- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:17:47.68:+e9zmhD50
土曜日
ハルヒ「今日の団活は、みんなでラーメンを食べに行くわよ!」
キョン「なんだってんだ?急に?」
ハルヒ「昨日買い物に行ったときにたまたま見つけたお店なんだけどね。元は関東にしか無いお店だったらしいんだけど、1ヶ月ほど前に関西にも進出したんだって。」スタスタ
ハルヒ「それが凄い行列でね!あれは何か秘密があるわね!」スタスタ
キョン「何故そんな確信が持てる?」スタスタ
ハルヒ「だって!並んでる人たちの目が普通じゃないんだもん!なんかこう!何かを悟っているかの様な目ね!」ピタッ
ハルヒ「ここよ!」
キョン「『ラーメン二郎』・・・?」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:20:54.64:+e9zmhD50
古泉「確かに凄い行列ですね。」
ハルヒ「でしょ!?私、今までラーメン食べて心の底からおいしいって思ったことないのよね。ここは期待できそうだわ!並ぶわよ!」
客’s「(ジー)」
みくる「ふぇ・・なんか見られてますぅ・・・」
長門「・・・・・。」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:23:52.58:+e9zmhD50
20分後・・・
ハルヒ「ふー!やっとお店の中に入れたわね!」
キョン「食券買わなきゃだめなのか。小銭ねえや。ほれ。」ヴィーン
常連1「ちょっとあなた。」ズイ
キョン「え?俺ですか・・・?」
常連1「今1000円札入れなかった?」
キョン「はあ。入れましたけど・・・。」
常連1「ギルティー!」
キョン「(ビクッ!)」
常連1「二郎の券売機は両替用じゃないんですよ?小銭を用意してくるのが常識でしょう?」
キョン「す、すみません。(普通なのか・・・?)」
常連1「まあ初心者のようですし。今後は気をつけるように。」
キョン「はあ・・・。(初心者ってなんだよ!)」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:28:15.17:+e9zmhD50
ハルヒ「何よあいつ!たかがラーメン食べるだけにえらそうに!!」
客たち「(ギロッ)」
ハルヒ「うっ・・・。何よ!」
キョン「落ち着けハルヒ。すみません大きな声出して。」
客たち「マッタク。ウルセエンダヨ。ジロウニクルシカクナシ。ツマミダセ。デモカオハイイナ。」ブツブツ
古泉「なかなか独特な店ですね。」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:32:47.69:+e9zmhD50
ハルヒ「き、気を取り直して食券買うわよ!えーと、何々?小、小ブタ、小ブタW、大、大ブタ、大ブタWか・・・。」
キョン「普通はないのか。じゃあ俺は大で。」
古泉「じゃあ僕もそれで。」
みくる「私は小でいいです~」
長門「・・・。」ピッ
ハルヒ「おっ!有希は大ブタWね!じゃあ私もそれにするわ!」
キョン「大丈夫かよ?」
ハルヒ「平気!平気!たかがラーメンよ!」
客たち<プークスクス。
古泉「・・・・・・。」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:37:23.10:+e9zmhD50
ハルヒ「食券をカウンターに置くのね。」スッ
キョン「はぁ。なんか疲れた・・・。」スッ
古泉「んっふ」スッ
みくる「ふえ~」スッ
長門「・・・。」パチッ!
店員「トッピングはどうなさいますかー?」
キョン「トッピング?俺は普通でいいです。」
古泉「僕も。」
みくる「わたしも。」
バンッ!
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:41:35.50:+e9zmhD50
キョン「(またかよ!)」
みくる「ふえ~。なんですか~。」
常連2「あなたたちね!あなたたちにとっての「普通」が二郎での「普通だと思ったら大間違いですよ!」
みくる「す、すみましぇ~ん。」
常連2「まったくもう・・・。」
キョン「じゃあ、どうすればいいんだ・・・?」
店員「ニンニクは入れますか?」
キョン「あ、じゃあ入れてください。」
古泉「僕は遠慮しておきます。」
みくる「私もいいです~。」
店員「そちらのお客さんは?」
長門「ヤサイマシマシニンチョモカラメアブラ」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:43:24.73:qZ+QBp2nP
キョン「!?」
客たち「・・・ニヤリ」
キョン「(一瞬で空気が変わった・・・。)」
キョン「(今の呪文はなんなんだ?情報操作ではなさそうだが・・・。)」
ハルヒ「有希何よそれ!面白そうね!おじさん!あたしもそれで!」
長門「・・・。」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:44:14.35:nvQ1iCeI0
―2月14日・団室―
キョン「なんだよ、わざわざ昼休みに呼び出して。
昼飯食べたいんだが」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒ?どうした」
ハルヒ「…これ」
キョン「なんだこれ?そうかチョコレートか。
今年はえらくストレートな渡し方だな」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:39:40.01:XcU0EX9p0
ハルヒ「悪い?」
キョン「いや、何というか…嬉しいぞ」
ハルヒ「まあ当然ね。団長様直々に、おいしいチョコを
進呈してあげたんだから」
キョン「はいはい、開けてみていいか?」
ハルヒ「駄目!」
キョン「何でだよ?まさか変なもの入れたんじゃ」
ハルヒ「手紙、入ってるから…家に帰って開けなさいよ」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:41:49.12:XcU0EX9p0
―2月21日・団室―
ハルヒ「何よ…わざわざこんなところで。
同じクラスで、しかも席近いのに」
キョン「じゃあ教室戻って話そうか?」
ハルヒ「こっ、ここでいいわよ!」
キョン「ハルヒ…ごめん」
ハルヒ「…え」
キョン「本当にすまん」
ハルヒ「べ、別に!私だってそんな、あの時のはその、
気の迷いであんな手紙を書いたというか…」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:43:22.23:XcU0EX9p0
キョン「我慢できなかった」
ハルヒ「…は?」
キョン「本当はホワイトデーの時に、プレゼントと一緒に返事しようと
思ったんだが、一か月も待てん!」
ハルヒ「なんなのよ一体」
キョン「ハルヒ、この前の手紙、嬉しかったぞ。
そして、俺も全く同じことを思っていた!」
ハルヒ「そう…え?」
キョン「ハルヒ、俺と付き合え!」
ハルヒ「何よその態度は!キョンのクセに偉そうよ」
キョン「ハルヒ、顔真っ赤だぞ」
ハルヒ「うるさい!…バカキョン」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:46:55.97:oVipUuX10
―3月6日―
ハルヒ「今日はみくるちゃんの卒業パーティよ!
みくるちゃん!今日はあなたが主役なんだから、
キョンになんでも命令しちゃいなさい」
キョン「俺だけかよ!」
みくる「あの、涼宮さん。えーっと」
ハルヒ「どうしたのみくるちゃん?そりゃ学校は卒業するけど、
あなたはずっとsos団の萌えマスコットなのよ」
古泉「それでも寂しくなりますねぇ」
キョン「まったくだ。朝比奈さんのお茶はもう飲めないんだな」
みくる「あの、私、留年しちゃったんですぅ」
ハルヒ・キョン・古泉「ええー!」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:53:05.80:XcU0EX9p0
―3月14日・公園―
ハルヒ「やっぱり外は寒いわね。キョン、マラソンしましょ!」
キョン「遠慮しとくよ。それにしてもお前、今日はなんだか
そわそわしてないか?」
ハルヒ「べ、別に。いつも通りよ」
キョン「あ、そうだ。これ、この前のお返しだ」
ハルヒ「開けてみてもいい?」
キョン「駄目だ」
ハルヒ「なんでよ?」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:56:09.44:XcU0EX9p0
キョン「手紙が入ってるからな。帰って読んでくれ」
ハルヒ「いい事が書いてるんでしょうね?
誤字・文法のミスがあったら添削して返すわよ」
キョン「それは勘弁してくれ」
ハルヒ「…」
キョン「何だよ、人の顔じっと見やがって」
ハルヒ「…察しなさい」
キョン「…ハルヒ」
… … …
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:58:18.88:XcU0EX9p0
―4月1日・帰り道―
ハルヒ「楽しかったわね。お花見」
キョン「ああ、明日からまた学校か」
ハルヒ「明日からはまたバシバシ特訓するわよ。
アンタちゃんと自習してるの?」
キョン「俺なりにそこそこ頑張ってるよ」
ハルヒ「来年もここの桜並木をみんなで歩きたいわね」
キョン「明日も花見するか?」
ハルヒ「ダーメ。明日からは私の考えた、
必勝ドリルを解いてもらうわ」
キョン「…へいへい」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:01:05.47:XcU0EX9p0
―4月2日・教室―
キョン「想像してはいたが」
ハルヒ「やっぱり、同じクラスでこの席順なのね」
キョン「なあ、お前岡部のこと結構気に入ってるだろ」
ハルヒ「はあ?なんであんなハンドボール馬鹿を気に入るのよ」
キョン「素直じゃねぇなあ」
ハルヒ「…でも、よかった。同じクラスで」
キョン「俺もだよ」
ハルヒ「アンタが勉強サボらないか、見張ることができるしね」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:06:44.35:XcU0EX9p0
―5月5日・キョンの家―
ハルヒ「はい、じゃあ次はここの問題」
キョン「はあ、少し休憩しようぜ」
ハルヒ「駄目よ!このゴールデンウィークで苦手を克服しないと」
キョン「他の3人は休みだっていうのに」
ハルヒ「有希と古泉君は、今から受験しても合格する位
なのよ。アンタは別」
キョン「まったく、こんなんが将来役に立つとは思えんが」
ハルヒ「これが出来たら、元気注入してあげるわよ」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:12:45.33:XcU0EX9p0
キョン「よっしゃー出来た」
ハルヒ「なかなかのスピードで解いたじゃない。
だいぶ慣れてきたじゃない」
キョン「よし、元気注入してもらおうか」
ハルヒ「ちょっと!こらエロキョン、がっつくな」
妹「キョンく~ん。私もはるにゃんと遊びた~い」
キョン・ハルヒ「あっ」
妹「…ごめんなさい」
「おかあさーん。キョン君とはるにゃんが、ちちくりあってる~」
キョン「おい、こら待て!」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:15:36.26:XcU0EX9p0
―6月15日・ハルヒの家の前―
ハルヒ「…あ」
キョン「おい、なんで団室こないで帰ってるんだよ。機嫌悪そうだし」
ハルヒ「別に、あんたは有希とかみくるちゃんの方が大事なんでしょ。
相合傘でもして帰ればいいじゃない」
キョン「…あれは長門が傘忘れてたから」
ハルヒ「それにしても、あんたびしょ濡れじゃない」
キョン「傘、長門に貸したからさ」
ハルヒ「あたしが家から出てこなかったらどうするつもりだったのよ?」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:16:49.71:XcU0EX9p0
キョン「あ…何も考えてなかった?」
ハルヒ「…バカキョン」
キョン「…」
ハルヒ「…ぷっ」
キョン「何笑ってるんだよ?」
ハルヒ「しょうがないわね。上がりなさい、シャワー浴びないと
風邪ひくわよ」
キョン「…ありがとう」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:18:36.89:XcU0EX9p0
―7月7日・団室―
ハルヒ「じゃあまた明日ね」
みくる「あれ、涼宮さんとキョン君は?」
古泉「朝比奈さん、僕らは先に帰りましょう。
ね?長門さん」
長門「…そうするべき」
キョン「じゃあな。長門」
長門「…」
ハルヒ「ほら、キョン行くわよ!」
長門「…」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:20:34.00:XcU0EX9p0
―7月25日・教室―
キョン「やっと終わった。待ちに待った夏休みだな」
ハルヒ「気を抜いてる暇はないわよ。この夏休みは地獄の特訓よ」
キョン「そうでした。ったく受験とはやっかいなものだ」
ハルヒ「まあ、たまには息抜きでプールにでも行きましょう」
キョン「…庶民プールか。しょっぺえな」
ハルヒ「しょっぱいのは海でしょ」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:23:29.96:XcU0EX9p0
―8月31日・自転車―
キョン「夏休みも終わっちまうんだな。今年は全然休んだ気がしなかったな」
ハルヒ「何いってんのよ。今日プールに行ったじゃないの」
キョン「あのさ…あんま派手な水着着んなよ」
ハルヒ「何で?似合ってなかった」
キョン「いや、そういうわけじゃないが…その、他の男の視線というかな」
ハルヒ「何よキョン、嫉妬してんの?それならスクール水着でも
着てきた方がよかった?そういえば、あの水着も今年で最後だし」
キョン「いや、それはそれでちがった連中から注目を集めちまう」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:26:10.28:XcU0EX9p0
ハルヒ「高校最後の夏休みなのね、なんか実感ないわね。
このままずっとこんな日が続きそうな気がするわ」
キョン「おい!それは止めてくれ?」
ハルヒ「え?なんでそんなにあんた焦ってるのよ」
キョン「いや、その、あれだ。大学に入ったらもっと長い夏休みがあるぞ。
変に感傷的になることはないさ」
ハルヒ「それもそうね。でも、あんたはまず大学に受かることを考えなさい」
キョン「馬鹿っ!暴れるなこけるぞ。おい!目隠しすんな」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:28:26.92:XcU0EX9p0
―11月3日・学校―
ハルヒ「う~ん、今年のバンドはイマイチだったわね」
キョン「お前が出ればよかったじゃないか」
ハルヒ「そしたら、こんな風にゆっくり見て周れないでしょ」
キョン「それもそうだな」
ハルヒ「あっキョン見て。あの二人、手なんか繋いじゃって」
キョン「ああ、さわやかでいいじゃないか」
ハルヒ「ったく、恥ずかしくないのかしらね、学校で。
でもまあ、今日はお祭りだしね」
キョン「そういうもんかな」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 19:54:41.78:XcU0EX9p0
ハルヒ「…」
キョン「ん?どうした、たこ焼き食いたいのか?」
ハルヒ「気づきなさいよ。バカキョン!」
キョン「痛っ!わかってるよ。ほら」
ハルヒ「まあ、それでよし」
―見て見て~あの二人ラブラブ~―
ハルヒ・キョン「…」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:01:50.04:XcU0EX9p0
―1月15日・会場―
キョン「ついに来たな」
ハルヒ「ええ、ちゃんとトイレ済ましときなさいよ」
キョン「お前は母親か」
ハルヒ「キョン、あんたにしちゃ頑張ったんだから、
自信もって挑みなさい。あと、これ!古泉君も」
キョン「お守り?何故三つも」
古泉「これはこれは、ありがとうございます」
ハルヒ「私と有希と、みくるちゃんの祈りがこもってるから、効力抜群よ。
それではいざ!突入よ」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:02:57.74:XcU0EX9p0
―3月9日・パソコンの前―
ハルヒ「じゃあ…見るわよ」
キョン「…ああ」
ハルヒ「あった!キョンの番号!ほら、これ、これ!」
キョン「よっしゃあ!ハルヒ、お前のは?」
ハルヒ「…あれ?」
キョン「嘘だろ?よく見てみろよ。そんな」
ハルヒ「うっそー。あんたが受かって私が落ちるわけないでしょ」
キョン「びっくりさせるなよな!あ、古泉の番号もあるな」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:04:05.25:XcU0EX9p0
ハルヒ「これで同じ大学に行けるのね」
キョン「ハルヒ、本当にありがとう。全部お前のおかげだ」
ハルヒ「違うわ、あんたの頑張ったからよ」
キョン「…ハルヒ」
ハルヒ「…キョン」
ハルヒ父「うぉっほん!」
キョン「あ…すいません」
ハルヒ母「おめでとう、二人とも」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:05:10.62:XcU0EX9p0
―3月20日・団室―
ハルヒ「この部屋とも、お別れなのね」
キョン「ったく、またこの制服を着るハメになるとは」
ハルヒ「それにしてもびっくりね。有希もみくるちゃんも
外国に行っちゃうなんて」
みくる「みなさん、3年間楽しかったで…うぅ」
ハルヒ「泣くんじゃないわよ、みくるちゃん。
本当にすぐ泣くんだから…」
みくる「涼宮さんだって、泣いてるじゃないですかぁ」
ハルヒ「みくるちゃんのクセに、…口答えするなんていい度胸じゃないの」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:05:50.22:XcU0EX9p0
キョン「長門、お前には色々世話になったな。
ずっとこの世界にいる事は出来ないのか?」
長門「私には、観測以外の役目が出来た。だからあなた達のそばには
いられない」
キョン「…そうか」
長門「私は…どこからでもあなた達のことを見守っている」
キョン「暇な時があったら、いつでも会いに来てくれ」
長門「…行く」
キョン「お前の笑顔を見たのは、これで二回目だな」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:11:25.33:XcU0EX9p0
―3月28日・引っ越し―
ハルヒ「キョン、大体片付いた?」
キョン「まだ半分ってところだ。ベッド組み立てるのに
手こずっちまって」
ハルヒ「そう、一通り片付いたら私の部屋のベッドも作りなさい」
キョン「俺はいつまでたっても雑用かよ」
ハルヒ「当然ね!ちょうど二つ部屋が並んでたのが運の尽きね」
キョン「しかし、俺が隣に住んでること、お前の親父さんは
知ってるのかよ」
ハルヒ「そんなこといちいち言わないわよ。それよりも
後でさっそく、この町を探索するわよ」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:12:13.22:XcU0EX9p0
―4月10日・キョンの部屋―
ハルヒ「キョン!起きなさい」
キョン「…もうちょい眠らせてくれ」
ハルヒ「何言ってんのよ。今日は入学式よ!しゃきっとする!」
キョン「…ハルヒ、お前エプロン似合うな」
ハルヒ「なっ、何言ってんのよ。早く顔洗ってきなさい!」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:13:59.57:a4ZAp2DN0
―5月10日・キャンパス―
ハルヒ「今日は二人に重大な発表があります!」
キョン「ま~た厄介なこと言うんじゃないだろうな」
古泉「楽しみですねぇ」
ハルヒ「大学に入れば、馬鹿みたいにサークルがあるから
どこかいい所があると思ったんですがありませんでした。
そこで、sos団大学支部を結成します」
古泉「さすがは涼宮さんです」
ハルヒ「ちなみに団室はキョンの部屋よ」
キョン「おい!」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:16:39.64:XcU0EX9p0
―6月20日・キャンパス―
ハルヒ「次の講義まで2時間半もあるわね。暇だわ」
キョン「一年は必修が多いから仕方ないだろ」
ハルヒ「あ、あれ古泉君じゃない?女の子連れてる」
キョン「本当だ、綺麗だな…痛っ!つねるなよ」
ハルヒ「古泉くーん、それ彼女?」
キョン「おい、馬鹿」
古泉「ええ、紹介します。同じ学科の○○さんです」
ハルヒ「さすが古泉君ね、美人だわ」
キョン(ちょっとハルヒに似てるな)
ハルヒ「なに見とれてんのよ!キョン」
キョン「だからケツをつねるな」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:17:39.43:XcU0EX9p0
―12月24日・キョンの部屋―
キョン「ただいま」
ハルヒ「ちょっとキョン!遅かったじゃない」
キョン「クリスマスだからな。やっぱ忙しくて」
ハルヒ「この寒い中、バイク乗ってピザ運ぶなんて、あんたマゾ?」
キョン「そうかもな、じゃなきゃお前の相手は出来んぞ」
ハルヒ「うるさいわね、コタツ入っときなさい。すぐ出来るから」
キョン「お前、二人だけなのに、鳥まるごと一匹って…」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:18:39.55:XcU0EX9p0
―12月31日・ハルヒの部屋―
ハルヒ「キョン、年越しうどん出来たわよ」
キョン「そばじゃないのか?」
ハルヒ「うどんの方が太くてコシがあるから強そうじゃない?」
キョン「強そうか、わかるようなわからないような」
ハルヒ「そういえば、二人で大晦日過ごすのは初めてよね」
キョン「そういやそうだな。こういう年越しもいいもんだ」
ハルヒ「キョン、今年一年楽しかったわ。来年も、よろしく」
キョン「なんだよ、あらたまって」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:19:21.14:XcU0EX9p0
ハルヒ「…キョン」
キョン「…ハルヒ」
ピンポーン
古泉「僕です、ケーキ買ってきました。4人で食べましょう」
キョン「あ、悪い、俺が呼んでたんだ。忘れてた」
ハルヒ「まあいいわ。やっぱり賑やかなのも楽しいしね」
キョン「…続きは年が明けてから」
ハルヒ「このエロキョン」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:20:01.97:XcU0EX9p0
―2月14日・北海道―
ハルヒ「時計台って噂通りしょぼかったわね」
キョン「期待通りに期待を裏切ってくれるよな」
ハルヒ「それにしても、雪男ぐらいいないのかしら」
キョン「まだ言ってんのか。雪まつりに行くぞ」
ハルヒ「ちょっと待ってキョン。せっかくだからこのがっかり
スポットで渡しとくわ」
キョン「ああ、ありがとう。開けていいか?」
ハルヒ「だめよ。今年も手紙入りだから」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:20:53.41:XcU0EX9p0
―3月15日・ハルヒの部屋―
キョン「本当にごめん。昨日はバイトだったから」
ハルヒ「別にいいわよ。期待してなかったし」
キョン「その割になんでそんなに不機嫌なんだよ」
ハルヒ「別に、怒ってないわよ」
キョン「眉間にしわよってるぞ」
ハルヒ「罰として、おいしいものを作りなさい」
キョン「わかったよ。あとこれ、お前が気にいるかわからんが。
手紙が入ってるから後で開けてくれ」
ハルヒ「…ずるいわね。まあ今回は許してあげるわ」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:22:10.98:XcU0EX9p0
―6月12日・駐車場―
キョン「ついに買っちまったな。軽だけど」
ハルヒ「これで探索の範囲が広がるわ。キョン、お手柄よ」
キョン「おい、俺のマイカーを勝手に探索用にするな」
ハルヒ「運転させてよ!」
キョン「断る。お前は平気でアクセル全開で走りそうだ」
ハルヒ「なんか腹たつけどまあいいわ。キョンの助手席一番乗り!」
キョン「やれやれ」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:22:51.08:XcU0EX9p0
―4月15日・ハルヒの部屋―
キョン「ハルヒ!ただいま」
ハルヒ「やけに機嫌がよさそうじゃない。もしかして」
キョン「内定、貰えたぞ」
ハルヒ「よかったじゃない!」
キョン「…お前の方はどうだ?」
ハルヒ「なかなか厳しいみたい」
キョン「そうか、でも安心しろ。いざという時は俺が」
ハルヒ「…え?」
キョン「…あ」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:27:33.05:XcU0EX9p0
―3月15日・卒業式の後―
ハルヒ・キョン「かんぱーい」
キョン「しかし、あっという間だったな。4年もあったというのに」
ハルヒ「もう二カ月まるまる休めたり、することも無くなるのね」
キョン「まあ、バイトやらなんやらで忙しかったけどな」
ハルヒ「私も内定貰えたし、一安心ね」
キョン「ハルヒ、引越しのことなんだが」
ハルヒ「また近くに住めるとこ、探しましょうよ」
キョン「それなんだが、一緒に住まないか?まあ今までも
一緒に住んでたようなもんだが」
ハルヒ「本格的に同棲ってわけね」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:01:51.69:XcU0EX9p0
―7月7日・二人の部屋―
キョン「ただいまー」
ハルヒ「今日は早く帰ってきたわね。私も今日は早かったから、
ごはん出来てるわよ」
キョン「そいつはありがたい」
ピンポーン
ハルヒ「あら?キョンお客がきたみたい。出なさい」
キョン「あいよ、今出ますよ」
長門「…」
キョン「長門!?おいどうしたんだ」
長門「…暇が出来た。また明日には戻らないといけないけれど」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:02:37.02:XcU0EX9p0
キョン「とりあえず上がれ。おーいハルヒ、長門が来たぞ」
ハルヒ「有希?本当に有希なのね。久しぶりじゃない!
日本に帰ってきたの?どうしてここがわかったの?」
長門「…古泉一樹に聞いた」
ハルヒ「そう!一緒にご飯食べましょう。今日は有希の外国話
たくさん聞かせてもらうわよ」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:03:38.78:XcU0EX9p0
―12月24日・車中―
ハルヒ「高いだけあって、なかなか美味しかったわね。
お腹にはあまり溜まらなかったけど」
キョン「ハルヒ、これ」
ハルヒ「クリスマスプレゼント?」
キョン「ちがう、婚約指輪」
ハルヒ「…え?」
キョン「俺はもうお前無しの生活は考えられん。
よって結婚を申し込む」
ハルヒ「何よ、その回りくどいプロポーズは。いい、この指輪はあんたが
一生私の雑用係兼、夫の証明になるんだからね。覚悟しなさい」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:04:43.90:XcU0EX9p0
―1月1日・ハルヒの実家―
キョン「あの、今日は元旦だというのにお邪魔させていただいて
ありがとうございます。ハルヒさんから聞いていると思いますが、
ハルヒさんと結婚をさせていただくために、ご挨拶に伺いました」
ハルヒ父「…」
ハルヒ母「あなた、何か言って」
ハルヒ父「ハルヒから色々聞いている。この気難しいハルヒと
高校時代から付き合っているなら、俺も君しかいないんじゃないかと思う」
キョン「…それじゃあ」
ハルヒ父「よろしくキョン!」
キョン「ありがとうございます」(なんであだ名?)
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:06:11.61:XcU0EX9p0
―7月7日・式場―
長門「…エレガンス」
ハルヒ「わざわざ悪いわね有希。外国からなんて」
長門「…結婚式というものに興味があった」
古泉「んっふ、タキシード似合ってますよ」
キョン「お前ももうすぐ着るんだろうが」
長門「…ありがとう」
キョン「何がだ?長門」
長門「私が7月7日にしか戻れないことを、あなたは知っていた。だから…」
キョン「バレてたか。せっかくだから長門にも来て欲しくてな」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:07:14.46:XcU0EX9p0
―5月25日・二人の部屋―
キョン「ただいまー」
ハルヒ「おかえり、キョン」
キョン「晩飯はなんだ?」
ハルヒ「私、赤ちゃんが出来たわよ」
キョン「赤ちゃん?そりゃ美味そう…って今何て言った?」
ハルヒ「だから、赤ちゃんが出来たのよ!キョンと私の!」
キョン「俺が、親父に?ハルヒ!おめでとう」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:08:44.38:XcU0EX9p0
―2月25日・病院―
ハルヒ「…キョン、産声聞いた?」
キョン「ああ、将来歌手にでもなるんじゃないか。
いい声だった」
ハルヒ「外、まだ雪が降ってるの?」
キョン「ああ、この町でこんなに降るのは、相当珍しいぞ」
ハルヒ「じゃあもう決まりね。どっちにしようか迷ったけど」
キョン「だな」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:49:40.03:XcU0EX9p0
―12月30日・3人の家―
ハルヒ「ママ、ママ、ママ、ママ!」
キョン「大声出すな。びっくりするだろうが…
パパ、パパ、パーパ」
ハルヒ「何よ、あんな痛い思いして産んだんだから、
私が先に呼ばれないと報われないってもんよ」
有希「ま…ま、ま、ま…」
ハルヒ「聞いた?いま、今ママって!」
キョン「パパ、パパ、パパパパパパパ!」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:50:24.75:XcU0EX9p0
―6月19日・幼稚園―
有希「お父さん、どうしたの?まだ幼稚園の時間だよ?」
キョン「今からお母さんの病院に行くぞ。
赤ちゃんがもうすぐ生まれそうなんだ」
有希「ホントに?赤ちゃんどこから出てくるの?」
キョン「それは今度、お母さんに聞きなさい」
有希「ゆきも赤ちゃん抱っこできる?」
キョン「ああ、すぐには無理だけどな。優しく抱っこしてあげるんだぞ」
有希「うん!」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:51:30.19:XcU0EX9p0
―3月3日・4人の家―
有希「おかあさーん、一樹がお人形の首もいだ~」
ハルヒ「こら、一樹!なんでそんなことをするの」
一樹「だって、だってお姉ちゃんばっかりずるいよぉ」
キョン「あのなぁ一樹、お前も五月になったらお祝いするから。
というか、おじいちゃんとおばあちゃんがプレゼント勝手に
送ってくるから、それまで我慢しなさい」
一樹「…ほんとう?」
キョン「ああ、だからごめんなさいは?」
一樹「ゆき姉ちゃん、ごめん」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:52:25.63:XcU0EX9p0
―9月24日・河原―
一樹「ゆうやーけこやけーのあかとーんぼー」
ハルヒ「おわれーてみたのーはーいつのーひーか」
一樹「お母さん、この続きしってる?」
ハルヒ「忘れちゃったわね。どんなのだっけ?」
一樹「僕しってるよ。習ったもん、あのね、あのね
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:53:08.20:XcU0EX9p0
―3月27日・駅―
一樹「じゃあ、行って来るよ。夏休みには帰るから」
ハルヒ「ええ、頑張ってきなさい。火の元と宗教の勧誘には気をつけるのよ」
一樹「わかってるよ。心配性だな、母さんは。父さん、行って来るよ」
キョン「たまには母さんに連絡してやれ、じゃないと押しかけてくるぞ」
一樹「分かってるよ。じゃあ行って来る」
ハルヒ「…行っちゃったわね。お姉ちゃんと同じように、地元の大学でもよかったのに」
キョン「…ハルヒ、よく我慢したな」
ハルヒ「ごめん、年取ったせいか、涙もろくなっちゃって」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:54:19.72:XcU0EX9p0
―8月1日・4人の家―
一樹「母さんもう食べきれないって!いくらなんでも量が多すぎ」
ハルヒ「何言ってんのよ!たったの数カ月で、あんたかなり痩せたわよ。
どうせ朝食抜きで、カップ麺ばっかりの生活してるんでしょ」
一樹「みんな男はそんなもんだって」
ハルヒ「さっさとおいしい料理作ってくれる、彼女でも見つけなさい」
一樹「彼女なら、ついこの間出来たって」
キョン・ハルヒ・有希「え、どんな娘?」
ハルヒ「写真ないの写真は?」
一樹「もう、久々に帰ってきたらこれだよ」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 22:55:46.93:XcU0EX9p0
―6月20日・二人の家―
キョン「ほら、プリント出来たぞ」
ハルヒ「綺麗に撮れてるじゃない。やっぱり有希のドレス姿、素敵だわ」
キョン「しかし、部屋がしんみりしちゃったな」
ハルヒ「何言ってんのよ、最初の頃にもどっただけじゃない」
キョン「そうだな、そういう考え方もある」
ハルヒ「まあ娘の結婚式で泣いたオヤジには、気持ちを切り替えるのは
なかなか難しいでしょうけどね」
キョン「う、うるさい。お前だって!うるうるしてたじゃないか」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 23:20:32.49:XcU0EX9p0
―8月16日・庭―
涼子「じいじ、ばあば、遊びに来たよー」
ハルヒ「あら、よく来たわね涼子ちゃん」
涼子「ちっちゃいプール出して!遊びたい!」
ハルヒ「はいはい、じいじに膨らまして貰いなさい」
キョン「あれ、結構きついんだぞ。勘弁してくれよ」
涼子「じいじ、おねが~い」
キョン「はいはい、今膨らませてやるからな!」
有希「ふふ、本当に孫バカねぇ」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 23:21:37.91:XcU0EX9p0
―3月26日・一人の家―
有希「じゃあお母さん、帰るからね。何かあったら電話してね」
ハルヒ「ええ、ありがとう。色々ありがとうね」
有希「お母さん…元気出してね」
ハルヒ「もう大丈夫だから。早く帰って涼子にご飯作ってあげなさい」
有希「うん、じゃあまたくるね」
ハルヒ「………」
「…静かね」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 23:31:47.12:XcU0EX9p0
―7月7日・縁側―
ハルヒ「さーさーのーは、さーらさら」
長門「…」
ハルヒ「…有希?」
長門「…」
ハルヒ「久しぶりね。あなたは本当に変わらないわね。不思議」
長門「…彼は、宇宙にいる。あなたのことを見守っている」
ハルヒ「彼?キョンのこと?」
有希「どうしたのお母さん?誰かいるの?」
ハルヒ「ああ、有希。今、あなたの名前の由来になった人がね」
有希「…誰もいないけど?」
ハルヒ「さっきまでいたんだけどねぇ」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 23:33:08.90:XcU0EX9p0
―7月8日・電話―
一樹(もしもし、姉さん。最近の母さんの様子はどう?)
有希(元気は元気なんだけどね。お父さんが亡くなってからめっきり老けこんじゃって。
お母さん年の割にすごく若かったでしょ、まだ40代に見える位に。
それが急激に老けこんじゃって…少し心配で)
一樹(俺もさ、今度家買うから一緒に住まないかって言うんだけど、断られちまったよ)
有希(やっぱりあの家が落ち着くみたいなのよ。父さんとの思い出がつまっているから)
一樹(俺もこまめに行きたいけどさ、仕事が今、忙しくて)
有希(まあ私は住んでるところが近いから、あなたは仕事がんばりなさい)
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 23:35:00.76:XcU0EX9p0
―2月14日・病院―
ハルヒ「…有希、一樹。来てたのね」
有希「目が覚めた?よく眠ってたわよ」
一樹「体の具合はどう?辛くないかい?」
ハルヒ「大丈夫、それにもう私も長くないから」
一樹「…そんなこというなよ」
ハルヒ「有希、そこに置いてある紙の束を取って」
有希「何これ?お父さんからのラブレター?」
ハルヒ「そう、毎年ホワイトデーにくれたラブレター」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 23:37:01.16:XcU0EX9p0
―手紙―
この前のバレンタインのチョコ、ありがとう。そして、手紙も。
ハルヒから手紙を貰えるなんてあまりにもレアすぎて、何回も何回も
読み返しちまった。そして、白状しなきゃならんことがある。
ハルヒの手紙にも書いていた、ヘンテコな夢のことだが、実は
俺も全く同じような夢を見たことがあるんだ。おそらく、同じ日、
同じ時間に。そして、その翌日からお前のことがさらに気になっていた。
というよりも、好きになっていた。
まあ結局、何が言いたいかというとハルヒと俺は切っても切れない
縁があるということだ。ただそれだけ。
あと、たまにはポ二テにしてくれ。
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 23:52:37.16:XcU0EX9p0
―3月14日・二人がいた家―
有希「だーれもいなくなっちゃったわね、この家」
一樹「まあ、しばらくはこのままにしとかないか?」
有希「そうね。色々整理もしたいし」
一樹「母さん、最後まであの手紙手放さなかったな。
それにしてもビックリしたよ。父さんがあんなに毎年、手紙書くなんて」
有希「父さんだけじゃないわよ。ほら、これ見て。
さっき整理してたら出てきたの」
一樹「…これは母さんから父さんに?」
有希「そう、お互いに大事に大事に手紙を全部とってたのね。
大事に…大事に」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 23:55:01.60:XcU0EX9p0
―7月7日・未来―
涼子「お母さん、赤ちゃんの顔みた?」
有希「ええ、とっても可愛らしかったじゃない」
涼子「ふふ、まだお猿さんみたいだったけどね」
有希「女の子なのに、そんなこと言わないの」
涼子「私ね、赤ちゃんの名前もう決めてるの。おばあちゃんが生きてた頃、
よくしてくれた話に出てきた、可愛らしい女の子の名前」
有希「ああ、よくしてたわね。片方の女の子は、私と同じ有希で、
もう片方は…」
涼子「みくる。かわいい名前でしょ?」
―完―
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 00:07:07.57:Sy6ZKYwd0
古泉「確かに凄い行列ですね。」
ハルヒ「でしょ!?私、今までラーメン食べて心の底からおいしいって思ったことないのよね。ここは期待できそうだわ!並ぶわよ!」
客’s「(ジー)」
みくる「ふぇ・・なんか見られてますぅ・・・」
長門「・・・・・。」
20分後・・・
ハルヒ「ふー!やっとお店の中に入れたわね!」
キョン「食券買わなきゃだめなのか。小銭ねえや。ほれ。」ヴィーン
常連1「ちょっとあなた。」ズイ
キョン「え?俺ですか・・・?」
常連1「今1000円札入れなかった?」
キョン「はあ。入れましたけど・・・。」
常連1「ギルティー!」
キョン「(ビクッ!)」
常連1「二郎の券売機は両替用じゃないんですよ?小銭を用意してくるのが常識でしょう?」
キョン「す、すみません。(普通なのか・・・?)」
常連1「まあ初心者のようですし。今後は気をつけるように。」
キョン「はあ・・・。(初心者ってなんだよ!)」
ハルヒ「何よあいつ!たかがラーメン食べるだけにえらそうに!!」
客たち「(ギロッ)」
ハルヒ「うっ・・・。何よ!」
キョン「落ち着けハルヒ。すみません大きな声出して。」
客たち「マッタク。ウルセエンダヨ。ジロウニクルシカクナシ。ツマミダセ。デモカオハイイナ。」ブツブツ
古泉「なかなか独特な店ですね。」
ハルヒ「き、気を取り直して食券買うわよ!えーと、何々?小、小ブタ、小ブタW、大、大ブタ、大ブタWか・・・。」
キョン「普通はないのか。じゃあ俺は大で。」
古泉「じゃあ僕もそれで。」
みくる「私は小でいいです~」
長門「・・・。」ピッ
ハルヒ「おっ!有希は大ブタWね!じゃあ私もそれにするわ!」
キョン「大丈夫かよ?」
ハルヒ「平気!平気!たかがラーメンよ!」
客たち<プークスクス。
古泉「・・・・・・。」
ハルヒ「食券をカウンターに置くのね。」スッ
キョン「はぁ。なんか疲れた・・・。」スッ
古泉「んっふ」スッ
みくる「ふえ~」スッ
長門「・・・。」パチッ!
店員「トッピングはどうなさいますかー?」
キョン「トッピング?俺は普通でいいです。」
古泉「僕も。」
みくる「わたしも。」
バンッ!
キョン「(またかよ!)」
みくる「ふえ~。なんですか~。」
常連2「あなたたちね!あなたたちにとっての「普通」が二郎での「普通だと思ったら大間違いですよ!」
みくる「す、すみましぇ~ん。」
常連2「まったくもう・・・。」
キョン「じゃあ、どうすればいいんだ・・・?」
店員「ニンニクは入れますか?」
キョン「あ、じゃあ入れてください。」
古泉「僕は遠慮しておきます。」
みくる「私もいいです~。」
店員「そちらのお客さんは?」
長門「ヤサイマシマシニンチョモカラメアブラ」
ながとはじゅもんをとなえた!
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:45:20.82:+e9zmhD50キョン「!?」
客たち「・・・ニヤリ」
キョン「(一瞬で空気が変わった・・・。)」
キョン「(今の呪文はなんなんだ?情報操作ではなさそうだが・・・。)」
ハルヒ「有希何よそれ!面白そうね!おじさん!あたしもそれで!」
長門「・・・。」
長門「ヤサイマシマシニンニクカラメアブラ」
http://invariant0.blog130.fc2.com/blog-entry-81.html
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:46:11.44:+e9zmhD50http://invariant0.blog130.fc2.com/blog-entry-81.html
>>12
えー・・・。あるんだ。もう・・・。
一気に書く気失せた・・・。
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/27(木) 23:50:10.17:HqIJ0s+lOえー・・・。あるんだ。もう・・・。
一気に書く気失せた・・・。
残念、面白かったのに
19:12:2011/01/28(金) 00:02:01.02:O7b+mT4o0知ってて書いているんだと思っていた。
すまんかった(謝)
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:35:23.21:XcU0EX9p0すまんかった(謝)
スレタイとまったく関係ない話書いていいかな?
タイトルは「涼宮ハルヒの2,14」で。
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:37:12.01:PKSQWXOi0タイトルは「涼宮ハルヒの2,14」で。
どうぞどうぞ
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:38:22.87:XcU0EX9p0―2月14日・団室―
キョン「なんだよ、わざわざ昼休みに呼び出して。
昼飯食べたいんだが」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒ?どうした」
ハルヒ「…これ」
キョン「なんだこれ?そうかチョコレートか。
今年はえらくストレートな渡し方だな」
ハルヒ「悪い?」
キョン「いや、何というか…嬉しいぞ」
ハルヒ「まあ当然ね。団長様直々に、おいしいチョコを
進呈してあげたんだから」
キョン「はいはい、開けてみていいか?」
ハルヒ「駄目!」
キョン「何でだよ?まさか変なもの入れたんじゃ」
ハルヒ「手紙、入ってるから…家に帰って開けなさいよ」
―2月21日・団室―
ハルヒ「何よ…わざわざこんなところで。
同じクラスで、しかも席近いのに」
キョン「じゃあ教室戻って話そうか?」
ハルヒ「こっ、ここでいいわよ!」
キョン「ハルヒ…ごめん」
ハルヒ「…え」
キョン「本当にすまん」
ハルヒ「べ、別に!私だってそんな、あの時のはその、
気の迷いであんな手紙を書いたというか…」
キョン「我慢できなかった」
ハルヒ「…は?」
キョン「本当はホワイトデーの時に、プレゼントと一緒に返事しようと
思ったんだが、一か月も待てん!」
ハルヒ「なんなのよ一体」
キョン「ハルヒ、この前の手紙、嬉しかったぞ。
そして、俺も全く同じことを思っていた!」
ハルヒ「そう…え?」
キョン「ハルヒ、俺と付き合え!」
ハルヒ「何よその態度は!キョンのクセに偉そうよ」
キョン「ハルヒ、顔真っ赤だぞ」
ハルヒ「うるさい!…バカキョン」
F5
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 18:49:32.70:XcU0EX9p0―3月6日―
ハルヒ「今日はみくるちゃんの卒業パーティよ!
みくるちゃん!今日はあなたが主役なんだから、
キョンになんでも命令しちゃいなさい」
キョン「俺だけかよ!」
みくる「あの、涼宮さん。えーっと」
ハルヒ「どうしたのみくるちゃん?そりゃ学校は卒業するけど、
あなたはずっとsos団の萌えマスコットなのよ」
古泉「それでも寂しくなりますねぇ」
キョン「まったくだ。朝比奈さんのお茶はもう飲めないんだな」
みくる「あの、私、留年しちゃったんですぅ」
ハルヒ・キョン・古泉「ええー!」
―3月14日・公園―
ハルヒ「やっぱり外は寒いわね。キョン、マラソンしましょ!」
キョン「遠慮しとくよ。それにしてもお前、今日はなんだか
そわそわしてないか?」
ハルヒ「べ、別に。いつも通りよ」
キョン「あ、そうだ。これ、この前のお返しだ」
ハルヒ「開けてみてもいい?」
キョン「駄目だ」
ハルヒ「なんでよ?」
キョン「手紙が入ってるからな。帰って読んでくれ」
ハルヒ「いい事が書いてるんでしょうね?
誤字・文法のミスがあったら添削して返すわよ」
キョン「それは勘弁してくれ」
ハルヒ「…」
キョン「何だよ、人の顔じっと見やがって」
ハルヒ「…察しなさい」
キョン「…ハルヒ」
… … …
―4月1日・帰り道―
ハルヒ「楽しかったわね。お花見」
キョン「ああ、明日からまた学校か」
ハルヒ「明日からはまたバシバシ特訓するわよ。
アンタちゃんと自習してるの?」
キョン「俺なりにそこそこ頑張ってるよ」
ハルヒ「来年もここの桜並木をみんなで歩きたいわね」
キョン「明日も花見するか?」
ハルヒ「ダーメ。明日からは私の考えた、
必勝ドリルを解いてもらうわ」
キョン「…へいへい」
―4月2日・教室―
キョン「想像してはいたが」
ハルヒ「やっぱり、同じクラスでこの席順なのね」
キョン「なあ、お前岡部のこと結構気に入ってるだろ」
ハルヒ「はあ?なんであんなハンドボール馬鹿を気に入るのよ」
キョン「素直じゃねぇなあ」
ハルヒ「…でも、よかった。同じクラスで」
キョン「俺もだよ」
ハルヒ「アンタが勉強サボらないか、見張ることができるしね」
―5月5日・キョンの家―
ハルヒ「はい、じゃあ次はここの問題」
キョン「はあ、少し休憩しようぜ」
ハルヒ「駄目よ!このゴールデンウィークで苦手を克服しないと」
キョン「他の3人は休みだっていうのに」
ハルヒ「有希と古泉君は、今から受験しても合格する位
なのよ。アンタは別」
キョン「まったく、こんなんが将来役に立つとは思えんが」
ハルヒ「これが出来たら、元気注入してあげるわよ」
キョン「よっしゃー出来た」
ハルヒ「なかなかのスピードで解いたじゃない。
だいぶ慣れてきたじゃない」
キョン「よし、元気注入してもらおうか」
ハルヒ「ちょっと!こらエロキョン、がっつくな」
妹「キョンく~ん。私もはるにゃんと遊びた~い」
キョン・ハルヒ「あっ」
妹「…ごめんなさい」
「おかあさーん。キョン君とはるにゃんが、ちちくりあってる~」
キョン「おい、こら待て!」
―6月15日・ハルヒの家の前―
ハルヒ「…あ」
キョン「おい、なんで団室こないで帰ってるんだよ。機嫌悪そうだし」
ハルヒ「別に、あんたは有希とかみくるちゃんの方が大事なんでしょ。
相合傘でもして帰ればいいじゃない」
キョン「…あれは長門が傘忘れてたから」
ハルヒ「それにしても、あんたびしょ濡れじゃない」
キョン「傘、長門に貸したからさ」
ハルヒ「あたしが家から出てこなかったらどうするつもりだったのよ?」
キョン「あ…何も考えてなかった?」
ハルヒ「…バカキョン」
キョン「…」
ハルヒ「…ぷっ」
キョン「何笑ってるんだよ?」
ハルヒ「しょうがないわね。上がりなさい、シャワー浴びないと
風邪ひくわよ」
キョン「…ありがとう」
―7月7日・団室―
ハルヒ「じゃあまた明日ね」
みくる「あれ、涼宮さんとキョン君は?」
古泉「朝比奈さん、僕らは先に帰りましょう。
ね?長門さん」
長門「…そうするべき」
キョン「じゃあな。長門」
長門「…」
ハルヒ「ほら、キョン行くわよ!」
長門「…」
―7月25日・教室―
キョン「やっと終わった。待ちに待った夏休みだな」
ハルヒ「気を抜いてる暇はないわよ。この夏休みは地獄の特訓よ」
キョン「そうでした。ったく受験とはやっかいなものだ」
ハルヒ「まあ、たまには息抜きでプールにでも行きましょう」
キョン「…庶民プールか。しょっぺえな」
ハルヒ「しょっぱいのは海でしょ」
―8月31日・自転車―
キョン「夏休みも終わっちまうんだな。今年は全然休んだ気がしなかったな」
ハルヒ「何いってんのよ。今日プールに行ったじゃないの」
キョン「あのさ…あんま派手な水着着んなよ」
ハルヒ「何で?似合ってなかった」
キョン「いや、そういうわけじゃないが…その、他の男の視線というかな」
ハルヒ「何よキョン、嫉妬してんの?それならスクール水着でも
着てきた方がよかった?そういえば、あの水着も今年で最後だし」
キョン「いや、それはそれでちがった連中から注目を集めちまう」
ハルヒ「高校最後の夏休みなのね、なんか実感ないわね。
このままずっとこんな日が続きそうな気がするわ」
キョン「おい!それは止めてくれ?」
ハルヒ「え?なんでそんなにあんた焦ってるのよ」
キョン「いや、その、あれだ。大学に入ったらもっと長い夏休みがあるぞ。
変に感傷的になることはないさ」
ハルヒ「それもそうね。でも、あんたはまず大学に受かることを考えなさい」
キョン「馬鹿っ!暴れるなこけるぞ。おい!目隠しすんな」
―11月3日・学校―
ハルヒ「う~ん、今年のバンドはイマイチだったわね」
キョン「お前が出ればよかったじゃないか」
ハルヒ「そしたら、こんな風にゆっくり見て周れないでしょ」
キョン「それもそうだな」
ハルヒ「あっキョン見て。あの二人、手なんか繋いじゃって」
キョン「ああ、さわやかでいいじゃないか」
ハルヒ「ったく、恥ずかしくないのかしらね、学校で。
でもまあ、今日はお祭りだしね」
キョン「そういうもんかな」
ハルヒ「…」
キョン「ん?どうした、たこ焼き食いたいのか?」
ハルヒ「気づきなさいよ。バカキョン!」
キョン「痛っ!わかってるよ。ほら」
ハルヒ「まあ、それでよし」
―見て見て~あの二人ラブラブ~―
ハルヒ・キョン「…」
―1月15日・会場―
キョン「ついに来たな」
ハルヒ「ええ、ちゃんとトイレ済ましときなさいよ」
キョン「お前は母親か」
ハルヒ「キョン、あんたにしちゃ頑張ったんだから、
自信もって挑みなさい。あと、これ!古泉君も」
キョン「お守り?何故三つも」
古泉「これはこれは、ありがとうございます」
ハルヒ「私と有希と、みくるちゃんの祈りがこもってるから、効力抜群よ。
それではいざ!突入よ」
―3月9日・パソコンの前―
ハルヒ「じゃあ…見るわよ」
キョン「…ああ」
ハルヒ「あった!キョンの番号!ほら、これ、これ!」
キョン「よっしゃあ!ハルヒ、お前のは?」
ハルヒ「…あれ?」
キョン「嘘だろ?よく見てみろよ。そんな」
ハルヒ「うっそー。あんたが受かって私が落ちるわけないでしょ」
キョン「びっくりさせるなよな!あ、古泉の番号もあるな」
ハルヒ「これで同じ大学に行けるのね」
キョン「ハルヒ、本当にありがとう。全部お前のおかげだ」
ハルヒ「違うわ、あんたの頑張ったからよ」
キョン「…ハルヒ」
ハルヒ「…キョン」
ハルヒ父「うぉっほん!」
キョン「あ…すいません」
ハルヒ母「おめでとう、二人とも」
―3月20日・団室―
ハルヒ「この部屋とも、お別れなのね」
キョン「ったく、またこの制服を着るハメになるとは」
ハルヒ「それにしてもびっくりね。有希もみくるちゃんも
外国に行っちゃうなんて」
みくる「みなさん、3年間楽しかったで…うぅ」
ハルヒ「泣くんじゃないわよ、みくるちゃん。
本当にすぐ泣くんだから…」
みくる「涼宮さんだって、泣いてるじゃないですかぁ」
ハルヒ「みくるちゃんのクセに、…口答えするなんていい度胸じゃないの」
キョン「長門、お前には色々世話になったな。
ずっとこの世界にいる事は出来ないのか?」
長門「私には、観測以外の役目が出来た。だからあなた達のそばには
いられない」
キョン「…そうか」
長門「私は…どこからでもあなた達のことを見守っている」
キョン「暇な時があったら、いつでも会いに来てくれ」
長門「…行く」
キョン「お前の笑顔を見たのは、これで二回目だな」
―3月28日・引っ越し―
ハルヒ「キョン、大体片付いた?」
キョン「まだ半分ってところだ。ベッド組み立てるのに
手こずっちまって」
ハルヒ「そう、一通り片付いたら私の部屋のベッドも作りなさい」
キョン「俺はいつまでたっても雑用かよ」
ハルヒ「当然ね!ちょうど二つ部屋が並んでたのが運の尽きね」
キョン「しかし、俺が隣に住んでること、お前の親父さんは
知ってるのかよ」
ハルヒ「そんなこといちいち言わないわよ。それよりも
後でさっそく、この町を探索するわよ」
―4月10日・キョンの部屋―
ハルヒ「キョン!起きなさい」
キョン「…もうちょい眠らせてくれ」
ハルヒ「何言ってんのよ。今日は入学式よ!しゃきっとする!」
キョン「…ハルヒ、お前エプロン似合うな」
ハルヒ「なっ、何言ってんのよ。早く顔洗ってきなさい!」
ほっこりするのと同時に欝になるんだけど
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/28(金) 21:15:57.84:XcU0EX9p0―5月10日・キャンパス―
ハルヒ「今日は二人に重大な発表があります!」
キョン「ま~た厄介なこと言うんじゃないだろうな」
古泉「楽しみですねぇ」
ハルヒ「大学に入れば、馬鹿みたいにサークルがあるから
どこかいい所があると思ったんですがありませんでした。
そこで、sos団大学支部を結成します」
古泉「さすがは涼宮さんです」
ハルヒ「ちなみに団室はキョンの部屋よ」
キョン「おい!」
―6月20日・キャンパス―
ハルヒ「次の講義まで2時間半もあるわね。暇だわ」
キョン「一年は必修が多いから仕方ないだろ」
ハルヒ「あ、あれ古泉君じゃない?女の子連れてる」
キョン「本当だ、綺麗だな…痛っ!つねるなよ」
ハルヒ「古泉くーん、それ彼女?」
キョン「おい、馬鹿」
古泉「ええ、紹介します。同じ学科の○○さんです」
ハルヒ「さすが古泉君ね、美人だわ」
キョン(ちょっとハルヒに似てるな)
ハルヒ「なに見とれてんのよ!キョン」
キョン「だからケツをつねるな」
―12月24日・キョンの部屋―
キョン「ただいま」
ハルヒ「ちょっとキョン!遅かったじゃない」
キョン「クリスマスだからな。やっぱ忙しくて」
ハルヒ「この寒い中、バイク乗ってピザ運ぶなんて、あんたマゾ?」
キョン「そうかもな、じゃなきゃお前の相手は出来んぞ」
ハルヒ「うるさいわね、コタツ入っときなさい。すぐ出来るから」
キョン「お前、二人だけなのに、鳥まるごと一匹って…」
―12月31日・ハルヒの部屋―
ハルヒ「キョン、年越しうどん出来たわよ」
キョン「そばじゃないのか?」
ハルヒ「うどんの方が太くてコシがあるから強そうじゃない?」
キョン「強そうか、わかるようなわからないような」
ハルヒ「そういえば、二人で大晦日過ごすのは初めてよね」
キョン「そういやそうだな。こういう年越しもいいもんだ」
ハルヒ「キョン、今年一年楽しかったわ。来年も、よろしく」
キョン「なんだよ、あらたまって」
ハルヒ「…キョン」
キョン「…ハルヒ」
ピンポーン
古泉「僕です、ケーキ買ってきました。4人で食べましょう」
キョン「あ、悪い、俺が呼んでたんだ。忘れてた」
ハルヒ「まあいいわ。やっぱり賑やかなのも楽しいしね」
キョン「…続きは年が明けてから」
ハルヒ「このエロキョン」
―2月14日・北海道―
ハルヒ「時計台って噂通りしょぼかったわね」
キョン「期待通りに期待を裏切ってくれるよな」
ハルヒ「それにしても、雪男ぐらいいないのかしら」
キョン「まだ言ってんのか。雪まつりに行くぞ」
ハルヒ「ちょっと待ってキョン。せっかくだからこのがっかり
スポットで渡しとくわ」
キョン「ああ、ありがとう。開けていいか?」
ハルヒ「だめよ。今年も手紙入りだから」
―3月15日・ハルヒの部屋―
キョン「本当にごめん。昨日はバイトだったから」
ハルヒ「別にいいわよ。期待してなかったし」
キョン「その割になんでそんなに不機嫌なんだよ」
ハルヒ「別に、怒ってないわよ」
キョン「眉間にしわよってるぞ」
ハルヒ「罰として、おいしいものを作りなさい」
キョン「わかったよ。あとこれ、お前が気にいるかわからんが。
手紙が入ってるから後で開けてくれ」
ハルヒ「…ずるいわね。まあ今回は許してあげるわ」
―6月12日・駐車場―
キョン「ついに買っちまったな。軽だけど」
ハルヒ「これで探索の範囲が広がるわ。キョン、お手柄よ」
キョン「おい、俺のマイカーを勝手に探索用にするな」
ハルヒ「運転させてよ!」
キョン「断る。お前は平気でアクセル全開で走りそうだ」
ハルヒ「なんか腹たつけどまあいいわ。キョンの助手席一番乗り!」
キョン「やれやれ」
―4月15日・ハルヒの部屋―
キョン「ハルヒ!ただいま」
ハルヒ「やけに機嫌がよさそうじゃない。もしかして」
キョン「内定、貰えたぞ」
ハルヒ「よかったじゃない!」
キョン「…お前の方はどうだ?」
ハルヒ「なかなか厳しいみたい」
キョン「そうか、でも安心しろ。いざという時は俺が」
ハルヒ「…え?」
キョン「…あ」
―3月15日・卒業式の後―
ハルヒ・キョン「かんぱーい」
キョン「しかし、あっという間だったな。4年もあったというのに」
ハルヒ「もう二カ月まるまる休めたり、することも無くなるのね」
キョン「まあ、バイトやらなんやらで忙しかったけどな」
ハルヒ「私も内定貰えたし、一安心ね」
キョン「ハルヒ、引越しのことなんだが」
ハルヒ「また近くに住めるとこ、探しましょうよ」
キョン「それなんだが、一緒に住まないか?まあ今までも
一緒に住んでたようなもんだが」
ハルヒ「本格的に同棲ってわけね」
―7月7日・二人の部屋―
キョン「ただいまー」
ハルヒ「今日は早く帰ってきたわね。私も今日は早かったから、
ごはん出来てるわよ」
キョン「そいつはありがたい」
ピンポーン
ハルヒ「あら?キョンお客がきたみたい。出なさい」
キョン「あいよ、今出ますよ」
長門「…」
キョン「長門!?おいどうしたんだ」
長門「…暇が出来た。また明日には戻らないといけないけれど」
キョン「とりあえず上がれ。おーいハルヒ、長門が来たぞ」
ハルヒ「有希?本当に有希なのね。久しぶりじゃない!
日本に帰ってきたの?どうしてここがわかったの?」
長門「…古泉一樹に聞いた」
ハルヒ「そう!一緒にご飯食べましょう。今日は有希の外国話
たくさん聞かせてもらうわよ」
―12月24日・車中―
ハルヒ「高いだけあって、なかなか美味しかったわね。
お腹にはあまり溜まらなかったけど」
キョン「ハルヒ、これ」
ハルヒ「クリスマスプレゼント?」
キョン「ちがう、婚約指輪」
ハルヒ「…え?」
キョン「俺はもうお前無しの生活は考えられん。
よって結婚を申し込む」
ハルヒ「何よ、その回りくどいプロポーズは。いい、この指輪はあんたが
一生私の雑用係兼、夫の証明になるんだからね。覚悟しなさい」
―1月1日・ハルヒの実家―
キョン「あの、今日は元旦だというのにお邪魔させていただいて
ありがとうございます。ハルヒさんから聞いていると思いますが、
ハルヒさんと結婚をさせていただくために、ご挨拶に伺いました」
ハルヒ父「…」
ハルヒ母「あなた、何か言って」
ハルヒ父「ハルヒから色々聞いている。この気難しいハルヒと
高校時代から付き合っているなら、俺も君しかいないんじゃないかと思う」
キョン「…それじゃあ」
ハルヒ父「よろしくキョン!」
キョン「ありがとうございます」(なんであだ名?)
―7月7日・式場―
長門「…エレガンス」
ハルヒ「わざわざ悪いわね有希。外国からなんて」
長門「…結婚式というものに興味があった」
古泉「んっふ、タキシード似合ってますよ」
キョン「お前ももうすぐ着るんだろうが」
長門「…ありがとう」
キョン「何がだ?長門」
長門「私が7月7日にしか戻れないことを、あなたは知っていた。だから…」
キョン「バレてたか。せっかくだから長門にも来て欲しくてな」
―5月25日・二人の部屋―
キョン「ただいまー」
ハルヒ「おかえり、キョン」
キョン「晩飯はなんだ?」
ハルヒ「私、赤ちゃんが出来たわよ」
キョン「赤ちゃん?そりゃ美味そう…って今何て言った?」
ハルヒ「だから、赤ちゃんが出来たのよ!キョンと私の!」
キョン「俺が、親父に?ハルヒ!おめでとう」
―2月25日・病院―
ハルヒ「…キョン、産声聞いた?」
キョン「ああ、将来歌手にでもなるんじゃないか。
いい声だった」
ハルヒ「外、まだ雪が降ってるの?」
キョン「ああ、この町でこんなに降るのは、相当珍しいぞ」
ハルヒ「じゃあもう決まりね。どっちにしようか迷ったけど」
キョン「だな」
―12月30日・3人の家―
ハルヒ「ママ、ママ、ママ、ママ!」
キョン「大声出すな。びっくりするだろうが…
パパ、パパ、パーパ」
ハルヒ「何よ、あんな痛い思いして産んだんだから、
私が先に呼ばれないと報われないってもんよ」
有希「ま…ま、ま、ま…」
ハルヒ「聞いた?いま、今ママって!」
キョン「パパ、パパ、パパパパパパパ!」
―6月19日・幼稚園―
有希「お父さん、どうしたの?まだ幼稚園の時間だよ?」
キョン「今からお母さんの病院に行くぞ。
赤ちゃんがもうすぐ生まれそうなんだ」
有希「ホントに?赤ちゃんどこから出てくるの?」
キョン「それは今度、お母さんに聞きなさい」
有希「ゆきも赤ちゃん抱っこできる?」
キョン「ああ、すぐには無理だけどな。優しく抱っこしてあげるんだぞ」
有希「うん!」
―3月3日・4人の家―
有希「おかあさーん、一樹がお人形の首もいだ~」
ハルヒ「こら、一樹!なんでそんなことをするの」
一樹「だって、だってお姉ちゃんばっかりずるいよぉ」
キョン「あのなぁ一樹、お前も五月になったらお祝いするから。
というか、おじいちゃんとおばあちゃんがプレゼント勝手に
送ってくるから、それまで我慢しなさい」
一樹「…ほんとう?」
キョン「ああ、だからごめんなさいは?」
一樹「ゆき姉ちゃん、ごめん」
―9月24日・河原―
一樹「ゆうやーけこやけーのあかとーんぼー」
ハルヒ「おわれーてみたのーはーいつのーひーか」
一樹「お母さん、この続きしってる?」
ハルヒ「忘れちゃったわね。どんなのだっけ?」
一樹「僕しってるよ。習ったもん、あのね、あのね
―3月27日・駅―
一樹「じゃあ、行って来るよ。夏休みには帰るから」
ハルヒ「ええ、頑張ってきなさい。火の元と宗教の勧誘には気をつけるのよ」
一樹「わかってるよ。心配性だな、母さんは。父さん、行って来るよ」
キョン「たまには母さんに連絡してやれ、じゃないと押しかけてくるぞ」
一樹「分かってるよ。じゃあ行って来る」
ハルヒ「…行っちゃったわね。お姉ちゃんと同じように、地元の大学でもよかったのに」
キョン「…ハルヒ、よく我慢したな」
ハルヒ「ごめん、年取ったせいか、涙もろくなっちゃって」
―8月1日・4人の家―
一樹「母さんもう食べきれないって!いくらなんでも量が多すぎ」
ハルヒ「何言ってんのよ!たったの数カ月で、あんたかなり痩せたわよ。
どうせ朝食抜きで、カップ麺ばっかりの生活してるんでしょ」
一樹「みんな男はそんなもんだって」
ハルヒ「さっさとおいしい料理作ってくれる、彼女でも見つけなさい」
一樹「彼女なら、ついこの間出来たって」
キョン・ハルヒ・有希「え、どんな娘?」
ハルヒ「写真ないの写真は?」
一樹「もう、久々に帰ってきたらこれだよ」
―6月20日・二人の家―
キョン「ほら、プリント出来たぞ」
ハルヒ「綺麗に撮れてるじゃない。やっぱり有希のドレス姿、素敵だわ」
キョン「しかし、部屋がしんみりしちゃったな」
ハルヒ「何言ってんのよ、最初の頃にもどっただけじゃない」
キョン「そうだな、そういう考え方もある」
ハルヒ「まあ娘の結婚式で泣いたオヤジには、気持ちを切り替えるのは
なかなか難しいでしょうけどね」
キョン「う、うるさい。お前だって!うるうるしてたじゃないか」
―8月16日・庭―
涼子「じいじ、ばあば、遊びに来たよー」
ハルヒ「あら、よく来たわね涼子ちゃん」
涼子「ちっちゃいプール出して!遊びたい!」
ハルヒ「はいはい、じいじに膨らまして貰いなさい」
キョン「あれ、結構きついんだぞ。勘弁してくれよ」
涼子「じいじ、おねが~い」
キョン「はいはい、今膨らませてやるからな!」
有希「ふふ、本当に孫バカねぇ」
―3月26日・一人の家―
有希「じゃあお母さん、帰るからね。何かあったら電話してね」
ハルヒ「ええ、ありがとう。色々ありがとうね」
有希「お母さん…元気出してね」
ハルヒ「もう大丈夫だから。早く帰って涼子にご飯作ってあげなさい」
有希「うん、じゃあまたくるね」
ハルヒ「………」
「…静かね」
―7月7日・縁側―
ハルヒ「さーさーのーは、さーらさら」
長門「…」
ハルヒ「…有希?」
長門「…」
ハルヒ「久しぶりね。あなたは本当に変わらないわね。不思議」
長門「…彼は、宇宙にいる。あなたのことを見守っている」
ハルヒ「彼?キョンのこと?」
有希「どうしたのお母さん?誰かいるの?」
ハルヒ「ああ、有希。今、あなたの名前の由来になった人がね」
有希「…誰もいないけど?」
ハルヒ「さっきまでいたんだけどねぇ」
―7月8日・電話―
一樹(もしもし、姉さん。最近の母さんの様子はどう?)
有希(元気は元気なんだけどね。お父さんが亡くなってからめっきり老けこんじゃって。
お母さん年の割にすごく若かったでしょ、まだ40代に見える位に。
それが急激に老けこんじゃって…少し心配で)
一樹(俺もさ、今度家買うから一緒に住まないかって言うんだけど、断られちまったよ)
有希(やっぱりあの家が落ち着くみたいなのよ。父さんとの思い出がつまっているから)
一樹(俺もこまめに行きたいけどさ、仕事が今、忙しくて)
有希(まあ私は住んでるところが近いから、あなたは仕事がんばりなさい)
―2月14日・病院―
ハルヒ「…有希、一樹。来てたのね」
有希「目が覚めた?よく眠ってたわよ」
一樹「体の具合はどう?辛くないかい?」
ハルヒ「大丈夫、それにもう私も長くないから」
一樹「…そんなこというなよ」
ハルヒ「有希、そこに置いてある紙の束を取って」
有希「何これ?お父さんからのラブレター?」
ハルヒ「そう、毎年ホワイトデーにくれたラブレター」
―手紙―
この前のバレンタインのチョコ、ありがとう。そして、手紙も。
ハルヒから手紙を貰えるなんてあまりにもレアすぎて、何回も何回も
読み返しちまった。そして、白状しなきゃならんことがある。
ハルヒの手紙にも書いていた、ヘンテコな夢のことだが、実は
俺も全く同じような夢を見たことがあるんだ。おそらく、同じ日、
同じ時間に。そして、その翌日からお前のことがさらに気になっていた。
というよりも、好きになっていた。
まあ結局、何が言いたいかというとハルヒと俺は切っても切れない
縁があるということだ。ただそれだけ。
あと、たまにはポ二テにしてくれ。
―3月14日・二人がいた家―
有希「だーれもいなくなっちゃったわね、この家」
一樹「まあ、しばらくはこのままにしとかないか?」
有希「そうね。色々整理もしたいし」
一樹「母さん、最後まであの手紙手放さなかったな。
それにしてもビックリしたよ。父さんがあんなに毎年、手紙書くなんて」
有希「父さんだけじゃないわよ。ほら、これ見て。
さっき整理してたら出てきたの」
一樹「…これは母さんから父さんに?」
有希「そう、お互いに大事に大事に手紙を全部とってたのね。
大事に…大事に」
―7月7日・未来―
涼子「お母さん、赤ちゃんの顔みた?」
有希「ええ、とっても可愛らしかったじゃない」
涼子「ふふ、まだお猿さんみたいだったけどね」
有希「女の子なのに、そんなこと言わないの」
涼子「私ね、赤ちゃんの名前もう決めてるの。おばあちゃんが生きてた頃、
よくしてくれた話に出てきた、可愛らしい女の子の名前」
有希「ああ、よくしてたわね。片方の女の子は、私と同じ有希で、
もう片方は…」
涼子「みくる。かわいい名前でしょ?」
―完―
乙!後半ちょっとウルっときた
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 00:36:14.10:XiJXhFRW0何このスレタイで期待した内容を一切カヴァーしないスレ
支援するけどさ
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晩飯はまだかのう
なんだよこの青春は