- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:34:25.98:5dNZSqbV0
キョン「……中々暇だな」
ハルヒ「そうね」
キョン「皆用事なんて珍しいな」
ハルヒ「そうね」
キョン「二人でも団活はしっかりやるんだな」
ハルヒ「そうね」
キョン「お前はいつから『そうね』以外の言葉を話せなくなったんだ?」
ハルヒ「そうね……ってうっさいわね! 緊張してるのよ」
キョン「は? 緊張?」
ハルヒ「な、なんでもない」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:35:09.47:5dNZSqbV0
キョン「おかしなやつだな」
ハルヒ「ほっといてちょうだい」
キョン「やれやれ」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「退屈ね。何か面白い話しなさいよ」
キョン「無茶言うな。それに何を言ってもそうねとしか答えない奴と会話しようとは思わん」
ハルヒ「あんたって意地っ張りね」
キョン「悪かったな」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:35:32.47:5dNZSqbV0
ハルヒ「そうだ! ちょっとした遊びしない?」
キョン「遊び? オセロとかか?」
ハルヒ「違うわよ。そうね……名付けて『もしもゲーム』!!」
キョン「なんだそれは」
ハルヒ「簡単に説明すると、『もしもこうだったら』ってことを話すの」
キョン「まあ……暇つぶしにはなるか。会話のネタにもなるし」
ハルヒ「でしょ? 詳しい内容はやったらわかるわ」
キョン「よしきた」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:35:57.57:5dNZSqbV0
ハルヒ「じゃあまずあたしからね。
もしも宇宙人や超能力者、異世界人に未来人が存在したら?」
キョン「きっとお前は一生気付かないだろうな」
ハルヒ「なんでよ!」
キョン「なんとなくだ。次は俺か」
ハルヒ「ちょっと! そんなにあっさり進めないでよ!」
キョン「もしも長門が饒舌だったら」
ハルヒ「何よそれ」
キョン「いや、見てみたいと思わんか?
『ハルヒ! 今日は何して遊ぶ!? 私は本が読みたい!!』みたいな」
ハルヒ「確かに……ちょっとかわいいわね。有希の真似をしてるあんたはキモいけど」
キョン「一言多いんだよお前は」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:36:20.97:5dNZSqbV0
ハルヒ「じゃあしっかりしすぎているみくるちゃんは?」
キョン「ははっ、いいかもな」
ハルヒ「『キョンくん。湯呑を持つ時は両手でお願いします。ああもう、ちゃんと正座して下さい』とか」
キョン「先輩らしいが絡みづらいな……。後お前にキョンくんって呼ばれるとなんか寒気がする」
ハルヒ「あんたも一言多いじゃない」
キョン「じゃあ変態な古泉は?」
ハルヒ「もしもの話をしなさいよ」
キョン「悪かった」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:36:47.81:5dNZSqbV0
キョン「可愛げのあるハルヒ」
ハルヒ「ちょっとそれどういう意味よ」
キョン「そのままの意味だが」
ハルヒ「かっこいいキョン」
キョン「おい。それは悪意しかないぞ」
ハルヒ「同じことよ」
キョン「大人しいハルヒ」
ハルヒ「愚痴を言わないキョン」
キョン「くっ……素直なハルヒ」
ハルヒ「ふんっ、意地を張らないキョン」
キョン「うぐっ……オーケー、休戦だ」
ハルヒ「あたしの勝ちね」
キョン「あくまで休戦だ」
ハルヒ「意地っ張りね」
キョン「くそっ」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:37:16.32:5dNZSqbV0
ハルヒ「ふうー……」
キョン「……」
ハルヒ「……なんか話しなさいよ」
キョン「……休戦中だろ?」
ハルヒ「休戦中だけど……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……なあハルヒ」
ハルヒ「何よ」
キョン「もしもの話だが。俺がお前のこと好きって言ったらどう思う?」
ハルヒ「……っは?」
キョン「いや、何言ってんだ俺は。もしもの話とはいえどうかしてたな。忘れてくれ」
ハルヒ「ちょ、ちょちょちょっと待ちなさい!!」
キョン「なんだよ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:37:51.88:5dNZSqbV0
ハルヒ「それ、どういう意味よ?」
キョン「どうもこうも……もしもの話だ」
ハルヒ「もしも……な、なるほどね! もしもの話ね!
再戦してたなら言いなさいよバカキョン!!」
キョン「悪かった」
ハルヒ「で、なんだっけ?」
キョン「2度も言わすな」
ハルヒ「あ、そ、そうね! もしもあんたがあたしのことその、す、好きだったら……」
キョン「……」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:38:20.27:5dNZSqbV0
ハルヒ「ま、前にも言ってたけど、恋愛は精神病の一種よ!
それに罹る人間は愚かだとさえ思うわ!」
キョン「そうか……そうだよなあ」
ハルヒ「あっ、いや、……その」
キョン「どうした? 何を慌ててる。あくまでもしもの話だ」
ハルヒ「あ、そうよね。もしもの話だったわね」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……あたしが……キョンの……ら……う?」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:38:57.68:5dNZSqbV0
キョン「ん? なんだって?」
ハルヒ「あ、あたしが! キョンこと好きだったら、どう思う!?」
キョン「……どうした。恋愛は精神病の一種で愚かな人間の行為だと言わなかったか?」
ハルヒ「だ、だから、もしもの話よ! 仮定の中なら思想は自由でしょ?」
キョン「……確かにな」
ハルヒ「いいから答えなさいよ!!」
キョン「何を怒ってやがる。そうだな……素直に、嬉しいと思うがな」
ハルヒ「!!」
キョン「というか異性に好かれて嬉しくない奴なんていないと思うぞ、ふつう」
ハルヒ「そ、そうかもね! じゃ、じゃあ次の問題!」
キョン「問題ってなんだよ。それに俺の番はどこにいった」
ハルヒ「い、いいから聞きなさい!」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:40:00.88:5dNZSqbV0
ハルヒ「も、もしも……もしもよ?
あたしが……あたしの言う、愚かな人間に成り下がっているとしたら?」
キョン「……ちょっと待て。なんか現実味を帯びてきてないか?」
ハルヒ「な、何言ってんのよ! あくまでもしもよ! もしも!」
キョン「……分かった。もしもな。そうだな。もしもお前が誰かに対して恋愛感情を抱いているとしたら、
それも素直に嬉しいと思うぞ」
ハルヒ「嬉しい? 何でよ」
キョン「お前はどうも感情を押し殺す節があるからな。
恋愛感情を抱くということは、ある意味で『素直になった』ということだろう?
それは人として喜ぶべきことじゃないか?」
ハルヒ「そういうことね……」
キョン「本当にもしもの話なんだろうな?」
ハルヒ「も、もちろんよ!!」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:41:01.23:5dNZSqbV0
キョン「じゃあ、次は俺の番だな」
ハルヒ「え、ええ、なんでもきなさい!」
キョン「なんか探り合いみたいになってきてないか? なんだこれ。なんか変な空気だぞこれ」
ハルヒ「い、いいから!!」
キョン「じゃあ……もういっそのこと開き直って……。
もしも、俺がこれまでのもしもの話に対して、『もしもじゃなかったらいいのに』と考えているとしたら?」
ハルヒ「そ、それは……どの部分についてよ」
キョン「さあ? 饒舌な長門や、しっかりした朝比奈さんかもしれないし、
……恋愛感情を抱いているハルヒに対してかもしれない。
あ、全部の可能性もあるな」
ハルヒ「何よ、ハッキリしなさいよ」
キョン「察してくれ、それくらい」
ハルヒ「えっ?」
キョン「なんでもない」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:41:49.35:5dNZSqbV0
ハルヒ「と、とにかく、そんなに抽象的な内容じゃ『もしも』について語ることはできないわよ」
キョン「それもそうか……。じゃあ次はハルヒの番だ」
ハルヒ「なんか凄い慌ててるような焦ってるような変な感じなんだけど」
キョン「俺は何度も確認したぞ? 『いいから』と言って受け流したのはお前の方だろ」
ハルヒ「ちょ、なんか……何これ、絶対変だわ!」
キョン「じゃあやめるか?」
ハルヒ「嫌よ! あんたは!?」
キョン「俺は知らん。とっくに開き直ってる」
ハルヒ「あんた頬赤いわよ!」
キョン「知るか!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:42:41.28:5dNZSqbV0
ハルヒ「じゃああたしの番ね!
もしも……もしも、あたしが誰かに恋愛感情を抱いていると言った時、
キョンが『嬉しい』と答えたことに対して、少しだけ不安感を抱いているとしたら!?」
キョン「お前もうそれ……告白だと受け取ってしまうかもしれんぞ?」
ハルヒ「ばっ! 何言ってるのよ!! あ、あくまでもしもよ! もしも!!」
キョン「いやしかしもうこの流れでそのもしもは……」
ハルヒ「いいから答えなさーい!!」
キョン「分かったよ。嬉しいさ。そんなのもうお前も俺のことが好きって言われたようなもんじゃないか」
ハルヒ「ちょっとタンマ!! 何言っちゃってんのよ恥ずかしいじゃない!!」
キョン「いやだってそうだろ!? もうそれ以外に捉えられんぞ!?」
ハルヒ「確かにそうだけど一応『もしもの話』として進めてきてるんだからそれは守りなさいよ!!」
キョン「いやいやもう無理だろうこの流れは!?」
ハルヒ「このバカキョン!! アホ!! マヌケ!!」
キョン「真っ赤になりながら言われても知らんぞ俺はもう!!」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:43:05.95:5dNZSqbV0
古泉「なんなのでしょうこの口喧嘩は」
長門「……」
みくる「言葉が出ないです……」
古泉「それぞれの勢力から団活参加禁止令が出された理由が今分かりましたよ本当に全くもう」
長門「規定事項」
みくる「まあ、そうなんですけど……まさかこんな形で2人が本心を打ち明けるとは……」
古泉「なんだかやけになってきましたよ、もう。今後閉鎖空間行くのやめようかな」
長門「それは推奨できない」
古泉「……わかってますよ……」
みくる「ふえぇ~……」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:44:21.28:5dNZSqbV0
ハルヒ「で、どうなのよ!!」
キョン「何がだ!」
ハルヒ「あんたの返事まだ聞いてないでしょうが!!」
キョン「分かり切っていることをいちいち聞く必要があるか!?」
ハルヒ「あるわ!! 大アリよ!」
キョン「ええい、俺もお前が好きだ!! はっはっは! どうだ! 満足したか!!」
ハルヒ「満足したわよこのバカキョン!! ちょっと今から出掛けるからついてきなさい!!」
キョン「ああいいとも!! お前のわがままには付き合い慣れているからな!! ついでに服の一着でも買ってやる!!」
ハルヒ「絶対よ!! 約束だからね!! それじゃ行くわよ!!」
キョン「ああ、どこまでもついていってやるさ!!」
終わり。ニヤニヤできる2人が書きたかった
一人で楽しんだ。さらば
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:45:22.42:FQH/VM4U0
キョン「おかしなやつだな」
ハルヒ「ほっといてちょうだい」
キョン「やれやれ」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「退屈ね。何か面白い話しなさいよ」
キョン「無茶言うな。それに何を言ってもそうねとしか答えない奴と会話しようとは思わん」
ハルヒ「あんたって意地っ張りね」
キョン「悪かったな」
ハルヒ「そうだ! ちょっとした遊びしない?」
キョン「遊び? オセロとかか?」
ハルヒ「違うわよ。そうね……名付けて『もしもゲーム』!!」
キョン「なんだそれは」
ハルヒ「簡単に説明すると、『もしもこうだったら』ってことを話すの」
キョン「まあ……暇つぶしにはなるか。会話のネタにもなるし」
ハルヒ「でしょ? 詳しい内容はやったらわかるわ」
キョン「よしきた」
ハルヒ「じゃあまずあたしからね。
もしも宇宙人や超能力者、異世界人に未来人が存在したら?」
キョン「きっとお前は一生気付かないだろうな」
ハルヒ「なんでよ!」
キョン「なんとなくだ。次は俺か」
ハルヒ「ちょっと! そんなにあっさり進めないでよ!」
キョン「もしも長門が饒舌だったら」
ハルヒ「何よそれ」
キョン「いや、見てみたいと思わんか?
『ハルヒ! 今日は何して遊ぶ!? 私は本が読みたい!!』みたいな」
ハルヒ「確かに……ちょっとかわいいわね。有希の真似をしてるあんたはキモいけど」
キョン「一言多いんだよお前は」
ハルヒ「じゃあしっかりしすぎているみくるちゃんは?」
キョン「ははっ、いいかもな」
ハルヒ「『キョンくん。湯呑を持つ時は両手でお願いします。ああもう、ちゃんと正座して下さい』とか」
キョン「先輩らしいが絡みづらいな……。後お前にキョンくんって呼ばれるとなんか寒気がする」
ハルヒ「あんたも一言多いじゃない」
キョン「じゃあ変態な古泉は?」
ハルヒ「もしもの話をしなさいよ」
キョン「悪かった」
キョン「可愛げのあるハルヒ」
ハルヒ「ちょっとそれどういう意味よ」
キョン「そのままの意味だが」
ハルヒ「かっこいいキョン」
キョン「おい。それは悪意しかないぞ」
ハルヒ「同じことよ」
キョン「大人しいハルヒ」
ハルヒ「愚痴を言わないキョン」
キョン「くっ……素直なハルヒ」
ハルヒ「ふんっ、意地を張らないキョン」
キョン「うぐっ……オーケー、休戦だ」
ハルヒ「あたしの勝ちね」
キョン「あくまで休戦だ」
ハルヒ「意地っ張りね」
キョン「くそっ」
ハルヒ「ふうー……」
キョン「……」
ハルヒ「……なんか話しなさいよ」
キョン「……休戦中だろ?」
ハルヒ「休戦中だけど……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……なあハルヒ」
ハルヒ「何よ」
キョン「もしもの話だが。俺がお前のこと好きって言ったらどう思う?」
ハルヒ「……っは?」
キョン「いや、何言ってんだ俺は。もしもの話とはいえどうかしてたな。忘れてくれ」
ハルヒ「ちょ、ちょちょちょっと待ちなさい!!」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「それ、どういう意味よ?」
キョン「どうもこうも……もしもの話だ」
ハルヒ「もしも……な、なるほどね! もしもの話ね!
再戦してたなら言いなさいよバカキョン!!」
キョン「悪かった」
ハルヒ「で、なんだっけ?」
キョン「2度も言わすな」
ハルヒ「あ、そ、そうね! もしもあんたがあたしのことその、す、好きだったら……」
キョン「……」
ハルヒ「ま、前にも言ってたけど、恋愛は精神病の一種よ!
それに罹る人間は愚かだとさえ思うわ!」
キョン「そうか……そうだよなあ」
ハルヒ「あっ、いや、……その」
キョン「どうした? 何を慌ててる。あくまでもしもの話だ」
ハルヒ「あ、そうよね。もしもの話だったわね」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……あたしが……キョンの……ら……う?」
キョン「ん? なんだって?」
ハルヒ「あ、あたしが! キョンこと好きだったら、どう思う!?」
キョン「……どうした。恋愛は精神病の一種で愚かな人間の行為だと言わなかったか?」
ハルヒ「だ、だから、もしもの話よ! 仮定の中なら思想は自由でしょ?」
キョン「……確かにな」
ハルヒ「いいから答えなさいよ!!」
キョン「何を怒ってやがる。そうだな……素直に、嬉しいと思うがな」
ハルヒ「!!」
キョン「というか異性に好かれて嬉しくない奴なんていないと思うぞ、ふつう」
ハルヒ「そ、そうかもね! じゃ、じゃあ次の問題!」
キョン「問題ってなんだよ。それに俺の番はどこにいった」
ハルヒ「い、いいから聞きなさい!」
ハルヒ「も、もしも……もしもよ?
あたしが……あたしの言う、愚かな人間に成り下がっているとしたら?」
キョン「……ちょっと待て。なんか現実味を帯びてきてないか?」
ハルヒ「な、何言ってんのよ! あくまでもしもよ! もしも!」
キョン「……分かった。もしもな。そうだな。もしもお前が誰かに対して恋愛感情を抱いているとしたら、
それも素直に嬉しいと思うぞ」
ハルヒ「嬉しい? 何でよ」
キョン「お前はどうも感情を押し殺す節があるからな。
恋愛感情を抱くということは、ある意味で『素直になった』ということだろう?
それは人として喜ぶべきことじゃないか?」
ハルヒ「そういうことね……」
キョン「本当にもしもの話なんだろうな?」
ハルヒ「も、もちろんよ!!」
キョン「じゃあ、次は俺の番だな」
ハルヒ「え、ええ、なんでもきなさい!」
キョン「なんか探り合いみたいになってきてないか? なんだこれ。なんか変な空気だぞこれ」
ハルヒ「い、いいから!!」
キョン「じゃあ……もういっそのこと開き直って……。
もしも、俺がこれまでのもしもの話に対して、『もしもじゃなかったらいいのに』と考えているとしたら?」
ハルヒ「そ、それは……どの部分についてよ」
キョン「さあ? 饒舌な長門や、しっかりした朝比奈さんかもしれないし、
……恋愛感情を抱いているハルヒに対してかもしれない。
あ、全部の可能性もあるな」
ハルヒ「何よ、ハッキリしなさいよ」
キョン「察してくれ、それくらい」
ハルヒ「えっ?」
キョン「なんでもない」
ハルヒ「と、とにかく、そんなに抽象的な内容じゃ『もしも』について語ることはできないわよ」
キョン「それもそうか……。じゃあ次はハルヒの番だ」
ハルヒ「なんか凄い慌ててるような焦ってるような変な感じなんだけど」
キョン「俺は何度も確認したぞ? 『いいから』と言って受け流したのはお前の方だろ」
ハルヒ「ちょ、なんか……何これ、絶対変だわ!」
キョン「じゃあやめるか?」
ハルヒ「嫌よ! あんたは!?」
キョン「俺は知らん。とっくに開き直ってる」
ハルヒ「あんた頬赤いわよ!」
キョン「知るか!」
ハルヒ「じゃああたしの番ね!
もしも……もしも、あたしが誰かに恋愛感情を抱いていると言った時、
キョンが『嬉しい』と答えたことに対して、少しだけ不安感を抱いているとしたら!?」
キョン「お前もうそれ……告白だと受け取ってしまうかもしれんぞ?」
ハルヒ「ばっ! 何言ってるのよ!! あ、あくまでもしもよ! もしも!!」
キョン「いやしかしもうこの流れでそのもしもは……」
ハルヒ「いいから答えなさーい!!」
キョン「分かったよ。嬉しいさ。そんなのもうお前も俺のことが好きって言われたようなもんじゃないか」
ハルヒ「ちょっとタンマ!! 何言っちゃってんのよ恥ずかしいじゃない!!」
キョン「いやだってそうだろ!? もうそれ以外に捉えられんぞ!?」
ハルヒ「確かにそうだけど一応『もしもの話』として進めてきてるんだからそれは守りなさいよ!!」
キョン「いやいやもう無理だろうこの流れは!?」
ハルヒ「このバカキョン!! アホ!! マヌケ!!」
キョン「真っ赤になりながら言われても知らんぞ俺はもう!!」
古泉「なんなのでしょうこの口喧嘩は」
長門「……」
みくる「言葉が出ないです……」
古泉「それぞれの勢力から団活参加禁止令が出された理由が今分かりましたよ本当に全くもう」
長門「規定事項」
みくる「まあ、そうなんですけど……まさかこんな形で2人が本心を打ち明けるとは……」
古泉「なんだかやけになってきましたよ、もう。今後閉鎖空間行くのやめようかな」
長門「それは推奨できない」
古泉「……わかってますよ……」
みくる「ふえぇ~……」
ハルヒ「で、どうなのよ!!」
キョン「何がだ!」
ハルヒ「あんたの返事まだ聞いてないでしょうが!!」
キョン「分かり切っていることをいちいち聞く必要があるか!?」
ハルヒ「あるわ!! 大アリよ!」
キョン「ええい、俺もお前が好きだ!! はっはっは! どうだ! 満足したか!!」
ハルヒ「満足したわよこのバカキョン!! ちょっと今から出掛けるからついてきなさい!!」
キョン「ああいいとも!! お前のわがままには付き合い慣れているからな!! ついでに服の一着でも買ってやる!!」
ハルヒ「絶対よ!! 約束だからね!! それじゃ行くわよ!!」
キョン「ああ、どこまでもついていってやるさ!!」
終わり。ニヤニヤできる2人が書きたかった
一人で楽しんだ。さらば
乙 完全にニヤニヤしたよ
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:47:43.52:5Vhkxhc30いいね
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 20:59:31.96:vLO4nIk/0にやにや乙
41: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/03/20(日) 21:23:44.13:Q7RSOHOj0素晴らしい
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 21:54:58.02:xVp1MEW4O乙
和んだぁ
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 22:05:00.85:mzlIF3Ah0和んだぁ
ニヤニヤさせてもらった、乙
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/20(日) 22:12:06.09:Inc5Xgy8O乙乙
ニヤニヤできるハルヒSSをもっと読みたい
ニヤニヤできるハルヒSSをもっと読みたい
- 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)
- 谷川 流 いとう のいぢ
- 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-05-25
by G-Tools , 2011/03/21
コメント 10
コメント一覧 (10)
書きたいものを書くのは結構だけど意味もなく他キャラを貶す必要はないだろうに
これは顔が無条件でニヤニヤ顔になるssだからな
小泉君が可哀そうだな。
個人的にキョンが好きなので構わないが。