- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:26:57.76:svHmPkCl0
人気のない寂れた街道を、1人の女性と1人の少女が歩いていました

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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:30:23.95:svHmPkCl0
二人が歩いていると、道端の木の下に傷だらけの男が座り込んでいました
男「あの…すみません。そこゆくご婦人方…・・・」
女性が面倒くさそうに視線を向けます
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:36:09.52:svHmPkCl0
男「水を…分けていただけませんか。旅の途中、山賊に襲われ身包みを剥がされてしまったのです」
男「ここまで自力で戻って来ましたが、もう三日も何も口にしていません」
女性はニヒルに笑いながら
祖母「それだけ流暢に話す体力があるのなら、このまま街まで行けそうなものだがね」
祖母「なぁに、たかだか30km程度の道程だ」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:39:06.76:svHmPkCl0
少女「そんな。少しくらい分けてあげても良いじゃないですか」
少女が声を荒げます
女性は鬱陶しそうに
祖母「煩いな。まったく、この子は……」
祖母「1日分の水と食料、それから簡単な傷の手当て。譲歩できるのはここまでだ」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:44:53.74:svHmPkCl0
傷の手当てを終え、水と食料を泣きながら受け取った男が地に頭を摩り付けます
男「ありがとうございます。このご恩は一生忘れません」
祖母「忘れてくれていいよ。今後会うこともないのだから」
少女がまたそんなことを言って……と口を尖らせます
祖母は肩を竦めながら「性分でね」とだけ
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:49:13.69:svHmPkCl0
二人がさらに道を進んでいくと、今度は腹を押さえた男が道の端に倒れていました
少女「おばあさま、道に人が倒れています」
女性はあからさまに嫌そうな顔をしました
男に駆け寄ろうとする少女を制止させ、自分が男に近寄ります
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:52:41.10:svHmPkCl0
男「そこのお美しいご婦人。助けてください」
男「先ほど山賊に襲われ、怪我をしてしまいました」
女性は男に蔑んだ視線を送り、一言
祖母「断る」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:54:43.25:svHmPkCl0
流れるような動作で腰のリボルバーを抜き、引き金を引き絞ります
驚いた男が飛び起きようとした瞬間、乾いた破裂音が抜けるような青空の下に響き渡りました
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:56:43.46:svHmPkCl0
飛び散った男の頭を見て、少女が悲鳴を上げます
少女「おばあさま、何をなされるのですか」
女性は黙って男の死体を蹴り飛ばします
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:00:15.82:svHmPkCl0
蹴り上げられうつ伏せから仰向けになった男の右手には、一丁の拳銃が握られていました
祖母「人様に助けを求めるものが、なぜ武器なんか隠し持っていたんだろうね」
少女が言葉を失います
祖母は少女の反応を面白がりながら、話を続けます
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:05:43.28:svHmPkCl0
祖母「こんな綺麗な体で怪我をしているなどとよく言えたものだ。よほどのお人好しでなければこんな罠に引っかからないよ」
祖母「血の跡も無ければ、苦痛に耐えている様子もない。若すぎるな」
少女「分かっていたなら追い払えば良かっただけではありませんか」
少女の抗議に女性は苦笑を洩らしながら答えます
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:13:35.51:svHmPkCl0
祖母「それで、また別のお人好しが引っかかるのを楽しむわけか。良い趣味をしているな」
少女「そういうつもりじゃ……」
祖母「さらにだ。こいつが無価値なプライド持っていたとしたら、我々がしつこく追い回される危険性もある」
祖母「食事時や寝込みを襲われるのは面倒くさいだろう?」
返答に困っている少女を見て、女性は嬉しそうに
祖母「ああ、そうか。そういった憂いを無くすために両手足を撃ち抜いて置いていけば良かったな」
祖母「怪我が治るまで、悪さもできんだろう」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:16:13.69:svHmPkCl0
少女が困った顔をしながら答えます
少女「殺すよりかは、マシかもしれません」
祖母「そうか。この辺は野生動物が多い地域なんだよな。怪我が治れば大したものだ」
じっくり5秒、少女が意味を悟って抗議します
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:22:06.77:svHmPkCl0
少女「ならば、説得するべきでした。武器を捨てさせ説き伏せれば良かったです」
祖母「私には出来そうに無いな。神父や牧師とはほとほと縁の無い人間でね」
祖母「もっとも、私はそういった人間が平和な土地以外で他人を説き伏せた例を見たことも聞いたことも無い」
祖母「将来、お前が一人立ち出来た時にやってみればいいんじゃないか」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:25:45.97:svHmPkCl0
涙目の少女を愛おしく感じながら、女性が話を切り上げます
祖母「さて、議論はほどほどにして先を急ごうじゃないか。このままじゃ日が暮れてしまうよ」
祖母「なんなら歩きながらでもいい。道中は長い。時間には事欠かないのだから……」
おわり
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:49:53.59:/y4JJOn3O
二人が歩いていると、道端の木の下に傷だらけの男が座り込んでいました
男「あの…すみません。そこゆくご婦人方…・・・」
女性が面倒くさそうに視線を向けます
男「水を…分けていただけませんか。旅の途中、山賊に襲われ身包みを剥がされてしまったのです」
男「ここまで自力で戻って来ましたが、もう三日も何も口にしていません」
女性はニヒルに笑いながら
祖母「それだけ流暢に話す体力があるのなら、このまま街まで行けそうなものだがね」
祖母「なぁに、たかだか30km程度の道程だ」
少女「そんな。少しくらい分けてあげても良いじゃないですか」
少女が声を荒げます
女性は鬱陶しそうに
祖母「煩いな。まったく、この子は……」
祖母「1日分の水と食料、それから簡単な傷の手当て。譲歩できるのはここまでだ」
傷の手当てを終え、水と食料を泣きながら受け取った男が地に頭を摩り付けます
男「ありがとうございます。このご恩は一生忘れません」
祖母「忘れてくれていいよ。今後会うこともないのだから」
少女がまたそんなことを言って……と口を尖らせます
祖母は肩を竦めながら「性分でね」とだけ
二人がさらに道を進んでいくと、今度は腹を押さえた男が道の端に倒れていました
少女「おばあさま、道に人が倒れています」
女性はあからさまに嫌そうな顔をしました
男に駆け寄ろうとする少女を制止させ、自分が男に近寄ります
男「そこのお美しいご婦人。助けてください」
男「先ほど山賊に襲われ、怪我をしてしまいました」
女性は男に蔑んだ視線を送り、一言
祖母「断る」
流れるような動作で腰のリボルバーを抜き、引き金を引き絞ります
驚いた男が飛び起きようとした瞬間、乾いた破裂音が抜けるような青空の下に響き渡りました
飛び散った男の頭を見て、少女が悲鳴を上げます
少女「おばあさま、何をなされるのですか」
女性は黙って男の死体を蹴り飛ばします
蹴り上げられうつ伏せから仰向けになった男の右手には、一丁の拳銃が握られていました
祖母「人様に助けを求めるものが、なぜ武器なんか隠し持っていたんだろうね」
少女が言葉を失います
祖母は少女の反応を面白がりながら、話を続けます
祖母「こんな綺麗な体で怪我をしているなどとよく言えたものだ。よほどのお人好しでなければこんな罠に引っかからないよ」
祖母「血の跡も無ければ、苦痛に耐えている様子もない。若すぎるな」
少女「分かっていたなら追い払えば良かっただけではありませんか」
少女の抗議に女性は苦笑を洩らしながら答えます
祖母「それで、また別のお人好しが引っかかるのを楽しむわけか。良い趣味をしているな」
少女「そういうつもりじゃ……」
祖母「さらにだ。こいつが無価値なプライド持っていたとしたら、我々がしつこく追い回される危険性もある」
祖母「食事時や寝込みを襲われるのは面倒くさいだろう?」
返答に困っている少女を見て、女性は嬉しそうに
祖母「ああ、そうか。そういった憂いを無くすために両手足を撃ち抜いて置いていけば良かったな」
祖母「怪我が治るまで、悪さもできんだろう」
少女が困った顔をしながら答えます
少女「殺すよりかは、マシかもしれません」
祖母「そうか。この辺は野生動物が多い地域なんだよな。怪我が治れば大したものだ」
じっくり5秒、少女が意味を悟って抗議します
少女「ならば、説得するべきでした。武器を捨てさせ説き伏せれば良かったです」
祖母「私には出来そうに無いな。神父や牧師とはほとほと縁の無い人間でね」
祖母「もっとも、私はそういった人間が平和な土地以外で他人を説き伏せた例を見たことも聞いたことも無い」
祖母「将来、お前が一人立ち出来た時にやってみればいいんじゃないか」
涙目の少女を愛おしく感じながら、女性が話を切り上げます
祖母「さて、議論はほどほどにして先を急ごうじゃないか。このままじゃ日が暮れてしまうよ」
祖母「なんなら歩きながらでもいい。道中は長い。時間には事欠かないのだから……」
おわり
えーーー短いな!
だが乙!
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 03:22:00.28:t0+YFBAo0だが乙!
大層乙であった
コメント 7
コメント一覧 (7)
一人目の男のことですね。わかります