- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 21:56:40.84:MIDgtjcp0
11月27日、今日は私の誕生日
部活動のための休日登校だが、こんな日はついつい鼻歌など口ずさみながら登校してしまう
律「おー唯、なんか機嫌いいな」
級友三人と登校の道端で出会う
私はよく遅刻してしまうので、あまり平日の朝には登校を共にすることはないのだが、
今日出会えたのは、めでたい日であったために私が早めに家を出たおかげか
それとも今がお昼だからか

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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 21:59:20.66:MIDgtjcp0
唯「みんな、今日は何の日か分かる?」
悪戯っぽく質問を投げかけてみる
この質問は正答を求めるものではない、一つの話題転換の方法である
律「ん……何かの日なの?ムギは分かるか?」
紬「私も分からないわ……」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:02:48.47:MIDgtjcp0
もう少しで自分で話題を振っておいて、勝手に落ち込んでしまうところだったが、
もう一人の反応で私は安心した
澪「わ、私も分からない……」
澪ちゃんはもしも犯罪を犯してしまったとしても、嘘発見器などは必要ないだろう
尤も、この少女に犯罪を犯す度胸などはないだろうけど
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:06:07.80:MIDgtjcp0
しかし、そこから分かる答え、それはこの後に控える私のサプライズパーティだろう
サプライズパーティとは主催者のエゴが9割を占める、面倒なイベントのことである
祝われる側はパーティまでは自分の誕生日を主張できず、
パーティが始まると驚きと感動を込めた涙を浮かべなければならない
だからといって私はサプライズパーティが嫌いなわけではない、むしろ大歓迎なほうだ
エゴであろうと、祝う側の心意気を感じることができる、それだけでありがたいことだ
だからこの場は「そっか……」とだけ言葉を残し、すぐに話題を変えた
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:09:19.54:gQxnOBjAO
くだらない話の合間、友人が不思議な質問を投げかけてきた
澪「そういえば唯、最近梓とはどうなんだ?」
どう、って?と聞き返すと、どうやら最近私が後輩に抱きついたりしないことを心配していたようだ
紬「唯ちゃんって梓ちゃんのこと大好きだったでしょ?だから何かあったのかな、って」
唯「私はあずにゃんのこと嫌いだよ?」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:12:31.92:MIDgtjcp0
唯「練習しろってうるさいし、練習したらしたでここが違うそこも違うってうるさいし……」
皆の顔が青褪める
律「でもお前、だったら何で抱きついたりあだ名つけたりしてたんだよ!?」
唯「私あんまり付き合いの距離を取りたくないから、わざとベタベタしてたんだよねー」
突然沈黙が訪れた
それから学校にたどり着くまでの間、会話はあまりなかった
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:19:37.76:MIDgtjcp0
今日は朝は友人の家で遊び、お昼からは部活動というハードスケジュール
友人とのお昼を済ませると突然私は質問をされた
憂「梓ちゃん、今日は何の日か知ってる?」
梓「さあ、何かの日だっけ?」
純「私もわかんない、何の日なの憂?」
憂「実はね、今日はお姉ちゃんの誕生日なんだ♪」
そう言うと、姉思いの友人は恵比須顔を浮かべた
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:22:51.62:MIDgtjcp0
純「へぇ、おめでとう!」
梓「そうなんだ、じゃあ私部活行くから……」
私はスクールバッグとムスタングを持って、友人宅を後にしようとした
憂「待って梓ちゃん、それでね、みんなでサプライズパーティしようと思って……」
梓「サプライズパーティ?そんなの面倒なだけでしょ?」
私はパーティはパーティらしく素直に祝えばいいのに、と思うのだが
そういう企画が好きな人間は必ずいるものだ
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:26:05.40:MIDgtjcp0
純「梓、それはなくない?」
梓「でもどうせ祝うんだったら朝から晩まで祝ってあげたほうがいいでしょ?」
憂「うーん、でももう律さん達には言ってるし、準備もしちゃってるから……」
この友人は突然頑固さを見せる時がある
私も人のことは言えないが……
それにしても、もう計画を実行中ともなれば私は迂闊におめでとうございます、と言うことはできない
間違って言ってしまった場合、次の日には私は生ごみに分類されてしまうことだろう
梓「まぁいいや、で、誕生日のことに触れなければいいのね?」
憂「うん」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:30:06.19:MIDgtjcp0
梓「でもそれだったら私にももっと早く言ってくれればよかったのに……」
憂「それなんだけど……」
友人が言うには、最近の私と唯先輩との関係が気になるらしい
憂「最近ギクシャクしてるみたいだから、お姉ちゃんのこと嫌いになっちゃったのかなって……」
梓「私は唯先輩のこと嫌いだよ」
憂「え……?」
純「うそ!?」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:30:11.07:NSylw5tq0
梓「練習まともにしてくれないし、抱きついてくるし、変なあだ名つけるし……」
憂「そ、そうだったんだ……」
純「意外…」
梓「あ、でもちゃんとお祝いはするからね」
友人はありがとう、と言い学校に向かう私を見送った
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:35:50.01:MIDgtjcp0
音楽室に入ると、すでに先輩方が揃っていた
私のスケジュールからしたら当たり前と言えば当たり前なのだが
紬「みんな揃ったし、お茶にしましょうか♪」
いつもの流れでお茶会が始まった
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:38:32.24:MIDgtjcp0
唯先輩は予想に反して誕生日の話題を振っては来なかった
恐らく既に他のメンバーにしらを切られたのだろう
その穴を埋めるかのように唯先輩の口からはくだらない話題が垂れ流される
梓「さあ、もう練習にしましょう!」
私のいつもの掛け声で、お茶会は終わりを迎えた
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:41:45.42:MIDgtjcp0
しかし、若干空気が重い
律先輩は唯先輩のほうを見ている
澪先輩は逆に唯先輩から目を逸らしている
ムギ先輩はなんだか落ち着かない
もしかして、唯先輩が誕生日の件でなにかがあったのか、と思ったが
当の本人はレスポールを僅かに鳴らし、頭にクエスチョンマークを浮かべていた
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:45:15.05:MIDgtjcp0
梓「唯先輩!そこ間違ってますよ!」
唯「あぅ、難しい…」
いつも通りの私達を他の先輩がたはジロジロと眺める
誕生日だからもっと優しくしろ、とでも言いたいのだろうか
でもサプライズなのだからいつも通りのほうがいいだろう、と私は妄想に反発した
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:51:28.22:MIDgtjcp0
練習が終わり、皆で帰ろう、というとき
りっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃんの3人は示し合わせたように用事がある、と言いだした
まぁ、実際に示し合わせたのだろうが
でもあずにゃんだけは用事がないようだった
まさか、あずにゃんだけパーティの件を知らされていないのだろうか、と心配したが
あずにゃんは憂に呼ばれた、と私についてきた
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:55:05.94:MIDgtjcp0
このパターンは家に帰ったら電気が消えている、居間にはケーキが用意されていて
居間に入った瞬間憂が出迎えてくれる、その後皆が我が家に入ってくる、というパターンか
などと推理してみる
ならばあずにゃんをこんな形で呼んだのはどういう意味か、とも思ったが
元々意味のない推理なので、この問題は迷宮入りとした
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:58:32.73:MIDgtjcp0
二人きりの帰路は、人数のせいか普段より静かだった
初めに会話を切りだしてきたのはあずにゃんだった
梓「唯先輩、私のことどう思っていますか?」
唯「どうして?何かあったの?」
梓「いえ、今日憂に言われまして……」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:01:26.99:MIDgtjcp0
唯「憂に?」
梓「憂は私と唯先輩の最近の様子がおかしい、と心配していたみたいです」
唯「それで、あずにゃんは何て答えたの?」
梓「練習しないし、抱きついてきたり変なあだ名つけるから嫌いだ、って言いました」
唯「そうなんだ」
私はあずにゃんはなかなか酷いことを言うね、と微笑んだ
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:07:45.99:MIDgtjcp0
梓「それで、唯先輩は私のことどう思ってるのかなって」
唯「実はね、私も今日澪ちゃんに同じ質問されたんだ」
梓「そうだったんですか、それで唯先輩はなんて答えたんです?」
唯先輩はどうだったかな、と暮れてきた空を見上げて考え込む
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:10:34.32:MIDgtjcp0
唯「あずにゃんは練習しろってうるさいし、練習しても口うるさいから嫌い、って言ったと思うな」
梓「そうなんですか」
唯「私もあずにゃんが嫌いだけど、あずにゃんも私が嫌いなんだね」
梓「なんだか私達、気が合うのかもしれませんね」
そんなこともう知ってるよ、と唯先輩は言ったように聞こえたが
空を見上げたままの唯先輩の口元は見えなかったので、聞き間違いかもしれない
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:14:23.09:MIDgtjcp0
梓「あ、そういえば……」
唯「ん?」
梓「お誕生日おめでとうございます」
唯先輩はありがとう、と言いながら抱きついてきた
梓「みなさんにはこのことは秘密にしてくださいよ?」
唯「うん」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:20:45.06:MIDgtjcp0
私の家が見えだしたあたりで、あずにゃんが立ち止まる
唯「どうしたの?あずにゃん」
梓「いえ、ただ…」
あずにゃんの口元がもぞもぞと動く
が、強い風にその呟きの音はかき消されてしまった
唯「うん、ずっと永遠に一緒だよ」
でも私には予想がついた
想いが風に乗ってきた、とか澪ちゃんなら言いそうだ
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:23:36.94:MIDgtjcp0
唯「だからずっと…私のこと嫌いでいてね」
梓「不思議なことを言う人ですね」
唯「だって嫌い同士じゃないとー」
梓「私が嫌いなところは治してください!そうしたらまた嫌いなところを探しますから」
唯「じゃあまず、あずにゃんが口うるさいの治してよね」
梓「それは唯先輩がだらしないうちは無理です!」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:26:29.89:MIDgtjcp0
家の扉を開けると、そこは暗闇だった
唯「あれ?鍵はかかってなかったし、憂の靴もある…」
と、わざと居間まで聞こえる声で言う
後ろから後輩の表情が緩む音が聞こえた様な気がした
全く、ばれていないとばれないようにしてほしいものだ
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:29:31.92:MIDgtjcp0
居間に足を踏み入れた瞬間、明かりが付き、クラッカーの音が鳴る
憂「お姉ちゃん、お誕生日おめでとう!」
唯「あ…覚えててくれたんだね!憂~!」ダキッ
我ながら完璧な演技である
一応感謝の気持ちは本物であるが
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:36:12.87:MIDgtjcp0
火薬の臭いを嗅ぎつけたかのようにタイミング良く先輩がたが入ってくる
律「唯おめでとー!」
澪「これ、みんなの誕生日プレゼント」
紬「ケーキもあるわよ♪」
急激に唯先輩の家は騒がしくなった
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:36:52.83:bOhKIuzZ0
憂の説明によると、これから和先輩や純も来るらしい
純は別にいらないと私は思う
パーティが着々と進む中、私は澪先輩に呼ばれた
澪「梓、さっき唯と何話してた?」ボソボソ
やはり私が唯先輩と帰らされたのは仲直りでも計画されていたのだろう
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:42:39.33:MIDgtjcp0
梓「嫌いだって言いました」
澪「ええーーー!お、お互いに…!」
梓「二人とも嫌い同士だし、いいんじゃないかみたいな話をしてました」
澪「…これはまずいかも」
何か大きな勘違いをされている気がする
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:45:52.92:MIDgtjcp0
悶々としている澪先輩を尻目に、私は唯先輩のお祝いに復帰した
梓「あ、そう言えば私唯先輩へのプレゼントとか用意してないですね」
唯「いいよいいよ、あずにゃんからは別に貰わなくても」
律「おい、まだ険悪なんじゃないか?」ボソ
紬「失敗だったのかしら?」ボソ
憂「お姉ちゃん…」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:51:29.08:MIDgtjcp0
あずにゃんからのプレゼントはいらない
だって嫌いな後輩が、私を嫌いでいてくれた
それだけで十分な誕生日プレゼントなのだから
おわり
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:55:18.96:MIDgtjcp0
澪「唯と梓は大変なところまで来てる、どうにかしないと…」
律「HTT解散の危機か…」
紬「どうしようかしら…」
憂「お姉ちゃん…」
純「でも本人たちの問題ですよね、私達にはどうしようもないんじゃ…」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:02:29.96:ZBA+mXIp0
澪「い、いや、このままじゃダメだ!私がなんとかする!」
律「澪、大丈夫か?」
澪「やってやる!」
紬「私達も頑張りましょう」
律「ああ」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:08:00.52:ZBA+mXIp0
作戦1
澪「仲直りするならお互いの良い部分を見直してもらおう!」
律「嫌いな部分ははっきりしてるしな」
紬「まずは聞き込み調査ね!」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:12:28.85:ZBA+mXIp0
純「梓、理想の先輩像ってある?」
憂「純ちゃん、それはストレートすぎるよー!」ボソ
梓「私は澪先輩かな?軽音部で頼りになる珍しい人だし」
憂(頼りになる人、お姉ちゃんならその辺は大丈夫だね!)
純(頼りになる人、唯先輩には無理っぽいなぁ…)
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:15:44.33:ZBA+mXIp0
紬「唯ちゃん、好きなタイプの子っている?」
唯「へ?何で?」
紬「別に何ってことはないんだけど…」
唯「うーん…」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:20:09.05:ZBA+mXIp0
唯「りっちゃんみたいに面白くて」
律(おお!)
唯「ムギちゃんみたいに美味しいものをくれて」
紬「う、うんうん」
唯「澪ちゃんみたいに勉強教えてくれる人かなー」
澪(どんどん扱いがひどくなってないか?)
紬「あ、ありがとう!参考にさせてもらうわね!」スタター
唯「…何だったんだろ?」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:24:41.94:ZBA+mXIp0
律「結論から言うと、この作戦は失敗である!」
憂「お姉ちゃんのしっかりしたところ見せるだけなら…」
澪「憂ちゃん、それは…無理だ…」ポン
憂「そんな…!」
律「まぁ、気を取り直して次の作戦に移ろう!」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:28:46.10:ZBA+mXIp0
作戦2
律「仲直りと言えば、やっぱり海の見える高原で殴り合い、だろ!」
紬「素敵!」
澪「マンガの読み過ぎだ!だいたいそれは男同士だろー」
律「女同士でも成り立つことを証明しようではないか」
純「なんかもう、楽しんでやってません?」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:33:15.27:ZBA+mXIp0
憂「でもどうやってそのシチュエーションにするんですか?」
律「うむ、そこまでは考えてなかった!」
紬「はい、私にいい考えがあります!」
律「はいムギさん」
紬「お互いの名前の果たし状を靴箱に入れるのはどうでしょう」
律「採用!」
澪「大丈夫なのかこの作戦…」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:39:04.53:ZBA+mXIp0
唯「あれ?何だろこれ…」
『果たし状 唯先輩、近くの海で決闘します、絶対来てください 梓』
唯「…りっちゃんかな」
唯「まぁいいや、乗ってあげよう」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:45:42.57:ZBA+mXIp0
海の見える高原にて
梓「唯先輩、まさかこの手紙唯先輩じゃないですよね」
唯「あ、やっぱりあずにゃんのところにも手紙入ってたんだ」
梓「ってことはやっぱりイタズラですか」
唯「でも何で決闘なんだろうね」
梓「さぁ…」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:49:13.69:ZBA+mXIp0
律「何をやっている!お互い心に秘めた不満をぶちまける絶好のチャンスじゃないか!」
憂「やっぱり無理があったんじゃ…」
澪「でもああやって二人で海を見て話し合ってると、仲いいように見えるよな」
純「でも会話の内容は罵詈雑言…恐っ!」
紬「そ、そうとも限らないんじゃない?」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:53:43.28:ZBA+mXIp0
作戦3
律「さて、作戦が2つ失敗に終わったわけだが…」
紬「私にいい考えがあるの」
律「お!何だ何だ!」
澪「こら、遊びじゃないんだから」
紬「つり橋効果を利用した、仲直り作戦なんてどう?」
憂「つり橋効果って…あの恐怖のドキドキを恋愛感情と間違えちゃうって言う…」
紬「そう、一緒に恐い体験をして、仲直りして、最終的には…」
律「はい、そこまで」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 00:58:17.44:ZBA+mXIp0
澪「でもいままでの中では一番しっかりした作戦っぽい気はする」
律「で、準備はできてるのか?」
紬「もちろん!その名の通りつり橋を用意しました!」
純「スケールでかくてかっこいい!」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:02:45.68:ZBA+mXIp0
唯「この橋の先にある建物に集まるんだよね」
梓「そうですね」
唯「ちょっと恐いね」
梓「…はい、でも他のみなさんは既に渡ってるんですよね」
唯「そうだね」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:06:09.03:ZBA+mXIp0
律「上手くいってる!」
澪「ちょっと強引すぎないか?」
紬「まぁ見てて…斉藤、風の準備をして!」
斉藤『はっ!』
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:10:55.44:ZBA+mXIp0
唯「うわ、風強いね」
梓「つり橋壊れないですかね…」
唯「そういうこと言っちゃダメだよ」
梓「すみません」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:14:36.72:ZBA+mXIp0
律「お!手ぇ繋いでないか!」
澪「期待以上の効果だな!」
紬「まだよ、まだ本番じゃないわ…」
唯「!」グラッ
梓「危ない!」ダキッ
紬「!」キマシタワー
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:18:46.37:ZBA+mXIp0
唯「はぁ、危ない橋を渡ってきたよ…」
律「お疲れ様」
澪「梓、唯のことどう思う?」
梓「へ?嫌いですけど…」
澪(失敗してたー!)
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:21:10.21:ZBA+mXIp0
作戦4
律「仕方ない、作戦4もとい強行作戦だ」
律「実は私達、唯と梓に仲良くしてもらいたくていろいろやってたんだ」
律「だから…どうか仲直りしてくれ!」
唯「え?別に仲たがいしてたわけじゃないよ?」
梓「ただお互いに嫌いってだけで…」
律澪紬「…え?」
おわり
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:21:52.50:y1wdfmUM0
唯「みんな、今日は何の日か分かる?」
悪戯っぽく質問を投げかけてみる
この質問は正答を求めるものではない、一つの話題転換の方法である
律「ん……何かの日なの?ムギは分かるか?」
紬「私も分からないわ……」
もう少しで自分で話題を振っておいて、勝手に落ち込んでしまうところだったが、
もう一人の反応で私は安心した
澪「わ、私も分からない……」
澪ちゃんはもしも犯罪を犯してしまったとしても、嘘発見器などは必要ないだろう
尤も、この少女に犯罪を犯す度胸などはないだろうけど
しかし、そこから分かる答え、それはこの後に控える私のサプライズパーティだろう
サプライズパーティとは主催者のエゴが9割を占める、面倒なイベントのことである
祝われる側はパーティまでは自分の誕生日を主張できず、
パーティが始まると驚きと感動を込めた涙を浮かべなければならない
だからといって私はサプライズパーティが嫌いなわけではない、むしろ大歓迎なほうだ
エゴであろうと、祝う側の心意気を感じることができる、それだけでありがたいことだ
だからこの場は「そっか……」とだけ言葉を残し、すぐに話題を変えた
のび太の誕生日によくあるパターンか
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:09:29.25:MIDgtjcp0くだらない話の合間、友人が不思議な質問を投げかけてきた
澪「そういえば唯、最近梓とはどうなんだ?」
どう、って?と聞き返すと、どうやら最近私が後輩に抱きついたりしないことを心配していたようだ
紬「唯ちゃんって梓ちゃんのこと大好きだったでしょ?だから何かあったのかな、って」
唯「私はあずにゃんのこと嫌いだよ?」
唯「練習しろってうるさいし、練習したらしたでここが違うそこも違うってうるさいし……」
皆の顔が青褪める
律「でもお前、だったら何で抱きついたりあだ名つけたりしてたんだよ!?」
唯「私あんまり付き合いの距離を取りたくないから、わざとベタベタしてたんだよねー」
突然沈黙が訪れた
それから学校にたどり着くまでの間、会話はあまりなかった
今日は朝は友人の家で遊び、お昼からは部活動というハードスケジュール
友人とのお昼を済ませると突然私は質問をされた
憂「梓ちゃん、今日は何の日か知ってる?」
梓「さあ、何かの日だっけ?」
純「私もわかんない、何の日なの憂?」
憂「実はね、今日はお姉ちゃんの誕生日なんだ♪」
そう言うと、姉思いの友人は恵比須顔を浮かべた
純「へぇ、おめでとう!」
梓「そうなんだ、じゃあ私部活行くから……」
私はスクールバッグとムスタングを持って、友人宅を後にしようとした
憂「待って梓ちゃん、それでね、みんなでサプライズパーティしようと思って……」
梓「サプライズパーティ?そんなの面倒なだけでしょ?」
私はパーティはパーティらしく素直に祝えばいいのに、と思うのだが
そういう企画が好きな人間は必ずいるものだ
純「梓、それはなくない?」
梓「でもどうせ祝うんだったら朝から晩まで祝ってあげたほうがいいでしょ?」
憂「うーん、でももう律さん達には言ってるし、準備もしちゃってるから……」
この友人は突然頑固さを見せる時がある
私も人のことは言えないが……
それにしても、もう計画を実行中ともなれば私は迂闊におめでとうございます、と言うことはできない
間違って言ってしまった場合、次の日には私は生ごみに分類されてしまうことだろう
梓「まぁいいや、で、誕生日のことに触れなければいいのね?」
憂「うん」
梓「でもそれだったら私にももっと早く言ってくれればよかったのに……」
憂「それなんだけど……」
友人が言うには、最近の私と唯先輩との関係が気になるらしい
憂「最近ギクシャクしてるみたいだから、お姉ちゃんのこと嫌いになっちゃったのかなって……」
梓「私は唯先輩のこと嫌いだよ」
憂「え……?」
純「うそ!?」
やった久し振りの黒唯だ!
黒唯ちゃんペロペロ
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:31:27.36:pt59HTfF0黒唯ちゃんペロペロ
黒梓もいるよ!黒猫ペロペロ
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 22:32:32.08:MIDgtjcp0梓「練習まともにしてくれないし、抱きついてくるし、変なあだ名つけるし……」
憂「そ、そうだったんだ……」
純「意外…」
梓「あ、でもちゃんとお祝いはするからね」
友人はありがとう、と言い学校に向かう私を見送った
音楽室に入ると、すでに先輩方が揃っていた
私のスケジュールからしたら当たり前と言えば当たり前なのだが
紬「みんな揃ったし、お茶にしましょうか♪」
いつもの流れでお茶会が始まった
唯先輩は予想に反して誕生日の話題を振っては来なかった
恐らく既に他のメンバーにしらを切られたのだろう
その穴を埋めるかのように唯先輩の口からはくだらない話題が垂れ流される
梓「さあ、もう練習にしましょう!」
私のいつもの掛け声で、お茶会は終わりを迎えた
しかし、若干空気が重い
律先輩は唯先輩のほうを見ている
澪先輩は逆に唯先輩から目を逸らしている
ムギ先輩はなんだか落ち着かない
もしかして、唯先輩が誕生日の件でなにかがあったのか、と思ったが
当の本人はレスポールを僅かに鳴らし、頭にクエスチョンマークを浮かべていた
梓「唯先輩!そこ間違ってますよ!」
唯「あぅ、難しい…」
いつも通りの私達を他の先輩がたはジロジロと眺める
誕生日だからもっと優しくしろ、とでも言いたいのだろうか
でもサプライズなのだからいつも通りのほうがいいだろう、と私は妄想に反発した
練習が終わり、皆で帰ろう、というとき
りっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃんの3人は示し合わせたように用事がある、と言いだした
まぁ、実際に示し合わせたのだろうが
でもあずにゃんだけは用事がないようだった
まさか、あずにゃんだけパーティの件を知らされていないのだろうか、と心配したが
あずにゃんは憂に呼ばれた、と私についてきた
このパターンは家に帰ったら電気が消えている、居間にはケーキが用意されていて
居間に入った瞬間憂が出迎えてくれる、その後皆が我が家に入ってくる、というパターンか
などと推理してみる
ならばあずにゃんをこんな形で呼んだのはどういう意味か、とも思ったが
元々意味のない推理なので、この問題は迷宮入りとした
二人きりの帰路は、人数のせいか普段より静かだった
初めに会話を切りだしてきたのはあずにゃんだった
梓「唯先輩、私のことどう思っていますか?」
唯「どうして?何かあったの?」
梓「いえ、今日憂に言われまして……」
唯「憂に?」
梓「憂は私と唯先輩の最近の様子がおかしい、と心配していたみたいです」
唯「それで、あずにゃんは何て答えたの?」
梓「練習しないし、抱きついてきたり変なあだ名つけるから嫌いだ、って言いました」
唯「そうなんだ」
私はあずにゃんはなかなか酷いことを言うね、と微笑んだ
梓「それで、唯先輩は私のことどう思ってるのかなって」
唯「実はね、私も今日澪ちゃんに同じ質問されたんだ」
梓「そうだったんですか、それで唯先輩はなんて答えたんです?」
唯先輩はどうだったかな、と暮れてきた空を見上げて考え込む
唯「あずにゃんは練習しろってうるさいし、練習しても口うるさいから嫌い、って言ったと思うな」
梓「そうなんですか」
唯「私もあずにゃんが嫌いだけど、あずにゃんも私が嫌いなんだね」
梓「なんだか私達、気が合うのかもしれませんね」
そんなこともう知ってるよ、と唯先輩は言ったように聞こえたが
空を見上げたままの唯先輩の口元は見えなかったので、聞き間違いかもしれない
梓「あ、そういえば……」
唯「ん?」
梓「お誕生日おめでとうございます」
唯先輩はありがとう、と言いながら抱きついてきた
梓「みなさんにはこのことは秘密にしてくださいよ?」
唯「うん」
私の家が見えだしたあたりで、あずにゃんが立ち止まる
唯「どうしたの?あずにゃん」
梓「いえ、ただ…」
あずにゃんの口元がもぞもぞと動く
が、強い風にその呟きの音はかき消されてしまった
唯「うん、ずっと永遠に一緒だよ」
でも私には予想がついた
想いが風に乗ってきた、とか澪ちゃんなら言いそうだ
唯「だからずっと…私のこと嫌いでいてね」
梓「不思議なことを言う人ですね」
唯「だって嫌い同士じゃないとー」
梓「私が嫌いなところは治してください!そうしたらまた嫌いなところを探しますから」
唯「じゃあまず、あずにゃんが口うるさいの治してよね」
梓「それは唯先輩がだらしないうちは無理です!」
家の扉を開けると、そこは暗闇だった
唯「あれ?鍵はかかってなかったし、憂の靴もある…」
と、わざと居間まで聞こえる声で言う
後ろから後輩の表情が緩む音が聞こえた様な気がした
全く、ばれていないとばれないようにしてほしいものだ
居間に足を踏み入れた瞬間、明かりが付き、クラッカーの音が鳴る
憂「お姉ちゃん、お誕生日おめでとう!」
唯「あ…覚えててくれたんだね!憂~!」ダキッ
我ながら完璧な演技である
一応感謝の気持ちは本物であるが
火薬の臭いを嗅ぎつけたかのようにタイミング良く先輩がたが入ってくる
律「唯おめでとー!」
澪「これ、みんなの誕生日プレゼント」
紬「ケーキもあるわよ♪」
急激に唯先輩の家は騒がしくなった
素直じゃないな
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:39:27.69:MIDgtjcp0憂の説明によると、これから和先輩や純も来るらしい
純は別にいらないと私は思う
パーティが着々と進む中、私は澪先輩に呼ばれた
澪「梓、さっき唯と何話してた?」ボソボソ
やはり私が唯先輩と帰らされたのは仲直りでも計画されていたのだろう
梓「嫌いだって言いました」
澪「ええーーー!お、お互いに…!」
梓「二人とも嫌い同士だし、いいんじゃないかみたいな話をしてました」
澪「…これはまずいかも」
何か大きな勘違いをされている気がする
悶々としている澪先輩を尻目に、私は唯先輩のお祝いに復帰した
梓「あ、そう言えば私唯先輩へのプレゼントとか用意してないですね」
唯「いいよいいよ、あずにゃんからは別に貰わなくても」
律「おい、まだ険悪なんじゃないか?」ボソ
紬「失敗だったのかしら?」ボソ
憂「お姉ちゃん…」
あずにゃんからのプレゼントはいらない
だって嫌いな後輩が、私を嫌いでいてくれた
それだけで十分な誕生日プレゼントなのだから
おわり
ツンデレ(?)な唯が書きたかっただけです。
唯誕生日に間に合ってよかったよ。
ちょっとおまけがあります。
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:55:48.55:3yZK5kyJ0唯誕生日に間に合ってよかったよ。
ちょっとおまけがあります。
はやくしろっ!
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:57:43.92:MIDgtjcp0澪「唯と梓は大変なところまで来てる、どうにかしないと…」
律「HTT解散の危機か…」
紬「どうしようかしら…」
憂「お姉ちゃん…」
純「でも本人たちの問題ですよね、私達にはどうしようもないんじゃ…」
澪「い、いや、このままじゃダメだ!私がなんとかする!」
律「澪、大丈夫か?」
澪「やってやる!」
紬「私達も頑張りましょう」
律「ああ」
作戦1
澪「仲直りするならお互いの良い部分を見直してもらおう!」
律「嫌いな部分ははっきりしてるしな」
紬「まずは聞き込み調査ね!」
純「梓、理想の先輩像ってある?」
憂「純ちゃん、それはストレートすぎるよー!」ボソ
梓「私は澪先輩かな?軽音部で頼りになる珍しい人だし」
憂(頼りになる人、お姉ちゃんならその辺は大丈夫だね!)
純(頼りになる人、唯先輩には無理っぽいなぁ…)
紬「唯ちゃん、好きなタイプの子っている?」
唯「へ?何で?」
紬「別に何ってことはないんだけど…」
唯「うーん…」
唯「りっちゃんみたいに面白くて」
律(おお!)
唯「ムギちゃんみたいに美味しいものをくれて」
紬「う、うんうん」
唯「澪ちゃんみたいに勉強教えてくれる人かなー」
澪(どんどん扱いがひどくなってないか?)
紬「あ、ありがとう!参考にさせてもらうわね!」スタター
唯「…何だったんだろ?」
律「結論から言うと、この作戦は失敗である!」
憂「お姉ちゃんのしっかりしたところ見せるだけなら…」
澪「憂ちゃん、それは…無理だ…」ポン
憂「そんな…!」
律「まぁ、気を取り直して次の作戦に移ろう!」
作戦2
律「仲直りと言えば、やっぱり海の見える高原で殴り合い、だろ!」
紬「素敵!」
澪「マンガの読み過ぎだ!だいたいそれは男同士だろー」
律「女同士でも成り立つことを証明しようではないか」
純「なんかもう、楽しんでやってません?」
憂「でもどうやってそのシチュエーションにするんですか?」
律「うむ、そこまでは考えてなかった!」
紬「はい、私にいい考えがあります!」
律「はいムギさん」
紬「お互いの名前の果たし状を靴箱に入れるのはどうでしょう」
律「採用!」
澪「大丈夫なのかこの作戦…」
唯「あれ?何だろこれ…」
『果たし状 唯先輩、近くの海で決闘します、絶対来てください 梓』
唯「…りっちゃんかな」
唯「まぁいいや、乗ってあげよう」
海の見える高原にて
梓「唯先輩、まさかこの手紙唯先輩じゃないですよね」
唯「あ、やっぱりあずにゃんのところにも手紙入ってたんだ」
梓「ってことはやっぱりイタズラですか」
唯「でも何で決闘なんだろうね」
梓「さぁ…」
律「何をやっている!お互い心に秘めた不満をぶちまける絶好のチャンスじゃないか!」
憂「やっぱり無理があったんじゃ…」
澪「でもああやって二人で海を見て話し合ってると、仲いいように見えるよな」
純「でも会話の内容は罵詈雑言…恐っ!」
紬「そ、そうとも限らないんじゃない?」
作戦3
律「さて、作戦が2つ失敗に終わったわけだが…」
紬「私にいい考えがあるの」
律「お!何だ何だ!」
澪「こら、遊びじゃないんだから」
紬「つり橋効果を利用した、仲直り作戦なんてどう?」
憂「つり橋効果って…あの恐怖のドキドキを恋愛感情と間違えちゃうって言う…」
紬「そう、一緒に恐い体験をして、仲直りして、最終的には…」
律「はい、そこまで」
澪「でもいままでの中では一番しっかりした作戦っぽい気はする」
律「で、準備はできてるのか?」
紬「もちろん!その名の通りつり橋を用意しました!」
純「スケールでかくてかっこいい!」
唯「この橋の先にある建物に集まるんだよね」
梓「そうですね」
唯「ちょっと恐いね」
梓「…はい、でも他のみなさんは既に渡ってるんですよね」
唯「そうだね」
律「上手くいってる!」
澪「ちょっと強引すぎないか?」
紬「まぁ見てて…斉藤、風の準備をして!」
斉藤『はっ!』
唯「うわ、風強いね」
梓「つり橋壊れないですかね…」
唯「そういうこと言っちゃダメだよ」
梓「すみません」
律「お!手ぇ繋いでないか!」
澪「期待以上の効果だな!」
紬「まだよ、まだ本番じゃないわ…」
唯「!」グラッ
梓「危ない!」ダキッ
紬「!」キマシタワー
唯「はぁ、危ない橋を渡ってきたよ…」
律「お疲れ様」
澪「梓、唯のことどう思う?」
梓「へ?嫌いですけど…」
澪(失敗してたー!)
作戦4
律「仕方ない、作戦4もとい強行作戦だ」
律「実は私達、唯と梓に仲良くしてもらいたくていろいろやってたんだ」
律「だから…どうか仲直りしてくれ!」
唯「え?別に仲たがいしてたわけじゃないよ?」
梓「ただお互いに嫌いってだけで…」
律澪紬「…え?」
おわり
おつー
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 01:31:20.70:Jo7qgp1M0面白かった
おつ!!
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 06:51:10.94:M4OXJ6in0おつ!!
唯梓キ・・・!タ・・・?
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/28(日) 06:53:45.11:6FhkjItZ0どう見ても来てるだろ
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これは人を選びそうだな萌える人とイライラする人に別れそうだな