- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:26:23.45:j/nNQBTB0
さやか「あはは、まどかは私の嫁だー!」
まどか「もー、やめてよさやかちゃんったらー」
仁美「二人とも相変わらずねー」
さやか「きゃっきゃ」
まどか「うふふ」
ほむら「…………」ギリッ
――――――――――――――――――――
ほむら「と言うわけで何かいい案ないかしら聖母さん、と害獣」
杏子「叫びながら訪れといて態度変えても遅いぞ、あと誰が聖母さんだ」
QB「いきなり害獣扱いとは酷いね、まぁいきなり殺されるよりマシではあるけど」
ほむら「”同意の上”まどかとあんなことやこんなことしたいの!しっかり考えなさい!!」
杏子・QB「「わけがわからないよ……」」
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6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:30:00.41:j/nNQBTB0
杏子「ようするにアレだろ、普通に友達になって仲良くなればできる話じゃんか」
QB「さやか達みたいにね」
ほむら「はあああ!?」
杏子「な、なんだよ」ビクッ
ほむら「そんな簡単なことならわざわざ相談しにこないわ!!」
――――――――――――――――――――
ほむら「まどかは私の嫁よおおお!!」ギュウウッ
まどか「ほ、ほむらちゃん!?」
ほむら「えへへ、まっどかあああああああ!!!」スリスリ
まどか「い、いやぁ!助けてええ!だれかぁっ!!」
――――――――――――――――――――
ほむら「やったら怒られたのよ!!」
杏子「……うん。お前アホだろ」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:32:18.10:j/nNQBTB0
ほむら「アホって何よ失礼ね、もっとこう具体的な案は出せないの?」
杏子「悪かった、お前がそこまで酷いと思わなかった」
QB「贈り物はどうだろうか、この星では家族・友達を問わず贈り物をすると喜ぶんだよね?」
ほむら「……それももうやったわ、害獣程度が考えることに私の考えが及ばないと思うの?」
――――――――――――――――――
ほむら「まどか、そのこの間は色々とごめんなさい」
ほむら「あの時は混乱していて、本当に迷惑を掛けるつもりじゃなかったの」
まどか「……ほむらちゃん、わかったよ。こっちこそ驚いて叫んでごめんね?」
ほむら「そのお詫びと言ってはなんだけどプレゼントを用意したの」
まどか「えっ、そんな別にそこまでしなくていいのに……」
ほむら「ううん、私の気がすまないの。受け取ってまどか」
――――――――――――――――――
杏子「……なにを渡したんだよ」
ほむら「オーダーメイドの下着とナプキンとか色々よ。あの子そろそろのはずだから」
杏子「……サイズ、いつ調べたんだ?」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:35:32.17:j/nNQBTB0
ほむら「まぁそれで色々頑張ったのだけど、今では口すら聞いてくれないのよ……」
QB「贈り物をしたことが逆効果になるなんて、わけがわからいよ」
ほむら「ええ、全くだわ。私としても最高の品を用意したというのに」
杏子「色々とダメだろ、マジで」
ほむら「でも悪いことだけじゃないわ、良いこともあったの」
杏子「……何がだよ」
―――――――――――――――――――
ほむら「…………」チラッ
まどか「…………」ハッ
まどか「…………」プイッ
―――――――――――――――――――
ほむら「目を合わせると頬を膨らませてプイッってするのよ!すっごい可愛いいいまどかあああ!!」
杏子「お前それでいいのか」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:38:44.86:j/nNQBTB0
ほむら「まぁ現状いいこともあるのだけど私といるとき笑顔を見せないようでつらいの」
杏子「まぁそこまでしてりゃ嫌われるだろうな」
ほむら「う、嘘!?」
杏子「そこ驚くところかよ!いい加減認識しろ!!」
ほむら「……まぁいいわ、仮に嫌われてるとして考えましょう」
QB「もう帰ってもいいかな、そろそろ巴マミの方に向かいたいんだけど」
ほむら「私とまどかに関する対する良い案が思い浮かべば見逃すわ」
QB「思い浮かばなかったら?」
ほむら「持ち帰って腹の虫が治まるまで殺さない程度に殴り続けるわ」
QB「……わかったよ、仕方ないね」
杏子「……どうしろって言うんだよ、帰れよぉ」
ほむら「だからまどかと仲良くなる方法が見つかれば帰るって言ってるじゃない!」
杏子「大体さ、どれくらい仲良くなりたいんだよお前こそ具体的に言えよ」
ほむら「さやかより好感度を上げたいのよ!」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:41:39.67:j/nNQBTB0
杏子「……さやかはどれくらい仲が良いんだ?」
ほむら「そうね、抱き合ったり胸をもんだり互いに悩み相談したりする仲よ」ギリッ
杏子「……ほほう」
QB「それ対しキミは触ると叫ばれ話も無視され視線すら合わせられない仲なんだね」
ほむら「死にたいの?」
QB「現状の確認さ」
杏子「とりあえずさ、さやか級は一旦諦めようぜ」
ほむら「なんで!?私だってまどかにとってのさやかみたいになりたいわ!!」
杏子「いやだから……」
ほむら「まどかに抱きついて髪の毛の匂いとか確認したい!」
ほむら「まどかの胸を揉みしだいて成長チェックとか言いたいわ!」
ほむら「下着の中に手を入れて未だかつて見たことのない表情が見たいの!」
ほむら「まどかが自分から悩みを打ち明けてくれるような信頼してもらいたいのよ!」
杏子「ごめん、諦めろ。絶対信頼できねぇ」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:43:12.32:j/nNQBTB0
QB「なるほど、いい案を思いついたよ」
ほむら「……発言を許可するわ」
QB「美樹さやかを亡き者にすればいい、そして空いた穴をキミが入るのさ」
杏子「お、おい!いくらなんでもそれは……」
ほむら「ダメに決まってるじゃない」
QB「何故だい?彼女はキミにとって邪魔なら一石二鳥だと思うけど?」
ほむら「まどかが泣いてしまうわ、それでは本末転倒よ」
杏子「意外だな、その辺りの分別はちゃんとできるんだな」
ほむら「……大切な人を失ったら誰だって悲しいじゃない」
QB「彼女を消すのは惜しいけど効率的だと思うんだけどなぁ」
ほむら「できるだけまどかの日常を崩さない方向で考えて頂戴」
QB「わかったよ……ちなみにもし美樹さやかがまどかの友人じゃなかったら?」
ほむら「即排除するわ、毎度毎度羨ま憎らしい」
杏子「おい待てコラ」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:45:17.52:j/nNQBTB0
杏子「とにかくだ、さやかを目指す前に話し友達くらいに関係修復だろ」
ほむら「…………」
杏子「ただでさえ口を聞いてくれないんだ、横着せず順番にやろうぜ?な?」
ほむら「……仕方ないわね、わかったわ」
杏子(何でコイツはさっきから上から目線なんだ)イラッ
ほむら「そこまで言うからには考えがあるのでしょう?」
杏子「ん……ああ、謝るしかないと思うぞ」
ほむら「……話をしてくれないのにどうやって謝れというの」
杏子「口をきいてくれなくとも別に耳を塞いだりするって訳じゃないだろ?」
ほむら「ええ」
杏子「なら近くにいって謝り続けろ、今度は変な物を渡すのもなしだ」
ほむら「やはり無理よ」
杏子「はぁ?なんでだよ」
ほむら「あの子、私が近寄ると逃げるの」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:48:22.63:j/nNQBTB0
杏子「……おい、初耳だぞ」
ほむら「言ってなかったかしら、ごめんなさい」
QB「逃げると言っても暁美ほむら、キミなら追いつけるだろう?」
ほむら「……前に追いかけたことがあるわ、そしたらまどか涙目で逃げたの」
杏子「……思った以上に嫌われてんなぁ」
QB「ちなみにその時どんなことを考えていたんだい?」
ほむら「半泣きで逃げるまどかも凄く可愛い!ゾクゾクする!」
杏子「…………」
QB「…………」
ほむら「なぜ、そこで黙るのかしら?」
QB「ボク達には感情がないから何とも言い表せないよ」
杏子「うん、まぁ…………悪い、フォローの言葉が見つからなかった」
ほむら「貴方達も同じ立場に立てば同じことを思うはずよ」
杏子「いやしねえから」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:52:16.14:j/nNQBTB0
杏子「しかし参ったな、どうしたものか」
QB「使える案を思いついたよ、今度こそ平和的と言える方法さ」
ほむら「……まぁ、聞くだけ聞くわ」
QB「追って逃げるならおびき出せばいい、鹿目まどかを誘い出すんだ」
ほむら「どうやって?」
QB「携帯電話だよ、ボクは鹿目まどかの番号・アドレスを覚えている」
ほむら「私も初日に教えてもらってるわ、でも今は拒否状態よ」
QB「…………」
杏子「いや……良いんじゃないか、発想は悪くないと思うぞ?」
ほむら「……どういうこと?」
杏子「ちょっと古臭いかもしれないけど、手紙を書くんだよ」
ほむら「手紙……」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:55:17.00:j/nNQBTB0
杏子「手紙で呼び出……いや念のため手紙で謝った方がいいかもな」
ほむら「でもそんな手紙、家族の方々に見られたら印象悪くならないかしら」
杏子「……なら学校で渡せばいいだろ」
ほむら「でもまどかは私を」
杏子「あー!でもでもうるせえな!机なり靴箱なりに入れとけよ!!」
ほむら「……なるほど」
QB「よかった話がまとまったようだね、それじゃあボクは帰るよ」
ほむら「ええ、まぁ元の案を出したから今回は見逃しましょう」
杏子「……待て、二人とも」
QB「……?なんだい?」
杏子「念には念を入れて、手紙は書いていけ……」
ほむら「……なぜかしら、手紙とはプライベートなもののはずよ」
杏子「やっぱりここで書け!余計なことを書いて更に嫌われる姿が見えたわ!」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 22:58:36.28:j/nNQBTB0
QB「ボクを引き止めたのは何故だい」
杏子「こうなりゃヤケだ、お前も道連れだ。また同じ目に会いたくないだろ」
QB「全く理不尽だよ、今ほど巴マミの話し相手に戻りたい気分はないよ」
ほむら「……一応シャーペンと紙はあるのだけど封筒が無いわ」
杏子「……帰りにコンビニとかで買えよ、大事なのは中身だ」
ほむら「わかったわ、それで何を書けばいいのかしら」
杏子「あたしはお前じゃねえからな、どんな文章書くかわからん」
QB「……とりあえず暁美ほむらが書き、手直しするのがいいんじゃないかな」
杏子「まぁ、それしか無いな」
ほむら「わかったわ、問題ないとは思うけど何かあればアドバイスをしなさい」
杏子「…………なぁ、そろそろ温厚な私でも怒るぞ?」
QB「冷静になるんだ、あと少しでボク達は解放されるんだ」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:00:38.08:j/nNQBTB0
ほむら(『前略 突然このような手紙を差し上げる非礼をお許しください。』)」
杏子「……堅いな、いいけどさ」
ほむら(『まどかが話を聞いてくれないため、このような形を取らせて頂きました。』)
杏子「……へぇ」
QB「大丈夫そうかい?」
ほむら(『自分が原因とはいえ、まどかに毎日避けられることはとても苦しいです。』)
ほむら(『今回まどかに避けられ自分のしてきた行為がいかに愚かか理解しました。』)
杏子「漢字で書くのはいいけどその子読めるのか?中二なんだろ?」
ほむら「……直した方が良いのかしら?」
杏子「あー……前後でわかだろうが”いかに愚かか”とか”ダメなことか”に変えた方がいいかもな」
ほむら「そう、わかったわ。”ダメなことか理解しました”ね」ケシケシ
杏子「素直だな……最初からこうなら文句言わねえのに」
QB「頑張って、ボク達の運命はキミに掛かっているんだ」
ほむら「…………」カキカキ
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:03:04.26:j/nNQBTB0
ほむら(『まどかと仲良くなりたいため頑張ったものの、全てどこかズレていたようです。』)
杏子「…………」
ほむら(『もっともまどかを悲しませて、嫌われてやってることが全て裏目に出てしまいます。』)
杏子「…………」
ほむら(『ですが私がまどかのことを想ってやっていたこともわかってもらいたいです。』)
杏子「…………」
ほむら(『この気持ちだけは嘘いつわり無く、本心だということを理解してください。』)
杏子「…………」
ほむら(『今でもまどかに対して何かできることはないかと考えています。』)
杏子「……ん?」
ほむら(『けれど、まどかへ今までしてきたことを考えるとやめた方がいいと思いました。』)
杏子「……うんうん」
ほむら(『これからはまどかのため勝手な行動をしたりしないことを誓います。』)
QB「……問題、なさそうかい?」
杏子「……ん、まぁな」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:06:09.77:j/nNQBTB0
ほむら(『今でもまどかにしてきたことを考え、後悔し続けています。』)
杏子(コイツ根はいいヤツなのかもな)
ほむら(『なので、まどかと話をしてください。一緒にいさせてください。』)ポロ
杏子(ただちょっと、表現するのが下手なだけで)
ほむら(『そしてまどかが私に友達との付き合い方を教えてください。』)ポロポロ
杏子(それが歪んで見えて、誤解され続けてきたのかもしれない)
ほむら(『もしもまどかが許してくれるなら私はどんなことでもします。』)ポロポロ
杏子(だからきっと、今まで……)
ほむら(『学校のみんなの前でまどかの謝ります。鞄持ちもお使いもします。』)ポロポロ
杏子(…………ん?)
ほむら(『まどかが望むなら好きなだけ私を叩いてください。蹴ってもいいです。』)ポロポロ
杏子(…………)
ほむら(『素足を突き出して舐めろと命令すれば私は四つん這いでまどかの生足を)ポロポロ
杏子「ううおらああああ!!!」ドゴォ
ほむら「ほむぅ!?」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:10:27.19:j/nNQBTB0
QB「やめるんだ!いきなりどうしたというんだ!」ガシッ
杏子「み、耳を離せ!この歪みきった女をあたしが修正してやる!!」
ほむら「……い、いきなり何をするの?なぜ私が蹴られるの?」
杏子「どこが”ダメなことか理解しました”だ!最後とかもうお前の願望だろ!」
QB「落ち着くんだ!死に至るまで無駄に殴られ続けるとか勘弁だよ!」
ほむら「……そんなこと、ないわ?」
杏子「コイツ、コイツだけは!離せえええ!!」
QB「お願いだ!間違っているというのならキミが変えればいい!」
杏子「はぁはぁはぁ…………わかった、わかったよ悪いな」
ほむら「どう直せばいいのかしら?」
杏子「…………最後の部分を消して教えてくださいのところまでにしとけ」
ほむら「わかったわ」ケシケシ
杏子「……消したら名前書いて〆ろよ、余計なこと書いたらあたしがお前を締める」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:13:31.67:j/nNQBTB0
ほむら「できたわ!」ホムン
杏子「ああ、よかったな」
ほむら「今日は本当にありがとう、貴方達には感謝してるわ」
杏子「……そうかい、どういたしまして」
QB「今度こそ終わりだね、それじゃあさよならだ」
ほむら「ええ、さようなら。また困ったことがあったらお願いするわね」
杏子「おい待て!もう相談事しないからな!やめろっ!マジでやめてくれ!!」
杏子「……行っちまいやがった」
QB「……大変だね。それじゃボクも」
杏子「待て、あたしばっかに投げやがって……割に合わない」ガシッ
QB「え?」
杏子「明日アイツのとこ行って失敗しないようお前が見て来い……いいな!!」
QB「わ、わけがわからないよ……」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:16:51.89:j/nNQBTB0
翌朝
QB「やれやれ、ボクを抱き枕にするのはやめてもらいたいよ」
マミ「zzz」
QB「まぁ暁美ほむらの相手に比べたら幾分か楽ではあるけれど」
マミ「zzz」
QB「さて、そろそろまどか勧誘のために待機しておこうかな」モゾモゾ
マミ「んー……?」
QB「ちっ、起こしちゃったか。まだ6時前だから眠ってて構わないよ」
マミ「……ん……ありがと、キュゥべえ……」
QB「どういたしまして、ゆっくり眠れるよう目覚まし時計は止めておくね」
マミ「zzz」
QB「ティロ・フィナーレ(別れの合い言葉、意味はない)」
マミ「zzz」
QB「うん、大丈夫だね。行くとしよう」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:19:23.78:j/nNQBTB0
QB「うん、久しぶりに自由になれた気がするよ」
杏子「……よう、偶然だな」
QB「10分もたなかったけどね、わざわざボクを探したのかい」
杏子「朝の散歩してただけさ、が……お前へはどこへ行くつもりなんだ?」
QB「鹿目まどかの家さ」
杏子「……ん? あー、昨日いったこと間に受けてたのか」
QB「え?」
杏子「まぁあたしも心配ではあったんだよな、あとでどうなったか教えてくれよ」
QB「いや」
杏子「まどかの家へ行くの悪くないけどさ、ほむらのとこ行った方がいいんじゃないか」
QB「ボク」
杏子「んー、でもアイツも早く出てそうだな……学校か通学路で待ち伏せた方がいいのか?」
QB「は……」
杏子「それとついでだ、適当に気になることメモしといてやるから注意してやってくれよな」
QB「聞けよ」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:21:54.24:j/nNQBTB0
杏子「まかせたぞー!」
QB「わけがわからないよ……」
QB「暁美ほむらがまどかと仲良くしたところでボク達に利はない」
QB「……いや逆に考えよう、暁美ほむらへ恩を売り取引材料にするんだ」
QB「彼女へ利を与えたことにより今度は彼女がボクの利になることをしてもらう」
QB「…………」
QB「…………」
QB「…………」
QB「うん、多分してくれないよね」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:23:40.01:j/nNQBTB0
QB「まぁいいや、わざわざ何かする必要もない」
QB「佐倉杏子は考えすぎさ、メモまで渡したりして」
QB「そんなことより契約だ、まどかの家に向かおう」
ほむら「…………」ホムホム
QB「……で、キミは何をしているというんだい」
ほむら「あ、あなたっ!どうしてここに!?」
QB「佐倉杏子と暁美ほむらに対する評価を改めないといけないね」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:26:20.55:j/nNQBTB0
ほむら「私はその、まどかの学校の準備をしてただけよ!」
QB「…………」
ほむら「まどかったら、えと朝支度するから体操服とかよく忘れるのよ!」
QB「…………」
ほむら「本当は寝顔を見にきただけよ!文句ある!?」
QB「……うん、聞いてないから。静かにした方がいいんじゃないかい」
ほむら「……問題ないわ、まどかってなかなか起きないから」
QB「ふーん」
ほむら「目覚まし鳴らなきゃ物音しても触っても起きないし大丈夫よ」
QB「まぁいいけどさ、ところで手紙はどうするつもりだい?」
ほむら「手紙? そこのまどかの机に置いてあるけど」
QB「はい、アウトー……それ以前に色々とアウトな気もするけどね」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:29:12.52:j/nNQBTB0
ほむら「……?アウトって何よ?」
QB「佐倉杏子からキミに関して注意されていてね」
ほむら「ふぅん、それで何が問題なのかしら」
QB「とりあえず『手紙は学校で』とあるからここじゃまずいよ」
ほむら「……ああ、学校の方ね。まどかの机は机でも学校の方なのね」
QB「どちらもまどかの机であることに変わりないからね」
ほむら「そうね、盲点だったわねーまぎらわしいわー」
QB「最初から学校で渡せとは言ってた気がするけどね」
ほむら「となると今から学校へ手紙を置きにいくべきかしら」
QB「それもアウトらしいよ」
まどか「んんぅ……」モゾッ
ほむら・QB「「!?」」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:31:23.66:j/nNQBTB0
まどか「ふふ……えへぇ……zzz」
ほむら「……ふぅ」
QB「やはりキミがここにいるのは危険だと思うよ、学校へ向かうべきだ」
ほむら「……まぁいいわ、そこまでいうなら学校へ行きましょう」
QB「うん、いってらっしゃい」
ほむら「何を言ってるの貴方も行くのよ」
QB「え……」
ほむら「まどかと二人きりにしておくなんて危険だわ」
QB「キミがそれを言うのか」
ほむら「それに色々聞きたいことができたもの、さぁ行きましょうか」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:36:26.84:j/nNQBTB0
ほむら「さっき言ったわよね、なぜ今から学校へ行ってはダメなの」
QB「学校へ行くのは問題ないよ、ただ手紙を置いておくのはダメみたいだ」
ほむら「言い換えるわ、手紙に関してどこが問題だったのかしら早い方がいいでしょ?」
QB「わからない。でも『机→にもついれたあと ×朝』と書いてあるよ」
ほむら「そもそもうちの学校、机に引き出しとかは無いわよ」
QB「なら靴箱かな、『くつばこ→帰りひま ×朝いそがし』と書いてあるんだ」
ほむら「それもダメ、基本的に教室内でも外と同じ靴だし靴箱なんて無いわよ……多分」
QB「となるとロッカーだ、『ロッカー→かばんいれてから ×朝』と書いて」
ほむら「…………佐倉杏子、ロッカーはあるけどウチを小学校か何かと勘違いしてるのかしら?」
QB「ボクにもわからない、でも一番効果的な機会で渡すためのアドバイスらしいから守るべきだ」
ほむら「うーん……」
QB「佐倉杏子わざわざしてくれたんだ、聞いておいて損はないよ」
ほむら「ほむぅ……」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:38:09.31:C0SOlUra0
ほむら「もう学校に着いてしまったわ」
QB「安心しなよ、ボクは一部の人間にしか見えない」
ほむら「そう、まぁ気にしてないけれど注意はしておきなさい」
QB「うん、わかったよ。キミも注意しておいた方がいい」
ほむら「なにかアドバイスの内容があるの?」
QB「いや今のキミは他の人間から見たら独り言を呟く不審人物だ」
ほむら「……あとで、殺してやる」
QB「ひどいな、ボクはキミ達のため無償奉仕させられているというのに」
ほむら「……」
QB「それにボクをここで消すつもりかい? もうアドバイスはいらないと?」
ほむら「……卑怯者め」
QB「ボクはただ忠告しているだけなのに」
ほむら「……ちっ」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:42:48.56:j/nNQBTB0
ほむら「とにかく、大人しく帰りまで待つことになるのね」
QB「大丈夫なのかい?」
ほむら「ええ問題ないわ、数時間の辛抱するほかないもの」
QB「やりたい放題してるキミが言うっても信憑性が薄いけどね」
ほむら「……私そこまで見境ないわけじゃないわよ」
QB「ああ、それと佐倉杏子のアドバイスがまだあるんだ」
ほむら「なになに?」
QB「『まどかに許してもらえるまで以下ダメ。ゼッタイ』、とあるね」
ほむら「ふぅん、何がダメなの?」
QB「『さわるな』『おいかけるな』『自分からむやみに声をかけるな』とか」
ほむら「え……」
QB「一番下に『つかほかの女と同じようにせっしてやれ!!』とあるよ、赤線まで引いてある」
ほむら「な……なんて、ひどい……」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:46:41.37:j/nNQBTB0
ほむら「うぅ……」
QB「とりあえず佐倉杏子からのメモはそんなところだ」
ほむら「……そう、一応礼を言っておくわ」
QB「どういたしまして」
ほむら「さてそろそろ教室へ向かっておいた方がいいわね」
QB「ボクも教室へ向かう必要はあるのかい?」
ほむら「無いわ、かと言って教室だとまどかと会ってしまうわね」
QB「ボクとしては構わないけどね、キミは困るのだろう?」
ほむら「確かに、だからと言って貴方を自由にする方のも危険でしょう」
QB「でもキミは違和感を与えないため、普通に過ごす必要がある」
ほむら「なら適当に縛って掃除用具入れとかにでもぶち込んで……ん?」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:51:05.22:j/nNQBTB0
さやか「まーどかー!元気ないなー!」
まどか「……さやかちゃん」
さやか「はぁ、またなんか悩み事かー?」
まどか「……うん、あのね。最近部屋の物が移動したり無くなったりするんだ」
さやか「げ……なにそれ、幽霊でも住んでるのか?」
まどか「ゆ、幽霊!? ……気のせいだと思うけど、なんだか怖くてその」
さやか「まどか……よしよし、今は私がいるから怖くないぞー」
まどか「ううぅ、さやかちゃんー」
仁美「二人とも相変わらずねー」
―――――――――――――――――――
ほむら「」
QB(今の内に逃げたほうがよさそうだね……)
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:53:41.70:j/nNQBTB0
ほむら「」
和子「暁美さん」
ほむら「」
まどか「…………」チラッ
ほむら「」
和子「暁美ほむらさん?」
ほむら「……はっ!?あ、はい!」
和子「……? 大丈夫? 気分が悪いなら保健室にでも」
ほむら「いえ大丈夫です、大丈夫ですから」
和子「そう? でも気分が悪くなったら言ってくださいね」
ほむら「はい……」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:55:37.46:j/nNQBTB0
国語
教師「えー、ではここを暁美さん訳してください」
ほむら「…………」ボー
教師「暁美さん?」
ほむら「あっ、はい」
――――――――――――――――――
体育
教師「ハードル走だ、1列目ー!」
ほむら「…………」ゴスッ ゴスッ ゴスッ
教師「暁美ー!ちゃんと跳べー!」
――――――――――――――――――
放課
モブA「暁美さん、大丈夫ー?」
モブB「今日は調子悪いねー」
ほむら「え、ええ……」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:57:40.83:j/nNQBTB0
和子「この時の証明が云々」
ほむら「……先生、やっぱり体調が悪いので保健室へ行きたいのですが」
和子「あら? 大丈夫ですか? ええっと、どなたか付き添いを……」
ほむら「…………」チラッ
まどか「……!?」ビクッ
ほむら「……いえ、大丈夫です。一人で行けますから」
和子「そう? それでは授業を続けますよ」
ほむら「すみません、では……」
まどか「…………」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:59:00.32:j/nNQBTB0
ほむら「はぁ……つらい」
ほむら「まどかを他の女の子ようになんて」
ほむら「そんなの、まどかがいないのと同じじゃない」
ほむら「まどかが、まどかがいない世界なんてそんなの……」
ほむら「…………」
ほむら「……あと少しで報われるはずよ」
ほむら「頑張りましょう、諦めないわ」
ほむら「…………」
ほむら「ああ、そうだ。ロッカーに手紙を入れてから保健室いきましょう」
ほむら「合鍵合鍵、っと」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:03:12.08:0CBkjyyF0
お昼
さやか「まどか? まだ気分悪い?」
まどか「う、うん……」
さやか「幽霊の件、まだ気にしてるのか?」
まどか「ううん、そうじゃないけど……ちょっと食欲わかなくて」
さやか「うーん、そうかぁ……」
まどか「ごめんね、さやかちゃん達は私に構わず食べてて大丈夫だよ」
さやか「……まどかは食べないのか?」
まどか「うーん、でもお弁当あるから……少し休んでから食べるかも?」
さやか「……わかったよ。まどか、ゆっくり休んでて大丈夫だからな」
仁美「それでは私達は先に行かせて頂きますね」
まどか「うん、ありがとう二人とも……」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:05:27.71:0CBkjyyF0
QB「やれやれ、魔法少女になると空気が読めなくなるのかな」
QB「だが彼女達から解放され自由の身だ、そしてここはまどかの学校」
QB「今なら暁美ほむらは鹿目まどかに近づかない、これは絶好のチャンス」
QB「全ては佐倉杏子によるアドバイスのお陰だ、彼女には感謝するよ」
QB「この機会に契約してしまえば! さぁまどかのところへ!」
マミ「あら、キュゥべえ。わざわざ学校まで私に会いにきてくれたの?」
QB「……ああ、そうだよ。そうともさ当然じゃないか」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:09:17.02:0CBkjyyF0
まどか「…………」キョロキョロ
マミ「あら、まどかさん」
QB(まどか!!)
まどか「あ、マミさん……」
マミ「貴方も今からお昼なの?」
まどか「ええ、まぁ……」
マミ「……? 落ち込んでるみたいだけど何かあったの?」
まどか「う、あ……その、ごめんなさい」
マミ「別に責めてるわけじゃ……そういえば、今日は一人なのね」
まどか「…………はい、友達は先にいっちゃったみたいです」
マミ「まどかさん、あなたも……」
QB(マミ!マミ!)
マミ(なぁにキュゥべえ、どうかしたの?)ボソッ
QB(折角だから一緒にお昼を食べないか誘ったらどうだい!)
マミ(……!!)
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:10:30.99:0CBkjyyF0
マミ「ねぇ、まどかさん?」
まどか「は、はい」
マミ「こんなところでは何ですしお昼、一緒にどうかしら?」
まどか「え……」
マミ「ほら、そんな悩んでるような顔したまま午後も出るつもり?」
まどか「でも迷惑じゃ……」
QB(もう一押し!もう一押し!)
マミ「大丈夫よ、後輩の悩みを聞くのは先輩の務め。お姉さんを頼りなさい」キリッ
まどか「……わかりました」
マミ(食事仲間が増えたわ!)
QB(やったねマミちゃん!)
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:15:22.71:0CBkjyyF0
まどか「…………」モグモグ
マミ「ねぇ、まどかさん……その、何をそ落ち込んでるのか聞かせてもらえないかしら」
QB「ボク達はキミの悩みを聞き、それを解決させる策が出せるかもしれない」
まどか「だけど……」
マミ「ふふ、誰かに悩みを話せば少しは心が軽くなるかもしれないわよ」
QB「ボク達はキミがどんなことを考えていたって馬鹿にはしないさ」
マミ「ええ。もちろん、絶対に他言しないことも誓うわ」
まどか「……ありがとうございますマミさん、キュゥべえ」
マミ「お礼のいうのは全てからが終わってからでいいのよ、話してくれる?」
QB「そしてどんな悩みだろうとボク達なら手助けすることができる!」
まどか「えっと、実は……」
QB「まどか!キミが――」
マミ「キュゥべえ。少し静かにして、話が進まないわ」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:23:42.15:0CBkjyyF0
マミ「友達のこと……?」
QB(…………)チラッ
マミ「ふぅん……」
まどか「わ、わたしがそう思ってただけで……向こうはそう思ってないのかも」
マミ「その子が最近まどかちゃんに嫌なことをばかりして、今では無視してるのね」
まどか「はい、でも今日はその全くそういうことしなくて……」
QB「しないならいいじゃないか、それともまどかはしてほしいのかい?」
まどか「ち、ちがうよぉ……ただ、すごく落ち込んでるみたいで私が原因かなって」
マミ(やっぱり、よく一緒にいるさやかちゃんのことかしら? よく胸とか揉んでるの見るし)
まどか「私も、どうしたらいいのかよくわからなくなって……」
QB「悩むことじゃない、キミは分かってるはずだ。その子と仲直りするためにボクと契や」
マミ「そうね、きっと彼女に悪気は無いから許してあげたら? 今のままじゃつらいでしょう?」グイッ
まどか「でも、また同じことされたらその、いやだなって」
マミ「まどかちゃん、嫌なことはきちんと嫌だと伝えたのかしら?」
まどか「それは……」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:30:40.33:0CBkjyyF0
マミ「今のまどかちゃんは逃げてるだけ、それではダメ」
まどか「…………」
マミ「ちゃんと話し合って嫌なことは嫌って伝えてあげなきゃ」
まどか「…………」
マミ「相手が自分のことを分かってくれるなんて甘えちゃダメ、心を開いて向き合うの」
まどか「……心を……開く」
QB(…………)
マミ「本当の友達って、そういうものじゃないかしら?」
まどか「マミさん……」
QB(…………)
マミ「ふふ、ちょっとお節介だったかな」
まどか「いえ! ありがとうございます!」
QB(巴マミ、キミが言うとすごい滑稽に気がするよ)
QB(まぁ、ボクに感情はないんだけれども)
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:43:35.41:0CBkjyyF0
QB「いっちゃったね……」
マミ「そうね」
QB「……良かったのかい?」
マミ「ええ、あの子ならきっと大丈夫よ」
QB「いや一緒に食べなくて、良かったのかい?」
マミ「え?」
QB「ほら、話してるばかりだからまだたくさん残ってるじゃないか」
マミ「問題ないわ、だって貴方がいるじゃない」
QB「え?…………ごめん、今なんて?」
マミ「貴方がいるもの、寂しくなんかないわ。時間もあるしゆっくりお話ししましょう」ニコッ
QB「…………もちろんさ……」
マミ「まどかちゃん、頑張ってね」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:47:15.61:0CBkjyyF0
まどか「やっぱり、ほむらちゃんと向き合うべきだよね」
まどか「でも、やっぱり……」
まどか「…………」
まどか「……ロッカーから、かばん取ってこよう」
まどか「…………」ガチャッ
まどか「あれ、なんだろこれ……手紙?」
まどか「……」
まどか「…………」
まどか「………………」
まどか「……ほむらちゃん!」ダッ
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:54:17.69:0CBkjyyF0
ほむら「zzz……うぐ、まどかぁ…………ふえ?」
まどか「おはよ、ほむらちゃん」
ほむら「まど……か……?」
まどか「うん」
ほむら「なんで、まどかが……」
まどか「ほむらちゃんの手紙、読んだんだ」
ほむら「あ……」
まどか「それで、その……ほむらちゃんのところに着ちゃった」
ほむら「そう、なの」
まどか「それでね。私、ほむらちゃんに謝りたいの」
ほむら「え?」
まどか「ずっと避けててごめんなさい、私ほむらちゃんの気持ち考えてなかった」
ほむら「……え?え?」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 00:55:38.56:q+1nZcMg0
まどか「その私、これからは嫌なことはちゃんと嫌って伝えるから」
ほむら「まどか……」
まどか「ほむらちゃんの気持ちを考えずに私、自分勝手過ぎたんだってわかったよ」
ほむら「いいの気にしないで、私の方こそ悪かったの」
ほむら「気持ちを考えてないのは私の方、勝手に決め付けていたの」
ほむら「貴方のためと思っていてもそれは貴方の気持ちを全く理解してないのに」
まどか「そんな! 悪いのは私だよ、ずっとほむらちゃんと向き合わず逃げて……」
ほむら「いいのよ本当に……今までごめんなさいね、まどか」
まどか「ほむらちゃん……!」ギュッ
ほむら(まどかが私に抱きっ!?)
ほむら(……先日とは大違いだわ、佐倉杏子には感謝しないとね)
ほむら(佐倉杏子――いえ、聖母さんに今度なにかおごってあげよう)ホムッ
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 01:04:07.30:77xa0W7G0
数日後
ほむら「それでねそれでね。今度の土曜日まどかと一緒に遊園地に行くことになったの」
杏子「…………ほぉー、それはよかったな私は昼飯中だ。さっさと帰れ」モグモグモグ
ほむら「それでね聖母さん、こう……デートの心得みたいなものを承りたいの」
杏子「知らん、聖母いうな。自分で考えればいいだろ。お願いだから帰ってください」
ほむら「段階的に仲良くなれと言ったのは貴方よ、最後まで責任を持つのは当然じゃなくて?」
杏子「お前ら仲直りしたんなら目的達成円満解決ハッピーエンドで終わらせてくれよおおお!!!」
ほむら「最終的にまどか同意の上でイチャイチャしたいのおお!いい方法を考えてくださいよおお!!」
杏子「だあああ知るかぁ!!もうあたしに振るんじゃねええ!!!!」
杏子「はぁ、あたしの悩みは一体誰に相談しりゃいいんだ……」
おしまい
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 01:06:33.47:PyfXdwbzP
杏子「ようするにアレだろ、普通に友達になって仲良くなればできる話じゃんか」
QB「さやか達みたいにね」
ほむら「はあああ!?」
杏子「な、なんだよ」ビクッ
ほむら「そんな簡単なことならわざわざ相談しにこないわ!!」
――――――――――――――――――――
ほむら「まどかは私の嫁よおおお!!」ギュウウッ
まどか「ほ、ほむらちゃん!?」
ほむら「えへへ、まっどかあああああああ!!!」スリスリ
まどか「い、いやぁ!助けてええ!だれかぁっ!!」
――――――――――――――――――――
ほむら「やったら怒られたのよ!!」
杏子「……うん。お前アホだろ」
ほむら「アホって何よ失礼ね、もっとこう具体的な案は出せないの?」
杏子「悪かった、お前がそこまで酷いと思わなかった」
QB「贈り物はどうだろうか、この星では家族・友達を問わず贈り物をすると喜ぶんだよね?」
ほむら「……それももうやったわ、害獣程度が考えることに私の考えが及ばないと思うの?」
――――――――――――――――――
ほむら「まどか、そのこの間は色々とごめんなさい」
ほむら「あの時は混乱していて、本当に迷惑を掛けるつもりじゃなかったの」
まどか「……ほむらちゃん、わかったよ。こっちこそ驚いて叫んでごめんね?」
ほむら「そのお詫びと言ってはなんだけどプレゼントを用意したの」
まどか「えっ、そんな別にそこまでしなくていいのに……」
ほむら「ううん、私の気がすまないの。受け取ってまどか」
――――――――――――――――――
杏子「……なにを渡したんだよ」
ほむら「オーダーメイドの下着とナプキンとか色々よ。あの子そろそろのはずだから」
杏子「……サイズ、いつ調べたんだ?」
ほむら「まぁそれで色々頑張ったのだけど、今では口すら聞いてくれないのよ……」
QB「贈り物をしたことが逆効果になるなんて、わけがわからいよ」
ほむら「ええ、全くだわ。私としても最高の品を用意したというのに」
杏子「色々とダメだろ、マジで」
ほむら「でも悪いことだけじゃないわ、良いこともあったの」
杏子「……何がだよ」
―――――――――――――――――――
ほむら「…………」チラッ
まどか「…………」ハッ
まどか「…………」プイッ
―――――――――――――――――――
ほむら「目を合わせると頬を膨らませてプイッってするのよ!すっごい可愛いいいまどかあああ!!」
杏子「お前それでいいのか」
ほむら「まぁ現状いいこともあるのだけど私といるとき笑顔を見せないようでつらいの」
杏子「まぁそこまでしてりゃ嫌われるだろうな」
ほむら「う、嘘!?」
杏子「そこ驚くところかよ!いい加減認識しろ!!」
ほむら「……まぁいいわ、仮に嫌われてるとして考えましょう」
QB「もう帰ってもいいかな、そろそろ巴マミの方に向かいたいんだけど」
ほむら「私とまどかに関する対する良い案が思い浮かべば見逃すわ」
QB「思い浮かばなかったら?」
ほむら「持ち帰って腹の虫が治まるまで殺さない程度に殴り続けるわ」
QB「……わかったよ、仕方ないね」
杏子「……どうしろって言うんだよ、帰れよぉ」
ほむら「だからまどかと仲良くなる方法が見つかれば帰るって言ってるじゃない!」
杏子「大体さ、どれくらい仲良くなりたいんだよお前こそ具体的に言えよ」
ほむら「さやかより好感度を上げたいのよ!」
杏子「……さやかはどれくらい仲が良いんだ?」
ほむら「そうね、抱き合ったり胸をもんだり互いに悩み相談したりする仲よ」ギリッ
杏子「……ほほう」
QB「それ対しキミは触ると叫ばれ話も無視され視線すら合わせられない仲なんだね」
ほむら「死にたいの?」
QB「現状の確認さ」
杏子「とりあえずさ、さやか級は一旦諦めようぜ」
ほむら「なんで!?私だってまどかにとってのさやかみたいになりたいわ!!」
杏子「いやだから……」
ほむら「まどかに抱きついて髪の毛の匂いとか確認したい!」
ほむら「まどかの胸を揉みしだいて成長チェックとか言いたいわ!」
ほむら「下着の中に手を入れて未だかつて見たことのない表情が見たいの!」
ほむら「まどかが自分から悩みを打ち明けてくれるような信頼してもらいたいのよ!」
杏子「ごめん、諦めろ。絶対信頼できねぇ」
QB「なるほど、いい案を思いついたよ」
ほむら「……発言を許可するわ」
QB「美樹さやかを亡き者にすればいい、そして空いた穴をキミが入るのさ」
杏子「お、おい!いくらなんでもそれは……」
ほむら「ダメに決まってるじゃない」
QB「何故だい?彼女はキミにとって邪魔なら一石二鳥だと思うけど?」
ほむら「まどかが泣いてしまうわ、それでは本末転倒よ」
杏子「意外だな、その辺りの分別はちゃんとできるんだな」
ほむら「……大切な人を失ったら誰だって悲しいじゃない」
QB「彼女を消すのは惜しいけど効率的だと思うんだけどなぁ」
ほむら「できるだけまどかの日常を崩さない方向で考えて頂戴」
QB「わかったよ……ちなみにもし美樹さやかがまどかの友人じゃなかったら?」
ほむら「即排除するわ、毎度毎度羨ま憎らしい」
杏子「おい待てコラ」
杏子「とにかくだ、さやかを目指す前に話し友達くらいに関係修復だろ」
ほむら「…………」
杏子「ただでさえ口を聞いてくれないんだ、横着せず順番にやろうぜ?な?」
ほむら「……仕方ないわね、わかったわ」
杏子(何でコイツはさっきから上から目線なんだ)イラッ
ほむら「そこまで言うからには考えがあるのでしょう?」
杏子「ん……ああ、謝るしかないと思うぞ」
ほむら「……話をしてくれないのにどうやって謝れというの」
杏子「口をきいてくれなくとも別に耳を塞いだりするって訳じゃないだろ?」
ほむら「ええ」
杏子「なら近くにいって謝り続けろ、今度は変な物を渡すのもなしだ」
ほむら「やはり無理よ」
杏子「はぁ?なんでだよ」
ほむら「あの子、私が近寄ると逃げるの」
杏子「……おい、初耳だぞ」
ほむら「言ってなかったかしら、ごめんなさい」
QB「逃げると言っても暁美ほむら、キミなら追いつけるだろう?」
ほむら「……前に追いかけたことがあるわ、そしたらまどか涙目で逃げたの」
杏子「……思った以上に嫌われてんなぁ」
QB「ちなみにその時どんなことを考えていたんだい?」
ほむら「半泣きで逃げるまどかも凄く可愛い!ゾクゾクする!」
杏子「…………」
QB「…………」
ほむら「なぜ、そこで黙るのかしら?」
QB「ボク達には感情がないから何とも言い表せないよ」
杏子「うん、まぁ…………悪い、フォローの言葉が見つからなかった」
ほむら「貴方達も同じ立場に立てば同じことを思うはずよ」
杏子「いやしねえから」
杏子「しかし参ったな、どうしたものか」
QB「使える案を思いついたよ、今度こそ平和的と言える方法さ」
ほむら「……まぁ、聞くだけ聞くわ」
QB「追って逃げるならおびき出せばいい、鹿目まどかを誘い出すんだ」
ほむら「どうやって?」
QB「携帯電話だよ、ボクは鹿目まどかの番号・アドレスを覚えている」
ほむら「私も初日に教えてもらってるわ、でも今は拒否状態よ」
QB「…………」
杏子「いや……良いんじゃないか、発想は悪くないと思うぞ?」
ほむら「……どういうこと?」
杏子「ちょっと古臭いかもしれないけど、手紙を書くんだよ」
ほむら「手紙……」
杏子「手紙で呼び出……いや念のため手紙で謝った方がいいかもな」
ほむら「でもそんな手紙、家族の方々に見られたら印象悪くならないかしら」
杏子「……なら学校で渡せばいいだろ」
ほむら「でもまどかは私を」
杏子「あー!でもでもうるせえな!机なり靴箱なりに入れとけよ!!」
ほむら「……なるほど」
QB「よかった話がまとまったようだね、それじゃあボクは帰るよ」
ほむら「ええ、まぁ元の案を出したから今回は見逃しましょう」
杏子「……待て、二人とも」
QB「……?なんだい?」
杏子「念には念を入れて、手紙は書いていけ……」
ほむら「……なぜかしら、手紙とはプライベートなもののはずよ」
杏子「やっぱりここで書け!余計なことを書いて更に嫌われる姿が見えたわ!」
QB「ボクを引き止めたのは何故だい」
杏子「こうなりゃヤケだ、お前も道連れだ。また同じ目に会いたくないだろ」
QB「全く理不尽だよ、今ほど巴マミの話し相手に戻りたい気分はないよ」
ほむら「……一応シャーペンと紙はあるのだけど封筒が無いわ」
杏子「……帰りにコンビニとかで買えよ、大事なのは中身だ」
ほむら「わかったわ、それで何を書けばいいのかしら」
杏子「あたしはお前じゃねえからな、どんな文章書くかわからん」
QB「……とりあえず暁美ほむらが書き、手直しするのがいいんじゃないかな」
杏子「まぁ、それしか無いな」
ほむら「わかったわ、問題ないとは思うけど何かあればアドバイスをしなさい」
杏子「…………なぁ、そろそろ温厚な私でも怒るぞ?」
QB「冷静になるんだ、あと少しでボク達は解放されるんだ」
ほむら(『前略 突然このような手紙を差し上げる非礼をお許しください。』)」
杏子「……堅いな、いいけどさ」
ほむら(『まどかが話を聞いてくれないため、このような形を取らせて頂きました。』)
杏子「……へぇ」
QB「大丈夫そうかい?」
ほむら(『自分が原因とはいえ、まどかに毎日避けられることはとても苦しいです。』)
ほむら(『今回まどかに避けられ自分のしてきた行為がいかに愚かか理解しました。』)
杏子「漢字で書くのはいいけどその子読めるのか?中二なんだろ?」
ほむら「……直した方が良いのかしら?」
杏子「あー……前後でわかだろうが”いかに愚かか”とか”ダメなことか”に変えた方がいいかもな」
ほむら「そう、わかったわ。”ダメなことか理解しました”ね」ケシケシ
杏子「素直だな……最初からこうなら文句言わねえのに」
QB「頑張って、ボク達の運命はキミに掛かっているんだ」
ほむら「…………」カキカキ
ほむら(『まどかと仲良くなりたいため頑張ったものの、全てどこかズレていたようです。』)
杏子「…………」
ほむら(『もっともまどかを悲しませて、嫌われてやってることが全て裏目に出てしまいます。』)
杏子「…………」
ほむら(『ですが私がまどかのことを想ってやっていたこともわかってもらいたいです。』)
杏子「…………」
ほむら(『この気持ちだけは嘘いつわり無く、本心だということを理解してください。』)
杏子「…………」
ほむら(『今でもまどかに対して何かできることはないかと考えています。』)
杏子「……ん?」
ほむら(『けれど、まどかへ今までしてきたことを考えるとやめた方がいいと思いました。』)
杏子「……うんうん」
ほむら(『これからはまどかのため勝手な行動をしたりしないことを誓います。』)
QB「……問題、なさそうかい?」
杏子「……ん、まぁな」
ほむら(『今でもまどかにしてきたことを考え、後悔し続けています。』)
杏子(コイツ根はいいヤツなのかもな)
ほむら(『なので、まどかと話をしてください。一緒にいさせてください。』)ポロ
杏子(ただちょっと、表現するのが下手なだけで)
ほむら(『そしてまどかが私に友達との付き合い方を教えてください。』)ポロポロ
杏子(それが歪んで見えて、誤解され続けてきたのかもしれない)
ほむら(『もしもまどかが許してくれるなら私はどんなことでもします。』)ポロポロ
杏子(だからきっと、今まで……)
ほむら(『学校のみんなの前でまどかの謝ります。鞄持ちもお使いもします。』)ポロポロ
杏子(…………ん?)
ほむら(『まどかが望むなら好きなだけ私を叩いてください。蹴ってもいいです。』)ポロポロ
杏子(…………)
ほむら(『素足を突き出して舐めろと命令すれば私は四つん這いでまどかの生足を)ポロポロ
杏子「ううおらああああ!!!」ドゴォ
ほむら「ほむぅ!?」
QB「やめるんだ!いきなりどうしたというんだ!」ガシッ
杏子「み、耳を離せ!この歪みきった女をあたしが修正してやる!!」
ほむら「……い、いきなり何をするの?なぜ私が蹴られるの?」
杏子「どこが”ダメなことか理解しました”だ!最後とかもうお前の願望だろ!」
QB「落ち着くんだ!死に至るまで無駄に殴られ続けるとか勘弁だよ!」
ほむら「……そんなこと、ないわ?」
杏子「コイツ、コイツだけは!離せえええ!!」
QB「お願いだ!間違っているというのならキミが変えればいい!」
杏子「はぁはぁはぁ…………わかった、わかったよ悪いな」
ほむら「どう直せばいいのかしら?」
杏子「…………最後の部分を消して教えてくださいのところまでにしとけ」
ほむら「わかったわ」ケシケシ
杏子「……消したら名前書いて〆ろよ、余計なこと書いたらあたしがお前を締める」
ほむら「できたわ!」ホムン
杏子「ああ、よかったな」
ほむら「今日は本当にありがとう、貴方達には感謝してるわ」
杏子「……そうかい、どういたしまして」
QB「今度こそ終わりだね、それじゃあさよならだ」
ほむら「ええ、さようなら。また困ったことがあったらお願いするわね」
杏子「おい待て!もう相談事しないからな!やめろっ!マジでやめてくれ!!」
杏子「……行っちまいやがった」
QB「……大変だね。それじゃボクも」
杏子「待て、あたしばっかに投げやがって……割に合わない」ガシッ
QB「え?」
杏子「明日アイツのとこ行って失敗しないようお前が見て来い……いいな!!」
QB「わ、わけがわからないよ……」
翌朝
QB「やれやれ、ボクを抱き枕にするのはやめてもらいたいよ」
マミ「zzz」
QB「まぁ暁美ほむらの相手に比べたら幾分か楽ではあるけれど」
マミ「zzz」
QB「さて、そろそろまどか勧誘のために待機しておこうかな」モゾモゾ
マミ「んー……?」
QB「ちっ、起こしちゃったか。まだ6時前だから眠ってて構わないよ」
マミ「……ん……ありがと、キュゥべえ……」
QB「どういたしまして、ゆっくり眠れるよう目覚まし時計は止めておくね」
マミ「zzz」
QB「ティロ・フィナーレ(別れの合い言葉、意味はない)」
マミ「zzz」
QB「うん、大丈夫だね。行くとしよう」
QB「うん、久しぶりに自由になれた気がするよ」
杏子「……よう、偶然だな」
QB「10分もたなかったけどね、わざわざボクを探したのかい」
杏子「朝の散歩してただけさ、が……お前へはどこへ行くつもりなんだ?」
QB「鹿目まどかの家さ」
杏子「……ん? あー、昨日いったこと間に受けてたのか」
QB「え?」
杏子「まぁあたしも心配ではあったんだよな、あとでどうなったか教えてくれよ」
QB「いや」
杏子「まどかの家へ行くの悪くないけどさ、ほむらのとこ行った方がいいんじゃないか」
QB「ボク」
杏子「んー、でもアイツも早く出てそうだな……学校か通学路で待ち伏せた方がいいのか?」
QB「は……」
杏子「それとついでだ、適当に気になることメモしといてやるから注意してやってくれよな」
QB「聞けよ」
杏子「まかせたぞー!」
QB「わけがわからないよ……」
QB「暁美ほむらがまどかと仲良くしたところでボク達に利はない」
QB「……いや逆に考えよう、暁美ほむらへ恩を売り取引材料にするんだ」
QB「彼女へ利を与えたことにより今度は彼女がボクの利になることをしてもらう」
QB「…………」
QB「…………」
QB「…………」
QB「うん、多分してくれないよね」
QB「まぁいいや、わざわざ何かする必要もない」
QB「佐倉杏子は考えすぎさ、メモまで渡したりして」
QB「そんなことより契約だ、まどかの家に向かおう」
ほむら「…………」ホムホム
QB「……で、キミは何をしているというんだい」
ほむら「あ、あなたっ!どうしてここに!?」
QB「佐倉杏子と暁美ほむらに対する評価を改めないといけないね」
ほむら「私はその、まどかの学校の準備をしてただけよ!」
QB「…………」
ほむら「まどかったら、えと朝支度するから体操服とかよく忘れるのよ!」
QB「…………」
ほむら「本当は寝顔を見にきただけよ!文句ある!?」
QB「……うん、聞いてないから。静かにした方がいいんじゃないかい」
ほむら「……問題ないわ、まどかってなかなか起きないから」
QB「ふーん」
ほむら「目覚まし鳴らなきゃ物音しても触っても起きないし大丈夫よ」
QB「まぁいいけどさ、ところで手紙はどうするつもりだい?」
ほむら「手紙? そこのまどかの机に置いてあるけど」
QB「はい、アウトー……それ以前に色々とアウトな気もするけどね」
ほむら「……?アウトって何よ?」
QB「佐倉杏子からキミに関して注意されていてね」
ほむら「ふぅん、それで何が問題なのかしら」
QB「とりあえず『手紙は学校で』とあるからここじゃまずいよ」
ほむら「……ああ、学校の方ね。まどかの机は机でも学校の方なのね」
QB「どちらもまどかの机であることに変わりないからね」
ほむら「そうね、盲点だったわねーまぎらわしいわー」
QB「最初から学校で渡せとは言ってた気がするけどね」
ほむら「となると今から学校へ手紙を置きにいくべきかしら」
QB「それもアウトらしいよ」
まどか「んんぅ……」モゾッ
ほむら・QB「「!?」」
まどか「ふふ……えへぇ……zzz」
ほむら「……ふぅ」
QB「やはりキミがここにいるのは危険だと思うよ、学校へ向かうべきだ」
ほむら「……まぁいいわ、そこまでいうなら学校へ行きましょう」
QB「うん、いってらっしゃい」
ほむら「何を言ってるの貴方も行くのよ」
QB「え……」
ほむら「まどかと二人きりにしておくなんて危険だわ」
QB「キミがそれを言うのか」
ほむら「それに色々聞きたいことができたもの、さぁ行きましょうか」
ほむら「さっき言ったわよね、なぜ今から学校へ行ってはダメなの」
QB「学校へ行くのは問題ないよ、ただ手紙を置いておくのはダメみたいだ」
ほむら「言い換えるわ、手紙に関してどこが問題だったのかしら早い方がいいでしょ?」
QB「わからない。でも『机→にもついれたあと ×朝』と書いてあるよ」
ほむら「そもそもうちの学校、机に引き出しとかは無いわよ」
QB「なら靴箱かな、『くつばこ→帰りひま ×朝いそがし』と書いてあるんだ」
ほむら「それもダメ、基本的に教室内でも外と同じ靴だし靴箱なんて無いわよ……多分」
QB「となるとロッカーだ、『ロッカー→かばんいれてから ×朝』と書いて」
ほむら「…………佐倉杏子、ロッカーはあるけどウチを小学校か何かと勘違いしてるのかしら?」
QB「ボクにもわからない、でも一番効果的な機会で渡すためのアドバイスらしいから守るべきだ」
ほむら「うーん……」
QB「佐倉杏子わざわざしてくれたんだ、聞いておいて損はないよ」
ほむら「ほむぅ……」
ほむぅ
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 23:40:36.88:j/nNQBTB0ほむら「もう学校に着いてしまったわ」
QB「安心しなよ、ボクは一部の人間にしか見えない」
ほむら「そう、まぁ気にしてないけれど注意はしておきなさい」
QB「うん、わかったよ。キミも注意しておいた方がいい」
ほむら「なにかアドバイスの内容があるの?」
QB「いや今のキミは他の人間から見たら独り言を呟く不審人物だ」
ほむら「……あとで、殺してやる」
QB「ひどいな、ボクはキミ達のため無償奉仕させられているというのに」
ほむら「……」
QB「それにボクをここで消すつもりかい? もうアドバイスはいらないと?」
ほむら「……卑怯者め」
QB「ボクはただ忠告しているだけなのに」
ほむら「……ちっ」
ほむら「とにかく、大人しく帰りまで待つことになるのね」
QB「大丈夫なのかい?」
ほむら「ええ問題ないわ、数時間の辛抱するほかないもの」
QB「やりたい放題してるキミが言うっても信憑性が薄いけどね」
ほむら「……私そこまで見境ないわけじゃないわよ」
QB「ああ、それと佐倉杏子のアドバイスがまだあるんだ」
ほむら「なになに?」
QB「『まどかに許してもらえるまで以下ダメ。ゼッタイ』、とあるね」
ほむら「ふぅん、何がダメなの?」
QB「『さわるな』『おいかけるな』『自分からむやみに声をかけるな』とか」
ほむら「え……」
QB「一番下に『つかほかの女と同じようにせっしてやれ!!』とあるよ、赤線まで引いてある」
ほむら「な……なんて、ひどい……」
ほむら「うぅ……」
QB「とりあえず佐倉杏子からのメモはそんなところだ」
ほむら「……そう、一応礼を言っておくわ」
QB「どういたしまして」
ほむら「さてそろそろ教室へ向かっておいた方がいいわね」
QB「ボクも教室へ向かう必要はあるのかい?」
ほむら「無いわ、かと言って教室だとまどかと会ってしまうわね」
QB「ボクとしては構わないけどね、キミは困るのだろう?」
ほむら「確かに、だからと言って貴方を自由にする方のも危険でしょう」
QB「でもキミは違和感を与えないため、普通に過ごす必要がある」
ほむら「なら適当に縛って掃除用具入れとかにでもぶち込んで……ん?」
さやか「まーどかー!元気ないなー!」
まどか「……さやかちゃん」
さやか「はぁ、またなんか悩み事かー?」
まどか「……うん、あのね。最近部屋の物が移動したり無くなったりするんだ」
さやか「げ……なにそれ、幽霊でも住んでるのか?」
まどか「ゆ、幽霊!? ……気のせいだと思うけど、なんだか怖くてその」
さやか「まどか……よしよし、今は私がいるから怖くないぞー」
まどか「ううぅ、さやかちゃんー」
仁美「二人とも相変わらずねー」
―――――――――――――――――――
ほむら「」
QB(今の内に逃げたほうがよさそうだね……)
ほむら「」
和子「暁美さん」
ほむら「」
まどか「…………」チラッ
ほむら「」
和子「暁美ほむらさん?」
ほむら「……はっ!?あ、はい!」
和子「……? 大丈夫? 気分が悪いなら保健室にでも」
ほむら「いえ大丈夫です、大丈夫ですから」
和子「そう? でも気分が悪くなったら言ってくださいね」
ほむら「はい……」
国語
教師「えー、ではここを暁美さん訳してください」
ほむら「…………」ボー
教師「暁美さん?」
ほむら「あっ、はい」
――――――――――――――――――
体育
教師「ハードル走だ、1列目ー!」
ほむら「…………」ゴスッ ゴスッ ゴスッ
教師「暁美ー!ちゃんと跳べー!」
――――――――――――――――――
放課
モブA「暁美さん、大丈夫ー?」
モブB「今日は調子悪いねー」
ほむら「え、ええ……」
和子「この時の証明が云々」
ほむら「……先生、やっぱり体調が悪いので保健室へ行きたいのですが」
和子「あら? 大丈夫ですか? ええっと、どなたか付き添いを……」
ほむら「…………」チラッ
まどか「……!?」ビクッ
ほむら「……いえ、大丈夫です。一人で行けますから」
和子「そう? それでは授業を続けますよ」
ほむら「すみません、では……」
まどか「…………」
ほむら「はぁ……つらい」
ほむら「まどかを他の女の子ようになんて」
ほむら「そんなの、まどかがいないのと同じじゃない」
ほむら「まどかが、まどかがいない世界なんてそんなの……」
ほむら「…………」
ほむら「……あと少しで報われるはずよ」
ほむら「頑張りましょう、諦めないわ」
ほむら「…………」
ほむら「ああ、そうだ。ロッカーに手紙を入れてから保健室いきましょう」
ほむら「合鍵合鍵、っと」
お昼
さやか「まどか? まだ気分悪い?」
まどか「う、うん……」
さやか「幽霊の件、まだ気にしてるのか?」
まどか「ううん、そうじゃないけど……ちょっと食欲わかなくて」
さやか「うーん、そうかぁ……」
まどか「ごめんね、さやかちゃん達は私に構わず食べてて大丈夫だよ」
さやか「……まどかは食べないのか?」
まどか「うーん、でもお弁当あるから……少し休んでから食べるかも?」
さやか「……わかったよ。まどか、ゆっくり休んでて大丈夫だからな」
仁美「それでは私達は先に行かせて頂きますね」
まどか「うん、ありがとう二人とも……」
QB「やれやれ、魔法少女になると空気が読めなくなるのかな」
QB「だが彼女達から解放され自由の身だ、そしてここはまどかの学校」
QB「今なら暁美ほむらは鹿目まどかに近づかない、これは絶好のチャンス」
QB「全ては佐倉杏子によるアドバイスのお陰だ、彼女には感謝するよ」
QB「この機会に契約してしまえば! さぁまどかのところへ!」
マミ「あら、キュゥべえ。わざわざ学校まで私に会いにきてくれたの?」
QB「……ああ、そうだよ。そうともさ当然じゃないか」
まどか「…………」キョロキョロ
マミ「あら、まどかさん」
QB(まどか!!)
まどか「あ、マミさん……」
マミ「貴方も今からお昼なの?」
まどか「ええ、まぁ……」
マミ「……? 落ち込んでるみたいだけど何かあったの?」
まどか「う、あ……その、ごめんなさい」
マミ「別に責めてるわけじゃ……そういえば、今日は一人なのね」
まどか「…………はい、友達は先にいっちゃったみたいです」
マミ「まどかさん、あなたも……」
QB(マミ!マミ!)
マミ(なぁにキュゥべえ、どうかしたの?)ボソッ
QB(折角だから一緒にお昼を食べないか誘ったらどうだい!)
マミ(……!!)
マミ「ねぇ、まどかさん?」
まどか「は、はい」
マミ「こんなところでは何ですしお昼、一緒にどうかしら?」
まどか「え……」
マミ「ほら、そんな悩んでるような顔したまま午後も出るつもり?」
まどか「でも迷惑じゃ……」
QB(もう一押し!もう一押し!)
マミ「大丈夫よ、後輩の悩みを聞くのは先輩の務め。お姉さんを頼りなさい」キリッ
まどか「……わかりました」
マミ(食事仲間が増えたわ!)
QB(やったねマミちゃん!)
まどか「…………」モグモグ
マミ「ねぇ、まどかさん……その、何をそ落ち込んでるのか聞かせてもらえないかしら」
QB「ボク達はキミの悩みを聞き、それを解決させる策が出せるかもしれない」
まどか「だけど……」
マミ「ふふ、誰かに悩みを話せば少しは心が軽くなるかもしれないわよ」
QB「ボク達はキミがどんなことを考えていたって馬鹿にはしないさ」
マミ「ええ。もちろん、絶対に他言しないことも誓うわ」
まどか「……ありがとうございますマミさん、キュゥべえ」
マミ「お礼のいうのは全てからが終わってからでいいのよ、話してくれる?」
QB「そしてどんな悩みだろうとボク達なら手助けすることができる!」
まどか「えっと、実は……」
QB「まどか!キミが――」
マミ「キュゥべえ。少し静かにして、話が進まないわ」
マミ「友達のこと……?」
QB(…………)チラッ
マミ「ふぅん……」
まどか「わ、わたしがそう思ってただけで……向こうはそう思ってないのかも」
マミ「その子が最近まどかちゃんに嫌なことをばかりして、今では無視してるのね」
まどか「はい、でも今日はその全くそういうことしなくて……」
QB「しないならいいじゃないか、それともまどかはしてほしいのかい?」
まどか「ち、ちがうよぉ……ただ、すごく落ち込んでるみたいで私が原因かなって」
マミ(やっぱり、よく一緒にいるさやかちゃんのことかしら? よく胸とか揉んでるの見るし)
まどか「私も、どうしたらいいのかよくわからなくなって……」
QB「悩むことじゃない、キミは分かってるはずだ。その子と仲直りするためにボクと契や」
マミ「そうね、きっと彼女に悪気は無いから許してあげたら? 今のままじゃつらいでしょう?」グイッ
まどか「でも、また同じことされたらその、いやだなって」
マミ「まどかちゃん、嫌なことはきちんと嫌だと伝えたのかしら?」
まどか「それは……」
マミ「今のまどかちゃんは逃げてるだけ、それではダメ」
まどか「…………」
マミ「ちゃんと話し合って嫌なことは嫌って伝えてあげなきゃ」
まどか「…………」
マミ「相手が自分のことを分かってくれるなんて甘えちゃダメ、心を開いて向き合うの」
まどか「……心を……開く」
QB(…………)
マミ「本当の友達って、そういうものじゃないかしら?」
まどか「マミさん……」
QB(…………)
マミ「ふふ、ちょっとお節介だったかな」
まどか「いえ! ありがとうございます!」
QB(巴マミ、キミが言うとすごい滑稽に気がするよ)
QB(まぁ、ボクに感情はないんだけれども)
QB「いっちゃったね……」
マミ「そうね」
QB「……良かったのかい?」
マミ「ええ、あの子ならきっと大丈夫よ」
QB「いや一緒に食べなくて、良かったのかい?」
マミ「え?」
QB「ほら、話してるばかりだからまだたくさん残ってるじゃないか」
マミ「問題ないわ、だって貴方がいるじゃない」
QB「え?…………ごめん、今なんて?」
マミ「貴方がいるもの、寂しくなんかないわ。時間もあるしゆっくりお話ししましょう」ニコッ
QB「…………もちろんさ……」
マミ「まどかちゃん、頑張ってね」
まどか「やっぱり、ほむらちゃんと向き合うべきだよね」
まどか「でも、やっぱり……」
まどか「…………」
まどか「……ロッカーから、かばん取ってこよう」
まどか「…………」ガチャッ
まどか「あれ、なんだろこれ……手紙?」
まどか「……」
まどか「…………」
まどか「………………」
まどか「……ほむらちゃん!」ダッ
ほむら「zzz……うぐ、まどかぁ…………ふえ?」
まどか「おはよ、ほむらちゃん」
ほむら「まど……か……?」
まどか「うん」
ほむら「なんで、まどかが……」
まどか「ほむらちゃんの手紙、読んだんだ」
ほむら「あ……」
まどか「それで、その……ほむらちゃんのところに着ちゃった」
ほむら「そう、なの」
まどか「それでね。私、ほむらちゃんに謝りたいの」
ほむら「え?」
まどか「ずっと避けててごめんなさい、私ほむらちゃんの気持ち考えてなかった」
ほむら「……え?え?」
ktkr!
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 01:00:21.26:0CBkjyyF0まどか「その私、これからは嫌なことはちゃんと嫌って伝えるから」
ほむら「まどか……」
まどか「ほむらちゃんの気持ちを考えずに私、自分勝手過ぎたんだってわかったよ」
ほむら「いいの気にしないで、私の方こそ悪かったの」
ほむら「気持ちを考えてないのは私の方、勝手に決め付けていたの」
ほむら「貴方のためと思っていてもそれは貴方の気持ちを全く理解してないのに」
まどか「そんな! 悪いのは私だよ、ずっとほむらちゃんと向き合わず逃げて……」
ほむら「いいのよ本当に……今までごめんなさいね、まどか」
まどか「ほむらちゃん……!」ギュッ
ほむら(まどかが私に抱きっ!?)
ほむら(……先日とは大違いだわ、佐倉杏子には感謝しないとね)
ほむら(佐倉杏子――いえ、聖母さんに今度なにかおごってあげよう)ホムッ
よっしゃあ!
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 01:05:24.67:0CBkjyyF0数日後
ほむら「それでねそれでね。今度の土曜日まどかと一緒に遊園地に行くことになったの」
杏子「…………ほぉー、それはよかったな私は昼飯中だ。さっさと帰れ」モグモグモグ
ほむら「それでね聖母さん、こう……デートの心得みたいなものを承りたいの」
杏子「知らん、聖母いうな。自分で考えればいいだろ。お願いだから帰ってください」
ほむら「段階的に仲良くなれと言ったのは貴方よ、最後まで責任を持つのは当然じゃなくて?」
杏子「お前ら仲直りしたんなら目的達成円満解決ハッピーエンドで終わらせてくれよおおお!!!」
ほむら「最終的にまどか同意の上でイチャイチャしたいのおお!いい方法を考えてくださいよおお!!」
杏子「だあああ知るかぁ!!もうあたしに振るんじゃねええ!!!!」
杏子「はぁ、あたしの悩みは一体誰に相談しりゃいいんだ……」
おしまい
乙
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 01:15:50.51:lmUeTn9LO乙!面白かったよ!
やはりほむほむは変態役が似合う
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 02:46:51.05:ee1uEJih0やはりほむほむは変態役が似合う
乙
このほむらはせっかく修復した関係をまた変態行為でぶち壊しそうな怖さがある
このほむらはせっかく修復した関係をまた変態行為でぶち壊しそうな怖さがある
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二次では斜め上にかっ飛ばしてるだけだよ!!
ほむらちゃんほむほむ