- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:00:36.07:boP9xf5g0
隊長「年末帰省したきりみんな帰ってこないんですけどー・・・」
隊長「あっ、年末の大雪で帰って来れないんでしょうか?!」
隊長「軍資金ですか? いきなりどうしました? あ、今日は二人ですし焼肉でも行きませんか! 大丈夫! 精を付けるのも仕事ですよ!」
隊長「ほらー、金庫の中に札束の山が・・・・・・あれ?」
隊長「・・・ひょっとして男さん、先に一人で焼肉食べにいっちゃいました?」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:02:34.82:boP9xf5g0
隊長「金庫の番号を誰かに教えたかって? 皆のお金ですからね! もちろん皆さんに教えましたよ?」
隊長「そ、そうやって人を疑うのは悪い事だと思います!」
隊長「えっ、男さんどこいくんですか? 依頼金が払えないなら出てくって・・・皆さん帰ってくるまで私一人で寂しいです!」
隊長「そ、そこで犬捕まえてくるので今日は犬鍋にしましょう! 男さんまだ私の手料理食べたことないですよ・・・ね・・・・・・」
隊長「・・・・・・」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:05:31.61:boP9xf5g0
隊長「・・・あっ、男さんお久しぶりです! 3日ぶりです!」
隊長「どうしたんですか? こんな辺境の土地に用事なんて珍しいじゃないですか」
隊長「・・・皆さんまだ帰省ラッシュに巻き込まれてるのか帰ってこないんですよねー」
隊長「あ、あんまり近づかないでください! もうずっとお風呂入ってないので臭いですから! 自分でも据えた臭いが分かるほど発酵してます・・・」
隊長「『今』は私一人しかいないので誰か離れるわけにも行かないじゃないですかー! えへへ、隊長職も中々大変なんですよ」
隊長「皆、遅いなあ・・・」
隊長「そ、それって代わりに見張っていてくれるってことでいいんですか? 40分、いや15分! 水浴び行ってきます!」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:08:12.15:boP9xf5g0
隊長「ただいまー! ふー、いい湖でした! あ、あとですね! 途中で美味しそうな赤犬を見つけたので連れて・・・・・・」
隊長「え、返してこいって? お、美味しいですよ! 地元じゃ中々食べれない赤犬ですよ!?」
隊長「あー!! 夢のたんぱく質がー!!! 窓から放射線を描いて放り出されていくー!!」
隊長「ぷいっ! 男さんとはしばらくお口を聞きません!」
隊長「じゃあ行くって! やめてください! 寂しいじゃないですか! とーまーれー!」
隊長「だってお腹空いて・・・一週間水だけだったし・・・」
隊長「・・・男さんのカバン、やけに膨らんでますね」
隊長「・・・・・・スイカだー!!!!!」
隊長「いいんですかいいんですか!? これ食べちゃってもいいんですか? 無料ですか!? 私今持ち合わせ何もないので何も支払えないけどいいですか?!」
隊長「やったー!」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:11:26.34:boP9xf5g0
隊長「お腹いっぱいです! 美味しいワンコの件もこれでチャラで・・・って冗談ですから荷物まとめないでください! 感謝! 感謝してます!」
隊長「さーて、これでまた元気よく任務に戻れます!」
隊長「って、誰もいないんですけどね・・・」
隊長「私バカですから。皆に愛想尽かされちゃいましたかね、えへへ・・・」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:13:55.90:boP9xf5g0
隊長「これからどうしよっかなー、あ。男さん、ジャパンで習ったカルタがありますよ! 一緒に遊びませんか!」
隊長「え、二人でも遊べますよ! だって読むほうと取る人がいれば出来るじゃないですか!」
隊長「・・・ホントです、勝負にならないですねコレだと」
隊長「じゃ、勝手にルール決めちゃいましょう! 読み方が流暢でしたら1ポイント、取り方が優雅でしたら1ポイントって感じで」
隊長「やーりーまーしょーうーよー! 今ジャパンでナウでヤングな『姉の作った鬱カルタ』ですよ!」
隊長「じゃあ行きますよ! 『そ』れ見たか やっぱり奴が 犯人だ」
隊長「ちょっ、私のおでこ叩かないでください! 札! 札を叩いて!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:17:22.93:boP9xf5g0
隊長「ふー・・・ある程度遊んだら眠くなってきました・・・」
隊長「ここのところ人手不足でして、寝ずの番が今になって効いてきました・・・」
隊長「あの・・・男さん。もし良かったらもう少しだけここに居ませんか? 一時間でも居てくれたら嬉しいです」
隊長「・・・えへへ、男さん。おやすみなさい」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:22:10.21:boP9xf5g0
朝
隊長「ふぁ・・・んー・・・・・・」
隊長「・・・」
隊長「あっ、どこいってたんですか! ちゃんと近くに居てくださいよー!」
隊長「はい! おはようございます!」
隊長「ここここ、これって朝ごはんですか!? いいんですか食べますよ食べちゃいますよ!?」
隊長「あ゛あ゛あ゛こんなにオクラが美味しいものだとは思いませんでした」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:24:47.46:boP9xf5g0
隊長「さて、満腹になりましたし。さっそく今日も頑張りましょう!」
隊長「退却ですか?」
隊長「・・・嫌です」
隊長「自分勝手に飛び出してきましたし、今更帰るなんて事出来ないですよ」
隊長「これも国のため、もとい家族の為ですからね。お父様の遺産が分配される前に全部持ってきて作り上げた私兵団をみすみす捨てる訳にはいきません!」
隊長「私は逆賊を討つまで国に帰りません!」
隊長「オクラ食べ過ぎて興奮したせいか鼻血出てきました・・・男さんティシュ下さい・・・」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:28:05.90:boP9xf5g0
隊長「それにしても、困りましたね。今日から何をすればいいんでしょう」
隊長「・・・ここは離れません! 皆さんが戻ってきたときに私がここに居なければ混乱するでしょう」
隊長「もし間違ってお金を持って行った人が居たとしても私は怒りません」
隊長「甘くなんかないです」
隊長「あの人達を雇って期間はまだ短かったし、意思の疎通だってうまくいかないこともありましたけど、信頼関係にあったのは確かです!」
隊長「皆さん帰ってくるまで・・・ここで私はずっと待ってます!」
隊長「・・・男さんティシュ下さい」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:31:37.41:boP9xf5g0
隊長「男さんは、もうどこか行かれるんですか? さっきからカメラをずっと握っているし、何か撮りたいものでも出来ました?」
隊長「えっ、ちょっと止めてください! 鼻に詰め物を入れてる写真なんて貰っても嬉しくないです、やっ! やめてっ!」
隊長「私怒りました! しばらく男さんここに居てくれないと今度どこかで逢った時、ふんっ、って無視します!」
隊長「・・・あの、無事だったらきちんとお礼はしますから、出来れば手伝ってくれると嬉しいです」
隊長「好きな事を仰って下さい・・・なんだったらドルだけじゃなくてもいいんですよ・・・?」
隊長「ポンドがいいですか? ドルがですか? それともユーロ? あ、今トルコリラ国債ってお徳感ありますからそっちの方が」
隊長「いたい! おでこベシベシ叩かないで下さい!」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:37:57.67:boP9xf5g0
隊長「ということで今から2人は一心同体です! はい決定しました! 異論は禁止です!」
隊長「ちゃんと男さんの事守ってあげますから安心してください!」
隊長「これでも長女ですから兄妹の扱いは慣れてますからね」
隊長「お姉ちゃん、って呼んでもいいですよ。特別ですっ」
隊長「・・・もー! おでこを太鼓にして遊ばないで下さい! あれ、ちょっと怒ってます?」
隊長「・・・そういえば男さんより6歳年下でした・・・」
隊長「え、っと・・・若作りですね! 童貞ですね!」
隊長「童顔でした・・・日本語難しい」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:43:01.58:Z8V7Pg860
隊長「今は瓦礫の集まりですけど、ここにも少し前まで町があったんです」
隊長「初めて死体を見たときは、身体が竦みましたね。人が死ぬとこんな色になって、こんな臭いを立ち込めて、召されていくんだって思いました・・・」
隊長「そのあと初めて犬を食べました・・・初めて犬というものを近くで見たので愛着が沸きました。それと美味しかったです」
隊長「辛い話の後に楽しい話をすぐすればそこまで悲しくならないんです、知ってました?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:45:53.10:boP9xf5g0
隊長「さて、今日は安心して水浴びに行けますね。もし誰かが戻ってきたり、それに連絡があればすぐ伝えにきてください」
隊長「・・・ちょっと訂正です。木陰から呼んでください。その際男さんの視界に私が入らないように心がけてくれると嬉しいです」
隊長「水着持ってるんですか?! 貸してください! 洗って返しますから!」
隊長「ふふっ、ありがとうございます! では後から!」
隊長「・・・そういえばどうして男さんが女の子の水着を持ってたのでしょう」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:50:20.12:boP9xf5g0
隊長「男さん、なすべき事がない以上すべきことは訓練一択です!」
隊長「市民虐殺なんか二度とさせません! 筋トレ筋トレー」
隊長「腕立てふせ腕立て伏せー」
隊長「・・・スクワットスクワットー」
隊長「・・・」
隊長「き、今日はこの辺にしてオセロでもしましょうか!」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:54:31.59:boP9xf5g0
隊長「あ、そうだ・・・男さん、ぜひともやって頂きたいことがあるんです」
隊長「髪切って下さい。長くて邪魔です」
隊長「ヘルメット被るとき邪魔ですからね」
隊長「男さん、髪の毛黒いですね。黒って憧れます」
隊長「もっと、短く。もっと首元までお願いします」
隊長「もっとです。もっともっと。もー、いつまでも終らないじゃないですか。ローマの休日だってもっと早く散髪を終えてると思います!」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:57:36.27:boP9xf5g0
隊長「前髪ぱっつんになりました。短くするの初めてですからワクワクしてます」
隊長「頭が軽いです・・・男さん切った髪の毛で遊ばないで下さい」
隊長「なんだかロープ編みこめそうですね・・・」
隊長「・・・びよーん、びよーん」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:01:33.16:boP9xf5g0
朝
隊長「男さぁーん! 朝ですよ!」
隊長「今日は少し目的地近くまで偵察にいきましょう。ルート確認です!」
隊長「私も行くんです! 隊長ですから! ああ待って、置いてかないで下さい!」
隊長「えっと、ここから40キロ先ですね、そこまで行けば目的地まで直通の地下があるはずなのでそれの確認です」
隊長「・・・往復兼ねて2日間ですか? 私運動は得意ですし一日50キロくらいなら走れますよ?」
隊長「はぁ、山道ってそれくらい掛かるんですか? じゃあサンドイッチバスケットじゃ食料は足りませんね・・・やはり現地調達でタンパク源をですね・・・」
隊長「ああっ、置いてかないで・・・しくしくしく・・・」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:02:49.03:boP9xf5g0
隊長「るんたったーるんたったー! まだ唄ってても大丈夫ですよ! 敵さんは国境を越えてからですし楽しくいきましょうよ」
隊長「にしても荷物こんな軽装で大丈夫なんでしょうか、言われたとおりホント必要最低限ですけど」
隊長「疑ってませんよ? 素朴な疑問です!」
隊長「男さんは、信用しても大丈夫ですから」
隊長「ちょっと言葉おかしいですね、信頼してますよ!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:07:22.01:boP9xf5g0
隊長「いよいよ国境を越えるくらいですか・・・大丈夫ですよね? 入った途端撃たれたりしませんよね?」
隊長(今の男さんの顔つき・・・ちょっと怖い・・・)
隊長(今、戦争してるんだ・・・慎重にならないと)
隊長「・・・きゃっ」
隊長「ごめんなさい、躓きました・・・」
隊長(矢先からですか、バカでお邪魔虫ですね、私・・・)
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:08:12.45:boP9xf5g0
隊長「休憩? い、いらないです! まだ行けますよ」
隊長「お、男さんが疲れたんですか? じゃ、じゃあ休憩しましょう、小休止です」
隊長「お、男さん・・・お茶どうですか? 水筒にたっぷり入れてきたんですけど・・・」
隊長「い、いえあの・・・なんでもないです・・・」
隊長「・・・そろそろ行きましょうか・・・」
隊長「・・・・・・」
隊長(これから今よりもっと辛いことをしなきゃいけないのに、こんなことでヘコたれたら駄目ですよね・・・)
隊長(色々甘く考えすぎてました)
隊長(男さん、ずっとこっち見てくれません。仕事に精を出してるんだから別に何でもないですけど)
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:11:24.96:boP9xf5g0
隊長「ずいぶんと暗くなってきました、男さんこれからどうしましょう」
隊長「え、テントですか? 私持ってきてない・・・」
隊長「あ、テント・・・」
隊長「ありがとうございます。背負ってもらって」
隊長(けど言ってくれればそれくらい出来ます・・・)
隊長「あれ? 持ってきてるの一つだけですか?」
隊長「あ、交代制ですね! じゃあ私が先に寝ればいんですね。時間は折り半で・・・わかりました」
隊長「おやすみなさい、男さん」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:15:38.84:boP9xf5g0
朝
隊長「・・・おはようございます」
隊長「・・・男さん、朝ですよ。起こしてくれるって言いましたよね・・・?」
隊長「えっと・・・確かに起きない私が悪いんですけど。そ、その、男さんも仮眠とりませんか?」
隊長「で、ですよね。じゃあ男さんには悪いですけど先を急ぎましょう」
隊長(起こさなかったのってワザとですよね。それくらい分かります)
隊長(頼って欲しいのに・・・それくらい出来ます・・・)
隊長「・・・行きましょう」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:18:38.79:boP9xf5g0
隊長(敵地、緊張しないといけないのに。なんだか心がモヤモヤして集中できません)
隊長(国のため、家族のため命を捨てるくらい、私だって訳無いのに)
隊長「私、前を歩きますか? 地雷原でもないですし」
隊長「・・・そうですか」
隊長「・・・」
隊長(あ、獣道行き止まり。えっと、確か崖の下・・・)
隊長(・・・ありました、町・・・あそこに憎い、殺してもなお飽き足らぬ外道がわんさかと)
隊長(絶対に、許しません)
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:21:26.27:boP9xf5g0
隊長「・・・え? 私、待機ですか?」
隊長「・・・断ります、私も一緒に連れて行っ・・・行きますから」
隊長「なんでそんな困った顔するんですか? いいじゃないですか、私隊長ですよ? それに、これは私事、張本人が切り株に座って待ってろなんておかしな話です」
隊長「・・・私が女だから駄目なんですか? それともおっちょこちょいだからですか? おつむがパープリンだからですか!?」
隊長「・・・男さん、ひどいです」
隊長「・・・勝手にしてください」
隊長「・・・・・・私も勝手にしますね! ではさよなら!」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:25:17.08:boP9xf5g0
隊長「嫌です、聞きません。男さん優しいのは分かりましたから! いかせてください!」
隊長「ならいいです解雇です解雇! 男さんはクビですので口出ししないで!」
隊長「こっち来ないで下さい! 男さんとはもう縁もありませんことですから!」
隊長「・・・えっ、あっきゃあああああああああああ」
隊長(私、崖から落ちてる! バカだバカだ私嫌だ痛い痛い痛い死にたくないです)
隊長「あああああぁああああああああぁぁぁああああぁぁぁああ!!!!!!!!!」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:29:16.60:boP9xf5g0
隊長「」
隊長(・・・太陽が真上にある)
隊長(大丈夫、生きてます・・・身体のあちこちがちょっと痛いだけで、あんな高いところから落ちてコレだけだったんですから良かったじゃないですか)
隊長「ここからはひとりで行きます」
隊長「地図、地図・・・どこか行っちゃいました・・・」
隊長(でも、街の方角は分かりますし、きっと大丈夫。着けば分かります)
隊長(鉄砲もあるし、危なくなったら逃げればいいだけです・・・)
隊長「こんな茂った場所歩いてる人間なんていないでしょう、大丈夫です!」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:30:50.29:boP9xf5g0
隊長(くくくくく、くままあああ!! 熊なんているんですか!?)
隊長(ああ美味しそう、じゃなくてどうしましょう!?)
隊長(きゃー!! のっそのっそこっちに歩いてきてるー!!)
隊長「私食べても身細で美味しくないです!」
隊長(どどどど、どうしましょう! あ、鉄砲鉄砲!)
隊長「えいっ! って目をつぶってどうするんですか私!」
隊長「・・・しかも弾出てきませんよこれ、あれ・・・? 確か男さん詰めて置いてくれたって・・・」
隊長「弾倉まるまる入ってない・・・」
隊長(もー!! 男さんのウスラトンカチ!!!)
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:35:37.32:boP9xf5g0
隊長「えっとえっとえっと!!」
隊長(あった、サンドイッチ・・・!)
隊長「こっちのが十分美味いです!! えい!」
隊長「では!! ごきげんよう!」
隊長「はぁ・・・はぁ・・・息が苦しい・・・場所見失っちゃいました」
隊長「弾の出ない銃なんて・・・捨てちゃいます・・・」
隊長「男さんのばか・・・」
隊長(確認しない私はもっとバカですけど・・・)
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:39:10.09:boP9xf5g0
隊長(ずいぶんと歩いたけどここどこでしょうか・・・見晴らしのいいところに一度あがったほうが・・・)
隊長「・・・あ、道です。これに沿って歩けばきっと街、ですよね・・・?」
隊長「でも出来るだけ小道の脇を歩いていきましょう・・・」
ダァァァァァァァァァン!! ダァァァァァァァァン!!
隊長「ひっ・・・!」
隊長(銃声ですよね! お、男さんが助けに来てくれたんでしょうか?)
隊長(・・・まさかです。さっきクビ宣告したばかりじゃないですか・・・)
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 04:44:00.94:boP9xf5g0
隊長(ずいぶん日が落ちてきました・・・逆にこれって夜歩いたほうが見つかりにくいのではないでしょうか?)
隊長(きっとそうです、それまでここで伏せてましょう)
隊長(・・・男さん、ひょっとして向こうに連れ出したかったのでしょうか、弾のない鉄砲も、見つかりやすい昼に歩いたりとか・・・)
隊長(私・・・人を見る目無いんですね。隊長失格もいいところです・・・あはは・・・)
隊長「・・・絶対、泣きません」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:09:20.40:boP9xf5g0
隊長「明かりが向こうから見える・・・あそこに向かえばいいんですよね」
隊長「!?」
隊長(車通っていった! 見つかってませんよね?)
隊長(・・・)
隊長(・・・先を急ぎましょう、少し足が痛くなってきました)
隊長「はぁっ・・・はぁっ・・・」
隊長(疲れてないのに心臓ばくばくで息が上がります・・・! 静かにしないといけないのに)
隊長(でもこのまま帰るのはあれですし、仲間が帰ってきたときにすぐ討てるよう準備しておかないと・・・)
隊長「ここで頑張らないとどうするんですか・・・!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:11:35.00:boP9xf5g0
隊長「はぁっ・・・はぁっ・・・!見えました!ここです」
隊長(結構人が歩いてる・・・ヘルメット深く被って彼らと同じ軍服さえ手に入れば紛れて歩けるのに・・・)
隊長「・・・んッ!!」
隊長(足腫れてきてます・・・駄目だ、こんな不自然な状態で紛れ込むなんて無理です)
隊長(目的地まで遠回りして歩いていきますか・・・)
隊長「いッ!!」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:15:27.84:boP9xf5g0
隊長(あ、足が!!)
隊長(何人かに気づかれた・・・こっちに来てる逃げないと・・・きついかもしれないです・・・)
隊長(相手は今武装してないんだから。あの時鉄砲を捨てなければ威嚇出来たのに・・・!)
隊長(あはは・・・ここまで頭がパープリンだと笑えます・・・)
隊長(ココの人達に捕まって、あんな淫らな陵辱を受けるくらいなら・・・首を掻っ切って死んでしまった方が・・・)
隊長「お・・・父様、私、最後まで泣きませんから・・・」
隊長(・・・)
隊長「」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:21:01.73:boP9xf5g0
隊長「・・・・・・」
隊長「降ろしてください・・・男さん」
隊長「降ろしてください、降ろしてくださいってばんむっ!!」
隊長(いくらなんでも出来すぎじゃないでしょう。敵陣で伏せていて、気を失って気付いたら男さんに背負ってもらっているなんて・・・)
隊長(・・・背中の方に街の明かりが見える・・・助かった・・・)
隊長「じゃなくてですね・・・! 戻してください! 私はあの通路がまだ使えるかどうか見に行かないと駄目なんです」
隊長「・・・嘘です、男さんがこんな短時間であそこまで見にいける訳無いじゃないですか・・・! そんな優しさは欲しくありません・・・! いいから離してください・・・離して・・・ぇっ・・・! 離して・・・!」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:26:25.02:boP9xf5g0
隊長「・・・」
隊長(結局なにもしないでここに戻ってきてしまいました)
隊長(往復で二日なんて嘘じゃないですか・・・私を背負って半日でココまで戻ってきた・・・)
隊長(・・・足もグラグラして立てないし、痛いし。あのまま何日も歩き続けてたら壊死してたかもしれません)
隊長「・・・なんですか男さん。今は誰とも話したくありません。どうせ私とあなたしか居ませんけど」
隊長「・・・要りません、食べてください」
隊長「出てってください。今は誰とも話したくないんです、何度も言わせないで下さい」
隊長「・・・わかりました! じゃあ私が出て行きますから! では! 失礼します!」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:30:06.07:boP9xf5g0
隊長(・・・お腹空きました)
隊長(それよりも・・・眠い・・・)
隊長(眠りましょう、それがいい)
隊長「・・・心配するフリですよね。窓からこっちでも見てるかと思いました・・・」
隊長「男さんは・・・きっと・・・敵で・・・」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:34:06.14:boP9xf5g0
隊長「・・・朝です」
隊長「・・・タオルケットなんて被って寝てましたっけ」
隊長(・・・・・・ん?車の音がします。廃墟なのに、誰か来る人が・・・)
隊長「・・・! あの顔!」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:43:34.15:boP9xf5g0
隊長「・・・みなさーん! おかえりなさい!」
「「「・・・・・・」」」
隊長「あっ、男さーん! ほら! やっぱり皆さん帰ってきてくれましたよ!」
隊長「何台も! 全員帰ってきてくれました! コレが信頼です! ほら!」
隊長「え? そんな顔しかめて叫ばなくても!! 車の音で聞こえないです!」
隊長「なんですか!? 聞こえない・・・聞こえないですよ!!」
隊長「おとこさっ、きゃっ。そんな仲間が帰ってきたからって急にハグなんて! え? まさか、そんな訳ないでしょう!」
隊長「きっと車の音で聞き間違えたんですね! 男さん! もう一回言ってください!」
隊長「・・・そんな言葉聞こえませんから!! 仲間として戻ってきてくれたにっ・・・決まってるでしょうっっ!! もう嫌です!! お次は誘拐ですか!? 勝手にしてください!!」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:49:34.48:boP9xf5g0
隊長「・・・私のお家に身代金払うお金なんて無いに決まってるでしょう!? バカにバカを言うのも程ほどにして欲しいです!」
隊長「男さんもっ! きっと男さんも私を騙そうとしてるんですね! いいから離してください!! もう嫌なんです! 騙されるのも! 嫌なものを見るのも! わがままだって言われても構いません!」
隊長「私は冷静です。流水よりも冷たいですから! もうここで果てさしてください! どうせ捕まってもいやらしくいたぶられるのでしょう!?」
隊長「・・・もう・・・イヤなの・・・・・・」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 05:56:48.71:boP9xf5g0
隊長「・・・お祈り壇の下のむろを開けてください、鋲の抜けた床がありますからそこを剥がすと昔水路があった地下通路があります・・・古いキリストの教会ですから下には必ず水路があるんです」
隊長「男さん、いままでありがとうございました。どうぞ、もうお帰りになってください。男さんの分だけ最初から銀行に支払っておいてありますから」
隊長「あなたなら無事に抜けられるでしょう。繋がっているのは本家ですので、どうぞジャパンに持ち帰りたいものがあればご自由にどうぞ、咎める者の誰も居ません」
隊長「・・・どうしてですか? もう男さんはクビにしたんですから・・・」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 06:01:14.89:boP9xf5g0
隊長「・・・・・・よく言っていることが分かりません」
隊長「だってもう無理じゃないですか!」
隊長「そういう優しさはいらないと言っているでしょう! 離して! 離してください! あなたが嫌いです! やめてっ! まだ私にツライおもい・・・させた・・・か・・・?」
隊長「っ・・・うぅっ・・・うぅっ・・・・・・」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 06:06:34.08:boP9xf5g0
隊長「・・・そこ、右に入っていったほうが近いです」
隊長「・・・あの・・・重くないですか・・・」
隊長(何も返してくれない・・・言いたい放題で嫌われるのも当たり前ですよね)
隊長(泣いたら、平常を取り戻すって・・・隊長以前に人間として最悪ですよね・・・)
隊長「男さん、その、ごめんなさい今更遅いかもしれないですけど、ずいぶんと悪いことを言ってしまったし。でもその一応・・・その・・・」
隊長「・・・・・・え、後から話したい事・・・ですか?」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 14:06:58.27:boP9xf5g0
隊長(・・・こんなに早くお家に戻ってくるとは思いませんでした)
隊長(自分の部屋ってこんな落ち着くんですね)
隊長「あ、男さん。あの仕掛け理解できました? はい、あの重りを載せて光を漏らさないようにすれば誰も水路から入ってこれません。大丈夫です」
隊長「あ、足ですか? 大丈夫ですよ! もう結構ピンピンしてます!」
隊長(男さんの顔が怖くない・・・嗚呼、話しやすいです・・・)
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 14:11:43.78:boP9xf5g0
隊長「って男さんずっと寝てないんですから、一度寝てください。ほら私のベット貸してあげます!」
隊長「話は後からでいいです! 家に戻ってきちゃったんだから仕切りなおしで、おやすみのキスが無いと寝れないですか? 大丈夫なら早くおやすみなさい! 愛用枕はいい感じに柔らかいのでお奨めですよ!」
隊長「・・・男さん眠りました? 寝てますよね? イビキごうごう掻いてますからお休みのまっさなかですよね? あ、すこし目を開いてますよね? ね? 起きてるんでしょう?」
隊長「・・・・・・・・・」
隊長「・・・えへへ」
隊長(男さん、本当にありがとう)
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 14:19:15.18:boP9xf5g0
夜
隊長「・・・あ、目が覚めましたか?」
隊長「不肖ながらこの私めがずっと見張ってましたよ。お手伝いさんも解雇してしまっているので、ココには二人しかいないので交代制です」
隊長「さて、晩御飯にしますか? お風呂にしますか?」
隊長「そういうと思ってもう用意してます! ずっと寝てる間男さんイビキと腹のシンフォニーを奏でていましたから」
隊長「・・・犬は緊急食です! 入ってません!」
隊長「そーゆー失礼な事を言うなら私一人で食べちゃいます!」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 14:24:59.66:boP9xf5g0
隊長「男さんたくさん食べますね、育ち盛りって感じです」
隊長「え、まだ身長伸びてるんですか。男さん23歳って言ってましたよね?」
隊長「ちょっと立ってください・・・うわあ、男さんと頭いっこ分大きさ違います・・・」
隊長「あっ・・・っと、楽しくて足が痛いの忘れてました」
隊長「自分の家だからどうも気が抜けてしまいます、これじゃいけませんね」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 14:31:51.21:boP9xf5g0
隊長「・・・いつもの自分らしく・・・ですか?」
隊長「話したかったっていうのは・・・このことですか?」
隊長「…でも私バカですからちょっと気を詰めないとすぐドジするんです」
隊長「結局あの町の隠れ通路にだって行けませんでした・・・」
隊長「・・・え・・・・・・?」
隊長「行った事無いですよね? 何でそんな詳しく知ってるんですか?」
隊長「嘘ですよね? え、だって短時間であそこまで行ける訳・・・」
隊長「・・・数日前、街を偵察しに行ってたって・・・」
隊長「じゃあ教えてくださいよ! 無駄骨ならぬ無駄足じゃないですか!」
隊長「もー! 男さん優しいけど、時々やってることの意味が分かりません!」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 14:37:25.73:boP9xf5g0
隊長「え、私に質問・・・? 弾の入っていない鉄砲は捨てるべきか、否か? えっと、捨てたら駄目です・・・だって威嚇に使えますし」
隊長「敵と遭遇したとき、真っ先に敵に鉄砲を撃つべきか、否か? えっと、私鉄砲撃つ時、目をつぶるのできっと当たらないです・・・それに大きな音が鳴るので・・・こっそり隠れたほうが・・・」
隊長「相手の陣手前で怪我をした時は・・・えっと・・・」
隊長(私の・・・訓練だったんですか・・・)
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 14:53:04.69:boP9xf5g0
隊長(確かに・・・経験しないと分からないことした・・・)
隊長「え・・・えっと、ひとつ質問いいですか!」
隊長「クマに出遭った後すぐ銃声が聞こえたんですけど・・・」
隊長「・・・やっぱり男さんでしたか」
隊長(クマに追いかけられそうになってる所、囮になってくれたんだ・・・)
隊長「・・・えへへ、やっぱり私、軍人さんには向いてないようです、だって男さんがずっと後ろに居たって一度も気付きませんでしたから・・・」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:13:17.59:boP9xf5g0
隊長「い、いつもなら10メートル以内にいればすぐに匂いで分かるんですけどね!」
隊長「・・・はい、そうです。向いてなくても、これは、私個人が、解決しないといけない事ですから」
隊長「・・・きっと一人で行っていたら無様な結果に終っていました」
隊長「及第点…ですか? それだけでも嬉しいですよ・・・」
隊長「もー、男さん心細かったんですから近くに居たら声掛けてくださいよー!」
隊長(・・・でも冷静じゃなかったから、きっと男さんの言葉なんてそっちのけでした・・・)
隊長(感謝してもしきれません・・・)
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:14:09.21:boP9xf5g0
隊長「・・・あれ、えと・・・ちょっと待ってくださいシンキングターイム!」
隊長「・・・ずっと後ろ付いて来てるなら男さんも崖から落ちてきたって事です・・・よね?」
隊長「あそこほとんど斜面まっすぐですよ!? ちょっと身体見せてください!」
隊長「お、お断りします! 妹の見慣れていますから、だ、大丈夫なはず! お風呂! そうだお風呂一緒に入りましょう! その予行訓練ということで今脱いでください!」
隊長「えい!」
隊長(・・・・・・)
隊長「・・・お風呂じゃなくて後で身体拭いてあげます。はい、ベットに行きますよ」
隊長(男さん・・・あちこち生傷だらけじゃないですか・・・無茶しすぎです・・・)
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:23:09.63:boP9xf5g0
隊長「男さん、失礼します」
隊長(私の部屋でも、今は男さんに貸してるんだからきちんとそれくらい言わないと)
隊長「え、えっと。何かして欲しいことありますか・・・?」
隊長「そ、そんな! 今ジャパンに帰られても困ります!」
隊長「って言いたくても私は言えないです・・・望まれるなら、準備しますよ」
隊長「でも、ホント迷惑にならないのならですけれど、もう少しお付き合いしていただけたら嬉しかったです・・・感謝してもしきれません、どうぞお好きな事を申し上げてください」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:33:24.56:boP9xf5g0
隊長「・・・冗談ですか? えっと・・・からか・・・った・・・?」
隊長「男さん意地悪です・・・許してあげません・・・」
隊長「・・・そういえばそうですね『一心同体』でした・・・男さんと私は」
隊長「この状況でいつもらしく振舞うなんて無理ですよ」
隊長「非常事態で人間らしさを保つには自分らしさを見失わないこと・・・ですか・・・」
隊長「・・・男さん、きっと学校で学級委員長に任命されて、嫌々ながらも受けちゃうタイプです・・・・・・」
隊長「わかりました、努力します」
隊長「・・・えっと、急にハイテンションに戻るのもアレなのでカウントダウンして貰ってもいいですか・・・?」
隊長「えっ、ちょっ! 三秒前から始めるのはハードル高いです! せめて10秒は欲しいところです!」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:41:50.92:boP9xf5g0
隊長(いつもの私・・・ですか・・・)
隊長(ぼんやりする事が好きで、ひなたぼっことか大好きで。運動もとても好きで、その後ぐっすり眠るのはもっと好きで、目が覚めたら晩御飯で・・・みんなで美味しいものを食べるのが大好きで・・・)
隊長(・・・お父様・・・お母様・・・)
隊長「・・・おにーちゃん」
隊長「・・・あっ、泣いてなんかないです! 気のせいです!」
隊長「もうちょっとベット詰めてください! 私はいつものように自分のベットで寝ることにします!」
隊長「・・・あの嫌ならお父様のところで寝てきますから・・・・・・言ってください」
隊長「・・・しょ、しょうがありません! 添い寝してあげるとしましょう!」
隊長「おやすみなさい、男さん」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:42:55.98:boP9xf5g0
隊長(・・・・・・)
隊長「お、男さーん。起きていらしたら至急背中後ろに居る私まで連絡おねがーしまーす・・・」
隊長「そ、そうですよね。さっきまで男さん寝てたんだからすぐ眠る訳無いですよね」
隊長「で、では漫画でも読み聞かせましょうか! 妹はとても喜ぶんですよ! フルーツバスケットとか! 愛してるぜベイベとか! バカボンドの効果音担当はお母様です!」
隊長「・・・じゃあちょっとお話しましょう。こうやって男さんと近くで話すの、結構好きです・・・」
隊長「・・・犬と同じくらい」
隊長「ああっ! 食べちゃいませんからベットから逃げないで下さい!!」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 15:59:55.31:boP9xf5g0
隊長「いつもの私らしくしちゃいますよ? いいんですか? 逃げないで下さいよ?」
隊長「・・・えいっ」
隊長「こんな風に男さんの背中に抱きついてばかりでしたよね、ここのところ! ずっと背負われてばっかりでした」
隊長「自分らしくですから! 長女は根本甘えん坊なんですっ!」
隊長「・・・一応、長女ですけどね、実はおにいちゃんが居たんです」
隊長「優しい人でした。男さんみたいで、初恋相手です」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:00:33.03:boP9xf5g0
隊長「一家相伝の血を受け継いでやっぱりお人よしで・・・何年も前の治安が悪化した際に誘拐されて、そのまま行方不明になっちゃいました」
隊長「漫画みたいに実の兄が敵だった! とか、そんなんでもいいです・・・私は生きてさえ居てくれれば嬉しいな、って」
隊長「兄妹なのに、お兄ちゃんのこと大好きでした。まだ小さかったのもありますけどね、恋してました」
隊長「喜んだり、恥ずかしくなると私のオデコをベチベチ叩くんです。親の仇という程ペチペチされました」
隊長「アレ・・・やっぱりそこまで優しく無かったかもしれないです・・・美化って恐ろしいですね・・・」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:11:26.70:boP9xf5g0
隊長「でも男さんそういう所。おにいちゃんとソックリです、クリンツです・・・」
隊長「あなたにはおにいちゃんの加護が付いています、きっと幸せになれますよ」
隊長「私眠くなってきました・・・ちょっと眠ります、男さんも眠って構いませんよ・・・?」
隊長「大丈夫です・・・合図が聞こえました・・・お手伝いさん達が家の明かりを見て、家に戻ってきてくれたみたいです・・・安心して眠れますね・・・」
隊長「今日一日、お背中お借りします・・・今度こそお休みなさい・・・」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:12:29.56:boP9xf5g0
隊長「ふぁ・・・朝ですね・・・」
隊長(男さん、まだ眠ってますね・・・悪戯したいですけど、後が怖いのでやめておきましょう)
隊長「まず顔を洗って・・・あ、おばちゃん、おはようございます。朝ごはんですか? もちろん頂きます」
隊長「え? 昨晩はお楽しみでしたね? んん? ・・・顔洗ってきますね?」
隊長「・・・・・・え?」
隊長「・・・あぁああぁぁぁぁああああ!! おばちゃん! そういう関係じゃないですから!! ちょっと皆さんもニヤニヤしないで下さい! もー!!」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:13:21.56:boP9xf5g0
隊長「もー、そうやってからかうの止めてください。朝から大声出しちゃったじゃないですかっ」
隊長「ええ、平気です。足を少しだけ怪我してしまいましたけど、もうずいぶんと良くなりました」
隊長「・・・そ、それですね。皆さんにお伝えしたい事があるのですが」
隊長「実は・・・えっと騙されちゃって・・・お金が全部無くなってしまいました」
隊長「このお屋敷を売り払おうと思います・・・自分勝手ですが決めました」
隊長「手続きのお手伝いをしてください。ええ、ええ」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:26:09.00:boP9xf5g0
隊長「・・・え、だってお金が無いとですよ? 人を雇えませんし・・・」
隊長「・・・これ町の人からですか・・・?」
隊長「志願なんて・・・私兵団って言っても私個人の恨みですよ? 皆さんを巻き込むなんて持ってのほかです!!」
隊長「英雄なんかじゃないんです! 誰かに押し付けられて嫌々やってる訳じゃありません!!」
隊長「私の知っている人が死ぬところなんて・・・みたくないです! 血で血を洗うなんて一生終らない掃除ですから・・・!」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:28:15.47:boP9xf5g0
隊長「・・・男さん、起きちゃいましたか」
隊長「・・・男さんもこの人達に何か言ってあげてください! この人達死にに行こうとしてるんですよ!」
隊長「・・・言ってる道理は理解できても、納得したくないです・・・」
隊長「見知った顔と共に戦うのは、出来たら・・・」
隊長「・・・私たちの知らないところで誰かから恨みを買うんですよ?」
隊長「いつか、その怨恨は自分たちに襲い掛かってきます。多人数で背負う程それは膨らんで・・・」
隊長「・・・そうだと分かっていても戦うんですか?」
隊長「・・・・・・」
隊長(空回りしていたのが、何だか丸見えで恥ずかしくなってきました)
隊長「・・・分かりました。では皆さんにお伝えください。午後に、広場で」
隊長「私は、男さんと作戦を立てます! 男さん! 部屋へ!」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 16:29:55.09:boP9xf5g0
隊長「・・・ふう」
隊長「おおおお男さぁーん!! どどどどうしますしょう!! カッコつけたのはいいですけど!! 戻れなくなっちゃいました!!」
隊長「いや、戻る気は更々無いんですけど・・・もぉー!って感じです!」
隊長「・・・心強いですね、ほんと。はいっ、この街の人はみんないい人ですよ」
隊長「皆、こんな私でも頼りにされてるんだ・・・」
用事が出来た、七時ぐらいに戻ってこれると思うから
それまで保守していただける方お願いしm
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 19:56:55.85:boP9xf5g0
隊長「・・・よし! 男さん! 出来るだけ被害の少ないように考えましょう!」
隊長「・・・え? 相殺が一番いいってどういうことですか・・・?」
隊長「それって・・・全員死ね・・・って」
隊長「この冗談は、ちょっと笑えないです・・・男さん、そういうのは止めてください」
隊長「・・・・・・そういう意味ですか」
隊長「私もそこまでバカじゃありません・・・確かにそれは皆さんの意見が必要ですね」
隊長「正義も悪も表裏一体なんですね・・・」
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:00:22.31:boP9xf5g0
午後の広場
隊長「こんにちわ、皆さんの気持ちを聞きました。一家の長女です」
隊長「この町は数年、人々の悪意に晒されてきました・・・とても悲しいことです」
隊長「立ち上がるときは今とは言えません。言える立場ではないからです」
隊長「でも・・・きっとこのまま今まで通り暮らしていけば目先すら見ずとも結果はお分かりになると思います」
隊長「私一族の力ではどうすることも出来ません。どうか皆さんの力もお借りしたいと思います」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:02:26.39:boP9xf5g0
隊長「私にとっては復讐です。他の方々にとっても同じだと思われます」
隊長「それを行ってしまえば悪も正義も関係ありません。ただ自分の利益を勝ち取るために戦うのです」
隊長「私は・・・私の意見ですけど、一度持った大きな力や強力な理念の集合はすべて無くならないといけないと考えています。全てがなくなってこそそこに平定があると思うのです」
隊長「皆さん。もし、全てを失くしてまでも争わなければいけないと思うのでしたら。賛同してください・・・これは街の皆さんが納得していただかないと駄目なんです! お願いします! 意見を聞かせてください!!」
隊長「・・・皆さん。ありがとうございます」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:04:13.27:boP9xf5g0
隊長「憎いものを滅ぼして、私たちも滅びましょう――」
隊長「ではっ!! ここに軍結成を宣言します!!!」
隊長「男さん・・・皆さん賛成してくれました。私たちの決意は信頼と呼べるほどに固いです」
隊長「手引きをお願いしてもらってよろしいですか・・・ええ、はい」
隊長「最後までお願いしますね! 男さん!」
終わり
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:07:14.06:boP9xf5g0
二ヶ月後
隊長「みなさーん! 準備はよろしいですか?」
隊長「えー、ではこの通り、終戦並びに戦勝と奇跡的な微傷を祝ってっ、乾杯ですっ!!」
隊長「・・・男さんどうしたんですか? そんな険しい顔をして、美味しいものがいっぱいありますよ! 男さんの大好きなバナナとかフルーツもたくさんあります!!」
隊長「いいんですよ! みんなで決めたことですから、誰もが納得しています」
隊長「ちょっと寂しいですけどね・・・でも仕方ないです。再び悔恨極めた争いが起きないようにするための対策ですから」
隊長「・・・あそこにあった町も、ひょっとすれば・・・ううん、なんでもないです」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:10:31.68:boP9xf5g0
隊長「ではっ! 盛り上がりも熱狂してきて脱ぎ始めるフーリガンも出てらっしゃいましたので、そろそろお開きにしましょう」
隊長「その前に、ですね・・・えっと・・・」
隊長(・・・・・・よし)
隊長「最後にひとつ。皆さんも知っていることと思われますが」
隊長「・・・日付を跨ぎましたら。この街の歴史を止めましょう。皆さん街から出て行ってください!」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:11:44.71:boP9xf5g0
隊長「ただ! 忘れて欲しくないのは捨てたのではありません! これは争いの代価です!」
隊長「今回は町をあげての戦争でした。きっと相手国だった人間も少なからず残っています、彼らにとって私たちは『街の人間を殺した歴史のある人間』であり、やがてまた力を持てば恨み返しに来ることでしょう」
隊長「・・・皆さん、各自に散ってください。私の家で売れるものは全てお金にしました。どうぞ引越しのお金が無い方は申し付けてください」
隊長「今回の事は誇ってはいけません。ただ、忘れないで下さい・・・」
隊長「最後に・・・みなさんと同じ町で過ごせて私は幸せです!」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:13:49.31:boP9xf5g0
翌日
隊長「では、ええ。きっとまたどこか出遭えますように。どうか祝福を」
隊長「彼らで最後ですね」
隊長「え? 私ですか・・・?」
隊長「・・・・・あ゛あ゛あ゛どどどうしましょう!! 男さん!! 私皆さんのことばっかり考えていて一文無しなの忘れてました!!」
隊長「こうなったら、どこか郊外で狩り生活をするしかないです・・・およよ・・・」
隊長「・・・毎日犬鍋・・・」
隊長「・・・・・・べ、別に今よだれなんて垂らしませんでしたよ! バカにバカを言うのも程ほどにしてください!!」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:16:48.04:boP9xf5g0
隊長「・・・・・・!」
隊長「・・・えへへ、実はちょっとだけ男さんにそう言って貰うのを狙って、一文無しになってたりして」
隊長「・・・本気にしちゃってもいいですか?」
隊長「・・・えっと! そそそ、そういえば一心同体が離れるのもおかしいですし、最後までお願いしますって言ってますから私!」
隊長「だからっ! だからっ!」
隊長「・・・もう知りません! 私、男さんに勝手に付いて行っちゃいます! おでこ叩かないでください!! おでこ権利委員会に訴えますよ!!」
隊長「・・・キメ台詞が思いつきません!」
隊長(えっとえっとえっと・・・)
隊長「えーと、えーと、お、男さん!」
隊長「・・・これからは隊長じゃなくて、女って呼んでくださいね!」
今度こそ終わり
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:18:41.07:boP9xf5g0
隊長「金庫の番号を誰かに教えたかって? 皆のお金ですからね! もちろん皆さんに教えましたよ?」
隊長「そ、そうやって人を疑うのは悪い事だと思います!」
隊長「えっ、男さんどこいくんですか? 依頼金が払えないなら出てくって・・・皆さん帰ってくるまで私一人で寂しいです!」
隊長「そ、そこで犬捕まえてくるので今日は犬鍋にしましょう! 男さんまだ私の手料理食べたことないですよ・・・ね・・・・・・」
隊長「・・・・・・」
隊長「・・・あっ、男さんお久しぶりです! 3日ぶりです!」
隊長「どうしたんですか? こんな辺境の土地に用事なんて珍しいじゃないですか」
隊長「・・・皆さんまだ帰省ラッシュに巻き込まれてるのか帰ってこないんですよねー」
隊長「あ、あんまり近づかないでください! もうずっとお風呂入ってないので臭いですから! 自分でも据えた臭いが分かるほど発酵してます・・・」
隊長「『今』は私一人しかいないので誰か離れるわけにも行かないじゃないですかー! えへへ、隊長職も中々大変なんですよ」
隊長「皆、遅いなあ・・・」
隊長「そ、それって代わりに見張っていてくれるってことでいいんですか? 40分、いや15分! 水浴び行ってきます!」
隊長「ただいまー! ふー、いい湖でした! あ、あとですね! 途中で美味しそうな赤犬を見つけたので連れて・・・・・・」
隊長「え、返してこいって? お、美味しいですよ! 地元じゃ中々食べれない赤犬ですよ!?」
隊長「あー!! 夢のたんぱく質がー!!! 窓から放射線を描いて放り出されていくー!!」
隊長「ぷいっ! 男さんとはしばらくお口を聞きません!」
隊長「じゃあ行くって! やめてください! 寂しいじゃないですか! とーまーれー!」
隊長「だってお腹空いて・・・一週間水だけだったし・・・」
隊長「・・・男さんのカバン、やけに膨らんでますね」
隊長「・・・・・・スイカだー!!!!!」
隊長「いいんですかいいんですか!? これ食べちゃってもいいんですか? 無料ですか!? 私今持ち合わせ何もないので何も支払えないけどいいですか?!」
隊長「やったー!」
隊長「お腹いっぱいです! 美味しいワンコの件もこれでチャラで・・・って冗談ですから荷物まとめないでください! 感謝! 感謝してます!」
隊長「さーて、これでまた元気よく任務に戻れます!」
隊長「って、誰もいないんですけどね・・・」
隊長「私バカですから。皆に愛想尽かされちゃいましたかね、えへへ・・・」
隊長「これからどうしよっかなー、あ。男さん、ジャパンで習ったカルタがありますよ! 一緒に遊びませんか!」
隊長「え、二人でも遊べますよ! だって読むほうと取る人がいれば出来るじゃないですか!」
隊長「・・・ホントです、勝負にならないですねコレだと」
隊長「じゃ、勝手にルール決めちゃいましょう! 読み方が流暢でしたら1ポイント、取り方が優雅でしたら1ポイントって感じで」
隊長「やーりーまーしょーうーよー! 今ジャパンでナウでヤングな『姉の作った鬱カルタ』ですよ!」
隊長「じゃあ行きますよ! 『そ』れ見たか やっぱり奴が 犯人だ」
隊長「ちょっ、私のおでこ叩かないでください! 札! 札を叩いて!」
隊長「ふー・・・ある程度遊んだら眠くなってきました・・・」
隊長「ここのところ人手不足でして、寝ずの番が今になって効いてきました・・・」
隊長「あの・・・男さん。もし良かったらもう少しだけここに居ませんか? 一時間でも居てくれたら嬉しいです」
隊長「・・・えへへ、男さん。おやすみなさい」
朝
隊長「ふぁ・・・んー・・・・・・」
隊長「・・・」
隊長「あっ、どこいってたんですか! ちゃんと近くに居てくださいよー!」
隊長「はい! おはようございます!」
隊長「ここここ、これって朝ごはんですか!? いいんですか食べますよ食べちゃいますよ!?」
隊長「あ゛あ゛あ゛こんなにオクラが美味しいものだとは思いませんでした」
隊長「さて、満腹になりましたし。さっそく今日も頑張りましょう!」
隊長「退却ですか?」
隊長「・・・嫌です」
隊長「自分勝手に飛び出してきましたし、今更帰るなんて事出来ないですよ」
隊長「これも国のため、もとい家族の為ですからね。お父様の遺産が分配される前に全部持ってきて作り上げた私兵団をみすみす捨てる訳にはいきません!」
隊長「私は逆賊を討つまで国に帰りません!」
隊長「オクラ食べ過ぎて興奮したせいか鼻血出てきました・・・男さんティシュ下さい・・・」
隊長「それにしても、困りましたね。今日から何をすればいいんでしょう」
隊長「・・・ここは離れません! 皆さんが戻ってきたときに私がここに居なければ混乱するでしょう」
隊長「もし間違ってお金を持って行った人が居たとしても私は怒りません」
隊長「甘くなんかないです」
隊長「あの人達を雇って期間はまだ短かったし、意思の疎通だってうまくいかないこともありましたけど、信頼関係にあったのは確かです!」
隊長「皆さん帰ってくるまで・・・ここで私はずっと待ってます!」
隊長「・・・男さんティシュ下さい」
隊長「男さんは、もうどこか行かれるんですか? さっきからカメラをずっと握っているし、何か撮りたいものでも出来ました?」
隊長「えっ、ちょっと止めてください! 鼻に詰め物を入れてる写真なんて貰っても嬉しくないです、やっ! やめてっ!」
隊長「私怒りました! しばらく男さんここに居てくれないと今度どこかで逢った時、ふんっ、って無視します!」
隊長「・・・あの、無事だったらきちんとお礼はしますから、出来れば手伝ってくれると嬉しいです」
隊長「好きな事を仰って下さい・・・なんだったらドルだけじゃなくてもいいんですよ・・・?」
隊長「ポンドがいいですか? ドルがですか? それともユーロ? あ、今トルコリラ国債ってお徳感ありますからそっちの方が」
隊長「いたい! おでこベシベシ叩かないで下さい!」
隊長「ということで今から2人は一心同体です! はい決定しました! 異論は禁止です!」
隊長「ちゃんと男さんの事守ってあげますから安心してください!」
隊長「これでも長女ですから兄妹の扱いは慣れてますからね」
隊長「お姉ちゃん、って呼んでもいいですよ。特別ですっ」
隊長「・・・もー! おでこを太鼓にして遊ばないで下さい! あれ、ちょっと怒ってます?」
隊長「・・・そういえば男さんより6歳年下でした・・・」
隊長「え、っと・・・若作りですね! 童貞ですね!」
隊長「童顔でした・・・日本語難しい」
で、これは何のための部隊なの?
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:49:18.36:boP9xf5g0>>17
市民やお金を狙った悪質な暴動が発生してむちゃくちゃになった国のお嬢様が
私兵団作って悪を根絶やしにやってきましたよー、って感じ。
説明たらんかった、後は個人で適当に創造して欲しい
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 03:43:04.15:boP9xf5g0市民やお金を狙った悪質な暴動が発生してむちゃくちゃになった国のお嬢様が
私兵団作って悪を根絶やしにやってきましたよー、って感じ。
説明たらんかった、後は個人で適当に創造して欲しい
隊長「今は瓦礫の集まりですけど、ここにも少し前まで町があったんです」
隊長「初めて死体を見たときは、身体が竦みましたね。人が死ぬとこんな色になって、こんな臭いを立ち込めて、召されていくんだって思いました・・・」
隊長「そのあと初めて犬を食べました・・・初めて犬というものを近くで見たので愛着が沸きました。それと美味しかったです」
隊長「辛い話の後に楽しい話をすぐすればそこまで悲しくならないんです、知ってました?」
隊長「さて、今日は安心して水浴びに行けますね。もし誰かが戻ってきたり、それに連絡があればすぐ伝えにきてください」
隊長「・・・ちょっと訂正です。木陰から呼んでください。その際男さんの視界に私が入らないように心がけてくれると嬉しいです」
隊長「水着持ってるんですか?! 貸してください! 洗って返しますから!」
隊長「ふふっ、ありがとうございます! では後から!」
隊長「・・・そういえばどうして男さんが女の子の水着を持ってたのでしょう」
隊長「男さん、なすべき事がない以上すべきことは訓練一択です!」
隊長「市民虐殺なんか二度とさせません! 筋トレ筋トレー」
隊長「腕立てふせ腕立て伏せー」
隊長「・・・スクワットスクワットー」
隊長「・・・」
隊長「き、今日はこの辺にしてオセロでもしましょうか!」
隊長「あ、そうだ・・・男さん、ぜひともやって頂きたいことがあるんです」
隊長「髪切って下さい。長くて邪魔です」
隊長「ヘルメット被るとき邪魔ですからね」
隊長「男さん、髪の毛黒いですね。黒って憧れます」
隊長「もっと、短く。もっと首元までお願いします」
隊長「もっとです。もっともっと。もー、いつまでも終らないじゃないですか。ローマの休日だってもっと早く散髪を終えてると思います!」
隊長「前髪ぱっつんになりました。短くするの初めてですからワクワクしてます」
隊長「頭が軽いです・・・男さん切った髪の毛で遊ばないで下さい」
隊長「なんだかロープ編みこめそうですね・・・」
隊長「・・・びよーん、びよーん」
朝
隊長「男さぁーん! 朝ですよ!」
隊長「今日は少し目的地近くまで偵察にいきましょう。ルート確認です!」
隊長「私も行くんです! 隊長ですから! ああ待って、置いてかないで下さい!」
隊長「えっと、ここから40キロ先ですね、そこまで行けば目的地まで直通の地下があるはずなのでそれの確認です」
隊長「・・・往復兼ねて2日間ですか? 私運動は得意ですし一日50キロくらいなら走れますよ?」
隊長「はぁ、山道ってそれくらい掛かるんですか? じゃあサンドイッチバスケットじゃ食料は足りませんね・・・やはり現地調達でタンパク源をですね・・・」
隊長「ああっ、置いてかないで・・・しくしくしく・・・」
隊長「るんたったーるんたったー! まだ唄ってても大丈夫ですよ! 敵さんは国境を越えてからですし楽しくいきましょうよ」
隊長「にしても荷物こんな軽装で大丈夫なんでしょうか、言われたとおりホント必要最低限ですけど」
隊長「疑ってませんよ? 素朴な疑問です!」
隊長「男さんは、信用しても大丈夫ですから」
隊長「ちょっと言葉おかしいですね、信頼してますよ!」
隊長「いよいよ国境を越えるくらいですか・・・大丈夫ですよね? 入った途端撃たれたりしませんよね?」
隊長(今の男さんの顔つき・・・ちょっと怖い・・・)
隊長(今、戦争してるんだ・・・慎重にならないと)
隊長「・・・きゃっ」
隊長「ごめんなさい、躓きました・・・」
隊長(矢先からですか、バカでお邪魔虫ですね、私・・・)
隊長「休憩? い、いらないです! まだ行けますよ」
隊長「お、男さんが疲れたんですか? じゃ、じゃあ休憩しましょう、小休止です」
隊長「お、男さん・・・お茶どうですか? 水筒にたっぷり入れてきたんですけど・・・」
隊長「い、いえあの・・・なんでもないです・・・」
隊長「・・・そろそろ行きましょうか・・・」
隊長「・・・・・・」
隊長(これから今よりもっと辛いことをしなきゃいけないのに、こんなことでヘコたれたら駄目ですよね・・・)
隊長(色々甘く考えすぎてました)
隊長(男さん、ずっとこっち見てくれません。仕事に精を出してるんだから別に何でもないですけど)
隊長「ずいぶんと暗くなってきました、男さんこれからどうしましょう」
隊長「え、テントですか? 私持ってきてない・・・」
隊長「あ、テント・・・」
隊長「ありがとうございます。背負ってもらって」
隊長(けど言ってくれればそれくらい出来ます・・・)
隊長「あれ? 持ってきてるの一つだけですか?」
隊長「あ、交代制ですね! じゃあ私が先に寝ればいんですね。時間は折り半で・・・わかりました」
隊長「おやすみなさい、男さん」
朝
隊長「・・・おはようございます」
隊長「・・・男さん、朝ですよ。起こしてくれるって言いましたよね・・・?」
隊長「えっと・・・確かに起きない私が悪いんですけど。そ、その、男さんも仮眠とりませんか?」
隊長「で、ですよね。じゃあ男さんには悪いですけど先を急ぎましょう」
隊長(起こさなかったのってワザとですよね。それくらい分かります)
隊長(頼って欲しいのに・・・それくらい出来ます・・・)
隊長「・・・行きましょう」
隊長(敵地、緊張しないといけないのに。なんだか心がモヤモヤして集中できません)
隊長(国のため、家族のため命を捨てるくらい、私だって訳無いのに)
隊長「私、前を歩きますか? 地雷原でもないですし」
隊長「・・・そうですか」
隊長「・・・」
隊長(あ、獣道行き止まり。えっと、確か崖の下・・・)
隊長(・・・ありました、町・・・あそこに憎い、殺してもなお飽き足らぬ外道がわんさかと)
隊長(絶対に、許しません)
隊長「・・・え? 私、待機ですか?」
隊長「・・・断ります、私も一緒に連れて行っ・・・行きますから」
隊長「なんでそんな困った顔するんですか? いいじゃないですか、私隊長ですよ? それに、これは私事、張本人が切り株に座って待ってろなんておかしな話です」
隊長「・・・私が女だから駄目なんですか? それともおっちょこちょいだからですか? おつむがパープリンだからですか!?」
隊長「・・・男さん、ひどいです」
隊長「・・・勝手にしてください」
隊長「・・・・・・私も勝手にしますね! ではさよなら!」
隊長「嫌です、聞きません。男さん優しいのは分かりましたから! いかせてください!」
隊長「ならいいです解雇です解雇! 男さんはクビですので口出ししないで!」
隊長「こっち来ないで下さい! 男さんとはもう縁もありませんことですから!」
隊長「・・・えっ、あっきゃあああああああああああ」
隊長(私、崖から落ちてる! バカだバカだ私嫌だ痛い痛い痛い死にたくないです)
隊長「あああああぁああああああああぁぁぁああああぁぁぁああ!!!!!!!!!」
隊長「」
隊長(・・・太陽が真上にある)
隊長(大丈夫、生きてます・・・身体のあちこちがちょっと痛いだけで、あんな高いところから落ちてコレだけだったんですから良かったじゃないですか)
隊長「ここからはひとりで行きます」
隊長「地図、地図・・・どこか行っちゃいました・・・」
隊長(でも、街の方角は分かりますし、きっと大丈夫。着けば分かります)
隊長(鉄砲もあるし、危なくなったら逃げればいいだけです・・・)
隊長「こんな茂った場所歩いてる人間なんていないでしょう、大丈夫です!」
隊長(くくくくく、くままあああ!! 熊なんているんですか!?)
隊長(ああ美味しそう、じゃなくてどうしましょう!?)
隊長(きゃー!! のっそのっそこっちに歩いてきてるー!!)
隊長「私食べても身細で美味しくないです!」
隊長(どどどど、どうしましょう! あ、鉄砲鉄砲!)
隊長「えいっ! って目をつぶってどうするんですか私!」
隊長「・・・しかも弾出てきませんよこれ、あれ・・・? 確か男さん詰めて置いてくれたって・・・」
隊長「弾倉まるまる入ってない・・・」
隊長(もー!! 男さんのウスラトンカチ!!!)
隊長「えっとえっとえっと!!」
隊長(あった、サンドイッチ・・・!)
隊長「こっちのが十分美味いです!! えい!」
隊長「では!! ごきげんよう!」
隊長「はぁ・・・はぁ・・・息が苦しい・・・場所見失っちゃいました」
隊長「弾の出ない銃なんて・・・捨てちゃいます・・・」
隊長「男さんのばか・・・」
隊長(確認しない私はもっとバカですけど・・・)
隊長(ずいぶんと歩いたけどここどこでしょうか・・・見晴らしのいいところに一度あがったほうが・・・)
隊長「・・・あ、道です。これに沿って歩けばきっと街、ですよね・・・?」
隊長「でも出来るだけ小道の脇を歩いていきましょう・・・」
ダァァァァァァァァァン!! ダァァァァァァァァン!!
隊長「ひっ・・・!」
隊長(銃声ですよね! お、男さんが助けに来てくれたんでしょうか?)
隊長(・・・まさかです。さっきクビ宣告したばかりじゃないですか・・・)
隊長(ずいぶん日が落ちてきました・・・逆にこれって夜歩いたほうが見つかりにくいのではないでしょうか?)
隊長(きっとそうです、それまでここで伏せてましょう)
隊長(・・・男さん、ひょっとして向こうに連れ出したかったのでしょうか、弾のない鉄砲も、見つかりやすい昼に歩いたりとか・・・)
隊長(私・・・人を見る目無いんですね。隊長失格もいいところです・・・あはは・・・)
隊長「・・・絶対、泣きません」
隊長「明かりが向こうから見える・・・あそこに向かえばいいんですよね」
隊長「!?」
隊長(車通っていった! 見つかってませんよね?)
隊長(・・・)
隊長(・・・先を急ぎましょう、少し足が痛くなってきました)
隊長「はぁっ・・・はぁっ・・・」
隊長(疲れてないのに心臓ばくばくで息が上がります・・・! 静かにしないといけないのに)
隊長(でもこのまま帰るのはあれですし、仲間が帰ってきたときにすぐ討てるよう準備しておかないと・・・)
隊長「ここで頑張らないとどうするんですか・・・!」
隊長「はぁっ・・・はぁっ・・・!見えました!ここです」
隊長(結構人が歩いてる・・・ヘルメット深く被って彼らと同じ軍服さえ手に入れば紛れて歩けるのに・・・)
隊長「・・・んッ!!」
隊長(足腫れてきてます・・・駄目だ、こんな不自然な状態で紛れ込むなんて無理です)
隊長(目的地まで遠回りして歩いていきますか・・・)
隊長「いッ!!」
隊長(あ、足が!!)
隊長(何人かに気づかれた・・・こっちに来てる逃げないと・・・きついかもしれないです・・・)
隊長(相手は今武装してないんだから。あの時鉄砲を捨てなければ威嚇出来たのに・・・!)
隊長(あはは・・・ここまで頭がパープリンだと笑えます・・・)
隊長(ココの人達に捕まって、あんな淫らな陵辱を受けるくらいなら・・・首を掻っ切って死んでしまった方が・・・)
隊長「お・・・父様、私、最後まで泣きませんから・・・」
隊長(・・・)
隊長「」
隊長「・・・・・・」
隊長「降ろしてください・・・男さん」
隊長「降ろしてください、降ろしてくださいってばんむっ!!」
隊長(いくらなんでも出来すぎじゃないでしょう。敵陣で伏せていて、気を失って気付いたら男さんに背負ってもらっているなんて・・・)
隊長(・・・背中の方に街の明かりが見える・・・助かった・・・)
隊長「じゃなくてですね・・・! 戻してください! 私はあの通路がまだ使えるかどうか見に行かないと駄目なんです」
隊長「・・・嘘です、男さんがこんな短時間であそこまで見にいける訳無いじゃないですか・・・! そんな優しさは欲しくありません・・・! いいから離してください・・・離して・・・ぇっ・・・! 離して・・・!」
隊長「・・・」
隊長(結局なにもしないでここに戻ってきてしまいました)
隊長(往復で二日なんて嘘じゃないですか・・・私を背負って半日でココまで戻ってきた・・・)
隊長(・・・足もグラグラして立てないし、痛いし。あのまま何日も歩き続けてたら壊死してたかもしれません)
隊長「・・・なんですか男さん。今は誰とも話したくありません。どうせ私とあなたしか居ませんけど」
隊長「・・・要りません、食べてください」
隊長「出てってください。今は誰とも話したくないんです、何度も言わせないで下さい」
隊長「・・・わかりました! じゃあ私が出て行きますから! では! 失礼します!」
隊長(・・・お腹空きました)
隊長(それよりも・・・眠い・・・)
隊長(眠りましょう、それがいい)
隊長「・・・心配するフリですよね。窓からこっちでも見てるかと思いました・・・」
隊長「男さんは・・・きっと・・・敵で・・・」
隊長「・・・朝です」
隊長「・・・タオルケットなんて被って寝てましたっけ」
隊長(・・・・・・ん?車の音がします。廃墟なのに、誰か来る人が・・・)
隊長「・・・! あの顔!」
隊長「・・・みなさーん! おかえりなさい!」
「「「・・・・・・」」」
隊長「あっ、男さーん! ほら! やっぱり皆さん帰ってきてくれましたよ!」
隊長「何台も! 全員帰ってきてくれました! コレが信頼です! ほら!」
隊長「え? そんな顔しかめて叫ばなくても!! 車の音で聞こえないです!」
隊長「なんですか!? 聞こえない・・・聞こえないですよ!!」
隊長「おとこさっ、きゃっ。そんな仲間が帰ってきたからって急にハグなんて! え? まさか、そんな訳ないでしょう!」
隊長「きっと車の音で聞き間違えたんですね! 男さん! もう一回言ってください!」
隊長「・・・そんな言葉聞こえませんから!! 仲間として戻ってきてくれたにっ・・・決まってるでしょうっっ!! もう嫌です!! お次は誘拐ですか!? 勝手にしてください!!」
隊長「・・・私のお家に身代金払うお金なんて無いに決まってるでしょう!? バカにバカを言うのも程ほどにして欲しいです!」
隊長「男さんもっ! きっと男さんも私を騙そうとしてるんですね! いいから離してください!! もう嫌なんです! 騙されるのも! 嫌なものを見るのも! わがままだって言われても構いません!」
隊長「私は冷静です。流水よりも冷たいですから! もうここで果てさしてください! どうせ捕まってもいやらしくいたぶられるのでしょう!?」
隊長「・・・もう・・・イヤなの・・・・・・」
隊長「・・・お祈り壇の下のむろを開けてください、鋲の抜けた床がありますからそこを剥がすと昔水路があった地下通路があります・・・古いキリストの教会ですから下には必ず水路があるんです」
隊長「男さん、いままでありがとうございました。どうぞ、もうお帰りになってください。男さんの分だけ最初から銀行に支払っておいてありますから」
隊長「あなたなら無事に抜けられるでしょう。繋がっているのは本家ですので、どうぞジャパンに持ち帰りたいものがあればご自由にどうぞ、咎める者の誰も居ません」
隊長「・・・どうしてですか? もう男さんはクビにしたんですから・・・」
隊長「・・・・・・よく言っていることが分かりません」
隊長「だってもう無理じゃないですか!」
隊長「そういう優しさはいらないと言っているでしょう! 離して! 離してください! あなたが嫌いです! やめてっ! まだ私にツライおもい・・・させた・・・か・・・?」
隊長「っ・・・うぅっ・・・うぅっ・・・・・・」
隊長「・・・そこ、右に入っていったほうが近いです」
隊長「・・・あの・・・重くないですか・・・」
隊長(何も返してくれない・・・言いたい放題で嫌われるのも当たり前ですよね)
隊長(泣いたら、平常を取り戻すって・・・隊長以前に人間として最悪ですよね・・・)
隊長「男さん、その、ごめんなさい今更遅いかもしれないですけど、ずいぶんと悪いことを言ってしまったし。でもその一応・・・その・・・」
隊長「・・・・・・え、後から話したい事・・・ですか?」
隊長(・・・こんなに早くお家に戻ってくるとは思いませんでした)
隊長(自分の部屋ってこんな落ち着くんですね)
隊長「あ、男さん。あの仕掛け理解できました? はい、あの重りを載せて光を漏らさないようにすれば誰も水路から入ってこれません。大丈夫です」
隊長「あ、足ですか? 大丈夫ですよ! もう結構ピンピンしてます!」
隊長(男さんの顔が怖くない・・・嗚呼、話しやすいです・・・)
隊長「って男さんずっと寝てないんですから、一度寝てください。ほら私のベット貸してあげます!」
隊長「話は後からでいいです! 家に戻ってきちゃったんだから仕切りなおしで、おやすみのキスが無いと寝れないですか? 大丈夫なら早くおやすみなさい! 愛用枕はいい感じに柔らかいのでお奨めですよ!」
隊長「・・・男さん眠りました? 寝てますよね? イビキごうごう掻いてますからお休みのまっさなかですよね? あ、すこし目を開いてますよね? ね? 起きてるんでしょう?」
隊長「・・・・・・・・・」
隊長「・・・えへへ」
隊長(男さん、本当にありがとう)
夜
隊長「・・・あ、目が覚めましたか?」
隊長「不肖ながらこの私めがずっと見張ってましたよ。お手伝いさんも解雇してしまっているので、ココには二人しかいないので交代制です」
隊長「さて、晩御飯にしますか? お風呂にしますか?」
隊長「そういうと思ってもう用意してます! ずっと寝てる間男さんイビキと腹のシンフォニーを奏でていましたから」
隊長「・・・犬は緊急食です! 入ってません!」
隊長「そーゆー失礼な事を言うなら私一人で食べちゃいます!」
隊長「男さんたくさん食べますね、育ち盛りって感じです」
隊長「え、まだ身長伸びてるんですか。男さん23歳って言ってましたよね?」
隊長「ちょっと立ってください・・・うわあ、男さんと頭いっこ分大きさ違います・・・」
隊長「あっ・・・っと、楽しくて足が痛いの忘れてました」
隊長「自分の家だからどうも気が抜けてしまいます、これじゃいけませんね」
隊長「・・・いつもの自分らしく・・・ですか?」
隊長「話したかったっていうのは・・・このことですか?」
隊長「…でも私バカですからちょっと気を詰めないとすぐドジするんです」
隊長「結局あの町の隠れ通路にだって行けませんでした・・・」
隊長「・・・え・・・・・・?」
隊長「行った事無いですよね? 何でそんな詳しく知ってるんですか?」
隊長「嘘ですよね? え、だって短時間であそこまで行ける訳・・・」
隊長「・・・数日前、街を偵察しに行ってたって・・・」
隊長「じゃあ教えてくださいよ! 無駄骨ならぬ無駄足じゃないですか!」
隊長「もー! 男さん優しいけど、時々やってることの意味が分かりません!」
隊長「え、私に質問・・・? 弾の入っていない鉄砲は捨てるべきか、否か? えっと、捨てたら駄目です・・・だって威嚇に使えますし」
隊長「敵と遭遇したとき、真っ先に敵に鉄砲を撃つべきか、否か? えっと、私鉄砲撃つ時、目をつぶるのできっと当たらないです・・・それに大きな音が鳴るので・・・こっそり隠れたほうが・・・」
隊長「相手の陣手前で怪我をした時は・・・えっと・・・」
隊長(私の・・・訓練だったんですか・・・)
隊長(確かに・・・経験しないと分からないことした・・・)
隊長「え・・・えっと、ひとつ質問いいですか!」
隊長「クマに出遭った後すぐ銃声が聞こえたんですけど・・・」
隊長「・・・やっぱり男さんでしたか」
隊長(クマに追いかけられそうになってる所、囮になってくれたんだ・・・)
隊長「・・・えへへ、やっぱり私、軍人さんには向いてないようです、だって男さんがずっと後ろに居たって一度も気付きませんでしたから・・・」
隊長「い、いつもなら10メートル以内にいればすぐに匂いで分かるんですけどね!」
隊長「・・・はい、そうです。向いてなくても、これは、私個人が、解決しないといけない事ですから」
隊長「・・・きっと一人で行っていたら無様な結果に終っていました」
隊長「及第点…ですか? それだけでも嬉しいですよ・・・」
隊長「もー、男さん心細かったんですから近くに居たら声掛けてくださいよー!」
隊長(・・・でも冷静じゃなかったから、きっと男さんの言葉なんてそっちのけでした・・・)
隊長(感謝してもしきれません・・・)
隊長「・・・あれ、えと・・・ちょっと待ってくださいシンキングターイム!」
隊長「・・・ずっと後ろ付いて来てるなら男さんも崖から落ちてきたって事です・・・よね?」
隊長「あそこほとんど斜面まっすぐですよ!? ちょっと身体見せてください!」
隊長「お、お断りします! 妹の見慣れていますから、だ、大丈夫なはず! お風呂! そうだお風呂一緒に入りましょう! その予行訓練ということで今脱いでください!」
隊長「えい!」
隊長(・・・・・・)
隊長「・・・お風呂じゃなくて後で身体拭いてあげます。はい、ベットに行きますよ」
隊長(男さん・・・あちこち生傷だらけじゃないですか・・・無茶しすぎです・・・)
隊長「男さん、失礼します」
隊長(私の部屋でも、今は男さんに貸してるんだからきちんとそれくらい言わないと)
隊長「え、えっと。何かして欲しいことありますか・・・?」
隊長「そ、そんな! 今ジャパンに帰られても困ります!」
隊長「って言いたくても私は言えないです・・・望まれるなら、準備しますよ」
隊長「でも、ホント迷惑にならないのならですけれど、もう少しお付き合いしていただけたら嬉しかったです・・・感謝してもしきれません、どうぞお好きな事を申し上げてください」
隊長「・・・冗談ですか? えっと・・・からか・・・った・・・?」
隊長「男さん意地悪です・・・許してあげません・・・」
隊長「・・・そういえばそうですね『一心同体』でした・・・男さんと私は」
隊長「この状況でいつもらしく振舞うなんて無理ですよ」
隊長「非常事態で人間らしさを保つには自分らしさを見失わないこと・・・ですか・・・」
隊長「・・・男さん、きっと学校で学級委員長に任命されて、嫌々ながらも受けちゃうタイプです・・・・・・」
隊長「わかりました、努力します」
隊長「・・・えっと、急にハイテンションに戻るのもアレなのでカウントダウンして貰ってもいいですか・・・?」
隊長「えっ、ちょっ! 三秒前から始めるのはハードル高いです! せめて10秒は欲しいところです!」
隊長(いつもの私・・・ですか・・・)
隊長(ぼんやりする事が好きで、ひなたぼっことか大好きで。運動もとても好きで、その後ぐっすり眠るのはもっと好きで、目が覚めたら晩御飯で・・・みんなで美味しいものを食べるのが大好きで・・・)
隊長(・・・お父様・・・お母様・・・)
隊長「・・・おにーちゃん」
隊長「・・・あっ、泣いてなんかないです! 気のせいです!」
隊長「もうちょっとベット詰めてください! 私はいつものように自分のベットで寝ることにします!」
隊長「・・・あの嫌ならお父様のところで寝てきますから・・・・・・言ってください」
隊長「・・・しょ、しょうがありません! 添い寝してあげるとしましょう!」
隊長「おやすみなさい、男さん」
隊長(・・・・・・)
隊長「お、男さーん。起きていらしたら至急背中後ろに居る私まで連絡おねがーしまーす・・・」
隊長「そ、そうですよね。さっきまで男さん寝てたんだからすぐ眠る訳無いですよね」
隊長「で、では漫画でも読み聞かせましょうか! 妹はとても喜ぶんですよ! フルーツバスケットとか! 愛してるぜベイベとか! バカボンドの効果音担当はお母様です!」
隊長「・・・じゃあちょっとお話しましょう。こうやって男さんと近くで話すの、結構好きです・・・」
隊長「・・・犬と同じくらい」
隊長「ああっ! 食べちゃいませんからベットから逃げないで下さい!!」
隊長「いつもの私らしくしちゃいますよ? いいんですか? 逃げないで下さいよ?」
隊長「・・・えいっ」
隊長「こんな風に男さんの背中に抱きついてばかりでしたよね、ここのところ! ずっと背負われてばっかりでした」
隊長「自分らしくですから! 長女は根本甘えん坊なんですっ!」
隊長「・・・一応、長女ですけどね、実はおにいちゃんが居たんです」
隊長「優しい人でした。男さんみたいで、初恋相手です」
隊長「一家相伝の血を受け継いでやっぱりお人よしで・・・何年も前の治安が悪化した際に誘拐されて、そのまま行方不明になっちゃいました」
隊長「漫画みたいに実の兄が敵だった! とか、そんなんでもいいです・・・私は生きてさえ居てくれれば嬉しいな、って」
隊長「兄妹なのに、お兄ちゃんのこと大好きでした。まだ小さかったのもありますけどね、恋してました」
隊長「喜んだり、恥ずかしくなると私のオデコをベチベチ叩くんです。親の仇という程ペチペチされました」
隊長「アレ・・・やっぱりそこまで優しく無かったかもしれないです・・・美化って恐ろしいですね・・・」
隊長「でも男さんそういう所。おにいちゃんとソックリです、クリンツです・・・」
隊長「あなたにはおにいちゃんの加護が付いています、きっと幸せになれますよ」
隊長「私眠くなってきました・・・ちょっと眠ります、男さんも眠って構いませんよ・・・?」
隊長「大丈夫です・・・合図が聞こえました・・・お手伝いさん達が家の明かりを見て、家に戻ってきてくれたみたいです・・・安心して眠れますね・・・」
隊長「今日一日、お背中お借りします・・・今度こそお休みなさい・・・」
隊長「ふぁ・・・朝ですね・・・」
隊長(男さん、まだ眠ってますね・・・悪戯したいですけど、後が怖いのでやめておきましょう)
隊長「まず顔を洗って・・・あ、おばちゃん、おはようございます。朝ごはんですか? もちろん頂きます」
隊長「え? 昨晩はお楽しみでしたね? んん? ・・・顔洗ってきますね?」
隊長「・・・・・・え?」
隊長「・・・あぁああぁぁぁぁああああ!! おばちゃん! そういう関係じゃないですから!! ちょっと皆さんもニヤニヤしないで下さい! もー!!」
隊長「もー、そうやってからかうの止めてください。朝から大声出しちゃったじゃないですかっ」
隊長「ええ、平気です。足を少しだけ怪我してしまいましたけど、もうずいぶんと良くなりました」
隊長「・・・そ、それですね。皆さんにお伝えしたい事があるのですが」
隊長「実は・・・えっと騙されちゃって・・・お金が全部無くなってしまいました」
隊長「このお屋敷を売り払おうと思います・・・自分勝手ですが決めました」
隊長「手続きのお手伝いをしてください。ええ、ええ」
隊長「・・・え、だってお金が無いとですよ? 人を雇えませんし・・・」
隊長「・・・これ町の人からですか・・・?」
隊長「志願なんて・・・私兵団って言っても私個人の恨みですよ? 皆さんを巻き込むなんて持ってのほかです!!」
隊長「英雄なんかじゃないんです! 誰かに押し付けられて嫌々やってる訳じゃありません!!」
隊長「私の知っている人が死ぬところなんて・・・みたくないです! 血で血を洗うなんて一生終らない掃除ですから・・・!」
隊長「・・・男さん、起きちゃいましたか」
隊長「・・・男さんもこの人達に何か言ってあげてください! この人達死にに行こうとしてるんですよ!」
隊長「・・・言ってる道理は理解できても、納得したくないです・・・」
隊長「見知った顔と共に戦うのは、出来たら・・・」
隊長「・・・私たちの知らないところで誰かから恨みを買うんですよ?」
隊長「いつか、その怨恨は自分たちに襲い掛かってきます。多人数で背負う程それは膨らんで・・・」
隊長「・・・そうだと分かっていても戦うんですか?」
隊長「・・・・・・」
隊長(空回りしていたのが、何だか丸見えで恥ずかしくなってきました)
隊長「・・・分かりました。では皆さんにお伝えください。午後に、広場で」
隊長「私は、男さんと作戦を立てます! 男さん! 部屋へ!」
隊長「・・・ふう」
隊長「おおおお男さぁーん!! どどどどうしますしょう!! カッコつけたのはいいですけど!! 戻れなくなっちゃいました!!」
隊長「いや、戻る気は更々無いんですけど・・・もぉー!って感じです!」
隊長「・・・心強いですね、ほんと。はいっ、この街の人はみんないい人ですよ」
隊長「皆、こんな私でも頼りにされてるんだ・・・」
用事が出来た、七時ぐらいに戻ってこれると思うから
それまで保守していただける方お願いしm
隊長「・・・よし! 男さん! 出来るだけ被害の少ないように考えましょう!」
隊長「・・・え? 相殺が一番いいってどういうことですか・・・?」
隊長「それって・・・全員死ね・・・って」
隊長「この冗談は、ちょっと笑えないです・・・男さん、そういうのは止めてください」
隊長「・・・・・・そういう意味ですか」
隊長「私もそこまでバカじゃありません・・・確かにそれは皆さんの意見が必要ですね」
隊長「正義も悪も表裏一体なんですね・・・」
午後の広場
隊長「こんにちわ、皆さんの気持ちを聞きました。一家の長女です」
隊長「この町は数年、人々の悪意に晒されてきました・・・とても悲しいことです」
隊長「立ち上がるときは今とは言えません。言える立場ではないからです」
隊長「でも・・・きっとこのまま今まで通り暮らしていけば目先すら見ずとも結果はお分かりになると思います」
隊長「私一族の力ではどうすることも出来ません。どうか皆さんの力もお借りしたいと思います」
隊長「私にとっては復讐です。他の方々にとっても同じだと思われます」
隊長「それを行ってしまえば悪も正義も関係ありません。ただ自分の利益を勝ち取るために戦うのです」
隊長「私は・・・私の意見ですけど、一度持った大きな力や強力な理念の集合はすべて無くならないといけないと考えています。全てがなくなってこそそこに平定があると思うのです」
隊長「皆さん。もし、全てを失くしてまでも争わなければいけないと思うのでしたら。賛同してください・・・これは街の皆さんが納得していただかないと駄目なんです! お願いします! 意見を聞かせてください!!」
隊長「・・・皆さん。ありがとうございます」
隊長「憎いものを滅ぼして、私たちも滅びましょう――」
隊長「ではっ!! ここに軍結成を宣言します!!!」
隊長「男さん・・・皆さん賛成してくれました。私たちの決意は信頼と呼べるほどに固いです」
隊長「手引きをお願いしてもらってよろしいですか・・・ええ、はい」
隊長「最後までお願いしますね! 男さん!」
終わり
二ヶ月後
隊長「みなさーん! 準備はよろしいですか?」
隊長「えー、ではこの通り、終戦並びに戦勝と奇跡的な微傷を祝ってっ、乾杯ですっ!!」
隊長「・・・男さんどうしたんですか? そんな険しい顔をして、美味しいものがいっぱいありますよ! 男さんの大好きなバナナとかフルーツもたくさんあります!!」
隊長「いいんですよ! みんなで決めたことですから、誰もが納得しています」
隊長「ちょっと寂しいですけどね・・・でも仕方ないです。再び悔恨極めた争いが起きないようにするための対策ですから」
隊長「・・・あそこにあった町も、ひょっとすれば・・・ううん、なんでもないです」
隊長「ではっ! 盛り上がりも熱狂してきて脱ぎ始めるフーリガンも出てらっしゃいましたので、そろそろお開きにしましょう」
隊長「その前に、ですね・・・えっと・・・」
隊長(・・・・・・よし)
隊長「最後にひとつ。皆さんも知っていることと思われますが」
隊長「・・・日付を跨ぎましたら。この街の歴史を止めましょう。皆さん街から出て行ってください!」
隊長「ただ! 忘れて欲しくないのは捨てたのではありません! これは争いの代価です!」
隊長「今回は町をあげての戦争でした。きっと相手国だった人間も少なからず残っています、彼らにとって私たちは『街の人間を殺した歴史のある人間』であり、やがてまた力を持てば恨み返しに来ることでしょう」
隊長「・・・皆さん、各自に散ってください。私の家で売れるものは全てお金にしました。どうぞ引越しのお金が無い方は申し付けてください」
隊長「今回の事は誇ってはいけません。ただ、忘れないで下さい・・・」
隊長「最後に・・・みなさんと同じ町で過ごせて私は幸せです!」
翌日
隊長「では、ええ。きっとまたどこか出遭えますように。どうか祝福を」
隊長「彼らで最後ですね」
隊長「え? 私ですか・・・?」
隊長「・・・・・あ゛あ゛あ゛どどどうしましょう!! 男さん!! 私皆さんのことばっかり考えていて一文無しなの忘れてました!!」
隊長「こうなったら、どこか郊外で狩り生活をするしかないです・・・およよ・・・」
隊長「・・・毎日犬鍋・・・」
隊長「・・・・・・べ、別に今よだれなんて垂らしませんでしたよ! バカにバカを言うのも程ほどにしてください!!」
隊長「・・・・・・!」
隊長「・・・えへへ、実はちょっとだけ男さんにそう言って貰うのを狙って、一文無しになってたりして」
隊長「・・・本気にしちゃってもいいですか?」
隊長「・・・えっと! そそそ、そういえば一心同体が離れるのもおかしいですし、最後までお願いしますって言ってますから私!」
隊長「だからっ! だからっ!」
隊長「・・・もう知りません! 私、男さんに勝手に付いて行っちゃいます! おでこ叩かないでください!! おでこ権利委員会に訴えますよ!!」
隊長「・・・キメ台詞が思いつきません!」
隊長(えっとえっとえっと・・・)
隊長「えーと、えーと、お、男さん!」
隊長「・・・これからは隊長じゃなくて、女って呼んでくださいね!」
今度こそ終わり
って事でほんとに終わり
読んでいただきどうもでした
何か感想あれば書いてってください
今後の参考にします
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:22:55.87:MsPZyBRm0読んでいただきどうもでした
何か感想あれば書いてってください
今後の参考にします
おつかれさま。
昨日から読んでたけど久しぶりに好みのSSだった
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:26:42.01:0p1BE9y80昨日から読んでたけど久しぶりに好みのSSだった
一貫して隊長目線で話が進んでいくってのが斬新で面白かった。
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:30:55.41:bI01cX/r0完全一人称物語面白かった
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:31:19.99:Z8V7Pg860隊長って半島の人なの?
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:37:10.21:boP9xf5g0>>142
んにゃ、アルバニアとか町の治安が悪いヨーロッパ諸国を舞台にして書いてるってことで
ホントは日本が南北分裂→北海道がワヤな状態→たくさんの移民→それから半世紀くらい経った北海道の出来事
って感じの何かを組み込もうとか考えたけど、今思えば入れないほうが個人で想像できて面白かったと思ってる
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:51:58.46:0p1BE9y80んにゃ、アルバニアとか町の治安が悪いヨーロッパ諸国を舞台にして書いてるってことで
ホントは日本が南北分裂→北海道がワヤな状態→たくさんの移民→それから半世紀くらい経った北海道の出来事
って感じの何かを組み込もうとか考えたけど、今思えば入れないほうが個人で想像できて面白かったと思ってる
言うの忘れてた、お疲れ様。
あと質問、男は凄腕の傭兵だったの? それとも誘拐されたお兄ちゃん?
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:55:39.22:boP9xf5g0あと質問、男は凄腕の傭兵だったの? それとも誘拐されたお兄ちゃん?
>>145
想像にお任せ! って投げ捨ててみる
後誘拐されたお兄ちゃんではないよ
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 20:58:39.41:boP9xf5g0想像にお任せ! って投げ捨ててみる
後誘拐されたお兄ちゃんではないよ
ではホントにお疲れ様でした
ひょっとしたら次回も同じジャンルで書くかもしれません
隊長がジャパンに来て男とのんびり生活するところ書きたいしね。
では!
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/09(日) 22:07:27.55:BtJ39sFe0ひょっとしたら次回も同じジャンルで書くかもしれません
隊長がジャパンに来て男とのんびり生活するところ書きたいしね。
では!
なぜか男がゴルゴ13にしか想像できない
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おい