- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 04:15:27.60:ckCCPFLl0
長門「した」コクリ
古泉「なんと」
みくる「ふぇぇ、大変ですぅ!」
ハルヒ「そんな……昨日まであんなに元気だったのに……」
長門「原因は不明。だけど事態は深刻」
ハルヒ「そ、それでキョンは?」
長門「保健室で横になっている。今のところは安静、しかしいつ発作が起こってもおかしくはない」
ハルヒ「…」
ハルヒ「いやいや、その前にペロペロ病ってなによ。そんなアホみたいな病名、聞いたことないわよ!?」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 04:23:00.63:ckCCPFLl0
みくる「えっ、ペロペロ病……知らないんですか」
ハルヒ「全然知らない」
みくる「流行病にもなったのに」
ハルヒ「全く聞いたことないわよ!」
みくる「……あぁ、そっか。そうですよね、確かこの時代はまだ発見されてない病気だったような」ゴニョニョ
ハルヒ「?」
古泉「で、その病気は一体なんですか? 流行病、感染病ならすぐさま病院に」
長門「問題ない、大丈夫」
ハルヒ「なに、なに、なに! もー! なにがどういうこと!? キョンはどうなるのよ!」
長門「死にはしない。大丈夫だ、問題ない」ドヤッ
ハルヒ「えっ、そのリアクションもなに?」
長門「…」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 04:29:02.37:ckCCPFLl0
長門「ペロペロ病とは」
ハルヒ「うん」
長門「女性を舐めないと全身の関節が軋む病気」
ハルヒ「全身の関節が……え?」
古泉「……はい?」
みくる「あの、そのままの意味で……ペロペロしたくなる病気なんです。女の子を」
ハルヒ「今日は有希とみくるちゃんがボケ役なの? めんどくさいんだけどそういうの」
長門「冗談ではない」
みくる「あの、ウソじゃないです。それに、結構大変な病気で」
長門「ほおっておくと、関節が徐々に逆に曲がっていく」
古泉「はは。これはこれは、どこから突っ込んでよいのやら」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 04:37:03.72:ckCCPFLl0
ハルヒ「よしよし、わかったわ。キョンの仕業ね。ついに内に秘められた変態衝動を抑えられなくなったのね」
長門「そうではない。女性ホルモンがああなってこうなって血小板がそうなってかくかくしかじか」
ハルヒ「考えるならちゃんと設定を考えなさいよ」
長門「説明しても分からないと思う。とにかく、このままだと全身の関節が逆に曲がってしまう」
ハルヒ「面白そうねー。古泉君、ビデオカメラってここにあったっけ」
古泉「えぇ、こちらに」
みくる「あの、あの……ほ、ほんとのほんとに! 大変な病気なんです!」オロオロ
ハルヒ「そんな漫画みたいな映画みたいなアニメみたいな病気! どこの誰がそうですかって信じるのよ!」
長門「信じる信じないはいいとしても、彼の関節が危ないのは事実」
みくる「とにかく、あの……保健室に……キョン君を見ればわかりますから」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 04:44:27.53:ckCCPFLl0
【保健室】
ガラッ
ハルヒ「 鉄 山 靠 ! 」ドゴォ
キョン「すしおっ!」ズサー
ハルヒ「あんたは! あんたは! これか! この口か!」
キョン「痛い! 痛い痛いっ! やっ、やめ、やめろハルヒ! やめてーっ! 男の人呼んでーッ!」
古泉「なんですかこの寸劇は」
ハルヒ「何をしてるのよ!? あんた一人で脳内花畑で遊ぶのならまだしも、有希とみくるちゃんを巻き込まないで!」
キョン「なんだよいきなり! ここで寝てろって言われたと思ったら、次は全員で俺をぼこぼこにするきか!」
ハルヒ「もとよりそのつもりよ! ここをあんたの霊廟にしてあげるわ!」
ハルヒ「……ん? 寝てろって言われた? 誰に?」
キョン「長門に」
ハルヒ「有希に? え、でもあんたがゴニョニョって……ん? んんっ?」
みくる「だから……ウソじゃないんです。あぁ、キョン君耳と鼻と目から血がっ」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 04:48:33.09:ckCCPFLl0
キョン「なにもみえねえ」
ハルヒ「えぇーっ……ほんとのほんとに、その……ペロペロ? 病? なの?」
キョン「なにもきこえねえ」
長門「そう。自覚症状が現れていないだけ」
キョン「なにもにおわねえ」
ハルヒ「うっさいわね! 残ってる口にも包帯ぶち込まれたいの!?」
みくる「わ、わたしがやりますよ?」
ハルヒ「いいわよ別に。あ、あたしがボッコボコにしちゃったんだし」
キョン「ねぇちょっと、おい、お前ら。俺どうなってる、どうなるんだ。物凄く怖いんだが」
ハルヒ「あーもー。邪魔。甘納豆でも食べてなさい」ズボォ
キョン「!? ふぁ、ふぁんだほれ! あむぁい! ふぁんだほれは!」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 04:54:44.43:ckCCPFLl0
ハルヒ「で、どうすればいいの。っていうか、ほんとにキョン病気なの? いつもと何も変わらないわよ?」
古泉「いつもより顔がパンパンですけどね」
長門「……それが問題」
ハルヒ「?」
長門「ペロペロ病は薬物治療で完治する病」
ハルヒ「なんだ、じゃあ大丈夫じゃない」
長門「でも、その薬を今から作ったとしても最低で一年は掛かる」
ハルヒ「…」
長門「その間は、彼はペロペロ病患者のまま」
ハルヒ「うーん……まだぜんっぜん信じられないわね……」
キョン「ぐあっ! あががが! ぎゃあああ!」
みくる「!? キョ、キョン君!」
ハルヒ「!?」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:00:04.24:ckCCPFLl0
ハルヒ「なになに!? さっきのダメージが遅れてきた!?」
長門「発作が」
みくる「大丈夫ですか!? あ、あわわわ!」
キョン「なっ……なっ……」
ハルヒ「なっ?」
キョン「な……なめ……舐めたい……なんだか無性に……女の子が舐めたい……ぐおおっ」
ハルヒ「…」ググッ
キョン「首を絞めるな! やめろ! いや、やめないでこれ! そのまま指を舐めさせてくれえええっ!」
古泉「うわぁ……」
ハルヒ「ひいいっ! 気持ち悪い! 今までで一番キョンが気持ち悪いっ!」
キョン「おおおおっ、なんだこれ……俺はどうしたんだ……あぁぁ……」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:03:58.89:ckCCPFLl0
キョン「! 痛い! 今度は関節が痛いっ! 全部、全部痛いっ!」
ハルヒ「わ、わわっ! なんか悶えだした! 芋虫みたい!」
古泉「そろそろカメラ回しますか?」
キョン「お前らァァァ! 俺に何をしたアァァ!?」
ハルヒ「なにもしてないわよ! あんたがいきなり変態になったのよ!」
キョン「長門ォォッ……た、たす、たすけ、っ」
長門「…」スッ
キョン「あむっ」
ハルヒ「あ」
みくる「あっ、指」
キョン「…」ペロペロペロペロペロペロペロ
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:07:20.96:ckCCPFLl0
長門「んっ」
キョン「…」ペロペロペロペロ
長門「……大丈、夫?」
キョン「……お、おう。なんだ、なんか……清々しい」
みくる「あっ、収まったみたいですね。よかっ」
ハルヒ「ぎぃぃやぁぁぁーっ!!」ドゴォ
キョン「へぅっ!」
ハルヒ「キモいキモいキモいキモいキモいーっ! ぎゃぁぁーっ!」バタバタバタバタ
みくる「あぁっ、涼宮さん!? まっ、まってくださーいっ!」
キョン「み、みぞおち……こっ、こきゅ、息できなっ」ヒューッ
古泉「いやあ、いいのが撮れましたよ」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:14:24.54:ckCCPFLl0
キョン「よし、もう呼吸できるな。……胸がじんじんするけど」
長門「外傷はない。あまり」
キョン「説明してくれ。一から説明をしてくれ!」
長門「あなたはペロペロ病というものにうんぬんかんぬん」
キョン「……はぁ? 俺が病気だ? ペロペロ病!?」
古泉「証拠もバッチリですよ」
キョン「お前はさっきから何をしてるんだ」
長門「残念ながら治療薬がない。一年間、我慢してほしい」
キョン「我慢って……」
長門「大丈夫。発作が起きれば、私がなんとかする」
古泉「なんとか、というのは。もしかしてその度に長門さんが指を」
長門「……今は神経線維の麻痺を起こしていなかったので、声が出てしまった。でも次からは大丈夫」
キョン「なんか顔が赤くなってないかお前」
長門「エアコンのせい。大丈夫だ、問題ない」ドヤァ
キョン「それはなんだよ」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:18:47.70:ckCCPFLl0
【屋上】
ハルヒ「うおぇ……ご、ごめんみくるちゃん、吐きそうかも」
みくる「まっ、任せてください!」スッ
ハルヒ「そんな両手構えられても……うぷ。う……ん、ふう。収まった」
みくる「あの」
ハルヒ「言わないで! 思い出したら鳥肌がやっばいから! やっばいからっ!」
みくる「……ほんとうにああいう病気なんです。キョン君がおかしいんじゃないですよ? あっ、おかしいですけど」
ハルヒ「でもあんな……有希の指、溶けちゃうかってぐらい……くあぁぁ!」ガシガシッ
みくる「あぁっ、髪がぼさぼさになっちゃいます」
ハルヒ「うーっ! でていけーっ! さっきの記憶、ぜーんぶ飛んでってーっ!」グシグシッ
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:23:34.76:LfdEGD73P
ハルヒ「あんなのありえないわよ……あんな一心不乱でぺろぺろぺろぺろ……」ブツブツ
みくる「あの、涼宮さーん?」
ハルヒ「…」
みくる「……長門さんも仕方なく、なんですよ?」
ハルヒ「! わ、わかってるわよ! なに!? なによ!」
みくる「それに、次キョン君がああなったら……涼宮さんが」
ハルヒ「嫌! 嫌よ! なんであたしが! どんなバツゲームよそれ!」
みくる「じゃあ私が」
ハルヒ「だめ!」
みくる「……だめですか?」
ハルヒ「あっ、いや、あの……ほ、ほら! きったないから! あいつの口、なんかもうゴミ箱のがマシってやつだから!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:38:21.81:ckCCPFLl0
みくる「保健室、戻りますか? それとも部室に行きますか?」
ハルヒ「まって、ちょっと色々……考えてるから」
みくる「はい」
ハルヒ「…」ウロウロ
みくる「…」
ハルヒ「一年……一年も……ずっとあんな……でも、有希もみくるちゃんも……」ウロウロ
みくる「…」(わぁ、混乱してる)
ハルヒ「あ、あたしが……でもそんなの……」クルクル
みくる「…」(未来に戻って薬持ってこれるんだけどなぁ……)
ハルヒ「う……うーっ……う、うぁ……うわぁーん!」ポロポロ
みくる「!」(ええっ! 泣いちゃった!?)
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:42:55.88:ckCCPFLl0
古泉「あっ、電話が。失礼」
古泉「……!? は、はい! わかりました!」
キョン「おいなんだ、今度はお前か」
古泉「なんだかわかりませんが、神人が300人現れて……緊急事態みたいです」
キョン「はぁ!?」
古泉「とにかく失礼します。理由は……まあ、あなたのそれだと思いますが」
キョン「なんだよ、俺にどうしろと。俺もな、全く理解してないんだぞこれ」
長門「……指がしわしわ」ジーッ
キョン「ごめんなさい。って、そうじゃない! ハルヒはどこだ!」
長門「…」ジーッ
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:49:13.34:ckCCPFLl0
ハルヒ「あ゛あ゛~ん! 意味わかんない~っ!」ポロポロ
みくる「あららら。ほらほら、泣かないでください、涼宮さん?」
ハルヒ「もうやだーっ! 死んじゃえ、キョンなんて死んじゃえ゛~っ! けほっ、けほけほ!」
みくる「おおお、落ち着いてください! それはだめ! だめです!」ポンポン
ハルヒ「なんなのよぉ、もぅ、なによぉ……なんであたしが泣かないといけないのよぉぉ」ヒック
みくる「ちょっと難しかったですね。うん、大丈夫ですよ。キョン君が心配なだけですよね」
ハルヒ「有希だって……有希だってあんな、そんなのやんなくていいのに」
みくる「緊急事態だったんです。長門さんも何も考えてなかったですよ?」
ハルヒ「あた、あたし……嫌だけど……あたし以外があんなの、もっと嫌だもん……」ブツブツ
みくる「…」(可愛いなぁ……薬、取りに戻りたくないなぁ……)
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:53:09.47:ckCCPFLl0
ハルヒ「えぐっ……ひくっ。うー……」
みくる「落ち着きました?」
ハルヒ「……うん」コクコク
みくる「はい」
ハルヒ「……別に、何かが嫌で泣いたとかじゃないから」
みくる「はい」
ハルヒ「目にいっぱい砂埃が入っただけだから」
みくる「屋上ですよ」
ハルヒ「黄砂の!」
みくる「ですよね~」
ハルヒ「……喉乾いた」
みくる「はい。部室、戻りましょうね」
ハルヒ「うん」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:59:28.11:ckCCPFLl0
【部室】
キョン「いないな、あの二人」
長門「…」ジーッ
キョン「その指見つめるのやめてくれないか? 申し訳なくて恥ずかしくて死にたくなるんだけどさ」
ガチャ
みくる「あっ、キョン君。長門さん」
キョン「朝比奈さん……ハルヒ」
ハルヒ「…」
キョン「ん? なんだお前、なんか目が」
ハルヒ「うっさい!」パーン
キョン「おぶっ!」ゴキ
ハルヒ「ちょっとキョン! こっ、こっち見ないであたしの話を聞きなさい!」
キョン「まっ……まって首が……見るなっていうか、ひねって見れないっていうか……」
長門「…」ゴキゴキ
キョン「うぎゃああああ! 無理に戻すなァァァァ!!!!」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:05:53.25:ckCCPFLl0
ハルヒ「あ、あんたのそれ……奇病、治らないの。すぐには治らないのよ」
キョン「それは聞いた。というか奇病って言うな。奇病だけどな」
ハルヒ「で、その……それなんか……症状も……」
キョン「…」
ハルヒ「か、かわいそうだからね! 有希とみくるちゃんが! かわいそうだから!」
キョン「え?」
ハルヒ「だ、か、らっ! あたしが……あたしが生贄になってやるって言ってんのよ!」
キョン「えっ」
ハルヒ「……い、一年だけだからね……ううん、もう色々調べて、すぐにでもその薬作れるようにする」
みくる「…」(いやぁ、絶対に無理なんだけどなぁ……何度も研究して一年でって答えになった薬だし)
長門「…」
みくる「…」(でも長門さんも黙ってるから、余計なことは言わないしないってことなんだろうなぁ……)
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:08:55.18:ckCCPFLl0
キョン「それはあれか。俺がその、ペロペロしたくなったらだ」
ハルヒ「変なこと言わないでよ! 変態! 変態変態っ!」
キョン「仕方ないだろ! そういうアレなんだ!」
ハルヒ「……い、いいわよ別に。指、指だけだからね!」
キョン「あと何をペロペロしろと」
ハルヒ「なっ……! もう喋るなっ! そういうことなの! それでいいわね!」
キョン「ひぃ! そ、それでいいです! それでおねがいします!」
ハルヒ「あたしもう帰るから! また明日っ!」バタバタ
キョン「……行っちまった……なんだよもう、俺が何したってんだ」
長門「舐められた」スッ
キョン「やめろってば」
みくる「青春ですねぇ」
キョン「全然違います」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:13:55.07:ckCCPFLl0
キョン「っていうか二人とも。色々と言いたいこと聞きたいこと確認したいことがある」
みくる「?」
キョン「まずなんで俺がこんな病気になってるんですか」
長門「原因不明」
キョン「またあいつの仕業か? いやでも……ならハルヒがあんな攻撃的になるわけも」
みくる「どうでしょうねぇ。よくわかんないです」
キョン「……まあいい。仕方ない。いや仕方ないで全身関節面白人間になりたくはないけど」
長門「薬?」
キョン「そう。なんとかできないのか?」
長門「無理。技術的に不可能」
キョン「お前が言うか」
みくる「えっ、でも作り方は」
キョン「ほら! ほらやっぱり! 朝比奈さん! やっぱりあなた、この病気のこと何か知ってるでしょう!?」
みくる「あっ、ばれちゃった……って、最初から何も隠してないですよぉ」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:17:25.56:ckCCPFLl0
みくる「私のいる未来では、正確には私の未来のちょっと過去で今からは未来になるんですけど」
キョン「ぬぅ、ややっこしい」
みくる「とにかく。流行病だったんです。ペロペロ病」
キョン「世の男が女の子ペロペロしたいペロペロしたいってなたわけですか。なんですかその地獄絵図」
みくる「いや、女の子もです」
キョン「今すぐ未来へ連れてってくださいおねがいします」
みくる「それで……そのペロペロ病の特効薬をですね、中野あず……なんとかって博士が開発しまして」
キョン「ほら。じゃあ未来にいけばその薬、あるんじゃないですか」
みくる「ありますね」
キョン「持ってきてください」
みくる「……い、今すぐはちょっと……未来に戻れない月間なんで」
キョン「ウソだ! 絶対ウソだ! なんですかそのウソ!」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:24:57.83:ckCCPFLl0
みくる「わっ、わかりました。取ってきますから、でも本当に今日明日ってのは無理ですよ?」
キョン「くそっ……まあ、仕方ないです。ありがとうございます」
長門「さっき発作が起こったので、しばらくは大丈夫」
キョン「本当か」
長門「多分」
キョン「多分って……んがっ!?」ビクビクッ
みくる「!?」
キョン「ちょぉぉぉ! おまっ、全ッ然ダメじゃないか!? こ、これ、あああ! ペロペロしてぇぇぇ!!」
みくる「あ、あわわ! すっ、涼宮さん! 涼宮さーん!」
キョン「ペロペロォーッ! 舐めさせてえええ! 関節いってぇえええええぇぇっっ!!」ガクガクッ
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:29:13.32:ckCCPFLl0
みくる「うわあっ、カブトムシの幼虫みたい……」
キョン「そういうのいいから! 痛いの! そして舐めたいの! な、なが、ながが! 長門ぉ!」
長門「…」スピー
キョン「なんで寝てるんだァァァ! 今の今まで起きててペロペロしってぇぇ!」ブルブルブルブル
みくる「きゃぁっ! キョ、キョン君!」ダッ
ガチャ
ハルヒ「カバン忘れちゃっ……」
ペロペロペロペロペロペロ
みくる「ふえぇっ、きゃはは! く、くすぐったいですぅ!」
キョン「…」ペロペロペロペロペロ
ハルヒ「」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:32:23.23:ckCCPFLl0
【閉鎖空間】
古泉「も、もう無理です……もう消えそうですよ僕……」
古泉「し、しかし……倒れていった同房の為……機関の戦友、SOS団の為に!」
ドゴォ
古泉「え」
古泉「なんですか、あれ」
古泉「えー……クトゥルフだかクトゥルーだか忘れましたけど、それですよねあれ」
古泉「…」
古泉「もしかしてゲームオーバーですか、僕」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:37:59.52:ckCCPFLl0
【保健室】
キョン「……ここは」
みくる「あっ、起きた!」
長門「動かないほうがいい」
キョン「……動かないもなにも……何一つ感じないんだけど? もしかして、関節が逆になっちゃったのか俺?」
長門「そうではない。発作は治まった」
みくる「指が……しわしわです」スッ
キョン「うわぁ……ごめんなさい。ありがとうございます」
長門「関節は無事」
キョン「……俺はなにをされた」
みくる「わからないです。涼宮さんが平行に移動してきたかと思ったらキョン君が倒れてました」
長門「奇跡的に外傷はない」
キョン「じゃあなんで俺動けないんだ?」
長門「奇跡的に全ての攻撃がツボに入ったと思えばいい」
キョン「何をしたんだよ何を」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:40:33.06:ckCCPFLl0
【次の日】
ハルヒ「あっ」
キョン「ひぃ! ごめんなさい!」ダッ
ハルヒ「なんで土下座してるのよ」
キョン「いや、だって昨日」
ハルヒ「……仕方ないでしょ。そういう病気なんだから」
キョン「? あれ、怒ってないのか」
ハルヒ「なんであたしが怒らなきゃいけないのよ!」
キョン「怒ってるし」
ハルヒ「ぐっ……もういいわよ。で、大丈夫なの?」
キョン「んー、大丈夫みたいだな。多分。昨日の二回目も大丈夫って言われてすぐになったけどな」
ハルヒ「…」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:44:15.36:ckCCPFLl0
ハルヒ「でも授業とか大丈夫なの?」
キョン「わからん。そのときは、その……」
ハルヒ「いや無理よ! どうしろって言うのよ!」
キョン「どうすればいいんだろうなぁ。俺ももうよくわからんよ」
ハルヒ「……ト、トイレ行くって言って出ていきなさい。追いかけるから」
キョン「無理だ。すごいんだよ、いきなりくるし。そんなんできる間もなくペロペロしたくなる」
ハルヒ「ちょっとは頑張りなさいよ! あたしも頑張るって言ってるんだから!」
キョン「くっ、もう嫌だ帰りたい……」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:47:04.58:ckCCPFLl0
【授業中】
キョン「!?」ガタガタッ
教師「ん? なんだ、どうした。熟睡しかけたか」
キョン「ちょっ、ちょっとペロ、とっ、トイレに!」バタバタ
谷口「なんだあれ。物凄い便意か」
国木田「物凄い便意だろうねぇ」
ハルヒ「すいませんあたしもトイレ!」ダッ
教師「えっ」
国木田「えっ」
谷口「なんだよ! なんかあるだろあれ絶対! 便意じゃないだろ!?」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 01:46:46.39:c+TA+/hL0
ハルヒ「あれ!? キョンいない! キョンどこ!?」
キョン「あぎゃあああ! 曲がる! 体が折れるぅぅぅ!!」
ハルヒ「! あっちね!」
ハルヒ「あれ? キョンいない」
キョン「たっ、助けてーっ!」
ハルヒ「まだあっちなの!? どこまで走っていったのよあのバカ!」
キョン「あっ」
ハルヒ「?」
鶴屋「あは! あはははっ! くっ、くすぐったいにょろ! なにするんだいキョン君!?」
キョン「うぉぉ……デコッパチ……にょろっ……」ペロペロ
ハルヒ「」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 01:59:04.89:c+TA+/hL0
鶴屋「いっ、いきなり出会い頭にそんなことしちゃあだめだよ! 犯罪だよこりゃあ!」
キョン「すっ、すいません! すいませんでした!」ペコペコ
鶴屋「あうー、おでこがベチャベチャだー……うぅー」フキフキ
キョン「ごめんなさい! ごめんなさいでした!」ドゴォドゴォ
鶴屋「そっこまで土下座しなくていいって! 床が割れそうだよ! やめなってば!」
鶴屋「まあ面白いから許してあげようじゃない! それより後ろ、うーしーろっ」
キョン「えっ」
キョン「…」
ハルヒ「…」
キョン「わぉ」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 02:04:53.85:c+TA+/hL0
【保健室】
キョン「……またこの天井か」
ハルヒ「あっ、起きた」
キョン「違うんだ、違うんだよハルヒさん」ガクブル
ハルヒ「わ、わかってるわよ。悶え苦しんでたトコに鶴屋さんが通りがかったんでしょ」
キョン「あぁ、ウソじゃない。お前を待ってる余裕もなく、その……」
ハルヒ「……鶴屋さんが言ってたわ。キョン、齧りかけのポンデ○ングみたいになってたって」
キョン「いやほんと、めっちゃくちゃ痛いんだぞ! 関節が!」
ハルヒ「あ、あんたの病気のせいなんだからね。別にあたしがその……殴っちゃったのも、その」
キョン「そこは別に攻めんさ。でも気絶するほどコンボ決めるのはもう勘弁願いたいがな。なんでそんな強いんだよ」
ハルヒ「キョン相手なら手加減しないでいいっていうか」
キョン「手加減してください」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 02:19:18.13:c+TA+/hL0
ハルヒ「でもなんでおでこなのよ」
キョン「なんでって……なんでだろうな」
ハルヒ「わかる気もするけど気持ち悪い。あんたが」
キョン「仕方ないんだよ! 俺だって好きでこんな」
ハルヒ「あーもー。わかってるわよ、もう……なんなのかしらね」
キョン「?」
ハルヒ「……大丈夫なの? 発作、もう治まってる?」
キョン「まあ、うん」
ハルヒ「なんかそれも腹立つわね」ギリギリ
キョン「痛い痛い! なんでつねる!」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 02:40:25.75:c+TA+/hL0
ハルヒ「ちょっ、ちょっと練習してみない?」
キョン「練習?」
ハルヒ「誰もいないわね……」キョロキョロ
キョン「なんだよ、何をする気だ」
ハルヒ「だから、あの、あんたがその……発作が起こったときの、練習」
キョン「?」
ハルヒ「ゆ、指先をちょこっとならいいわよ」
キョン「え。いやいや、別にそんな練習とかそんな」
ハルヒ「!! じょっ、冗談よ! させるわけないでしょ! どこまで変態なの、もっ、ばーか! ばぁーか!」
キョン「なんだお前どうした」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 02:56:19.53:c+TA+/hL0
ハルヒ「もういい! 授業始まるからあたし教室行くからね!」
キョン「じゃあ俺も」
ハルヒ「いいから一時間ぐらい休んでなさい! 反省してろ!」
キョン「えっ? なんだよそれ!? ……行っちまった」
長門「嫉妬」
キョン「嫉妬? なんで嫉妬なんかってお前いつからそこに!?」
長門「最初からいた。見えなくなっていただけ」
キョン「何故そんなことをしているんだよ」
長門「涼宮ハルヒは嫉妬している。あなたが彼女以外の人をペロペロすることに」
キョン「……そんなことを言われても俺も困ってるんだ。もうこれ以上ここで目を覚ますのはごめんだ」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 03:04:32.07:c+TA+/hL0
キョン「なんとかならないのかこれ。なんとかしてくれ」
長門「無理」フルフル
キョン「うっ、お前にそう言われると本当に無理な気がするな……はぁ」
長門「ここは朝比奈みくるに頼むしかない。我慢して」
キョン「じゃあせめてこの関節が痛くなるのだけどうにかしてくれんか。痛覚を麻痺させるとかできるだろ?」
長門「痛みがあるから、人間は生きているということを実感できる」キリッ
キョン「上手く言ったつもりかもしれないけど、お前は人間じゃないし人間としてもできれば痛くないほうがいいんですけど?」
長門「…」スピー
キョン「その狸寝入りみたいなのは誰に教わったんだよ。もうどうなってんだこれ……」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 03:26:55.36:c+TA+/hL0
キョン「うっ!」
ハルヒ「!」ガタガタッ
キョン「つぁー、静電気か。ビリッときた」
ハルヒ「…」
キョン「はうっ!」
ハルヒ「!」ガタガタッ
キョン「っとあぶねえ! こむら返り回避!」
ハルヒ「…」
キョン「ぬあっ!」
ハルヒ「!」ガタガタッ
キョン「びっくりした、雨粒が背中に」
ハルヒ「ー! ー!」ゲシッ
キョン「うぐっ! なんでケツを蹴る!?」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 03:34:41.30:c+TA+/hL0
キョン「ひいぃぃっ!」
ハルヒ「もー、今度はなによ!?」
キョン「きっ、きたっ、あぁっ! だっ、誰かー! ペロペロさせてーっ!」
ハルヒ「!!」
キョン「いたいいたいいたい! 体が! 反る! 翻る! 砕け散るぅ!」ギシギシ
ハルヒ「あ、あ、あ! ほ、ほらキョン! あっ、手袋邪魔! あー!」ゴソゴソ
朝倉「呼ばれた気がしたわよ! キョン君、覚悟!」ダッ
キョン「マユゲーッ!」ダッ
朝倉「えっ、ちょっ、ちょま、いやーっ!」
ハルヒ「」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 03:42:36.79:c+TA+/hL0
【保健室】
キョン「……ですよねー」
ハルヒ「ちっ、違うわよ! あたしは悪くない! あんたが勝手に転んだのよ!?」
キョン「…」
ハルヒ「ほんとだってば、いきなり現れた朝倉涼子のまゆげをペロペロして……その後すっ転んだの。後頭部から」
キョン「うおわっ、なんかでっかいタンコブがあるぞ!?」
ハルヒ「ほんとだからね!? ウソじゃないんだから!」
キョン「うわぁ……エイリアンみたいになったらどうしようかこれ……」
ハルヒ「はぁーっ……」グシグシ
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 03:45:30.86:c+TA+/hL0
キョン「で、朝倉は? っていうか、あいつどこから現れたんだ!?」
ハルヒ「知らないわよ。散々舐め回された後に泣きながらどっか走ってちゃったわよ」
キョン「泣きながら?」
ハルヒ「チャームポイントがーっ! 侵略不可絶対領域がーっ! って泣きながら走ってった」
キョン「へっ、ざまあみやがれ!」
ハルヒ「これは叩かないとだめね」ベチーン
キョン「へぐっ!」ゴキッ
ハルヒ「首が変な音したから逆もいっときましょ」ブベチーン
キョン「ああんっ!」ゴキゴキッ
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 03:52:06.57:c+TA+/hL0
キョン「…」
長門「死んだ?」
キョン「いきてる。しにたくないです」
長門「なぜうつ伏せ?」
キョン「首と心とあとなんか色んなものが痛いから」
長門「…」
キョン「なんか朝倉が急に現れたんだが、ありゃあどういうことだ」
長門「朝倉涼子が急に来たので」
キョン「AQK……って、だからなんだよ!」
長門「どうやら私を介してあなたに危害を加えようとしていたらしい」
キョン「あっぶねぇな」
長門「私が寝ている隙を付いていた。だから、急に眠くなることもしばしば」
キョン「だからか……なんだかこじつけっぽいが、まあいいや」
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 04:03:12.70:c+TA+/hL0
朝倉「ちぇー。もーちょっとでキョン君を風通りのいい体にしてあげられるとこだったのに」ヒョコ
キョン「!? なっ、長門!? なんだそのちっさい朝倉は!?」
長門「調教の賜物」ヒョイ
朝倉「あん、ネコみたいに掴まないでよぉ」モジモジ
長門「大丈夫、怖くない。あなたへの殺意は取り除いている」
キョン「怖くないって……そう言われても」
朝倉「大丈夫よ。もうキョン君のことくり抜きたいなーとか思ってないから!」
キョン「絶対に信用できない」
朝倉「ちぇー」
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 04:08:46.18:c+TA+/hL0
長門「この朝倉涼子を携帯すればいい」
朝倉「長門さんから話は聞いたわ。ペロペロ病……ぷぷっ……なんですってね、かわいそう」
キョン「お前今笑っただろ」
朝倉「発作が起きたときに必ず女性が側にいるとは限らないじゃない? だからほら、あたしを舐めて♪」キラッ
キョン「絶対そんなのより治す方法あると思うだけど!? お前ら二人なら絶対できるだろ!?」
朝倉「無理なんだってば。こればっかりは本当に無理なの。ね、だからほら。よっと」ヨジヨジ
キョン「うおわっ! の、登ってくるな!」
朝倉「仕方ないじゃなーい。ほら、ポケットに入ってるから、ヤバくなったらペロペロしちゃいなさいよ」
朝倉「あっ、でも眉毛は勘弁してね? そこやられちゃうと今度こそ何やっちゃうかわかんないから」モゾモゾ
キョン「はいそうですかなんて言えるか! こっちはお前に何度も殺されかけてるんだ! ポケットでもぞもぞすんな!」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 04:24:47.12:c+TA+/hL0
キョン「はうっ!」ビクッ
朝倉「あ、もしかしてキちゃった?」
キョン「う、うぉ……ぉぉぉぉおおぉおおぉおぉおお!」
朝倉「うるさいわねー」
長門「間違いなくペロペロ病の症状」
キョン「ひぃ、ひぃ! だ、だめだ! 舐めまわしたい! 可愛い女の子ペロペロしたい!」
朝倉「うわぁ、これは確かにきついわねぇ。ビジュアル的にも精神的にも」
長門「朝倉涼子をペロペロするべき」
朝倉「はい、どーぞっ♪」
キョン「くっ……すまんっ」
ガラッ
ハルヒ「そうそう、キョン。いい忘れて……た……」
ペロペロペロペロペロ
ハルヒ「」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 04:30:02.61:c+TA+/hL0
ハルヒ「……うぅ」
キョン「おい、おい。大丈夫かハルヒ?」
ハルヒ「ぎゃーっ!」ズビシッ
キョン「目が! 目が! 目がぁ!」
ハルヒ「はぁ、はぁっ……あ、あんたさっき……ひいっ!」ブルブル
キョン「なんだなんだ、どうしたっていうんだよ。目が痛い」
ハルヒ「どうしたもこうしたも! あんた、人形舐めまわしてた! 人形ペロペロしてたじゃない!」
キョン「ははは、何を言ってる。俺がペロりたくなるのは女の子だけだぞ」
ハルヒ「女の子の形してれば人形でもいいってわけ……もうやだ、お願いだから死んでください」
キョン「ばっ、やめろ!」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 04:35:17.07:c+TA+/hL0
キョン「そんなわけないだろ。いくら俺でもその辺の分別はできるわ」
ハルヒ「でもさっき」
キョン「考えてもみろ? 人形でいいのなら、最初からそうするだろ?」
ハルヒ「じゃああたしは……開けちゃいけないキョンの性癖のパンドラの箱を開けちゃったってことね……」
キョン「お願いですから常人を見る目で俺を見てくれないですかね?」
ハルヒ「じゃあなんであんなことしてたのよ!」
キョン「だからしてないっての。お前が保健室に戻ってきたかと思ったらフラっと倒れちまったんだ」
ハルヒ「えっ」
キョン「ほら、いいからちょっと横になってな。すまんな、俺が連日お前にストレスを与えてたのかもな……」ナデナデ
ハルヒ「えっ、えっ、えっ、いや、えぅ……そ、そんなんじゃ……あぅぅ」モジモジ
キョン「…」ニヤッ(よし! なんとか誤魔化せた! はず! だろ! たぶん!)
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 04:57:58.57:c+TA+/hL0
【数日後】
朝倉「あれから全っ然ペロペロしてくれないじゃん、キョン君」
キョン「したくてしてるわけじゃない! それに、発作が起こらないならそれはそれでいいじゃないか」
朝倉「つまんないわよそんなの、あーあ。私何しに現れたんだか」モクモク
キョン「確実に俺を殺りにきてただろ」
朝倉「ちぇー。長門さーん、クッキーおかわりー」
長門「もうない。私の分は残しておくべきだった」
ガチャッ
みくる「きゃっ! な、なんですかその人形! 動いてる!?」
朝倉「むっ、でたわね、ちちおばけ!」
長門「実はかくかくしかじか」
みくる「あぁー……そうですかぁ」
キョン「はぁ……一体いつまでこの恐怖が続くんだ……」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 05:02:29.25:c+TA+/hL0
朝倉「もう諦めたら? いいじゃない、それを理由に女の子ペロペロできるんだから」
キョン「その度にハルヒに殺されかけるか犯罪者扱いされるがな」
みくる「あの、それなんですけど」
キョン「?」
みくる「じゃーん。お薬、未来に帰って持ってきました」
キョン「なんですって!? っと、ビックリして女言葉になった!」
長門「…」チッ
キョン「おいなんだ今の舌打ち」
朝倉「えー、つまんないわね。そんなのたたき割っちゃいなさいな」
キョン「やってみろ、眉毛を綺麗に剃り上げてからな」
みくる「この薬なんですけど」スッ
キョン「えぇえぇぇ……なんかすっごい赤紫色……うげぇ」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 05:06:47.46:c+TA+/hL0
みくる「これをですね一気に飲んでください」
キョン「一気にですか?」
みくる「はい。とてつもない味がするので、そうしないと吐き気や頭痛、めまいが」
キョン「本当にそれ薬? またなんか変な病気になるんじゃないですか? めっちゃ怖いですよ!?」
みくる「我慢してください……本当にこれで治りますから!」ニコッ
キョン「笑顔がまた怖い……うぅ、でもこれ以上関節を酷使させるわけにも」
朝倉「未練がなくなるようにスパッと切っちゃいましょうか?」シュッ
キョン「爪楊枝で何をする気だ何を。長門、こいつ捕まえといてくれ」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 05:12:51.20:c+TA+/hL0
キョン「よ、よし……いっき、いっきにだな!」
みくる「キョン君、ふぁいとー!」
長門「頑張って」
朝倉「ちょっとー!なんで靴下に閉じ込めるのよー! 私はプレゼントかしらー!?」モゾモゾ
キョン「うぅっ……怖い、怖いぃ」
みくる「そうこうしてるうちに発作がきたら大変ですよ?」
キョン「そ、それならそれで……ほら、女性が三人もいるし」
みくる「うわぁ」
キョン「そっ、それだけ怪しいってことですよ! この薬が! ふた開けたらなんか仏間みたいな匂いするし!」
ガチャ
ハルヒ「あれ、なに? なにしてんの? ……なにここ、仏間臭い」
キョン「……飲むか死ぬかになっちまった……」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 05:17:57.41:c+TA+/hL0
ハルヒ「ペロペロ病が治る薬!? もう出来たの? よかったじゃない!」
キョン「い、いやでもですねハルヒさん。これ、見てくださいよこれ。笑えるぐらい怪しいんですよ」
ハルヒ「ほらいっき! いっき! キョン君のっ、ちょっとイイトコみてみたいっ!」パンパン
キョン「無視かぁ……ううっ」
ハルヒ「一瞬よ。一瞬死にそうになるか、関節が痛くなって何度も死にかけるかどっちがいいのよ?」
キョン「ほぼお前に殺されかけてる気もするけどな」
ハルヒ「それ以上無駄口叩くなら目から流し込むわよ?」
キョン「わかったよ! 飲む飲む飲みます! 飲ませていただきます!」
朝倉「…」(あの子がいたら動けないしなぁ……面白そうなのにぃ)
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 05:29:32.26:c+TA+/hL0
キョン「よ、よしいくぞ。飲むぞ飲むぞ」
ハルヒ「いいから早く飲みなさいよ」
キョン「人事だと思って……」
ハルヒ「いや人事だし」
キョン「おぐっ!?」ガクガクッ
ハルヒ「!?」
キョン「ちょっ、お、うそだ、ろっ! ひぇ、ひえぇぇ! ペロりてぇー!」
ハルヒ「は、早く飲みなさいよ!」
キョン「いででっ! こっ、腰が! 指が! 首が肩が肘がぁぁっ!」バターン
みくる「あっ、キョン君!」
長門「いけない、進行が早くなっている」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 05:35:19.60:c+TA+/hL0
キョン「おぼぼぼぼっ、うぐぅっ!」
みくる「いけません、これじゃっ……ほらキョン君! 私がっ」
ハルヒ「だめっ!」
みくる「で、でも! これじゃキョン君が」
長門「とても薬を飲めるような状態じゃない。ブーメランのようになってしまっている」
キョン「うぐぉぉぉ……舐めさせてくれぇぇぇ……っ」
ハルヒ「……わ、わかったわよ! もうっ! 薬、飲めればいいんでしょ!?」
長門「?」
ハルヒ「んっ」
キョン「あああぁぁっ!? おまっ、なっ、なんでお前がそれを飲――」
チュゥ
キョン「!?」
ハルヒ「……んぐ」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 05:40:54.06:c+TA+/hL0
みくる「!?」
長門「?」
キョン「んっ」
ハルヒ「……ぷはっ! うぅ、変な味……」ゴシゴシ
キョン「はぁ、はぁ……お、お前今」
ハルヒ「なによ! 仕方ないでしょ、あ、あんたが死にかけてたんだからっ!」
キョン「……うえっぷ、変な味……」
ハルヒ「!? どんだけ失礼なの……ぷえっ……気持ち悪っ」バタンッ
キョン「あぁっ、部屋が廻る回るまわるぅ」バタンッ
みくる「え!? わっ! ふ、二人共!? 大丈夫ですかーっ!」
長門「……ユニーク」
朝倉「なに!? なに!? 刺そうか!? えぐろうか!?」モゾモゾ
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 05:44:12.82:c+TA+/hL0
【保健室】
キョン「……またこの天井か」
ハルヒ「くぅ……キョンも起きた?」
キョン「? ハルヒ? あぁ、そうか。二人して倒れたのか」
ハルヒ「うぅ、すっごい味だったわねあの薬」
キョン「なぁ? なにで出来てたんだあれ……胃が暴れてる気がする」
ハルヒ「……治った?」
キョン「お? う、うー。どうだろうな」
ハルヒ「治ってよ。あんだけ……その、あたしが、したんだからっ」
キョン「……ありがとうな」
ハルヒ「うっさい。治ってなかったら許さないからね。ぜったい、許さないから」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 05:50:00.62:c+TA+/hL0
キョン「治っててほしいがな……もうあんな思いは嫌だわ、本当にさ」
ハルヒ「そんな事言って。ホントは女の子ペロペロできてうっれしー、とか思ってたんじゃないの?」
キョン「思ってない。最初から言ってるが俺にそんな性癖はない」
ハルヒ「そうじゃなくても、好きな子なら喜んでするくせに」
キョン「お前な、俺が今まであの病気以外でそんなことしてたの見たことあるか?」
ハルヒ「ないけど」
キョン「それに、好きだから舐めまわすってのもいいことじゃないだろ。嫌がってるなら、尚更だ」
ハルヒ「……嫌がってなかったら」
キョン「それはそれ。でもまあ、できれば人間だからな。もっと上品な愛情表現をしたいもんだ」
ハルヒ「どんなの?」
キョン「どんなのって……そうだな……まあ、そりゃあ優しくだな、えーっと」
ハルヒ「ふふっ、こうやって聞くだけでそういう経験ないんだなーってわかっちゃう。やっぱキョンね、そういうとこがキョンだわ」
キョン「なっ、失礼なことを」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 05:56:27.58:c+TA+/hL0
ハルヒ「でさぁ、あたしが助けてあげたんだから……なにか見返りが欲しいわね」
キョン「なんだよ、なにをやれと。まあ、確かに迷惑は掛けたからな……」
ハルヒ「よっと」ボフッ
キョン「重い」
ハルヒ「重くないわよ! ……やってみなさいよ。その上品な愛情表現っての」
キョン「なっ……い、いやそれは……ここじゃちょっと」
ハルヒ「ドスケベ! そういうのじゃないでしょ! もっとこう……こう!」
キョン「どっ、どうしろって言うんだよ! お前の言ったとおり、俺だってその、そういうのは、その、あの、だーっ!」
ハルヒ「……ぎゅーって」
キョン「えっ?」
ハルヒ「ぎゅーって」
キョン「…」
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 06:00:36.87:c+TA+/hL0
ハルヒ「……できるじゃん、ちゃんと」
キョン「こんなのでいいのか」
ハルヒ「じゅーぶん。だからもうちょっとこのまま」
キョン「…」
ハルヒ「……ちゃんとごめんなさいって言って」
キョン「ごめんなさい」
ハルヒ「もう誰もペロペロしないって」
キョン「もう誰もペロペロしません」
ハルヒ「……約束ね? もしも、またあんな変な病気になっても……あたしだけなら、頼ってもいいから」
キョン「おう」
ハルヒ「……よかった」グスッ
キョン「ありがとうなハルヒ。いろいろ心配かけたけど、治してくれたのがお前で……嬉しい。うん、ありがとう」
ハルヒ「…」ギュゥ
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 06:07:38.33:c+TA+/hL0
【閉鎖空間】
古泉「も、もうダメです……」
古泉「神人300人から始まって、クトゥルフ、ゲッターエ○ペラー、無限スターマ○オ……」
古泉「あぁ、向こうからオーディンやらゼウスやらがキャッハウフフと近づいてくる……」
古泉「ど、どうやら僕はここまでのようです……」
古泉「皆さん心配してくれてるでしょうが、そちらに戻れず申し訳……?」
パァン!
古泉「神々が砕け散った!」
スパァ!
古泉「空が開いた! こ、これは生存フラグでは!!」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 06:11:06.62:c+TA+/hL0
キョン「そういやぁ、古泉どこ行ったんだろうな」
ハルヒ「あー。そういえば最近全然見ないわね。気にしてもなかった」
キョン「まあ、ペロペロ病になんにも関係なかったしな」
ハルヒ「そのうち帰ってくるでしょ。……もうちょっとこのまま」
キョン「でも誰か来たら」
ハルヒ「そんときはあたしを押し倒してちっ、違うんだこれは! とか言えばいいじゃない」
キョン「完全に誤解が生まれるよなそれ」
モゾモゾッ
ハルヒ「ん? なにあの靴下?」
キョン「あっ」
朝倉「ぷはー! ちょっとキョン君! あたしをずっとこんなとこに閉じ込めるなんて! 早くペロペロしなさいよ!」
ハルヒ「」
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 06:15:02.06:c+TA+/hL0
古泉「ははは! やった! 僕は勝ったのですね! このラグナロクに!」
古泉「まあ余裕でしたよ。正直、右手しか使ってなかったですし」
古泉「ここが晴れたということは、現実世界でも涼宮さんのストレスが晴れたということですね」
古泉「ふぅ、長い間戦っていた気がしますね……みんな寂しがってますよね、帰りますか」
ドシャア
古泉「え?」
古泉「…」
古泉「え、あの、あれは……仮面ラ○ダーとウ○トラマンとプリ○ュアとメ○ルヒーロー……せい……ぞろい?」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 06:16:50.83:c+TA+/hL0
古泉「ちょっとしたスペクタクルですね」
古泉「無理無理! 無理です! あんなの無理! 勝てるわけないじゃないですか!」
古泉「だっ、誰かーっ! ひいいっ、全員目が血走ってるっ! だっ、誰か助けてくださぁぁい!!」
古泉「誰かぁぁっ!」
136:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY :2011/01/03(月) 06:18:02.79:c+TA+/hL0
みくる「えっ、ペロペロ病……知らないんですか」
ハルヒ「全然知らない」
みくる「流行病にもなったのに」
ハルヒ「全く聞いたことないわよ!」
みくる「……あぁ、そっか。そうですよね、確かこの時代はまだ発見されてない病気だったような」ゴニョニョ
ハルヒ「?」
古泉「で、その病気は一体なんですか? 流行病、感染病ならすぐさま病院に」
長門「問題ない、大丈夫」
ハルヒ「なに、なに、なに! もー! なにがどういうこと!? キョンはどうなるのよ!」
長門「死にはしない。大丈夫だ、問題ない」ドヤッ
ハルヒ「えっ、そのリアクションもなに?」
長門「…」
長門「ペロペロ病とは」
ハルヒ「うん」
長門「女性を舐めないと全身の関節が軋む病気」
ハルヒ「全身の関節が……え?」
古泉「……はい?」
みくる「あの、そのままの意味で……ペロペロしたくなる病気なんです。女の子を」
ハルヒ「今日は有希とみくるちゃんがボケ役なの? めんどくさいんだけどそういうの」
長門「冗談ではない」
みくる「あの、ウソじゃないです。それに、結構大変な病気で」
長門「ほおっておくと、関節が徐々に逆に曲がっていく」
古泉「はは。これはこれは、どこから突っ込んでよいのやら」
ハルヒ「よしよし、わかったわ。キョンの仕業ね。ついに内に秘められた変態衝動を抑えられなくなったのね」
長門「そうではない。女性ホルモンがああなってこうなって血小板がそうなってかくかくしかじか」
ハルヒ「考えるならちゃんと設定を考えなさいよ」
長門「説明しても分からないと思う。とにかく、このままだと全身の関節が逆に曲がってしまう」
ハルヒ「面白そうねー。古泉君、ビデオカメラってここにあったっけ」
古泉「えぇ、こちらに」
みくる「あの、あの……ほ、ほんとのほんとに! 大変な病気なんです!」オロオロ
ハルヒ「そんな漫画みたいな映画みたいなアニメみたいな病気! どこの誰がそうですかって信じるのよ!」
長門「信じる信じないはいいとしても、彼の関節が危ないのは事実」
みくる「とにかく、あの……保健室に……キョン君を見ればわかりますから」
【保健室】
ガラッ
ハルヒ「 鉄 山 靠 ! 」ドゴォ
キョン「すしおっ!」ズサー
ハルヒ「あんたは! あんたは! これか! この口か!」
キョン「痛い! 痛い痛いっ! やっ、やめ、やめろハルヒ! やめてーっ! 男の人呼んでーッ!」
古泉「なんですかこの寸劇は」
ハルヒ「何をしてるのよ!? あんた一人で脳内花畑で遊ぶのならまだしも、有希とみくるちゃんを巻き込まないで!」
キョン「なんだよいきなり! ここで寝てろって言われたと思ったら、次は全員で俺をぼこぼこにするきか!」
ハルヒ「もとよりそのつもりよ! ここをあんたの霊廟にしてあげるわ!」
ハルヒ「……ん? 寝てろって言われた? 誰に?」
キョン「長門に」
ハルヒ「有希に? え、でもあんたがゴニョニョって……ん? んんっ?」
みくる「だから……ウソじゃないんです。あぁ、キョン君耳と鼻と目から血がっ」
キョン「なにもみえねえ」
ハルヒ「えぇーっ……ほんとのほんとに、その……ペロペロ? 病? なの?」
キョン「なにもきこえねえ」
長門「そう。自覚症状が現れていないだけ」
キョン「なにもにおわねえ」
ハルヒ「うっさいわね! 残ってる口にも包帯ぶち込まれたいの!?」
みくる「わ、わたしがやりますよ?」
ハルヒ「いいわよ別に。あ、あたしがボッコボコにしちゃったんだし」
キョン「ねぇちょっと、おい、お前ら。俺どうなってる、どうなるんだ。物凄く怖いんだが」
ハルヒ「あーもー。邪魔。甘納豆でも食べてなさい」ズボォ
キョン「!? ふぁ、ふぁんだほれ! あむぁい! ふぁんだほれは!」
ハルヒ「で、どうすればいいの。っていうか、ほんとにキョン病気なの? いつもと何も変わらないわよ?」
古泉「いつもより顔がパンパンですけどね」
長門「……それが問題」
ハルヒ「?」
長門「ペロペロ病は薬物治療で完治する病」
ハルヒ「なんだ、じゃあ大丈夫じゃない」
長門「でも、その薬を今から作ったとしても最低で一年は掛かる」
ハルヒ「…」
長門「その間は、彼はペロペロ病患者のまま」
ハルヒ「うーん……まだぜんっぜん信じられないわね……」
キョン「ぐあっ! あががが! ぎゃあああ!」
みくる「!? キョ、キョン君!」
ハルヒ「!?」
ハルヒ「なになに!? さっきのダメージが遅れてきた!?」
長門「発作が」
みくる「大丈夫ですか!? あ、あわわわ!」
キョン「なっ……なっ……」
ハルヒ「なっ?」
キョン「な……なめ……舐めたい……なんだか無性に……女の子が舐めたい……ぐおおっ」
ハルヒ「…」ググッ
キョン「首を絞めるな! やめろ! いや、やめないでこれ! そのまま指を舐めさせてくれえええっ!」
古泉「うわぁ……」
ハルヒ「ひいいっ! 気持ち悪い! 今までで一番キョンが気持ち悪いっ!」
キョン「おおおおっ、なんだこれ……俺はどうしたんだ……あぁぁ……」
キョン「! 痛い! 今度は関節が痛いっ! 全部、全部痛いっ!」
ハルヒ「わ、わわっ! なんか悶えだした! 芋虫みたい!」
古泉「そろそろカメラ回しますか?」
キョン「お前らァァァ! 俺に何をしたアァァ!?」
ハルヒ「なにもしてないわよ! あんたがいきなり変態になったのよ!」
キョン「長門ォォッ……た、たす、たすけ、っ」
長門「…」スッ
キョン「あむっ」
ハルヒ「あ」
みくる「あっ、指」
キョン「…」ペロペロペロペロペロペロペロ
長門「んっ」
キョン「…」ペロペロペロペロ
長門「……大丈、夫?」
キョン「……お、おう。なんだ、なんか……清々しい」
みくる「あっ、収まったみたいですね。よかっ」
ハルヒ「ぎぃぃやぁぁぁーっ!!」ドゴォ
キョン「へぅっ!」
ハルヒ「キモいキモいキモいキモいキモいーっ! ぎゃぁぁーっ!」バタバタバタバタ
みくる「あぁっ、涼宮さん!? まっ、まってくださーいっ!」
キョン「み、みぞおち……こっ、こきゅ、息できなっ」ヒューッ
古泉「いやあ、いいのが撮れましたよ」
キョン「よし、もう呼吸できるな。……胸がじんじんするけど」
長門「外傷はない。あまり」
キョン「説明してくれ。一から説明をしてくれ!」
長門「あなたはペロペロ病というものにうんぬんかんぬん」
キョン「……はぁ? 俺が病気だ? ペロペロ病!?」
古泉「証拠もバッチリですよ」
キョン「お前はさっきから何をしてるんだ」
長門「残念ながら治療薬がない。一年間、我慢してほしい」
キョン「我慢って……」
長門「大丈夫。発作が起きれば、私がなんとかする」
古泉「なんとか、というのは。もしかしてその度に長門さんが指を」
長門「……今は神経線維の麻痺を起こしていなかったので、声が出てしまった。でも次からは大丈夫」
キョン「なんか顔が赤くなってないかお前」
長門「エアコンのせい。大丈夫だ、問題ない」ドヤァ
キョン「それはなんだよ」
【屋上】
ハルヒ「うおぇ……ご、ごめんみくるちゃん、吐きそうかも」
みくる「まっ、任せてください!」スッ
ハルヒ「そんな両手構えられても……うぷ。う……ん、ふう。収まった」
みくる「あの」
ハルヒ「言わないで! 思い出したら鳥肌がやっばいから! やっばいからっ!」
みくる「……ほんとうにああいう病気なんです。キョン君がおかしいんじゃないですよ? あっ、おかしいですけど」
ハルヒ「でもあんな……有希の指、溶けちゃうかってぐらい……くあぁぁ!」ガシガシッ
みくる「あぁっ、髪がぼさぼさになっちゃいます」
ハルヒ「うーっ! でていけーっ! さっきの記憶、ぜーんぶ飛んでってーっ!」グシグシッ
ハルヒうざかわいい
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:31:53.70:ckCCPFLl0ハルヒ「あんなのありえないわよ……あんな一心不乱でぺろぺろぺろぺろ……」ブツブツ
みくる「あの、涼宮さーん?」
ハルヒ「…」
みくる「……長門さんも仕方なく、なんですよ?」
ハルヒ「! わ、わかってるわよ! なに!? なによ!」
みくる「それに、次キョン君がああなったら……涼宮さんが」
ハルヒ「嫌! 嫌よ! なんであたしが! どんなバツゲームよそれ!」
みくる「じゃあ私が」
ハルヒ「だめ!」
みくる「……だめですか?」
ハルヒ「あっ、いや、あの……ほ、ほら! きったないから! あいつの口、なんかもうゴミ箱のがマシってやつだから!」
みくる「保健室、戻りますか? それとも部室に行きますか?」
ハルヒ「まって、ちょっと色々……考えてるから」
みくる「はい」
ハルヒ「…」ウロウロ
みくる「…」
ハルヒ「一年……一年も……ずっとあんな……でも、有希もみくるちゃんも……」ウロウロ
みくる「…」(わぁ、混乱してる)
ハルヒ「あ、あたしが……でもそんなの……」クルクル
みくる「…」(未来に戻って薬持ってこれるんだけどなぁ……)
ハルヒ「う……うーっ……う、うぁ……うわぁーん!」ポロポロ
みくる「!」(ええっ! 泣いちゃった!?)
古泉「あっ、電話が。失礼」
古泉「……!? は、はい! わかりました!」
キョン「おいなんだ、今度はお前か」
古泉「なんだかわかりませんが、神人が300人現れて……緊急事態みたいです」
キョン「はぁ!?」
古泉「とにかく失礼します。理由は……まあ、あなたのそれだと思いますが」
キョン「なんだよ、俺にどうしろと。俺もな、全く理解してないんだぞこれ」
長門「……指がしわしわ」ジーッ
キョン「ごめんなさい。って、そうじゃない! ハルヒはどこだ!」
長門「…」ジーッ
ハルヒ「あ゛あ゛~ん! 意味わかんない~っ!」ポロポロ
みくる「あららら。ほらほら、泣かないでください、涼宮さん?」
ハルヒ「もうやだーっ! 死んじゃえ、キョンなんて死んじゃえ゛~っ! けほっ、けほけほ!」
みくる「おおお、落ち着いてください! それはだめ! だめです!」ポンポン
ハルヒ「なんなのよぉ、もぅ、なによぉ……なんであたしが泣かないといけないのよぉぉ」ヒック
みくる「ちょっと難しかったですね。うん、大丈夫ですよ。キョン君が心配なだけですよね」
ハルヒ「有希だって……有希だってあんな、そんなのやんなくていいのに」
みくる「緊急事態だったんです。長門さんも何も考えてなかったですよ?」
ハルヒ「あた、あたし……嫌だけど……あたし以外があんなの、もっと嫌だもん……」ブツブツ
みくる「…」(可愛いなぁ……薬、取りに戻りたくないなぁ……)
ハルヒ「えぐっ……ひくっ。うー……」
みくる「落ち着きました?」
ハルヒ「……うん」コクコク
みくる「はい」
ハルヒ「……別に、何かが嫌で泣いたとかじゃないから」
みくる「はい」
ハルヒ「目にいっぱい砂埃が入っただけだから」
みくる「屋上ですよ」
ハルヒ「黄砂の!」
みくる「ですよね~」
ハルヒ「……喉乾いた」
みくる「はい。部室、戻りましょうね」
ハルヒ「うん」
【部室】
キョン「いないな、あの二人」
長門「…」ジーッ
キョン「その指見つめるのやめてくれないか? 申し訳なくて恥ずかしくて死にたくなるんだけどさ」
ガチャ
みくる「あっ、キョン君。長門さん」
キョン「朝比奈さん……ハルヒ」
ハルヒ「…」
キョン「ん? なんだお前、なんか目が」
ハルヒ「うっさい!」パーン
キョン「おぶっ!」ゴキ
ハルヒ「ちょっとキョン! こっ、こっち見ないであたしの話を聞きなさい!」
キョン「まっ……まって首が……見るなっていうか、ひねって見れないっていうか……」
長門「…」ゴキゴキ
キョン「うぎゃああああ! 無理に戻すなァァァァ!!!!」
ハルヒ「あ、あんたのそれ……奇病、治らないの。すぐには治らないのよ」
キョン「それは聞いた。というか奇病って言うな。奇病だけどな」
ハルヒ「で、その……それなんか……症状も……」
キョン「…」
ハルヒ「か、かわいそうだからね! 有希とみくるちゃんが! かわいそうだから!」
キョン「え?」
ハルヒ「だ、か、らっ! あたしが……あたしが生贄になってやるって言ってんのよ!」
キョン「えっ」
ハルヒ「……い、一年だけだからね……ううん、もう色々調べて、すぐにでもその薬作れるようにする」
みくる「…」(いやぁ、絶対に無理なんだけどなぁ……何度も研究して一年でって答えになった薬だし)
長門「…」
みくる「…」(でも長門さんも黙ってるから、余計なことは言わないしないってことなんだろうなぁ……)
キョン「それはあれか。俺がその、ペロペロしたくなったらだ」
ハルヒ「変なこと言わないでよ! 変態! 変態変態っ!」
キョン「仕方ないだろ! そういうアレなんだ!」
ハルヒ「……い、いいわよ別に。指、指だけだからね!」
キョン「あと何をペロペロしろと」
ハルヒ「なっ……! もう喋るなっ! そういうことなの! それでいいわね!」
キョン「ひぃ! そ、それでいいです! それでおねがいします!」
ハルヒ「あたしもう帰るから! また明日っ!」バタバタ
キョン「……行っちまった……なんだよもう、俺が何したってんだ」
長門「舐められた」スッ
キョン「やめろってば」
みくる「青春ですねぇ」
キョン「全然違います」
キョン「っていうか二人とも。色々と言いたいこと聞きたいこと確認したいことがある」
みくる「?」
キョン「まずなんで俺がこんな病気になってるんですか」
長門「原因不明」
キョン「またあいつの仕業か? いやでも……ならハルヒがあんな攻撃的になるわけも」
みくる「どうでしょうねぇ。よくわかんないです」
キョン「……まあいい。仕方ない。いや仕方ないで全身関節面白人間になりたくはないけど」
長門「薬?」
キョン「そう。なんとかできないのか?」
長門「無理。技術的に不可能」
キョン「お前が言うか」
みくる「えっ、でも作り方は」
キョン「ほら! ほらやっぱり! 朝比奈さん! やっぱりあなた、この病気のこと何か知ってるでしょう!?」
みくる「あっ、ばれちゃった……って、最初から何も隠してないですよぉ」
みくる「私のいる未来では、正確には私の未来のちょっと過去で今からは未来になるんですけど」
キョン「ぬぅ、ややっこしい」
みくる「とにかく。流行病だったんです。ペロペロ病」
キョン「世の男が女の子ペロペロしたいペロペロしたいってなたわけですか。なんですかその地獄絵図」
みくる「いや、女の子もです」
キョン「今すぐ未来へ連れてってくださいおねがいします」
みくる「それで……そのペロペロ病の特効薬をですね、中野あず……なんとかって博士が開発しまして」
キョン「ほら。じゃあ未来にいけばその薬、あるんじゃないですか」
みくる「ありますね」
キョン「持ってきてください」
みくる「……い、今すぐはちょっと……未来に戻れない月間なんで」
キョン「ウソだ! 絶対ウソだ! なんですかそのウソ!」
みくる「わっ、わかりました。取ってきますから、でも本当に今日明日ってのは無理ですよ?」
キョン「くそっ……まあ、仕方ないです。ありがとうございます」
長門「さっき発作が起こったので、しばらくは大丈夫」
キョン「本当か」
長門「多分」
キョン「多分って……んがっ!?」ビクビクッ
みくる「!?」
キョン「ちょぉぉぉ! おまっ、全ッ然ダメじゃないか!? こ、これ、あああ! ペロペロしてぇぇぇ!!」
みくる「あ、あわわ! すっ、涼宮さん! 涼宮さーん!」
キョン「ペロペロォーッ! 舐めさせてえええ! 関節いってぇえええええぇぇっっ!!」ガクガクッ
みくる「うわあっ、カブトムシの幼虫みたい……」
キョン「そういうのいいから! 痛いの! そして舐めたいの! な、なが、ながが! 長門ぉ!」
長門「…」スピー
キョン「なんで寝てるんだァァァ! 今の今まで起きててペロペロしってぇぇ!」ブルブルブルブル
みくる「きゃぁっ! キョ、キョン君!」ダッ
ガチャ
ハルヒ「カバン忘れちゃっ……」
ペロペロペロペロペロペロ
みくる「ふえぇっ、きゃはは! く、くすぐったいですぅ!」
キョン「…」ペロペロペロペロペロ
ハルヒ「」
【閉鎖空間】
古泉「も、もう無理です……もう消えそうですよ僕……」
古泉「し、しかし……倒れていった同房の為……機関の戦友、SOS団の為に!」
ドゴォ
古泉「え」
古泉「なんですか、あれ」
古泉「えー……クトゥルフだかクトゥルーだか忘れましたけど、それですよねあれ」
古泉「…」
古泉「もしかしてゲームオーバーですか、僕」
【保健室】
キョン「……ここは」
みくる「あっ、起きた!」
長門「動かないほうがいい」
キョン「……動かないもなにも……何一つ感じないんだけど? もしかして、関節が逆になっちゃったのか俺?」
長門「そうではない。発作は治まった」
みくる「指が……しわしわです」スッ
キョン「うわぁ……ごめんなさい。ありがとうございます」
長門「関節は無事」
キョン「……俺はなにをされた」
みくる「わからないです。涼宮さんが平行に移動してきたかと思ったらキョン君が倒れてました」
長門「奇跡的に外傷はない」
キョン「じゃあなんで俺動けないんだ?」
長門「奇跡的に全ての攻撃がツボに入ったと思えばいい」
キョン「何をしたんだよ何を」
【次の日】
ハルヒ「あっ」
キョン「ひぃ! ごめんなさい!」ダッ
ハルヒ「なんで土下座してるのよ」
キョン「いや、だって昨日」
ハルヒ「……仕方ないでしょ。そういう病気なんだから」
キョン「? あれ、怒ってないのか」
ハルヒ「なんであたしが怒らなきゃいけないのよ!」
キョン「怒ってるし」
ハルヒ「ぐっ……もういいわよ。で、大丈夫なの?」
キョン「んー、大丈夫みたいだな。多分。昨日の二回目も大丈夫って言われてすぐになったけどな」
ハルヒ「…」
ハルヒ「でも授業とか大丈夫なの?」
キョン「わからん。そのときは、その……」
ハルヒ「いや無理よ! どうしろって言うのよ!」
キョン「どうすればいいんだろうなぁ。俺ももうよくわからんよ」
ハルヒ「……ト、トイレ行くって言って出ていきなさい。追いかけるから」
キョン「無理だ。すごいんだよ、いきなりくるし。そんなんできる間もなくペロペロしたくなる」
ハルヒ「ちょっとは頑張りなさいよ! あたしも頑張るって言ってるんだから!」
キョン「くっ、もう嫌だ帰りたい……」
【授業中】
キョン「!?」ガタガタッ
教師「ん? なんだ、どうした。熟睡しかけたか」
キョン「ちょっ、ちょっとペロ、とっ、トイレに!」バタバタ
谷口「なんだあれ。物凄い便意か」
国木田「物凄い便意だろうねぇ」
ハルヒ「すいませんあたしもトイレ!」ダッ
教師「えっ」
国木田「えっ」
谷口「なんだよ! なんかあるだろあれ絶対! 便意じゃないだろ!?」
ハルヒ「あれ!? キョンいない! キョンどこ!?」
キョン「あぎゃあああ! 曲がる! 体が折れるぅぅぅ!!」
ハルヒ「! あっちね!」
ハルヒ「あれ? キョンいない」
キョン「たっ、助けてーっ!」
ハルヒ「まだあっちなの!? どこまで走っていったのよあのバカ!」
キョン「あっ」
ハルヒ「?」
鶴屋「あは! あはははっ! くっ、くすぐったいにょろ! なにするんだいキョン君!?」
キョン「うぉぉ……デコッパチ……にょろっ……」ペロペロ
ハルヒ「」
鶴屋「いっ、いきなり出会い頭にそんなことしちゃあだめだよ! 犯罪だよこりゃあ!」
キョン「すっ、すいません! すいませんでした!」ペコペコ
鶴屋「あうー、おでこがベチャベチャだー……うぅー」フキフキ
キョン「ごめんなさい! ごめんなさいでした!」ドゴォドゴォ
鶴屋「そっこまで土下座しなくていいって! 床が割れそうだよ! やめなってば!」
鶴屋「まあ面白いから許してあげようじゃない! それより後ろ、うーしーろっ」
キョン「えっ」
キョン「…」
ハルヒ「…」
キョン「わぉ」
【保健室】
キョン「……またこの天井か」
ハルヒ「あっ、起きた」
キョン「違うんだ、違うんだよハルヒさん」ガクブル
ハルヒ「わ、わかってるわよ。悶え苦しんでたトコに鶴屋さんが通りがかったんでしょ」
キョン「あぁ、ウソじゃない。お前を待ってる余裕もなく、その……」
ハルヒ「……鶴屋さんが言ってたわ。キョン、齧りかけのポンデ○ングみたいになってたって」
キョン「いやほんと、めっちゃくちゃ痛いんだぞ! 関節が!」
ハルヒ「あ、あんたの病気のせいなんだからね。別にあたしがその……殴っちゃったのも、その」
キョン「そこは別に攻めんさ。でも気絶するほどコンボ決めるのはもう勘弁願いたいがな。なんでそんな強いんだよ」
ハルヒ「キョン相手なら手加減しないでいいっていうか」
キョン「手加減してください」
ハルヒ「でもなんでおでこなのよ」
キョン「なんでって……なんでだろうな」
ハルヒ「わかる気もするけど気持ち悪い。あんたが」
キョン「仕方ないんだよ! 俺だって好きでこんな」
ハルヒ「あーもー。わかってるわよ、もう……なんなのかしらね」
キョン「?」
ハルヒ「……大丈夫なの? 発作、もう治まってる?」
キョン「まあ、うん」
ハルヒ「なんかそれも腹立つわね」ギリギリ
キョン「痛い痛い! なんでつねる!」
ハルヒ「ちょっ、ちょっと練習してみない?」
キョン「練習?」
ハルヒ「誰もいないわね……」キョロキョロ
キョン「なんだよ、何をする気だ」
ハルヒ「だから、あの、あんたがその……発作が起こったときの、練習」
キョン「?」
ハルヒ「ゆ、指先をちょこっとならいいわよ」
キョン「え。いやいや、別にそんな練習とかそんな」
ハルヒ「!! じょっ、冗談よ! させるわけないでしょ! どこまで変態なの、もっ、ばーか! ばぁーか!」
キョン「なんだお前どうした」
ハルヒ「もういい! 授業始まるからあたし教室行くからね!」
キョン「じゃあ俺も」
ハルヒ「いいから一時間ぐらい休んでなさい! 反省してろ!」
キョン「えっ? なんだよそれ!? ……行っちまった」
長門「嫉妬」
キョン「嫉妬? なんで嫉妬なんかってお前いつからそこに!?」
長門「最初からいた。見えなくなっていただけ」
キョン「何故そんなことをしているんだよ」
長門「涼宮ハルヒは嫉妬している。あなたが彼女以外の人をペロペロすることに」
キョン「……そんなことを言われても俺も困ってるんだ。もうこれ以上ここで目を覚ますのはごめんだ」
キョン「なんとかならないのかこれ。なんとかしてくれ」
長門「無理」フルフル
キョン「うっ、お前にそう言われると本当に無理な気がするな……はぁ」
長門「ここは朝比奈みくるに頼むしかない。我慢して」
キョン「じゃあせめてこの関節が痛くなるのだけどうにかしてくれんか。痛覚を麻痺させるとかできるだろ?」
長門「痛みがあるから、人間は生きているということを実感できる」キリッ
キョン「上手く言ったつもりかもしれないけど、お前は人間じゃないし人間としてもできれば痛くないほうがいいんですけど?」
長門「…」スピー
キョン「その狸寝入りみたいなのは誰に教わったんだよ。もうどうなってんだこれ……」
キョン「うっ!」
ハルヒ「!」ガタガタッ
キョン「つぁー、静電気か。ビリッときた」
ハルヒ「…」
キョン「はうっ!」
ハルヒ「!」ガタガタッ
キョン「っとあぶねえ! こむら返り回避!」
ハルヒ「…」
キョン「ぬあっ!」
ハルヒ「!」ガタガタッ
キョン「びっくりした、雨粒が背中に」
ハルヒ「ー! ー!」ゲシッ
キョン「うぐっ! なんでケツを蹴る!?」
キョン「ひいぃぃっ!」
ハルヒ「もー、今度はなによ!?」
キョン「きっ、きたっ、あぁっ! だっ、誰かー! ペロペロさせてーっ!」
ハルヒ「!!」
キョン「いたいいたいいたい! 体が! 反る! 翻る! 砕け散るぅ!」ギシギシ
ハルヒ「あ、あ、あ! ほ、ほらキョン! あっ、手袋邪魔! あー!」ゴソゴソ
朝倉「呼ばれた気がしたわよ! キョン君、覚悟!」ダッ
キョン「マユゲーッ!」ダッ
朝倉「えっ、ちょっ、ちょま、いやーっ!」
ハルヒ「」
【保健室】
キョン「……ですよねー」
ハルヒ「ちっ、違うわよ! あたしは悪くない! あんたが勝手に転んだのよ!?」
キョン「…」
ハルヒ「ほんとだってば、いきなり現れた朝倉涼子のまゆげをペロペロして……その後すっ転んだの。後頭部から」
キョン「うおわっ、なんかでっかいタンコブがあるぞ!?」
ハルヒ「ほんとだからね!? ウソじゃないんだから!」
キョン「うわぁ……エイリアンみたいになったらどうしようかこれ……」
ハルヒ「はぁーっ……」グシグシ
キョン「で、朝倉は? っていうか、あいつどこから現れたんだ!?」
ハルヒ「知らないわよ。散々舐め回された後に泣きながらどっか走ってちゃったわよ」
キョン「泣きながら?」
ハルヒ「チャームポイントがーっ! 侵略不可絶対領域がーっ! って泣きながら走ってった」
キョン「へっ、ざまあみやがれ!」
ハルヒ「これは叩かないとだめね」ベチーン
キョン「へぐっ!」ゴキッ
ハルヒ「首が変な音したから逆もいっときましょ」ブベチーン
キョン「ああんっ!」ゴキゴキッ
キョン「…」
長門「死んだ?」
キョン「いきてる。しにたくないです」
長門「なぜうつ伏せ?」
キョン「首と心とあとなんか色んなものが痛いから」
長門「…」
キョン「なんか朝倉が急に現れたんだが、ありゃあどういうことだ」
長門「朝倉涼子が急に来たので」
キョン「AQK……って、だからなんだよ!」
長門「どうやら私を介してあなたに危害を加えようとしていたらしい」
キョン「あっぶねぇな」
長門「私が寝ている隙を付いていた。だから、急に眠くなることもしばしば」
キョン「だからか……なんだかこじつけっぽいが、まあいいや」
朝倉「ちぇー。もーちょっとでキョン君を風通りのいい体にしてあげられるとこだったのに」ヒョコ
キョン「!? なっ、長門!? なんだそのちっさい朝倉は!?」
長門「調教の賜物」ヒョイ
朝倉「あん、ネコみたいに掴まないでよぉ」モジモジ
長門「大丈夫、怖くない。あなたへの殺意は取り除いている」
キョン「怖くないって……そう言われても」
朝倉「大丈夫よ。もうキョン君のことくり抜きたいなーとか思ってないから!」
キョン「絶対に信用できない」
朝倉「ちぇー」
長門「この朝倉涼子を携帯すればいい」
朝倉「長門さんから話は聞いたわ。ペロペロ病……ぷぷっ……なんですってね、かわいそう」
キョン「お前今笑っただろ」
朝倉「発作が起きたときに必ず女性が側にいるとは限らないじゃない? だからほら、あたしを舐めて♪」キラッ
キョン「絶対そんなのより治す方法あると思うだけど!? お前ら二人なら絶対できるだろ!?」
朝倉「無理なんだってば。こればっかりは本当に無理なの。ね、だからほら。よっと」ヨジヨジ
キョン「うおわっ! の、登ってくるな!」
朝倉「仕方ないじゃなーい。ほら、ポケットに入ってるから、ヤバくなったらペロペロしちゃいなさいよ」
朝倉「あっ、でも眉毛は勘弁してね? そこやられちゃうと今度こそ何やっちゃうかわかんないから」モゾモゾ
キョン「はいそうですかなんて言えるか! こっちはお前に何度も殺されかけてるんだ! ポケットでもぞもぞすんな!」
キョン「はうっ!」ビクッ
朝倉「あ、もしかしてキちゃった?」
キョン「う、うぉ……ぉぉぉぉおおぉおおぉおぉおお!」
朝倉「うるさいわねー」
長門「間違いなくペロペロ病の症状」
キョン「ひぃ、ひぃ! だ、だめだ! 舐めまわしたい! 可愛い女の子ペロペロしたい!」
朝倉「うわぁ、これは確かにきついわねぇ。ビジュアル的にも精神的にも」
長門「朝倉涼子をペロペロするべき」
朝倉「はい、どーぞっ♪」
キョン「くっ……すまんっ」
ガラッ
ハルヒ「そうそう、キョン。いい忘れて……た……」
ペロペロペロペロペロ
ハルヒ「」
ハルヒ「……うぅ」
キョン「おい、おい。大丈夫かハルヒ?」
ハルヒ「ぎゃーっ!」ズビシッ
キョン「目が! 目が! 目がぁ!」
ハルヒ「はぁ、はぁっ……あ、あんたさっき……ひいっ!」ブルブル
キョン「なんだなんだ、どうしたっていうんだよ。目が痛い」
ハルヒ「どうしたもこうしたも! あんた、人形舐めまわしてた! 人形ペロペロしてたじゃない!」
キョン「ははは、何を言ってる。俺がペロりたくなるのは女の子だけだぞ」
ハルヒ「女の子の形してれば人形でもいいってわけ……もうやだ、お願いだから死んでください」
キョン「ばっ、やめろ!」
キョン「そんなわけないだろ。いくら俺でもその辺の分別はできるわ」
ハルヒ「でもさっき」
キョン「考えてもみろ? 人形でいいのなら、最初からそうするだろ?」
ハルヒ「じゃああたしは……開けちゃいけないキョンの性癖のパンドラの箱を開けちゃったってことね……」
キョン「お願いですから常人を見る目で俺を見てくれないですかね?」
ハルヒ「じゃあなんであんなことしてたのよ!」
キョン「だからしてないっての。お前が保健室に戻ってきたかと思ったらフラっと倒れちまったんだ」
ハルヒ「えっ」
キョン「ほら、いいからちょっと横になってな。すまんな、俺が連日お前にストレスを与えてたのかもな……」ナデナデ
ハルヒ「えっ、えっ、えっ、いや、えぅ……そ、そんなんじゃ……あぅぅ」モジモジ
キョン「…」ニヤッ(よし! なんとか誤魔化せた! はず! だろ! たぶん!)
【数日後】
朝倉「あれから全っ然ペロペロしてくれないじゃん、キョン君」
キョン「したくてしてるわけじゃない! それに、発作が起こらないならそれはそれでいいじゃないか」
朝倉「つまんないわよそんなの、あーあ。私何しに現れたんだか」モクモク
キョン「確実に俺を殺りにきてただろ」
朝倉「ちぇー。長門さーん、クッキーおかわりー」
長門「もうない。私の分は残しておくべきだった」
ガチャッ
みくる「きゃっ! な、なんですかその人形! 動いてる!?」
朝倉「むっ、でたわね、ちちおばけ!」
長門「実はかくかくしかじか」
みくる「あぁー……そうですかぁ」
キョン「はぁ……一体いつまでこの恐怖が続くんだ……」
朝倉「もう諦めたら? いいじゃない、それを理由に女の子ペロペロできるんだから」
キョン「その度にハルヒに殺されかけるか犯罪者扱いされるがな」
みくる「あの、それなんですけど」
キョン「?」
みくる「じゃーん。お薬、未来に帰って持ってきました」
キョン「なんですって!? っと、ビックリして女言葉になった!」
長門「…」チッ
キョン「おいなんだ今の舌打ち」
朝倉「えー、つまんないわね。そんなのたたき割っちゃいなさいな」
キョン「やってみろ、眉毛を綺麗に剃り上げてからな」
みくる「この薬なんですけど」スッ
キョン「えぇえぇぇ……なんかすっごい赤紫色……うげぇ」
みくる「これをですね一気に飲んでください」
キョン「一気にですか?」
みくる「はい。とてつもない味がするので、そうしないと吐き気や頭痛、めまいが」
キョン「本当にそれ薬? またなんか変な病気になるんじゃないですか? めっちゃ怖いですよ!?」
みくる「我慢してください……本当にこれで治りますから!」ニコッ
キョン「笑顔がまた怖い……うぅ、でもこれ以上関節を酷使させるわけにも」
朝倉「未練がなくなるようにスパッと切っちゃいましょうか?」シュッ
キョン「爪楊枝で何をする気だ何を。長門、こいつ捕まえといてくれ」
キョン「よ、よし……いっき、いっきにだな!」
みくる「キョン君、ふぁいとー!」
長門「頑張って」
朝倉「ちょっとー!なんで靴下に閉じ込めるのよー! 私はプレゼントかしらー!?」モゾモゾ
キョン「うぅっ……怖い、怖いぃ」
みくる「そうこうしてるうちに発作がきたら大変ですよ?」
キョン「そ、それならそれで……ほら、女性が三人もいるし」
みくる「うわぁ」
キョン「そっ、それだけ怪しいってことですよ! この薬が! ふた開けたらなんか仏間みたいな匂いするし!」
ガチャ
ハルヒ「あれ、なに? なにしてんの? ……なにここ、仏間臭い」
キョン「……飲むか死ぬかになっちまった……」
ハルヒ「ペロペロ病が治る薬!? もう出来たの? よかったじゃない!」
キョン「い、いやでもですねハルヒさん。これ、見てくださいよこれ。笑えるぐらい怪しいんですよ」
ハルヒ「ほらいっき! いっき! キョン君のっ、ちょっとイイトコみてみたいっ!」パンパン
キョン「無視かぁ……ううっ」
ハルヒ「一瞬よ。一瞬死にそうになるか、関節が痛くなって何度も死にかけるかどっちがいいのよ?」
キョン「ほぼお前に殺されかけてる気もするけどな」
ハルヒ「それ以上無駄口叩くなら目から流し込むわよ?」
キョン「わかったよ! 飲む飲む飲みます! 飲ませていただきます!」
朝倉「…」(あの子がいたら動けないしなぁ……面白そうなのにぃ)
キョン「よ、よしいくぞ。飲むぞ飲むぞ」
ハルヒ「いいから早く飲みなさいよ」
キョン「人事だと思って……」
ハルヒ「いや人事だし」
キョン「おぐっ!?」ガクガクッ
ハルヒ「!?」
キョン「ちょっ、お、うそだ、ろっ! ひぇ、ひえぇぇ! ペロりてぇー!」
ハルヒ「は、早く飲みなさいよ!」
キョン「いででっ! こっ、腰が! 指が! 首が肩が肘がぁぁっ!」バターン
みくる「あっ、キョン君!」
長門「いけない、進行が早くなっている」
キョン「おぼぼぼぼっ、うぐぅっ!」
みくる「いけません、これじゃっ……ほらキョン君! 私がっ」
ハルヒ「だめっ!」
みくる「で、でも! これじゃキョン君が」
長門「とても薬を飲めるような状態じゃない。ブーメランのようになってしまっている」
キョン「うぐぉぉぉ……舐めさせてくれぇぇぇ……っ」
ハルヒ「……わ、わかったわよ! もうっ! 薬、飲めればいいんでしょ!?」
長門「?」
ハルヒ「んっ」
キョン「あああぁぁっ!? おまっ、なっ、なんでお前がそれを飲――」
チュゥ
キョン「!?」
ハルヒ「……んぐ」
みくる「!?」
長門「?」
キョン「んっ」
ハルヒ「……ぷはっ! うぅ、変な味……」ゴシゴシ
キョン「はぁ、はぁ……お、お前今」
ハルヒ「なによ! 仕方ないでしょ、あ、あんたが死にかけてたんだからっ!」
キョン「……うえっぷ、変な味……」
ハルヒ「!? どんだけ失礼なの……ぷえっ……気持ち悪っ」バタンッ
キョン「あぁっ、部屋が廻る回るまわるぅ」バタンッ
みくる「え!? わっ! ふ、二人共!? 大丈夫ですかーっ!」
長門「……ユニーク」
朝倉「なに!? なに!? 刺そうか!? えぐろうか!?」モゾモゾ
【保健室】
キョン「……またこの天井か」
ハルヒ「くぅ……キョンも起きた?」
キョン「? ハルヒ? あぁ、そうか。二人して倒れたのか」
ハルヒ「うぅ、すっごい味だったわねあの薬」
キョン「なぁ? なにで出来てたんだあれ……胃が暴れてる気がする」
ハルヒ「……治った?」
キョン「お? う、うー。どうだろうな」
ハルヒ「治ってよ。あんだけ……その、あたしが、したんだからっ」
キョン「……ありがとうな」
ハルヒ「うっさい。治ってなかったら許さないからね。ぜったい、許さないから」
キョン「治っててほしいがな……もうあんな思いは嫌だわ、本当にさ」
ハルヒ「そんな事言って。ホントは女の子ペロペロできてうっれしー、とか思ってたんじゃないの?」
キョン「思ってない。最初から言ってるが俺にそんな性癖はない」
ハルヒ「そうじゃなくても、好きな子なら喜んでするくせに」
キョン「お前な、俺が今まであの病気以外でそんなことしてたの見たことあるか?」
ハルヒ「ないけど」
キョン「それに、好きだから舐めまわすってのもいいことじゃないだろ。嫌がってるなら、尚更だ」
ハルヒ「……嫌がってなかったら」
キョン「それはそれ。でもまあ、できれば人間だからな。もっと上品な愛情表現をしたいもんだ」
ハルヒ「どんなの?」
キョン「どんなのって……そうだな……まあ、そりゃあ優しくだな、えーっと」
ハルヒ「ふふっ、こうやって聞くだけでそういう経験ないんだなーってわかっちゃう。やっぱキョンね、そういうとこがキョンだわ」
キョン「なっ、失礼なことを」
ハルヒ「でさぁ、あたしが助けてあげたんだから……なにか見返りが欲しいわね」
キョン「なんだよ、なにをやれと。まあ、確かに迷惑は掛けたからな……」
ハルヒ「よっと」ボフッ
キョン「重い」
ハルヒ「重くないわよ! ……やってみなさいよ。その上品な愛情表現っての」
キョン「なっ……い、いやそれは……ここじゃちょっと」
ハルヒ「ドスケベ! そういうのじゃないでしょ! もっとこう……こう!」
キョン「どっ、どうしろって言うんだよ! お前の言ったとおり、俺だってその、そういうのは、その、あの、だーっ!」
ハルヒ「……ぎゅーって」
キョン「えっ?」
ハルヒ「ぎゅーって」
キョン「…」
ハルヒ「……できるじゃん、ちゃんと」
キョン「こんなのでいいのか」
ハルヒ「じゅーぶん。だからもうちょっとこのまま」
キョン「…」
ハルヒ「……ちゃんとごめんなさいって言って」
キョン「ごめんなさい」
ハルヒ「もう誰もペロペロしないって」
キョン「もう誰もペロペロしません」
ハルヒ「……約束ね? もしも、またあんな変な病気になっても……あたしだけなら、頼ってもいいから」
キョン「おう」
ハルヒ「……よかった」グスッ
キョン「ありがとうなハルヒ。いろいろ心配かけたけど、治してくれたのがお前で……嬉しい。うん、ありがとう」
ハルヒ「…」ギュゥ
【閉鎖空間】
古泉「も、もうダメです……」
古泉「神人300人から始まって、クトゥルフ、ゲッターエ○ペラー、無限スターマ○オ……」
古泉「あぁ、向こうからオーディンやらゼウスやらがキャッハウフフと近づいてくる……」
古泉「ど、どうやら僕はここまでのようです……」
古泉「皆さん心配してくれてるでしょうが、そちらに戻れず申し訳……?」
パァン!
古泉「神々が砕け散った!」
スパァ!
古泉「空が開いた! こ、これは生存フラグでは!!」
キョン「そういやぁ、古泉どこ行ったんだろうな」
ハルヒ「あー。そういえば最近全然見ないわね。気にしてもなかった」
キョン「まあ、ペロペロ病になんにも関係なかったしな」
ハルヒ「そのうち帰ってくるでしょ。……もうちょっとこのまま」
キョン「でも誰か来たら」
ハルヒ「そんときはあたしを押し倒してちっ、違うんだこれは! とか言えばいいじゃない」
キョン「完全に誤解が生まれるよなそれ」
モゾモゾッ
ハルヒ「ん? なにあの靴下?」
キョン「あっ」
朝倉「ぷはー! ちょっとキョン君! あたしをずっとこんなとこに閉じ込めるなんて! 早くペロペロしなさいよ!」
ハルヒ「」
古泉「ははは! やった! 僕は勝ったのですね! このラグナロクに!」
古泉「まあ余裕でしたよ。正直、右手しか使ってなかったですし」
古泉「ここが晴れたということは、現実世界でも涼宮さんのストレスが晴れたということですね」
古泉「ふぅ、長い間戦っていた気がしますね……みんな寂しがってますよね、帰りますか」
ドシャア
古泉「え?」
古泉「…」
古泉「え、あの、あれは……仮面ラ○ダーとウ○トラマンとプリ○ュアとメ○ルヒーロー……せい……ぞろい?」
古泉「ちょっとしたスペクタクルですね」
古泉「無理無理! 無理です! あんなの無理! 勝てるわけないじゃないですか!」
古泉「だっ、誰かーっ! ひいいっ、全員目が血走ってるっ! だっ、誰か助けてくださぁぁい!!」
古泉「誰かぁぁっ!」
終劇。
なんだろうねこれ
新年早々二日掛けて何を書いてるんだろうね俺
おやすみ
またそのうちノシ
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 06:20:28.29:jKZkZ5Xf0なんだろうねこれ
新年早々二日掛けて何を書いてるんだろうね俺
おやすみ
またそのうちノシ
おいおいまだ肝心のハルヒペロペロが済んでないぞ
まだこれからだろおい
まだこれからだろおい
コメント 9
コメント一覧 (9)
雰囲気があっていいよな
キョンもげろ
出番は結構あるのにみくるが空気
(^ω^)