- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 13:04:30.49:VvMFstjr0
女「殺させてもらうぜ」
男「今日は銃殺するつもりなのか」
女「そうだよ」
男「本物の銃初めて見た。ちょっと触らせて」
女「いいよ。かっこいいでしょ。高かったんだよ?」
男「とりあえずこれは警察に届けるからな」
女「えー、私逮捕されちゃうよ!」
男「今日は殺さないって約束してくれたら届けるのやめる」
女「仕方ないなー。じゃあ明日殺すね?」
男「いいよ」

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6:1:2010/12/27(月) 13:14:16.50:dVnnZa61O
女「今日は首絞めるよ」
男「紐は?」
女「今からホームセンターに買いに行く。男も一緒に行こうよ」
男「遠慮するに決まってるだろ」
女「えー、遠慮しないでよー」
男「無茶言うな」
8:1:2010/12/27(月) 13:29:30.81:dVnnZa61O
女「今日は刺し殺すよ」
男「ナイフは?」
女「今日もホームセンターに買いに行こうよと思うんだけどさ、お金がないの」
男「どうするんだよ」
女「お金かして下さいお願いします」
男「お断りします」
9:1:2010/12/27(月) 13:35:54.20:dVnnZa61O
女「お弁当作って来たよ」
男「マジか」
女「私の気持ちと毒が目一杯入ってるよ」
男「パン買ってくる」
11:1:2010/12/27(月) 13:45:20.36:dVnnZa61O
女「おはよう男」
男「さようなら女」
女「ちょ、ちょっとなんで逃げるの!」
男「今日も殺しに来たんだろ?」
女「よくわかったね。だから逃げないでよ」
男「さようなら女」
女「逃げないでってばー!」
12:1:2010/12/27(月) 13:56:37.21:dVnnZa61O
2:00
女「こんばんは男、起きて起きて」
男「なんで俺の部屋にいるんだよ。ていうか、今何時だかわかってんのか?」
女「わかってるよ。今日は男が寝てる隙をついて殺すことにしたんだよ」
男「良い作戦だな」
女「えへへ、そうでしょ?」
男「起こしちゃあダメだったな」
女「た、確かに。男早く寝て!」
男「嫌だよ」
女「えー」
男「もう寝れないからUNOしようぜ」
女「絶対勝つからね!」
17:1:2010/12/27(月) 14:10:58.62:dVnnZa61O
男「電話かかってきた」
?「おい男、私はお前を誘拐する者だ。早急に5000円を用意しろ。さもなくば貴様の命はないぞ」
男「なんで5000円なんだよ女。普通5000万円とかだろ」
?「わ、私は女ではない!そもそも、ホームセンターでナイフを買うのに5000万円もいらないだろう!」
男「やっぱり女じゃねーか」
21:1:2010/12/27(月) 14:35:48.69:dVnnZa61O
女「すいませんでした」
先生「すいませんでしたじゃないよ。なんで包丁なんか持って来たの!!!」
女「そ、それは、男を殺すために……………」
先生「男を殺す!?殺人ってことか!?」
女「すいませんでした!」
先生「いえ、仕方ないけれど警察に通報させてもらいます!!!」
男「待って下さい!」
女&先生「!!!!」
男「女はただいつもどうり俺を殺そうとしただけなんです!」
先生「えっ、い、いつも………どうり…………???」
男「女がいつか包丁を持って来ることは俺も予想していました。それなのに女に何も注意しなかった俺が悪いんです!」
先生「あ、あの、つまりどういうこと…………」
男「女を見逃して下さい!」
先生「えっ、あっ、うん、わ、わかった…………(いや、何納得してるのよ私…………)」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 14:55:54.34:dVnnZa61O
女「男、昨日は本当にありがとう」
男「今日はいつもより落ち着いてるな」
女「今日はね、あるものを持って来たんだよ。男が昨日私のこと弁護してくれたお礼にこれを作って来たんだよ!」
男「なんだよこの紙包み。あやしすぎるんだが」
女「あやしくないよ!あけてみて」
男「爆弾とかなんじゃ…………」
女「違うってば!」
男「じゃあ何なの?」
女「あけてからのお楽しみだよ!」
男「…………まあ、家であけるわ…………。じゃ、じゃあなー!また明日ー!」
女「ま、待ってよー!普通のマフラーだからー!」
26:1:2010/12/27(月) 15:10:07.78:dVnnZa61O
女「寒い」
男「寒くない」
女「なんで?寒くないってことは凍死しないってこと?」
男「そうだな。ついでに言えば寒くないのはマフラーのおかげだ。女ありがとう」
女「えへへー」
27:1:2010/12/27(月) 15:23:59.71:dVnnZa61O
先生「絶対におかしい」
男「おかしくないですよ」
先生「むしろどこがおかしくないの!毎日殺人未遂起こしてる女さんもそれを普通だと思ってるあなたもおかしいです!ちゃんと説明しなさい!」
男「女のこと好きだからです」
先生「えっ、あっ、そうなの?」
男「女には内緒ですよ?」
先生「わ、わかりました……………(いや、だからなんで納得してるのよ私)」
28:1:2010/12/27(月) 15:45:27.51:dVnnZa61O
女「はっぴぃ」
男「にゅう」
女「イヤー」
男「なんでにゃあじゃないんだ」
女「これから死ぬ男がそれを知る必要はないよ。でも人生でたった一回しかない最期だから教えてあげる。1月1日だからだよ」
男「割と予想通りだった」
女「一富士二鷹三茄子。新年初夢初笑い初殺し」
男「最後のやつはいらない。ていうか、めっちゃ美味しいみかんが家にあるんだが」
女「食べる!」
男「一緒に食べようぜ」
女「うん!」
30:1:2010/12/27(月) 15:54:26.22:dVnnZa61O
女「電話だ。もしもし?あっ、お久しぶりです。…………はい…………はい…………はい…わかりました」
男「誰だったの?」
女「依頼者さんだよ」
男「何の?」
女「男殺しの」
男「!!!!!」
31:1:2010/12/27(月) 16:04:21.31:dVnnZa61O
女「いや、私殺し屋でしょ?だから依頼者ともちょくちょく電話で連絡取り合って…………」
男「ちょっと待て女、お前殺し屋だったのか?」
女「あれ?行ってなかったっけ?ていうか、殺し屋でもない限り殺しなんて普通しないでしょ?」
男「まあ、確かに」
女「まあ、何故か一人も殺せたことないから依頼もどんどん減っていったんだけどね」
男「殺し屋になれたことが驚きだよ」
32:1:2010/12/27(月) 16:11:54.44:dVnnZa61O
女「依頼者の人がね、私には全く期待してないけどせめてもうちょっと男を恐怖に陥れようと努力するくらいのことはしなさいって」
男「依頼者に期待されてないのかよ」
女「男、今度肝試し行こうよ!」
男「なんで?冬だぞ」
女「男を恐怖に陥れるんだぜ」
男「幽霊に頼ろうとするな」
33:1:2010/12/27(月) 16:33:30.60:dVnnZa61O
男「本当に肝試しするとことになるとはな。不気味な廃墟だな」
女「…………………」
男「女、怖いのか?」
女「こ、怖くないよ!殺し屋が幽霊なんか怖いわけないよ!懐中電灯もいらないよ!」
男「じゃあなんで懐中電灯持ってきてるんだよ」
女「こ、これは男を殴り殺すために…………」
男「無理するなよ」
女「仕方ないでしょ!依頼者さん私があんまりにも男殺せないから一回適当な理由付けて私のこと通報しようとしたらしいんだよ?」
男「やっぱり無理してるのか」
女「してないよ!」
35:1:2010/12/27(月) 17:12:22.43:VvMFstjr0
女「やっぱりかえろうよ………」
男「女がさそったんだろうが」
女「そうだけど……」
男「懐中電灯で俺を殴り殺すんじゃなかったのか」
女「今男殺したら一人ぼっちになっちゃうよ!」
男「怖くないんじゃなかったのか」
女「ちょ、ちょっと不安なだけだよ………」
男「あ、なんか今人影が見えた気がした」
女「えっ!?どどどどどどどこ!?!?」
男「落ち着けよ」
36:1:2010/12/27(月) 17:28:45.12:VvMFstjr0
女「…………男、あのさ、ちょっと、お願いがあるの……」
男「何?」
女「……手、つないでもいい?」
男「……やっぱり怖いのか」
女「ち、ちがうよ!………男のこと逃がさないためだよ」
男「今日は殺さないんじゃなかったのか?」
女「そ、それは………」
男「さっさと手つなごうぜ」
女「!!」
男「………あ、それと、さっき人影が見えたって言ったけど、あれ本当だから」
女「さっさとかえろうよこんなところ!」
男「ああ、そうだな……手つないでかえろうぜ……」
38:1:2010/12/27(月) 18:07:46.52:dVnnZa61O
男「それにしても、依頼者さんに通報されなくて良かったな」
女「うん、なんか通報しようとしたらちょっと邪魔が入ったらしいよ?」
男「邪魔?ていうか、女は依頼者さんが誰なのか知らないのか?」
女「うん」
男「そもそも、なんで俺殺されないといけないわけ?それも知らないのか?」
女「あっ、それは聞いたよ。でも忘れちゃったんだよ」
男「もう殺し屋失格じゃね?」
41:1:2010/12/27(月) 18:39:37.72:VvMFstjr0
女「男、今日はバレンタインだね」
男「そうだな」
女「男にチョコレートあげる」
男「もらいたい………しかしもらう勇気がない」
女「毒は入ってないよ」
男「どうしても信じきれない。ていうか、毒入ってないのもそれはそれで殺し屋としてどうかと思うぞ」
女「本命チョコに毒入れるほどバカじゃないよ」
男「えっ?」
女「あっ、い、今のは男に毒入りチョコ食べさせるための嘘だから!早く食べてよ!」
男「食べるわけないだろ」
女「毒なんて入ってないよ!」
男「言ってることが矛盾してるぞ」
44:1:2010/12/27(月) 19:04:07.62:VvMFstjr0
女「あっ、そういえば依頼者がなんで男のこと殺したいのか思い出したよ」
男「今すぐ教えろ」
女「なんかね、依頼者はSなんだけど自分で人をいためつける勇気がないから私が男を殺してるところが見たいらしいよ?」
男「俺ってもしかしてすごくくだらない事件に巻き込まれてるのか……?」
先生「なんの話か知らないけど、何かをすぐにくだらないことだときめつけるのは良くないわ」
女「先生こんにちは」
先生「あなたも、依頼を受けたのならちゃんとこなしなさいよ?何の依頼か知らないけど」
女「わかりました。男、あそこに地雷仕掛けといたから踏んで来て」
男「嫌だ」
女「えー」
46:1:2010/12/27(月) 19:33:52.76:dVnnZa61O
依頼者「男くんを殺せないだけならまだしも、男くんと仲良くなるなんて」
依頼者「ていうか男は女さんのこと好きになっちゃってるし…………」
依頼者「まあ、最初から女さんには期待してなかったけどまさかここまで殺し屋としての素質がないとは……………」
依頼者「まあ、自分で人をいためつける勇気がない私が間違ってるんだろうな………」
依頼者「………いや、だからなんで納得しちゃってるのよ私」
49:1:2010/12/27(月) 19:46:36.23:dVnnZa61O
先生「…………まあ、いっか」
男「先生こんにちは」
先生「ああ、男くん」
男「なんか考えこんでたみたいですね」
先生「別に、すごくくだらないことよ」
男「くだらないかどうかは簡単に決めない方がいいんじゃないですか?」
先生「…………そうね。でも、どう考えてもくだらない悩みだから、気にしないでね。ただ私に勇気があれば解決できることだもの」
男「そうですか」
先生「…………男くんにとっての私ってどういう印象?」
男「なんですかいきなり。そうですね…………割と真面目、割とかわいい、割とMっぽい」
先生「Mっぽい?」
50:1:2010/12/27(月) 20:10:08.79:dVnnZa61O
男「そうですね。なんかそんな気がします。あ、それと先生はすぐ人の言ってることに納得しちゃう人のような気がします」
先生「……………」
男「あんまり自分に自信が無いんじゃないですか?」
先生「……………結構はっきり言うのね」
男「でもそれって悪いことじゃないですよ?」
先生「……………でも、自分の意見をちゃんと持つことが出来ないなんて、教師として失格よ」
男「……………」
55:1:2010/12/27(月) 20:39:03.29:dVnnZa61O
男「……………いろんな観点から物を見られる良い先生ですよ」
先生「男くんはなんでもポジティブに言い換えられるのね。でも、男くんにそう言われたら、そんな気がしてきちゃった」
男「やっぱり人の意見にすぐ納得しちゃう人ですね」
先生「でも、それって悪いことじゃないんでしょ?」
男「そうですよ」
先生「……………やっぱりくだらない悩みだったみたい。自分の意見をちゃんと持たなきゃいけないとか、自分に自信が無いとか」
男「だから攻撃的なSに憧れてたこととか?」
先生「…………なんの話?」
男「なんでもないです」
先生「………そう」
57:1:2010/12/27(月) 20:56:49.68:dVnnZa61O
女「男よ男、男さん。世界で一番かわいいのだーれ?」
男「それはあなた様でございます女さん」
女「世界一かわいいのは」
男「女さんでございます」
女「世界一かわいい」
男「女さん」
女「えへへー」
男「気は済んだか?」
女「うん!それでは男さん。この12時になると爆発するガラスの靴をはきなさい」
男「それは別のおとぎ話だ」
58:1:2010/12/27(月) 21:04:22.35:dVnnZa61O
女「昨日依頼者さんから電話来たよ」
男「なんて言ってた?」
女「なんかね、依頼者さん実はSじゃなかったんだって」
男「そうか、じゃあもう俺のこと殺さなくてもいいな」
女「でも見ていて面白いから殺しは続行してくれって」
男「……………あの人実はSなのかもな………」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/27(月) 21:10:10.31:sVQNorIb0
女「男、カボチャの馬車を用意したよ」
男「なんに使うんだよ」
女「私が乗る。そして男に激突する」
男「普通の車とかで良かっただろそれ」
女「私は世界一かわいい女さん。あなたは人魚姫」
男「だからおとぎ話が全然違うんだってば」
63:1:2010/12/27(月) 21:57:24.38:dVnnZa61O
女「桃太郎や、ちょっとこっちきんさい」
男「桃太郎って誰だ。もしかして俺のことか」
女「とりあえず鬼ヶ島行きなさい。そして鬼に殺されてきなさい」
男「鬼ヶ島の場所知らない」
女「………………」
男「………吉備団子食べる?」
女「食べる!」
64:1:2010/12/27(月) 22:30:41.29:dVnnZa61O
先生「コンタクトを落としてしまった。男くん知らない?」
男「知らないです。ていうか、そんな小さい物知るわけないですよ。眼鏡にすればなくさないんじゃないですか?」
先生「男くんは眼鏡萌えなの?」
男「なんでそうなるんですか」
先生「なんとなく」
男「眼鏡は嫌いじゃないですけど」
先生「わかった。明日からは眼鏡で君たちを見ることにするよ」
男「すぐ人の意見に流されますね。でも、以前よりも自信があるように見えますよ?」
先生「そう?」
66:1:2010/12/27(月) 22:49:32.95:dVnnZa61O
占い師「私は天才占い師。あなたの未来を無料で見てあげよう」
男「ありがとうございます」
占い師「あなたは今後絶対に幸せになれませんね。今すぐ死ぬことをおすすめします」
男「好きな人がいるので無理です」
占い師「!?だ、誰ですかそれは」
男「占い師なら占いで当てられるでしょう?」
占い師「い、良いから言いなさい!」
男「あ、そろそろ学校行きますね」
占い師「あっ、ちょっ、待って………………本当に好きな人いるのかな…………?」
71:1:2010/12/27(月) 22:59:12.57:dVnnZa61O
男「今朝変な占い師に会った」
女「へ、へー。どんなこと言われたの?」
男「今すぐ死になさいだって」
女「死ぬの?」
男「死ぬわけないだろ。それにしても、あの占い師の声どっかできいたことあるんだよなー」
女「き、気のせいだよ」
男「むしろいつもきいてるような………」
女「あー、そういえば今日は天気がいいねー!空気もおいしい!空気がブドウ糖の味!」
男「落ち着けよ」
75:1:2010/12/27(月) 23:25:30.96:dVnnZa61O
女「今日の午前2時、踏切に望遠鏡を担いで来るから男も来て」
男「天体観測か」
女「見えないものを見たい時は望遠鏡を覗きこんだら良いらしいからね」
男「普通に遠くの星が見えるだけだろ。ていうか、何が見たいんだよ」
女「………………男の好きな人」
男「…………夜空ほど遠くにはいないんじゃないかな」
79:1:2010/12/28(火) 00:06:18.07:NwOqAZd8O
先生「皆さん今度の文化祭で何をしたいか行って下さい」
女「演劇!シンデレラ!」
男「女おとぎ話大好きだな」
女「私は自称世界で一番美しい女の役ね!」
男「だからそれは別のおとぎ話だ」
女「えっ?じゃあ声がなくなった魔女が男に毒リンゴを食べさせるシーンは…………」
男「いろいろまざりすぎだろ」
女「えっ?じゃあ、角砂糖を献上せよってセリフは…………」
男「そんなセリフはきいたこともない」
先生「お化け屋敷にします」
85:1:2010/12/28(火) 01:09:58.56:NwOqAZd8O
女「先生!なんでお化け屋敷なんですか!」
先生「お化け屋敷が好きだから」
女「私はシンデレラの方が好きです!ていうか、私の配役『幽霊っぽいゾンビ』ってなんですか!」
先生「まあまあ落ち着いて女さん。このお化け屋敷の舞台設定はシンデレラ城の廃墟よ」
女「わーい!」
男「それで良いのか」
86:1:2010/12/28(火) 01:35:05.64:NwOqAZd8O
女「男の配役は何?」
男「えーと、『ぬりかべ』」
女「面白そうだね」
男「ずっと立ってるだけだからセリフもないしヒマだよ。女はなんかセリフあるのか?」
女「アドリブで適当に言えば良いらしいよ」
男「なんか考えたのか?」
女「うーらめしーやー…………この先にいるぬりかべを殺した者には褒美をやろう……………」
男「女のせいでぬりかべあんまりヒマじゃなくなるかもな」
87:1:2010/12/28(火) 02:00:06.09:NwOqAZd8O
女「望遠鏡担いでくるの忘れちゃった」
男「俺も忘れたからお互い様だな」
女「どっちにしても割と曇ってからあんまり星見えないよ」
男「夜の踏切はなかなか怖いな。ここってこの前行った廃墟の近くだし」
女「なんかする事ないね…………」
男「…………………」
88:1:2010/12/28(火) 02:02:10.69:NwOqAZd8O
男「……………あっ、人影」
女「!?どどどどどどこ!?!?!?」
先生「落ち着いて。私よ」
女「先生!?」
90:1:2010/12/28(火) 02:24:12.17:NwOqAZd8O
先生「望遠鏡を担いで来たのは私だけ?」
女「なんで先生も来てるんですか?」
先生「あなた達を見るのが楽しいからよ」
男「今日は出来れば星を見てください」
先生「そうね。女さんも男くんばっかり見てないで星を見なさいって」
女「べ、別に男なんて見てないです!わ、わー、ほ、星綺麗だなー……って、そういえば曇ってるから星あんまり見えないのか……」
先生「雨が降らなかっただけましだったわね」
女「やることないね。男を殺す道具もないし…………」
先生「…………道具もないし殺す気もないでしょ?」
女「!?」
男「…………………あっ、ちょっと星見えた」
91:1:2010/12/28(火) 02:39:40.23:NwOqAZd8O
女「せ、先生何言ってるんですか?」
先生「あら?私の言ってること、間違ってる?あなた全然彼のこと殺せないじゃない?」
女「…………もしかして依頼者さんって…………」
先生「あなたに彼を殺す気があるならさすがにここまで失敗しないんじゃない?殺す気が無いから成功しないのよ」
女「そ、それは…………」
男「…………割と晴れてきたな」
93:1:2010/12/28(火) 02:54:09.58:NwOqAZd8O
先生「男くんのこと、好きなんでしょ?」
女「!?そ、そんなわけないですよ!お、男なんて別に全然好きじゃないし別に全然興味もないし別に全然殺す気もないし……………」
先生「殺す気ないのね?」
女「あっ、そ、それは、その…………」
先生「好きなんでしょ?」
女「…………………」
男「…………………あっ、流れ星」
95:1:2010/12/28(火) 03:36:54.30:NwOqAZd8O
女「……あのさ男」
男「何?」
女「私ね、前から、男に言えなかったことがあってさ……」
男「………奇遇だな。俺も女に言えてないことがある」
女「……私ね、男のこと、実は………そんなに殺す気が無くてね……それで……」
男「俺は全く女に殺される気はなかったぞ。女とずっと一緒にいたかったし」
女「………えっ……男…今、なんて言ったの?」
男「………女のことが大好きだって言ったんだよ」
女「……す……好き?……私のことが……?」
96:1:2010/12/28(火) 03:49:22.00:NwOqAZd8O
男「女より好きな奴はいないって断言出来るよ」
女「………え、えっと、わ、私も男のことが…………」
男「あっ、雨降ってきた」
先生「望遠鏡が濡れてしまう。早く帰らないとね」
女「…………あっ、あの、だから、私も、男のことが…………」
先生「あっ、女さん。ひとつ言い忘れててた」
女「……?」
先生「女さんに男を殺す気はないみたいだけど、殺しは継続してもらうからね」
女「!!」
98:1:2010/12/28(火) 04:05:23.17:NwOqAZd8O
女「ど、どうしてですか!」
先生「前にも言ったでしょ?あなた達を見てると面白いからよ」
女「そ、そんな………先生ドS!!!」
先生「そう?自分じゃあMだと思ってたんだけど。まあドSなのかもね」
男「………相変わらず人の意見にすぐ納得しますね」
先生「でも、悪いことじゃないんでしょ?」
男「ええ、良いですよ。とても」
女「全然良くないよ!どうしてまだ殺し継続しなきゃなんないの!」
先生「大丈夫よ。女さん、殺し屋の素質0だから」
女「そ、そっか!」
男「それで良いのか」
99:1:2010/12/28(火) 04:24:26.22:NwOqAZd8O
先生「君達が傘を持ってきてないだろうと思って傘を2本持って来たんだけど、冷静に考えたら3本必要ね。どうしようかしら?」
男「…………相合い傘しかないですね」
先生「じゃあ君達2人で相合い傘しなよ」
男「………幽霊っぽいゾンビとぬりかべの相合い傘ですか」
先生「シンデレラと王子様でしょ?」
男「…………そうですか」
102:1:2010/12/28(火) 04:42:19.78:NwOqAZd8O
女「あっ、傘に雷落ちてきたら男死ぬね!」
男「一緒に女も死んじまうぞ」
女「あっ、そっか」
男「本当に殺し屋の素質0だな」
女「殺し方はまだまだあるんだからね!油断して死んじゃだめだよ?」
男「女が生きてる限りは死ねないから大丈夫だ」
女「本当に?」
男「ああ」
女「じゃあ明日一緒にホームセンターにナイフ買いに行こうよ!」
男「遠慮しとく」
END
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 04:42:53.64:SAobW6Dz0
女「今日は首絞めるよ」
男「紐は?」
女「今からホームセンターに買いに行く。男も一緒に行こうよ」
男「遠慮するに決まってるだろ」
女「えー、遠慮しないでよー」
男「無茶言うな」
女「今日は刺し殺すよ」
男「ナイフは?」
女「今日もホームセンターに買いに行こうよと思うんだけどさ、お金がないの」
男「どうするんだよ」
女「お金かして下さいお願いします」
男「お断りします」
女「お弁当作って来たよ」
男「マジか」
女「私の気持ちと毒が目一杯入ってるよ」
男「パン買ってくる」
女「おはよう男」
男「さようなら女」
女「ちょ、ちょっとなんで逃げるの!」
男「今日も殺しに来たんだろ?」
女「よくわかったね。だから逃げないでよ」
男「さようなら女」
女「逃げないでってばー!」
2:00
女「こんばんは男、起きて起きて」
男「なんで俺の部屋にいるんだよ。ていうか、今何時だかわかってんのか?」
女「わかってるよ。今日は男が寝てる隙をついて殺すことにしたんだよ」
男「良い作戦だな」
女「えへへ、そうでしょ?」
男「起こしちゃあダメだったな」
女「た、確かに。男早く寝て!」
男「嫌だよ」
女「えー」
男「もう寝れないからUNOしようぜ」
女「絶対勝つからね!」
男「電話かかってきた」
?「おい男、私はお前を誘拐する者だ。早急に5000円を用意しろ。さもなくば貴様の命はないぞ」
男「なんで5000円なんだよ女。普通5000万円とかだろ」
?「わ、私は女ではない!そもそも、ホームセンターでナイフを買うのに5000万円もいらないだろう!」
男「やっぱり女じゃねーか」
女「すいませんでした」
先生「すいませんでしたじゃないよ。なんで包丁なんか持って来たの!!!」
女「そ、それは、男を殺すために……………」
先生「男を殺す!?殺人ってことか!?」
女「すいませんでした!」
先生「いえ、仕方ないけれど警察に通報させてもらいます!!!」
男「待って下さい!」
女&先生「!!!!」
男「女はただいつもどうり俺を殺そうとしただけなんです!」
先生「えっ、い、いつも………どうり…………???」
男「女がいつか包丁を持って来ることは俺も予想していました。それなのに女に何も注意しなかった俺が悪いんです!」
先生「あ、あの、つまりどういうこと…………」
男「女を見逃して下さい!」
先生「えっ、あっ、うん、わ、わかった…………(いや、何納得してるのよ私…………)」
女「男、昨日は本当にありがとう」
男「今日はいつもより落ち着いてるな」
女「今日はね、あるものを持って来たんだよ。男が昨日私のこと弁護してくれたお礼にこれを作って来たんだよ!」
男「なんだよこの紙包み。あやしすぎるんだが」
女「あやしくないよ!あけてみて」
男「爆弾とかなんじゃ…………」
女「違うってば!」
男「じゃあ何なの?」
女「あけてからのお楽しみだよ!」
男「…………まあ、家であけるわ…………。じゃ、じゃあなー!また明日ー!」
女「ま、待ってよー!普通のマフラーだからー!」
女「寒い」
男「寒くない」
女「なんで?寒くないってことは凍死しないってこと?」
男「そうだな。ついでに言えば寒くないのはマフラーのおかげだ。女ありがとう」
女「えへへー」
先生「絶対におかしい」
男「おかしくないですよ」
先生「むしろどこがおかしくないの!毎日殺人未遂起こしてる女さんもそれを普通だと思ってるあなたもおかしいです!ちゃんと説明しなさい!」
男「女のこと好きだからです」
先生「えっ、あっ、そうなの?」
男「女には内緒ですよ?」
先生「わ、わかりました……………(いや、だからなんで納得してるのよ私)」
女「はっぴぃ」
男「にゅう」
女「イヤー」
男「なんでにゃあじゃないんだ」
女「これから死ぬ男がそれを知る必要はないよ。でも人生でたった一回しかない最期だから教えてあげる。1月1日だからだよ」
男「割と予想通りだった」
女「一富士二鷹三茄子。新年初夢初笑い初殺し」
男「最後のやつはいらない。ていうか、めっちゃ美味しいみかんが家にあるんだが」
女「食べる!」
男「一緒に食べようぜ」
女「うん!」
女「電話だ。もしもし?あっ、お久しぶりです。…………はい…………はい…………はい…わかりました」
男「誰だったの?」
女「依頼者さんだよ」
男「何の?」
女「男殺しの」
男「!!!!!」
女「いや、私殺し屋でしょ?だから依頼者ともちょくちょく電話で連絡取り合って…………」
男「ちょっと待て女、お前殺し屋だったのか?」
女「あれ?行ってなかったっけ?ていうか、殺し屋でもない限り殺しなんて普通しないでしょ?」
男「まあ、確かに」
女「まあ、何故か一人も殺せたことないから依頼もどんどん減っていったんだけどね」
男「殺し屋になれたことが驚きだよ」
女「依頼者の人がね、私には全く期待してないけどせめてもうちょっと男を恐怖に陥れようと努力するくらいのことはしなさいって」
男「依頼者に期待されてないのかよ」
女「男、今度肝試し行こうよ!」
男「なんで?冬だぞ」
女「男を恐怖に陥れるんだぜ」
男「幽霊に頼ろうとするな」
男「本当に肝試しするとことになるとはな。不気味な廃墟だな」
女「…………………」
男「女、怖いのか?」
女「こ、怖くないよ!殺し屋が幽霊なんか怖いわけないよ!懐中電灯もいらないよ!」
男「じゃあなんで懐中電灯持ってきてるんだよ」
女「こ、これは男を殴り殺すために…………」
男「無理するなよ」
女「仕方ないでしょ!依頼者さん私があんまりにも男殺せないから一回適当な理由付けて私のこと通報しようとしたらしいんだよ?」
男「やっぱり無理してるのか」
女「してないよ!」
女「やっぱりかえろうよ………」
男「女がさそったんだろうが」
女「そうだけど……」
男「懐中電灯で俺を殴り殺すんじゃなかったのか」
女「今男殺したら一人ぼっちになっちゃうよ!」
男「怖くないんじゃなかったのか」
女「ちょ、ちょっと不安なだけだよ………」
男「あ、なんか今人影が見えた気がした」
女「えっ!?どどどどどどどこ!?!?」
男「落ち着けよ」
女「…………男、あのさ、ちょっと、お願いがあるの……」
男「何?」
女「……手、つないでもいい?」
男「……やっぱり怖いのか」
女「ち、ちがうよ!………男のこと逃がさないためだよ」
男「今日は殺さないんじゃなかったのか?」
女「そ、それは………」
男「さっさと手つなごうぜ」
女「!!」
男「………あ、それと、さっき人影が見えたって言ったけど、あれ本当だから」
女「さっさとかえろうよこんなところ!」
男「ああ、そうだな……手つないでかえろうぜ……」
男「それにしても、依頼者さんに通報されなくて良かったな」
女「うん、なんか通報しようとしたらちょっと邪魔が入ったらしいよ?」
男「邪魔?ていうか、女は依頼者さんが誰なのか知らないのか?」
女「うん」
男「そもそも、なんで俺殺されないといけないわけ?それも知らないのか?」
女「あっ、それは聞いたよ。でも忘れちゃったんだよ」
男「もう殺し屋失格じゃね?」
女「男、今日はバレンタインだね」
男「そうだな」
女「男にチョコレートあげる」
男「もらいたい………しかしもらう勇気がない」
女「毒は入ってないよ」
男「どうしても信じきれない。ていうか、毒入ってないのもそれはそれで殺し屋としてどうかと思うぞ」
女「本命チョコに毒入れるほどバカじゃないよ」
男「えっ?」
女「あっ、い、今のは男に毒入りチョコ食べさせるための嘘だから!早く食べてよ!」
男「食べるわけないだろ」
女「毒なんて入ってないよ!」
男「言ってることが矛盾してるぞ」
女「あっ、そういえば依頼者がなんで男のこと殺したいのか思い出したよ」
男「今すぐ教えろ」
女「なんかね、依頼者はSなんだけど自分で人をいためつける勇気がないから私が男を殺してるところが見たいらしいよ?」
男「俺ってもしかしてすごくくだらない事件に巻き込まれてるのか……?」
先生「なんの話か知らないけど、何かをすぐにくだらないことだときめつけるのは良くないわ」
女「先生こんにちは」
先生「あなたも、依頼を受けたのならちゃんとこなしなさいよ?何の依頼か知らないけど」
女「わかりました。男、あそこに地雷仕掛けといたから踏んで来て」
男「嫌だ」
女「えー」
依頼者「男くんを殺せないだけならまだしも、男くんと仲良くなるなんて」
依頼者「ていうか男は女さんのこと好きになっちゃってるし…………」
依頼者「まあ、最初から女さんには期待してなかったけどまさかここまで殺し屋としての素質がないとは……………」
依頼者「まあ、自分で人をいためつける勇気がない私が間違ってるんだろうな………」
依頼者「………いや、だからなんで納得しちゃってるのよ私」
先生「…………まあ、いっか」
男「先生こんにちは」
先生「ああ、男くん」
男「なんか考えこんでたみたいですね」
先生「別に、すごくくだらないことよ」
男「くだらないかどうかは簡単に決めない方がいいんじゃないですか?」
先生「…………そうね。でも、どう考えてもくだらない悩みだから、気にしないでね。ただ私に勇気があれば解決できることだもの」
男「そうですか」
先生「…………男くんにとっての私ってどういう印象?」
男「なんですかいきなり。そうですね…………割と真面目、割とかわいい、割とMっぽい」
先生「Mっぽい?」
男「そうですね。なんかそんな気がします。あ、それと先生はすぐ人の言ってることに納得しちゃう人のような気がします」
先生「……………」
男「あんまり自分に自信が無いんじゃないですか?」
先生「……………結構はっきり言うのね」
男「でもそれって悪いことじゃないですよ?」
先生「……………でも、自分の意見をちゃんと持つことが出来ないなんて、教師として失格よ」
男「……………」
男「……………いろんな観点から物を見られる良い先生ですよ」
先生「男くんはなんでもポジティブに言い換えられるのね。でも、男くんにそう言われたら、そんな気がしてきちゃった」
男「やっぱり人の意見にすぐ納得しちゃう人ですね」
先生「でも、それって悪いことじゃないんでしょ?」
男「そうですよ」
先生「……………やっぱりくだらない悩みだったみたい。自分の意見をちゃんと持たなきゃいけないとか、自分に自信が無いとか」
男「だから攻撃的なSに憧れてたこととか?」
先生「…………なんの話?」
男「なんでもないです」
先生「………そう」
女「男よ男、男さん。世界で一番かわいいのだーれ?」
男「それはあなた様でございます女さん」
女「世界一かわいいのは」
男「女さんでございます」
女「世界一かわいい」
男「女さん」
女「えへへー」
男「気は済んだか?」
女「うん!それでは男さん。この12時になると爆発するガラスの靴をはきなさい」
男「それは別のおとぎ話だ」
女「昨日依頼者さんから電話来たよ」
男「なんて言ってた?」
女「なんかね、依頼者さん実はSじゃなかったんだって」
男「そうか、じゃあもう俺のこと殺さなくてもいいな」
女「でも見ていて面白いから殺しは続行してくれって」
男「……………あの人実はSなのかもな………」
男はもう気づいてるのか
61:1:2010/12/27(月) 21:40:24.03:dVnnZa61O女「男、カボチャの馬車を用意したよ」
男「なんに使うんだよ」
女「私が乗る。そして男に激突する」
男「普通の車とかで良かっただろそれ」
女「私は世界一かわいい女さん。あなたは人魚姫」
男「だからおとぎ話が全然違うんだってば」
女「桃太郎や、ちょっとこっちきんさい」
男「桃太郎って誰だ。もしかして俺のことか」
女「とりあえず鬼ヶ島行きなさい。そして鬼に殺されてきなさい」
男「鬼ヶ島の場所知らない」
女「………………」
男「………吉備団子食べる?」
女「食べる!」
先生「コンタクトを落としてしまった。男くん知らない?」
男「知らないです。ていうか、そんな小さい物知るわけないですよ。眼鏡にすればなくさないんじゃないですか?」
先生「男くんは眼鏡萌えなの?」
男「なんでそうなるんですか」
先生「なんとなく」
男「眼鏡は嫌いじゃないですけど」
先生「わかった。明日からは眼鏡で君たちを見ることにするよ」
男「すぐ人の意見に流されますね。でも、以前よりも自信があるように見えますよ?」
先生「そう?」
占い師「私は天才占い師。あなたの未来を無料で見てあげよう」
男「ありがとうございます」
占い師「あなたは今後絶対に幸せになれませんね。今すぐ死ぬことをおすすめします」
男「好きな人がいるので無理です」
占い師「!?だ、誰ですかそれは」
男「占い師なら占いで当てられるでしょう?」
占い師「い、良いから言いなさい!」
男「あ、そろそろ学校行きますね」
占い師「あっ、ちょっ、待って………………本当に好きな人いるのかな…………?」
男「今朝変な占い師に会った」
女「へ、へー。どんなこと言われたの?」
男「今すぐ死になさいだって」
女「死ぬの?」
男「死ぬわけないだろ。それにしても、あの占い師の声どっかできいたことあるんだよなー」
女「き、気のせいだよ」
男「むしろいつもきいてるような………」
女「あー、そういえば今日は天気がいいねー!空気もおいしい!空気がブドウ糖の味!」
男「落ち着けよ」
女「今日の午前2時、踏切に望遠鏡を担いで来るから男も来て」
男「天体観測か」
女「見えないものを見たい時は望遠鏡を覗きこんだら良いらしいからね」
男「普通に遠くの星が見えるだけだろ。ていうか、何が見たいんだよ」
女「………………男の好きな人」
男「…………夜空ほど遠くにはいないんじゃないかな」
先生「皆さん今度の文化祭で何をしたいか行って下さい」
女「演劇!シンデレラ!」
男「女おとぎ話大好きだな」
女「私は自称世界で一番美しい女の役ね!」
男「だからそれは別のおとぎ話だ」
女「えっ?じゃあ声がなくなった魔女が男に毒リンゴを食べさせるシーンは…………」
男「いろいろまざりすぎだろ」
女「えっ?じゃあ、角砂糖を献上せよってセリフは…………」
男「そんなセリフはきいたこともない」
先生「お化け屋敷にします」
女「先生!なんでお化け屋敷なんですか!」
先生「お化け屋敷が好きだから」
女「私はシンデレラの方が好きです!ていうか、私の配役『幽霊っぽいゾンビ』ってなんですか!」
先生「まあまあ落ち着いて女さん。このお化け屋敷の舞台設定はシンデレラ城の廃墟よ」
女「わーい!」
男「それで良いのか」
女「男の配役は何?」
男「えーと、『ぬりかべ』」
女「面白そうだね」
男「ずっと立ってるだけだからセリフもないしヒマだよ。女はなんかセリフあるのか?」
女「アドリブで適当に言えば良いらしいよ」
男「なんか考えたのか?」
女「うーらめしーやー…………この先にいるぬりかべを殺した者には褒美をやろう……………」
男「女のせいでぬりかべあんまりヒマじゃなくなるかもな」
女「望遠鏡担いでくるの忘れちゃった」
男「俺も忘れたからお互い様だな」
女「どっちにしても割と曇ってからあんまり星見えないよ」
男「夜の踏切はなかなか怖いな。ここってこの前行った廃墟の近くだし」
女「なんかする事ないね…………」
男「…………………」
男「……………あっ、人影」
女「!?どどどどどどこ!?!?!?」
先生「落ち着いて。私よ」
女「先生!?」
先生「望遠鏡を担いで来たのは私だけ?」
女「なんで先生も来てるんですか?」
先生「あなた達を見るのが楽しいからよ」
男「今日は出来れば星を見てください」
先生「そうね。女さんも男くんばっかり見てないで星を見なさいって」
女「べ、別に男なんて見てないです!わ、わー、ほ、星綺麗だなー……って、そういえば曇ってるから星あんまり見えないのか……」
先生「雨が降らなかっただけましだったわね」
女「やることないね。男を殺す道具もないし…………」
先生「…………道具もないし殺す気もないでしょ?」
女「!?」
男「…………………あっ、ちょっと星見えた」
女「せ、先生何言ってるんですか?」
先生「あら?私の言ってること、間違ってる?あなた全然彼のこと殺せないじゃない?」
女「…………もしかして依頼者さんって…………」
先生「あなたに彼を殺す気があるならさすがにここまで失敗しないんじゃない?殺す気が無いから成功しないのよ」
女「そ、それは…………」
男「…………割と晴れてきたな」
先生「男くんのこと、好きなんでしょ?」
女「!?そ、そんなわけないですよ!お、男なんて別に全然好きじゃないし別に全然興味もないし別に全然殺す気もないし……………」
先生「殺す気ないのね?」
女「あっ、そ、それは、その…………」
先生「好きなんでしょ?」
女「…………………」
男「…………………あっ、流れ星」
女「……あのさ男」
男「何?」
女「私ね、前から、男に言えなかったことがあってさ……」
男「………奇遇だな。俺も女に言えてないことがある」
女「……私ね、男のこと、実は………そんなに殺す気が無くてね……それで……」
男「俺は全く女に殺される気はなかったぞ。女とずっと一緒にいたかったし」
女「………えっ……男…今、なんて言ったの?」
男「………女のことが大好きだって言ったんだよ」
女「……す……好き?……私のことが……?」
男「女より好きな奴はいないって断言出来るよ」
女「………え、えっと、わ、私も男のことが…………」
男「あっ、雨降ってきた」
先生「望遠鏡が濡れてしまう。早く帰らないとね」
女「…………あっ、あの、だから、私も、男のことが…………」
先生「あっ、女さん。ひとつ言い忘れててた」
女「……?」
先生「女さんに男を殺す気はないみたいだけど、殺しは継続してもらうからね」
女「!!」
女「ど、どうしてですか!」
先生「前にも言ったでしょ?あなた達を見てると面白いからよ」
女「そ、そんな………先生ドS!!!」
先生「そう?自分じゃあMだと思ってたんだけど。まあドSなのかもね」
男「………相変わらず人の意見にすぐ納得しますね」
先生「でも、悪いことじゃないんでしょ?」
男「ええ、良いですよ。とても」
女「全然良くないよ!どうしてまだ殺し継続しなきゃなんないの!」
先生「大丈夫よ。女さん、殺し屋の素質0だから」
女「そ、そっか!」
男「それで良いのか」
先生「君達が傘を持ってきてないだろうと思って傘を2本持って来たんだけど、冷静に考えたら3本必要ね。どうしようかしら?」
男「…………相合い傘しかないですね」
先生「じゃあ君達2人で相合い傘しなよ」
男「………幽霊っぽいゾンビとぬりかべの相合い傘ですか」
先生「シンデレラと王子様でしょ?」
男「…………そうですか」
女「あっ、傘に雷落ちてきたら男死ぬね!」
男「一緒に女も死んじまうぞ」
女「あっ、そっか」
男「本当に殺し屋の素質0だな」
女「殺し方はまだまだあるんだからね!油断して死んじゃだめだよ?」
男「女が生きてる限りは死ねないから大丈夫だ」
女「本当に?」
男「ああ」
女「じゃあ明日一緒にホームセンターにナイフ買いに行こうよ!」
男「遠慮しとく」
END
じわじわ給料むしりとって子供の養育費むしりとって年金むしりとって病院のベッドで見殺せ
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 04:49:57.36:dRvg2Rpp0乙でした
楽しかったよ
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 05:06:14.01:SLplaRkF0楽しかったよ
まだ読みたいが残念、乙した。
せんせーはなぜ男を殺したかったのかな
124:1:2010/12/28(火) 11:36:21.50:NwOqAZd8Oせんせーはなぜ男を殺したかったのかな
>>109
説明不足ですいません。
先生はSに憧れていたところが理由だと思って下さい。
先生は自分のことをSだと言うことしたかったんです。
あとはに書いてある通り自分でいためつける勇気がなかったので女が殺してるところを見ようと思ったわけです。
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 10:31:28.91:wVFFFiIo0説明不足ですいません。
先生はSに憧れていたところが理由だと思って下さい。
先生は自分のことをSだと言うことしたかったんです。
あとはに書いてある通り自分でいためつける勇気がなかったので女が殺してるところを見ようと思ったわけです。
乙! 和ませてもらった
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 14:36:34.96:LhJTLY4m0乙。
面白かったぜ。またいつか他のやってくれ。
面白かったぜ。またいつか他のやってくれ。
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