- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:18:17.17:/N/lIy4T0
ドールズはみんな元気な設定。
雰囲気を楽しんで頂けると幸いです。
では。
雰囲気を楽しんで頂けると幸いです。
では。
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
3: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:19:41.34:/N/lIy4T0
ドラえもん「ぎゃああああ! 」
真紅「ひいいいい! 」
のび太「2人とも頑張って! 頭を触るだけじゃないか」
真紅「簡単に言わないで頂戴! 」ブルブル
ドラえもん「だ、駄目だぁ」ブルブル
のび太「この調子だと大分時間がかかりそう… 」
のび太「真紅ちゃんが家に帰るまでに間に合うかな… 」
4: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:22:03.42:/N/lIy4T0
[昨日:のび太の家]
のび太「ドラえも~ん! 」
ドラえもん「どうしたの、のび太くん」
のび太「空き地でジャイアンとスネ夫に会ったんだけど、2人ともたくさんのチョウチョを捕まえてたんだ」
のび太「それを自慢されて、つい『ぼくはもっと捕まえられるよ! 』って… 」
ドラえもん「言っちゃったんだね」
のび太「うん。2人をぎゃふんと言わせるぐらいチョウチョを捕まえられる道具、ない? 」
ドラえもん「のび太くん、チョウチョぐらい自分で捕まえなよ。今は春だし、きっと裏山にたくさんいるから」
のび太「でも、ジャイアンたちよりたくさんは捕まえられないよ」
5: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:24:10.69:/N/lIy4T0
のび太「ねぇドラえもん、何とか… 」
ドラえもん「…仕方ないなぁ」ゴソゴソ
タラララッタラーン
ドラえもん「何でも空港~」
のび太「飛んでるものが降りてくる道具だっけ」
ドラえもん「うん。これを裏山で使うといいよ」
のび太「面倒だから、ここでいいよ。ほっといてもチョウチョが集まってくるんだから」
ドラえもん「のび太くん… 」
6: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:26:18.13:/N/lIy4T0
のび太「広げておいて」パサッ
のび太「昼寝してる間にきっと集まってくるよね」ゴロリ
ドラえもん「ぐうたらすぎる」
のび太 < zzz
ドラえもん「大体、降りてくるのがチョウチョだけとは限らないのになぁ」ハァ
ドラえもん「外は晴れだから、元気に出掛けて来れば… 、ん? 何だろう、あれ 」
ヒュウウウウウーン フワァ
ドラえもん「な、何だ!? 空からトランクが降りてきたぞ!? 」
7: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:28:01.97:/N/lIy4T0
ドラえもん「のび太くん起きて起きて! 」
のび太「ぅ~ん、わ、これ何? 」
ドラえもん「分からない… 、誰か空から落としたのかな」
のび太「ね、開けてみない? 」
ドラえもん「駄目だよ、誰かの落し物かもしれないし」
のび太「開けてみないと持ち主も分からないよ」
ドラえもん「それもそうだけど… 」
バカッ
真紅「ホーリエ、ここはどこ? 」
ドラえもん のび太「わぁ! 」
真紅「 ! 」
9: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:29:48.82:/N/lIy4T0
のび太「き、きみは一体? 」
真紅「私はローゼンメイデン第五ドール、真紅。飛んでいたら、何故かここに吸い寄せられたの」
ドラえもん「ローゼンメイデン、聞いたことがある。生きた人形だとか… 」
のび太「生きた人形だって!? 」
真紅「そうよ。にわかには信じられないでしょうが」
のび太「確かによく見てみると人形だ… 」
ドラえもん「世の中には不思議なことがまだまだあるんだなぁ」
真紅「ところで、貴方たちは? 」
10: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:31:31.93:/N/lIy4T0
のび太「ぼく、野比のび太」
ドラえもん「ぼく、ドラえもん。はじめまして、真紅ちゃん」
ドラえもん「ぼくらがなんでも空港をここで広げたから、降りてきちゃったんだね」
真紅「なんでも空港? 」
のび太「飛んでるものを降ろす道具なんだ。ぼくがチョウチョを捕まえようと思って使ったんだけど」
のび太「迷惑をかけちゃったね、ごめん」
真紅「いいえ、気にしてないわ」
11: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:34:25.18:/N/lIy4T0
真紅「ただ、まぁ、そうね、紅茶でも一杯頂けるかしら」
のび太「分かった。ママに頼んでくる」バタンッ
真紅「…あの少年、どことなく、私の知っている男の子に似ているのだわ」
ドラえもん「へぇ。真紅ちゃんのところにも男の子がいるんだ。お家はこの辺なの? 」
真紅「いいえ、私の家は… 、少し話が長くなるけれどいいかしら? 」
12: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:36:23.66:/N/lIy4T0
ドラえもん「何か訳がありそうだね」
真紅「えぇ、それはもう大きな事情が… 」
バタンッ
のび太「出来たよ! 」
のび太「はい、真紅ちゃん、ドラえもん」
真紅「ありがとう」
ドラえもん「のび太くんありがとう。それで事情っていうのは? 」
真紅「まず、事の発端はのりの一言から始まったのだわ」
13: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:38:29.27:/N/lIy4T0
[昼頃:ジュンの家]
のり「みんな~、お話があるの」
雛苺「なになにー? 」
のり「実はお友達が旅行に行くから、ペットを預かってくれないかって。ほんの2,3日、この家で預かってもいいかな? 」
ジュン「うるさいのはこれ以上勘弁だ」
翠星石「どどどど獰猛な獣たちに、可憐で清楚な翠星石が餌食に… ! 」
雛苺「骨までむしゃらむしゃら… ! 」
翠星石 雛苺「ぎゃぴー! 」
のり「大丈夫よぅ。子猫を1匹だけだから。かわいいわよぅ」
翠星石「なら安心ですぅ」
雛苺「ヒナお世話するのー」
ジュン「ちゃんと面倒みろよ」
真紅「絶対に駄目よ! 」
14: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:40:46.96:/N/lIy4T0
のり「し、真紅ちゃん? 」
真紅「子猫だろうが何だろうが関係ないわ。この家に猫というけだものを決して入れてはいけないのだわ」
のり「あら~、どうしよう」
のり「実はもう預かっちゃってて… 、ほらここに」
ネコ < ニャー
真紅「 」
真紅「きゃあああ! 」
ダダダダダダダ ガチャッ
ヒュウウウウウーン…
雛苺「行っちゃったの」
翠星石「2,3日は帰ってこないですね」
のり「ごめんね真紅ちゃん… 」
15: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:43:50.19:/N/lIy4T0
真紅「冗談じゃないわ!一つ屋根の下で猫と住むなんて… 、あぁ考えるだけでおぞましい! 」ヒューン
真紅「不本意だけど、金糸雀のところに行くしかないわね」ヒューン
真紅「…あの子の家はどこだったかしら」ヒューン
真紅「あら、何だか引っ張られているのだわ」ヒューン
何でも空港 < オリテオイデー
真紅「 … 」
真紅「そしてここに降りた、という訳なのだわ」
16: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:46:12.92:/N/lIy4T0
ドラえもん「苦手なものがあるその気持ちはよく分かるよ」
のび太「ドラえもんもネズミが大の苦手だもんね」
真紅「それにしても困ったわ。家には戻れないし… 」
のび太「2,3日だったら、ここにいればいいよ。これでさよならってのも寂しいし」
ドラえもん「そうだね」
真紅「ありがたい話だけれど、今日会ったばかりの貴方たちにそこまで面倒はかけられないわ」
のび太「でも行く当てもないんでしょ? 」
真紅「 … 」
ドラえもん「場所やご飯なら気にしないで。ぼくの道具があるから」
真紅「…ありがとう」
真紅「3日間ほど、お世話になっていいかしら? 」
ドラえもん のび太「もちろん! 」
真紅「…ふふ」
17: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:48:51.82:/N/lIy4T0
ドラえもん「どうせなら、苦手を無くしてからお家に帰ったらどう? 」
真紅「ネコ嫌いを無くす、ということ? 」
ドラえもん「うん。ぼくが猫型ロボットってこともあるけど、、できたらネコを好きになって欲しいなぁ」
真紅「タヌキにしか見えないのだわ」
ドラえもん「失礼な! ぼくはタヌキなんかじゃないぞ! 」プンプン
のび太「ついでに、ドラえもんのネズミ嫌いもなおしたらいいんじゃない?」
ドラえもん「えぇ?」
真紅「ネコがネズミを苦手とするだなんて聞いたことがないわ」
のび太「いい機会だよ、ドラえもん」
18: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:49:51.64:/N/lIy4T0
ドラえもん「う~ん… 」
ドラえもん「分かった、ぼくも付き合うよ」
真紅「具体的にどうするかは考えているの? 」
ドラえもん「それはね… 」
のび太「そんな話は後でいいじゃない。ぼく、ローゼンメイデンの話聞きたいなぁ」
真紅「そうね、まだ時間はあるのだし。世話になる御礼と言っては何だけど、私たちのことについて少し話しましょうか」
のび太「わーい! 」
ドラえもん「のび太くんはまた… 」
真紅「ふふふ」
[冒頭へ]
のび太(そして今日から2人の特訓は始まったんだけど)
19: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:51:31.10:/N/lIy4T0
のび太(動物変身ビスケットでお互いが相手の苦手なものに変身して、相手の頭を撫でたら終わりだなんて)
のび太(ドラえもんも無茶なこと考えるなぁ)
真紅「ち、ちょっと休憩しましょう」ハァハァ
ドラえもん「そうだね、ビスケットの効果も切れたし」ハァハァ
のび太「明日には真紅ちゃん帰るのに、間に合うの? 」
ドラえもん「間に合わせるんだ」ハァハァ
真紅「何でこんなことをしなくちゃいけないの… 」ハァハァ
ドラえもん「よし、やろう! 」
真紅「もう!? 」
ドラえもん「頑張ろう、真紅ちゃん! 」パクッ
真紅「まるで悪夢なのだわ… 」パクッ
ドラえもん「わああああっ! 」
真紅「きゃああああ! 」
20: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:53:00.34:/N/lIy4T0
のび太「2人とも落ち着いて、お互いが変身してるだけなんだから」
ドラえもん「わ、分かってはいるんだけど」ブルブル
真紅「やっぱり犬の方が高貴で気高い生き物なのだわ! 」ブルブル
のび太「ま、まずは話し合おうよ! お互いよく知り合えば、きっと怖くなくなるよ」
ドラえもん「ええと、ぼ、ぼくはネコです。仲良くし、しましょう」
真紅「私はネ、ネズミ。齧らないのだわ。ゆ、許してなのだわ」
ドラえもん「え、えへへへへ」
真紅「ふ、ふふふふふ」
のび太「大丈夫かなぁ」
21: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:53:58.99:/N/lIy4T0
ドラえもん「あわわわわ」
真紅「…もう! 頭を触ればいいんでしょ! それぐらいするのだわ! 」
真紅「 … 」ジリジリ
ドラえもん「わああ!来るな来るな! 」
真紅「 … 」ジリジリ
ドラえもん「わあっ、あっ、離してのび太くん! 」
のび太「ここが勝負所だよドラえもん! 」ギュッ
真紅「 … 」ジリジリ
ドラえもん「離せ離せ離してくれー! 」ジタバタ
真紅「 … 」ジリジリ
ドラえもん「ドラミ! 助けて! わああああああああああ!!! 」
ペタッ ナデナデ
ドラえもん「 」
のび太「お、終わった… 」
22: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:55:49.50:/N/lIy4T0
真紅「はっ、私は今まで何を… 」
のび太「今だ! 」ギュッ
真紅「な、何! 離しなさいのび太! 」
のび太「ドラえもん早く! 」
ドラえもん「 」ムクリ
ドラえもん「 … 」ジリジリ
真紅「ひいい! 離しなさい! 離しなさい! 」ジタバタ
真紅「来ないで! お願いだから来ないで! 」
ドラえもん「 … 」ジリジリ
真紅「た、助けてくんくん! くんくん! くんくーん! きゃああああああああああああ!!! 」
ペタッ ナデナデ
真紅「 」
のび太「ちょっと無理やりだったけど、何とか上手くいったね、ドラえもん」
ドラえもん「 」
のび太「ドラえもんも気絶してる… 」
23: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:57:50.15:/N/lIy4T0
[そしてお別れの日]
ドラえもん「僕たちは勝ったんだ」
真紅「えぇ、己の弱さに」
ドラえもん「真紅ちゃんが来てくれたお陰だよ」
真紅「いいえ、貴方たちがここまで世話を焼いてくれたお陰よ。感謝してるわ」
のび太「あっという間だったね」
ドラえもん「またおいでよ」
のび太「今度は友達も紹介するね。人形が大好きな女の子もいるんだ」
25: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 00:59:40.74:/N/lIy4T0
真紅「楽しみにしてるのだわ。では、そろそろお暇するわ。本当にありがとう」
ガチャッ ヒュウウウウウーン
ドラえもん のび太「ばいばーい」
ドラえもん「ふぅ、今度はいつ会えるかな」
のび太「結局チョウチョ集めるの忘れちゃった」
ドラえもん「ふふ、そうだね」
のび太「そうだ、ドラえもん、はい。この箱開けてみて」
ドラえもん「何だいこれ? 」パカッ
ネズミ < チュー
ドラえもん「 ! 」
26: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 01:01:31.30:/N/lIy4T0
[一方その頃ジュンの家]
真紅「今戻ったのだわ」
真紅「誰もいない…? みんな居間にいるのかしら」
トコトコ ガチャッ
真紅「あぁ、やっぱり居間にいたのね。急に家を出てごめんなの…だ… 」
ネコ < ニャー
ネコ < ニャー
ネコ < ニャー
ネコ < ニャー
ネコ < ニャー
真紅「 」
27: ◆x93HPBKLQ2 :2011/04/04(月) 01:04:37.89:/N/lIy4T0
翠星石「あ、真紅お帰りですぅ」
のり「ごめんね真紅ちゃん、また別の友達からネコを預かることになって… 」
雛苺「もふもふいっぱいなのー」モフモフモフモフ
ドラえもん「ぎゃああああ! 」
真紅「ひいいいい! 」
のび太「やっぱりまだ駄目か… 」ガクッ
おわり
28: 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/04/04(月) 01:07:41.44:GKWstfhm0
ドラえもん「ぎゃああああ! 」
真紅「ひいいいい! 」
のび太「2人とも頑張って! 頭を触るだけじゃないか」
真紅「簡単に言わないで頂戴! 」ブルブル
ドラえもん「だ、駄目だぁ」ブルブル
のび太「この調子だと大分時間がかかりそう… 」
のび太「真紅ちゃんが家に帰るまでに間に合うかな… 」
[昨日:のび太の家]
のび太「ドラえも~ん! 」
ドラえもん「どうしたの、のび太くん」
のび太「空き地でジャイアンとスネ夫に会ったんだけど、2人ともたくさんのチョウチョを捕まえてたんだ」
のび太「それを自慢されて、つい『ぼくはもっと捕まえられるよ! 』って… 」
ドラえもん「言っちゃったんだね」
のび太「うん。2人をぎゃふんと言わせるぐらいチョウチョを捕まえられる道具、ない? 」
ドラえもん「のび太くん、チョウチョぐらい自分で捕まえなよ。今は春だし、きっと裏山にたくさんいるから」
のび太「でも、ジャイアンたちよりたくさんは捕まえられないよ」
のび太「ねぇドラえもん、何とか… 」
ドラえもん「…仕方ないなぁ」ゴソゴソ
タラララッタラーン
ドラえもん「何でも空港~」
のび太「飛んでるものが降りてくる道具だっけ」
ドラえもん「うん。これを裏山で使うといいよ」
のび太「面倒だから、ここでいいよ。ほっといてもチョウチョが集まってくるんだから」
ドラえもん「のび太くん… 」
のび太「広げておいて」パサッ
のび太「昼寝してる間にきっと集まってくるよね」ゴロリ
ドラえもん「ぐうたらすぎる」
のび太 < zzz
ドラえもん「大体、降りてくるのがチョウチョだけとは限らないのになぁ」ハァ
ドラえもん「外は晴れだから、元気に出掛けて来れば… 、ん? 何だろう、あれ 」
ヒュウウウウウーン フワァ
ドラえもん「な、何だ!? 空からトランクが降りてきたぞ!? 」
ドラえもん「のび太くん起きて起きて! 」
のび太「ぅ~ん、わ、これ何? 」
ドラえもん「分からない… 、誰か空から落としたのかな」
のび太「ね、開けてみない? 」
ドラえもん「駄目だよ、誰かの落し物かもしれないし」
のび太「開けてみないと持ち主も分からないよ」
ドラえもん「それもそうだけど… 」
バカッ
真紅「ホーリエ、ここはどこ? 」
ドラえもん のび太「わぁ! 」
真紅「 ! 」
のび太「き、きみは一体? 」
真紅「私はローゼンメイデン第五ドール、真紅。飛んでいたら、何故かここに吸い寄せられたの」
ドラえもん「ローゼンメイデン、聞いたことがある。生きた人形だとか… 」
のび太「生きた人形だって!? 」
真紅「そうよ。にわかには信じられないでしょうが」
のび太「確かによく見てみると人形だ… 」
ドラえもん「世の中には不思議なことがまだまだあるんだなぁ」
真紅「ところで、貴方たちは? 」
のび太「ぼく、野比のび太」
ドラえもん「ぼく、ドラえもん。はじめまして、真紅ちゃん」
ドラえもん「ぼくらがなんでも空港をここで広げたから、降りてきちゃったんだね」
真紅「なんでも空港? 」
のび太「飛んでるものを降ろす道具なんだ。ぼくがチョウチョを捕まえようと思って使ったんだけど」
のび太「迷惑をかけちゃったね、ごめん」
真紅「いいえ、気にしてないわ」
真紅「ただ、まぁ、そうね、紅茶でも一杯頂けるかしら」
のび太「分かった。ママに頼んでくる」バタンッ
真紅「…あの少年、どことなく、私の知っている男の子に似ているのだわ」
ドラえもん「へぇ。真紅ちゃんのところにも男の子がいるんだ。お家はこの辺なの? 」
真紅「いいえ、私の家は… 、少し話が長くなるけれどいいかしら? 」
ドラえもん「何か訳がありそうだね」
真紅「えぇ、それはもう大きな事情が… 」
バタンッ
のび太「出来たよ! 」
のび太「はい、真紅ちゃん、ドラえもん」
真紅「ありがとう」
ドラえもん「のび太くんありがとう。それで事情っていうのは? 」
真紅「まず、事の発端はのりの一言から始まったのだわ」
[昼頃:ジュンの家]
のり「みんな~、お話があるの」
雛苺「なになにー? 」
のり「実はお友達が旅行に行くから、ペットを預かってくれないかって。ほんの2,3日、この家で預かってもいいかな? 」
ジュン「うるさいのはこれ以上勘弁だ」
翠星石「どどどど獰猛な獣たちに、可憐で清楚な翠星石が餌食に… ! 」
雛苺「骨までむしゃらむしゃら… ! 」
翠星石 雛苺「ぎゃぴー! 」
のり「大丈夫よぅ。子猫を1匹だけだから。かわいいわよぅ」
翠星石「なら安心ですぅ」
雛苺「ヒナお世話するのー」
ジュン「ちゃんと面倒みろよ」
真紅「絶対に駄目よ! 」
のり「し、真紅ちゃん? 」
真紅「子猫だろうが何だろうが関係ないわ。この家に猫というけだものを決して入れてはいけないのだわ」
のり「あら~、どうしよう」
のり「実はもう預かっちゃってて… 、ほらここに」
ネコ < ニャー
真紅「 」
真紅「きゃあああ! 」
ダダダダダダダ ガチャッ
ヒュウウウウウーン…
雛苺「行っちゃったの」
翠星石「2,3日は帰ってこないですね」
のり「ごめんね真紅ちゃん… 」
真紅「冗談じゃないわ!一つ屋根の下で猫と住むなんて… 、あぁ考えるだけでおぞましい! 」ヒューン
真紅「不本意だけど、金糸雀のところに行くしかないわね」ヒューン
真紅「…あの子の家はどこだったかしら」ヒューン
真紅「あら、何だか引っ張られているのだわ」ヒューン
何でも空港 < オリテオイデー
真紅「 … 」
真紅「そしてここに降りた、という訳なのだわ」
ドラえもん「苦手なものがあるその気持ちはよく分かるよ」
のび太「ドラえもんもネズミが大の苦手だもんね」
真紅「それにしても困ったわ。家には戻れないし… 」
のび太「2,3日だったら、ここにいればいいよ。これでさよならってのも寂しいし」
ドラえもん「そうだね」
真紅「ありがたい話だけれど、今日会ったばかりの貴方たちにそこまで面倒はかけられないわ」
のび太「でも行く当てもないんでしょ? 」
真紅「 … 」
ドラえもん「場所やご飯なら気にしないで。ぼくの道具があるから」
真紅「…ありがとう」
真紅「3日間ほど、お世話になっていいかしら? 」
ドラえもん のび太「もちろん! 」
真紅「…ふふ」
ドラえもん「どうせなら、苦手を無くしてからお家に帰ったらどう? 」
真紅「ネコ嫌いを無くす、ということ? 」
ドラえもん「うん。ぼくが猫型ロボットってこともあるけど、、できたらネコを好きになって欲しいなぁ」
真紅「タヌキにしか見えないのだわ」
ドラえもん「失礼な! ぼくはタヌキなんかじゃないぞ! 」プンプン
のび太「ついでに、ドラえもんのネズミ嫌いもなおしたらいいんじゃない?」
ドラえもん「えぇ?」
真紅「ネコがネズミを苦手とするだなんて聞いたことがないわ」
のび太「いい機会だよ、ドラえもん」
ドラえもん「う~ん… 」
ドラえもん「分かった、ぼくも付き合うよ」
真紅「具体的にどうするかは考えているの? 」
ドラえもん「それはね… 」
のび太「そんな話は後でいいじゃない。ぼく、ローゼンメイデンの話聞きたいなぁ」
真紅「そうね、まだ時間はあるのだし。世話になる御礼と言っては何だけど、私たちのことについて少し話しましょうか」
のび太「わーい! 」
ドラえもん「のび太くんはまた… 」
真紅「ふふふ」
[冒頭へ]
のび太(そして今日から2人の特訓は始まったんだけど)
のび太(動物変身ビスケットでお互いが相手の苦手なものに変身して、相手の頭を撫でたら終わりだなんて)
のび太(ドラえもんも無茶なこと考えるなぁ)
真紅「ち、ちょっと休憩しましょう」ハァハァ
ドラえもん「そうだね、ビスケットの効果も切れたし」ハァハァ
のび太「明日には真紅ちゃん帰るのに、間に合うの? 」
ドラえもん「間に合わせるんだ」ハァハァ
真紅「何でこんなことをしなくちゃいけないの… 」ハァハァ
ドラえもん「よし、やろう! 」
真紅「もう!? 」
ドラえもん「頑張ろう、真紅ちゃん! 」パクッ
真紅「まるで悪夢なのだわ… 」パクッ
ドラえもん「わああああっ! 」
真紅「きゃああああ! 」
のび太「2人とも落ち着いて、お互いが変身してるだけなんだから」
ドラえもん「わ、分かってはいるんだけど」ブルブル
真紅「やっぱり犬の方が高貴で気高い生き物なのだわ! 」ブルブル
のび太「ま、まずは話し合おうよ! お互いよく知り合えば、きっと怖くなくなるよ」
ドラえもん「ええと、ぼ、ぼくはネコです。仲良くし、しましょう」
真紅「私はネ、ネズミ。齧らないのだわ。ゆ、許してなのだわ」
ドラえもん「え、えへへへへ」
真紅「ふ、ふふふふふ」
のび太「大丈夫かなぁ」
ドラえもん「あわわわわ」
真紅「…もう! 頭を触ればいいんでしょ! それぐらいするのだわ! 」
真紅「 … 」ジリジリ
ドラえもん「わああ!来るな来るな! 」
真紅「 … 」ジリジリ
ドラえもん「わあっ、あっ、離してのび太くん! 」
のび太「ここが勝負所だよドラえもん! 」ギュッ
真紅「 … 」ジリジリ
ドラえもん「離せ離せ離してくれー! 」ジタバタ
真紅「 … 」ジリジリ
ドラえもん「ドラミ! 助けて! わああああああああああ!!! 」
ペタッ ナデナデ
ドラえもん「 」
のび太「お、終わった… 」
真紅「はっ、私は今まで何を… 」
のび太「今だ! 」ギュッ
真紅「な、何! 離しなさいのび太! 」
のび太「ドラえもん早く! 」
ドラえもん「 」ムクリ
ドラえもん「 … 」ジリジリ
真紅「ひいい! 離しなさい! 離しなさい! 」ジタバタ
真紅「来ないで! お願いだから来ないで! 」
ドラえもん「 … 」ジリジリ
真紅「た、助けてくんくん! くんくん! くんくーん! きゃああああああああああああ!!! 」
ペタッ ナデナデ
真紅「 」
のび太「ちょっと無理やりだったけど、何とか上手くいったね、ドラえもん」
ドラえもん「 」
のび太「ドラえもんも気絶してる… 」
[そしてお別れの日]
ドラえもん「僕たちは勝ったんだ」
真紅「えぇ、己の弱さに」
ドラえもん「真紅ちゃんが来てくれたお陰だよ」
真紅「いいえ、貴方たちがここまで世話を焼いてくれたお陰よ。感謝してるわ」
のび太「あっという間だったね」
ドラえもん「またおいでよ」
のび太「今度は友達も紹介するね。人形が大好きな女の子もいるんだ」
真紅「楽しみにしてるのだわ。では、そろそろお暇するわ。本当にありがとう」
ガチャッ ヒュウウウウウーン
ドラえもん のび太「ばいばーい」
ドラえもん「ふぅ、今度はいつ会えるかな」
のび太「結局チョウチョ集めるの忘れちゃった」
ドラえもん「ふふ、そうだね」
のび太「そうだ、ドラえもん、はい。この箱開けてみて」
ドラえもん「何だいこれ? 」パカッ
ネズミ < チュー
ドラえもん「 ! 」
[一方その頃ジュンの家]
真紅「今戻ったのだわ」
真紅「誰もいない…? みんな居間にいるのかしら」
トコトコ ガチャッ
真紅「あぁ、やっぱり居間にいたのね。急に家を出てごめんなの…だ… 」
ネコ < ニャー
ネコ < ニャー
ネコ < ニャー
ネコ < ニャー
ネコ < ニャー
真紅「 」
翠星石「あ、真紅お帰りですぅ」
のり「ごめんね真紅ちゃん、また別の友達からネコを預かることになって… 」
雛苺「もふもふいっぱいなのー」モフモフモフモフ
ドラえもん「ぎゃああああ! 」
真紅「ひいいいい! 」
のび太「やっぱりまだ駄目か… 」ガクッ
おわり
良いオチだ
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 01:41:27.12:uMQacxLFOいいセンスだ
コメント 3
コメント一覧 (3)
ですぞ