- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:28:08.56:kwKjwPvfO
梓「えっ?」
純「ほら、以前梓に預けたことあるでしょ?あの子の……」
梓「あずにゃん2号くれるの!?」ズイッ
純「うわっ!?ち、違うよ、あの子じゃなくてあの子が産んだ子供!」
梓「なーんだ……」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:33:08.02:kwKjwPvfO
純「あげるわけないじゃん、私の愛猫を……というかあずにゃん2号って」
梓「う……///」
純「可愛い名前をつけてたんだね~、あ・ず・にゃん?」ニヤニヤ
梓「うう~!///」
純「可愛い奴め」ナデナデ
梓「な、撫でるなー!」
純「まあ梓はいつでもからかえるからこの辺にしといて。どう、猫飼わない?」
梓「えっと……飼ってみたい……けど」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:35:17.92:kwKjwPvfO
純「おーよかった!でも親に聞かなくても大丈夫?」
梓「うん、あずにゃんにご……こほん。純から猫を預かってから、飼ってみたいって何度も言ってるし」
純「あずにゃん2号って呼んでもいいよ?」ニヤニヤ
梓「うーるーさーいー。とにかくお父さんもお母さんも、私がきちんと世話をするって言えば反対はしないよ」
純「おや?あずにゃんにちゃんと世話できるのかな?」
梓「あずにゃんって呼ぶなー!猫の世話くらい出来るもん!」
純「よしよし。じゃあ明日休みだし、とりあえず梓の家に連れて行くよ。梓もまずはあずにゃん3号の顔を見たいでしょ?」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:39:50.62:kwKjwPvfO
梓「うん、よろしく……って勝手に命名しないでよ!」
純「どうせ3号って名付けるんでしょ~?」
梓「そ、そんなことないもん」
純「『あずにゃん』ってあだ名気に入ってるんだね~」
梓「別に……」
純「またまた~。愛しの唯先輩からつけてもらったんだもんねー?」
梓「い、愛しのとか言わないでよ、もうっ!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:46:13.30:kwKjwPvfO
純「照れちゃダメだよあずにゃん♪」
梓「もー!あずにゃんって呼ぶなってばー!」
純「私をあずにゃんって呼んでいいのは唯先輩だけだもん!ってことかな?」ニヤニヤ
梓「ちっがーうっ」
憂「二人とも、まだ教室いたの?」ヒョコッ
梓「あ、憂。どうしたの?」
憂「どうしたのって……次移動教室だよ?早く行かないと遅れちゃう」
純「あっ、そうか!梓、この話はまた後でね!」ダッ
憂「わわっ、純ちゃん早いっ」タタッ
梓「あれ、教科書が……ふ、二人とも待ってよー!」アタフタ
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:50:24.01:kwKjwPvfO
……
梓「……」ソワソワ
梓「そろそろかな……」
梓「……」パカッ
梓「メールは来てないかあ」
梓「……」ドキドキ
梓「まだかな……」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:55:05.45:kwKjwPvfO
ピンポーン
梓「来たっ!」タタッ
ガチャッ
純「やっほー梓」
梓「いらっしゃい、猫は!?」キョロキョロ
純「慌てない慌てない、とりあえず上がらせてよ」
梓「あ、うん。どうぞ」
純「おっじゃましまーす♪」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:59:04.48:kwKjwPvfO
梓「まあ親もいないし、くつろいでよ」
純「うむ、苦しゅうない!」
梓「それで猫は?」ワクワク
純「歩いて来たからちょっとのど渇いたかなー?」
梓「むっ。ジュースでいい?」
純「炭酸が効いてるやつね!オレンジジュースならなお良しっ」
梓「……持ってくるよ」トトッ
純「悪いねー♪」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:02:41.07:x/lONIZ5O
梓「はい、どうぞっ」カチャッ
純「お、早いね。んっ、んっ……ぷはあっ、うまい!もう一杯!」
梓「……」イラッ
純「あはは、冗談だって!それじゃあそろそろあずにゃん3号とご対面を――――」
梓「わあっ!」パアッ
純「――――する前に、お菓子かなんかもらっていい?お腹空いちゃった」
梓「……」プツン
純「あれ、梓?冗談だって、おーい……。って怖い怖い、こわいから無表情のまま近づいて来ないでってひゃあ~~~~!?」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:05:51.59:x/lONIZ5O
……
純「……はい、というわけで」ボロ…
梓「早く早く」ワクワク
純「焦らない焦らない。しょっと」
梓「その中に猫がいるの?」
純「うん、これ猫用のキャリーバッグ」
梓「へえ、そういうのもあるんだ……」
純「梓も猫とお出かけするなら飼わないとダメだよ?外は危険でいっぱいだからねー」ジー
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:09:52.06:x/lONIZ5O
純「さ、ご対面だよー」
梓「おおっ!」
猫「……」
純「ほらほら、出ておいで?」
猫「……ニャア」ビクビク
梓「……出てこないね?」
純「この子けっこう臆病なんだよねー。ほら、大丈夫だから出てきて?」スッ
猫「みゃ……」オソルオソル
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:14:43.75:x/lONIZ5O
梓「わあっ、出て来たっ!」
猫「っ!?」ビクッ
純「こら梓、興奮しない!怯えちゃうでしょ?」
梓「ご、ごめん……」
純「あずにゃん3号ー、怯えなくていいよ。この子がお前のご主人さま候補、あずにゃんだよー」
梓「あずにゃん3号って名付けるな、あずにゃんって呼ぶなー!」
猫「……?」
梓「わわっ」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:18:20.49:x/lONIZ5O
純「ほれほれ、あずにゃん3号だよ梓」
梓「あ、あの……は、初めましてっ」ペコッ
猫「にゃあ?」
純「ぷぷっ、なにそれ!」
梓「う……///」
猫「……」トテトテ
梓「え?」
猫「……♪」スリスリ
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:21:40.02:x/lONIZ5O
純「おおー、その子が擦り寄って行くなんて珍しい。よかったね梓、何だか気に入られたみたいだよ?」
梓「そ、そうなんだ……えへへ」
純「撫でてみたら?」
梓「う、うん」ソー
純「ストップ。ダメダメ、そんな撫で方じゃ」
梓「ええっ!?」ガーン
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:26:16.93:x/lONIZ5O
純「ほら、あずにゃん3号を見て。耳をピンと立たせてまっすぐ前へ向けてるでしょ?これは緊張してる・警戒してるって合図なの」
梓「そうなんだ……」
純「さっき梓は上から手で頭を覆うように撫でようとしたでしょ?この子は臆病だから、それじゃ驚いちゃうんだよ」
梓「なるほど」
純「撫でる時はこうやって……しょっと」
純「ちゃんと屈んで、こう、手の平を見せつつ下から。この子は特に首の横辺りを触られるのが好きなんだ……よしよし」ナデナデ
猫「にゃあ……♪」ゴロゴロ
梓「わあ、目を閉じて喉をゴロゴロ鳴らしてる!気持ち良さそう……」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:30:29.67:x/lONIZ5O
純「猫とのスキンシップは大切だよ?あまりやりすぎてもダメなんだけどね。ほら、梓ももう一度」
梓「うん!よーし……」ソー
猫「……」ジー
純「梓、あまり目線合わせないほうがいいよ。猫は目線合うのあまり好きじゃないらしいし」
梓「むむう……よしよし」ナデナデ
猫「にゃ」
梓「えへへ……あずにゃん3号……♪」ナデナデ
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:36:07.43:x/lONIZ5O
猫「にゃあ♪」ハムッ
梓「いたっ!?」
純「うむうむ。なかなかの好感触だね」
梓「えっ!?今手を噛まれちゃったよ!?」
純「あはは、子猫特有の『じゃれがみ』だよ。言ってみれば猫の愛情表現みたいなもん」
梓「そ、そっか……何か嫌がることでもしちゃったのかと思った」
純「気にし過ぎだって。でも今みたいなリアクションを取ってると、この子も『あ、これはあまりしないほうがいいな』って学習してくれるよ」
梓「ふうん」
純「とりあえずほら、スキンシップスキンシップ♪」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:39:52.18:x/lONIZ5O
梓「うん。そういえばさ、あずにゃん3号はメスなの?」ナデナデ
純「ん?ほれ」ヒョイッ
猫「ふにゃっ!?」
純「ね、ついてないでしょ?女の子だよ、この子は」
梓「ち、ちょっと純、やめてよ……///」
純「何照れてんのさ」ニヤニヤ
梓「て、照れてないし!」
純「またまた~」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:42:03.05:x/lONIZ5O
梓「ふん、もう純のペースには呑まれないからね。生まれてからどれくらいなの?」
純「17年くらいかな?」
梓「純のことじゃなーいっ!」
純「ぷぷっ、引っ掛かりまくりじゃん。。あずにゃん3号は生後2か月くらいだよー。乳離れもしてるし、おトイレも大丈夫!」
梓「そうなんだ……いい子いい子」スリスリ
猫「にゃあ」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:50:01.89:x/lONIZ5O
純「キチンと躾した私も褒めてよ、あずにゃーん」
梓「しっし!」
純「ひどっ」
梓「そういえばこの子毛が長いね?ふわふわしてる」
純「ペルシャとかの長毛種ほどじゃないけどね。週一くらいでブラッシングしてあげるといいよ」
梓「ブラッシングかあ」
純「ブラッシングも愛猫との大切なスキンシップの一つだよー?毛並みを整えるだけじゃなくて、マッサージ効果もあるんだって」
梓「へえ……」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:52:00.97:x/lONIZ5O
純「猫はお手入れが大切だからね。自分でもやるけど、毛並みだけじゃなくて爪・耳・目とかも飼い主がしっかりケアしてあげないと!」
梓「おお、なんか純がまともなこと言ってる」
純「えっ、私っていつもそんなに変なこと言ってるっけ?」
梓「でも大変そうだなあ。私に出来るかなあ」
純「スルーしないでよ、ねえねえあずにゃん」
梓「あずにゃん3号~」ナデナデ
猫「みゃ~」
純「はあ……まあいいや、心配なら私が一通りやり方を教えてあげるよ」
梓「ほんと!?ありがとう純!」
純「どういたしまして。まずはねー……」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:10:28.87:x/lONIZ5O
……
梓「覚えることいっぱいだね……」グッタリ
純「あはは、すぐ慣れるって!それに最初は絶対にしちゃいけないことだけを知っとけば大丈夫だから」
梓「うん、分かった。食事とかには特に気をつけるようにするよ」
純「うむ。人間が食べるものが猫にとっては悪影響、なんてザラなんだから気を使うように!私も何度お母さんに怒られたか……」
梓「私はそんなことしないよ。ね、あずにゃん3号?」
猫「にゃ」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:15:39.22:x/lONIZ5O
純「甘いね梓。愛猫がお腹空いた、それちょーだい♪って目で見て来た時にはもう……!」
梓「はいはい」
純「ま、困ったら私に電話しなさい。先輩としていくらでもアドバイスしてあげるから」
梓「一応頼りにしとくよ」
純「一応ってのが気がかりだけど、まあいいや。それでどうする?この子飼う?」
梓「うん、もちろん!大事に育てるよ」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:17:12.95:x/lONIZ5O
純「よっし決まり!これで今日からあずにゃん3号は梓の飼い猫だよ~」
猫「にゃあ♪」
梓「喜んでくれてる……のかな?」
純「ふふっ、どうかな?でも梓は嬉しいでしょ?にこにこしっ放しだし」ニヤニヤ
梓「うん、すごく嬉しいよ。ありがとう純、よろしくねあずにゃん3号!」ニコニコ
純「あらら、梓がこんな素直なんて珍しい」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:20:06.74:x/lONIZ5O
梓「この子の名前何にしようかな……可愛い名前をつけてあげるからね?」
猫「にゃ?」
純「え?いや、あずにゃん3号でしょ。梓もそう呼んでたじゃん」
梓「えっ……あ。ああ~~~!?」
純「無意識のうちに気に入ってるんだねそのあだ名。ね、あ・ず・にゃん?」ニヤニヤ
梓「ふにゃあああああっ!」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:27:34.61:x/lONIZ5O
……
純「それじゃあ私はこの辺でお暇させてもらうよ」
梓「あっ、もうこんな時間なんだね……早く帰らないと暗くなっちゃう」
純「美少女純ちゃんが夜道を一人歩きするなんて危ないからねっ!」
梓「自分で言うか……」
純「それよりどうする?あずにゃん3号は今日から飼ってみる?準備出来てからでもいいけど」
梓「えっと……出来れば今日からがいいなあ」チラッ
猫「……」ウトウト
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:29:41.04:x/lONIZ5O
純「ん、分かった。3号お気に入りのペットフードと爪研ぎ板も置いてくね」
梓「わあ、もらっていいの?ありがとう」
純「トイレは砂しか持って来れなかったから、早いとこ買ってくるようにね。とりあえずは空き箱でも使って簡易トイレを用意してあげてよ」
梓「うんっ!」
純「あとは……」クルッ
梓「えっ?」
純「梓……この子のこと、大事にしてあげて下さいっ」バッ
梓「ち、ちょっと純。頭なんて下げないでよお……絶対大事にするからっ」アタフタ
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:34:41.32:x/lONIZ5O
純「ありがとう梓。よろしくね?」
梓「うん、任せてよ!」
純「あずにゃん3号ー、これからはここにいる梓にいっぱい可愛がってもらうんだよー」ナデナデ
猫「にゃあ」
梓「……」
純「ふふ、お別れってわけじゃないけど、やっぱり少し寂しいね……」
猫「……にゃあ」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:38:57.42:x/lONIZ5O
梓「いつでも会いに来てよ。純なら大歓迎だからさ」
純「ありがと。今度来るときはあずにゃん2号も連れて来ようかな?」
梓「あっ、それいいね!」
純「感動の親子対面ってやつだね」
梓「その時は憂も呼ばなくちゃね。今日は都合が合わなかったし」
純「楽しみだねー。じゃあそれまでの少しの間、ばいばいあずにゃん3号」ナデナデ
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:42:50.41:x/lONIZ5O
梓「送って行かなくて大丈夫?」
純「いいよいいよ、そしたら帰り道に梓が一人になっちゃうしさ。3号といっぱいスキンシップしなよ」
梓「でも……」
純「もー、分かってないなあ。3号を一人にしちゃダメなの!この子は寂しがり屋だし、まだまだ子供なんだから」
梓「……それは純もじゃないの?」
純「うっ、痛いとこをついて来るね……。まあそれはともかく、私は帰るから3号をよろしくね!じゃあね~!」タタッ
梓「あっ、純!もう……また学校でね~!」ブンブン
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:46:39.80:x/lONIZ5O
梓「……」
梓「さてと……3号?」クルッ
猫「にゃあ?」
梓「えっと……改めて、これからよろしくね?」
猫「ふにゃあ♪」
梓「ふふ、可愛い……。ととりあえず、そろそろご飯かな?おいで、あずにゃん3号」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:48:34.14:x/lONIZ5O
……
数週間後
ピンポーン
梓「はーい」
ガチャッ
唯「やっほーあずにゃ~ん♪」ガバッ
梓「にゃっ!?ち、ちょっと、玄関先で抱きつかないで下さい~~~~!」ジタバタ
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:52:00.11:x/lONIZ5O
唯「ふう、あずにゃん分補給完了!満足満足!」
梓「もう……」
唯「それじゃあお邪魔するね、あずにゃん」
梓「はい、どうぞ」
唯「わ~い、あずにゃんの家だ~♪」トテトテ
梓「何度か来たことあるでしょう、何がそんなに嬉しいんですか……あ、オレンジジュースでいいですよね?」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:57:58.07:x/lONIZ5O
唯「うん、何でもいいよ~……おおっ!?」
猫「……にゃあ?」
唯「この子が噂のあずにゃん3号だね?ちっちゃいなあ、あずにゃんみたい!」
梓「よっと……その子が小さいのはまだ子供だからですよ」
唯「そうなんだ~、撫でていいかな?」
梓「ええ、いいですよ。ただ臆病なので、優しくしてあげて下さいね」
唯「りょ~かい!」
猫「……」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:01:31.11:x/lONIZ5O
唯「そ~っとそ~っと……」ソロソロ
猫「フー……」
唯「あれ、なんか唸られてる!?」ガーン
梓「あはは、何やってるんですか。警戒されるからダメですよ、そんな変な動きしちゃあ」
唯「優しく撫でようと思っただけなのに~」ブー
梓「唯先輩、まず猫は目線を合わせられるのを嫌うんです」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:04:08.78:x/lONIZ5O
唯「へー、そうなんだあ……」チラ
猫「にゃあお」
梓「よしよし♪」ナデナデ
唯「すごくあずにゃんに懐いてるね。私も仲良くなりたいなあ……」
梓「そうですね……よし!今日は私が、猫との触れ合い方をたっぷり教えてあげますよ!」
唯「おお!よろしくお願いします、あずにゃんせんせー!」ビシッ
梓「いいですか?怯えさせないように、恐怖心を与えないようにこうやって……」
おしまい
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:06:27.19:/rEUixP1P
純「あげるわけないじゃん、私の愛猫を……というかあずにゃん2号って」
梓「う……///」
純「可愛い名前をつけてたんだね~、あ・ず・にゃん?」ニヤニヤ
梓「うう~!///」
純「可愛い奴め」ナデナデ
梓「な、撫でるなー!」
純「まあ梓はいつでもからかえるからこの辺にしといて。どう、猫飼わない?」
梓「えっと……飼ってみたい……けど」
純「おーよかった!でも親に聞かなくても大丈夫?」
梓「うん、あずにゃんにご……こほん。純から猫を預かってから、飼ってみたいって何度も言ってるし」
純「あずにゃん2号って呼んでもいいよ?」ニヤニヤ
梓「うーるーさーいー。とにかくお父さんもお母さんも、私がきちんと世話をするって言えば反対はしないよ」
純「おや?あずにゃんにちゃんと世話できるのかな?」
梓「あずにゃんって呼ぶなー!猫の世話くらい出来るもん!」
純「よしよし。じゃあ明日休みだし、とりあえず梓の家に連れて行くよ。梓もまずはあずにゃん3号の顔を見たいでしょ?」
梓「うん、よろしく……って勝手に命名しないでよ!」
純「どうせ3号って名付けるんでしょ~?」
梓「そ、そんなことないもん」
純「『あずにゃん』ってあだ名気に入ってるんだね~」
梓「別に……」
純「またまた~。愛しの唯先輩からつけてもらったんだもんねー?」
梓「い、愛しのとか言わないでよ、もうっ!」
純「照れちゃダメだよあずにゃん♪」
梓「もー!あずにゃんって呼ぶなってばー!」
純「私をあずにゃんって呼んでいいのは唯先輩だけだもん!ってことかな?」ニヤニヤ
梓「ちっがーうっ」
憂「二人とも、まだ教室いたの?」ヒョコッ
梓「あ、憂。どうしたの?」
憂「どうしたのって……次移動教室だよ?早く行かないと遅れちゃう」
純「あっ、そうか!梓、この話はまた後でね!」ダッ
憂「わわっ、純ちゃん早いっ」タタッ
梓「あれ、教科書が……ふ、二人とも待ってよー!」アタフタ
……
梓「……」ソワソワ
梓「そろそろかな……」
梓「……」パカッ
梓「メールは来てないかあ」
梓「……」ドキドキ
梓「まだかな……」
ピンポーン
梓「来たっ!」タタッ
ガチャッ
純「やっほー梓」
梓「いらっしゃい、猫は!?」キョロキョロ
純「慌てない慌てない、とりあえず上がらせてよ」
梓「あ、うん。どうぞ」
純「おっじゃましまーす♪」
梓「まあ親もいないし、くつろいでよ」
純「うむ、苦しゅうない!」
梓「それで猫は?」ワクワク
純「歩いて来たからちょっとのど渇いたかなー?」
梓「むっ。ジュースでいい?」
純「炭酸が効いてるやつね!オレンジジュースならなお良しっ」
梓「……持ってくるよ」トトッ
純「悪いねー♪」
梓「はい、どうぞっ」カチャッ
純「お、早いね。んっ、んっ……ぷはあっ、うまい!もう一杯!」
梓「……」イラッ
純「あはは、冗談だって!それじゃあそろそろあずにゃん3号とご対面を――――」
梓「わあっ!」パアッ
純「――――する前に、お菓子かなんかもらっていい?お腹空いちゃった」
梓「……」プツン
純「あれ、梓?冗談だって、おーい……。って怖い怖い、こわいから無表情のまま近づいて来ないでってひゃあ~~~~!?」
……
純「……はい、というわけで」ボロ…
梓「早く早く」ワクワク
純「焦らない焦らない。しょっと」
梓「その中に猫がいるの?」
純「うん、これ猫用のキャリーバッグ」
梓「へえ、そういうのもあるんだ……」
純「梓も猫とお出かけするなら飼わないとダメだよ?外は危険でいっぱいだからねー」ジー
純「さ、ご対面だよー」
梓「おおっ!」
猫「……」
純「ほらほら、出ておいで?」
猫「……ニャア」ビクビク
梓「……出てこないね?」
純「この子けっこう臆病なんだよねー。ほら、大丈夫だから出てきて?」スッ
猫「みゃ……」オソルオソル
梓「わあっ、出て来たっ!」
猫「っ!?」ビクッ
純「こら梓、興奮しない!怯えちゃうでしょ?」
梓「ご、ごめん……」
純「あずにゃん3号ー、怯えなくていいよ。この子がお前のご主人さま候補、あずにゃんだよー」
梓「あずにゃん3号って名付けるな、あずにゃんって呼ぶなー!」
猫「……?」
梓「わわっ」
純「ほれほれ、あずにゃん3号だよ梓」
梓「あ、あの……は、初めましてっ」ペコッ
猫「にゃあ?」
純「ぷぷっ、なにそれ!」
梓「う……///」
猫「……」トテトテ
梓「え?」
猫「……♪」スリスリ
純「おおー、その子が擦り寄って行くなんて珍しい。よかったね梓、何だか気に入られたみたいだよ?」
梓「そ、そうなんだ……えへへ」
純「撫でてみたら?」
梓「う、うん」ソー
純「ストップ。ダメダメ、そんな撫で方じゃ」
梓「ええっ!?」ガーン
純「ほら、あずにゃん3号を見て。耳をピンと立たせてまっすぐ前へ向けてるでしょ?これは緊張してる・警戒してるって合図なの」
梓「そうなんだ……」
純「さっき梓は上から手で頭を覆うように撫でようとしたでしょ?この子は臆病だから、それじゃ驚いちゃうんだよ」
梓「なるほど」
純「撫でる時はこうやって……しょっと」
純「ちゃんと屈んで、こう、手の平を見せつつ下から。この子は特に首の横辺りを触られるのが好きなんだ……よしよし」ナデナデ
猫「にゃあ……♪」ゴロゴロ
梓「わあ、目を閉じて喉をゴロゴロ鳴らしてる!気持ち良さそう……」
純「猫とのスキンシップは大切だよ?あまりやりすぎてもダメなんだけどね。ほら、梓ももう一度」
梓「うん!よーし……」ソー
猫「……」ジー
純「梓、あまり目線合わせないほうがいいよ。猫は目線合うのあまり好きじゃないらしいし」
梓「むむう……よしよし」ナデナデ
猫「にゃ」
梓「えへへ……あずにゃん3号……♪」ナデナデ
猫「にゃあ♪」ハムッ
梓「いたっ!?」
純「うむうむ。なかなかの好感触だね」
梓「えっ!?今手を噛まれちゃったよ!?」
純「あはは、子猫特有の『じゃれがみ』だよ。言ってみれば猫の愛情表現みたいなもん」
梓「そ、そっか……何か嫌がることでもしちゃったのかと思った」
純「気にし過ぎだって。でも今みたいなリアクションを取ってると、この子も『あ、これはあまりしないほうがいいな』って学習してくれるよ」
梓「ふうん」
純「とりあえずほら、スキンシップスキンシップ♪」
梓「うん。そういえばさ、あずにゃん3号はメスなの?」ナデナデ
純「ん?ほれ」ヒョイッ
猫「ふにゃっ!?」
純「ね、ついてないでしょ?女の子だよ、この子は」
梓「ち、ちょっと純、やめてよ……///」
純「何照れてんのさ」ニヤニヤ
梓「て、照れてないし!」
純「またまた~」
梓「ふん、もう純のペースには呑まれないからね。生まれてからどれくらいなの?」
純「17年くらいかな?」
梓「純のことじゃなーいっ!」
純「ぷぷっ、引っ掛かりまくりじゃん。。あずにゃん3号は生後2か月くらいだよー。乳離れもしてるし、おトイレも大丈夫!」
梓「そうなんだ……いい子いい子」スリスリ
猫「にゃあ」
純「キチンと躾した私も褒めてよ、あずにゃーん」
梓「しっし!」
純「ひどっ」
梓「そういえばこの子毛が長いね?ふわふわしてる」
純「ペルシャとかの長毛種ほどじゃないけどね。週一くらいでブラッシングしてあげるといいよ」
梓「ブラッシングかあ」
純「ブラッシングも愛猫との大切なスキンシップの一つだよー?毛並みを整えるだけじゃなくて、マッサージ効果もあるんだって」
梓「へえ……」
純「猫はお手入れが大切だからね。自分でもやるけど、毛並みだけじゃなくて爪・耳・目とかも飼い主がしっかりケアしてあげないと!」
梓「おお、なんか純がまともなこと言ってる」
純「えっ、私っていつもそんなに変なこと言ってるっけ?」
梓「でも大変そうだなあ。私に出来るかなあ」
純「スルーしないでよ、ねえねえあずにゃん」
梓「あずにゃん3号~」ナデナデ
猫「みゃ~」
純「はあ……まあいいや、心配なら私が一通りやり方を教えてあげるよ」
梓「ほんと!?ありがとう純!」
純「どういたしまして。まずはねー……」
……
梓「覚えることいっぱいだね……」グッタリ
純「あはは、すぐ慣れるって!それに最初は絶対にしちゃいけないことだけを知っとけば大丈夫だから」
梓「うん、分かった。食事とかには特に気をつけるようにするよ」
純「うむ。人間が食べるものが猫にとっては悪影響、なんてザラなんだから気を使うように!私も何度お母さんに怒られたか……」
梓「私はそんなことしないよ。ね、あずにゃん3号?」
猫「にゃ」
純「甘いね梓。愛猫がお腹空いた、それちょーだい♪って目で見て来た時にはもう……!」
梓「はいはい」
純「ま、困ったら私に電話しなさい。先輩としていくらでもアドバイスしてあげるから」
梓「一応頼りにしとくよ」
純「一応ってのが気がかりだけど、まあいいや。それでどうする?この子飼う?」
梓「うん、もちろん!大事に育てるよ」
純「よっし決まり!これで今日からあずにゃん3号は梓の飼い猫だよ~」
猫「にゃあ♪」
梓「喜んでくれてる……のかな?」
純「ふふっ、どうかな?でも梓は嬉しいでしょ?にこにこしっ放しだし」ニヤニヤ
梓「うん、すごく嬉しいよ。ありがとう純、よろしくねあずにゃん3号!」ニコニコ
純「あらら、梓がこんな素直なんて珍しい」
梓「この子の名前何にしようかな……可愛い名前をつけてあげるからね?」
猫「にゃ?」
純「え?いや、あずにゃん3号でしょ。梓もそう呼んでたじゃん」
梓「えっ……あ。ああ~~~!?」
純「無意識のうちに気に入ってるんだねそのあだ名。ね、あ・ず・にゃん?」ニヤニヤ
梓「ふにゃあああああっ!」
……
純「それじゃあ私はこの辺でお暇させてもらうよ」
梓「あっ、もうこんな時間なんだね……早く帰らないと暗くなっちゃう」
純「美少女純ちゃんが夜道を一人歩きするなんて危ないからねっ!」
梓「自分で言うか……」
純「それよりどうする?あずにゃん3号は今日から飼ってみる?準備出来てからでもいいけど」
梓「えっと……出来れば今日からがいいなあ」チラッ
猫「……」ウトウト
純「ん、分かった。3号お気に入りのペットフードと爪研ぎ板も置いてくね」
梓「わあ、もらっていいの?ありがとう」
純「トイレは砂しか持って来れなかったから、早いとこ買ってくるようにね。とりあえずは空き箱でも使って簡易トイレを用意してあげてよ」
梓「うんっ!」
純「あとは……」クルッ
梓「えっ?」
純「梓……この子のこと、大事にしてあげて下さいっ」バッ
梓「ち、ちょっと純。頭なんて下げないでよお……絶対大事にするからっ」アタフタ
純「ありがとう梓。よろしくね?」
梓「うん、任せてよ!」
純「あずにゃん3号ー、これからはここにいる梓にいっぱい可愛がってもらうんだよー」ナデナデ
猫「にゃあ」
梓「……」
純「ふふ、お別れってわけじゃないけど、やっぱり少し寂しいね……」
猫「……にゃあ」
梓「いつでも会いに来てよ。純なら大歓迎だからさ」
純「ありがと。今度来るときはあずにゃん2号も連れて来ようかな?」
梓「あっ、それいいね!」
純「感動の親子対面ってやつだね」
梓「その時は憂も呼ばなくちゃね。今日は都合が合わなかったし」
純「楽しみだねー。じゃあそれまでの少しの間、ばいばいあずにゃん3号」ナデナデ
梓「送って行かなくて大丈夫?」
純「いいよいいよ、そしたら帰り道に梓が一人になっちゃうしさ。3号といっぱいスキンシップしなよ」
梓「でも……」
純「もー、分かってないなあ。3号を一人にしちゃダメなの!この子は寂しがり屋だし、まだまだ子供なんだから」
梓「……それは純もじゃないの?」
純「うっ、痛いとこをついて来るね……。まあそれはともかく、私は帰るから3号をよろしくね!じゃあね~!」タタッ
梓「あっ、純!もう……また学校でね~!」ブンブン
梓「……」
梓「さてと……3号?」クルッ
猫「にゃあ?」
梓「えっと……改めて、これからよろしくね?」
猫「ふにゃあ♪」
梓「ふふ、可愛い……。ととりあえず、そろそろご飯かな?おいで、あずにゃん3号」
……
数週間後
ピンポーン
梓「はーい」
ガチャッ
唯「やっほーあずにゃ~ん♪」ガバッ
梓「にゃっ!?ち、ちょっと、玄関先で抱きつかないで下さい~~~~!」ジタバタ
唯「ふう、あずにゃん分補給完了!満足満足!」
梓「もう……」
唯「それじゃあお邪魔するね、あずにゃん」
梓「はい、どうぞ」
唯「わ~い、あずにゃんの家だ~♪」トテトテ
梓「何度か来たことあるでしょう、何がそんなに嬉しいんですか……あ、オレンジジュースでいいですよね?」
唯「うん、何でもいいよ~……おおっ!?」
猫「……にゃあ?」
唯「この子が噂のあずにゃん3号だね?ちっちゃいなあ、あずにゃんみたい!」
梓「よっと……その子が小さいのはまだ子供だからですよ」
唯「そうなんだ~、撫でていいかな?」
梓「ええ、いいですよ。ただ臆病なので、優しくしてあげて下さいね」
唯「りょ~かい!」
猫「……」
唯「そ~っとそ~っと……」ソロソロ
猫「フー……」
唯「あれ、なんか唸られてる!?」ガーン
梓「あはは、何やってるんですか。警戒されるからダメですよ、そんな変な動きしちゃあ」
唯「優しく撫でようと思っただけなのに~」ブー
梓「唯先輩、まず猫は目線を合わせられるのを嫌うんです」
唯「へー、そうなんだあ……」チラ
猫「にゃあお」
梓「よしよし♪」ナデナデ
唯「すごくあずにゃんに懐いてるね。私も仲良くなりたいなあ……」
梓「そうですね……よし!今日は私が、猫との触れ合い方をたっぷり教えてあげますよ!」
唯「おお!よろしくお願いします、あずにゃんせんせー!」ビシッ
梓「いいですか?怯えさせないように、恐怖心を与えないようにこうやって……」
おしまい
和ませてもらった
おつー
おつー
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猫飼いたくなってきた
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