- 梓「唯先輩を恥ずかしがらせたい」
純「唯先輩が羨ましい」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:07:17.36:lPwWqqJZ0
きんようびのほうかご!
梓「じゃあ、ちょっと早いけど、部室行ってくるね!」
憂「うん、梓ちゃん頑張ってね!」
純「いってらっしゃーい梓ー」
梓「じゃあね二人とも!」スタタッ
憂「……梓ちゃん、大丈夫かなぁ……」
純「梓じゃ憂のお姉ちゃんにいいように遊ばれるだけなんじゃないかなーって思うけど」
憂「そうかなぁ……、そこまでお姉ちゃん無神経じゃないよ、おでこ出すのとか恥ずかしがるし」
純「ふーん、……そうなんだ」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:09:24.34:lPwWqqJZ0
憂「あっ、これ梓ちゃんに教えておけばよかったかなぁ……」
純「いーんじゃない?……その方が面白いし」
憂「もう、純ちゃんったら」
純「だってそっちの方が憂のお姉ちゃんは喜ぶと思うよ」
憂「……そうだね、純ちゃん頭いい!」
純「えっへん。わたしは灰色の脳細胞を持つ女だからね」
憂「あはは、もう、純ちゃんなんなのそれー」
純「推理小説の探偵じゃなかったっけ、かっこいいよね!」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:12:24.87:lPwWqqJZ0
憂「純ちゃん、そういうとこなんとなくお姉ちゃんにそっくりだよねー」
純「そ、そうかな……。どうリアクションすればいいかよくわかんないけど……」
憂「いいんじゃないかな、わたしは好きだよ!」
純「ありがと、……ほんとに憂ってお姉ちゃん子だよね……」
憂「えへへ」
純「……はぁ……、唯先輩が羨ましいなー」
憂「え?」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:15:25.39:lPwWqqJZ0
純「だって憂みたいな妹がいてさ、梓にも好かれてるし……」
憂「お姉ちゃん可愛いからねー」
純「むぅ……(可愛いあんたらに好かれてるのが羨ましいんだってば)」
憂「あっ、……今のは別に純ちゃんが可愛くないってことじゃないからねっ?」
純「ぐさ…………それ、言わなきゃ傷ついてなかったよ……」
憂「その、えと、ち、違うんだよっ、わたし純ちゃんのことも好きだから!」
純「憂ちゃんは優しいねー、照れちゃうなー」クネクネ
憂「もう……ほんとだよ?」
純「へ」ピタッ
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:18:25.91:lPwWqqJZ0
憂「別にお姉ちゃんとどこか似てるから友達やってるわけじゃないよ……」
純「う、ういっ……」がしっ
憂「うん」ぎゅっ
純「わたしも憂のこと大好き!これからもずっと友達でいようね!」ブンブン
憂「そうだね、梓ちゃんもいっしょにねー」にこー
純「だね!」
憂「あれ?純ちゃん。そういえばジャズ研行かなくていいの?」
純「あ、そうだった!じゃあ憂、行ってくる!」
憂「いってらっしゃーい!」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:21:26.43:lPwWqqJZ0
ぶしつまえ!
純「……しまった、今日ジャズ研休みなの忘れてた……」トボトボ…
ガチャ
純「あ、澪先輩!……と、律先輩だ」
律「全く、唯と梓のやつ、なにイチャイチャしてんだか……」
澪「今日はずいぶんとべったりだったよな」
律「まぁ仲睦まじいことは良いことだけどなー」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:24:26.94:lPwWqqJZ0
澪「ん?あれ、鈴木さんじゃないか」
純「こ、ここ、こんにちは!」
律「ようー、はは、澪の前だからって緊張しなくて良いんだぞー?」
澪「今日はジャズ研の練習ないのか?」
純「それが、あると思って来たら無かったんですよねー……、あはは」
律「……まぁ、わたしたちよりマシだよ」
澪「全くだ」
純「どういうことですか?」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:27:27.47:lPwWqqJZ0
律「ちらっとだけでも部室覗いてみ」
純「あ、はい」そーっ
純「どれどれ」チラッ
―――――
唯「あずにゃん間接きっすだね!」
梓「なっ……!」
梓「…………」
梓「べ、べべべつにいいじゃな、いいじゃないですか!////」
―――――
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:30:27.98:lPwWqqJZ0
純「うわぁ……」
澪「はいそれまで」
律「な?あんな空間にほうり込まれてみろ、空気と化すのに大変だったぜ」
純「……思ったとおり、苦戦してるみたいだなー、梓」
律「ん?」
純「あ、いえ、なんでも」
純「(こうなった元凶がわたしだとは言えない)」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:33:28.51:lPwWqqJZ0
律「じゃあ私たちは帰るけど、鈴木さんは?」
純「一度教室に戻ります。憂がまだいるかも知れないので」
澪「そうか、じゃあまたな。鈴木さん、憂ちゃんによろしく」
律「じゃなー」
純「はい!さようなら!」
純「はぁ、梓……」
「そっ、そんな! わ、わたしはっ! 唯先輩を恥ずかしがらせたいのにーっ!」
純「やれやれ、教室いこ……」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:36:28.97:lPwWqqJZ0
純「って、あれ、タイミングよかったかな」
憂「あれ?純ちゃん、ジャズ研は?」
純「今日は休みだったー……、だからいっしょに帰ろ、憂」
憂「うん。あ、ちょっと今日の晩ごはんの買い物によっていい?」
純「良いよ、荷物もつの手伝ってあげる」
憂「ありがとう純ちゃん!」
純「憂姫のためならこの鈴木純、例え火の中水の中……」
憂「なにー?憂姫って、ふふ」
純「ノリかな!」
憂「あ、海苔切らしてたんだった、純ちゃんすごい!」
純「うん?ま、まあね!」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:39:29.53:lPwWqqJZ0
すーぱー!
純「そういえばさっきけいおん部の部室覗いたらさ、梓、やっぱり苦戦してたよ」
憂「お姉ちゃん、梓ちゃんのこと大のお気に入りだからねー。何されても喜ぶだけじゃないかな?」
純「わたしが覗いたときは逆に梓が恥ずかしがってたよ、間接キスとかなんとかいって」
憂「梓ちゃん、それくらいで恥ずかしがらなくていいのにね」
純「わたしのジュースは遠慮なく飲むクセに……」
憂「ほんとだよねー、意識してるのがバレバレだよ」ひょい
純「あれ、憂。今日の晩ごはんハンバーグかなんか?」
憂「うん、そうだよ。お姉ちゃんすごく喜ぶんだー」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:42:30.03:lPwWqqJZ0
♪スッキスッキーダッイッスッキー
憂「あ、お姉ちゃんからメールだ……」
純「なにその着信音」
憂「LovelySisterLOVE」
純「……そっか」
憂「……!」
純「どしたの?」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:45:30.50:lPwWqqJZ0
憂「……純ちゃん……、この挽き肉戻してきて……、わたしカップ麺取ってくるから……」
純「えっ!?ちょ、なにがあったのよ」
憂「お姉ちゃん、梓ちゃん家にお泊りだって……」
純「おっ、梓やるじゃん。唯先輩おもちか……」
憂「うぅっ……!」うるっ
純「あっ、違うってば!別にそんな変な意味じゃなくってっ」
憂「わかってるよぅ……、お姉ちゃんと梓ちゃんが仲良くしてるのに……、わたし嫌な子だなぁ……」
純「……憂よりいい子なんてテレビでも見たことないよ」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:48:31.03:lPwWqqJZ0
純「そうだ憂、カップ麺なんて言わないでさ、今日はいっしょにハンバーグ作ろうよ!ね?」
憂「うん……、そうだね……」
純「ほら元気だしなよ、三年生の修学旅行のときだって大丈夫だったじゃん」
憂「あれは純ちゃんと梓ちゃんが居てくれたからだよ……」
純「……よしわかった!」
憂「?」
純「今晩憂ん家に泊まっていい?」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:50:57.66:GIQNsk2UO
憂「えと、こちらこそ、いいの?」
純「三連休だし、いいよ。憂が寂しがって泣いちゃうんじゃないかって心配だしね」
憂「べ、別に泣いたりしないよー」
純「じょーだんじょーだん。さ、早く買って帰ろ?」
憂「うん、ありがとう純ちゃん!」だきっ
純「憂ちゃーん、ここスーパーだよー……」
憂「あっ、はわっ、ごめん!///」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:54:32.04:lPwWqqJZ0
ひらさわけ!
純「そういえば憂ん家で二人きりでお泊りは初めてかもね」
憂「確かにそうだねー」
純「いつもはわたしの家に呼んでたしね」
憂「最近純ちゃん家にもあんまり行ってなかったなあ」
純「お互い部活とか家事が忙しいし、仕方ないよ」
憂「あっ、じゃあ夏休みはいっしょに遊ぼうよ!」
純「うん、田舎に帰省するとき以外はたいてい暇だし、いいよ」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:57:32.54:lPwWqqJZ0
憂「純ちゃん、なにか飲み物いる?」
純「お、さすが憂、気が利くね」
憂「といっても麦茶しかないけど……、はい」コトッ
純「いただきまーす!……んぐっ、ごくっ……くっ……」
純「ぷはっ。いやー、最近暑くなってきたし、麦茶が美味しいねー!」
憂「おかわりいる?」
純「いくらでも飲めるよ!」
憂「いくらでもお注ぎします♪」
純「うん、やっぱりあと一杯でいいかな……」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:00:33.04:lPwWqqJZ0
純「それにしても、家片付いてるね」
憂「そうかな?」
純「これ、いつも憂が掃除してるんでしょ?」
憂「そうだけど……」
純「やっぱり憂のお姉ちゃんはずるい……」
憂「え?」
純「わたしも憂が欲しい!」
憂「ちょっと純ちゃん……」
純「あっ、ごめん、言葉のあやで……。でも憂が姉妹だったら嬉しいなー、って」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:03:33.53:lPwWqqJZ0
純「だってさ、美味しいごはん作ってくれるしー、掃除も完璧だしー、勉強も教えてくれるでしょー?……」
憂「……あの、純ちゃん、わたしはね――」
純「……それになによりさ、憂とずっと一緒にいられるし、って憂、なに?」
憂「……ううん、なんでもないよっ」
純「はあ、やっぱり憂のお姉ちゃんは羨ましいよ……」
憂「えへへ、純ちゃん」ぎゅっ
純「な、なによ」
憂「純ちゃーんっ……」ぎゅー
純「……やっぱり姉妹だね」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:06:34.04:lPwWqqJZ0
憂「よし!」
憂「純ちゃんのおかげでお姉ちゃんが居なくても頑張れそうだよ!」ふんすっ
純「うんうん、それでこそ憂だよ!」
ぐぅうう……
憂「…………////」
純「……ごはん作ろっか」
憂「純ちゃん今の秘密だからね!//」
純「どうかなー、梓に教えちゃおっかなー?」
憂「うぅ……勘弁してよ……」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:09:34.54:lPwWqqJZ0
憂「そういえばお姉ちゃんたち、晩ごはんは大丈夫なのかなぁ」トントントントン
純「あ、親が公演だかでいないんだっけ」こねこね
憂「うん、お姉ちゃんはあんまり料理得意じゃないし……」トントントン…
純「まぁ梓なら、それなりに出来るんじゃない」ペッタンペッタン
憂「そうだよね、大丈夫だよね」ジュウウ…
純「いざとなればコンビニごはんだってあるしね」こねこね
憂「ああ、不安だなぁ……」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:12:35.06:lPwWqqJZ0
~~~~~
なかのけ!
唯「あずにゃん、晩ごはん作ろっか!」ぎゅーっ
梓「えっと、じゃあいったん離れてくださいよ……」
唯「ええー?やだよお……、今は離れたくないなぁ……」ぎゅっ
梓「全く……、仕方ないですね、今日だけは特別ですよ?」
唯「やったあっ!」
梓「……で、抱きつかれたまま、どうやって料理すればいいんでしょうか……」
唯「あずにゃんの腰の辺りに後ろから抱きつくから、あずにゃん、美味しい料理頼んだよ!」ぎゅっ
梓「ちょちょちょっと!? おしりに顔うずめないでくださいよっ!?///」
唯「でへへ……あずにゃあ~ん……」すりすり
梓「唯先輩のヘンタイ……」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:15:35.55:lPwWqqJZ0
~~~~~~
憂「!……今なんか、お姉ちゃんが悪いことしたような気配を感じたよ……」
純「エスパーじゃあるまいし……」パカッ
純「憂ー、ごはん炊けたよー」くんくん
純「むはー、炊き立てのご飯って良い匂いだよねー……」
憂「あっ、またお姉ちゃんみたいなことしてるね」
純「えっ、誰でもやるよね?炊き立てのご飯の匂い嗅ぐの」
憂「そのあとの反応がお姉ちゃんっぽくてかわいいんだよお」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:16:19.32:tXKVtfciP
純「か、かわいい……?」
憂「うん」
純「……あっ、ごっ、ごはんよそっとくね!//」
憂「純ちゃん照れちゃってぇ」
純「まっ、まぁわたしはアレだからね!美少女だからね!//」ペタペタペタペタペタ
憂「あはは、ごはん盛りすぎだよ?」
純「はっ」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:21:36.56:lPwWqqJZ0
純「いっぱい食べるもん!」
憂「無理しないで戻せばいいのに」
純「それはなんか負けた気がするからや!」
憂「何と闘ってるの?」
純「……自分との戦い、かな……」
憂「す、ストイックだね……?」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:24:37.21:lPwWqqJZ0
純「もぐもぐ」
憂「おいしいねー」
純「むしゃむしゃ」
憂「純ちゃん、ほんとに無理しなくていいんだよ?」
純「んぐ。だいじょうぶ……」
憂「もう、ごはんつぶついてるし……」ヒョイパクッ
純「あ、ありがと、憂」
純「……ひょいぱく?」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:27:37.69:lPwWqqJZ0
憂「あっ……ごめん、いつものクセでっ」
純「いや、いいけど……いつものって……」
憂「お姉ちゃんったらいっつもごはんつぶほっぺにひっつけてるんだよー、そのたびに『ういとってー』って……、はぁあ……かわいいよねぇ……」
純「甘やかしすぎだよ……」
憂「そうかなぁ?」
純「うん、梓じゃないけど、憂が甘やかすから、唯先輩がだね……」
憂「純ちゃんもごはんつぶつけてたくせに」
純「ごめんなさい」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:30:26.50:LPHtfBYdO
憂「ごちそうさまー」
純「うぷっ……ごちそうさま……」
憂「純ちゃんだいじょうぶ?」
純「だいじょうぶ……」
憂「そろそろお風呂の準備しよっか、純ちゃん、着替えとかは……」
純「あっ、そういえば持ってきてなかったね……よしっ、ちょっと腹ごなしにとってくるかな!」
憂「うん、いってらっしゃーいっ」
純「すぐ戻ってくるね!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:33:38.74:lPwWqqJZ0
憂「さて、お風呂の準備しなきゃ」
憂「お湯加減はどれくらいがいいかなぁ、39度くらいでいっか」
じゃばじゃば
憂「入浴剤は……箱根の温泉風のにしよっと♪」
憂「タオルと着替え用意して……っと」
♪スッキスッキーダッイッスッキー
憂「あ、またお姉ちゃんだ」
憂「なになに……、『あずにゃんが』……『鼻血出しちゃった』……」
憂「『いっしょに』」
憂「……『お風呂入ったら』……『どうしよう』……」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:36:39.22:lPwWqqJZ0
憂「き、きっと、のぼせちゃっただけだよね!!! そうに違いないよ!!!」
憂「えっと、『鼻に詰め物をして、冷やしてあげて、横になってもらって』……と」カチカチ
憂「はぁ、だいじょうぶかなぁ……」
ガチャ
純「取ってきたよー、ついでにコンビニででっかいカスタードプリン買って来ちゃった」
憂「あっ、おかえり純ちゃん」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:39:39.97:lPwWqqJZ0
♪スッキスッキーダッイッスッキー
純「あれ?メール中かな」
憂「うん、実は梓ちゃんが鼻血出しちゃったみたいで……」
純「えっ、大変じゃん!……それで、なんて?」
憂「なんとかなったみたいだよ、……お風呂入ってるときに鼻血出しちゃったんだって」
純「ありゃー、のぼせちゃったかな」
憂「だ、だよねだよね!」
♪ンデンデンデー
憂「あ、梓ちゃんからだ!」
純「どれどれ……」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:41:22.83:lPwWqqJZ0
――――――――――
From 梓ちゃん
件名
本文
唯せんパイやは
――――――――――
憂「……」
純「えっ」
純「意味がわからないんだけど」
憂「ちょ、ちょっと心配だから梓ちゃん家いってみよっか?ね?純ちゃんいこ?」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:45:23.37:lPwWqqJZ0
純「落ち着きなよ憂、メール出せるくらいだからだいじょうぶだってばっ」
憂「だ、だってお姉ちゃんのことだからきっと裸で梓ちゃんに抱きついたり……梓ちゃんじゃなくても鼻血出しちゃうよ!梓ちゃん死んじゃうよ!」
純「えっ、なに、二人でお風呂入ってたの?梓、ほんとに押しに弱いよね……」
憂「お姉ちゃんにお風呂に誘われて一緒に入らないわけがないよ!純ちゃんだってそうでしょ?」
純「いや、それはおかしいよ憂」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:49:23.92:lPwWqqJZ0
憂「お姉ちゃん、最近お風呂誘ってくれなくなって、寂しかったのに……梓ちゃんとは入るなんて……」
純「ああもう、憂もお風呂入ってきて頭冷やしなよ、高校生にもなっていっしょにお風呂はいる姉妹のほうが珍しいよ」
憂「でも……」
純「どうしても入りたくないってんなら無理やりにでも脱がすよ」ワキワキ
憂「うぅ……入ってくるね……」
純「よろしい」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:53:24.42:lPwWqqJZ0
純「まったく、憂のシスコンもなんとかならないものかな……」
純「さて、暇だなー」
純「……あっ、そうだ。前に泊まったとき途中だった漫画読もっと」
純「……」ペラッ
純「かきーん」ペラッ
純「おーっと二塁ランナー永田、三塁蹴ってホームを狙いに行ったー」ペラッ
純「ライト豊崎、バックホーム!びしゅっ、間に合うかー!ずざざーっ」ペラッ
憂「……」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:57:24.91:lPwWqqJZ0
純「クロスプレーだー!判定は……」ペラッ
憂「……」
純「セーフ!!ホームイーン!これで試合は振り出しに戻ったーっ!……」ペラッ
憂「……純ちゃん」
純「うわぉあっ!?」
憂「あはは、なにしてるのー?」
純「うぃぁううぁあ……はずかしくてしにそう……///」ジタバタ
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:01:25.44:lPwWqqJZ0
憂「あっ、だいじょうぶっ、純ちゃん、その、上手だったよ?」
純「全くフォローになってないよそれ!はずいぃい……」
憂「ま、まぁまぁ、……お風呂入ってきたら?」
純「うん……お風呂上がるまでに今のこと忘れておいてね……」
憂「どうしよっかなー?梓ちゃんに言っちゃおっかな?」
純「うっ、ごめんってば……」
憂「冗談だよー。あ、今日のお風呂は箱根だからね!」
純「はこね……?」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:05:26.99:lPwWqqJZ0
~~~~~~
純「はぁ、憂ってあんないたずらっぽいこという子だったっけ……」ヌギヌギ
純「まぁいいや、お風呂入って汗といっしょに恥も流そう……」ぷちっ
純「……憂のブラ、でかっ……」
純「えっ、うそっ、中学まではそんなに差ぁなかったよね……?」
「純ちゃん?呼んだー?」
純「あっ、なんでもない!入るね!」ガチャバタン
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:09:27.56:lPwWqqJZ0
純「くそー……ずるい」
純「あれでビキニとか着てごらんよ!梓鼻血出しちゃうよ!」
純「……さすがに梓に失礼か……」
純「さっさと体洗おう……」
純「ああ、箱根、って入浴剤のことかー」ざぶー
純「箱根……」バチャバチャ
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:13:28.09:lPwWqqJZ0
~~~~~~
純「あがったよー」
憂「純ちゃん、ドライヤーとか使うよね?」
純「もちろん。ていうか使わないと次の日爆発するし……」
憂「じゃあ髪乾かしてあげるねー」
純「お、ありがと」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:17:28.56:lPwWqqJZ0
ぶおおおおっ
純「あっ、アイロンとかある?あったら貸して欲しいんだけど」
憂「え?純ちゃん、いつもアイロン使ってるの?
純「これでも使ってるんですー」
憂「ご、ごめん、気にしてるんだったね」
純「いいよ、今の髪形けっこう気に入ってるしね」
ぶおおおおっ
純「そういえば憂の髪もクセ無いよね、お姉ちゃんはクセっ毛なのに」
憂「うん、だから純ちゃんのクセっ毛ちょっと分けて欲しいなぁ、なんて」
純「あー、二人合わせてちょうどよくなるかもね」
憂「そうだねー」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:21:29.06:lPwWqqJZ0
純「よーし、乾いたー」
憂「アイロンもかけたげよっか?」
純「だいじょうぶ、毎日自分でアイロンかけてるし!」
憂「そう?」
純「こう……、髪の毛を挟んでだね……」
パタッ
シュー・・・
純「どうだっ」
憂「純ちゃん、慣れてるねー」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:25:29.56:lPwWqqJZ0
純「天然パーマの心強い相棒だからね、アイロンは」
パタッジュンッ
純「あっつー!!」
憂「じゅ、純ちゃんだいじょうぶ!?」
純「ゆ、油断したあ……」
憂「やけどしてない?」
純「うん、多分だいじょうぶ……」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:29:30.06:lPwWqqJZ0
憂「純ちゃんはアイロン禁止!」
純「えっ、えーっ?」
憂「わたしがかけてあげるから、じっとしてて」
純「自分で出来るってば……」
憂「はい、かけるよ」
パタッ
シュー…
純「みるみるうちに直毛に!」
憂「わたしもよくお姉ちゃんにかけてあげたりしてるから、腕は確かだよ!」
純「憂、……ほんとにどっちがお姉さんなのよ……」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:33:30.64:lPwWqqJZ0
純「ストレート純ちゃんです!」
憂「純ちゃん可愛い!」
純「レアだよ、憂。ストレート純ちゃん激レアだよ!」
憂「どれくらい?」
純「ゴールデンチョコパンぐらい!」
憂「それは激レアだねー」
純「激レアだよ!」
憂「……ややストレート純ちゃん、激レアだね!」
純「ややってなにさ」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:37:31.12:lPwWqqJZ0
純「よし!寝る準備も出来たところで!」
憂「うん」
純「買ってきたプリン食べよう!」
憂「あっ、そういえば忘れてたねー」
純「……ぷりん……?」じっ
憂「な、なに?純ちゃん」
純「いやっ、なんでもないよ」じーっ
憂「……//」ばっ
純「なぜ胸を隠す」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:41:31.61:lPwWqqJZ0
憂「だって、視線を感じたから……//」
純「憂ってさ」
憂「う、うん……」
純「欲張りボディだよね……」
憂「よ、よくばりぼでぃ?////」
純「そんでもってわがままボディ!えろい!」ずびしっ
憂「もう!……純ちゃんのばか!//」
純「あー、プリンおいしー」モグモグ
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:45:32.12:lPwWqqJZ0
純「さて、寝ますか」
憂「……」カチカチ
純「またメール?」
憂「うん、お姉ちゃんにおやすみメール」
純「じゃあわたしも梓におやすみメール打とーっと」カチカチ
憂「あ、じゃあせーので送信しよ!」
純「おっけー、せーの」
憂純「そーしん!」カチッ
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:49:32.61:lPwWqqJZ0
~~~~~~
なかのけ!
唯「あずにゃーん……、観念しなさーい……!」
梓「いやいや、さすがにいきなりいっしょのベッドはいろいろまずいですって!布団出しますから!」
唯「なにもしないってばー、いっしょに寝るだけだよお」ぎゅうぎゅう
梓「ちょ、押さないでくださいよぉってわぁ!」
どたーん!
唯「うふふ、電気消すよー――」
♪スッテエージーヒダーリガーワー
♪ギータニーモークビッターケー
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:53:33.39:lPwWqqJZ0
唯「――おっ?」
梓「メール……。同時に届くなんて、偶然ですかね(た、助かった……)」
唯「あ、憂からだー!」
梓「わたしは純から……、あ、二人でお泊りしてるみたいですね」
唯「そうなんだぁ。憂からは、あずにゃんに迷惑かけないように、って釘刺されちゃった」
梓「ほんとですよ全く……」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:57:33.84:lPwWqqJZ0
梓「そういえば、どうします?」
唯「どうするって、なにが?」
梓「えっと、わたしたちのこと、憂たちにいいます?」
唯「んー……」
梓「まぁ、ちゃんと言うべきだと思いますけど……その、やっぱり女の子同士ですし……」
唯「ええー?もう少しだけ秘密にしようよ」
梓「でも……」
唯「だって今言ったら、二人ともここに来ちゃうよ?三連休の間はあずにゃんと二人きりでいたいなぁ……」ぎゅっ
梓「あ……、そ、そうですね//」
~~~~~~
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:01:34.45:lPwWqqJZ0
♪スッキスkk
憂「!」カチカチッ
純「あ、憂のほうに先に返ってきたかー……負けたー……」
憂「……」
純「憂?」
憂「これ…………」うるっ
純「なになに……『あずにゃん家に三連休、泊まっていい?』……」
憂「お姉ちゃん明日帰ってこないんだってぇ……寂しいよう……」ぎゅっ
純「そんな縋り付かれても」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:05:34.97:lPwWqqJZ0
憂「……純ちゃあん……」
純「あー……、えっと、じゃあ、わたしも三日間お世話になろっかな?」
憂「いいの……?」
純「なんていうか、そもそも梓をけしかけたのはわたしだし」
憂「引き止めるみたいでごめんね……」
純「いいよいいよ、憂といるの楽しいしねー」
憂「純ちゃん……ありがとーっ……!」ぎゅーっ
純「あはは、痛い痛い」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:09:35.54:lPwWqqJZ0
憂「……すぅ……すや……」ぎゅー
純「……憂、抱きついたまま寝ちゃったよ……」
純「電気つけっぱなんだけどなー……、そっと抜け出して何事も無かったように戻ればだいじょうぶかな?」
純「……いやいや、戻る必要はないよね、布団も用意してあるし」
純「そー……っと、そー……っと……」ソーッ
憂「……」ぎゅっ
純「(脱出不可)」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:13:36.25:lPwWqqJZ0
純「しかたない、枕を身代わりに……、身代わりの術しかないね……」
純「ニンニン……っと」ばふっ
憂「ぷっ……」
純「!?」
憂「……すー……」
純「……起きてる?」
憂「……」
純「……まぁいいや、電気消そ」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:17:36.81:lPwWqqJZ0
パチッ
純「ふわぁ~……」もぞもぞ
憂「むにゃ……」もぞもぞ
純「ねえ憂」
憂「…………」
純「いや、もういいから、寝ながらベッド降りて人の布団に侵入してくる人なんていないから」
憂「…………ニンニンってなんなの?純ちゃん」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:21:37.40:lPwWqqJZ0
純「忍者だからね」
憂「意味わかんないよ……」
純「憂だって今のけっこう恥ずかしいよ?寝たフリしながら人の布団にもぐりこむなんて……」
憂「だって寂しいんだもん……」
純「……まぁ、いいけどさ……」
憂「やった、おやすみ純ちゃん」ぎゅっ
純「はい、おやすみ憂」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:25:37.89:lPwWqqJZ0
どようび!
チュンチュン
純「んぐ……あれ、」
純「あぁ、憂ん家だ……」
純「むっ」ひくっ
純「いいにおい……」すんすん
純「憂のお姉ちゃんはやっぱりずるい……」
「純ちゃーん!朝ごはんできたよー!」
純「はーい、いまいくー!」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:29:39.45:lPwWqqJZ0
憂「おはよー純ちゃん」
純「おはよう憂ー」
憂「ストレート純ちゃんは?」
純「見ての通りだよ……」モサッ
憂「あはは、ごめんごめん」
純「……憂だって寝グセついてるよ」
憂「えっどこどこ?」さっ
純「嘘だけどね」
憂「もう……アイロン貸してあげないよ?」
純「すいませんでした」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:33:40.00:lPwWqqJZ0
純「いやー、何か久しぶりに豪勢な朝ごはんを食べた気がするよ」
憂「豪勢って……普通じゃない?」
純「いつもは朝ごはんなんてゆっくり食べてる時間ないからしさ。……睡眠欲に食欲が負けてるんだよね」
憂「あ、もう少し遅くなってから起こしたほうがよかったかな?」
純「いや、憂の味噌汁は睡眠欲なんて月まで吹っ飛ばすね」
憂「ふふ、ありがと純ちゃん」
純「憂……、毎朝君の味噌汁が飲みたい」キリッ
憂「朝からテンション高いねー」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:37:40.55:lPwWqqJZ0
純「それに朝時間ないのは、ほら、髪がさ……」ウネッ
憂「大変そうだねー」
純「一苦労だよ……」
憂「でもいっつも遅刻してないよね」
純「皆勤賞狙ってるからね、HRといえど遅刻するわけにはいかないよ」
憂「そういえば純ちゃんが休んでるの見たことないかも」
純「健康優良だからねー」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:41:41.06:lPwWqqJZ0
純「さて、身だしなみも整えたとこで」
憂「どこかいこっかっ」
純「どこいくー?晴れてるし、この前いけなかった水族館とか動物園とかいく?」
憂「梓ちゃんいないのに行くのはちょっとかわいそうじゃない?」
純「いや、どうせ梓は憂のお姉ちゃんと行ってるよ」
憂「あはは、それはそれで寂しいなぁ」
純「まぁ、決め付けるのはよくないけどさ、今日は二人でってことで行こうよ。どっちがいい?」
憂「んー、水族館にしようかな」
純「よし、じゃあいこー!」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:45:41.60:lPwWqqJZ0
すいぞくかん!
梓「あの、唯先輩……」
唯「どしたの?」
梓「憂と純がいるんですけど……」
唯「ええっ」
梓「ほら、むこうの水槽の前……」
唯「ほんとだ……」
梓「見つかったらばれちゃいますよ、どうします……?」
唯「んー。とりあえず、髪型交換しよっか」
梓「はい?」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:49:42.07:lPwWqqJZ0
唯「はい、髪留め」さっ
梓「あぁ、なるほど、髪型交換ってそういうことですか……」ばさっ
唯「やっぱりあずにゃんは髪下ろしててもいいね、うんうん!」
梓「昨日の夜も髪下ろしてたじゃないですか」ぱちんっ
唯「外で見るとまた新鮮って言うかあ、かわいいーっ!」ぎゅっ
梓「あの、唯先輩、髪結びますからおとなしくしてください、あと目立ちます///」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:53:42.62:lPwWqqJZ0
梓「えっと……、こんな感じですかね?」きゅっ
唯「ふふん。どうですかねあずにゃんさん」
梓「……いいです、すごく可愛いです」
唯「えへへー//」
梓「(照れる唯先輩かわいすぎるもっと恥ずかしがらせたい)」
唯「あずにゃんのほうがかわいいよお!」だきっ
梓「あぁあ人が見てますってば!///」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:57:43.42:lPwWqqJZ0
~~~~~
純「なんか向こうに騒がしい人たちいるね」
憂「純ちゃん見て!イワシの群れすごい!きれい!」
純「ん?うん、すごいね」
憂「お姉ちゃんと梓ちゃんにも見せてあげたいなぁっ」
純「また今度来ようよ、みんなでさ」
憂「そうだねーっ」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:01:44.01:lPwWqqJZ0
純「お、見てよ憂、カニだよカニ」
憂「カニだねー」
純「あのさ憂……、実はわたし……」
憂「え?」
純「カニだったんだっ」チョキチョキン!
憂「……あ、うん、そーなんだ……?あはは……」
純「その反応が一番辛いよ……」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:05:44.52:lPwWqqJZ0
純「んっ?ふれあいコーナー……?」
純「……う、憂!」
憂「なになに?」
純「アレ!なまこ!なまこ触れるんだって!!」
憂「えっ……なまこ? 怖くない……?」
純「だいじょぶだいじょぶ! いってみようって!」
憂「純ちゃん一人で行ってきてよ……」
純「えー? ……じゃあ行かない」
憂「……じゃあ行く」
純「憂はやっぱりやさしいねー」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:09:45.13:lPwWqqJZ0
従業員「なまこです。手に乗せますねー」ひょいっ
純「えっ、ちょっ、ひぃいぃい……」ゾワワッ
憂「じゅ、純ちゃんどんな感じ?」
純「う、ういっ、パスっ!」ひょいっ
憂「きゃっ、わぁあぁあ……」ゾワワッ
純「「ぷにっ」で「ぶよっ」で「てろっ」って感じだよね!」
憂「ちょっと純ちゃん早くとってよぉっ、わたしついてくだけのつもりだったのにぃい……」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:13:45.63:lPwWqqJZ0
純「ごめんごめん」
憂「もう……」むすっ
純「ごめんってば」
憂「……でも、なまこに触るのなんて貴重な体験したかも」
純「そうそう! 人生なんでも経験だよ、将来なまこ触った経験がなにかに活かされるかも知れないんだよ?」
憂「そんな状況はたぶんいつまでもやってこないと思うよ」
純「いや、ないとは言い切れないね」
憂「じゃあ例えば?」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:16:38.68:bz6tHIEOP
純「うーん……」
憂「言えないんじゃない」
純「いやいや、例えばさ、海の生き物の博士になったら、そういう研究もするかもじゃん?」
憂「じゃあその時は「ぷにっ」で「ぶよっ」で「てろっ」が役に立つのかも知れないんだね」
純「まぁ、その、可能性はね? なきにしもあらずだよ」
憂「そうかもねー」
純「……うぅ、次!イルカショー見に行こう!」
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:21:46.88:lPwWqqJZ0
~~~~~
ざぶーん!
唯「あずにゃんあずにゃん、イルカさんすごいね!」
梓「どうやってあんなに高くジャンプしてるんでしょう……」
ばしゃっ、ばしゃっ、ばしゃっ
唯「おおっ、三頭同時ジャンプ!」
ばっちゃーん!
唯梓「きゃーっ!」ビチャッ
唯「しぶきが飛んできたーっ!不意打ちだよっ!」
梓「あはは、結構ぬれちゃいましたね」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:25:47.41:lPwWqqJZ0
梓「ほら、こっち向いてください、拭いてあげます」
唯「んー。……おぉーっ」
梓「もう、イルカばっかりみてないでくださいよ……」フキフキ
唯「じゃああずにゃんだけ見ようかな?」くるっ
梓「なっ//」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:29:47.94:lPwWqqJZ0
唯「むふふーっ」じーっ
梓「な、なんで少しずつ顔近づけてくるんですかぁっ!///」
唯「なんででしょーっ♪」ずいっ
梓「あぁもう、人がたくさんいますってば!///」
唯「みんなイルカショー見てるよ、だいじょーぶ……」ずずいっ
梓「うぅうぅぅぅ……!///」
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:33:48.47:lPwWqqJZ0
~~~~~
純「おぉー、イルカショー、もう始まってたね」
憂「すごーい……」
純「あ、後ろのほうに居たほうがいいよ、水かかるから」
憂「そうだねー、空いてるし」
ばっちゃーん!
純「あ、向こうの人たち水かかってる」
憂「でもそれも楽しそうだよね」
純「平和だねー」
憂「平和だねー」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:37:48.99:lPwWqqJZ0
純「そろそろ全部回ったね」
憂「もう帰ろっか?」
純「んー、じゃあどっかで晩ご飯でも食べに行く?」
憂「あ、いいねいいね」
純「じゃあミスド!ミスドーナツいこうよ!」
憂「ドーナツはご飯じゃないよ?」
純「いやいや憂、しょうゆポンデリングは日本の食卓に革命をもたらすね……!」
憂「えっ?いまそんなのあるの?」
純「新商品だよ」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:41:49.53:lPwWqqJZ0
みすど!
純「ラッキー、タイミングよく100円フェアやってる」
憂「あ、ほんとだ、しょうゆポンデリング」
純「海苔かかってんだよね、海苔」
憂「海苔かかってるねー」
純「じゃあわたしはー、フレンチクルーラーにー、オールドファッション……、と」ヒョイヒョイ
憂「そんなに取って食べきれるの?」
純「はっ」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:45:50.04:lPwWqqJZ0
純「しまったっ……、つい取りすぎちゃったっ!」
憂「戻すのはよくないし、わたしと分けて食べよっか」
純「ありがとういー……」
憂「別に、全然だよー」
純「あ、じゃあハニーチュロもう一個いいかな?」
憂「純ちゃんドーナツ好きだね」
純「まぁね!」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:49:50.55:lPwWqqJZ0
純「んぐ。ねぇ、明日はどうする?」
憂「あ……、まだ純ちゃん、泊まってってくれるんだよね」
純「まぁ、憂のお姉ちゃん帰ってくるまでは、ね。……あーん」ぱくっ
憂「よかった。……純ちゃんは行きたいとこある?ほら、今日はわたしの行きたいとこいったし」
純「うーん、そうだなー……」
憂「買い物でも行く?夏も近いし、新しい服とか」
純「あっ!それだっ!……水着買いに行こう!」
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:53:51.06:lPwWqqJZ0
憂「水着……。そうだね、ちょうどいいし、いこっか」
純「……ちょうど、いい、ね……」じろっ
憂「純ちゃんそればっかだね……」さっ
純「いやぁ、お恥ずかしい」じろじろ
憂「……えっち」
純「羨ましい限りだよ……」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:53:58.75:wQmnEXX10
ひらさわけ!
純「たっだいまー」
憂「おかえりー」
純「……おかえりー」
憂「ただいま♪」
純「……なにこの新婚さんみたいなやり取り」
憂「なんかいいよねー」
純「う、うん」
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:01:52.16:lPwWqqJZ0
純「さてさて寝る準備まで出来た訳ですが……」
憂「な、なに?純ちゃん」
純「なんで枕が並んでんのさ?」
憂「昨日みたいにいっしょに寝ようかなーって」
純「もう開き直ってるよね」
憂「えへへ」
純「えへへじゃないよもう……」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:05:53.70:lPwWqqJZ0
憂「だめ?」
純「……だめじゃないけどさ」
憂「やった」
純「憂ってさ、いっつもお姉ちゃんといっしょに寝たりしてるの?」
憂「え、別にそんなことないよ?」
純「そうなんだ?なんかすごいくっついて来るからてっきり」
憂「もうお姉ちゃんに甘えるような歳じゃないよぉ」
純「あー、確かに」
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:09:54.18:lPwWqqJZ0
純「どっちかというと憂が甘やかしてるよね」
憂「うんうん、もう甘えてくるお姉ちゃんが可愛くて可愛くて……!」
純「お姉ちゃんっ子なのはいつまでも変わらないんだ」
憂「お姉ちゃん大好きだからねー」
純「妬けちゃうよ、ほんとに」
憂「それに、純ちゃんには甘えやすいし」ぎゅっ
純「な、なにさ」
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:13:54.71:lPwWqqJZ0
憂「純ちゃんはわたしの中でちょっと特別なんだぁ」
純「特別って?」
憂「えっとね、なんていうか、純ちゃんは純ちゃんなんだよ」
純「ふーん……、まぁ、わたしにとっても憂は憂だし」
憂「そうそう、だから特別なんだよ」
純「よくわかんないけどなんか嬉しいからいいや」
憂「うん、それじゃ純ちゃん、おやすみなさい」
純「おやすみ、……寝相悪いから気をつけてね……」
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:17:55.27:lPwWqqJZ0
にちようび!
純「んぁ……」ぱちっ
純「いまなんじ……」チラッ
純「ごじまえ……」
純「ういは……」
憂「……すぅ……すぅ……」ぎゅうー
純「うん」
純「寝返りうてないわけだよ……」
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:21:55.76:lPwWqqJZ0
純「どれどれ……」じっ
憂「んぅ……」
純「かわいい寝顔じゃないの」
純「ケータイケータイ……、ぴろーん」ピローン♪
純「待受に設定して……と」カチカチ
純「憂のケータイにも送信」
♪アンドゥトロワァ-
純「よし」
純「二度寝しよーと……」
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:25:56.27:lPwWqqJZ0
憂「ん……」ぱちっ
憂「なんじだろ……」
パカッ
憂「しちじかぁ……おきなきゃ……。あれ?めーるだ……」
憂「純ちゃんから?」カチカチ
憂「あっ……、もう……///」
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:29:56.73:lPwWqqJZ0
憂「……」
純「むにゃ……」
憂「えいっ」パシャッ
憂「添付して……返信!」
♪ジュンジュワー
憂「……よし、朝ごはん……お味噌汁作ろっと」
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:33:57.21:lPwWqqJZ0
~~~~~~
なかのけ!
梓「……」
唯「……ぁz……むにゃ……」
梓「(今、わたしの目の前には唯先輩の唇がある……)」
梓「(そして唯先輩は眠っている……この状況で唯先輩を恥ずかしがらせる方法は……)」
梓「(……例えばこんなの)」
――
――――
梓「唯先輩ちゅっちゅ」
唯「んー……?……な、なにしてるのあずにゃんっ!?///」ドキドキ
梓「おはようのキスです、唯先輩」キリッ
唯「あ、あずにゃ……お、おはよ////」
――――
――
梓「(いい……!)」ハァハァ
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:37:57.77:lPwWqqJZ0
梓「(あぁでも!……寝込みを襲うとか!……恋人のすることじゃ……)」
梓「(いやいや、キスぐらいいいよね?だってこのままじゃ生殺しだよ……)」
唯「んぅ……」もぞもぞ
梓「(きゃあああ唯先輩の匂いが胸が唇が急接近でもうきゃあああ//)」
梓「(あぁもうだめ……まるで吸い込まれるように……あと5センチ……4センチ)」
梓「(さ、さんせんち……にせんち……吐息がぁあぁあ……////)」
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:41:58.25:lPwWqqJZ0
梓「(あと、い、いっせん――)」
唯「」ぱちっ
梓「うわぁあ!?おおおおはゆいせんぱいございます!?!」ビックゥ!!
唯「……あずにゃん……あさからげんきだねぇ……」ぎゅっ
梓「あ、ごめんなさい……」
唯「ううん……。……いま、もしかしてあずにゃんちゅーしようとしてた?」
梓「え///」
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:43:15.87:wQmnEXX10
唯「ぜったいそうだよねえ、おはようのちゅーしようとしてたよねえ」
梓「そ、そんなことないですっ!///」
唯「そうなの?……じゃあ今しよっか」がばっ
梓「え、ちょっと唯せんぱい?!ね、寝ぼけてますよねっ!?どうして手をおさえつけ……!」
唯「にげられないよー、んふふふふー」ギシッ
梓「あ、ぁあぁああ……もう……///」
唯「はむっ……ちゅー……」
梓「んっ……ちゅ……//」
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:49:59.24:lPwWqqJZ0
唯「ぷぁっ……はぁ……」
梓「はぁ……はぁ……、もう、逃げませんから、離してくださいよ……」
唯「えへへ、ごめんごめん……」ぎゅっ
梓「ついでにわたしの上から降りて貰えると嬉しいんですけど……」
唯「ええ?やだー……」
梓「もう、ちょっとだけですよ……」
唯「うん、ちょっとだから……。……やっぱりおきてるあずにゃんのほうがちゅーもたのしいね……」
梓「はい?……」
梓「えっ、ちょっと、どういう……!///」
唯「……むにゃ…………」
梓「……寝ちゃったし……おもい……」
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:53:59.72:lPwWqqJZ0
~~~~~~
ひらさわけ!
純「お……」ぱちっ
純「よくねたー……!」
純「ふう」
純「憂は……起きたのか……」
純「あれ、メール……」パカッ
純「あぁ、そういえば……」
純「げっ、よだれたれてるしっ……」
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:01:40.31:lPwWqqJZ0
純「おはよー……」
憂「おはよう純ちゃん、朝ごはん出来てるよー」
純「いいにおい……。いただきます」
憂「召し上がれー♪」
純「ずずっ……、おいしい!」
純「憂のみそ汁ならもう魔法瓶に入れて持ち歩きたいくらいだね……」
憂「あはは、ありがと」
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:05:40.97:lPwWqqJZ0
純「来たる夏に向けて水着を買おう!」
憂「お、おー!」
純「と、いうわけで」
みずぎうりば!
純「(……水着……、憂にはあのわがままボディに合う水着を選んであげなければ……)」
憂「純ちゃん、どんなのがいいかなぁ……」
純「憂はね、こんなのとかどう?」
163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:09:41.51:lPwWqqJZ0
憂「え……、な、なにこれ、ひもじゃない……//」
純「さあ、試着試着!」
憂「や、やだよ!てぃーばっくって書いてあるし!もっと普通の……」
純「じゃあこれは……」
憂「……あ、いいかも……」
憂「あれっ?なんでこれお尻のとこに穴開いてるの……?」
純「オーバックだよ」
憂「じゅ、純ちゃんさっきからいやらしいのばっか選ばないでよ!///」
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:13:42.11:lPwWqqJZ0
純「だって置いてあるんだもん」
憂「こ、こんなのはく人いるの……?ここ、変なお店じゃないよねぇ……//」
純「だいじょぶだいじょぶ、向こうの方に普通のもあるから」
憂「最初からそっち見ようよ……目に毒だよ……」
純「ちなみに憂、こんなのは……」
憂「なんで胸のとこにチャックついてるのぉっ!//」
純「飾りだよ飾り、ぱかっ」ジジジ
憂「ひ、開かなくていいからっ、もう///」
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:17:42.59:lPwWqqJZ0
純「しかたないなぁ、じゃあふつーの、ふつーのこの白ビキニとか」
憂「そうだよ、こういうふつーのがいいんだよ……」
純「(計画通り!)」
憂「じゃあちょっとこれ試着してくるね」
純「(刺激の強すぎるものを先に見せて、感覚を麻痺させる!……白ビキニがやらしいことにも気づかず購入の流れだよ!)」
シャッ
憂「ど、どうかな……」
純「うんうん、ふつーでかわいいよ!(十分やらしいけど!)」
憂「じゃあ、これにしようかな……」
純「うん、それがいいよ(これで梓の鼻血は確実だね!)」
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:21:43.13:lPwWqqJZ0
憂「ちなみに純ちゃんはどんなのにするの?」
純「んー、わたしも今年はちょっと攻めようかな」
憂「じゃあ向こうのチャックついたやつとか……」
純「いやいやっ!あれは憂みたいなダイナマイトボディにしか似合わないから!」
憂「だ、ダイナマイトって……」
純「とにかく、わたしもふつーの売り場で買うから」
憂「わたしには変なの薦めたくせに……」
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:25:43.67:lPwWqqJZ0
純「わたしはほら、標準くらいだしさ、とりあえずセパレートにしておけば……」
憂「セパレートかー」ぼいんっ
純「うわっ」
憂「あ、この黄緑のやつとか、明るくて純ちゃんっぽいよ?」
純「……そうだね、明るいし。……明るくて、膨張色っぽいし……」
憂「膨張色?」ばいんっ
純「(白とか最強の膨張色だーっ!)」
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:29:44.33:lPwWqqJZ0
純「はぁ、歩き疲れたー……」
憂「もう三時すぎなんだ」
純「あっという間だねー」
憂「新しい服も買っちゃったしね」
純「けっこうお金使っちゃったね」
憂「うん、でも、楽しかった」
純「だね。ちょっとそこの喫茶店で休もっか」
憂「いいね、のど渇いたし」
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:33:44.82:lPwWqqJZ0
純「はむっ」チュー
純「ぷはっ、コーラが疲れきった脚に染みるねーっ!」ジュワ-
憂「喫茶店でコーラなんだ」
純「いやぁ、自販機のが安上がりとはわかってるけどね、"一息ついた感"が違うし」
憂「"一息ついた感"かぁ、わかるかも」
純「買い物したーって感じがするよね」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 17:37:45.38:lPwWqqJZ0
憂「もう荷物もいっぱいだし、いったん帰ろっか」
純「そうだね、晩ごはんは家で作ろう」
憂「毎日外食も贅沢だしね」
純「それに憂の料理美味しいしー」
憂「純ちゃんも料理できるじゃない。ハンバーグ作ったときも手際よかったし」
純「あ、あれはその、けっこうテキトーに料理作ったりしてるしね」
憂「へー、そうなんだ……、じゃあ今日は純ちゃんの料理食べたいなー」
純「……憂、後悔しないね?」
憂「へ?」
純「さぁ、食材買いにいこう!」
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:00:49.05:lPwWqqJZ0
~~~~~~
なかのけ!
唯「むー」モグモグ
梓「……ど、どうですか?」
唯「んぐ。おいしいよお、おいしいけど……。あずにゃんってさ」
梓「うぅっ……」
唯「……お料理、へた?」
梓「あの、えと……はい……」
唯「だめだよ、あずにゃんも女の子なんだから、お料理ぐらい勉強しないと!」
梓「……そういう唯先輩はどうなんですか……」
唯「いっしょに憂に弟子入りしよっか……」
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:04:50.62:lPwWqqJZ0
梓「でも、愛情は込めました!」
唯「愛情を込めてフライパンに卵を落としたんだね!」
梓「……それはもうたっぷりと」
唯「いい目玉焼きだねー。まんまるだよ」
梓「得意料理ですから!」
唯「でも油ぐらいひこうよ……」
梓「え、油っているんですか……?」
唯「うん」
梓「……」
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:08:51.12:lPwWqqJZ0
梓「だ、だって今までギターばっかりで、料理なんてしてこなかったんだもん!」
唯「いやいやー、でも、おいしいよ?それにお料理はこれから覚えればいいんだし、わたしも全然だから」
梓「でも、さすがに落ち込みます……」
唯「今度からお昼のお弁当交換でもする?あずにゃんのためならわたしお料理もがんばるよ!」
梓「あ……、いいですね、こ、恋人っぽくて。でも、それはもうちょっとお勉強してからがいいです」
唯「そだね、あずにゃんにはういにも負けないくらいおいしいお弁当もって行きたいし」
梓「わたしもがんばります……」
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:12:51.59:lPwWqqJZ0
~~~~~~
ひらさわけ!
憂「え、と……駄菓子とか、これ、食材なの?」
純「もんじゃ焼きだからね」
憂「もんじゃ焼き……この、バナナとかも?」
純「バナナとコーンフレークに麻婆豆腐のもとで甘辛もんじゃ焼きだよ」
憂「だいじょうぶかなぁ……」
純「だいじょうぶ、おいしいって」
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:16:52.08:lPwWqqJZ0
純「タネもできたし、土手作るよ土手」ジュウー
憂「いや、やっぱりバナナはやめようよ……コーンフレークはまだしも」
純「絶対おいしいって!焼きバナナとかあるんだしさ!」
憂「一口目は純ちゃん食べてよ?」
純「……それはじゃんけんで決めようよ」
憂「自信ないんじゃん……」
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:20:52.58:lPwWqqJZ0
純「ほい、第一弾焼きあがったよ!」
憂「に、においは結構いいね」
純「でしょ?もう絶対おいしいってば」
憂「ほんとかなぁ……」
純「いくよほら!じゃーんけーん」
純「ぽん!」グー
憂「ぽん!」チー
純「よーぉおっし!!」ッシャー!
憂「あぁあ……、純ちゃん何その喜びよう……」
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:24:53.14:lPwWqqJZ0
純「さぁ!さぁ!れっつていすてぃんぐ!憂!」
憂「うぅ……しかたないなぁ……もぐ」
純「どう?どう?」
憂「……うそ……、おいしい……」
純「えっ、うそだぁ」
憂「ほんとにテキトーだったんだね純ちゃん……。でもおいしいよ、びっくりするぐらい」
純「どれどれ……」パクッ
憂「おいしいでしょ?」
純「……うま……うそでしょ……?」
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:28:53.69:lPwWqqJZ0
純「ほ、他の組み合わせも試してみようよ!第二段!プリンと食べるラー油!」
憂「また甘辛だね!絶対おいしいよ!」
純「だよねだよね!いけるいける!」
憂「純ちゃん天才だもん、いけるよ!」
純「はっはっは、シェフって呼んでよ憂ー!」
憂「純ちゃんシェフ天才!」
純「任せてよー!」ジュウーッ
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:32:54.24:lPwWqqJZ0
~~~~~~
憂「……」
純「……」
憂「あは、は……」
純「はは……」
憂「調子のってごめんね、純ちゃん……」
純「いや、憂は悪くないよ……」
憂「……もう、お風呂入って寝よっか」
純「うん……でもその前に歯磨きたい……」
憂「わたしも……」
195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 18:34:45.61:lPwWqqJZ0
げつようび!
純「んぉ」ぱちっ
純「かおちかっ!」ビクッ
憂「ん……」ぱちっ
憂「おはよ純ちゃん……」
純「お、おはよ憂……」ドキドキ
憂「どしたの?」
純「いやぁ、朝目が覚めたら視界一面肌色と淡いピンク色だったらそりゃ誰だってびっくりするよね」
憂「?」
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:03:45.64:lPwWqqJZ0
純「そういや今日ってなんでおやすみなんだっけ?」
憂「えっと、学校側の手違いで一日登校日を多く作っちゃったから、調整のための休みなんだってさ」
純「ふーん。ラッキーなようなそうじゃないような」
憂「結局休みは増えてないわけだしねー」
純「まぁでも、月曜の朝にこんなにのんびりできるなんて、最高だね」
憂「あ」
憂「三連休の宿題わすれてた……」
純「あ……やば」
純「連休だからってなんで宿題出すのよ……あの数学教師はもう……」
憂「しかたないよ、ほら、いっしょに手分けしてやろ?」
純「うん……」
憂「プリント三枚分だし、協力すればすぐだよ」
純「そうだね、憂がいれば楽勝だし」
憂「そんなことないよ……この範囲始まったばかりで苦手だし」
純「憂の"苦手"は信用できない。信頼してるけど」
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:07:46.69:lPwWqqJZ0
純「……憂、ちょっと」
憂「なに?」カリカリ
純「ここの問題わかんないんだけど……」
憂「んー……これは、余弦定理使うんじゃないかな?ここの平方を求めて……」
純「あっ、なるほどなるほど……さすが憂」
憂「ここは復習してたからねー」
純「復習……わたしなんて普段テスト前にしか勉強しないよ、えらいえらい」
憂「だめだよ?ちゃんと勉強しなきゃ」
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:11:47.31:lPwWqqJZ0
純「はぁ、なんかこうしてると、受験のときを思い出すなー」
憂「そういえば、放課後よくいっしょに勉強してたよね」
純「憂がいなかったら絶対受かってなかったよ」
憂「純ちゃん、けっこうギリギリだったもんね」
純「今思えば奇跡的な成績の上がり方だったね……いやぁ、あの時はほんとにありがとね」
憂「ううん、純ちゃんが受かってくれてすごく嬉しかったし」
純「……憂はほんっとに良い子だね、わたしが男だったら惚れてるよ、確実に」
憂「ごめんなさい」
純「ふられた?!」
憂「お姉ちゃん一筋だしね」
純「あぁ……、嫉妬しちゃうなー」
憂「あはは、ほら、手動かさなきゃ、宿題終わんないよ?」カリカリ
純「はい……」カリカリ
204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:15:47.98:lPwWqqJZ0
純「……でもまぁ」カリカリ
憂「?」カリカリ
純「男だったら桜ヶ丘これなかったわけ、だし」カリカリ
憂「うん」カリカリ
純「高校でも憂といっしょになれて、よかったよ」
憂「……そっか」カリカリ
純「これからも、よろしくね、憂」カリカリ
憂「うん、よろしく、純ちゃん」
205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:19:48.67:lPwWqqJZ0
純「あー、終わったー!」
憂「あっという間にお昼になっちゃったね」
純「問題数多過ぎだよ……、ノート10ページぐらい使っちゃったじゃん」
憂「図形問題多かったしねー」
純「ほんとだよ全く、憂がいなかったら絶対投げてたね」
憂「あはは、……そういえば梓ちゃん、宿題忘れてないかな?」
純「憂のお姉ちゃんに教えてもらったりしてるかもね」
憂「梓ちゃんは勉強出来るし大丈夫じゃないかな……。お姉ちゃんが迷惑かけてないといいけど……」
純「あー、ありえる。例えばさ、」
純「あっずにゃーん」だきっ
憂「わっ」
純「みたいな?」
憂「みたいな。ふふっ」
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:23:49.20:lPwWqqJZ0
純「それにしても、三連休ももう終わりかぁー……」
憂「あっという間だったねー」
純「だね、いやぁ、憂のお姉ちゃんが日々どんな羨ましい生活をしているかが垣間見えたよ」
憂「わたしも純ちゃんと居て、楽しかったよ」
純「嬉しいこといってくれるじゃん」
憂「えへへ、純ちゃんこそ」
純「これからどうする?どっかいく?」
憂「んー、最後の日くらいは、家でのんびりしようよ、ね?」
純「そだね、ゆっくりしよっか」
207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:27:49.74:lPwWqqJZ0
純「憂ー、しょうゆとってー」ジャッジャッ
憂「はーい」
純「そーい!」ジュワーッ
憂「純ちゃん上手だねー」
純「チャーハンは中学で極めたよっ、ほいっほいっ」ジャッジャッ
純「ういー、昨日余した食べるラー油いれてみよっか」ジャッジャッ
憂「……その考えには賛同できないよ」
純「中華だよ?合うって」
憂「昨日のもんじゃ焼きのせいで食べるラー油には良い思い出が無いんだよ……」
純「ちぇー……」
209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:31:50.84:lPwWqqJZ0
純憂「いただきます」
純「もぐっ。うむっ……」
憂「おいしーっ!お姉ちゃんにも食べさせてあげたいくらい!」
純「ふふん、ここに食べるラー油が入ってたら絶対もっとおいしくなってたね!」
憂「純ちゃんってあれでしょ、ドリンクバーとかで変なジュース作るの好きでしょ」
純「えっ、みんなやるよね?ふつう」
憂「ときどき純ちゃんの普通が怖いよ……」
純「いやいや、チョコカレー鍋を提案する憂のお姉ちゃんには敵わないって……」
210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:35:51.69:lPwWqqJZ0
憂「ごちそうさまー」
純「おそまつさまです」
憂「お昼も食べたし」
純「うん」
憂「……なにしよっか?」
純「そりゃあ」
純「のんびり?」
憂「じゃ、わたしの部屋いこっか」
純「そだね、宿題でつかれたし」
憂「一休みしよっか」
211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 19:39:54.41:lPwWqqJZ0
純「布団」
純「だぁーっ」ぼふっ
憂「ほこりたつよー?」
純「いいじゃんいいじゃん、布団最高ー」
憂「まぁ、いっか」
純「そう、つかれたしー、おなかいっぱいだしー……」
純「ぐぅ……」
憂「寝ちゃった……、わたしも寝よ……」
214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:00:04.30:lPwWqqJZ0
~~~~~
なかのけ!
梓「ん……」
唯「あ、あずにゃん起きた?」
梓「はい……おはよう、ございます……」
唯「もうこんにちはの時間だよ?」
梓「うそ……、ほんとだ……」
唯「あずにゃんの寝顔を見てると、朝なんて一瞬だねー」
梓「ずっと見てたんですか……起こしてくださいよ//」
唯「起きないあずにゃんが悪いよー」
ぐうぅう……
唯「シンクロしたね……」
梓「……起きてご飯作りましょうか……」
215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:04:05.42:lPwWqqJZ0
唯「最後の日ぐらいはわたしがご飯作るよ!」
梓「だいじょうぶなんですか?」
唯「いつも憂の料理姿を見てるからね!」シャッキン!
梓「包丁構えないでください」
唯「さぁ切り刻まれたい奴はどいつだー!」
梓「あぁぁ、危なっかしいなぁ……」
唯「……なにつくろう?」
梓「なに作れるんですか?」
唯「……卵焼きと目玉焼きとスクランブルエッグ……」
梓「……どれも包丁使わないじゃないですか……」
217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:08:06.67:lPwWqqJZ0
唯「だってういが包丁使わせてくれないんだもん」
梓「わたしだって使わせたくないです」
唯「そうやって過保護にして!」プンプン
梓「唯先輩は危なっかしくてほっとけないんです!……そんなところが、その、いいんですけど//」
唯「あずにゃんたら……//」
ぐぅうぅ……
梓「……早くご飯作りましょうか」
唯「うん……」
218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:12:07.87:lPwWqqJZ0
~~~~~~
ひらさわけ!
純「寝ちゃってた……」
憂「……んぅ…………」
純「もう起きて憂がとなりにいてもまったく驚かなくなっちゃったな……」
純「熟睡してるようだし」
純「イタズラしよう」ワキワキ
純「ここでのポイントは、もし起こしてしまった時の保身です」
純「あくまで自然に、そうなっちゃったんだよ、っていう演出が重要です」
純「まずは髪の毛でくすぐることにします」
219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:16:08.65:lPwWqqJZ0
純「天然パーマの正しい用途を見せてあげるよ……憂!」
そーっ
純「」モジャッ
憂「う、んぅ……」
純「」モジャモジャッ
憂「ふぁ……へぁ……」
純「あ」
憂「へくちっ!」
純「」ベタベタ…
憂「ずずっ……すぅ……」
純「憂め……」ごしごし
純「いやわたしが全面的に悪いけど」
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:20:09.28:lPwWqqJZ0
純「次はどこを攻めようか」
純「胸……は犯罪だよね」
純「健全にほっぺだね」
純「つんつん」ツンツン
憂「ん……」
純「やわこいなぁ」ツンツン
純「むにょー」ムニョー
憂「ふが……」
純「ふ、「ふが」だって……ぷっくくく……」
223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:24:09.84:lPwWqqJZ0
憂「いひゃい……」ぱちっ
純「グガーッ」
憂「……純ちゃん」
純「グォーッ」
憂「えいっ」ムニョー
純「ふ、ふが……ごめんなさいぃ……」
純「……ていうかもう九時過ぎじゃん!」
憂「えっ、うそ!……あー……、寝過ごしちゃったね」
純「この分じゃ夜寝れないよ……」
憂「と、とりあえずご飯食べよっか?」
純「そだね……」
224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:28:10.87:lPwWqqJZ0
~~~~~~
純「ふー、ごちそうさまー」
憂「おそまつさまです♪」
純「これからどうする?……全然眠くないし」
憂「うーん……どうしよ」
純「無理やり寝てもいいけど……食って寝てばかりじゃ、太っちゃうし」
憂「ちょっとその辺、散歩してくる?」
純「おっ、いいねー、なんかいいねー」
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:32:11.46:lPwWqqJZ0
純「夜の散歩って、いいよね」テクテク
憂「うん、静かで、いいよね」テクテク
純「いま、この街にはわたしたちしかいない!みたいな」
憂「普通に家に明かりついてるけどね」
純「まぁ、もっと大人の時間になったら、さ」
憂「あ、純ちゃん、満月だよ、ほら」
純「ほんとだ、まん……げ、つ……うぅっ……くっ……!」
憂「じゅ、純ちゃん!?どうしたの!?」
純「ウググ……うい……、わ、わたし……」ジリッ
憂「な、なに?!純ちゃん……?!」
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 20:36:12.06:lPwWqqJZ0
純「狼男だったんだー!ぐおおー!!」がばーっ
憂「きゃあああっ!?」
ぺちーん!
憂「はぁっ……はぁっ……」
純「いたい……」ヒリヒリ
憂「あ、ごめん純ちゃん!だいじょうぶ?!」
純「はは、これもわたしが悪いから、だいじょうぶ」
憂「純ちゃん、もう「実はわたし……」シリーズやめなよ……」
純「ついちょっかいかけたくなってさ……ごめんごめん」
229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:01:06.26:lPwWqqJZ0
純「あー……」テクテク
憂「うん……」テクテク
純「やっぱ散歩いいね」
憂「だねー」
純「このまま中学までいっちゃおっか」
憂「あ、いいかも」
純「この辺もさ、良く二人で通ったよね」
憂「三年生になってからは、よく一緒に下校してたからね」
純「わたしね」
憂「うん?」
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:05:06.75:lPwWqqJZ0
純「先輩たち……、憂のお姉ちゃんたちが中学卒業して、嬉しかったよ」
憂「なんで?」
純「だってさ、憂と一緒に居る時間増えたし」
憂「確かに、そうかも」
純「ずっとさ、唯先輩のこと羨ましいって思ってたよ」
憂「そうなの?」
純「そうなの!」
憂「なんか照れちゃうな……」
純「……でも、今は違うかな」
憂「?」
純「憂はわたしの、大事な友達だからさ」
憂「……うん」
純「だからその、うん」
純「あぁもう、言ってて恥ずかしくなってきた……///」
憂「あはは……ありがと」
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:09:07.29:lPwWqqJZ0
純「中学の前まで、ついたね」
憂「うん」
純「まだ二年もたってないのに、懐かしいなー」
憂「ここを毎朝、先生に挨拶して、学校に入ってったんだよね」
純「うん」
ひゅうううー……
純「うぅ、さむっ……」
憂「手でもつなごっか」
純「ん……」
ぎゅっ
233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:13:07.80:lPwWqqJZ0
純「夜は寒いねー」
憂「もう暦の上では夏なのにね」
純「……夏は夜」
憂「あ、それ懐かしいね!」
純「暗唱させられたっけ、いえる?」
憂「夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。だっけ」
純「おぉぉ、最後のほうとか覚えてなかったよ」
憂「今日はまさに月の頃はさらなり、だね」
純「満月だしねー」
235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:17:08.33:lPwWqqJZ0
憂「蛍は……見たことないや」
純「あ、わたし見たことあるよ」
憂「へえ、きれい?」
純「うん、なんていうか、不思議な感じ。田舎に蛍の見れるとこがあってね」
憂「いいなー」
純「そのうち連れてってあげるよ、今年の夏にでもさ」
憂「ほんと?」
純「ほんと」
236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:21:08.79:lPwWqqJZ0
しと……しと……
純「あれ、雨だ」
憂「え?ふってる?」
純「うん、微妙に」
憂「ほんとだ……」
純「ちょっと雨宿りしていこうか」
憂「そこまで枕草子に忠実じゃなくていいよう……」
純「うわさをすれば、なんとやら……ってこういうときに使わないか」
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:25:09.34:lPwWqqJZ0
ざーーーーーー
純「なかなか止まないね」
憂「このまま朝が着たら、どうしよう、登校して来た後輩たちに変な目で見られちゃうよ……」
純「女子高生が二人、手を繋ぎながらぽけーっとしてるんだもんね……」
純「……もう、濡れてかえろっか?」
憂「走って、帰っちゃおっか」
純「おっ、良いねぇ、いっちゃいますか」
憂「まだお風呂も入ってないし、思いっきり濡れちゃってもいいよね」
純「そうそう、思いっきり濡れちゃってもいいよ」
239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:29:09.93:lPwWqqJZ0
ざーーーーーー
たったったった
純「いやー!雨の中を!……全力疾走なんて!……はぁっ、青春、だね!」
憂「純ちゃんもうぐだぐだじゃん!」
純「もう若く、ないかも……はぁっ、はぁっ……!」
憂「早くしなきゃ、びしょびしょになるよっ!」
純「もう、びしょびしょでいい……はぁっ……つかれた……さきいってて……」
憂「……」きゅっ
純「手、もう離して良いよ、はは、体も、あったまったし」
憂「……離したくないよ、それなら一緒にびしょびしょになるほうがましだよ」
純「う、憂……はぁっ、はぁっ……」
純「…………!」ぐいっ
憂「きゃあっ!ちょっと純ちゃん!?」
ざーーーーーーー
たったったったっ
――――
――
240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:33:10.53:lPwWqqJZ0
ひらさわけ!
純「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
憂「はぁ、はぁ、じゅ、純ちゃん、無理して走らなくてもよかったんだよ?」
純「あれだよ、わたしのせいで憂に風邪引かせたくないし、ね」
憂「別にそれくらい……とにかく、早くお風呂はいろ?」
純「うん……」
純「って」
憂「どしたの?」ぬぎぬぎ
純「(ラスボスと唐突にエンカウント!)」
241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:37:11.07:lPwWqqJZ0
~~~~~~
純「びばのんのん」かぽーん
~~~~~~
純「いい おゆ だったね」
憂「残り湯だったけどね」
純「はやく ねよう」
憂「何で片言なの?」
純「なんでも ないよ うい」
243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:45:58.70:lElJ77/R0
かよう!
純「中途半端に寝たせいで眠いー……」テクテク
憂「でも、風邪も引いてないし、よかったね!」
純「あ、あそこにいるの梓じゃない?」
憂「お姉ちゃんもいる……って、お泊りしてたんだから当たり前だよね」
純「……なんであの二人、手つないでんの?」
憂「て、手ぐらい繋ぐよ、ふつう、わたしたちだって昨日繋いでたじゃない」
純「いや、あの異様なオーラは……」
憂「異様なオーラとか言わないでよぉ……!」
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:03:07.31:lPwWqqJZ0
唯「あ、ういー!純ちゃーん!おはよぉー!」ブンブン
梓「お、おはよ、ふたりとも」
憂「おはようお姉ちゃん、梓ちゃん」
純「おはようございます」
唯「あのねぇ、二人とも、わたしとあずにゃんnもがっ」
梓「ちょ、ちょっと唯先輩は黙っててくださいっ!わ、わたしから話しますから!」
純「……こ、これは……アレ、だよね……」
憂「うぅ、純ちゃあん……」
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:07:07.97:lPwWqqJZ0
きょうしつ!
梓「と、いうわけで……」
憂「き、聞きたくないようー……!」ぎゅーっ
純「よしよし……」
梓「唯先輩と付き合うことになりました……///」
憂「お、お姉ちゃんが……取られちゃったぁ……」ビエエ
純「この泥棒猫!」ずびしっ
梓「ひどっ?!」
256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:11:09.31:lPwWqqJZ0
きーんこーんかーんこーん……
純「あ、授業始まっちゃう。またね」
憂「あぁ……おねえちゃあん……」ヨロヨロ…
梓「数学だっけ、準備しなきゃ」
ガラッ
先生「よーし宿題集めるぞー」
梓「」
梓「えっ、しゅくだ……純!?」
純「うん、プリント三枚」ヒラヒラ
梓「完っ全に忘れてたぁあぁああ……!!!」
純「あはは、自業自得だね」
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:15:10.01:lPwWqqJZ0
ほうかご!
憂「あーあ……お姉ちゃんと梓ちゃん、三連休の間に……」
純「まぁあの二人だし……、祝福してあげようよ、友達としてさ」
憂「うん……そうだね」
純「……わたし、一人っ子だからさ、よくわかんないんだけど」
憂「うん」
純「平沢姉妹は、なんていうかいつまでもきっと仲良しだよ、だから梓に取られたなんていわないでさ、前向きに考えようよ」
憂「……そうだよね、いいお姉ちゃん離れのタイミングなのかも」
純「まぁ、寂しくなったらいつでもわたしがいるからさ!どんと胸に飛び込んでおいでよ!」
憂「うん、純ちゃんありがとう!」だきっ
純「おーよしよし」
259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:19:10.57:lPwWqqJZ0
和「あら?憂に、鈴木さんじゃない」
純「あ、こんにちは!……あれ?うい?」
憂「わ、和ちゃん!」がばっ
純「……あー……」ヒュウウウ・・・
和「あらあら。憂、唯と梓ちゃんが付き合い始めたって……その様子じゃ知ってるみたいね……」
憂「うん、和ちゃん、寂しいよう……」
和「だいじょうぶよ、唯は憂を蔑ろにしたりなんかしないわ」
憂「そ、そうだよね!和ちゃんありがとう!」ぎゅうーっ
純「あ、あの……」
憂「和ちゃあーん……!」
純「和先輩が羨ましい!!!」
おわり!
260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:20:07.41:lElJ77/R0
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:22:43.06:pWjgieOW0
憂「あっ、これ梓ちゃんに教えておけばよかったかなぁ……」
純「いーんじゃない?……その方が面白いし」
憂「もう、純ちゃんったら」
純「だってそっちの方が憂のお姉ちゃんは喜ぶと思うよ」
憂「……そうだね、純ちゃん頭いい!」
純「えっへん。わたしは灰色の脳細胞を持つ女だからね」
憂「あはは、もう、純ちゃんなんなのそれー」
純「推理小説の探偵じゃなかったっけ、かっこいいよね!」
憂「純ちゃん、そういうとこなんとなくお姉ちゃんにそっくりだよねー」
純「そ、そうかな……。どうリアクションすればいいかよくわかんないけど……」
憂「いいんじゃないかな、わたしは好きだよ!」
純「ありがと、……ほんとに憂ってお姉ちゃん子だよね……」
憂「えへへ」
純「……はぁ……、唯先輩が羨ましいなー」
憂「え?」
純「だって憂みたいな妹がいてさ、梓にも好かれてるし……」
憂「お姉ちゃん可愛いからねー」
純「むぅ……(可愛いあんたらに好かれてるのが羨ましいんだってば)」
憂「あっ、……今のは別に純ちゃんが可愛くないってことじゃないからねっ?」
純「ぐさ…………それ、言わなきゃ傷ついてなかったよ……」
憂「その、えと、ち、違うんだよっ、わたし純ちゃんのことも好きだから!」
純「憂ちゃんは優しいねー、照れちゃうなー」クネクネ
憂「もう……ほんとだよ?」
純「へ」ピタッ
憂「別にお姉ちゃんとどこか似てるから友達やってるわけじゃないよ……」
純「う、ういっ……」がしっ
憂「うん」ぎゅっ
純「わたしも憂のこと大好き!これからもずっと友達でいようね!」ブンブン
憂「そうだね、梓ちゃんもいっしょにねー」にこー
純「だね!」
憂「あれ?純ちゃん。そういえばジャズ研行かなくていいの?」
純「あ、そうだった!じゃあ憂、行ってくる!」
憂「いってらっしゃーい!」
ぶしつまえ!
純「……しまった、今日ジャズ研休みなの忘れてた……」トボトボ…
ガチャ
純「あ、澪先輩!……と、律先輩だ」
律「全く、唯と梓のやつ、なにイチャイチャしてんだか……」
澪「今日はずいぶんとべったりだったよな」
律「まぁ仲睦まじいことは良いことだけどなー」
澪「ん?あれ、鈴木さんじゃないか」
純「こ、ここ、こんにちは!」
律「ようー、はは、澪の前だからって緊張しなくて良いんだぞー?」
澪「今日はジャズ研の練習ないのか?」
純「それが、あると思って来たら無かったんですよねー……、あはは」
律「……まぁ、わたしたちよりマシだよ」
澪「全くだ」
純「どういうことですか?」
律「ちらっとだけでも部室覗いてみ」
純「あ、はい」そーっ
純「どれどれ」チラッ
―――――
唯「あずにゃん間接きっすだね!」
梓「なっ……!」
梓「…………」
梓「べ、べべべつにいいじゃな、いいじゃないですか!////」
―――――
純「うわぁ……」
澪「はいそれまで」
律「な?あんな空間にほうり込まれてみろ、空気と化すのに大変だったぜ」
純「……思ったとおり、苦戦してるみたいだなー、梓」
律「ん?」
純「あ、いえ、なんでも」
純「(こうなった元凶がわたしだとは言えない)」
律「じゃあ私たちは帰るけど、鈴木さんは?」
純「一度教室に戻ります。憂がまだいるかも知れないので」
澪「そうか、じゃあまたな。鈴木さん、憂ちゃんによろしく」
律「じゃなー」
純「はい!さようなら!」
純「はぁ、梓……」
「そっ、そんな! わ、わたしはっ! 唯先輩を恥ずかしがらせたいのにーっ!」
純「やれやれ、教室いこ……」
純「って、あれ、タイミングよかったかな」
憂「あれ?純ちゃん、ジャズ研は?」
純「今日は休みだったー……、だからいっしょに帰ろ、憂」
憂「うん。あ、ちょっと今日の晩ごはんの買い物によっていい?」
純「良いよ、荷物もつの手伝ってあげる」
憂「ありがとう純ちゃん!」
純「憂姫のためならこの鈴木純、例え火の中水の中……」
憂「なにー?憂姫って、ふふ」
純「ノリかな!」
憂「あ、海苔切らしてたんだった、純ちゃんすごい!」
純「うん?ま、まあね!」
すーぱー!
純「そういえばさっきけいおん部の部室覗いたらさ、梓、やっぱり苦戦してたよ」
憂「お姉ちゃん、梓ちゃんのこと大のお気に入りだからねー。何されても喜ぶだけじゃないかな?」
純「わたしが覗いたときは逆に梓が恥ずかしがってたよ、間接キスとかなんとかいって」
憂「梓ちゃん、それくらいで恥ずかしがらなくていいのにね」
純「わたしのジュースは遠慮なく飲むクセに……」
憂「ほんとだよねー、意識してるのがバレバレだよ」ひょい
純「あれ、憂。今日の晩ごはんハンバーグかなんか?」
憂「うん、そうだよ。お姉ちゃんすごく喜ぶんだー」
♪スッキスッキーダッイッスッキー
憂「あ、お姉ちゃんからメールだ……」
純「なにその着信音」
憂「LovelySisterLOVE」
純「……そっか」
憂「……!」
純「どしたの?」
憂「……純ちゃん……、この挽き肉戻してきて……、わたしカップ麺取ってくるから……」
純「えっ!?ちょ、なにがあったのよ」
憂「お姉ちゃん、梓ちゃん家にお泊りだって……」
純「おっ、梓やるじゃん。唯先輩おもちか……」
憂「うぅっ……!」うるっ
純「あっ、違うってば!別にそんな変な意味じゃなくってっ」
憂「わかってるよぅ……、お姉ちゃんと梓ちゃんが仲良くしてるのに……、わたし嫌な子だなぁ……」
純「……憂よりいい子なんてテレビでも見たことないよ」
純「そうだ憂、カップ麺なんて言わないでさ、今日はいっしょにハンバーグ作ろうよ!ね?」
憂「うん……、そうだね……」
純「ほら元気だしなよ、三年生の修学旅行のときだって大丈夫だったじゃん」
憂「あれは純ちゃんと梓ちゃんが居てくれたからだよ……」
純「……よしわかった!」
憂「?」
純「今晩憂ん家に泊まっていい?」
純ちゃんマジ天使
純ジュワーщ(゚д゚щ)
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 11:51:31.55:lPwWqqJZ0純ジュワーщ(゚д゚щ)
憂「えと、こちらこそ、いいの?」
純「三連休だし、いいよ。憂が寂しがって泣いちゃうんじゃないかって心配だしね」
憂「べ、別に泣いたりしないよー」
純「じょーだんじょーだん。さ、早く買って帰ろ?」
憂「うん、ありがとう純ちゃん!」だきっ
純「憂ちゃーん、ここスーパーだよー……」
憂「あっ、はわっ、ごめん!///」
ひらさわけ!
純「そういえば憂ん家で二人きりでお泊りは初めてかもね」
憂「確かにそうだねー」
純「いつもはわたしの家に呼んでたしね」
憂「最近純ちゃん家にもあんまり行ってなかったなあ」
純「お互い部活とか家事が忙しいし、仕方ないよ」
憂「あっ、じゃあ夏休みはいっしょに遊ぼうよ!」
純「うん、田舎に帰省するとき以外はたいてい暇だし、いいよ」
憂「純ちゃん、なにか飲み物いる?」
純「お、さすが憂、気が利くね」
憂「といっても麦茶しかないけど……、はい」コトッ
純「いただきまーす!……んぐっ、ごくっ……くっ……」
純「ぷはっ。いやー、最近暑くなってきたし、麦茶が美味しいねー!」
憂「おかわりいる?」
純「いくらでも飲めるよ!」
憂「いくらでもお注ぎします♪」
純「うん、やっぱりあと一杯でいいかな……」
純「それにしても、家片付いてるね」
憂「そうかな?」
純「これ、いつも憂が掃除してるんでしょ?」
憂「そうだけど……」
純「やっぱり憂のお姉ちゃんはずるい……」
憂「え?」
純「わたしも憂が欲しい!」
憂「ちょっと純ちゃん……」
純「あっ、ごめん、言葉のあやで……。でも憂が姉妹だったら嬉しいなー、って」
純「だってさ、美味しいごはん作ってくれるしー、掃除も完璧だしー、勉強も教えてくれるでしょー?……」
憂「……あの、純ちゃん、わたしはね――」
純「……それになによりさ、憂とずっと一緒にいられるし、って憂、なに?」
憂「……ううん、なんでもないよっ」
純「はあ、やっぱり憂のお姉ちゃんは羨ましいよ……」
憂「えへへ、純ちゃん」ぎゅっ
純「な、なによ」
憂「純ちゃーんっ……」ぎゅー
純「……やっぱり姉妹だね」
憂「よし!」
憂「純ちゃんのおかげでお姉ちゃんが居なくても頑張れそうだよ!」ふんすっ
純「うんうん、それでこそ憂だよ!」
ぐぅうう……
憂「…………////」
純「……ごはん作ろっか」
憂「純ちゃん今の秘密だからね!//」
純「どうかなー、梓に教えちゃおっかなー?」
憂「うぅ……勘弁してよ……」
憂「そういえばお姉ちゃんたち、晩ごはんは大丈夫なのかなぁ」トントントントン
純「あ、親が公演だかでいないんだっけ」こねこね
憂「うん、お姉ちゃんはあんまり料理得意じゃないし……」トントントン…
純「まぁ梓なら、それなりに出来るんじゃない」ペッタンペッタン
憂「そうだよね、大丈夫だよね」ジュウウ…
純「いざとなればコンビニごはんだってあるしね」こねこね
憂「ああ、不安だなぁ……」
~~~~~
なかのけ!
唯「あずにゃん、晩ごはん作ろっか!」ぎゅーっ
梓「えっと、じゃあいったん離れてくださいよ……」
唯「ええー?やだよお……、今は離れたくないなぁ……」ぎゅっ
梓「全く……、仕方ないですね、今日だけは特別ですよ?」
唯「やったあっ!」
梓「……で、抱きつかれたまま、どうやって料理すればいいんでしょうか……」
唯「あずにゃんの腰の辺りに後ろから抱きつくから、あずにゃん、美味しい料理頼んだよ!」ぎゅっ
梓「ちょちょちょっと!? おしりに顔うずめないでくださいよっ!?///」
唯「でへへ……あずにゃあ~ん……」すりすり
梓「唯先輩のヘンタイ……」
~~~~~~
憂「!……今なんか、お姉ちゃんが悪いことしたような気配を感じたよ……」
純「エスパーじゃあるまいし……」パカッ
純「憂ー、ごはん炊けたよー」くんくん
純「むはー、炊き立てのご飯って良い匂いだよねー……」
憂「あっ、またお姉ちゃんみたいなことしてるね」
純「えっ、誰でもやるよね?炊き立てのご飯の匂い嗅ぐの」
憂「そのあとの反応がお姉ちゃんっぽくてかわいいんだよお」
生きててよかった…
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:18:36.09:lPwWqqJZ0純「か、かわいい……?」
憂「うん」
純「……あっ、ごっ、ごはんよそっとくね!//」
憂「純ちゃん照れちゃってぇ」
純「まっ、まぁわたしはアレだからね!美少女だからね!//」ペタペタペタペタペタ
憂「あはは、ごはん盛りすぎだよ?」
純「はっ」
純「いっぱい食べるもん!」
憂「無理しないで戻せばいいのに」
純「それはなんか負けた気がするからや!」
憂「何と闘ってるの?」
純「……自分との戦い、かな……」
憂「す、ストイックだね……?」
純「もぐもぐ」
憂「おいしいねー」
純「むしゃむしゃ」
憂「純ちゃん、ほんとに無理しなくていいんだよ?」
純「んぐ。だいじょうぶ……」
憂「もう、ごはんつぶついてるし……」ヒョイパクッ
純「あ、ありがと、憂」
純「……ひょいぱく?」
憂「あっ……ごめん、いつものクセでっ」
純「いや、いいけど……いつものって……」
憂「お姉ちゃんったらいっつもごはんつぶほっぺにひっつけてるんだよー、そのたびに『ういとってー』って……、はぁあ……かわいいよねぇ……」
純「甘やかしすぎだよ……」
憂「そうかなぁ?」
純「うん、梓じゃないけど、憂が甘やかすから、唯先輩がだね……」
憂「純ちゃんもごはんつぶつけてたくせに」
純「ごめんなさい」
梓「唯先輩を恥ずかしがらせたい」
の続編か。
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 12:30:38.19:lPwWqqJZ0の続編か。
憂「ごちそうさまー」
純「うぷっ……ごちそうさま……」
憂「純ちゃんだいじょうぶ?」
純「だいじょうぶ……」
憂「そろそろお風呂の準備しよっか、純ちゃん、着替えとかは……」
純「あっ、そういえば持ってきてなかったね……よしっ、ちょっと腹ごなしにとってくるかな!」
憂「うん、いってらっしゃーいっ」
純「すぐ戻ってくるね!」
憂「さて、お風呂の準備しなきゃ」
憂「お湯加減はどれくらいがいいかなぁ、39度くらいでいっか」
じゃばじゃば
憂「入浴剤は……箱根の温泉風のにしよっと♪」
憂「タオルと着替え用意して……っと」
♪スッキスッキーダッイッスッキー
憂「あ、またお姉ちゃんだ」
憂「なになに……、『あずにゃんが』……『鼻血出しちゃった』……」
憂「『いっしょに』」
憂「……『お風呂入ったら』……『どうしよう』……」
憂「き、きっと、のぼせちゃっただけだよね!!! そうに違いないよ!!!」
憂「えっと、『鼻に詰め物をして、冷やしてあげて、横になってもらって』……と」カチカチ
憂「はぁ、だいじょうぶかなぁ……」
ガチャ
純「取ってきたよー、ついでにコンビニででっかいカスタードプリン買って来ちゃった」
憂「あっ、おかえり純ちゃん」
♪スッキスッキーダッイッスッキー
純「あれ?メール中かな」
憂「うん、実は梓ちゃんが鼻血出しちゃったみたいで……」
純「えっ、大変じゃん!……それで、なんて?」
憂「なんとかなったみたいだよ、……お風呂入ってるときに鼻血出しちゃったんだって」
純「ありゃー、のぼせちゃったかな」
憂「だ、だよねだよね!」
♪ンデンデンデー
憂「あ、梓ちゃんからだ!」
純「どれどれ……」
――――――――――
From 梓ちゃん
件名
本文
唯せんパイやは
――――――――――
憂「……」
純「えっ」
純「意味がわからないんだけど」
憂「ちょ、ちょっと心配だから梓ちゃん家いってみよっか?ね?純ちゃんいこ?」
純「落ち着きなよ憂、メール出せるくらいだからだいじょうぶだってばっ」
憂「だ、だってお姉ちゃんのことだからきっと裸で梓ちゃんに抱きついたり……梓ちゃんじゃなくても鼻血出しちゃうよ!梓ちゃん死んじゃうよ!」
純「えっ、なに、二人でお風呂入ってたの?梓、ほんとに押しに弱いよね……」
憂「お姉ちゃんにお風呂に誘われて一緒に入らないわけがないよ!純ちゃんだってそうでしょ?」
純「いや、それはおかしいよ憂」
憂「お姉ちゃん、最近お風呂誘ってくれなくなって、寂しかったのに……梓ちゃんとは入るなんて……」
純「ああもう、憂もお風呂入ってきて頭冷やしなよ、高校生にもなっていっしょにお風呂はいる姉妹のほうが珍しいよ」
憂「でも……」
純「どうしても入りたくないってんなら無理やりにでも脱がすよ」ワキワキ
憂「うぅ……入ってくるね……」
純「よろしい」
純「まったく、憂のシスコンもなんとかならないものかな……」
純「さて、暇だなー」
純「……あっ、そうだ。前に泊まったとき途中だった漫画読もっと」
純「……」ペラッ
純「かきーん」ペラッ
純「おーっと二塁ランナー永田、三塁蹴ってホームを狙いに行ったー」ペラッ
純「ライト豊崎、バックホーム!びしゅっ、間に合うかー!ずざざーっ」ペラッ
憂「……」
純「クロスプレーだー!判定は……」ペラッ
憂「……」
純「セーフ!!ホームイーン!これで試合は振り出しに戻ったーっ!……」ペラッ
憂「……純ちゃん」
純「うわぉあっ!?」
憂「あはは、なにしてるのー?」
純「うぃぁううぁあ……はずかしくてしにそう……///」ジタバタ
憂「あっ、だいじょうぶっ、純ちゃん、その、上手だったよ?」
純「全くフォローになってないよそれ!はずいぃい……」
憂「ま、まぁまぁ、……お風呂入ってきたら?」
純「うん……お風呂上がるまでに今のこと忘れておいてね……」
憂「どうしよっかなー?梓ちゃんに言っちゃおっかな?」
純「うっ、ごめんってば……」
憂「冗談だよー。あ、今日のお風呂は箱根だからね!」
純「はこね……?」
~~~~~~
純「はぁ、憂ってあんないたずらっぽいこという子だったっけ……」ヌギヌギ
純「まぁいいや、お風呂入って汗といっしょに恥も流そう……」ぷちっ
純「……憂のブラ、でかっ……」
純「えっ、うそっ、中学まではそんなに差ぁなかったよね……?」
「純ちゃん?呼んだー?」
純「あっ、なんでもない!入るね!」ガチャバタン
純「くそー……ずるい」
純「あれでビキニとか着てごらんよ!梓鼻血出しちゃうよ!」
純「……さすがに梓に失礼か……」
純「さっさと体洗おう……」
純「ああ、箱根、って入浴剤のことかー」ざぶー
純「箱根……」バチャバチャ
~~~~~~
純「あがったよー」
憂「純ちゃん、ドライヤーとか使うよね?」
純「もちろん。ていうか使わないと次の日爆発するし……」
憂「じゃあ髪乾かしてあげるねー」
純「お、ありがと」
ぶおおおおっ
純「あっ、アイロンとかある?あったら貸して欲しいんだけど」
憂「え?純ちゃん、いつもアイロン使ってるの?
純「これでも使ってるんですー」
憂「ご、ごめん、気にしてるんだったね」
純「いいよ、今の髪形けっこう気に入ってるしね」
ぶおおおおっ
純「そういえば憂の髪もクセ無いよね、お姉ちゃんはクセっ毛なのに」
憂「うん、だから純ちゃんのクセっ毛ちょっと分けて欲しいなぁ、なんて」
純「あー、二人合わせてちょうどよくなるかもね」
憂「そうだねー」
純「よーし、乾いたー」
憂「アイロンもかけたげよっか?」
純「だいじょうぶ、毎日自分でアイロンかけてるし!」
憂「そう?」
純「こう……、髪の毛を挟んでだね……」
パタッ
シュー・・・
純「どうだっ」
憂「純ちゃん、慣れてるねー」
純「天然パーマの心強い相棒だからね、アイロンは」
パタッジュンッ
純「あっつー!!」
憂「じゅ、純ちゃんだいじょうぶ!?」
純「ゆ、油断したあ……」
憂「やけどしてない?」
純「うん、多分だいじょうぶ……」
憂「純ちゃんはアイロン禁止!」
純「えっ、えーっ?」
憂「わたしがかけてあげるから、じっとしてて」
純「自分で出来るってば……」
憂「はい、かけるよ」
パタッ
シュー…
純「みるみるうちに直毛に!」
憂「わたしもよくお姉ちゃんにかけてあげたりしてるから、腕は確かだよ!」
純「憂、……ほんとにどっちがお姉さんなのよ……」
純「ストレート純ちゃんです!」
憂「純ちゃん可愛い!」
純「レアだよ、憂。ストレート純ちゃん激レアだよ!」
憂「どれくらい?」
純「ゴールデンチョコパンぐらい!」
憂「それは激レアだねー」
純「激レアだよ!」
憂「……ややストレート純ちゃん、激レアだね!」
純「ややってなにさ」
純「よし!寝る準備も出来たところで!」
憂「うん」
純「買ってきたプリン食べよう!」
憂「あっ、そういえば忘れてたねー」
純「……ぷりん……?」じっ
憂「な、なに?純ちゃん」
純「いやっ、なんでもないよ」じーっ
憂「……//」ばっ
純「なぜ胸を隠す」
憂「だって、視線を感じたから……//」
純「憂ってさ」
憂「う、うん……」
純「欲張りボディだよね……」
憂「よ、よくばりぼでぃ?////」
純「そんでもってわがままボディ!えろい!」ずびしっ
憂「もう!……純ちゃんのばか!//」
純「あー、プリンおいしー」モグモグ
純「さて、寝ますか」
憂「……」カチカチ
純「またメール?」
憂「うん、お姉ちゃんにおやすみメール」
純「じゃあわたしも梓におやすみメール打とーっと」カチカチ
憂「あ、じゃあせーので送信しよ!」
純「おっけー、せーの」
憂純「そーしん!」カチッ
~~~~~~
なかのけ!
唯「あずにゃーん……、観念しなさーい……!」
梓「いやいや、さすがにいきなりいっしょのベッドはいろいろまずいですって!布団出しますから!」
唯「なにもしないってばー、いっしょに寝るだけだよお」ぎゅうぎゅう
梓「ちょ、押さないでくださいよぉってわぁ!」
どたーん!
唯「うふふ、電気消すよー――」
♪スッテエージーヒダーリガーワー
♪ギータニーモークビッターケー
唯「――おっ?」
梓「メール……。同時に届くなんて、偶然ですかね(た、助かった……)」
唯「あ、憂からだー!」
梓「わたしは純から……、あ、二人でお泊りしてるみたいですね」
唯「そうなんだぁ。憂からは、あずにゃんに迷惑かけないように、って釘刺されちゃった」
梓「ほんとですよ全く……」
梓「そういえば、どうします?」
唯「どうするって、なにが?」
梓「えっと、わたしたちのこと、憂たちにいいます?」
唯「んー……」
梓「まぁ、ちゃんと言うべきだと思いますけど……その、やっぱり女の子同士ですし……」
唯「ええー?もう少しだけ秘密にしようよ」
梓「でも……」
唯「だって今言ったら、二人ともここに来ちゃうよ?三連休の間はあずにゃんと二人きりでいたいなぁ……」ぎゅっ
梓「あ……、そ、そうですね//」
~~~~~~
♪スッキスkk
憂「!」カチカチッ
純「あ、憂のほうに先に返ってきたかー……負けたー……」
憂「……」
純「憂?」
憂「これ…………」うるっ
純「なになに……『あずにゃん家に三連休、泊まっていい?』……」
憂「お姉ちゃん明日帰ってこないんだってぇ……寂しいよう……」ぎゅっ
純「そんな縋り付かれても」
憂「……純ちゃあん……」
純「あー……、えっと、じゃあ、わたしも三日間お世話になろっかな?」
憂「いいの……?」
純「なんていうか、そもそも梓をけしかけたのはわたしだし」
憂「引き止めるみたいでごめんね……」
純「いいよいいよ、憂といるの楽しいしねー」
憂「純ちゃん……ありがとーっ……!」ぎゅーっ
純「あはは、痛い痛い」
憂「……すぅ……すや……」ぎゅー
純「……憂、抱きついたまま寝ちゃったよ……」
純「電気つけっぱなんだけどなー……、そっと抜け出して何事も無かったように戻ればだいじょうぶかな?」
純「……いやいや、戻る必要はないよね、布団も用意してあるし」
純「そー……っと、そー……っと……」ソーッ
憂「……」ぎゅっ
純「(脱出不可)」
純「しかたない、枕を身代わりに……、身代わりの術しかないね……」
純「ニンニン……っと」ばふっ
憂「ぷっ……」
純「!?」
憂「……すー……」
純「……起きてる?」
憂「……」
純「……まぁいいや、電気消そ」
パチッ
純「ふわぁ~……」もぞもぞ
憂「むにゃ……」もぞもぞ
純「ねえ憂」
憂「…………」
純「いや、もういいから、寝ながらベッド降りて人の布団に侵入してくる人なんていないから」
憂「…………ニンニンってなんなの?純ちゃん」
純「忍者だからね」
憂「意味わかんないよ……」
純「憂だって今のけっこう恥ずかしいよ?寝たフリしながら人の布団にもぐりこむなんて……」
憂「だって寂しいんだもん……」
純「……まぁ、いいけどさ……」
憂「やった、おやすみ純ちゃん」ぎゅっ
純「はい、おやすみ憂」
どようび!
チュンチュン
純「んぐ……あれ、」
純「あぁ、憂ん家だ……」
純「むっ」ひくっ
純「いいにおい……」すんすん
純「憂のお姉ちゃんはやっぱりずるい……」
「純ちゃーん!朝ごはんできたよー!」
純「はーい、いまいくー!」
憂「おはよー純ちゃん」
純「おはよう憂ー」
憂「ストレート純ちゃんは?」
純「見ての通りだよ……」モサッ
憂「あはは、ごめんごめん」
純「……憂だって寝グセついてるよ」
憂「えっどこどこ?」さっ
純「嘘だけどね」
憂「もう……アイロン貸してあげないよ?」
純「すいませんでした」
純「いやー、何か久しぶりに豪勢な朝ごはんを食べた気がするよ」
憂「豪勢って……普通じゃない?」
純「いつもは朝ごはんなんてゆっくり食べてる時間ないからしさ。……睡眠欲に食欲が負けてるんだよね」
憂「あ、もう少し遅くなってから起こしたほうがよかったかな?」
純「いや、憂の味噌汁は睡眠欲なんて月まで吹っ飛ばすね」
憂「ふふ、ありがと純ちゃん」
純「憂……、毎朝君の味噌汁が飲みたい」キリッ
憂「朝からテンション高いねー」
純「それに朝時間ないのは、ほら、髪がさ……」ウネッ
憂「大変そうだねー」
純「一苦労だよ……」
憂「でもいっつも遅刻してないよね」
純「皆勤賞狙ってるからね、HRといえど遅刻するわけにはいかないよ」
憂「そういえば純ちゃんが休んでるの見たことないかも」
純「健康優良だからねー」
純「さて、身だしなみも整えたとこで」
憂「どこかいこっかっ」
純「どこいくー?晴れてるし、この前いけなかった水族館とか動物園とかいく?」
憂「梓ちゃんいないのに行くのはちょっとかわいそうじゃない?」
純「いや、どうせ梓は憂のお姉ちゃんと行ってるよ」
憂「あはは、それはそれで寂しいなぁ」
純「まぁ、決め付けるのはよくないけどさ、今日は二人でってことで行こうよ。どっちがいい?」
憂「んー、水族館にしようかな」
純「よし、じゃあいこー!」
すいぞくかん!
梓「あの、唯先輩……」
唯「どしたの?」
梓「憂と純がいるんですけど……」
唯「ええっ」
梓「ほら、むこうの水槽の前……」
唯「ほんとだ……」
梓「見つかったらばれちゃいますよ、どうします……?」
唯「んー。とりあえず、髪型交換しよっか」
梓「はい?」
唯「はい、髪留め」さっ
梓「あぁ、なるほど、髪型交換ってそういうことですか……」ばさっ
唯「やっぱりあずにゃんは髪下ろしててもいいね、うんうん!」
梓「昨日の夜も髪下ろしてたじゃないですか」ぱちんっ
唯「外で見るとまた新鮮って言うかあ、かわいいーっ!」ぎゅっ
梓「あの、唯先輩、髪結びますからおとなしくしてください、あと目立ちます///」
梓「えっと……、こんな感じですかね?」きゅっ
唯「ふふん。どうですかねあずにゃんさん」
梓「……いいです、すごく可愛いです」
唯「えへへー//」
梓「(照れる唯先輩かわいすぎるもっと恥ずかしがらせたい)」
唯「あずにゃんのほうがかわいいよお!」だきっ
梓「あぁあ人が見てますってば!///」
~~~~~
純「なんか向こうに騒がしい人たちいるね」
憂「純ちゃん見て!イワシの群れすごい!きれい!」
純「ん?うん、すごいね」
憂「お姉ちゃんと梓ちゃんにも見せてあげたいなぁっ」
純「また今度来ようよ、みんなでさ」
憂「そうだねーっ」
純「お、見てよ憂、カニだよカニ」
憂「カニだねー」
純「あのさ憂……、実はわたし……」
憂「え?」
純「カニだったんだっ」チョキチョキン!
憂「……あ、うん、そーなんだ……?あはは……」
純「その反応が一番辛いよ……」
純「んっ?ふれあいコーナー……?」
純「……う、憂!」
憂「なになに?」
純「アレ!なまこ!なまこ触れるんだって!!」
憂「えっ……なまこ? 怖くない……?」
純「だいじょぶだいじょぶ! いってみようって!」
憂「純ちゃん一人で行ってきてよ……」
純「えー? ……じゃあ行かない」
憂「……じゃあ行く」
純「憂はやっぱりやさしいねー」
従業員「なまこです。手に乗せますねー」ひょいっ
純「えっ、ちょっ、ひぃいぃい……」ゾワワッ
憂「じゅ、純ちゃんどんな感じ?」
純「う、ういっ、パスっ!」ひょいっ
憂「きゃっ、わぁあぁあ……」ゾワワッ
純「「ぷにっ」で「ぶよっ」で「てろっ」って感じだよね!」
憂「ちょっと純ちゃん早くとってよぉっ、わたしついてくだけのつもりだったのにぃい……」
純「ごめんごめん」
憂「もう……」むすっ
純「ごめんってば」
憂「……でも、なまこに触るのなんて貴重な体験したかも」
純「そうそう! 人生なんでも経験だよ、将来なまこ触った経験がなにかに活かされるかも知れないんだよ?」
憂「そんな状況はたぶんいつまでもやってこないと思うよ」
純「いや、ないとは言い切れないね」
憂「じゃあ例えば?」
おちんちん触るとき!
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:17:46.21:lPwWqqJZ0純「うーん……」
憂「言えないんじゃない」
純「いやいや、例えばさ、海の生き物の博士になったら、そういう研究もするかもじゃん?」
憂「じゃあその時は「ぷにっ」で「ぶよっ」で「てろっ」が役に立つのかも知れないんだね」
純「まぁ、その、可能性はね? なきにしもあらずだよ」
憂「そうかもねー」
純「……うぅ、次!イルカショー見に行こう!」
~~~~~
ざぶーん!
唯「あずにゃんあずにゃん、イルカさんすごいね!」
梓「どうやってあんなに高くジャンプしてるんでしょう……」
ばしゃっ、ばしゃっ、ばしゃっ
唯「おおっ、三頭同時ジャンプ!」
ばっちゃーん!
唯梓「きゃーっ!」ビチャッ
唯「しぶきが飛んできたーっ!不意打ちだよっ!」
梓「あはは、結構ぬれちゃいましたね」
梓「ほら、こっち向いてください、拭いてあげます」
唯「んー。……おぉーっ」
梓「もう、イルカばっかりみてないでくださいよ……」フキフキ
唯「じゃああずにゃんだけ見ようかな?」くるっ
梓「なっ//」
唯「むふふーっ」じーっ
梓「な、なんで少しずつ顔近づけてくるんですかぁっ!///」
唯「なんででしょーっ♪」ずいっ
梓「あぁもう、人がたくさんいますってば!///」
唯「みんなイルカショー見てるよ、だいじょーぶ……」ずずいっ
梓「うぅうぅぅぅ……!///」
~~~~~
純「おぉー、イルカショー、もう始まってたね」
憂「すごーい……」
純「あ、後ろのほうに居たほうがいいよ、水かかるから」
憂「そうだねー、空いてるし」
ばっちゃーん!
純「あ、向こうの人たち水かかってる」
憂「でもそれも楽しそうだよね」
純「平和だねー」
憂「平和だねー」
純「そろそろ全部回ったね」
憂「もう帰ろっか?」
純「んー、じゃあどっかで晩ご飯でも食べに行く?」
憂「あ、いいねいいね」
純「じゃあミスド!ミスドーナツいこうよ!」
憂「ドーナツはご飯じゃないよ?」
純「いやいや憂、しょうゆポンデリングは日本の食卓に革命をもたらすね……!」
憂「えっ?いまそんなのあるの?」
純「新商品だよ」
みすど!
純「ラッキー、タイミングよく100円フェアやってる」
憂「あ、ほんとだ、しょうゆポンデリング」
純「海苔かかってんだよね、海苔」
憂「海苔かかってるねー」
純「じゃあわたしはー、フレンチクルーラーにー、オールドファッション……、と」ヒョイヒョイ
憂「そんなに取って食べきれるの?」
純「はっ」
純「しまったっ……、つい取りすぎちゃったっ!」
憂「戻すのはよくないし、わたしと分けて食べよっか」
純「ありがとういー……」
憂「別に、全然だよー」
純「あ、じゃあハニーチュロもう一個いいかな?」
憂「純ちゃんドーナツ好きだね」
純「まぁね!」
純「んぐ。ねぇ、明日はどうする?」
憂「あ……、まだ純ちゃん、泊まってってくれるんだよね」
純「まぁ、憂のお姉ちゃん帰ってくるまでは、ね。……あーん」ぱくっ
憂「よかった。……純ちゃんは行きたいとこある?ほら、今日はわたしの行きたいとこいったし」
純「うーん、そうだなー……」
憂「買い物でも行く?夏も近いし、新しい服とか」
純「あっ!それだっ!……水着買いに行こう!」
憂「水着……。そうだね、ちょうどいいし、いこっか」
純「……ちょうど、いい、ね……」じろっ
憂「純ちゃんそればっかだね……」さっ
純「いやぁ、お恥ずかしい」じろじろ
憂「……えっち」
純「羨ましい限りだよ……」
くそ…このスレ開くんじゃなかった…
楽しすぎて他のことする気になれん…
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 15:57:51.60:lPwWqqJZ0楽しすぎて他のことする気になれん…
ひらさわけ!
純「たっだいまー」
憂「おかえりー」
純「……おかえりー」
憂「ただいま♪」
純「……なにこの新婚さんみたいなやり取り」
憂「なんかいいよねー」
純「う、うん」
純「さてさて寝る準備まで出来た訳ですが……」
憂「な、なに?純ちゃん」
純「なんで枕が並んでんのさ?」
憂「昨日みたいにいっしょに寝ようかなーって」
純「もう開き直ってるよね」
憂「えへへ」
純「えへへじゃないよもう……」
憂「だめ?」
純「……だめじゃないけどさ」
憂「やった」
純「憂ってさ、いっつもお姉ちゃんといっしょに寝たりしてるの?」
憂「え、別にそんなことないよ?」
純「そうなんだ?なんかすごいくっついて来るからてっきり」
憂「もうお姉ちゃんに甘えるような歳じゃないよぉ」
純「あー、確かに」
純「どっちかというと憂が甘やかしてるよね」
憂「うんうん、もう甘えてくるお姉ちゃんが可愛くて可愛くて……!」
純「お姉ちゃんっ子なのはいつまでも変わらないんだ」
憂「お姉ちゃん大好きだからねー」
純「妬けちゃうよ、ほんとに」
憂「それに、純ちゃんには甘えやすいし」ぎゅっ
純「な、なにさ」
憂「純ちゃんはわたしの中でちょっと特別なんだぁ」
純「特別って?」
憂「えっとね、なんていうか、純ちゃんは純ちゃんなんだよ」
純「ふーん……、まぁ、わたしにとっても憂は憂だし」
憂「そうそう、だから特別なんだよ」
純「よくわかんないけどなんか嬉しいからいいや」
憂「うん、それじゃ純ちゃん、おやすみなさい」
純「おやすみ、……寝相悪いから気をつけてね……」
にちようび!
純「んぁ……」ぱちっ
純「いまなんじ……」チラッ
純「ごじまえ……」
純「ういは……」
憂「……すぅ……すぅ……」ぎゅうー
純「うん」
純「寝返りうてないわけだよ……」
純「どれどれ……」じっ
憂「んぅ……」
純「かわいい寝顔じゃないの」
純「ケータイケータイ……、ぴろーん」ピローン♪
純「待受に設定して……と」カチカチ
純「憂のケータイにも送信」
♪アンドゥトロワァ-
純「よし」
純「二度寝しよーと……」
憂「ん……」ぱちっ
憂「なんじだろ……」
パカッ
憂「しちじかぁ……おきなきゃ……。あれ?めーるだ……」
憂「純ちゃんから?」カチカチ
憂「あっ……、もう……///」
憂「……」
純「むにゃ……」
憂「えいっ」パシャッ
憂「添付して……返信!」
♪ジュンジュワー
憂「……よし、朝ごはん……お味噌汁作ろっと」
~~~~~~
なかのけ!
梓「……」
唯「……ぁz……むにゃ……」
梓「(今、わたしの目の前には唯先輩の唇がある……)」
梓「(そして唯先輩は眠っている……この状況で唯先輩を恥ずかしがらせる方法は……)」
梓「(……例えばこんなの)」
――
――――
梓「唯先輩ちゅっちゅ」
唯「んー……?……な、なにしてるのあずにゃんっ!?///」ドキドキ
梓「おはようのキスです、唯先輩」キリッ
唯「あ、あずにゃ……お、おはよ////」
――――
――
梓「(いい……!)」ハァハァ
梓「(あぁでも!……寝込みを襲うとか!……恋人のすることじゃ……)」
梓「(いやいや、キスぐらいいいよね?だってこのままじゃ生殺しだよ……)」
唯「んぅ……」もぞもぞ
梓「(きゃあああ唯先輩の匂いが胸が唇が急接近でもうきゃあああ//)」
梓「(あぁもうだめ……まるで吸い込まれるように……あと5センチ……4センチ)」
梓「(さ、さんせんち……にせんち……吐息がぁあぁあ……////)」
梓「(あと、い、いっせん――)」
唯「」ぱちっ
梓「うわぁあ!?おおおおはゆいせんぱいございます!?!」ビックゥ!!
唯「……あずにゃん……あさからげんきだねぇ……」ぎゅっ
梓「あ、ごめんなさい……」
唯「ううん……。……いま、もしかしてあずにゃんちゅーしようとしてた?」
梓「え///」
あぁなるほど、憂純メインで且つ前作の空白部分を補完しているのね
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 16:45:58.73:lPwWqqJZ0唯「ぜったいそうだよねえ、おはようのちゅーしようとしてたよねえ」
梓「そ、そんなことないですっ!///」
唯「そうなの?……じゃあ今しよっか」がばっ
梓「え、ちょっと唯せんぱい?!ね、寝ぼけてますよねっ!?どうして手をおさえつけ……!」
唯「にげられないよー、んふふふふー」ギシッ
梓「あ、ぁあぁああ……もう……///」
唯「はむっ……ちゅー……」
梓「んっ……ちゅ……//」
唯「ぷぁっ……はぁ……」
梓「はぁ……はぁ……、もう、逃げませんから、離してくださいよ……」
唯「えへへ、ごめんごめん……」ぎゅっ
梓「ついでにわたしの上から降りて貰えると嬉しいんですけど……」
唯「ええ?やだー……」
梓「もう、ちょっとだけですよ……」
唯「うん、ちょっとだから……。……やっぱりおきてるあずにゃんのほうがちゅーもたのしいね……」
梓「はい?……」
梓「えっ、ちょっと、どういう……!///」
唯「……むにゃ…………」
梓「……寝ちゃったし……おもい……」
~~~~~~
ひらさわけ!
純「お……」ぱちっ
純「よくねたー……!」
純「ふう」
純「憂は……起きたのか……」
純「あれ、メール……」パカッ
純「あぁ、そういえば……」
純「げっ、よだれたれてるしっ……」
純「おはよー……」
憂「おはよう純ちゃん、朝ごはん出来てるよー」
純「いいにおい……。いただきます」
憂「召し上がれー♪」
純「ずずっ……、おいしい!」
純「憂のみそ汁ならもう魔法瓶に入れて持ち歩きたいくらいだね……」
憂「あはは、ありがと」
純「来たる夏に向けて水着を買おう!」
憂「お、おー!」
純「と、いうわけで」
みずぎうりば!
純「(……水着……、憂にはあのわがままボディに合う水着を選んであげなければ……)」
憂「純ちゃん、どんなのがいいかなぁ……」
純「憂はね、こんなのとかどう?」
憂「え……、な、なにこれ、ひもじゃない……//」
純「さあ、試着試着!」
憂「や、やだよ!てぃーばっくって書いてあるし!もっと普通の……」
純「じゃあこれは……」
憂「……あ、いいかも……」
憂「あれっ?なんでこれお尻のとこに穴開いてるの……?」
純「オーバックだよ」
憂「じゅ、純ちゃんさっきからいやらしいのばっか選ばないでよ!///」
純「だって置いてあるんだもん」
憂「こ、こんなのはく人いるの……?ここ、変なお店じゃないよねぇ……//」
純「だいじょぶだいじょぶ、向こうの方に普通のもあるから」
憂「最初からそっち見ようよ……目に毒だよ……」
純「ちなみに憂、こんなのは……」
憂「なんで胸のとこにチャックついてるのぉっ!//」
純「飾りだよ飾り、ぱかっ」ジジジ
憂「ひ、開かなくていいからっ、もう///」
純「しかたないなぁ、じゃあふつーの、ふつーのこの白ビキニとか」
憂「そうだよ、こういうふつーのがいいんだよ……」
純「(計画通り!)」
憂「じゃあちょっとこれ試着してくるね」
純「(刺激の強すぎるものを先に見せて、感覚を麻痺させる!……白ビキニがやらしいことにも気づかず購入の流れだよ!)」
シャッ
憂「ど、どうかな……」
純「うんうん、ふつーでかわいいよ!(十分やらしいけど!)」
憂「じゃあ、これにしようかな……」
純「うん、それがいいよ(これで梓の鼻血は確実だね!)」
憂「ちなみに純ちゃんはどんなのにするの?」
純「んー、わたしも今年はちょっと攻めようかな」
憂「じゃあ向こうのチャックついたやつとか……」
純「いやいやっ!あれは憂みたいなダイナマイトボディにしか似合わないから!」
憂「だ、ダイナマイトって……」
純「とにかく、わたしもふつーの売り場で買うから」
憂「わたしには変なの薦めたくせに……」
純「わたしはほら、標準くらいだしさ、とりあえずセパレートにしておけば……」
憂「セパレートかー」ぼいんっ
純「うわっ」
憂「あ、この黄緑のやつとか、明るくて純ちゃんっぽいよ?」
純「……そうだね、明るいし。……明るくて、膨張色っぽいし……」
憂「膨張色?」ばいんっ
純「(白とか最強の膨張色だーっ!)」
純「はぁ、歩き疲れたー……」
憂「もう三時すぎなんだ」
純「あっという間だねー」
憂「新しい服も買っちゃったしね」
純「けっこうお金使っちゃったね」
憂「うん、でも、楽しかった」
純「だね。ちょっとそこの喫茶店で休もっか」
憂「いいね、のど渇いたし」
純「はむっ」チュー
純「ぷはっ、コーラが疲れきった脚に染みるねーっ!」ジュワ-
憂「喫茶店でコーラなんだ」
純「いやぁ、自販機のが安上がりとはわかってるけどね、"一息ついた感"が違うし」
憂「"一息ついた感"かぁ、わかるかも」
純「買い物したーって感じがするよね」
憂「もう荷物もいっぱいだし、いったん帰ろっか」
純「そうだね、晩ごはんは家で作ろう」
憂「毎日外食も贅沢だしね」
純「それに憂の料理美味しいしー」
憂「純ちゃんも料理できるじゃない。ハンバーグ作ったときも手際よかったし」
純「あ、あれはその、けっこうテキトーに料理作ったりしてるしね」
憂「へー、そうなんだ……、じゃあ今日は純ちゃんの料理食べたいなー」
純「……憂、後悔しないね?」
憂「へ?」
純「さぁ、食材買いにいこう!」
~~~~~~
なかのけ!
唯「むー」モグモグ
梓「……ど、どうですか?」
唯「んぐ。おいしいよお、おいしいけど……。あずにゃんってさ」
梓「うぅっ……」
唯「……お料理、へた?」
梓「あの、えと……はい……」
唯「だめだよ、あずにゃんも女の子なんだから、お料理ぐらい勉強しないと!」
梓「……そういう唯先輩はどうなんですか……」
唯「いっしょに憂に弟子入りしよっか……」
梓「でも、愛情は込めました!」
唯「愛情を込めてフライパンに卵を落としたんだね!」
梓「……それはもうたっぷりと」
唯「いい目玉焼きだねー。まんまるだよ」
梓「得意料理ですから!」
唯「でも油ぐらいひこうよ……」
梓「え、油っているんですか……?」
唯「うん」
梓「……」
梓「だ、だって今までギターばっかりで、料理なんてしてこなかったんだもん!」
唯「いやいやー、でも、おいしいよ?それにお料理はこれから覚えればいいんだし、わたしも全然だから」
梓「でも、さすがに落ち込みます……」
唯「今度からお昼のお弁当交換でもする?あずにゃんのためならわたしお料理もがんばるよ!」
梓「あ……、いいですね、こ、恋人っぽくて。でも、それはもうちょっとお勉強してからがいいです」
唯「そだね、あずにゃんにはういにも負けないくらいおいしいお弁当もって行きたいし」
梓「わたしもがんばります……」
~~~~~~
ひらさわけ!
憂「え、と……駄菓子とか、これ、食材なの?」
純「もんじゃ焼きだからね」
憂「もんじゃ焼き……この、バナナとかも?」
純「バナナとコーンフレークに麻婆豆腐のもとで甘辛もんじゃ焼きだよ」
憂「だいじょうぶかなぁ……」
純「だいじょうぶ、おいしいって」
純「タネもできたし、土手作るよ土手」ジュウー
憂「いや、やっぱりバナナはやめようよ……コーンフレークはまだしも」
純「絶対おいしいって!焼きバナナとかあるんだしさ!」
憂「一口目は純ちゃん食べてよ?」
純「……それはじゃんけんで決めようよ」
憂「自信ないんじゃん……」
純「ほい、第一弾焼きあがったよ!」
憂「に、においは結構いいね」
純「でしょ?もう絶対おいしいってば」
憂「ほんとかなぁ……」
純「いくよほら!じゃーんけーん」
純「ぽん!」グー
憂「ぽん!」チー
純「よーぉおっし!!」ッシャー!
憂「あぁあ……、純ちゃん何その喜びよう……」
純「さぁ!さぁ!れっつていすてぃんぐ!憂!」
憂「うぅ……しかたないなぁ……もぐ」
純「どう?どう?」
憂「……うそ……、おいしい……」
純「えっ、うそだぁ」
憂「ほんとにテキトーだったんだね純ちゃん……。でもおいしいよ、びっくりするぐらい」
純「どれどれ……」パクッ
憂「おいしいでしょ?」
純「……うま……うそでしょ……?」
純「ほ、他の組み合わせも試してみようよ!第二段!プリンと食べるラー油!」
憂「また甘辛だね!絶対おいしいよ!」
純「だよねだよね!いけるいける!」
憂「純ちゃん天才だもん、いけるよ!」
純「はっはっは、シェフって呼んでよ憂ー!」
憂「純ちゃんシェフ天才!」
純「任せてよー!」ジュウーッ
~~~~~~
憂「……」
純「……」
憂「あは、は……」
純「はは……」
憂「調子のってごめんね、純ちゃん……」
純「いや、憂は悪くないよ……」
憂「……もう、お風呂入って寝よっか」
純「うん……でもその前に歯磨きたい……」
憂「わたしも……」
げつようび!
純「んぉ」ぱちっ
純「かおちかっ!」ビクッ
憂「ん……」ぱちっ
憂「おはよ純ちゃん……」
純「お、おはよ憂……」ドキドキ
憂「どしたの?」
純「いやぁ、朝目が覚めたら視界一面肌色と淡いピンク色だったらそりゃ誰だってびっくりするよね」
憂「?」
純「そういや今日ってなんでおやすみなんだっけ?」
憂「えっと、学校側の手違いで一日登校日を多く作っちゃったから、調整のための休みなんだってさ」
純「ふーん。ラッキーなようなそうじゃないような」
憂「結局休みは増えてないわけだしねー」
純「まぁでも、月曜の朝にこんなにのんびりできるなんて、最高だね」
憂「あ」
憂「三連休の宿題わすれてた……」
純「あ……やば」
純「連休だからってなんで宿題出すのよ……あの数学教師はもう……」
憂「しかたないよ、ほら、いっしょに手分けしてやろ?」
純「うん……」
憂「プリント三枚分だし、協力すればすぐだよ」
純「そうだね、憂がいれば楽勝だし」
憂「そんなことないよ……この範囲始まったばかりで苦手だし」
純「憂の"苦手"は信用できない。信頼してるけど」
純「……憂、ちょっと」
憂「なに?」カリカリ
純「ここの問題わかんないんだけど……」
憂「んー……これは、余弦定理使うんじゃないかな?ここの平方を求めて……」
純「あっ、なるほどなるほど……さすが憂」
憂「ここは復習してたからねー」
純「復習……わたしなんて普段テスト前にしか勉強しないよ、えらいえらい」
憂「だめだよ?ちゃんと勉強しなきゃ」
純「はぁ、なんかこうしてると、受験のときを思い出すなー」
憂「そういえば、放課後よくいっしょに勉強してたよね」
純「憂がいなかったら絶対受かってなかったよ」
憂「純ちゃん、けっこうギリギリだったもんね」
純「今思えば奇跡的な成績の上がり方だったね……いやぁ、あの時はほんとにありがとね」
憂「ううん、純ちゃんが受かってくれてすごく嬉しかったし」
純「……憂はほんっとに良い子だね、わたしが男だったら惚れてるよ、確実に」
憂「ごめんなさい」
純「ふられた?!」
憂「お姉ちゃん一筋だしね」
純「あぁ……、嫉妬しちゃうなー」
憂「あはは、ほら、手動かさなきゃ、宿題終わんないよ?」カリカリ
純「はい……」カリカリ
純「……でもまぁ」カリカリ
憂「?」カリカリ
純「男だったら桜ヶ丘これなかったわけ、だし」カリカリ
憂「うん」カリカリ
純「高校でも憂といっしょになれて、よかったよ」
憂「……そっか」カリカリ
純「これからも、よろしくね、憂」カリカリ
憂「うん、よろしく、純ちゃん」
純「あー、終わったー!」
憂「あっという間にお昼になっちゃったね」
純「問題数多過ぎだよ……、ノート10ページぐらい使っちゃったじゃん」
憂「図形問題多かったしねー」
純「ほんとだよ全く、憂がいなかったら絶対投げてたね」
憂「あはは、……そういえば梓ちゃん、宿題忘れてないかな?」
純「憂のお姉ちゃんに教えてもらったりしてるかもね」
憂「梓ちゃんは勉強出来るし大丈夫じゃないかな……。お姉ちゃんが迷惑かけてないといいけど……」
純「あー、ありえる。例えばさ、」
純「あっずにゃーん」だきっ
憂「わっ」
純「みたいな?」
憂「みたいな。ふふっ」
純「それにしても、三連休ももう終わりかぁー……」
憂「あっという間だったねー」
純「だね、いやぁ、憂のお姉ちゃんが日々どんな羨ましい生活をしているかが垣間見えたよ」
憂「わたしも純ちゃんと居て、楽しかったよ」
純「嬉しいこといってくれるじゃん」
憂「えへへ、純ちゃんこそ」
純「これからどうする?どっかいく?」
憂「んー、最後の日くらいは、家でのんびりしようよ、ね?」
純「そだね、ゆっくりしよっか」
純「憂ー、しょうゆとってー」ジャッジャッ
憂「はーい」
純「そーい!」ジュワーッ
憂「純ちゃん上手だねー」
純「チャーハンは中学で極めたよっ、ほいっほいっ」ジャッジャッ
純「ういー、昨日余した食べるラー油いれてみよっか」ジャッジャッ
憂「……その考えには賛同できないよ」
純「中華だよ?合うって」
憂「昨日のもんじゃ焼きのせいで食べるラー油には良い思い出が無いんだよ……」
純「ちぇー……」
純憂「いただきます」
純「もぐっ。うむっ……」
憂「おいしーっ!お姉ちゃんにも食べさせてあげたいくらい!」
純「ふふん、ここに食べるラー油が入ってたら絶対もっとおいしくなってたね!」
憂「純ちゃんってあれでしょ、ドリンクバーとかで変なジュース作るの好きでしょ」
純「えっ、みんなやるよね?ふつう」
憂「ときどき純ちゃんの普通が怖いよ……」
純「いやいや、チョコカレー鍋を提案する憂のお姉ちゃんには敵わないって……」
憂「ごちそうさまー」
純「おそまつさまです」
憂「お昼も食べたし」
純「うん」
憂「……なにしよっか?」
純「そりゃあ」
純「のんびり?」
憂「じゃ、わたしの部屋いこっか」
純「そだね、宿題でつかれたし」
憂「一休みしよっか」
純「布団」
純「だぁーっ」ぼふっ
憂「ほこりたつよー?」
純「いいじゃんいいじゃん、布団最高ー」
憂「まぁ、いっか」
純「そう、つかれたしー、おなかいっぱいだしー……」
純「ぐぅ……」
憂「寝ちゃった……、わたしも寝よ……」
~~~~~
なかのけ!
梓「ん……」
唯「あ、あずにゃん起きた?」
梓「はい……おはよう、ございます……」
唯「もうこんにちはの時間だよ?」
梓「うそ……、ほんとだ……」
唯「あずにゃんの寝顔を見てると、朝なんて一瞬だねー」
梓「ずっと見てたんですか……起こしてくださいよ//」
唯「起きないあずにゃんが悪いよー」
ぐうぅう……
唯「シンクロしたね……」
梓「……起きてご飯作りましょうか……」
唯「最後の日ぐらいはわたしがご飯作るよ!」
梓「だいじょうぶなんですか?」
唯「いつも憂の料理姿を見てるからね!」シャッキン!
梓「包丁構えないでください」
唯「さぁ切り刻まれたい奴はどいつだー!」
梓「あぁぁ、危なっかしいなぁ……」
唯「……なにつくろう?」
梓「なに作れるんですか?」
唯「……卵焼きと目玉焼きとスクランブルエッグ……」
梓「……どれも包丁使わないじゃないですか……」
唯「だってういが包丁使わせてくれないんだもん」
梓「わたしだって使わせたくないです」
唯「そうやって過保護にして!」プンプン
梓「唯先輩は危なっかしくてほっとけないんです!……そんなところが、その、いいんですけど//」
唯「あずにゃんたら……//」
ぐぅうぅ……
梓「……早くご飯作りましょうか」
唯「うん……」
~~~~~~
ひらさわけ!
純「寝ちゃってた……」
憂「……んぅ…………」
純「もう起きて憂がとなりにいてもまったく驚かなくなっちゃったな……」
純「熟睡してるようだし」
純「イタズラしよう」ワキワキ
純「ここでのポイントは、もし起こしてしまった時の保身です」
純「あくまで自然に、そうなっちゃったんだよ、っていう演出が重要です」
純「まずは髪の毛でくすぐることにします」
純「天然パーマの正しい用途を見せてあげるよ……憂!」
そーっ
純「」モジャッ
憂「う、んぅ……」
純「」モジャモジャッ
憂「ふぁ……へぁ……」
純「あ」
憂「へくちっ!」
純「」ベタベタ…
憂「ずずっ……すぅ……」
純「憂め……」ごしごし
純「いやわたしが全面的に悪いけど」
純「次はどこを攻めようか」
純「胸……は犯罪だよね」
純「健全にほっぺだね」
純「つんつん」ツンツン
憂「ん……」
純「やわこいなぁ」ツンツン
純「むにょー」ムニョー
憂「ふが……」
純「ふ、「ふが」だって……ぷっくくく……」
憂「いひゃい……」ぱちっ
純「グガーッ」
憂「……純ちゃん」
純「グォーッ」
憂「えいっ」ムニョー
純「ふ、ふが……ごめんなさいぃ……」
純「……ていうかもう九時過ぎじゃん!」
憂「えっ、うそ!……あー……、寝過ごしちゃったね」
純「この分じゃ夜寝れないよ……」
憂「と、とりあえずご飯食べよっか?」
純「そだね……」
~~~~~~
純「ふー、ごちそうさまー」
憂「おそまつさまです♪」
純「これからどうする?……全然眠くないし」
憂「うーん……どうしよ」
純「無理やり寝てもいいけど……食って寝てばかりじゃ、太っちゃうし」
憂「ちょっとその辺、散歩してくる?」
純「おっ、いいねー、なんかいいねー」
純「夜の散歩って、いいよね」テクテク
憂「うん、静かで、いいよね」テクテク
純「いま、この街にはわたしたちしかいない!みたいな」
憂「普通に家に明かりついてるけどね」
純「まぁ、もっと大人の時間になったら、さ」
憂「あ、純ちゃん、満月だよ、ほら」
純「ほんとだ、まん……げ、つ……うぅっ……くっ……!」
憂「じゅ、純ちゃん!?どうしたの!?」
純「ウググ……うい……、わ、わたし……」ジリッ
憂「な、なに?!純ちゃん……?!」
純「狼男だったんだー!ぐおおー!!」がばーっ
憂「きゃあああっ!?」
ぺちーん!
憂「はぁっ……はぁっ……」
純「いたい……」ヒリヒリ
憂「あ、ごめん純ちゃん!だいじょうぶ?!」
純「はは、これもわたしが悪いから、だいじょうぶ」
憂「純ちゃん、もう「実はわたし……」シリーズやめなよ……」
純「ついちょっかいかけたくなってさ……ごめんごめん」
純「あー……」テクテク
憂「うん……」テクテク
純「やっぱ散歩いいね」
憂「だねー」
純「このまま中学までいっちゃおっか」
憂「あ、いいかも」
純「この辺もさ、良く二人で通ったよね」
憂「三年生になってからは、よく一緒に下校してたからね」
純「わたしね」
憂「うん?」
純「先輩たち……、憂のお姉ちゃんたちが中学卒業して、嬉しかったよ」
憂「なんで?」
純「だってさ、憂と一緒に居る時間増えたし」
憂「確かに、そうかも」
純「ずっとさ、唯先輩のこと羨ましいって思ってたよ」
憂「そうなの?」
純「そうなの!」
憂「なんか照れちゃうな……」
純「……でも、今は違うかな」
憂「?」
純「憂はわたしの、大事な友達だからさ」
憂「……うん」
純「だからその、うん」
純「あぁもう、言ってて恥ずかしくなってきた……///」
憂「あはは……ありがと」
純「中学の前まで、ついたね」
憂「うん」
純「まだ二年もたってないのに、懐かしいなー」
憂「ここを毎朝、先生に挨拶して、学校に入ってったんだよね」
純「うん」
ひゅうううー……
純「うぅ、さむっ……」
憂「手でもつなごっか」
純「ん……」
ぎゅっ
純「夜は寒いねー」
憂「もう暦の上では夏なのにね」
純「……夏は夜」
憂「あ、それ懐かしいね!」
純「暗唱させられたっけ、いえる?」
憂「夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。だっけ」
純「おぉぉ、最後のほうとか覚えてなかったよ」
憂「今日はまさに月の頃はさらなり、だね」
純「満月だしねー」
憂「蛍は……見たことないや」
純「あ、わたし見たことあるよ」
憂「へえ、きれい?」
純「うん、なんていうか、不思議な感じ。田舎に蛍の見れるとこがあってね」
憂「いいなー」
純「そのうち連れてってあげるよ、今年の夏にでもさ」
憂「ほんと?」
純「ほんと」
しと……しと……
純「あれ、雨だ」
憂「え?ふってる?」
純「うん、微妙に」
憂「ほんとだ……」
純「ちょっと雨宿りしていこうか」
憂「そこまで枕草子に忠実じゃなくていいよう……」
純「うわさをすれば、なんとやら……ってこういうときに使わないか」
ざーーーーーー
純「なかなか止まないね」
憂「このまま朝が着たら、どうしよう、登校して来た後輩たちに変な目で見られちゃうよ……」
純「女子高生が二人、手を繋ぎながらぽけーっとしてるんだもんね……」
純「……もう、濡れてかえろっか?」
憂「走って、帰っちゃおっか」
純「おっ、良いねぇ、いっちゃいますか」
憂「まだお風呂も入ってないし、思いっきり濡れちゃってもいいよね」
純「そうそう、思いっきり濡れちゃってもいいよ」
ざーーーーーー
たったったった
純「いやー!雨の中を!……全力疾走なんて!……はぁっ、青春、だね!」
憂「純ちゃんもうぐだぐだじゃん!」
純「もう若く、ないかも……はぁっ、はぁっ……!」
憂「早くしなきゃ、びしょびしょになるよっ!」
純「もう、びしょびしょでいい……はぁっ……つかれた……さきいってて……」
憂「……」きゅっ
純「手、もう離して良いよ、はは、体も、あったまったし」
憂「……離したくないよ、それなら一緒にびしょびしょになるほうがましだよ」
純「う、憂……はぁっ、はぁっ……」
純「…………!」ぐいっ
憂「きゃあっ!ちょっと純ちゃん!?」
ざーーーーーーー
たったったったっ
――――
――
ひらさわけ!
純「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
憂「はぁ、はぁ、じゅ、純ちゃん、無理して走らなくてもよかったんだよ?」
純「あれだよ、わたしのせいで憂に風邪引かせたくないし、ね」
憂「別にそれくらい……とにかく、早くお風呂はいろ?」
純「うん……」
純「って」
憂「どしたの?」ぬぎぬぎ
純「(ラスボスと唐突にエンカウント!)」
~~~~~~
純「びばのんのん」かぽーん
~~~~~~
純「いい おゆ だったね」
憂「残り湯だったけどね」
純「はやく ねよう」
憂「何で片言なの?」
純「なんでも ないよ うい」
飛ばした・・・だと・・・?
244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:48:21.32:wQmnEXX10おい!お風呂シーンはどうなってんだ!!
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:59:06.77:lPwWqqJZ0かよう!
純「中途半端に寝たせいで眠いー……」テクテク
憂「でも、風邪も引いてないし、よかったね!」
純「あ、あそこにいるの梓じゃない?」
憂「お姉ちゃんもいる……って、お泊りしてたんだから当たり前だよね」
純「……なんであの二人、手つないでんの?」
憂「て、手ぐらい繋ぐよ、ふつう、わたしたちだって昨日繋いでたじゃない」
純「いや、あの異様なオーラは……」
憂「異様なオーラとか言わないでよぉ……!」
唯「あ、ういー!純ちゃーん!おはよぉー!」ブンブン
梓「お、おはよ、ふたりとも」
憂「おはようお姉ちゃん、梓ちゃん」
純「おはようございます」
唯「あのねぇ、二人とも、わたしとあずにゃんnもがっ」
梓「ちょ、ちょっと唯先輩は黙っててくださいっ!わ、わたしから話しますから!」
純「……こ、これは……アレ、だよね……」
憂「うぅ、純ちゃあん……」
きょうしつ!
梓「と、いうわけで……」
憂「き、聞きたくないようー……!」ぎゅーっ
純「よしよし……」
梓「唯先輩と付き合うことになりました……///」
憂「お、お姉ちゃんが……取られちゃったぁ……」ビエエ
純「この泥棒猫!」ずびしっ
梓「ひどっ?!」
きーんこーんかーんこーん……
純「あ、授業始まっちゃう。またね」
憂「あぁ……おねえちゃあん……」ヨロヨロ…
梓「数学だっけ、準備しなきゃ」
ガラッ
先生「よーし宿題集めるぞー」
梓「」
梓「えっ、しゅくだ……純!?」
純「うん、プリント三枚」ヒラヒラ
梓「完っ全に忘れてたぁあぁああ……!!!」
純「あはは、自業自得だね」
ほうかご!
憂「あーあ……お姉ちゃんと梓ちゃん、三連休の間に……」
純「まぁあの二人だし……、祝福してあげようよ、友達としてさ」
憂「うん……そうだね」
純「……わたし、一人っ子だからさ、よくわかんないんだけど」
憂「うん」
純「平沢姉妹は、なんていうかいつまでもきっと仲良しだよ、だから梓に取られたなんていわないでさ、前向きに考えようよ」
憂「……そうだよね、いいお姉ちゃん離れのタイミングなのかも」
純「まぁ、寂しくなったらいつでもわたしがいるからさ!どんと胸に飛び込んでおいでよ!」
憂「うん、純ちゃんありがとう!」だきっ
純「おーよしよし」
和「あら?憂に、鈴木さんじゃない」
純「あ、こんにちは!……あれ?うい?」
憂「わ、和ちゃん!」がばっ
純「……あー……」ヒュウウウ・・・
和「あらあら。憂、唯と梓ちゃんが付き合い始めたって……その様子じゃ知ってるみたいね……」
憂「うん、和ちゃん、寂しいよう……」
和「だいじょうぶよ、唯は憂を蔑ろにしたりなんかしないわ」
憂「そ、そうだよね!和ちゃんありがとう!」ぎゅうーっ
純「あ、あの……」
憂「和ちゃあーん……!」
純「和先輩が羨ましい!!!」
おわり!
乙!
ニヤニヤしっぱなしだったぜ!
265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:20:48.93:lPwWqqJZ0ニヤニヤしっぱなしだったぜ!
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:22:43.06:pWjgieOW0
いいオチだ
和ませてもらったよ
271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:24:19.92:fHT2JiH40和ませてもらったよ
素晴らしい
おつ!!
273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 22:29:07.07:DsrX3VNO0おつ!!
乙
2年生組の絡み堪らん
2年生組の絡み堪らん
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