昨日はもうだめかと思ったよー」
律「私もニュースで見てびっくりしたよ」
梓「でも軽い火傷だけで済んで本当によかったですね」
澪「あれだけの大惨事だったのにな」
律「その火傷もムギの家の病院で完璧に治してもらえたんだろ?」
唯「そうだよ。ムギちゃんありがとう!」ダキッ
紬「どういたしまして~。あ、唯ちゃんここの髪の毛チリチリになってるー」
唯「え?!どこどこ?!」
梓「しかし公共の交通手段にまで影響を与えるとは…、さすが唯先輩です」
唯「あずにゃんったら~、褒めても何も出ないよ~」クネクネ
梓「うわきめぇ」
律「バスで駄目なら電車で…、って考えてたけどこりゃ駄目そうだな」
澪「他の客も巻き込みそうだし、何より唯だと駅に着く前に車に轢かれそうだ」
律「さてどうしたものか…」
作戦その5・グランド・セフト・サイトウ作戦!
紬「はいはい!今日は私が作戦を考えてきました!」ビシッ
律「ほう…、そこまで言うなら話してみたまえ」
澪「なんでお前はに偉そうなんだよ」
紬「今日は唯ちゃんは車で帰ります!」
唯「えー、車の運転なんて出来るかなあ?」
梓「唯先輩、ただでさえ成績悪いのに無免許運転なんてしたら卒業できなくなりますよ」
律「誰かに迎えに来てもらうんだろ」
澪「でも誰に?唯の家には今憂ちゃんしかいないし…」
紬「ふっふっふ…。出てきて斎藤」パンパン
斎藤「御意」
律「うわびっくりした!」
唯「あ、ムギちゃんちのひつじさんだ~」
梓「羊じゃなくて執事ですよ先輩可愛いなチクショウ」
澪「なるほど、斎藤さんに送ってもらうのか」
紬「そうよ、それに斎藤の運転技術は一流なんだから。トラックの1つや2つ軽くかわしてくれるわ♪」
斎藤「御意」
唯「よろしくね、斎藤さん♪」
斎藤「御意」
梓「なんか言えよ♪」
斎藤「御意」
校門前!
唯「それじゃあみんなばいばーい」バタン
紬「またね~」バタン
斎藤「御意」ブロロロロ…
梓「…唯先輩大丈夫ですかね?」
律「ムギも付いてるし大丈夫だろ。斎藤さんもすごいみたいだし」
澪「だな。私たちもそろそろ帰るか」
律梓「おー!」
次の日!
唯「みんなおいっす!」ガチャ
紬「おいっす!」ガチャ
律「お、唯にムギおいっす。昨日はどうだった?」
唯「すごかったよー。あの後交差点に入った途端にトラック10台に囲まれてさー」
梓「唯先輩って何かの組織にでも狙われてるんですか?」
唯「でも斎藤さんってばすごいんだよ!するするするーってトラックの間を通り抜けちゃうんだもん!」
律「斎藤さんすげえ!」
澪「じゃあ昨日は無事に帰れたんだ?」
紬「それがね、家の前までは無事にたどり着いたんだけど…」
唯「車から降りたところをバイクに轢かれちゃった」テヘッ
澪「oh…」
紬「まさに狙い撃ちって感じだったわ」
唯「まさか家まで1メートルの距離で轢かれるなんてねぇ…」
作戦その6・このボロヘリとよばないで作戦!
律「でも本当にもう少しだったんだな」
紬「そこで昨日の反省を踏まえて新しい作戦を考えてきました!」ビシッ
唯「え?どんなの?」
紬「斎藤、お願い」パンパン
斎藤「御意」
バリバリバリバリバリバリ
唯「うわー!ヘリコプターだ!すごーい!」
澪「ムギ、これは一体…?」
紬「お父様に話をして貸してもらったの。昨日は家までの1メートルで轢かれたでしょ?」
紬「だから今日はヘリで唯ちゃんの家に直接乗り込みます!」ドーン!
律「すげえ!」
梓「だんだん大掛かりになってきました」
屋上!
唯「私ヘリコプターに乗るのって初めてだよー」
律「いいなー、唯代わってよー」
澪「唯が乗らなきゃ意味ないだろ!」ポカッ
紬「うふふ…、また今度乗せてあげるね。じゃあ斎藤、そろそろお願い」
斎藤「御意」バリバリバリバリ
唯「じゃあねー!みんなー!」
律「気をつけて帰れよー!」
梓「…ねえ澪先輩」
澪「どうした梓?」
梓「さっきヘリが停まってたあたりでネジみたいなの拾ったんですけど…」
澪「…そうか」
梓「あとここ、燃料が漏れた跡みたいなのが出来てます」
澪「…確かにそう見えるな」
梓「それにあのヘリ、よく見るとなんだか黒い煙みたいなの上げてませんか?」
澪「…」
バリバリバリバリバリバリ… プスンプスン… チュドーーン!! ギャー! ヘリガバクハツシター!?
律「唯ー!!?」
次の日!
律「さすがに今日は唯も休みかー」
紬「でも大事をとって、ってことだから明日にはもう学校に来れるそうよ」
梓「ところでムギ先輩はどうして無事なんですか?」
紬「私ゲル状だから…」
澪「もう乗り物系は止めにした方がいいかもな。失敗した時の被害が大きいし…」
律「だな。しかし唯がいないと作戦も出来ないしなー。今日はもう解散でいいか?」
紬「そうね。唯ちゃん抜きでお茶するのも悪いし…」
梓「なぜ練習という選択肢がない」
3-2!
律「おっはよーう!」
澪「おはよう。今日は朝からテンション高いな」
律「おう!なんたってすごい発見をしたからな!」
紬「すごい発見?聞かせて聞かせて!」
作戦その7・みんなで守ろう作戦!
律「昨日気づいたんだけどさ、あれだけ近くで事故が起きてるのに唯以外は誰も怪我してないだろ?」
紬「確かにそうね…。居眠り運転の時もヘリの時もそうだったし…」
澪「ふむふむ」
律「だからさ、今日はみんなで唯を囲んで帰るってのはどう?」
澪「バカかお前、何言ってんだ?」
律「バカとはなんだ!つまりこういうことだよ!」
律「唯が事故る確率はほぼ100%。でも私らが事故る確率は限りなく0%に近い」
律「私らも無理矢理巻き込む形に持ってけば唯の事故る確率も50%くらいにならないかなー、って…」
澪「何その適当な計算。下手したら部員が0になって廃部だよ」
紬「完璧な作戦だわ!」キラキラ
澪「梓ー、助けてくれー」
律「よーし、今日はこの作戦で決まりだな!」
紬「おー♪」
澪「多数決って怖いな」
紬「ところで唯ちゃん遅いね。遅刻かしら?」
律「あれだけ事故ってるんだしどこか調子でも悪くなったのかもなー」
さわ子「はいみんなー、席についてー」ガラッ
紬「あ、先生だ」
さわ子「ホームルームの前に悲しいお知らせがあります。今朝平沢さんが登校中にトラックに撥ねられました」
ザワザワ… エー?! マター?
澪「うん、こんな予感はしてた」ブクブク…
次の日!
唯「いやー、登校中に轢かれるなんて久しぶりすぎて焦ったよー」
律「せっかくすごい作戦考えてたんだけどなー」
澪「ボツになって本当によかったよ」
律「でもよかったな。打撲程度で済んで」
紬「お医者さんもびっくりしてたわ」
梓「唯先輩の身体って何で出来てるんでしょうね?」
唯「憂の作ったごはんで出来てます!」フンス
和「みんな揃って何やってるの?」ガチャ
唯「あ、和ちゃんだ~」
紬「実はかくかくしかじかで唯ちゃんの事故をなんとか防げないか、って考えてて…」
和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」スタスタ
澪「相変わらずのスルースキル…」
梓「あの人、これっぽっちも唯先輩のこと心配してませんでしたね」
唯「これでも幼馴染なんだけどなあ」
律「スルースキル…スルー…回避……これだ!」
作戦その8・和式スルー作戦!
校門前!
和「一体どうしたの?こんなところに呼び出して…」
梓「そうですよ、話をするだけなら部室ででもいいじゃないですか」
律「ふふふ…、こんなところに呼び出したのは他でもない。唯の事故を回避する方法を思いついたんだ!」
唯「えー!?」
和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」スタスタ
澪「いやそこはスルーしないでよ」
和「冗談よ。それで私は何をすればいいのかしら?」
律「ああ。そこに立ってくれてるだけでいいんだ」
和「この辺りかしら?」
律「そうそう…。ムギ!」
紬「ええ!斎藤お願い!」
斎藤「御意」ブロロロロロ…
梓「あ!斎藤さんの車が和先輩に向かって!」
唯「和ちゃん危ない!?」
和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」ススス…
梓「車を…」
澪「スルーした…だと…?」
なんだって!
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 01:59:51.85:l+3YrNtt0和「もう、いきなり危ないじゃない」
律「いやーごめんごめん。でも私の言いことは伝わっただろ?」
唯「うん!私も和ちゃんの真似して車をスルーすればいいんだね!」
律「そういうことそういうこと♪」
ブロロロロロ…
紬「あ!都合よくトラックがこっちに向かってきたわ!」
律「頑張れよ唯!」
和「落ち着いてやれば出来るわ」
唯「う、うん…」ゴクリ
プップー! ブロロロロロロ…
律「唯、今だ!」
唯「そ、そうなんだ、じゃあ私生徒k…ふげっ?!」
紬「大変!唯ちゃんがスルーしきれずにトラックに撥ねられたわ!」
和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」スタスタ
澪「幼馴染なんだからそこは心配してやれよ…」ブクブク…
梓「普通に逃げればよかったのに」
どうして唯の誕生日にこんなSSが……
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 02:05:50.58:l+3YrNtt0次の日!
唯「よく考えたら私生徒会じゃなかったよね!」
澪「反省点はそこかな?」
律「やはり和のスルーには及ばなかったか…」
紬「唯ちゃん昨日は大丈夫だった?」
唯「うん、ちょっと骨にヒビが入っただけだって」
澪「大怪我じゃないか!」
唯「でもご飯食べて寝たら治ったよ!」フンス
梓「仙豆でも食べたんですか?」
憂「こんにちはー」ガチャ
唯「あっ、ういー!」ダキッ
憂「きゃっ!ちょっとお姉ちゃん、危ないよー」
澪「こんにちは憂ちゃん。今日はどうしたの?」
憂「はい、実はお姉ちゃん最近よく怪我をして帰ってくるんです」
憂「それで軽音部のみなさんなら何か理由を知ってるかなー、って思って…」
梓「憂に説明してなかったんですか?」
唯「えへへ、忘れてたー」
梓「全くもう…」
律「私から説明するよ。実はかくかくしかじかで…」
憂「なるほど…、みなさんでお姉ちゃんが事故に遭わないように考えてくださってたんですね」
憂「みなさんありがとうございます。あと疑ってすみませんでした」ペコリ
梓「私たちのこと疑ってたんだ」
紬「だから包丁持ってるのね」
澪「ひぃいい?!」ブクブク…
唯「もう、ういったらー」ダキッ
憂「えへへ…、お姉ちゃん大好きー」ギュッ
紬「うんうん、よきかなよきかな」
律「それにしても憂ちゃんって本当に唯にそっくりだなー」
憂「もう、そんなに褒めないで下さいよー」クネクネ
澪「別に褒めてないような…」
憂「…」ゲシッ
澪「…」ブクブク…
紬「それを言うならりっちゃんだってカチューシャをとったら唯ちゃんにそっくりじゃない?」
律「えー、そうかなあ?」
紬「そうだよー」
唯「はっ!いいこと思いついた!」
作戦その9・憂とりっちゃんとシャッフル大作戦!
唯「まず憂は髪を下ろして、りっちゃんはカチューシャを外します」
憂「ふむふむ」ホドキホドキ
律「それでそれで?」ハズシハズシ
唯「3人並べば…、ほら!」
紬「すごいわ!唯ちゃんが3人も!」
憂「え!?お姉ちゃんが3人!?やったあ!!」
唯「これならいけるんじゃない!」フンス
律「唯が轢かれる確率は3分の1か!私の道連れ作戦よりすげえ!」
澪「みんなで守ろう作戦じゃなかったの?」
梓「どっちにしろ誰か1人は犠牲になるんですけどね」
帰り道!
唯「もう1度作戦を確認するよ。トラックがこっちに来たら憂は道路の左側に」
憂「わかったよ!」
唯「りっちゃんは右側ね」
律「おう!」
唯「そして私は真ん中に、っと…。完璧だ…!」
澪「そうかなあ?」
プップー! ブロロロロロ…
紬「あ!トラックが来たわよ唯ちゃん!」
唯「あ、本当だ!よーし!2人とも、フォーメーションAだよ!」
憂律「ラジャー!」ダダダッ
唯「ふっふっふ…。確率は3分の1、どれが私かわかるk…ふぎゃ!?」
憂「お姉ちゃーーーーーーーん!!?」
澪「まあ普通トラックが来てるのに道路の真ん中にいたら撥ねられるよな」ブクブク…
梓「なんでこの人一番轢かれやすい位置に飛び出して行ったんだろう」
次の日!
唯「うう、さすがにこれだけ事故が続くと身体に来るものがあるよ…」
梓「普通の人は1回目で来るものですよ」
紬「でも今回も擦り傷1つ無いなんて…、さすが唯ちゃんね!」
律「まさに軽音部の鉄人だな!」
唯「えへへ~」テレッ
唯「そういえば今日は澪ちゃんは?」
梓「澪先輩なら憂に『お姉ちゃんが轢かれたのはお前のせいだ!』ってボコボコにされて入院しましたよ」
唯「あれれ?澪ちゃん私に何かしたっけ?」
律「さあ?帰りにお見舞いにでも行ってやるか」
唯「そうだね」
和「あなたたちまだやってたの?」ガチャ
律「あ、和だ」
和「澪に用事があるんだけど…、今日は休み?」
紬「実は澪ちゃん、かくかくしかじかで今入院してて…」
律「それで今からお見舞いにでも行くかー、って話してたんだよ」
和「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」スタスタ
梓「あれあれ?これってじゃあ一緒に行こうって流れじゃないんですか?」
唯「澪ちゃんに用事もあるって言ってたのにね」
和「あ、忘れてたわ」ガチャ
唯「どうしたの?やっぱり一緒にお見舞い行く?」
和「そんなことじゃなくて…。唯を事故らせない作戦、私も考えてきたわよ」
作戦その10・部室でお泊まり大作戦!
和「はい律、これ書いて」パサッ
律「これって…、宿泊許可証?」
和「そうよ。学校から帰ると事故に遭うのなら、学校から帰らなければいいじゃない」
梓「なんという乱暴な作戦」
唯「和ちゃんの前世はきっとジュディ・アンド・マリーだね!」
和「マリー・アントワネットって言いたいのかしら?」
紬「でもすごく理にかなってるわ!」
梓「そうかなあ?」
紬「それにしても学校でお泊まりだなんて…、とっても楽しみだわ!」キラキラ
唯「そうだよね!…でも私、その前におなかすいてきたかも」グゥー
律「それじゃあ今からみんなで何か食べに行くか!」
梓「でも外に出ても大丈夫なんですか?これで車に轢かれたら元も子もないですよ?」
律「あっ、そうか…」
唯「えーっ、ご飯なしなのー?」シュン
和「しょうがないわね…。生徒会室にカセットコンロがあったからそれを使って鍋でもしたら?」
唯「和ちゃん?!」
律「え?!いいの?!」
和「本当は駄目なんだけど、今回だけは目を瞑るわ」
数十分後!
律「お肉と野菜買ってきたぞー」ガチャ
唯「おお~、ありがとうりっちゃん隊員!」
律「ちょうど憂ちゃんに『昨日新鮮なのが手に入ったので』ってお肉をおすそ分けしてもらってさ」
梓「あとで何のお肉か確認しましょうね」
紬「お茶とお菓子もたくさん持ってきたわ!食後のデザートは任せて!」フンス
律「倉庫にテレビと64があったから後でみんなでスマブラしようぜ!」
梓「何だかすごいお泊まりって感じですよね!」ウキウキ
律「おっ、梓も何だかうれしそうだな」ニヤニヤ
梓「そ、そんなことないです!///」カァーッ
夜の学校!
唯「お鍋おいしかったねえ…」
律「おいしかったなあ…。私食べ過ぎてもう動けないよ…」
梓「2人とも欲張るからですよ…」
紬「でもこの調子だとお菓子は食べられそうにないわね。せっかく持ってきたんだけど…」
唯律「食べるー!」
梓「もう入らないんじゃなかったんですか?」
唯「甘いものは別腹だよあずにゃん♪」モグモグ
律「そうそう♪」ムシャムシャ
梓「まったくもう…」クスッ
澪「おい」
唯「うひゃあ!」ビクーン!
律「あれ、澪じゃん。どうしたの?」
澪「どうしたのじゃないよ!誰もお見舞に来てくれないし、私抜きで部室で鍋してるし…」
紬「入院してたのはもう大丈夫なの?」
澪「夜の病院なんて怖くて泊まれるわけないだろ!」
梓「私たち今からその次くらいに怖い夜の学校に泊まるんですけど…」
澪「…」ブクブク…
紬「あ、また気絶しちゃった」
律「仕方ないなあ…。ここで寝てたら風邪ひきそうだし、寝袋まで運んでやるか」
梓「そうですね。唯先輩、私は頭の方を持つので先輩は足を……唯先輩?」
唯「うーん…」
紬「唯ちゃんどうしたの?顔真っ青よ?」
唯「苦しい…」ブルブル
律「苦しいってどこがだ?!すごい震えてるけど大丈夫か?!」
唯「もう…だめ……」バターン
紬「唯ちゃん!!?」
律「梓!救急車だ!」
梓「は、はい!」
次の日!
律「唯、昨日は大丈夫だったの?」
唯「うん、お医者さんに見せたらただの食べ過ぎだって」
梓「その程度で済んでよかったです。唯先輩のことだから心臓の病気にでもなったのかと思いました…」ホッ…
唯「えへへ~、心配掛けてごめんねあずにゃん」ダキッ
梓「に゙ゃっ!?もう!唯先輩止めてください!」ジタバタ
紬「でも唯ちゃんったらいきなり倒れちゃうんだもん。びっくりしちゃった」
澪「私も目が覚めたら夜の学校に一人きりでびっくりしたよ」
紬「ごめんね澪ちゃん。でも緊急事態だったから…」
梓「澪先輩は大丈夫でした?あんな暗がりに一人でいて」
澪「私は大丈夫だったよ。怖くて一睡もできなかったけど」
澪「でもおかげで唯の事故対策をじっくりと考えられたよ!」エッヘン
梓「あんなに練習熱心だった澪先輩はどこへ行ってしまったのだろう」
作戦その11・ちょっと山の様子を見てくる作戦!
澪「色々考えたんだけど、この前のマラソン大会のコースを通って帰るのはどうかな?」
澪「ちょっと遠回りになるけど、あそこなら見晴らしもよくて車の通りも少ないだろうし」
紬「そのコースならちょうど唯ちゃんの家の前も通るしね!」
梓「たまには原点回帰で普通に帰ってみるのもよさそうですね」
律「マラソン大会のコースってどんなのだったっけ?」
唯「さあ?私もう忘れちゃった」
澪「お前ら…」
律「てな訳で教えてください澪先生!」ペコリ
唯「澪先生ー」
澪「ええ?!口で説明すると長くてわかりづらいんだけどなあ…」
澪「えーっと、まずは校門を出て繁華街を通って…」
澪「橋を渡って住宅地を抜けたら…」
澪「坂を登り切ったら公園があるから、そこをまっすぐ進んで…」
澪「…っとこんな感じかな?どう?2人ともわかった?」
律「ぐおーぐおー」ムニャムニャ
唯「えへへー、もう食べられないよー…」スヤスヤ
紬「先生ー、田井中さんと平沢さんが超寝てまーす」
澪「…」ジワッ
律「わわわっ!?そんなことで泣くなよ!ちゃんと聞いてたからさ!」
唯「そ、そうだよ!えーっと、まずは山の祠に行って封印の玉を取ってくればいいんだよね?」
澪「全然違うよ」
唯「あれ?」
梓「唯先輩がどんな夢を見てたか、だいたい想像がつきます」
マラソンコース!
澪「…」ムスー
律「なあ澪、いい加減機嫌直せよー?話聞いてなかったのは謝るからさ…」
唯「澪ちゃん本当にごめんね…」
紬「澪ちゃん私からもお願い。今度澪ちゃんの好きな美味しいケーキ持ってくるから…」
澪「うっ……。ま、まあ私もムキになってたところもあるし、今回は許してあげるよ…」
唯「本当!?澪ちゃんありがとう!!」ダキッ
澪「わわっ!?いきなり抱きつくな!!」
唯「ムギちゃんもありがとう!」ダキッ
紬「あらあら」
梓「これで一件落着ですね」
律「だな。それにしてもこの道久しぶりだなー」
紬「そうね、マラソン大会の時以来だわ」
澪「確かこのあたりだったよな。唯が急にいなくなったの」
律「そうそう!あの時は本当にびっくりしたよなー」
梓「唯先輩は結局どこにいたんですか?あの時はバタバタしてて聞けなかったんですけど…」
紬「近所のおばあちゃんの家にいたのよ。転んで擦りむいたところにちょうど通りかかったそうなの」
梓「まったく…、唯先輩はいつも迷惑ばかりかけて…」
律「そうだぞ唯。もうあんなことするなよー、ってあれ?唯は?」キョロキョロ
澪「えっ?さっきまでここにいたんだけど…」
律「ゆいー、ゆいー!…ここにはいないみたいだな」
紬「こっちにもいなかったわ!」
梓「今憂に電話してみたんですけど、まだ家にも帰ってきてないし近所のおばあちゃんの家にも来てないそうです!」
澪「携帯にも繋がらないし…。まさか今度は本当に遭難したとか…」
律「あはは…、まさか…」
ピンポンパンポーン♪
梓「あ、田舎とかでよくある町内放送だ」
「最近熊の目撃情報が相次いでいます」
「先程も桜ケ丘女子高校の頭の弱そうな生徒が熊に襲われていたという情報が入りました」
「危険ですので山に入る時は十分注意してください」
紬「…」
梓「…」
律「…」
澪「…」ブクブク…
次の日!
澪「で、次の日には何事もなかったかのように普通に登校してる、っと…」
唯「これでも崖から落ちたり川で溺れたり熊に襲われたりして大変だったんだよー」
律「それでもやっぱり無傷なんだな」
梓「最近は事故のバリエーションも増えてきましたね」
唯「あ、でも言われた通りちゃんと封印の玉は取ってきたよ!」フンス
紬「偉いわ唯ちゃん!」
梓「どうせ使わないので捨てといてください」
梓「しかしあんな短時間で遭難するとは…、さすがは唯先輩です」
唯「えへへ~、それほどでも~」クネクネ
梓「褒めてないですよ」
紬「でも澪ちゃんの作戦は目の付けどころは良かったと思うわ」
紬「結果として遭難はしちゃったけど、車には轢かれなかったんだし」
唯「昨日は車が全然来なかったからすごく帰りやすかったよ~」
律「よーし!なら今日は車が通らなくて遭難のしようもない、わかりやすい道を通って帰ろうぜ!」
作戦その12・私は私の道を行く作戦!
澪「で、畦道を突っ切っていくことになったのか…」
梓「うう…、靴も制服ももう泥だらけです…」
律「文句言うなよ。これなら途中ではぐれてもどこに誰がいるか直ぐにわかるだろ?」
紬「私こんな道を通ってみんなと泥だらけになりながら家に帰るのが夢だったのー♪」ウキウキ
澪「…まあ滅多に車も通らないし、こういうのもたまにはいいのかもしれないな」クスッ
律「走ってるのもおばあちゃんの軽トラかヤンマーくらいだしな」
唯「それくらいなら私だってかわせるよ!」フンス
梓「ん…?あ、あれを見てください!」
UFO「…」フヨンフヨン
澪「あれって…嘘?!UFO?!」
律「すげぇ!私UFOがミステリーサークル作ってるところなんて初めて見た!」
紬「これがスクープ映像ってやつなのね!」キラキラ
唯「よーし、もっと近づいてカメラで撮ってこよう!」タタタッ
梓「あっ!唯先輩、そんなに近づいたら…」
UFO「…」ビー
唯「うわー!」フワフワ
紬「大変!唯ちゃんがUFOにキャトられたわ!」
梓「きっと生きたまま解剖して実験に使う気ですよ!」
澪「解剖…実験…」ブクブク…
律「こらー!唯を返せー!」ダダダッ
追手内洋一みたいだなw
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:06:00.88:l+3YrNtt0次の日!
梓「唯先輩、無事に帰れてよかったですね」
唯「うん!ちょっと前後の記憶があやふやだけど…」
紬「精密検査の結果は異常なしだったし、きっと大丈夫よ!」
律「でも宇宙人の技術はすごいからな。結果に出てきてないだけで実は色々いじられてるかもしれないぞー?」
律「手術の後を残さずに人体実験をしたりとか…、脳にアンテナを埋め込んで人間を操作したりとか…」ヒッヒッヒ
澪「……唯はそんなことないよな?」
唯「ソウダヨ。アヤツラレテナンカナイヨ、ミオチャン?」
澪「おいやめろ」
紬「でも昨日はちょうどオカルト研の子が通りかかってくれて本当に助かったわ」
唯「意外に交渉上手だったしねー。本当オカルト研様々だよー」
澪「今度お礼言っとかないとな」
律「ああ、お礼ならさっき封印の玉をあげといたよ。とても喜んでたぞ」
梓「それまだ引っ張るんですか」
律「しかし帰り道ってこんなにも危険がいっぱいだったんだな」
澪「トラックに熊におまけにUFOだもんなあ…」
梓「むしろ唯先輩が危険を呼び寄せてるような気がするんですけど」
唯「うぅ…、もしかして安全な帰り道なんてないのかなあ…」グスッ
紬「安心して唯ちゃん!唯ちゃんのために絶対に安全な帰り道を用意したから!」
唯「えっ?用意したって…?」
作戦その13・洞窟大作戦!
地下通路!
唯律「うひゃー!すごーい!!」
澪「まさか学校の地下にこんなものがあるなんて…」
紬「学校から唯ちゃんの家まで直通の地下通路よ!斎藤に言って作らせてたの!」ビシッ
梓「なんというか…すごい…」
紬「昨日完成したばかりだからまだ照明設備は整ってないけど、地上よりは危険は少ないと思うの」
唯「十分だよ!ありがとー、ムギちゃん!」ダキッ
紬「どういたしましてー、唯ちゃん」ナデナデ
紬「みんな気をつけてね。足元は真っ暗だし、地面もまだでこぼこしてるところがあるから…」テクテク
律「ああ、わかったよ。それにしても中は結構広いんだな~」スタスタ
梓「そうですね、思ったより作りもしっかりしてますし…」トコトコ
澪「でも急いで作ったようなあとが所々残ってるな…。道具は置きっぱなしだし、土埃もまだ舞ってるし…」コツコツ
唯「本当だよ~、これじゃあ制服が汚れちゃ……ふぇ、ふぇっくしゅん!」クシュン
ゴゴゴゴゴ…
澪「…なあ、今の音って…?」
梓「まさか…」
ガラガラガラガラ
紬「大変!唯ちゃんのくしゃみで地下通路が崩れちゃったわ!」
唯「うひゃー!」
梓「ああ!?唯先輩が落ちてきた岩で生き埋めに?!」
律「唯ー!!?」
澪「くしゃみで崩れるってどれだけ脆いんだよ…」ブクブク…
脆すぎだろwwww
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:14:18.38:l+3YrNtt0次の日!
律「それにしても無事に救助されてよかったなー唯」
澪「どのチャンネルでも唯のことやってたよ。海外のマスコミも結構来てたんだってさ」
紬「思わず全世界の注目を集めちゃったわね」
唯「これが世界進出ってやつなんだね!」
梓「なんか違う気がします」
澪「ところでなんでくしゃみで崩れちゃったの?」
紬「それがこっちの手違いで地下通路の作成を中国の業者に依頼してたらしいの…」
律「手抜き工事だったんだな」
唯「一瞬私のくしゃみがすごくなったのかと思ったよー」
唯「でも昨日は見たいテレビがあったのに見れなくて残念だよ…」シュン
紬「唯ちゃん本当にごめんね…」シュン
唯「なんてね!昨日は憂に録画頼んどいたから大丈夫だよ!」
澪「何を見たかったんだ?」
唯「えっとね、事件は会議室でうんたらかんたら~、ってやつ!」
梓「タイトル覚えてないんですか…」
律「…そうだ!ムギ、ちょっと耳貸して!」ゴニョゴニョ
紬「なになに?」
作戦その14・なんとかブリッジを封鎖せよ作戦!
律「みんな!今日は普通に帰るぞー!」
唯「えー!?でもそれじゃあ車に轢かれないかなあ?」
紬「うふふ…。それが今日は大丈夫なの!」
梓「何か作戦でもあるんでしょうか?」
澪「さあ?」
帰り道!
律「ほら唯、もうすぐ家に着くぞ!」
唯「あ、ほんとだー。わーい!」タタタッ
梓「…なんか今日はえらくあっさり行きましたね」
澪「いつもなら途中でトラックが突っ込んでくるんだけどな…」
律「ふっふっふ…。今日はそんな心配はないんだぜ!」
唯「?どうして?」
紬「ここら辺一帯を交通規制して車が通れないようにしたの~」
澪「なんと」
唯「そういえば今日はトラックの姿すら見てないよ!」
流石むぎゅう
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:31:50.52:Yn1/GAoHO梓「交通規制って…、スケールが大きすぎます…」
紬「そうかしら?唯ちゃんのためなんだからこれくらい平気だけど…」
澪「それにしたってさすがに限度が…」
唯「でも私は嬉しいよ!だってムギちゃんは私のためにしてくれたんでしょ?」
紬「唯ちゃん…」
唯「それにりっちゃんは色んな作戦を考えてきてくれるし…」
律「唯…」
唯「澪ちゃんは大人な意見でみんなを支えてくれるし…」
澪「唯…」
唯「あずにゃんもなんだかんだ言って私の事を一番心配してくれるしね!」
梓「唯先輩…」
唯「こんなに優しい友達がたくさんいて、私はとっても幸せだよ!」フンス
グラグラグラグラ
唯「わわわわわっ!?じ、地震?!」
梓「けっこう大きいですよ!?」
澪「は、早く避難しよう!」
ミシッ ピシッ ガラガラガラ
律「おい!地割れまで起きてるぞ!」
紬「きっと地下トンネルのせいで地盤が弱くなってるんだわ!」
唯「救命阿!」
梓「あっ!唯先輩が地割れに巻き込まて中国人みたいな悲鳴をあげてる!」
澪「次は頭に隕石が直撃とかなしだからな」ブクブク…
1週間後!
唯「みんなひさしぶり~!」ガチャ
梓「唯先輩!?怪我は大丈夫ですか!?!右足は食べられてないですよね!?ボクシング始めるとか言わないですよね!?」
唯「そんなこと言わないよ~。ほら、私は元気元気!」ピース
律「梓ったら唯が1週間も学校来なかったからすごく心配してたんだぞ~」ニヤニヤ
紬「部室でも『まさか唯先輩、何かあったんじゃ…』ってずっと言ってたのよ」ニコニコ
澪「事故続きで少し疲れたから休んでるだけだ、って何度も言ったんだけどな」クスッ
梓「そ、そんなことないです!!///」カァーッ
唯「そんなに心配してくれたの~?いや~、照れるな~」クネクネ
梓「もう!!唯先輩なんかもう知りません!!」タタタッ
紬「あっ、行っちゃった…」
律「ちょっとからかい過ぎたかな」
唯「私追いかけてくるよ!」タタタッ
梓「もう!律先輩もムギ先輩も澪先輩も人のことからかって…」
梓「唯先輩も唯先輩です!人に心配ばかりかけて、そのくせ自分は平気そうな顔して…」
梓「…人の気も知らないで……」ボソッ
唯「お~い、あずにゃ~ん!」タタタッ
梓「に゛ゃっ?!ゆ、唯先輩!?追いかけてこないでください!!」
唯「あずにゃーん、ごめんってばー!」
梓「知りませんっ!!」タタタッ
唯「あっ!急に飛び出したりなんかしたら…」
梓「えっ?!」
プップー! キキィィーーーッ!!
唯「あずにゃん危ない!!」ダッ
梓「あ…」
ドンッ!!
梓(……あれ?私生きてる…?)
梓(私、唯先輩から逃げようとして道路に飛び出して…、そしたらトラックが突っ込んで来て…)
梓(あっ!そういえば唯先輩は!?)ガバッ
唯「…大丈夫だった?あずにゃん?」ヒョコ
梓「ゆ、唯先輩!?」
唯「もう道路に飛び出したりしちゃだめだよー?」
梓「先輩…、トラックは…?」キョロキョロ
唯「私もやられてばっかりじゃ嫌だからね!この1週間憂に頼んで密かに身体を鍛えてたんだよ!」
唯「これくらいのトラックだったらもう片手一本ででも止められるよ!」フンス
なんと…
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 03:51:51.77:Yn1/GAoHO梓「唯先輩…、ありがとうございます…」
梓「あ…、でもこれならもうトラック対策とかいらないですよね」クスッ
唯「あ!そういえばそうだね!」エヘヘ
『はたしてそうかな…』
唯「ふぇ?!今の誰?!」
梓「わ、私じゃないですよ!確かそこのトラックから…」
『御名答、これはトラックの内臓スピーカーを通しての声だ…』
『私の名前は虎九太郎(とら くたろう)…。全日本裏トラック連合の会長だ…』
梓「そんなまんますぎる名前、奇面組以外で初めて聞きました」
『今貴様らを襲った刺客は我らの中でも一番の下っ端…、裏トラック連合の恥さらしよ…』
『それにしても…、そいつを倒した程度でいい気になってるとは…、まだまだ青いな…』
『平沢唯よ…!次こそ必ず我らの同胞が貴様を轢き殺す…!覚悟して待っていろ…!』
唯「なんかすごいことになったね」
梓「はい…、唯先輩本当に変な組織に命を狙われてたんですね」
唯「これからどうしよう…?」
梓「とりあえず警察にチクっちゃいましょう。せっかく名前を教えてくれたんですし」ピッポッパ
プップー! プーッ! ゾロゾロ…
梓「あっ!いつの間にかトラックに囲まれてます!」
唯「本当だ!それにあのロゴマーク…、全日本裏トラック連合だ!」
梓「唯先輩…」
唯「…絶対大丈夫だよ、あずにゃんは私が守ってあげるから…!」
梓「…はい!」
唯「とは言ったものの、あれだけの数を相手するのはさすがにキツいよ~。どこか逃げ道を探さないと…」キョロキョロ
梓「…あっ!唯先輩、あれ!?」
バリバリバリバリバリバリバリバリ…
紬「斎藤!もっと高度を下ろして!」
斎藤「御意!」
律「唯ー!助けに来たぞー!」
澪「今はしごを下ろすから、それに捕まるんだ!」
唯「みんな…助けに来てくれたんだ…」
梓「これでなんとかなりそうですね!唯先輩、早く行きましょう……唯先輩?」
唯「…私ってさ、みんなに助けられてばっかりだよね」
唯「りっちゃんにはいつも引っ張ってもらって…」
唯「澪ちゃんには何でも頼ってばっかで…」
唯「ムギちゃんにはうんと優しくしてもらって…」
唯「あずにゃんにも本当に感謝してるよ」
唯「私の方が先輩なのにギター教えてもらったり…、一緒に勉強みてもらったり…」
唯「他にもあずにゃんにはいっぱい助けてもらって、支えてもらって…、これじゃあどっちが先輩かわからないよね」
梓「何ですかいきなり…」
唯「…ねえ、あずにゃん」
梓「はい?」
唯「こんな駄目な私だけど、これからも迷惑掛けるかもだけど、ずっと一緒にいてくれるかな?」
唯「これからもずっと…、卒業して、大人になっても…」
梓「…それって……///」
唯「わかりにくかったかな?」ニコッ
梓「……仕方ないですね。わかりました!唯先輩の面倒は全部私が見てあげます!」
梓「卒業して、大人になっても…。ううん、おばあちゃんになっても!」
律「ゆいー!はやくー!」
唯「うん!今行くよー!…さ、行こう!あずにゃん!」
梓「はい!」
唯たちの放課後はまだまだ終わらない!!
御愛読ありがとうございました!○○先生の次回作にご期待ください!
あれ?打ち切り?
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 04:20:11.54:CcicZK610おつ!!感動した!!
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 05:54:07.34:owB6qd71P唯トラと思ったら唯梓だった
コメント 5
コメント一覧 (5)
そして斎藤さんがタテジワネズミみたいだった…
唯海王ならトラックごときに負ける道理がないな
※2
むしろ愛にあふれてると思う
あれ思い出した。