- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:03:03.51:l7pVVio80
律「お助けロボだって?」
澪「介護とかメイド的な事とか?」
紬「そうなの~。うちの会社の新事業なの」
澪「それにしても……何から何まで梓にそっくりだぞ」
紬「それはもう、梓ちゃんに協力してもらったから当然!」
律「いつの間にだよ。それで? 具体的に何ができるんだ」
紬「何でもできるの。そうだ、試しにお茶を淹れてもらいましょうか」
アズサ「やッテやるでス」ザラザラゴクゴクガバッ
律「あのーつむぎさん……何でそのロボは茶葉と熱湯飲んだ後にスカートをたくし上げて下着をずらすんでしょうか?」
紬「可愛いでしょ~? ここからが本番なの!」
アズサ「……はぁッ…………ああウゥっ!」ジョロロロロロロロォッ
澪「あああああああああ」
紬「完成~♪ どうぞ召し上がれ」ホカホカ
律澪『召し上がれるかっ!』

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【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:08:56.04:l7pVVio80
紬「ええぇ……折角アズサちゃんが淹れてくれたのに」
律「あれをお茶を淹れるっていうのは無理があるだろ」
澪「普通に淹れられないのか?」
紬「これは無人島とか道具が何も無い所でも、何とかするっていうのがコンセプトなの」
澪「だからって、そ、その……そんな所から出さなくてもいいだろ」
紬「面白いでしょ~。可愛いし」
澪「頭痛くなってきた……」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:13:58.26:l7pVVio80
唯「みんな、遅くなってごめ~ん!」ガチャ
紬「唯ちゃん、いい所に。今アズサちゃんがお茶淹れてくれたから、グイっと一気にどうぞ」
唯「おお~、あずにゃん気が利くねぇ。それじゃあいっただっきま~す!」
澪「お、おい唯っ!」
唯「んっく、んっく……こ、これは!?」
律「一体どうなってしまうんだ……」
唯「う、うまい!」ペカー
律澪『ええぇ!?』
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:20:24.57:l7pVVio80
紬「でしょ~?」
唯「すっごい美味しいよ、この紅茶! あずにゃん、紅茶淹れるの上手かったんだね!」
アズサ「でデれこでン」
唯「おかわり!」
紬「よろこんで~。アズサちゃん、もう一度お願い」
律「ちょ、唯やめろ!」
唯「ふぇ?」
アズサ「やッテやるでス」ザラザラゴクゴクガバッ
唯「あ、あずにゃん!?」
アズサ「……ああぁ……あんンンッ!」ジョボボボッボボボォ
澪「またああああああぁぁ」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:28:08.67:l7pVVio80
唯「あ、ああ……」
紬「完成~♪ どう、唯ちゃん。すっごい可愛かったでしょ」
律「ゆ、唯、ショックだと思うが……」
唯「あ……か、か……」
澪「唯?」
唯「かっわいいぃぃ~! どうしたのあずにゃん、覚醒しちゃったの!? うん、紅茶もうまい!!」
律「同類かよ」
澪「帰りたくなってきた」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:34:17.61:l7pVVio80
唯「――へぇ~、じゃあこのあずにゃんはムギちゃんの会社が作ったロボなんだ」
紬「そうなの。ずっと前から作成していて、ようやくプロトタイプが完成したの」
律「それで完成なのかよ」
澪「一般に流通させるのは無理があるだろ」
唯「そうかなぁ、私はすっごくいいと思うよ」
律「放尿で陶酔したやつに言われてもなぁ」
澪「なぁムギ、百歩譲ってその紅茶の淹れ方はいいとして、だ。その……その際の声は何とかならないのか?」
紬「何言ってるの澪ちゃん! あれがいいんじゃない!」
唯「そうだよ澪ちゃん! あれをなくすなんてとんでもない!」
澪「だあぁ! ステレオで批判するな!」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:39:03.26:l7pVVio80
律「もうそのお助けロボのニッチ産業には目をつむるけどさ、肝心の本人は何も言わなかったのか?」
唯「そういえば今日はまだ本物のあずにゃん見てないね」
紬「梓ちゃんなら先に来てたけど、気分が悪くなったみたいで帰っちゃったの」
律「……まさか、紅茶を淹れたんじゃないだろうな」
紬「うん、そうしたら色々言いたい事あるけど今日は無理って、真っ青になって帰っちゃった」
律「梓……強く生きろよ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:46:22.46:l7pVVio80
唯「ねーねームギちゃん、この子ほかに何ができるの?」
紬「何でもできるの~。材料さえあればカレーも作れるわ」
唯「本当~、いいなぁ~」
律「いや、それはすごーく嫌な予感しかしないから止めとこうなー」
唯「えぇ~?」
澪「今日は練習もできなさそうだし、私は先に帰るよ……何か疲れた……」
唯「もう帰っちゃうの~、もっと遊んでいこうよ~」
紬「このアズサちゃんもネコミミ似合いそう~」
唯「おお~、あだ名はロボにゃんで決定だね!」
律「……」
澪「……」
律「澪、帰るか……」
澪「ああ……」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:51:25.56:l7pVVio80
梓「――新事業の協力者を募集している、ですか?」
紬「そうなの~」
梓「一般募集とかしてないんですか?」
紬「大っぴらに宣伝したくないみたいで近しい人に希望者を募ってるんだけど、梓ちゃんどうかなぁって」
梓「はぁ……でもどうして私なんですか? 唯先輩達もいるのに」
紬「協力者の思考もインプットするみたいなんで、真面目に取り組んでくれそうな人がいいの」
梓「あはは、唯先輩と律先輩じゃどうなるかわからないですもんね。あ、じゃあ澪先輩は?」
紬「最初は澪ちゃんに頼もうと思ってたんだけど、結構ハードな現場に赴く場合もあるらしくて……」
梓「ああ……澪先輩じゃ怯えちゃって動けなくなる可能性がありますね」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:56:50.48:l7pVVio80
紬「だからって訳じゃ決して無いんだけど、梓ちゃんに頼めるかしら? ちゃんとお礼はするから」
梓「はぁ、まぁ別に構いませんけど……一体何をすればいいんですか?」
紬「ありがとう、梓ちゃん! それじゃあ早速この用紙の質問に答えて」
梓「ええっと、好きな食べ物、得意or苦手な教科、口癖、この局面であなたはどんな行動をとりますか……」
紬「まだまだあるから、深く悩まないで思ったままに記入してね」ドサッ
梓「こ、こんなにあるんですか!? これは結構重労働ですね」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:03:15.96:l7pVVio80
梓「――ふぅ、やっと終わりましたよ」
紬「お疲れ様、それじゃあ今度は身体測定するわね」
梓「えぇっ!? そんなことまでするんですか?」
紬「何かまずかった?」
梓「いえ、そんなことないですけど……それじゃあ計って下さい」
紬「あ、服は脱いでもらえる?」
梓「……本当に必要なんですか、それ」
紬「うーん、結構細かく必要事項があるの」
梓「ちょっと嫌気がさしてきました」
紬「えぇ……やっぱりダメだった?」ショボン
梓「はわわ……わ、わかりましたよ。服を脱げばいいんですねっ」バッ
紬「わ~、梓ちゃんだいた~ん」
梓「へ、変なこと言わないで下さい! 早く必要項目調べて下さいよ」
紬「うんうん!」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:07:19.81:l7pVVio80
紬「これでよし、と。お疲れ様、梓ちゃん」
梓「本当に疲れましたよ。それでこの結果はいつわかるんですか」
紬「それはちょっと私にはわからないの。でも数ヶ月はかかるって話だったわ」
梓「はぁ。それじゃあ冬ぐらいになるんですかね」
紬「完成したらすぐに見せてあげるね」
梓「あんまり見たいとも思いませんけど……変なのだったら私のデータ使わないで下さいね?」
紬「大丈夫! 信用してちょうだい」
梓「はぁ」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:12:47.00:l7pVVio80
梓「――とか言ってたのに……凄いロボが完成してた」
梓「あの広辞苑くらい分厚かったデータはどこに生かされてたんだろう?」
梓「ハードな現場って、一体あれをどこに持っていく気なんだろうか」
梓「昨日はびっくりして気分が悪くなっちゃったけど」
梓「今日は行かないとね……はぁ、気が乗らないけど文句の一つは言わないと」
梓「多分、ムギ先輩は唯先輩達にも見せただろうし」
梓「皆さんの良識と常識に賭けるしかない」ガチャ
梓「こ、こんにちはー……昨日は先に帰ってしまって申し訳ありませんでした」
律「あ、梓」
アズサ「あぁ……ア……あああアアぁぁぁぁァァアアっっ!!」プシャアアアアア
唯紬「わ~♪」
梓「」パタリ
澪「梓ああぁぁぁぁ!」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:18:24.40:l7pVVio80
梓「う、う~ん…………はっ!」
澪「お、気が付いたか」
梓「あ、澪先輩……そうか、私気絶しちゃって……あ! あのロボはどこに行きましたか!?」
澪「梓に膝枕してる」
アズサ「……」
梓「う、わわっ!?」
唯「おお、あずにゃん気が付いたんだ」ズズー
紬「部室に入ってくるなり倒れちゃって心配しちゃった」ズズー
梓「唯先輩、ムギ先輩……まさかその紅茶は」
唯「うん? ロボにゃんが淹れてくれたんだよ~」
紬「最高に甘露~。梓ちゃんもどう?」
梓「け、結構です! というか、ムギ先輩はともかく唯先輩まで!」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:24:47.39:l7pVVio80
唯「ええ~? ロボにゃん可愛いじゃ~ん」
律「やめとけ梓、私らも散々言ったけど聞く耳もたずだったんだ」
梓「律先輩……私の味方は律先輩と澪先輩だけです」
唯「私はあずにゃんもロボにゃんも等しく大好きだよ~」
梓「そのロボにゃんっていうのやめて下さい!」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:29:33.75:l7pVVio80
律「それにしても二人並んでいると」
澪「本当にそっくりだな」
梓「うぅ……それは認めます。でも、どうしてここまでそっくり何ですか」
紬「梓ちゃんの詳細なデータと、製作してくれた会社のお陰かしら」
澪「製作会社?」
紬「そう。私もよく知らないけど、オリエント工業っていう業界No.1の製作会社らしいの~」
唯「へぇ~、凄い会社なんだね」
律「これだけ瓜二つに作れるなんてなぁ」
澪(オ、オリエントってあれか……)モジモジ
紬「そうでしょ~」ニコニコ
梓(絶対ムギ先輩知ってて言ってるなぁ。反応から見るに、澪先輩も知ってるんじゃないかな)
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:34:47.70:l7pVVio80
律「それでムギ、さっきの話の続きだけどさ」
梓「何か話してたんですか?」
澪「ああ、このロボの事なんだけど」
唯「あずにゃんが倒れたから中断してたんだよ」
梓「それはすみませんでした。それでロボの事って何です?」
律「今週の間、このロボのモニターをするって話なんだけどさ。具体的に何するのかなってな」
梓「今週の間って、もう金曜日ですよ?」
律「だからどうすんのかなって訳だ」
紬「そこでみんなに提案したいんだけど……」
唯「なになに~」
紬「合宿の時に使った私の別荘で、週末過ごしてもらいたいんだけど……ダメかな?」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:40:19.69:l7pVVio80
律「まぁ私は別に構わないけど……」
澪「ああ、別にいいよ。あそこなら勉強も練習もはかどりそうだしな」
唯「私もいいよ~」
紬「後は……」チラッ
梓「うっ……わ、わかりましたよっ! 行きますよ!」
紬「わ~、これで決定ね! ロボアズサちゃんもよかったわね~」
アズサ「でデれこでン」
唯「ロボにゃんも喜んでるね~」
紬「本当~」
律「全然わかんねーよ」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:46:05.93:l7pVVio80
唯「――とうちゃ~~く!」
紬「とうちゃ~~く!」
律「あいつらテンション高いなぁ」
梓「これからの事を考えると、とてもあんな気分にはなれませんよ」
澪「まぁそういうなよ、梓。ロボの事は気掛かりだけど、私達は構わず練習しようじゃないか」
梓「澪先輩……そうですよね! 最近揃って練習する事が少なくなってましたから、ちょうどいい機会かもしれませんね」
律「そうだな。今回は私も練習を優先するよ」
梓「律先輩……イテテ、夢じゃないです!」ギュー
唯「それじゃあ早速ロボにゃんと遊ぼう!」
紬「わ~、楽しみ!」
アズサ「にゃア」
梓「……練習……できますかね?」
律澪「……」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:50:21.92:l7pVVio80
梓「それにしても何でロボはこんなところでも制服なんですか?」
紬「似合ってていいと思うわぁ。それにこの制服にも色々機能が織り込まれているの」
梓「はぁ、なら気にしませんけど……ちょっとスカートが短すぎると思うんですよ」
律「だよな、私もそう思ってた」
唯「そうかなぁ。これくらい短い方が可愛いよ?」
梓「唯先輩の好みは聞いてません。いくらなんでも、その、下着が見えそうになってて……」
澪「いや、たまに見えてる……」
梓「ムギ先輩! もうちょっと丈を何とかして下さい!」
紬「これが可愛いのに~」
梓「ムギ先輩!!」
紬「は~い……」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:56:46.20:l7pVVio80
紬「――それじゃあ入りましょう……あら?」ガチャガチャ
律「ムギ、どしたー?」
紬「うん……カギが合わないの。別の別荘のカギを持ってきちゃったみたい」
律「みたい、ってそれじゃ中に入れないのか!?」
唯「えーっ、どうしよう!?」
梓「どこか裏口とかないんですか」
紬「うふふふ、大丈夫。こういうアクシデントの為にロボアズサちゃんがいるの!」
澪「だ、大丈夫なのか? そもそもカギが無いのに開けられる訳ないだろう」
紬「大丈夫でっす! さぁ、ロボアズサちゃんお願い!」
アズサ「やッテやるでス」サッ
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:02:24.34:l7pVVio80
澪「おもむろに制服のスカートからヘアピンを!」
唯「そしてそのヘアピンをカギ穴に差し込んで!」
梓「複雑な内部構造のカギ穴を縫う様に弄って!」
アズサ「開きまシタ」ピーン
律「って、こりゃ犯罪だー!」スパーン
紬「ああっ、ロボアズサちゃん!」
アズサ「……」チラッ
律「うお、振り向いた!」
澪「無表情だから怖っ!」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:14:26.69:l7pVVio80
澪「――じゃあ早速練習しようか」
梓「はいっ」
唯「え~、遊ぼうよ~」
梓「ダメです! 練習しますよ!」
唯「あずにゃんのケチ~」
律「ほら、始めるぞー」
唯「うー、仕方ないなぁ」
紬「後から遊びましょう」
アズサ「やッテやるでス」
澪「よーし、まずはふわふわからな」
唯「おっけ~」
梓「はい! って、普通にロボが混ざらないの!」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:19:46.95:l7pVVio80
紬「あら、梓ちゃん。ロボアズサちゃんだって楽器できるのよ」
律「マジかよ」
梓「どこまでも人の神経を逆なでするロボですね……何が出来るっていうんです」
紬「基本的に何でも出来ちゃうのよ~」
唯「それじゃあギー太貸してあげるよ。はいっ」
アズサ「はいでス」
梓「どこまでできるのか……見せてもらいましょうか!」
ジャカジャカジャンジャンジャカジャンジャカジャン!――――
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:27:19.44:l7pVVio80
唯「ふ~、ボーカルに専念とか良い経験だったよ」
澪「結構良かったんじゃないか?」
紬「ロボアズサちゃんのギターも良かったわ~」
アズサ「ふんス」ホカホカ
紬「あらロボアズサちゃん、動きすぎで汗……というか排熱してるのかしら?」
律(う、何か……)
澪(汗かいてるロボアズサ、心なしか上気していて……何か色っぽく見える)
梓(制服がはだけてて色々見えちゃってるよぉ)
唯「何かロボにゃん、汗一杯かいちゃって一戦終えたみたいなってるよ~」
梓「そういう表現やめて下さい!」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:33:02.37:l7pVVio80
律「でも演奏は確かに違和感なかったなぁ」
梓「くっ……!」
唯「これからはロボにゃんにギターやってもらうのもアリかもしれないねぇ」
梓「な、何言ってるんですか!? そんなの駄目に決まってます!」
唯「わわっ、冗談だよあずにゃ~ん」
梓「唯先輩が言うと冗談に聞こえませんよ」
律「でも、ロボが楽器もできるのはわかったけど、私らの分しか楽器ないからな」
紬「そうねぇ。とりあえずロボアズサちゃんにはお夕飯とお風呂の用意をお願いするわね」
アズサ「やッテやるでス」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:38:52.23:l7pVVio80
澪「――ふう、さすがに疲れてきたな」
梓「そうですね」
律「そろそろ休もうぜー。腹減ったぁー」
唯「私もペコペコ~」
澪「そうだなぁ。でも練習ぶっ続けで汗も結構かいちゃったし」
紬「それじゃあお風呂入ってからにしましょうか? ロボアズサちゃん、もう準備できてる?」
アズサ「バっちり」
唯「じゃあロボにゃんも行こう行こう~」
アズサ「ふんス」スルスル
梓「歩きながら脱ぐなぁっ!」パカーン
アズサ「……」クルッ
律「気持ち悪っ、首が一回転した!」
澪「オーマイエクソシスト!」
紬「ああ、一回こっきりのびっくり機構がもう飛び出ちゃった」
律「いらねーよ、そんな機構!」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:47:17.02:l7pVVio80
律「――ああ染みる~。疲れが取れる~」
澪「親父臭いぞ、律」
律「これは言っちゃうってー」
唯「これだけ広いお風呂だと泳げるよね~」
梓「……泳がないで下さいよ?」
紬「うふふ、別にいいよ?」
唯「やった~、いってきまっす!」バシャバシャ
梓「ああ、見てられない……」
アズサ「オ背中洗いまショうカ?」
梓「ええぇ……」
紬「ロボアズサちゃんに洗ってもらうと、すっごく気持ちいいのよ~」
梓「それでも自分と同じ顔にやられるのは気持ち良くないですよ」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:53:21.13:l7pVVio80
律「それじゃあ試しに私にやってもらおうかな」
アズサ「やッテやるでス」
梓「ちょっと律先輩、大丈夫なんですか?」
律「大丈夫だろ。今までの行動見てる限りでは、結果だけはきっちりしてるからな」
梓「それは私も認めますけど……なんかヌルヌルした液体を洗面器でお湯に溶かしてるのがちょっと」
澪「なんかマットも敷きだしたからな……」
律「ん? 何か気になる事でもあるのか?」
アズサ「準備出来まシタ」
律「おっ、このマットに寝そべればいいんだな?」
アズサ「はイ。それでハ始めまス」バシャッ
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 21:58:17.40:l7pVVio80
澪「ボディソープを自分にかけた!?」
梓「そのまま律先輩に覆い被さって……!」
アズサ「御加減はイカがですカ?」ヌルヌル
律「悪くないけど、何か変な感触……って、何で密着してるんだよ!」
アズサ「動かナいデ……次は……前だかラ」ヌルヌル
唯「楽しそう~」
紬「りっちゃん素敵~」
律「ちょ! そこは本当にマズ……ああぁぁっ」ヌルヌルヌルヌル
アズサ「アあっ……ふうぅ……素敵でス……」ヌルヌルヌルヌル
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:02:31.78:l7pVVio80
澪「なななななななななな……!」
梓「そそ、そこまでですっ! こんなの背中洗いじゃありません!!」グチャバリッ
アズサ「あウ」
律「」ポケー
紬「残念。りっちゃん、途中までだったけどどうだった?」
律「最初はびっくりしたけど……何というか」
紬「何というか?」
律「こーいうのもアリなんじゃない……かなぁって」
梓「律先輩いぃぃぃぃ!」
唯「りっちゃん陥落」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:07:36.74:l7pVVio80
澪「頭がクラクラしてきた……」
梓「澪先輩、大丈夫ですか!?」
澪「ちょっとのぼせたみたいだ。先に上がるよ」
紬「それは大変! ロボアズサちゃん、看病お願い!」
アズサ「やッテやるでス」
澪「い、いや、いいよ。ちょっと横になってれば良くなると思うから」
紬「それじゃあ、お水を飲ませてあげてちょうだい」
アズサ「いえっサー」ゴクゴク
澪「いや本当にいいから! 何か凄い嫌な予感がするからやめてうぷっ――!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:12:49.78:l7pVVio80
アズサ「」チュウウウウウゥゥ
澪「……!!」バタバタバタバタ
梓「く、口移し! というか、すっごい濃厚なディープキス!」
唯「おお~、楽しそう~」
紬「いいわぁ~、澪ちゃん蠱惑的~」
律「澪……羨ましい……」
アズサ「ゴっつあんでス」ッポン
澪「」ポケー
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:17:51.14:l7pVVio80
梓「澪先輩、気を確かに!」
紬「二人とも凄い可愛かったわ~。澪ちゃん、気分はどう?」
澪「初めての経験だったけど……」
紬「けど?」
澪「ロボアズサが……とても愛おしい存在に見えてきたよ」
梓「澪先輩いぃぃぃぃ!」
唯「澪ちゃん陥落」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:22:11.94:l7pVVio80
紬「後は梓ちゃんだけね」
梓「ひっ」
唯「あずにゃんもロボにゃんの魅力に早く気付いた方がいいよ~」
律「そうだな、意外と悪くないもんだぞ」
澪「ロボアズサ……もう少し看病してくれないか?」
梓「しっ、知りません! 早くご飯にしましょう!」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:26:50.61:l7pVVio80
アズサ「――へイ、お待ちどウ」
唯「わ~、できたてホヤホヤ~」
澪「これも美味いな」
律「本当に何でもできるんだな」
紬「凄いでしょ~。調理方法はもっと凄いんだけど……」
アズサ「◎△$×=〒★!!」
律「凄い声は何となく聞こえるな」
唯「あずにゃん、ちょっと覗かせてよ~」
梓「ダメです! こんなの見せたら東京都が一瞬で崩壊都市ですよ!」
唯「えぇ~? いけず~」
梓「何と言われてもダメです。意味も無く裸にエプロンの時点で頭が沸騰レベルなのに」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:31:33.04:l7pVVio80
唯「でもでも、あずにゃんが幾度と無くバスタオルで鉄壁ガードしてるからよくわからないよ」
律「そうだー、サービス悪いぞこの店ー」
梓「ダ・メ・で・す!!」
唯「こ、怖いよ、りっちゃ~ん」
律「これが反抗期ってやつザマスかしら……」
澪「お前ら、あんまり梓を困らせるなよ」
梓「澪先輩! 復活したんですか!?」
澪「さっきは済まなかったな、梓。大丈夫、私は正気に戻ったよ」
唯「本当かな~?」
律「怪しいもんだぜ」
梓「澪先輩は二人と違うんです! 早くそっちも正気に戻って下さいよ」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:37:02.79:l7pVVio80
紬「まあまあ、すぐに確かめる方法はあるわよ?」
律「お、何か良い案があるのか?」
紬「澪ちゃん、食後に牛乳なんてどうかしら」
澪「え? ああ、もらおうかな」
紬「それじゃロボアズサちゃん、よろしく」
アズサ「かムバック、わたシ!」ゴクゴク
澪「ま、またその出し方か? それは流石にちょっと……」
紬「いいえ、今度は違うの。ちょっとロボアズサちゃんの胸の高さまで屈んで」
澪「こ、こうか?」
紬「そうそう。それじゃあよろしく~」
アズサ「イえす、マム!」シュルッ
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:46:04.42:l7pVVio80
唯「ああっ、ロボにゃんのエプロンの肩掛けが外れて……」
律「梓と同じだけのうっすい胸があらわに……!」
梓「そのまま屈んだ状態の澪先輩の顔、いやさ口にめがけて……! って、やめてぇぇぇぇぇ!」
澪「うぷっ」
アズサ「ンっ! うう……あゥッ!」
澪「!!!」チューチュー
紬「どうかな、澪ちゃん。牛乳をロボアズサちゃんのおっぱいから直飲みした感想は?」
澪「ま……」
唯「ま?」
澪「マーベラス……!」ポワワァァ
梓「もうやだぁ……」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:51:20.47:l7pVVio80
紬「さぁ、梓ちゃんも牛乳いかが?」
澪「素晴らしいぞ、梓ぁ」
梓「断じてお断りです! 何が悲しくて自分と同じ顔の人形の胸から出した牛乳を直飲みしなくちゃならないんですか!」
律「それなら他のものでもいいんだぞ」
唯「そうだねぇ、カレーとハンバーグとミートソースとコーンスープと……何でもいけちゃうよ!」
紬「もう分かってきてると思うけど、調理方法は梓ちゃんの想像通りよ」
梓「……!」プルプル
唯「あずにゃん?」
律「何震えてるんだ?」
紬「風邪かしら? ロボアズサちゃんが持ってるから飲ませてもらえるわぁ、口移しで」
梓「せ、先輩方の…………スカポンターーーーーン!!」ガチャン!!
澪「あっ、梓!」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:55:15.03:l7pVVio80
律「あっ、という間に出て行っちゃったな」
唯「どど、どうしよう! 雪はないけど外はすっごく寒いよ~!」
澪「追いかけるしかないだろ! こうしてる間にも見失ってしまうぞ」
律「防寒着、防寒着!」
紬「みんな落ち着いて!」
唯「ふぇえ?」
澪「ム、ムギ?」
紬「こんなこともあろうかと、さっきの食事にGPS発信機を含ませておいたの! これでバッチリ!」
律「なんか色々引っかかるけど、さっすがムギ!」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:59:35.26:l7pVVio80
紬「ロボアズサちゃんが受信するから、私達はゆっくり後を付いていけばいいの」
唯「でもでも、ゆっくり探してたらあずにゃんが大変な事になるかもしれないよ~」
紬「それもそうね……ならロボアズサちゃんに先行してもらいましょう」
澪「なるほど。離れていてもロボアズサの位置がわかるようになってるんだな?」
紬「これがその受信機でっす!」
律「準備万端だなぁ。ま、これで何とかなるか」
唯「お願いロボにゃん! あずにゃんを見つけてきて!」
アズサ「ふんス!」タッタッタッタッ……
唯「おお~!」
律「こっちもあっという間に行ったな」
紬「私達も準備して追いかけましょう」
澪「無事でいてくれよ、梓……」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:04:01.04:l7pVVio80
梓「――はぁ……」
梓「かっとなった勢いで飛び出してきたまではいいけど」
梓「今、季節は冬真っ盛りだった……寒いなぁ」
梓「戻りたいけど、ここであっさり戻るのも癪だし」
梓「そもそも、あのロボットが居るからこんな目にあったんだ!」
梓「唯先輩とムギ先輩はともかく、まさか律先輩と澪先輩まで」
梓「あんなロボット量産でもされた暁には、日本が沈没しちゃうよ」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:08:57.08:l7pVVio80
梓「考えてたら段々腹立ってきた」
梓「よし、戻ろう。戻ってロボットを停めて、ムギ先輩にデータを返してもらおう!」
梓「そうと決まれば早速……って、あれ? ここ、どこだろう?」
梓「考え事しながら歩いてたら、いつの間にか知らないとこまできちゃってた……」
梓「おまけに携帯もお財布も持ってきてない……やばい」
梓「と、とりあえず元来たと思う道を戻ろう!」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:14:40.82:l7pVVio80
梓「――はあっ、はあっ、はあっ……つ、疲れたぁ」
梓「海岸だったのに、何か岩肌が目立つ所に来ちゃってる……」
梓「これは本格的に遭難……? ううぅ、寒くなってきた……」
梓「日が落ちて道も見えなくなってきたし」
梓「足元悪いから気をつけないと……うわわっ!」
梓「あいたたた……岩が出っ張ってたのか。ふう、良かった、少し擦りむいただけかな……」
梓「こんなとこで挫けてらんないよ。さぁ、また歩こう……痛っ!」
梓「た、立てない……!? 足を挫いちゃったんだ!」
梓「ど、どうしよう! こんな人気の居ない所で一人ぼっちで」
梓「ゆ、唯先輩! 律先輩、澪先輩、ムギ先輩!!」
梓「誰か……誰か助けてよぉ……」
梓「ロ、ロボアズサ……」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:19:38.29:l7pVVio80
アズサ「ふんス!」
梓「うわっ! びっくりした……ロボアズサ!? どうしてここに」
アズサ「こレこレ」サッ
梓「え? 何か光ってる……GPSみたいなもの?」
アズサ「そウそウ」
梓「いつの間にそんなの仕掛けてたのか釈然としないけど……とりあえず見つけてくれて、あ、ありがとう」
アズサ「もうスグ皆さンが到着しまス」
梓「そうなんだ。でも、足を挫いちゃってて動けないんだ」
アズサ「こんなンじゃダメでスーッ!」
梓「な、何!?」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:23:24.98:l7pVVio80
アズサ「ふんス!」ビリビリ
梓「あ、制服のスカート破って……巻いて固定してくれるの?」
梓「うん、ゆっくりなら歩けそう。ありがとう」
アズサ「どうもデス」
梓「……何か私と一緒な顔で、突拍子も無い行動ばっかりするから頭ごなしに否定してきたけど」
梓「お前は悪くないよね。ただプログラミングされた事を実行してるだけなんだし」
梓「でも、破いたスカートのお陰で下着丸見えでも全く気にしないのは……」
梓「助けてもらってなんだけど、やっぱりムギ先輩に話してもうちょっとマトモなロボットにしてもらおう」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:28:19.12:l7pVVio80
梓「それにしても寒いなぁ……」
アズサ「暖かいモノ、出せまスヨ?」
梓「気持ちは嬉しいけど、変なとこから出すんでしょ? コップとかもないし」
アズサ「やッテやるでス」ババッ
梓「えぇ!? いや、だから受け止める物がないんだって……そ、そのあまり顔に近付けない……で」
アズサ「ンっ……んんんッ! んほオォッ!!」プッシャアアアァァァァ
梓「んぶうううぅぅぅぅ!?」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:33:44.82:l7pVVio80
澪「――ロボアズサが立ち止まってる辺りまでは来たけど……」
唯「奥の方は真っ暗で見えないよ~」
紬「ごめんなさい、この受信機は大体の範囲でしかわからないの」
澪「懐中電灯も遠くまでは見渡せないしな」
律「ん? おい、あっちで声がしないか?」
唯「本当だ! お~い、あずにゃ~~ん!」
梓「ひゅ、ひゅいひぇんぴゃい!」ゴクゴク
澪「あー……」
律「直飲み……か」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:37:15.50:l7pVVio80
紬「感動したわ!」
唯「感動したよ!」
澪「うわびっくりした!」
律「急にどうしたんだよ、お前ら」
紬「あれだけロボアズサちゃんを毛嫌いしていた梓ちゃんが……直飲みするまでになってたなんて!」
唯「友情だよ! 愛情だよ!! 熱情だよ!!!」
律「いやー、それはどうかなぁ」
澪「段々冷静になってきたけど、やっぱあのロボちょっとおかしいよ」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:42:28.69:l7pVVio80
紬「人間と機械の垣根を越えた瞬間! 今日の出来事は日記にしたためておこう!」
唯「デリシャス! オーガニック!! ファンタスティック!!!」
律「こいつらの方が心配になってきたわ」
澪「あ、あれ? 梓の様子がおかしくないか?」
梓「ぶくぶくぶくぶくぶく……」ゴクゴクゴクゴク
紬「そして二人の愛は留まらず、禁断の階段を上り続けるの! 最終的に世界中から祝福されるのよ!」
唯「一大スペクタクル! 全米が震撼!! 私、CM出て『感動しました! ○○サイコ~~!』って言うよ!!!」
律「なんでちょっといい話になってんの?」
澪「ロ、ロボアズサの放尿が止まらない! 梓が溺死しちゃうよ!」
アズサ「すみマせんでス」ドバドバ
梓「」
澪「梓~~~~!!」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:47:26.85:l7pVVio80
梓「――――いやぁ……あの時は大変だったよ。お花畑が垣間見えたし」
憂「そんな事があったんだぁ。それで、そのロボは?」
梓「モニター期間が終わって、ムギ先輩のところの会社が引き取っていったよ」
憂「そうなんだ、残念。私も梓ちゃんそっくりのロボ見たかったな」
梓「当事者としたら気持ち悪くて仕方が無かったよ。もっと普通だったらまだしも、アレだし」
憂「結局データは破棄したの?」
梓「当然。作るなら私以外の人で作り直して下さい、って言ったよ」
憂「ふーん、そうなんだ。それで……」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:51:40.27:l7pVVio80
梓「どうかした?」
憂「ううん、何でもないよ」
梓「それにしても、突然部室に行きたいって……まさか入部してくれるの!?」
憂「そうじゃないんだけど、ちょっと用事があって」
梓「はぁ……あ、着いたよ」ガチャ
梓「こんにちは。今日はロボもいないし、張り切って練習しましょう!」
憂「お邪魔しまーす」
ウイ「アッ……ああっ……おねえちゃーーーーン!!」プッシャアアアァ
唯「うまいうまい」ゴクゴク
梓「」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:54:30.26:9XGTeL7WO
憂「わ~、凄い凄い! 完成したんですね」
律「おー、梓に憂ちゃん」
紬「急ピッチで仕上げさせたの~。ロボアズサちゃんのベースがあったからすぐに出来たみたい」
澪「どうしたんだ、梓。そんなところに突っ立って」
梓「な、な、な……」
澪「な?」
梓「な、何なんですかコレはー!?」
律「何って、見たまんまのロボウイちゃんだよ?」
梓「そんなの見ればわかります! どうしてロボがまたいるのかって事ですよ!」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:00:21.25:o3FChnik0
紬「えっとね、梓ちゃんがデータを破棄してくれって言うから、憂ちゃんにダメ元で頼んでみたの」
憂「それで私が協力してロボが完成したんだよ」
紬「だから、またロボのモニターをするっていう訳なの」
梓「う、憂はあんなの許せるの!? 紅茶を飲んで股間から排出するんだよ!?」
唯「可愛いからいいじゃ~ん」
梓「唯先輩は黙ってて下さい!!」
唯「ふえぇ、あずにゃん怖いよ……」
憂「確かにちょっとやり過ぎかもしれないけど……」
律「ちょっとなんだ」
澪「あの姉にしてこの妹ありか」
憂「よく出来てるし、私も紬さんにお願いして一体借りてモニターする予定だから」
梓「ちょ、ちょっとそれ初耳だよ!? モニターするって?」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:07:24.51:o3FChnik0
紬「憂ちゃんたっての希望でロボユイちゃんを作成してみました~」
ユイ「でデれこでン!」
梓「」
憂「きゃ~、凄~い! お姉ちゃんそっくり!」ギュー
梓「」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:14:38.55:o3FChnik0
律「もう収拾つかない感じになったな」
澪「おい、梓? どうした」
梓「」
澪「立ったまま気絶してる……! あ、梓~~~~!!」
梓(ででれこでん……ででれこでん……あはははは……こんな日本は沈没だ…………)
おしまい!
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:25:55.43:o3FChnik0
紬「ええぇ……折角アズサちゃんが淹れてくれたのに」
律「あれをお茶を淹れるっていうのは無理があるだろ」
澪「普通に淹れられないのか?」
紬「これは無人島とか道具が何も無い所でも、何とかするっていうのがコンセプトなの」
澪「だからって、そ、その……そんな所から出さなくてもいいだろ」
紬「面白いでしょ~。可愛いし」
澪「頭痛くなってきた……」
唯「みんな、遅くなってごめ~ん!」ガチャ
紬「唯ちゃん、いい所に。今アズサちゃんがお茶淹れてくれたから、グイっと一気にどうぞ」
唯「おお~、あずにゃん気が利くねぇ。それじゃあいっただっきま~す!」
澪「お、おい唯っ!」
唯「んっく、んっく……こ、これは!?」
律「一体どうなってしまうんだ……」
唯「う、うまい!」ペカー
律澪『ええぇ!?』
紬「でしょ~?」
唯「すっごい美味しいよ、この紅茶! あずにゃん、紅茶淹れるの上手かったんだね!」
アズサ「でデれこでン」
唯「おかわり!」
紬「よろこんで~。アズサちゃん、もう一度お願い」
律「ちょ、唯やめろ!」
唯「ふぇ?」
アズサ「やッテやるでス」ザラザラゴクゴクガバッ
唯「あ、あずにゃん!?」
アズサ「……ああぁ……あんンンッ!」ジョボボボッボボボォ
澪「またああああああぁぁ」
唯「あ、ああ……」
紬「完成~♪ どう、唯ちゃん。すっごい可愛かったでしょ」
律「ゆ、唯、ショックだと思うが……」
唯「あ……か、か……」
澪「唯?」
唯「かっわいいぃぃ~! どうしたのあずにゃん、覚醒しちゃったの!? うん、紅茶もうまい!!」
律「同類かよ」
澪「帰りたくなってきた」
唯「――へぇ~、じゃあこのあずにゃんはムギちゃんの会社が作ったロボなんだ」
紬「そうなの。ずっと前から作成していて、ようやくプロトタイプが完成したの」
律「それで完成なのかよ」
澪「一般に流通させるのは無理があるだろ」
唯「そうかなぁ、私はすっごくいいと思うよ」
律「放尿で陶酔したやつに言われてもなぁ」
澪「なぁムギ、百歩譲ってその紅茶の淹れ方はいいとして、だ。その……その際の声は何とかならないのか?」
紬「何言ってるの澪ちゃん! あれがいいんじゃない!」
唯「そうだよ澪ちゃん! あれをなくすなんてとんでもない!」
澪「だあぁ! ステレオで批判するな!」
律「もうそのお助けロボのニッチ産業には目をつむるけどさ、肝心の本人は何も言わなかったのか?」
唯「そういえば今日はまだ本物のあずにゃん見てないね」
紬「梓ちゃんなら先に来てたけど、気分が悪くなったみたいで帰っちゃったの」
律「……まさか、紅茶を淹れたんじゃないだろうな」
紬「うん、そうしたら色々言いたい事あるけど今日は無理って、真っ青になって帰っちゃった」
律「梓……強く生きろよ」
唯「ねーねームギちゃん、この子ほかに何ができるの?」
紬「何でもできるの~。材料さえあればカレーも作れるわ」
唯「本当~、いいなぁ~」
律「いや、それはすごーく嫌な予感しかしないから止めとこうなー」
唯「えぇ~?」
澪「今日は練習もできなさそうだし、私は先に帰るよ……何か疲れた……」
唯「もう帰っちゃうの~、もっと遊んでいこうよ~」
紬「このアズサちゃんもネコミミ似合いそう~」
唯「おお~、あだ名はロボにゃんで決定だね!」
律「……」
澪「……」
律「澪、帰るか……」
澪「ああ……」
梓「――新事業の協力者を募集している、ですか?」
紬「そうなの~」
梓「一般募集とかしてないんですか?」
紬「大っぴらに宣伝したくないみたいで近しい人に希望者を募ってるんだけど、梓ちゃんどうかなぁって」
梓「はぁ……でもどうして私なんですか? 唯先輩達もいるのに」
紬「協力者の思考もインプットするみたいなんで、真面目に取り組んでくれそうな人がいいの」
梓「あはは、唯先輩と律先輩じゃどうなるかわからないですもんね。あ、じゃあ澪先輩は?」
紬「最初は澪ちゃんに頼もうと思ってたんだけど、結構ハードな現場に赴く場合もあるらしくて……」
梓「ああ……澪先輩じゃ怯えちゃって動けなくなる可能性がありますね」
紬「だからって訳じゃ決して無いんだけど、梓ちゃんに頼めるかしら? ちゃんとお礼はするから」
梓「はぁ、まぁ別に構いませんけど……一体何をすればいいんですか?」
紬「ありがとう、梓ちゃん! それじゃあ早速この用紙の質問に答えて」
梓「ええっと、好きな食べ物、得意or苦手な教科、口癖、この局面であなたはどんな行動をとりますか……」
紬「まだまだあるから、深く悩まないで思ったままに記入してね」ドサッ
梓「こ、こんなにあるんですか!? これは結構重労働ですね」
梓「――ふぅ、やっと終わりましたよ」
紬「お疲れ様、それじゃあ今度は身体測定するわね」
梓「えぇっ!? そんなことまでするんですか?」
紬「何かまずかった?」
梓「いえ、そんなことないですけど……それじゃあ計って下さい」
紬「あ、服は脱いでもらえる?」
梓「……本当に必要なんですか、それ」
紬「うーん、結構細かく必要事項があるの」
梓「ちょっと嫌気がさしてきました」
紬「えぇ……やっぱりダメだった?」ショボン
梓「はわわ……わ、わかりましたよ。服を脱げばいいんですねっ」バッ
紬「わ~、梓ちゃんだいた~ん」
梓「へ、変なこと言わないで下さい! 早く必要項目調べて下さいよ」
紬「うんうん!」
紬「これでよし、と。お疲れ様、梓ちゃん」
梓「本当に疲れましたよ。それでこの結果はいつわかるんですか」
紬「それはちょっと私にはわからないの。でも数ヶ月はかかるって話だったわ」
梓「はぁ。それじゃあ冬ぐらいになるんですかね」
紬「完成したらすぐに見せてあげるね」
梓「あんまり見たいとも思いませんけど……変なのだったら私のデータ使わないで下さいね?」
紬「大丈夫! 信用してちょうだい」
梓「はぁ」
梓「――とか言ってたのに……凄いロボが完成してた」
梓「あの広辞苑くらい分厚かったデータはどこに生かされてたんだろう?」
梓「ハードな現場って、一体あれをどこに持っていく気なんだろうか」
梓「昨日はびっくりして気分が悪くなっちゃったけど」
梓「今日は行かないとね……はぁ、気が乗らないけど文句の一つは言わないと」
梓「多分、ムギ先輩は唯先輩達にも見せただろうし」
梓「皆さんの良識と常識に賭けるしかない」ガチャ
梓「こ、こんにちはー……昨日は先に帰ってしまって申し訳ありませんでした」
律「あ、梓」
アズサ「あぁ……ア……あああアアぁぁぁぁァァアアっっ!!」プシャアアアアア
唯紬「わ~♪」
梓「」パタリ
澪「梓ああぁぁぁぁ!」
梓「う、う~ん…………はっ!」
澪「お、気が付いたか」
梓「あ、澪先輩……そうか、私気絶しちゃって……あ! あのロボはどこに行きましたか!?」
澪「梓に膝枕してる」
アズサ「……」
梓「う、わわっ!?」
唯「おお、あずにゃん気が付いたんだ」ズズー
紬「部室に入ってくるなり倒れちゃって心配しちゃった」ズズー
梓「唯先輩、ムギ先輩……まさかその紅茶は」
唯「うん? ロボにゃんが淹れてくれたんだよ~」
紬「最高に甘露~。梓ちゃんもどう?」
梓「け、結構です! というか、ムギ先輩はともかく唯先輩まで!」
唯「ええ~? ロボにゃん可愛いじゃ~ん」
律「やめとけ梓、私らも散々言ったけど聞く耳もたずだったんだ」
梓「律先輩……私の味方は律先輩と澪先輩だけです」
唯「私はあずにゃんもロボにゃんも等しく大好きだよ~」
梓「そのロボにゃんっていうのやめて下さい!」
律「それにしても二人並んでいると」
澪「本当にそっくりだな」
梓「うぅ……それは認めます。でも、どうしてここまでそっくり何ですか」
紬「梓ちゃんの詳細なデータと、製作してくれた会社のお陰かしら」
澪「製作会社?」
紬「そう。私もよく知らないけど、オリエント工業っていう業界No.1の製作会社らしいの~」
唯「へぇ~、凄い会社なんだね」
律「これだけ瓜二つに作れるなんてなぁ」
澪(オ、オリエントってあれか……)モジモジ
紬「そうでしょ~」ニコニコ
梓(絶対ムギ先輩知ってて言ってるなぁ。反応から見るに、澪先輩も知ってるんじゃないかな)
律「それでムギ、さっきの話の続きだけどさ」
梓「何か話してたんですか?」
澪「ああ、このロボの事なんだけど」
唯「あずにゃんが倒れたから中断してたんだよ」
梓「それはすみませんでした。それでロボの事って何です?」
律「今週の間、このロボのモニターをするって話なんだけどさ。具体的に何するのかなってな」
梓「今週の間って、もう金曜日ですよ?」
律「だからどうすんのかなって訳だ」
紬「そこでみんなに提案したいんだけど……」
唯「なになに~」
紬「合宿の時に使った私の別荘で、週末過ごしてもらいたいんだけど……ダメかな?」
律「まぁ私は別に構わないけど……」
澪「ああ、別にいいよ。あそこなら勉強も練習もはかどりそうだしな」
唯「私もいいよ~」
紬「後は……」チラッ
梓「うっ……わ、わかりましたよっ! 行きますよ!」
紬「わ~、これで決定ね! ロボアズサちゃんもよかったわね~」
アズサ「でデれこでン」
唯「ロボにゃんも喜んでるね~」
紬「本当~」
律「全然わかんねーよ」
唯「――とうちゃ~~く!」
紬「とうちゃ~~く!」
律「あいつらテンション高いなぁ」
梓「これからの事を考えると、とてもあんな気分にはなれませんよ」
澪「まぁそういうなよ、梓。ロボの事は気掛かりだけど、私達は構わず練習しようじゃないか」
梓「澪先輩……そうですよね! 最近揃って練習する事が少なくなってましたから、ちょうどいい機会かもしれませんね」
律「そうだな。今回は私も練習を優先するよ」
梓「律先輩……イテテ、夢じゃないです!」ギュー
唯「それじゃあ早速ロボにゃんと遊ぼう!」
紬「わ~、楽しみ!」
アズサ「にゃア」
梓「……練習……できますかね?」
律澪「……」
梓「それにしても何でロボはこんなところでも制服なんですか?」
紬「似合ってていいと思うわぁ。それにこの制服にも色々機能が織り込まれているの」
梓「はぁ、なら気にしませんけど……ちょっとスカートが短すぎると思うんですよ」
律「だよな、私もそう思ってた」
唯「そうかなぁ。これくらい短い方が可愛いよ?」
梓「唯先輩の好みは聞いてません。いくらなんでも、その、下着が見えそうになってて……」
澪「いや、たまに見えてる……」
梓「ムギ先輩! もうちょっと丈を何とかして下さい!」
紬「これが可愛いのに~」
梓「ムギ先輩!!」
紬「は~い……」
紬「――それじゃあ入りましょう……あら?」ガチャガチャ
律「ムギ、どしたー?」
紬「うん……カギが合わないの。別の別荘のカギを持ってきちゃったみたい」
律「みたい、ってそれじゃ中に入れないのか!?」
唯「えーっ、どうしよう!?」
梓「どこか裏口とかないんですか」
紬「うふふふ、大丈夫。こういうアクシデントの為にロボアズサちゃんがいるの!」
澪「だ、大丈夫なのか? そもそもカギが無いのに開けられる訳ないだろう」
紬「大丈夫でっす! さぁ、ロボアズサちゃんお願い!」
アズサ「やッテやるでス」サッ
澪「おもむろに制服のスカートからヘアピンを!」
唯「そしてそのヘアピンをカギ穴に差し込んで!」
梓「複雑な内部構造のカギ穴を縫う様に弄って!」
アズサ「開きまシタ」ピーン
律「って、こりゃ犯罪だー!」スパーン
紬「ああっ、ロボアズサちゃん!」
アズサ「……」チラッ
律「うお、振り向いた!」
澪「無表情だから怖っ!」
澪「――じゃあ早速練習しようか」
梓「はいっ」
唯「え~、遊ぼうよ~」
梓「ダメです! 練習しますよ!」
唯「あずにゃんのケチ~」
律「ほら、始めるぞー」
唯「うー、仕方ないなぁ」
紬「後から遊びましょう」
アズサ「やッテやるでス」
澪「よーし、まずはふわふわからな」
唯「おっけ~」
梓「はい! って、普通にロボが混ざらないの!」
紬「あら、梓ちゃん。ロボアズサちゃんだって楽器できるのよ」
律「マジかよ」
梓「どこまでも人の神経を逆なでするロボですね……何が出来るっていうんです」
紬「基本的に何でも出来ちゃうのよ~」
唯「それじゃあギー太貸してあげるよ。はいっ」
アズサ「はいでス」
梓「どこまでできるのか……見せてもらいましょうか!」
ジャカジャカジャンジャンジャカジャンジャカジャン!――――
唯「ふ~、ボーカルに専念とか良い経験だったよ」
澪「結構良かったんじゃないか?」
紬「ロボアズサちゃんのギターも良かったわ~」
アズサ「ふんス」ホカホカ
紬「あらロボアズサちゃん、動きすぎで汗……というか排熱してるのかしら?」
律(う、何か……)
澪(汗かいてるロボアズサ、心なしか上気していて……何か色っぽく見える)
梓(制服がはだけてて色々見えちゃってるよぉ)
唯「何かロボにゃん、汗一杯かいちゃって一戦終えたみたいなってるよ~」
梓「そういう表現やめて下さい!」
律「でも演奏は確かに違和感なかったなぁ」
梓「くっ……!」
唯「これからはロボにゃんにギターやってもらうのもアリかもしれないねぇ」
梓「な、何言ってるんですか!? そんなの駄目に決まってます!」
唯「わわっ、冗談だよあずにゃ~ん」
梓「唯先輩が言うと冗談に聞こえませんよ」
律「でも、ロボが楽器もできるのはわかったけど、私らの分しか楽器ないからな」
紬「そうねぇ。とりあえずロボアズサちゃんにはお夕飯とお風呂の用意をお願いするわね」
アズサ「やッテやるでス」
澪「――ふう、さすがに疲れてきたな」
梓「そうですね」
律「そろそろ休もうぜー。腹減ったぁー」
唯「私もペコペコ~」
澪「そうだなぁ。でも練習ぶっ続けで汗も結構かいちゃったし」
紬「それじゃあお風呂入ってからにしましょうか? ロボアズサちゃん、もう準備できてる?」
アズサ「バっちり」
唯「じゃあロボにゃんも行こう行こう~」
アズサ「ふんス」スルスル
梓「歩きながら脱ぐなぁっ!」パカーン
アズサ「……」クルッ
律「気持ち悪っ、首が一回転した!」
澪「オーマイエクソシスト!」
紬「ああ、一回こっきりのびっくり機構がもう飛び出ちゃった」
律「いらねーよ、そんな機構!」
律「――ああ染みる~。疲れが取れる~」
澪「親父臭いぞ、律」
律「これは言っちゃうってー」
唯「これだけ広いお風呂だと泳げるよね~」
梓「……泳がないで下さいよ?」
紬「うふふ、別にいいよ?」
唯「やった~、いってきまっす!」バシャバシャ
梓「ああ、見てられない……」
アズサ「オ背中洗いまショうカ?」
梓「ええぇ……」
紬「ロボアズサちゃんに洗ってもらうと、すっごく気持ちいいのよ~」
梓「それでも自分と同じ顔にやられるのは気持ち良くないですよ」
律「それじゃあ試しに私にやってもらおうかな」
アズサ「やッテやるでス」
梓「ちょっと律先輩、大丈夫なんですか?」
律「大丈夫だろ。今までの行動見てる限りでは、結果だけはきっちりしてるからな」
梓「それは私も認めますけど……なんかヌルヌルした液体を洗面器でお湯に溶かしてるのがちょっと」
澪「なんかマットも敷きだしたからな……」
律「ん? 何か気になる事でもあるのか?」
アズサ「準備出来まシタ」
律「おっ、このマットに寝そべればいいんだな?」
アズサ「はイ。それでハ始めまス」バシャッ
澪「ボディソープを自分にかけた!?」
梓「そのまま律先輩に覆い被さって……!」
アズサ「御加減はイカがですカ?」ヌルヌル
律「悪くないけど、何か変な感触……って、何で密着してるんだよ!」
アズサ「動かナいデ……次は……前だかラ」ヌルヌル
唯「楽しそう~」
紬「りっちゃん素敵~」
律「ちょ! そこは本当にマズ……ああぁぁっ」ヌルヌルヌルヌル
アズサ「アあっ……ふうぅ……素敵でス……」ヌルヌルヌルヌル
澪「なななななななななな……!」
梓「そそ、そこまでですっ! こんなの背中洗いじゃありません!!」グチャバリッ
アズサ「あウ」
律「」ポケー
紬「残念。りっちゃん、途中までだったけどどうだった?」
律「最初はびっくりしたけど……何というか」
紬「何というか?」
律「こーいうのもアリなんじゃない……かなぁって」
梓「律先輩いぃぃぃぃ!」
唯「りっちゃん陥落」
澪「頭がクラクラしてきた……」
梓「澪先輩、大丈夫ですか!?」
澪「ちょっとのぼせたみたいだ。先に上がるよ」
紬「それは大変! ロボアズサちゃん、看病お願い!」
アズサ「やッテやるでス」
澪「い、いや、いいよ。ちょっと横になってれば良くなると思うから」
紬「それじゃあ、お水を飲ませてあげてちょうだい」
アズサ「いえっサー」ゴクゴク
澪「いや本当にいいから! 何か凄い嫌な予感がするからやめてうぷっ――!」
アズサ「」チュウウウウウゥゥ
澪「……!!」バタバタバタバタ
梓「く、口移し! というか、すっごい濃厚なディープキス!」
唯「おお~、楽しそう~」
紬「いいわぁ~、澪ちゃん蠱惑的~」
律「澪……羨ましい……」
アズサ「ゴっつあんでス」ッポン
澪「」ポケー
梓「澪先輩、気を確かに!」
紬「二人とも凄い可愛かったわ~。澪ちゃん、気分はどう?」
澪「初めての経験だったけど……」
紬「けど?」
澪「ロボアズサが……とても愛おしい存在に見えてきたよ」
梓「澪先輩いぃぃぃぃ!」
唯「澪ちゃん陥落」
紬「後は梓ちゃんだけね」
梓「ひっ」
唯「あずにゃんもロボにゃんの魅力に早く気付いた方がいいよ~」
律「そうだな、意外と悪くないもんだぞ」
澪「ロボアズサ……もう少し看病してくれないか?」
梓「しっ、知りません! 早くご飯にしましょう!」
アズサ「――へイ、お待ちどウ」
唯「わ~、できたてホヤホヤ~」
澪「これも美味いな」
律「本当に何でもできるんだな」
紬「凄いでしょ~。調理方法はもっと凄いんだけど……」
アズサ「◎△$×=〒★!!」
律「凄い声は何となく聞こえるな」
唯「あずにゃん、ちょっと覗かせてよ~」
梓「ダメです! こんなの見せたら東京都が一瞬で崩壊都市ですよ!」
唯「えぇ~? いけず~」
梓「何と言われてもダメです。意味も無く裸にエプロンの時点で頭が沸騰レベルなのに」
唯「でもでも、あずにゃんが幾度と無くバスタオルで鉄壁ガードしてるからよくわからないよ」
律「そうだー、サービス悪いぞこの店ー」
梓「ダ・メ・で・す!!」
唯「こ、怖いよ、りっちゃ~ん」
律「これが反抗期ってやつザマスかしら……」
澪「お前ら、あんまり梓を困らせるなよ」
梓「澪先輩! 復活したんですか!?」
澪「さっきは済まなかったな、梓。大丈夫、私は正気に戻ったよ」
唯「本当かな~?」
律「怪しいもんだぜ」
梓「澪先輩は二人と違うんです! 早くそっちも正気に戻って下さいよ」
紬「まあまあ、すぐに確かめる方法はあるわよ?」
律「お、何か良い案があるのか?」
紬「澪ちゃん、食後に牛乳なんてどうかしら」
澪「え? ああ、もらおうかな」
紬「それじゃロボアズサちゃん、よろしく」
アズサ「かムバック、わたシ!」ゴクゴク
澪「ま、またその出し方か? それは流石にちょっと……」
紬「いいえ、今度は違うの。ちょっとロボアズサちゃんの胸の高さまで屈んで」
澪「こ、こうか?」
紬「そうそう。それじゃあよろしく~」
アズサ「イえす、マム!」シュルッ
唯「ああっ、ロボにゃんのエプロンの肩掛けが外れて……」
律「梓と同じだけのうっすい胸があらわに……!」
梓「そのまま屈んだ状態の澪先輩の顔、いやさ口にめがけて……! って、やめてぇぇぇぇぇ!」
澪「うぷっ」
アズサ「ンっ! うう……あゥッ!」
澪「!!!」チューチュー
紬「どうかな、澪ちゃん。牛乳をロボアズサちゃんのおっぱいから直飲みした感想は?」
澪「ま……」
唯「ま?」
澪「マーベラス……!」ポワワァァ
梓「もうやだぁ……」
紬「さぁ、梓ちゃんも牛乳いかが?」
澪「素晴らしいぞ、梓ぁ」
梓「断じてお断りです! 何が悲しくて自分と同じ顔の人形の胸から出した牛乳を直飲みしなくちゃならないんですか!」
律「それなら他のものでもいいんだぞ」
唯「そうだねぇ、カレーとハンバーグとミートソースとコーンスープと……何でもいけちゃうよ!」
紬「もう分かってきてると思うけど、調理方法は梓ちゃんの想像通りよ」
梓「……!」プルプル
唯「あずにゃん?」
律「何震えてるんだ?」
紬「風邪かしら? ロボアズサちゃんが持ってるから飲ませてもらえるわぁ、口移しで」
梓「せ、先輩方の…………スカポンターーーーーン!!」ガチャン!!
澪「あっ、梓!」
律「あっ、という間に出て行っちゃったな」
唯「どど、どうしよう! 雪はないけど外はすっごく寒いよ~!」
澪「追いかけるしかないだろ! こうしてる間にも見失ってしまうぞ」
律「防寒着、防寒着!」
紬「みんな落ち着いて!」
唯「ふぇえ?」
澪「ム、ムギ?」
紬「こんなこともあろうかと、さっきの食事にGPS発信機を含ませておいたの! これでバッチリ!」
律「なんか色々引っかかるけど、さっすがムギ!」
紬「ロボアズサちゃんが受信するから、私達はゆっくり後を付いていけばいいの」
唯「でもでも、ゆっくり探してたらあずにゃんが大変な事になるかもしれないよ~」
紬「それもそうね……ならロボアズサちゃんに先行してもらいましょう」
澪「なるほど。離れていてもロボアズサの位置がわかるようになってるんだな?」
紬「これがその受信機でっす!」
律「準備万端だなぁ。ま、これで何とかなるか」
唯「お願いロボにゃん! あずにゃんを見つけてきて!」
アズサ「ふんス!」タッタッタッタッ……
唯「おお~!」
律「こっちもあっという間に行ったな」
紬「私達も準備して追いかけましょう」
澪「無事でいてくれよ、梓……」
梓「――はぁ……」
梓「かっとなった勢いで飛び出してきたまではいいけど」
梓「今、季節は冬真っ盛りだった……寒いなぁ」
梓「戻りたいけど、ここであっさり戻るのも癪だし」
梓「そもそも、あのロボットが居るからこんな目にあったんだ!」
梓「唯先輩とムギ先輩はともかく、まさか律先輩と澪先輩まで」
梓「あんなロボット量産でもされた暁には、日本が沈没しちゃうよ」
梓「考えてたら段々腹立ってきた」
梓「よし、戻ろう。戻ってロボットを停めて、ムギ先輩にデータを返してもらおう!」
梓「そうと決まれば早速……って、あれ? ここ、どこだろう?」
梓「考え事しながら歩いてたら、いつの間にか知らないとこまできちゃってた……」
梓「おまけに携帯もお財布も持ってきてない……やばい」
梓「と、とりあえず元来たと思う道を戻ろう!」
梓「――はあっ、はあっ、はあっ……つ、疲れたぁ」
梓「海岸だったのに、何か岩肌が目立つ所に来ちゃってる……」
梓「これは本格的に遭難……? ううぅ、寒くなってきた……」
梓「日が落ちて道も見えなくなってきたし」
梓「足元悪いから気をつけないと……うわわっ!」
梓「あいたたた……岩が出っ張ってたのか。ふう、良かった、少し擦りむいただけかな……」
梓「こんなとこで挫けてらんないよ。さぁ、また歩こう……痛っ!」
梓「た、立てない……!? 足を挫いちゃったんだ!」
梓「ど、どうしよう! こんな人気の居ない所で一人ぼっちで」
梓「ゆ、唯先輩! 律先輩、澪先輩、ムギ先輩!!」
梓「誰か……誰か助けてよぉ……」
梓「ロ、ロボアズサ……」
アズサ「ふんス!」
梓「うわっ! びっくりした……ロボアズサ!? どうしてここに」
アズサ「こレこレ」サッ
梓「え? 何か光ってる……GPSみたいなもの?」
アズサ「そウそウ」
梓「いつの間にそんなの仕掛けてたのか釈然としないけど……とりあえず見つけてくれて、あ、ありがとう」
アズサ「もうスグ皆さンが到着しまス」
梓「そうなんだ。でも、足を挫いちゃってて動けないんだ」
アズサ「こんなンじゃダメでスーッ!」
梓「な、何!?」
アズサ「ふんス!」ビリビリ
梓「あ、制服のスカート破って……巻いて固定してくれるの?」
梓「うん、ゆっくりなら歩けそう。ありがとう」
アズサ「どうもデス」
梓「……何か私と一緒な顔で、突拍子も無い行動ばっかりするから頭ごなしに否定してきたけど」
梓「お前は悪くないよね。ただプログラミングされた事を実行してるだけなんだし」
梓「でも、破いたスカートのお陰で下着丸見えでも全く気にしないのは……」
梓「助けてもらってなんだけど、やっぱりムギ先輩に話してもうちょっとマトモなロボットにしてもらおう」
梓「それにしても寒いなぁ……」
アズサ「暖かいモノ、出せまスヨ?」
梓「気持ちは嬉しいけど、変なとこから出すんでしょ? コップとかもないし」
アズサ「やッテやるでス」ババッ
梓「えぇ!? いや、だから受け止める物がないんだって……そ、そのあまり顔に近付けない……で」
アズサ「ンっ……んんんッ! んほオォッ!!」プッシャアアアァァァァ
梓「んぶうううぅぅぅぅ!?」
澪「――ロボアズサが立ち止まってる辺りまでは来たけど……」
唯「奥の方は真っ暗で見えないよ~」
紬「ごめんなさい、この受信機は大体の範囲でしかわからないの」
澪「懐中電灯も遠くまでは見渡せないしな」
律「ん? おい、あっちで声がしないか?」
唯「本当だ! お~い、あずにゃ~~ん!」
梓「ひゅ、ひゅいひぇんぴゃい!」ゴクゴク
澪「あー……」
律「直飲み……か」
紬「感動したわ!」
唯「感動したよ!」
澪「うわびっくりした!」
律「急にどうしたんだよ、お前ら」
紬「あれだけロボアズサちゃんを毛嫌いしていた梓ちゃんが……直飲みするまでになってたなんて!」
唯「友情だよ! 愛情だよ!! 熱情だよ!!!」
律「いやー、それはどうかなぁ」
澪「段々冷静になってきたけど、やっぱあのロボちょっとおかしいよ」
紬「人間と機械の垣根を越えた瞬間! 今日の出来事は日記にしたためておこう!」
唯「デリシャス! オーガニック!! ファンタスティック!!!」
律「こいつらの方が心配になってきたわ」
澪「あ、あれ? 梓の様子がおかしくないか?」
梓「ぶくぶくぶくぶくぶく……」ゴクゴクゴクゴク
紬「そして二人の愛は留まらず、禁断の階段を上り続けるの! 最終的に世界中から祝福されるのよ!」
唯「一大スペクタクル! 全米が震撼!! 私、CM出て『感動しました! ○○サイコ~~!』って言うよ!!!」
律「なんでちょっといい話になってんの?」
澪「ロ、ロボアズサの放尿が止まらない! 梓が溺死しちゃうよ!」
アズサ「すみマせんでス」ドバドバ
梓「」
澪「梓~~~~!!」
梓「――――いやぁ……あの時は大変だったよ。お花畑が垣間見えたし」
憂「そんな事があったんだぁ。それで、そのロボは?」
梓「モニター期間が終わって、ムギ先輩のところの会社が引き取っていったよ」
憂「そうなんだ、残念。私も梓ちゃんそっくりのロボ見たかったな」
梓「当事者としたら気持ち悪くて仕方が無かったよ。もっと普通だったらまだしも、アレだし」
憂「結局データは破棄したの?」
梓「当然。作るなら私以外の人で作り直して下さい、って言ったよ」
憂「ふーん、そうなんだ。それで……」
梓「どうかした?」
憂「ううん、何でもないよ」
梓「それにしても、突然部室に行きたいって……まさか入部してくれるの!?」
憂「そうじゃないんだけど、ちょっと用事があって」
梓「はぁ……あ、着いたよ」ガチャ
梓「こんにちは。今日はロボもいないし、張り切って練習しましょう!」
憂「お邪魔しまーす」
ウイ「アッ……ああっ……おねえちゃーーーーン!!」プッシャアアアァ
唯「うまいうまい」ゴクゴク
梓「」
予想通りすぎワロタ
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:56:19.27:l7pVVio80憂「わ~、凄い凄い! 完成したんですね」
律「おー、梓に憂ちゃん」
紬「急ピッチで仕上げさせたの~。ロボアズサちゃんのベースがあったからすぐに出来たみたい」
澪「どうしたんだ、梓。そんなところに突っ立って」
梓「な、な、な……」
澪「な?」
梓「な、何なんですかコレはー!?」
律「何って、見たまんまのロボウイちゃんだよ?」
梓「そんなの見ればわかります! どうしてロボがまたいるのかって事ですよ!」
紬「えっとね、梓ちゃんがデータを破棄してくれって言うから、憂ちゃんにダメ元で頼んでみたの」
憂「それで私が協力してロボが完成したんだよ」
紬「だから、またロボのモニターをするっていう訳なの」
梓「う、憂はあんなの許せるの!? 紅茶を飲んで股間から排出するんだよ!?」
唯「可愛いからいいじゃ~ん」
梓「唯先輩は黙ってて下さい!!」
唯「ふえぇ、あずにゃん怖いよ……」
憂「確かにちょっとやり過ぎかもしれないけど……」
律「ちょっとなんだ」
澪「あの姉にしてこの妹ありか」
憂「よく出来てるし、私も紬さんにお願いして一体借りてモニターする予定だから」
梓「ちょ、ちょっとそれ初耳だよ!? モニターするって?」
紬「憂ちゃんたっての希望でロボユイちゃんを作成してみました~」
ユイ「でデれこでン!」
梓「」
憂「きゃ~、凄~い! お姉ちゃんそっくり!」ギュー
梓「」
律「もう収拾つかない感じになったな」
澪「おい、梓? どうした」
梓「」
澪「立ったまま気絶してる……! あ、梓~~~~!!」
梓(ででれこでん……ででれこでん……あはははは……こんな日本は沈没だ…………)
おしまい!
いるかどうかわかんないけど、
読んでくれた、支援くれた人ありがとう。
ちょっと前に同じメカネタあってどうしようかと思った結果がこれだよ。
じゃあまた。
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:28:51.80:Wt6ZBNtA0読んでくれた、支援くれた人ありがとう。
ちょっと前に同じメカネタあってどうしようかと思った結果がこれだよ。
じゃあまた。
乙 ロボにゃん欲しい
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 03:38:37.01:bxo3jM4AOなかなかよかったよ乙
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うん100万までなら出す
いや、ホラーはホラーで面白いけど