- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 13:42:02.05:CqGHeu8J0
律「へ?」
梓「はい?」
唯「?」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 13:42:48.39:CqGHeu8J0
律「あー、唯。何言ってるのかよくわからないんだが」
唯「だから~、ムギちゃんって澪ちゃんのことが好きなのかなあ、て」
梓「と、友達として好きとかそういう意味なら間違いないと思いますけど」
唯「ちーがーうーよー、わかってないなあ、あずにゃん」
律「えーっと、要するにムギが澪に対してラブ的な感情を抱いている、てこと?」
唯「そう、それだよりっちゃん!」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 13:45:38.84:CqGHeu8J0
梓「ラブって…」
律「なんでそう思うんだ、唯?」
唯「だってさあ、新入生歓迎ビデオの時とか嬉しそうに澪ちゃん撮ってたし」
律「うん」
唯「バイトの時も写真パシャパシャ撮ってたし」
梓「そうですね」
唯「ね? なんか怪しいじゃん!」
律「いや、別にそんなことはないと思うぞ」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 13:48:43.04:CqGHeu8J0
唯「え~、そう?」
律「まあ、なんというか…ムギはそういう奴なんだよ」
唯「そういう奴って?」
律「えーっとな。つまり、あれだ。女の子同士が仲良くしてる光景が好きとか」
唯「撮ってたの澪ちゃん一人じゃん」
律「あー、可愛い女の子を見るのが好きとか」
唯「それってつまり、澪ちゃんが好きでも変じゃないってことなんじゃないの?」
律「あーもう、説明しづらいわ!」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 13:51:27.04:CqGHeu8J0
梓「唯先輩。世の中にはいろんな人がいるということですよ」
唯「んー、なんか納得行かないな~」
律「細かいこと気にすんなよ」
唯「だってだって、昨日も気になって6時間しか寝れなかったんだよ?」
梓「じゅうぶんじゃないですか」
唯「甘いよあずにゃん。私は毎日8時間以上寝ないと死ぬんだよっ」
律「死ぬどころか無茶苦茶元気じゃないか」
唯「よし、じゃあムギちゃんに聞いてみよう! 聞きまくろう!!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 13:54:12.86:CqGHeu8J0
律「ちょいちょいちょーい! 唯、お前は少し落ち着け!」
唯「りっちゃんのほうが落ち着いてないじゃーん」
律「うー、言ってくれるねお嬢さん。ひどい目に会いたいのかい?」
唯「きゃー、ご無体な。誰かお助けをー」
梓「何やってるんですかおふたりとも…」
律「おっと、脱線しちまった。とりあえずだ、唯。聞くのは自重しろ」
唯「えー、だって気になる~」
律「気持ちはわかるけどな。そういうデリケェートなお話は気軽にやるもんじゃないぞ」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 13:57:33.94:CqGHeu8J0
唯「ぶーぶー、りっちゃんのケチー」
律「ぶーぶー言うな。とにかく、あんま大っぴらに聞くなよ」
梓「そうですよ。問い詰めちゃ頭が常春のムギ先輩でも不審に思いますよ」
律「なんか今、梓がさりげなくヒドイこと言った気もするけど…そういうことだ唯」
唯「もーう…わかったよー」
律「わかればよし」
梓「ところで当のムギ先輩と澪先輩、遅いですね」
律「ん、そろそろ来ると思うけど」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 13:59:14.12:CqGHeu8J0
部室前…
澪「……」
澪「(私の名前が聞こえたから聞き耳立ててみたら…なんか妙な話を聞いてしまった)」
澪「(え、何? ムギが私のことをって…え?)」
澪「(いや、そんなわけないよな…うん、考えすぎだ。考えす)」
紬「澪ちゃん?」
澪「うひゃぁ!!」
紬「どうしたの、部室の前で突っ立って?」
澪「む、ムギ。あ、いやなんでもないよ。はは…」
紬「? 入らないの?」
澪「あ、ああ。入るよ。」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:03:20.99:CqGHeu8J0
ガチャッ
澪「ご、ごめん。遅くなった」
紬「お待たせー」
唯「おぉう、めおと出勤だねお二人さん!」
澪「! な、なにを言ってるんだ唯? め、めおとって」
律「こらこら唯、あんまりおちょくってやるなって(何を言い出すんだコイツはー!)」
紬「…私たちが夫婦なら、どっちが旦那さんになるのかしら?」
律「(そしてのるなムギーーー!!)」
唯「うーん、どっちだろうね~?」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:06:30.73:CqGHeu8J0
律「ちょ、ちょい! おまえら!!」
紬「?」
律「れ、練習しようぜ?」
澪「(た、助かる…)め、珍しいな律がそう言うなんて。じゃあ、やろうかすぐに」
唯「えー」
梓「…唯先輩、律先輩が珍しくこう言ってるんですから。やりましょうよ」
紬「そうね。唯ちゃん、ほらお菓子は後でも食べれるし」
唯「うーん、しょうがないなあ。わかったよ~」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:09:20.76:CqGHeu8J0
練習後…
唯「あー、疲れたー!」
律「ふぅ…今日は結構頑張ったな」
梓「いつもこれくらい練習してもらえるとありがたいんですけどね」
紬「ふふ、じゃあお茶の準備するわね」
律「たのんまーす」
梓「あ、ムギ先輩。手伝いますよ」
澪「……」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:12:01.41:CqGHeu8J0
唯「? 澪ちゃんどうしたの。なんか変な顔してるよ?」
澪「! あ、いや。なんでもないよ。ちょっと考え事」
澪「(…て、唯のせいだろっ! 変な顔って何なんだよー)」
律「(あー、なんか冷や冷やする…唯のヤツ、暴走しないよな?)」
紬「お待たせー」
唯「わーい、ケーキだー」
律「…て、余計な心配だったかな」
梓「澪せんぱーい、用意できましたよ?」
澪「あ、ああ。今いくよ」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:14:11.50:CqGHeu8J0
律「おー、今日はまた随分と美味そうなのが」
澪「…ん、これって」
紬「そう、この前澪ちゃんがすごく美味しいって言ってたケーキ。
澪ちゃん、その時すごく嬉しそうだったから。また頂いてきたの♪」
澪「そうそう、これすごく美味しかったんだよな。忘れられないくらい…」
澪「(…て、え? これ私のために用意したってことか?)」
唯「いただきまーす」
律「うめー」
梓「いや、本当に美味しいですよね。これ」
澪「……」
紬「澪ちゃん? 食べないの?」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:16:41.80:CqGHeu8J0
澪「え、あ、ああ。頂くよ…」
紬「?」
澪「(うー…なんか妙にムギを意識してしまう)」
澪「(どうせ私の考えすぎなんだろううけど…)」
澪「(あー、ケーキおいしいなあ…なんかもうこのまま死んでもいいや)」
律「…えらい幸せそうな顔してケーキ食ってるなこいつは」
梓「輝いてますね」
紬「ふふ、喜んでもらえて嬉しいわ~」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:20:05.08:CqGHeu8J0
そんなこんなで数日が過ぎた。
当初は紬を過剰に意識していた澪だったが
いつもと変わらない紬の態度に、徐々に警戒心を和らげていった
事の発端であった唯も、そもそもの疑問自体が単なる思いつきだったのか
自らの発言のことは既に忘れていつも通り部活を楽しんでいた
しかし、そんなある日。生徒会室にて…
澪「和、いるー?」
和「あら、澪。どうかしたの?」
澪「律の代わりに申請用紙持ってきたんだよ。あいつ、進路指導でたてこんでてさ」
和「あら、律もなの。唯も確か今日呼び出しだったわね」
澪「おかげで今日は練習できそうにないよ」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:21:31.72:4HzqZ4UY0
和「大変ね、じゃあ用紙くれる?」
澪「はい、これ」
和「ありがとう、ところで」
ガラガラ
女子生徒「会長、ちょっといいですか?」
和「何だろ…ちょっとゴメンね澪。何か用かしら?」
女子生徒「先生が呼んでいるので来てもらえませんか」
和「先生が? わかったわ、すぐ行く」
澪「大変そうだな」
和「お互い様ね。それじゃ、用紙は確かに受け取ったから」
澪「よろしく、それじゃ」
和「ええ、また」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:24:29.32:CqGHeu8J0
澪「戻るか……て、ん? なんだこれ?」
和が去り、一人残される澪
しかし、彼女は和がさっき落としたのか床の上に一冊の本を見つける
澪「なんだろ……」
澪「……え?」
その本――もとい、十数ページほどの冊子に書かれたタイトルは
『秋山澪ファンクラブ会報Vol.3』
澪「……なんでこんなもんがあるんだ?」
澪「」キョロキョロ
澪「…ちょっと読んでみよう」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:28:14.89:CqGHeu8J0
内容は意外と当たり障りのないものだった。
いつライブやったかとか、3年2組のクラスメイトの話とか
多少プライバシーに触れる部分はあるにしても、そこまで
踏み込んだものはなかった。
ただ、問題は企画コーナーにあった。
『第1回 澪先輩のお相手を考えようのコーナー!!』
第1位 琴吹紬さん(3年2組) 16pt
コメント:キレイな者同士、超眼福です!!
お姉さま方にお仕えしたい!
ちょっと鋭めの澪さんと、おっとりな紬さん…超合います!
他、コメント多数
第2位 田井中律さん(3年2組) 14pt
コメント:やっぱり幼なじみってイイ!!
・
・
・
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:30:37.15:CqGHeu8J0
澪「……」
澪「……見てはいけないものを見てしまった気がする」
澪「……」
澪「……」
澪「……」
澪「…そういう目で見てる人っているんだな……」
澪「……」
澪「…戻ろう」
澪は、何事もなかったかのように床の上に冊子をそっと置いた。
それから澪は、また紬を過剰に意識せざるを得ない日々に戻る。
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:32:55.61:CqGHeu8J0
・・・
紬「澪ちゃん、今度の新曲なんだけど…」
澪「え、ああ。出来たんだ。じ、じゃあ聞かせてくれないか」
・・・
紬「澪ちゃん、歌詞書けた?」
澪「いや、ああ。もう少し…かな?」
・・・
紬「澪ちゃん?」
澪「うおっ! な、なんだムギか…な、なんか用?」
・・・
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:35:38.41:CqGHeu8J0
そんなある日…
部室
律「ちわーっす、あれ、今日はムギだけか」
紬「うん、唯ちゃんは補習だし。梓ちゃんはクラスの当番らしいわ」
律「ふーん、で澪は進路指導か。こりゃ、ちょっと暇だな」
紬「……ね、りっちゃん」
律「うん?」
紬「ちょっと相談があるんだけど…澪ちゃんのことで」
律「澪のことで? 何だ?……」
律「(ん…それってまさか……)」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:39:22.07:CqGHeu8J0
--------
「私、澪ちゃんのことが大好きなの!!」
「愛してるの!!」
「私のために、協力して!!!」
--------
律「(本当にこういう展開か!? うぉい!)」
紬「あのね、澪ちゃんがね……」
律「(落ち着け…おちけつ、私……どう言ってやるか冷静に決めるんだ)」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:44:14.52:CqGHeu8J0
律「(世間の風は大変だけど、頑張るんだぞー、とか)」
紬「私…てるって……」
律「(いや、それとも澪のことを色々教えてやるべきか)」
紬「…で、どうしたら……」
律「(いや、そもそも同性愛の支援なんてしていいものか)」
紬「…りっちゃん?」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:47:08.89:CqGHeu8J0
律「っひゃい!!」
紬「…聞いてる?」
律「あ、ゴメンゴメン。それで、なんだっけ?」
紬「もう、ちゃんと聞いてよっ。真剣なんだから」
律「いや、ホントにゴメン。それで?(真剣なのか…)」
紬「あのね…澪ちゃんが……」
律「……ゴクリ」
紬「最近、私のこと避けてるような気がするって」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:51:21.76:CqGHeu8J0
律「………はい?」
紬「最近話しかけても表情とか体とか硬くしてるし」
律「……」
紬「お話する時も、目が泳いでて合わせてくれないし」
律「……うん」
紬「私、澪ちゃんに嫌われちゃったのかなって……グス」
律「……(何この展開?)」
紬「それで…私どうしたらいいか……ヒック」
律「(それは私が聞きたいよー)」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:54:56.17:CqGHeu8J0
数分後…
律「あー、要するにそういうことか。私はてっきり…」
紬「てっきり…?」
律「あー、いや。こっちの話。ムギさ、なんか心当たりないのか?」
紬「ない、と思うんだけど…」
律「だよなあ。でも、澪の奴がねー。どういうことなんだ?」
紬「りっちゃん…」
律「ああ、わかったよ。澪にはそれとなく聞いてみるよ」
紬「うん…ありがとう……」
律「(とは言っても…どうしたもんかな)」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:00:43.72:CqGHeu8J0
一方その頃…進路指導の用事を終えた澪
澪「あ~…胃が重い……」
澪「最近妙に気を張りっぱなしだから疲れたー……」
和「ん、澪?」
澪「あ、和。お疲れー」
和「…どうしたの、そんな茹でられた茄子みたいな顔色して」
澪「どういう例えだよ」
和「体調悪そうだけど、大丈夫?」
澪「ん…(和なら…相談乗ってくれるかな。口堅そうだし)」
澪「なあ、和。ちょっといい?」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:05:32.94:CqGHeu8J0
生徒会室
和「で、何かしら相談って?」
澪は、自分の現状を包み隠すことなく和に話した。
部室での唯の話のこと、勝手に会報誌を読んだこと。
そのせいで周りの視線に過敏になって神経をすり減らしていること。
澪「…て具合なんだ」
和「ふーん、なるほどね。それは申し訳ないわね。
私、便宜上だけどファンクラブの会長やってるもんだから」
澪「あ、いやそれはいいんだけど。ただ、ムギと今まで通り付き合えなくて。それが一番…」
和「ムギの方はどうなの?」
澪「いつも通りなんだけど…ただ私の態度が変になっちゃってるから
もしかしたら不審に思ってるかも知れないし。なんか怖くて…」
和「まるで負の連鎖ね」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:10:19.76:CqGHeu8J0
澪「なあ、和。どうしよう。このままいったら私…」
和「澪はどうなの、ムギのことは好き?」
澪「と、当然だよ。も、勿論友達としてだけど……」
和「……澪、正直に言っていい?」
澪「う、うん」
和「あなた相当馬鹿ね」
澪「…え?」
和「だから、馬鹿って言ったのよ」
澪「に、二度も言わなくても……」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:13:39.95:CqGHeu8J0
和「確かに、ファンクラブの会報はちょっと行き過ぎだったかもしれないわ。
そこは、今度会員に注意しておくわ」
和「でもね、そんな一部の子の目線を気にするのもどうかと思うわ」
澪「…で、でも」
和「恥ずかしがりやの澪だから、余計に人の視線が気になるのかも知れないけど。
でも、今あなたがムギと向き合えないのは彼女たちのせいじゃないわね。
あなた自身が過剰に思い込んでるだけ、勝手に怖がってるだけよ」
澪「う…」
和「それにこの企画、2位の律だってポイント大差ないじゃない。
これ見ても律と接するの怖くなったりしてないでしょう?」
澪「そ、そうだけど…でもどうすれば…」
和「さあ、私にはわからないわよ。あなたの問題よ」
澪「う、うう……」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:17:10.21:CqGHeu8J0
和「ま、私はそこまでは力になれないけど。頑張ってね」
澪「……ところで和。ムギって私のことが好きだってことに関してはどう思う?」
和「友達として、じゃないの?」
澪「だよな…頭ではわかってるつもりなんだけどな」
和「それがわかってれば何とかなるわよ。多分」
澪「ゴメン、なんかありがとう」
和「どういたしまして、自意識過剰の怖がりさん」
澪「ひ、ヒドイ言い草だ…」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:21:09.44:CqGHeu8J0
一方、部室にて…
律「…てなわけでさ」
梓「はあ…随分とややっこしい話になってますね」
唯「私、全然気付かなかったよ」
律「で、問題は何故澪がムギを避けているかなんだが…」
梓「それってもしかして…」ジー
律「多分…」ジー
唯「な、何で私のほう見るの? 私何も言ってないよ?」
律「うんにゃ、そうじゃなくてな」
梓「この前の私たちの会話聞いていたかも、てことですよ」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:23:49.16:CqGHeu8J0
唯「そうなの?」
律「澪とは付き合いが長いからな。何となくわかる」
梓「澪先輩って一度気になるとトコトン気にするタイプですからね」
唯「ほえ~、そうなんだー」
律「…唯、お前も少しは責任ってもんを感じてくれよ」
唯「か、感じてるよ。海よりも深く」
梓「…嘘くさい」
律「んでだ、あんまり長くくすぶらせるのもアレだし。そろそろ澪が来ると思うから…」
ガチャ
澪「ごめん、遅くなった」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:28:02.17:CqGHeu8J0
梓「噂をすれば何とやらですね…」
唯「澪ちゃん!」ズイッ!
澪「ぬぁ!? な、何だ唯?」
唯「ゴメンね澪ちゃん! あの、私のせいでムギちゃんのことをきr」
澪「え?」
律「ストーップ!!」バシーン!
唯「ふぎゃっ」
律「ストレートに行きすぎだ、ちょっと落ち着けい」
唯「ふにゃー…ごべんなひゃーい……」ピヨピヨ
律「コホン…で、澪。ムギのことについてなんだけどな」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:31:20.60:CqGHeu8J0
澪「あ、ああ…あれ? 今日はムギいないのか?」
梓「あ、えーっと…よ、用事があるってことで帰りましたよ」
澪「そうなのか…」
律「それより澪、最近ちょっとムギのこと避けてるんじゃないか? 態度が明らかに変だぞ」
澪「ああ。やっぱり気付いてたんだな」
梓「(みんなついさっき気付いたばっかですけどね)」
律「ああ、何かあったのか。ムギが凄く気にしてたぞ」
澪「うん、実はさ……」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:34:57.20:CqGHeu8J0
澪「というわけなんだ」
律「はあ、なるほどねえ」
梓「つーか、そんな妙な会報あったんですか…(私はランクインしてたのかな?)」
唯「りっちゃんりっちゃん、これって別に私たちの話が原因ってわけじゃ…」
律「一因だよ」
唯「…ですよねー」
梓「でも、一度は気にしすぎだって思ったんですよね。何でまたそんなに」
澪「その…やっぱり周りの視線とか気になっちゃってさ」
律「澪」
澪「何?」
律「ばーか」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:37:37.31:CqGHeu8J0
澪「は?」
律「バカだよ、ホントに。そんな下らないことで友達に心配かけやがって」
澪「…本日二度目ですか。しかも二回言った…ああ、私ってやっぱバカなんだな」
梓「澪先輩が縮こまってる…」
律「ムギがさ、気にしてたよ。自分は澪に嫌われてしまったんじゃないかって」
澪「…うん。私も、ムギに迷惑かけたと思ってる」
律「ムギのこと、好きか?」
澪「うん。あ、勿論友達として…だけど」
律「……てことらしいぞ、ムギ!」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:40:55.81:CqGHeu8J0
澪「…えっ?」
紬「……」コッソリ
澪「む、ムギ。いたのか」
唯「隠れてたんだよー」
梓「律先輩の計らいです」
律「お前の言葉を直接聞いてもらいたかったからな。ほら、二人とも」
澪「う、うん」
紬「……」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:44:54.69:CqGHeu8J0
澪「あー、ムギ?」
紬「…はい」
澪「あの、ゴメン。不安にさせてしまって、その……」
紬「……」
澪「ホントにゴメン! こんな私だけど、今まで通り友達でいて欲しいんだ!」
紬「……いいよ」
澪「ムギ…!」
紬「ヒック…よかった」
澪「あ……」
紬「よかったよぉ…グス……澪ちゃんに嫌われたんじゃないって……ヒック」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:46:38.70:CqGHeu8J0
澪「え、あ。む、ムギィ。泣くなよぉ」
律「あーあー、女の子泣かしちゃって。ちゃんと責任取れよ~」
唯「澪ちゃんヒドーい」
澪「う、うるさい! おちょくるな!」
紬「…ねえ、澪ちゃん」
澪「ん、何?」
紬「一つだけ…許す代わりにお願いがあるの」
澪「何だ? 私に出来ることなら何でも」
紬「キスして」
澪「」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:49:33.60:CqGHeu8J0
紬「私の唇に」
澪「え、えええええ!!!」
紬「…でないと、絶対に許さない……」
澪「う、あー、うー…り、りつぅ~」
律「自分でまいた種だろ、責任とってやれよ」ニヤニヤ
唯「あ、カメラ用意しないと」
澪「お、お前らー!! あ、あずさぁ!」
梓「わ、私に振らないでください!!」
澪「う、うー…」
紬「澪ちゃん」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:52:30.89:CqGHeu8J0
澪「わ、わかったよ…」
紬「…ありがとう」
梓「(な、何なのこの展開…なんで律先輩と唯先輩は止めないの~)」
澪「じゃ、じゃあ…」
静かに向い合う二人。紬は一度澪の顔を見つめると、目を閉じ唇を澪に向ける。
澪は躊躇する気持ちしかなかったが、でも今後の友人関係に亀裂を残したままで
いることのほうが、今の状態よりも耐えられないと思った。澪は紬の肩にそっと両手を置く。
澪「(つーかさ…こんな要求するってことは、ムギってやっぱり…)」
澪「(…えーい、もう知らん! どうにでもなれ!)」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:54:18.02:CqGHeu8J0
澪は瞼を強引に閉じ、顔を徐々に前に出していく。
躊躇した気持ちの表れか、顔は小刻みに震えている。
…どれくらい時間がたったのだろうか。
いや、まだ眼を閉じてほんの数秒しか経っていない。
しかし、澪にとってこの数秒は果てしなく長い時間に思えた。
澪「(…い、今どれくらいまで近づいたんだろう)」
ふと澪はそう思い、うっすらと細目を空ける。
ルール違反であるとは感じたが、でもこの長い時間を早く終わらせたかった。
うっすらと目を開けた澪の目に入ったものは…
澪「ま、マンボウ…?」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:58:29.33:CqGHeu8J0
紬「……」プクー
澪「……」ポカーン
紬「……プ」
澪「…え?」
紬「ふ…ふふふふ……」
澪「…あ、何だよ」
紬「う、ふふふふ…ゴメンナサイ、冗談よ~」
澪「い、あ、え、あ?」
律「く、くくくく…」
唯「プ、くすすす…」
澪「お、お、お…」
お前らあああぁぁぁーーーーーー!!!!
ごツーン!
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:00:21.40:CqGHeu8J0
律「すびばせん」チーン
唯「ぎょめんなひゃい」ピヨピヨ
紬「悪乗りしすぎましたー」クラクラ
澪「まっったく…」
梓「ふ、ふふ…」
澪「梓!? お前まで!」
梓「す、すいません! でも、いつもの軽音部に戻ったかなって」
澪「…あ」
律「まったく、一人で勝手に暴走して一人で勝手に悩みまくりやがってよー」
澪「…ゴメン、迷惑かけたな。みんな」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:03:37.19:CqGHeu8J0
唯「私たちもごめんね」
律「ああ、今回はお互い悪かった点もあっただろうし。これにて一件落着
…てことで、いいか。ムギ?」
紬「勿論よ」
梓「ムギ先輩に関しては何の落ち度もなかったですけどね」
紬「いいのよ梓ちゃん。今まで通り、みんなと一緒に居られるのだから」
梓「先輩…」
律「よし、んじゃあいつもの軽音部に戻ったところで唯!」
唯「お茶だねムギちゃん!」
紬「私準備してくるわりっちゃん!」
澪「早っ! つか、コンビネーションいいな!!」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:06:12.52:CqGHeu8J0
梓「ああ…結局今日は練習できそうもないですね」
律「そう言うな梓。せっかく元の鞘に収まったんだから」
梓「それはそうですけど…でも私たち3人にとっては今回の騒動って、今日だけでしたよね?」
律「ああ、そうだな…でもさ、私も部長として注意が足りなかった面はあったんだ
澪の異変に気付かなかったんだし、ちゃんと皆のこと見ていてやらないといけないな、て」
梓「そうですね。今度からは気をつけてください」
律「随分偉そうだなー、おいこら中野~」
梓「うわ、ぎ、ギブギブ! いきなりチョークは反則です!」
唯「りっちゃん対あずにゃんのバトル、開始だね!」
澪「何やってんだお前ら…」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:09:25.38:CqGHeu8J0
紬「澪ちゃん、はいどうぞ」
澪「お、ありがと。」
紬「でも、本当に良かったわ。私、澪ちゃんに嫌われたら生きていけないもの」
澪「やけに大袈裟に言うんだな」
紬「だって、澪ちゃんのこと大好きだから!」
澪「ぶっ!」
唯「うわ、澪ちゃんが紅茶吹いた。きたな~い」
澪「ゲホッ、ゲホッ」
紬「あらあら」
澪「…なあ、それって友達として、て意味だよな」
紬「さあ? どうかしら♪」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:13:03.85:CqGHeu8J0
本編終わりです。以下、おまけというか本題
唯「ところでさームギちゃん。なんで澪ちゃんの写真とかいつも嬉しそうに撮ってるの?」
律「あー、そういえばそうだな」
紬「え、だって思い出は美しいほうがいいじゃない?」
梓「どういう意味ですか」
紬「2年の新歓でメイド服着た澪ちゃんを見て思ったの。澪ちゃんはあの格好がすごく似合うって」
紬「だから、どうしても私の思い出アルバムに写真収めたくて…ね?」
律「いや、『ね?』じゃねーよ」
唯「やっぱりムギちゃんは澪ちゃんのこと大好きなんだね!」
紬「勿論よ! そうだ、みんなの分もちゃんと撮ってあるからね」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:13:50.25:CqGHeu8J0
律「え?」
梓「いつの間に…」
唯「ねえねえムギちゃんどんなの撮ったの? 私見たい!」
紬「いいわよ、今度見せてあげるわね」
律「なあ、ムギ。私たちのって、どんなの撮ったんだ?」
紬「それはね…ふふ」
梓「何ですかその不敵な笑み!?」
律「見せろ! 私の写真撮るならちゃんと事務所通せよ!」
梓「何なんですか事務所って!?」
唯「あずにゃん、ツッコミ大変だね~」
紬「ふふ、それじゃ今度持ってくるわ。私の大切な思い出アルバムを」
おわり
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:15:33.52:JwTo0HZa0
律「あー、唯。何言ってるのかよくわからないんだが」
唯「だから~、ムギちゃんって澪ちゃんのことが好きなのかなあ、て」
梓「と、友達として好きとかそういう意味なら間違いないと思いますけど」
唯「ちーがーうーよー、わかってないなあ、あずにゃん」
律「えーっと、要するにムギが澪に対してラブ的な感情を抱いている、てこと?」
唯「そう、それだよりっちゃん!」
梓「ラブって…」
律「なんでそう思うんだ、唯?」
唯「だってさあ、新入生歓迎ビデオの時とか嬉しそうに澪ちゃん撮ってたし」
律「うん」
唯「バイトの時も写真パシャパシャ撮ってたし」
梓「そうですね」
唯「ね? なんか怪しいじゃん!」
律「いや、別にそんなことはないと思うぞ」
唯「え~、そう?」
律「まあ、なんというか…ムギはそういう奴なんだよ」
唯「そういう奴って?」
律「えーっとな。つまり、あれだ。女の子同士が仲良くしてる光景が好きとか」
唯「撮ってたの澪ちゃん一人じゃん」
律「あー、可愛い女の子を見るのが好きとか」
唯「それってつまり、澪ちゃんが好きでも変じゃないってことなんじゃないの?」
律「あーもう、説明しづらいわ!」
梓「唯先輩。世の中にはいろんな人がいるということですよ」
唯「んー、なんか納得行かないな~」
律「細かいこと気にすんなよ」
唯「だってだって、昨日も気になって6時間しか寝れなかったんだよ?」
梓「じゅうぶんじゃないですか」
唯「甘いよあずにゃん。私は毎日8時間以上寝ないと死ぬんだよっ」
律「死ぬどころか無茶苦茶元気じゃないか」
唯「よし、じゃあムギちゃんに聞いてみよう! 聞きまくろう!!」
律「ちょいちょいちょーい! 唯、お前は少し落ち着け!」
唯「りっちゃんのほうが落ち着いてないじゃーん」
律「うー、言ってくれるねお嬢さん。ひどい目に会いたいのかい?」
唯「きゃー、ご無体な。誰かお助けをー」
梓「何やってるんですかおふたりとも…」
律「おっと、脱線しちまった。とりあえずだ、唯。聞くのは自重しろ」
唯「えー、だって気になる~」
律「気持ちはわかるけどな。そういうデリケェートなお話は気軽にやるもんじゃないぞ」
唯「ぶーぶー、りっちゃんのケチー」
律「ぶーぶー言うな。とにかく、あんま大っぴらに聞くなよ」
梓「そうですよ。問い詰めちゃ頭が常春のムギ先輩でも不審に思いますよ」
律「なんか今、梓がさりげなくヒドイこと言った気もするけど…そういうことだ唯」
唯「もーう…わかったよー」
律「わかればよし」
梓「ところで当のムギ先輩と澪先輩、遅いですね」
律「ん、そろそろ来ると思うけど」
部室前…
澪「……」
澪「(私の名前が聞こえたから聞き耳立ててみたら…なんか妙な話を聞いてしまった)」
澪「(え、何? ムギが私のことをって…え?)」
澪「(いや、そんなわけないよな…うん、考えすぎだ。考えす)」
紬「澪ちゃん?」
澪「うひゃぁ!!」
紬「どうしたの、部室の前で突っ立って?」
澪「む、ムギ。あ、いやなんでもないよ。はは…」
紬「? 入らないの?」
澪「あ、ああ。入るよ。」
ガチャッ
澪「ご、ごめん。遅くなった」
紬「お待たせー」
唯「おぉう、めおと出勤だねお二人さん!」
澪「! な、なにを言ってるんだ唯? め、めおとって」
律「こらこら唯、あんまりおちょくってやるなって(何を言い出すんだコイツはー!)」
紬「…私たちが夫婦なら、どっちが旦那さんになるのかしら?」
律「(そしてのるなムギーーー!!)」
唯「うーん、どっちだろうね~?」
律「ちょ、ちょい! おまえら!!」
紬「?」
律「れ、練習しようぜ?」
澪「(た、助かる…)め、珍しいな律がそう言うなんて。じゃあ、やろうかすぐに」
唯「えー」
梓「…唯先輩、律先輩が珍しくこう言ってるんですから。やりましょうよ」
紬「そうね。唯ちゃん、ほらお菓子は後でも食べれるし」
唯「うーん、しょうがないなあ。わかったよ~」
練習後…
唯「あー、疲れたー!」
律「ふぅ…今日は結構頑張ったな」
梓「いつもこれくらい練習してもらえるとありがたいんですけどね」
紬「ふふ、じゃあお茶の準備するわね」
律「たのんまーす」
梓「あ、ムギ先輩。手伝いますよ」
澪「……」
唯「? 澪ちゃんどうしたの。なんか変な顔してるよ?」
澪「! あ、いや。なんでもないよ。ちょっと考え事」
澪「(…て、唯のせいだろっ! 変な顔って何なんだよー)」
律「(あー、なんか冷や冷やする…唯のヤツ、暴走しないよな?)」
紬「お待たせー」
唯「わーい、ケーキだー」
律「…て、余計な心配だったかな」
梓「澪せんぱーい、用意できましたよ?」
澪「あ、ああ。今いくよ」
律「おー、今日はまた随分と美味そうなのが」
澪「…ん、これって」
紬「そう、この前澪ちゃんがすごく美味しいって言ってたケーキ。
澪ちゃん、その時すごく嬉しそうだったから。また頂いてきたの♪」
澪「そうそう、これすごく美味しかったんだよな。忘れられないくらい…」
澪「(…て、え? これ私のために用意したってことか?)」
唯「いただきまーす」
律「うめー」
梓「いや、本当に美味しいですよね。これ」
澪「……」
紬「澪ちゃん? 食べないの?」
澪「え、あ、ああ。頂くよ…」
紬「?」
澪「(うー…なんか妙にムギを意識してしまう)」
澪「(どうせ私の考えすぎなんだろううけど…)」
澪「(あー、ケーキおいしいなあ…なんかもうこのまま死んでもいいや)」
律「…えらい幸せそうな顔してケーキ食ってるなこいつは」
梓「輝いてますね」
紬「ふふ、喜んでもらえて嬉しいわ~」
そんなこんなで数日が過ぎた。
当初は紬を過剰に意識していた澪だったが
いつもと変わらない紬の態度に、徐々に警戒心を和らげていった
事の発端であった唯も、そもそもの疑問自体が単なる思いつきだったのか
自らの発言のことは既に忘れていつも通り部活を楽しんでいた
しかし、そんなある日。生徒会室にて…
澪「和、いるー?」
和「あら、澪。どうかしたの?」
澪「律の代わりに申請用紙持ってきたんだよ。あいつ、進路指導でたてこんでてさ」
和「あら、律もなの。唯も確か今日呼び出しだったわね」
澪「おかげで今日は練習できそうにないよ」
原作ではムギは澪を多少性的な目で見てるよな
ただ大浴場で裸を見たときは無反応で普通に会話してるシーンもあったが
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:22:19.18:CqGHeu8J0ただ大浴場で裸を見たときは無反応で普通に会話してるシーンもあったが
和「大変ね、じゃあ用紙くれる?」
澪「はい、これ」
和「ありがとう、ところで」
ガラガラ
女子生徒「会長、ちょっといいですか?」
和「何だろ…ちょっとゴメンね澪。何か用かしら?」
女子生徒「先生が呼んでいるので来てもらえませんか」
和「先生が? わかったわ、すぐ行く」
澪「大変そうだな」
和「お互い様ね。それじゃ、用紙は確かに受け取ったから」
澪「よろしく、それじゃ」
和「ええ、また」
澪「戻るか……て、ん? なんだこれ?」
和が去り、一人残される澪
しかし、彼女は和がさっき落としたのか床の上に一冊の本を見つける
澪「なんだろ……」
澪「……え?」
その本――もとい、十数ページほどの冊子に書かれたタイトルは
『秋山澪ファンクラブ会報Vol.3』
澪「……なんでこんなもんがあるんだ?」
澪「」キョロキョロ
澪「…ちょっと読んでみよう」
内容は意外と当たり障りのないものだった。
いつライブやったかとか、3年2組のクラスメイトの話とか
多少プライバシーに触れる部分はあるにしても、そこまで
踏み込んだものはなかった。
ただ、問題は企画コーナーにあった。
『第1回 澪先輩のお相手を考えようのコーナー!!』
第1位 琴吹紬さん(3年2組) 16pt
コメント:キレイな者同士、超眼福です!!
お姉さま方にお仕えしたい!
ちょっと鋭めの澪さんと、おっとりな紬さん…超合います!
他、コメント多数
第2位 田井中律さん(3年2組) 14pt
コメント:やっぱり幼なじみってイイ!!
・
・
・
澪「……」
澪「……見てはいけないものを見てしまった気がする」
澪「……」
澪「……」
澪「……」
澪「…そういう目で見てる人っているんだな……」
澪「……」
澪「…戻ろう」
澪は、何事もなかったかのように床の上に冊子をそっと置いた。
それから澪は、また紬を過剰に意識せざるを得ない日々に戻る。
・・・
紬「澪ちゃん、今度の新曲なんだけど…」
澪「え、ああ。出来たんだ。じ、じゃあ聞かせてくれないか」
・・・
紬「澪ちゃん、歌詞書けた?」
澪「いや、ああ。もう少し…かな?」
・・・
紬「澪ちゃん?」
澪「うおっ! な、なんだムギか…な、なんか用?」
・・・
そんなある日…
部室
律「ちわーっす、あれ、今日はムギだけか」
紬「うん、唯ちゃんは補習だし。梓ちゃんはクラスの当番らしいわ」
律「ふーん、で澪は進路指導か。こりゃ、ちょっと暇だな」
紬「……ね、りっちゃん」
律「うん?」
紬「ちょっと相談があるんだけど…澪ちゃんのことで」
律「澪のことで? 何だ?……」
律「(ん…それってまさか……)」
--------
「私、澪ちゃんのことが大好きなの!!」
「愛してるの!!」
「私のために、協力して!!!」
--------
律「(本当にこういう展開か!? うぉい!)」
紬「あのね、澪ちゃんがね……」
律「(落ち着け…おちけつ、私……どう言ってやるか冷静に決めるんだ)」
律「(世間の風は大変だけど、頑張るんだぞー、とか)」
紬「私…てるって……」
律「(いや、それとも澪のことを色々教えてやるべきか)」
紬「…で、どうしたら……」
律「(いや、そもそも同性愛の支援なんてしていいものか)」
紬「…りっちゃん?」
律「っひゃい!!」
紬「…聞いてる?」
律「あ、ゴメンゴメン。それで、なんだっけ?」
紬「もう、ちゃんと聞いてよっ。真剣なんだから」
律「いや、ホントにゴメン。それで?(真剣なのか…)」
紬「あのね…澪ちゃんが……」
律「……ゴクリ」
紬「最近、私のこと避けてるような気がするって」
律「………はい?」
紬「最近話しかけても表情とか体とか硬くしてるし」
律「……」
紬「お話する時も、目が泳いでて合わせてくれないし」
律「……うん」
紬「私、澪ちゃんに嫌われちゃったのかなって……グス」
律「……(何この展開?)」
紬「それで…私どうしたらいいか……ヒック」
律「(それは私が聞きたいよー)」
数分後…
律「あー、要するにそういうことか。私はてっきり…」
紬「てっきり…?」
律「あー、いや。こっちの話。ムギさ、なんか心当たりないのか?」
紬「ない、と思うんだけど…」
律「だよなあ。でも、澪の奴がねー。どういうことなんだ?」
紬「りっちゃん…」
律「ああ、わかったよ。澪にはそれとなく聞いてみるよ」
紬「うん…ありがとう……」
律「(とは言っても…どうしたもんかな)」
一方その頃…進路指導の用事を終えた澪
澪「あ~…胃が重い……」
澪「最近妙に気を張りっぱなしだから疲れたー……」
和「ん、澪?」
澪「あ、和。お疲れー」
和「…どうしたの、そんな茹でられた茄子みたいな顔色して」
澪「どういう例えだよ」
和「体調悪そうだけど、大丈夫?」
澪「ん…(和なら…相談乗ってくれるかな。口堅そうだし)」
澪「なあ、和。ちょっといい?」
生徒会室
和「で、何かしら相談って?」
澪は、自分の現状を包み隠すことなく和に話した。
部室での唯の話のこと、勝手に会報誌を読んだこと。
そのせいで周りの視線に過敏になって神経をすり減らしていること。
澪「…て具合なんだ」
和「ふーん、なるほどね。それは申し訳ないわね。
私、便宜上だけどファンクラブの会長やってるもんだから」
澪「あ、いやそれはいいんだけど。ただ、ムギと今まで通り付き合えなくて。それが一番…」
和「ムギの方はどうなの?」
澪「いつも通りなんだけど…ただ私の態度が変になっちゃってるから
もしかしたら不審に思ってるかも知れないし。なんか怖くて…」
和「まるで負の連鎖ね」
澪「なあ、和。どうしよう。このままいったら私…」
和「澪はどうなの、ムギのことは好き?」
澪「と、当然だよ。も、勿論友達としてだけど……」
和「……澪、正直に言っていい?」
澪「う、うん」
和「あなた相当馬鹿ね」
澪「…え?」
和「だから、馬鹿って言ったのよ」
澪「に、二度も言わなくても……」
和「確かに、ファンクラブの会報はちょっと行き過ぎだったかもしれないわ。
そこは、今度会員に注意しておくわ」
和「でもね、そんな一部の子の目線を気にするのもどうかと思うわ」
澪「…で、でも」
和「恥ずかしがりやの澪だから、余計に人の視線が気になるのかも知れないけど。
でも、今あなたがムギと向き合えないのは彼女たちのせいじゃないわね。
あなた自身が過剰に思い込んでるだけ、勝手に怖がってるだけよ」
澪「う…」
和「それにこの企画、2位の律だってポイント大差ないじゃない。
これ見ても律と接するの怖くなったりしてないでしょう?」
澪「そ、そうだけど…でもどうすれば…」
和「さあ、私にはわからないわよ。あなたの問題よ」
澪「う、うう……」
和「ま、私はそこまでは力になれないけど。頑張ってね」
澪「……ところで和。ムギって私のことが好きだってことに関してはどう思う?」
和「友達として、じゃないの?」
澪「だよな…頭ではわかってるつもりなんだけどな」
和「それがわかってれば何とかなるわよ。多分」
澪「ゴメン、なんかありがとう」
和「どういたしまして、自意識過剰の怖がりさん」
澪「ひ、ヒドイ言い草だ…」
一方、部室にて…
律「…てなわけでさ」
梓「はあ…随分とややっこしい話になってますね」
唯「私、全然気付かなかったよ」
律「で、問題は何故澪がムギを避けているかなんだが…」
梓「それってもしかして…」ジー
律「多分…」ジー
唯「な、何で私のほう見るの? 私何も言ってないよ?」
律「うんにゃ、そうじゃなくてな」
梓「この前の私たちの会話聞いていたかも、てことですよ」
唯「そうなの?」
律「澪とは付き合いが長いからな。何となくわかる」
梓「澪先輩って一度気になるとトコトン気にするタイプですからね」
唯「ほえ~、そうなんだー」
律「…唯、お前も少しは責任ってもんを感じてくれよ」
唯「か、感じてるよ。海よりも深く」
梓「…嘘くさい」
律「んでだ、あんまり長くくすぶらせるのもアレだし。そろそろ澪が来ると思うから…」
ガチャ
澪「ごめん、遅くなった」
梓「噂をすれば何とやらですね…」
唯「澪ちゃん!」ズイッ!
澪「ぬぁ!? な、何だ唯?」
唯「ゴメンね澪ちゃん! あの、私のせいでムギちゃんのことをきr」
澪「え?」
律「ストーップ!!」バシーン!
唯「ふぎゃっ」
律「ストレートに行きすぎだ、ちょっと落ち着けい」
唯「ふにゃー…ごべんなひゃーい……」ピヨピヨ
律「コホン…で、澪。ムギのことについてなんだけどな」
澪「あ、ああ…あれ? 今日はムギいないのか?」
梓「あ、えーっと…よ、用事があるってことで帰りましたよ」
澪「そうなのか…」
律「それより澪、最近ちょっとムギのこと避けてるんじゃないか? 態度が明らかに変だぞ」
澪「ああ。やっぱり気付いてたんだな」
梓「(みんなついさっき気付いたばっかですけどね)」
律「ああ、何かあったのか。ムギが凄く気にしてたぞ」
澪「うん、実はさ……」
澪「というわけなんだ」
律「はあ、なるほどねえ」
梓「つーか、そんな妙な会報あったんですか…(私はランクインしてたのかな?)」
唯「りっちゃんりっちゃん、これって別に私たちの話が原因ってわけじゃ…」
律「一因だよ」
唯「…ですよねー」
梓「でも、一度は気にしすぎだって思ったんですよね。何でまたそんなに」
澪「その…やっぱり周りの視線とか気になっちゃってさ」
律「澪」
澪「何?」
律「ばーか」
澪「は?」
律「バカだよ、ホントに。そんな下らないことで友達に心配かけやがって」
澪「…本日二度目ですか。しかも二回言った…ああ、私ってやっぱバカなんだな」
梓「澪先輩が縮こまってる…」
律「ムギがさ、気にしてたよ。自分は澪に嫌われてしまったんじゃないかって」
澪「…うん。私も、ムギに迷惑かけたと思ってる」
律「ムギのこと、好きか?」
澪「うん。あ、勿論友達として…だけど」
律「……てことらしいぞ、ムギ!」
澪「…えっ?」
紬「……」コッソリ
澪「む、ムギ。いたのか」
唯「隠れてたんだよー」
梓「律先輩の計らいです」
律「お前の言葉を直接聞いてもらいたかったからな。ほら、二人とも」
澪「う、うん」
紬「……」
澪「あー、ムギ?」
紬「…はい」
澪「あの、ゴメン。不安にさせてしまって、その……」
紬「……」
澪「ホントにゴメン! こんな私だけど、今まで通り友達でいて欲しいんだ!」
紬「……いいよ」
澪「ムギ…!」
紬「ヒック…よかった」
澪「あ……」
紬「よかったよぉ…グス……澪ちゃんに嫌われたんじゃないって……ヒック」
澪「え、あ。む、ムギィ。泣くなよぉ」
律「あーあー、女の子泣かしちゃって。ちゃんと責任取れよ~」
唯「澪ちゃんヒドーい」
澪「う、うるさい! おちょくるな!」
紬「…ねえ、澪ちゃん」
澪「ん、何?」
紬「一つだけ…許す代わりにお願いがあるの」
澪「何だ? 私に出来ることなら何でも」
紬「キスして」
澪「」
紬「私の唇に」
澪「え、えええええ!!!」
紬「…でないと、絶対に許さない……」
澪「う、あー、うー…り、りつぅ~」
律「自分でまいた種だろ、責任とってやれよ」ニヤニヤ
唯「あ、カメラ用意しないと」
澪「お、お前らー!! あ、あずさぁ!」
梓「わ、私に振らないでください!!」
澪「う、うー…」
紬「澪ちゃん」
澪「わ、わかったよ…」
紬「…ありがとう」
梓「(な、何なのこの展開…なんで律先輩と唯先輩は止めないの~)」
澪「じゃ、じゃあ…」
静かに向い合う二人。紬は一度澪の顔を見つめると、目を閉じ唇を澪に向ける。
澪は躊躇する気持ちしかなかったが、でも今後の友人関係に亀裂を残したままで
いることのほうが、今の状態よりも耐えられないと思った。澪は紬の肩にそっと両手を置く。
澪「(つーかさ…こんな要求するってことは、ムギってやっぱり…)」
澪「(…えーい、もう知らん! どうにでもなれ!)」
澪は瞼を強引に閉じ、顔を徐々に前に出していく。
躊躇した気持ちの表れか、顔は小刻みに震えている。
…どれくらい時間がたったのだろうか。
いや、まだ眼を閉じてほんの数秒しか経っていない。
しかし、澪にとってこの数秒は果てしなく長い時間に思えた。
澪「(…い、今どれくらいまで近づいたんだろう)」
ふと澪はそう思い、うっすらと細目を空ける。
ルール違反であるとは感じたが、でもこの長い時間を早く終わらせたかった。
うっすらと目を開けた澪の目に入ったものは…
澪「ま、マンボウ…?」
紬「……」プクー
澪「……」ポカーン
紬「……プ」
澪「…え?」
紬「ふ…ふふふふ……」
澪「…あ、何だよ」
紬「う、ふふふふ…ゴメンナサイ、冗談よ~」
澪「い、あ、え、あ?」
律「く、くくくく…」
唯「プ、くすすす…」
澪「お、お、お…」
お前らあああぁぁぁーーーーーー!!!!
ごツーン!
律「すびばせん」チーン
唯「ぎょめんなひゃい」ピヨピヨ
紬「悪乗りしすぎましたー」クラクラ
澪「まっったく…」
梓「ふ、ふふ…」
澪「梓!? お前まで!」
梓「す、すいません! でも、いつもの軽音部に戻ったかなって」
澪「…あ」
律「まったく、一人で勝手に暴走して一人で勝手に悩みまくりやがってよー」
澪「…ゴメン、迷惑かけたな。みんな」
唯「私たちもごめんね」
律「ああ、今回はお互い悪かった点もあっただろうし。これにて一件落着
…てことで、いいか。ムギ?」
紬「勿論よ」
梓「ムギ先輩に関しては何の落ち度もなかったですけどね」
紬「いいのよ梓ちゃん。今まで通り、みんなと一緒に居られるのだから」
梓「先輩…」
律「よし、んじゃあいつもの軽音部に戻ったところで唯!」
唯「お茶だねムギちゃん!」
紬「私準備してくるわりっちゃん!」
澪「早っ! つか、コンビネーションいいな!!」
梓「ああ…結局今日は練習できそうもないですね」
律「そう言うな梓。せっかく元の鞘に収まったんだから」
梓「それはそうですけど…でも私たち3人にとっては今回の騒動って、今日だけでしたよね?」
律「ああ、そうだな…でもさ、私も部長として注意が足りなかった面はあったんだ
澪の異変に気付かなかったんだし、ちゃんと皆のこと見ていてやらないといけないな、て」
梓「そうですね。今度からは気をつけてください」
律「随分偉そうだなー、おいこら中野~」
梓「うわ、ぎ、ギブギブ! いきなりチョークは反則です!」
唯「りっちゃん対あずにゃんのバトル、開始だね!」
澪「何やってんだお前ら…」
紬「澪ちゃん、はいどうぞ」
澪「お、ありがと。」
紬「でも、本当に良かったわ。私、澪ちゃんに嫌われたら生きていけないもの」
澪「やけに大袈裟に言うんだな」
紬「だって、澪ちゃんのこと大好きだから!」
澪「ぶっ!」
唯「うわ、澪ちゃんが紅茶吹いた。きたな~い」
澪「ゲホッ、ゲホッ」
紬「あらあら」
澪「…なあ、それって友達として、て意味だよな」
紬「さあ? どうかしら♪」
本編終わりです。以下、おまけというか本題
唯「ところでさームギちゃん。なんで澪ちゃんの写真とかいつも嬉しそうに撮ってるの?」
律「あー、そういえばそうだな」
紬「え、だって思い出は美しいほうがいいじゃない?」
梓「どういう意味ですか」
紬「2年の新歓でメイド服着た澪ちゃんを見て思ったの。澪ちゃんはあの格好がすごく似合うって」
紬「だから、どうしても私の思い出アルバムに写真収めたくて…ね?」
律「いや、『ね?』じゃねーよ」
唯「やっぱりムギちゃんは澪ちゃんのこと大好きなんだね!」
紬「勿論よ! そうだ、みんなの分もちゃんと撮ってあるからね」
律「え?」
梓「いつの間に…」
唯「ねえねえムギちゃんどんなの撮ったの? 私見たい!」
紬「いいわよ、今度見せてあげるわね」
律「なあ、ムギ。私たちのって、どんなの撮ったんだ?」
紬「それはね…ふふ」
梓「何ですかその不敵な笑み!?」
律「見せろ! 私の写真撮るならちゃんと事務所通せよ!」
梓「何なんですか事務所って!?」
唯「あずにゃん、ツッコミ大変だね~」
紬「ふふ、それじゃ今度持ってくるわ。私の大切な思い出アルバムを」
おわり
乙
面白かった
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:45:34.33:LEPSlRTU0面白かった
澪紬いいね
百合じゃないのもかえってよかった
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:46:31.48:xGAm0qg50百合じゃないのもかえってよかった
おつ
ムギは自身は百合じゃなくて友情キャラのほうが合ってると思ってる俺は異端
でも友情と百合の微妙な境界線にいるようなムギの描写もいいね
ムギは自身は百合じゃなくて友情キャラのほうが合ってると思ってる俺は異端
でも友情と百合の微妙な境界線にいるようなムギの描写もいいね
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コメント 4
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というわけで澪・・いいね!