シャア「まきますか? まきませんか?」 前編
シャア「まきますか? まきませんか?」 後編


375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:21:08.61:b7BBr7pCO

ピンポーン!

セイラ「ハーイ」タタタッ

ガチャ

セイラ「! ハマーンさん!」

ハマーン「久しぶりだな。アルテイシア」

セイラ「どうしたんですか今日は?」

ハマーン「シャアに用があってな。シャアはいるか?」

セイラ「兄さんならリビングにいるわ。兄さーん」

 
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:23:44.57:b7BBr7pCO

シャア「ん? 何だアルテイシアー?」

セイラ「ハマーンさんが家に来てるわよー」

シャア「!?」

ハマーン「邪魔するぞ。シャア」

シャア「ハマーン! 何故家に来た!」

ハマーン「今日は貴様と勉強がしたい気分になってな」

シャア「連絡くらいよこせ!」

ハマーン「サプライズだ」

シャア(まずい! これはまずいぞ!)

ハマーン「シャア、早速貴様の部屋で勉強をするぞ」

 
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:28:20.43:b7BBr7pCO

シャア「待て、ハマーン! 私は今部屋が散らかってるのだ!」

ハマーン「それなら私が部屋に入ってからでも掃除が出来るだろう?」

シャア「それでは駄目なのだ!」

ハマーン「何だ? まさか、貴様のあの破廉恥なフィギュアの事か? そんな物とうに見慣れてる。何を今更」

シャア「黙れ! 私が部屋に入っていいと言うまで来るな!」

ハマーン「何だと? 何をそんなに焦っているのだ貴様は?」

シャア(アルテイシア!)チラッ

セイラ「そ、そうだハマーンさん。わざわざ来て下さったんだし、ウーロン茶でも出しますよ」

ハマーン「そうか。すまないな」

 
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:34:45.38:b7BBr7pCO

シャア「とにかく、部屋には勝手に上がってくるな」タタタッ

ハマーン「……怪しい」

ダンダンダンダンダン! ガチャ!

シャア「真紅!」

真紅「どうしたのよそんなに慌てて? 今私はKガンダムの塗装で忙しいんだけど」

シャア「鞄の中に隠れろ!」

真紅「どうして?」

シャア「私の同級生の女が家に来たんだ。バレる前に早く隠れろ!」

真紅「……わかったわ。でも、もしアルテイシアの様に話のわかる人だったら私の事言っても良いんじゃないの?」

シャア「あの女はそれで済むような女ではないのだよ!」

ハマーン「シャア、貴様、何を隠している?」ダンダン

シャア「!? 勝手に上がって来ただと!? ええい! 真紅、早く鞄の中に入れ!」

 
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:38:07.61:b7BBr7pCO

ガチャ

ハマーン「おい、シャア」

シャア「ハマーン、勝手に入って来るなと言っただろう」

ハマーン「貴様が余りにも怪しいからだ。ん? 何だその鞄は?」

シャア「ああ、これは買ったのだよ。もし旅行に行く時に必要だと思ってな」

ハマーン「買った? 随分と高そうな鞄に見えるが」

シャア「ああ、これは見た目だけでそんな良い素材は使っていないのだよ」

ハマーン「これが? だが私から見たらこの鞄はかなり高そうに見えるのだが」

シャア「さすが金持ちは言う事が違うな。だが最近の物は金持ちをも騙すような技術で本物か偽物かもわからない様に作られているだろ?」

ハマーン「……だとしても何故金色の薔薇の彫金が施されている鞄なのだ? 貴様、こんな趣味の物集めてたか?」

シャア「ただの気まぐれさ。まあマシュマーには似合いそうだがな」

 
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:41:54.78:b7BBr7pCO

シャア「それよりもハマーン、勉強をするのだろ?」

ハマーン「ああ。……貴様、プラモを作ってたのか?」

シャア「そうだ。それでさっきしばらく休んでたのだよ。そしたら君がやって来たからな。プラモをどけなければいけなくなったではないか」

ハマーン「なら何故あの時そう言わなかった。待ってやったというのに」

シャア「つい動揺してしまったのだよ」

ハマーン「……シャア、貴様、ガンダムを作ってたのか?」

シャア「そうだが」

ハマーン「貴様はガンダムを作る様な人間だったか? ザクやササビーの様なタイプを作る様な男だと思ったんだがな」

シャア「私だってガンダムを作りたい時もあるさ。私専用のガンダムがあるのは君も知っているだろう?」

ハマーン「そうだが」ジッー

シャア「ハマーン、プラモを見てる中悪いがそれをどける。勉強するぞ」

 
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:46:50.74:b7BBr7pCO

ハマーン「……シャア、さっき貴様は『しばらく休んでた』と言ったな?」

シャア「そうだ」

ハマーン「どのくらい休んでた?」

シャア「一時間くらいだな」

ハマーン「……貴様、嘘をついてるな」

シャア「!? 何を根拠に?」

ハマーン「このガンダム、素人目の私から見ても塗装されている部分がまだ渇き切ってない。匂いもまだキツイ」

ハマーン「まるでさっき終えたかの様な状態だ。シャア、どういう事だ!」

シャア「こ、これはだな、実はさっきアルテイシアに少しやらせたのだ」

ハマーン「彼女にそんな技術はない筈。それに、彼女からは塗料の匂いが全くしなかったぞ!」

シャア「だ、だからだな」キラン

ハマーン「!! シャア、その指輪は何だ?」

 
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 14:52:59.20:b7BBr7pCO

シャア「ん? ……!!!!!!!」

シャア(しまった! 私とした事が包帯を外してる事を忘れていた!)

ハマーン「何だその指輪は!!」

シャア「こ、これはだな。ファッションだ。どうだ、似合うと思わないか?」

ハマーン「貴様、薬指は怪我をしてた筈。その指輪は……! そうか、アムロ・レイも怪我をしてたわけではなく本当はその指輪を隠すためか」

シャア「ハマーン、そうではない」

ハマーン「貴様ら、その歳で、男同士なのに婚約してたのか!!」

シャア「なぜそうなる!!」

真紅「もう隠すだけ無駄だわ。シャア」パカッ

シャア「真紅!」

ハマーン「!?」

真紅「にゅ。私ぷちこ」

 
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:02:46.25:b7BBr7pCO

シャア「真紅、鞄の中に入ってろと言ったではないか」

真紅「時間の問題よ。それよりもシャア、お父様が造ってくれた鞄を安物扱いしないでちょうだい。お父様が手抜きするはずがないじゃない」

シャア「ごまかす為だ。仕方がないだろ」

ハマーン「な、な、何なのだ貴様はーーーーー!? なぜ人形が喋ってる!?」

真紅「はじめまして、私の名前は真紅。誇り高きローゼンメイデン第5ドールよ」

ハマーン「ろ、ローゼンメイデン? 貴様、シャアとどういう関係だ!!!」

真紅「シャア? シャアは私のミーディアム。下僕よ」

 
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:07:04.01:b7BBr7pCO

ハマーン「下僕だとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」

ほわほわほわほわほわ~ん

ヒヒーン!

真紅「もっと速く走りなさい! シャア!」
シャア「ブヒッ!」

真紅「シャア、貴方は豚であり馬であり犬であるのよ。そんな事で私の下僕が務まると思う?」

シャア「ブヒッ! ブヒヒヒヒ! ブヒン!」ブンブン

真紅「わかってるじゃない。なら、もっと速く走るのよ。ハイヤー!」パシン

シャア「ブッヒッヒーーーーン!!!!」

パッカラパッカラ、パッカラパッカラ!

シャア「ブヒヒッヒン! ブヒヒッヒン!」

真紅「走れー走れーシャア・アズナブル
追いつけ追いこせ引っこぬけ!」

 
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:09:37.54:b7BBr7pCO

パリィン!

真紅「アルテイシア、この紅茶凄くマズイのだわ」

セイラ「ご、ごめんなさい」

真紅「何度言わせればわかるの!」パシィン

セイラ「アァウ!」

真紅「本当に貴女は役立たずね。さすがシャアの妹ね」

セイラ「ごめんなさい、ごめんなさい」ポロポロ

真紅「泣けば許されると思うの?」パシィン

セイラ「キャア!」

 
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:14:10.71:b7BBr7pCO

真紅「シャア、私の靴を脱がして」

シャア「ワン!」スッ

バチン!

シャア「キャヒン!?」

真紅「誰が手を使えと言った? 口だけを使いなさい」

シャア「クゥ~ン」パクッ

ズルッ、ズルッ

真紅「次は靴下よ」

シャア「ブヒュワン!」パクッ

ムキムキ、ムキムキ

真紅「豚で馬で犬の貴方にしては上出来ね」

 
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:17:29.50:b7BBr7pCO

真紅「シャア、私の足を舐めなさい」

シャア「ブヒュ~ン」ペロペロ

真紅「もっとしっかり舐めるのよ!」

シャア「ワンワン!」ペロペロペロペロ!

真紅「上手じゃない。私の足を舐めてる気分はどう?」

シャア「幸せだク~ン」ペロペロ

ゲシッ!

シャア「キャイン!?」

真紅「誰が喋って良いって言った?」グリグリ

シャア「ご、ごめんなさいだワン」

真紅「喋らない!」グリグリグリグリ

シャア「ブ、ブヒーーーーン!!!!!」

 
395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:18:51.28:lzpiCy0L0
ハマーンさん妄想し過ぎwwww

 
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:21:06.72:b7BBr7pCO

真紅「シャア、私を乗せてあの崖を登りなさい」

シャア「ブヒン!? ワンワンヒヒン!」

真紅「何? 無理だって? 貴方殺されたいの?」

シャア「キャブ~ン」ブンブン

真紅「なら早く登りなさい!」

シャア「ブヒワンワーーーン!!!」

ガシッ、ガシッ

シャア「クゥ~ン」

真紅「ほら、もっと気合いを入れなさい」

真紅「見なさい。もうすぐ頂上よ。諦めない」

シャア「ヒヒーン!」

 
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:23:32.69:b7BBr7pCO

ズルッ、ガラッ!

シャア・真紅「!?」

ズルルル

真紅「キャアアアアアアアアアア!?」

ガシッ、クンッ!

真紅「……生きてる?」

シャア「ブヒュ!」

真紅「シャア、危ないじゃない! 私を殺すつもり?」ポカポカ

シャア「キャンキャン! ヒヒワン!」

真紅「もう、再開するのだわ」

シャア「ワンワン!」

 
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:26:37.55:b7BBr7pCO

ガシッ、ガシッ、ムクッ

真紅「頂上に着いたのだわ」

シャア「ブヒヒンワンワン!」

セイラ「真紅さーん、兄さーん」タタタッ

真紅「アルテイシア、来てたのね」

セイラ「真紅さん、これ、紅茶です」スッ

真紅「ありがとう」ゴクッ

真紅「……」

セイラ「あの、お味は……」

真紅「上出来よ。よく頑張ったわね。アルテイシア」
セイラ「う、嬉しい!」ポロポロ

真紅「シャア、貴方も頑張ったわね。崖を登るなんて普通の人には出来ないわ」

シャア「ブヒンワン!」

 
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:32:07.68:b7BBr7pCO

真紅「二人共、立派な下僕になったわね。おいで、抱きしめてあげるわ」

セイラ「真紅さーーーん!」

シャア「クゥ~~~~~ン!」

真紅「よしよし」

真紅「見よ! 東方は赤く燃えているのだわ!」

真紅「二人共、私についてきなさい。走るわよ!」

セイラ「はい!」

シャア「ブヒヒヒンヒンヒヒンワンワンワーーーーン!!!!!!!!!」

――

ハマーン「ふざけるなああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

シャア「ハマーン、妄想が長すぎるぞ!」

 
401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:34:48.37:/g86LE4d0
よかった・・・
妄想でこのスレが終わらなくてよかったwwwww

 
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:35:58.12:b7BBr7pCO

ハマーン「ええい! 貴様、シャアから離れろ! シャアは私の物だ!」グイッ

真紅「何を言ってるの? シャアは私の物よ。貴女の物ではないわ」グイッ

シャア「ま、待て、二人共。引っ張るな」

ハマーン「人形風情がしゃしゃり出るな」ギュー

真紅「シャアは私と契約してるのよ。そっちこそしゃしゃり出ないで」ギュー

ハマーン「契約だと? なら尚更シャアは私の物だ」ギュー

真紅「意味がわからないのだわ」ギュー

シャア「ぬおおおおおおおおお!!!!!!! やめろ二人共! 私の腕はジオングの様に離れないのだぞ! 痛い! 痛むぞ!」

 
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 15:57:23.28:b7BBr7pCO

ハマーン・真紅「くっ」パッ

シャア「ゼエ、ゼエ、危うく腕がちぎれるところだった」

ハマーン「おい、真紅と言ったな」

真紅「そうよ」

ハマーン「シャアは、シャアは貴様には渡さん!」

真紅「何か勘違いしてるみたいだけど貴女の様な人間は何か腹立たしくなるのだわ」

真紅「シャアは私の下僕、貴女の好きにはさせない」

真紅・ハマーン「フン!」

シャア(何故私はこんな目に合わなければいけないのだ?)

 
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 16:00:37.92:b7BBr7pCO

そして、数日が経過し…

キーーーン

翠星石(鞄で飛行中)「ここら辺に蒼星石が住んでいるんですよね」

蒼星石「オーイ、翠星石」

翠星石「あっ、いたです」

シュタ

翠星石「久しぶりですぅ」

蒼星石「来てくれてありがとう。翠星石」

翠星石「妹が困ってるんです。行かないわけないじゃないですか」

 
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 16:04:11.96:b7BBr7pCO

翠星石「そういえば蒼星石のマスターの親はドールの事知ってるんですか?」

蒼星石「大丈夫。問題ないよ」

翠星石「それじゃあ早く家に入るですぅ」

蒼星石「待って、その前にもう一人来るんだ」

翠星石「誰です?」

蒼星石「真紅だよ」

キーーーン

蒼星石「来たね」

シュタ

真紅「久しぶり。蒼星石」

 
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 16:07:28.07:b7BBr7pCO

蒼星石「久しぶりだね。真紅」

翠星石「真紅、久しぶりですぅ!」

真紅「翠星石も久しぶりね。この世界では初めて貴女に会うわね」

翠星石「そうですね。でも、どうして真紅も呼んだんです?」

蒼星石「彼女は『経験者』だからだよ。それに、また来るって約束してくれたしね」

翠星石「なるほど」

真紅「では入りましょう」

 
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 16:12:22.48:b7BBr7pCO

ガチャ

ヒルダ「あら、蒼星石ちゃん、この子達はもしかして姉妹?」

蒼星石「そうだよ、彼女達は僕の姉妹だよ」

翠星石「翠星石ですぅ!」ペコリ

真紅「はじめまして、真紅です」ペコリ

ヒルダ「こんにちは」

翠星石「いつも妹がお世話になってるです」

ヒルダ「(蒼星石ちゃん、この子の妹なのね)そんな事ないわ。むしろ私の方が助けられてるくらいよ」

ヒルダ「何かお菓子を出さなきゃいけないわね」

翠星石「大丈夫です。その必要はないですよ」

真紅「私達は二階に用がありますから」

 
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 16:17:58.24:b7BBr7pCO

ヒルダ「二階? カミーユの所?」

蒼星石「うん。それと翠星石は今日泊めたいんだけど、お母さん、泊めても良い?」

ヒルダ「ええ、良いわよ。主人も今日は帰って来ないし」

蒼星石「ありがとうお母さん。それじゃあ僕らは二階に行ってるね」

テクテクテク

真紅「優しそうなお母さんね」

蒼星石「うん。本当に良いお母さんだよ」

翠星石「でもちょっと痩せこけてませんでしたか?」

蒼星石「最近疲れてるからね」

翠星石「まったく、親不孝な息子ですね」

 
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 16:22:52.64:b7BBr7pCO

蒼星石「それだけじゃない。マスターのお父さんは仕事を言い訳にしてマスターに構ってくれないし、マスターが引きこもったのは全部お母さんのせいにしてるんだ」

真紅「酷いわね。それ、父親にだって責任はあるかもしれないのよ」

蒼星石「さらにだよ。お父さんはお母さんが反論したら、暴力で押さえ付けるんだよ。まるで自分が正しいかのようにね」

翠星石「最低な父親ですぅ!! 大黒柱の資格もねえですよ!!! そんなクズ人間!!!! 翠星石のマスターの家庭とは大違いですぅ!!!!!」

蒼星石「お母さんが可哀相だよ。出来るだけ負担を軽くするためにもマスターを早く学校に行かせなくちゃ」

真紅「そんな事話してる間に二階に着いたわね」

 
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 16:33:20.06:b7BBr7pCO

蒼星石「マスター、入っていい?」コンコン

カミーユ「ああ」

ガチャ

カミーユ「! お前らは」

真紅「久しぶりね、カミーユ。約束通り来たわよ」

翠星石「nのフィールド以来ですね」

カミーユ「そうだな。久しぶりだな」

真紅(? 態度が余り悪くない?)

蒼星石「マスター、もうわかるよね」

カミーユ「ああ。説得しに来たんだろ?」

真紅「話が早いじゃない。では私と話し合いましょう」

 
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 16:38:28.43:b7BBr7pCO

ポスン

真紅(机の椅子に座ってる)「ねえカミーユ、今日の気分はどう?」

カミーユ「まあまあかな」

真紅「ご飯は食べた?」

カミーユ「ああ」

真紅「学校に行く勇気はある?」

カミーユ「……まだ」

真紅「そう。でも少しずつで良いわ。頑張りましょう」

カミーユ「……わかった」

 
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 16:45:43.97:b7BBr7pCO

真紅「カミーユ、貴方、どうして学校に行かなくなったの?」

カミーユ「蒼星石から聞かなかったか? 名前が理由で虐められたからだよ」

真紅「カミーユ、辛いかもしれないけど私に虐められたきっかけを教えて」

カミーユ「だから名前だってば」

真紅「誰が、何時、どんなやり方でなのか詳しい事を聞かせて。私、蒼星石からはそこまで聞いてないわ」

カミーユ「……」ガタガタ

真紅「大丈夫。落ち着いて」

カミーユ「ヒュー…ヒュー…」ガタガタ

蒼星石(マスター……)

真紅「ちょっと強引過ぎたわね。ごめんなさい。カミーユ、深呼吸して心を落ち着かせましょう」

 
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 16:53:09.07:b7BBr7pCO

カミーユ「スッーハッースッーハッー……」

真紅「落ち着いた?」

カミーユ「……」コクッ

真紅「話せる?」

カミーユ「……」コクッ

真紅「それじゃあ私に話して」

カミーユ「……あれは俺が入学して一週間くらい経ってからの事だった」

カミーユ「自分で言うのもアレだけど、俺は内気で友達が作るのが苦手で、まだ友達がいなかったんだ。だから俺は『一人』だった」

カミーユ「でも、まだ隣のクラスのファや先輩達がいたから昼間はお弁当を食べたり、帰りは一緒に帰ったりしてたから、まだ『独り』じゃなかったよ」

カミーユ「けど、ある時、同級生の一人が馬鹿にしたんだ。『お前の名前、女みたいだな』って」

 
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 17:18:10.48:b7BBr7pCO

カミーユ「その時俺は頭に血が上ってそいつを殴ってしまったんだ」

カミーユ「それがきっかけだった。そいつは不良学生で、そいつは自分の仲間や先輩に殴った事を言ったんだ」

カミーユ「次の日から、俺はその不良達に虐められる様になった。酷かったよ。
毎日、毎日、痣が目立たない程度に殴られたり蹴られたり、全裸にされたり、
お金を取られたり、『カミーユちゃ~ん、カミーユちゃ~ん』って馬鹿にされたり、『君が使うのは女子トイレでしょ~』って無理矢理女子トイレに連れてかれたりした」

カミーユ「そして虐めてくるのは不良だけじゃなかった。周りのクラスメートも俺を虐めるようになった。机に落書き。
ノートは破かれ、教科書も使えなくなった。もちろん、名前でも虐めてきたよ」

カミーユ「不良に脅されてやってる奴もいたかもしれないけど、本当に楽しんでやってる奴もいたな」

カミーユ「助けを呼びたかったけど、ファは巻き込めないし、クワトロ先輩やアムロ先輩に相談する隙も奴らは与えてくれなかった」

カミーユ「そのうち、俺は耐えられなくなって引きこもる様になった」

カミーユ「今ではすっかり引きこもり。名前を聞かれるのもトラウマになって、自分から名乗るのも恐い。また女みたいな名前だって馬鹿にされるかもしれないって……」ポロッ

真紅「そうだったの……」

真紅「カミーユ、貴方の名前を最初に馬鹿にした人間は何と言う名前なの?」

カミーユ「……ジェリド・メサ」

 
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 17:21:40.34:b7BBr7pCO

真紅「そう。ジェリドと言うのね」

真紅「カミーユ、よく私に話してくれたわね。えらかったわ」

真紅「ずっと一人で抱え込んでいたのね。辛かったでしょ?」

カミーユ「ウッ…ウッ…」ポロポロ

真紅「あの時は殴ってごめんなさい。貴方は『臆病』なんかじゃない。『勇敢』よ」

カミーユ「うわあああああああ!!!」ポロポロ

真紅「大丈夫。これからはシャア達が味方になってくれるわ」

カミーユ「えぐっ…えぐっ…」

真紅「少しずつ、道を切り開きましょう」ニコッ

カミーユ「……」コクッ

 
429:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 17:26:15.01:uSjOq5510
不良グループティターンズか

 
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 17:26:39.56:b7BBr7pCO

バタン

テクテクテク

真紅「ねえ、蒼星石」

蒼星石「何だい真紅?」

真紅「あの子、前と違ってやけに素直だったわね。もっとてこずるかと思ったんだけど」
蒼星石「多分、それはミレイナさんが影響してるかな」

真紅「ミレイナ?」

翠星石「翠星石のマスターですぅ! かくかくしかしかですぅ!」

真紅「そう。それで」

蒼星石「それ以来、少し丸くなったんだ。前は部屋に鍵を掛けてたんだけど、それも無くなったし」

蒼星石「ミレイナさんには感謝してるよ。偶然出会ったとは言え、彼女がマスターの心を変えるきっかけになったんだ」

翠星石「ドリル人間は騒がしい人間ですけど、基本的に良い奴ですからね」

真紅(ドリル?)

 
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 17:30:52.82:b7BBr7pCO

プ~ン

蒼星石「オッ、ご飯の匂いがするな」

翠星石「お昼ですぅ!」

テクテクテク

ヒルダ「皆、お昼ご飯出来てるわよ」

翠星石「ワーイですぅ!」

テクテクテク

ヒルダ「! カミーユ!」

蒼星石「マスター!」

カミーユ「母さん、俺もご飯ここで食べるよ」

ヒルダ「カ、カミーユ!」ブワッ

蒼星石(良かった)

 
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 17:34:41.69:b7BBr7pCO

深夜

翠星石「蒼星石、真紅は先に返して良かったんですか?」

蒼星石「うん。ここから先は僕達の出番だからね」

夢の世界

蒼星石「これがマスターの樹だよ」

翠星石「ほ~、これがですか。雑草だらけですね」

蒼星石「見てて」チョキンチョキン

ゾワワワワ…

翠星石「!? な、なんてスピードで生えてくるんですか!?」

蒼星石「うん。だから樹の方もどこら辺を切れば良いのかわからないんだ」

蒼星石「でも前はもっと早く生えてきたんだ。それに、切ったら、切る前よりも伸びたんだけど今はそれがない。
見て。ありえないスピードで生えてきたけど、切ってないのと比べるとずっと短いでしょ?」

翠星石「そういえばそうですね」

 
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 17:37:30.05:b7BBr7pCO

チョキンチョキンチョキン、ゾワワ

蒼星石「また生えてきたけどこの程度なら大丈夫かな」

蒼星石「翠星石、後はよろしく」

翠星石「ガッテンです!」チョロロロ

シオシオ…

翠星石「ワッーーーーー!? 腐って行くですーーーーーーー!!!!!!!?」

蒼星石「これは、樹の方も扱いにくいな」

翠星石「まったく、どれだけ敏感なんですか!」

 
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 17:42:17.33:b7BBr7pCO

翠星石「そういえばここは夢の中なのに当の本人がどこにも見当たらないです」キョロキョロ

蒼星石「ああ、多分マスターならあそこの洞窟にいると思うよ。行った事ないから確信はないけど」

テクテクテク

蒼星石「マスター、いる?」ヒョイ

カミーユ「なっ!? 蒼星石、どうしてこんな所にいるんだよ?」

蒼星石「ここはマスターの夢の中。僕達は今マスターの夢の中に入ってるんだよ」

翠星石「翠星石もいるですよ」ヒョコ

カミーユ「夢の中にまで入って来れるのか。凄いな」

蒼星石「マスター、洞窟から出たら?」

カミーユ「……ごめん。今はまだ出れない」

蒼星石「そっか」

 
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 17:50:46.94:b7BBr7pCO

翠星石「まったく、まだまだ気が遠くなりそうですね」

蒼星石「翠星石!」

カミーユ「確かにお前の言う通りだよ。まだまだだ」

カミーユ「夢の中でも引きこもって出れないくらいだからな」

カミーユ「でも、いつか必ず出るよ」

蒼星石「わかった」

翠星石「早く出てくるんですよ。翠星石達は待ってますからね『チビ人間』」

蒼星石「!」

カミーユ「チビ人間? 確かに背はまだ低いけど」

翠星石「そういう意味じゃないですよ。それじゃあ翠星石達はもう出ますから。また現実世界で会おうですチビ人間。行くですよ蒼星石」

蒼星石「うん!(そっか、その名前はマスターに使われるようになるんだね)」

カミーユ「?」

 
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 18:41:54.19:b7BBr7pCO

水銀燈「久しぶりね」

水銀燈「これからまた本編を始めるわぁ」

水銀燈「でも始める前に一つだけ言わせて。ここでの私、体は原作仕様だから」

水銀燈「つまりお腹がちゃんとあるって事よ」

水銀燈「じゃ、本編を始めるわよぉ」チュッ(投げキッス)

 
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 18:45:11.90:b7BBr7pCO

ある日の日曜日

雛苺「アムロ、大変なの」

アムロ「どうしたんだい雛苺ちゃん?」

雛苺「ハロの様子が変なのー」

ハロ「キュウ……」

アムロ「本当だ。どうしたんだろう?」

雛苺「ハロ、大丈夫かな?」

アムロ「……駄目だ。僕の手に負えないや」

雛苺「アムロ、ハロ壊れちゃったの?」

アムロ「うん。理由はわからないけど」

雛苺「そんなぁ……」ウルウル

 
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 19:05:18.55:b7BBr7pCO

アムロ「大丈夫だよ雛苺ちゃん。こういう時は生みの親に頼めば良いんだよ」

雛苺「! 直るの?」

アムロ「うん。近所に住んでるイアン・ヴァスティさんって言ってハロを作った人なんだ。その人、個人的にハロを販売してるんだよ」

アムロ「僕、イアンさんの娘さんで同じ学校の高等部の先輩のミレイナさんって言う人と知り合いなんだ。
ミレイナさん、今は高等部に行ったから学校では直接会ってないけど、あの人が中学生の時、プラモデル部の先輩だったんだ」

アムロ「そこで偶然開発者と苗字が同じだったから冗談まじりで『お父さんはもしかしてハロを作ってるの?』って聞いたら、本当にその人の娘さんでね。
それで知り合いになってね。
僕も機械に関してはそれなりの知識があったからそれが理由でミレイナさんが家に招待してくれて、
イアンさんとも知り合いになってハロの修理の仕方とか色々と教えて貰ったんだ」

アムロ「本当はもし壊れたら郵送でやらなきゃいけないんだけど、もしかしたらミレイナさんに頼めば、直接歩いて届けても良いって言ってくれるかもしれない。
ミレイナさんのケータイ知ってるから相談してみるよ」
雛苺「つまりコネなのー」

雛苺「アムロ、ヒナも一緒に行って良い?」

アムロ「いいよ。でも、ミレイナさんにドールの事バレたらマズイから外で待っててね」

 
445本編中断:2011/01/18(火) 19:13:42.32:b7BBr7pCO

真紅「真紅よ。私の引きこもりに対する接し方がおかしい事について説明するわ」

真紅「確かに 、『彼』の時は見守る以外しか方法はなかったわ」

真紅「でも、長い時間を生きてると考え方も変わるの。そういう事だから」

蒼星石「完全な後付k」

真紅「そぉい!」バキィ

蒼星石「ギエピーーー!」

 
446本編再開:2011/01/18(火) 19:16:36.92:b7BBr7pCO

ラクスの住んでるマンション

水銀燈「ヤクルト茶漬けは美味しいわぁ」モグモグ

ラクス「ええ。そうです。はい。すみません、ご迷惑をおかけします」ピッ

水銀燈「どうしたのラクス?」

ラクス「ピンクちゃんの様子が変なんです」

ピンクちゃん「テ…ヤヤヤンデイイ」

水銀燈「本当ね」

ラクス「それで、修理を頼みました」

ラクス「キラ~」

 
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 19:21:10.37:b7BBr7pCO

キラ「何だいラクス?」

ラクス「ピンクちゃんが壊れたの。ヴァスティさんの所まで届けてくれません?」

キラ「えー、それなら郵送で良いんじゃないのかい?」

ラクス「奥さんのリンダさんとはお互い料理教室の生徒でお友達なんです。
ですからリンダさんに頼んで直接渡すのにしました。キラもやる事が無いのですし行って下さい。そう遠くはありませんから」

キラ「えー、やだよー」

ラクス「フェイズシフトダウンするまでぶちのめしますわよ?」

キラ「行ってきまーす!」

水銀燈「ふぅん、暇つぶしにはなりそうね。私も行ってみようかしら」

 
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 19:25:59.43:b7BBr7pCO

ヴァスティ宅

ミレイナ「ほうほう、大丈夫ですぅ」ピッ

ミレイナ「パパー、かくかくしかしがですぅ」

イアン「ハロが? わかった」

リンダ「あなた、私の友達もかくかくしかしがなのよ」

イアン「そうか。しかし珍しいな。二体も同時に壊れるとは」

ピンポーン

金糸雀「翠星石ー、また遊びに来たかしらー」

ミレイナ「カナちゃんですぅ!」

 
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 19:29:03.12:b7BBr7pCO

ミレイナ「カナちゃん、いらっしゃいです!」

金糸雀「お邪魔しますかしら。あら? ミレイナ、髪型変えたのかしら?」

ミレイナ「はい。似合いますか?」

金糸雀「ええ。とっても似合うかしら。前より大人っぽいかしら」

ミレイナ「えへへ、大人の女に脱皮中です」

翠星石「カチューシャになったからあだ名もドリル人間からカチューシャ人間に変わったです」

ミレイナ「名前も前よりマシになったですぅ!」

 
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 19:37:08.41:b7BBr7pCO

雛苺「ねえねえアムロ、今から行くところはハロがいっぱいいるの」テクテク

アムロ「うん。色んな色のハロがたくさんいるんだ」テクテク

雛苺「ワァー、スゴーイ! ヒナも見たーい!」

アムロ「でもごめんよ。ドールの事がバレると色々とマズイから多分見れないや」

雛苺「そんな~」ショボン

アムロ「ごめんよ。帰りにファミチキと苺大福買ってあげるからさ」

雛苺「ワーイ! ヒナ、またファミチキとうにゅ~の同時食いがしたいのー」

 
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 19:40:43.49:b7BBr7pCO

キラ「ハア、面倒臭いなあ」テクテク

水銀燈「良いじゃない。毎日が日曜日みたいなものなんだから。体が鈍ってるんだから運動になるでしょ」バッサバッサ

キラ「君は飛べるから疲れなくて良いよね。むしろ、君もついてくるなら代わりに行ってよ。飛べるんだから」

水銀燈「空を飛ぶのも体力を使うわ。歩くのと大して変わらないわよ。それに、私が行った所で相手がびっくりするだけよ」

キラ「あーあ、家でゴロゴロしたかったなあ」

水銀燈「あなたも馬鹿よね。働けばラクスもあなたの待遇を良くしてくれるかもしれないのよ。下手におもちゃ扱いされずに済むじゃない」

キラ「働いたら負けかなと思ってる(キリッ」

水銀燈「聞いた私が馬鹿だったわ」

 
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 19:44:07.89:b7BBr7pCO

アムロ「着いたよ雛苺ちゃん。それじゃあ外で待っててね」

雛苺「うん!」

ピンポーン

リンダ「ハーイ」ガチャ

アムロ「こんにちはリンダさん」

リンダ「あらアムロ君」

ミレイナ「オオッ! レイ君来ましたね」

アムロ「ミレイナさん久しぶり」

ミレイナ「久しぶりですぅ。上がって下さいですぅ」

 
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 19:47:16.45:b7BBr7pCO

アムロ「イアンさん、お邪魔しまーす」

イアン「おぉ久しぶりだなアムロ君」

アムロ「イアンさん、ハロの事なんですけど」

イアン「任しとけ。ワシが一日で直してやる」

アムロ「ありがとうございます」

翠星石「ママさん、冷蔵庫にあるプリン、金糸雀と食べていいですかー?」テクテク

アムロ「!!」

翠星石「あ」

 
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:00:38.62:b7BBr7pCO

アムロ「君は……」

ミレイナ「レ、レイ君、実はですね」アセアセ

キラン

アムロ「! その指輪、ローゼンメイデンの指輪!?」

ミレイナ「! レイ君知ってるんですか?」

アムロ「うん。実は僕もローゼンメイデンのマスターなんだ。今包帯で隠してるんだけど。ほら」クルクル、キラン

ミレイナ「オッー! レイ君もマスターだったんですね」

アムロ「驚いたよ。まさかミレイナさんがマスターだったなんて」

ミレイナ「ミレイナもですぅ! 世の中狭すぎですぅ!」

 
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:05:49.13:b7BBr7pCO

アムロ「と言うことはこの子はミレイナさんのドール?」

翠星石「そうです。ローゼンメイデンの第3ドールの翠星石です」

ミレイナ「通称スィーたんですぅ!」

翠星石「カチューシャ人間、このチン毛人間はカチューシャ人間の知り合いですか?」

アムロ「チ、チン毛人間?」

ミレイナ「スィーたんチン毛は卑猥です! せめて天パにするです!」

ミレイナ「それとレイ君はミレイナの後輩です! そうだ、カナちゃーーーーん!」

金糸雀「何かしらー?」テクテク

ミレイナ「カナちゃん、この子はミレイナの後輩でドールのマスターですぅ」

アムロ「アムロ・レイだよ。よろしく」

金糸雀「はじめまして。第2ドールの金糸雀かしら」

 
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:09:36.10:b7BBr7pCO

ピンポーン

リンダ「まただわ。二人目の人かしら?」テクテク

アムロ「ミレイナさん。この子ももしかしてミレイナさんのドール?」

ミレイナ「違うです。カナちゃんはミレイナの家に遊びに来たんです。カナちゃんのマスターは大学生です」

翠星石「天パ人間、天パ人間はどのドールのマスターなんですか?」

アムロ「僕のドールは雛苺ちゃんだよ」

翠星石「ほっー、チビ苺ですか」

アムロ「そういえば雛苺ちゃんを外で待たせてたんだ」

ミレイナ「ドールも一緒なんですか?」

アムロ「ミレイナさんもマスターだってわかった今はもう隠す必要はないからね。雛苺ちゃん呼んで来るよ」

 
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:12:07.41:b7BBr7pCO

再びチャイムがなる少し前

雛苺「アムロ、まだかなー」

テクテクテク

雛苺「! 誰か来た。隠れなきゃ」ササッ(ヴァスティ家の敷地に入る)

キラ「ここか」

水銀燈「私は外で待ってるから。さっさと終わらせなさい」

キラ「わかったよ」テクテクテク

雛苺(水銀燈?)

 
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:15:05.26:b7BBr7pCO

ピンポーン

リンダ「ハーイ」ガチャ

キラ(ウハッ! なんて美人な人妻なんだ!!)

リンダ「あの、どちら様でしょうか?」

キラ「あの、ラクス・クラインの使いの者です」

リンダ「ああ、あなたが」

キラ「これ、ハロです」

リンダ「どうも」

キラ(こいつは年上キラーの僕には堪らなさいぞ! NTR開始だ!)

キラ「あの、ラクスとはどういう関係なんですか?」キラン

リンダ「ハア…」

 
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:19:07.55:b7BBr7pCO

リンダがドアを開ける少し前

雛苺「水銀燈」

水銀燈「あら、雛苺じゃない。どうしてあなたがこんな所にいるのよ?」

雛苺「ハロが壊れたからアムロと一緒に来たのー」

水銀燈「ハロ? ああ、あの丸い奴の事ね」

水銀燈「ふぅん、偶然ね。私もね、ミーディアムのハロが壊れたからここに来たのよ」

雛苺「さっき入って行った男の人は水銀燈のミーディアム?」

水銀燈「違うわ。あれはただのオマケよ」

雛苺「?」

 
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:23:07.62:b7BBr7pCO

水銀燈「まあいいわ。それよりも姉妹に会うのは久しぶりね。久々に虐めてあげるわぁ」

水銀燈「それそれー」シュピピピ

雛苺「うわーん」

水銀燈「S心が疼くわぁ」

雛苺「ムー、苺わだち・亀甲縛り!」シュルルル

ビシ、ビシ!

水銀燈「アウ!?」

雛苺「隠れマゾヒストが生意気言うななのー」ギュウウウ

水銀燈「アァン!」

 
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:28:16.57:b7BBr7pCO

キラ「へえ、ラクスとはそれがきっかけで」
リンダ「ええ(この人、いつまでいるのかしら?)」

アムロ「雛苺ちゃーん」
キラ「ん?」

アムロ「あれ?」

キラ「息子さんですか?」

リンダ「いえ、違います」

水銀燈「アァアアアアアアアン!!!」

キラ・リンダ・アムロ「!!!」

雛苺「ヒーナーは、テクニシャーン♪」ギュウウウ

水銀燈「ダメェ……乳酸菌が溢れ出ちゃう……」ガクガク

雛苺「ほらほらもっと鳴けなのー」ギュウウウ

水銀燈「くやしい…! でも…感じちゃう!」ビクンビクン

 
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:32:21.69:b7BBr7pCO

家の中

ミレイナ「いっぱい集まったですぅ!」

翠星石「まさか水銀燈までいたんですか」

水銀燈「いちゃ悪い?」

雛苺「二人とも久しぶりなのー」

金糸雀「久しぶりかしら」

キラ(こんなにリアルな人形がいる。攻略したいよ!)

アムロ「少なくとも僕は6体全てと面識を持った事になるな」

ミレイナ「蒼星石さんの事知ってるんですか?」

アムロ「うん。それと僕、真紅って言うドールのマスターと友達なんだ」

 
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:37:03.16:b7BBr7pCO

ミレイナ「じゃあ今度それぞれのマスターさんをお家に呼ぶです。ミレイナはカナちゃんのマスターを呼ぶですぅ。レイ君はお友達を連れて来て下さい」

アムロ「わかった」

ミレイナ「あっ、でも蒼星石さんのマスターさんの連絡先がわかりませんね」

アムロ・翠星石「あ」

アムロ(どうしよう。カミーユの奴まだ引きこもってるからな)

翠星石(チビ人間はまだ脱出は難しいですね)

翠星石「カチューシャ人間、その事は蒼星石に伝えておくから心配ないです」

ミレイナ「そうですか。頼んだです」

アムロ(良かった。翠星石のお陰でカミーユの事は聞かれずに済んだ)

アムロ(ん? そういえば翠星石はカミーユの事知ってるのかな?)

アムロ「翠星石」ヒソヒソ

翠星石「ん? 何です天パ人間、耳打ちで」

 
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:41:01.82:b7BBr7pCO

アムロ「君さ、蒼星石のマスターと面識あるのかい?」ヒソヒソ

翠星石「あるですよ。名前も知ってるです。もちろんカチューシャ人間もです」

アムロ「それじゃあさ、そのマスターがどういう人か知ってるのかい?」

翠星石「余り大きな声では言えないですけど、蒼星石のマスター、引きこもりなんですよ」ヒソヒソ

アムロ「……実は、僕の後輩なんだ」ボソッ

翠星石「マジですか!」ボソッ

アムロ「マジなんだよ」

アムロ「ミレイナさんはカミーユが引きこもりなのは知ってるの?」ヒソヒソ

翠星石「知らないです。チビ人間の名誉の為に蒼星石が言わなかったんです」ヒソヒソ

アムロ「そうなのか。でもどうしてミレイナさんがカミーユの事知ってるんだい?」

翠星石「かくかくしかじかです」

アムロ「あいつそんな事してたのか」

 
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:44:44.27:b7BBr7pCO

翠星石「でもですね、カチューシャ人間と会って少しマシになったんですよ。それと真紅がチビ人間と話をしてくれたお陰でだいぶ肩の荷が降りた感じになってたですね」

アムロ「そうか。良かった」

翠星石「でもまだまだって感じですね」

アムロ「そっか」

翠星石「正直言うとカチューシャ人間に会ってなかったら真紅の説得もあそこまで上手く行きませんでしたよ。多分」

アムロ「ミレイナさんはテンションは高いけど基本的に誰にでも優しいからね。さっきは言いづらかったけどきっとカミーユの引きこもりの事だって馬鹿にしないで心配してくれると思う」

翠星石「翠星石と似たような事言いますね」

アムロ「そっか。似てるか」

ミレイナ「二人ともさっきから何を話してるんですか」

アムロ・翠星石「な、何でもないよ(ですぅ)!!」

ミレイナ「?」

 
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:50:24.17:b7BBr7pCO

ミレイナ「でも早く会いたいですねー」

水銀燈「私パース」

ミレイナ「えっ?」

水銀燈「別に、私はそういうの興味ないから。私は辞退させてもらうわ」

翠星石「相変わらず空気読まないですね水銀燈は」

水銀燈「悪い? それとも今ここでアリスゲームをする?」

ミレイナ「水銀燈さん喧嘩は駄目ですぅ」

水銀燈「私はどちらかと言うと好戦的なの」

 
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:53:52.75:b7BBr7pCO

翠星石「オッ、やるですか?」

水銀燈「三対一でも良いわよ」

金糸雀「それ、後で後悔しても知らないかしら」

雛苺「うにゅ」

ミレイナ「スィーたんもカナちゃんもヒナちゃんもやめてください」

水銀燈「別に良いじゃない。私達はそれが宿命なんだし」

リンダ「みんな」ニコニコ

水銀燈・金糸雀・翠星石・雛苺「!!!!」

リンダ「やめなさい」ニコニコ

水銀燈・金糸雀・翠星石・雛苺「はい(かしら・です・なの)」

リンダ「ウフフ」ニコニコ

 
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:58:20.68:b7BBr7pCO

ピーピピピピーピピッ!

キラ(フッフッフ、やはり変態紳士の目に狂いはなかったな)

キラ(変態紳士レーダーはあの奥さん、リンダさんをSランク級の美人だと判断した。さらに人妻の色気と背徳感で相乗効果を生んでいる)

キラ(それに加え娘さん。ミレイナちゃんだったかな?)チラッ

キラ(リンダさんにはスタイルは劣るけど、そこは今後のお楽しみだね。それを抜きにしてもかわいいし、あのお尻、安産型だね!)

キラ(リンダさんに負けず劣らずのお尻。そそるじゃないか!)

キラ(必ずや両方攻略して親娘丼をペロリンチョしてみせる!)

キラ(ヌヒョヒョヒョヒョヒョ!!!!! スーパーコーディネーター兼スーパーニートネーター兼変態紳士の腕の見せ所だ)キラン

 
493:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 20:59:09.73:3/6ae2w/0
カミーユの前にキラをどうにかすべき

 
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:01:29.66:b7BBr7pCO

ギロッ

キラ「!?」ゾクッ

キラ「あ、あれ、背筋が凍るな……」チラッ
イアン「……」ジッー

キラ「ひっ!?」ビクッ

イアン「君、名前は何て言ったかな?」ニコッ
キラ「キ、キラ・ヤマトです」

イアン「そうかそうか。キラ君」ポンッ(肩を叩く)

キラ「はい! 何でしょう?」

イアン「妻と娘に手を出したら殺す」ボソッ

キラ(ヒイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!?)

 
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:05:11.43:b7BBr7pCO

夜、カミーユ宅

蒼星石「マスター、夕飯は良いの?」

カミーユ「ごめん蒼星石、今日は父さんもいるだろ。まだ父さんと一緒に食べる勇気が出ないんだ」

蒼星石「わかった。じゃあ後でお母さんにご飯持ってくように言っとくね」

カミーユ「悪い」

テクテクテク

蒼星石(さすがにまだ父親と食べるのは無理か。でも、それでもマスターも随分変わる事ができたな)

ヒルダ「これはどういう事ですか!」

蒼星石「お母さん?」

 
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:09:42.28:b7BBr7pCO

ヒルダ「この口紅は何です?」

フランクリン「知らんよ」

ヒルダ「正直に言って下さい! 私、本当は知ってるんですよ! あなたが最近帰りが遅いのは仕事じゃなくて浮気だって!」

フランクリン「だーかーら、知らんよ」

ヒルダ「あなた、浮気をしてる暇があったらもっとカミーユの事気にかけて下さい! これじゃあカミーユが余りにも可哀相です!」

フランクリン「わーかったわーかった。そうだ。私は浮気をしていた。それの何が悪い?」

ヒルダ「開き直りですか? 酷い! それでも一児の父ですか?」

フランクリン「黙れ。私だって仕事で忙しいんだ。お前と違って暇人じゃないんだ。そのくらいの息抜きは必要だろ?」

ヒルダ「私だって忙しいです! あなたはカミーユがどれだけ辛い思いをしてるのかわかってるんですか?
蒼星石ちゃんがあの子が学校に行かない事を心配してくれたお陰であの子はとても変わる事が出来たんですよ!
それなのに、それなのにあなたは何をやってるんですか!!!!!」

フランクリン「黙れ!!!」バキィ

ヒルダ「キャア!」

 
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:13:01.85:b7BBr7pCO

ヒルダ「くうう…」バタン

フランクリン「いちいちうるさいんだよ」グイッ

ヒルダ「うっ…」

フランクリン「会社で働いた事もないくせに」バシィン!

ヒルダ「アァ!」

フランクリン「上の人間に文句を言われた事もないくせに」バシィン

ヒルダ「グゥ!」

フランクリン「カミーユの事も結局、あの子供任せのようじゃないか。フン、所詮お前は何も出来ない役立たずだな」バシィン、バシィン、バシィン!

ヒルダ「ウゥ!」

フランクリン「お前は黙って不味い飯を作るのと家事でもしてろ。私の事に干渉するな!」バs

蒼星石「いい加減にしろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

 
503以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:18:03.97:b7BBr7pCO

フランクリン「!!」

ヒルダ「蒼星石ちゃん……」

蒼星石「……レンピカ」シュウウン、シャキン!

フランクリン「な、何だそれは?」

蒼星石「もう我慢出来ない。どこまでお母さんを苦しめるつもり?」ポロポロ

蒼星石「マスターのお父さんだから今まで我慢してきたけど、もう無理だよ。これ以上お母さんが苦しむところ見たくないよ」

蒼星石「自分は良いよね。ストレスを発散させる場所と相手がいるからさ」

蒼星石「でもお母さんは違うんだよ。お母さんはそんなストレスを発散させる場所も相手もいないんだよ」コツ…コツ…

フランクリン「お、お前はそれで私を刺すのか?」

蒼星石「確かに仕事してるのは偉いよ。あなたにしか出来ない事かもしれない。
ストレスが溜まるのも当たり前だろうね。……でも、だからってそれを正当化してお母さんやマスターを悲しませるような事をするのは筋が違うんじゃないかな?」

フランクリン「く、来るな」

 
505以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:23:54.10:b7BBr7pCO

蒼星石「誰がご飯を作ってると思ってるの? その不味い飯で生きてこれたのは誰のお陰だと思ってるの?
今あなたが殴ったお母さんでしょう?」コツ…コツ…

フランクリン「やめろ!」

蒼星石「お母さんの事何も知らない癖に。お母さんは暇人なんかじゃない。
お母さんは役立たずなんかじゃない。
お前の暴力にも耐える事が出来る強い人だ」

蒼星石「お前にそれが出来るか? 確かにお母さんはお前と同じ事は出来ない。
でも、お前もお母さんと同じ事は出来ない!」

蒼星石「お互い辛いはずなのになんでそれがわからないんの? 自分だけ被害者気取りなの?」

蒼星石「お前なんかマスターの父親でもお母さんの夫でもない。お前は最低な人間だ!!!」

フランクリン「来るな、来るなあああああああ!!!」

 
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:27:59.55:b7BBr7pCO

蒼星石「お前なんか!!!」ブォン

ヒルダ「いけないわ蒼星石ちゃん!!!」

蒼星石「お、お母さん」

ヒルダ「駄目よ。そんな事したら二度と取り返しのつかない事になるわ」

蒼星石「お母さん……」

ヒルダ「悲しくなるだけよ。絶対にそ ん な こ と し」フラッ、バタン

蒼星石「!! お母さん!?」

フランクリン「ヒ、ヒルダ!?」

蒼星石「お母さん、しっかりして。お母さん!!」

カミーユ「蒼星石、さっきお前の凄い声が……!!!!!!!!!!? 母さん!!」

蒼星石「マスター!」

 
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:30:30.17:b7BBr7pCO

カミーユ「母さん、しっかりしてくれよ。母さん!!」

フランクリン「ヒ、ヒルダ……」

蒼星石「救急車!」

フランクリン「!!」

蒼星石「救急車呼んで! 早く!!!!!」
フランクリン「あ、ああ」ピポパポ

ピーポーピーポーピーポーピーポー……


――

 
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:34:14.16:b7BBr7pCO

――

蒼星石「マスター、入るよ」ガチャ

カミーユ「……」

蒼星石「部屋、真っ暗だね。電気付けないの?」

カミーユ「……」

蒼星石「マスター、お母さんはただの過労だって。一日もあれば退院するってさ」

カミーユ「……」

蒼星石「……それじゃあマスター、僕は行くね」

カミーユ「蒼星石」

蒼星石「何だいマスター?」

カミーユ「俺、家から出るの怖くて救急車に乗れなかったよ」

カミーユ「俺、駄目過ぎるよ」

 
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:38:14.92:b7BBr7pCO

蒼星石「そんな事ないよ。マスターはまだリバビリ中なんだ。部屋から出る頻度が多くなっただけでも大きな進歩なんだよ」

カミーユ「でも、俺は倒れてる母さんに何もしてやれなかった。母さんが父さんに酷い事されてるのだって気付けなかった」

カミーユ「役立たずだよ。ごめんな蒼星石、こんなダメなマスターで」

蒼星石「僕だって悪いよ。僕も怒りに任せてマスターのお父さんを危うく傷つけるところだった。いや、もしかしたら……」

蒼星石「冷静に考えればこんな事をすればどうなるのかわかってるのに。マスターのお母さんが止めてくれなかったらどうなってたかわからないよ」

蒼星石「僕もごめんね。マスターの今後を無視して行動するドールで」

カミーユ「でも、お前は行動はどうあれ母さんを守る為に怒ってくれたんだろ?」

カミーユ「俺も人の事は言えないけどさ、蒼星石が母さんを悲しませるような事をしたのは確かに否めないと思う。
でもお前があの時、割り込んでくれなかったら母さんはもっと痛めつけられてたと思う」

カミーユ「母さんを助けてくれてありがとう。蒼星石」

蒼星石「マスター……」

 
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:42:11.55:b7BBr7pCO

蒼星石「マスター、僕はもう寝るから一階に戻るね」

カミーユ「ああ」

蒼星石「おやすみマスター。良い夢が見れると良いね」

カミーユ「お前もな」

深夜

ガチャ

カミーユ「グッー、グッー」

蒼星石「寝てるね。念の為見てみるか」

 
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:48:10.03:b7BBr7pCO

夢の世界

蒼星石「……やっぱり、樹がボロボロだし雑草も今までの中で一番すごい」

チョキン、ゾワワワワーーーーー!

蒼星石「生えるスピードも今までで一番だな。マスター、大丈夫かな?」

蒼星石「最悪、『荒療治』も考えとくか」

三日後

蒼星石「お母さん、体は大丈夫?」

ヒルダ「もう大丈夫よ。心配かけてごめんなさいね。蒼星石ちゃん」

蒼星石「お母さん、何か手伝う事ない? 僕、何でもやるよ」

ヒルダ「ありがとう。でも大丈夫よ」

 
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:50:24.21:b7BBr7pCO

蒼星石(ここ三日間、マスターの樹を見てきたけど、お母さんが帰って来たから少しずつ良くなってきてる。
一時はどうなるかと思ったよ)

蒼星石(でも引きこもり脱出にはまだ遠いし、少しずつ良くなってきたのは確かだけどそれは悪化するスピードが緩くなっただけで悪化自体はまだ終わってない)

蒼星石(気長にやるつもりだったけどそうは言ってられないかもしれない。
このまま悪化が治まらなかったらマスターの心が壊れるのは時間の問題だ)

蒼星石「(マスターを呼ぶか)マスター!」

カミーユ「何だ?」

蒼星石「マスター、僕についてきて欲しいんだ」

玄関

カミーユ「……」

蒼星石「マスター、外に出られる?」

カミーユ「あ……」ガクガク

蒼星石(足が震えてる)

カミーユ「ごめん。蒼星石、今はまだ無理だ」

 
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:53:06.95:b7BBr7pCO

蒼星石「わかった。じゃあまた別の日に頑張ろう」

カミーユ「ごめん」

蒼星石「いいって」

蒼星石(マスター、三日で凄いクマだ。よっぽどショックだったんだろうな)

蒼星石「レンピカ」

レンピカ「……」フヨフヨ

蒼星石「ごにょごにょ」

レンピカ「!」

蒼星石「そっ。頼んだよ」

レンピカ「……!」ピューン

蒼星石「さて、今日から始めるか」

蒼星石「荒療治を」

 
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 21:57:50.28:b7BBr7pCO

深夜

カミーユ「グッー、グッー」

ガチャ

蒼星石「今日は寝るのが遅かったな。マスター」

蒼星石「ん? この大量にティッシュが入ってるゴミ箱は」

蒼星石「くんくん、ムムッ、このイカ臭いのはもしや……」ガサゴソ

蒼星石「ペロン……これはミノフスキー粒子」

 
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:01:19.53:b7BBr7pCO

蒼星石「ふふふ、マスターの部屋は仕掛けるのに都合の良い所がいっぱいだ」

蒼星石「マスター、ぐっすり眠ってるね」

蒼星石「どれどれ、マスターのアレは、へえ、かわいらしいね」

蒼星石「おっと、こんな事してる場合じゃないな」

カチャカチャカチャ

蒼星石「まあ、このくらいでいいかな」

蒼星石「マスター、楽しみにしててよ」

 
530:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:04:24.90:Wbyc0kBV0
俺の股間のZがビーム・コンフューズしてしまう

 
532以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:15:04.10:b7BBr7pCO

数日後

蒼星石「マスター」ガチャ

カミーユ「どうした? 蒼星石」

蒼星石「マスター、今日は強制的にマスターの事を外に出します」

カミーユ「え?」

蒼星石「行こうマスター。このままじゃ一学期終わっちゃうよ」

カミーユ「む、無理だよ蒼星石。今の俺じゃまだ……」

蒼星石「でも、マスター最近部屋にいる時間が多くなったよね」

カミーユ「うっ……」

蒼星石「そんなマスターの為にある物を用意しました」

カミーユ「ある物?」

 
533以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:16:15.97:b7BBr7pCO

蒼星石「マスター、パソコン借りるよ。メモリーを入れてっと」プスッ

蒼星石「これで……ポチッとな!」カタカタ、カチッ

カミーユ『ハア、ハア』

カミーユ「!!!!!?」

蒼星石「マスター、凄い運動してるね。僕、興奮しちゃうよ」

カミーユ『ウッ!』

蒼星石「ワァ、マスターのウェイブライダーウインナーさんからビームが発射されたぞ! アハッ、床にミノフスキー粒子が散らばってる!」

カミーユ「何だよこれ!!」

 
534以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:18:38.35:b7BBr7pCO

蒼星石「何って、マスターがマスターベーションしてる映像だよ」

カミーユ「何でこんなのがあるんだよ!」

蒼星石「盗撮したんだよ」

カミーユ「盗撮?」

蒼星石「見て、あそこの壁の所、よく見るとカメラが設置されてるんだよ」
カミーユ「何? ……ホントだ!!」

蒼星石「他にも設置してあるけどね」

蒼星石「この写真なんか見てよ」ピラッ

カミーユ「!!」

蒼星石「マスターのウェイブライダーウインナーさん、まだ大気圏の皮を離脱出来てないから地球の重力に縛られたままの子供だよ。でもね」ピラッ

蒼星石「この写真を見て、ほら! 僕がいじってあげたら大気圏の皮を離脱して地球の重力から解放された立派な大人になったよ!」ハア、ハア

カミーユ「お前、いつの間に! どうりで朝ヒリヒリすると思った」

蒼星石「僕は夜ばいの達人だからね。ちなみにマスターのウェイブライダーウインナーさんに付いてた黄ばんだスペースデブリは僕が回収しました」ペロリ

 
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:21:16.14:b7BBr7pCO

蒼星石「それだけじゃないよ。次の映像を見てよ」カチッ

蒼星石「凄い! マスターのウェイブライダーウインナーさんが大気圏を突入したり離脱したりしてるよ! マスターは激しいなあ」ハア、ハア

カミーユ「何でだよ、何でこんな事するんだよ!」

蒼星石「理由は簡単だよ。僕は姉妹の中で唯一の変態。変態淑女だからね!」キラン

蒼星石「ちなみにさっき入れたメモリーにはパソコンの中のデータを消すウイルスが入ってるんだ。もう中の二次エロフォルダは全部消えたかな?」

カミーユ「お前、ふざけるな!」

蒼星石「大丈夫。バックアップは取ってあるから心配しないで。でも、早く僕を捕まえないとマスターの恥ずかしい映像と二次エロフォルダの入った予備のメモリーと写真が全国にばらまかれちゃうぞ!」

蒼星石「それが嫌なら僕を捕まえてごらん」ピュピューン!

カミーユ「ま、待て!」

 
537:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:21:46.53:Wbyc0kBV0
ひどすぎるwwwww

 
540以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:23:27.21:b7BBr7pCO

タタタッ

カミーユ「蒼星石……うっ!」

蒼星石「マスター、玄関から出れるの?」

カミーユ「お前……」

蒼星石「今のマスターじゃ出れないだろうね。それじゃあ僕は玄関のドアを閉めて外に出まーす」キイイ…、ガチャ

カミーユ「なっ!」

蒼星石「イヤッフー! マスターの恥ずかしいのをみんなに見せちゃうぞー!」

カミーユ「あ……あ……」ガクガク

カミーユ「う、うおおおおおおお!!!」ダッ

 
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:25:01.34:b7BBr7pCO

バタン!

カミーユ「待て! 蒼星石、どこにいる?」
シャア「やっと外に出られる様になったか」

カミーユ「!! クワトロ先輩? どうしてここに?」

アムロ「お前を出迎える為だよ」

カミーユ「アムロ先輩まで」

ミレイナ「ビダン君、引きこもりから卒業です!」

カミーユ「ミ、ミレイナさん!?」

蒼星石「マスター、最近精神状態がやばくなってきてたからね、このままじゃまた最初の時と同じになりそうだったからこうするしかなかったんだ。一種のショック療法だよ」

翠星石「ホント、蒼星石もよくそんなとんでもない事を思いつく事が出来ますね」

カミーユ「みんな……」

 
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:27:21.11:b7BBr7pCO

シャア「カミーユ、もう大丈夫だ」

真紅「家から出る事が出来た今の貴方ならきっと学校にも行けるわ」

アムロ「また僕達と一緒に弁当食べよう」

雛苺「カミーユ、ヒナ、カミーユとも遊びたいのー」

ミレイナ「ビダン君、また虐められそうになったらお姉さんに相談して下さい! そんな奴ら懲らしめてやるですぅ!」

翠星石「そうですよチビ人間。翠星石達はいつでもチビ人間の味方ですからね」

カミーユ「み、みんな……」ポロポロ

蒼星石(良かった。これでマスターは学校に行ける)

蒼星石(でもマスターの恥ずかしいデータは僕のお宝として保存しておこう)

 
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:29:08.73:b7BBr7pCO

二日後

フランクリン「ヒルダ」

ヒルダ「どうしたのあなた?」

ガバッ

フランクリン「今まですまなかった! お前達の事を蔑ろにして好き放題してて本当にすまなかった!」

フランクリン「私は人として失格だ!」

ヒルダ「あなた、顔を上げて下さい。もういいんです」

フランクリン「ヒルダ……」

ヒルダ「お互い気持ちを切り換えて、これからも支え合いましょう」

フランクリン「……ああ」

ヒルダ「それに、今日はカミーユが学校に行く日なんですよ。そんな暗い顔をしないで下さい」

フランクリン「そうか。カミーユの奴、学校に行くようになるのか。そうだな、私もしっかりしないとな」

 
546:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 22:33:53.36:4vRHXcWT0
( ;∀;)イイハナシダナー

 
552以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:29:11.65:b7BBr7pCO

カミーユの部屋

キュ、キュ

カミーユ「学生服を着るのも久しぶりだな」
蒼星石「いよいよだね。マスター」

カミーユ「ああ」

コンコン

ファ「カミーユ、いる?」

カミーユ「ああ……!(しまった! ファは蒼星石の事知らないんだ!)」

ガチャ

カミーユ「!!」

ファ「……誰、あなた?」

蒼星石「あーん、この人が僕の体にいたずらするよー」
ファ「カミーユ……あなたショタコンだったのね!!!!!」ワナワナ

カミーユ「そおおおうせええええいせきいいいいいいい!!!!!!!!!!」

 
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:30:37.90:b7BBr7pCO

――

蒼星石「ひどいなあマスターも、何も殴る事ないじゃないか」

カミーユ「お前がアホな事するからだろ」

ファ「でもびっくりした。この娘、人形なのね。まるで絵本の世界みたい」

カミーユ「ファ、俺、今日から学校行くから」

ファ「ええ。外でクワトロさん達が待ってるわ」



カミーユ「おはようございます。クワトロ先輩。アムロ先輩」

シャア・アムロ「おはようカミーユ」

シャア「カミーユ、もう気持ちの整理は出来ているな?」

カミーユ「大丈夫です」

シャア「では、行くとしよう」

 
554以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:32:05.98:b7BBr7pCO

キーンコーンカーンコーン

カミーユ「久しぶりだな。このクラスも」ガラッ

「!!!!!」

カミーユ「……」ツカツカツカ

オイ、カミーユダゼ。マジカヨ。イキテタノカ。ヤダァキモチワルイ

カミーユ(このくらいは覚悟してるさ)

ジェリド「よおカミーユ。生きてたのか」

カミーユ「ジェリド」

ジェリド「またたっぷり可愛がってやるよ」
カミーユ「誰がお前なんかに」

ジェリド「アァ? 生意気な口叩いてんじゃねえぞテメェ!!」

カミーユ「……」

ジェリド「ハッ、まあいいさ。楽しみは後にしてやる」

 
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:33:15.25:b7BBr7pCO

お昼

アムロ「シャア、早速カミーユを呼びに行こうか」

シャア「ああ」

ファ「クワトロさん! アムロさん!」

シャア「どうした? ファ?」

ファ「カミーユが……カミーユが不良に連れてかれました!」

アムロ「何だって!!」

シャア「チィ! 一足遅かったか」

アムロ「シャア、どうするんだ?」

シャア「連中の好きにはさせないさ」

 
556以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:34:58.89:b7BBr7pCO

学校のどこか

蒼星石「マスター、大丈夫かな?」ヒョコ

翠星石「蒼星石、何やってるんですか?」

蒼星石「うわぁ!? 翠星石、何でいるの?」

翠星石「べ、別にチビ人間が心配で来たわけじゃないですよ。カチューシャ人間の学校がどんな所か見たかっただけです」

蒼星石「ここは中等部だよ」

蒼星石「僕はマスターの事が心配でね。ちゃんと上手くやってるのかなって」

翠星石「蒼星石は苦労しましたからね」

真紅「貴女達何をしているの?」ヒョコ

蒼星石・翠星石「!! 真紅!? どうしてここに?」

真紅「『経験者』としては引きこもりが学校に行くって言うのが懐かしく感じてね。ちょっと学校まで行って見守りたくなったのよ」

 
558以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:36:22.09:b7BBr7pCO

真紅「でもこんな所にドールが三体もいるのはマズイわね」

蒼星石「うん。気をつけなきゃね」

テクテクテク

翠星石「! 誰か来たです!」

真紅「隠れるわよ!」ガササ

翠星石「一体誰なんです?」コソッ

ジェリド「ここなら邪魔は入らないな。カミーユちゃん」

カミーユ「……」

蒼星石(! マスター!)

 
559以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:37:51.38:b7BBr7pCO

カクリコン「でもよく来たな。また俺らと遊びたいのか?」

ヤザン「またお金貸してくれよ。カミーユちゃん」

カミーユ「うるさい」

ジェリド「カミーユ! テメェ先輩に向かってその口の聞き方は何だ?」

カミーユ「黙れ! ジェリド、俺はお前なんか恐くない! お前達なんか恐くない!」

真紅(あの金髪リーゼントがジェリドね)

ジェリド「んだとぉ?」

カミーユ「ウオオオオオオ!!!!」バキィ

ジェリド「グハッ!? ……テメェ!」

カミーユ「お前達になんかに負けない!」ブゥオン!

 
560以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:39:57.82:b7BBr7pCO

ヤザン「こいつ、意外とやるな」

カクリコン「でも良いのかな? カミーユちゃん?」

カミーユ「何?」

ジェリド「シロッコさん!」

シロッコ「呼んだか?」

ジェリド「へへへ、シロッコさんの父親はな、校長と知り合いなんだよ。その気になればお前なんかすぐに退学にする事が出来るぜ」

カミーユ「なっ!?」

蒼星石(何だって!?)

カミーユ「あ、あんた不良か?」

シロッコ「違う」

カミーユ「ならどうしてだよ?」

シロッコ「ただの遊びさ」

 
561以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:41:35.01:b7BBr7pCO

カミーユ「そんな事の為に!」

シロッコ「貴様らやってしまえ」

「はい!!!」

カクリコン「オラオラァ!」バキィ

カミーユ「くぅ!」

ジェリド「さっきのお返しだ」ドゴォ!

カミーユ「がぁ!」

ヤザン「ひゃはははははははは」ゲシゲシ

カミーユ「ち、畜生……」

蒼星石「あいつら……」ギリッ

蒼星石「許さない!」ダッ

真紅「待って!」

 
562以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:45:14.62:b7BBr7pCO

蒼星石「どうして止めるんだ真紅!」

翠星石「そうです! このままじゃチビ人間が」

真紅「いいから黙って見てなさい」

ジェリド「カミーユちゃん。背中は気持ち良いか~い」ゲシゲシ

シュルルルル、ブスッ!

ジェリド「! ギャア! 手の甲が!?」

カクリコン「薔薇?」

ハマーン「そこまでだ! お前達!」

「!!!!」

 
563:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:47:52.61:OTf5hHCO0
タキシード仮面様!

 
566以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:02:39.64:+F7Cd7aGO

ハマーン「流石だな。マシュマー」

マシュマー「ハッ! お褒めの言葉ありがたき幸せでございます」

シロッコ「貴様、ハマーン・カーン!!! 何故ここにいる?」

ハマーン「随分とくだらない事をしているな。貴様らは」

ジェリド「お前には関係ねえ!」

カクリコン「そうだ! 部外者は出ていけ!」

ハマーン「そういう訳にはいかない」

シロッコ「ほう、何故だ?」

ハマーン「シャアの知り合いは私の知り合い。これ以上私の知り合いを傷つけたら私が容赦しないぞ!!!!」

 
570 ◆qgXEy7ZweA :2011/01/19(水) 00:05:06.85:+F7Cd7aGO

キャラ「ほら、とっととどっかに行きな」

ジェリド「ふざけんじゃねえ! こっちにはシロッコさんがいるんだ!」

シロッコ「行くぞ」スタスタ

ジェリド「な、何でですか?」

シロッコ「邪魔が入ったからな。気乗りしなくなった」

シロッコ(権力的に同等の相手じゃ分が悪い)

ジェリド「ち、畜生! 覚えてろ!」

ハマーン「フン、俗物共が」

 
571以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:06:17.68:+F7Cd7aGO

カミーユ「あ、あの」

ハマーン「何だ?」

カミーユ「ハマーンさんですよね? よく知らないけどクワトロ先輩と知り合いn」

ハマーン「カミーユ・ビダン!」

カミーユ「!!」

ハマーン「良い学園生活を送れ」

カミーユ「は、はい!」

ハマーン「行くぞ! マシュマー、キャラ!」

マシュマー・キャラ「はい! ハマーン様!!」

真紅(彼女……)

 
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:07:27.43:+F7Cd7aGO

ハマーン「シャア、終わったぞ」

シャア「すまないなハマーン。だがこれでカミーユは普通の学園生活を送る事が出来る」

ハマーン「フン、あ、ああああありがたくおもももえ」

シャア「ああ、感謝してる」

ハマーン「!!」カアアア

アムロ「さて、カミーユを連れて弁当でも食うか」

シャア「そうだな」

ハマーン「シャア!」

シャア「何だ?」

ハマーン「私も行くぞ!」カアアア

シャア「そうか。これは賑やかになるな」

 
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:09:44.45:+F7Cd7aGO

深夜・ゲーセン

ジェリド「だあ! クソ、また負けた」ガン

ジェリド「金がすっからかんだ。カミーユからも金は奪えないし、シロッコさんも乗り気じゃねえし」

ジェリド「胸糞悪いな! おもしれえ事が何もねえ!」

外・帰り道

ジェリド「カミーユにはもう手は出せねえかもな。つまんねえ」テクテク

ジェリド「でもまた虐める相手を見つければ良いか。ハハハハハハ!!!!」

 
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:12:03.55:+F7Cd7aGO

チャララ~♪チャラチャチャチャチャ、チャララ~♪

ジェリド「何だこの音楽?」

???「人間、お前の名前はジェリド・メサか?」

ジェリド「アン? 何だこのガキ?」

???「ジェリド・メサかと聞いている?」

ジェリド「そうだよ。俺がジェリドだ。何だテメェは?」

真紅「私の名は真紅。貴方を地獄へと堕とす者」デデーン!!!

ジェリド「はぁ?」

真紅「薔薇の尾(ローズテイル)!!!」ビュオオオ

ジェリド「!!!!!?」

 
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:14:20.09:+F7Cd7aGO

ビュオオオ!!!!!

ジェリド「ヒイイイイイイ!!!!」タタタッ

ジェリド「何だ? 何だあれは?」

ジェリド「とにかく逃げるしかねえ!」タタタッ

翠星石「スィドリィイイイイム!!!」

ズガガガガガガ!!!!!

ジェリド「!! 何だこれは!?」
ジェリド「駄目だ、道が塞がって通れない!」

雛苺「苺わだち・亀甲縛り!」シュルルル

ジェリド「アヒョウ!?」ビシッ、ビシッ、ギュウ

ジェリド「どうなってる? 一体何が起きてるんだよ!?」

 
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:16:23.88:+F7Cd7aGO

蒼星石「善なる者を苦しめる悪人よ」ユラァ

ジェリド「!?」

蒼星石「人の心を弄び、己は快楽に溺れるとはなんたる愚か者よ!」

ジェリド「ハ、ハヒッ」

蒼星石「善なる心を持たない悪人に教えてあげようその苦痛。さぞかし絶望の快楽が待っているだろう」

ジェリド「ア、アアア……」ガクガク

蒼星石「人がまた我が名をどこがで噂する。ある時は変態石、またある時は変態蒼、名前は違えどそれは確かに我そのもの。
だが! どれも偽りの名前。真実の名ではない。今、ここに我の本当の名前を明かそう!」

蒼星石「我が名は蒼星石。変態淑女なり!」キラーン

ジェリド「ヒィ!」

蒼星石「成・敗!」

ジェリド「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」

雛苺「翌日、ジェリド・メサはごみ箱に全裸に丸坊主で亀甲縛りの状態で発見されたのー」

 
583本編中断 :2011/01/19(水) 00:20:59.75:+F7Cd7aGO

蒼星石「蒼星石だよ。皆、盗撮は犯罪だから絶対にやめようね」

翠星石「夜ばいもですぅ!」

 
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:23:29.15:+F7Cd7aGO

ある日の日曜日

シャア「アムロ、今日はミレイナさんとやらの家に行くのだな」

アムロ「ああ。それで水銀燈以外の全てのマスターが集まる事になってる」

真紅「彼女は来ないのね」

雛苺「またハロと遊びたいなー」

アムロ「そういえばカミーユ、学校はどうだ?」

カミーユ「ハマーンさんのお陰で虐められてませんよ。それと不良に脅されて俺を虐めてた同級生も俺に謝ってくれて今ではすっかり友達も増えました」

アムロ「良かったな」

 
587以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:25:41.43:+F7Cd7aGO

シャア「しかしアムロ、貴様、いつの間に学校の女子の先輩と知り合いになっていたのだ?」

アムロ「以前部活で一緒になったからね。今でもたまに連絡はしてるよ」

シャア「ハロ関係で近所付き合いもしてるとは、ええい! フラグを立ておって!」

アムロ「何言ってるんだよシャア。あの人とはただの先輩と後輩。それにミレイナさんには彼氏はいるよ」

カミーユ「え? 彼氏いるんですか?」

アムロ「うん」

シャア「なんだいたのか……貴様、NTRが目的だな?」

アムロ「しないよ。それに僕は彼氏さんとも会ったことあるんだ。あれはニュータイプのプレッシャーに匹敵するバカップルのラブラブオーラだったね」

カミーユ「……」

蒼星石「どうかしたの? マスター?」

カミーユ「いや、なんでもない(そっか。彼氏がいたか。……いや、別に俺には関係ない事だな。うん。今までと変わらない)」

 
591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:48:40.16:+F7Cd7aGO

ピンポーン

ミレイナ「ハーイ」ガチャ

アムロ「こんにちはミレイナさん」

雛苺「お邪魔しますなのー」

ミレイナ「レイ君、ヒナちゃん、ビダン君、蒼星石さん、アズナブル君、真紅さんいらっしゃいですぅ!」

アムロ「こんな大勢で良いの?」ゾロゾロ

ミレイナ「大丈夫です!」

ピンポーン

ミレイナ「あっ、多分セアックさんです」

 
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:53:27.61:+F7Cd7aGO

ガチャ

金糸雀「お邪魔しますかしら」

ロラン「お邪魔します」

ミレイナ「セアックさん、カナちゃんいらっしゃいですぅ!」

金糸雀「聞いてミレイナ、ロランったら一緒に行くんだからnのフィールドを使えば良いって言ったのに徒歩とバスにするって言ったかしら。しかも移動する時はカナは鞄の中だからカナは鞄酔いしたかしら」

ロラン「だって、いきなり人の家の中から出てきたら失礼じゃないか」

ミレイナ「セアックさんらしいですぅ」

 
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:57:32.72:+F7Cd7aGO

アムロ「ミレイナさん、この人が」

ミレイナ「はい。カナちゃんのマスターです」

ロラン「ロラン・セアックです」ペコッ

アムロ「アムロ・レイです」

シャア「シャア・アズナブルです」

カミーユ「カミーユ・ビダンです」

雛苺「第6ドール雛苺なのー」

真紅「第5ドール真紅よ」

蒼星石「第4ドール蒼星石だよ」

ミレイナ「皆さん集まった事ですし、中に入るです」

 
607以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 06:48:39.98:+F7Cd7aGO

イアン「ん?」

ゾロゾロゾロ

シャア・アムロ・カミーユ・ロラン「お邪魔しまーす」

イアン「ミレイナがあんなに男を……」ワナワナ

イアン「ミ、ミレイナがビッチになりおったーーーーーー!!!」ガーン

ミレイナ「もう! パパ、この人達はマスター仲間です!」

 
608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 06:53:20.77:+F7Cd7aGO

リンダ「いらっしゃい」

シャア(ムッ、あの奥さん)

シャア「アムロ、あの奥さんと旦那、年が随分離れてるように見えるが」

アムロ「そうだよ。リンダさんとイアンさんは年の差結婚だよ」

シャア「何だと!?」

シャア「あの、イアンさん」

イアン「ん?」

シャア「先生と呼ばせて下さい」

イアン「?」

 
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 06:56:14.37:+F7Cd7aGO

そして、会議(?)

シャア「それで、これからどうするかだな」

アムロ「アリスゲームをするかしないか」

ミレイナ「水銀燈さんのマスターも呼びたかったですぅ」

シャア「そういえば水銀燈のマスターはどのような人物だ?」

ミレイナ「前にミレイナの家に来た人はそのマスターさんの知り合いだったんですけど聞いとけば良かったですぅ」

真紅「私、名前なら知ってるわ」

シャア「本当か?」

真紅「ええ。前に水銀燈と読者サービスと言う名目で闘ったんだけど、確かラクスと言う名前だったわ」

ロラン「ラクスだって!?」

 
611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 06:59:30.32:+F7Cd7aGO

ミレイナ「セアックさん知ってるんですか?」

ロラン「うん。その人、ラクス・クラインさんって言うんだけど、前にその人とすれ違い様にぶつかった事があって、その時、ローゼンメイデンの指輪らしき物をはめてたんだ」

ロラン「君の言うラクスがラクス・クラインだとしたらもしかしたら……」

ミレイナ「そういえば水銀燈さんのマスターさんの知り合いも故障したハロを持って来てたですから、もしかしたらママなら知ってると思うです!」

ミレイナ「ママー、かくかくしかじかですぅ!」

リンダ「大学生で名前はラクス・クラインさんよー。それと私の知り合いで髪の毛の色はピンクよー」

ロラン「その人だ!」

ミレイナ「ビンゴですぅ!」

真紅「みんな接点がありすぎなのだわ」

ミレイナ「とても狭い世の中ですぅ!」

 
612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:03:29.20:+F7Cd7aGO

シャア「これで全てのマスターがわかったな」

シャア「さて本題のアリスゲームに戻ろう」

翠星石「仮面人間、何か考えがあるのですか?」

シャア「真紅が言うには闘う以外にも方法があるらしい」

真紅「私達は本来姉妹で争うべき存在。アリスになる為に姉妹のローザミスティカを奪い、生き残る。そして敗れた者は機能停止……そう。死よ」

真紅「でも、私達はそこまでしないと本当にアリスになれないのかしら?」

真紅「いえ、本当はあるはず。争い以外でアリスになれる方法が。ローザミスティカを奪わずに済む方法が。別のやり方でアリスゲームを制する方法が」

金糸雀・翠星石・蒼星石・雛苺「……」

 
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:08:55.94:+F7Cd7aGO

ミレイナ「ミレイナもアリスゲームは反対です。姉妹が傷つくなんて嫌です」

ロラン「僕も出来ればそっちを選びたいね」

シャア「だが、別の方法と言っても一体何があるのだ?」

真紅「そう。それが問題。私達がもし別のやり方でアリスゲームを制覇したとしても、それがアリスへと昇格出来るゲームとは限らない。それでお父様に会えるとは限らない」

真紅「本当のもう一つのアリスゲーム。私達はそれを見つけなければならないわ」

アムロ「本当のもう一つのアリスゲームか……」

カミーユ「何があるんだろう?」

全員「うーーーーーーーーーん」

 
615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:13:54.84:+F7Cd7aGO

シロッコの部屋

シロッコ「クソ、ハマーンめ。だが相手が悪すぎるな」

シロッコ「カミーユ、あの男がハマーンを呼び出し私の余興を潰した」

シロッコ「あの小僧……」ギリッ

グニャ

シロッコ「何だ? 鏡が今歪んだ様な……」
パアアア

シロッコ「!? 何だ?」

ズズズズ

薔薇水晶「オッス、オラ薔薇水晶!」ニュルン

 
616:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:15:08.94:F7KoQOKv0
なんだこのキャラは

 
617:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:18:19.40:05qUKi000
ばらすぃーに一体何がwwwwwww

 
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:18:56.18:+F7Cd7aGO

シロッコ「のわああああああああああ!!!!!!? 何だ貴様は!?」ガタッ

薔薇水晶「貴方に……決めました」

シロッコ「き、貴様は何者だ?」

薔薇水晶「私の名前は薔薇水晶」

シロッコ「薔薇水晶? 人の名前ではないな……いや、よく見ると貴様人間ではないな?」

薔薇水晶「はい……私はローゼンメイデンを越える為に造られたドール……」

シロッコ「ローゼンメイデンだと?」

薔薇水晶「少し……話しをしましょう……」

 
619以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:23:27.69:+F7Cd7aGO

――

シロッコ「なるほど、それでこの世界に現れたと」

薔薇水晶「お父様がローゼンより優れた人形師である事を証明する為に……」

シロッコ「それで、何故私を選んだ?」

薔薇水晶「お父様が貴方は優秀で……知性があり……統率力のある部分に惚れ込み私を貴方の下へと届けました」

シロッコ「そうか。君のお父様が私を。君のお父様は人を見る目があるな」

薔薇水晶「……」

 
620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:30:35.55:+F7Cd7aGO

時は遡りnのフィールド

槐「薔薇水晶」

薔薇水晶「何でしょうか? お父様」

槐「かくかくしかじか」

薔薇水晶「……彼女達と闘うのはわかりますが……何故、お父様直々ではないのですか?」

槐「何て言うのかな。白崎はともかく先代マスターである『あの子』達がいないのに僕だけ出るのって何か違和感あるよね?」

薔薇水晶「ハア……」

槐「そこでだ。違和感があるのも理由だけど、ローゼンの娘達がマスターを持ってる様に君もマスターを持つのはどうかなって思ってさ」

薔薇水晶「なるほど」

槐「もうマスターは決めてあるよ。さっき現実世界を見て来たんだけどね、ちょうど良いカモがいてね。
候補は二人いたんだけど、一人は下品過ぎて薔薇水晶には可哀相過ぎるのと何か成敗されてたから止めにしたよ。
でももう一人はまだマシな人格持ってそうだからそっちにする事にしたよ。すぐに薔薇水晶は闘えると思うよ」

槐「まあ闘うって言っても遊びに行くような感覚でいいから。ちなみに選んだ理由を聞かれたら相手が喜びそうな言葉を適当に言っとけばいいよ」

薔薇水晶「わかりました」

 
621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:35:57.50:+F7Cd7aGO

薔薇水晶「……名前」

シロッコ「ん?」

薔薇水晶「貴方の名前をまだ聞いてません」

シロッコ「そうだったな。私の名前はパプテマス・シロッコだ」

薔薇水晶「わかりました。パプテマス・シロッコ……今から貴方の事をマスターと呼びます」

薔薇水晶「マスター……よろしくお願いします」

シロッコ「ああ、よろしく」

薔薇水晶「カミーユ・ビダン」

シロッコ「!?」

薔薇水晶「彼もまたドールのマスターです……マスター……彼に敗北の二文字を……」

シロッコ「……ほう」ニヤリ

 
624以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:41:26.72:+F7Cd7aGO

テクテクテク

カミーユ「結局、もう一つの方はまだわからないか」

蒼星石「でも、時間はいっぱいあるんだし、ありとあらゆるアリスゲームをするのも手段の一つだと思うよ」

カミーユ「ハハハ、そしたら相当時間が掛かりそうだな」

蒼星石「そうだね」

カミーユ「さて、我が家に着いたぞ」ガチャ

 
625以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:43:34.54:+F7Cd7aGO

カミーユの部屋

蒼星石「さて、マスターのマスターベーションルームに着いたぞ」

カミーユ「オイオイ」ガチャ

カミーユ・蒼星石「!!!!!?」

ボロボロ…

パソコン『』バチバチ

カミーユ「な、何だよコレ?」

蒼星石「部屋が荒らされてる……」

蒼星石「マスターと共有してたパソコンが、最近新たに手に入れた僕のお宝画像(エロフォルダ)が……」

カミーユ「俺の二次エロフォルダが……」

カミーユ・蒼星石「全てパーだ!!!」

 
626以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 07:49:41.42:+F7Cd7aGO

カミーユ「ん? ベットに何か置いてある。……果たし状?」ピラッ

カミーユ「薔薇水晶?」

蒼星石「薔薇水晶だって!?」

カミーユ「7体目のドールか?」

蒼星石「違う。かくかくしかじかだよ」

カミーユ「そんなのがいるのか!?」

蒼星石「マスター、何て書いてある?」

カミーユ「えっと、
『薔薇水晶です。貴女のマスターの部屋は私が荒らしました。nのフィールドで待ってますから私と勝負して下さい。
これは、お約束的なモノですから絶対に来て下さい。それと、悪乗りしてパソコンまで壊しちゃいました。ごめんなさい。テヘッ』だってさ」

蒼星石「ふざけるな。何が悪乗りだよ!」

カミーユ「蒼星石、行くぞ!」

蒼星石「もちろんだよ。マスター!」

 
628以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 08:08:37.13:+F7Cd7aGO

nのフィールド

タタタッ

薔薇水晶「マスター、来ました」

シロッコ「来たか」

蒼星石「薔薇水晶!」ザッ

カミーユ「! お前はあの時の!!」

シロッコ「久しぶりだな。カミーユとやら」

カミーユ「何でお前がここにいるんだ?」

シロッコ「私は彼女のマスターだ」

蒼星石「へえ、薔薇水晶、君もマスターを作る事にしたんだ」

薔薇水晶「ええ、お姉様」

 
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 08:13:52.93:+F7Cd7aGO

シロッコ「カミーユ、あの時の屈辱、倍にして返してやる!!」

カミーユ「……何が倍にして返してやるだ。もう返されてるよ」

シロッコ「何?」

カミーユ「貴様!(エロフォルダが)消えたんだぞ!いっぱい消えたんだぞ! どれだけ(集めるのに)苦労したと思ってるんだよ!」

シロッコ「(何を言ってるんだ?)まあいい。行け! 薔薇水晶!」

薔薇水晶「はい。マスター。落ちろ、蚊トンボ!」ビキビキ

ドシュシュシュシュ! ドォオオオン!!

シロッコ「ハハハ、これが君の力か。素晴らしいじゃないか。奴ら、反応すら出来ずに水晶に埋もれてしまったぞ!」

ピシッ

薔薇水晶「!!」

ピシピシピシ……バリィイイン!!

シロッコ・薔薇水晶「!?」

 
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 08:17:54.42:+F7Cd7aGO

カミーユ・蒼星石「……」ブゥオオオ

シロッコ「無傷だと!?」

薔薇水晶「このエネルギーは……?」

カミーユ・蒼星石「分かるまい! この俺(僕)の体を通して出る(エロフォルダの無念の)力が!!」

シロッコ「くっ、行け! 薔薇水晶!」

薔薇水晶「はい!」シャキン

ビキィ

薔薇水晶「!? 体が……動かない……?」
シロッコ「私まで動かない!?」

 
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 08:23:31.44:+F7Cd7aGO

蒼星石「……」シャキン

カミーユ「……」グッ

シロッコ・薔薇水晶「!!」

カミーユ・蒼星石「うおおおおおおお!!!!!!!」タタタッ

シロッコ「く、来るな!」

蒼星石「ウェイブライダー特攻ーーーーーーー!!!」ゴオオオオオ

カミーユ「これが人の痛みだああああああああああ!!!!」ブン

薔薇水晶「がはあああああああ!!」グシャア

シロッコ「ぐはあああああああ!!」メキャア

 
633:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 08:29:40.82:l9hIjGOR0
人の煩悩を力に変える…これがニュータイプ…

 
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 08:32:09.62:+F7Cd7aGO

シロッコ・薔薇水晶「がはぁ」バタン

カミーユ・蒼星石「ハア、ハア」

薔薇水晶「ぐっ……」ヨロッ

カミーユ「……帰るぞ、蒼星石」クルッ

蒼星石「うん」

薔薇水晶「な、何故とどめを刺さないのですか?」

蒼星石「決着は付いたんだ。その必要はないよ。ねっ、マスター?」

カミーユ「ああ。(それに、あの人が悲しむからな)」

カミーユ「シロッコ」

シロッコ「!」

カミーユ「その痛み、忘れるな」ザッザッザッ

 
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 08:38:00.91:+F7Cd7aGO

シロッコ「……」

シロッコ「痛み。そうか、これが痛みか」

シロッコ「記憶に焼き付いたな」

薔薇水晶「申し訳ありません……マスター……負けてしまいました」

シロッコ「いや、君は良く頑張った。それにあの突きを受けても動けてるじゃないか」

薔薇水晶「ですが……」

シロッコ「敗北したのは確かだが、君はローゼンメイデンに負けず劣らずの人形だ」

シロッコ「お父様も君の様な娘を持ててさぞかし誇りに思ってるに違いない」

シロッコ「その体ではしばらくまともに動けないだろうから私が抱き抱えてあげよう。君はしばらく私の腕の中で休みたまえ」

薔薇水晶「ありがとうございます。マスター」

薔薇水晶(お父様、このカモは少し心が綺麗になったようです)

 
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 08:42:46.77:+F7Cd7aGO

翌週の日曜日、シャアの家

『機動戦士ガンダムくんくん』(録画)

くんくん「今日こそ捕まえてやる。ドロボウキャット!」ズキュンズキュン

ドロボウキャット「無駄だ! 迷宮フィールド!」ブン

バシュウウウン!

くんくん「ビームが効かない!?」

ドロボウキャット「迷宮フィールドが有る限り、貴様のビームは届かない。事件は迷宮入りだ!」

くんくん「何て事だ! これじゃあ事件が解決出来ないよ!」

雛苺「くんくんがピンチなのー」

真紅「大丈夫。くんくんはこんな所で諦めないわ」

 
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 08:48:16.68:+F7Cd7aGO

くんくん「まだだ! 推理モード発動!」

Kガンダム『ブン!』

翠星石「推理モードですぅ!」

くんくん「でやぁ!」バシィン

ドロボウキャット「ぐわあああああ!!」ドォン!

ドシュン

くんくん「!」

ドロボウキャット(脱出ポット)「さらばだくんくん。また会おう」キラン
くんくん「逃げられたか。でも、鰹節の宝石は守られたから戦争が悪化する事は無くなるぞ」

真紅「ああ……くんくんは録画でも素晴らしいのだわ。何度見ても飽きないわ」

蒼星石「くんくんは流石だね」

 
638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 08:55:54.72:+F7Cd7aGO

『機動戦士ガンダムくんくん:SIDEチンチン』

チンチン「ウッー、何か勢いで敵地に侵入しちゃったよー」

コツン

チンチン「コツン? ……!? ワッー!! ウサギさんが内臓を引きちぎられた状態で死んでるーーー!?」

チンチン「あれ? ダイイングメッセージっぽいのを残してる。『搾りたての牛乳』? 何のメッセージだろう?」

「誰かいるぞー!」

チンチン「しまった! このままじゃ敵さんに見つかっちゃう! しかもこんな所見られたら僕が殺した事になっちゃうよ!」

チンチン「こんな時、師匠ならどうするんだろう? ウッー、チンチーン!」

薔薇水晶「この……と○た先生のくんくんの外伝も面白いです」

水銀燈「PEACH-PIT先生が描く漫画版くんくんは時々ちょっとHなシーンが出るわぁ。思春期の子供の心を刺激しちゃうわね」

金糸雀「電○ホビーマガジンにはまだ1クール目が終わってないのにもうくんくんの新しいガンダムが載ってるかしら。
シルエットで隠れてるけど、
名前はクンクーンガンダムって言うかしら」

 
640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 09:00:20.01:+F7Cd7aGO

シャア「今日はまた随分と賑やかだな」

ピンポーン

セイラ「ハーイ」タタタッ

ガチャ、タタタッ

ハマーン「シャア、遊びに来たぞ……!」

ワイワイ、キャッキャッ

ハマーン「な、何だこいつらは!」

シャア「真紅の姉妹達とその知り合いだよ」

ハマーン「何故貴様の家にこんなにいる!」

シャア「遊びに来たのさ」

 
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 09:06:07.98:+F7Cd7aGO

真紅「久しぶりね。ハマーン」

ハマーン「……ああ」

雛苺「シャア~、ヒナと遊ぼうよー」

シャア「そうだな。では私と二人っきりになって大人の遊びをs」

真紅「フン!」ブスッ

シャア「ギャアアアアアア!!!!!!! 目があああああああああ!!!!!」バタバタ

水銀燈「ざまぁないわ」

翠星石「仮面にんげーん、倒れてないで(ガンダムの)カードゲームやるですよー」

薔薇水晶「シャア、プラモの作り方を……」

シャア「フッ、忙しくなるな」

 
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 09:11:02.91:+F7Cd7aGO

ハマーン「シャア! そんな人形達の事など相手にしないで私と一緒に二階へ来い!」

シャア「後でな」

ハマーン「今すぐだ!」

シャア「ハマーン、今、私は下心ではなく本当に彼女達と遊びたい気分なのだ。それに、先に要求してきたのは彼女達だからな。早い者勝ちだ」

ハマーン「なっ!? 駄目だ! 今すぐ私と一緒に来い!」グイッ

シャア「ええい! 後でちゃんと一緒に行ってやるから我慢しろ!」

ハマーン「私の言う事を聞け!」グイグイ

シャア「しつこいぞハマーン! 欝陶しい。失せろ!」

ハマーン「!?」

 
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 09:14:46.44:+F7Cd7aGO

シャア「あ……」

ハマーン「……」

シャア「す、すまない。言い過ぎた」

ハマーン「そんなにその人形共が良いか?」
シャア「何?」

ハマーン「そんなにその人形共と一緒にいたいのなら一生そうしてろ!」タタタッ

シャア「ハマーン!」

ガチャ、バタン!

シャア「行ってしまった……」

真紅「シャア」

シャア「ん?」

真紅「連続巻き毛ウィップ!」バチバチバチバチバチバチバチィン!

シャア「けばばばばばばばばぎょん!?」

 
644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 09:21:39.65:+F7Cd7aGO

シャア「な、何をする?」ヒリヒリ

真紅「シャア、貴方、乙女心がまるでわかってないのだわ」

シャア「何?」

真紅「ハマーンも自分勝手な所はあったかもしれないけど、もっと彼女が傷つかないようなあしらい方があった筈よ」

シャア「すまない……」

真紅「シャア、罰として全員分の紅茶を用意しなさい。それと全員分のファミチキも買ってきなさい」

シャア「待て真紅、紅茶はともかくファミチキもか?」

真紅「そうよ。もちろん貴方のお小遣で。早く行ってきなさい」

シャア「チィ! シャア・アズナブル、出るぞ!」

水銀燈「私ヤクルトも飲むからそれも買ってきなさい」

雛苺「うにゅ~も買ってきてなのー」

 
645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 09:32:03.09:+F7Cd7aGO

ハマーン宅、ハマーンの部屋

ハマーン「ううう……何故だ。何故私に構ってくれないのだ、シャア」

ハマーン「そんなにあの人形共の方が良いのか? 私じゃ駄目なのか?」

ハマーン「ううう……あの人形共さえいなければシャアは……」

『……揃った』

ハマーン「ん? 誰だ? どこから声が?」

『これで闘える』グニャア

ハマーン「!! 鏡が!?」

『貴女の願いを叶えてあげましょう』

ハマーン「!? き、貴様は一体――」

 
646:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 09:42:39.06:0mEsvDYj0
ハマーン様が…

 
650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 11:37:48.20:+F7Cd7aGO

翌日

キーンコーンカーンコーン

キャラ「ハマーン様はまだ来ないのかい?」

マシュマー「ああ。ハマーン様に連絡しても繋がらないのだ」

キャラ「風邪?」

マシュマー「わからん。あのお方が遅刻するとは思えんが、また後で連絡してみる」

キャラ「もし風邪ならお見舞いが必要だね」

マシュマー「ああ、その時は花束が必要だな」

 
651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 11:40:50.76:+F7Cd7aGO

夕方

nのフィールド

雛苺「アムロ、いっぱいお人形さん持って何をするの?」

アムロ「部屋の中じゃちょっと狭いからね。nのフィールドならそれも解決するしね」

雛苺「?」

アムロ「雛苺ちゃん、この人形達を大きくしてよ」

雛苺「うん」

グググッ

アムロ「イヤッフー! 等身大タマ姉や森島はるか先輩や寧々さんがただで手に入ったぞ!この勢いでみんな大きくするぞー!」

雛苺「……」

 
652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 11:43:15.91:+F7Cd7aGO

シュルシュル……

雛苺「!」ピキーン!

雛苺「アムロ、危ないの!」ガバッ

アムロ「え?」

シュルルルル!!!

アムロ「うわあああああ!?」

雛苺「苺わだち!」シュルルル!

バシン!

シュルシュル……

アムロ「何だコレ……茨?」

 
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 11:47:24.78:+F7Cd7aGO

雛苺「走るのよ、アムロ!」グイッ

アムロ「で、でも、フィギュアが」

雛苺「早く逃げるの!!!」ダッ

シュルシュル、バキバキ

アムロ「イヤアアアアアアアアアア!!! 僕のフィギュアがメチャクチャにいいいいいいいいいい!!!」

雛苺「命が欲しければ今は逃げるしかないの!」

 
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 15:28:23.62:+F7Cd7aGO

――

キラ「えへへ、やっとエロゲーが買えたぞ」テクテク

キラ「ラクスはもちろん水銀燈にも気をつけなきゃな」

水銀燈「私がなんだって?」バサッ

キラ「うわあ! 水銀燈、どうしてここに?」

水銀燈「散歩してたらあなたを見かけちゃった。それにしてもまたエロゲー? あなたも懲りないわよね。ニートのくせにどこにそんなお金があるのよ?」

キラ「ラクスからお小遣い貰ったんだよ」

水銀燈「ふぅん、ラクスも案外優しいのね」

キラ「拷問に等しいプレイと精力をフェイズシフトダウンするまで吸い取るニャンニャンの対価だよ」

水銀燈「何かごめんね」

 
659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 15:30:20.88:+F7Cd7aGO

水銀燈「ニャンニャンしてるのに何でエロゲーしてるのよ?」

キラ「エロゲーはロマンだからね」

水銀燈「……」

キラ「水銀燈、今のは見なかった事にしてよ」

水銀燈「でも、私見ちゃったからな~。どうしましょう。ラクスにエロゲーの事言っちゃおうかな~」

キラ「そ、それだけは勘弁して!」

水銀燈「そうねえ。ヤクルト10リットル分くれるなら黙ってあげても良いわよ」

キラ「銀様それはアカン! 虫歯になるで! 糖尿病になるで!」

 
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 15:32:28.32:+F7Cd7aGO

ラクスのマンション

ラクス「キラったらどこに行ったんです? 水銀燈さんもいませんし」

ラクス「せっかく買い物を頼もうと思いましたのに、キラは後でオシオキが必要ですわね」

グニャ

ラクス「あら、鏡が。水銀燈さんかしら?」

シュルルルル!

ラクス「え――」

 
661以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 15:37:22.09:+F7Cd7aGO

テクテク

キラ「ねえ、1リットルじゃ駄目?」

水銀燈「駄目よ。最低でも3リットル」

キラ「ラクスからお小遣い貰うのは命懸けなんだよ。頼むよ。2リットル! 2リットルで勘弁して!」

水銀燈「しょうがないわね。私もそこまで鬼じゃないわ。2リットルで黙ってあげる」

キラ「ホッ」

水銀燈「まあ結局はラクスのお金なんだけどね」

キラ「そこは言わないでよ銀様~」ガチャ

キラ「さて、エロゲーがバレないように気をつけなきゃな。ただいまー」

 
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 15:39:55.07:+F7Cd7aGO

シーーーーン

キラ「あれ?」

水銀燈「まだ帰って来てないんじゃないの?」

キラ「変だな。この時間帯はいつもは家にいるはずなんだけど」

ピンクちゃん「テヤンデイ!」ピョン

水銀燈「あら? どうしたのよピンクちゃん?」

ピンク「テヤンデイ、テヤンデイ」ピョーンピョーン

キラ「ついてけば良いのかな?」

 
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 15:42:07.24:+F7Cd7aGO

ピョーンピョーン

キラ「ラクスー、居るの?」テクテク

ラクス「」

キラ・水銀燈「!! ラクス!?」

キラ「ラクス、どうしたんだよ? ラクス!」

水銀燈「キラ、救急車呼びなさい!」

キラ「うん!」

水銀燈「どうして……そういえば鏡の前で倒れてる………!!」

水銀燈「まさか!」

 
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 15:44:19.75:+F7Cd7aGO

――

ガチャ

ロラン「ただいまー」

金糸雀「お帰りなさいかしらー」

ソシエ「お邪魔しまーす」

金糸雀「ソシエ!」

ソシエ「今日は二人の為に料理しに来ましたー」

金糸雀「ワーイ」

ソシエ「金糸雀の大好きな砂糖たっぷりの卵焼きも作るからね」

金糸雀「ワーイ」

 
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 15:47:54.84:+F7Cd7aGO

グニャ

金糸雀「あれ? テレビが、誰か来るのかしら?」

シュルルルル!

金糸雀「!!」

ロラン「何だ!?」

シュルルルル!!

金糸雀「(ロランを狙ってる!?)ピチカート!」シュウウン

金糸雀「攻撃のワルツ!」

バシン!

金糸雀「ロラン、大丈夫かしら?」

ロラン「な、なんとか……ソシエ?」

 
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 15:53:09.03:+F7Cd7aGO

ソシエ「」

ロラン「ソシエ!」

金糸雀「しまった……(マスターだけだと思って油断してたかしら)」

ロラン「ソシエ、ソシエ!」

金糸雀「ロラン、救急車を呼ぶかしら!」

ロラン「そ、そうだね」

 
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 15:55:20.78:+F7Cd7aGO

――

ミレイナ「ただいまですぅ!」ガチャ

リンダ「お帰りなさい。あら?」

ティエリア「お、お邪魔します」

リンダ「あらあらティエリア君、いらっしゃい」

ミレイナ「ティーたんも一緒です」

ティエリア「今日は、ミレイナちゃんのお家に遊びに来ました」

リンダ「どうぞ、上がって」

 
674以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 16:01:18.09:+F7Cd7aGO

イアン「ん?」

ミレイナ「パパー、今日はティーたんも一緒です!」

イアン「……」

ティエリア「お、お邪魔します。お父さん」

イアン「君にお父さんと呼ばれる筋合いはない」

ティエリア「!?」

リンダ「もう、あなた」

イアン「ムゥ……」

ミレイナ「もう、パパは相変わらず頑固ですね。ティーたん、ミレイナの部屋に行くですぅ」

ティエリア「う、うん」

 
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 16:04:26.71:+F7Cd7aGO

ガチャ

ミレイナ「スィーたーん」

翠星石「お帰りですカチューシャ人間」

ティエリア「ミ、ミレイナちゃん、これは一体?」

翠星石「し、知らない人間ですぅ!」

ティエリア「人形が喋ってるだって!?」

ミレイナ「ティーたん、スィーたんはかくかくしかじかですぅ」

ティエリア「な、何だってーーー!?」

翠星石「カチューシャ人間、どうしてばらしたんですか!」

ミレイナ「ティーたんはミレイナの彼氏で将来のダーリンですぅ! だから大丈夫だと思ったんですぅ!」

ティエリア「ミ、ミレイナちゃん///」

 
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 16:08:05.16:+F7Cd7aGO

翠星石「ほっー、このメガネ人間がですか」

ティエリア「メガネ人間ではない。僕の名前はティエリア・アーデだ」

翠星石「私の名前は翠星石です」

ティエリア「しかし、ローゼンメイデンか。信じられないな」ジッー

翠星石「ジロジロ見るなですメガネ人間! セクハラで訴えるですよ!」

ティエリア「そ、そんな」ガーン

ミレイナ「スィーたん言い過ぎですぅ」

 
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 16:10:40.68:+F7Cd7aGO

鏡『グニャ』

翠星石「ん?」

シュルルルル!

翠星石「!!」

ティエリア「な、何だこれは?」

翠星石「チィ!」バシン

シュルルルル!

翠星石「しまったです! まだ茨が!」

ミレイナ「ひっ!」

翠星石「カチューシャ人間!」

ティエリア「ミレイナちゃん、危ない!」ガバッ

 
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 16:13:55.00:+F7Cd7aGO

ギリッ!

ティエリア「グハァ!」バタン、カランコロン

シュル……、ズポン

翠星石「逃げられたです」

ミレイナ「ティーたん!」

ティエリア「」

ミレイナ「ティーたん、ティーたん!」

翠星石「……カチューシャ人間、救急車をy」

「ミレイナちゃん」

ミレイナ「あれ、ティーたん? どこにいるんですか?」キョロキョロ

ティエリア(眼鏡)「僕はここにいるよ。ミレイナちゃん」

 
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 16:20:11.58:+F7Cd7aGO

翠星石「メ、メガネ!?」

ミレイナ「ティーたん!」

ティエリア(眼鏡)「意識を失う寸前にヴェーダとリンクしているこの眼鏡に意識を移したから大丈夫だよ」

ミレイナ「オッー! さすがイノベイドですぅ!」

ティエリア(眼鏡)「ミレイナちゃん、僕に眼鏡をかけてくれ」

ミレイナ「はいですぅ!」

翠星石「本当の意味でメガネ人間じゃないですか……」

 
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 16:23:24.20:+F7Cd7aGO

カチャ

ティエリア「ふう、それにしても今のは一体?」

翠星石「あれは翠星石達の最後のドールの茨です」

ミレイナ「7体目ですか?」

翠星石「そうです。末妹です」

翠星石「カチューシャ人間、もしかしたらママさんとパパさんも危ないかもしれないです。急ぐですよ」

ミレイナ「はいです!」

 
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 16:25:47.92:+F7Cd7aGO

タタタッ

リンダ・イアン「」

ミレイナ「ママ! パパ!」

翠星石「やっぱり……」

ティエリア「た、大変だ!」

翠星石「メガネ人間、救急車を呼ぶです!」

ティエリア「わ、わかった」

翠星石「……ついに全てのドールが揃ったんですね」

 
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 16:29:31.10:+F7Cd7aGO

――

蒼星石「マスター、夕飯の時間だよ」ガチャ

カミーユ「そうか。もうそんな時間か」

蒼星石「勉強してたの?」

カミーユ「ああ、遅れを取り戻さないとな」

蒼星石「お母さんに言った方が良い?」

カミーユ「いや、もう行くよ」ガタッ

新しいパソコン『グニャ』

蒼星石「?」

シュルルルル!

蒼星石「!!」

 
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 16:31:42.63:+F7Cd7aGO

カミーユ「なっ!?」

蒼星石「レンピカ!」シュイイン

シュピピピン!

パラパラ…

カミーユ「蒼星石、今のは一体?」

蒼星石「マスター、今のが本当の第7ドールだよ」

 
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 17:01:11.13:+F7Cd7aGO

――

リビング

真紅「シャア、それは仮面?」

シャア「ああ、造ったんだ」

真紅「予備の仮面?」

シャア「いや、これはだn」

セイラ「兄さん、真紅さん、ご飯出来たわよ」

シャア「そうか。今行く」

テレビ『グニャ』

真紅「えっ?」

シュルルルル!

真紅「! これは!?」

 
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 17:02:47.49:+F7Cd7aGO

シャア「何だ!?」

真紅「ホーリエ!」

シュルンシュルン!

シャア「ええい! 何だこの茨は!」

真紅「させない!」ビュオオオ

ビシンビシン! シュルル!

真紅「くっ、まだシャアを狙うの」

セイラ「キャアアアアアアアア!!!」

シャア「アルテイシア!!」

真紅「しまった! 狙いはシャアだけじゃないのね!」

セイラ「あっ……」バタン

 
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 17:05:49.93:+F7Cd7aGO

シュルル…、ズポン

真紅「逃げたわね」

シャア「アルテイシア!」タタタッ

セイラ「」

シャア「意識を失ってる……」

真紅「シャア、救急車を呼びなさい」

シャア「真紅、今の茨は一体何なのだ!」

真紅「あれは、最後のドールの能力」

シャア「何?」

真紅「第7ドール……雪華綺晶!!!!」

 
698:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 19:37:44.15:F9UBDOsW0
きらきーだー

 
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:13:31.78:+F7Cd7aGO

水銀燈「真紅!」ガンガンガンガン

真紅「水銀燈?」ガララ

真紅「どうしたのよ? 貴女が私の所に来るなんて?」

水銀燈「とりあえずよ。それよりも私のミーディアムが雪華綺晶にやられたわ!」

真紅「何ですって!? 貴女も?」

水銀燈「何? あなたの所も?」

真紅「シャアは無事だけどアルテイシアがやられたわ」

シャア「そっちもやられたのか」ピリリリ

シャア「カミーユか」ピッ

シャア「もしもし」

カミーユ『先輩、母さんが、母さんが第7ドールにやられたんです』

シャア「君もか!」

 
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:18:16.58:+F7Cd7aGO

カミーユ『先輩もですか?』

シャア「私は大丈夫だ。だが、アルテイシアが……」

カミーユ『そんな……』

シャア「アムロの安否も心配だ。また後で連絡する」ピッ

シャア「真紅、私はアムロに連絡するからすまないが君が代わりに救急車を呼んでくれ!
それと水銀燈、君はアルテイシアを私と一緒にソファーまで運ぶのを手伝ってくれ」

真紅「わかったわ」
水銀燈「人間を運ぶのはキツイけど、わかったわ」

グイッ、スッ

シャア「アルテイシアはこれで良い。次はアムロだな」

ピンポンピンポンピンポンピンポーン!

シャア「誰だこの欝陶しいチャイムの鳴らし方をしてるのは? ……まさかアムロがテンパってこっちに来たのか?」

 
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:21:44.87:+F7Cd7aGO

ガチャ

シャア「! マシュマー!」

マシュマー「ハア、ハア」

シャア「何故貴様がここに?」

マシュマー「ハマーン様が……ハマーン様が意識を失ったまま目覚めないのだ!」

シャア「!!!!?」

マシュマー「今、アクシズ病院に入院してる。何故意識を失ったのかはわからない。一応貴様にも報告したが私は一体どうすれば……」

シャア「マシュマー落ち着け! とにかく、ハマーンの事を知らせてくれてありがとう。後で私も行くから君はハマーンの所に行け」

マシュマー「……ああ」

 
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:25:32.75:+F7Cd7aGO

タタタッ

真紅「シャア、誰だったの?」

シャア「ハマーンの部下(?)だ。ハマーンも意識を失ったらしい。理由はわからん」

真紅「!!」

水銀燈「ハマーンって昨日来た女?」

真紅「ええ。……まさか彼女は雪華綺晶と契約を!?」

シャア「何? ハマーンが!?」

真紅「彼女は契約した相手を眠りにつかせ、永遠に夢を見させ続けるの」

真紅「巻き込まれたならまだしも、ローゼンメイデンと深く関わってない彼女が意識を失ってるとしたら理由はそれしかないわ。偶然とは思えない」

シャア「ハマーン……」

真紅「とにかく、他の皆も無事かどうか確かめるしかないわね」

 
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:28:28.25:+F7Cd7aGO

エゥーゴ病院

シャア「カミーユ」

カミーユ「先輩!」

シャア「君のお母上の容態は?」

カミーユ「大丈夫です。でも例のドールのせいで目覚めないんです」

シャア「ああ。恐らくマスターはハマーンだ」

カミーユ「ハマーンさん?」

シャア「彼女も意識を失ってる」

カミーユ「そんな……」

 
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:31:07.06:+F7Cd7aGO

カミーユ「アムロ先輩は?」

シャア「アムロは泣きながら『僕のタマ姉達がぐちゃぐちゃにされたよ~』って言ってた」

カミーユ「親は無事なんですか?」

シャア「奴はnのフィールドにいたから例のドールはそこで諦めたらしい。親は無事だ」

シャア「それとアムロが言うにはミレイナさんとロランさんは無事だがミレイナさんの両親とロランさんの知り合いがやられた。水銀燈のマスターもやられた」

カミーユ「みんなボロボロじゃないですか!」

シャア「カミーユ、私はアクシズ病院に行く。マシュマーにそっちに行くと約束したからな」

カミーユ「わかりました」

シャア「真紅も連れていく。例のドールが待ち伏せてる可能性もあるからな」

 
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:34:34.10:+F7Cd7aGO

アクシズ病院

ガラッ

マシュマー・キャラ「! シャア・アズナブル!」

シャア「見舞いに来たぞ」

マシュマー「そうか。来てくれたか……その鞄は何だ?」

シャア「気にするな。マシュマー、キャラ、突然だがハマーンと二人だけになりたい」

マシュマー「何?」

キャラ「どうしたのさ急に?」

シャア「頼む」

マシュマー「……わかった」

 
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:38:58.76:+F7Cd7aGO

ガラッ

シャア「……真紅、開けるぞ」パカッ

真紅「シャア、彼女の様子は?」

シャア「幸せそうに眠ってるよ。さて、ハマーンの薬指を見るか」

真紅「ええ」

シャア「……やはり指輪をしているか」

真紅「やっぱり彼女が雪華綺晶のマスターなのね」

『フフフ』

シャア・真紅「!!」

雪華綺晶「お久しぶりです。紅薔薇のお姉様」ズズズッ

 
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:43:43.74:+F7Cd7aGO

真紅「雪華綺晶!」

シャア「貴様が雪華綺晶か。ハマーンを返せ!」

雪華綺晶「それは駄目です。彼女は私の糧となる人間。そう易々と手放しはしません」

真紅「雪華綺晶、貴女」チャキン

雪華綺晶「紅薔薇のお姉様、私はnのフィールドで待ってます。他のお姉様達にもそうお伝え下さい」ズズズッ

真紅「待ちなさい雪華綺晶!」ダッ

ズポン

真紅「逃げられた……」

シャア「真紅、ハマーン達を助けるぞ。私の家に皆を集合させる」

真紅「わかったわ」

 
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 21:48:33.89:+F7Cd7aGO

シャアの家

シャア「全員集まったな」

アムロ・雛苺・カミーユ・蒼星石・ミレイナ・翠星石・ロラン・金糸雀・キラ・水銀燈「……」コクッ

真紅「では、行きましょう」

-鏡-

真紅「シャア、どうしてその予備(?)の仮面も持って行くの?」

シャア「念のためさ」

真紅「? そう」

シャア「入るぞ」

真紅「ええ」

 
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:07:46.93:+F7Cd7aGO

nのフィールド・雪華綺晶のフィールドに似た世界

雪華綺晶「ようこそ、お姉様方」

真紅「決着をつけるわよ。雪華綺晶(なんてプレッシャーなの。押し潰されそうなのだわ)」

カミーユ「こいつが母さんを……」

雪華綺晶「初めて見る方もいますね。では、自己紹介をしましょう。
私は誇り高きローゼンメイデンの第7ドール雪華綺晶」

シャア「雪華綺晶、何故マスター達を狙った?」

雪華綺晶「私はローザミスティカには興味がありません。
私は私のミーディアムを含めた全てのミーディアムの心を支配し、私のやり方でアリスへと昇格します。……そして、私はお父様に会います」

シャア「ふざけるな!」

雪華綺晶「ミーディアムはまだ二人しか捕えていませんが、せっかくですからオマケも手にいれました」ブオオオ

ハマーン・ラクス・ソシエ・リンダ・イアン・ヒルダ・セイラ「……」

 
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:12:18.97:+F7Cd7aGO

シャア「ハマーン! アルテイシア!」

キラ「ラクス!」

ロラン「ソシエ!」

ミレイナ「ママ! パパ!」

カミーユ「母さん!」

真紅「彼女達を解放しなさい!」

雪華綺晶「嫌です。誰が貴女達の様な平和ボケした馬鹿共に」

水銀燈「言うわね。でも意外だったわぁ。こうやって話してる間に罠でも仕掛けると思ったんだけど」

雪華綺晶「その必要がないからです」

水銀燈「はぁ?」

雪華綺晶「その必要がないくらい私は力を得ました。
特に二人のミーディアム……とても強力で素晴らしい。加えて五人の人間の生命も吸収してるので尚更です」

 
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:15:21.47:+F7Cd7aGO

水銀燈「そうなの。でもね、ミーディアム以外の人間から力を吸うのは私だけで良いのよ」シャキン

雪華綺晶以外の薔薇乙女達「!!!」

水銀燈「私の専売特許を奪うんじゃないわよ!!!」ゴオオオ

ガキィン!

水銀燈「!?」

雪華綺晶「フフフ……」ギリギリ

水銀燈「手から茨の剣!?」

雪華綺晶「甘いですわ黒薔薇のお姉様」ブォン

水銀燈「ぐぅ!?」バサッ

水銀燈「なんて力なの? それにあなたそんな能力あったかしら?」

雪華綺晶「私が契約したミーディアムのお陰で得ました」

雪華綺晶「では……始めましょう」

 
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:18:38.45:+F7Cd7aGO

シュルルル、メキャメキャ

シャア「! これは!」

アムロ「茨が集まって……まるでデビルガンダムだ!」

雪華綺晶「……行きなさい」

茨のデビルガンダム『ブン!』ブォン!

ドォオオオオオン!

「うわああああああああああ!!!」

蒼星石「くっ、やるじゃないか」

雛苺「アムロ、行くの!」

アムロ「うん!」

 
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:22:56.66:+F7Cd7aGO

雛苺「苺わだち!」シュルルル

茨のデビルガンダム『!?』ギチギキ

翠星石「スィドリーーーーム!」

金糸雀「破壊のシンフォニー!」

真紅「シャア、貴方の力、大量に使うわ!」
真紅「薔薇の竜!!!」

ドォオオオオオン!!!!!!!!!!

シャア「や、やったか?」ヨロッ

茨のデビルガンダム『……』

「!!!!!!!!!!!!」

真紅「効いてない!?」

 
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:28:13.88:+F7Cd7aGO

水銀燈「ジャンクにしてやる!!」ゴオオオ
蒼星石「切り刻む!!」ゴオオオ

茨のデビルガンダム『…』ブン、ドゴォ

水銀燈・蒼星石「ああああああ!?」ドォン

カミーユ「まるで歯が立たないじゃないか!」

雪華綺晶「フフフ……アハハハハハ! 哀れなお姉様方。その程度の力で私に挑もうと?」

水銀燈「う、うるさいわね」ヨロッ

雪華綺晶「死にたくなければその人間達を私に渡して下さい。
そうすれば助かりますよ。そして人間共、貴方達はとても弱い存在。
自分の願望すら誰かに叶えて貰わなければならないくらい弱く、愚かな存在。笑うしかありませんね」

ロラン「違う!」

雪華綺晶「!!」

ロラン「確かに人間は弱いかもしれない。でも、それでも皆、自分の思いを実現させる為に一生懸命生きてるんだ!」

雪華綺晶「へえ」

ロラン「雪華綺晶、僕は姉妹が争い、傷つくのは嫌だ。このままずっと平穏な生活が続けば良いと思う。
……でも、君が誰かを傷つけるのなら、僕達は君を全力で止める!!」

 
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:32:30.95:+F7Cd7aGO

ロラン「行くよ金糸雀!」

金糸雀「ええ、ロラン」キイイイン

金糸雀「ホワイトドールのご加護かしらーーー!」シュパアアアア!!

シャア「月光蝶だと!?」

アムロ「世界が、世界が滅ぶぞーー!」

金糸雀「これはただの演出かしら」

アムロ「なーんだ。よかった」

 
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:37:40.38:+F7Cd7aGO

金糸雀「でもパワーアップは本当かしら」スッ

金糸雀「機械人形のレクイエム!!!」

茨のデビルガンダム『グオオオ!?』

雪華綺晶「!?」

キラ「効いてる!?」

水銀燈「弱ってきてるわ!」

金糸雀「まだまだあるかしら」

金糸雀「月光蝶のレクイエム!!!」ドォーン

茨のデビルガンダム『グオオオオオオオオオ!!!!!!!』ドォオオオン!

ミレイナ「あんなに苦戦した相手が一瞬で塵になったですぅ!」

翠星石「チート過ぎるですぅ!」

 
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:45:48.24:+F7Cd7aGO

雪華綺晶「チィ!」ドバババ!

蒼星石「何だこの茨の数は!? 多すぎる!」

金糸雀「甘いかしら。再び機械人形のレクイエム!!!」

雪華綺晶「あ……あ……」ガクガク

シャア「動きが鈍くなった。今だ!」

雛苺「苺わだち・亀甲縛り!」シュルルル

雪華綺晶「!!」ビシビシ

雛苺「まだまだなの!」ゴゴゴゴッ

アムロ「! 巨大なガンダムが出てきた!元々巨大だけど」

雛苺「ハイパーハンマーなのーーーーー!」ゴオオオオ!!

雪華綺晶「ああああああ!!!」グシャア

 
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 22:49:27.18:+F7Cd7aGO

ミレイナ「いくら平和主義者のミレイナでも余りおいたが過ぎるとオシオキですぅ!」

翠星石「雪華綺晶! お前のやった事は万死に値するですぅ!」キイイイン

ミレイナ・翠星石「TRANS-AM(トランザム)!!!!」キュイイイン

翠星石「スィ……ドリィイイイイイイイイイム!!!!!!!!!!!」

ゴギャメキャズゴゴゴゴコ!!!!!

雪華綺晶「ガアアアアアアアア!!!!」ベキメキョバキ

カミーユ「行けえええええええ!!! そおおおうせえええいせきいいいいい!!!」

蒼星石「ウェイブライダー特攻ーーー!!!」ゴオオオ

雪華綺晶「オゴオオオオオ!!!!」ビキビキ

 
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:02:17.47:+F7Cd7aGO

水銀燈「さっさとラクスを返しなさぁい。そいつがいないとマンションの家賃が払えなくてこの馬鹿の住む所がなくなるのよ!」

水銀燈「行くわよキラ! 次はギャグ補正が無いから覚悟しなさい!」ズオオオオ

キラ「エロゲー出来るくらいの体力は残しといてよね!」

水銀燈「ハイマットフルバースト!!!」ドシュシュシュ!

雪華綺晶「それは避けます」ヒョイ

水銀燈「空気読めよ!!」

 
735以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:06:48.60:+F7Cd7aGO

ロラン「うっ……」

金糸雀「大丈夫かしら? ロラン?」

ロラン「うん。大丈夫だよ」

金糸雀(限定技は余り長くは使えないかしら。
しかもカナ自身にも大きな負担がかかるし、今までのどの技よりも強く弾かなきゃいけないから気をつけなきゃいけないかしら)

真紅「これで終わりよ! 雪華綺晶!」ギュイン

雪華綺晶「!!」

ブチン

金糸雀「!! しまった、弦が全部切れたかしら!」

雪華綺晶「隙あり!!!!」シュルルル

「うわあああああああああ!!!!」

真紅「くっ……」ギチギチ

シャア「全員捕まってしまったか……」

 
736以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:09:45.73:+F7Cd7aGO

雪華綺晶「全員……眠らせてあげます!」

シャア「マズイ」

ザシュシュシュシュ!!!

「!!!!!!!!!!!!」パラッ

雪華綺晶「何!?」

薔薇水晶「助太刀しに来ました」

蒼星翠「薔薇水晶!」

雪華綺晶「ローゼンメイデンでもないくせに邪魔を……けど、まだ!!!」スゥ……

シャア「消えただと!?」

ブシュウ!

雛苺「アァ!」バタン

アムロ「雛苺ちゃん!」

 
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:13:10.93:+F7Cd7aGO

ブシュウ、ブシュウ!

翠星石「うぅ!」バタン

金糸雀「キャア!」バタン

ミレイナ「スィーたん!」

ロラン「金糸雀!」

蒼星石「クソ!」

スゥ……

蒼星石「! そこぉ!」

雪華綺晶「後ろですよ。蒼薔薇のお姉様」ザシュ

蒼星石「ガハァ!」バタン

カミーユ「蒼星石!」

シャア「奴は気配まで騙せるのか!」

 
739以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:17:20.71:+F7Cd7aGO

水銀燈「どうするのよ。もう私達しかいないわよ!」

薔薇水晶「気配を消せて、さらには騙せる……とても厄介です」

真紅「落ち着いて! まだ何か策はある筈だわ!」

シャア「真紅、この仮面を被れ!」スッ

真紅「これって予備の仮面じゃないの?」

シャア「これは君の為の仮面さ」

真紅「私の? ……本当だわ。私の頭にピッタリなのだわ」スポッ

シャア「真紅、あの女に見せつけてやるぞ。私達の絆の力を、ニュータイプの力を!」

 
740以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:20:09.55:+F7Cd7aGO

真紅「力が……沸いてくる」キイイイン

雪華綺晶『無駄ですよお姉様達。私を捉える事など不可能』

真紅(どこ? どこにいるの?)

スゥ……

真紅(そこなの?)

スゥ……スゥ……

真紅(気配が二つ? 左右から。どっちが本物なの?)

真紅(真紅、精神を集中させなさい)

スゥ、スゥシャキン

真紅「!」ピキーン

真紅「見える! 私にも敵が見えるのだわ!」

真紅「左はダミーバルーン。右が本物よ!」

 
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:23:49.29:+F7Cd7aGO

雪華綺晶「!?」

真紅「喰らいなさい雪華綺晶!」

真紅「怒涛の絆パンチ!!!」

真紅「※だーわわーだーわわーだわだわで! だーわわーだーわわーだわだわよ!
だーわわーだーわわーだわだわの!
この怒りは貴女のためにあるのだわ!」
※だわわ だわわ だわたわで
だわわ だわわ だわだわよ
だわわ だわわ だわだわの
この怒りは貴女のためにあるのだわ

雪華綺晶「ミギャアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

バキバキバキドゴドゴドゴベキョメキグシャグチュバキィイイイイイイ!!!!!

 
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:28:43.72:+F7Cd7aGO

雪華綺晶「グゥ……」ヨロッ

真紅「諦めなさい。貴女の負けよ」

雪華綺晶「まだ……こちらには……人質が……」

シャア「ええい! 起きろ! 起きるのだハマーン!」

ハマーン「……」

雪華綺晶「無駄です……私を完全に倒すか……私が解放させない限り絶対に目覚めません」

シャア「チィ、こうなれば……」

シャア「やーい、このピンクスフィンクス頭のDQN女ー」

雪華綺晶「無駄d」

ハマーン「なんだと貴様!!」クワッ!

雪華綺晶「!!!!!!!?」

 
744以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:32:04.92:+F7Cd7aGO

真紅「目覚めた!?」

雪華綺晶「そんな……」

ハマーン「ん? 何だここは?」

シャア「ハマーン!」

ハマーン「シャア? ここはどこだ。アムロもいるな。いや、その前に何だこれは?」グイグイ

雪華綺晶「また眠らせて……」

ハマーン「これでは動けんな」

ハマーン「ヌン!」

ブチブチブチン!!!!

雪華綺晶「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

 
745:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:33:20.59:d9FiQnDs0
まじかよ

 
747以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 23:35:51.23:+F7Cd7aGO

蒼星石「嘘でしょ?」

翠星石「パネェですぅ!」

水銀燈・金糸雀・真紅・雛苺・薔薇水晶「テラチート!!!!!」

雪華綺晶「ありえない……」

ハマーン「ん? 貴様は確か雪華綺晶」

雪華綺晶「!!」ビクッ

ハマーン「そうだ思い出した。私は貴様と契約して騙されたのだったな」

ハマーン「雪華綺晶」スタスタ

雪華綺晶「あ……あああ……」ガタガタ

 
751:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:07:52.94:6NUn8tIp0
恐ろしやハマーン様…

 
752 ◆qgXEy7ZweA :2011/01/20(木) 00:13:37.05:mgWRuAgzO

ガシッ

ハマーン「貴様、よくもこの私を騙してくれたな」ギリギリギリ

雪華綺晶「痛い痛い痛い!!!! 頭が砕ける!!!!」ジタバタ

ハマーン「雪華綺晶!」

雪華綺晶「はい!」

ハマーン「貴様のマスターは誰だ?」

雪華綺晶「ハマーン……カーン……です」

ハマーン「ほう、マスターを呼び捨てか」ギリギリ

雪華綺晶「!! ハマーン様です! ハマーン・カーン様です!」

雪華綺晶「ハマーン様、バンザーイ!!」

 
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:16:20.65:mgWRuAgzO

ハマーン「良し」パッ

雪華綺晶「た……助かった」

ハマーン「雪華綺晶」

雪華綺晶「はい! 何でございましょうかハマーン様!」ビシッ

ハマーン「今度こそ私の下僕になれ」

雪華綺晶「ハッ! 喜んで!」

真紅「最後は何か呆気なかったわね」

アムロ「さすがハマーンだね」

シャア「最初からハマーンを起こしとけば良かった」

真紅「それは言っちゃ駄目」

 
755以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:23:03.72:mgWRuAgzO

シュルル……

シャア「アルテイシア!」
カミーユ「母さん!」
ミレイナ「ママ! パパ!」
ロラン「ソシエ!」
キラ「ラクス!」

セイラ「兄さん……」
ヒルダ「……カミーユ?」
リンダ・イアン「……ミレイナ?」
ソシエ「ロ、ロラン?」
ラクス「う~ん……キラ?」

キラ「ラクス、大丈夫?」
ラクス「キラ、ここは? あら? あなたは以前ぶつかった人?」

ロラン「ど、どうも」

 
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:25:16.96:mgWRuAgzO

ラクス「リンダさんもいますし、ここはマンションではないのですか? ……! まあー、水銀燈さんの様なかわいらしいお人形さんがいっぱい!!」

薔薇乙女達・薔薇水晶「!!」

ラクス「かわいいですわーーー! 撫で撫でしてもいいですか?」
水銀燈「あなたは相変わらずね」

シャア「しかし疲れたよ。
それもこれもアリスゲームのせいで……待て、別のやり方でアリスゲームを制覇するどころか全員アリスゲームすらせずに済む方法があるぞ!」

真紅「本当!?」

シャア「父になる」
真紅「え?」

シャア「この私、シャア・アズナブルが皆(みな)の父になると言うのだよ」

 
757:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:26:08.12:e/fmjUK/0
へ、へんたいだー!

 
759以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:29:29.92:mgWRuAgzO

薔薇乙女達「……」

シャア「さあ、お父様でもお父さんでもパパでも好きなように呼びなさい。娘達よ」

水銀燈「あなた何言ってるの? 一度死んだ方が良いんじゃない?」

金糸雀「気持ち悪すぎて吐き気がするかしらー」

翠星石「思い上がってんじゃねーです糞仮面人間!」

蒼星石「変態淑女の僕でもこれは無いね」

雛苺「寝言は寝て言えよこのダメロリコン野郎めなのー」

薔薇水晶「ぶふぅ! この人本気で言ってる!」」

雪華綺晶「こんな人間がこの世に本当に存在するんですか?」

真紅「シャア、貴方は人間である資格がないのだわ」

シャア「」

 
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:32:36.36:mgWRuAgzO

nのフィールドのどこか

ラブプラスの魔「終わりましたか。この世界でもまたあのグダグダな日々が始まるんですね」

ラブプラスの魔「一体アリスゲームはいつになったら決着がつくんでしょう?」

ラブプラスの魔「まあ考えても疲れるだけですしね」

ラブプラスの魔「さて、ラブプラスでもしますか。いや~三人同時に付き合うのは大変ですねー」ピコーン×3

ローゼン「……」

 
762:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:35:11.58:741Lzb0I0
マジでラブプラスの魔になっちまいやがった

 
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:35:25.21:mgWRuAgzO

そして月日が流れ(言うほど流れてないが)……
ワイワイキャッキャッ

雛苺「うにゅ~とファミチキの同時食いは美味しいのー」モグモグ

水銀燈「ファミチキを入れたヤクルトスープは美味しいわぁ」ズズッ

蒼星石「エヘヘヘ、また変態画像が増えたぞ」

金糸雀「ロン」

翠星石「ギャーーー!! また負けたですーーーー!!」

薔薇水晶「CHIN(チン)ガンダム・ばらしーカラー」シャキーン

雪華綺晶「Kガンダム・きらきーカラー」シャキーン

シャア「ハハハ、今日も賑やかだな」

真紅「シャア」ツンツン

シャア「どうした? 真紅?」

真紅「ちょっと話があるの。来て」

 
764以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:38:32.07:mgWRuAgzO

シャア「話とは何だ?」

真紅「シャア、この仮面覚えてる?」スッ

シャア「雪華綺晶の時に君に渡した君専用の仮面か。もちろん覚えるさ」

真紅「この仮面がなかったら雪華綺晶には勝てなかったと思うの。感謝してるわ」

シャア「そうか。だが礼には及ばんさ」

真紅「それで、この仮面の事で聞きたい事があるの?」

シャア「何だ?」

真紅「この仮面、私には調度良い大きさ、いえ、完全に私の頭とマッチしてるのだわ」

シャア「……何が言いたい?」

真紅「私と相性が良すぎるの。この仮面はまるで私の頭のサイズを知ってるかの様に出来てるわ」

真紅「シャア、貴方いつの間に私の頭を計ったの?」

シャア「……すまない。君が寝てる時にこっそりと」

 
767まいぺーす ◆qgXEy7ZweA :2011/01/20(木) 00:44:30.68:mgWRuAgzO

真紅「そう。貴方そんな事してたのね」ニコッ
シャア「すまない真紅!どうしても君に内緒で作りたかったんだ!」ガバッ

真紅「本来なら怒る所だけど雪華綺晶の件があるから許してあげるわ」
シャア「ホッ」

真紅「なんて言うと思った?」

シャア「!!」

真紅「実を言うとね、ホーリエが貴方の行動の一部始終を見てたんですって。貴方ホーリエに気がつかないくらい夢中になっていたのね」

シャア「!!」

真紅「頭だけじゃなく胸、腰、お尻まで計って、そのうえ私の体を嗅ぎまくってたようね。私とした事がそれに気付けなかったなんて一生の不覚だわ」ゴゴゴゴッ

シャア「ま、待て真紅」

真紅「薔薇の尾(ローズテイル)!!!」

シャア「ギャアアアアアアアア!!!」



END

 
768:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:46:45.05:RCibWcLN0

かなり面白かった

 
769:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:47:23.27:6Vp2XI/f0

まぁ、本作でももうひとつのアリスゲームは明かされてないしここで切るのは妥当だよな
面白かったから次作も期待してる

 
772:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:49:09.23:B4orXpl10

ぶっ飛んだネタが多かったが面白かったぜ

 
774まいぺーす ◆qgXEy7ZweA :2011/01/20(木) 00:51:08.26:mgWRuAgzO
最後まで読んでくれてありがとう。

真紅「皆、保守と支援ありがとう」
雛苺「とってもとっても感謝なのー」
蒼星石「皆のお陰で終わらせる事が出来たよ」
翠星石「保守と支援乙ですぅ!」
金糸雀「本当に嬉しいかしらー」
水銀燈「この私がお礼を言ってあげるわよぉ。ア・リ・ガ・ト♪」
薔薇水晶「本当にありがとうございます」
雪華綺晶「最後まで付き合ってくれた事に感謝します」

真紅「それでは皆さん、またどこかでお会いしましょう」

水銀燈・金糸雀・翠星石・蒼星石・真紅・雛苺・雪華綺晶・薔薇水晶
「さようならーーーーーーーー!」

 
775:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:52:59.54:JlmPcOxMP
久々に最後まで面白いSSだった

乙 次回作も期待してるよ

 
784:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 07:46:10.41:buuBTow50
おつ!