- 5:UI × 5:2011/02/25(金) 03:17:22.87:6q6IqZkP0
こんどのぶたいは きょうりゅうランド!
なにやらあやしいこのしまで
おねえちゃんがいなくなっちゃったよ……
こいつはきっと……
憂「梓ちゃんのしわざだね!」
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
6:UI × 5:2011/02/25(金) 03:18:50.46:6q6IqZkP0
憂「そうとわかったら早速助けにいかなくちゃ!」
純「あ、憂じゃん。」
憂「純ちゃん!」
純「遊びに行くなら誘ってよ~。」
憂「遊びじゃないんだよこれは!」
「おねえちゃんが誘拐されたから助けに行くの!」
純「げぇっ!?まじで?」
「そりゃ大変だ。警察行くなら一緒にいってあげるよ。」
憂「ううん、今から行くのは律さんち。」
純「なんでやねん。」
8:UI × 5 JUN × 5:2011/02/25(金) 03:21:19.00:6q6IqZkP0
たいなかけ!
憂「だれもいないなあ。お留守なのかなあ。」
純「ねえ、憂、いろいろツッコみたいことあるんだけださぁ、」
聡「はーい。」
憂「あ、あなたは律さんの弟さんの──」
純「ちょっと」
聡「聡です。ねえちゃんのお友達さんですか?」
「う~ん困ったな。ねえちゃんいまいないんですよ。」
「結構前から出かけてて。帰ったら言っておきますよ。」
憂「よろしくおねがいします。平沢って伝えればわかると思いますので。」
聡「わかりました。」
純「出来た弟さんと妹さんだなぁー……」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 03:22:43.86:h5B4bktJ0
純「じゃねえよ。いみわかんねえ。」
憂「もう純ちゃんうるさいよ!」
「おねえちゃんはね、梓ちゃんにさらわれちゃったんだよ!」
純「また軽音部か。」
憂「携帯もつながらないし、手がかりもなし……」
「こうなったら私が直接レスキューに向かうしかないね!」
純「ちょっとタンマ、憂、」
「なんで唯先輩をさらったのが梓だってわかったの?」
憂「はぁー…… げんめつだよ、純ちゃん。いい?」
11:UI × 5 JUN × 5:2011/02/25(金) 03:25:16.43:6q6IqZkP0
憂「おねえちゃんは梓ちゃんのこと、あずにゃんあずにゃんって抱きついてるよね?」
純「ふむふむ。」
憂「梓ちゃんもなんだかんだ言いながら、おねえちゃんにべったりだよね?」
純「ふむふむ。」
憂「だから梓ちゃんはかわいいおねえちゃんをひとり占めしようとしたんだよ!」
純「すごい、これが三段論法か。」
憂「わかった? じゃあ私は泥棒猫を懲らしめに行くから。」
純「待った、憂、」
「私も一緒に行くよ。」
純「最初は誘拐とか大ごとだと思ったけど、」
「こんな楽しそうなイベントを見逃すわけにはいかないよね!」
憂「もー。どうなってもしらないからねっ。」
純「やっぱり軽音部は楽しそうでずるいなあ。」
12:UI × 5 JUN × 5:2011/02/25(金) 03:27:27.49:6q6IqZkP0
いちのに!
憂「最短ルートで行くからね!」
純「あ、カメが行列つくって行進してる。」
ノコノコ ノコノコ
純「そういや軽音部は部室でカメを飼ってるよね。」
憂「うん。スッポンモドキで名前はトンちゃんだって。」
純「はぁ~~、まったく軽音部はなんでもアリですなあ~……」
憂「でも学校の部活で生き物を飼うのって正直良くないと思うんだよ。」
純「なるほど。」
「そのトンちゃんをかわいがってるのが梓だから坊主憎けりゃ袈裟までと。やれやれ。」
憂「えへへ。」
13:UI × 5 JUN × 5:2011/02/25(金) 03:29:16.45:6q6IqZkP0
純「そうだ!あのカメ一匹持って帰ろう!」
「ジャズ研で飼うんだ!うしし!」
憂「えー、あのカメ二足歩行してるし危ないよ純ちゃん……」
純「大丈夫大丈夫だって!よーし……」
純「おいでおいで~」
ノコノコ「……」ノコノコ ノコノコ
純「よ~しよしよし…… キャッチ!」
純がカメに抱きついた瞬間
純は死んだ。
14:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 03:31:11.19:6q6IqZkP0
純「───まさか死ぬとは思わなかったよ。」
憂「これからは気をつけなきゃだめだよ。」
純「うん…… お?見てみて憂!」
「箱が空中に浮いてるっ!!」
憂「ほんとだー。叩いてみよう。」
純「憂がやってよね。」
憂「もー しょうがないなぁー。 えいっ!」
ドュルルルル! パカッ!
律「いっえーいっ!あたしだYON!」
純「行こうか憂。」
憂「そうだね。」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 03:31:42.68:h5B4bktJ0
律「ちょちょちょっとお!」
純「律先輩、家にいないと思ったらこんなとこで……」
憂「何してたんですか?」
律「バイトだよ、バイト!」
純「何の?」
律「いーから乗ってみって!」
憂「乗るって、律さんの背中にですか?」
律「んもっちろん!さっ、はやくはやくぅ!」
純「……憂……」
憂「……わかったよ。じゃあ律さん、失礼して──」
ヒョイッ
律「リッチャン!」リッチャン!
17:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 03:36:18.03:6q6IqZkP0
憂「……」
純「わーすごい画だなぁ。珍しいくみあわせ。」
律「どう?どう?わかるわかる?」
憂「え……わかるって、何がですか?」
律「鈍いなー憂ちゃん!ほらほら、ちょっと耳をよ~くすましてきいてよ!」
憂&純「……」
ポコポコポンポン! ポコポン! ポコポン! ポコポコポンポン! ポコポン! ポコポン!
律「ドラマーのりっちゃんの背中に乗るとっ!」
「BGMにパーカッションが加わるのですっ!」フンス!
純「……すごいね……」
憂「……うん……」
18:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 03:39:05.65:6q6IqZkP0
いちのさん!
律「このへんは落ちたら終わりだから気をつけろよー!」
憂「うわー、確かにすごい崖ですね……」
純「憂はおぶってもらってるからラクチンでいいじゃん!」
憂「あ、それもそうだね。代わろうか純ちゃん?」
純「……いい。」
憂「?」
律「体重計が気になるお年頃ですな、佐々木さん!」
純「鈴木です!」
19:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 03:42:13.79:6q6IqZkP0
律「ここまできたかー!」
憂「足場が伸びたり縮んだりして危険ですね。」
純「タイミングが肝心だね。よーし……」
←ニョキニョキ→ →シュルシュル← ……
律「いまだあ!」ヒョイッ
純「とお───っ!」ヒョイッ
↑ウィーン↓
純「げぇっ!?縦!?」
憂「!!」
そのときの憂の行動はとっさに判断したとは思えないものであった。
なんと騎乗している律の背中を踏み台にジャンプし、
縦に伸びたブロックの頂点へと難なく着地したのである。
20:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 03:44:20.83:6q6IqZkP0
律「佐々木さん!」
純「鈴木です!」
律「あたしの背中に乗って、憂ちゃんみたいにジャンプするんだ!」
純「ええっ!?でも先輩は──」
律「ごちゃごちゃうるせーっ!!」
そう言うやいなや、律は純の足首をつかみ、
空の方向へと思いっきり放り投げた。
律「がんばれよ──っ!あたしとはまた会えるからさ──っ!」
純「律先輩っ…… ううっ……」
しかし足場に届かず、純は死んだ。
21:UI × 5 JUN × 3:2011/02/25(金) 03:48:11.93:6q6IqZkP0
いちのよん!
憂「純ちゃん、自分のからだはたいせつにしなきゃだめだよ。」
純「うん。でも憂はちょっと冷静すぎる気がするんだ。」
憂「ここは湖だけど、流れも速いし、陸地もさっきみたいに足場が狭いから気をつけないと。」
純「へえ!なんかテレビでよくある本格的なアスレチックみたい!おもしろそう!」
「私が最初に行くよ!」
憂「もおっ!またそうやって油断するう!」
純「大丈夫大丈夫だって!」
「まずはあそこをぽぽーんとこえてみせるよ!よーし……」
「とおっ!」
純は跳び出した。しかし彼女は勘違いをしていたのである。
湖面にみえる芝の茂った陸地、純はそれを池に刺さった
杭のように、固定されたものだとみなしていた。
22:UI × 5 JUN × 3:2011/02/25(金) 03:50:58.81:6q6IqZkP0
ところが実際のそれは、水に浮かぶ氷のように不安定な、
北極の流氷も顔負けの浮き島だったのである。
ステーン! チャプン!
純「ぐえあっ!げぼげぼ!」
憂「水に落ちちゃった!」
純「しかもいきなり深っ!!ごぼっ!!」バシャバシャ!
憂「純ちゃん!島につかまって!」
純「んなこといってもっ!がぼっ!流れがはやくてっ!ぐぼっ!」バシャバシャ!
憂「大変……!なんとかしないと……」オロオロ
「!あんなところにハテナブロック! 何か浮き輪みたいなものが入ってるかも!えいっ!」
ドュルルルル!
憂「なにこれ!?花?」
「……わぁ、この花、なんだかあったかあったかだよっ。」
23:UI × 5 JUN × 3:2011/02/25(金) 03:53:24.82:6q6IqZkP0
憂「あったかあったか♪」ピャッツピャッ!
憂「あったかあったか♪」ピャッツピャッ!
純「ちくしょう!憂のヤツ何か知らんが火の玉出して遊んでやがるッ!!ぎゃぼおっ!」バシャバシャ!
「だめだっ!流れがはやくて島に近づけないよっ!」バシャバシャ!
「あーんまた死んじゃうのかよぉ~!ぶくぶく」バシャバシャ!
「う~~い~~っ! ……もうだめかも……」ブクブク!
プカプカ…… プカプカ……
純「──ん? 上流から何か流れてくる……」ブクブクバシャバシャ!
「しめたっ! あれにつかまってビート板にしよっ!」バシャバシャ!
プカプカ…… プカプカ……
純「いっ 今だっ! とおっ!!」
25:UI × 5 JUN × 2:2011/02/25(金) 03:57:12.18:6q6IqZkP0
憂「もぉーっ!純ちゃんは死に過ぎだよっ!」
純「まさか溺れる私がつかんだものが、藁じゃなくてトゲトゲの機雷だったなんて……」
憂「しっかりしてよ…… もし純ちゃんが死んじゃったら、わたしどうしていいか……」
純「はいはい。ゴールするからね。」
ボポン!
テーンテーン テッテーン テ テテテ テーン!
テッ テーレッテーレッテー! テテレレッテーッ!
♪ファンファーレ
ベース:鈴木 純 アコーディオン:平沢 憂
憂&純「ぴーす」テンッ!
憂「ぱ~お~わっ」
26:UI × 5 JUN × 2:2011/02/25(金) 04:01:45.63:6q6IqZkP0
ぼーなすすてーじ!
純「あれ?次に進まないよ?」
憂「真っ暗だね。どうしちゃったのかなあ? ……ん?」
純「うわっ!」憂「きゃっ!」
ステンステーン!
憂「いたた…… ……ここは?」
紬「こんにちわっ!憂ちゃんっ!」
憂「あっ、ムギさん!お久しぶりです。」
紬「それと、えーっと……」
純「鈴木です。」
紬「純ちゃん!」
純「わざとっすか。」
28:UI × 5 JUN × 2:2011/02/25(金) 04:05:36.65:6q6IqZkP0
紬「そうこそ琴吹グループ協賛テーマパーク、ボーナスステージヨースター島支店へ!」
純「なんですかコトブキグループって?お相撲ランド?」
紬「上手くそろえて連続1UPを狙ってね~!」
純「さすが噂に違わぬお嬢、うまくスルーしよる。」
□□□
□□□ キュルキュルキュルキュル
□□□
憂「ビンゴみたいな絵合わせだよ。純ちゃんやりなよ。」
純「えっ、いいの憂?」
憂「うん。そのかわりいっぱい当ててわたしを安心させてね。」
純「ううっ。ありがとう憂。本音がどうあれ譲ってくれる気持ちがうれしいよ。」
紬「美しい友情ね……!」
純「そいじゃ、いきまーす。」
29:UI × 5 JUN × 2:2011/02/25(金) 04:09:26.30:6q6IqZkP0
りざると!
□■□
□□□
□□□
紬「斜めふたつに、縦横ふたつずつのありがちな形で計6列でした~!」パチパチ!
「純ちゃんには賞品として、純ちゃん6人がプレゼントされます!どんとこいです!」パチンッ!
純1「どーもー。」
純2「どーもー。」
純3「どーもー。」
純4「どーもー。」
純5「どーもー。」
純6「どーもー。」
純「……」
憂「……きもちわるいね。」
紬「それではまた、ゴールポイントが100を超えたときお会いしましょ~!ばいばい!」
30:UI × 5 JUN × 8:2011/02/25(金) 04:12:07.29:6q6IqZkP0
いちのしろ!
憂「最初の拠点って感じだね。おねえちゃんの元に近づいてってる気がするよ。」
純「何はともあれ私の人数も増えたし、心に余裕をもった大胆なアクションでぶっつぶそう!」
憂「そんなこと言って、また死んじゃったらどうするの!」
純「大丈夫大丈夫! おっ、金網づたいに進む仕組みかあ。」
憂「気をつけて行こうね純ちゃん。」
純「心配性だなあ憂は。」
憂「スカートの中見えないように。」
純「そっちかよ。」
31:UI × 5 JUN × 8:2011/02/25(金) 04:14:38.66:6q6IqZkP0
純「これでやっと中間かあ。もう手が痛いよ。軍手持ってくればよかった。」
憂「ちょっと待って純ちゃん。スピーカーがある!聞いてみよう。」ポコッ
ヒントブロック『ボスとのバトルは、シーソーの上での手押し相撲です。』チュルルルーン
憂「ルール説明みたい。親切設計だね。」
純「手押し相撲ってwwww 子どもの遊びかよ!楽勝楽勝!」
ヒントブロック『ただしシーソーは火の海、溶岩上に設置されているのでよろしく。』
憂「……」
純「……」
憂「……次、進もっか。」
32:UI × 5 JUN × 8:2011/02/25(金) 04:17:05.03:6q6IqZkP0
純「ずいぶん開けた通路だなあ! よし、一気に駆け抜けよう!」
憂「待って純ちゃん!罠かもしれない!」
純「大丈夫だって!それーっ!」スタタタ
純「あれー、おっかしいなあ、走ってるのに全然前に進んでる感じしないよ?」タタタタ
憂「!!純ちゃん、上!!」
純「へあっ?」
純は天井から落とされた巨大な木槌に潰されて死んだ。
そう、賢明なROMの方々はもうお気づきであろう。
純がいくら走っても前進できなかった理由、それは───
33:UI × 5 JUN × 7:2011/02/25(金) 04:18:27.68:6q6IqZkP0
純「強制スクロールとはしてやられたよ。」
憂「会えたぁ!」
純「あったり前よ。さ、この赤い扉がボスの部屋でしょ。せっかくだから入るよ。」
憂「うん。」
ガーガーガーガーガーガー ←ドアの開閉音
和「きたわね。」
憂「和ちゃ……和さん!」
純「先輩もバイトっすか?」
和「何を言っているの。私がボスよ。かかってきなさい二人とも。」
35:UI × 5 JUN × 7:2011/02/25(金) 04:21:20.41:6q6IqZkP0
憂「……和さん、ということは梓ちゃんの手下になり下がったんですか?」
和「憂、よくきいて。」
「さんざん各所で言われている通り、唯、あの子はあなたがいるとダメになってしまうの。」
「これから先の人生、あの子は自分一人の手でうんぬんかんぬん。」
「そういうわけでここを通すわけにはいかないわね。」
純「あのー…… ひとついいですか?」
「私たち今3年生の大事な時期でしてー……」
「元生徒会長の真鍋先輩に傷害致死とかしちゃったらその……」
和「学校は無関係。勝っても負けても何も言わないわ。」
「……もっとも、負けるのはあなたたちだけど。」
「チェケラッチョイ。」クイッ
純「よしっ!そーいうことだったら私がお相手させていただきますっ!」
憂「純ちゃん!?」
36:UI × 5 JUN × 7:2011/02/25(金) 04:24:38.50:6q6IqZkP0
純「大丈夫!私に任せて!」
憂「……うん。」
純(ふふふ…… マジで大丈夫だよ憂。この勝負、私が勝つ!)
(真鍋先輩はルール説明にあったとおり、手押し相撲でやり合うつもりでいる!)
(ところがどっこい! 私はゴングが鳴る前に先輩にタックル!溶岩に突き落とす!)
(はじめは周りが火の海でビビってたけど、裏を返せば落ちたら命は無い!)
(死人に口無したぁこのことよ!あとはそのままそしらぬフリで次のステージへ進めばいい!)
(負けたら即死の状況を逆手に取ったこの秘策! 勝った!)
純「行きます!」
和「いい?じゃ行くわよ。レディー……」
和が言い切るその刹那、純が低い姿勢で和に突進、諸手で豚型張り手を繰り出した!
純「ちぇすとぉ───────!!」
38:UI × 5 JUN × 6:2011/02/25(金) 04:27:52.86:6q6IqZkP0
憂「───……!!」
和「……次はあなたよ、憂。」
信じられないことが起きた。
全体重を乗せた純の突進を、和はもろに受けたはずであった。
しかし、後ろに吹き飛ばなければおかしい和が、前に、
純の方向へノックバック(”バック”と言うのもおかしいが)してきたのだった……
逆にタックルされる形になった純はバランスを崩し、
その後、和が掌から出した星型の光弾で消し炭にかえられてしまったのである。
憂「……」
和「……どうして って顔してるわね。理由は簡単よ。」
「攻撃を受けた時、シーソーがあなたたちの方に傾いていた。」
「だから私はそっちにふっとんだのよ。」
純「いや、わけわからねえ。」
39:UI × 5 JUN × 6:2011/02/25(金) 04:30:13.09:6q6IqZkP0
和「私は無敵。ルールは守らなきゃだめよ。」
憂「……わかりました。勝負です。」
純「憂!!」
シーソーの支点の上で向かい合うふたり。
和「レディ────」
和「───チェキ!」
ガガシッ!!
純「おおぅ! ふたりの両手が一瞬でぶつかり合った!」
和「ぐぬぬぬぬ……」
憂「むむむむ……」
純「りょ……両者一歩もゆずらない! がんばれ憂ーっ!」
40:UI × 5 JUN × 6:2011/02/25(金) 04:32:32.87:6q6IqZkP0
和「───なかなかやるわね……」
憂「むむむむっ───」
和「……でもこれはどうっ!」ビキビキビキ……
純「真鍋先輩の手が光り出した!さっきの弾を出す気だ!」
「私もあれで真っ黒焦げにされたんだ…… 憂!!」
憂「……ルールは守れって──」
「───言ったじゃないですかあー!!」
和「!!」
純「!? 憂の両手も光ってる! あれは……」
憂「あったかあったか♪」ピャッピャッ!
純「火の玉だ!憂のあったかボールが炸裂だーっ!!」
41:UI × 5 JUN × 6:2011/02/25(金) 04:35:04.99:6q6IqZkP0
憂のあったかボールは和の光弾を貫通し、和の体に直撃した。
ポフポフ!
和「無駄よ。私は無敵。たとえ銃弾を浴びても平気なの。」
「残念だったわね。」
憂「足元を見て下さい、和さん。」
和「あら、」
和「そうなんだ。じゃあ私地獄行くね。」
ドボーン!
純「シーソーが向こう側にかたむいててよかったー。」
42:UI × 5 JUN × 6:2011/02/25(金) 04:39:00.36:6q6IqZkP0
憂「純ちゃーん、そっちにいるとあぶないよーっ!」
純「やれやれ。何も建造物解体しなくたっていいだろうに。」
憂「墓標がわりにするんだよ。」
純「こわいねあんた。」
カチッ
ブブ────ボゴオオン!
ボゴッボゴッボゴッ
さいしょのボスが のどかちゃんでびっくり。
でもおねえちゃんのためなら
わたしは あくにでもなる。
うい
憂「ふう。」ポワっ
43:UI × 5 JUN × 6:2011/02/25(金) 04:45:22.87:6q6IqZkP0
にのいち!
憂「夕方になってきちゃったね純ちゃん。」
純「本当に。空は黄色くなってきたし、トンボは飛んでるし……」
「……ん? 憂、良く見たらあれ、トンボじゃなくてカメだよ!」
「カメが下着で夕空飛んでる!」
憂「純ちゃん見て見てー!」
純「わ! 何それ憂、あのカメのマントじゃん!奪ったの!?」
憂「ううん、踏みつけたら羽根が出てきてね、それを取ったらこうなったの!」
純「こわいねあんた。」
「だけどもしかしたら飛べるんじゃない? 憂やってみてよ!」
憂「うん。でもどうやって飛ぶのかなあ?」
純「お、ブロックだ。こん中に同じものがあったら私が色々試してみるよ。えいっ。」ポコッ
ドゥルルルルル!
45:UI × 5 JUN × 6:2011/02/25(金) 04:47:43.90:6q6IqZkP0
律「りっちゃんでしたっ!」リッチャン!
憂「あ、お久しぶりです。」
純「今朝はどうもありがとうございました。」
律「いいってことよ!」
「それよりそのマントだけど!助走つけてジャンプすれば快適なフライトをお楽しみいただけるぜ!」
純「なるほど。」
憂「じゃ、やってみるね。」スタタタタ……
「ほっ!」ポーン!
律「おおー! うまいうまい! うまいよ憂ちゃーん!」
純「憂が…… 空を飛んでる…… 制服マント姿で……」
ヴイ~ン! ブイ~ン!
律「すっげーなぁ! 初めてじゃああんなに上手くできないんだぞー!」
純「……ん?」
46:UI × 5 JUN × 6:2011/02/25(金) 04:50:10.69:6q6IqZkP0
純「憂……」
憂「わーい!見て―純ちゃーん!」ブイーンブイーン
純「パンツ丸見え……」
憂「えっ!!うそ!? あっ!きゃ───っ!!」
律「あっ、急降下してる!」
純「げっ! 大変じゃないですか!!地面に叩きつけられちゃう!」
律「大丈夫ぅ!心配ごむよう!」
ガタン!
憂の体が地面にぶつかると、ものすごい地響きとともに
周囲の敵が振動で消滅した。
49:UI × 5 JUN × 6:2011/02/25(金) 04:51:52.70:6q6IqZkP0
純「憂!!無事なのっ!?」
憂「うん……」
律「なかなかのマントさばきだったぞー憂ちゃん!」
「最後のヤツはちょーっと女の子におすすめできないワザだけどなー!」
純「……ちょっと待って、カメに触っただけで死ぬのに、あんな高さから落ちても無傷なんて……」
律「ごちゃごちゃうるせーっ!!」
「なんなら鈴本さんもやってみなよぅ!羽根あげるからーっ!」ホイッ!
純「鈴木です。」バワワワワワワ!
純「でもおもしろそーっ!よーしやっちゃうよーっ!」フンス!
憂「純ちゃんファイトっ!」
純「とおーっ!」スタタタタタ
ポーン!
結果から言えば、純は憂のように地面にぶつかっても無傷かを自分の体で実験しようと
急降下したまま穴に落ちて死んだ。
51:UI × 5 JUN × 5:2011/02/25(金) 04:54:32.41:6q6IqZkP0
律「鈴木さんはよく死ぬな―っ!」
憂「本当なんですよ。もっと気をつけてくれないと。」
純「わかったから。そんで適当に飛んでたら見つかったこの鍵はなんなの?」
憂「鍵穴もあるよ。いれてみよう。」
ギューウウウウウウウウウウーン
律「次はお待ちかね!水着回です!」
「ふたりと別れてる間にこのアタシがもってきてあげたよっ!」
純「おなじみメロンスタイル!」
憂「……」
律「おほぉっ! 憂ちゃんは白の上下にさっきのマントで新たな萌え萌えキュンを発掘だー!」
純「だから白はやめろっていったじゃん。白は透けるしね。」
憂「今度買うときは気をつけるよ……」
52:UI × 5 JUN × 5:2011/02/25(金) 04:56:21.49:6q6IqZkP0
ひみつのこーすいち!
純[まさかスキューバとはね。]
憂[シュノーケルやらなにやらまでどうもすみません律さん。]
律[ムギから借りたもんだしいいってことよ!]
純[でもすっごいなー! 海の底ってこうなってるんだー!]
憂[きれいで素敵だね!]
律[あたしも合宿で何度も海には行ったけど、潜水はお初だよ!]
[ちなみにスキューバダイビングは実際言ってみちゃマジで死と隣り合わせだから、]
[こういう風に、初心者同士で夕暮れ時の暗い時間にやったりしちゃダメだぞっ☆]
[りっちゃんとのおやくそくだっ!]
54:UI × 5 JUN × 5:2011/02/25(金) 04:59:03.93:6q6IqZkP0
憂[あっ、あんなところにスイッチがあるよ。]
純[どれどれ、私が取ってくる!]
[よっこいっと。───ん?]
[んんんん!!??]
憂[どうしたの?純ちゃんいきなり変な泳ぎ方だよ?]
純(───これっ! すっ、すごい浮力……!!)
純「うおおおおお─────!!!???」
憂[純ちゃん!?]
純は変な挙動のままその辺を泳いでいる魚にぶつかって死んだ。
律[こういう状況無いと思うけど、潜水病の危険性もあるから注意してくれよなっ!]
[ちなみに会話のカッコが変な形なのは筆談だからだ!すげえ!細かい!]
55:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:01:34.39:6q6IqZkP0
かくれやしき!
憂「すっかり夜になっちゃったね。」
律「そんなことになるだろうと思って、旅館を予約しておきましたー! ここです!」
純「私の死にコメントがつかなくなったのはいいとして、ここお化け屋敷じゃないですか。」
律「問題ナッシングぅ!トイレとお風呂とお布団はとってもきれいだからさーこう見えて!」
「それにこのエンターテイナーりっちゃんが!」
「鈴木さんのためにあーっと驚くサプライズゲストをお呼びしております!」
純「ええっ!?私にですか!?」
憂「誰だろうね。」
律「もう館の奥でまってるはずだからー!ふたりでいってらっしゃい!」
憂「律さんは来ないんですか?」
律「あー私はパス!だってぇ!お化け屋敷ってぇ!怖いんだモン☆」
「……もういねえし。」
57:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:03:46.23:6q6IqZkP0
憂「こわいね純ちゃん。」
純「本心からそう思ってるか?」
憂「不気味だし暗いし。背筋がぞくぞくしちゃう。」
純「とか言っちゃって本当は平気なんでしょ。」
憂「あっ、見て純ちゃん、さっきもあったスイッチだよ。」
純「やっぱり平気じゃんか。」
憂「こっちにはツタがあったよ。登ってみよう。」
純「きいてる?ねえ?」
憂「すごーい、スイッチ押したら扉が出てきたよ。どうなってるんだろうね。」
純「平気…… 兵器は平気です。」
「ププッwwwwwwww」
憂「面白くないと思うよ。」
純「そうきたか。やっぱり。そうだと思ったよ。」
58:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:06:16.16:6q6IqZkP0
純「なにこの寝室!床が枕だらけじゃん!しかも紫!」
憂「あ、純ちゃん見て。あそこにいるのって……」
澪「」ガクガクガクガク
純「澪先輩!」
憂「純ちゃんよかったね!憧れの澪さんにこんな形とはいえ会えるなんて!」
純「先輩!私ですよ!覚えてますか!?」
澪「うぅ……あっ、あなたは……」ガクガクブルブル
純「バっ、バレンタインとかでほら…… えーっと……」
純「……なんでこんなとこにいるんですか……?」
澪「あっ!憂ちゃん!よかったぁ、しッ知ってる人と会えて!」
純「ちょっと」
60:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:08:27.42:6q6IqZkP0
憂「──つまり例によって怖がりを直すためとか律さんに言いくるめられてここにいるんですね。」
澪「ひどいだろ!律のヤツ!そりゃあこういう性格自分でも……」
「……治したいとは思うけど、でもここまですること無いと思わないか!?」
「こんなお化け屋敷の奥に誘うだけ誘って自分だけ帰るなんて……」
憂「あの、よければ今夜一緒にこの部屋で一泊しませんか?」
純「そうですよ!先輩が卒業してからのお話とか、すっごくいろいろ聞きたいです!」
澪「えっ!あっ!あなたはたしか!」
純「はい!」
澪「なんとか木……なんとか木…… 藤木さん!」
純「そうきたか。やっぱり。そうだと思ったよ。」
澪「ありがとお!ひとりきりですっごく、その、不安で心細かったんだ!」
憂「ふふふ。わたしお茶でも入れてきますね。」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 05:09:57.16:h5B4bktJ0
澪「へえ、梓をやっつける旅をしてるのか。」
憂「今度という今度ばかりはおねえちゃんの方にもしっかり言っておかないとって思いまして。」
純「そういえば唯先輩って大学ではどんな感じなんですか?」
澪「結構しっかりしてきたと思ってたけど、」
「憂ちゃんにこんなに心配かけてるようじゃあ変わってないのかな、ふふっ。」
憂「へえー!ふふふ!」
純(大好きな唯先輩がちょっとほめられて、自分もすっごくうれしいんだなぁ、憂)
純「……」ウツラウツラ
憂「純ちゃん眠そうだね。」
純「はっ! そんなことないよ!」
澪「今日大変だったみたいだし、明日に備えてもう寝ようか。」
純「そそそそそんな!まだまだ大丈夫ですよ!」
憂「純ちゃんは今日一日ずっと足手まといだったけどすっごく頑張ってくれたんですよ。」
純「さすが憂。ひとことおおいぜ。」
63:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:13:09.15:6q6IqZkP0
澪「じゃあ電気消すけど、……その……小玉でいい?」
憂「はい。」
澪「それと……あの……出来ればすぐには寝付かないでほしいなー……なーんて……」
憂(やっぱり怖がり治ってないんだなあ……)
純「!!」
そのとき純に天啓がひらめいた。
純は足元の枕を引っつかみ、憂に向かって投げつけた!
ボフッ!!
澪「えっ!?」
律「せんせー藤木さんがやりましたー!」
純「鈴木です!澪先輩!枕投げやりましょう、枕投げ!」
「これで一晩じゅう起きていられる!怖くありません!」
「澪先輩も疲れて眠りやすくなるし!一石二鳥です!」
64:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:14:38.54:6q6IqZkP0
憂「……やったね、純ちゃん…… ふんすっ!!」ヒュオッ!
純「なんの!マトリックスぅ~!」ヒラリッ
澪「ぶッ!!」グバーン!
憂「もういっかい!」ヒュオッ!
純「澪先輩も投げないと!やられちゃいますよっ!とおっ!」ヒュオッ!
その時、驚愕の出来事が起こった。
純の投げた枕は、なんと澪の体をすり抜けて壁に衝突しはじけ飛んだのである。
純「あっ、あれっ?」
憂「澪さん、体が透明になってる!」
澪「えっ!?」
「あっ、本当だ……なんで……い、いやだ……」
純「何言ってるんですか!澪先輩!これで怖いもの無しですよ!」
「無敵じゃないですか!血も出ないしイイことずくめ!」
66:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:17:02.47:6q6IqZkP0
澪「……そうだな、確かに。」
「ははは!ありがとう憂ちゃん!鈴木さん!これでもう私はぶほォッ!!」グバーン!
憂「あれ?今度は当ったよ?」
純「また透明になってきた…… どういうこと?」
澪「うう…… ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ……」
そう、賢明なROMの方々はもうお気づきであろう。
澪は恥ずかしがったり、怯えたりすると体が透過してしまう体質だったのだ。実は。
しかし、そんなことより今、今まさに重要なのは、ひとりの少女が成人を目前に、
自身のトラウマを克服する程の自信を身につけようとしていることである。
憂「いきますよー澪さん!」
澪「よ、よし!来い!憂ちゃん!」
枕投げは深夜まで続き、やがて皆眠りに就いた。
そのときの澪の寝顔は、高い壁を乗り越えたあとのように満足げな表情だったという。
純は枕を拾い過ぎて穴に落下し死んだ。
67:UI × 5 JUN × 3:2011/02/25(金) 05:20:16.21:6q6IqZkP0
つぎのひ!
澪「ふたりとも、ありがとう!何か私、一晩ですっごく強くなれたよ!」
律「ようやく澪も、大人の階段一歩のぼったな!」
澪「ああ! ……でも一応これやっておかないとな。」ゴチン
律「いてー! まったくいっつもあたしばっかりだからなーこういうの!」
澪「よくもあんなところに置き去りにしてくれたな!」
「……まあ、ちょっとは感謝してるけど……」
憂「ふふふ!」
純「あのー、これからどこ行けばいいんですか?」
憂「純ちゃん、いまいいところなんだから黙ってて!」
純「はい!」
68:UI × 5 JUN × 3:2011/02/25(金) 05:23:24.28:6q6IqZkP0
澪「鈴木さんもありがとな!ほんと鈴木さんのおかげだよ!」
純「えっ、あっ、ど、どういたしまして……」
澪「これ、よかったら受け取ってくれないか?使いふるしで悪いけど……」
純「!!これ、澪先輩が高校のとき使ってたカメラじゃないですか!」
「受け取れませんよ、こんなすごいもの!」
澪「いや、いいんだ。」
「今度新しいの買おうと思ってたし、二期になったら私のカメラ好き設定無くなってたし。」
「もう私には必要ないものだよ。受け取ってくれ、鈴木さん。」
純「あっ、あっ、ありがとうございまひゅっ!!」
そうしたやりとりの後ろで、憂と律は例の枕を蹴鞠してあそんでいた。
憂の蹴ったボールはルーズボールとなり、澪の体にあたって澪は消滅した。
69:UI × 5 JUN × 3:2011/02/25(金) 05:25:27.67:6q6IqZkP0
すたーろーど!
紬「ようこそ琴吹グループ協賛テーマパーク スターロードへ~!」
純「なんかよくわかんない☆のオブジェに触った途端ここに飛ばされたんですけど……」
憂「昨日一日でずいぶん無駄な時間を過ごしてしまった……」
「こうしてる間にもおねえちゃんは梓ちゃんにうんたんされてるかもしれない……」
「時間が無いんだよ!純ちゃん!」
紬「ということでワープゾーンなの~!」
「コースに設置されたアトラクションを正しい手順でクリアすれば、一気に梓ちゃんの元へご招待~!」
律「よおームギぃ!澪がよろしくってさ!」
紬「あらりっちゃん!ありがとー!」
純「何からつっこんでいいのか、それが問題だ。」
70:UI × 5 JUN × 3:2011/02/25(金) 05:27:49.74:6q6IqZkP0
ねいてぃぶすたー!
紬「いきなりだけど、ふたりに必殺技を教えちゃうわ~!」
「名付けてスピンジャンプ!どんな敵でも破壊する最強のキックなの~!」
律「そのスピンジャンプで地面のとうもろこしを掘り進んでいくんだ!」
紬「鍵を発掘出来たら合格よ!それではコース1をおたのしみくださ~い!」
純「さっそくだけど問題発生です先輩。」ゴロゴロ
憂「うまくできないなあ…… スピンジャンプって難しいね。全然とうもろこしが壊れないよ。」クルクル
律「ふたりともパワーが足りない!このキノコを食べてみな!」
デュルデュルデュル!
憂「おお~っ!できるできる!純ちゃーん!見てー!」キュルルルキュルルル!
純「すげー憂! よーし私も!」
「と言いたいとこなんですけど律先輩、」
律「んー?」
71:UI × 5 JUN × 3:2011/02/25(金) 05:29:44.79:6q6IqZkP0
純「実は……私キノコってちょっと苦手で……」
「よくあるじゃないですか、鍋のシイタケとかまんまで入ってるやつ。」
「あれだけでもダメで…… そんな丸ごと一本しかも生ってのはホントもう……」
律「好き嫌いはよくないぞぉ!」
純「すいません。憂が掘ってったあとにおとなしく続いていきます。」
律「まった!キノコじゃなくてもパワーアップはできる!」
「ほらほら、これだよこれ!」
純「これって、昨日のマントになれる羽根?」
律「今日のりっちゃんは特別サービスだ!正直者の鈴木さんにプレゼント!」
純「あっ、ありがとうございますっ!」バワワワワワ!
「よーし、待ってろ憂!今すぐ追撃してやるぞー!」キュルルルッ!
もちろん純はとうもろこしにはさまって死んだ。
72:UI × 5 JUN × 2:2011/02/25(金) 05:33:56.80:6q6IqZkP0
ねいてぃぶすたー!!
紬「幻想的な水のアトラクション!ネイティブスター コース2をおたのしみくださ~い!」
憂[あれ?律さんは?]
純[あ、しまった。さっきのとうもろこしの上に置きっぱなしだ!]
りつ「よおー!やっとるかねー!」
純[って言ってるそばからいたし!]
憂[でも律さん、身長縮んでませんか? 服もイメージカラーのオレンジじゃなくてブルーだし……]
りつ「おなかすいたなー!」
憂(もしかしてよく似た別人なのかな?それはともかくお腹減らしてるみたいだし……)
憂[おねえちゃんがだっこしてあげるから、そのへんのピラニアでも食べよう!]
りつ「おかしーし!くうけど!」
73:UI × 5 JUN × 2:2011/02/25(金) 05:35:49.17:6q6IqZkP0
グビン!
グビン!
グビン!
憂(いっぱい食べるんだなあ。)
りつ「もっとちょーだい!」
グビン!
りつ「もっともっと!」
憂[食べ過ぎはよくないよ。次で最後ね。]
純「おーい!憂ーっ!見て見てー私の体ー!」キラキラキラ
憂[えっ!?純ちゃん!?なんで光ってるの!?]
純「さっきそこで星みつけてさー!それ触ったらもうすんごいの!このとーり!」キラキラキラ
「水ん中でもしゃべれるしさー!おまけに見てよ!行くよ!?ふんす!」ポコッ!
純が近くを泳いでいた魚を叩いただけで、魚は消滅してしまった。
74:UI × 5 JUN × 2:2011/02/25(金) 05:38:04.39:6q6IqZkP0
純「この輝きで、私は時期レギュラーになってやる!はははははーい!」
純「このへんの敵みーんなやっつけてあげるから!見てて―!」
ポコッ! ポコッ! ポココココッ!
憂[純ちゃん!調子に乗ってるとまた死んじゃうよ!]
律「あたしもキラキラしたい!!」
憂[!!律さん!急に大きくなってますよ!?]
律「いっえーい!成長したりっちゃん、いや!伝説のスーパーりっちゃんです!」
憂[伝説のスーパー律さんも水の中でしゃべれるんですね。]
律「それだけじゃないぞー!なんたって今のあたしは特別仕様!」
「なにがすごいかはぁ!もうちょっと先で見してあげるからかくごしとけぇっ!」
憂[楽しみだなあ。]
純は星(スター)の無敵が切れたとき既に魚にコの字型で囲まれていた。
もちろん死んだ。
75:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:40:08.50:6q6IqZkP0
純「おかしいなあ。」
憂「何が?」
純「いやさっき死んだんだけどね、逆に増えてるんだよ。私が。しかも2人も。」
紬「わあっ!! びっくりしました!?」
「純ちゃんが光ってたくさん魚をやっつけたから、ボーナスで3人プレゼントされていたの~!」
憂「よかったね!純ちゃん!」
純「3引く1で、プラス2ってことですか。納得しました。哲学的ですね。」
律「鈴木さんは死に過ぎ!次は憂ちゃんじゃなくて鈴木さんがあたしに乗りな!」
「このイケメンナイトりっちゃんが、一発だけでもあなたを死からかばってあげるんだからぁ!」
純「いや、お気持ちは嬉しいんですけど、」
「私は自分の足で歩きたいんです。私は私の道を行きます!」
紬「かっこいいわぁ~純ちゃん!」
律「てやんでぇ!そこまで言われちゃもー何にも言えねえぜ!」
憂「意地っ張りだね。梓ちゃんの歌だし。」
77:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:42:37.82:6q6IqZkP0
ねいてぃぶすたー!!!
紬「つぎのコース3は、ここスターロードどころか、全ステージ中で最も小さいマップなの~!」
「ちょっとした休憩ポイントで~す!星空を眺めてりらっくすりらっくすぅ!!」
純「───って聞いてたのになんだよこの剣山を有する甲殻類の群れはよォォォォーッ!!」
憂「どんどん上から降ってくるよ!純ちゃん気をつけて!」
律「スピンジャンプだ!最強のスピンジャンプなら乗っかっても平気!」
純「何がリラックスだよ話が違えじゃねえかよォォォォーッ!!」キュルルルキショッキショッキショッ!
憂「すごい!律さんはスピンしないでトゲを踏んで大丈夫なんですね!」
律「まーこれが高校生と大学生の違いってやつだなー!」キショッキショッキショッ!
「ついでにもうひとつインテリゲンチャの威厳を見せちゃろう!憂ちゃん!あたしの肩をたたいてみー!」
憂「こうですかっ?」ポンッ
なんと、律はそばに群がる生物一匹を、一瞬でほおばり食べてしまった。
78:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:45:11.45:6q6IqZkP0
律「もぐもぐ…… これ、ザリガニだ!」
純「!!見て!憂!律先輩!こいつらあの雲から降ってきてますよ!」
憂「誰か乗ってる…… あれって……」
和「ごきげんよう。」ポイッ ポイッ
純「」
律「よおー!和ーっ!久しぶりー!卒業以来だなーっ!」
和「そうね。律も元気そうで良かったわ。」ポイッ ポイッ
憂「和さん、死んだはずじゃ……」
和「言ったはずよ。私は無敵。 ……まぁ、今はそうでもないけどね。」ポイッ ポイッ
「安心して、憂。もう私はあなたの邪魔をするつもりはないから。」ポイッ ポイッ
純「これが言行不一致かあ。勉強になるなあ。」
79:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:51:02.92:6q6IqZkP0
和「そこにある灰色のスイッチを踏んでみて。」
律「これか?よーし……」
憂「待って律さん!罠かも知れない!」
純「えっ、踏んじゃった!」ジジジッ!
「どうしよどうしよ…… なんかタイマー音がするよ……」オロオロ
律「おおっ!? ザリガニがみーんな灰色のコインになった!」
和「それをたくさん回収すれば大きなボーナスになるわ。私からの選別よ。」ポイッ ポイッ
純「……よし、今度こそ警戒しよう!明らかにあやしいもんっ!」
律「すっげーっ!! コイン拾うほど点数あがってくーっ!」
和「憂も取っておきなさい。このザリガニたちの先祖は昔、唯がうちのバスタブ満杯に釣ったものよ。」
「それを趣味で品種改良し続けてたらこんなに大きくて固くなったの。触ると死ぬわ。」
「でもこういう形だったらあなたの助けになるでしょう。持って行って。」
憂「…………わかったよ。そういうことなら。」
81:UI × 11 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:54:06.18:6q6IqZkP0
律「すげーなー!1UP2UP!3UPなんて初めて見た!」
憂「和ちゃん、ありがとう。わたし、がんばる!」
和「もう何も言わないわ。頑張ってね、憂。」
紬「見てる?斎藤、美しい光景ね……」
斎藤「お嬢様、良いご友人をもたれましたな……」
気付けば地面に枕が落ちていた。
憂はそれを蹴った。
枕は楕円形の”翼くんボール”形状で凶器となり、和の体を貫いて撃墜した。
奪った雲で上昇。
鍵を手に入れてクリアである。
純は灰色のコインが安全と判断し、拾おうとした瞬間にスイッチのタイマー切れ。
コインから戻ったザリガニに思いっきり触って死んだ。
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 05:58:25.20:e5DCx82d0
ねいてぃぶ!!!!
紬「さ~て!スターロードアトラクションもいよいよ大詰めです!」
「ここコース4は高山アスレチック!落ちないように気をつけてご利用くださ~い!」
律「いよいよきたなーっ!いまこそこのスーパーりっちゃんの力を見せてやるぅ!」
憂「前から言ってたパワーですね。なんだろうなあ。産卵?」
純「あのー……気持ちは嬉しいんですけど正直ここで出産見せられてもこまるんですけど……」
律「ばっきゃろーっ!タマゴ生むよりもっとすごいんだぞーっ!」
「ちょうどいい感じにあそこに飛んでるカメがいる!どっちでもいいからあいつをくわせろーっ!」
純「はあ…… んじゃたまには私が。」
リッチャン!
憂「純ちゃん…… あんなに律さんには乗らないって言ってたのに……」
85:UI × 11 JUN × 3:2011/02/25(金) 06:04:52.08:6q6IqZkP0
憂(死に過ぎて疲れちゃったんだね……)
純「えーと、肩でしたっけ。とおっ。」ポコッ
ヒョイパクッ!
ホヨヨヨヨヨヨヨヨン! ホヨヨヨヨヨヨン!
純「えっ!?何これ!? 律先輩……? 律先輩が……」
憂「飛んでる!飛んでるよ!すごいすごーい!」
律「ひゅふぁふぁ!ひひゃひゃ!(見たか!)」
「へんへふぉおひゅーはーひっひゃぁはry(伝説のスーパーりっちゃんはマント無しでも飛べるのだ!)」
憂「ふふふ。あ、わたしも追いかけなきゃ。」
純「……」
カメの甲羅をほおばり羽ばたく律の背に乗り、純は風を感じていた。
マントで自ら飛ぶのとは違う、力を一切いれずに宙を舞う感覚が
死にまくりで疲れた純の体に心地よく響く。
86:UI × 11 JUN × 3:2011/02/25(金) 06:08:57.88:6q6IqZkP0
(…………)
純「律先輩。あの、……」
「いや、今だから言います。私、いま軽音部にちょこちょこ顔だしてるんです。」
「こんなときにナンですけど……ひとつお願いが。」
律「んー!?もごもご」ホヨヨヨン ホヨヨヨン
純「……時々でいいんです。遊びに来てくれませんか?」
「やっぱりドラムがないと、その、音が淋しくて……」
律「……」ホヨヨヨン ホヨヨヨン
[わかった!]
純「本当ですか!?」
律[聡を鍛えておくりこんでやる!]
純「うーん……」
88:UI × 11 JUN × 3:2011/02/25(金) 06:10:56.36:6q6IqZkP0
律[鈴木さん!鈴木さん!]
純「……」ボ~~~……
律「ひゅじゅきゅい~~~!!」
純「はっ! はいっ!なんでしょうっ!?」
律[あそこに見えるのがゴールの鍵だよ!ブロックの中に入ってる!]
[このまま取りに行こうぜ―!]
純「うう…… いっつも憂にいいとこ取られっぱなしだったけど……」
「ついに私が単独フィニッシュを飾るときがきたんですね……」ウルウル
律[感慨深いものがあるね!]
純「行きましょう!律先輩!私ここにきて生きる意味がようやく見出せそうです!」
律「おっひゃーっ!!」
────────────グビン!
89:UI × 11 JUN × 3:2011/02/25(金) 06:14:21.69:6q6IqZkP0
律「あ。」
純「え?」
律「飲んじゃった☆」
純「やー、わかってましたけどね、こーなるって。ハハ……激しくでじゃぶ。」
律「あきらめちゃだめだ!忘れたのか!?」
「今こそこのあたしを踏み台にして行けーっ!!」
純「……」
「出来ません!」
律「なんだってーっ!!」
純「私もう何回も死んでるんです!今さらひとりくらいどうってことないですよ!」
「先輩を犠牲に助かるくらいなら、一回ぐらい死んでやるー!」
90:UI × 11 JUN × 3:2011/02/25(金) 06:16:46.25:6q6IqZkP0
律「ばっきゃろー!勘違いしてんじゃねー!」
「いいか!あたしは何度落ちてもまた戻る!でもなー、そっちは何回か死んだらおしまいなんだぞ!」
「命の重さは平等じゃねーんだ!」
純「でも!」
律「ごちゃごちゃうるせ―!!」
律は純の足をつかみ、空にむけて放り投げた!
律「頑張れよー!憂ちゃんに負けるなーっ!」
「純ちゃああああぁぁぁぁぁん!」
純「律先輩っ……」ウルウル
「……絶対届いてみせるっ!」
「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーっ!!」
91:UI × 11 JUN × 2:2011/02/25(金) 06:20:30.37:6q6IqZkP0
ポコッ! ドュルルルルル!
純「…………」
憂「それでね、途中で羽根を見つけたからマントで低空飛行してたら、」
「偶然鍵と鍵穴セットで置いてある島に着地できたんだよ!」
純「よかったね。」
憂「……純ちゃん、大丈夫? なんかいつもに増してどっと疲れてるみたい……」
純「もうラスト近いしさ。ステージもしんどかったしね。」
92:UI × 11 JUN × 2:2011/02/25(金) 06:23:49.05:6q6IqZkP0
紬「え~このたびは当テーマパーク・スターロードをご利用いただき誠にありがとうございました~!」
「コース4のカギゴールを達成した憂ちゃんと純ちゃんのために、」
「スターロード5番ゲートを開通しま~す!ラストダンジョンに直通なの~!」
「あともうちょっとだからねっ!ふたりともファイトっ!」
純「うぃーす。」
憂「ムギさん、ありがとうございました。また来ますねっ。」
純「そんとき誘わなくていいから、憂。」
?「ちょっとちょっとちょっとおー!!」
さわ子「あんたたちい!まだコース5があるじゃないのー!」
憂「さわこ先生!」
93:UI × 11 JUN × 2:2011/02/25(金) 06:27:39.06:6q6IqZkP0
さわ子「こんなとこで止めないで、コース5もちゃんとクリアしなさい!」
「じゃないと私が監修したスペシャルコース『デス・デビル八鬼道』が無駄になっちゃうじゃない!」
純「もっと良いサブタイトルは無かったものなのか。」
憂「すみません先生、先を急いでいるので……」
さわ子「じゃあせめて約束してっ!」
「あんたたちの用事が終わったら絶対遊びに戻ってくるって!」
純「そこまでやらせたいんですかあ!?」
憂「わかりました。後で梓ちゃんに紹介しておきます。」
さわ子「待った!!言いたいことはそれだけじゃないのよ!」
純「えー。」
さわ子「あなたたち、そんな恰好でよくここまでやってこれたわねぇ。」
憂「?制服のことですか?」
純「水着もありますけど。」
94:UI × 11 JUN × 2:2011/02/25(金) 06:29:44.24:6q6IqZkP0
さわ子「ダメよ!そんなんじゃ!」
「ここから先は、これを着て行くこと。いいわね!?」
憂「これは、長袖のポロシャツ、ハンチング帽……」
純「とオーバーオールじゃないですか。」
「これだったら制服かジャージの方がいいですよ。トイレ難しいし。」
さわ子「よく見なさい。ポケットがついているでしょう。」
「そこに余ったアイテムを保存しておけるのよ。」
「しかも緊急時、自動で射出してくれるすぐれものなんだから。」
憂「へえ!便利だよ、純ちゃん!」
さわ子「私のスペシャルコースを断ったからには、こっちは着てもらうからね!」
純「まさかこれが噂に聞く先生のハンドメイド衣装……」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 07:37:05.46:LoeedNWP0
まおう あずさのしろ!
憂「ついに来たね。」
純「帰りたい。」
憂「もー!純ちゃんたら!最終回なんだからしっかりしなきゃだめだよっ!めっ!」
純「私はこの旅で、正直に生きることの大切さを学んだ気がする。」
憂「ところで純ちゃん。いくら梓ちゃんがちんちくりんのかどわかしノータリン少女とはいえ、」
「自分の本丸くらいは難易度ハードハードのハードロックにしてると思うんだよ。」
純「急に話変えるね、あんた。」
憂「これは梓ちゃんを持ち上げる意図は全くないんだけど、純ちゃん残り2人じゃ絶対足りないよ。」
純「ということは、ズバリ憂の残り人数を分けてくれるってことでよろし?」
憂「うん。」
純「えっ、マジ!?マジ!?やったあ! 何人?何人くれるの?」
104:UI × 1 JUN × 12:2011/02/25(金) 18:27:45.20:ozUuFWXA0
純「なんだろう、うれしいはずなのに怒りも湧いてくるこのきもち。」
憂「見て見て純ちゃん、さわ子先生のオーバーオール、」
「アイテムがストックされてたよ。サービスだね。」
純「本当だ。羽根が入ってた。」
憂「わたしは花だよ。どうする?今使っちゃおうか。」
純「いや、憂、私の羽根もまとめてそっちのポケットにとっておいてよ。」
「一個ずつしかないしさ。梓の部屋の前で使った方が無駄が無くていいでしょ。」
憂「自分の死亡前提なんて、きれてるね、純ちゃん。」
純「死亡前提じゃない。死亡上等と呼びな!行くよ!」
憂「GO!GO!」
純「LET'S GO!GO!」
105:UI × 1 JUN × 12:2011/02/25(金) 18:44:39.23:ozUuFWXA0
憂「お部屋が4つに分かれてる。」
純「これはどれかひとつが正解で、後は罠ってパターンじゃない?」
憂「純ちゃん、ここはAZUSAちゃんのお城だよ?」
「AZU・ユー・ライクに決まってる。」
純「どういう意味?」
憂「お好きなお部屋をお選びくださいってことだよ。」
純「英語わかんない。」
「どうする?どこに入るか、誰かに聞いてもらおうか?」
憂「ここまで来て、他人まかせなんてダメだよ純ちゃん!」
「『どれにしようかな』で決めよう。」
純「神さまにはまかせるのね。」
107:UI × 1 JUN × 12:2011/02/25(金) 18:54:48.74:ozUuFWXA0
□□
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□
純「ずいぶん開けた通路だなあ! よし、一気に駆け抜けよう!」
憂「待って純ちゃん!罠かもしれない!」
純「大丈夫だって!それーっ!」スタタタ
純「あれー、おっかしいなあ、走ってるのに全然前に進んでる感じしないよ?」タタタタ
憂「!!純ちゃん、上!!」
純「へあっ?」
純は天井から落とされた巨大な木槌に潰されて死んだ。
そう、賢明なROMの方々はもうお気づきであろう。
純がいくら走っても前進できなかった理由、それは───
108:UI × 1 JUN × 11:2011/02/25(金) 18:56:59.93:ozUuFWXA0
純「ってもうええっちゅうねん!」
憂「純ちゃん、ここ無理だよ。足場が少な過ぎる。」
「違う部屋から行こう?」
純「さすが最終面。殺しに来てるって感じ。」
憂「死ぬ気でがんばらないとやられちゃうね。」
純「それって死ぬつもりで死なないように努力するってこと?」
「意味わかんない。矛盾してるよ。」
憂「純ちゃんが言うと、言葉に重みが出るね。」
109:UI × 1 JUN × 9:2011/02/25(金) 19:01:56.05:ozUuFWXA0
□
□ □
□ □
□ □
□□□
□
1・純、天井に乗っかっていた珍しい色の
キノコを取ろうとして転落死
2・純、床にへばりついた光の弾を
興味本位でつついて焼死
純「以上、報告を終わります。」
憂「まじめにやってよね、純ちゃん。」
110:UI × 1 JUN × 9:2011/02/25(金) 19:07:41.27:ozUuFWXA0
□□□
□
□□
□
□
□□□
憂「純ちゃん大変!ふおっ!ほっ!」ドギャン!ズギャン!
「この梓ちゃん、はあっ!せいあっ!」ゴギャン!バギャン!
「何回蹴っても壊れないよっ!」ギギャン!ガギャン!
純「まさか梓の姿をしたロボットがいるなんてね。」
「この部屋は梓ロボットの製造ラインなのかなあ。」
メカあずにゃん「(ドガッ!)ニャッ…… (バキッ!)ニャッ……」
憂「ハアハア……」
純「……」
111:UI × 1 JUN × 8:2011/02/25(金) 19:09:46.10:ozUuFWXA0
純(あの憂が息を切らすほど蹴られても平気なんて……)
(このロボット、ただものじゃないっ!)
純「憂、やばいよこの部屋。」
「悪いことは言わない。違うルートを探そう。」
「ほら見て、私なんて今息を吸うように殺された。」
憂「ハアハア……」
「……ちくしょう!」ドギャン!
メカあずにゃん「ニャッ!」
113:UI × 1 JUN × 8:2011/02/25(金) 19:28:16.17:ozUuFWXA0
□□□
□
□□
□
□
□□□
純「……」
憂「……」
純「……信じらんない。」
「なんで急にラクチンなの!?金網伝って行くだけじゃん!」
憂「キッズルームなんじゃないかなあ。ほら、カメの子供が遊んでる。」
「託児所だよ。女の人にやさしい職場だね。」
純「憂はそう言えば進路もう決めた?やっぱりおねえちゃんと一緒のとこ?」
憂「どうしようかな。まだはっきりは決めてないよ。」
純「ふーん。」
114:UI × 1 JUN × 8:2011/02/25(金) 19:34:24.80:ozUuFWXA0
純「憂、原付でも免許取ればいいじゃん?」
「ちょっと離れててもお姉ちゃんに会いに行けるよ。」
憂「スクーターかあ。学校に許可とかいるのかな?」
純「今度山中先生に聞いてみなよ。」
憂「うん。」
純「着いた。」
憂「簡単だったね。」
純「進路の話は雰囲気が暗くなってヤだよ。」
憂「気を取り直して進もう。」
純「よし。」
115:UI × 1 JUN × 8:2011/02/25(金) 19:42:55.11:ozUuFWXA0
憂「あらためて見ると純ちゃん、」
「……減ったね。」
純「死体の数ならブラバンにも負けないもんねー!」
憂「またお部屋が分かれてる。」
「今度は5番から8番だって。」
純「もう面倒くさいし、片っぱしから見てこーよ。」
「どの部屋行ったって、たぶん私死ぬだろうし。」
憂「達観してる純ちゃんかっこいい!」
純「よしてよ、へへ。」
憂「ほめてないよ。」
純「まじかよ。」
118:UI × 1 JUN × 8:2011/02/25(金) 19:56:05.52:ozUuFWXA0
□□□
□
□□□
□
□
□□□
純「来ましたよ、こーゆうタイプのつくり。」
憂「体育の50メートル走くらいかなあ、向こうまで。」
純「だいたい5秒以内にゴールしないと、天井の金棒にすりつぶされちゃうよ。」
憂「ねえ純ちゃん、忘れがちだけど、」
「わたしたちは一介の文化部女子なんだよ。」
純「だからムリって言いたいの!?憂のばかっ!」
「やる前からあきらめてどうすんの!」
憂「純ちゃんはマラソンも苦手だったじゃない。」
純「だったらわたしは白身魚じゃなくて赤身魚だってことよ!」
「憂はそこで見てな!やってやるう!」
119:UI × 1 JUN × 5:2011/02/25(金) 20:00:01.07:ozUuFWXA0
憂「……まだやる、純ちゃん……?」
純「ゼェゼェ……」
純は黙って首を横に振った。
※冷静に考えたら白身魚と赤身魚は逆でした。
この場を借りてお詫び申し上げます。
純「なーんてね!わざとだよ、わざと!」
憂「ふざけないで純ちゃん!」
120:UI × 1 JUN × 5:2011/02/25(金) 20:03:15.81:ozUuFWXA0
□□
□
□□□
□ □
□ □
□□□
憂「どうだった?」
純「ぷはっ!無理!不可能!」
「水!水入ってますこの中!」
憂「律さんもムギさんもいないから、潜水の道具も無いしね。」
純「ここやめ!パス!パス!」
「私が死ぬのが目に見えてる!」
憂「やめとこうか。」
121:UI × 1 JUN × 5:2011/02/25(金) 20:09:50.14:ozUuFWXA0
□□□
□
□
□
□
□
純「すごい……梓のマネキンだらけだ……」
憂「にくたらしいね。」
純「私は不気味だよ……」
「でもよくできてるなあコレ、スカートめくってみようか?」
憂「よしなよ純ちゃん。」
純が梓マネキンのスカートに手を触れた瞬間、
梓マネキンが跳びひざ蹴りを繰り出し、純は打撲死した。
純「うぐぐ……油断した……」
「でも離れてれば怖くないよねきっと。」
122:UI × 1 JUN × 5:2011/02/25(金) 20:15:45.02:ozUuFWXA0
遠方の梓マネキンが、今度は口から怪光線を照射。
純は一瞬で体が蒸発して死んだ。
純「完全に私をマークしている……!」
憂「きっとスカートめくりがターゲッティングのスイッチだったんだね。」
「えっちなことはしちゃいけないって教訓だよ。」
純「こんな情けない死に方ははじめてだ……ぐふっ!」
別のマネキンが、ビームでまた純を焼き尽くした。
純「もうヤダ……。」
憂「別の部屋から行こうね。」
純「それでも私はやってない……」
憂「やったよ。」
124:UI × 1 JUN × 3:2011/02/25(金) 20:23:24.73:ozUuFWXA0
□□□
□ □
□□□
□ □
□ □
□□□
純「なんでアメフト選手がこんなにいるのっ!」
憂「スポーツジムくらいあったっていいじゃない。」
「純ちゃんも何かやってけば?」
バイ~ン! バイ~ン!
純「タックルの練習をしてる……」
憂「試合が近いんだよ、きっと。」
「お邪魔にならないように気をつけて行こうね。」
純「あ、ちょっと待って憂。」
憂「?」
125:UI × 1 JUN × 3:2011/02/25(金) 20:25:36.40:ozUuFWXA0
純「じゃ~ん!澪先輩からもらったカメラ!」
憂「ええ~っ!何に使うの!?」
純「もちろん、」
「撮る。」パシャ!
憂「それで?」
純「終わり。」
憂「……」
純「だって一枚も撮って無かったんだよ!勿体ないじゃん!」
憂「死と隣り合わせの状況でも楽しむユーモアは素敵だね。」
純「ちょっとシャッターお願いしに行こうか?なんか会話が通じそうな見かけだし!」
憂「そうだね。撮ってもらおう!」
もちろん純はラガーマンにタックルされて死んだ。
でも次の部屋には進むことができてよかったー。
127:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 20:41:43.15:ozUuFWXA0
まっくら!
憂「純ちゃん、付いてきてる?」
純「まったく、電気ぐらいちゃんとつけといてほしいよ。」
憂「でもスーパーのおばさんが言ってたけど、照明代ってばかにならないらしいよ。」
「時代はエコだし、しょうがないね。」
純「あっ!いいこと思いついた!」
「カメラのフラッシュがあるじゃん!これでちょっとずつ確認して進もう!」
「……と思ったらバッテリー切れだよ。」
憂「余計な写真撮ってる場合じゃなかったね。」
純「しゃあない。目も慣れてきたしこのまま行こうか。」
「憂、へんなとこ触んないでよ?」
「……あれ、憂?」
128:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 20:44:56.69:ozUuFWXA0
憂「純ちゃん大変!ふおっ!ほっ!」ドギャン!ズギャン!
「この梓ちゃん、はあっ!せいあっ!」ゴギャン!バギャン!
「やっぱり壊れないよっ!」ギギャン!ガギャン!
純「暗くてよく見えないけどホント梓そっくりだね、これ。」
「ロボットとは思えないくらい似てる。」
「おかげで憂が梓にヤクザキックのすごいリアルな光景が見える。」
メカあずにゃん「(ドガッ!)ニャッ…… (バキッ!)ニャッ……」
純「もうやめなよ。踏んでも大丈夫にできてんだよきっと。」
憂「はあはあ…… こうなったら……」
キュルルル!
憂は空高くジャンプ!回転しつつ、体当たりした!
要するにスピンジャンプ。
129:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 20:48:35.12:ozUuFWXA0
☆、 ぶっころ! ,☆
純「……この音のことだったのか……」
憂「さすが最強のスピンジャンプだね!一瞬で消し飛んだよ!」
純「それにしても梓の目的はなんなんだろ?」
「自分そっくりのロボットなんかつくったりして……」
憂「ナルシストだね。」
純「それに梓ひとりでこんなすごいロボット作れるはずがないよ!」
「共犯者の影が見え隠れしてきた。一体誰が……」
憂「きっとムギさんだよ。」
純「大事なところでてのひら返すらしいからね、琴吹先輩って。」
「それにしても”きっとムギさん”って便利なことばだなぁ。これひとつでなんでも解決する。」
131:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 20:53:30.62:ozUuFWXA0
純「そしてついに来たよ。この先に梓がいるはず!」
憂「羽根と花、純ちゃんどっちがいい?」
純「あ、そっか。じゃマントで。ファイア使ったこと無いし。」バワワワワワ!
憂「これしかないから大事にしてね。」デュルデュルデュル!
純「マントジュン!」バーン!
憂「ファイヤーウイ!」ババーン!
純「キまったところでGO!GO!マニアック!」
憂「おねえちゃん、今、会いに行きます!」
ガー ガー ガー ガー (←ドアの開閉音)
133:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 21:03:18.42:ozUuFWXA0
スターウォーズEPⅢのグリーヴァス将軍をご存じだろうか。
ふたりの頭上から降下してきたものは、彼のライトセーバーさばきよろしく
左右のツインテールをプロペラのように回転させながら浮遊する、
中野梓の顔の形をした、巨大なおわん形UFOであった。
純「あっ、梓の生首!でかっ!」
憂「梓ちゃーん!出てきなさーい!乗ってるんでしょーっ!」
「おねえちゃんを返して―っ!!」
その呼びかけに応えて出てきた人物、それは────────
唯「やっほーっ☆」
憂&純「」
134:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 21:05:52.91:ozUuFWXA0
憂「おっ、おねえちゃん!?なんで!?」
純「よかったね…… 憂…… お姉ちゃん元気そうじゃん……」
憂「おねえちゃーん!梓ちゃんに変なことされなかったーっ!?」
唯「あずにゃんならここにいるよー!」
梓は体をロープでぐるぐる巻きに、口には猿ぐつわをかまされていた。
梓「んーっ!んーっ!」モガモガ
純「梓!」
憂「どういうことなの……」
唯「ふっふっふ。だまされたね、憂!」
「あずにゃんにわたしがさらわれたんじゃなくて、」
「わたしがあずにゃんをさらっちゃってたのです!まいったか!」
137:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 21:11:10.02:ozUuFWXA0
純「うれしくないどんでん返しだなあ……」
憂「ど……どうして……」
唯「そして寿グループのバックアップのもと、こんな素敵なものを開発していたのですっ!」
「いでよ!ファイナルメカあずにゃんシリーズ!」フンス!
唯が呼びかけると、もがく梓の後ろから、先ほど憂が破壊したメカあずにゃんよりも
もっと本物に似ている梓のロボットが6体、一列横隊でせり上がってきた。
Fメカあずにゃん初号機「ヤッテヤルデス!」
Fメカあずにゃん弐号機「ヤッテヤルデス!」
Fメカあずにゃん参号機「ヤッテヤルデス!」
Fメカあずにゃん四号機「ヤッテヤルデス!」
Fメカあずにゃん伍号機「ヤッテヤルデス!」
Fメカあずにゃん六号機「ヤッテヤルデス!」
憂「……」
純「……」
唯「ただのロボットじゃないんだよ~!見ててね~!」
138:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 21:14:54.08:ozUuFWXA0
そう言うと唯は、ギター用シールドケーブルの束を取り出し……
なんと隣り合うFメカあずにゃんズの、耳から耳へと接続したのである。
唯「一番左のメカあずにゃんの左耳から伸びたシールド、」
「これをわたしの愛器・ギー太にプラグイン!」スポッ
「そして反対側から伸びたコードはー、」
「……ふふふ、この中野クラウン号はただの飛行船じゃないんだよ!」
「なななななんと!これでひとつの巨大なアンプなのです!えいっ!」スポッ
『中野クラウン号』という名前のつけられたUFO。
そのコクピットにあるインプットジャックに、
一番右側のFメカあずにゃん右耳から伸びたケーブルを接続する唯。
純「ああ……なるほど…… あの梓ロボットはエフェクターだったのか……」
139:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 21:21:38.73:ozUuFWXA0
唯「2年生のときみんなで行ったライブハウス、そこで見た熟練バンドさん自前のエフェクターボード、」
「実はわたし、あれがすっごくうらやましかったんだよっ!!」
純「ええーっ、梓たちライブハウスにも通ってたのお!?やっぱり軽音部ずるい!!」
憂「純ちゃん しっ!」
唯「いまこそ夢が叶う!憂!手向けのレクイエムを聴けーっ!!」
中野クラウン号の口から大音量で流れる唯のギターリフ
それはマリオカート(SFC)クッパ城コースBGMであった……
同時に、雷鳴轟く背景の向こうに、なぜか居た
元祖HTTメンバーとさわ子のセッションが一瞬目に映った。
純は見なかったことにした。
純(大学生は暇って言うけど、本当なんだなあ……)
(…………ん?)
141:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 21:27:19.85:ozUuFWXA0
純「……ちょっと憂、」
「私、この旅が進むにうちにさあ、」
「うすうす不思議に思ってたんだけど、」
「>>5の『おねえちゃんがいなくなった』ってもしかして……」
純「……大学進学でひとり暮らしをはじめたからなんじゃ……」
憂「…………」
143:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 21:29:10.75:ozUuFWXA0
純「……」
唯「憂、憂のごはんはとってもおいしいけど、」
「出されるエサをついばむだけじゃあロックはできないんだよっ!」
「わたしは自由がほしいのですっ!」
「ということでファイナルあずにゃん壱号弐号!はっしん!」
ガシーン! ガシーン!
中野クラウン号からFメカあずにゃんが2体飛び降り、『シュワちゃん走り』で憂と純に向かって来た!
唯「ふたりを地獄のハイウェイにつれてっちゃえ♪」
純「いきなりはじまるのね。」
憂「おねえちゃん……」
144:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 21:34:01.47:ozUuFWXA0
ドゴーン!
唯「やったあファイナルあずにゃんツインキックが決まったよ!!」
梓「!! んーっ! んーっ!」モガモガ
唯「これでわたしの邪魔をするものはもういない!」
「本物のあずにゃ~ん!こっちおいでぇ~うふふ♪」
純「そうはいきませんよ唯先輩!」ブイーン ブイーン
唯「!! 純ちゃん!」
「飛べたの!?」
憂「……どうやらおしおきが必要みたいだね、おねえちゃん……」
唯「憂を背中に乗せて…… あんぱんまんみたい!」
熾烈な空中戦の火ぶたが落とされた!!
146:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 21:44:18.31:ozUuFWXA0
純「憂っ!」
憂「ふうぅぅ~~…… 滅(め)っ!!」キュルルル!
ドピャピャピャピャッ!!
純「出たア!憂の”滅っ・波動拳”!!」
「『一度に出せるファイアボールは2つまで』というルールを唯一無視できるスピンジャンプ!」
「オリジナルでは平衡感覚を失うスピンのせいで照準が定まらず、火の玉が拡散してしまう欠点があった!」
「しかし!憂の天性のシスコンパワーが4発全弾同一軌道に乗せることを可能にしたんだ!!」
「さっすが憂!!そこにしびれるあこがれるゥ!」
ポポポポフッ!
憂の繰り出した火の玉は、全弾唯の顔面に命中した。
唯「ところがどっこい!平気なのです!」フンス!
憂「なにっ!?」
147:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 21:47:19.50:ozUuFWXA0
唯「憂は忘れちゃったの?わたしのことを。」
憂「……そうか、おねえちゃんってとっても……」
憂「あったかいよね~♪」
唯「でしょー!わたしはあったかあったかなんだよ!」
「たかが火の玉程度のあったかで、わたしに火傷は負わせられないよ!」
「そして空を飛んだのが運の尽き!くらえっ!」
唯の乗る中野クラウン号が前進!
左右のツインテールがそれぞれ憂と純にモロにヒットした。
憂「きゃーっ!」
純「どわぁ!」
特に憂はプロペラの遠心力で地面に思いっきりたたきつけられてしまった。
唯「ふふふ。おしまいだよ、憂。」
149:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 22:27:57.94:ozUuFWXA0
唯「やっておしまい!ファイナルメカあずにゃん壱号弐号!」
Fあ①「ヤッテヤルデス!」ガシャッガシャッガシャッガシャッ! ←T2ダッシュ
Fあ②「ヤッテヤルデス!」ガシャッガシャッガシャッガシャッ! ←T2ダッシュ
※名前が長いので”ファイナルメカあずにゃんn号”は
”Fあn”と表記させて頂きます。
憂「ううぅ…… おねえちゃん……」
唯「行けーっ!愛と友情のファイナルあずにゃんツインキーック!!」
ドゴーン!!
唯「さよなら、憂。」
唯「次は純ちゃんの番だよー!」
「……あれ、純ちゃんどこ行っちゃったんだろう?」キョロキョロ
150:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 22:37:44.53:ozUuFWXA0
けぶる粉塵に映るシルエット、
憂「……っ!」
純「これが……急降下……!」
それは憂を庇う形で起き上がる純であった。
煙はFメカあずにゃんズのキックではなく、キックが届く寸前に流星のごとく急降下してきた
マント純による衝撃で発生したものであった。
純「本当に地面に頭からつっこんでも大丈夫なんだ!」
憂「純ちゃん!純ちゃんはプロペラに巻き込まれて平気だったの!?」
純「うん。直撃したはずなのに変だよね。」
「でもようやく私にもツキが回ってきたよ!見て!」
Fメカあずにゃんズは地面の振動のせいで機能停止していた。
純「スピンジャンプでぶっころ!しよう!」
憂「……待って。」
151:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 22:44:35.31:ozUuFWXA0
憂「おねえちゃん……キックっていうのはね……」
「こうやるんだよっ!」ポコッ!
倒れたFメカあずにゃんの頭を蹴り飛ばした憂。
ちぎれて分離した頭部は、宙に浮く唯の頭にヒットした。
唯「あいたーっ!」グバーン!
憂「もっかい!」ポコッ!
唯「ぐへえ!」グバーン!
それは見事なドライブシュートであった……
唯「うぅ~~!よくもやったな!憂め~!おぼえてろ~!」
純「あっ!逃げる気だっ!」
憂「違うよ。きっとトイレ休憩に行ったんだよ。」
152:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 22:47:48.29:ozUuFWXA0
だい2らうんど!
純「あっ、本当に戻ってきた。」
憂「待って!何か様子がおかしいよ!」
梓「憂ーっ!じゅーんっ!」チュルルルルン
純「梓!」
梓「高熱も平気な唯先輩の体温でロープを焼き切ったのー!」
唯「もー!あずにゃんはおとなしくしててよっ!」
「伍号!ひっとらえーいっ!」
Fあ⑤「ヤッテヤルデス!」ガシッ!
梓「ふにゃっ! ふっ、ふたりとも受け取って―っ!えいっ!」ビュルーン!
純「キノコだっ!私は大丈夫だから憂が取りなよ!」
153:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 22:53:18.94:ozUuFWXA0
憂は無言でキノコをキャッチし、パワーアップした。
純「なんか言って。」
唯「ふふふふっ!第2ラウンドは新兵器をおひろめするよっ!」
梓「!!やめてくださいセンパイ!あれはふがふが!」モゴモゴ
Fあ⑤「オクチ チャックデス!」
唯「これはふたりともびっくりするよーっ!ふふふ♪」
純「なんかヤバそうなのが来るよ憂!飛んで避けよう!」
憂「だめだよ純ちゃん!またプロペラにやられちゃうかも!」
純「じゃあどうすれば……」
唯「中野クラウン号!主砲じゅんび!」
154:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 23:01:19.12:ozUuFWXA0
唯「ゲインレベルMAX!」
「マスターレベルMAX!」
「さらにスーパーオーバードライブON!」
梓「唯センパイだめーっ!!ふがふが!」モゴモゴ
唯「対ショックぼうぎょ!」
唯は自分と梓にヘッドホンを装着した。
梓のものはネコミミ付きであった。
唯「かうんと!いち!」
「にっ!」
「さぁん!」
「しーっ!」
「GO──────────────」
155:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 23:03:15.84:ozUuFWXA0
唯「────っはぁ──んっ!!」スポッ!
唯がインプットジャックからシールドを引っこ抜いた瞬間、
中野クラウン号の口から音の衝撃波が発射された!
中野クラウン号「「「ボボボブオワピイイ━━━━━━━━━━!!!!」」」
ドゴオオ───ン!!
ソニックブームは地面をえぐりとりながら、建物の一角を薙ぎ払った。
吹き飛ぶ瓦礫の中には「まおうあずさのしろ!」と書かれた看板も見える。
ちなみにそれは、狂言誘拐をごまかすために唯が自ら書いたものであった。
唯「あははははーっ!こっぱみじんっ!」
「でもわたしは平沢唯!学習するおんなです!」
「ダメ押しにもう一発準備しよう!」
梓(憂……!純……!)
156:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 23:10:31.18:ozUuFWXA0
純「……あぶなかった……」
憂「純ちゃん大丈夫!?直撃してたよ!」
純「私もこれはまた死ぬなと思ったけどさ、」
「マントが破れるだけで済んだんだよ。ラッキー!ははっ!」
「憂こそ無事なの?ケガはない!?」
憂「うん……」
純「ええっ!?避けたの!?あれを!?どうやって!?」
唯「やっぱりしぶといふたりのために、もう一発プレゼントします!」
純「げぇーっ嘘ぉーっ!」
憂「!!っ純ちゃん跳ぶよっ!」
純「ダメえ!助走つけてらんない!!」
憂「そうじゃなくて────────
唯「いち!に!さん!しー!ごーはーんっ!」スポッ!
158:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 23:21:31.42:ozUuFWXA0
中野クラウン号「「「ボワピ━━━━━━━━━━!!!!」」」
キュルルルキショッキショッキショッキショッ!
唯「!!」
それはそれはアメイジングな光景であった。
中野クラウン号から発射された衝撃波、音の波動の上を
憂と純がスピンしながらホッピングしていたのだ……
もちろん音波は目に見えない。
さながらふたりは空中でフィギュアスケートのアクセルジャンプを連続でしているようであった……
梓「すごい……憂……純!」
純「なんかもう私、何が起こっても信じられるっ!!」
憂「!!純ちゃん!上っ!!」
159:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 23:26:37.01:ozUuFWXA0
唯「ふふふ~、ふたりともすごいよ!」
「でもっ!さすがのスピンジャンプも真上からではどうにもできまいっ!」
純「ひええ!そのとおりですっ!!」
憂「純ちゃんっ!!」
唯「三度目の正直!今度こそおわりだあっ!!」
「グッバイ!くりーむっ! ごーはぁーんっ!!」スポッ!
し~ん……
憂「…………っ!!あれっ!?」
純「不発だ!助かった!」
唯「???おっかしーなあ。ごはんごはんごはんごはん!」スポスポスポスポッ!
「……何も起きない……どうしちゃったの中野クラウン号……」
160:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 23:28:42.71:ozUuFWXA0
背景でBGMを演奏するひとたち
澪「ボリューム上げたままシールド引っこ抜くとああなっちゃうんだよ。」
律「けいおん!2話でおなじみのアンプ事故!」
「実はとっても回路に負担がかかるんだぜーっ!」
「故障の原因になるから人んちとかスタジオでは絶対やっちゃダメだぞぉっ!」
「りっちゃんとのおやくそくだっ!」
ズンチャッズンチャッズンチャッズンチャッ!!
澪「そんなことよりパワーが落ちてるぞ!バテたか律!」ボンボンボンボン!
律「なにおーっ!まだまだーっ!!」ズッチャッズッチャッ!
さわ子「ラウンド3でまたテンポあげるぞお前らアアアァーっ!!」ブンブンブンブン ←ヘッドバンキング
紬「斎藤!汗!」
斎藤「はっ!」フキフキ
※ムギはキーボードでブラスとオーケストラヒットをやっています。
161:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 23:31:23.41:ozUuFWXA0
唯「こわれちゃったよう……」グスン
「でもめげないくじけない!」
「それにまだファイナルメカあずにゃんがいる!」
Fあ③「ヤッテヤルデス!」 ガシーン!
Fあ④「ヤッテヤルデス!」 ガシーン!
純「げえっ!また来たっ!」
唯「ふたりを地獄にゲットバック♪」
憂「……」
結果から言えば、その後は>>151とほぼ同じ展開だったので割愛させて頂きます。
162:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 23:33:09.64:ozUuFWXA0
だい3らうんど!
唯「……もう怒ったよ!」
「わたしは平沢唯!学習するおんなです!」
「憂がメカあずにゃんを蹴ってくるせいでたんこぶが4つもできちゃった……」
「だからっ!もうファイナルメカあずにゃんは出さないよっ!」
憂「!!」
純「しまった!それじゃあこっちは何もできないよ!」
唯「中野クラウン号で直接ぺったんこにしてやる!」
「そーれ!うんたん♪うんたん♪」
ガターン! ガターン! ガターン! ガターン!
憂「逃げるよ!純ちゃん!」
純「すごい画だなあ……巨大な梓が生首で跳ねてる……」
165:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 23:49:49.09:ozUuFWXA0
唯「アンプが無くたって、中野クラウン号の戦闘力はみじんもおとろえないっ!」
梓「いい加減にして下さいっ!唯センパイっ!」
唯「うわっ!オリジナルあずにゃん!もー、押さえててって言ったじゃん伍号!」
梓「ういーっ!じゅーん!これをっ!」ビュルーン!
純「わっ!またキノコだ!憂!私キノコ苦手だから取っといて!」
憂は無言でキノコをキャッチし、オーバーオールのポケットにしまい込んだ。
純はまた「なんか言えよ」と思ったが、それよりもどうせ投げてくれるなら
メカあずにゃんを投げてくれれば良かったのになあとも思いつつ、
バウンドして迫り来る中野クラウン号から逃げ続けた。
唯「邪魔しないでよあずにゃん!あっ!」
梓「コントローラーを奪ってやったです!こんなもの───
唯「だめっ!返してえっ!」ガシッ!
梓「ふぎぎっ!渡しませんよおっ!」グググ
Fあ⑤「ナカマゲンカハ ヤメルデス!」
Fあ⑥「バカデスカネ!」
166:UI × 1 JUN × 2:2011/02/25(金) 23:53:39.61:ozUuFWXA0
憂「おねえちゃんと梓ちゃんがケンカしてる!」
純「うれしそうだね。」
「でもそのせいで生首の操縦がメチャクチャだっ!チャンスだよ、憂!」
唯「何やってるのっ伍号六号!はやくあずにゃんをつかまえてよー!」
Fあ⑤「ヤッテヤルデス!」
Fあ⑥「ヤッテヤルデス!」
梓「っ!!こっちこそっ!」
「やってやるです!」
ポコスカ ポコスカ ニャー ニャー キャー キャー!
唯「うしし!あずにゃん大乱闘のどさくさにまぎれて、コントローラーかむばっく!」
「憂と純ちゃんを、今度こそぺったんこかんかんだーっ!」
純「げっ……」
171:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 00:05:17.53:F10nV8gv0
挙動の戻った中野クラウン号は空高く浮き上がり、
速過ぎて逆回転しているように見える程ツインテールをブン回しはじめる!
純「……逃げてちゃおわんないね、本当に……」
「憂!私がオトリになるから!」
「あの生首が私を潰した瞬間に唯先輩に跳びついて倒して!」
憂「!!そんな……!!できないよそんなこと……!」
唯「秘技!中野クラウンツルベドロップ!!」
巨大な梓の生首が、うだうだしている憂と純をめがけて超高速で落下して来た!
唯「ばいばーい☆」
純「げっ!せっかくカッコつけたのに予想より速過ぎるっ!!」
憂「!!純ちゃんっ!!」
どごおおおおおおおおおん!!
172:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 00:07:58.93:F10nV8gv0
唯「…………でごたえアリ……」
「勝った!ついに憂に勝ったよ!あずにゃーん!」
「……あれ?あずにゃんが乗ってないよ?」
「ファイナルメカあずにゃんもいない……どこいっちゃったのかなあー。おーいあずにゃーん!」
梓「……うう…… はっ!ここはっ!?」
唯「あっ!な~んだあずにゃん、降りちゃってたのー?」
梓「……そうか、あまりに強い衝突で投げ出されちゃったんだ……」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:10:30.64:F10nV8gv0
梓「……あっ!憂と純はどこっ!?」
唯「えへへ!ずばり!この中野クラウン号の下です!ついに自由を勝ち取りましたっ!」フンス!
梓「!!……そんなっ!嘘っ……」
唯「これぞ、パンクだよ!あずにゃん!」
梓「う……」
梓「うわあああああぁぁん!!」
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:12:57.44:F10nV8gv0
Fあ⑤「ウ……ヴヴ……」
Fあ⑥「……」
唯「ファイナルメカあずにゃんも放り出されちゃってたんだね。」
梓「唯センパイ……最低ですっ!!」
唯「……わかっているよ、あずにゃん。」
「でもこれが姉妹のありかたというもの。ひとりっこのあずにゃんにはわかるまいよ。」
梓「うわああぁぁん!!ういぃーっ!!じゅんっ……」
唯「……これで、やっとおしまいだ。」
グググ……
梓「!!」
唯「えっ……」
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:16:47.30:F10nV8gv0
唯「なんなの……これ……」
ググググ……
唯「コっ、コントローラーいじってないのに……」
ググググググググ……
唯「中野クラウン号がっ!浮き上がってる……!?」
憂&純「「どっせえ───────いっ!!!」」
唯「うわぁ!!」
ガタァン!!
なんと、潰されたはずの憂と純が
下から中野クラウン号を持ち上げ、投げ飛ばしたっ!!
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:18:07.40:8cAoULy50
ことのからくりはこうである。
中野クラウン号が憂と純をまさに潰そうとするその瞬間、
憂がポケットからキノコを取り出し、純の口にムリヤリ突っ込んだのだ!
憂は既にパワーアップ済み、純もスーパー純になり、
ふたりとも致命的なダメージを一度だけ耐えることができた、というわけである!
純「やっぱり好き嫌いはするもんじゃないわ。」
梓「純……!」ウルウル
憂「もう大丈夫だからね、梓ちゃん。」
梓「憂……!よかった……!」ウルウル
唯「ううううう!おのれ~憂めぇ~!」
「今度の今度こそ、メイドにおくってやる!」
「中野クラウン号!行くよっ!」
179:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 00:24:14.06:F10nV8gv0
ガターン! ガターン!
純「!!来るよっ!次やられたら、本当に終わりだっ!」
梓「でも唯センパイ、かなり弱ってた!」
「あと2発でも喰らえばノックアウトできるはず───
ウ……ヴヴ……ヤッ……テヤルデ……
憂「!!梓ちゃんあぶないっ!!」
憂は高く跳び上がり、梓の後ろで怪しく蠢きだした
Fメカあずにゃん伍号六号をまとめて延髄蹴りっ!!
Fあ⑤「ニャ゙ッ!」
Fあ⑥「ニャ゙ッ!」
頭をちぎり飛ばした!!
着地した憂は、そのまま
放物線を描き落下して来たFメカあずにゃんの頭部をボレーシュート!
憂「めっ!」ポコッ
180:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 00:26:06.49:F10nV8gv0
唯「ぎゃぼおっ!!」グバーン!
梓「やったあ!あといっぱつ!」
純「……憂ばっかりずるいよね……」
「最後の最後くらい……」
「私がきめるっ!!」
遅れて落ちてくるもうひとつのFメカあずにゃんの頭
純はその落下点に近づき……
純「ちぇすとおーっ!!」ポコッ
確実に足でとらえたっ!
それは中野クラウン号からひょっこり出ている唯の体にまっすぐ向かって行った……!
純「入った……っ!!」
182:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 00:29:10.42:F10nV8gv0
カキン!
憂&純&梓「「「!?」」」
唯「ふふふふふ……!残念でしたっ!」
唯はとっさに中野クラウン号をぷるぷるさせ、
乱れたツインテールのプロペラで向かってくる凶器をはじきとばしたのであった……
梓「そんなあ!」
純「あははー!もーだめだっ!」
「…………ごめん……」
唯「じえんど!だよ!」
ガターン! ガターン! ガターン! ガターン!
憂「……………」
183:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 00:31:17.53:F10nV8gv0
憂「梓ちゃん……」
梓「憂……」
がしっ
梓「え?」
憂「痛いのは一瞬だからね。」
185:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 01:03:03.70:F10nV8gv0
憂は梓の両足を脇の下に抱え込んだ。
純「憂、あんたまさか……!」
梓「う、憂……?」
憂「うおおおおぉぉぉぉぉーっ!!」グルングルン!
そしてそのままジャイアントスイングに移行したのである。
梓「ふにゃあああぁぁぁぁーっ!!」
すぽ────────ん!
186:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 01:05:24.05:F10nV8gv0
それが梓のファーストキスになった─────
唯「無念なり……」
187:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 01:13:16.75:F10nV8gv0
梓「…………う~ん」
純「あっ、梓!」
憂「梓ちゃん!」
純「勝ったよ!梓!ついに憂のお姉ちゃんをやっつけたんだ!」
梓「えっ……本当?」
「でもどうやって……なんかよく思い出せな……うっ!」ズキズキ
憂「純ちゃん!梓ちゃん、疲れてるんだから!」
純「へへへ!ごめんごめん!」
189:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 01:20:03.00:F10nV8gv0
これで ういたちのぼうけんは おわりです。
BGMをえんそうしていた りつさんたちもくわわって、あずさとのたのしい
バケーション(連休)が ふたたびはじまります・・・・
ドヒュ──────ン…………
パァ─────ン! パラパラパラ…………
純「あ、花火。」
憂「……」
梓「……」
律「エンディング!行ってみよう!」
190:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 01:26:44.34:F10nV8gv0
梓とのたのしいバケーション日記 ①
沈没船があるらしい海溝でスキューバダイビングをしました。
澪さんは、「沈没船は怖くないけどダイビングスーツで体のラインが出て恥ずかしい」
と、わかりやすい言い訳をして不参加でした。
平沢 憂
梓とのたのしいバケーション日記 ②
迷いの森で和ちゃんが遭難していました。
すっかりサバイバルに慣れてしまっていて、なんと雲の上から釣りをしていました。
雲に乗れるのに何で空から脱出しようと思わなかったのか疑問です。
平沢 憂
191:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 01:30:09.39:F10nV8gv0
梓とのたのしいバケーション日記 ③
面倒臭くなったらしく、みなさんもう一刻も早く帰りたい雰囲気だったので、
「下の橋からスターロードに行けるわよ~♪」とムギさんが空気を読んで提案して下さいました。
その橋のゴールでは、純ちゃんが律さんの2段ジャンプに失敗して死にました。
平沢 憂
梓とのたのしいバケーション日記 ④
湖は魚雷が設置されてて危険とのことなので、
ムギさんちの執事、斎藤さんがクルーザーを用意してくれました。
そんなものがあるなら始めから出してほしかったです。
平沢 憂
192:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 01:31:50.61:F10nV8gv0
梓とのたのしいバケーション日記 ⑤
律さんのお家に帰ってきました。純ちゃんが、形に残る思い出が欲しいと言い出したので、
田井中家の玄関あたりで記念写真を撮りました。律さんは、魔王梓の城8番の部屋で
純ちゃんが撮った写真を「オッズソッズだ!」と気に入ってプリントアウトしていました。
平沢 憂
梓とのたのしいバケーション日記 ⑥
明日から学校なのに課題にまったく手をつけていなかった純ちゃんのために、
わたしの家で勉強会をしました。梓ちゃんは、さわ子先生の家に呼び出されたみたいなので
うちには来れませんでした。おねえちゃん、今どこにいるのかなあ。
平沢 憂
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 01:35:42.65:kM/pti0x0
ふつうの日記
最近憂の元気がない。きっとお姉ちゃんが行方不明だからだと思う。
何とか元気づけてあげたいけどどうするかなあ。それと連休明けても
ずっと学校来てなかった梓が今日は来た。なんかたくさん死んだ顔をしていた。
鈴木 純
ふつうの日記
週一で律先輩の弟、聡君が軽音部に助っ人に来てくれるようになってから
ウチのバンドも去年と同じように輝いてきたと思う。心配なのは、憂が日に日に
オルガンをトチる回数が増えてきたことだ。近いうちに純に相談しよう。
中野 梓
195:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 01:45:33.89:F10nV8gv0
さいきん!
純「憂っ!お誕生日おめでとーっ!!」
梓「おめでとう!」
憂「純ちゃん、梓ちゃん。」
196:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 01:49:09.60:F10nV8gv0
純「早速だけどプレゼント!はいっ!」
憂「これは、きぐるみ?」
純「勧誘のときの変なきぐるみは軽音部の伝統でしょ!」
「もうすぐ私たちも卒業だけど、これで憂も軽音部のことを思い出せるかな―と思ってさ!」
「パジャマにでもしてよ!」
梓「私からはこれ。憂、原付の免許とったでしょ。」
「だからはい!ヘルメット!」
憂「わあ……ふたりとも……ありがとう!!」ウルウル
純「実はまだあるんだよ!」
梓「ふふふ!憂!この布をめくってみて!」
憂「なんだろうなあ。さっきから気になってたんだよ。」ペラッ
197:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 02:19:51.96:F10nV8gv0
憂の等身近くある巨大な布をたくしあげると
そこには……
巨大なケーキが出現した!
梓「……あれからずっと憂元気なかったからさ……」
純「憂のおかしには敵わないけど、ふたりで頑張ってつくったんだ。」
「……ハッピーバースデー、憂。」
憂「…………」
純「もう少しで二次試験だし。元気出そうっ!憂っ!」
梓「憂…………」
198:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 02:24:26.04:F10nV8gv0
憂「…………おねえちゃん……」
純「……」
梓「……」
憂「おねえちゃん!なんでこんなところにいるの!?」
純「!?」
梓「!?」
ぼこーん!
唯「やっほーっ☆」
200:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 02:27:55.57:F10nV8gv0
なんとっ、
ケーキの中から唯がとび出したっ!!
唯「もぐもぐ。んん、なかなかいけるよ、純ちゃん!」モグモグ
純「唯先輩……いつからそのなかに……なんで……」
唯「むふふ!おっ!」
「あ~ずにゃーん!!」ダキッ
梓「」
憂「おねえちゃん!」
唯「憂、またあずにゃん一丁お借りするよっ!」
「次は実験的にせくしい路線でごり押ししたくなってね、」
「今度のメカあずにゃんエフェクターは、レベルつまみを乳首にするんだー!」
梓「」
純「えー今さらエロ要素ですかあ……」
201:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 02:29:50.43:F10nV8gv0
唯「ということで!さらばっ!!」
梓「うわああああああ!憂ーっ!じゅーんっ!!」
純「……」
憂「純ちゃん!何ぼーっとしてるの!着替えて!」
純「えっ。」
憂「さわ子先生のオーバーオールだよ!おねえちゃんを捕まえにいく!」
純「えっえっ、なにこれ?どういうこと?」
憂「もーっ!なんでわかんないのー!?」
202:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 02:31:56.01:F10nV8gv0
憂「純ちゃんがくれたきぐるみ!何の動物!?」
純「え?ペンギンのつもりだけど?」
憂「梓ちゃんがくれたヘルメット!ここほら!見て!」
純「なにこれ……プロペラ……」
唯が出て行った窓から吹き込んだ風で
憂の机の写真立てがカタンと倒れて床に落ちた。
田井中家をバックに向かって左から 憂 梓 純
ウィー
憂「次はNEWスーパーひらさわシスターズ憂!!」
純「もうええっちゅうねん。」
おしまい!
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 02:39:49.98:Bbd8ZMJKO
憂「そうとわかったら早速助けにいかなくちゃ!」
純「あ、憂じゃん。」
憂「純ちゃん!」
純「遊びに行くなら誘ってよ~。」
憂「遊びじゃないんだよこれは!」
「おねえちゃんが誘拐されたから助けに行くの!」
純「げぇっ!?まじで?」
「そりゃ大変だ。警察行くなら一緒にいってあげるよ。」
憂「ううん、今から行くのは律さんち。」
純「なんでやねん。」
たいなかけ!
憂「だれもいないなあ。お留守なのかなあ。」
純「ねえ、憂、いろいろツッコみたいことあるんだけださぁ、」
聡「はーい。」
憂「あ、あなたは律さんの弟さんの──」
純「ちょっと」
聡「聡です。ねえちゃんのお友達さんですか?」
「う~ん困ったな。ねえちゃんいまいないんですよ。」
「結構前から出かけてて。帰ったら言っておきますよ。」
憂「よろしくおねがいします。平沢って伝えればわかると思いますので。」
聡「わかりました。」
純「出来た弟さんと妹さんだなぁー……」
×5ってなに?残機?
10:UI × 5 JUN × 5:2011/02/25(金) 03:22:44.58:6q6IqZkP0純「じゃねえよ。いみわかんねえ。」
憂「もう純ちゃんうるさいよ!」
「おねえちゃんはね、梓ちゃんにさらわれちゃったんだよ!」
純「また軽音部か。」
憂「携帯もつながらないし、手がかりもなし……」
「こうなったら私が直接レスキューに向かうしかないね!」
純「ちょっとタンマ、憂、」
「なんで唯先輩をさらったのが梓だってわかったの?」
憂「はぁー…… げんめつだよ、純ちゃん。いい?」
憂「おねえちゃんは梓ちゃんのこと、あずにゃんあずにゃんって抱きついてるよね?」
純「ふむふむ。」
憂「梓ちゃんもなんだかんだ言いながら、おねえちゃんにべったりだよね?」
純「ふむふむ。」
憂「だから梓ちゃんはかわいいおねえちゃんをひとり占めしようとしたんだよ!」
純「すごい、これが三段論法か。」
憂「わかった? じゃあ私は泥棒猫を懲らしめに行くから。」
純「待った、憂、」
「私も一緒に行くよ。」
純「最初は誘拐とか大ごとだと思ったけど、」
「こんな楽しそうなイベントを見逃すわけにはいかないよね!」
憂「もー。どうなってもしらないからねっ。」
純「やっぱり軽音部は楽しそうでずるいなあ。」
いちのに!
憂「最短ルートで行くからね!」
純「あ、カメが行列つくって行進してる。」
ノコノコ ノコノコ
純「そういや軽音部は部室でカメを飼ってるよね。」
憂「うん。スッポンモドキで名前はトンちゃんだって。」
純「はぁ~~、まったく軽音部はなんでもアリですなあ~……」
憂「でも学校の部活で生き物を飼うのって正直良くないと思うんだよ。」
純「なるほど。」
「そのトンちゃんをかわいがってるのが梓だから坊主憎けりゃ袈裟までと。やれやれ。」
憂「えへへ。」
純「そうだ!あのカメ一匹持って帰ろう!」
「ジャズ研で飼うんだ!うしし!」
憂「えー、あのカメ二足歩行してるし危ないよ純ちゃん……」
純「大丈夫大丈夫だって!よーし……」
純「おいでおいで~」
ノコノコ「……」ノコノコ ノコノコ
純「よ~しよしよし…… キャッチ!」
純がカメに抱きついた瞬間
純は死んだ。
純「───まさか死ぬとは思わなかったよ。」
憂「これからは気をつけなきゃだめだよ。」
純「うん…… お?見てみて憂!」
「箱が空中に浮いてるっ!!」
憂「ほんとだー。叩いてみよう。」
純「憂がやってよね。」
憂「もー しょうがないなぁー。 えいっ!」
ドュルルルル! パカッ!
律「いっえーいっ!あたしだYON!」
純「行こうか憂。」
憂「そうだね。」
クリボーはいつでますか?
16:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 03:34:05.71:6q6IqZkP0律「ちょちょちょっとお!」
純「律先輩、家にいないと思ったらこんなとこで……」
憂「何してたんですか?」
律「バイトだよ、バイト!」
純「何の?」
律「いーから乗ってみって!」
憂「乗るって、律さんの背中にですか?」
律「んもっちろん!さっ、はやくはやくぅ!」
純「……憂……」
憂「……わかったよ。じゃあ律さん、失礼して──」
ヒョイッ
律「リッチャン!」リッチャン!
憂「……」
純「わーすごい画だなぁ。珍しいくみあわせ。」
律「どう?どう?わかるわかる?」
憂「え……わかるって、何がですか?」
律「鈍いなー憂ちゃん!ほらほら、ちょっと耳をよ~くすましてきいてよ!」
憂&純「……」
ポコポコポンポン! ポコポン! ポコポン! ポコポコポンポン! ポコポン! ポコポン!
律「ドラマーのりっちゃんの背中に乗るとっ!」
「BGMにパーカッションが加わるのですっ!」フンス!
純「……すごいね……」
憂「……うん……」
いちのさん!
律「このへんは落ちたら終わりだから気をつけろよー!」
憂「うわー、確かにすごい崖ですね……」
純「憂はおぶってもらってるからラクチンでいいじゃん!」
憂「あ、それもそうだね。代わろうか純ちゃん?」
純「……いい。」
憂「?」
律「体重計が気になるお年頃ですな、佐々木さん!」
純「鈴木です!」
律「ここまできたかー!」
憂「足場が伸びたり縮んだりして危険ですね。」
純「タイミングが肝心だね。よーし……」
←ニョキニョキ→ →シュルシュル← ……
律「いまだあ!」ヒョイッ
純「とお───っ!」ヒョイッ
↑ウィーン↓
純「げぇっ!?縦!?」
憂「!!」
そのときの憂の行動はとっさに判断したとは思えないものであった。
なんと騎乗している律の背中を踏み台にジャンプし、
縦に伸びたブロックの頂点へと難なく着地したのである。
律「佐々木さん!」
純「鈴木です!」
律「あたしの背中に乗って、憂ちゃんみたいにジャンプするんだ!」
純「ええっ!?でも先輩は──」
律「ごちゃごちゃうるせーっ!!」
そう言うやいなや、律は純の足首をつかみ、
空の方向へと思いっきり放り投げた。
律「がんばれよ──っ!あたしとはまた会えるからさ──っ!」
純「律先輩っ…… ううっ……」
しかし足場に届かず、純は死んだ。
いちのよん!
憂「純ちゃん、自分のからだはたいせつにしなきゃだめだよ。」
純「うん。でも憂はちょっと冷静すぎる気がするんだ。」
憂「ここは湖だけど、流れも速いし、陸地もさっきみたいに足場が狭いから気をつけないと。」
純「へえ!なんかテレビでよくある本格的なアスレチックみたい!おもしろそう!」
「私が最初に行くよ!」
憂「もおっ!またそうやって油断するう!」
純「大丈夫大丈夫だって!」
「まずはあそこをぽぽーんとこえてみせるよ!よーし……」
「とおっ!」
純は跳び出した。しかし彼女は勘違いをしていたのである。
湖面にみえる芝の茂った陸地、純はそれを池に刺さった
杭のように、固定されたものだとみなしていた。
ところが実際のそれは、水に浮かぶ氷のように不安定な、
北極の流氷も顔負けの浮き島だったのである。
ステーン! チャプン!
純「ぐえあっ!げぼげぼ!」
憂「水に落ちちゃった!」
純「しかもいきなり深っ!!ごぼっ!!」バシャバシャ!
憂「純ちゃん!島につかまって!」
純「んなこといってもっ!がぼっ!流れがはやくてっ!ぐぼっ!」バシャバシャ!
憂「大変……!なんとかしないと……」オロオロ
「!あんなところにハテナブロック! 何か浮き輪みたいなものが入ってるかも!えいっ!」
ドュルルルル!
憂「なにこれ!?花?」
「……わぁ、この花、なんだかあったかあったかだよっ。」
憂「あったかあったか♪」ピャッツピャッ!
憂「あったかあったか♪」ピャッツピャッ!
純「ちくしょう!憂のヤツ何か知らんが火の玉出して遊んでやがるッ!!ぎゃぼおっ!」バシャバシャ!
「だめだっ!流れがはやくて島に近づけないよっ!」バシャバシャ!
「あーんまた死んじゃうのかよぉ~!ぶくぶく」バシャバシャ!
「う~~い~~っ! ……もうだめかも……」ブクブク!
プカプカ…… プカプカ……
純「──ん? 上流から何か流れてくる……」ブクブクバシャバシャ!
「しめたっ! あれにつかまってビート板にしよっ!」バシャバシャ!
プカプカ…… プカプカ……
純「いっ 今だっ! とおっ!!」
憂「もぉーっ!純ちゃんは死に過ぎだよっ!」
純「まさか溺れる私がつかんだものが、藁じゃなくてトゲトゲの機雷だったなんて……」
憂「しっかりしてよ…… もし純ちゃんが死んじゃったら、わたしどうしていいか……」
純「はいはい。ゴールするからね。」
ボポン!
テーンテーン テッテーン テ テテテ テーン!
テッ テーレッテーレッテー! テテレレッテーッ!
♪ファンファーレ
ベース:鈴木 純 アコーディオン:平沢 憂
憂&純「ぴーす」テンッ!
憂「ぱ~お~わっ」
ぼーなすすてーじ!
純「あれ?次に進まないよ?」
憂「真っ暗だね。どうしちゃったのかなあ? ……ん?」
純「うわっ!」憂「きゃっ!」
ステンステーン!
憂「いたた…… ……ここは?」
紬「こんにちわっ!憂ちゃんっ!」
憂「あっ、ムギさん!お久しぶりです。」
紬「それと、えーっと……」
純「鈴木です。」
紬「純ちゃん!」
純「わざとっすか。」
紬「そうこそ琴吹グループ協賛テーマパーク、ボーナスステージヨースター島支店へ!」
純「なんですかコトブキグループって?お相撲ランド?」
紬「上手くそろえて連続1UPを狙ってね~!」
純「さすが噂に違わぬお嬢、うまくスルーしよる。」
□□□
□□□ キュルキュルキュルキュル
□□□
憂「ビンゴみたいな絵合わせだよ。純ちゃんやりなよ。」
純「えっ、いいの憂?」
憂「うん。そのかわりいっぱい当ててわたしを安心させてね。」
純「ううっ。ありがとう憂。本音がどうあれ譲ってくれる気持ちがうれしいよ。」
紬「美しい友情ね……!」
純「そいじゃ、いきまーす。」
りざると!
□■□
□□□
□□□
紬「斜めふたつに、縦横ふたつずつのありがちな形で計6列でした~!」パチパチ!
「純ちゃんには賞品として、純ちゃん6人がプレゼントされます!どんとこいです!」パチンッ!
純1「どーもー。」
純2「どーもー。」
純3「どーもー。」
純4「どーもー。」
純5「どーもー。」
純6「どーもー。」
純「……」
憂「……きもちわるいね。」
紬「それではまた、ゴールポイントが100を超えたときお会いしましょ~!ばいばい!」
いちのしろ!
憂「最初の拠点って感じだね。おねえちゃんの元に近づいてってる気がするよ。」
純「何はともあれ私の人数も増えたし、心に余裕をもった大胆なアクションでぶっつぶそう!」
憂「そんなこと言って、また死んじゃったらどうするの!」
純「大丈夫大丈夫! おっ、金網づたいに進む仕組みかあ。」
憂「気をつけて行こうね純ちゃん。」
純「心配性だなあ憂は。」
憂「スカートの中見えないように。」
純「そっちかよ。」
純「これでやっと中間かあ。もう手が痛いよ。軍手持ってくればよかった。」
憂「ちょっと待って純ちゃん。スピーカーがある!聞いてみよう。」ポコッ
ヒントブロック『ボスとのバトルは、シーソーの上での手押し相撲です。』チュルルルーン
憂「ルール説明みたい。親切設計だね。」
純「手押し相撲ってwwww 子どもの遊びかよ!楽勝楽勝!」
ヒントブロック『ただしシーソーは火の海、溶岩上に設置されているのでよろしく。』
憂「……」
純「……」
憂「……次、進もっか。」
純「ずいぶん開けた通路だなあ! よし、一気に駆け抜けよう!」
憂「待って純ちゃん!罠かもしれない!」
純「大丈夫だって!それーっ!」スタタタ
純「あれー、おっかしいなあ、走ってるのに全然前に進んでる感じしないよ?」タタタタ
憂「!!純ちゃん、上!!」
純「へあっ?」
純は天井から落とされた巨大な木槌に潰されて死んだ。
そう、賢明なROMの方々はもうお気づきであろう。
純がいくら走っても前進できなかった理由、それは───
純「強制スクロールとはしてやられたよ。」
憂「会えたぁ!」
純「あったり前よ。さ、この赤い扉がボスの部屋でしょ。せっかくだから入るよ。」
憂「うん。」
ガーガーガーガーガーガー ←ドアの開閉音
和「きたわね。」
憂「和ちゃ……和さん!」
純「先輩もバイトっすか?」
和「何を言っているの。私がボスよ。かかってきなさい二人とも。」
憂「……和さん、ということは梓ちゃんの手下になり下がったんですか?」
和「憂、よくきいて。」
「さんざん各所で言われている通り、唯、あの子はあなたがいるとダメになってしまうの。」
「これから先の人生、あの子は自分一人の手でうんぬんかんぬん。」
「そういうわけでここを通すわけにはいかないわね。」
純「あのー…… ひとついいですか?」
「私たち今3年生の大事な時期でしてー……」
「元生徒会長の真鍋先輩に傷害致死とかしちゃったらその……」
和「学校は無関係。勝っても負けても何も言わないわ。」
「……もっとも、負けるのはあなたたちだけど。」
「チェケラッチョイ。」クイッ
純「よしっ!そーいうことだったら私がお相手させていただきますっ!」
憂「純ちゃん!?」
純「大丈夫!私に任せて!」
憂「……うん。」
純(ふふふ…… マジで大丈夫だよ憂。この勝負、私が勝つ!)
(真鍋先輩はルール説明にあったとおり、手押し相撲でやり合うつもりでいる!)
(ところがどっこい! 私はゴングが鳴る前に先輩にタックル!溶岩に突き落とす!)
(はじめは周りが火の海でビビってたけど、裏を返せば落ちたら命は無い!)
(死人に口無したぁこのことよ!あとはそのままそしらぬフリで次のステージへ進めばいい!)
(負けたら即死の状況を逆手に取ったこの秘策! 勝った!)
純「行きます!」
和「いい?じゃ行くわよ。レディー……」
和が言い切るその刹那、純が低い姿勢で和に突進、諸手で豚型張り手を繰り出した!
純「ちぇすとぉ───────!!」
憂「───……!!」
和「……次はあなたよ、憂。」
信じられないことが起きた。
全体重を乗せた純の突進を、和はもろに受けたはずであった。
しかし、後ろに吹き飛ばなければおかしい和が、前に、
純の方向へノックバック(”バック”と言うのもおかしいが)してきたのだった……
逆にタックルされる形になった純はバランスを崩し、
その後、和が掌から出した星型の光弾で消し炭にかえられてしまったのである。
憂「……」
和「……どうして って顔してるわね。理由は簡単よ。」
「攻撃を受けた時、シーソーがあなたたちの方に傾いていた。」
「だから私はそっちにふっとんだのよ。」
純「いや、わけわからねえ。」
和「私は無敵。ルールは守らなきゃだめよ。」
憂「……わかりました。勝負です。」
純「憂!!」
シーソーの支点の上で向かい合うふたり。
和「レディ────」
和「───チェキ!」
ガガシッ!!
純「おおぅ! ふたりの両手が一瞬でぶつかり合った!」
和「ぐぬぬぬぬ……」
憂「むむむむ……」
純「りょ……両者一歩もゆずらない! がんばれ憂ーっ!」
和「───なかなかやるわね……」
憂「むむむむっ───」
和「……でもこれはどうっ!」ビキビキビキ……
純「真鍋先輩の手が光り出した!さっきの弾を出す気だ!」
「私もあれで真っ黒焦げにされたんだ…… 憂!!」
憂「……ルールは守れって──」
「───言ったじゃないですかあー!!」
和「!!」
純「!? 憂の両手も光ってる! あれは……」
憂「あったかあったか♪」ピャッピャッ!
純「火の玉だ!憂のあったかボールが炸裂だーっ!!」
憂のあったかボールは和の光弾を貫通し、和の体に直撃した。
ポフポフ!
和「無駄よ。私は無敵。たとえ銃弾を浴びても平気なの。」
「残念だったわね。」
憂「足元を見て下さい、和さん。」
和「あら、」
和「そうなんだ。じゃあ私地獄行くね。」
ドボーン!
純「シーソーが向こう側にかたむいててよかったー。」
憂「純ちゃーん、そっちにいるとあぶないよーっ!」
純「やれやれ。何も建造物解体しなくたっていいだろうに。」
憂「墓標がわりにするんだよ。」
純「こわいねあんた。」
カチッ
ブブ────ボゴオオン!
ボゴッボゴッボゴッ
さいしょのボスが のどかちゃんでびっくり。
でもおねえちゃんのためなら
わたしは あくにでもなる。
うい
憂「ふう。」ポワっ
にのいち!
憂「夕方になってきちゃったね純ちゃん。」
純「本当に。空は黄色くなってきたし、トンボは飛んでるし……」
「……ん? 憂、良く見たらあれ、トンボじゃなくてカメだよ!」
「カメが下着で夕空飛んでる!」
憂「純ちゃん見て見てー!」
純「わ! 何それ憂、あのカメのマントじゃん!奪ったの!?」
憂「ううん、踏みつけたら羽根が出てきてね、それを取ったらこうなったの!」
純「こわいねあんた。」
「だけどもしかしたら飛べるんじゃない? 憂やってみてよ!」
憂「うん。でもどうやって飛ぶのかなあ?」
純「お、ブロックだ。こん中に同じものがあったら私が色々試してみるよ。えいっ。」ポコッ
ドゥルルルルル!
律「りっちゃんでしたっ!」リッチャン!
憂「あ、お久しぶりです。」
純「今朝はどうもありがとうございました。」
律「いいってことよ!」
「それよりそのマントだけど!助走つけてジャンプすれば快適なフライトをお楽しみいただけるぜ!」
純「なるほど。」
憂「じゃ、やってみるね。」スタタタタ……
「ほっ!」ポーン!
律「おおー! うまいうまい! うまいよ憂ちゃーん!」
純「憂が…… 空を飛んでる…… 制服マント姿で……」
ヴイ~ン! ブイ~ン!
律「すっげーなぁ! 初めてじゃああんなに上手くできないんだぞー!」
純「……ん?」
純「憂……」
憂「わーい!見て―純ちゃーん!」ブイーンブイーン
純「パンツ丸見え……」
憂「えっ!!うそ!? あっ!きゃ───っ!!」
律「あっ、急降下してる!」
純「げっ! 大変じゃないですか!!地面に叩きつけられちゃう!」
律「大丈夫ぅ!心配ごむよう!」
ガタン!
憂の体が地面にぶつかると、ものすごい地響きとともに
周囲の敵が振動で消滅した。
純「憂!!無事なのっ!?」
憂「うん……」
律「なかなかのマントさばきだったぞー憂ちゃん!」
「最後のヤツはちょーっと女の子におすすめできないワザだけどなー!」
純「……ちょっと待って、カメに触っただけで死ぬのに、あんな高さから落ちても無傷なんて……」
律「ごちゃごちゃうるせーっ!!」
「なんなら鈴本さんもやってみなよぅ!羽根あげるからーっ!」ホイッ!
純「鈴木です。」バワワワワワワ!
純「でもおもしろそーっ!よーしやっちゃうよーっ!」フンス!
憂「純ちゃんファイトっ!」
純「とおーっ!」スタタタタタ
ポーン!
結果から言えば、純は憂のように地面にぶつかっても無傷かを自分の体で実験しようと
急降下したまま穴に落ちて死んだ。
律「鈴木さんはよく死ぬな―っ!」
憂「本当なんですよ。もっと気をつけてくれないと。」
純「わかったから。そんで適当に飛んでたら見つかったこの鍵はなんなの?」
憂「鍵穴もあるよ。いれてみよう。」
ギューウウウウウウウウウウーン
律「次はお待ちかね!水着回です!」
「ふたりと別れてる間にこのアタシがもってきてあげたよっ!」
純「おなじみメロンスタイル!」
憂「……」
律「おほぉっ! 憂ちゃんは白の上下にさっきのマントで新たな萌え萌えキュンを発掘だー!」
純「だから白はやめろっていったじゃん。白は透けるしね。」
憂「今度買うときは気をつけるよ……」
ひみつのこーすいち!
純[まさかスキューバとはね。]
憂[シュノーケルやらなにやらまでどうもすみません律さん。]
律[ムギから借りたもんだしいいってことよ!]
純[でもすっごいなー! 海の底ってこうなってるんだー!]
憂[きれいで素敵だね!]
律[あたしも合宿で何度も海には行ったけど、潜水はお初だよ!]
[ちなみにスキューバダイビングは実際言ってみちゃマジで死と隣り合わせだから、]
[こういう風に、初心者同士で夕暮れ時の暗い時間にやったりしちゃダメだぞっ☆]
[りっちゃんとのおやくそくだっ!]
憂[あっ、あんなところにスイッチがあるよ。]
純[どれどれ、私が取ってくる!]
[よっこいっと。───ん?]
[んんんん!!??]
憂[どうしたの?純ちゃんいきなり変な泳ぎ方だよ?]
純(───これっ! すっ、すごい浮力……!!)
純「うおおおおお─────!!!???」
憂[純ちゃん!?]
純は変な挙動のままその辺を泳いでいる魚にぶつかって死んだ。
律[こういう状況無いと思うけど、潜水病の危険性もあるから注意してくれよなっ!]
[ちなみに会話のカッコが変な形なのは筆談だからだ!すげえ!細かい!]
かくれやしき!
憂「すっかり夜になっちゃったね。」
律「そんなことになるだろうと思って、旅館を予約しておきましたー! ここです!」
純「私の死にコメントがつかなくなったのはいいとして、ここお化け屋敷じゃないですか。」
律「問題ナッシングぅ!トイレとお風呂とお布団はとってもきれいだからさーこう見えて!」
「それにこのエンターテイナーりっちゃんが!」
「鈴木さんのためにあーっと驚くサプライズゲストをお呼びしております!」
純「ええっ!?私にですか!?」
憂「誰だろうね。」
律「もう館の奥でまってるはずだからー!ふたりでいってらっしゃい!」
憂「律さんは来ないんですか?」
律「あー私はパス!だってぇ!お化け屋敷ってぇ!怖いんだモン☆」
「……もういねえし。」
憂「こわいね純ちゃん。」
純「本心からそう思ってるか?」
憂「不気味だし暗いし。背筋がぞくぞくしちゃう。」
純「とか言っちゃって本当は平気なんでしょ。」
憂「あっ、見て純ちゃん、さっきもあったスイッチだよ。」
純「やっぱり平気じゃんか。」
憂「こっちにはツタがあったよ。登ってみよう。」
純「きいてる?ねえ?」
憂「すごーい、スイッチ押したら扉が出てきたよ。どうなってるんだろうね。」
純「平気…… 兵器は平気です。」
「ププッwwwwwwww」
憂「面白くないと思うよ。」
純「そうきたか。やっぱり。そうだと思ったよ。」
純「なにこの寝室!床が枕だらけじゃん!しかも紫!」
憂「あ、純ちゃん見て。あそこにいるのって……」
澪「」ガクガクガクガク
純「澪先輩!」
憂「純ちゃんよかったね!憧れの澪さんにこんな形とはいえ会えるなんて!」
純「先輩!私ですよ!覚えてますか!?」
澪「うぅ……あっ、あなたは……」ガクガクブルブル
純「バっ、バレンタインとかでほら…… えーっと……」
純「……なんでこんなとこにいるんですか……?」
澪「あっ!憂ちゃん!よかったぁ、しッ知ってる人と会えて!」
純「ちょっと」
憂「──つまり例によって怖がりを直すためとか律さんに言いくるめられてここにいるんですね。」
澪「ひどいだろ!律のヤツ!そりゃあこういう性格自分でも……」
「……治したいとは思うけど、でもここまですること無いと思わないか!?」
「こんなお化け屋敷の奥に誘うだけ誘って自分だけ帰るなんて……」
憂「あの、よければ今夜一緒にこの部屋で一泊しませんか?」
純「そうですよ!先輩が卒業してからのお話とか、すっごくいろいろ聞きたいです!」
澪「えっ!あっ!あなたはたしか!」
純「はい!」
澪「なんとか木……なんとか木…… 藤木さん!」
純「そうきたか。やっぱり。そうだと思ったよ。」
澪「ありがとお!ひとりきりですっごく、その、不安で心細かったんだ!」
憂「ふふふ。わたしお茶でも入れてきますね。」
むしろ澪が藤木
62:UI × 5 JUN × 4:2011/02/25(金) 05:10:39.18:6q6IqZkP0澪「へえ、梓をやっつける旅をしてるのか。」
憂「今度という今度ばかりはおねえちゃんの方にもしっかり言っておかないとって思いまして。」
純「そういえば唯先輩って大学ではどんな感じなんですか?」
澪「結構しっかりしてきたと思ってたけど、」
「憂ちゃんにこんなに心配かけてるようじゃあ変わってないのかな、ふふっ。」
憂「へえー!ふふふ!」
純(大好きな唯先輩がちょっとほめられて、自分もすっごくうれしいんだなぁ、憂)
純「……」ウツラウツラ
憂「純ちゃん眠そうだね。」
純「はっ! そんなことないよ!」
澪「今日大変だったみたいだし、明日に備えてもう寝ようか。」
純「そそそそそんな!まだまだ大丈夫ですよ!」
憂「純ちゃんは今日一日ずっと足手まといだったけどすっごく頑張ってくれたんですよ。」
純「さすが憂。ひとことおおいぜ。」
澪「じゃあ電気消すけど、……その……小玉でいい?」
憂「はい。」
澪「それと……あの……出来ればすぐには寝付かないでほしいなー……なーんて……」
憂(やっぱり怖がり治ってないんだなあ……)
純「!!」
そのとき純に天啓がひらめいた。
純は足元の枕を引っつかみ、憂に向かって投げつけた!
ボフッ!!
澪「えっ!?」
律「せんせー藤木さんがやりましたー!」
純「鈴木です!澪先輩!枕投げやりましょう、枕投げ!」
「これで一晩じゅう起きていられる!怖くありません!」
「澪先輩も疲れて眠りやすくなるし!一石二鳥です!」
憂「……やったね、純ちゃん…… ふんすっ!!」ヒュオッ!
純「なんの!マトリックスぅ~!」ヒラリッ
澪「ぶッ!!」グバーン!
憂「もういっかい!」ヒュオッ!
純「澪先輩も投げないと!やられちゃいますよっ!とおっ!」ヒュオッ!
その時、驚愕の出来事が起こった。
純の投げた枕は、なんと澪の体をすり抜けて壁に衝突しはじけ飛んだのである。
純「あっ、あれっ?」
憂「澪さん、体が透明になってる!」
澪「えっ!?」
「あっ、本当だ……なんで……い、いやだ……」
純「何言ってるんですか!澪先輩!これで怖いもの無しですよ!」
「無敵じゃないですか!血も出ないしイイことずくめ!」
澪「……そうだな、確かに。」
「ははは!ありがとう憂ちゃん!鈴木さん!これでもう私はぶほォッ!!」グバーン!
憂「あれ?今度は当ったよ?」
純「また透明になってきた…… どういうこと?」
澪「うう…… ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ……」
そう、賢明なROMの方々はもうお気づきであろう。
澪は恥ずかしがったり、怯えたりすると体が透過してしまう体質だったのだ。実は。
しかし、そんなことより今、今まさに重要なのは、ひとりの少女が成人を目前に、
自身のトラウマを克服する程の自信を身につけようとしていることである。
憂「いきますよー澪さん!」
澪「よ、よし!来い!憂ちゃん!」
枕投げは深夜まで続き、やがて皆眠りに就いた。
そのときの澪の寝顔は、高い壁を乗り越えたあとのように満足げな表情だったという。
純は枕を拾い過ぎて穴に落下し死んだ。
つぎのひ!
澪「ふたりとも、ありがとう!何か私、一晩ですっごく強くなれたよ!」
律「ようやく澪も、大人の階段一歩のぼったな!」
澪「ああ! ……でも一応これやっておかないとな。」ゴチン
律「いてー! まったくいっつもあたしばっかりだからなーこういうの!」
澪「よくもあんなところに置き去りにしてくれたな!」
「……まあ、ちょっとは感謝してるけど……」
憂「ふふふ!」
純「あのー、これからどこ行けばいいんですか?」
憂「純ちゃん、いまいいところなんだから黙ってて!」
純「はい!」
澪「鈴木さんもありがとな!ほんと鈴木さんのおかげだよ!」
純「えっ、あっ、ど、どういたしまして……」
澪「これ、よかったら受け取ってくれないか?使いふるしで悪いけど……」
純「!!これ、澪先輩が高校のとき使ってたカメラじゃないですか!」
「受け取れませんよ、こんなすごいもの!」
澪「いや、いいんだ。」
「今度新しいの買おうと思ってたし、二期になったら私のカメラ好き設定無くなってたし。」
「もう私には必要ないものだよ。受け取ってくれ、鈴木さん。」
純「あっ、あっ、ありがとうございまひゅっ!!」
そうしたやりとりの後ろで、憂と律は例の枕を蹴鞠してあそんでいた。
憂の蹴ったボールはルーズボールとなり、澪の体にあたって澪は消滅した。
すたーろーど!
紬「ようこそ琴吹グループ協賛テーマパーク スターロードへ~!」
純「なんかよくわかんない☆のオブジェに触った途端ここに飛ばされたんですけど……」
憂「昨日一日でずいぶん無駄な時間を過ごしてしまった……」
「こうしてる間にもおねえちゃんは梓ちゃんにうんたんされてるかもしれない……」
「時間が無いんだよ!純ちゃん!」
紬「ということでワープゾーンなの~!」
「コースに設置されたアトラクションを正しい手順でクリアすれば、一気に梓ちゃんの元へご招待~!」
律「よおームギぃ!澪がよろしくってさ!」
紬「あらりっちゃん!ありがとー!」
純「何からつっこんでいいのか、それが問題だ。」
ねいてぃぶすたー!
紬「いきなりだけど、ふたりに必殺技を教えちゃうわ~!」
「名付けてスピンジャンプ!どんな敵でも破壊する最強のキックなの~!」
律「そのスピンジャンプで地面のとうもろこしを掘り進んでいくんだ!」
紬「鍵を発掘出来たら合格よ!それではコース1をおたのしみくださ~い!」
純「さっそくだけど問題発生です先輩。」ゴロゴロ
憂「うまくできないなあ…… スピンジャンプって難しいね。全然とうもろこしが壊れないよ。」クルクル
律「ふたりともパワーが足りない!このキノコを食べてみな!」
デュルデュルデュル!
憂「おお~っ!できるできる!純ちゃーん!見てー!」キュルルルキュルルル!
純「すげー憂! よーし私も!」
「と言いたいとこなんですけど律先輩、」
律「んー?」
純「実は……私キノコってちょっと苦手で……」
「よくあるじゃないですか、鍋のシイタケとかまんまで入ってるやつ。」
「あれだけでもダメで…… そんな丸ごと一本しかも生ってのはホントもう……」
律「好き嫌いはよくないぞぉ!」
純「すいません。憂が掘ってったあとにおとなしく続いていきます。」
律「まった!キノコじゃなくてもパワーアップはできる!」
「ほらほら、これだよこれ!」
純「これって、昨日のマントになれる羽根?」
律「今日のりっちゃんは特別サービスだ!正直者の鈴木さんにプレゼント!」
純「あっ、ありがとうございますっ!」バワワワワワ!
「よーし、待ってろ憂!今すぐ追撃してやるぞー!」キュルルルッ!
もちろん純はとうもろこしにはさまって死んだ。
ねいてぃぶすたー!!
紬「幻想的な水のアトラクション!ネイティブスター コース2をおたのしみくださ~い!」
憂[あれ?律さんは?]
純[あ、しまった。さっきのとうもろこしの上に置きっぱなしだ!]
りつ「よおー!やっとるかねー!」
純[って言ってるそばからいたし!]
憂[でも律さん、身長縮んでませんか? 服もイメージカラーのオレンジじゃなくてブルーだし……]
りつ「おなかすいたなー!」
憂(もしかしてよく似た別人なのかな?それはともかくお腹減らしてるみたいだし……)
憂[おねえちゃんがだっこしてあげるから、そのへんのピラニアでも食べよう!]
りつ「おかしーし!くうけど!」
グビン!
グビン!
グビン!
憂(いっぱい食べるんだなあ。)
りつ「もっとちょーだい!」
グビン!
りつ「もっともっと!」
憂[食べ過ぎはよくないよ。次で最後ね。]
純「おーい!憂ーっ!見て見てー私の体ー!」キラキラキラ
憂[えっ!?純ちゃん!?なんで光ってるの!?]
純「さっきそこで星みつけてさー!それ触ったらもうすんごいの!このとーり!」キラキラキラ
「水ん中でもしゃべれるしさー!おまけに見てよ!行くよ!?ふんす!」ポコッ!
純が近くを泳いでいた魚を叩いただけで、魚は消滅してしまった。
純「この輝きで、私は時期レギュラーになってやる!はははははーい!」
純「このへんの敵みーんなやっつけてあげるから!見てて―!」
ポコッ! ポコッ! ポココココッ!
憂[純ちゃん!調子に乗ってるとまた死んじゃうよ!]
律「あたしもキラキラしたい!!」
憂[!!律さん!急に大きくなってますよ!?]
律「いっえーい!成長したりっちゃん、いや!伝説のスーパーりっちゃんです!」
憂[伝説のスーパー律さんも水の中でしゃべれるんですね。]
律「それだけじゃないぞー!なんたって今のあたしは特別仕様!」
「なにがすごいかはぁ!もうちょっと先で見してあげるからかくごしとけぇっ!」
憂[楽しみだなあ。]
純は星(スター)の無敵が切れたとき既に魚にコの字型で囲まれていた。
もちろん死んだ。
純「おかしいなあ。」
憂「何が?」
純「いやさっき死んだんだけどね、逆に増えてるんだよ。私が。しかも2人も。」
紬「わあっ!! びっくりしました!?」
「純ちゃんが光ってたくさん魚をやっつけたから、ボーナスで3人プレゼントされていたの~!」
憂「よかったね!純ちゃん!」
純「3引く1で、プラス2ってことですか。納得しました。哲学的ですね。」
律「鈴木さんは死に過ぎ!次は憂ちゃんじゃなくて鈴木さんがあたしに乗りな!」
「このイケメンナイトりっちゃんが、一発だけでもあなたを死からかばってあげるんだからぁ!」
純「いや、お気持ちは嬉しいんですけど、」
「私は自分の足で歩きたいんです。私は私の道を行きます!」
紬「かっこいいわぁ~純ちゃん!」
律「てやんでぇ!そこまで言われちゃもー何にも言えねえぜ!」
憂「意地っ張りだね。梓ちゃんの歌だし。」
ねいてぃぶすたー!!!
紬「つぎのコース3は、ここスターロードどころか、全ステージ中で最も小さいマップなの~!」
「ちょっとした休憩ポイントで~す!星空を眺めてりらっくすりらっくすぅ!!」
純「───って聞いてたのになんだよこの剣山を有する甲殻類の群れはよォォォォーッ!!」
憂「どんどん上から降ってくるよ!純ちゃん気をつけて!」
律「スピンジャンプだ!最強のスピンジャンプなら乗っかっても平気!」
純「何がリラックスだよ話が違えじゃねえかよォォォォーッ!!」キュルルルキショッキショッキショッ!
憂「すごい!律さんはスピンしないでトゲを踏んで大丈夫なんですね!」
律「まーこれが高校生と大学生の違いってやつだなー!」キショッキショッキショッ!
「ついでにもうひとつインテリゲンチャの威厳を見せちゃろう!憂ちゃん!あたしの肩をたたいてみー!」
憂「こうですかっ?」ポンッ
なんと、律はそばに群がる生物一匹を、一瞬でほおばり食べてしまった。
律「もぐもぐ…… これ、ザリガニだ!」
純「!!見て!憂!律先輩!こいつらあの雲から降ってきてますよ!」
憂「誰か乗ってる…… あれって……」
和「ごきげんよう。」ポイッ ポイッ
純「」
律「よおー!和ーっ!久しぶりー!卒業以来だなーっ!」
和「そうね。律も元気そうで良かったわ。」ポイッ ポイッ
憂「和さん、死んだはずじゃ……」
和「言ったはずよ。私は無敵。 ……まぁ、今はそうでもないけどね。」ポイッ ポイッ
「安心して、憂。もう私はあなたの邪魔をするつもりはないから。」ポイッ ポイッ
純「これが言行不一致かあ。勉強になるなあ。」
和「そこにある灰色のスイッチを踏んでみて。」
律「これか?よーし……」
憂「待って律さん!罠かも知れない!」
純「えっ、踏んじゃった!」ジジジッ!
「どうしよどうしよ…… なんかタイマー音がするよ……」オロオロ
律「おおっ!? ザリガニがみーんな灰色のコインになった!」
和「それをたくさん回収すれば大きなボーナスになるわ。私からの選別よ。」ポイッ ポイッ
純「……よし、今度こそ警戒しよう!明らかにあやしいもんっ!」
律「すっげーっ!! コイン拾うほど点数あがってくーっ!」
和「憂も取っておきなさい。このザリガニたちの先祖は昔、唯がうちのバスタブ満杯に釣ったものよ。」
「それを趣味で品種改良し続けてたらこんなに大きくて固くなったの。触ると死ぬわ。」
「でもこういう形だったらあなたの助けになるでしょう。持って行って。」
憂「…………わかったよ。そういうことなら。」
律「すげーなー!1UP2UP!3UPなんて初めて見た!」
憂「和ちゃん、ありがとう。わたし、がんばる!」
和「もう何も言わないわ。頑張ってね、憂。」
紬「見てる?斎藤、美しい光景ね……」
斎藤「お嬢様、良いご友人をもたれましたな……」
気付けば地面に枕が落ちていた。
憂はそれを蹴った。
枕は楕円形の”翼くんボール”形状で凶器となり、和の体を貫いて撃墜した。
奪った雲で上昇。
鍵を手に入れてクリアである。
純は灰色のコインが安全と判断し、拾おうとした瞬間にスイッチのタイマー切れ。
コインから戻ったザリガニに思いっきり触って死んだ。
純の死に方がありすぎて困る
84:UI × 11 JUN × 3:2011/02/25(金) 06:03:13.22:6q6IqZkP0ねいてぃぶ!!!!
紬「さ~て!スターロードアトラクションもいよいよ大詰めです!」
「ここコース4は高山アスレチック!落ちないように気をつけてご利用くださ~い!」
律「いよいよきたなーっ!いまこそこのスーパーりっちゃんの力を見せてやるぅ!」
憂「前から言ってたパワーですね。なんだろうなあ。産卵?」
純「あのー……気持ちは嬉しいんですけど正直ここで出産見せられてもこまるんですけど……」
律「ばっきゃろーっ!タマゴ生むよりもっとすごいんだぞーっ!」
「ちょうどいい感じにあそこに飛んでるカメがいる!どっちでもいいからあいつをくわせろーっ!」
純「はあ…… んじゃたまには私が。」
リッチャン!
憂「純ちゃん…… あんなに律さんには乗らないって言ってたのに……」
憂(死に過ぎて疲れちゃったんだね……)
純「えーと、肩でしたっけ。とおっ。」ポコッ
ヒョイパクッ!
ホヨヨヨヨヨヨヨヨン! ホヨヨヨヨヨヨン!
純「えっ!?何これ!? 律先輩……? 律先輩が……」
憂「飛んでる!飛んでるよ!すごいすごーい!」
律「ひゅふぁふぁ!ひひゃひゃ!(見たか!)」
「へんへふぉおひゅーはーひっひゃぁはry(伝説のスーパーりっちゃんはマント無しでも飛べるのだ!)」
憂「ふふふ。あ、わたしも追いかけなきゃ。」
純「……」
カメの甲羅をほおばり羽ばたく律の背に乗り、純は風を感じていた。
マントで自ら飛ぶのとは違う、力を一切いれずに宙を舞う感覚が
死にまくりで疲れた純の体に心地よく響く。
(…………)
純「律先輩。あの、……」
「いや、今だから言います。私、いま軽音部にちょこちょこ顔だしてるんです。」
「こんなときにナンですけど……ひとつお願いが。」
律「んー!?もごもご」ホヨヨヨン ホヨヨヨン
純「……時々でいいんです。遊びに来てくれませんか?」
「やっぱりドラムがないと、その、音が淋しくて……」
律「……」ホヨヨヨン ホヨヨヨン
[わかった!]
純「本当ですか!?」
律[聡を鍛えておくりこんでやる!]
純「うーん……」
律[鈴木さん!鈴木さん!]
純「……」ボ~~~……
律「ひゅじゅきゅい~~~!!」
純「はっ! はいっ!なんでしょうっ!?」
律[あそこに見えるのがゴールの鍵だよ!ブロックの中に入ってる!]
[このまま取りに行こうぜ―!]
純「うう…… いっつも憂にいいとこ取られっぱなしだったけど……」
「ついに私が単独フィニッシュを飾るときがきたんですね……」ウルウル
律[感慨深いものがあるね!]
純「行きましょう!律先輩!私ここにきて生きる意味がようやく見出せそうです!」
律「おっひゃーっ!!」
────────────グビン!
律「あ。」
純「え?」
律「飲んじゃった☆」
純「やー、わかってましたけどね、こーなるって。ハハ……激しくでじゃぶ。」
律「あきらめちゃだめだ!忘れたのか!?」
「今こそこのあたしを踏み台にして行けーっ!!」
純「……」
「出来ません!」
律「なんだってーっ!!」
純「私もう何回も死んでるんです!今さらひとりくらいどうってことないですよ!」
「先輩を犠牲に助かるくらいなら、一回ぐらい死んでやるー!」
律「ばっきゃろー!勘違いしてんじゃねー!」
「いいか!あたしは何度落ちてもまた戻る!でもなー、そっちは何回か死んだらおしまいなんだぞ!」
「命の重さは平等じゃねーんだ!」
純「でも!」
律「ごちゃごちゃうるせ―!!」
律は純の足をつかみ、空にむけて放り投げた!
律「頑張れよー!憂ちゃんに負けるなーっ!」
「純ちゃああああぁぁぁぁぁん!」
純「律先輩っ……」ウルウル
「……絶対届いてみせるっ!」
「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーっ!!」
ポコッ! ドュルルルルル!
純「…………」
憂「それでね、途中で羽根を見つけたからマントで低空飛行してたら、」
「偶然鍵と鍵穴セットで置いてある島に着地できたんだよ!」
純「よかったね。」
憂「……純ちゃん、大丈夫? なんかいつもに増してどっと疲れてるみたい……」
純「もうラスト近いしさ。ステージもしんどかったしね。」
紬「え~このたびは当テーマパーク・スターロードをご利用いただき誠にありがとうございました~!」
「コース4のカギゴールを達成した憂ちゃんと純ちゃんのために、」
「スターロード5番ゲートを開通しま~す!ラストダンジョンに直通なの~!」
「あともうちょっとだからねっ!ふたりともファイトっ!」
純「うぃーす。」
憂「ムギさん、ありがとうございました。また来ますねっ。」
純「そんとき誘わなくていいから、憂。」
?「ちょっとちょっとちょっとおー!!」
さわ子「あんたたちい!まだコース5があるじゃないのー!」
憂「さわこ先生!」
さわ子「こんなとこで止めないで、コース5もちゃんとクリアしなさい!」
「じゃないと私が監修したスペシャルコース『デス・デビル八鬼道』が無駄になっちゃうじゃない!」
純「もっと良いサブタイトルは無かったものなのか。」
憂「すみません先生、先を急いでいるので……」
さわ子「じゃあせめて約束してっ!」
「あんたたちの用事が終わったら絶対遊びに戻ってくるって!」
純「そこまでやらせたいんですかあ!?」
憂「わかりました。後で梓ちゃんに紹介しておきます。」
さわ子「待った!!言いたいことはそれだけじゃないのよ!」
純「えー。」
さわ子「あなたたち、そんな恰好でよくここまでやってこれたわねぇ。」
憂「?制服のことですか?」
純「水着もありますけど。」
さわ子「ダメよ!そんなんじゃ!」
「ここから先は、これを着て行くこと。いいわね!?」
憂「これは、長袖のポロシャツ、ハンチング帽……」
純「とオーバーオールじゃないですか。」
「これだったら制服かジャージの方がいいですよ。トイレ難しいし。」
さわ子「よく見なさい。ポケットがついているでしょう。」
「そこに余ったアイテムを保存しておけるのよ。」
「しかも緊急時、自動で射出してくれるすぐれものなんだから。」
憂「へえ!便利だよ、純ちゃん!」
さわ子「私のスペシャルコースを断ったからには、こっちは着てもらうからね!」
純「まさかこれが噂に聞く先生のハンドメイド衣装……」
アイテム保存はそう言う理屈だったのか
103:UI × 11 JUN × 2:2011/02/25(金) 18:24:09.89:ozUuFWXA0まおう あずさのしろ!
憂「ついに来たね。」
純「帰りたい。」
憂「もー!純ちゃんたら!最終回なんだからしっかりしなきゃだめだよっ!めっ!」
純「私はこの旅で、正直に生きることの大切さを学んだ気がする。」
憂「ところで純ちゃん。いくら梓ちゃんがちんちくりんのかどわかしノータリン少女とはいえ、」
「自分の本丸くらいは難易度ハードハードのハードロックにしてると思うんだよ。」
純「急に話変えるね、あんた。」
憂「これは梓ちゃんを持ち上げる意図は全くないんだけど、純ちゃん残り2人じゃ絶対足りないよ。」
純「ということは、ズバリ憂の残り人数を分けてくれるってことでよろし?」
憂「うん。」
純「えっ、マジ!?マジ!?やったあ! 何人?何人くれるの?」
純「なんだろう、うれしいはずなのに怒りも湧いてくるこのきもち。」
憂「見て見て純ちゃん、さわ子先生のオーバーオール、」
「アイテムがストックされてたよ。サービスだね。」
純「本当だ。羽根が入ってた。」
憂「わたしは花だよ。どうする?今使っちゃおうか。」
純「いや、憂、私の羽根もまとめてそっちのポケットにとっておいてよ。」
「一個ずつしかないしさ。梓の部屋の前で使った方が無駄が無くていいでしょ。」
憂「自分の死亡前提なんて、きれてるね、純ちゃん。」
純「死亡前提じゃない。死亡上等と呼びな!行くよ!」
憂「GO!GO!」
純「LET'S GO!GO!」
憂「お部屋が4つに分かれてる。」
純「これはどれかひとつが正解で、後は罠ってパターンじゃない?」
憂「純ちゃん、ここはAZUSAちゃんのお城だよ?」
「AZU・ユー・ライクに決まってる。」
純「どういう意味?」
憂「お好きなお部屋をお選びくださいってことだよ。」
純「英語わかんない。」
「どうする?どこに入るか、誰かに聞いてもらおうか?」
憂「ここまで来て、他人まかせなんてダメだよ純ちゃん!」
「『どれにしようかな』で決めよう。」
純「神さまにはまかせるのね。」
□□
□
□
□
□
□
純「ずいぶん開けた通路だなあ! よし、一気に駆け抜けよう!」
憂「待って純ちゃん!罠かもしれない!」
純「大丈夫だって!それーっ!」スタタタ
純「あれー、おっかしいなあ、走ってるのに全然前に進んでる感じしないよ?」タタタタ
憂「!!純ちゃん、上!!」
純「へあっ?」
純は天井から落とされた巨大な木槌に潰されて死んだ。
そう、賢明なROMの方々はもうお気づきであろう。
純がいくら走っても前進できなかった理由、それは───
純「ってもうええっちゅうねん!」
憂「純ちゃん、ここ無理だよ。足場が少な過ぎる。」
「違う部屋から行こう?」
純「さすが最終面。殺しに来てるって感じ。」
憂「死ぬ気でがんばらないとやられちゃうね。」
純「それって死ぬつもりで死なないように努力するってこと?」
「意味わかんない。矛盾してるよ。」
憂「純ちゃんが言うと、言葉に重みが出るね。」
□
□ □
□ □
□ □
□□□
□
1・純、天井に乗っかっていた珍しい色の
キノコを取ろうとして転落死
2・純、床にへばりついた光の弾を
興味本位でつついて焼死
純「以上、報告を終わります。」
憂「まじめにやってよね、純ちゃん。」
□□□
□
□□
□
□
□□□
憂「純ちゃん大変!ふおっ!ほっ!」ドギャン!ズギャン!
「この梓ちゃん、はあっ!せいあっ!」ゴギャン!バギャン!
「何回蹴っても壊れないよっ!」ギギャン!ガギャン!
純「まさか梓の姿をしたロボットがいるなんてね。」
「この部屋は梓ロボットの製造ラインなのかなあ。」
メカあずにゃん「(ドガッ!)ニャッ…… (バキッ!)ニャッ……」
憂「ハアハア……」
純「……」
純(あの憂が息を切らすほど蹴られても平気なんて……)
(このロボット、ただものじゃないっ!)
純「憂、やばいよこの部屋。」
「悪いことは言わない。違うルートを探そう。」
「ほら見て、私なんて今息を吸うように殺された。」
憂「ハアハア……」
「……ちくしょう!」ドギャン!
メカあずにゃん「ニャッ!」
□□□
□
□□
□
□
□□□
純「……」
憂「……」
純「……信じらんない。」
「なんで急にラクチンなの!?金網伝って行くだけじゃん!」
憂「キッズルームなんじゃないかなあ。ほら、カメの子供が遊んでる。」
「託児所だよ。女の人にやさしい職場だね。」
純「憂はそう言えば進路もう決めた?やっぱりおねえちゃんと一緒のとこ?」
憂「どうしようかな。まだはっきりは決めてないよ。」
純「ふーん。」
純「憂、原付でも免許取ればいいじゃん?」
「ちょっと離れててもお姉ちゃんに会いに行けるよ。」
憂「スクーターかあ。学校に許可とかいるのかな?」
純「今度山中先生に聞いてみなよ。」
憂「うん。」
純「着いた。」
憂「簡単だったね。」
純「進路の話は雰囲気が暗くなってヤだよ。」
憂「気を取り直して進もう。」
純「よし。」
憂「あらためて見ると純ちゃん、」
「……減ったね。」
純「死体の数ならブラバンにも負けないもんねー!」
憂「またお部屋が分かれてる。」
「今度は5番から8番だって。」
純「もう面倒くさいし、片っぱしから見てこーよ。」
「どの部屋行ったって、たぶん私死ぬだろうし。」
憂「達観してる純ちゃんかっこいい!」
純「よしてよ、へへ。」
憂「ほめてないよ。」
純「まじかよ。」
□□□
□
□□□
□
□
□□□
純「来ましたよ、こーゆうタイプのつくり。」
憂「体育の50メートル走くらいかなあ、向こうまで。」
純「だいたい5秒以内にゴールしないと、天井の金棒にすりつぶされちゃうよ。」
憂「ねえ純ちゃん、忘れがちだけど、」
「わたしたちは一介の文化部女子なんだよ。」
純「だからムリって言いたいの!?憂のばかっ!」
「やる前からあきらめてどうすんの!」
憂「純ちゃんはマラソンも苦手だったじゃない。」
純「だったらわたしは白身魚じゃなくて赤身魚だってことよ!」
「憂はそこで見てな!やってやるう!」
憂「……まだやる、純ちゃん……?」
純「ゼェゼェ……」
純は黙って首を横に振った。
※冷静に考えたら白身魚と赤身魚は逆でした。
この場を借りてお詫び申し上げます。
純「なーんてね!わざとだよ、わざと!」
憂「ふざけないで純ちゃん!」
□□
□
□□□
□ □
□ □
□□□
憂「どうだった?」
純「ぷはっ!無理!不可能!」
「水!水入ってますこの中!」
憂「律さんもムギさんもいないから、潜水の道具も無いしね。」
純「ここやめ!パス!パス!」
「私が死ぬのが目に見えてる!」
憂「やめとこうか。」
□□□
□
□
□
□
□
純「すごい……梓のマネキンだらけだ……」
憂「にくたらしいね。」
純「私は不気味だよ……」
「でもよくできてるなあコレ、スカートめくってみようか?」
憂「よしなよ純ちゃん。」
純が梓マネキンのスカートに手を触れた瞬間、
梓マネキンが跳びひざ蹴りを繰り出し、純は打撲死した。
純「うぐぐ……油断した……」
「でも離れてれば怖くないよねきっと。」
遠方の梓マネキンが、今度は口から怪光線を照射。
純は一瞬で体が蒸発して死んだ。
純「完全に私をマークしている……!」
憂「きっとスカートめくりがターゲッティングのスイッチだったんだね。」
「えっちなことはしちゃいけないって教訓だよ。」
純「こんな情けない死に方ははじめてだ……ぐふっ!」
別のマネキンが、ビームでまた純を焼き尽くした。
純「もうヤダ……。」
憂「別の部屋から行こうね。」
純「それでも私はやってない……」
憂「やったよ。」
□□□
□ □
□□□
□ □
□ □
□□□
純「なんでアメフト選手がこんなにいるのっ!」
憂「スポーツジムくらいあったっていいじゃない。」
「純ちゃんも何かやってけば?」
バイ~ン! バイ~ン!
純「タックルの練習をしてる……」
憂「試合が近いんだよ、きっと。」
「お邪魔にならないように気をつけて行こうね。」
純「あ、ちょっと待って憂。」
憂「?」
純「じゃ~ん!澪先輩からもらったカメラ!」
憂「ええ~っ!何に使うの!?」
純「もちろん、」
「撮る。」パシャ!
憂「それで?」
純「終わり。」
憂「……」
純「だって一枚も撮って無かったんだよ!勿体ないじゃん!」
憂「死と隣り合わせの状況でも楽しむユーモアは素敵だね。」
純「ちょっとシャッターお願いしに行こうか?なんか会話が通じそうな見かけだし!」
憂「そうだね。撮ってもらおう!」
もちろん純はラガーマンにタックルされて死んだ。
でも次の部屋には進むことができてよかったー。
まっくら!
憂「純ちゃん、付いてきてる?」
純「まったく、電気ぐらいちゃんとつけといてほしいよ。」
憂「でもスーパーのおばさんが言ってたけど、照明代ってばかにならないらしいよ。」
「時代はエコだし、しょうがないね。」
純「あっ!いいこと思いついた!」
「カメラのフラッシュがあるじゃん!これでちょっとずつ確認して進もう!」
「……と思ったらバッテリー切れだよ。」
憂「余計な写真撮ってる場合じゃなかったね。」
純「しゃあない。目も慣れてきたしこのまま行こうか。」
「憂、へんなとこ触んないでよ?」
「……あれ、憂?」
憂「純ちゃん大変!ふおっ!ほっ!」ドギャン!ズギャン!
「この梓ちゃん、はあっ!せいあっ!」ゴギャン!バギャン!
「やっぱり壊れないよっ!」ギギャン!ガギャン!
純「暗くてよく見えないけどホント梓そっくりだね、これ。」
「ロボットとは思えないくらい似てる。」
「おかげで憂が梓にヤクザキックのすごいリアルな光景が見える。」
メカあずにゃん「(ドガッ!)ニャッ…… (バキッ!)ニャッ……」
純「もうやめなよ。踏んでも大丈夫にできてんだよきっと。」
憂「はあはあ…… こうなったら……」
キュルルル!
憂は空高くジャンプ!回転しつつ、体当たりした!
要するにスピンジャンプ。
☆、 ぶっころ! ,☆
純「……この音のことだったのか……」
憂「さすが最強のスピンジャンプだね!一瞬で消し飛んだよ!」
純「それにしても梓の目的はなんなんだろ?」
「自分そっくりのロボットなんかつくったりして……」
憂「ナルシストだね。」
純「それに梓ひとりでこんなすごいロボット作れるはずがないよ!」
「共犯者の影が見え隠れしてきた。一体誰が……」
憂「きっとムギさんだよ。」
純「大事なところでてのひら返すらしいからね、琴吹先輩って。」
「それにしても”きっとムギさん”って便利なことばだなぁ。これひとつでなんでも解決する。」
純「そしてついに来たよ。この先に梓がいるはず!」
憂「羽根と花、純ちゃんどっちがいい?」
純「あ、そっか。じゃマントで。ファイア使ったこと無いし。」バワワワワワ!
憂「これしかないから大事にしてね。」デュルデュルデュル!
純「マントジュン!」バーン!
憂「ファイヤーウイ!」ババーン!
純「キまったところでGO!GO!マニアック!」
憂「おねえちゃん、今、会いに行きます!」
ガー ガー ガー ガー (←ドアの開閉音)
スターウォーズEPⅢのグリーヴァス将軍をご存じだろうか。
ふたりの頭上から降下してきたものは、彼のライトセーバーさばきよろしく
左右のツインテールをプロペラのように回転させながら浮遊する、
中野梓の顔の形をした、巨大なおわん形UFOであった。
純「あっ、梓の生首!でかっ!」
憂「梓ちゃーん!出てきなさーい!乗ってるんでしょーっ!」
「おねえちゃんを返して―っ!!」
その呼びかけに応えて出てきた人物、それは────────
唯「やっほーっ☆」
憂&純「」
憂「おっ、おねえちゃん!?なんで!?」
純「よかったね…… 憂…… お姉ちゃん元気そうじゃん……」
憂「おねえちゃーん!梓ちゃんに変なことされなかったーっ!?」
唯「あずにゃんならここにいるよー!」
梓は体をロープでぐるぐる巻きに、口には猿ぐつわをかまされていた。
梓「んーっ!んーっ!」モガモガ
純「梓!」
憂「どういうことなの……」
唯「ふっふっふ。だまされたね、憂!」
「あずにゃんにわたしがさらわれたんじゃなくて、」
「わたしがあずにゃんをさらっちゃってたのです!まいったか!」
純「うれしくないどんでん返しだなあ……」
憂「ど……どうして……」
唯「そして寿グループのバックアップのもと、こんな素敵なものを開発していたのですっ!」
「いでよ!ファイナルメカあずにゃんシリーズ!」フンス!
唯が呼びかけると、もがく梓の後ろから、先ほど憂が破壊したメカあずにゃんよりも
もっと本物に似ている梓のロボットが6体、一列横隊でせり上がってきた。
Fメカあずにゃん初号機「ヤッテヤルデス!」
Fメカあずにゃん弐号機「ヤッテヤルデス!」
Fメカあずにゃん参号機「ヤッテヤルデス!」
Fメカあずにゃん四号機「ヤッテヤルデス!」
Fメカあずにゃん伍号機「ヤッテヤルデス!」
Fメカあずにゃん六号機「ヤッテヤルデス!」
憂「……」
純「……」
唯「ただのロボットじゃないんだよ~!見ててね~!」
そう言うと唯は、ギター用シールドケーブルの束を取り出し……
なんと隣り合うFメカあずにゃんズの、耳から耳へと接続したのである。
唯「一番左のメカあずにゃんの左耳から伸びたシールド、」
「これをわたしの愛器・ギー太にプラグイン!」スポッ
「そして反対側から伸びたコードはー、」
「……ふふふ、この中野クラウン号はただの飛行船じゃないんだよ!」
「なななななんと!これでひとつの巨大なアンプなのです!えいっ!」スポッ
『中野クラウン号』という名前のつけられたUFO。
そのコクピットにあるインプットジャックに、
一番右側のFメカあずにゃん右耳から伸びたケーブルを接続する唯。
純「ああ……なるほど…… あの梓ロボットはエフェクターだったのか……」
唯「2年生のときみんなで行ったライブハウス、そこで見た熟練バンドさん自前のエフェクターボード、」
「実はわたし、あれがすっごくうらやましかったんだよっ!!」
純「ええーっ、梓たちライブハウスにも通ってたのお!?やっぱり軽音部ずるい!!」
憂「純ちゃん しっ!」
唯「いまこそ夢が叶う!憂!手向けのレクイエムを聴けーっ!!」
中野クラウン号の口から大音量で流れる唯のギターリフ
それはマリオカート(SFC)クッパ城コースBGMであった……
同時に、雷鳴轟く背景の向こうに、なぜか居た
元祖HTTメンバーとさわ子のセッションが一瞬目に映った。
純は見なかったことにした。
純(大学生は暇って言うけど、本当なんだなあ……)
(…………ん?)
純「……ちょっと憂、」
「私、この旅が進むにうちにさあ、」
「うすうす不思議に思ってたんだけど、」
「>>5の『おねえちゃんがいなくなった』ってもしかして……」
純「……大学進学でひとり暮らしをはじめたからなんじゃ……」
憂「…………」
純「……」
唯「憂、憂のごはんはとってもおいしいけど、」
「出されるエサをついばむだけじゃあロックはできないんだよっ!」
「わたしは自由がほしいのですっ!」
「ということでファイナルあずにゃん壱号弐号!はっしん!」
ガシーン! ガシーン!
中野クラウン号からFメカあずにゃんが2体飛び降り、『シュワちゃん走り』で憂と純に向かって来た!
唯「ふたりを地獄のハイウェイにつれてっちゃえ♪」
純「いきなりはじまるのね。」
憂「おねえちゃん……」
ドゴーン!
唯「やったあファイナルあずにゃんツインキックが決まったよ!!」
梓「!! んーっ! んーっ!」モガモガ
唯「これでわたしの邪魔をするものはもういない!」
「本物のあずにゃ~ん!こっちおいでぇ~うふふ♪」
純「そうはいきませんよ唯先輩!」ブイーン ブイーン
唯「!! 純ちゃん!」
「飛べたの!?」
憂「……どうやらおしおきが必要みたいだね、おねえちゃん……」
唯「憂を背中に乗せて…… あんぱんまんみたい!」
熾烈な空中戦の火ぶたが落とされた!!
純「憂っ!」
憂「ふうぅぅ~~…… 滅(め)っ!!」キュルルル!
ドピャピャピャピャッ!!
純「出たア!憂の”滅っ・波動拳”!!」
「『一度に出せるファイアボールは2つまで』というルールを唯一無視できるスピンジャンプ!」
「オリジナルでは平衡感覚を失うスピンのせいで照準が定まらず、火の玉が拡散してしまう欠点があった!」
「しかし!憂の天性のシスコンパワーが4発全弾同一軌道に乗せることを可能にしたんだ!!」
「さっすが憂!!そこにしびれるあこがれるゥ!」
ポポポポフッ!
憂の繰り出した火の玉は、全弾唯の顔面に命中した。
唯「ところがどっこい!平気なのです!」フンス!
憂「なにっ!?」
唯「憂は忘れちゃったの?わたしのことを。」
憂「……そうか、おねえちゃんってとっても……」
憂「あったかいよね~♪」
唯「でしょー!わたしはあったかあったかなんだよ!」
「たかが火の玉程度のあったかで、わたしに火傷は負わせられないよ!」
「そして空を飛んだのが運の尽き!くらえっ!」
唯の乗る中野クラウン号が前進!
左右のツインテールがそれぞれ憂と純にモロにヒットした。
憂「きゃーっ!」
純「どわぁ!」
特に憂はプロペラの遠心力で地面に思いっきりたたきつけられてしまった。
唯「ふふふ。おしまいだよ、憂。」
唯「やっておしまい!ファイナルメカあずにゃん壱号弐号!」
Fあ①「ヤッテヤルデス!」ガシャッガシャッガシャッガシャッ! ←T2ダッシュ
Fあ②「ヤッテヤルデス!」ガシャッガシャッガシャッガシャッ! ←T2ダッシュ
※名前が長いので”ファイナルメカあずにゃんn号”は
”Fあn”と表記させて頂きます。
憂「ううぅ…… おねえちゃん……」
唯「行けーっ!愛と友情のファイナルあずにゃんツインキーック!!」
ドゴーン!!
唯「さよなら、憂。」
唯「次は純ちゃんの番だよー!」
「……あれ、純ちゃんどこ行っちゃったんだろう?」キョロキョロ
けぶる粉塵に映るシルエット、
憂「……っ!」
純「これが……急降下……!」
それは憂を庇う形で起き上がる純であった。
煙はFメカあずにゃんズのキックではなく、キックが届く寸前に流星のごとく急降下してきた
マント純による衝撃で発生したものであった。
純「本当に地面に頭からつっこんでも大丈夫なんだ!」
憂「純ちゃん!純ちゃんはプロペラに巻き込まれて平気だったの!?」
純「うん。直撃したはずなのに変だよね。」
「でもようやく私にもツキが回ってきたよ!見て!」
Fメカあずにゃんズは地面の振動のせいで機能停止していた。
純「スピンジャンプでぶっころ!しよう!」
憂「……待って。」
憂「おねえちゃん……キックっていうのはね……」
「こうやるんだよっ!」ポコッ!
倒れたFメカあずにゃんの頭を蹴り飛ばした憂。
ちぎれて分離した頭部は、宙に浮く唯の頭にヒットした。
唯「あいたーっ!」グバーン!
憂「もっかい!」ポコッ!
唯「ぐへえ!」グバーン!
それは見事なドライブシュートであった……
唯「うぅ~~!よくもやったな!憂め~!おぼえてろ~!」
純「あっ!逃げる気だっ!」
憂「違うよ。きっとトイレ休憩に行ったんだよ。」
だい2らうんど!
純「あっ、本当に戻ってきた。」
憂「待って!何か様子がおかしいよ!」
梓「憂ーっ!じゅーんっ!」チュルルルルン
純「梓!」
梓「高熱も平気な唯先輩の体温でロープを焼き切ったのー!」
唯「もー!あずにゃんはおとなしくしててよっ!」
「伍号!ひっとらえーいっ!」
Fあ⑤「ヤッテヤルデス!」ガシッ!
梓「ふにゃっ! ふっ、ふたりとも受け取って―っ!えいっ!」ビュルーン!
純「キノコだっ!私は大丈夫だから憂が取りなよ!」
憂は無言でキノコをキャッチし、パワーアップした。
純「なんか言って。」
唯「ふふふふっ!第2ラウンドは新兵器をおひろめするよっ!」
梓「!!やめてくださいセンパイ!あれはふがふが!」モゴモゴ
Fあ⑤「オクチ チャックデス!」
唯「これはふたりともびっくりするよーっ!ふふふ♪」
純「なんかヤバそうなのが来るよ憂!飛んで避けよう!」
憂「だめだよ純ちゃん!またプロペラにやられちゃうかも!」
純「じゃあどうすれば……」
唯「中野クラウン号!主砲じゅんび!」
唯「ゲインレベルMAX!」
「マスターレベルMAX!」
「さらにスーパーオーバードライブON!」
梓「唯センパイだめーっ!!ふがふが!」モゴモゴ
唯「対ショックぼうぎょ!」
唯は自分と梓にヘッドホンを装着した。
梓のものはネコミミ付きであった。
唯「かうんと!いち!」
「にっ!」
「さぁん!」
「しーっ!」
「GO──────────────」
唯「────っはぁ──んっ!!」スポッ!
唯がインプットジャックからシールドを引っこ抜いた瞬間、
中野クラウン号の口から音の衝撃波が発射された!
中野クラウン号「「「ボボボブオワピイイ━━━━━━━━━━!!!!」」」
ドゴオオ───ン!!
ソニックブームは地面をえぐりとりながら、建物の一角を薙ぎ払った。
吹き飛ぶ瓦礫の中には「まおうあずさのしろ!」と書かれた看板も見える。
ちなみにそれは、狂言誘拐をごまかすために唯が自ら書いたものであった。
唯「あははははーっ!こっぱみじんっ!」
「でもわたしは平沢唯!学習するおんなです!」
「ダメ押しにもう一発準備しよう!」
梓(憂……!純……!)
純「……あぶなかった……」
憂「純ちゃん大丈夫!?直撃してたよ!」
純「私もこれはまた死ぬなと思ったけどさ、」
「マントが破れるだけで済んだんだよ。ラッキー!ははっ!」
「憂こそ無事なの?ケガはない!?」
憂「うん……」
純「ええっ!?避けたの!?あれを!?どうやって!?」
唯「やっぱりしぶといふたりのために、もう一発プレゼントします!」
純「げぇーっ嘘ぉーっ!」
憂「!!っ純ちゃん跳ぶよっ!」
純「ダメえ!助走つけてらんない!!」
憂「そうじゃなくて────────
唯「いち!に!さん!しー!ごーはーんっ!」スポッ!
中野クラウン号「「「ボワピ━━━━━━━━━━!!!!」」」
キュルルルキショッキショッキショッキショッ!
唯「!!」
それはそれはアメイジングな光景であった。
中野クラウン号から発射された衝撃波、音の波動の上を
憂と純がスピンしながらホッピングしていたのだ……
もちろん音波は目に見えない。
さながらふたりは空中でフィギュアスケートのアクセルジャンプを連続でしているようであった……
梓「すごい……憂……純!」
純「なんかもう私、何が起こっても信じられるっ!!」
憂「!!純ちゃん!上っ!!」
唯「ふふふ~、ふたりともすごいよ!」
「でもっ!さすがのスピンジャンプも真上からではどうにもできまいっ!」
純「ひええ!そのとおりですっ!!」
憂「純ちゃんっ!!」
唯「三度目の正直!今度こそおわりだあっ!!」
「グッバイ!くりーむっ! ごーはぁーんっ!!」スポッ!
し~ん……
憂「…………っ!!あれっ!?」
純「不発だ!助かった!」
唯「???おっかしーなあ。ごはんごはんごはんごはん!」スポスポスポスポッ!
「……何も起きない……どうしちゃったの中野クラウン号……」
背景でBGMを演奏するひとたち
澪「ボリューム上げたままシールド引っこ抜くとああなっちゃうんだよ。」
律「けいおん!2話でおなじみのアンプ事故!」
「実はとっても回路に負担がかかるんだぜーっ!」
「故障の原因になるから人んちとかスタジオでは絶対やっちゃダメだぞぉっ!」
「りっちゃんとのおやくそくだっ!」
ズンチャッズンチャッズンチャッズンチャッ!!
澪「そんなことよりパワーが落ちてるぞ!バテたか律!」ボンボンボンボン!
律「なにおーっ!まだまだーっ!!」ズッチャッズッチャッ!
さわ子「ラウンド3でまたテンポあげるぞお前らアアアァーっ!!」ブンブンブンブン ←ヘッドバンキング
紬「斎藤!汗!」
斎藤「はっ!」フキフキ
※ムギはキーボードでブラスとオーケストラヒットをやっています。
唯「こわれちゃったよう……」グスン
「でもめげないくじけない!」
「それにまだファイナルメカあずにゃんがいる!」
Fあ③「ヤッテヤルデス!」 ガシーン!
Fあ④「ヤッテヤルデス!」 ガシーン!
純「げえっ!また来たっ!」
唯「ふたりを地獄にゲットバック♪」
憂「……」
結果から言えば、その後は>>151とほぼ同じ展開だったので割愛させて頂きます。
だい3らうんど!
唯「……もう怒ったよ!」
「わたしは平沢唯!学習するおんなです!」
「憂がメカあずにゃんを蹴ってくるせいでたんこぶが4つもできちゃった……」
「だからっ!もうファイナルメカあずにゃんは出さないよっ!」
憂「!!」
純「しまった!それじゃあこっちは何もできないよ!」
唯「中野クラウン号で直接ぺったんこにしてやる!」
「そーれ!うんたん♪うんたん♪」
ガターン! ガターン! ガターン! ガターン!
憂「逃げるよ!純ちゃん!」
純「すごい画だなあ……巨大な梓が生首で跳ねてる……」
唯「アンプが無くたって、中野クラウン号の戦闘力はみじんもおとろえないっ!」
梓「いい加減にして下さいっ!唯センパイっ!」
唯「うわっ!オリジナルあずにゃん!もー、押さえててって言ったじゃん伍号!」
梓「ういーっ!じゅーん!これをっ!」ビュルーン!
純「わっ!またキノコだ!憂!私キノコ苦手だから取っといて!」
憂は無言でキノコをキャッチし、オーバーオールのポケットにしまい込んだ。
純はまた「なんか言えよ」と思ったが、それよりもどうせ投げてくれるなら
メカあずにゃんを投げてくれれば良かったのになあとも思いつつ、
バウンドして迫り来る中野クラウン号から逃げ続けた。
唯「邪魔しないでよあずにゃん!あっ!」
梓「コントローラーを奪ってやったです!こんなもの───
唯「だめっ!返してえっ!」ガシッ!
梓「ふぎぎっ!渡しませんよおっ!」グググ
Fあ⑤「ナカマゲンカハ ヤメルデス!」
Fあ⑥「バカデスカネ!」
憂「おねえちゃんと梓ちゃんがケンカしてる!」
純「うれしそうだね。」
「でもそのせいで生首の操縦がメチャクチャだっ!チャンスだよ、憂!」
唯「何やってるのっ伍号六号!はやくあずにゃんをつかまえてよー!」
Fあ⑤「ヤッテヤルデス!」
Fあ⑥「ヤッテヤルデス!」
梓「っ!!こっちこそっ!」
「やってやるです!」
ポコスカ ポコスカ ニャー ニャー キャー キャー!
唯「うしし!あずにゃん大乱闘のどさくさにまぎれて、コントローラーかむばっく!」
「憂と純ちゃんを、今度こそぺったんこかんかんだーっ!」
純「げっ……」
挙動の戻った中野クラウン号は空高く浮き上がり、
速過ぎて逆回転しているように見える程ツインテールをブン回しはじめる!
純「……逃げてちゃおわんないね、本当に……」
「憂!私がオトリになるから!」
「あの生首が私を潰した瞬間に唯先輩に跳びついて倒して!」
憂「!!そんな……!!できないよそんなこと……!」
唯「秘技!中野クラウンツルベドロップ!!」
巨大な梓の生首が、うだうだしている憂と純をめがけて超高速で落下して来た!
唯「ばいばーい☆」
純「げっ!せっかくカッコつけたのに予想より速過ぎるっ!!」
憂「!!純ちゃんっ!!」
どごおおおおおおおおおん!!
唯「…………でごたえアリ……」
「勝った!ついに憂に勝ったよ!あずにゃーん!」
「……あれ?あずにゃんが乗ってないよ?」
「ファイナルメカあずにゃんもいない……どこいっちゃったのかなあー。おーいあずにゃーん!」
梓「……うう…… はっ!ここはっ!?」
唯「あっ!な~んだあずにゃん、降りちゃってたのー?」
梓「……そうか、あまりに強い衝突で投げ出されちゃったんだ……」
梓「……あっ!憂と純はどこっ!?」
唯「えへへ!ずばり!この中野クラウン号の下です!ついに自由を勝ち取りましたっ!」フンス!
梓「!!……そんなっ!嘘っ……」
唯「これぞ、パンクだよ!あずにゃん!」
梓「う……」
梓「うわあああああぁぁん!!」
Fあ⑤「ウ……ヴヴ……」
Fあ⑥「……」
唯「ファイナルメカあずにゃんも放り出されちゃってたんだね。」
梓「唯センパイ……最低ですっ!!」
唯「……わかっているよ、あずにゃん。」
「でもこれが姉妹のありかたというもの。ひとりっこのあずにゃんにはわかるまいよ。」
梓「うわああぁぁん!!ういぃーっ!!じゅんっ……」
唯「……これで、やっとおしまいだ。」
グググ……
梓「!!」
唯「えっ……」
唯「なんなの……これ……」
ググググ……
唯「コっ、コントローラーいじってないのに……」
ググググググググ……
唯「中野クラウン号がっ!浮き上がってる……!?」
憂&純「「どっせえ───────いっ!!!」」
唯「うわぁ!!」
ガタァン!!
なんと、潰されたはずの憂と純が
下から中野クラウン号を持ち上げ、投げ飛ばしたっ!!
純が役に立った!?
178:UI × 1 JUN × 2:2011/02/26(土) 00:19:02.70:F10nV8gv0ことのからくりはこうである。
中野クラウン号が憂と純をまさに潰そうとするその瞬間、
憂がポケットからキノコを取り出し、純の口にムリヤリ突っ込んだのだ!
憂は既にパワーアップ済み、純もスーパー純になり、
ふたりとも致命的なダメージを一度だけ耐えることができた、というわけである!
純「やっぱり好き嫌いはするもんじゃないわ。」
梓「純……!」ウルウル
憂「もう大丈夫だからね、梓ちゃん。」
梓「憂……!よかった……!」ウルウル
唯「ううううう!おのれ~憂めぇ~!」
「今度の今度こそ、メイドにおくってやる!」
「中野クラウン号!行くよっ!」
ガターン! ガターン!
純「!!来るよっ!次やられたら、本当に終わりだっ!」
梓「でも唯センパイ、かなり弱ってた!」
「あと2発でも喰らえばノックアウトできるはず───
ウ……ヴヴ……ヤッ……テヤルデ……
憂「!!梓ちゃんあぶないっ!!」
憂は高く跳び上がり、梓の後ろで怪しく蠢きだした
Fメカあずにゃん伍号六号をまとめて延髄蹴りっ!!
Fあ⑤「ニャ゙ッ!」
Fあ⑥「ニャ゙ッ!」
頭をちぎり飛ばした!!
着地した憂は、そのまま
放物線を描き落下して来たFメカあずにゃんの頭部をボレーシュート!
憂「めっ!」ポコッ
唯「ぎゃぼおっ!!」グバーン!
梓「やったあ!あといっぱつ!」
純「……憂ばっかりずるいよね……」
「最後の最後くらい……」
「私がきめるっ!!」
遅れて落ちてくるもうひとつのFメカあずにゃんの頭
純はその落下点に近づき……
純「ちぇすとおーっ!!」ポコッ
確実に足でとらえたっ!
それは中野クラウン号からひょっこり出ている唯の体にまっすぐ向かって行った……!
純「入った……っ!!」
カキン!
憂&純&梓「「「!?」」」
唯「ふふふふふ……!残念でしたっ!」
唯はとっさに中野クラウン号をぷるぷるさせ、
乱れたツインテールのプロペラで向かってくる凶器をはじきとばしたのであった……
梓「そんなあ!」
純「あははー!もーだめだっ!」
「…………ごめん……」
唯「じえんど!だよ!」
ガターン! ガターン! ガターン! ガターン!
憂「……………」
憂「梓ちゃん……」
梓「憂……」
がしっ
梓「え?」
憂「痛いのは一瞬だからね。」
憂は梓の両足を脇の下に抱え込んだ。
純「憂、あんたまさか……!」
梓「う、憂……?」
憂「うおおおおぉぉぉぉぉーっ!!」グルングルン!
そしてそのままジャイアントスイングに移行したのである。
梓「ふにゃあああぁぁぁぁーっ!!」
すぽ────────ん!
それが梓のファーストキスになった─────
唯「無念なり……」
梓「…………う~ん」
純「あっ、梓!」
憂「梓ちゃん!」
純「勝ったよ!梓!ついに憂のお姉ちゃんをやっつけたんだ!」
梓「えっ……本当?」
「でもどうやって……なんかよく思い出せな……うっ!」ズキズキ
憂「純ちゃん!梓ちゃん、疲れてるんだから!」
純「へへへ!ごめんごめん!」
これで ういたちのぼうけんは おわりです。
BGMをえんそうしていた りつさんたちもくわわって、あずさとのたのしい
バケーション(連休)が ふたたびはじまります・・・・
ドヒュ──────ン…………
パァ─────ン! パラパラパラ…………
純「あ、花火。」
憂「……」
梓「……」
律「エンディング!行ってみよう!」
梓とのたのしいバケーション日記 ①
沈没船があるらしい海溝でスキューバダイビングをしました。
澪さんは、「沈没船は怖くないけどダイビングスーツで体のラインが出て恥ずかしい」
と、わかりやすい言い訳をして不参加でした。
平沢 憂
梓とのたのしいバケーション日記 ②
迷いの森で和ちゃんが遭難していました。
すっかりサバイバルに慣れてしまっていて、なんと雲の上から釣りをしていました。
雲に乗れるのに何で空から脱出しようと思わなかったのか疑問です。
平沢 憂
梓とのたのしいバケーション日記 ③
面倒臭くなったらしく、みなさんもう一刻も早く帰りたい雰囲気だったので、
「下の橋からスターロードに行けるわよ~♪」とムギさんが空気を読んで提案して下さいました。
その橋のゴールでは、純ちゃんが律さんの2段ジャンプに失敗して死にました。
平沢 憂
梓とのたのしいバケーション日記 ④
湖は魚雷が設置されてて危険とのことなので、
ムギさんちの執事、斎藤さんがクルーザーを用意してくれました。
そんなものがあるなら始めから出してほしかったです。
平沢 憂
梓とのたのしいバケーション日記 ⑤
律さんのお家に帰ってきました。純ちゃんが、形に残る思い出が欲しいと言い出したので、
田井中家の玄関あたりで記念写真を撮りました。律さんは、魔王梓の城8番の部屋で
純ちゃんが撮った写真を「オッズソッズだ!」と気に入ってプリントアウトしていました。
平沢 憂
梓とのたのしいバケーション日記 ⑥
明日から学校なのに課題にまったく手をつけていなかった純ちゃんのために、
わたしの家で勉強会をしました。梓ちゃんは、さわ子先生の家に呼び出されたみたいなので
うちには来れませんでした。おねえちゃん、今どこにいるのかなあ。
平沢 憂
唯はどーなったんだ
194:えんでぃんぐ!:2011/02/26(土) 01:38:58.62:F10nV8gv0ふつうの日記
最近憂の元気がない。きっとお姉ちゃんが行方不明だからだと思う。
何とか元気づけてあげたいけどどうするかなあ。それと連休明けても
ずっと学校来てなかった梓が今日は来た。なんかたくさん死んだ顔をしていた。
鈴木 純
ふつうの日記
週一で律先輩の弟、聡君が軽音部に助っ人に来てくれるようになってから
ウチのバンドも去年と同じように輝いてきたと思う。心配なのは、憂が日に日に
オルガンをトチる回数が増えてきたことだ。近いうちに純に相談しよう。
中野 梓
さいきん!
純「憂っ!お誕生日おめでとーっ!!」
梓「おめでとう!」
憂「純ちゃん、梓ちゃん。」
純「早速だけどプレゼント!はいっ!」
憂「これは、きぐるみ?」
純「勧誘のときの変なきぐるみは軽音部の伝統でしょ!」
「もうすぐ私たちも卒業だけど、これで憂も軽音部のことを思い出せるかな―と思ってさ!」
「パジャマにでもしてよ!」
梓「私からはこれ。憂、原付の免許とったでしょ。」
「だからはい!ヘルメット!」
憂「わあ……ふたりとも……ありがとう!!」ウルウル
純「実はまだあるんだよ!」
梓「ふふふ!憂!この布をめくってみて!」
憂「なんだろうなあ。さっきから気になってたんだよ。」ペラッ
憂の等身近くある巨大な布をたくしあげると
そこには……
巨大なケーキが出現した!
梓「……あれからずっと憂元気なかったからさ……」
純「憂のおかしには敵わないけど、ふたりで頑張ってつくったんだ。」
「……ハッピーバースデー、憂。」
憂「…………」
純「もう少しで二次試験だし。元気出そうっ!憂っ!」
梓「憂…………」
憂「…………おねえちゃん……」
純「……」
梓「……」
憂「おねえちゃん!なんでこんなところにいるの!?」
純「!?」
梓「!?」
ぼこーん!
唯「やっほーっ☆」
なんとっ、
ケーキの中から唯がとび出したっ!!
唯「もぐもぐ。んん、なかなかいけるよ、純ちゃん!」モグモグ
純「唯先輩……いつからそのなかに……なんで……」
唯「むふふ!おっ!」
「あ~ずにゃーん!!」ダキッ
梓「」
憂「おねえちゃん!」
唯「憂、またあずにゃん一丁お借りするよっ!」
「次は実験的にせくしい路線でごり押ししたくなってね、」
「今度のメカあずにゃんエフェクターは、レベルつまみを乳首にするんだー!」
梓「」
純「えー今さらエロ要素ですかあ……」
唯「ということで!さらばっ!!」
梓「うわああああああ!憂ーっ!じゅーんっ!!」
純「……」
憂「純ちゃん!何ぼーっとしてるの!着替えて!」
純「えっ。」
憂「さわ子先生のオーバーオールだよ!おねえちゃんを捕まえにいく!」
純「えっえっ、なにこれ?どういうこと?」
憂「もーっ!なんでわかんないのー!?」
憂「純ちゃんがくれたきぐるみ!何の動物!?」
純「え?ペンギンのつもりだけど?」
憂「梓ちゃんがくれたヘルメット!ここほら!見て!」
純「なにこれ……プロペラ……」
唯が出て行った窓から吹き込んだ風で
憂の机の写真立てがカタンと倒れて床に落ちた。
田井中家をバックに向かって左から 憂 梓 純
ウィー
憂「次はNEWスーパーひらさわシスターズ憂!!」
純「もうええっちゅうねん。」
おしまい!
乙!
204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 02:48:37.58:F10nV8gv0※梓城7番の部屋で純は3人死んでいるはずなのに、
残機が2しか減らないバグを確認いたしました。
この場を借りてお詫び申し上げます。
純「なーんてね!わざとだよ、わざと!」
憂「なぜ。」
BDジャケットで梓が律に跨ってるのをみて思いついた。
22日の誕生日に間に合わせられなくて憂ちゃんごめん。
207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 04:03:30.72:8cAoULy50残機が2しか減らないバグを確認いたしました。
この場を借りてお詫び申し上げます。
純「なーんてね!わざとだよ、わざと!」
憂「なぜ。」
BDジャケットで梓が律に跨ってるのをみて思いついた。
22日の誕生日に間に合わせられなくて憂ちゃんごめん。
おつかれおもろかった
憂ちゃんが好きな奴に悪い奴はいないよ
憂ちゃんが好きな奴に悪い奴はいないよ
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コメント一覧 (10)
あと『いちのさん』でやっとスーファミって気付いた
憂ちゃん可愛い
そんなSS
「ぶっころ」ってあの音かぁ
個人的には「ぶっころろ」