- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:29:53.13:RpGw5Q1x0
「あったかあったか」
顔のそっくりな姉妹が、一つのマフラーを二人して巻いて、冬だというのにあたたかい笑顔で歩いていた。
私は二人に軽く頭を下げて、寒さの所為でうまく動かない頬を無理に釣り上げて、笑った。
「おはようございます。なにしてるんですか?」
「うん?二人であったかあったかしてるんだよお」
姉のほうがそう言った。私は首をかしげて、間抜けにもオウム返しをした。
「あったかあったか?」
「そう、あったかあったか」
妹のほうが答えた。
あったかあったか。私は彼女たちをじっと見つめた。
「楽しそうですね」
微笑んだ私に、彼女たちは大きく口を開けて笑いかけた。
うらやましいな、と思った。

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16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:35:20.05:RpGw5Q1x0
二人の少し後を歩きながら学校へ向かう。
はあ、と吐いた息が思ったより白くて、自分でも驚いた。
枯れた並木が延々と、消失点まで続いていて、私はこの通学路を歩いているうちに、凍死してしまうのではないか、なんて下らないことを考えた。
「よっ、唯に梓、それに憂ちゃん」
曲がり角から現れた、カチューシャをつけた先輩が、手を上げて、明るく挨拶してきた。
その隣には、長い黒髪の、凛とした女性が。
二人とも、色違いの同じデザインのマフラーを巻いていた。
「先輩」
私は、失礼かと思ったが、彼女たちのマフラーを指さして言った。
「おそろいですか」
長髪の先輩は、少し顔を赤らめた。
彼女の吐いた息は、あまり白くなくて、ずるいな、なんて思った。
「これが暖かいからな。機能的なものを選んだら、被っただけ」
カチューシャの先輩はにやにやと笑っているから、きっと下手な嘘なんだろう。
どうでも、いいけれど。
「あったかあったか、ってやつですか」
そういう私の息は、やはりやけに白かった。
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:39:57.18:RpGw5Q1x0
学校に着いて、私は何となく、彼女たちから離れた。
音楽室に忘れ物をした、なんて言って、とくに理由もないのに音楽室へ向かった。
こぽこぽと、スッポンモドキのトンちゃんが水面から顔をのぞかせていた。
「寒くない?」
何となく、そう尋ねてみた。
冬場は室内でも寒い。私の息はやはり白かったし、掌で触れてみた水槽は、ぞっとするほど冷たかった。
「あったかあったか」
私はそう呟いて、ぐっ、と掌を強く水槽に押し当てた。
冷たさが掌に伝わってくるばかりで、一向に水槽は温まらない。
私はため息をついて、手を離した。
「あら、どうしたの?」
背後で急に、優しい声がしたから、私は驚いて振り向いた。
金髪をすきま風になびかせて、柔らかい表情の先輩が立っていた。
私はしどろもどろになりながら、言った。
「トンちゃんが、寒いかな、と思いまして」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 00:46:06.18:RpGw5Q1x0
金髪の先輩は、きょとんとした表情で私を見つめて、それから軽やかに笑った。
ふふ、でも、はは、でもなく、あははという笑い声だった。
「変なの。それじゃあ、梓ちゃんの手が冷たくなっちゃうわ」
私は、何故だか理不尽にもむっとして、言った。
「冬場はもともと寒いもんです。今更冷たくなろうが、大して変わりませんよ」
先輩は、男らしいのね、と言って笑った。
そうして、にこにこと笑いながら、自分の手を水槽に押し当てた。
ひゃん、と高い、小さな悲鳴をあげる。
「冷たいね」
「そりゃあ、そうでしょうね」
私たちは顔を見合わせて笑った。
先輩はトンちゃんに餌を上げてから、冬の鋭い空気を、柔らかい髪で包み込むように、くるりと振り向いて、私に手を伸ばした。
「さ、教室に戻らないとね」
私が握った彼女の手はとても冷たかった。
けれど、それは私たちが同じことを――それは下らないことだけれど――頑張ったということで、とても、素敵なことだ。
「先輩の手、冷たいです」
それを聞いて笑う先輩は、とても綺麗だったから。私は自信を持って嘲るのだ。
「あったかあったか(爆)」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:01:03.46:4+rG0I8j0
二人の少し後を歩きながら学校へ向かう。
はあ、と吐いた息が思ったより白くて、自分でも驚いた。
枯れた並木が延々と、消失点まで続いていて、私はこの通学路を歩いているうちに、凍死してしまうのではないか、なんて下らないことを考えた。
「よっ、唯に梓、それに憂ちゃん」
曲がり角から現れた、カチューシャをつけた先輩が、手を上げて、明るく挨拶してきた。
その隣には、長い黒髪の、凛とした女性が。
二人とも、色違いの同じデザインのマフラーを巻いていた。
「先輩」
私は、失礼かと思ったが、彼女たちのマフラーを指さして言った。
「おそろいですか」
長髪の先輩は、少し顔を赤らめた。
彼女の吐いた息は、あまり白くなくて、ずるいな、なんて思った。
「これが暖かいからな。機能的なものを選んだら、被っただけ」
カチューシャの先輩はにやにやと笑っているから、きっと下手な嘘なんだろう。
どうでも、いいけれど。
「あったかあったか、ってやつですか」
そういう私の息は、やはりやけに白かった。
学校に着いて、私は何となく、彼女たちから離れた。
音楽室に忘れ物をした、なんて言って、とくに理由もないのに音楽室へ向かった。
こぽこぽと、スッポンモドキのトンちゃんが水面から顔をのぞかせていた。
「寒くない?」
何となく、そう尋ねてみた。
冬場は室内でも寒い。私の息はやはり白かったし、掌で触れてみた水槽は、ぞっとするほど冷たかった。
「あったかあったか」
私はそう呟いて、ぐっ、と掌を強く水槽に押し当てた。
冷たさが掌に伝わってくるばかりで、一向に水槽は温まらない。
私はため息をついて、手を離した。
「あら、どうしたの?」
背後で急に、優しい声がしたから、私は驚いて振り向いた。
金髪をすきま風になびかせて、柔らかい表情の先輩が立っていた。
私はしどろもどろになりながら、言った。
「トンちゃんが、寒いかな、と思いまして」
金髪の先輩は、きょとんとした表情で私を見つめて、それから軽やかに笑った。
ふふ、でも、はは、でもなく、あははという笑い声だった。
「変なの。それじゃあ、梓ちゃんの手が冷たくなっちゃうわ」
私は、何故だか理不尽にもむっとして、言った。
「冬場はもともと寒いもんです。今更冷たくなろうが、大して変わりませんよ」
先輩は、男らしいのね、と言って笑った。
そうして、にこにこと笑いながら、自分の手を水槽に押し当てた。
ひゃん、と高い、小さな悲鳴をあげる。
「冷たいね」
「そりゃあ、そうでしょうね」
私たちは顔を見合わせて笑った。
先輩はトンちゃんに餌を上げてから、冬の鋭い空気を、柔らかい髪で包み込むように、くるりと振り向いて、私に手を伸ばした。
「さ、教室に戻らないとね」
私が握った彼女の手はとても冷たかった。
けれど、それは私たちが同じことを――それは下らないことだけれど――頑張ったということで、とても、素敵なことだ。
「先輩の手、冷たいです」
それを聞いて笑う先輩は、とても綺麗だったから。私は自信を持って嘲るのだ。
「あったかあったか(爆)」
今日の亀梓スレか










































コメント 9
コメント一覧 (9)
まあ平沢姉妹が可愛い時点で俺得だけど
姫子ちゃんかと思ってた