- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:09:05.12:/g1FbMSF0
学生「え・・・み、見てませんよ」
カツオ「あぁん!?」
カツオ「んじゃテメエ・・俺が嘘ついてるってのか・・?」
学生「そ、そんな・・!」
カツオ「舐めてんじゃねーぞコラァー!!」
学生「ひぃーっ・・!」
磯野カツオ、16歳・・・
彼は札付きの不良少年となっていた・・・!
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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:09:54.65:mCM6k2tC0
短く刈り込まれた髪に、ひときわ鋭い剃り込み・・・
その容姿から彼は、“鬼ゾリのカツオ”と呼ばれていた
カツオ「俺っち傷ついたべ? 慰謝料よこせや」
学生「ぼ、僕、お金もってません」
カツオ「あぁん!?」
中島「よう磯野~」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:17:54.67:/g1FbMSF0
カツオ「おう中島」
中島「何やってんだ?」
彼の名前は中島・・・幼い頃からのカツオの親友である
ニヒルな丸グラサンをかけた彼は、“策士の中島”と呼ばれていた
カツオ「この餓鬼が俺を嘘つき呼ばわりするんだよ」
中島「ほー」
中島「おい兄ちゃん・・俺のダチに何してくれてんだ・・?」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:20:33.42:d7Da04ibO
学生「い、いえ、僕は・・・」
中島「金よこせや」
学生「も、持ってません!」
カツオ「その場でジャンプしてみろよ」
学生「・・・」
カツオ「おら、どうした?」
中島「口に聞いても答えないなら・・・体に聞くしかねーな」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:23:59.92:/g1FbMSF0
中島はいつも金属バットを持ち歩いていた・・・
中島「野球しようぜ」
学生「えっ・・」
中島「お前がボール役な。俺はバッター」
学生「は・・・?」
カツオ「おっ、いいね~。んじゃ俺はピッチャーな」
カツオ「んじゃこの餓鬼、お前の所へ投げま~す」
中島「あいよー」
学生「や、やや・・・やめてください・・!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:27:34.01:/g1FbMSF0
カツオ「おら、来いよ」 グイッ
学生「ひいっ!」
カツオ「いくぞー」
中島「来いや。フルスイングでかっとばしてやる」
カツオ「ピッチャー振りかぶって第一球を・・」
学生「か・・・勘弁してください!!」
学生「お金払いますから・・・」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:31:16.91:/g1FbMSF0
カツオ「あん?」
学生「は、払います・・・」
カツオ「ったく、最初からそうしろよ」
中島「財布もよこせよ。売れるからな」
学生「は、はい・・・どうぞ・・」
カツオ「どれどれ・・チッ、しけてやがる」
中島「磯野、ラーメンでも食いに行こうぜ」
カツオ「おう」
彼らはまさに悪行の限りを尽くすワルであった・・・
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:39:49.73:eKjuuAXvO
カツオ「ただいま」
マスオ「お・・カツオきゅんか・・・」
彼の名前は、フグ田マスオ
カツオの義兄である
彼は三年前にリストラをされ、自暴自棄となり
すっかり不良中年に・・というか廃人と化していた
カツオ「義兄さん、またアンパンやったの」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:43:30.11:/g1FbMSF0
カツオ「最近やりすぎじゃない?」
マスオ「・・あぁ・・うぅん・・・」
マスオ「もういいんだ・・僕ぁ・・ヘヘヘ」
カツオ「死なない程度にしときな」
ワカメ「兄貴~」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:49:34.00:/g1FbMSF0
カツオ「お、ワカメ」
ワカメ「ちょっと話があるんだけど」
彼女の名前はワカメ・・・カツオの妹である
女の命である髪を、兄とお揃いのように短く刈り込み
さらに顔面ピアスだらけのその容姿は
語らずとも、彼女が非行の道をひた走っていることは明らかだった
カツオ「どうした?」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:50:55.23:629WsXQ80
ワカメ「最近、××校の奴らが調子こいてんだヨ」
カツオ「ほう」
ワカメ「兄貴、そのへん顔きくでしょ。一発ビシッと言ってやって」
カツオ「わかったよ」
カツオ「ところで、タラオはまだ帰ってないのか?」
ワカメ「あいつならまたどこかで暴れてるんじゃない」
カツオ「そうか」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:04:21.95:/g1FbMSF0
翌日
カツオ「お前ら、××校のモンか?」
不良1「は?」
中島「聞いてんだよ」
不良2「何スか、あんたら」
カツオ「お前ら最近、ちょっと元気が良すぎるんじゃないかな~」
不良1「あ?」
不良2「喧嘩売ってんの?」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:07:46.34:/g1FbMSF0
カツオ「よせよ。別に喧嘩してーわけじゃねえんだ」
中島「ただ俺たちは忠告にきたのさ」
不良1「ああん・・?」
不良2「厨房だと思ってなめんなよコラ・・・」
カツオ「やめとけ、俺達つえーぞ」
中島「ま、どうしてもやるってんなら・・」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:09:00.28:ohMRj4890
カツオ「かかってきな・・・!」
不良1「オラァー!」
・・・
カツオ「ふう、ざっとこんなもんか」
中島「ま、所詮、厨房だわな」
不良1「つ、強え・・」
カツオ「これに懲りたら、あんまイチビんじゃねーぞ」
不良1「てめえら・・・覚えとけよ・・・」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:16:22.70:/g1FbMSF0
数日後
カツオ「ん・・・」
不良1「へへ・・よう」
カツオ「何だよ。またイジメられに来たのか?」
不良1「バカヤロー、復讐にきたんだよ」
カツオ「何度やっても同じだぜ」
不良1「俺じゃねーよ。相手は・・・」
カツオ「何・・・?」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:19:04.94:/g1FbMSF0
不良1「親父・・・」
アナゴ「おう」
カツオ「な・・」
不良1「へへ俺の親父・・・現役ヤッチャンなんだぜ」
アナゴ「おいおい、大きな声で言うな」
アナゴ「息子が・・・世話になったようだな・・」
アナゴ「ん?」
カツオ「アナゴさん・・・」
アナゴ「・・あ・・・カツオ君か・・?」
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:23:35.05:/g1FbMSF0
不良1「え・・知り合い・・?」
アナゴ「いや、何というか・・・」
アナゴ「前に勤めていた会社の、同僚の息子だ・・」
アナゴ「昔の話だがな・・・」
カツオ「まさかアナゴさんがヤッチャンになっていたなんて・・」
アナゴ「・・・」
アナゴ「カツオくぅ~ん・・僕はね・・曲がったことが大嫌いなんだよ・・」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:27:21.94:0pcIviwoO
>>101
吊ってくる
カツオ「あわわ・・・」
アナゴ「息子の借りを返させてもらうよ・・」
アナゴ「死ね」
・・・
アナゴ「こんなもんでいいか?」
不良1「う、うん・・・ちょっとやりすぎかな・・」
カツオ「ゲホッ・・・ガハッ・・」
アナゴ「カツオくぅ~ん・・・世の中ナメちゃいけないよ・・・」
アナゴ「じゃあな」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:37:18.27:/g1FbMSF0
カツオ「ただいま・・・」
波平「む・・」
波平「ど、どうしたんだカツオ!」
磯野波平・・・カツオの父親である
彼は勤めていた会社を退職し
現在は自宅のそばに工房をかまえ
そこで極道専門の刺青師を営んでいた・・・
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:42:33.91:vTwtALVy0
波平「誰にやられたんだ!?」
カツオ「・・アナゴさんに・・・」
波平「アナゴ!?」
カツオ「アナゴさんが・・・ヤクザになってて・・」
波平「アナゴか・・・最近よく聞く名前だ」
波平「たった一人で組を起こし、ここ数年で爆発的に勢力を拡大している」
波平「そんな男に・・・カツオ・・」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:44:17.09:vTwtALVy0
ワカメ「ごめんね、兄貴」
ワカメ「アタイが頼んだばっかりにこんな事に・・」
カツオ「気にすんな」
ワカメ「・・アナゴさんにリベンジするの?」
カツオ「当然」
ワカメ「で、でも! 相手はヤッチャンだよ・・・」
カツオ「・・・」
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:52:55.72:/g1FbMSF0
数日後
カツオ「ここか・・・アナゴ組の事務所は・・」
中島「お、おい、磯野・・・」
中島「マジでやるのか・・?」
カツオ「当たり前だろ」
中島「・・・」
カツオ「何だよ。ビビってんのか?」
中島「そ、そんなことねーよ!」
カツオ「よし・・・行くぞ・・!」
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:56:20.21:/g1FbMSF0
ガシャーン
カツオ「おらあー!」
中島「鉄砲玉だー!」
カツオ「あれ・・・」
カツオ「誰もいないのか・・・?」
ノリスケ「なんだよ騒がしいな・・・」
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:57:04.26:vphXcJ5i0
カツオ「ノリスケおじさん・・・?」
ノリスケ「あ・・カ、カツオ君?」
カツオ「ひ、久しぶり・・・」
カツオ「何でこんな所にいるの・・?」
ノリスケ「・・・」
ノリスケ「僕いま・・・アナゴ組の構成員なんだよね・・エヘヘ」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 12:03:20.09:/g1FbMSF0
カツオ「え・・・」
カツオ「ま、まさかノリスケさんまでヤクザに・・」
ノリスケ「まあね」
カツオ「何で・・・」
ノリスケ「仕方ないよ。こんな時代だもん」
ノリスケ「不景気だし、ヤクザにでもならなきゃ、やってられないじゃん」
カツオ「・・・」
ノリスケ「で、何? 君たち鉄砲玉?」
ノリスケ「それじゃ・・・排除させてもらうよ」
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 12:09:55.66:/g1FbMSF0
ノリスケ「ほら、これ見て。本物のピストルだよ」
カツオ「あわわ・・・」
ノリスケ「僕、これ手に入ったとき嬉しくてさ」
ノリスケ「誰かを撃ってみたくて仕方ないんだよね・・・」
カツオ「や、やめて・・」
ノリスケ「さよなら、カツオ君・・・」
バリーン
ノリスケ「だっ、誰だ!?」
タラオ「ったく・・・世話の焼ける伯父だぜ・・」
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 12:11:01.31:WWmrj1MI0
カツオ「タラオ!」
タラオ「よっ。ピンチか?」
フグ田タラオ・・・カツオの甥である
まだ小学生ではあるが、成長ホルモンと男性ホルモンの過剰分泌により
すでに身長は180㎝を超え、逞しい筋肉美をほこっていた
この地域では最強と噂される、伝説のヤンキーである
タラオ「ヤクザごときに手こずってんじゃねーよ」
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 12:19:09.45:wHketRq20
カツオ「どうしてここに・・・」
タラオ「ワカメから聞いたんだよ」
ノリスケ「タラオだと・・・しゃらくせえ」
ノリスケ「死ねっ!」
パンッ
タラオ「よっと」 ヒュッ
ノリスケ「な・・・」
タラオ「無理すんなオッサン。チャカ持つ手が震えてるぜ」
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 12:24:10.06:/g1FbMSF0
タラオ「今度はこっちから行くぜ!」
ノリスケ「はわわ・・」
バキッ
ノリスケ「ぐはっ・・・」 バタッ
中島「い、一撃で・・・強い・・」
カツオ「タラオ・・・ありがとな」
タラオ「余裕だよ」
アナゴ「う~ん・・・何の騒ぎだ~・・?」
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 12:29:15.93:/g1FbMSF0
カツオ「アナゴ・・・」
タラオ「あいつが組長か」
アナゴ「あららノリスケ君が・・・」
アナゴ「酷いことしてくれたね~・・・」
タラオ「ようオッサン」
カツオ「お、おいタラオ!」
アナゴ「何だい?」
タラオ「伯父が世話になったな」
359:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 17:40:57.36:hnE1CC+c0
ノリスケ「く、組長・・」
カツオ「あ、目覚めやがった」
アナゴ「ノリスケくぅん・・・大丈夫かい?」
ノリスケ「す、すいません・・・」
アナゴ「いいんだよぉ・・・よくやってくれた」
アナゴ「褒美に良いものをあげよう」
ノリスケ「え・・良いものですか?」
アナゴ「ああ・・・」
アナゴ「地獄行きのパスポートだ」
361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 17:45:59.04:hnE1CC+c0
アナゴ「死ね」 チャキ
ノリスケ「な・・・」
パンッ
ノリスケ「がはっ・・」 バタッ
カツオ「あっさり舎弟を殺しやがった・・」
アナゴ「僕はね・・・利用価値のない人間には興味ないんだよ」
タラオ「おいオッサン、勝負しろや」
アナゴ「タラオ君・・・」
アナゴ「気に入った!」
365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 17:50:08.47:hnE1CC+c0
タラオ「あ?」
アナゴ「気に入ったよ! 君の強さ、申し分ない!」
アナゴ「どうだね。ウチの組に入らないかい?」
アナゴ「君なら即、幹部だ。いや、副組長の座を与えよう」
アナゴ「そして将来は二代目襲名だ!」
カツオ「おいおい、何を言いだしてんだ・・」
カツオ「相手にすんなタラオ」
タラオ「おっさん・・・それマジの話か?」
367:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 17:53:06.40:hnE1CC+c0
アナゴ「ああ、もちろんだ」
タラオ「じゃあ俺、入るぜ」
カツオ「おいタラオ!」
タラオ「じゃあな。しばらく家には帰んねーから」
カツオ「何言ってんだよ・・」
アナゴ「カツオ君たちにも迷惑かけたね。はいこれ」
カツオ「なんだこれ?」
アナゴ「1,000,000円の小切手だ。受け取ってくれ」
カツオ「は・・?」
アナゴ「いいから持って行きなさい」
369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 17:57:48.21:hnE1CC+c0
アナゴ「ではタラオ君、杯を交わしに食事でも行こうか」
タラオ「おう」
タラオ「じゃあな、カツオの伯父さん」
カツオ「・・・」
中島「・・・」
カツオは百万円の小切手を握りしめて立ちつくしていた・・・
372:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:02:56.57:hnE1CC+c0
アナゴ組との抗争も一件落着し
カツオたちは再び元の生活へと戻っていた
カツオ「百万円、何に使おうっかな・・・」
花沢「磯野くん!」
374:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:07:31.15:hnE1CC+c0
花沢「おはよー!」
カツオ「・・・チッ」
彼女の名は花沢花子・・・
関東レディース連合『セクシャルエンペラー』の総長であり
幾多の猛者を蹴散らしてきた武闘派スケバンである
花沢「今日はいい天気ねー!」
カツオ「・・・ああ」
375:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:10:54.40:HvfVq6tK0
彼女は、カツオに対して幼い頃から恋心を抱き
現在は肉体関係の仲にある
花沢は相思相愛だと思いこんでいるが
カツオは彼女のことを、都合の良い性欲処理機にしか思っていなかった
花沢「私、刺青を入れようと思っているの」
花沢「この腕のところに『カツオ命』ってね」
花沢「今度、カツオ君のお父さんの所でお世話になっていい?」
カツオ「勝手にしろよ」
378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:19:48.99:hnE1CC+c0
花沢「もう、ツレないわね!」
花沢「ねえ・・今度いつ抱いてくれるの・・・?」
カツオ「また今度な」
花沢「待ってるわ♪」
・・・
中島「よう磯野~」
カツオ「おう」
中島「どうした?」
カツオ「さっきまで怪獣と喋ってたんだ」
379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:25:52.13:hnE1CC+c0
学校
カオリ「磯野く~ん」
カツオ「あ・・カオリちゃん」
彼女の名は大空カオリ・・・カツオの彼女である
カツオの中では花沢はカキタレ、
カオリはホンタレとして扱っていた
380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:32:59.72:hnE1CC+c0
カオリは地元では一番の美少女であった
しかし、学生の身分には不相応な、金髪・巻き髪・ド派手なメイク等
見るからに尻軽そうなルックスにより
彼女の周りには、援助交際や二股などの噂が絶えなかった
カオリ「ね~磯野君。最近、百万円が手に入ったんだって?」
カツオ「あ、ああ」
382:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:36:17.52:hnE1CC+c0
カオリ「いいな~。私も欲し~」
カオリ「今度、何か買ってぇ~」
カツオ「いいぜ」
カオリ「本当!? じゃあヴィトンのバッグね」
カオリ「嬉しい~磯野君、大好き!」
カツオ「へへ・・///」
383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:41:40.82:hnE1CC+c0
夕方
伊佐坂「おや、カツオ君おかえり」
カツオ「・・・」
彼の名は伊佐坂・・・数年前まで小説家だった男である
度重なる女性スキャンダルと過激すぎる文面で非難を浴び
結果、文壇を永久追放された
387:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:44:15.60:hnE1CC+c0
現在、彼は新興宗教を立ち上げ
自宅に信者を招き、説法や儀式を行っていた
しかし、高価な壺を買わされたり、セクハラ等の苦情が相次ぎ
悪徳宗教ではないかと、もっぱら噂されている
カツオは、この伊佐坂のことを、あまり良く思っていなかった
伊佐坂「どうだい。ウチの壺を見て行かんかね?」
カツオ「・・・結構っす」
389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:48:09.35:hnE1CC+c0
カツオ「ただいま」
フネ「おや、おかえり」
女の名はフネ・・・カツオの母である
夫が突然彫り師を志したり、娘婿が廃人化するなど
度重なる心労により、少々精神不安定であった
フネ「ほら見て、カツオ」
カツオ「ん?」
フネ「綺麗でしょ、この壺。伊佐坂先生の所で買ったの」
カツオ「・・・」
390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:57:25.44:UrutUw4T0
カツオはアナゴから貰った金で、念願の単車を購入した
違法改造を施し、毎晩、夜の街を乗り回すようになった
もちろん無免許で・・・
ブオオォォン
カツオ「ヒャッハー!!」
399:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 19:18:09.87:hnE1CC+c0
カツオ「オラオラ、道空けろや愚民共が!!」
フォンフォンフォンフォン
カツオ「ヒャハハハハ!!」
ウ~ ウ~
パトカー「前のバイク、止まりなさい!」
カツオ「来たなポリ公」
カツオ「捕まえたきゃ追いついてみやがれ!」
ブオオォォン
パトカー「待ちなさい! コラ待てハゲ!」
カツオ「ワハハハハ!」
403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 19:27:55.84:hnE1CC+c0
カツオ「ふう・・・」
カツオ「どうやら振り切ったようだな、へへっ」
カツオ「小腹がすいたぜ。そこのラーメン屋でも寄るか」
キキーッ
ガチャ
店主「へいらっしゃい!」
カツオ「ん・・・?」
カツオ「あそこのカウンターに座ってるのは・・・?」
405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 19:34:39.25:hnE1CC+c0
カツオ「カオリちゃんじゃないか・・・!」
カツオ「何でこんな時間、こんな所に・・・」
カツオ「あれ?」
カツオ「一緒にいるあの男は・・・」
中島「ははは、本当カオリちゃんって可愛いよね」
カオリ「もう、中島くんったら~」
カツオ「中島・・・!?」
407:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 19:37:09.13:hnE1CC+c0
中島「早くあんなハゲと別れろよ」
カオリ「でもあいつ、もうすぐ私にバッグ買うの」
カオリ「それまでは別れられないわ」
中島「んじゃ、そのバッグ手に入ったら用無しだな」
カオリ「そうねww」
カツオ「・・・」
410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 19:45:58.21:hnE1CC+c0
カツオ「・・・」
店主「あれ、お客さん帰るの?」
バタン
中島「ん?」
中島「今そこにハゲに似た奴が来てなかった?」
カオリ「えっ、見てないけど」
カオリ「気のせいよ」
カオリ「そんなことより中島く~ん、私、指輪ほしいの」
中島「俺が買ってやるよ」
カオリ「本当~? 中島くん大好き!」
528:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 17:09:11.73:TJyFcSvg0
翌日
カツオ「おい中島・・」
中島「どうした」
カツオ「俺とタイマンはれや」
中島「はっ?」
カツオ「タイマンはれや」
中島「おいおい何を言いだすんだよ」
カツオ「俺はもう知ってんだぞ・・」
中島「・・チッ、ばれちまったか」
529:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 17:20:07.12:TJyFcSvg0
中島「カオリのことだろ?」
中島「あいつは俺の女だぜ」
カツオ「ざけんじゃねえ・・」
中島「いいぜ。タイマンはってやるよ」
カツオ「なら明日、例の空き地に来い。逃げんじゃねえぞ」
中島「フッ」
531:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 17:28:18.65:TJyFcSvg0
空き地
カツオ「逃げずに来たな。ホメてやるぜ」
中島「当たり前だろ」
中島「それと、もう一人・・・」
カツオ「何?」
カオリ「中島くーん!」
カツオ「カ、カオリちゃん・・・」
カオリ「そんなハゲやっつけちゃってー!」
中島「おう任せとけ」
カツオ「殺す・・・」
532:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 17:30:14.10:csG2/DO00
カツオ「よそ見してんじゃねえ!」 ブンッ
中島「おっと」
カツオ「中島ぁー!!」
カツオと中島の死闘がはじまった・・・
両者互角・・・かと思われたが
気合いの差で、カツオが中島を圧倒していた
カツオ「どうしたオラー!」
中島「くっ・・・」
536:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 17:42:19.82:TJyFcSvg0
カオリ「ちょっと中島くん、何やってんの・・」
カツオ「オラッ!」
中島「ぐわっ・・・!」 ドサッ
カツオ「ハァ・・まだやるか中島・・?」
中島「くっ・・・」
中島「分かった・・俺の負けだ、勘弁してくれ・・」
537:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 17:50:24.29:TJyFcSvg0
カツオ「そうか・・」
カツオの気が一瞬緩んだその瞬間
中島はボンタンの裾から、愛用の金属バットをスルリと抜いた
中島「オラァ!」
ゴンッ
カツオ「ぐわぁっ!」 バタッ
中島「へへへ・・」
540:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 17:57:51.99:TJyFcSvg0
カツオ「て、てめえ・・・」
中島「忘れたか? 俺は“策士の中島”だぜ」
中島「念仏唱えて死ねや、ハゲがー!」
ゴシュ
鈍い打撃音と共に、カツオの脳天から噴水のように
真っ赤な鮮血が吹き出した
カツオ「ぎゃああああああ!!」
541:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:03:16.05:inzrwjmx0
カオリ「ちょっと、このハゲ死ぬんじゃない・・?」
中島「クク・・ククク・・・」
カオリ「中島くん、やりすぎじゃ・・」
中島「うるせえ、引っ込んでろ!」
中島「こ、殺してやる・・・へへ」
カツオ「うぅ・・・」
中島「とどめだぁー!」
サザエ「カツオ!!」
543:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:04:34.49:5JvCZQEM0
中島「え・・・」 ピタッ
カツオ「ね・・姉さん・・・!?」
サザエ「男なら立ちなさい!」
フグ田サザエ・・・カツオの実姉である
数年前、崩壊した家庭に見切りをつけ
放浪の旅へと出ていた
カツオ「か、帰って来たんだ・・・」
551:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:09:12.59:H+vHgDFr0
サザエ「これを受け取って!」
サザエの手から、妖しい光を放つ謎の物体が
カツオの元へ投げられた
パシッ
カツオ「こ、これは・・・?」
サザエ「カイザーナックルよ」
サザエ「私が現役のときに使ってたの。これを使って闘いなさい!」
565:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:19:17.94:TJyFcSvg0
中島「フン・・・金属バットを持った俺は最強なんだ」
中島「今さら何を使っても無駄さ!」
中島「死ねっ!」 ブンッ
カツオ「わ・・・」
ガキンッ!
中島「何ィ!?」
カイザーナックルを装着したカツオの拳が
中島の金属バットを受け止めた
カツオ「く・・・!」
568:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:25:25.68:TJyFcSvg0
中島「バ、バカな・・・」
カツオ「うおおおおお!」
そのままカツオは拳を振り抜いた
バキバキッ!
中島の金属バットが音を立てて破壊された
カツオ「中島、勝負あったな」
中島「くっ・・・」
カツオ「ケジメとらせてもうぜ・・・!」
571:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:29:34.88:TJyFcSvg0
カツオ「オラアアァァァ!!」
渾身の力を込めて、カツオは中島の顔面を殴りつけた
ドゴオッ!
中島の歯という歯が、コナゴナに砕け飛び散った
中島「ぐわああああああ!」
572:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:34:55.11:TJyFcSvg0
カツオ「はぁ、はぁ、はぁ」
カツオ「勝った・・・」
中島「ゲボォ・・ガフッ・・・」
カツオ「消えろ、中島。今すぐな」
中島「くっ・・・」
散乱した自分の歯をかき集めながら、中島は退散した
574:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:40:01.54:cEtpZH2o0
カオリ「そんな・・・中島くんが・・・」
カオリ「・・・」
カオリ「磯野く~ん!」
彼女はカツオに駆け寄り、抱きついた
カオリ「信じてたよ。磯野くんが勝つって」
カツオ「・・・」
カオリ「私、本当は磯野くんのことが好・・」
カツオ「触んじゃねえ、クソアマ!」
カオリ「え・・・」
576:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:41:08.20:NuhdnNkWP
カツオ「金と力に目がくらみやがって・・・消えろ」
カオリ「そんな・・ひどい・・・」
カツオ「消えろってんだ!」
カオリ「・・覚えてなさいっ」
彼女は逃げるようにその場を後にした
サザエ「カツオ、よくやったわ」
カツオ「姉さん・・・」
カツオ「おかげで勝てたよ、ありがとう」
581:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:45:54.92:TJyFcSvg0
カツオ「旅はもう終わったの?」
サザエ「今、帰ってきたのよ」
サザエ「これから家に帰ろうかと思って」
カツオ「本当!?」
サザエ「旅をしてる間に、あの家が恋しくなっちゃった」
カツオ「姉さんが帰って来れば、あの糞みたいな家も少しはマシになるよ」
カツオ「また昔のように賑やかな家族に・・」
582:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:48:56.40:TJyFcSvg0
サザエ「さっ、乗りなさい。帰るわよ」
カツオは、サザエのハーレーに連結されたサイドカーに腰を下ろした
サザエ「今夜はカレーにしようかしら」
カツオ「やったぜ」
ブモオオォォォ
カツオとサザエを乗せたバイクは、夕焼けの町へと消えていった・・・
おしまい
585:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:52:40.02:xMuAcZARO
何その戦隊ヒーローものでよく見る謎のナレーション
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:13:11.31:/g1FbMSF0短く刈り込まれた髪に、ひときわ鋭い剃り込み・・・
その容姿から彼は、“鬼ゾリのカツオ”と呼ばれていた
カツオ「俺っち傷ついたべ? 慰謝料よこせや」
学生「ぼ、僕、お金もってません」
カツオ「あぁん!?」
中島「よう磯野~」
カツオ「おう中島」
中島「何やってんだ?」
彼の名前は中島・・・幼い頃からのカツオの親友である
ニヒルな丸グラサンをかけた彼は、“策士の中島”と呼ばれていた
カツオ「この餓鬼が俺を嘘つき呼ばわりするんだよ」
中島「ほー」
中島「おい兄ちゃん・・俺のダチに何してくれてんだ・・?」
ワクテカ
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:21:08.45:/g1FbMSF0学生「い、いえ、僕は・・・」
中島「金よこせや」
学生「も、持ってません!」
カツオ「その場でジャンプしてみろよ」
学生「・・・」
カツオ「おら、どうした?」
中島「口に聞いても答えないなら・・・体に聞くしかねーな」
中島はいつも金属バットを持ち歩いていた・・・
中島「野球しようぜ」
学生「えっ・・」
中島「お前がボール役な。俺はバッター」
学生「は・・・?」
カツオ「おっ、いいね~。んじゃ俺はピッチャーな」
カツオ「んじゃこの餓鬼、お前の所へ投げま~す」
中島「あいよー」
学生「や、やや・・・やめてください・・!」
カツオ「おら、来いよ」 グイッ
学生「ひいっ!」
カツオ「いくぞー」
中島「来いや。フルスイングでかっとばしてやる」
カツオ「ピッチャー振りかぶって第一球を・・」
学生「か・・・勘弁してください!!」
学生「お金払いますから・・・」
カツオ「あん?」
学生「は、払います・・・」
カツオ「ったく、最初からそうしろよ」
中島「財布もよこせよ。売れるからな」
学生「は、はい・・・どうぞ・・」
カツオ「どれどれ・・チッ、しけてやがる」
中島「磯野、ラーメンでも食いに行こうぜ」
カツオ「おう」
彼らはまさに悪行の限りを尽くすワルであった・・・
タラヲ死ね
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:40:19.00:/g1FbMSF0カツオ「ただいま」
マスオ「お・・カツオきゅんか・・・」
彼の名前は、フグ田マスオ
カツオの義兄である
彼は三年前にリストラをされ、自暴自棄となり
すっかり不良中年に・・というか廃人と化していた
カツオ「義兄さん、またアンパンやったの」
カツオ「最近やりすぎじゃない?」
マスオ「・・あぁ・・うぅん・・・」
マスオ「もういいんだ・・僕ぁ・・ヘヘヘ」
カツオ「死なない程度にしときな」
ワカメ「兄貴~」
カツオ「お、ワカメ」
ワカメ「ちょっと話があるんだけど」
彼女の名前はワカメ・・・カツオの妹である
女の命である髪を、兄とお揃いのように短く刈り込み
さらに顔面ピアスだらけのその容姿は
語らずとも、彼女が非行の道をひた走っていることは明らかだった
カツオ「どうした?」
ひでぇwww
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:51:27.55:UV4atLaM0磯野家荒れすぎだろww
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:51:55.80:c+rJ3ntG0ワカメ可愛くねぇwwwwwwww
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 10:57:09.84:/g1FbMSF0ワカメ「最近、××校の奴らが調子こいてんだヨ」
カツオ「ほう」
ワカメ「兄貴、そのへん顔きくでしょ。一発ビシッと言ってやって」
カツオ「わかったよ」
カツオ「ところで、タラオはまだ帰ってないのか?」
ワカメ「あいつならまたどこかで暴れてるんじゃない」
カツオ「そうか」
翌日
カツオ「お前ら、××校のモンか?」
不良1「は?」
中島「聞いてんだよ」
不良2「何スか、あんたら」
カツオ「お前ら最近、ちょっと元気が良すぎるんじゃないかな~」
不良1「あ?」
不良2「喧嘩売ってんの?」
カツオ「よせよ。別に喧嘩してーわけじゃねえんだ」
中島「ただ俺たちは忠告にきたのさ」
不良1「ああん・・?」
不良2「厨房だと思ってなめんなよコラ・・・」
カツオ「やめとけ、俺達つえーぞ」
中島「ま、どうしてもやるってんなら・・」
伊佐坂先生「わ、わしの新作がもうブックオフに…」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:10:47.93:/g1FbMSF0カツオ「かかってきな・・・!」
不良1「オラァー!」
・・・
カツオ「ふう、ざっとこんなもんか」
中島「ま、所詮、厨房だわな」
不良1「つ、強え・・」
カツオ「これに懲りたら、あんまイチビんじゃねーぞ」
不良1「てめえら・・・覚えとけよ・・・」
数日後
カツオ「ん・・・」
不良1「へへ・・よう」
カツオ「何だよ。またイジメられに来たのか?」
不良1「バカヤロー、復讐にきたんだよ」
カツオ「何度やっても同じだぜ」
不良1「俺じゃねーよ。相手は・・・」
カツオ「何・・・?」
不良1「親父・・・」
アナゴ「おう」
カツオ「な・・」
不良1「へへ俺の親父・・・現役ヤッチャンなんだぜ」
アナゴ「おいおい、大きな声で言うな」
アナゴ「息子が・・・世話になったようだな・・」
アナゴ「ん?」
カツオ「アナゴさん・・・」
アナゴ「・・あ・・・カツオ君か・・?」
不良1「え・・知り合い・・?」
アナゴ「いや、何というか・・・」
アナゴ「前に勤めていた会社の、同僚の息子だ・・」
アナゴ「昔の話だがな・・・」
カツオ「まさかアナゴさんがヤッチャンになっていたなんて・・」
アナゴ「・・・」
アナゴ「カツオくぅ~ん・・僕はね・・曲がったことが大嫌いなんだよ・・」
同僚の息子じゃねぇだろ…
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:27:58.63:/g1FbMSF0>>101
吊ってくる
カツオ「あわわ・・・」
アナゴ「息子の借りを返させてもらうよ・・」
アナゴ「死ね」
・・・
アナゴ「こんなもんでいいか?」
不良1「う、うん・・・ちょっとやりすぎかな・・」
カツオ「ゲホッ・・・ガハッ・・」
アナゴ「カツオくぅ~ん・・・世の中ナメちゃいけないよ・・・」
アナゴ「じゃあな」
カツオ「ただいま・・・」
波平「む・・」
波平「ど、どうしたんだカツオ!」
磯野波平・・・カツオの父親である
彼は勤めていた会社を退職し
現在は自宅のそばに工房をかまえ
そこで極道専門の刺青師を営んでいた・・・
どっぷり闇社会につかってんなww
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:43:02.14:fXXwLCJS0まともな奴がいねぇww
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:43:28.01:/g1FbMSF0波平「誰にやられたんだ!?」
カツオ「・・アナゴさんに・・・」
波平「アナゴ!?」
カツオ「アナゴさんが・・・ヤクザになってて・・」
波平「アナゴか・・・最近よく聞く名前だ」
波平「たった一人で組を起こし、ここ数年で爆発的に勢力を拡大している」
波平「そんな男に・・・カツオ・・」
アナゴさんwwwwww
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:49:19.55:/g1FbMSF0ワカメ「ごめんね、兄貴」
ワカメ「アタイが頼んだばっかりにこんな事に・・」
カツオ「気にすんな」
ワカメ「・・アナゴさんにリベンジするの?」
カツオ「当然」
ワカメ「で、でも! 相手はヤッチャンだよ・・・」
カツオ「・・・」
数日後
カツオ「ここか・・・アナゴ組の事務所は・・」
中島「お、おい、磯野・・・」
中島「マジでやるのか・・?」
カツオ「当たり前だろ」
中島「・・・」
カツオ「何だよ。ビビってんのか?」
中島「そ、そんなことねーよ!」
カツオ「よし・・・行くぞ・・!」
ガシャーン
カツオ「おらあー!」
中島「鉄砲玉だー!」
カツオ「あれ・・・」
カツオ「誰もいないのか・・・?」
ノリスケ「なんだよ騒がしいな・・・」
ノリスケwwww
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 11:59:22.05:/g1FbMSF0カツオ「ノリスケおじさん・・・?」
ノリスケ「あ・・カ、カツオ君?」
カツオ「ひ、久しぶり・・・」
カツオ「何でこんな所にいるの・・?」
ノリスケ「・・・」
ノリスケ「僕いま・・・アナゴ組の構成員なんだよね・・エヘヘ」
カツオ「え・・・」
カツオ「ま、まさかノリスケさんまでヤクザに・・」
ノリスケ「まあね」
カツオ「何で・・・」
ノリスケ「仕方ないよ。こんな時代だもん」
ノリスケ「不景気だし、ヤクザにでもならなきゃ、やってられないじゃん」
カツオ「・・・」
ノリスケ「で、何? 君たち鉄砲玉?」
ノリスケ「それじゃ・・・排除させてもらうよ」
ノリスケ「ほら、これ見て。本物のピストルだよ」
カツオ「あわわ・・・」
ノリスケ「僕、これ手に入ったとき嬉しくてさ」
ノリスケ「誰かを撃ってみたくて仕方ないんだよね・・・」
カツオ「や、やめて・・」
ノリスケ「さよなら、カツオ君・・・」
バリーン
ノリスケ「だっ、誰だ!?」
タラオ「ったく・・・世話の焼ける伯父だぜ・・」
タラオさん!
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 12:11:51.52:vTwtALVy0タラオさん!!
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 12:15:34.66:/g1FbMSF0カツオ「タラオ!」
タラオ「よっ。ピンチか?」
フグ田タラオ・・・カツオの甥である
まだ小学生ではあるが、成長ホルモンと男性ホルモンの過剰分泌により
すでに身長は180㎝を超え、逞しい筋肉美をほこっていた
この地域では最強と噂される、伝説のヤンキーである
タラオ「ヤクザごときに手こずってんじゃねーよ」
タ・・・タラヲさぁぁぁぁあああああん
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 12:19:29.42:/g1FbMSF0カツオ「どうしてここに・・・」
タラオ「ワカメから聞いたんだよ」
ノリスケ「タラオだと・・・しゃらくせえ」
ノリスケ「死ねっ!」
パンッ
タラオ「よっと」 ヒュッ
ノリスケ「な・・・」
タラオ「無理すんなオッサン。チャカ持つ手が震えてるぜ」
タラオ「今度はこっちから行くぜ!」
ノリスケ「はわわ・・」
バキッ
ノリスケ「ぐはっ・・・」 バタッ
中島「い、一撃で・・・強い・・」
カツオ「タラオ・・・ありがとな」
タラオ「余裕だよ」
アナゴ「う~ん・・・何の騒ぎだ~・・?」
カツオ「アナゴ・・・」
タラオ「あいつが組長か」
アナゴ「あららノリスケ君が・・・」
アナゴ「酷いことしてくれたね~・・・」
タラオ「ようオッサン」
カツオ「お、おいタラオ!」
アナゴ「何だい?」
タラオ「伯父が世話になったな」
ノリスケ「く、組長・・」
カツオ「あ、目覚めやがった」
アナゴ「ノリスケくぅん・・・大丈夫かい?」
ノリスケ「す、すいません・・・」
アナゴ「いいんだよぉ・・・よくやってくれた」
アナゴ「褒美に良いものをあげよう」
ノリスケ「え・・良いものですか?」
アナゴ「ああ・・・」
アナゴ「地獄行きのパスポートだ」
アナゴ「死ね」 チャキ
ノリスケ「な・・・」
パンッ
ノリスケ「がはっ・・」 バタッ
カツオ「あっさり舎弟を殺しやがった・・」
アナゴ「僕はね・・・利用価値のない人間には興味ないんだよ」
タラオ「おいオッサン、勝負しろや」
アナゴ「タラオ君・・・」
アナゴ「気に入った!」
タラオ「あ?」
アナゴ「気に入ったよ! 君の強さ、申し分ない!」
アナゴ「どうだね。ウチの組に入らないかい?」
アナゴ「君なら即、幹部だ。いや、副組長の座を与えよう」
アナゴ「そして将来は二代目襲名だ!」
カツオ「おいおい、何を言いだしてんだ・・」
カツオ「相手にすんなタラオ」
タラオ「おっさん・・・それマジの話か?」
アナゴ「ああ、もちろんだ」
タラオ「じゃあ俺、入るぜ」
カツオ「おいタラオ!」
タラオ「じゃあな。しばらく家には帰んねーから」
カツオ「何言ってんだよ・・」
アナゴ「カツオ君たちにも迷惑かけたね。はいこれ」
カツオ「なんだこれ?」
アナゴ「1,000,000円の小切手だ。受け取ってくれ」
カツオ「は・・?」
アナゴ「いいから持って行きなさい」
アナゴ「ではタラオ君、杯を交わしに食事でも行こうか」
タラオ「おう」
タラオ「じゃあな、カツオの伯父さん」
カツオ「・・・」
中島「・・・」
カツオは百万円の小切手を握りしめて立ちつくしていた・・・
アナゴ組との抗争も一件落着し
カツオたちは再び元の生活へと戻っていた
カツオ「百万円、何に使おうっかな・・・」
花沢「磯野くん!」
花沢「おはよー!」
カツオ「・・・チッ」
彼女の名は花沢花子・・・
関東レディース連合『セクシャルエンペラー』の総長であり
幾多の猛者を蹴散らしてきた武闘派スケバンである
花沢「今日はいい天気ねー!」
カツオ「・・・ああ」
セクシャルエンペラーwwwwwwwww
376:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 18:15:30.32:hnE1CC+c0彼女は、カツオに対して幼い頃から恋心を抱き
現在は肉体関係の仲にある
花沢は相思相愛だと思いこんでいるが
カツオは彼女のことを、都合の良い性欲処理機にしか思っていなかった
花沢「私、刺青を入れようと思っているの」
花沢「この腕のところに『カツオ命』ってね」
花沢「今度、カツオ君のお父さんの所でお世話になっていい?」
カツオ「勝手にしろよ」
花沢「もう、ツレないわね!」
花沢「ねえ・・今度いつ抱いてくれるの・・・?」
カツオ「また今度な」
花沢「待ってるわ♪」
・・・
中島「よう磯野~」
カツオ「おう」
中島「どうした?」
カツオ「さっきまで怪獣と喋ってたんだ」
学校
カオリ「磯野く~ん」
カツオ「あ・・カオリちゃん」
彼女の名は大空カオリ・・・カツオの彼女である
カツオの中では花沢はカキタレ、
カオリはホンタレとして扱っていた
カオリは地元では一番の美少女であった
しかし、学生の身分には不相応な、金髪・巻き髪・ド派手なメイク等
見るからに尻軽そうなルックスにより
彼女の周りには、援助交際や二股などの噂が絶えなかった
カオリ「ね~磯野君。最近、百万円が手に入ったんだって?」
カツオ「あ、ああ」
カオリ「いいな~。私も欲し~」
カオリ「今度、何か買ってぇ~」
カツオ「いいぜ」
カオリ「本当!? じゃあヴィトンのバッグね」
カオリ「嬉しい~磯野君、大好き!」
カツオ「へへ・・///」
夕方
伊佐坂「おや、カツオ君おかえり」
カツオ「・・・」
彼の名は伊佐坂・・・数年前まで小説家だった男である
度重なる女性スキャンダルと過激すぎる文面で非難を浴び
結果、文壇を永久追放された
現在、彼は新興宗教を立ち上げ
自宅に信者を招き、説法や儀式を行っていた
しかし、高価な壺を買わされたり、セクハラ等の苦情が相次ぎ
悪徳宗教ではないかと、もっぱら噂されている
カツオは、この伊佐坂のことを、あまり良く思っていなかった
伊佐坂「どうだい。ウチの壺を見て行かんかね?」
カツオ「・・・結構っす」
カツオ「ただいま」
フネ「おや、おかえり」
女の名はフネ・・・カツオの母である
夫が突然彫り師を志したり、娘婿が廃人化するなど
度重なる心労により、少々精神不安定であった
フネ「ほら見て、カツオ」
カツオ「ん?」
フネ「綺麗でしょ、この壺。伊佐坂先生の所で買ったの」
カツオ「・・・」
おフネさん・・・
401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 19:20:00.09:NM9uQitv0どのSSでもいささか先生は教祖様なのな・・・
395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 19:03:32.87:hnE1CC+c0カツオはアナゴから貰った金で、念願の単車を購入した
違法改造を施し、毎晩、夜の街を乗り回すようになった
もちろん無免許で・・・
ブオオォォン
カツオ「ヒャッハー!!」
カツオ「オラオラ、道空けろや愚民共が!!」
フォンフォンフォンフォン
カツオ「ヒャハハハハ!!」
ウ~ ウ~
パトカー「前のバイク、止まりなさい!」
カツオ「来たなポリ公」
カツオ「捕まえたきゃ追いついてみやがれ!」
ブオオォォン
パトカー「待ちなさい! コラ待てハゲ!」
カツオ「ワハハハハ!」
カツオ「ふう・・・」
カツオ「どうやら振り切ったようだな、へへっ」
カツオ「小腹がすいたぜ。そこのラーメン屋でも寄るか」
キキーッ
ガチャ
店主「へいらっしゃい!」
カツオ「ん・・・?」
カツオ「あそこのカウンターに座ってるのは・・・?」
カツオ「カオリちゃんじゃないか・・・!」
カツオ「何でこんな時間、こんな所に・・・」
カツオ「あれ?」
カツオ「一緒にいるあの男は・・・」
中島「ははは、本当カオリちゃんって可愛いよね」
カオリ「もう、中島くんったら~」
カツオ「中島・・・!?」
中島「早くあんなハゲと別れろよ」
カオリ「でもあいつ、もうすぐ私にバッグ買うの」
カオリ「それまでは別れられないわ」
中島「んじゃ、そのバッグ手に入ったら用無しだな」
カオリ「そうねww」
カツオ「・・・」
カツオ「・・・」
店主「あれ、お客さん帰るの?」
バタン
中島「ん?」
中島「今そこにハゲに似た奴が来てなかった?」
カオリ「えっ、見てないけど」
カオリ「気のせいよ」
カオリ「そんなことより中島く~ん、私、指輪ほしいの」
中島「俺が買ってやるよ」
カオリ「本当~? 中島くん大好き!」
翌日
カツオ「おい中島・・」
中島「どうした」
カツオ「俺とタイマンはれや」
中島「はっ?」
カツオ「タイマンはれや」
中島「おいおい何を言いだすんだよ」
カツオ「俺はもう知ってんだぞ・・」
中島「・・チッ、ばれちまったか」
中島「カオリのことだろ?」
中島「あいつは俺の女だぜ」
カツオ「ざけんじゃねえ・・」
中島「いいぜ。タイマンはってやるよ」
カツオ「なら明日、例の空き地に来い。逃げんじゃねえぞ」
中島「フッ」
空き地
カツオ「逃げずに来たな。ホメてやるぜ」
中島「当たり前だろ」
中島「それと、もう一人・・・」
カツオ「何?」
カオリ「中島くーん!」
カツオ「カ、カオリちゃん・・・」
カオリ「そんなハゲやっつけちゃってー!」
中島「おう任せとけ」
カツオ「殺す・・・」
カオリちゃん、まだバッグ買って貰ってないのに本性現しちゃっていいのかよ!
533:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 17:36:08.59:TJyFcSvg0カツオ「よそ見してんじゃねえ!」 ブンッ
中島「おっと」
カツオ「中島ぁー!!」
カツオと中島の死闘がはじまった・・・
両者互角・・・かと思われたが
気合いの差で、カツオが中島を圧倒していた
カツオ「どうしたオラー!」
中島「くっ・・・」
カオリ「ちょっと中島くん、何やってんの・・」
カツオ「オラッ!」
中島「ぐわっ・・・!」 ドサッ
カツオ「ハァ・・まだやるか中島・・?」
中島「くっ・・・」
中島「分かった・・俺の負けだ、勘弁してくれ・・」
カツオ「そうか・・」
カツオの気が一瞬緩んだその瞬間
中島はボンタンの裾から、愛用の金属バットをスルリと抜いた
中島「オラァ!」
ゴンッ
カツオ「ぐわぁっ!」 バタッ
中島「へへへ・・」
カツオ「て、てめえ・・・」
中島「忘れたか? 俺は“策士の中島”だぜ」
中島「念仏唱えて死ねや、ハゲがー!」
ゴシュ
鈍い打撃音と共に、カツオの脳天から噴水のように
真っ赤な鮮血が吹き出した
カツオ「ぎゃああああああ!!」
欠片も策士っぽくねぇな
542:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:04:08.46:TJyFcSvg0カオリ「ちょっと、このハゲ死ぬんじゃない・・?」
中島「クク・・ククク・・・」
カオリ「中島くん、やりすぎじゃ・・」
中島「うるせえ、引っ込んでろ!」
中島「こ、殺してやる・・・へへ」
カツオ「うぅ・・・」
中島「とどめだぁー!」
サザエ「カツオ!!」
満を持してサザエ登場
545:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:04:47.34:cfDxQ8QU0きたああああああああああああああああああああああああああああああ
549:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:07:58.18:TJyFcSvg0中島「え・・・」 ピタッ
カツオ「ね・・姉さん・・・!?」
サザエ「男なら立ちなさい!」
フグ田サザエ・・・カツオの実姉である
数年前、崩壊した家庭に見切りをつけ
放浪の旅へと出ていた
カツオ「か、帰って来たんだ・・・」
熱すぎる
557:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:13:41.43:TJyFcSvg0サザエ「これを受け取って!」
サザエの手から、妖しい光を放つ謎の物体が
カツオの元へ投げられた
パシッ
カツオ「こ、これは・・・?」
サザエ「カイザーナックルよ」
サザエ「私が現役のときに使ってたの。これを使って闘いなさい!」
中島「フン・・・金属バットを持った俺は最強なんだ」
中島「今さら何を使っても無駄さ!」
中島「死ねっ!」 ブンッ
カツオ「わ・・・」
ガキンッ!
中島「何ィ!?」
カイザーナックルを装着したカツオの拳が
中島の金属バットを受け止めた
カツオ「く・・・!」
中島「バ、バカな・・・」
カツオ「うおおおおお!」
そのままカツオは拳を振り抜いた
バキバキッ!
中島の金属バットが音を立てて破壊された
カツオ「中島、勝負あったな」
中島「くっ・・・」
カツオ「ケジメとらせてもうぜ・・・!」
カツオ「オラアアァァァ!!」
渾身の力を込めて、カツオは中島の顔面を殴りつけた
ドゴオッ!
中島の歯という歯が、コナゴナに砕け飛び散った
中島「ぐわああああああ!」
カツオ「はぁ、はぁ、はぁ」
カツオ「勝った・・・」
中島「ゲボォ・・ガフッ・・・」
カツオ「消えろ、中島。今すぐな」
中島「くっ・・・」
散乱した自分の歯をかき集めながら、中島は退散した
歯ひろってもしゃーないやろwwww
575:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:40:28.39:TJyFcSvg0カオリ「そんな・・・中島くんが・・・」
カオリ「・・・」
カオリ「磯野く~ん!」
彼女はカツオに駆け寄り、抱きついた
カオリ「信じてたよ。磯野くんが勝つって」
カツオ「・・・」
カオリ「私、本当は磯野くんのことが好・・」
カツオ「触んじゃねえ、クソアマ!」
カオリ「え・・・」
TVでサザエさん見つつ
このスレ読むのも感慨深いな
579:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 18:43:58.03:TJyFcSvg0このスレ読むのも感慨深いな
カツオ「金と力に目がくらみやがって・・・消えろ」
カオリ「そんな・・ひどい・・・」
カツオ「消えろってんだ!」
カオリ「・・覚えてなさいっ」
彼女は逃げるようにその場を後にした
サザエ「カツオ、よくやったわ」
カツオ「姉さん・・・」
カツオ「おかげで勝てたよ、ありがとう」
カツオ「旅はもう終わったの?」
サザエ「今、帰ってきたのよ」
サザエ「これから家に帰ろうかと思って」
カツオ「本当!?」
サザエ「旅をしてる間に、あの家が恋しくなっちゃった」
カツオ「姉さんが帰って来れば、あの糞みたいな家も少しはマシになるよ」
カツオ「また昔のように賑やかな家族に・・」
サザエ「さっ、乗りなさい。帰るわよ」
カツオは、サザエのハーレーに連結されたサイドカーに腰を下ろした
サザエ「今夜はカレーにしようかしら」
カツオ「やったぜ」
ブモオオォォォ
カツオとサザエを乗せたバイクは、夕焼けの町へと消えていった・・・
おしまい
いい終わり方だな
何も解決してないが
何も解決してないが
コメント 14
コメント一覧 (14)
あとアンパンてどんな麻薬だったっけ?
サザエさんかっこかった
これは最初から全力で荒んだ道を突っ走っていて面白い