- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:21:28.52:m0n3zAD00
猫「そこの、ぼーるを遠くに投げていただければ幸いです」
男「おま、急に喋りだすな」
猫「あの、一回だけでもいいんです」
男「んー、今宿題中だしなあ」
猫「咥えて、ヨダレまみれたぼーるも自分で拭きますので」
男「あ、アイス食べよっと」
猫「…いじわるしないで構ってください」
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4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:22:48.61:m0n3zAD00
男「ハムスター可愛いなあ」
猫「どうぞ飼ってください、お友達が増えて私も嬉しい」
男「食べちゃうでしょ」
猫「まさか、お友達を食べるなぞとんでもない」
男「ハムスターの方が怖がるかもなァ」
猫「むぅ…猫も大変です」
男「ほれ、ネコじゃらし」フリフリ
猫「わぁい」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:24:18.19:m0n3zAD00
猫「猫は狭いところが好きだと言います、私もだいすきです」
猫「男さんのべっとの中」
猫「男さんの靴の中」
猫「男さんがあぐらをかいていれば、まさにすっぽり股の中に入るちゃんすです」
男「洗濯物干しに行くかな」
猫「ああっ、ひどい立たないでください」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:25:58.45:m0n3zAD00
猫「洗濯物たたみ、お手伝いします」
男「気持ちだけでいいよ」
猫「私の肉球は高性能なんです、えい」
男「あ、たたむの上手」
猫「そんじょそこらの猫と同等に考えないでください」
男「ごめんなさい」
猫「いいですよ。この後、男さんと遊ぶ時間が長くなって嬉しいのです」
男「この後、バイトです」
猫「なんと」
男「ごめんなさい」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:27:49.62:m0n3zAD00
猫「男さん、わたくし考えました」
男「んー、今ご飯食べてるからちょっと待って」
猫「いえ、食べながらでも結構です。でも食後は遊んでください」
男「買い物行かなきゃいけないからなあ」
猫「散歩ですか、今日の男さんは太っ腹ですね」
男「連れてくって言った覚えは無いけど」
猫「私、リードで引っ張られるの嫌いじゃないです」
男「犬じゃん」
猫「あまり気にしません」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:29:10.64:m0n3zAD00
男「結局一緒に行くことになった訳だけど。今日は外暖かいなァ」
猫「はるですねえ」
男「ですね」
猫「あの、前から思ってたのですが」
男「ほう」
猫「どこで男さんはネコ語をお知りなったんですか?」
男「え」
男「てっきり猫さん、ユーキャンかなんかでヒト語マスターしたのかと思ってた」
猫「私、男さんがケイコとマナブで猫こみゅにけーしょん講座でも受けたものかと」
男「頭の病気かな…病院行ってこようか…」
猫「大丈夫、男君はまともです」
男「大丈夫じゃない奴はみんなそう言うんだよね…」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:30:38.56:m0n3zAD00
男「そこで待機、さすがに店の中には連れてけないから」
猫「了解しました」
男「なんならそこの広場で駆け回っていてもいいけど」
猫「男さんがいないと面白くないからいいです」
男「あ、そう。じゃあ」
猫「……帰りに寄っていきましょうねー!」
男「ん? なんか言った?」
猫「…いあ、何でも無いです。買い物楽しんできてください」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:32:24.88:m0n3zAD00
猫「……」ボー
猫「あ、飛行機雲」
猫「しかしどうしたものか、ここ最近人様の言葉が分かるようになりました」
猫「ぽてちも美味しく感じられる今日この頃」
猫「…昼寝しましょう」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:34:25.90:m0n3zAD00
男「…」ボー
男「あ、幽霊さん」
幽霊「ひあっ!!! お、男君!?」
男「?」
幽霊「きゅ、急に声かけないでくださいよー、驚いたじゃないですか!」
男「精肉コーナーで鳥をじっと見つめてるから待ってても気付かないかなァと」
幽霊「そういやそですね、肩とか叩けませんし」
幽霊「お久しぶりです、ふふ」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:35:26.21:m0n3zAD00
幽霊「最近はすっかりと外も暖かいですね」
男「ですねー…え?」
幽霊「ん? どうしました?」
男「幽霊さんって、幽霊ですよね?」
幽霊「どゆことです? ほら、浮けますよ?」フワー
男「あなた幽霊ですよね? 体感温度なんてあるんですか?」
幽霊「……あれ…?」
幽霊「そういえば年越してからですねー、さむっ!! って、思ってからヒトの家のオコタを活動拠点に置いてました」
男「…服装寒そうですよね」
幽霊「ええ…なんで夏に死んじゃったかなぁ、せめて長袖一枚着ておきたかったなあ」
男「じゃなくて!」
幽霊「ひあっ!! もー!! 急に大きな声出さないでください!!」
男「そーりー」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:36:32.81:m0n3zAD00
男「人の目も気になるので家に連れてきました」
猫「…男さん、彼女ですか?」
男「いえ、幽霊ですから無理です」
幽霊「…こちらの方とは同棲を始めて何日くらいですかね? きちんと答えてください!」
男「猫ですよー、幽霊さん猫ですよー」
幽霊・猫「……」
猫「私、男さん好きですから」
幽霊「なっ…! 私だって男君大好きですよ!!」
猫「私の方が先でしたー、残念でしたねー」
幽霊「ネコちゃんのクセして生意気です! 猫鍋にしてやりましょうかー?」
猫「男さん、塩持ってきてください」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:37:49.14:m0n3zAD00
幽霊「男さぁーん!! ネコちゃんなんか犬小屋で十分です! 私たちの愛の巣からほっぽり出しましょう」
猫「な…! 大概にしてくださいな!」
幽霊「ふん! 哺乳類だか有袋類だか知りませんが男さんと肩を並べて生活なんて過ぎた物ですっ!」
猫「幽霊なんて無機物じゃないですか!」
男「さんま御殿再放送おもしろいなー、あはは…」
男(俺、この家から出て行こかな・・・)
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:38:54.87:m0n3zAD00
幽霊「男君も何か言ってあげてください!」
男「幽霊さん、テレビで黒バラやってるよ」
幽霊「ああん、見逃してた日の奴です! やったー!」
猫「こんな気味の悪い未確認物体はお祓いしましょ! 手伝いますから!」
男「ほーら、ねこじゃらしだよー」
猫「ふにゃああん♪」ゴロゴロ
男(母さん、今日も日本は平和です)
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:40:32.55:m0n3zAD00
幽霊「…ま、しばらくは今の状態でも勘弁したげます。感謝してください」
猫「自由気ままな二人暮らしは終わっちゃいますが、ペットとして飼ってあげるとしましょう」
男「よしゃ、晩御飯完成したとな」
猫「私今日は男さんと同じもの食べます」
幽霊「私もそうします」
男「幽霊ってご飯食えるんだ」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:43:31.85:m0n3zAD00
猫「あちち…男さんこれちょっと熱いです」ペロペロ
男「鍋だもん」
幽霊「あの、男さんの家って幽霊でも掴める箸なんてのは」
男「ないです」
猫「でしたら、きゃっとふーどをあげます。これなら箸が無くても食べれるんじゃないですか?」
幽霊「なっ…! そんなネコちゃん如きが喰らうご飯食うわきゃねえです」
猫「男さんは食べますけどねー」
幽霊「えっ…」
猫「ま、2人の秘密ってやつですから、幽霊さんには絶対あげませんけど。ここに置いときますね」
幽霊「うぅ…男さんも食べてる男さんも食べてる…」
猫「男さんちょっとフーフーして頂けませんか?」
幽霊「……あ、意外と美味しいですねコレ」
男「あー!!!麦茶うめえ!!!!」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:46:26.52:m0n3zAD00
猫「朝です」
猫「男さーん」
猫「靴がない」
猫「…ふむ、大学ですか。大人しく待つとしましょう」
幽霊「グゥー…」
猫(そういえば昨日から無機物がいました)
猫「ま、放って置きましょう」トテトテ
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:47:54.23:m0n3zAD00
猫「毛づくろい」
猫「目ヤニ取り」
猫「ふむ、これでいつ男さんと顔合わせても恥ずかしくないです」
猫「ごろーん」
幽霊「んむぅ…ぐぅ…」
猫「日頃の行いは可愛いを作るのです」
猫「男さん、早く帰ってこないかなぁ」ソワソワ
幽霊「ぐう…」
猫(幽霊なのに、ご飯は食べれる、でもお箸は持てない)
猫「無機物を踏んでみる」トコトコ
猫「踏めますね、上に載ったって方が正しいのですが」
猫「幽霊なのに、温かい」
猫「……すぅ」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:49:09.91:m0n3zAD00
男「あら、幽霊さんのお腹の上で寝てる」
男「仲良くなったのかな」
男「……俺は幽霊さんを触ること出来ないかー」
男「さて、おやつの準備でもしよう」
幽霊「…お腹重たいです」
猫「zzz…」
幽霊「んむ? 猫さんじゃないですか…」
幽霊「猫さん温かいなァ」
幽霊「…ぐう」
以下、リピート。
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:50:24.05:m0n3zAD00
猫「寝起きのみるくはやはり格別です」ペロペロ
幽霊「お金ないので、お菓子も買えず早一年。クッキーが目に沁みます」
男「スーパーお菓子だらけじゃないですか」
幽霊「万引きはヤです、どちらにしてもお菓子のパッケージとかは触れないみたいです、剥き出しのクッキーとかポテチなら触れれるんですけど」
男「ナマモノならって事ですか」
幽霊「うーん」
猫「幽霊さんの分、食べないのなら私が頂きます」ヒョイ パク
幽霊「あ゛あ゛あ゛!!! 最後に食べようと思っていた奴!!」
猫「あら、てっきりいらないのかと思いまして」
幽霊「必要です! 必要ですっ!! その目は夜以外まともに見えない三流品ですか!?」
猫「幽霊の喋る言葉は分からないですニャー」
幽霊「男さぁーん!!」
男「タモリ最近サラ金のCM出てるんだー、へー」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:52:06.64:m0n3zAD00
幽霊「しくしくしく…」
男「もお、はい。俺の分あげるから」
幽霊「え、いいんですかっ!? 頂きます!!」
男「供養供養」
幽霊「んふふー♪ 男君から貰ったクッキーうまうま」
猫「…むぅ」
猫「…男さんのこーひー頂きますっ」
男「あっ」
猫「舌をヤケドしました」
男「言わんこっちゃない」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:55:45.70:DdwSSAWO0
猫「で、いつまでいるんですか?」
幽霊「ほえ?」
猫「早く自由気ままな2人暮らしに戻りたいのですが」
幽霊「んー、男さんが出てけっていうまで活動拠点をここにしようかなと」
男「いいんじゃない?」
猫「な…!」
男(一緒に昼寝するほど仲いいしね)
猫「にゃに言ってるのですかっ! 幽霊ですよ!幽霊!」
幽霊「現世に残ってるだけで心残りがあるとか自縛霊だとか決め付ける今の風潮どうにかなりませんかねー」
男「へぇ、この時間にアラジンの映画やるって珍しいな」
猫「…にゃー」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:58:47.58:m0n3zAD00
猫「もういいですっ、散歩行って来ます」
男「買い物もあるし付いてこうか?」
猫「え…えっと…よろしくおn」
幽霊「私何かジーニーに近い能力持ってたりとかするんじゃないですかね?」
男「飛べますもんね、錬金出来る様になったらずっとウチにいてくださいな」
幽霊「永住権を得れるチャンスですね!! 頑張ります! あ、そういえばですね…」
男「ふむふむ」
猫「…行って来ます」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:59:27.57:m0n3zAD00
猫「……」トボトボ
猫(そりゃ、喋れる猫より幽霊の方が珍しいし)
猫(同じ人間様同士だから愛着も芽生えやすいと思うのですが)
猫「私の方が、付き合い長いのに…」
ぽーん
猫「あ、ぼーる…」
男「猫さん歩くの早いね」
猫「・・・私の肉球は、高性能ですから…」
男「そうでした」
猫「…咥えてもいいですか?」
男「もちろん」
猫「…そこの原っぱでもう一度投げてください」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:01:20.06:XQK/4lSu0
男「そういえば、さっきヤケドしたところ痛くない?」
猫「え」
男「あーんして」
猫「あ、あーん」ニャーン
男「んー、大丈夫かな」
猫(ああっ、男さんの指が私の口の中に…)
猫「……」アムッ、ペロペロ
猫(ああっ、安心する)
猫「……あっ! すみません!!」
猫(我を忘れてしまいました!)
男「そういや、たまに噛んでるよね」
猫「!?」
男「寝てるときとか」
猫(ばばばばばバレてる!? キチンと噛んだあともヨダレも拭いてたのに!?)
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:05:07.97:m0n3zAD00
猫「ああああああのえと、乳歯がぐらぐらしてる時とか落ち着かなくてですね…」
男「猫って乳歯あるんだ」
猫「ほ、ほほほら! ほらっ!! 甘噛みする練習でしたり!」
男「え、甘噛みする相手いるんだ猫さん。今度紹介してよ」
猫(うぅ…)
猫「ごめんなさい…」
男「え?別にいいけど」
猫「…外暖かいですねー」
男「うん、そうだね」
猫「……」
男「また噛みたくなったらいつでもいいよ」
猫「……にゃっ」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:06:21.81:m0n3zAD00
幽霊「ありゃ、なんか猫さん機嫌よさそうですね」
猫「目の前の、すぺーすでぶりを見て急にてんしょんが下がりました」
幽霊「なっ…! 男さん先ほど話したネコちゃんハウスの件ですけどね!!早急に話し合いましょう」
猫「んふふー♪」
幽霊「あーもうこの余裕っぷり! いいです今から徹夜で犬小屋作ってきます」
男「ちょっと待った」
幽霊「あん? なんですか! 今の私の熱いパトスは誰も止めることが出来ないですよ!!」
男「トンカチと釘を手に持ててるよね?」
幽霊「……あれれー?」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:07:04.22:m0n3zAD00
男「それから猫さん、違和感無くて気付かなかったけど」
猫「いつもより可愛いだなんて…ふふ、見てください無機物さん。日頃の手入れはこういう時に輝くのです。」
男「二足歩行が上手だね」
猫「……にゃに?」
幽霊「あああ!! 物に触れるっ!! りぼんとなかよしの続きをようやく見ることが出来ますぅ!!」
猫「喋る2足歩行の猫って興行収入取れますよね? ついに動物園でびゅーですか」
幽霊「きゃー!! 男さんママレードボーイ全巻買ってきてください!!」
猫「そうすれば念願の、男さんとのマイホーム生活が……ふふ…庭付き一戸建て」
幽霊「アマゾンでマンガ大人買いしちゃいましょう!!」
猫「男さん! ホットペッパーに動物園への募集広告は」
男「落ち着きなさい、頼むから落ち着きなさい」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:09:11.15:m0n3zAD00
幽霊「あ、そうだ」
男「?」
幽霊「えいっ」
猫「あっ、この無機物!!男さんに抱きつくなんて…?」
幽霊「むぅ、男さんにはやっぱり触れませんね、スルーって身体が抜けていきます」
猫「ふんだ。無機物の存在で男さんに抱きつこうなんてひゃくねん早いです!!」
男「んー」フワリ
男「あれ?」フワフワ
猫「ん?」
男「俺、飛んでない?」
猫「…無機物さん?」チラリ
幽霊「あ」
幽霊「そういや私、浮力無くなってますね」
猫「ふぎゃああああああ!!!」
幽霊「ちょっと!! 私何もしてませんから!! いたっ!!」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:10:38.03:m0n3zAD00
男「状況を鑑みるにだね」
幽霊「私と男さん、生者と幽霊が入れ替わってますね、いたたた!! 猫さんストップ!! ギブギブ!!」
猫「男さんになにをしました!!」
男「あ、ホントだテレビ触れないし、壁突き抜け出来る」スルー
男「…あまり使うのはやめておこう」
男(下に住んでる夫婦と目が合った…えっちな所覗いて悪い事したなー…)
うわああああああああ出たああああああ!! きゃああああああ!!!えっちぃですう!!!!
男「……」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:11:52.84:m0n3zAD00
男「って事で中途半端に俺の姿は見えてるらしい」
猫「フーッ!! フーッ!!」
男「そこらへんにしといて上げて」
幽霊「うう…お洋服がぼろぼろです…ぐす…ぐす…」
猫「そんなのう、う、ウチのごごごご主人様//// ご、ご主人様に変な事した罰よ!!」
幽霊「身に覚えが無いんですってばぁ…ふぇえん…」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:12:32.03:m0n3zAD00
男「こら、やめなさい。ゴメンね幽霊さん。財布にお金入ってるから好きなだけ服買って来ていいよ」
幽霊「ご、ごべんなざーい!! 男さぁーん!!」
男「うーん、とりあえずこれ着て久しぶりに外の空気でも吸っておいで」
幽霊「はい…すん…すん…」
男「ついでにスーパーでジャガイモね」
猫「もう来るなっ!! でてけっ!!!」
幽霊「……」ガチャっ
タタタ…
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:13:39.95:m0n3zAD00
猫「もうっ!!男さんをこんな風にしてっ!!やっぱり自縛霊だったんじゃないですか!!このまま帰ってこなくていいです!!」
男「コラ、そういう事は言うもんじゃありません」
猫「だ、だってですよ!?」
男「あんな風に追い出したら嫌な思いするでしょ、悪巧みしてこうなったんじゃないんだから」
猫「……でも…」
男「でもじゃありません」
猫「だって、だって!! 男さんをこういう風にしたのに黙って見てろなんて私無理ですっ!!」
男「幽霊になったってカメレオンになったって俺は猫さんと入れるからいいけどさ、彼女はずっと一人だったんだよ?」
猫「ぅ、でもぉ…」
男「折角、運良く人間に戻れたのに、また一人ぼっちだったら今までと変わらないでしょ」
猫「……」
男「彼女はいい子だから、ジャガイモ買って家の前に置いた後、家に入りづらくて、行くところが無いから途方に暮れるんじゃないかな」
猫「」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:15:12.97:m0n3zAD00
猫「……」トテトテ ダキッ
男「猫さん触れるんだ」
猫「幽霊のときの無機物バカも触れましたから…」
男「そっか」
猫「しばらく面倒を見て差し上げます」ペロペロ
猫「ですからいつものすーぱーにおつかい行って来ます!」タタタ…
男「……夕方だし、人にも見つかりにくいかな」
飛んでみようか。
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:16:26.97:m0n3zAD00
ビュウウウウウ!!!!!
男「すげえ、身体の感覚が無い」
男「どんどん高くなる」
男「あそこが俺の家で、向こうに行けば都会、あっちこっちは海、山」
クルクル
男「人間ってだけで上も下も定義作っちゃうんだから面白いなー、幽霊なら作れない」
男「猫が家に来たから死ぬの止めたけど。こうもあっさり死んじゃうって」
男「やっぱり死ぬのって怖くないんだなあ、痛みさえなければ」
男「手とかも透けて見えるようになってきた」
男「自由かー」
男「嬉しいなァ」
クルクル
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:18:11.45:m0n3zAD00
幽霊「……あ」
猫「ちゃんと、めーくいん買ってきましたか」
幽霊「……はい」
猫「男さんは男爵芋よりめーくいんの方が好きですから、家に居るなら覚えといてください」
幽霊「ねごさぁぁぁぁぁん!! うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」
猫「ちょ、ちょっと抱きつかないでください!!」
猫「……もぉ」
幽霊「ひっく…ひっく…」
猫「家着いたし泣き止んでください、男さん帰ってきました」
猫「あれ、いない?」
猫「ま、ままままさか成仏?」
猫「……そんなぁ…」
男「ただいまー。あ、おかえり」フワリ
猫「…もぉ!」ネコパンチ
男「ん?」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:19:08.98:m0n3zAD00
幽霊「…………あの」
男「早く中に入ったら?」
幽霊「こ、このたびは誠に申し訳ないといいますか…」
男「いいよ」
男「願い事が叶ったんだから」
幽霊「あれ? 私そんな事言いましたっけ?」
猫「……」ネコパンチ
幽霊「あうっ! 知りませんてばー!!」
男「ああ、いいのいいの。いいから中にお入り」
猫「もー」
男「ちなみに猫さんは二足歩行で買い物に行ったの?」
猫「……二足って意外と歩きやすくてですね」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:20:20.00:m0n3zAD00
男「あ、明日から大学どうしよう」
猫「それは、困りましたね」
男「授業はどうでもいいんだけど、荷物取りに行かねば」
幽霊「だったら私取りに行きます!」
猫「男さん男さん、私に頼んだ方が安心ですよ?」
男「えー…究極の選択だなぁ…」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:21:40.90:m0n3zAD00
男「と、とりあえず皆で行こう」
猫「…む、信用されてません」
幽霊「でも男さん…」
男「ああうん、なんか完全に透けたみたいでもう誰にも見えないみたい」フワー
男「そういえば幽霊さん服は買ってきた?」
幽霊「あ、はい! ネコちゃんセレクトですよ!」
猫「全部せーる品でおさめただけです」
男「えらいぞ」
猫「えへへ…まいほーむ獲得のためですから」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:22:37.18:m0n3zAD00
猫「さら洗い」
猫「掃除機をかけて」
猫「二足歩行になってからというもの家事手伝いが出来る様になりました」
幽霊「男さんっ!! なべの中が炎上してます!!」ボボボボボボボボ
男「落ち着いて、一回火を消して」
幽霊「ひあー!!!」
猫「しっかりやってくださないな無機物」ネコキック
幽霊「はうっ」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:23:23.24:m0n3zAD00
男「んー、どうしよっかな…」
猫「どうしました?」
幽霊「茶巾うまいです」
猫「あんたには聞いてないです、男さん?」
男「いや今月の家賃、ウチ手渡しだからさ。俺が持っていこうにも」
猫「だったら私が持っていきましょうか?」
男「化け猫扱いされるかもしれないね」
幽霊「ふぁいふぁい! わたひ、もっていひまふ!!」
男「口元、茶巾だらけですよ」
男「困った」
結局、全員で行った。
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:24:39.71:m0n3zAD00
猫「今、男さんがぼーるを投げれないから仕方なく無機物が投げるので我慢するです」
幽霊「そーら、ネコちゃん取ってこーい」ぽーん
猫「うにゃあああ♪」
男「……」ボー
男「あ、下の階に住んでる人」
??「ひいぃい!!!」
男「あれ、目が合ってる。見えてませんよねー?」
??「み、みみ、みえてるっ!! ごめんなざっ!!」
男「え、大家さんには見えてなかったのに」
??「ひぃぃ!!」
男「あ、行っちゃった…」
猫「も、もう一回投げてやったら取りに行かないこともないです」ハァハァ
幽霊「それー」
猫「ふにゃあぁぁん♪」トタタタタ
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:25:30.58:m0n3zAD00
猫「猫はだっこが嫌いだとよく言われます」
猫「でも私は好きです。いつでも、かもんですよ、男さん」
男「へえ」
幽霊「猫さんおいでー」
猫「……は?」
幽霊「すみません…うぅ」
猫「ちょうしに乗らないでください」
男「あまり苛めないでね、猫さん」
猫「はーい」スリスリ
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:26:10.56:m0n3zAD00
男「膝の上、きますか」
猫「も、もちろんです!」トトト…
スタッ
猫「お邪魔します」
男「温かいねえ」
猫「えへへ」
幽霊「男君男君、私も膝の上にお呼ばれしたいな」
猫「は?」
幽霊「そういえば男君に触れないんでした…」
猫「にゃーん♪」ゴロゴロ
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:27:29.26:m0n3zAD00
男「ぐぅ…」
幽霊「すぅ…」
猫(みんな寝ちゃいました)
猫「あ、無機物のくせに男さんの間近で寝るなんて、私がふたりの間に入りましょう」
幽霊「うふふ…おとこくぅーん…」ニタァ
猫(!! 顔が溶けかけていて描写出来たものじゃない…)
猫(だらしないのでねこきっくをお見舞いして差し上げましょう)ネコキック
猫(……無機物にちょっと嫉妬です)
猫(私も、人間に生まれたかったなあ)
猫(でも男さんと喋れるようになっただけいいかな)
猫「よしっ、当面の目標(まいほーむ)に向けて明日も頑張りましょう」
猫(男さん、早く身体良くなってくださいね…)チュッ
お わ り
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:28:24.41:2LIod/hD0
幽霊「んー」
男「どうかしました?」
猫「また卑猥な事でも考えていたのでしょう、男さんから離れてください」
幽霊「や、ちょっと何か思い出しそうな気がして」
男「ほう」
幽霊「いや、死んだときのことは綺麗そのまま覚えてるんですけど親のこととか、友達とかも」
幽霊「なーんか、どうでもいい事忘れてるような気がしてならないんです」
猫「死ぬ前にえっちな本処分しなかったとかじゃないですか、どうせ」
幽霊「…あーっ!!! し、ししまった!!」
猫「…へっ」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:11:34.45:m0n3zAD00
幽霊「なんですか! その勝ち誇った笑みは!」
猫「ふふん、男さんには私がおりますので」
猫「有事の際には男さんのえっちな本も完璧に処分してみせます」
男「頼りになります」
幽霊「えー、私も男君の見てみたいな」
男「女さん、卑猥」
幽霊「? あっ、男さんの下半身が見たい訳じゃないです!! えっちな本の方です!!」
猫「変わりありません。この変態」
幽霊「うぅぅ」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:13:22.57:m0n3zAD00
幽霊「ま、思い出したら言いますよ」
男「よろしく、でもどうでもいい事みたいだし。無理に思い出さなくても」
幽霊「そですね」
男「なんかの拍子で出てくるといいねぇ」
幽霊「はいっ、じゃあ買い物がてら散歩に行ってきます」
猫「そのまま迷子になってくれても構いませんよ。探しに行きませんから」
バタン
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:14:52.97:m0n3zAD00
男「さて、猫さん」
猫「はいっ、なんでしょう! ふたりっきりでしか言えない事ですか?」
男「えっちな本の在り処、この家のどこにあるか知ってるんだ」
猫「はい、ばっちりです!!」
男(そんな自身満々に言われても)
猫「私のコレクションも入れてますから、ふたりの秘密ですね」
男「どうりで昔から良くペット誌が紛れ込んでると思った」
猫「ふふ、自由に見て貰っても構いませんよ」
男(そういえば君の大好物は全部あの本に赤丸で囲ってあったなァ)
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:18:47.64:m0n3zAD00
幽霊「んふふー、あなたーの家族はー、タンスを立てられずー」
幽霊「ちちはー、家にー、居場所無くー、やむなくパチンコー通い」
幽霊「ふー、今まで浮いていた分移動は楽だったのになァ」
幽霊「あ、公園。寄ってこうっと」
幽霊「晴れの日はいいですねーぽかぽかしてます」
幽霊「こんな日に死んだんだっけかな」
幽霊(…お父さんお母さんに会いにいったらびっくりして死んでしまうよね)
幽霊「でも会いたいなー」
幽霊(行こうかな、電車に乗って。見つかっても赤の他人って事でごまかせば)
幽霊「決めた、そうしましょう!!」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:20:32.01:m0n3zAD00
男「止めた方が良いよ、多分」
幽霊「え」
男「ただでさえ不規則な事態だからね。なにかあったら幽霊さんがどうなるか分からないし」
幽霊「そうですかね…でも会いたいなあ」
幽霊「ひょっとしたらまた幽霊に戻ってしまうかもしれないですもんね」
男「うん、折角また生きれたんだし。望み通りね」
幽霊(望み通りですか…)
男「さて、俺もいつまで幽霊やってられるか分からないし、空へ遊びに行ってきます」フワ
幽霊「あ、行っちゃった」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:21:28.43:m0n3zAD00
幽霊「…ネコちゃん的にはどう思われるでしょうか」
猫「勝手にしたら? って感じです。目やに取ってるときに話しかけないでください」
幽霊「男さんは行かないほうが良いって言ったんですけど」
猫「男さんの言う事に間違いは無いです」
幽霊「ですよねぇ…なんか仙人の匂いがしますもん」
猫「それくらい高貴な方なんです。本来あなたの事なんて露も気にせず路線の石と同様に扱う所でしょう」
幽霊「ですよねえ…」
猫「……まあ、私的には」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:23:22.59:m0n3zAD00
幽霊「え?」
猫「まあその、私的にはですけど。親に会いたいって言うのは分かります」
幽霊「恋しくなりますよねえ…」
猫「私は男さんさえ居れば十分ですから、別にですけど」
猫「さっさと親の顔でも、遠くから一目拝んで成仏してくださいって感じです」
幽霊「…私、今気付いちゃいました」
猫「何ですか。毛をなめしてるんですから気を散らせないでください」
幽霊「猫さんってツンデレって奴ですね!」
猫「」ネコパンチ
幽霊「すみませんでした…」
猫「次それ言ったら、二度と足の関節が曲がらない物になると思ってください」
幽霊「はいっ! 猫さんありがとうございます!!」
猫「まったく…」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:25:42.65:m0n3zAD00
ガタンゴトン…
幽霊(男さんに内緒で来ちゃいました)
猫「なんで私まで付いて行かなくちゃならないのか」
幽霊「ホントはお見送りだけで満足だったんですけど、車内あまり人いなかったから、ついです」
猫「ま、男さんは昼過ぎまで帰ってこないって言ってましたし。たまには一人でいたいでしょうし」
幽霊「男さんにべっとりしないんですね」
猫「一人の時間も大切なんです。あーあ、今日のぷらいばしーの時間が無くなった」
幽霊「近くに美味しい店屋物屋さんあるのでそこでご飯にしましょう」
猫「えび?」
幽霊「かに天も付けちゃいます」
猫「…ま、まあ。たまには遠出も悪くありません」ゴクリ…
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:26:44.48:m0n3zAD00
幽霊「この駅前のやつれっぷり、懐かしいなァ」
猫「いいから早く行きましょう、さっさと行きましょう」
幽霊「焦らない焦らない、あっ、ツタヤ出来てるー」
猫「この人は」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:27:25.14:m0n3zAD00
猫「…かつお…中毒…」ガジガジ
幽霊「猫さんはカツオのタタキ好きですか」
猫「懐かしい味がします」
幽霊「通りに魚屋さん見つけて良かったです、そろそろ着きますよ」
幽霊「…わあ」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:28:38.97:m0n3zAD00
――
猫「いつまで家を眺めてるんですか、不審者以外の何でもないと言うかですね」
幽霊「……」ボー
猫「前科が付いたら私の威厳にも関わります」
幽霊「……」ボー
猫「…えい」弱ネコキック
幽霊「あっ、気を少し失っていました」
猫「そんなに気になるなら中に入れば良いでしょう、めんどくさい」
幽霊「え、でも見に来ただけ」
猫「お腹空きました、はい行きますよ」グイグイ
幽霊「えっ!! ちょ、ちょっと猫さん!」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:29:41.08:m0n3zAD00
シュタッ
猫「家の中を覗いてみましたが、誰も居ないようです」
幽霊「お父さんもお母さんも、家族皆働いてるんです。ウチ」
猫「そんな中あなた一人が幽霊ニートって訳ですか」
幽霊「面目ねーです…うう」
猫「だから、あなたも、この家の家族の一員なんですから」
猫「家に上がったところで、怒られませんよ」
幽霊「猫さん、咥えてるのって」
猫「二階の窓あけっぱでした。多分、これは鍵じゃないかと」
幽霊「ちょっと、考えさせてください…」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:31:56.78:m0n3zAD00
がちゃ
猫「あっ、開いた。私の肉球は高性能ですね」
猫「お邪魔します」
幽霊「もももも、もう!! 猫さんダメですってば」
猫「折角、生き返れたんですから」
幽霊「……」
猫「きっと、それくらいしなければ成仏出来ないでしょう、あなた」
幽霊「…ねこさぁぁぁぁぁん!!」
猫「たっ、ただ、男さんとのらぶらぶな生活を邪魔されたくないだけです!! 抱きつかないでくださいっ!!」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:32:47.77:m0n3zAD00
幽霊「で、では」
幽霊「おじゃましまーす…」
猫「ただいまー」
幽霊「それ私の台詞ですっ、ただいまっ!! 幽霊ちゃんが帰ってきましたよ!!」
猫「最初からいえばよろしい」
幽霊「わー、自分の部屋に遺影があるって不思議な間隔ですね」
猫「自分の遺影を手に持っている幽霊を見るのは摩訶不思議です」
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 19:09:39.58:m0n3zAD00
幽霊「私も望むべくして死んだ訳じゃないですからね」
幽霊「ほんとに、私死んだんだなぁ」
猫「ええ、だから早く男さんの生気を返して逝ってください」
幽霊「ふふ…あれ?」
猫「手に持っているのは、思い入れのある指環で?」
幽霊「結婚指輪ですね、お母さんのかな? ほら、お父さんの名前が彫って…」
幽霊「え」
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 19:19:45.10:m0n3zAD00
男「あ、猫さんと幽霊さんただいま。散歩でもしてきたの?」
幽霊「あ、ただいまです…」
猫「……」トコトコ
男「あれ? 猫さん?」
猫「……」プィッ
猫「今日は、もう寝ます」ゴソゴソ
男(機嫌悪いなあ、でもそこ俺のベットなんだけど)
幽霊「……」
男「……えと」
幽霊「結婚」
男「」
幽霊「その、男さんと私って結婚してたんですか」
幽霊「指輪に…男さんの名前が彫られてました」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 19:30:49.14:m0n3zAD00
男「……行ってきたんだ」
幽霊「あの…どういうことですか?」
男「だから、猫さん機嫌悪いんだ」
幽霊「あの…」
男「……猫さん寝るのに邪魔だろうし。外で話そうか」
男「猫さんはね、実は幽霊さんが最初に見つけたんだ。子猫のときに」
幽霊「…えっと」
男「病院でね、ベットの上に動き回る大きな毛虫がいると思ったら小さい猫さんだった」
男「この子はぼーるが好きなんです、って会話した後、数日して急変。そのまま」
幽霊「…私、てっきり事故か何かで死んだんだと思ってました」
男「きっと記憶がごっちゃになってるんだよね。交通事故で精密検査を受けた時に見つかった別の病気だから」
幽霊「…」
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 19:35:23.01:m0n3zAD00
男「だから、幽霊さんが死んだ時は、半袖じゃなくて寝巻きだった姿だったし。最期は頬も尖って顔も白かった」
男「幽霊さんは、あの人が一番元気だったときの幽霊なんだ」
幽霊「えと、それで男君。あの指輪は?」
男「亡くなってから供えた物かな。実は原付で幽霊さんを轢いたのは俺でさ、そこで初めて出会って、半年の付き合いだった、結婚してるわけじゃないから、安心していいよ」
幽霊「…どうしよう…まったく覚えてない…」
男「事故が印象的すぎて、それ以降の記憶が全部無いのかな」
幽霊「ごめんなさい…」
男「謝らなくても良いよ。誰かが願いを叶えてくれただけだし」
幽霊「私は生き返りたいって死ぬ間際に言って、だから今こうして」
男「違う、俺がそうなればいい、って」
幽霊「…え?」
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 19:38:46.60:m0n3zAD00
男「俺の命なんてどうでもいいから、幽霊さんにまだ生きてて欲しい。って」
幽霊「じゃあ、これって」
男「俺が望んだんだよ」
幽霊「そんなっ…! 私は別に…!」
男「猫さんのことお願いしますね、ってあのメモが無かったら俺は死んでたよ」
男「それくらいの命なんだ」
幽霊「で、でも…」
男「好きになったんだ。幽霊さんの事が、半年間だったけど、確かに」
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 20:18:11.27:m0n3zAD00
(大学を卒業したら、籍でも入れましょう。二人と一匹の小さな家を建てて慎ましく生きましょう)
男「だから、この町で幽霊姿でもあなたを見つけた時は、嬉しかった」
(それまで、この部屋で過ごしましょう。狭いほうが、きっと落ち着きます)
幽霊「…あ…ああ…」
(楽しい散歩が出来るような町で、二人と一匹、静かに過ごしましょう)
幽霊(確かに、そうでした…)
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 20:20:04.50:m0n3zAD00
幽霊「あの、猫さんはこの事を知ってるんですか?」
男「まだ小さかったから覚えてないと思う。やっぱり身体は覚えてるね」
男「ボールが好き、家を建てたい、狭い所が好き」
幽霊「私…そっくりなんですね。猫さんは」
男「あなたが里親だからね、それは似たなぁ」
男「じゃあ、もう行くかな?」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 20:22:18.46:m0n3zAD00
幽霊「……え、ちょちょっと!!」
男「実は、女さん達が帰ってくる前に身体が悟ったんだ。幽霊さん、見に行ったんだな、俺、多分、もうすぐ成仏するなって」
幽霊「そんなぁ! 私が行きますよ! 戻してくださいッ!!」
男「誰かが叶えてくれたことだからね。無駄にしたら駄目だよ」
幽霊「そんな…!」
男「俺、これでもう満足しているから」
幽霊「で、でもこうやってまた2人で居れるからいいじゃないですかっ!! どこにも行かないでください」
男「幽霊さんが生きれば、俺はおばけ。その逆もしかり」
男「きっとこの世界は俺と幽霊さんが同列で居ることを認めてくれないんだろうね」
幽霊「そんな…そんな…」
男「我が侭でごめん。それから猫さんを頼んだ」
男「最後に、また幽霊さんと会えて、幸せだった」スゥゥ
幽霊「!」
男「じゃあね」スゥゥ・・・
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 20:23:53.46:m0n3zAD00
ガシッ!!
猫「ちょっと待ってくださいッ!!」
幽霊「猫さん!」
猫「男さんが行くなら私も付いていきます!!」
男「ごめんね、何起こるか分かんないし、危ないから離れて」
猫「離れません!! この肉球は一度掴んだものは絶対離さない事で巷から評価を受けてます!」
男「俺、死ぬから。もう猫さんと一緒に居れないよ」
猫「これからあんなアハズレと2人で暮らすなんて拷問です!! 三人で居てやっとこさ及第点なんですから!!」
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 20:24:45.44:m0n3zAD00
猫「男さんが居ないと、まいほーむを建てたって寂しいだけです!」
猫「あなたと居れるなら、家が無くたって! 草の上でだって幸せに決まっています!!」
猫「絶対この手は離しません!! 私の肉球は高性能なんです!!」
猫「絶対…絶対イヤっ!!」シクシク
男「・・・・・・」
男「ごめんね」
ふっ…
猫「…男さん?」
猫「お、おとこ・・・・・・おとこさぁぁぁぁぁぁぁん!!! いやぁぁぁああああああああ!!!!!」
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 20:26:56.94:m0n3zAD00
男(…あの世、かな。人と人でごった返してる)
男(なにも、皆死んだのに、喚いたり叫んだり。忙しいなあ)
??「お父さん」
男(えっと、俺の知り合いですか?)
??「きっとね。もしかしたら、出会えてたのかな」
男(…?)
??「ずいぶんと色んな人を泣かせてきたんだね」
??「私も女の子だから分かるけど、かわいい女の子を泣かしたら駄目だよっ」
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 20:30:51.89:m0n3zAD00
??「いいよ、私が許してあげる」エヘヘ
??「私、男お父さんと、幽霊お母さんが結ばれて、生まれるつもりだったんだ。三人暮らしで、のほほんとね」
??「狭いマイホームで、小さな庭駆け回って。たまに猫さんに構って貰って」
男(…?)
??「もー、世の中うまくいかないね。折角かわいく生まれる予定だったのに」
??「はい、ビンゴカード」
男(・・・ありがとう、でも使い道が分からないんだ)
??「数字が呼ばれたら。その数字の場所を空ければいいよ」
男(でも、全部空けられてるから)
??「おめでとっ、じゃあ景品だね」
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 20:37:27.91:m0n3zAD00
男(ズルしてるから貰えないんじゃない? まだ数字も呼ばれてないのに)
??「うん、でもコレ開けたのは私だもん。怒られるのは私だからいいの」
男「…あ」
??「ズルしちゃったから、お父さんとお母さんが結ばれても、きっと私は生まれないかな・・・」
男「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、」
??「でも、楽しく過ごしてね。お母さんによろしく」
男「あ。あ。あ。あ。あ。あ。あ。あ。あ。」
??「じゃあね、お父さん」
ばいばい
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 20:39:42.48:m0n3zAD00
男(・・・身体が、温かい)
猫「男さあああああああああん!!! 起きてっ、起きてっ!!」
猫「目を覚ましてくださいっ!!」ネコパンチ
男「いたっ!!!」
幽霊「え・・・うそ・・・」
猫「ほらっ!! 諦めなければ成功するって言ったじゃないですか!! 猫の科学なめんなっ!!」
猫「うぅえ…おとこさぁぁん…すん・・・すん・・・」
幽霊「男君・・・」
男「・・・ごめんね」
ありがとう
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 20:43:13.91:m0n3zAD00
――
猫「男さん、こうなれば庭付き一戸建てと言わず、国1つ建てちゃいましょう」
幽霊「ひろっ、狭い家がいいって私の意見がまったく持って反映してない事実!」
猫「ふっ、男さんのお陰で有機物に格上げされただけ良かったと思ってくださいな」
男「まあ、所で猫さん」
猫「はいっ、なんでしょう男さん!」
男「ずいぶん様変わりしちゃったね」
猫「・・・?」
幽霊「今の猫さん、小学生の女の子に猫ミミ付けましたって感じですね」
猫幼女「…にゃに?」
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 21:02:37.81:m0n3zAD00
幽霊「はい、鏡です」
男(あれ?)
猫幼「にゃっ…にゃんじゃこりゃー!!」
男「・・・ビンゴカードの女の子・・・?」
男(猫耳付いてるけど、間違いなく容姿は・・・)
男「我が子ぐらいに大切にしろ、って事かな」
猫幼「お、男さん? ヒト様に見えますか・・・?」
男「見えるよ、十分」
猫幼「・・・愛される範疇の容姿だったり?」
男「うん、何か身体痛いところとか無い?」
猫幼「・・・愛・・・きゃー・・・!」
男「ほっぺ赤いけど、熱でてる? ホントに大丈夫?」
幽霊「お熱ですねー」
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 21:07:52.93:m0n3zAD00
男「じゃあ一緒にお風呂でも入ろうか」
猫幼「にゃ!!! 男さんが急に積極的かつエッチになりましたっ!!」
幽霊「あ、そういえばお風呂沸かすの忘れてました!」バタバタ・・・
男「そういえば今日、入浴剤買って来たからそれ入れよう」
猫幼「ブツブツ・・・」
猫幼「いえっ! ええと・・・いい感じです」
男「・・・?」
猫幼「・・・ぬるま湯でお願いします・・・えへへ・・・」
男「・・・ありがとうな」ナデナデ
猫幼「」ビクッ!
男「鼻血、鼻血」
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 21:10:46.01:m0n3zAD00
幽霊「やぁー!! 男君ゴキブリ出ましたぁ!! 猫さん退治してくださいっ!!」
猫幼「えへへ・・・男さーん」
男「この姿でゴキブリ口に咥える姿ってのは人道的にどうかな」
幽霊「でも・・・ぎゃあああ飛んだぁぁ!! 飛びましたよ猫さんっ!! 猫さぁぁん!!」
猫幼「今は男さんにくっつくので忙しいので他当たってください」
幽霊「えっ…ゴキブリの仲間・・・ぎゃああああああああああああああああああ」
猫幼「・・・これじゃあ、いつお風呂が沸くか分かりませんね」
男「助けに行ってくるかな」
猫幼「・・・だーめ」ぎゅう
猫幼「お風呂が沸くまで、男さんは私とお昼寝ですっ」ぎゅううううううう
終 わ り に ゃ
163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 21:12:43.44:OkDAXAcM0
猫幼「あっ、男さんおかえりなさい・・・!」トタタ・・・
男「ただいま。あれ、幽霊は?」
猫幼「お掃除の邪魔だったので押入れにお片しました」
男「うーん」
幽霊「ぐぅ・・・はっ、男君おかえりなさーい」ガララ
男「ただいま、今日のご飯は?」
幽霊「・・・えへ」
猫幼「仕方ないのでわたくしが作りました」
男「そうか、ありがとう」
猫幼「ふふ、礼には及ばないのです」
幽霊「猫ちゃんの作るオムライス美味しいですもんねー」
猫幼「ああ、あなたのご飯はこれです」コト
幽霊「キャットフードだと・・・」
こんな感じで暮らしていると思われ
186:まっしぐら ◆C4meap5MVG5u :2011/02/19(土) 23:05:04.39:m0n3zAD00
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 23:32:29.71:3w5/UAmlP
男「ハムスター可愛いなあ」
猫「どうぞ飼ってください、お友達が増えて私も嬉しい」
男「食べちゃうでしょ」
猫「まさか、お友達を食べるなぞとんでもない」
男「ハムスターの方が怖がるかもなァ」
猫「むぅ…猫も大変です」
男「ほれ、ネコじゃらし」フリフリ
猫「わぁい」
猫「猫は狭いところが好きだと言います、私もだいすきです」
猫「男さんのべっとの中」
猫「男さんの靴の中」
猫「男さんがあぐらをかいていれば、まさにすっぽり股の中に入るちゃんすです」
男「洗濯物干しに行くかな」
猫「ああっ、ひどい立たないでください」
猫「洗濯物たたみ、お手伝いします」
男「気持ちだけでいいよ」
猫「私の肉球は高性能なんです、えい」
男「あ、たたむの上手」
猫「そんじょそこらの猫と同等に考えないでください」
男「ごめんなさい」
猫「いいですよ。この後、男さんと遊ぶ時間が長くなって嬉しいのです」
男「この後、バイトです」
猫「なんと」
男「ごめんなさい」
猫「男さん、わたくし考えました」
男「んー、今ご飯食べてるからちょっと待って」
猫「いえ、食べながらでも結構です。でも食後は遊んでください」
男「買い物行かなきゃいけないからなあ」
猫「散歩ですか、今日の男さんは太っ腹ですね」
男「連れてくって言った覚えは無いけど」
猫「私、リードで引っ張られるの嫌いじゃないです」
男「犬じゃん」
猫「あまり気にしません」
男「結局一緒に行くことになった訳だけど。今日は外暖かいなァ」
猫「はるですねえ」
男「ですね」
猫「あの、前から思ってたのですが」
男「ほう」
猫「どこで男さんはネコ語をお知りなったんですか?」
男「え」
男「てっきり猫さん、ユーキャンかなんかでヒト語マスターしたのかと思ってた」
猫「私、男さんがケイコとマナブで猫こみゅにけーしょん講座でも受けたものかと」
男「頭の病気かな…病院行ってこようか…」
猫「大丈夫、男君はまともです」
男「大丈夫じゃない奴はみんなそう言うんだよね…」
男「そこで待機、さすがに店の中には連れてけないから」
猫「了解しました」
男「なんならそこの広場で駆け回っていてもいいけど」
猫「男さんがいないと面白くないからいいです」
男「あ、そう。じゃあ」
猫「……帰りに寄っていきましょうねー!」
男「ん? なんか言った?」
猫「…いあ、何でも無いです。買い物楽しんできてください」
猫「……」ボー
猫「あ、飛行機雲」
猫「しかしどうしたものか、ここ最近人様の言葉が分かるようになりました」
猫「ぽてちも美味しく感じられる今日この頃」
猫「…昼寝しましょう」
男「…」ボー
男「あ、幽霊さん」
幽霊「ひあっ!!! お、男君!?」
男「?」
幽霊「きゅ、急に声かけないでくださいよー、驚いたじゃないですか!」
男「精肉コーナーで鳥をじっと見つめてるから待ってても気付かないかなァと」
幽霊「そういやそですね、肩とか叩けませんし」
幽霊「お久しぶりです、ふふ」
幽霊「最近はすっかりと外も暖かいですね」
男「ですねー…え?」
幽霊「ん? どうしました?」
男「幽霊さんって、幽霊ですよね?」
幽霊「どゆことです? ほら、浮けますよ?」フワー
男「あなた幽霊ですよね? 体感温度なんてあるんですか?」
幽霊「……あれ…?」
幽霊「そういえば年越してからですねー、さむっ!! って、思ってからヒトの家のオコタを活動拠点に置いてました」
男「…服装寒そうですよね」
幽霊「ええ…なんで夏に死んじゃったかなぁ、せめて長袖一枚着ておきたかったなあ」
男「じゃなくて!」
幽霊「ひあっ!! もー!! 急に大きな声出さないでください!!」
男「そーりー」
男「人の目も気になるので家に連れてきました」
猫「…男さん、彼女ですか?」
男「いえ、幽霊ですから無理です」
幽霊「…こちらの方とは同棲を始めて何日くらいですかね? きちんと答えてください!」
男「猫ですよー、幽霊さん猫ですよー」
幽霊・猫「……」
猫「私、男さん好きですから」
幽霊「なっ…! 私だって男君大好きですよ!!」
猫「私の方が先でしたー、残念でしたねー」
幽霊「ネコちゃんのクセして生意気です! 猫鍋にしてやりましょうかー?」
猫「男さん、塩持ってきてください」
幽霊「男さぁーん!! ネコちゃんなんか犬小屋で十分です! 私たちの愛の巣からほっぽり出しましょう」
猫「な…! 大概にしてくださいな!」
幽霊「ふん! 哺乳類だか有袋類だか知りませんが男さんと肩を並べて生活なんて過ぎた物ですっ!」
猫「幽霊なんて無機物じゃないですか!」
男「さんま御殿再放送おもしろいなー、あはは…」
男(俺、この家から出て行こかな・・・)
幽霊「男君も何か言ってあげてください!」
男「幽霊さん、テレビで黒バラやってるよ」
幽霊「ああん、見逃してた日の奴です! やったー!」
猫「こんな気味の悪い未確認物体はお祓いしましょ! 手伝いますから!」
男「ほーら、ねこじゃらしだよー」
猫「ふにゃああん♪」ゴロゴロ
男(母さん、今日も日本は平和です)
幽霊「…ま、しばらくは今の状態でも勘弁したげます。感謝してください」
猫「自由気ままな二人暮らしは終わっちゃいますが、ペットとして飼ってあげるとしましょう」
男「よしゃ、晩御飯完成したとな」
猫「私今日は男さんと同じもの食べます」
幽霊「私もそうします」
男「幽霊ってご飯食えるんだ」
猫「あちち…男さんこれちょっと熱いです」ペロペロ
男「鍋だもん」
幽霊「あの、男さんの家って幽霊でも掴める箸なんてのは」
男「ないです」
猫「でしたら、きゃっとふーどをあげます。これなら箸が無くても食べれるんじゃないですか?」
幽霊「なっ…! そんなネコちゃん如きが喰らうご飯食うわきゃねえです」
猫「男さんは食べますけどねー」
幽霊「えっ…」
猫「ま、2人の秘密ってやつですから、幽霊さんには絶対あげませんけど。ここに置いときますね」
幽霊「うぅ…男さんも食べてる男さんも食べてる…」
猫「男さんちょっとフーフーして頂けませんか?」
幽霊「……あ、意外と美味しいですねコレ」
男「あー!!!麦茶うめえ!!!!」
猫「朝です」
猫「男さーん」
猫「靴がない」
猫「…ふむ、大学ですか。大人しく待つとしましょう」
幽霊「グゥー…」
猫(そういえば昨日から無機物がいました)
猫「ま、放って置きましょう」トテトテ
猫「毛づくろい」
猫「目ヤニ取り」
猫「ふむ、これでいつ男さんと顔合わせても恥ずかしくないです」
猫「ごろーん」
幽霊「んむぅ…ぐぅ…」
猫「日頃の行いは可愛いを作るのです」
猫「男さん、早く帰ってこないかなぁ」ソワソワ
幽霊「ぐう…」
猫(幽霊なのに、ご飯は食べれる、でもお箸は持てない)
猫「無機物を踏んでみる」トコトコ
猫「踏めますね、上に載ったって方が正しいのですが」
猫「幽霊なのに、温かい」
猫「……すぅ」
男「あら、幽霊さんのお腹の上で寝てる」
男「仲良くなったのかな」
男「……俺は幽霊さんを触ること出来ないかー」
男「さて、おやつの準備でもしよう」
幽霊「…お腹重たいです」
猫「zzz…」
幽霊「んむ? 猫さんじゃないですか…」
幽霊「猫さん温かいなァ」
幽霊「…ぐう」
以下、リピート。
猫「寝起きのみるくはやはり格別です」ペロペロ
幽霊「お金ないので、お菓子も買えず早一年。クッキーが目に沁みます」
男「スーパーお菓子だらけじゃないですか」
幽霊「万引きはヤです、どちらにしてもお菓子のパッケージとかは触れないみたいです、剥き出しのクッキーとかポテチなら触れれるんですけど」
男「ナマモノならって事ですか」
幽霊「うーん」
猫「幽霊さんの分、食べないのなら私が頂きます」ヒョイ パク
幽霊「あ゛あ゛あ゛!!! 最後に食べようと思っていた奴!!」
猫「あら、てっきりいらないのかと思いまして」
幽霊「必要です! 必要ですっ!! その目は夜以外まともに見えない三流品ですか!?」
猫「幽霊の喋る言葉は分からないですニャー」
幽霊「男さぁーん!!」
男「タモリ最近サラ金のCM出てるんだー、へー」
幽霊「しくしくしく…」
男「もお、はい。俺の分あげるから」
幽霊「え、いいんですかっ!? 頂きます!!」
男「供養供養」
幽霊「んふふー♪ 男君から貰ったクッキーうまうま」
猫「…むぅ」
猫「…男さんのこーひー頂きますっ」
男「あっ」
猫「舌をヤケドしました」
男「言わんこっちゃない」
うちの猫も喋ればいいのに
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 14:57:00.96:m0n3zAD00猫「で、いつまでいるんですか?」
幽霊「ほえ?」
猫「早く自由気ままな2人暮らしに戻りたいのですが」
幽霊「んー、男さんが出てけっていうまで活動拠点をここにしようかなと」
男「いいんじゃない?」
猫「な…!」
男(一緒に昼寝するほど仲いいしね)
猫「にゃに言ってるのですかっ! 幽霊ですよ!幽霊!」
幽霊「現世に残ってるだけで心残りがあるとか自縛霊だとか決め付ける今の風潮どうにかなりませんかねー」
男「へぇ、この時間にアラジンの映画やるって珍しいな」
猫「…にゃー」
猫「もういいですっ、散歩行って来ます」
男「買い物もあるし付いてこうか?」
猫「え…えっと…よろしくおn」
幽霊「私何かジーニーに近い能力持ってたりとかするんじゃないですかね?」
男「飛べますもんね、錬金出来る様になったらずっとウチにいてくださいな」
幽霊「永住権を得れるチャンスですね!! 頑張ります! あ、そういえばですね…」
男「ふむふむ」
猫「…行って来ます」
猫「……」トボトボ
猫(そりゃ、喋れる猫より幽霊の方が珍しいし)
猫(同じ人間様同士だから愛着も芽生えやすいと思うのですが)
猫「私の方が、付き合い長いのに…」
ぽーん
猫「あ、ぼーる…」
男「猫さん歩くの早いね」
猫「・・・私の肉球は、高性能ですから…」
男「そうでした」
猫「…咥えてもいいですか?」
男「もちろん」
猫「…そこの原っぱでもう一度投げてください」
こんな慎み深い奴が猫のはずがない
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:01:39.85:m0n3zAD00男「そういえば、さっきヤケドしたところ痛くない?」
猫「え」
男「あーんして」
猫「あ、あーん」ニャーン
男「んー、大丈夫かな」
猫(ああっ、男さんの指が私の口の中に…)
猫「……」アムッ、ペロペロ
猫(ああっ、安心する)
猫「……あっ! すみません!!」
猫(我を忘れてしまいました!)
男「そういや、たまに噛んでるよね」
猫「!?」
男「寝てるときとか」
猫(ばばばばばバレてる!? キチンと噛んだあともヨダレも拭いてたのに!?)
猫「ああああああのえと、乳歯がぐらぐらしてる時とか落ち着かなくてですね…」
男「猫って乳歯あるんだ」
猫「ほ、ほほほら! ほらっ!! 甘噛みする練習でしたり!」
男「え、甘噛みする相手いるんだ猫さん。今度紹介してよ」
猫(うぅ…)
猫「ごめんなさい…」
男「え?別にいいけど」
猫「…外暖かいですねー」
男「うん、そうだね」
猫「……」
男「また噛みたくなったらいつでもいいよ」
猫「……にゃっ」
幽霊「ありゃ、なんか猫さん機嫌よさそうですね」
猫「目の前の、すぺーすでぶりを見て急にてんしょんが下がりました」
幽霊「なっ…! 男さん先ほど話したネコちゃんハウスの件ですけどね!!早急に話し合いましょう」
猫「んふふー♪」
幽霊「あーもうこの余裕っぷり! いいです今から徹夜で犬小屋作ってきます」
男「ちょっと待った」
幽霊「あん? なんですか! 今の私の熱いパトスは誰も止めることが出来ないですよ!!」
男「トンカチと釘を手に持ててるよね?」
幽霊「……あれれー?」
男「それから猫さん、違和感無くて気付かなかったけど」
猫「いつもより可愛いだなんて…ふふ、見てください無機物さん。日頃の手入れはこういう時に輝くのです。」
男「二足歩行が上手だね」
猫「……にゃに?」
幽霊「あああ!! 物に触れるっ!! りぼんとなかよしの続きをようやく見ることが出来ますぅ!!」
猫「喋る2足歩行の猫って興行収入取れますよね? ついに動物園でびゅーですか」
幽霊「きゃー!! 男さんママレードボーイ全巻買ってきてください!!」
猫「そうすれば念願の、男さんとのマイホーム生活が……ふふ…庭付き一戸建て」
幽霊「アマゾンでマンガ大人買いしちゃいましょう!!」
猫「男さん! ホットペッパーに動物園への募集広告は」
男「落ち着きなさい、頼むから落ち着きなさい」
幽霊「あ、そうだ」
男「?」
幽霊「えいっ」
猫「あっ、この無機物!!男さんに抱きつくなんて…?」
幽霊「むぅ、男さんにはやっぱり触れませんね、スルーって身体が抜けていきます」
猫「ふんだ。無機物の存在で男さんに抱きつこうなんてひゃくねん早いです!!」
男「んー」フワリ
男「あれ?」フワフワ
猫「ん?」
男「俺、飛んでない?」
猫「…無機物さん?」チラリ
幽霊「あ」
幽霊「そういや私、浮力無くなってますね」
猫「ふぎゃああああああ!!!」
幽霊「ちょっと!! 私何もしてませんから!! いたっ!!」
男「状況を鑑みるにだね」
幽霊「私と男さん、生者と幽霊が入れ替わってますね、いたたた!! 猫さんストップ!! ギブギブ!!」
猫「男さんになにをしました!!」
男「あ、ホントだテレビ触れないし、壁突き抜け出来る」スルー
男「…あまり使うのはやめておこう」
男(下に住んでる夫婦と目が合った…えっちな所覗いて悪い事したなー…)
うわああああああああ出たああああああ!! きゃああああああ!!!えっちぃですう!!!!
男「……」
男「って事で中途半端に俺の姿は見えてるらしい」
猫「フーッ!! フーッ!!」
男「そこらへんにしといて上げて」
幽霊「うう…お洋服がぼろぼろです…ぐす…ぐす…」
猫「そんなのう、う、ウチのごごごご主人様//// ご、ご主人様に変な事した罰よ!!」
幽霊「身に覚えが無いんですってばぁ…ふぇえん…」
男「こら、やめなさい。ゴメンね幽霊さん。財布にお金入ってるから好きなだけ服買って来ていいよ」
幽霊「ご、ごべんなざーい!! 男さぁーん!!」
男「うーん、とりあえずこれ着て久しぶりに外の空気でも吸っておいで」
幽霊「はい…すん…すん…」
男「ついでにスーパーでジャガイモね」
猫「もう来るなっ!! でてけっ!!!」
幽霊「……」ガチャっ
タタタ…
猫「もうっ!!男さんをこんな風にしてっ!!やっぱり自縛霊だったんじゃないですか!!このまま帰ってこなくていいです!!」
男「コラ、そういう事は言うもんじゃありません」
猫「だ、だってですよ!?」
男「あんな風に追い出したら嫌な思いするでしょ、悪巧みしてこうなったんじゃないんだから」
猫「……でも…」
男「でもじゃありません」
猫「だって、だって!! 男さんをこういう風にしたのに黙って見てろなんて私無理ですっ!!」
男「幽霊になったってカメレオンになったって俺は猫さんと入れるからいいけどさ、彼女はずっと一人だったんだよ?」
猫「ぅ、でもぉ…」
男「折角、運良く人間に戻れたのに、また一人ぼっちだったら今までと変わらないでしょ」
猫「……」
男「彼女はいい子だから、ジャガイモ買って家の前に置いた後、家に入りづらくて、行くところが無いから途方に暮れるんじゃないかな」
猫「」
猫「……」トテトテ ダキッ
男「猫さん触れるんだ」
猫「幽霊のときの無機物バカも触れましたから…」
男「そっか」
猫「しばらく面倒を見て差し上げます」ペロペロ
猫「ですからいつものすーぱーにおつかい行って来ます!」タタタ…
男「……夕方だし、人にも見つかりにくいかな」
飛んでみようか。
ビュウウウウウ!!!!!
男「すげえ、身体の感覚が無い」
男「どんどん高くなる」
男「あそこが俺の家で、向こうに行けば都会、あっちこっちは海、山」
クルクル
男「人間ってだけで上も下も定義作っちゃうんだから面白いなー、幽霊なら作れない」
男「猫が家に来たから死ぬの止めたけど。こうもあっさり死んじゃうって」
男「やっぱり死ぬのって怖くないんだなあ、痛みさえなければ」
男「手とかも透けて見えるようになってきた」
男「自由かー」
男「嬉しいなァ」
クルクル
幽霊「……あ」
猫「ちゃんと、めーくいん買ってきましたか」
幽霊「……はい」
猫「男さんは男爵芋よりめーくいんの方が好きですから、家に居るなら覚えといてください」
幽霊「ねごさぁぁぁぁぁん!! うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」
猫「ちょ、ちょっと抱きつかないでください!!」
猫「……もぉ」
幽霊「ひっく…ひっく…」
猫「家着いたし泣き止んでください、男さん帰ってきました」
猫「あれ、いない?」
猫「ま、ままままさか成仏?」
猫「……そんなぁ…」
男「ただいまー。あ、おかえり」フワリ
猫「…もぉ!」ネコパンチ
男「ん?」
幽霊「…………あの」
男「早く中に入ったら?」
幽霊「こ、このたびは誠に申し訳ないといいますか…」
男「いいよ」
男「願い事が叶ったんだから」
幽霊「あれ? 私そんな事言いましたっけ?」
猫「……」ネコパンチ
幽霊「あうっ! 知りませんてばー!!」
男「ああ、いいのいいの。いいから中にお入り」
猫「もー」
男「ちなみに猫さんは二足歩行で買い物に行ったの?」
猫「……二足って意外と歩きやすくてですね」
男「あ、明日から大学どうしよう」
猫「それは、困りましたね」
男「授業はどうでもいいんだけど、荷物取りに行かねば」
幽霊「だったら私取りに行きます!」
猫「男さん男さん、私に頼んだ方が安心ですよ?」
男「えー…究極の選択だなぁ…」
男「と、とりあえず皆で行こう」
猫「…む、信用されてません」
幽霊「でも男さん…」
男「ああうん、なんか完全に透けたみたいでもう誰にも見えないみたい」フワー
男「そういえば幽霊さん服は買ってきた?」
幽霊「あ、はい! ネコちゃんセレクトですよ!」
猫「全部せーる品でおさめただけです」
男「えらいぞ」
猫「えへへ…まいほーむ獲得のためですから」
猫「さら洗い」
猫「掃除機をかけて」
猫「二足歩行になってからというもの家事手伝いが出来る様になりました」
幽霊「男さんっ!! なべの中が炎上してます!!」ボボボボボボボボ
男「落ち着いて、一回火を消して」
幽霊「ひあー!!!」
猫「しっかりやってくださないな無機物」ネコキック
幽霊「はうっ」
男「んー、どうしよっかな…」
猫「どうしました?」
幽霊「茶巾うまいです」
猫「あんたには聞いてないです、男さん?」
男「いや今月の家賃、ウチ手渡しだからさ。俺が持っていこうにも」
猫「だったら私が持っていきましょうか?」
男「化け猫扱いされるかもしれないね」
幽霊「ふぁいふぁい! わたひ、もっていひまふ!!」
男「口元、茶巾だらけですよ」
男「困った」
結局、全員で行った。
猫「今、男さんがぼーるを投げれないから仕方なく無機物が投げるので我慢するです」
幽霊「そーら、ネコちゃん取ってこーい」ぽーん
猫「うにゃあああ♪」
男「……」ボー
男「あ、下の階に住んでる人」
??「ひいぃい!!!」
男「あれ、目が合ってる。見えてませんよねー?」
??「み、みみ、みえてるっ!! ごめんなざっ!!」
男「え、大家さんには見えてなかったのに」
??「ひぃぃ!!」
男「あ、行っちゃった…」
猫「も、もう一回投げてやったら取りに行かないこともないです」ハァハァ
幽霊「それー」
猫「ふにゃあぁぁん♪」トタタタタ
猫「猫はだっこが嫌いだとよく言われます」
猫「でも私は好きです。いつでも、かもんですよ、男さん」
男「へえ」
幽霊「猫さんおいでー」
猫「……は?」
幽霊「すみません…うぅ」
猫「ちょうしに乗らないでください」
男「あまり苛めないでね、猫さん」
猫「はーい」スリスリ
男「膝の上、きますか」
猫「も、もちろんです!」トトト…
スタッ
猫「お邪魔します」
男「温かいねえ」
猫「えへへ」
幽霊「男君男君、私も膝の上にお呼ばれしたいな」
猫「は?」
幽霊「そういえば男君に触れないんでした…」
猫「にゃーん♪」ゴロゴロ
男「ぐぅ…」
幽霊「すぅ…」
猫(みんな寝ちゃいました)
猫「あ、無機物のくせに男さんの間近で寝るなんて、私がふたりの間に入りましょう」
幽霊「うふふ…おとこくぅーん…」ニタァ
猫(!! 顔が溶けかけていて描写出来たものじゃない…)
猫(だらしないのでねこきっくをお見舞いして差し上げましょう)ネコキック
猫(……無機物にちょっと嫉妬です)
猫(私も、人間に生まれたかったなあ)
猫(でも男さんと喋れるようになっただけいいかな)
猫「よしっ、当面の目標(まいほーむ)に向けて明日も頑張りましょう」
猫(男さん、早く身体良くなってくださいね…)チュッ
お わ り
乙
平和でおもろかった
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:30:00.57:3w5/UAmlP平和でおもろかった
絵本とかに向いてそうだね
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 15:35:53.04:kP1FdvYw0めっちゃほのぼのした
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 18:09:09.54:m0n3zAD00幽霊「んー」
男「どうかしました?」
猫「また卑猥な事でも考えていたのでしょう、男さんから離れてください」
幽霊「や、ちょっと何か思い出しそうな気がして」
男「ほう」
幽霊「いや、死んだときのことは綺麗そのまま覚えてるんですけど親のこととか、友達とかも」
幽霊「なーんか、どうでもいい事忘れてるような気がしてならないんです」
猫「死ぬ前にえっちな本処分しなかったとかじゃないですか、どうせ」
幽霊「…あーっ!!! し、ししまった!!」
猫「…へっ」
幽霊「なんですか! その勝ち誇った笑みは!」
猫「ふふん、男さんには私がおりますので」
猫「有事の際には男さんのえっちな本も完璧に処分してみせます」
男「頼りになります」
幽霊「えー、私も男君の見てみたいな」
男「女さん、卑猥」
幽霊「? あっ、男さんの下半身が見たい訳じゃないです!! えっちな本の方です!!」
猫「変わりありません。この変態」
幽霊「うぅぅ」
幽霊「ま、思い出したら言いますよ」
男「よろしく、でもどうでもいい事みたいだし。無理に思い出さなくても」
幽霊「そですね」
男「なんかの拍子で出てくるといいねぇ」
幽霊「はいっ、じゃあ買い物がてら散歩に行ってきます」
猫「そのまま迷子になってくれても構いませんよ。探しに行きませんから」
バタン
男「さて、猫さん」
猫「はいっ、なんでしょう! ふたりっきりでしか言えない事ですか?」
男「えっちな本の在り処、この家のどこにあるか知ってるんだ」
猫「はい、ばっちりです!!」
男(そんな自身満々に言われても)
猫「私のコレクションも入れてますから、ふたりの秘密ですね」
男「どうりで昔から良くペット誌が紛れ込んでると思った」
猫「ふふ、自由に見て貰っても構いませんよ」
男(そういえば君の大好物は全部あの本に赤丸で囲ってあったなァ)
幽霊「んふふー、あなたーの家族はー、タンスを立てられずー」
幽霊「ちちはー、家にー、居場所無くー、やむなくパチンコー通い」
幽霊「ふー、今まで浮いていた分移動は楽だったのになァ」
幽霊「あ、公園。寄ってこうっと」
幽霊「晴れの日はいいですねーぽかぽかしてます」
幽霊「こんな日に死んだんだっけかな」
幽霊(…お父さんお母さんに会いにいったらびっくりして死んでしまうよね)
幽霊「でも会いたいなー」
幽霊(行こうかな、電車に乗って。見つかっても赤の他人って事でごまかせば)
幽霊「決めた、そうしましょう!!」
男「止めた方が良いよ、多分」
幽霊「え」
男「ただでさえ不規則な事態だからね。なにかあったら幽霊さんがどうなるか分からないし」
幽霊「そうですかね…でも会いたいなあ」
幽霊「ひょっとしたらまた幽霊に戻ってしまうかもしれないですもんね」
男「うん、折角また生きれたんだし。望み通りね」
幽霊(望み通りですか…)
男「さて、俺もいつまで幽霊やってられるか分からないし、空へ遊びに行ってきます」フワ
幽霊「あ、行っちゃった」
幽霊「…ネコちゃん的にはどう思われるでしょうか」
猫「勝手にしたら? って感じです。目やに取ってるときに話しかけないでください」
幽霊「男さんは行かないほうが良いって言ったんですけど」
猫「男さんの言う事に間違いは無いです」
幽霊「ですよねぇ…なんか仙人の匂いがしますもん」
猫「それくらい高貴な方なんです。本来あなたの事なんて露も気にせず路線の石と同様に扱う所でしょう」
幽霊「ですよねえ…」
猫「……まあ、私的には」
幽霊「え?」
猫「まあその、私的にはですけど。親に会いたいって言うのは分かります」
幽霊「恋しくなりますよねえ…」
猫「私は男さんさえ居れば十分ですから、別にですけど」
猫「さっさと親の顔でも、遠くから一目拝んで成仏してくださいって感じです」
幽霊「…私、今気付いちゃいました」
猫「何ですか。毛をなめしてるんですから気を散らせないでください」
幽霊「猫さんってツンデレって奴ですね!」
猫「」ネコパンチ
幽霊「すみませんでした…」
猫「次それ言ったら、二度と足の関節が曲がらない物になると思ってください」
幽霊「はいっ! 猫さんありがとうございます!!」
猫「まったく…」
ガタンゴトン…
幽霊(男さんに内緒で来ちゃいました)
猫「なんで私まで付いて行かなくちゃならないのか」
幽霊「ホントはお見送りだけで満足だったんですけど、車内あまり人いなかったから、ついです」
猫「ま、男さんは昼過ぎまで帰ってこないって言ってましたし。たまには一人でいたいでしょうし」
幽霊「男さんにべっとりしないんですね」
猫「一人の時間も大切なんです。あーあ、今日のぷらいばしーの時間が無くなった」
幽霊「近くに美味しい店屋物屋さんあるのでそこでご飯にしましょう」
猫「えび?」
幽霊「かに天も付けちゃいます」
猫「…ま、まあ。たまには遠出も悪くありません」ゴクリ…
幽霊「この駅前のやつれっぷり、懐かしいなァ」
猫「いいから早く行きましょう、さっさと行きましょう」
幽霊「焦らない焦らない、あっ、ツタヤ出来てるー」
猫「この人は」
猫「…かつお…中毒…」ガジガジ
幽霊「猫さんはカツオのタタキ好きですか」
猫「懐かしい味がします」
幽霊「通りに魚屋さん見つけて良かったです、そろそろ着きますよ」
幽霊「…わあ」
――
猫「いつまで家を眺めてるんですか、不審者以外の何でもないと言うかですね」
幽霊「……」ボー
猫「前科が付いたら私の威厳にも関わります」
幽霊「……」ボー
猫「…えい」弱ネコキック
幽霊「あっ、気を少し失っていました」
猫「そんなに気になるなら中に入れば良いでしょう、めんどくさい」
幽霊「え、でも見に来ただけ」
猫「お腹空きました、はい行きますよ」グイグイ
幽霊「えっ!! ちょ、ちょっと猫さん!」
シュタッ
猫「家の中を覗いてみましたが、誰も居ないようです」
幽霊「お父さんもお母さんも、家族皆働いてるんです。ウチ」
猫「そんな中あなた一人が幽霊ニートって訳ですか」
幽霊「面目ねーです…うう」
猫「だから、あなたも、この家の家族の一員なんですから」
猫「家に上がったところで、怒られませんよ」
幽霊「猫さん、咥えてるのって」
猫「二階の窓あけっぱでした。多分、これは鍵じゃないかと」
幽霊「ちょっと、考えさせてください…」
がちゃ
猫「あっ、開いた。私の肉球は高性能ですね」
猫「お邪魔します」
幽霊「もももも、もう!! 猫さんダメですってば」
猫「折角、生き返れたんですから」
幽霊「……」
猫「きっと、それくらいしなければ成仏出来ないでしょう、あなた」
幽霊「…ねこさぁぁぁぁぁん!!」
猫「たっ、ただ、男さんとのらぶらぶな生活を邪魔されたくないだけです!! 抱きつかないでくださいっ!!」
幽霊「で、では」
幽霊「おじゃましまーす…」
猫「ただいまー」
幽霊「それ私の台詞ですっ、ただいまっ!! 幽霊ちゃんが帰ってきましたよ!!」
猫「最初からいえばよろしい」
幽霊「わー、自分の部屋に遺影があるって不思議な間隔ですね」
猫「自分の遺影を手に持っている幽霊を見るのは摩訶不思議です」
幽霊「私も望むべくして死んだ訳じゃないですからね」
幽霊「ほんとに、私死んだんだなぁ」
猫「ええ、だから早く男さんの生気を返して逝ってください」
幽霊「ふふ…あれ?」
猫「手に持っているのは、思い入れのある指環で?」
幽霊「結婚指輪ですね、お母さんのかな? ほら、お父さんの名前が彫って…」
幽霊「え」
男「あ、猫さんと幽霊さんただいま。散歩でもしてきたの?」
幽霊「あ、ただいまです…」
猫「……」トコトコ
男「あれ? 猫さん?」
猫「……」プィッ
猫「今日は、もう寝ます」ゴソゴソ
男(機嫌悪いなあ、でもそこ俺のベットなんだけど)
幽霊「……」
男「……えと」
幽霊「結婚」
男「」
幽霊「その、男さんと私って結婚してたんですか」
幽霊「指輪に…男さんの名前が彫られてました」
男「……行ってきたんだ」
幽霊「あの…どういうことですか?」
男「だから、猫さん機嫌悪いんだ」
幽霊「あの…」
男「……猫さん寝るのに邪魔だろうし。外で話そうか」
男「猫さんはね、実は幽霊さんが最初に見つけたんだ。子猫のときに」
幽霊「…えっと」
男「病院でね、ベットの上に動き回る大きな毛虫がいると思ったら小さい猫さんだった」
男「この子はぼーるが好きなんです、って会話した後、数日して急変。そのまま」
幽霊「…私、てっきり事故か何かで死んだんだと思ってました」
男「きっと記憶がごっちゃになってるんだよね。交通事故で精密検査を受けた時に見つかった別の病気だから」
幽霊「…」
男「だから、幽霊さんが死んだ時は、半袖じゃなくて寝巻きだった姿だったし。最期は頬も尖って顔も白かった」
男「幽霊さんは、あの人が一番元気だったときの幽霊なんだ」
幽霊「えと、それで男君。あの指輪は?」
男「亡くなってから供えた物かな。実は原付で幽霊さんを轢いたのは俺でさ、そこで初めて出会って、半年の付き合いだった、結婚してるわけじゃないから、安心していいよ」
幽霊「…どうしよう…まったく覚えてない…」
男「事故が印象的すぎて、それ以降の記憶が全部無いのかな」
幽霊「ごめんなさい…」
男「謝らなくても良いよ。誰かが願いを叶えてくれただけだし」
幽霊「私は生き返りたいって死ぬ間際に言って、だから今こうして」
男「違う、俺がそうなればいい、って」
幽霊「…え?」
男「俺の命なんてどうでもいいから、幽霊さんにまだ生きてて欲しい。って」
幽霊「じゃあ、これって」
男「俺が望んだんだよ」
幽霊「そんなっ…! 私は別に…!」
男「猫さんのことお願いしますね、ってあのメモが無かったら俺は死んでたよ」
男「それくらいの命なんだ」
幽霊「で、でも…」
男「好きになったんだ。幽霊さんの事が、半年間だったけど、確かに」
(大学を卒業したら、籍でも入れましょう。二人と一匹の小さな家を建てて慎ましく生きましょう)
男「だから、この町で幽霊姿でもあなたを見つけた時は、嬉しかった」
(それまで、この部屋で過ごしましょう。狭いほうが、きっと落ち着きます)
幽霊「…あ…ああ…」
(楽しい散歩が出来るような町で、二人と一匹、静かに過ごしましょう)
幽霊(確かに、そうでした…)
幽霊「あの、猫さんはこの事を知ってるんですか?」
男「まだ小さかったから覚えてないと思う。やっぱり身体は覚えてるね」
男「ボールが好き、家を建てたい、狭い所が好き」
幽霊「私…そっくりなんですね。猫さんは」
男「あなたが里親だからね、それは似たなぁ」
男「じゃあ、もう行くかな?」
幽霊「……え、ちょちょっと!!」
男「実は、女さん達が帰ってくる前に身体が悟ったんだ。幽霊さん、見に行ったんだな、俺、多分、もうすぐ成仏するなって」
幽霊「そんなぁ! 私が行きますよ! 戻してくださいッ!!」
男「誰かが叶えてくれたことだからね。無駄にしたら駄目だよ」
幽霊「そんな…!」
男「俺、これでもう満足しているから」
幽霊「で、でもこうやってまた2人で居れるからいいじゃないですかっ!! どこにも行かないでください」
男「幽霊さんが生きれば、俺はおばけ。その逆もしかり」
男「きっとこの世界は俺と幽霊さんが同列で居ることを認めてくれないんだろうね」
幽霊「そんな…そんな…」
男「我が侭でごめん。それから猫さんを頼んだ」
男「最後に、また幽霊さんと会えて、幸せだった」スゥゥ
幽霊「!」
男「じゃあね」スゥゥ・・・
ガシッ!!
猫「ちょっと待ってくださいッ!!」
幽霊「猫さん!」
猫「男さんが行くなら私も付いていきます!!」
男「ごめんね、何起こるか分かんないし、危ないから離れて」
猫「離れません!! この肉球は一度掴んだものは絶対離さない事で巷から評価を受けてます!」
男「俺、死ぬから。もう猫さんと一緒に居れないよ」
猫「これからあんなアハズレと2人で暮らすなんて拷問です!! 三人で居てやっとこさ及第点なんですから!!」
猫「男さんが居ないと、まいほーむを建てたって寂しいだけです!」
猫「あなたと居れるなら、家が無くたって! 草の上でだって幸せに決まっています!!」
猫「絶対この手は離しません!! 私の肉球は高性能なんです!!」
猫「絶対…絶対イヤっ!!」シクシク
男「・・・・・・」
男「ごめんね」
ふっ…
猫「…男さん?」
猫「お、おとこ・・・・・・おとこさぁぁぁぁぁぁぁん!!! いやぁぁぁああああああああ!!!!!」
男(…あの世、かな。人と人でごった返してる)
男(なにも、皆死んだのに、喚いたり叫んだり。忙しいなあ)
??「お父さん」
男(えっと、俺の知り合いですか?)
??「きっとね。もしかしたら、出会えてたのかな」
男(…?)
??「ずいぶんと色んな人を泣かせてきたんだね」
??「私も女の子だから分かるけど、かわいい女の子を泣かしたら駄目だよっ」
??「いいよ、私が許してあげる」エヘヘ
??「私、男お父さんと、幽霊お母さんが結ばれて、生まれるつもりだったんだ。三人暮らしで、のほほんとね」
??「狭いマイホームで、小さな庭駆け回って。たまに猫さんに構って貰って」
男(…?)
??「もー、世の中うまくいかないね。折角かわいく生まれる予定だったのに」
??「はい、ビンゴカード」
男(・・・ありがとう、でも使い道が分からないんだ)
??「数字が呼ばれたら。その数字の場所を空ければいいよ」
男(でも、全部空けられてるから)
??「おめでとっ、じゃあ景品だね」
男(ズルしてるから貰えないんじゃない? まだ数字も呼ばれてないのに)
??「うん、でもコレ開けたのは私だもん。怒られるのは私だからいいの」
男「…あ」
??「ズルしちゃったから、お父さんとお母さんが結ばれても、きっと私は生まれないかな・・・」
男「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、」
??「でも、楽しく過ごしてね。お母さんによろしく」
男「あ。あ。あ。あ。あ。あ。あ。あ。あ。」
??「じゃあね、お父さん」
ばいばい
男(・・・身体が、温かい)
猫「男さあああああああああん!!! 起きてっ、起きてっ!!」
猫「目を覚ましてくださいっ!!」ネコパンチ
男「いたっ!!!」
幽霊「え・・・うそ・・・」
猫「ほらっ!! 諦めなければ成功するって言ったじゃないですか!! 猫の科学なめんなっ!!」
猫「うぅえ…おとこさぁぁん…すん・・・すん・・・」
幽霊「男君・・・」
男「・・・ごめんね」
ありがとう
――
猫「男さん、こうなれば庭付き一戸建てと言わず、国1つ建てちゃいましょう」
幽霊「ひろっ、狭い家がいいって私の意見がまったく持って反映してない事実!」
猫「ふっ、男さんのお陰で有機物に格上げされただけ良かったと思ってくださいな」
男「まあ、所で猫さん」
猫「はいっ、なんでしょう男さん!」
男「ずいぶん様変わりしちゃったね」
猫「・・・?」
幽霊「今の猫さん、小学生の女の子に猫ミミ付けましたって感じですね」
猫幼女「…にゃに?」
幽霊「はい、鏡です」
男(あれ?)
猫幼「にゃっ…にゃんじゃこりゃー!!」
男「・・・ビンゴカードの女の子・・・?」
男(猫耳付いてるけど、間違いなく容姿は・・・)
男「我が子ぐらいに大切にしろ、って事かな」
猫幼「お、男さん? ヒト様に見えますか・・・?」
男「見えるよ、十分」
猫幼「・・・愛される範疇の容姿だったり?」
男「うん、何か身体痛いところとか無い?」
猫幼「・・・愛・・・きゃー・・・!」
男「ほっぺ赤いけど、熱でてる? ホントに大丈夫?」
幽霊「お熱ですねー」
男「じゃあ一緒にお風呂でも入ろうか」
猫幼「にゃ!!! 男さんが急に積極的かつエッチになりましたっ!!」
幽霊「あ、そういえばお風呂沸かすの忘れてました!」バタバタ・・・
男「そういえば今日、入浴剤買って来たからそれ入れよう」
猫幼「ブツブツ・・・」
猫幼「いえっ! ええと・・・いい感じです」
男「・・・?」
猫幼「・・・ぬるま湯でお願いします・・・えへへ・・・」
男「・・・ありがとうな」ナデナデ
猫幼「」ビクッ!
男「鼻血、鼻血」
幽霊「やぁー!! 男君ゴキブリ出ましたぁ!! 猫さん退治してくださいっ!!」
猫幼「えへへ・・・男さーん」
男「この姿でゴキブリ口に咥える姿ってのは人道的にどうかな」
幽霊「でも・・・ぎゃあああ飛んだぁぁ!! 飛びましたよ猫さんっ!! 猫さぁぁん!!」
猫幼「今は男さんにくっつくので忙しいので他当たってください」
幽霊「えっ…ゴキブリの仲間・・・ぎゃああああああああああああああああああ」
猫幼「・・・これじゃあ、いつお風呂が沸くか分かりませんね」
男「助けに行ってくるかな」
猫幼「・・・だーめ」ぎゅう
猫幼「お風呂が沸くまで、男さんは私とお昼寝ですっ」ぎゅううううううう
終 わ り に ゃ
猫幼がどんな姿してるか気になって仕方ない
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 21:16:57.18:m0n3zAD00>>163
ヒントは 服 き て な い
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 21:26:49.18:OkDAXAcM0ヒントは 服 き て な い
画像がほしいとこだけどとりあえず乙!
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 22:18:19.18:m0n3zAD00猫幼「あっ、男さんおかえりなさい・・・!」トタタ・・・
男「ただいま。あれ、幽霊は?」
猫幼「お掃除の邪魔だったので押入れにお片しました」
男「うーん」
幽霊「ぐぅ・・・はっ、男君おかえりなさーい」ガララ
男「ただいま、今日のご飯は?」
幽霊「・・・えへ」
猫幼「仕方ないのでわたくしが作りました」
男「そうか、ありがとう」
猫幼「ふふ、礼には及ばないのです」
幽霊「猫ちゃんの作るオムライス美味しいですもんねー」
猫幼「ああ、あなたのご飯はこれです」コト
幽霊「キャットフードだと・・・」
こんな感じで暮らしていると思われ
じゃあ皆さん読んでくれてありがとう!
また2chでお会いしましょう
189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 23:17:25.41:wVT89f8+0また2chでお会いしましょう
>>186
グッバイそして乙
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 23:16:19.55:h14Df/EfPグッバイそして乙
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 23:32:29.71:3w5/UAmlP
乙
>>188
よくやった
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 00:34:27.15:+wdGKQG10>>188
よくやった
>>1
おつでした
久々にこんなほのぼのできた!
おつでした
久々にこんなほのぼのできた!
コメント 2
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ずっと黒ネコで想像してた俺はどうすれば
だが可愛いから許す!