- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 15:43:10.89:7Mky6cPP0
律「……」
紬「……」
唯「どう思う?」
律「どうって……う、う~ん……」
澪「え?なに?ガチって何がだ?」
唯「私はガチだと思うんだけど」
律「なるべく考えないようにしてたけど……やっぱそうなのかな」
紬「りっちゃんにチョーキングされた時とかすっごく嬉しそうだもんね。もう、すっごく」
澪「おーい。何の話だよ」
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7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 15:50:41.78:7Mky6cPP0
唯「ムギちゃんもそう思ってたんだ?」
紬「うん……。デリケートな問題だし、その……ね、恋愛観?は人それぞれだし……わざわざ言うのも野暮かな、って」
律「つーかなんだよ唯、いきなりさぁ。こういうのは触れないでおいたほうが……」
唯「えー、だってはっきりさせておいたほうがいいじゃん」
紬「どうして?」
唯「ガチならほら、私も抱きついたりするのはちょっと控えようかなーって」
澪「え?なんで?」
律「まぁあれで梓が変に期待しちゃったらそれはそれで可哀相だしなぁ」
紬「でもまだ梓ちゃんがガチだって決まったわけじゃないし……」
澪「だから何が?何が決まったわけじゃないんだ?」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 15:55:56.41:7Mky6cPP0
唯「いやぁ~絶対ガチでしょあずにゃんは」
律「澪のパンツ見て鼻血出してたしな」
澪「お、おい!パンツの話はするな!」
唯「ムギちゃんに抱きつかれてクラクラしてたし」
紬「……そう、だよね……。普通の女の子はああいう反応にはならないもんね……」
律「ていうかムギってそういうのに理解あるほうじゃなかったっけ?」
澪「理解って何の?」
紬「うーん、なんていうか、友達だと思ってた人が実は自分をそういう目で見てた……ってなると、やっぱり戸惑わない?」
唯律「あーわかるわかる」
澪「あ、わ、わかるわかるー!ははは……」ウンウン
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 15:57:01.28:R5QRNs6K0
唯「でもさ!ガチだったとしてもあずにゃんはあずにゃんだよね!」
律「もちろん!私達の仲間だ!」
澪「当たり前だろ。何言ってるんだ急に」
律「あ、いや、仲間っていうのは同族とかそういうんじゃなくて、ほら、バンドの仲間って事な」
唯「いやそりゃそうでしょ。私おばかさんだけどそれくらいは言わなくてもわかるよー」
律「ああ、悪い悪い」
紬「でも……ガチならやっぱりちょっと付き合い方考えたほうがいいかもね」
唯律「……だよねぇ」
澪「お、おい……。何だよ三人して。梓を仲間外れにする気か?」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:05:03.83:m2w8F5viO
律「いや別に仲間外れとかにはしないさそりゃ」
紬「ガチだったとしても、梓ちゃんは可愛い後輩であることに変わりはないもの」
紬「あ、可愛いっていうのはそういう意味じゃなくて、あくまでも後輩としてっていうか、あ、女の子としてももちろん可愛いけど、私が言いたいのは決して梓ちゃん的な目線ではなくて……」
澪「……??可愛いは可愛いだろ?何が違うの?」
律「ムギ、わざわざ言わなくてもわーかってるっつの」
唯「そうだよー」
紬「うん」
澪「そ、そうそう!わかってるよ!なんてったって仲間だもんな私達!あ、アハ!アハハ!」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:13:37.23:7Mky6cPP0
紬「で、話は戻るけど、ガチだったら梓ちゃんに気をもたせちゃわないようにしてあげないといけないと思うの」
律「だな。特に唯」
唯「そうだよね。あずにゃんにも悪いもんね」
澪「悪い?なんだよ唯、梓に何かしたのか?」
唯「私、当分あずにゃんに抱きつくのやめる!」
律「うんうん」
紬「それが賢明ね」
澪「え?なんで?私のみたところ、梓は口ではああ言ってるけどスキンシップけっこう好きそうに見えるぞ?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:19:25.01:7Mky6cPP0
律「あ、いや、ちょっと待て」
唯「どしたの」
律「私達、梓がガチだっていう前提で話進めてるけど、まだ確定したわけじゃなくね?」
唯「私はほぼ確定だと思うけどなぁ」
紬「私もそう思う」
律「そりゃ私もそう思うけどさ、ほら、証拠もなしに疑って誤解するのは可哀相じゃん」
紬「あぁ、それはそうね」
唯「さすが部長!」
律「えっへん」
澪「り、律もたまにはイイコトイウナー。はは、は」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:24:44.64:7Mky6cPP0
唯「じゃああずにゃんがガチかどうか確かめてみよっか」
紬「そうね。でもどうやって?」
唯「うーん……」
律「梓の頭に目線カメラつけてみようぜ。私達のどこを見てるかわかるし」
唯「おお!ナイスアイディア!」
澪「え?どこってそりゃ顔だろ」
紬「じゃあ、私、早速カメラ用……」
ガチャ
梓「こんにちはー」
唯律紬「ひいっ」ビク
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:28:34.50:7Mky6cPP0
澪「お、梓」
梓「すみません、掃除で遅くなりました」
律「ま、まままままったく!早くお茶にするぞー!」
唯「わ、わわわわわーい!」
紬「あ、あずあずあず梓ちゃんお茶何にする?」
梓「あ、ミルクティーで。ていうか何慌ててるんですかみなさん」
澪「こいつらさっきから様子がおかしいんだよ」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:31:55.72:7Mky6cPP0
唯「ど、どうしよう、ガチにゃん来ちゃったよ」ヒソヒソ
律「いやだからまだガチだって決まったわけじゃないって」ヒソヒソ
紬「カ、カメラどうする?」ヒソヒソ
梓「何コソコソしてるんですか?」ズイ
唯律紬「ぴいっ!?」
梓「早くお茶済ませて練習しましょうよ」
唯律紬「は、はい!」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:34:48.72:dAmlfDQO0
唯「あ、わ!あわわ…」カタカタ
梓「ちょ、ちょっと唯先輩。お茶零れてますけど」
紬「あ、新しいの淹れるわ~」アセアセ
梓「なんなんですか一体」
律(落ち着け私。いつもどおりいつもどおり……)
澪「おい律。そんな座り方お行儀悪いぞ」
律「こ、これがいつもの私なんだっ」
澪「いや、そうは言っても……見えてるし。まぁここには私達しかいないからいいかもしれないけど、そういう癖っていうのは普段でも油断してるとry」
律「……」サッ
梓「あ……」
唯律紬(残念そうな顔した!!)
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:43:56.95:7Mky6cPP0
唯「り、りっちゃん!今あずにゃん残念そうな顔してたよ!?」ヒソヒソ
律「あ、あああ…あああああ……なんてこった、なんてこった。梓は今まで私のパンツ見てムラムラしてやがったんだ……」ブルブル
紬「や、やややっぱりガチなんだわ」ヒソヒソ
梓「あ、ちょっとすみません」ガタ
澪「どうした梓?」
梓「いえ、ちょっとトイレに」
唯律紬「!?」
律「だ、だめだっ!!」
梓「え」
唯「あずにゃんトイレいっちゃダメッ!!」
梓「な……。いいじゃないですか別にトイレくらい」
紬「そんなのダメよ!」
唯律紬(する気だ!りっちゃん(私)のパンツをオカズにする気だ!!)
澪「おいおい、トイレくらい自由に行かせてあげなよ」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:52:25.65:7Mky6cPP0
梓「あの、お茶の最中にトイレ行くのは確かにマナー的によくないかもしれませんけど、生理現象なので……」
唯「で、でもっ」
澪「なんだよ今日に限って。いつもみんな普通にトイレ行ってるじゃないか」
律「ど……どーしても行くっていうんなら私達も着いていくからな!」
梓「いやいいですよ別に着いてこなくて」
唯「ダメだよ!あずにゃんがいくなら私達もいく!」
唯「あ、いくっていうのはそういう事じゃなくて、goのほうだからねっ!comeとかturn on的な意味ではなくて!」
梓「何言ってるんですか。……しょうがないですね。早く行きましょう」
唯律紬(よし。でもトイレは個室だし、見張ってないといつやり始めるか……)
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:00:30.80:7Mky6cPP0
おトイレ
梓「……」
唯律紬「……」ジー
梓「あ、あの……上から覗かれてるとできないんですけど」
唯「気にしなくていいよ」
律「そうそう」
紬「私達はいないものと思っていたしちゃっていいから」
梓「と言われましても……」
律「女同士なら問題ないだろっ!そ、それともなにか!梓はやっぱりガチだから女の子に見られるのは恥ずか、モガガッ!?」
紬「りっちゃんその先は言っちゃダメ!もし本当にそうだったら梓ちゃんが傷つくわ!」グググ
梓「よくわかりませんが、覗くのはやめてください」
唯「わ、わかったよ。覗くのやめる!」
律「おい唯!?」
唯(その代わり隣で聞き耳立ててれば、ナニしてるかどうかわかるよ)ヒソヒソ
律(なるほど……)ヒソヒソ
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:05:19.03:7Mky6cPP0
隣の個室
唯「さて、壁に耳をくっつけまして、と」ピト
律「なぁ唯、もし梓がナニしだしたらどうするんだ?」
唯「止めに入るに決まってるジャン」
紬「それは危険よ。ナニしはじめてコーフンした梓ちゃんが私達を見たら……」
梓『うおー!ヤッてやるです!!』グァッ
唯律紬『はわーっっ』ビリビリーッ
唯律「……」ゾゾーッ
律「ど、どーすんだよ唯!」
唯「あ、ああぅ……」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:12:25.97:7Mky6cPP0
唯「そこまで考えてなかったよぅ……」
律「バカ!唯のバカ!くそっ、私はここで指を咥えてオカズにされるしかないのか!」
紬「待って二人とも!静かに!音が聞こえるわ……」
シュッ シュルシュル
唯「こ、これは……」
律「パンツおろしてる音だな……」
唯律紬「……」
唯律紬「ゴクリ」
ガコン ジャーーーーーー
律「あっ!クソッ!水流して音聞こえないようにしやがった!!」
唯「これじゃああずにゃんが隣でナニしてるかどうかわからない!」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:14:16.09:/S08Kh/TO
紬「諦めちゃダメよ!流れる水の音の中に微かに混ざる梓ちゃんの音を聞き分けましょう!」
唯「ムギちゃん!」
律「よしきた!」
ジャーーーーーー
ジャーーーーーー
チョ…
ジャーーーーーー
チョロチョロ……
唯「今の聞こえた!?」
律「ああ!ああ!おしっこしてた!梓おしっこしてたぞ!」
紬「良かった……。りっちゃんのパンツはオカズにされなかったのね!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:21:56.64:7Mky6cPP0
梓「ふぅ」ガチャ
唯「いやー安心したよあずにゃん」
梓「は?」
律「私達、梓の事誤解してたよ」
梓「??」
紬(待ってりっちゃん。ナニをしてなかっただけで、梓ちゃんがガチじゃないと決まったわけじゃないわ)ヒソヒソ
律(はっ……。そ、そうか……)
唯「あずにゃ~ん!誤解してごめんね~!」ギュウ
梓「わっぷ!な、なんですかいきなり」ホワーン
紬(ほ、ほらっ!見てあの表情!)
律(ああ……。あれはどう見てもガチの顔だな……!)
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:28:51.67:7Mky6cPP0
部室
唯「ただいまー」
澪「……おかえり。長かったな」
梓「あっ、スミマセン!澪先輩一人にしちゃって……」
澪「いや、いいんだ……。それより、ほら」スッ
律「ん?なんだこれ」
紬「猫耳カチューシャに……携帯電話がくっついてるわね」
澪「さっき梓の頭にカメラつけるとか言ってたからトイレ行ってる間に作っておいたんだ。携帯くっつけてテレビ電話にすれば梓から見た映像が見えるだろ」
律「おお!ナイス澪!」
紬「ありがとう澪ちゃん!」
澪「え?あ、いや、ははは……べ、別にこれくらいなんてことないよ……えへへ」ジーン
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:36:31.50:7Mky6cPP0
唯「ええ?もういいよカメラは。だってあずにゃんはガチじゃな……」
律(おい唯。かくかくしかじか)ヒソヒソ
唯(あ、そ、そっか)
唯「さぁあずにゃん!そのカメラつきカチューシャをつけてみなさい!」
梓「え……イヤですよ。なんでそんなのつけなきゃいけないんですか」
律「え、えーと……それはだなぁ……」
紬「新入部員勧誘ビデオに使うの。軽音部に入ったらこういう世界が見えますよ、っていう感じで」
梓「そうでしたか。でもそれなら私より先輩方がつけたほうが」
紬「来年の主役は梓ちゃんだから」
唯律(ナイスムギ!)(ムギちゃん!)
梓「そういう事でしたら……わかりました。つけてみます」
唯律紬「ドキドキ」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:43:24.08:7Mky6cPP0
梓「よいしょ」スチャ
梓「これで大丈夫ですか」
唯「バッチリだよ!私のケータイにしっかりあずにゃんの視点が映ってるよ!」
澪「やっぱり梓は猫耳似合うな」
梓「そ、そんな事ないですっ」
唯(さて、これで普段あずにゃんが私達の身体をいやらしい目で舐めまわすように見ているかどうかわかるわけだね)ヒソヒソ
律(ああ!全く梓は恐ろしい奴だ!)ヒソヒソ
紬(いいえ、それじゃダメよ。梓ちゃんに私達の未発達な思春期の身体を見るのを許すことになっちゃうわ)ヒソヒソ
唯律「し ま っ た!!」
紬「というわけで梓ちゃん、ちょっとそのまま校舎の中を歩いてきてもらえないかしら」
梓「え!?」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:48:36.48:7Mky6cPP0
唯(なるほど!)
律(これなら私達の身体ではなく、他の生徒の身体を梓が見る事でガチかどうかの確認ができる!)
唯(考えたねムギちゃん!)
梓「それはちょっと……さすがに恥ずかしいんですけど」
紬「自分で言うのもなんだけど、軽音部って校内じゃ人気者だし、そういう生の声を拾ってもらいたいの」
梓「う~ん」
唯「あずにゃんお願い!」
律「軽音部の未来のために!」
紬「ね、梓ちゃん。澪ちゃん達もこう言ってることだし」
澪「私は何も言ってな」
梓「わかりました。そこまで言うなら私も腹くくります!」
唯律紬(よしっ!!)グッ
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:52:06.81:7Mky6cPP0
梓「じゃあちょっと校舎ウロウロしてきますね」
唯「あずにゃん頑張って!」
律「しっかり見てくるんだぞ!」
梓「見てくる……?ま、まぁいいものが撮れなくても怒らないで下さいね」
紬「いいえ、信じてるわ梓ちゃん」
澪「ていうか勧誘ビデオはもうこないだ作っ…モガガ」
唯「あずにゃんいってらっしゃーい!」グググ
澪「モガ!モガガー!」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:56:51.13:7Mky6cPP0
唯「さて、私達はここであずにゃんのガチビジョンを見てるとしますか」
律「恐ろしい。梓は恐ろしい奴だぜ!」
紬「きっと蛇が這うような目で見た映像が映し出されるわ!」
澪「よ、よくわかんないけど私にも見せてよ……」
廊下
梓「先輩たちに言われるままに出てきちゃったけど……」てくてく
梓「どうしよう、とりあえずどこに行けばいいんだろう」てくてく
純「お、梓。何やってんの?頭に変なモノつけて」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:59:54.72:7Mky6cPP0
部室
唯「純ちゃんきました!」
律「最初の犠牲者は鈴木さんか」
紬「ドキドキ」
廊下
梓「変なモノって、純には言われたくないよ」
純「ひどっ!……で、何やってるのさ」
梓「実は、かくかくしかじか」
純「ぷっ!やっぱり軽音部って面白いねぇ」
梓「それ絶対誉めてないでしょ」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:03:58.27:7Mky6cPP0
部室
唯「ちょっと!あずにゃん、頭のポンポンばっかり見てるよ!」
律「違うだろ梓!もっとこう、腰とか足とかさぁ!」
紬「これじゃ何のために派遣したかわからないわ」
澪「この映像は勧誘ビデオには使えそうもないな」
廊下
純「あ、悪いけど私部活あるからもういくね。梓もこんなとこでサボってないで部活いきなよ」
梓「いやだからこれが部活なんだってば」
純「そうだったそうだった。ぶふっ!梓それ似合ってるよ!んじゃ」
梓「むう……」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:06:55.38:7Mky6cPP0
梓「どこ行こうかな」
梓「あ、確か今日憂が日直だったから、教室にまだいるかも」てくてく
部室
唯「う、憂!あぶないっ!」
律「梓め!教室に一人居残って日直の仕事をしている憂ちゃんに一体何をする気だ!?」
紬「ドキドキドキ」
澪「いや普通に会話するだけじゃないのか?」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:12:07.20:7Mky6cPP0
教室
ガチャ
憂「あれ?梓ちゃん、部活は?」
梓「あ、うん。今まさに部活しているところなんだけど」
憂「??」
憂「ところでその頭につけてるの何?」
梓「話すと長いし絶対笑われるからナイショ」
憂「え~?」
梓「憂は?日誌書いてたの?」
憂「うん。もうすぐ書き終わるよ~」
部室
唯「ち、近い!近いよあずにゃん!」
律「あああああ!大変だ!憂ちゃんが!憂ちゃんが梓の魔の手に!!」ハァハァ
紬「逃げて憂ちゃん!あ、いや、やっぱり逃げないで!!」
澪「憂ちゃんの字、綺麗だな」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:17:30.16:7Mky6cPP0
教室
憂「今日って何か特別なことあったかな?」
梓「純がハードルで転んでたくらいかなぁ」
憂「それ日誌に書いたら純ちゃん怒るかな」
梓「純は日誌なんて読まないでしょ。ほら、純が日直の日のやつ見てみなよ。すっごい適当に書いてる」
憂「あはは、ホントだね。じゃあ書いちゃおっと」
部室
唯「ああんもう!なんで日誌のほうばっかり見てるのあずにゃん!」
律「胸見ろよ胸!お尻とかさぁ!」
紬「梓ちゃん、しっかりして!」
澪「前の日直の人の日誌読み返すのってけっこう楽しいよな」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:23:59.18:7Mky6cPP0
教室
憂「書き終わったよー」
梓「じゃあもう行こっか」
憂「あれ?梓ちゃん教室に用事あったんじゃないの?」
梓「んー……あったと言えばあったけど、もういいよ」
憂「そう?じゃあ私職員室に日誌届けてくるね」ニッコリ
梓「うん。私はちょっと校舎内歩いてくる」
部室
唯「おお!憂の笑顔ドアップ!」
律「こうして見るとけっこう可愛いよな、憂ちゃん」
紬「ずっと眺めていたいわぁ」
澪「あ、ほっぺたにニキビ」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:27:56.71:0XgdsiKx0
廊下
梓「次はどこ行こうかな」
梓「私あんまり知り合いいないし、もう部室に戻ろうかな」
和「あら?梓ちゃん?」
梓「あ、こんにちは、和先輩」
部室
唯「の、和ちゃん!!今度こそやる気だよあずにゃんは!!」フンスフンス
律「中野ォ……。生徒会長に手を出すとは神をも恐れぬ奴!!」
紬「和ちゃんごめんなさい……。私たちにはどうすることもできないの!」ギラギラ
澪「ていうかやっぱりこれ勧誘ビデオにならなくない?」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:34:27.94:7Mky6cPP0
廊下
和「その頭……また唯に変なことやらされてるのね」
梓「まぁ……はい、そうです」
和「ごめんね。唯も悪気があるわけじゃないと思うんだけど……」
梓「大丈夫です、わかってます。一応軽音部のためにやってることですし」
和「軽音部のため?」
梓「詳しくは話したくないですケド……。あ、それよりなんか一杯手に抱えてますけど、運ぶの手伝いましょうか?」
和「そう?じゃあお願いしようかしら。明日の部長会議で使う資料なの。とりあえず生徒会室まで運んでもらえるかしら」
部室
唯「み、密室の生徒会室……」ゴクリ
律「何をする気だ!?おい何をする気だ中野ォォ!!」
紬「資料バサバサーッ!服ビリビリーッ!!」
澪「おい律。明日ちゃんと会議出るんだぞ」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:40:03.87:7Mky6cPP0
生徒会室
和「ありがとう。助かったわ」
梓「いえ、いつもお世話になってますし」
和「そうだ、また今度澪のファンクラブのお茶会頼めないかしら」
梓「うーん、私は下っ端ですし、先輩方に聞いてみないことには……」
部室
唯「うわ!あずにゃんキョロキョロしすぎだよ!」
律「くっそ!見てるこっちが目回るっつーの!」
紬「これはきっと和ちゃんに逃げ道を残さないように部屋の中をチェックしてるのよ!」
澪「和と梓、普段会話しないから気まずそうだな。あとお茶会はちょっと勘弁してほしいな」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:44:31.69:7Mky6cPP0
生徒会室
梓「じゃあ私はこれで」
和「うん。唯達によろしくね。……ってその電話で聞こえてるんでしょうけど」
梓「……本当に悪気ないんですよね、唯先輩」
和「たぶん……」
部室
唯「あずにゃんには言われたくないよ!」プンスカ
律「どんだけキョロキョロしてるんだよ梓は」
紬「私達の目を回して、クラクラしたところで心おきなく犯行に及ぶつもりなんだわ」
澪「お、梓もう帰ってくるみたいだな」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:50:54.07:7Mky6cPP0
梓「ただいま戻りました」
澪「ごめんな梓。変なことやらせて」
梓「いえ、私は大丈夫ですけど……」
唯「もう!何やってるのあずにゃん!」
律「あーあー!期待して損した!」
紬「私達の事は気にしなくていいのよ?」
梓「……あの、澪先輩」
澪「ん?」
梓「電話から聞こえてくる先輩たちの声聞いてて思ったんですけど……」
梓「先輩たちもやっぱりガチなんですか?」
澪「は?」
唯律紬「」ギクーッッ
おしまい
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:53:13.26:lBrlveHh0
唯「ムギちゃんもそう思ってたんだ?」
紬「うん……。デリケートな問題だし、その……ね、恋愛観?は人それぞれだし……わざわざ言うのも野暮かな、って」
律「つーかなんだよ唯、いきなりさぁ。こういうのは触れないでおいたほうが……」
唯「えー、だってはっきりさせておいたほうがいいじゃん」
紬「どうして?」
唯「ガチならほら、私も抱きついたりするのはちょっと控えようかなーって」
澪「え?なんで?」
律「まぁあれで梓が変に期待しちゃったらそれはそれで可哀相だしなぁ」
紬「でもまだ梓ちゃんがガチだって決まったわけじゃないし……」
澪「だから何が?何が決まったわけじゃないんだ?」
唯「いやぁ~絶対ガチでしょあずにゃんは」
律「澪のパンツ見て鼻血出してたしな」
澪「お、おい!パンツの話はするな!」
唯「ムギちゃんに抱きつかれてクラクラしてたし」
紬「……そう、だよね……。普通の女の子はああいう反応にはならないもんね……」
律「ていうかムギってそういうのに理解あるほうじゃなかったっけ?」
澪「理解って何の?」
紬「うーん、なんていうか、友達だと思ってた人が実は自分をそういう目で見てた……ってなると、やっぱり戸惑わない?」
唯律「あーわかるわかる」
澪「あ、わ、わかるわかるー!ははは……」ウンウン
この澪は可愛い澪
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:02:07.50:7Mky6cPP0唯「でもさ!ガチだったとしてもあずにゃんはあずにゃんだよね!」
律「もちろん!私達の仲間だ!」
澪「当たり前だろ。何言ってるんだ急に」
律「あ、いや、仲間っていうのは同族とかそういうんじゃなくて、ほら、バンドの仲間って事な」
唯「いやそりゃそうでしょ。私おばかさんだけどそれくらいは言わなくてもわかるよー」
律「ああ、悪い悪い」
紬「でも……ガチならやっぱりちょっと付き合い方考えたほうがいいかもね」
唯律「……だよねぇ」
澪「お、おい……。何だよ三人して。梓を仲間外れにする気か?」
澪ちゃんだけは無菌なんだね
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:07:55.84:7Mky6cPP0律「いや別に仲間外れとかにはしないさそりゃ」
紬「ガチだったとしても、梓ちゃんは可愛い後輩であることに変わりはないもの」
紬「あ、可愛いっていうのはそういう意味じゃなくて、あくまでも後輩としてっていうか、あ、女の子としてももちろん可愛いけど、私が言いたいのは決して梓ちゃん的な目線ではなくて……」
澪「……??可愛いは可愛いだろ?何が違うの?」
律「ムギ、わざわざ言わなくてもわーかってるっつの」
唯「そうだよー」
紬「うん」
澪「そ、そうそう!わかってるよ!なんてったって仲間だもんな私達!あ、アハ!アハハ!」
紬「で、話は戻るけど、ガチだったら梓ちゃんに気をもたせちゃわないようにしてあげないといけないと思うの」
律「だな。特に唯」
唯「そうだよね。あずにゃんにも悪いもんね」
澪「悪い?なんだよ唯、梓に何かしたのか?」
唯「私、当分あずにゃんに抱きつくのやめる!」
律「うんうん」
紬「それが賢明ね」
澪「え?なんで?私のみたところ、梓は口ではああ言ってるけどスキンシップけっこう好きそうに見えるぞ?」
律「あ、いや、ちょっと待て」
唯「どしたの」
律「私達、梓がガチだっていう前提で話進めてるけど、まだ確定したわけじゃなくね?」
唯「私はほぼ確定だと思うけどなぁ」
紬「私もそう思う」
律「そりゃ私もそう思うけどさ、ほら、証拠もなしに疑って誤解するのは可哀相じゃん」
紬「あぁ、それはそうね」
唯「さすが部長!」
律「えっへん」
澪「り、律もたまにはイイコトイウナー。はは、は」
唯「じゃああずにゃんがガチかどうか確かめてみよっか」
紬「そうね。でもどうやって?」
唯「うーん……」
律「梓の頭に目線カメラつけてみようぜ。私達のどこを見てるかわかるし」
唯「おお!ナイスアイディア!」
澪「え?どこってそりゃ顔だろ」
紬「じゃあ、私、早速カメラ用……」
ガチャ
梓「こんにちはー」
唯律紬「ひいっ」ビク
澪「お、梓」
梓「すみません、掃除で遅くなりました」
律「ま、まままままったく!早くお茶にするぞー!」
唯「わ、わわわわわーい!」
紬「あ、あずあずあず梓ちゃんお茶何にする?」
梓「あ、ミルクティーで。ていうか何慌ててるんですかみなさん」
澪「こいつらさっきから様子がおかしいんだよ」
唯「ど、どうしよう、ガチにゃん来ちゃったよ」ヒソヒソ
律「いやだからまだガチだって決まったわけじゃないって」ヒソヒソ
紬「カ、カメラどうする?」ヒソヒソ
梓「何コソコソしてるんですか?」ズイ
唯律紬「ぴいっ!?」
梓「早くお茶済ませて練習しましょうよ」
唯律紬「は、はい!」
ガチにゃんwwwwww
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:36:52.97:tOehvB6X0ガチにゃんwww
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 16:37:08.35:7Mky6cPP0唯「あ、わ!あわわ…」カタカタ
梓「ちょ、ちょっと唯先輩。お茶零れてますけど」
紬「あ、新しいの淹れるわ~」アセアセ
梓「なんなんですか一体」
律(落ち着け私。いつもどおりいつもどおり……)
澪「おい律。そんな座り方お行儀悪いぞ」
律「こ、これがいつもの私なんだっ」
澪「いや、そうは言っても……見えてるし。まぁここには私達しかいないからいいかもしれないけど、そういう癖っていうのは普段でも油断してるとry」
律「……」サッ
梓「あ……」
唯律紬(残念そうな顔した!!)
唯「り、りっちゃん!今あずにゃん残念そうな顔してたよ!?」ヒソヒソ
律「あ、あああ…あああああ……なんてこった、なんてこった。梓は今まで私のパンツ見てムラムラしてやがったんだ……」ブルブル
紬「や、やややっぱりガチなんだわ」ヒソヒソ
梓「あ、ちょっとすみません」ガタ
澪「どうした梓?」
梓「いえ、ちょっとトイレに」
唯律紬「!?」
律「だ、だめだっ!!」
梓「え」
唯「あずにゃんトイレいっちゃダメッ!!」
梓「な……。いいじゃないですか別にトイレくらい」
紬「そんなのダメよ!」
唯律紬(する気だ!りっちゃん(私)のパンツをオカズにする気だ!!)
澪「おいおい、トイレくらい自由に行かせてあげなよ」
梓「あの、お茶の最中にトイレ行くのは確かにマナー的によくないかもしれませんけど、生理現象なので……」
唯「で、でもっ」
澪「なんだよ今日に限って。いつもみんな普通にトイレ行ってるじゃないか」
律「ど……どーしても行くっていうんなら私達も着いていくからな!」
梓「いやいいですよ別に着いてこなくて」
唯「ダメだよ!あずにゃんがいくなら私達もいく!」
唯「あ、いくっていうのはそういう事じゃなくて、goのほうだからねっ!comeとかturn on的な意味ではなくて!」
梓「何言ってるんですか。……しょうがないですね。早く行きましょう」
唯律紬(よし。でもトイレは個室だし、見張ってないといつやり始めるか……)
おトイレ
梓「……」
唯律紬「……」ジー
梓「あ、あの……上から覗かれてるとできないんですけど」
唯「気にしなくていいよ」
律「そうそう」
紬「私達はいないものと思っていたしちゃっていいから」
梓「と言われましても……」
律「女同士なら問題ないだろっ!そ、それともなにか!梓はやっぱりガチだから女の子に見られるのは恥ずか、モガガッ!?」
紬「りっちゃんその先は言っちゃダメ!もし本当にそうだったら梓ちゃんが傷つくわ!」グググ
梓「よくわかりませんが、覗くのはやめてください」
唯「わ、わかったよ。覗くのやめる!」
律「おい唯!?」
唯(その代わり隣で聞き耳立ててれば、ナニしてるかどうかわかるよ)ヒソヒソ
律(なるほど……)ヒソヒソ
隣の個室
唯「さて、壁に耳をくっつけまして、と」ピト
律「なぁ唯、もし梓がナニしだしたらどうするんだ?」
唯「止めに入るに決まってるジャン」
紬「それは危険よ。ナニしはじめてコーフンした梓ちゃんが私達を見たら……」
梓『うおー!ヤッてやるです!!』グァッ
唯律紬『はわーっっ』ビリビリーッ
唯律「……」ゾゾーッ
律「ど、どーすんだよ唯!」
唯「あ、ああぅ……」
唯「そこまで考えてなかったよぅ……」
律「バカ!唯のバカ!くそっ、私はここで指を咥えてオカズにされるしかないのか!」
紬「待って二人とも!静かに!音が聞こえるわ……」
シュッ シュルシュル
唯「こ、これは……」
律「パンツおろしてる音だな……」
唯律紬「……」
唯律紬「ゴクリ」
ガコン ジャーーーーーー
律「あっ!クソッ!水流して音聞こえないようにしやがった!!」
唯「これじゃああずにゃんが隣でナニしてるかどうかわからない!」
澪は今一人なんだよな…
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 17:16:58.49:7Mky6cPP0紬「諦めちゃダメよ!流れる水の音の中に微かに混ざる梓ちゃんの音を聞き分けましょう!」
唯「ムギちゃん!」
律「よしきた!」
ジャーーーーーー
ジャーーーーーー
チョ…
ジャーーーーーー
チョロチョロ……
唯「今の聞こえた!?」
律「ああ!ああ!おしっこしてた!梓おしっこしてたぞ!」
紬「良かった……。りっちゃんのパンツはオカズにされなかったのね!」
梓「ふぅ」ガチャ
唯「いやー安心したよあずにゃん」
梓「は?」
律「私達、梓の事誤解してたよ」
梓「??」
紬(待ってりっちゃん。ナニをしてなかっただけで、梓ちゃんがガチじゃないと決まったわけじゃないわ)ヒソヒソ
律(はっ……。そ、そうか……)
唯「あずにゃ~ん!誤解してごめんね~!」ギュウ
梓「わっぷ!な、なんですかいきなり」ホワーン
紬(ほ、ほらっ!見てあの表情!)
律(ああ……。あれはどう見てもガチの顔だな……!)
部室
唯「ただいまー」
澪「……おかえり。長かったな」
梓「あっ、スミマセン!澪先輩一人にしちゃって……」
澪「いや、いいんだ……。それより、ほら」スッ
律「ん?なんだこれ」
紬「猫耳カチューシャに……携帯電話がくっついてるわね」
澪「さっき梓の頭にカメラつけるとか言ってたからトイレ行ってる間に作っておいたんだ。携帯くっつけてテレビ電話にすれば梓から見た映像が見えるだろ」
律「おお!ナイス澪!」
紬「ありがとう澪ちゃん!」
澪「え?あ、いや、ははは……べ、別にこれくらいなんてことないよ……えへへ」ジーン
唯「ええ?もういいよカメラは。だってあずにゃんはガチじゃな……」
律(おい唯。かくかくしかじか)ヒソヒソ
唯(あ、そ、そっか)
唯「さぁあずにゃん!そのカメラつきカチューシャをつけてみなさい!」
梓「え……イヤですよ。なんでそんなのつけなきゃいけないんですか」
律「え、えーと……それはだなぁ……」
紬「新入部員勧誘ビデオに使うの。軽音部に入ったらこういう世界が見えますよ、っていう感じで」
梓「そうでしたか。でもそれなら私より先輩方がつけたほうが」
紬「来年の主役は梓ちゃんだから」
唯律(ナイスムギ!)(ムギちゃん!)
梓「そういう事でしたら……わかりました。つけてみます」
唯律紬「ドキドキ」
梓「よいしょ」スチャ
梓「これで大丈夫ですか」
唯「バッチリだよ!私のケータイにしっかりあずにゃんの視点が映ってるよ!」
澪「やっぱり梓は猫耳似合うな」
梓「そ、そんな事ないですっ」
唯(さて、これで普段あずにゃんが私達の身体をいやらしい目で舐めまわすように見ているかどうかわかるわけだね)ヒソヒソ
律(ああ!全く梓は恐ろしい奴だ!)ヒソヒソ
紬(いいえ、それじゃダメよ。梓ちゃんに私達の未発達な思春期の身体を見るのを許すことになっちゃうわ)ヒソヒソ
唯律「し ま っ た!!」
紬「というわけで梓ちゃん、ちょっとそのまま校舎の中を歩いてきてもらえないかしら」
梓「え!?」
唯(なるほど!)
律(これなら私達の身体ではなく、他の生徒の身体を梓が見る事でガチかどうかの確認ができる!)
唯(考えたねムギちゃん!)
梓「それはちょっと……さすがに恥ずかしいんですけど」
紬「自分で言うのもなんだけど、軽音部って校内じゃ人気者だし、そういう生の声を拾ってもらいたいの」
梓「う~ん」
唯「あずにゃんお願い!」
律「軽音部の未来のために!」
紬「ね、梓ちゃん。澪ちゃん達もこう言ってることだし」
澪「私は何も言ってな」
梓「わかりました。そこまで言うなら私も腹くくります!」
唯律紬(よしっ!!)グッ
梓「じゃあちょっと校舎ウロウロしてきますね」
唯「あずにゃん頑張って!」
律「しっかり見てくるんだぞ!」
梓「見てくる……?ま、まぁいいものが撮れなくても怒らないで下さいね」
紬「いいえ、信じてるわ梓ちゃん」
澪「ていうか勧誘ビデオはもうこないだ作っ…モガガ」
唯「あずにゃんいってらっしゃーい!」グググ
澪「モガ!モガガー!」
唯「さて、私達はここであずにゃんのガチビジョンを見てるとしますか」
律「恐ろしい。梓は恐ろしい奴だぜ!」
紬「きっと蛇が這うような目で見た映像が映し出されるわ!」
澪「よ、よくわかんないけど私にも見せてよ……」
廊下
梓「先輩たちに言われるままに出てきちゃったけど……」てくてく
梓「どうしよう、とりあえずどこに行けばいいんだろう」てくてく
純「お、梓。何やってんの?頭に変なモノつけて」
部室
唯「純ちゃんきました!」
律「最初の犠牲者は鈴木さんか」
紬「ドキドキ」
廊下
梓「変なモノって、純には言われたくないよ」
純「ひどっ!……で、何やってるのさ」
梓「実は、かくかくしかじか」
純「ぷっ!やっぱり軽音部って面白いねぇ」
梓「それ絶対誉めてないでしょ」
部室
唯「ちょっと!あずにゃん、頭のポンポンばっかり見てるよ!」
律「違うだろ梓!もっとこう、腰とか足とかさぁ!」
紬「これじゃ何のために派遣したかわからないわ」
澪「この映像は勧誘ビデオには使えそうもないな」
廊下
純「あ、悪いけど私部活あるからもういくね。梓もこんなとこでサボってないで部活いきなよ」
梓「いやだからこれが部活なんだってば」
純「そうだったそうだった。ぶふっ!梓それ似合ってるよ!んじゃ」
梓「むう……」
梓「どこ行こうかな」
梓「あ、確か今日憂が日直だったから、教室にまだいるかも」てくてく
部室
唯「う、憂!あぶないっ!」
律「梓め!教室に一人居残って日直の仕事をしている憂ちゃんに一体何をする気だ!?」
紬「ドキドキドキ」
澪「いや普通に会話するだけじゃないのか?」
教室
ガチャ
憂「あれ?梓ちゃん、部活は?」
梓「あ、うん。今まさに部活しているところなんだけど」
憂「??」
憂「ところでその頭につけてるの何?」
梓「話すと長いし絶対笑われるからナイショ」
憂「え~?」
梓「憂は?日誌書いてたの?」
憂「うん。もうすぐ書き終わるよ~」
部室
唯「ち、近い!近いよあずにゃん!」
律「あああああ!大変だ!憂ちゃんが!憂ちゃんが梓の魔の手に!!」ハァハァ
紬「逃げて憂ちゃん!あ、いや、やっぱり逃げないで!!」
澪「憂ちゃんの字、綺麗だな」
教室
憂「今日って何か特別なことあったかな?」
梓「純がハードルで転んでたくらいかなぁ」
憂「それ日誌に書いたら純ちゃん怒るかな」
梓「純は日誌なんて読まないでしょ。ほら、純が日直の日のやつ見てみなよ。すっごい適当に書いてる」
憂「あはは、ホントだね。じゃあ書いちゃおっと」
部室
唯「ああんもう!なんで日誌のほうばっかり見てるのあずにゃん!」
律「胸見ろよ胸!お尻とかさぁ!」
紬「梓ちゃん、しっかりして!」
澪「前の日直の人の日誌読み返すのってけっこう楽しいよな」
教室
憂「書き終わったよー」
梓「じゃあもう行こっか」
憂「あれ?梓ちゃん教室に用事あったんじゃないの?」
梓「んー……あったと言えばあったけど、もういいよ」
憂「そう?じゃあ私職員室に日誌届けてくるね」ニッコリ
梓「うん。私はちょっと校舎内歩いてくる」
部室
唯「おお!憂の笑顔ドアップ!」
律「こうして見るとけっこう可愛いよな、憂ちゃん」
紬「ずっと眺めていたいわぁ」
澪「あ、ほっぺたにニキビ」
憂ちゃん可愛い
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:28:16.21:7Mky6cPP0廊下
梓「次はどこ行こうかな」
梓「私あんまり知り合いいないし、もう部室に戻ろうかな」
和「あら?梓ちゃん?」
梓「あ、こんにちは、和先輩」
部室
唯「の、和ちゃん!!今度こそやる気だよあずにゃんは!!」フンスフンス
律「中野ォ……。生徒会長に手を出すとは神をも恐れぬ奴!!」
紬「和ちゃんごめんなさい……。私たちにはどうすることもできないの!」ギラギラ
澪「ていうかやっぱりこれ勧誘ビデオにならなくない?」
廊下
和「その頭……また唯に変なことやらされてるのね」
梓「まぁ……はい、そうです」
和「ごめんね。唯も悪気があるわけじゃないと思うんだけど……」
梓「大丈夫です、わかってます。一応軽音部のためにやってることですし」
和「軽音部のため?」
梓「詳しくは話したくないですケド……。あ、それよりなんか一杯手に抱えてますけど、運ぶの手伝いましょうか?」
和「そう?じゃあお願いしようかしら。明日の部長会議で使う資料なの。とりあえず生徒会室まで運んでもらえるかしら」
部室
唯「み、密室の生徒会室……」ゴクリ
律「何をする気だ!?おい何をする気だ中野ォォ!!」
紬「資料バサバサーッ!服ビリビリーッ!!」
澪「おい律。明日ちゃんと会議出るんだぞ」
生徒会室
和「ありがとう。助かったわ」
梓「いえ、いつもお世話になってますし」
和「そうだ、また今度澪のファンクラブのお茶会頼めないかしら」
梓「うーん、私は下っ端ですし、先輩方に聞いてみないことには……」
部室
唯「うわ!あずにゃんキョロキョロしすぎだよ!」
律「くっそ!見てるこっちが目回るっつーの!」
紬「これはきっと和ちゃんに逃げ道を残さないように部屋の中をチェックしてるのよ!」
澪「和と梓、普段会話しないから気まずそうだな。あとお茶会はちょっと勘弁してほしいな」
生徒会室
梓「じゃあ私はこれで」
和「うん。唯達によろしくね。……ってその電話で聞こえてるんでしょうけど」
梓「……本当に悪気ないんですよね、唯先輩」
和「たぶん……」
部室
唯「あずにゃんには言われたくないよ!」プンスカ
律「どんだけキョロキョロしてるんだよ梓は」
紬「私達の目を回して、クラクラしたところで心おきなく犯行に及ぶつもりなんだわ」
澪「お、梓もう帰ってくるみたいだな」
梓「ただいま戻りました」
澪「ごめんな梓。変なことやらせて」
梓「いえ、私は大丈夫ですけど……」
唯「もう!何やってるのあずにゃん!」
律「あーあー!期待して損した!」
紬「私達の事は気にしなくていいのよ?」
梓「……あの、澪先輩」
澪「ん?」
梓「電話から聞こえてくる先輩たちの声聞いてて思ったんですけど……」
梓「先輩たちもやっぱりガチなんですか?」
澪「は?」
唯律紬「」ギクーッッ
おしまい
まあそうなるよなーw
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:54:33.84:tDuO35Nv0ですよね
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:55:38.06:Oa7YkRpK0類友とはこういうことを言うんだな
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:56:34.20:Vh8ozzA5O中々に秀逸なオチじゃないか
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 18:59:32.70:zloxrWXf0律の彼氏疑惑に一人でパニックになってた澪さんも大概じゃないっすか
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 19:04:30.63:/xPGgnmf0乙
またよろ
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 19:13:30.57:RHAnNKWcOまたよろ
これは面白かったwwwww
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/24(金) 20:48:59.67:dLuQRumg0乙!
しかし、「も」かwwwww
しかし、「も」かwwwww
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