- 少女「そこを退け、人間」
僕「吸血鬼ですから」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 02:59:05.76:18EZlbix0
男「?」
少女「すっとぼけた顔しおって…、さっさとそこを退かぬか」
男「こんばんは」
少女「こんばんは、ではないわ!そこは私の席だ」
男「そうなのか、それは悪いことをした」
少女「ふん、分かればよい」
男「……」
少女「まだ何か用か?」
男「中二病?」
少女「聞いたことのない病だが、…私はいたって健康だぞ」
男「そーかな?」
少女「だいたいどんな病なのだ?」
男「頭の」
少女「私を馬鹿にしているのか!」

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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 03:05:38.99:18EZlbix0
男「?」
少女「貴様、よほど痛い目に遭いたいらしいな…」
男「痛くしないでね」
少女「死ね!」
男「!」
少女「外したか…」
男「(ベンチが粉々になった…)」
少女「次はないぞ…」
男「そ、それよりよかったのか?」
少女「何の話だ?」
男「そのベンチはおまえのお気に入りの場所じゃないのか?」
少女「あぁ……しまった…」
男「(頭は残念だな)」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 03:14:49.60:18EZlbix0
少女「おまえのせいだぞ!!ここは私のお気に入りの場所だったのに!!」
男「そう言われましても」
少女「くそう…木工用ボンドでくっつかないだろうか…アロンアルファかな…」
男「…」
少女「ガムテープで補強すれば…」
少女「あ!あの野郎、逃げたな!!なんてやつだ!」
少女「今度あったらギッタギタのメッタメタにしてやる!!」
少女「………」
少女「直せるかな」
男「おーい」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 03:23:44.05:18EZlbix0
少女「そ、そのベンチはどうしたのだ!?」
男「向こうの広場から持ってきたんだ、見たところ同じものだし、これじゃダメか?」
少女「座らせろ!」
男「どうぞ」
少女「ふむ…、あのベンチと変わらぬ座り心地!これはいいな!」
男「それは良かった」
少女「特別に許してやろう!私は心が広いからな!」
男「ははー」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 03:29:44.78:18EZlbix0
少女「逃げたのかと思ったが、中々見込みのあるやつだ」
男「もったいなきお言葉」
少女「………私が怖くないのか?」
男「?」
少女「ベンチ粉々にしちゃうし…」
男「そうだな」
少女「しかもこんな夜中に公園徘徊してるし!」
男「俺もしてる」
少女「…そうだな」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 03:35:34.88:18EZlbix0
少女「貴様は変わったやつだな」
男「そーかな」
少女「私以上に変わったやつだ」
男「そーかも」
少女「名前はなんという?」
男「男」
少女「私は少女だ」
男「かわいい名前だ」
少女「褒めても何もでないぞ!…まったく」
男「残念」
少女「…ふふ」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 03:38:22.96:18EZlbix0
男「……そろそろ帰るかな、いい加減眠くなってきたよ」
少女「…そうか」
男「眠くないの?」
少女「私は平気だ!」
男「へー」
少女「夜行性だからな!」
男「得意気に言われてもな」
少女「ふん!それじゃあな」
男「ああ、おやすみ」
少女「…もう会うこともないだろう」
男「また明日」
少女「!」
男「また明日な」
少女「……また明日」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 17:06:17.09:18EZlbix0
少女「…なんだ、また来たのか」
男「また明日って言ったじゃん」
少女「…ふん」
男「嫌だった?」
少女「そんなことはない」
男「なら良かった、…どっこらしょ」
少女「わ、私の許可なくベンチに座るな!」
男「座っていい?」
少女「遅いわ!」
男「小さいことは気にしないほうがいいよ」
少女「私は小さくない!」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 17:09:32.63:18EZlbix0
男「そういえばおまえいくつなんだ?」
少女「こう見えて貴様の倍以上生きている」
男「見た目は中学生ぐらいなんだけどな」
少女「精神年齢は遥か上なのだ」
男「そーかな」
少女「そうだ」
男「……」
少女「なんだ?」
男「好きな食べ物は?」
少女「ハンバーグ!」
男「…あぁ」
少女「?」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 17:14:22.78:18EZlbix0
男「飯は普段何食ってんだ?」
少女「人間だったときと同じものを食べいる」
男「てっきり血とか人間食べてるのかと」
少女「…あれはあまりうまそうではないからな」
男「たしかにな…」
少女「だろう?」
男「ハンバーグのがうまそうだよね」
少女「だろう!?」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 17:19:33.53:18EZlbix0
男「おまえさ、昼間は何してんだ?」
少女「…丘の上のお屋敷で寝ている」
男「ああ、あそこはおまえのお屋敷なのか」
少女「…おい、貴様!」
男「?」
少女「おまえと呼ぶのはやめろ、私のことは少女と呼べ!」
男「あいよ、かわいい名前だな」
少女「貴様に褒められても嬉しくないわ」
男「そうかー」
少女「そうだ!」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 17:24:12.92:18EZlbix0
少女「…き、貴様の名前はなんだ?」
男「知りたい?」
少女「私が名乗ったのだぞ!?貴様も名乗るのが礼儀というものだ!」
男「どーしよーかな」
少女「ぐぬぬ」
男「知りたい?」
少女「もうよいわ!」
男「男だよ」
少女「?」
男「俺の名前」
少女「さっさと名乗ればよいのだ!この馬鹿者め!!馬鹿男!!!」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 17:30:12.22:18EZlbix0
少女「ところで男はこんな夜更けに何をしておるのだ?」
男「んー、夜の散歩かなー」
少女「ほう、私もそんなところだ」
男「やっぱり、少女は昼間行動できないの?日の光浴びると灰になっちゃうとか?」
少女「分からぬ」
男「そうなのか」
少女「ただ、朝が近づくと異様に眠くなってな、行動するのもままならぬのだ」
男「ふーん」
少女「暇なときはお屋敷でパソコンをいじっているぞ!」
男「ああ、それはすごいな」
少女「時代の流れに遅れをとってはいかんからな!」
男「パソコンでどんなことをしているんだ?」
少女「最近はソリティアだな!ペイントもなかなかだぞ!知っているか!?絵が描けるのだ!!」
男「あぁ…」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 17:35:48.63:18EZlbix0
男「もう3時か…、そろそろ帰るよ」
少女「そうか…」
男「寂しい」
少女「ふん、せいせいするわ」
男「俺は寂しい」
少女「!」
男「顔が赤い」
少女「私も帰る!!」
男「おやすみ」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 17:42:13.45:18EZlbix0
男「今日は早いんだな」
少女「私はいつもこの時間からいるのだ!早いのは男のほうだろう!」
男「そうかも」
少女「分かればいい」
男「しかし、最近暑いな」
少女「そうだな、さすがの私でもこの暑さは堪える」
男「お屋敷にエアコンはないのか?」
少女「あるにはあるが、壊れていて使えないのだ」
男「それはきついな」
少女「だいたい、昨今のエアコンはボタンがたくさんあってわけがわからんぞ」
男「そうか?」
少女「1番から12番まであるのは、あれはなんなのだ!?押してもうんともすんとも言わない…」
男「…」
少女「だから私は専ら扇風機だな!あれはボタン一つで点くし、とても快適だ」
男「うん…」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 17:47:59.18:18EZlbix0
男「今夜は少女のやつまだ来てないな、…何かあったかな」
1時間後
少女「お、おう男!今日は早いではないか!」
男「おまえが遅いんだろー、俺はいつも通りきたぜ」
少女「そうか…、よほど私に会うのが楽しみだったのだな!」
男「おまえだってそこの木陰でずっとこっち見てたろ」
少女「!」
男「そんなに俺と会いたかったのか?」
少女「違うぞ!あれは隠れていたのではなく、腹の調子がだな…」
男「ほー」
少女「ほんとだぞ!お腹が急に痛くなったの!!」
男「もう大丈夫?」
少女「あ…うん……」
男「なら良かった」
少女「……うん」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 18:58:08.67:18EZlbix0
自己紹介してた…
申し訳ない
男「少女はいつも何時ぐらいに寝てるんだ?」
少女「だいたい日の出と共に寝るな」
男「それで何時に起きるの?」
少女「日が沈んでからだな」
男「ニートみたい」
少女「なんだ、それは?」
男「気にするな」
少女「…ふん」
男「でも、こんな夜中に出歩いてるとお巡りさんに補導されちゃうぞ」
少女「その点は問題ないぞ、私の警戒のフットワークで軽々と撒ける」
男「それはすごいな」
少女「先日車と勝負したが、私の圧勝だったな!」
男「まじで…」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 19:01:36.95:18EZlbix0
少女「もっと褒め称えろ!ふふん!!」
男「何処からそんな力が…」
少女「それには思うところがあってな」
男「そうなのか」
少女「うむ、おそらくだが…」
男「ゴクリ」
少女「ハンバーグだと思うんだ」
男「それはないだろ」
少女「そうか!?」
男「うん」
少女「毎日食べてるのだぞ!」
男「毎日かよ…」
少女「うん」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 19:04:36.20:18EZlbix0
少女「野菜ハンバーグとかお魚ハンバーグとかあるからな、飽きはしないぞ」
男「そんなのもあるのか」
少女「とくにお魚ハンバーグはおすすめなんだ!」
男「おいしい食べ方でもあるの?」
少女「ああ!フライパンで焼いて、ソースとマヨネーズ、これがまた美味だ!!」
男「うまそうだな」
少女「これだけでご飯5杯はいけるな!」
男「食べすぎだろ」
少女「私のせいではないぞ、お魚ハンバーグのせいだ」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 19:10:21.31:18EZlbix0
少女「そういえばこないだ血を吸ってみたのだ」
男「誰か襲ったの!?」
少女「いや、腕を蚊に刺されてな」
男「…」
少女「それでちゅーっと」
男「どうだった?」
少女「いまいちだな…」
男「自分のだからじゃないか?」
少女「ふむ、一理あるかもしれん」
少女「……」
男「こっちみんな」
少女「1リットルだけでいいから」
男「危険、それ危険」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 19:13:38.18:18EZlbix0
少女「……試してみたいのだ」
男「…少しだけだぞ」
少女「うむ、心得た」
男「しょうがないなぁ」
少女「…おい」
男「?」
少女「なぜ、ズボンを下ろすのだ」
男「…」
少女「続けるな!さっさと上げろ!!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 19:16:45.80:18EZlbix0
男「じゃあ何処からがいいんだよ」
少女「それ以前に何処から飲ませようとしたのだ」
男「ニコ」
少女「き、気色悪い笑みを浮かべるな!!」
男「はぁ、…じゃあ首からかな、王道だけど」
少女「うむ!血を飲むのはやはり首からだな」
男「左様で」
少女「分かったら、さっさと脱がぬか!」
男「あん」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 19:20:35.91:18EZlbix0
男「ほら、脱いだぞ」
少女「う、うん…」
男「俺の膝の上に座ったほうが飲みやすいんじゃないか?」
少女「そ、そうだな!そのほうがいい…かな…」
男「なら、どうぞっと」
少女「!」
男「どうしたの?」
少女「いきなりだっこされたから…びっくりした…」
男「そっか、ごめんね」
少女「別にいい…」
男「ささ、どうぞお召し上がりください」
少女「うん…」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 19:41:54.67:18EZlbix0
少女「あまり…飲んでるところ見ないで?」
男「ああ、大丈夫だって」
少女「わかった……かぷ」
男「!」
少女「コクコク」
男「…」
少女「ん」
男「…」
少女「ゴクゴク」
男「ストップ」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 19:46:04.07:18EZlbix0
男「飲みすぎ…だ」
少女「おいしかったから…」
男「…」
少女「大丈夫?」
男「そうでもない…」
少女「男!」
男「ん?」
少女「気がついたか、男」
男「ああ、気を失ってたのか」
少女「すまない、おいしかったから、つい調子にのってしまった…」
男「死にかけた」
少女「面目ない…」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 19:49:59.76:18EZlbix0
少女「ごめんなさい…」
男「……」
少女「もうこんなことはしない」
男「今度は気をつけろよ」
少女「?」
男「たまにだったら、また飲ませてやる」
少女「ほんとに!?」
男「ああ、だから今度は気をつけてな」
少女「わかった!」
男「よしよし、なでなで」
少女「くすぐったい…」
男「なでなで」
少女「そこ!そこかゆい」
男「…」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 20:03:22.99:18EZlbix0
男「そのしゃべり方なんだけど」
少女「私のしゃべり方がどうしたのだ?」
男「歳不相応と申しますか…、無理してない?」
少女「そう見えてしまうか?」
男「たまに素に戻ってるしね」
少女「むぅ、ばれていたか」
男「ばればれ愉快」
少女「うぅ…」
男「言えない理由が?」
少女「そうではないが…」
男「?」
少女「私は容姿が幼いから…その……」
男「なでなで」
少女「うぅ!」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 20:13:21.18:18EZlbix0
男「こんばんは」
少女「遅い!いつまで待たせるのだ!?」
男「こんなに早く来てるとは思わなかったんだよ、ごめんね」
少女「ふん!今度は気をつけるのだぞ」
男「はいはい」
少女「…」
男「…」
少女「ソワソワ」
男「…」
少女「お、男!」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 20:16:58.73:18EZlbix0
男「何?」
少女「最近な、私は体調がすこぶる良いのだ!!」
男「へぇ」
少女「な、何でだと思う?」
男「なんでだろうな…」
少女「何故だろうな!いつもハンバーグしか食べないのにな!」
男「うん」
少女「何か変わった物でも吸った…食べたかな!」
男「なんだろうね」
少女「モジモジ」
男「分からないなぁ」
少女「イジイジ」
男「さぁ、帰ろうかな」
少女「!」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 20:23:03.92:18EZlbix0
男「…」
少女「…」
男「手を離してくれないか」
少女「血…」
男「ん?」
少女「血…吸いたい…」
男「まじで」
少女「だめ?」
男「…ちょっとだけだぞ」
少女「うん!ちょっとで我慢する!!」
男「じゃあ、ちょっと待ってろ、服脱ぐから」
少女「早く早く!」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 20:27:34.13:18EZlbix0
少女「んくんく」
男「(夢中で飲んでるなー……なんだか赤ちゃんみたいだ)」
男「(ぎゅうってしがみついてくるし、こいつ温かいな…)」
少女「ちゅうちゅう」
男「…」
少女「ごくごく」
男「俺が冷たくなってるんだよ!飲みすぎなんだよ!!!」
少女「きゃっ!」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 20:33:10.59:18EZlbix0
少女「男の血があまりにもおいしかったので…」
男「指咥えながらこっちみんな」
少女「あと一口欲しい」
男「だめ」
少女「一舐め!」
男「だーめ」
少女「けち…」
男「けちでけっこう」
少女「ふん!」
男「また死に掛けたんだぞ!」
少女「すん止めするから大丈夫だ」
男「(∵)」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 20:50:35.08:JJf1zJTMO
男「買ってくればいいんじゃないかな、血」
少女「売ってるのか!?」
男「鈍器ホーテならきっとあるよ、あそこは何でもあるんだ」
少女「すごいな!鈍器!!」
男「びっくりだな」
少女「びっくり鈍器だな!!」
男「24時間営業だから、少女でも行けるぞ」
少女「世の中便利になったのだな!」
男「帰りがけにいってみるといい」
少女「うむ、早速行ってみることにしよう」
男「血が何処にあるのか分からなかったら、店員さんに聞けばいい」
少女「わかった!ふふ、今から楽しみだ…じゅるり…」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 21:06:19.92:18EZlbix0
少女「…」
男「どうした、今日は元気ないな」
少女「…貴様!」
男「血、買えたか?」
少女「赤っ恥をかいたぞ!!店員さんに変な目でみられた!!」
男「だろうなぁ」
少女「分かってて言ったのか!なおのこと悪いわ!!」
男「店員さんになんて言ったんだ?」
少女「それはその…」
男「ん?」
少女「ゴニョゴニョ」
男「聞こえない」
少女「血ください!!」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 21:08:58.97:18EZlbix0
店員「え?」
少女「血ください」
店員「え?」
少女「赤いやつです」
店員「ケツ駅のことでしょうか」
少女「え?」
店員「え?」
少女「違います、血です。甘くておいしいものです」
店員「ジュース?」
少女「え?」
店員「え?」
少女「人間から出ます、噛むと出てくるやつです」
店員「てんちょー」
少女「え?」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 21:14:45.76:18EZlbix0
男「なんで押し倒されてんのかな」
少女「天国から地獄に落とされた」
男「買えると思ったら買えなかったから?」
少女「うん」
男「それは悪かったけど…」
少女「我慢できない」
男「涎すごい垂れてるよ!涎!」
少女「いいでしょ、どうせ脱ぐんだから」
男「(魅惑的な台詞なのに、あんまり興奮しない)」
少女「ごくごくしていい?」
男「せめてちゅーちゅーぐらいにしてもらえると」
少女「…頑張る」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 21:23:29.37:18EZlbix0
少女「ふぅ…」
男「お、お粗末様でした…」
少女「やっぱり男の血はおいしい」
男「ハンバーグとどっちがおいしい?」
少女「うーん、同じくらいかもしれない」
男「そっか」
少女「うん!」
男「…飲みすぎるとさ、俺がきついから、一週間に一回ぐらいな」
少女「…」
男「そんな顔してもだめだ」
少女「ちゅうちゅう」
男「だめぇ」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 21:37:39.82:pxnV6AWS0
少女「おっとこー!」
男「おっと…、こんばんは」
少女「こんばんは!ふふふ」
男「(あれ以来頻繁に引っ付いてくるようになったなぁ、血目当てか…)」
少女「今日は何をするのだ!?」
男「いつも通りベンチでまったりしようぜ」
少女「うむ、男がそういうならそうしよう」
男「最近ご機嫌だね」
少女「ふふ、男と話すのが面白くてな!人と話すのはこんなにも面白いことだったのだな!!」
男「そっかー」
少女「最初は食料程度にしか考えておらんかったがな」
男「(∵)」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 01:39:20.32:sKoWWxzO0
男「今日も膝の上なんだな」
少女「うむ!今はここが私のお気に入りだぞ!…光栄に思え?」
男「ははー」
少女「ふふん!」
男「…」
少女「♪」
男「…お腹減ったなぁ」
少女「夕餉を食べておらぬのか?」
男「食べたんだけど、軽くだったからね」
少女「そうか…」
男「そうだ、今からファミレスに行かないか?」
少女「ふぁみれす?」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 01:46:03.12:sKoWWxzO0
少女「ここがファミレスか!腰掛けるところがいっぱいあるな!!ここで飯を食べるのだろう!?」
男「そうだよ、ハンバーグもあるぞ」
少女「どんなハンバーグがあるのだ?」
男「ほら、これに載ってるから好きなの選べ」
少女「………ジー」
男「(こう見ると歳相応なんだけどな)」
少女「…このちーずいんはんばーぐとはどんなものなのだ?」
男「ハンバーグの中にチーズが入ってるんだ、中々うまいぞ」
少女「おお!そのようなハンバーグはまだ食べたことがないぞ!!私はこれにする!!」
男「俺はトマトソースハンバーグにしようかな」
少女「それもうまそうだな!あとでよこせ!」
男「はいはい」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 02:02:08.46:sKoWWxzO0
少女「ふぅ…、食べた食べた」
男「中々うまかったろ?」
少女「うむ!今度はトマトソースハンバーグにするんだ!」
男「機会があったらまた食べに行こうな」
少女「私は毎日でも構わないがな!」
男「それは俺の財布がきついのでちょっと」
少女「えー」
男「…引っ付いても、だめなものはだめだ」
少女「ふふふ」
男「…ちょっと、力強くないですかね」
少女「?」
男「あの!若干痛いのですが…」
少女「私に力で勝てると思っているのか、人間…」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 02:13:26.73:sKoWWxzO0
少女「分かってるでしょう?私はデザートを所望している…」
男「えらく強気ですね」
少女「……男が誘ったんだ」
男「まったくもって誘っていないのですが」
少女「細かいことは気にするなって言ったじゃないか」
男「…左様で」
少女「大丈夫、すぐに済むから、ね?」
男「無理矢理組み敷かれてんのに抵抗できようか、いやできな……アッー!」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 02:31:48.43:sKoWWxzO0
少女「最近めっきり痩せたな、男」
男「色々とありまして…」
少女「ほう、私でよければ相談にのろう!」
男「いえ、その」
少女「ふふ、私と男の中ではないか!遠慮することはないぞ?」
男「ちょ、近いよ」
少女「そうか?このほうが話やすいではないか」
男「身の危険を感じるんだけど…」
少女「そんなことを言って、…ここはこんなになっているぞ」
男「そこ首だろ!無理矢理過ぎるでしょ、持って行き方がすごい乱暴!」
少女「我慢できないのだな?」
男「おまえ…が…な…」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 02:41:53.58:sKoWWxzO0
少女「…その」
男「…」
少女「す、すまなかった」
男「うん…」
少女「男が大好きだから…男を見るとつい興奮して、求めてしまうのだ…」
男「…」
少女「だけどもう大丈夫だ!!男のために断食ならぬ断血を決行することにしたぞ!」
男「そう…か…」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 02:48:04.89:sKoWWxzO0
少女「ああ!だからこれからも…私と付き合って欲しいというか…」
男「あぁ」
少女「お友達でいて欲しい……」
男「それは…素敵…だ」
少女「うん!男のために頑張るんだ!!」
男「……」
少女「男?」
男「……」
少女「おい…」
男「……」
少女「男ぉおおおおおおおお!!!」
END
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 02:49:22.12:QPyFN70XP
男「と、いう夢を見た」
少女「それは…」
男「実現しかねませんね」
少女「はい」
男「もし、今度過剰に飲みすぎたり、無理矢理飲んだりしたら…」
少女「したら?」
男「俺はおまえとは縁を切る、二度と会いにこない」
少女「!」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 15:16:06.57:sKoWWxzO0
男「守れる?」
少女「ポロポロ」
男「な、泣くな…」
少女「血が飲めなくなるのは嫌だけど…男と会えなくなるのはもっと嫌…」
男「…」
少女「だから守るよ!絶対絶対絶対守る!!…ヒック…うう…」
男「……わかった、これからもよろしくな?」
少女「うん!男大好き!!」
男「なでなで」
少女「これからは週一にするね!」
男「(∵)」
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 15:31:38.14:sKoWWxzO0
男「よし、いいこと考えた!おまえちょっと俺の前に跪け」
少女「なんだ、藪から棒に」
男「実は、血よりもとーってもマイルドで、ナイスな飲み物があるんだ!」
少女「わお!それは本当なの、ジョン!?」
男「ふふ、嘘だと思うだろう?でも本当なのさ!!」
少女「あーん、焦らさずに早く教えてぇ」
男「うぇいうぇい、焦っちゃだめさ、早くありつきたいならね!」
少女「我慢できなーい!」
男「こいつのすごいところは!スティックをこするだけでいつでも手軽に飲めることなんだ!」
少女「えーうそー」
男「驚くのは早いぜ、ワイルドキャット!しかも!3日で満タンになるんだ!!」
少女「一回飲んでも、3日後にまたご馳走にありつけるっていうの!?最高よ!!!」
男「いぇあ!不要なときはこうしてパンツに楽々収納できるんだ!」
警察「ピッピー!!!何やっとるんだきさまー!!!!!」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 15:39:06.38:sKoWWxzO0
男「!」
少女「…」
警官「きっさま!幼い子供に何をしとるんだ!?」
男「いえ、これは遊びで…」
警官「えーい!言い訳は署で聞く!逮捕だぁ!!」
男「まずい!少女、俺を担いで逃げられないか!?」
少女「できんこともないが」
男「あとでちょっと飲んでいいから頼む!」
少女「了解した」
警官「と、とんだ!?」
男「うぉおおおおお、たけえええええええええええええええ」
少女「暴れるな、落とすぞ」
警官「……ひ、ひこう少女か」
警官「うまいこと言ってる場合じゃない!待たんかー!バーンバーン!!」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 15:40:11.76:CTEWcDCb0
男「今日は少女のやつ来てないな、珍しい」
男「待つか…」
男「…」
僕「今晩は」
男「!」
僕「今晩は」
男「こんばんは」
僕「ふふ」
男「少女の知り合いの方?」
僕「ええ、以前から僕と少女は親しかったのですが、ここ最近少女が会いにきてくれなくて」
男「…」
僕「後をつけてみるとあなたにたどり着いた、こういう次第です」
男「な、なるほどなー」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 15:58:04.00:sKoWWxzO0
男「あなたは…」
僕「男か女かって?ふふ、どちらに見えますか?」
男「そこじゃなくて、……そちら側の人なの?」
僕「そうですね、僕はそちら側のモノです」
男「…」
僕「僕もあなたに非常に興味がある」
男「俺というか…俺の血だろ」
僕「ふふ、お察しがいい」
男「…」
僕「あんなにおいしそうに飲まれては…飲みたくならないという方がどうかしている」
男「左様で」
僕「もちろんタダで、とは言いませんよ?僕の身体を好きにしてもらって構わない」
男「!」
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 16:05:12.26:sKoWWxzO0
僕「この通り見た目は幼いですが、僕は人間ではない」
男「そうだけど…」
僕「あれですよ、合法ロリってやつです」
男「…」
僕「あなたは何も気に病むことはないのです」
男「魅力的なお誘いだけど…」
僕「…」
男「やめておく」
僕「…なぜ?」
男「そんなことしたら人間じゃなくなってしまう気がする、とかなんとか」
僕「面白い考えですね」
男「そうかな」
僕「先ほどの質問をした人間は、100人中99人は僕を手篭めにしようとしました」
男「…」
僕「綺麗に折りたたんで、片付けましたがね…」
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 16:12:34.57:sKoWWxzO0
僕「人間も中々に面白い、僕はあなたにとても興味がある」
男「う、動けないのですが」
僕「僕の趣味です、無理矢理にでもあなたの血が欲しくなりました」
男「左様で」
僕「ご安心ください、無作法な少女と違って、僕は殿方の喜ばせ方も心得ています」
男「!」
僕「ふふ、あなたも楽しませてあげる、と言っているのですよ?」
男「やめ…」
僕「あまり僕の嗜虐心を刺激しないでください、手加減できなくなってしまう…」
男「あ……」
僕「…ふふ」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 17:28:34.43:sKoWWxzO0
僕「すごいとび蹴りだったね、人間だったら頭がぐちゃっといってたよ?」
少女「貴様が悪い!」
男「…」
僕「ふふ、楽しみを独り占めする君もね」
少女「貴様と親しくなった覚えはないぞ!」
僕「つれないことを言わないでほしい、僕たちは友達だろう?」
少女「手紙で呼び出しておいて、姿を見せず…こんな暴挙に出た友人などいらぬ!!」
僕「ふふ、ごめんよ」
男「あの…」
僕「ほら、男君も戸惑っているじゃないか」
少女「男も男だぞ!私以外のやつに身体を許すなど!」
男「いや、抵抗しようにもできませんし…」
僕「僕が無理矢理組み敷いたからね?ふふ、今度続きをしましょう…」
少女「私が許さん!!」
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 17:34:19.80:sKoWWxzO0
男「えっと、僕も俺と友達になりたかった…んだよね?」
僕「そうです、その契約として血を吸うのは僕たちには当たり前のことで」
男「そう…なの?」
僕「ええ、人間で言うところの握手みたいなものですよ」
少女「嘘をつけ!男!こいつに騙されるな!!」
男「…友達になるぐらいなら構わないけど」
僕「男君とはぜひともお近づきになりたいと思っていたのですよ、…見も心も」
少女「させぬと言っておろう!」
男「……少女も僕とは昔からの付き合いなんだろ?」
少女「そうだが…」
男「なら、3人仲良くしよう」
少女「むぅ」
男「襲われそうになったら少女が助けてくれればいい」
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 17:45:12.98:sKoWWxzO0
僕「さすがは少女の見込んだ人間のことはある、お友達になれてとても嬉しいですよ、男君」
男「どうも」
少女「あー!もういい!好きにしろ!」
僕「ふふ、少女も認めてくれたことだし、晴れて僕たちはお友達というわけです」
男「仲良くしようね」
少女「こいつの態度次第だな!」
僕「努力するよ……さて、頭を再生したらなんだかお腹が空いてきたよ」
少女「私も最近吸ってないな…」
男「!」
僕「どうだろう?ここはお友達になった記念に一杯?」
少女「ふん!貴様にしては悪くない提案だ」
男「あの…」
少女「今日ばかりは多めにみてくれないかな…いっぱい我慢したよ?」
僕「男君も2人を相手するのは初めてでしょう?とても貴重な経験ですよ、ふふ」
男「……あぁ」
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 17:57:10.85:sKoWWxzO0
男「こんばんは」
僕「今晩は」
男「少女はどうしたの?」
僕「さぁ?何か用事でもあるのでしょう」
男「君も…俺の膝の上に座るんだね」
僕「でも、こうして向かい合っては座らなかったでしょう?」
男「うん」
僕「照れているのですか?……顔が赤いですよ」
男「そうかな」
僕「誤魔化してもだめです、僕たちは夜目が利きますからね」
男「そっか」
僕「はい、…ふふ」
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 18:04:22.54:sKoWWxzO0
男「僕は普段どんなものを食べているの?」
僕「こう見えて人間と同じ食べ物を食べているのですよ」
男「もっと生々しいものを食べていると思ったよ」
僕「臆することなく言うのですね、僕はあなたのそういうところに興味を魅かれる」
男「左様で」
僕「しかし、以前吸わせていただいたあなたの血液ですが…とても美味でした」
男「恍惚とした表情で言われましても」
僕「それほど美味だった、といことです」
男「…」
僕「ところで魔眼といものをご存知ですか?」
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 18:20:05.65:sKoWWxzO0
男「なんとなく」
僕「相手の身体の自由を奪ったり、魅了したりと色々あります」
男「…動けない理由がよく分かった」
僕「無理矢理力でねじ伏せるのもいいですが、無抵抗の相手をいいように甚振るのも…ね?」
男「…ん」
僕「身体が敏感になっているでしょう?その手の魔眼なので、男君もしっかり楽しめますよ」
男「そういう問題では…」
僕「細かいことは気にしない……ですよね、ふふ」
男「…」
警官「ピッピー!また貴様かぁ!」
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 18:23:30.52:qxZyTVJIO
僕「何ですか、あれは」
男「警官ですね…」
僕「すぐに始末します」
男「それはちょっと」
僕「なぜですか?」
男「……その綺麗な服が汚れちゃうし」
僕「…」
僕「ふふ、そうですね、……なら逃げますよ!」
男「!」
警官「と、飛ぶな!今すぐ降りないと撃つぞ!バーンバーン!!」
僕「射撃の腕前はいまいちですね」
男「(あんなに簡単に発砲していいのか…心なしか嬉しそうに撃ってるし…)」
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 18:28:09.65:kSzZJI590
警官「クソ!また逃げおって!」
警官「…」
警官「しかし、私のジャッカル(拳銃の名前)を軽々避けるとは」
警官「しかもあの跳躍………あれは人間ではないな!!」
警官「…くく、平穏な日常に飽き飽きしていたところよ!」
警官「嗚呼、次の夜が待ち遠しい……」
警官「早く、早く…」
警官「harry! harry! harry!」
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 18:45:34.61:sKoWWxzO0
僕「ここまでくれば大丈夫でしょう」
男「そうだね」
僕「……」
男「…続きをするの?」
僕「ふふ、そう構えないでください……もうその気はありません」
男「そっか」
僕「ええ、こんなにドタバタしたのは久しぶりですね……」
男「…」
僕「あなたといると退屈しない」
男「手荒なのは勘弁してもらいたい」
僕「ふふ、たまにちゅーちゅーしちゃいますよ?」
男「週一で頼む」
僕「畏まりました…ふふ」
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 18:54:50.21:sKoWWxzO0
少女「おっとこ~」
僕「おや」
少女「む」
僕「ふふ、今晩は」
少女「ふん!」
僕「男君はまだ来てないよ」
少女「見れば分かるわ!」
僕「しかし、…僕も嫌われたものだな、昔はよく2人で乳繰り合ったじゃないか」
少女「そ、そんなことしておらん!…ハンバーグを一緒にこねこねはしたが」
僕「そうだったかな?……少女の作ったハンバーグ、とてもユニークな形をしていたね」
少女「いらんことはよく覚えているのだな…」
僕「……でも、おいしかった」
少女「…」
僕「…」
少女「ありがとう…」
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 18:58:40.37:sKoWWxzO0
少女「…男のやつ遅いなぁ」
僕「今日はもうこないのかもしれないね」
少女「そうか…」
僕「寂しいね…」
少女「…そんなことはないぞ!一日くらい男に会えずとも平気だ!」
僕「一日以上は耐えられないのかい?」
少女「!」
僕「ふふ、答えなくてもいいよ?顔に出ているからね」
少女「うぅ!」
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 19:51:27.32:sKoWWxzO0
僕「綺麗ですね」
男「うん」
少女「だろう!?」
僕「人気もないし、穴場なのもいいです」
男「そうだな」
少女「私が見つけたのだ!」
男「…」
僕「たーまやー」
男「かーぎやー」
少女「なんだ、それは?」
僕「人間の世界では、花火を見るときこう言うんだよ」
少女「そうなのか?」
男「そうだね」
少女「ふーん…」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 19:54:53.85:sKoWWxzO0
男「綺麗だなぁ」
僕「そうですね」
少女「…」
僕「あー!血が飲みたいなー!」
男「!」
少女「い、今のもそうなのか?」
僕「うん、自分のしたいことを花火に向かって言うと、願いが叶うと言われていてね」
少女「ほう!」
男「え」
僕&少女「血が飲みたいなー!!」
男「…」
少女「綺麗だなぁ」
僕「そうだねぇ」
男「…」
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 19:59:45.83:sKoWWxzO0
少女「おい!」
僕「どうしたんだい?」
少女「そこは私の席だぞ!」
僕「男君は1人しかいないのだから、早い者順だよ」
少女「ぬぅう!」
男「…一日交代で、とかだめかな?」
少女「わ、私の気が収まらぬ!」
僕「君は昔から我侭だね」
少女「貴様がさっさとそこを退けばよいのだ!!」
男「まぁまぁ」
僕「…じゃあこうしよう、男君を頭から半分子にすればいい」
男「斬新」
少女「ふむ、……それは良いな!ことが済んだらくっつけておけばいい」
男「え」
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 20:02:04.55:sKoWWxzO0
少女「問題は何でくっつければよいかだなぁ…」
僕「ふふ、難問だね」
男「え」
少女「木工用ボンドは違うな!…となると、ノリかアロンアルファ…」
僕「縫う、なんてもあるよ」
少女「それだ!」
男「だめだ!」
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 20:10:38.20:sKoWWxzO0
少女「…冷静に考えたら男が死ぬではないか!」
僕「ふふ」
少女「まったく!仕様のないやつだ!こいちゅは!」
僕「こいちゅ?」
少女「うるさい!こ、この揚げ足とりめ!!」
僕「…ね?少女はこうやってからかうんですよ」
男「…はぁ」
少女「お、男もグルだったのか!?」
男「いえ、違いますよ?」
少女「そこに直れ!」
男「はい…」
僕「ふふふふ」
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 20:17:12.12:sKoWWxzO0
男「こんばんは」
少女「うむ、こんばんは!」
男「今日も早いな」
少女「あやつに私の席を取られたくないからな!」
男「そっか」
少女「ほれ、早速座るのだ!私が座れぬ」
男「はいはい」
少女「へへへ」
男「今日は向かい合って座るんだね」
少女「あやつがそうしておったからな!私だけしないというのは、…なんだか癪に障るのだ!!」
男「そんなもんか」
少女「うん!」
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 20:22:37.20:sKoWWxzO0
男「…」
少女「…」
男「…緊張してる?」
少女「…うん」
男「そっか」
少女「男も、…すごいドッキンドッキンしてる…伝わってくる……」
男「ドッキンドッキンか…」
少女「もう一週間経ったよね?」
男「経ったかなぁ」
少女「じゃあ…いいよね?ちゅうちゅうしても…」
男「まず涎をね、拭こうね」
少女「生理現象だから…」
男「…」
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 20:25:42.00:sKoWWxzO0
少女「吸っちゃうよ?ほんとだよ?」
男「ああ」
少女「いいの?」
男「我慢したしね…」
少女「うん!頑張ったよ!」
男「召し上がれ?」
少女「頂きます…」
男「!」
少女「コクコク」
男「…」
少女「ん…」
男「…!」
少女「ぷはぁ……」
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 20:29:00.36:sKoWWxzO0
男「もう…いいの?」
少女「ふふ、もっとちゅーして欲しかった?」
男「そんなことはないけど…」
少女「約束は守るって言ったから…」
男「…そっか、えらいね」
少女「だろう!?…へへへ」
男「なでなで」
少女「へへへへへへへへへ」
僕「おっと、漸く僕の番ですか、待ちくたびれましたよ?」
男「…」
少女「(∵)」
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 20:43:49.70:sKoWWxzO0
男「おそまちゅ様でした…」
僕「ご馳走様です、男君の血は今宵も美味でした」
少女「ぐぬぬ」
僕「おや、…嫉妬ですか?」
少女「うるさい!」
男「軽く眩暈が…」
警官「ピッピー!!貴様ら!!ついに見つけたぞ!!」
僕「はぁ、…騒がしいお客様が現れましたよ」
少女「……そのようだな」
警官「くく、姿形は人間の真似をしようとも!私の目は誤魔化せない!!」
少女「…」
警官「おまたちは!ヴァンパイアだな!?」
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 20:55:35.74:sKoWWxzO0
少女「だからどうした?……人間」
警官「ワーハハ!対化物用に!私の装備は完璧なのだよ!!」
少女「ほう…」
警官「純銀マケドニウム加工水銀弾頭弾殻、マーベルス化学薬筒NNA9(ry」
僕「…必死に暗記してきたのでしょうね」
男「そう考えると泣ける」
少女「…」
警官「パーフェクトだ、本官」
少女「だから…どうした、ニンゲン」
警官「(一瞬で近づかれた!!!縮地か!?)」
少女「さぁ、どうする?どうするんだ、ニンゲン」
警官「くっ!」
少女「次の手を見せろ!私を楽しませろ!ハリーハリーハリー!」
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 21:02:17.32:sKoWWxzO0
警官「(圧倒的!圧倒的な詰み!!所謂チェックメイト!!)」
少女「…」
警官「(無垢な少女に!無残に!無様に!引ん剥かれる!!皮的なものを!あ、でも本官今すげー楽しいwww)」
少女「じゃあ…死ね」
警官「!!!!!!!!!」
僕「興奮と恐怖のあまり、強制的に意識を断ったのでしょうね」
男「こうふん?」
少女「私の演技も中々のものだろう!」
男「迫力はあったけど…」
僕「よく2人でヴァンパイアごっこしたからね、ふふ」
少女「やはりヴァンパイアごっこは楽しいな!!」
男「ほどほどにね…」
198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 23:55:55.69:sKoWWxzO0
男「遊ぶのはいいけど、殺したりは絶対だめだからな」
少女「心得ている!…それに、あの警官もなんだかんだで楽しそうだったではないか」
僕「最後は気絶してたけどね」
男「…俺は少女のことも心配なんだけど」
少女「ふふ、安心しろ!例え撃たれようとも、自己再生できるしな!!」
少女「首を切り離しても大丈夫なんだぞ!!」
僕「ふふ、そのときはびっくりして泣いてたんですよ?」
男「うわー、全然萌えない、萌えないよ?」
少女「は、恥ずかしいことを言うな!!」
男「え」
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 23:58:30.43:sKoWWxzO0
僕「どうも、男君」
男「こんばんは」
僕「…少女でしたら、今宵は来れないそうですよ」
男「ふーん、珍しいこともあるものだ」
僕「ふふ、何か楽しいことでも見つけたのでしょう」
男「そっか」
僕「はい」
男「…」
僕「…」
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:05:15.02:b60uw4/Q0
男「少女とは付き合い長いの?」
僕「ええ、かれこれ50年にはなりますね」
男「随分長いお付き合いなんだね」
僕「ふふ、そうですね…」
男「……喧嘩したりするの?」
僕「最初の頃は会うたびに…どちらかというと殺し合いですけどね」
男「それは…」
僕「想像できませんか?……でもほら、僕たちはこんな身体でしょう?中々勝負がつかない」
男「うん」
僕「気がついたら、一緒にお茶をする仲になっていました…」
男「いいことだと思うよ」
僕「そうですね……誰かと話す、ということはこんなにも楽しいことだったなんて、思いもしませんでした…」
男「少女も同じことを言っていたよ」
僕「ふふ、もちろん男君と話すのも楽しいのですよ?」
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:10:12.20:b60uw4/Q0
男「それは嬉しい」
僕「ふふ、あなたは素直ですね」
男「?」
僕「とても面白い人間だと思います……好き、ということです」
男「ありがとう」
僕「ぎゅっ」
男「!」
僕「……いい匂い」
男「…どうも」
僕「食べてしまってもいいですか?」
男「…」
僕「……冗談です、ふふ」
男「僕が言うと冗談に聞こえないよ」
僕「ふふふふ、少女にも言われました」
204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:15:15.94:b60uw4/Q0
僕「さてと…」
男「?」
僕「そろそろお暇することにしましょう」
男「もう?」
僕「…あなたを見ていると、これ以上理性を保てないのですよ」
男「…左様で」
僕「ふふ、帰って頭を冷やしてきます」
男「(あ、目が紅い!!身の危険を感じちゃうよぉ!!!)」
僕「それでは失礼します」
男「うん、またな」
僕「……ええ、また次の夜に」
205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:29:34.56:b60uw4/Q0
少女「おっとこ~」
男「こんばんは」
少女「うむ!!…ところでどうだ!?この服装は!!」
男「ゴスロリですね」
少女「だろう!?この眼帯なんかポイントだな!」
男「包帯も巻いてますね」
少女「ふふ、よくぞ気付いた!これなんかもポイント高いと思わぬか!?」
男「うーん…」
少女「昔ヴァンパイアごっこで考えた衣装に、さらにアレンジを加えたのだ!」
男「…あの警官とまたやりあうの?」
少女「うむ!まずは形から入ってみたのだ!!これならあやつも満足するだろう!!」
男「(都合良く現れるだろうか、いやあいつのことだから…)」
警官「そこまでだっ!!!!」
207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:33:42.30:b60uw4/Q0
警官「市民の平和を脅かす、悪鬼羅刹!沈んだ太陽に代わって、本官が裁きを下すっ!」
少女「ふふ、性懲りもなくまた我が前に立つとは…よほど死にたいと見える」
男「(ほんとだよ…しかもあの黒い制服何処で買ったんだ…後ろにでっかい白十字架背負ってるし)」
警官「来い!化物!!!」
少女「面白い!ニンゲン!!!」
210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:48:03.65:b60uw4/Q0
刹那、放たれた弾丸は確実に少女の額を捉えていた
だが当たらない!たしかに急所を捉えていたはず!!避けられた!?
撃ってども撃ってども当たらない
空しい銃声と薬莢が地面を叩く音だけが響く…
ゆっくりと、ゆっくりと距離を詰められて
銃弾の暴風雨を優雅に、そして気味の悪い笑みを浮かべながら…
少女が近づいてくる
少女が本官に近づいてくる
…少女は言った
「チェック」
そこで意識が遠のいた………
212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:51:37.73:b60uw4/Q0
男「お疲れ様?」
少女「ふぅ…、いい運動だった!」
男「弾は避けてたの?」
少女「うむ、ほとんどは外れていたがな」
男「すごい反射神経だね」
少女「なかなかスリルがあるぞ!仮に当たったとしてもどうということはないが…」
男「?」
少女「服に穴が開いてしまうからな…」
男「かわいい服だものね」
少女「ふふ、改めて言われると照れるな!!」
213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:01:33.37:b60uw4/Q0
少女「…男」
男「?」
少女「この服どうだ?」
男「かわいいよ」
少女「へへへ」
男「…」
少女「ドッキンドッキン…する?」
男「す、するかな…?」
少女「へへへへ!」
男「!!」
少女「おっとこ~すりすり~」
男「…急に抱きつくと危ないよ」
少女「男の匂い好き~!」
男「なでなで」
少女「なでなでされるのも!」
214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:11:58.26:b60uw4/Q0
少女「へへへ…」
男「なでなで」
少女「…」
男「なでなで」
少女「zzz」
男「寝ちゃった、かな…」
少女「zzz」
男「しばらく、こうしていよう」
少女「おとこ…」
男「…」
少女「ちゅーしたい」
男「夢の中まで…」
少女「ちゅー…ちゅーする…ムニャムニャ」
290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 16:56:21.93:KPlQAHEg0
僕「……おや、少女はお休み中ですか」
男「うん」
僕「夜明けが近いというのに、呑気なものです」
男「やっぱり日の光はダメなの?」
僕「ええ、僕たちにとっては天敵です……身を焼かれ、灰となりましょう」
男「…」
僕「それにしても……、少女が寝ているのは好都合ですね、男君?」
男「?」
僕「ふふ、誘っているのですよ、……鈍い男君」
男「!!!」
291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 16:59:06.50:KPlQAHEg0
僕「興奮しませんか?よく知る女の前で無理矢理……なんて」
男「!」
僕「ふふ、どうしたのですか?抵抗したければどうぞ…」
男「っ!」
僕「ふふふ、抵抗しないということは、あなたも僕と……」
男「…」
僕「嬉しいです、僕もあなたとこうしてみたかった、…ずっと我慢していたのですよ?」
男「!!」
僕「もう…、我慢しません……」
292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 17:01:29.34:KPlQAHEg0
少女「…」
男「…」
僕「いやぁ…、首が飛ぶのなんて久しぶりだよ」
少女「ぷんすこ!」
男「…」
僕「ちゃんとくっ付いてます?ずれてません?」
男「大丈夫だよ」
僕「ふふ、それは良かった」
少女「貴様は!!まったく貴様は!!!」
僕「ふふ」
293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 17:04:31.18:KPlQAHEg0
男「ま、まぁ少女のお陰で助かったし…」
少女「むぅ」
男「ありがとね」
少女「う、うむ…」
僕「一件落着ですね」
少女「元はといえば、貴様のせいであろう!!」
僕「ふふ、君があまりにも無防備だったのでね」
男「まぁまぁ…、そろそろ夜も明けそうだし、今日のことはこのくらいにして」
僕「そうですね、そろそろ帰るとしましょう」
少女「致し方ない…、この次は首だけでは済まさぬからな!!!」
僕「肝に銘じておくよ、ふふ」
294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 17:07:09.42:KPlQAHEg0
少女「魔眼を使うのもだめだぞ!?」
僕「ふふ、はいはい」
少女「今後一切、男の血を吸うときは私と男の許可を得ること!!」
僕「君の許可も必要なのかい?」
少女「当然だ!貴様はそれだけのことをしたのだからな!!」
僕「君は昔から我侭だね」
少女「何か言ったか!?」
僕「いいえ、従うよ」
少女「うむ!それでは男!名残惜しいが、また次の夜に会おう!」
僕「またお会いしましょう、男君」
男「うん、またな」
295:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 17:10:10.00:KPlQAHEg0
男「こんばんは」
僕「今晩は……よっと」
男「…僕も俺の膝の上がお気に入り?」
僕「ふふ、そうですね、最初は少女への対抗意識からだったのですが…」
男「…」
僕「今ではすっかりお気に入りになってしまいました」
男「そっか」
僕「……男君」
男「?」
僕「男君はとても温かくて、大好きです…」
男「そうかな」
僕「はい…」
296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 17:12:32.78:KPlQAHEg0
少女「男…」
僕「男君…」
男「…」
僕「両手に華を実践したご感想は如何ですか?ふふ」
少女「こやつが隣にいるのは癪だが、これなら一石二鳥だな!」
男「左様で」
数十分前
僕「どっちが男君の膝の上に座るか、いっつも僕らは喧嘩しているだろう?」
少女「貴様が退かぬのが悪い!」
僕「僕も男君とスリスリぎゅっ!としたいのさ、ふふ」
少女「ぬぅ」
僕「そこでね、2人一緒にスリスリぎゅっ!とできるアイディアを思いついたのさ」
298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 17:18:43.79:KPlQAHEg0
男「…」
僕「まず、男君がいつも通りこのベンチに座る!はい、男君座って!!」
男「はい」
少女「それからどうするのだ?」
僕「そして徐々に、足を広げます…」
男「…」
僕「うほ!いい男」
男「!」
少女「い、今のは…?」
僕「お約束みたいなものさ」
少女「…むぅ」
男「ドキドキ」
300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 17:21:59.04:KPlQAHEg0
少女「それからそれから?」
僕「僕は左の膝の上に、君は右の膝の上に乗ります」
少女「…!」
僕「これで喧嘩せずに、2人でスリスリぎゅっ!ができるね」
少女「貴様にしては中々の考えだな!!」
僕「だろう?ふふ」
男「…」
そして現在
僕「こうしていると、溜らなく欲しくなってくるね…」
少女「男……」
男「な、何?」
少女&僕「ちょうだい…」
男「………あぁ」
301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 17:24:28.93:KPlQAHEg0
男「そういえば、昔は少女と僕は仲が悪かったんだって?」
少女「うむ、こやつは会った当初からいけ好かない奴だったからな」
僕「ふふ、そうだったかい?」
少女「そうであったぞ!何かと私に突っ掛かってきたのだ」
男「そうなんだ」
僕「…そういえば、少女のあの必殺技!今思い出して笑えるよ、ふふふふ」
少女「何を言う!テレビからヒントを得た素晴らしい技だぞ!!」
僕「ふふふふ…、どんな技だったと思いますか?」
男「うーん…」
302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 17:26:54.83:KPlQAHEg0
僕「それがですね!…少女ときたら、自分の右腕を千切って放り投げてきたんですよ!」
男「ロケット…パンチ?」
僕「あはははは!そ、そうです!!ふふふふ!ダメだ、耐えられない!!」
少女「わ、笑うでない!!」
僕「だって!!腕を放り投げただけじゃないか!!」
少女「むぅ!男は素晴らしい技だと思うよな!?」
男「…斬新」
少女「だろう!?ふふん!!」
僕「お、男君は優しいのですね…ぷ!あはははは!!」
少女「そこに直れ!!!!!」
303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 17:29:46.72:KPlQAHEg0
僕「…今みたいに大笑いしたら、戦う気は失せていましたね、ふふ」
少女「殺し合いをしていた相手が急に笑い出すのだからな、正気を疑ったぞ」
僕「それからでしたね、僕たちが仲良くなったのは…」
少女「そうだったな…」
男「…」
僕「…そういえば、男君と少女は、どんな風にして出会ったんですか?」
男「ああ、それには逸話があってね」
僕「少女の、ですね?」
男「うん」
少女「よ、止さぬか!!いらんことを話すでない!!!」
男「夜中にここで涼んでいると、目の前に少女が現れてさ」
僕「ふんふん」
少女「だ、だめ!!その話禁止!!!」
304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 18:05:56.57:KPlQAHEg0
男「そういえば最近あの警官見ないね」
少女「大方、装備でも整えているのだろう」
男「いつもその服なのは、警官がいつ来てもいいように?」
少女「うむ!備えあれば嬉しいな、だ!」
男「…」
少女「男は…この服嫌いじゃないよな?」
男「うん、とてもかわいいと思うよ」
少女「ふふ、ありがとう」
305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 18:11:46.76:KPlQAHEg0
少女「男…」
男「?」
少女「ちゅーしよっか…」
男「こないだ飲んだばかりじゃないか」
少女「唇と唇でのちゅー…だよ」
男「!」
少女「いや?」
男「…嫌じゃないよ」
少女「……男」
男「ん」
少女「ちゅ」
男「…」
少女「…」
308:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 18:16:21.62:KPlQAHEg0
少女「えへへへ」
男「嬉しそうだね」
少女「うん!」
男「なでなで」
少女「ふふ、くすぐったい…」
男「…」
少女「大好き」
男「うん」
少女「…男は?」
男「俺も大好きだよ」
少女「ふふ、男…」
男「?」
少女「呼んだだけ!」
男「そっか」
少女「…ふふ」
311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:25:38.84:IyUYXwg40
僕「…」
男「zzz」
少女「zzz」
僕「まったく、そろそろ夜明けも近いといのに…」
少女「おとこぉ…ムニャムニャ」
男「ん……zzz」
僕「忍びないけど、起こすとしますか…」
僕「ほら、起きて下さい、男君」
男「んん…」
僕「君もだよ、夜が明けてしまうよ?」
少女「zzz」
男「zzz」
僕「もう!2人とも起きて!!」
316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:45:04.85:KPlQAHEg0
317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:47:58.73:HY/JNlaE0
僕「………起きたかい?君がここで居眠りなんて、珍しいね」
?「……久しぶり」
僕「ふふ、そうだね、100年ぶりぐらいかな?」
?「分からない…」
僕「…」
?「……昔の夢を見ていたんだ」
僕「ここには、たくさんの思い出があるからね」
?「…」
僕「…」
319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:50:50.36:KPlQAHEg0
僕「ここから見る景色も随分変わったね」
?「うん」
僕「あの頃は町が一望できたけど、今は瓦礫の山しか見えない」
?「…」
僕「人間の数も大分減ったよ」
?「そっか」
僕「このまま淘汰される運命なのかもしれないね、人間は…」
?「…」
321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:53:11.41:KPlQAHEg0
僕「空が白み始めてきた」
?「……左様で」
僕「さぁ、そろそろ地下に帰ろう」
?「…」
僕「…」
?「最近は…、いつもここにいるんだ」
僕「そうなのかい?」
?「うん」
僕「…」
?「先に…、帰ってくれ」
僕「一緒に帰ろう、…共に過去の思い出に華を咲かせよう」
?「…」
僕「…僕は、先に帰るよ?」
?「…」
僕「君は…昔から頑固だね…」
322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:55:53.09:KPlQAHEg0
男「?」
少女「貴様、よほど痛い目に遭いたいらしいな…」
男「痛くしないでね」
少女「死ね!」
男「!」
少女「外したか…」
男「(ベンチが粉々になった…)」
少女「次はないぞ…」
男「そ、それよりよかったのか?」
少女「何の話だ?」
男「そのベンチはおまえのお気に入りの場所じゃないのか?」
少女「あぁ……しまった…」
男「(頭は残念だな)」
少女「おまえのせいだぞ!!ここは私のお気に入りの場所だったのに!!」
男「そう言われましても」
少女「くそう…木工用ボンドでくっつかないだろうか…アロンアルファかな…」
男「…」
少女「ガムテープで補強すれば…」
少女「あ!あの野郎、逃げたな!!なんてやつだ!」
少女「今度あったらギッタギタのメッタメタにしてやる!!」
少女「………」
少女「直せるかな」
男「おーい」
少女「そ、そのベンチはどうしたのだ!?」
男「向こうの広場から持ってきたんだ、見たところ同じものだし、これじゃダメか?」
少女「座らせろ!」
男「どうぞ」
少女「ふむ…、あのベンチと変わらぬ座り心地!これはいいな!」
男「それは良かった」
少女「特別に許してやろう!私は心が広いからな!」
男「ははー」
少女「逃げたのかと思ったが、中々見込みのあるやつだ」
男「もったいなきお言葉」
少女「………私が怖くないのか?」
男「?」
少女「ベンチ粉々にしちゃうし…」
男「そうだな」
少女「しかもこんな夜中に公園徘徊してるし!」
男「俺もしてる」
少女「…そうだな」
少女「貴様は変わったやつだな」
男「そーかな」
少女「私以上に変わったやつだ」
男「そーかも」
少女「名前はなんという?」
男「男」
少女「私は少女だ」
男「かわいい名前だ」
少女「褒めても何もでないぞ!…まったく」
男「残念」
少女「…ふふ」
男「……そろそろ帰るかな、いい加減眠くなってきたよ」
少女「…そうか」
男「眠くないの?」
少女「私は平気だ!」
男「へー」
少女「夜行性だからな!」
男「得意気に言われてもな」
少女「ふん!それじゃあな」
男「ああ、おやすみ」
少女「…もう会うこともないだろう」
男「また明日」
少女「!」
男「また明日な」
少女「……また明日」
少女「…なんだ、また来たのか」
男「また明日って言ったじゃん」
少女「…ふん」
男「嫌だった?」
少女「そんなことはない」
男「なら良かった、…どっこらしょ」
少女「わ、私の許可なくベンチに座るな!」
男「座っていい?」
少女「遅いわ!」
男「小さいことは気にしないほうがいいよ」
少女「私は小さくない!」
男「そういえばおまえいくつなんだ?」
少女「こう見えて貴様の倍以上生きている」
男「見た目は中学生ぐらいなんだけどな」
少女「精神年齢は遥か上なのだ」
男「そーかな」
少女「そうだ」
男「……」
少女「なんだ?」
男「好きな食べ物は?」
少女「ハンバーグ!」
男「…あぁ」
少女「?」
男「飯は普段何食ってんだ?」
少女「人間だったときと同じものを食べいる」
男「てっきり血とか人間食べてるのかと」
少女「…あれはあまりうまそうではないからな」
男「たしかにな…」
少女「だろう?」
男「ハンバーグのがうまそうだよね」
少女「だろう!?」
男「おまえさ、昼間は何してんだ?」
少女「…丘の上のお屋敷で寝ている」
男「ああ、あそこはおまえのお屋敷なのか」
少女「…おい、貴様!」
男「?」
少女「おまえと呼ぶのはやめろ、私のことは少女と呼べ!」
男「あいよ、かわいい名前だな」
少女「貴様に褒められても嬉しくないわ」
男「そうかー」
少女「そうだ!」
少女「…き、貴様の名前はなんだ?」
男「知りたい?」
少女「私が名乗ったのだぞ!?貴様も名乗るのが礼儀というものだ!」
男「どーしよーかな」
少女「ぐぬぬ」
男「知りたい?」
少女「もうよいわ!」
男「男だよ」
少女「?」
男「俺の名前」
少女「さっさと名乗ればよいのだ!この馬鹿者め!!馬鹿男!!!」
少女「ところで男はこんな夜更けに何をしておるのだ?」
男「んー、夜の散歩かなー」
少女「ほう、私もそんなところだ」
男「やっぱり、少女は昼間行動できないの?日の光浴びると灰になっちゃうとか?」
少女「分からぬ」
男「そうなのか」
少女「ただ、朝が近づくと異様に眠くなってな、行動するのもままならぬのだ」
男「ふーん」
少女「暇なときはお屋敷でパソコンをいじっているぞ!」
男「ああ、それはすごいな」
少女「時代の流れに遅れをとってはいかんからな!」
男「パソコンでどんなことをしているんだ?」
少女「最近はソリティアだな!ペイントもなかなかだぞ!知っているか!?絵が描けるのだ!!」
男「あぁ…」
男「もう3時か…、そろそろ帰るよ」
少女「そうか…」
男「寂しい」
少女「ふん、せいせいするわ」
男「俺は寂しい」
少女「!」
男「顔が赤い」
少女「私も帰る!!」
男「おやすみ」
男「今日は早いんだな」
少女「私はいつもこの時間からいるのだ!早いのは男のほうだろう!」
男「そうかも」
少女「分かればいい」
男「しかし、最近暑いな」
少女「そうだな、さすがの私でもこの暑さは堪える」
男「お屋敷にエアコンはないのか?」
少女「あるにはあるが、壊れていて使えないのだ」
男「それはきついな」
少女「だいたい、昨今のエアコンはボタンがたくさんあってわけがわからんぞ」
男「そうか?」
少女「1番から12番まであるのは、あれはなんなのだ!?押してもうんともすんとも言わない…」
男「…」
少女「だから私は専ら扇風機だな!あれはボタン一つで点くし、とても快適だ」
男「うん…」
男「今夜は少女のやつまだ来てないな、…何かあったかな」
1時間後
少女「お、おう男!今日は早いではないか!」
男「おまえが遅いんだろー、俺はいつも通りきたぜ」
少女「そうか…、よほど私に会うのが楽しみだったのだな!」
男「おまえだってそこの木陰でずっとこっち見てたろ」
少女「!」
男「そんなに俺と会いたかったのか?」
少女「違うぞ!あれは隠れていたのではなく、腹の調子がだな…」
男「ほー」
少女「ほんとだぞ!お腹が急に痛くなったの!!」
男「もう大丈夫?」
少女「あ…うん……」
男「なら良かった」
少女「……うん」
自己紹介してた…
申し訳ない
男「少女はいつも何時ぐらいに寝てるんだ?」
少女「だいたい日の出と共に寝るな」
男「それで何時に起きるの?」
少女「日が沈んでからだな」
男「ニートみたい」
少女「なんだ、それは?」
男「気にするな」
少女「…ふん」
男「でも、こんな夜中に出歩いてるとお巡りさんに補導されちゃうぞ」
少女「その点は問題ないぞ、私の警戒のフットワークで軽々と撒ける」
男「それはすごいな」
少女「先日車と勝負したが、私の圧勝だったな!」
男「まじで…」
少女「もっと褒め称えろ!ふふん!!」
男「何処からそんな力が…」
少女「それには思うところがあってな」
男「そうなのか」
少女「うむ、おそらくだが…」
男「ゴクリ」
少女「ハンバーグだと思うんだ」
男「それはないだろ」
少女「そうか!?」
男「うん」
少女「毎日食べてるのだぞ!」
男「毎日かよ…」
少女「うん」
少女「野菜ハンバーグとかお魚ハンバーグとかあるからな、飽きはしないぞ」
男「そんなのもあるのか」
少女「とくにお魚ハンバーグはおすすめなんだ!」
男「おいしい食べ方でもあるの?」
少女「ああ!フライパンで焼いて、ソースとマヨネーズ、これがまた美味だ!!」
男「うまそうだな」
少女「これだけでご飯5杯はいけるな!」
男「食べすぎだろ」
少女「私のせいではないぞ、お魚ハンバーグのせいだ」
少女「そういえばこないだ血を吸ってみたのだ」
男「誰か襲ったの!?」
少女「いや、腕を蚊に刺されてな」
男「…」
少女「それでちゅーっと」
男「どうだった?」
少女「いまいちだな…」
男「自分のだからじゃないか?」
少女「ふむ、一理あるかもしれん」
少女「……」
男「こっちみんな」
少女「1リットルだけでいいから」
男「危険、それ危険」
少女「……試してみたいのだ」
男「…少しだけだぞ」
少女「うむ、心得た」
男「しょうがないなぁ」
少女「…おい」
男「?」
少女「なぜ、ズボンを下ろすのだ」
男「…」
少女「続けるな!さっさと上げろ!!」
男「じゃあ何処からがいいんだよ」
少女「それ以前に何処から飲ませようとしたのだ」
男「ニコ」
少女「き、気色悪い笑みを浮かべるな!!」
男「はぁ、…じゃあ首からかな、王道だけど」
少女「うむ!血を飲むのはやはり首からだな」
男「左様で」
少女「分かったら、さっさと脱がぬか!」
男「あん」
男「ほら、脱いだぞ」
少女「う、うん…」
男「俺の膝の上に座ったほうが飲みやすいんじゃないか?」
少女「そ、そうだな!そのほうがいい…かな…」
男「なら、どうぞっと」
少女「!」
男「どうしたの?」
少女「いきなりだっこされたから…びっくりした…」
男「そっか、ごめんね」
少女「別にいい…」
男「ささ、どうぞお召し上がりください」
少女「うん…」
少女「あまり…飲んでるところ見ないで?」
男「ああ、大丈夫だって」
少女「わかった……かぷ」
男「!」
少女「コクコク」
男「…」
少女「ん」
男「…」
少女「ゴクゴク」
男「ストップ」
男「飲みすぎ…だ」
少女「おいしかったから…」
男「…」
少女「大丈夫?」
男「そうでもない…」
少女「男!」
男「ん?」
少女「気がついたか、男」
男「ああ、気を失ってたのか」
少女「すまない、おいしかったから、つい調子にのってしまった…」
男「死にかけた」
少女「面目ない…」
少女「ごめんなさい…」
男「……」
少女「もうこんなことはしない」
男「今度は気をつけろよ」
少女「?」
男「たまにだったら、また飲ませてやる」
少女「ほんとに!?」
男「ああ、だから今度は気をつけてな」
少女「わかった!」
男「よしよし、なでなで」
少女「くすぐったい…」
男「なでなで」
少女「そこ!そこかゆい」
男「…」
男「そのしゃべり方なんだけど」
少女「私のしゃべり方がどうしたのだ?」
男「歳不相応と申しますか…、無理してない?」
少女「そう見えてしまうか?」
男「たまに素に戻ってるしね」
少女「むぅ、ばれていたか」
男「ばればれ愉快」
少女「うぅ…」
男「言えない理由が?」
少女「そうではないが…」
男「?」
少女「私は容姿が幼いから…その……」
男「なでなで」
少女「うぅ!」
男「こんばんは」
少女「遅い!いつまで待たせるのだ!?」
男「こんなに早く来てるとは思わなかったんだよ、ごめんね」
少女「ふん!今度は気をつけるのだぞ」
男「はいはい」
少女「…」
男「…」
少女「ソワソワ」
男「…」
少女「お、男!」
男「何?」
少女「最近な、私は体調がすこぶる良いのだ!!」
男「へぇ」
少女「な、何でだと思う?」
男「なんでだろうな…」
少女「何故だろうな!いつもハンバーグしか食べないのにな!」
男「うん」
少女「何か変わった物でも吸った…食べたかな!」
男「なんだろうね」
少女「モジモジ」
男「分からないなぁ」
少女「イジイジ」
男「さぁ、帰ろうかな」
少女「!」
男「…」
少女「…」
男「手を離してくれないか」
少女「血…」
男「ん?」
少女「血…吸いたい…」
男「まじで」
少女「だめ?」
男「…ちょっとだけだぞ」
少女「うん!ちょっとで我慢する!!」
男「じゃあ、ちょっと待ってろ、服脱ぐから」
少女「早く早く!」
少女「んくんく」
男「(夢中で飲んでるなー……なんだか赤ちゃんみたいだ)」
男「(ぎゅうってしがみついてくるし、こいつ温かいな…)」
少女「ちゅうちゅう」
男「…」
少女「ごくごく」
男「俺が冷たくなってるんだよ!飲みすぎなんだよ!!!」
少女「きゃっ!」
少女「男の血があまりにもおいしかったので…」
男「指咥えながらこっちみんな」
少女「あと一口欲しい」
男「だめ」
少女「一舐め!」
男「だーめ」
少女「けち…」
男「けちでけっこう」
少女「ふん!」
男「また死に掛けたんだぞ!」
少女「すん止めするから大丈夫だ」
男「(∵)」
(∵)
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/20(金) 21:02:40.39:18EZlbix0男「買ってくればいいんじゃないかな、血」
少女「売ってるのか!?」
男「鈍器ホーテならきっとあるよ、あそこは何でもあるんだ」
少女「すごいな!鈍器!!」
男「びっくりだな」
少女「びっくり鈍器だな!!」
男「24時間営業だから、少女でも行けるぞ」
少女「世の中便利になったのだな!」
男「帰りがけにいってみるといい」
少女「うむ、早速行ってみることにしよう」
男「血が何処にあるのか分からなかったら、店員さんに聞けばいい」
少女「わかった!ふふ、今から楽しみだ…じゅるり…」
少女「…」
男「どうした、今日は元気ないな」
少女「…貴様!」
男「血、買えたか?」
少女「赤っ恥をかいたぞ!!店員さんに変な目でみられた!!」
男「だろうなぁ」
少女「分かってて言ったのか!なおのこと悪いわ!!」
男「店員さんになんて言ったんだ?」
少女「それはその…」
男「ん?」
少女「ゴニョゴニョ」
男「聞こえない」
少女「血ください!!」
店員「え?」
少女「血ください」
店員「え?」
少女「赤いやつです」
店員「ケツ駅のことでしょうか」
少女「え?」
店員「え?」
少女「違います、血です。甘くておいしいものです」
店員「ジュース?」
少女「え?」
店員「え?」
少女「人間から出ます、噛むと出てくるやつです」
店員「てんちょー」
少女「え?」
男「なんで押し倒されてんのかな」
少女「天国から地獄に落とされた」
男「買えると思ったら買えなかったから?」
少女「うん」
男「それは悪かったけど…」
少女「我慢できない」
男「涎すごい垂れてるよ!涎!」
少女「いいでしょ、どうせ脱ぐんだから」
男「(魅惑的な台詞なのに、あんまり興奮しない)」
少女「ごくごくしていい?」
男「せめてちゅーちゅーぐらいにしてもらえると」
少女「…頑張る」
少女「ふぅ…」
男「お、お粗末様でした…」
少女「やっぱり男の血はおいしい」
男「ハンバーグとどっちがおいしい?」
少女「うーん、同じくらいかもしれない」
男「そっか」
少女「うん!」
男「…飲みすぎるとさ、俺がきついから、一週間に一回ぐらいな」
少女「…」
男「そんな顔してもだめだ」
少女「ちゅうちゅう」
男「だめぇ」
ふぅ・・明日も頑張れる気がしてきた
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 01:35:01.16:sKoWWxzO0少女「おっとこー!」
男「おっと…、こんばんは」
少女「こんばんは!ふふふ」
男「(あれ以来頻繁に引っ付いてくるようになったなぁ、血目当てか…)」
少女「今日は何をするのだ!?」
男「いつも通りベンチでまったりしようぜ」
少女「うむ、男がそういうならそうしよう」
男「最近ご機嫌だね」
少女「ふふ、男と話すのが面白くてな!人と話すのはこんなにも面白いことだったのだな!!」
男「そっかー」
少女「最初は食料程度にしか考えておらんかったがな」
男「(∵)」
男「今日も膝の上なんだな」
少女「うむ!今はここが私のお気に入りだぞ!…光栄に思え?」
男「ははー」
少女「ふふん!」
男「…」
少女「♪」
男「…お腹減ったなぁ」
少女「夕餉を食べておらぬのか?」
男「食べたんだけど、軽くだったからね」
少女「そうか…」
男「そうだ、今からファミレスに行かないか?」
少女「ふぁみれす?」
少女「ここがファミレスか!腰掛けるところがいっぱいあるな!!ここで飯を食べるのだろう!?」
男「そうだよ、ハンバーグもあるぞ」
少女「どんなハンバーグがあるのだ?」
男「ほら、これに載ってるから好きなの選べ」
少女「………ジー」
男「(こう見ると歳相応なんだけどな)」
少女「…このちーずいんはんばーぐとはどんなものなのだ?」
男「ハンバーグの中にチーズが入ってるんだ、中々うまいぞ」
少女「おお!そのようなハンバーグはまだ食べたことがないぞ!!私はこれにする!!」
男「俺はトマトソースハンバーグにしようかな」
少女「それもうまそうだな!あとでよこせ!」
男「はいはい」
少女「ふぅ…、食べた食べた」
男「中々うまかったろ?」
少女「うむ!今度はトマトソースハンバーグにするんだ!」
男「機会があったらまた食べに行こうな」
少女「私は毎日でも構わないがな!」
男「それは俺の財布がきついのでちょっと」
少女「えー」
男「…引っ付いても、だめなものはだめだ」
少女「ふふふ」
男「…ちょっと、力強くないですかね」
少女「?」
男「あの!若干痛いのですが…」
少女「私に力で勝てると思っているのか、人間…」
少女「分かってるでしょう?私はデザートを所望している…」
男「えらく強気ですね」
少女「……男が誘ったんだ」
男「まったくもって誘っていないのですが」
少女「細かいことは気にするなって言ったじゃないか」
男「…左様で」
少女「大丈夫、すぐに済むから、ね?」
男「無理矢理組み敷かれてんのに抵抗できようか、いやできな……アッー!」
少女「最近めっきり痩せたな、男」
男「色々とありまして…」
少女「ほう、私でよければ相談にのろう!」
男「いえ、その」
少女「ふふ、私と男の中ではないか!遠慮することはないぞ?」
男「ちょ、近いよ」
少女「そうか?このほうが話やすいではないか」
男「身の危険を感じるんだけど…」
少女「そんなことを言って、…ここはこんなになっているぞ」
男「そこ首だろ!無理矢理過ぎるでしょ、持って行き方がすごい乱暴!」
少女「我慢できないのだな?」
男「おまえ…が…な…」
少女「…その」
男「…」
少女「す、すまなかった」
男「うん…」
少女「男が大好きだから…男を見るとつい興奮して、求めてしまうのだ…」
男「…」
少女「だけどもう大丈夫だ!!男のために断食ならぬ断血を決行することにしたぞ!」
男「そう…か…」
少女「ああ!だからこれからも…私と付き合って欲しいというか…」
男「あぁ」
少女「お友達でいて欲しい……」
男「それは…素敵…だ」
少女「うん!男のために頑張るんだ!!」
男「……」
少女「男?」
男「……」
少女「おい…」
男「……」
少女「男ぉおおおおおおおお!!!」
END
おい
おい
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 15:10:49.61:sKoWWxzO0おい
男「と、いう夢を見た」
少女「それは…」
男「実現しかねませんね」
少女「はい」
男「もし、今度過剰に飲みすぎたり、無理矢理飲んだりしたら…」
少女「したら?」
男「俺はおまえとは縁を切る、二度と会いにこない」
少女「!」
男「守れる?」
少女「ポロポロ」
男「な、泣くな…」
少女「血が飲めなくなるのは嫌だけど…男と会えなくなるのはもっと嫌…」
男「…」
少女「だから守るよ!絶対絶対絶対守る!!…ヒック…うう…」
男「……わかった、これからもよろしくな?」
少女「うん!男大好き!!」
男「なでなで」
少女「これからは週一にするね!」
男「(∵)」
男「よし、いいこと考えた!おまえちょっと俺の前に跪け」
少女「なんだ、藪から棒に」
男「実は、血よりもとーってもマイルドで、ナイスな飲み物があるんだ!」
少女「わお!それは本当なの、ジョン!?」
男「ふふ、嘘だと思うだろう?でも本当なのさ!!」
少女「あーん、焦らさずに早く教えてぇ」
男「うぇいうぇい、焦っちゃだめさ、早くありつきたいならね!」
少女「我慢できなーい!」
男「こいつのすごいところは!スティックをこするだけでいつでも手軽に飲めることなんだ!」
少女「えーうそー」
男「驚くのは早いぜ、ワイルドキャット!しかも!3日で満タンになるんだ!!」
少女「一回飲んでも、3日後にまたご馳走にありつけるっていうの!?最高よ!!!」
男「いぇあ!不要なときはこうしてパンツに楽々収納できるんだ!」
警察「ピッピー!!!何やっとるんだきさまー!!!!!」
男「!」
少女「…」
警官「きっさま!幼い子供に何をしとるんだ!?」
男「いえ、これは遊びで…」
警官「えーい!言い訳は署で聞く!逮捕だぁ!!」
男「まずい!少女、俺を担いで逃げられないか!?」
少女「できんこともないが」
男「あとでちょっと飲んでいいから頼む!」
少女「了解した」
警官「と、とんだ!?」
男「うぉおおおおお、たけえええええええええええええええ」
少女「暴れるな、落とすぞ」
警官「……ひ、ひこう少女か」
警官「うまいこと言ってる場合じゃない!待たんかー!バーンバーン!!」
飛行少女wwwww
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 15:50:36.53:sKoWWxzO0男「今日は少女のやつ来てないな、珍しい」
男「待つか…」
男「…」
僕「今晩は」
男「!」
僕「今晩は」
男「こんばんは」
僕「ふふ」
男「少女の知り合いの方?」
僕「ええ、以前から僕と少女は親しかったのですが、ここ最近少女が会いにきてくれなくて」
男「…」
僕「後をつけてみるとあなたにたどり着いた、こういう次第です」
男「な、なるほどなー」
男「あなたは…」
僕「男か女かって?ふふ、どちらに見えますか?」
男「そこじゃなくて、……そちら側の人なの?」
僕「そうですね、僕はそちら側のモノです」
男「…」
僕「僕もあなたに非常に興味がある」
男「俺というか…俺の血だろ」
僕「ふふ、お察しがいい」
男「…」
僕「あんなにおいしそうに飲まれては…飲みたくならないという方がどうかしている」
男「左様で」
僕「もちろんタダで、とは言いませんよ?僕の身体を好きにしてもらって構わない」
男「!」
僕「この通り見た目は幼いですが、僕は人間ではない」
男「そうだけど…」
僕「あれですよ、合法ロリってやつです」
男「…」
僕「あなたは何も気に病むことはないのです」
男「魅力的なお誘いだけど…」
僕「…」
男「やめておく」
僕「…なぜ?」
男「そんなことしたら人間じゃなくなってしまう気がする、とかなんとか」
僕「面白い考えですね」
男「そうかな」
僕「先ほどの質問をした人間は、100人中99人は僕を手篭めにしようとしました」
男「…」
僕「綺麗に折りたたんで、片付けましたがね…」
僕「人間も中々に面白い、僕はあなたにとても興味がある」
男「う、動けないのですが」
僕「僕の趣味です、無理矢理にでもあなたの血が欲しくなりました」
男「左様で」
僕「ご安心ください、無作法な少女と違って、僕は殿方の喜ばせ方も心得ています」
男「!」
僕「ふふ、あなたも楽しませてあげる、と言っているのですよ?」
男「やめ…」
僕「あまり僕の嗜虐心を刺激しないでください、手加減できなくなってしまう…」
男「あ……」
僕「…ふふ」
僕「すごいとび蹴りだったね、人間だったら頭がぐちゃっといってたよ?」
少女「貴様が悪い!」
男「…」
僕「ふふ、楽しみを独り占めする君もね」
少女「貴様と親しくなった覚えはないぞ!」
僕「つれないことを言わないでほしい、僕たちは友達だろう?」
少女「手紙で呼び出しておいて、姿を見せず…こんな暴挙に出た友人などいらぬ!!」
僕「ふふ、ごめんよ」
男「あの…」
僕「ほら、男君も戸惑っているじゃないか」
少女「男も男だぞ!私以外のやつに身体を許すなど!」
男「いや、抵抗しようにもできませんし…」
僕「僕が無理矢理組み敷いたからね?ふふ、今度続きをしましょう…」
少女「私が許さん!!」
男「えっと、僕も俺と友達になりたかった…んだよね?」
僕「そうです、その契約として血を吸うのは僕たちには当たり前のことで」
男「そう…なの?」
僕「ええ、人間で言うところの握手みたいなものですよ」
少女「嘘をつけ!男!こいつに騙されるな!!」
男「…友達になるぐらいなら構わないけど」
僕「男君とはぜひともお近づきになりたいと思っていたのですよ、…見も心も」
少女「させぬと言っておろう!」
男「……少女も僕とは昔からの付き合いなんだろ?」
少女「そうだが…」
男「なら、3人仲良くしよう」
少女「むぅ」
男「襲われそうになったら少女が助けてくれればいい」
僕「さすがは少女の見込んだ人間のことはある、お友達になれてとても嬉しいですよ、男君」
男「どうも」
少女「あー!もういい!好きにしろ!」
僕「ふふ、少女も認めてくれたことだし、晴れて僕たちはお友達というわけです」
男「仲良くしようね」
少女「こいつの態度次第だな!」
僕「努力するよ……さて、頭を再生したらなんだかお腹が空いてきたよ」
少女「私も最近吸ってないな…」
男「!」
僕「どうだろう?ここはお友達になった記念に一杯?」
少女「ふん!貴様にしては悪くない提案だ」
男「あの…」
少女「今日ばかりは多めにみてくれないかな…いっぱい我慢したよ?」
僕「男君も2人を相手するのは初めてでしょう?とても貴重な経験ですよ、ふふ」
男「……あぁ」
男「こんばんは」
僕「今晩は」
男「少女はどうしたの?」
僕「さぁ?何か用事でもあるのでしょう」
男「君も…俺の膝の上に座るんだね」
僕「でも、こうして向かい合っては座らなかったでしょう?」
男「うん」
僕「照れているのですか?……顔が赤いですよ」
男「そうかな」
僕「誤魔化してもだめです、僕たちは夜目が利きますからね」
男「そっか」
僕「はい、…ふふ」
男「僕は普段どんなものを食べているの?」
僕「こう見えて人間と同じ食べ物を食べているのですよ」
男「もっと生々しいものを食べていると思ったよ」
僕「臆することなく言うのですね、僕はあなたのそういうところに興味を魅かれる」
男「左様で」
僕「しかし、以前吸わせていただいたあなたの血液ですが…とても美味でした」
男「恍惚とした表情で言われましても」
僕「それほど美味だった、といことです」
男「…」
僕「ところで魔眼といものをご存知ですか?」
男「なんとなく」
僕「相手の身体の自由を奪ったり、魅了したりと色々あります」
男「…動けない理由がよく分かった」
僕「無理矢理力でねじ伏せるのもいいですが、無抵抗の相手をいいように甚振るのも…ね?」
男「…ん」
僕「身体が敏感になっているでしょう?その手の魔眼なので、男君もしっかり楽しめますよ」
男「そういう問題では…」
僕「細かいことは気にしない……ですよね、ふふ」
男「…」
警官「ピッピー!また貴様かぁ!」
警官逃げてー!!
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 18:25:08.09:sKoWWxzO0僕「何ですか、あれは」
男「警官ですね…」
僕「すぐに始末します」
男「それはちょっと」
僕「なぜですか?」
男「……その綺麗な服が汚れちゃうし」
僕「…」
僕「ふふ、そうですね、……なら逃げますよ!」
男「!」
警官「と、飛ぶな!今すぐ降りないと撃つぞ!バーンバーン!!」
僕「射撃の腕前はいまいちですね」
男「(あんなに簡単に発砲していいのか…心なしか嬉しそうに撃ってるし…)」
警官www
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 18:31:14.73:sKoWWxzO0警官「クソ!また逃げおって!」
警官「…」
警官「しかし、私のジャッカル(拳銃の名前)を軽々避けるとは」
警官「しかもあの跳躍………あれは人間ではないな!!」
警官「…くく、平穏な日常に飽き飽きしていたところよ!」
警官「嗚呼、次の夜が待ち遠しい……」
警官「早く、早く…」
警官「harry! harry! harry!」
僕「ここまでくれば大丈夫でしょう」
男「そうだね」
僕「……」
男「…続きをするの?」
僕「ふふ、そう構えないでください……もうその気はありません」
男「そっか」
僕「ええ、こんなにドタバタしたのは久しぶりですね……」
男「…」
僕「あなたといると退屈しない」
男「手荒なのは勘弁してもらいたい」
僕「ふふ、たまにちゅーちゅーしちゃいますよ?」
男「週一で頼む」
僕「畏まりました…ふふ」
少女「おっとこ~」
僕「おや」
少女「む」
僕「ふふ、今晩は」
少女「ふん!」
僕「男君はまだ来てないよ」
少女「見れば分かるわ!」
僕「しかし、…僕も嫌われたものだな、昔はよく2人で乳繰り合ったじゃないか」
少女「そ、そんなことしておらん!…ハンバーグを一緒にこねこねはしたが」
僕「そうだったかな?……少女の作ったハンバーグ、とてもユニークな形をしていたね」
少女「いらんことはよく覚えているのだな…」
僕「……でも、おいしかった」
少女「…」
僕「…」
少女「ありがとう…」
少女「…男のやつ遅いなぁ」
僕「今日はもうこないのかもしれないね」
少女「そうか…」
僕「寂しいね…」
少女「…そんなことはないぞ!一日くらい男に会えずとも平気だ!」
僕「一日以上は耐えられないのかい?」
少女「!」
僕「ふふ、答えなくてもいいよ?顔に出ているからね」
少女「うぅ!」
僕「綺麗ですね」
男「うん」
少女「だろう!?」
僕「人気もないし、穴場なのもいいです」
男「そうだな」
少女「私が見つけたのだ!」
男「…」
僕「たーまやー」
男「かーぎやー」
少女「なんだ、それは?」
僕「人間の世界では、花火を見るときこう言うんだよ」
少女「そうなのか?」
男「そうだね」
少女「ふーん…」
男「綺麗だなぁ」
僕「そうですね」
少女「…」
僕「あー!血が飲みたいなー!」
男「!」
少女「い、今のもそうなのか?」
僕「うん、自分のしたいことを花火に向かって言うと、願いが叶うと言われていてね」
少女「ほう!」
男「え」
僕&少女「血が飲みたいなー!!」
男「…」
少女「綺麗だなぁ」
僕「そうだねぇ」
男「…」
少女「おい!」
僕「どうしたんだい?」
少女「そこは私の席だぞ!」
僕「男君は1人しかいないのだから、早い者順だよ」
少女「ぬぅう!」
男「…一日交代で、とかだめかな?」
少女「わ、私の気が収まらぬ!」
僕「君は昔から我侭だね」
少女「貴様がさっさとそこを退けばよいのだ!!」
男「まぁまぁ」
僕「…じゃあこうしよう、男君を頭から半分子にすればいい」
男「斬新」
少女「ふむ、……それは良いな!ことが済んだらくっつけておけばいい」
男「え」
少女「問題は何でくっつければよいかだなぁ…」
僕「ふふ、難問だね」
男「え」
少女「木工用ボンドは違うな!…となると、ノリかアロンアルファ…」
僕「縫う、なんてもあるよ」
少女「それだ!」
男「だめだ!」
少女「…冷静に考えたら男が死ぬではないか!」
僕「ふふ」
少女「まったく!仕様のないやつだ!こいちゅは!」
僕「こいちゅ?」
少女「うるさい!こ、この揚げ足とりめ!!」
僕「…ね?少女はこうやってからかうんですよ」
男「…はぁ」
少女「お、男もグルだったのか!?」
男「いえ、違いますよ?」
少女「そこに直れ!」
男「はい…」
僕「ふふふふ」
男「こんばんは」
少女「うむ、こんばんは!」
男「今日も早いな」
少女「あやつに私の席を取られたくないからな!」
男「そっか」
少女「ほれ、早速座るのだ!私が座れぬ」
男「はいはい」
少女「へへへ」
男「今日は向かい合って座るんだね」
少女「あやつがそうしておったからな!私だけしないというのは、…なんだか癪に障るのだ!!」
男「そんなもんか」
少女「うん!」
男「…」
少女「…」
男「…緊張してる?」
少女「…うん」
男「そっか」
少女「男も、…すごいドッキンドッキンしてる…伝わってくる……」
男「ドッキンドッキンか…」
少女「もう一週間経ったよね?」
男「経ったかなぁ」
少女「じゃあ…いいよね?ちゅうちゅうしても…」
男「まず涎をね、拭こうね」
少女「生理現象だから…」
男「…」
少女「吸っちゃうよ?ほんとだよ?」
男「ああ」
少女「いいの?」
男「我慢したしね…」
少女「うん!頑張ったよ!」
男「召し上がれ?」
少女「頂きます…」
男「!」
少女「コクコク」
男「…」
少女「ん…」
男「…!」
少女「ぷはぁ……」
男「もう…いいの?」
少女「ふふ、もっとちゅーして欲しかった?」
男「そんなことはないけど…」
少女「約束は守るって言ったから…」
男「…そっか、えらいね」
少女「だろう!?…へへへ」
男「なでなで」
少女「へへへへへへへへへ」
僕「おっと、漸く僕の番ですか、待ちくたびれましたよ?」
男「…」
少女「(∵)」
男「おそまちゅ様でした…」
僕「ご馳走様です、男君の血は今宵も美味でした」
少女「ぐぬぬ」
僕「おや、…嫉妬ですか?」
少女「うるさい!」
男「軽く眩暈が…」
警官「ピッピー!!貴様ら!!ついに見つけたぞ!!」
僕「はぁ、…騒がしいお客様が現れましたよ」
少女「……そのようだな」
警官「くく、姿形は人間の真似をしようとも!私の目は誤魔化せない!!」
少女「…」
警官「おまたちは!ヴァンパイアだな!?」
少女「だからどうした?……人間」
警官「ワーハハ!対化物用に!私の装備は完璧なのだよ!!」
少女「ほう…」
警官「純銀マケドニウム加工水銀弾頭弾殻、マーベルス化学薬筒NNA9(ry」
僕「…必死に暗記してきたのでしょうね」
男「そう考えると泣ける」
少女「…」
警官「パーフェクトだ、本官」
少女「だから…どうした、ニンゲン」
警官「(一瞬で近づかれた!!!縮地か!?)」
少女「さぁ、どうする?どうするんだ、ニンゲン」
警官「くっ!」
少女「次の手を見せろ!私を楽しませろ!ハリーハリーハリー!」
警官「(圧倒的!圧倒的な詰み!!所謂チェックメイト!!)」
少女「…」
警官「(無垢な少女に!無残に!無様に!引ん剥かれる!!皮的なものを!あ、でも本官今すげー楽しいwww)」
少女「じゃあ…死ね」
警官「!!!!!!!!!」
僕「興奮と恐怖のあまり、強制的に意識を断ったのでしょうね」
男「こうふん?」
少女「私の演技も中々のものだろう!」
男「迫力はあったけど…」
僕「よく2人でヴァンパイアごっこしたからね、ふふ」
少女「やはりヴァンパイアごっこは楽しいな!!」
男「ほどほどにね…」
男「遊ぶのはいいけど、殺したりは絶対だめだからな」
少女「心得ている!…それに、あの警官もなんだかんだで楽しそうだったではないか」
僕「最後は気絶してたけどね」
男「…俺は少女のことも心配なんだけど」
少女「ふふ、安心しろ!例え撃たれようとも、自己再生できるしな!!」
少女「首を切り離しても大丈夫なんだぞ!!」
僕「ふふ、そのときはびっくりして泣いてたんですよ?」
男「うわー、全然萌えない、萌えないよ?」
少女「は、恥ずかしいことを言うな!!」
男「え」
僕「どうも、男君」
男「こんばんは」
僕「…少女でしたら、今宵は来れないそうですよ」
男「ふーん、珍しいこともあるものだ」
僕「ふふ、何か楽しいことでも見つけたのでしょう」
男「そっか」
僕「はい」
男「…」
僕「…」
男「少女とは付き合い長いの?」
僕「ええ、かれこれ50年にはなりますね」
男「随分長いお付き合いなんだね」
僕「ふふ、そうですね…」
男「……喧嘩したりするの?」
僕「最初の頃は会うたびに…どちらかというと殺し合いですけどね」
男「それは…」
僕「想像できませんか?……でもほら、僕たちはこんな身体でしょう?中々勝負がつかない」
男「うん」
僕「気がついたら、一緒にお茶をする仲になっていました…」
男「いいことだと思うよ」
僕「そうですね……誰かと話す、ということはこんなにも楽しいことだったなんて、思いもしませんでした…」
男「少女も同じことを言っていたよ」
僕「ふふ、もちろん男君と話すのも楽しいのですよ?」
男「それは嬉しい」
僕「ふふ、あなたは素直ですね」
男「?」
僕「とても面白い人間だと思います……好き、ということです」
男「ありがとう」
僕「ぎゅっ」
男「!」
僕「……いい匂い」
男「…どうも」
僕「食べてしまってもいいですか?」
男「…」
僕「……冗談です、ふふ」
男「僕が言うと冗談に聞こえないよ」
僕「ふふふふ、少女にも言われました」
僕「さてと…」
男「?」
僕「そろそろお暇することにしましょう」
男「もう?」
僕「…あなたを見ていると、これ以上理性を保てないのですよ」
男「…左様で」
僕「ふふ、帰って頭を冷やしてきます」
男「(あ、目が紅い!!身の危険を感じちゃうよぉ!!!)」
僕「それでは失礼します」
男「うん、またな」
僕「……ええ、また次の夜に」
少女「おっとこ~」
男「こんばんは」
少女「うむ!!…ところでどうだ!?この服装は!!」
男「ゴスロリですね」
少女「だろう!?この眼帯なんかポイントだな!」
男「包帯も巻いてますね」
少女「ふふ、よくぞ気付いた!これなんかもポイント高いと思わぬか!?」
男「うーん…」
少女「昔ヴァンパイアごっこで考えた衣装に、さらにアレンジを加えたのだ!」
男「…あの警官とまたやりあうの?」
少女「うむ!まずは形から入ってみたのだ!!これならあやつも満足するだろう!!」
男「(都合良く現れるだろうか、いやあいつのことだから…)」
警官「そこまでだっ!!!!」
警官「市民の平和を脅かす、悪鬼羅刹!沈んだ太陽に代わって、本官が裁きを下すっ!」
少女「ふふ、性懲りもなくまた我が前に立つとは…よほど死にたいと見える」
男「(ほんとだよ…しかもあの黒い制服何処で買ったんだ…後ろにでっかい白十字架背負ってるし)」
警官「来い!化物!!!」
少女「面白い!ニンゲン!!!」
刹那、放たれた弾丸は確実に少女の額を捉えていた
だが当たらない!たしかに急所を捉えていたはず!!避けられた!?
撃ってども撃ってども当たらない
空しい銃声と薬莢が地面を叩く音だけが響く…
ゆっくりと、ゆっくりと距離を詰められて
銃弾の暴風雨を優雅に、そして気味の悪い笑みを浮かべながら…
少女が近づいてくる
少女が本官に近づいてくる
…少女は言った
「チェック」
そこで意識が遠のいた………
男「お疲れ様?」
少女「ふぅ…、いい運動だった!」
男「弾は避けてたの?」
少女「うむ、ほとんどは外れていたがな」
男「すごい反射神経だね」
少女「なかなかスリルがあるぞ!仮に当たったとしてもどうということはないが…」
男「?」
少女「服に穴が開いてしまうからな…」
男「かわいい服だものね」
少女「ふふ、改めて言われると照れるな!!」
少女「…男」
男「?」
少女「この服どうだ?」
男「かわいいよ」
少女「へへへ」
男「…」
少女「ドッキンドッキン…する?」
男「す、するかな…?」
少女「へへへへ!」
男「!!」
少女「おっとこ~すりすり~」
男「…急に抱きつくと危ないよ」
少女「男の匂い好き~!」
男「なでなで」
少女「なでなでされるのも!」
少女「へへへ…」
男「なでなで」
少女「…」
男「なでなで」
少女「zzz」
男「寝ちゃった、かな…」
少女「zzz」
男「しばらく、こうしていよう」
少女「おとこ…」
男「…」
少女「ちゅーしたい」
男「夢の中まで…」
少女「ちゅー…ちゅーする…ムニャムニャ」
僕「……おや、少女はお休み中ですか」
男「うん」
僕「夜明けが近いというのに、呑気なものです」
男「やっぱり日の光はダメなの?」
僕「ええ、僕たちにとっては天敵です……身を焼かれ、灰となりましょう」
男「…」
僕「それにしても……、少女が寝ているのは好都合ですね、男君?」
男「?」
僕「ふふ、誘っているのですよ、……鈍い男君」
男「!!!」
僕「興奮しませんか?よく知る女の前で無理矢理……なんて」
男「!」
僕「ふふ、どうしたのですか?抵抗したければどうぞ…」
男「っ!」
僕「ふふふ、抵抗しないということは、あなたも僕と……」
男「…」
僕「嬉しいです、僕もあなたとこうしてみたかった、…ずっと我慢していたのですよ?」
男「!!」
僕「もう…、我慢しません……」
少女「…」
男「…」
僕「いやぁ…、首が飛ぶのなんて久しぶりだよ」
少女「ぷんすこ!」
男「…」
僕「ちゃんとくっ付いてます?ずれてません?」
男「大丈夫だよ」
僕「ふふ、それは良かった」
少女「貴様は!!まったく貴様は!!!」
僕「ふふ」
男「ま、まぁ少女のお陰で助かったし…」
少女「むぅ」
男「ありがとね」
少女「う、うむ…」
僕「一件落着ですね」
少女「元はといえば、貴様のせいであろう!!」
僕「ふふ、君があまりにも無防備だったのでね」
男「まぁまぁ…、そろそろ夜も明けそうだし、今日のことはこのくらいにして」
僕「そうですね、そろそろ帰るとしましょう」
少女「致し方ない…、この次は首だけでは済まさぬからな!!!」
僕「肝に銘じておくよ、ふふ」
少女「魔眼を使うのもだめだぞ!?」
僕「ふふ、はいはい」
少女「今後一切、男の血を吸うときは私と男の許可を得ること!!」
僕「君の許可も必要なのかい?」
少女「当然だ!貴様はそれだけのことをしたのだからな!!」
僕「君は昔から我侭だね」
少女「何か言ったか!?」
僕「いいえ、従うよ」
少女「うむ!それでは男!名残惜しいが、また次の夜に会おう!」
僕「またお会いしましょう、男君」
男「うん、またな」
男「こんばんは」
僕「今晩は……よっと」
男「…僕も俺の膝の上がお気に入り?」
僕「ふふ、そうですね、最初は少女への対抗意識からだったのですが…」
男「…」
僕「今ではすっかりお気に入りになってしまいました」
男「そっか」
僕「……男君」
男「?」
僕「男君はとても温かくて、大好きです…」
男「そうかな」
僕「はい…」
少女「男…」
僕「男君…」
男「…」
僕「両手に華を実践したご感想は如何ですか?ふふ」
少女「こやつが隣にいるのは癪だが、これなら一石二鳥だな!」
男「左様で」
数十分前
僕「どっちが男君の膝の上に座るか、いっつも僕らは喧嘩しているだろう?」
少女「貴様が退かぬのが悪い!」
僕「僕も男君とスリスリぎゅっ!としたいのさ、ふふ」
少女「ぬぅ」
僕「そこでね、2人一緒にスリスリぎゅっ!とできるアイディアを思いついたのさ」
男「…」
僕「まず、男君がいつも通りこのベンチに座る!はい、男君座って!!」
男「はい」
少女「それからどうするのだ?」
僕「そして徐々に、足を広げます…」
男「…」
僕「うほ!いい男」
男「!」
少女「い、今のは…?」
僕「お約束みたいなものさ」
少女「…むぅ」
男「ドキドキ」
少女「それからそれから?」
僕「僕は左の膝の上に、君は右の膝の上に乗ります」
少女「…!」
僕「これで喧嘩せずに、2人でスリスリぎゅっ!ができるね」
少女「貴様にしては中々の考えだな!!」
僕「だろう?ふふ」
男「…」
そして現在
僕「こうしていると、溜らなく欲しくなってくるね…」
少女「男……」
男「な、何?」
少女&僕「ちょうだい…」
男「………あぁ」
男「そういえば、昔は少女と僕は仲が悪かったんだって?」
少女「うむ、こやつは会った当初からいけ好かない奴だったからな」
僕「ふふ、そうだったかい?」
少女「そうであったぞ!何かと私に突っ掛かってきたのだ」
男「そうなんだ」
僕「…そういえば、少女のあの必殺技!今思い出して笑えるよ、ふふふふ」
少女「何を言う!テレビからヒントを得た素晴らしい技だぞ!!」
僕「ふふふふ…、どんな技だったと思いますか?」
男「うーん…」
僕「それがですね!…少女ときたら、自分の右腕を千切って放り投げてきたんですよ!」
男「ロケット…パンチ?」
僕「あはははは!そ、そうです!!ふふふふ!ダメだ、耐えられない!!」
少女「わ、笑うでない!!」
僕「だって!!腕を放り投げただけじゃないか!!」
少女「むぅ!男は素晴らしい技だと思うよな!?」
男「…斬新」
少女「だろう!?ふふん!!」
僕「お、男君は優しいのですね…ぷ!あはははは!!」
少女「そこに直れ!!!!!」
僕「…今みたいに大笑いしたら、戦う気は失せていましたね、ふふ」
少女「殺し合いをしていた相手が急に笑い出すのだからな、正気を疑ったぞ」
僕「それからでしたね、僕たちが仲良くなったのは…」
少女「そうだったな…」
男「…」
僕「…そういえば、男君と少女は、どんな風にして出会ったんですか?」
男「ああ、それには逸話があってね」
僕「少女の、ですね?」
男「うん」
少女「よ、止さぬか!!いらんことを話すでない!!!」
男「夜中にここで涼んでいると、目の前に少女が現れてさ」
僕「ふんふん」
少女「だ、だめ!!その話禁止!!!」
男「そういえば最近あの警官見ないね」
少女「大方、装備でも整えているのだろう」
男「いつもその服なのは、警官がいつ来てもいいように?」
少女「うむ!備えあれば嬉しいな、だ!」
男「…」
少女「男は…この服嫌いじゃないよな?」
男「うん、とてもかわいいと思うよ」
少女「ふふ、ありがとう」
少女「男…」
男「?」
少女「ちゅーしよっか…」
男「こないだ飲んだばかりじゃないか」
少女「唇と唇でのちゅー…だよ」
男「!」
少女「いや?」
男「…嫌じゃないよ」
少女「……男」
男「ん」
少女「ちゅ」
男「…」
少女「…」
少女「えへへへ」
男「嬉しそうだね」
少女「うん!」
男「なでなで」
少女「ふふ、くすぐったい…」
男「…」
少女「大好き」
男「うん」
少女「…男は?」
男「俺も大好きだよ」
少女「ふふ、男…」
男「?」
少女「呼んだだけ!」
男「そっか」
少女「…ふふ」
少女もまるくなったな
312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:31:07.65:IG05T4Ug0まるくないよ、ぺったんこだよ
315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:38:39.85:KPlQAHEg0僕「…」
男「zzz」
少女「zzz」
僕「まったく、そろそろ夜明けも近いといのに…」
少女「おとこぉ…ムニャムニャ」
男「ん……zzz」
僕「忍びないけど、起こすとしますか…」
僕「ほら、起きて下さい、男君」
男「んん…」
僕「君もだよ、夜が明けてしまうよ?」
少女「zzz」
男「zzz」
僕「もう!2人とも起きて!!」
え?
え?
318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:48:37.47:KPlQAHEg0え?
僕「………起きたかい?君がここで居眠りなんて、珍しいね」
?「……久しぶり」
僕「ふふ、そうだね、100年ぶりぐらいかな?」
?「分からない…」
僕「…」
?「……昔の夢を見ていたんだ」
僕「ここには、たくさんの思い出があるからね」
?「…」
僕「…」
僕「ここから見る景色も随分変わったね」
?「うん」
僕「あの頃は町が一望できたけど、今は瓦礫の山しか見えない」
?「…」
僕「人間の数も大分減ったよ」
?「そっか」
僕「このまま淘汰される運命なのかもしれないね、人間は…」
?「…」
僕「空が白み始めてきた」
?「……左様で」
僕「さぁ、そろそろ地下に帰ろう」
?「…」
僕「…」
?「最近は…、いつもここにいるんだ」
僕「そうなのかい?」
?「うん」
僕「…」
?「先に…、帰ってくれ」
僕「一緒に帰ろう、…共に過去の思い出に華を咲かせよう」
?「…」
僕「…僕は、先に帰るよ?」
?「…」
僕「君は…昔から頑固だね…」
これにておしまいになります
長らくお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました!
323:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:56:42.41:H+cmo7HW0長らくお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました!
(∵)
(∵)
324:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:59:06.87:LKAMl8uiP(∵)
は?
325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 19:59:17.77:KPlQAHEg0今だからぶっちゃけますが、僕の性別は不明、という設定があったり
見た目13~14歳、中性的な感じで(∵)
327:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 20:10:55.02:BB3G87eM0見た目13~14歳、中性的な感じで(∵)
えっ
330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 20:14:04.97:KPlQAHEg0自分が落ちつけるとだいたい
えっorどうしてこうなったorおい
の三択…
かっこつけすぎて端折りすぎたかっ
335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 20:21:09.77:KPlQAHEg0えっorどうしてこうなったorおい
の三択…
かっこつけすぎて端折りすぎたかっ
端折った部分を補完しますと
男「好き」
少女「私も好き」
僕「寿命とかやばくない?」
男「!」
少女「男もこちら側にこい!」
男「…どうしよう」
男は悩んで悩んで一つの結論を出しました
それで>>318に続きます
男がどういう決断をしたかは読み手に委ねるぜ?とかっこつけた結果がこれだよ
端折らなければよかった……
338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 20:26:07.71:AOxrfAsj0男「好き」
少女「私も好き」
僕「寿命とかやばくない?」
男「!」
少女「男もこちら側にこい!」
男「…どうしよう」
男は悩んで悩んで一つの結論を出しました
それで>>318に続きます
男がどういう決断をしたかは読み手に委ねるぜ?とかっこつけた結果がこれだよ
端折らなければよかった……
男は少女と僕といつまでも幸せに暮らしましたとさ
ってこと?
341:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 20:29:09.59:q1kxllud0ってこと?
若干バッドエンドっぽいが乙
342:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/23(月) 20:30:26.20:AOxrfAsj0でも、面白かった!ありがとう。乙した。
少女と僕可愛かった!
少女と僕可愛かった!
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