- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:47:34.27:p85rDDC10
巴マミ 見滝原病院/魔女の結界 20日前/15時30分00秒
マミ 「(体が軽い…こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて。もう何も怖くない!)
マミ 「お待たせ!」
さやか「ああ、間に合った!」
QB 「気をつけて、出てくるよ!」
シャル「…」
マミ 「せっかくのとこ悪いけど、一気に決めさせてもらうわよ!」
パパパパパパパン!
さやか「やったー!」
マミ 「…ティロ・フィナーレ!」ドーン
シャル「グオオオオオオオオオオオ」
マミ 「えっ…」
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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:48:31.50:p85rDDC10
須田恭也 見滝原病院/魔女の結界 20日前/15時33分33秒
マミ 「えっ…」
SDK「危ないっ!」ザンッ
シャル「グェェェェェェェェェェェ」
マミ 「!?」
SDK「間一髪ってトコか…大丈夫?」
マミ 「あなたは…!?」
SDK「俺は須田恭也…異界ジェノサイダー」
マミ 「え?……誰かわからないけど危険よ!私が…」
SDK「大丈夫、慣れてるから。下がってて」
シャル「グオオオオオオ!」
SDK「テメーらみたいなのがいる限り、俺は何度でも現れる…かかってこいよ、化け物!」
終了条件:「魔女」を滅する
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:49:21.65:p85rDDC10
SDK「ふんっ」ザンッ
シャル「グオオオオオオ」
さやか「マミさん!大丈夫!?」
マミ 「私は大丈夫…でもあの人は…一体?!」
まどか「すごい…刀一本で、あの魔女と戦ってる!」
マミ 「キュウべえ…彼は何者なの?!」
QB 「……」
SDK「止めだ…宇理炎、煉獄の炎!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
シャル「ギャアアアアアアアアアアアアア」
マミ 「魔女が…燃えてる…!」
SDK「地獄へ落ちろ、化け物!」
終了条件達成
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:49:56.29:kNEUcsKQ0
巴マミ 見滝原病院/魔女の結界 20日前/15時38分07秒
マミ 「あの…ありがとうございます」
SDK「お礼は別にいらないよ。化け物を殺すのが、俺の使命だから。それより…君」
まどか「私…ですか?」
SDK「そいつ化け物でしょ。こっちに渡して。そいつも消す」
QB 「!」
まどか「えっ!?キュウべえは…化け物じゃないよ!」
マミ 「ちょっと!助けてもらったのはありがたいけど、そんなこと…絶対にさせません!
…キュウべえは、私の友達だから!」
SDK「……まあいいか。そういえば、さっきあっちに紐で縛られた女の子がいたんだ。あんたたちの友達だよね。
助けてあげないと」
マミ 「……彼女なら…大丈夫。魔女を倒したからこの結界が消えても、取り残されることはないわ」
まどか「マミさん…」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:50:55.70:p85rDDC10
SDK「ふーん…じゃあここでお別れだ。もうすぐこの異界が消える。もう二度と会うことはないだろうね」
マミ 「ここでお別れ?……どういうことなの?」
SDK「俺の居場所は、異界だから。俺の仕事は、異界を無に帰すこと」
マミ 「あなたは…何者なの?私と、魔法少女と、何か関係あるの?!」
SDK「あれ、君も魔法少女なんだ……じゃあまた別の異界で会うかもしれない」
マミ 「君も…!?あなたは他の魔法少女と会ったことがあるの?」
SDK「まあ、ね……じゃあね、魔法少女」
マミ 「……?!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:51:46.37:p85rDDC10
暁美ほむら 見滝原病院/魔女の結界 20日前/15時30分01秒
ほむら「(…あの魔女は、ただ攻撃をするだけじゃ倒せない
…この巴マミの魔法さえなければ、私があの魔女を倒せるのに
…まどか、どうか無事でいて)」
SDK「君、困ってるみたいだね」
ほむら「!」
SDK「大丈夫?怪我とかは…ないみたいだけど」
ほむら「あなたは…誰…何なの!?」
SDK「俺の名前は須田恭也…異界ジェノサイダーだ」
ほむら「……異界ジェノサイダー?」
SDK「悪いけど、やらないといけないことがあるんだ。後で戻ってくる。そこで待ってて」
ほむら「(私…知らない…何度も繰り返してきたけど、こんな人…今まで見たことない…!)」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:52:41.51:p85rDDC10
ほむら「…行ってしまった
……異界ジェノサイダー、須田恭也?いったい何者なの?
少なくとも魔法少女…ではないみたいだし…あの刀と背中に背負った猟銃…只者ではないことは確か
…この世界を何周もしてきたのに、どうして今突然現れたの?
…まったく理解ができない」
フワッ
ほむら「!…魔法が解けた
まさか……まどかの所へ行かないと…!」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:53:38.52:p85rDDC10
巴マミ 見滝原病院/駐輪場 20日前/15時40分00秒
マミ 「……須田恭也、異界ジェノサイダー
……キュウべえ、彼は一体何者なの?」
QB 「…僕にもわからない。全く見当もつかないよ。
彼の体からは魔力を感じなかったし、あの刀も、あの炎も、どちらも魔法ではなかったみたいだ」
さやか「でも、ちょっとカッコ良くなかった?あの人!」
まどか「うん、ちょっとカッコ良かったね」
QB 「……とにかく、魔女の結界に出入りできるから、普通の人間ではないことは確かだ。
正体が分からない以上、絶対に彼とは関わらない方がいい」
まどか「…あれ?」
マミ 「どうしたの、鹿目さん?」
まどか「あの魔女……グリーフシードを落とさなかった」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:54:26.12:p85rDDC10
さやか「えっ!?グリーフシード落とさないんだったら、ソウルジェムきれいにできないじゃん!」
マミ 「……今回はソウルジェムにあんまり穢れはたまらなかったから大丈夫だけど…」
まどか「…そういえばあの人、言ってたよね、『全部消す』って
…あの炎で、グリーフシードごと燃やしちゃったんじゃないかな?」
マミ 「そういうことなのかしら…」
QB 「……」
さやか「ねえキュウべえ、グリーフシードが濁りきるとどうなるの?」
QB 「……魔法少女は、魔法を使えなくなるよ」
ほむら「そうやってお前はいつも、本当の答えをはぐらかす」
まどか「ほ、ほむらちゃん!」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:55:34.90:p85rDDC10
ほむら「どうやらあの魔女を倒したのはあなたじゃなくて彼だったみたいね、巴マミ
…言ったはずよね、あの魔女は今までのやつらとは違うって」
マミ 「くっ…」
さやか「あんた何なの!?何もできなかったくせに、偉そうに言うな!」
まどか「まあ、落ち着いてさやかちゃん!ほむらちゃんも、きついこと言わないで…!」
マミ 「…嫌味を言うためにわざわざここまで来たのかしら、暁美さん?」
ほむら「いいえ、今後のためよ。彼について、分かったことを教えて」
???「あたしも教えてもらいたいなー、アイツのこと」
マミ 「!…あなたは」
QB 「佐倉杏子!」
杏子 「…あんたらも会ったんだろ?異界なんちゃらに」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:56:33.33:p85rDDC10
須田恭也 不明/魔女の結界 23日前/3時33分33秒
SDK「お前らみたいなのがいる限り、俺は何度でも現れる……てめーら、覚悟しろよ!」
杏子 「……」
SDK「……」
杏子 「……何なんだアンタ」
SDK「こっちのセリフだよ」
杏子 「いやこっちのセリフだろ!誰だアンタ、なんだその刀、なんの真似だ!」
SDK「俺は須田恭也。全てを終わらせる、異界ジェノサイダーだ」キリッ
杏子 「…はあ?」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:57:19.58:XrEtmoxp0
杏子 「…あんたが誰だか知らないけど、邪魔しないでくれない?今からこいつらぶっ潰したいんだけど」
SDK「同業者か…俺以外にも異界ジェノサイダーっていたんだ」
杏子 「ちげーよ!こっちは魔法少女だ!
……とにかく、あたしの邪魔すんなら、あんたから先に殺してもいいんだけど?」
SDK「…なんかよく分からないけど、こっちも仕事なんだ。
かかってこいよ、魔法少女。俺は異界ジェノサイダー、須田恭也だ!」
杏子 「チッ…魔法少女、佐倉杏子!」
魔女 「……」
終了条件:「佐倉杏子」を倒す
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:58:27.52:p85rDDC10
杏子 「おらっ!」ブンッ
SDK「……」ヒュン
杏子 「どうした、避けてるばっかじゃ私は倒せないよ!」
SDK「(人間と戦うのは久しぶり…いや初めてだな。屍人は人間じゃないし)」
杏子 「そこだっ!」
SDK「おっと!」ガキーン
杏子 「(こいつほんと何者だ?あんな刀を片手で軽々使いやがって…それに刀もなんか光ってるし…
それと…左手のあの人形はなんだ…?)」
SDK「もう終わり?」
杏子 「チッ、ほざくな!」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:59:27.76:p85rDDC10
SDK「(…あの変な槍相手に短い刀は不利だな)」
杏子 「おらっ!」
SDK「(…適当に攻撃を流しながら)」キーン
杏子 「ふんっ!」
SDK「(間合いを詰める!)」ヒュンッ
杏子 「速い!…しまっ…」
SDK「そこだっ!」ブンッ
終了条件達成
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:00:26.60:p85rDDC10
佐倉杏子 不明/魔女の結界 23日前/3時40分02秒
SDK「……」
杏子 「……テメー、なんの真似だ」
SDK「……」
杏子 「おい、何とか言えよ!なんで斬るのを止めた!」
SDK「……美耶子に止められた」
杏子 「みや…何だ?どういうことだよ!」
SDK「…もういいでしょ。俺の勝ち。こいつらは俺が狩る」
使い魔「!」
魔女 「!」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:01:02.07:p85rDDC10
SDK「……宇理炎、鉄の火!」
ヒュー…ゴオオオオオオオオオ
杏子 「何だ!?……炎の…雨!?」
使い魔「キャアアアアアアアアアアアアアアアア」
SDK「雑魚は片付いた。次はテメーだ!宇理炎、煉獄の炎!」
ドーン!
魔女 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
杏子 「(…魔女を一発で…何なんだ、こいつ何なんだよ!)」
SDK「無に…帰りやがれ!」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:02:08.08:p85rDDC10
杏子 「お前……一体何者だよ!」
SDK「何年も…いや、何年続けてるかはもう覚えてないけど、俺はずっと化け物を殺してきた。
これからも、化け物がこの世から消えるまで、永遠にね」
杏子 「永遠にって…意味わかんねーよ」
SDK「異界をぶっ壊したら、また次の異界をぶっ壊す。それが俺の使命で、美耶子との…約束なんだ」
杏子 「……」ポカーン
SDK「……この異界ももうじき消える。じゃあね、魔法少女」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
杏子 「わけかかんねー……ってあれ?グリーフシードがない?!」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:03:30.80:p85rDDC10
巴マミ ファミリーレストラン 20日前/16時30分00秒
杏子 「……っていうわけ」ガツガツ
ほむら「……」
マミ 「……やっぱり、彼が倒すと、魔女はグリーフシードを落とさないようね」
杏子 「そ…っていうかテメー、魔法少女以外に魔女を倒せる奴がいるなんて聞いてないんだけど!」モグモグ
QB 「僕に言われても困る。僕だってあんなのがこの世界にいるなんて聞いたこともないよ。
……とにかく、少し厄介だ。できることなら、彼を倒した方がいいかもね」
マミ 「…彼を倒す?」
QB 「正体が分からない上に、魔女を倒すという目的も同じ。もし彼が今後も
魔女を倒し続けるというなら、困るのはグリーフシードを得られない魔法少女だ。
このままではソウルジェムの穢れを祓う方法が無くなってしまうかもしれないよ」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:04:39.45:p85rDDC10
さやか「…でもマミさんのこと助けてくれたじゃん。ほんとに悪いやつなのかな?」
杏子 「アンタあたしの話聞いてたの?こっちは殺されかけたんですけど!」
さやか「それはあんたが調子に乗って挑発したからじゃないの?」
杏子 「チッ、テメー……」
まどか「あ、あのっ私!ドリンクバー行ってくるね!み、みんなはおかわりする?」
ほむら「その必要はないわ。ドリンクバーには、私が行く」
まどか「ほむら…ちゃん?」
さやか「フン…私コーラね、転校生!」
ほむら「……」チッ
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:06:13.57:p85rDDC10
杏子 「てゆーかこれからどーすんの?もし倒すとしてもあたし一人じゃあいつには勝てないよ?」ガツガツ
マミ 「じゃあ組みましょう、佐倉さん」
杏子 「ハア?……誰があんたなんかに協力するかっての!」パクパク
マミ 「……あなたが食べてるそれを、おごってあげるのは誰かしら?」
杏子 「うっ……」
マミ 「協力してくれるなら、これからも時々おごってあげようかしら?」
杏子 「……し、しょうがねえな!タッグ組んでやろうじゃん」モグモグ
さやか「プッ、餌で釣れた!」
杏子 「う、うるせー!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:07:26.72:p85rDDC10
スタスタ
ジャー…
ほむら「(異界ジェノサイダー…永遠に、異界を消し続ける男。何年も前から、そしてこれからもずっと
……佐倉杏子の話を聞いた限りでは、彼も時間軸を無視した存在に思える。
想定外の出来事に、キュウべえもどこかあわてている。
……私にとっての、最大のチャンスかもしれない。
彼の力があれば、ワルプルギスの夜を最小の被害で食い止められる。
何としてでも、再会しなければ。
……絶対にあいつの思い通りにはさせない)」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:08:45.56:p85rDDC10
鹿目まどか 鹿目家/自室 20日前/20時05分00秒
今日はほんとにいろいろあったなあ…
上条君の病院でグリーフシードが孵化して、マミさんが戦って、襲われて
……須田さんが助けてくれて、すごい炎で一瞬で魔女をやっつけちゃって、
隣の町からマミさんの知り合いの魔法少女の杏子ちゃんがやってきて。
……須田さんはほんとに悪い人なのかな?魔女を倒す目的は同じだから、仲良くできればいいのに。
……マミさんに魔法少女になる約束したけど、今日色んなことがあったから流れちゃった。
それに、ほむらちゃんにも『絶対に魔法少女になってはダメ』って言われるし。
……私って、ほんとにダメな子…ハァ
……あれ、キュウべえがいない?どこ行ったのかな…今日はマミさんの所かな?
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:09:49.96:p85rDDC10
インキュベーター 不明 20日前/21時09分09秒
…まったく理解できない事態になった。
まさか暁美ほむらだけでなく、ほかの邪魔ものが増えるだなんて。
異界ジェノサイダーなんて見たことも聞いたこともない。
魔法少女でもないのにあの戦闘能力の高さは信じられない。
どんな武器を使って魔女を倒しても、普通ならグリーフシードは壊れたりしないはずだ。
あの奇妙な炎は、この地球のどの技術をもっても作りだすことができないものだ。
だけど、彼は他の宇宙から来た存在にも見えない。
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:10:26.02:p85rDDC10
彼が現れたおかげで、まどかとの契約が上手くいかなくなる可能性もある。
それに、ソウルジェムの穢れについてマミたちから追及されても困る。
本当のことを話したら、どうせまどかは魔法少女になろうとはしなくなるだろうしね。
そしてなによりも、魔女をグリーフシードごと、魂ごと焼き尽くされるのは非常に厄介だ。
彼が何者だろうと、僕の目的を邪魔させるわけにはいかない。
須田恭也…異界ジェノサイダー……
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:17:58.10:p85rDDC10
美樹さやか 見滝原中学校 19日前/08時32分00秒
さやか『まどか、なんか昨日は色々あったけど、まだ魔法少女になる気はある?』
まどか『え?……う、うーん…』
マミ 『二人とも、今はまだキュウべえと契約しないほうがいいわ』
さやか『あ、マミさん!おはようございます』
まどか『おはようございます…』
さやか『マミさん、やっぱりあの人のこと倒さないとダメなのかな?』
マミ 『…キュウべえはそう言ってるけど、私も彼は悪い人だとは思えないわ。
倒す、とまではいかなくても、彼とは話をつけないと。』
QB 『話が通じる相手なら話し合えばいい。僕にはそうは思えないけどなあ』
マミ 『…ともかく問題が解決するまで、魔法少女になるのは待った方がいいわ。
私たち魔法少女は、グリーフシードがないと穢れを祓えない。
せっかく魔法少女になったのに、すぐに魔法が使えなくなったら嫌でしょう?』
さやか『うーん……だけど、須田さんが魔女全部やっつけてくれるならそれはそれでいいんじゃないの?
……あれ、そういえば転校生は?』
まどか『ほんとだ、今日はお休みかな?』
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:18:56.93:p85rDDC10
暁美ほむら 見滝原市某所 19日前/09時00分00秒
……どうやらあいつは巴マミや佐倉杏子を利用して、須田恭也を排除したがっている。
まどかが心配だけど、学校で無駄な時間を過ごすわけにはいかない。
何としてでも二人やあいつよりも先に、須田恭也と接触しなければ。
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:20:08.52:p85rDDC10
巴マミ 見滝原中学校/校門 19日前/15時45分01秒
さやか「ええ~!あの杏子とかいう奴、今マミさんの家に泊ってるんですか!?」
マミ 「ええ。タッグを組んだわけだし、隣の街からわざわざ通ってもらうのも悪いしね」
さやか「やめたほうがいいよ!もしかしたらマミさんが寝ている間に、寝首をガーッと!」
マミ 「フフ、お互い利害が一致してるわけだし、そういうことにはならないと思うけど」
さやか「ていうかズルイ!私もマミさんちに泊りたーい!」
マミ 「ふふ、じゃあ今度みんなでお泊まりでもしましょう!
……あら、美樹さん今日はそっちから帰るの?なにか用事?」
まどか「あ、もしかして上条君?」
まどか「……そ。今日はマミさんのパトロール遅れていくね!」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:21:32.56:p85rDDC10
暁美ほむら 見滝原市某所/魔女の結界 19日前/13時33分33秒
ほむら「(朝からいくつかの結界に入ってみたけど、いまだ彼はみつからない
…はやく見つけないと。この結界にいればいいのだけれど…)」
・・・カギリ…ナンドデモ…
ほむら「!…人の声…!」タッ
SDK「全員、ぶっ殺してやるよ!」
ほむら「見つけた……!」
SDK「……あれ、あんたはどっかであった…君も、魔法少女なんだ」
ほむら「須田恭也…話がある。私の手を握って」
SDK「へ?…手?」
ほむら「……」ギュッ
カチリ…
終了条件:「須田恭也」の協力を得る
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:22:40.54:p85rDDC10
暁美ほむら 見滝原市某所/魔女の結界 19日前/13時35分00秒
ほむら「……長い話だったけど、私からできる魔法少女についての話は終わり」
SDK「…やっぱりあの動物、化け物だったのか。殺しておけばよかった」
ほむら「話の中で言ったわよね。あいつを殺したところで、何の解決にもならないって」
SDK「ふーん……それで、俺は何をすればいいの?」
ほむら「…今度はあなたの番。あなたのことを話して」
SDK「え…なんで」
ほむら「……」ドーン
SDK「わかったよ……何から話せばいいか」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:23:25.47:p85rDDC10
須田恭也 見滝原市某所/魔女の結界 19日前/13時35分00秒
SDK「……というわけ。何か質問は?」
ほむら「……意味が分からない」
SDK「そういうあんたの話もよく分からなかったけど」
ほむら「…あなたの体の秘密や、武器のすごさは分かった。
けど、なぜ魔女の結界に出入りできるの?移動はどうやってるの?なぜ戦い続けているの?」
SDK「そんなこと聞かれても俺にも上手く説明できないよ。
……でも、俺の戦う理由は簡単なことだよ」
ほむら「……」
SDK「約束したんだ、美耶子と…大切な人と。
……この世界の狂ってるものを、全部終わらせる、ってね」
ほむら「大切な人との、約束…?」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:24:40.07:p85rDDC10
SDK「どんなに辛いことがあっても、俺は美耶子と約束したんだ。
……だから怖くない。何があっても、くじけない!」
ほむら「……」
SDK「……君はどうなの。魔法少女の最期を知ってるのに、どうして戦い続けてるの」
ほむら「……私も同じ」
SDK「同じ?」
ほむら「私も、約束をした。大切な、たった一人の、私の友達と。
……きっとあなたを守ってみせるって」
SDK「……」
ほむら「……」
SDK「…似た者同士ってことか」
ほむら「……」
SDK「ハハッ」
ほむら「……フフ」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:26:23.25:p85rDDC10
SDK「……それで、俺はどうしたらいいの?」
ほむら「……あなたには、ワルプルギスの夜を倒してほしい。
それとこれからは、ワルプルギスの夜以外の魔女を倒すのを控えてほしい」
SDK「……確か君たちが魔女を倒すと、魔法少女が魔力を維持するのに使う
何とかシードを落とすんだよね。俺が宇理炎を使うと、それごと焼き払っちゃうけど」
ほむら「ええ。十分な量のグリーフシードがあれば、魔法少女から魔女に変化することはない。
ワルプルギスの夜は強敵だから、倒すのに大量の魔力を使う。
何度も戦ってきたけど、いつも犠牲を払わずには勝てなかった」
SDK「その最強の魔女を倒すっていうのは最初からやるつもりだったけどさ
……俺の使命は全ての化け物を消すことなんだけど」
ほむら「魔女がだめなら、使い魔を倒せばいい」
SDK「…結構勝手だね、あんた」
ほむら「ええ、だからお願いしてるの」
SDK「……」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:27:39.45:p85rDDC10
SDK「ほんとは化け物はどんなやつでも皆殺しにするのが俺の仕事なんだけど」
ほむら「……」
SDK「……わかった。協力する」
ほむら「!」
SDK「俺はできるだけ使い魔をだけを狙うようにするよ」
ほむら「ありがとう……須田恭也」
SDK「似た者同士、一緒にがんばろ、ほむら!」
ほむら「手を離して。時を動かす。ここの魔女は私が倒す」
SDK「ああ、そうか。ここって魔女の結界だったか。すっかり忘れてた…」
終了条件達成
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:28:48.36:p85rDDC10
美樹さやか 見滝原病院/病室 19日前/16時15分00秒
上条 「さやかは……僕をいじめてるのかい
……なんで今でもまだ、僕に音楽なんか聞かせるんだ…嫌がらせのつもりなのか?」
さやか「!……だって、恭介音楽好きだから…!」
上条 「もう聞きたくなんかないんだよ!自分で弾けもしない曲、ただ聞いてるだけなんて!
僕は…僕は!」
バリーン!
さやか「!」
上条 「動かないんだ……もう痛みさえ感じない!こんな手なんて!」
さやか「大丈夫だよ、きっとなんとかなるよ!あきらめなければ、きっといつか……」
上条 「あきらめろって言われたのさ。もう演奏はあきらめろってさ、先生に直々に言われたよ、
今の医学じゃ無理だって。
……僕の手はもう二度と動かない!……奇跡か、魔法でもない限り治らない」
さやか「……あるよ!……奇跡も、魔法も、あるんだよ!」
QB 「……」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:30:10.50:p85rDDC10
美樹さやか 見滝原病院/屋上 19日前/16時44分44秒
さやか「本当にどんな願いも叶うんだよね?」
QB 「大丈夫。君の祈りは間違いなく遂げられる。
……じゃあ、いいんだね」
さやか「…うん、やって」
QB 「……」スー・・・
さやか「うっ!……くっ……」キィィィィン
QB 「さあ、受け取るといい。それが君の運命だ。」
さやか「……!」
QB「(異界ジェノサイダーの使命が魔女を消し続けることなら、
インキュベーターの使命は、魔法少女を増やし続けることだ)」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:31:23.60:p85rDDC10
鹿目まどか 見滝原駅付近 19日前/18時05分00秒
まどか「マミさん、魔女の反応はありますか?」
マミ 「ええ。あっちのほうに少し反応があるわ」
杏子 「あーあ、めんどくさ!パトロールって何さ、バッカみたい」
マミ 「……須田さんと話をつけないといけないって、昨日から言ってるでしょう?」
杏子 「チッ、はいはいわかってるよ」
まどか「……あれ?仁美ちゃんだ」
マミ 「鹿目さんのお友達?」
まどか「はい、そうなんですけど…仁美ちゃん!今日はお稽古ごと……」
杏子 「おい、コイツ……!」
マミ 「……魔女の口づけ!」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:32:30.46:p85rDDC10
仁美 「あら鹿目さん、ごきげんよう!」
まどか「どうしちゃったの、どこ行こうとしてたの?!」
仁美 「どこって…ここよりもずっと良い場所、ですわ!
あら、御二方は鹿目さんの先輩ですか?皆さんもぜひご一緒に!ええ、それがいいですわ!」
まどか「どうしよう…マミさん、どうしよう!仁美ちゃんが!」
マミ 「慌てないでいいわ。このままついていって、魔女を倒せば大丈夫だから」
まどか「本当?!…マミさん、杏子ちゃん、お願い、仁美ちゃんを助けてあげて!」
マミ 「了解よ、鹿目さん!」
杏子 「フン、なんかやりづらいな……」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:33:35.60:p85rDDC10
鹿目まどか 工場 19日前/18時30分04秒
マミ 「ソウルジェムが反応してる、やっぱりここみたい」
まどか「マミさん、あれ!」
男 「…こんな小さな工場一つ切り盛りできない…死んだ方がいいんだ…」ブツブツ
女 「……」ドボドボ
杏子 「洗剤……チッ、硫化水素か!」
まどか「ど、どうしよう!」
杏子 「つまんねーこと……やってんじゃねー!」バッコーン!
男 「ああ、バケツが!よくもおおおおおお……」
仁美 「よくも神聖な儀式をオォォぉぉぉおおお!」
まどか「きゃっ!」
杏子 「ぐずぐずしてるんじゃねーよ!早く結界に入るぞ!」
マミ 「鹿目さん、ついてきて!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:34:46.22:p85rDDC10
巴マミ 工場/魔女の結界 19日前/18時33分33秒
マミ 「大丈夫、鹿目さん?」
まどか「はい…なんとか」
杏子 「おい……さっそくお出ましじゃねーか」
マミ 「!……須田恭也」
SDK「……どうも」
マミ 「……佐倉さん、あなたは使い魔と魔女の相手をして。私はこの人と話をする」
杏子 「ふん、殺されるんじゃねーぞ?」
マミ 「……須田さん、あなたにお願いがあるの」
SDK「いいよ。魔女は狩らない。俺は使い魔だけ狙うよ」
まどか「えっ…!?」
杏子 「ずいぶんと物わかりいいじゃねーか……」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:36:14.96:p85rDDC10
SDK「俺が魔女を殺すと、ブリーズシード…?が出ないから困ってるんだよね。
いいよ。魔女は魔法少女に譲るよ」
マミ 「……誰からそのことを聞いたの?」
SDK「ほむらって子。友達なんでしょ?」
まどか「……ほむらちゃんが?」
マミ 「暁美さんが……」
SDK「俺の力は無限にあるけど、魔法少女の力は有限なんでしょ?
困った時はお互い様。一緒に化け物、退治しようぜ!」
マミ 「……」
杏子 「話はついたな?じゃあ須田、さっさと使い魔ぶっ殺しちゃってよ!
マミ、あたしらは魔女を仕留め……」
ドオオオオオオオン!
杏子 「!?……な、なんだ?」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:38:03.11:p85rDDC10
美樹さやか 工場/魔女の結界 19日前/18時35分11秒
さやか「魔法少女さやか、参上!」ジャキーン!
杏子 「……」
さやか「須田恭也、あんたに話がある!魔女は私たち魔法少女が……ん?」
まどか「さやか…ちゃん……」
マミ 「美樹さん、あなた……キュウべえと契約を?」
さやか「そう、私はキュウべえと契約を……ってあれ?何?……どうしたの?」
杏子 「……空気の読めないヤローだな、お前」
さやか「え?須田恭也はどうしたの?話はついたの?」
マミ 「……ええ。今話がついたところよ」
さやか「へ……そうなの?」
SDK「…もういいかな?……宇理炎、鉄の火!」ヒュウウウウウ…
ゴゴゴゴゴゴゴ……
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:39:21.37:p85rDDC10
須田恭也 工場/魔女の結界 19日前/18時36分00秒
使い魔「グエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」ゴオオオオオオオオオ…
まどか「すごい……」
マミ 「青い炎が…まるで雨みたいに…!」
杏子 「ぼーっとしてんじゃねーぞマミ、いくぞ!」
マミ 「ええ。美樹さん、行くわよ!」
さやか「は、はい!」
SDK「ハア……なんか退屈だな」
QB 「……すごい」
まどか「あ、キュウべえ!」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:40:18.71:p85rDDC10
QB 「須田恭也、この力の源はなんだい?」
SDK「……化け物に言うことはない」
QB 「君のことを少し誤解していた。まさかこうも素直に魔法少女に協力してくれるとはね」
SDK「……失せろ」
マミ 「美樹さん、今よ!」
さやか「これでトドメだああああああああああああ!」ザンッ
魔女 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
さやか「……やった、倒した……!」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:41:44.41:p85rDDC10
美樹さやか 工場/魔女の結界 19日前/18時40分00秒
マミ 「やったわね美樹さん、初めてにしては上出来よ!」
さやか「いやいや、マミさんがサポートしてくれたおかげです!」
杏子 「止め刺しただけでいい気にななっちゃって、これだからトーシロは困るんだよね」
さやか「ちょっと……あんたやる気?」
杏子 「別にいいけど?てゆーか本気であたしに勝てると思ってんの?」
まどか「まあまあ二人とも!」
マミ 「……とにかく、助かったわ、須田さん」
SDK「なんというかまあ……仲良くやっていこうよ。それじゃ、また別の結界で!」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:42:53.20:p85rDDC10
暁美ほむら 工場 19日前/18時50分00秒
QB 「須田恭也に入れ知恵をしたのは君かい?暁美ほむら」
ほむら「……」
QB 「……やっぱりね。
僕は昨日までは君よりも先に彼と接触して、話がつかなかったときは
最悪マミたちに倒してもらおうと思っていたけど、君が先に接触してくれて正解だった。
彼は人間以外のものを憎んでいるようだし、僕が相手では話がつかなかっただろう。
君たちももう人間ではないけど、見た目は普通だしね」
ほむら「……」チッ
QB 「僕としては使い魔を狩られるのも困るけど、まあ魔女を焼かれるよりはましさ」
ほむら「……」
QB 「そして何よりも、とても興味深いものが見れた。君もすごいと思わないかい?あの炎を」
ほむら「お前の感想なんて興味ない。消えなさい」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:43:40.85:p85rDDC10
鹿目まどか 見滝原中学校/教室 18日前/08時30分00秒
さやか「聞いたわよ、転校生!」
ほむら「……何かしら」
さやか「あんた、須田さんと話しつけてくれたんでしょ?やるじゃん!」
ほむら「……別に。私は私のために行動をとっただけ」
まどか「でも、ほむらちゃんのおかげで、須田さんともケンカにならなくてすんで、
助かったんだよ!ありがとう、ほむらちゃん!」
ほむら「……私は…別に」
さやか「照れてる照れてる!」
まどか「(ほむらちゃんもマミさんも、さやかちゃんも杏子ちゃんも、みんな仲良くできるといいな!)」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:44:35.45:p85rDDC10
巴マミ 見滝原中学校/校門 18日前/15時35分03秒
まどか「さやかちゃんは今日もお見舞い?」
さやか「うん……というわけで今日のパトロールも遅れます!マミさん、ごめん!」
マミ 「わかったわ。さぼらずにちゃんと来ること。いいわね?」
さやか「了解です、マミさん!」
マミ 「フフ……そういえば鹿目さん、暁美さんのこと誘ってくれた?」
まどか「えっと……誘ってはみたんですけど、『なれ合いは好きじゃないわ』って……」
マミ 「……そう。やっぱり彼女は、一人でいるのが好きみたいね」
まどか「うーん、そうなのかな……」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:45:35.37:p85rDDC10
美樹さやか 見滝原病院/病室 18日前/16時31分10秒
上条 「さやかには……ひどいこと言っちゃったよね。いくら気が滅入ってたとはいえ…」
さやか「変なこと思い出さなくていいの!今の恭介は大喜びして当然なんだから!
そんな顔しちゃだめだよ!」
上条 「うん…なんだか実感なくてさ」
さやか「まあ、無理はないよね……」
「(魔法少女にはなったけど、恭介の体は治った。今の私、最高に幸せ!)
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:46:47.19:p85rDDC10
暁美ほむら ほむホーム/自室 15日前/17時00分00秒
杏子 「あんたの言った通り、さやかとまどかは連れてこなかったけど」
マミ 「大丈夫かしら?美樹さんだけで、この街のパトロールなんて……」
ほむら「彼女はここ数日でもう戦いに慣れているし、須田恭也もいる。別に心配はいらない」
杏子 「それはともかく、あいつら呼ばないでする話って何さ?」
マミ 「あの二人には話せない、内緒ごとかしら?」
ほむら「いいえ、知識がない人を呼ぶと混乱するし、説明が面倒だから呼ばなかっただけ」
マミ 「知識って……魔法少女のこと?」
ほむら「……2週間後、この街にワルプルギスの夜が来る」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:47:51.30:p85rDDC10
マミ 「ワルプルギスの夜!?」
杏子 「……なぜ分かる」
ほむら「須田恭也から聞いた」
マミ 「……須田さんから?」
杏子 「化け物のことはなんでも知ってるってか?…ほんとに何もんだよアイツ」
ほむら「ワルプルギスの夜は彼が倒すといっているけど、それでも強敵。
だからあなたたちにも、事前に知らせておくように頼まれたの」
杏子 「アイツ昨日もおとといも、そんなこと言ってなかったぞ?」
ほむら「……とにかく、ワルプルギスの夜は地図のこの範囲に現れる。
あらかじめここで待機をしておく必要があるわ」
マミ 「……確かにワルプルギスの夜が来るなら、事前に対策できるに越したことはないわね」
杏子 「だな!」
ほむら「……」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:48:45.50:p85rDDC10
ほむら「(本当の狙いは説明の省略ではなく、あいつのいないところで落ち着いて話したかっただけ。
あいつはまだ須田恭也を信用しているわけではないし、彼を監視したがっている。
……須田恭也の名前を出すだけで、こうも簡単に私の話を信じてもらえた。
何もかも良い方に進んでいる。
絶対に、ワルプルギスの夜を……!)」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:50:16.57:p85rDDC10
インキュベーター 見滝原市/魔女の結界 15日前/17時00分00秒
さやか「どりゃあああああ!」ザンッ
魔女 「グワアアアアアアア」
まどか「やった!」
さやか「へへーん、マミさんや杏子がいなくても大丈夫!これであたしも一人前でしょ、キュウべえ?」
SDK「……雑魚を倒してるのは俺なんだけど」
QB 「まだ一人前と呼ぶには早いかもしれないけど、だいぶ慣れてきたね。
この調子だよ、さやか!
(さやかはともかく、驚くべきはやはり須田恭也だ。
強さの秘密はあの人形のような武器かと思っていたが、そうでもないらしい。
彼の攻撃力はあの刀さばきだけでもマミや杏子を凌駕している。体力もさやか以上だ。
……彼のことはもうしばらく観察が必要なようだ)」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:51:56.23:p85rDDC10
美樹さやか 通学路 14日前/08時00分06秒
さやか「おはよ!さあ、今日も張り切って……あ……恭介」
仁美 「あら……上条君、退院なさったのですの?」
さやか「……」
まどか「……」
さやか「(恭介の奴、昨日退院したのに教えてくれなかった……)」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:53:07.75:p85rDDC10
美樹さやか 見滝原中学校/教室 14日前/08時30分00秒
男子 「上条、もう怪我はいいのかよ?」
上条 「ああ。家にこもってたんじゃ、リハビリにならないしね」
まどか「よかったね、上条君」
さやか「……うん」
まどか「さやかちゃんも行ってきなよ。まだ声かけてないんでしょ?」
さやか「あたしは……いいよ」
仁美 「……」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:54:20.31:p85rDDC10
美樹さやか ファストフード店 14日前/15時45分11秒
さやか「それで……話って、何?」
仁美 「私、前からさやかさんやまどかさんに秘密にしてきたことがあるんです」
さやか「えっ……」
仁美 「ずっと前から、私……上条恭介君のことお慕いしていましたの」
さやか「えっ……
そうなんだ!まさか仁美がねえ!恭介の奴、隅に置けないなあ!」
仁美 「さやかさんは、上条君の幼馴染でしたよね」
さやか「……まあその、腐れ縁て言うか、なんていうか…」
仁美 「本当にそれだけ?」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:55:06.60:p85rDDC10
仁美 「私、決めたんです。もう自分に嘘はつかないって。
あなたはどうですか。さやかさん、あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか」
さやか「な……なんの話をしてるのさ」
仁美 「あなたは私の大切なお友達ですわ。だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんです」
さやか「……」
仁美 「上条君のことを見つめていた時間は、私よりさやかさんのほうが上ですわ。
だからあなたには私の先を越す権利があるべきです」
さやか「仁美…」
仁美 「私、明日の放課後に上条君に告白します。丸一日だけ待ちます。
さやかさんは後悔なさらないよう決めてください。上条君に気持ちを伝えるべきか」
さやか「……」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:56:07.72:p85rDDC10
美樹さやか ファストフード店 14日前/16時30分00秒
どうしよう……まさか仁美が、恭介のことを……
恭介の所に行かないと。
……伝えなきゃ。恭介に、伝えないと。
あたし自身の、本当の気持ち……
あたし、恭介のこと……
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:57:41.44:p85rDDC10
美樹さやか 不明/魔女の結界 13日前/04時44分44秒
あああああ゛あああああああああぁああああ!
あああああああぁぁぁあぁあぁああぁあああああ!
あ゛ああああああああああああぁああああ!!
ああああああああ゛ぁあ゛ああああぁあああああ!!
あああぁううううううあああああああああああああああ!!!
ああああああああああああああああああああああ!!!あああああああああああああああああああああ!
なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 20:59:42.66:p85rDDC10
鹿目まどか 美樹家/玄関 13日前/17時05分31秒
まどか「……え、昨日から帰ってないんですか?……わかりました」
マミ 「どうしたのかしら、美樹さん……」
杏子 「男に振られて家出でもしたんじゃないの?」
まどか「そ、そんなことないよ!……たぶん」
杏子 「たぶんって……なんかあったのか?」
まどか「実は……さやかちゃんが好きだった男の子に、今日友達が…告白して」
杏子 「それって、さやかが魔法少女になるきっかけになった奴か?」
まどか「う、うん……」
マミ 「とにかく、美樹さんが心配だわ。みんなで手分けして探しましょう」
ほむら「(……不味いことになった)」チッ
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:00:53.30:p85rDDC10
須田恭也 魔女の結界 10日前/20時00分00秒
さやか「ハア……ハア……」ザンッ
使い魔「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア」
さやか「ハア……ハア……」ザンッ
使い魔「ギャアアアアアアアアアアアアアア」
さやか「何よ……さっきから……そこにいるんでしょ?…ハア…須田恭也」
SDK「……そんなに無駄に魔力を使っちゃ、いけないんじゃなかったっけ」
さやか「……あたしの…勝手でしょ」
SDK「そのままじゃ魔女…いや、魔力が使えなくなるよ」
さやか「もう…どうでもいいわよ……別に」
SDK「(これってまずいんだよな?なんとかして魔女化を止めないと……)」
終了条件:「美樹さやか」の魔女化を阻止する
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:02:29.82:p85rDDC10
SDK「(ほむらから聞いたぞ…たしかこの娘、男に振られたせいで魔女になりそうなんだよな)
事情を話してみなよ。ええっと……わかった!恋の悩みでしょ」
さやか「あんたには関係ない!」
SDK「うっ!
(ヤバイ、俺変なこと言った!?)」
さやか「あたし……恭介のこと好きだったのに……」
SDK「(……語りだした)」
さやか「恭介のために、魔法少女になったのに……」
SDK「……」
さやか「もう嫌……死にたい」
SDK「……俺のさ」
さやか「……何よ」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:03:35.02:p85rDDC10
SDK「俺の大事な人は、俺の目の前で焼かれて殺されたんだ」
さやか「……?」
SDK「…まだ出会ってちょっとしか経ってないけど、もうさやかは、一緒に戦った仲間だろ。
俺はずっと一人で戦ってきた。これからもずっとそのつもりだったから、
最初のうちはちょっとめんどくさかった。だけど、今は誰かと一緒に戦うのが楽しい。
俺はそんな大事な人が死ぬところなんて、もう見たくない」
さやか「……」
SDK「俺はさやかに、死んでほしくないんだよ!」
さやか「……私に?」
SDK「うん……だからどうでもいいだとか、死にたいとか、言わないでよ」
さやか「……」
SDK「自暴自棄にならないでさ、もうちょっと頑張ってみようよ。俺も頑張るからさ」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:04:54.89:p85rDDC10
さやか「……うん」
SDK「え?」
さやか「……わかった。もっと冷静になるよ」
SDK「!…そうか、よかった…!」
さやか「……あのさあ」
SDK「ん…?」
さやか「……や、やっぱり何でもない!」
SDK「?……まあとにかく、みんな心配してたよ。早くさやかの顔見せてあげなよ」
さやか「……うん」
終了条件達成
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:06:35.79:p85rDDC10
美樹さやか 見滝原駅/ホーム 10日前/21時00分05秒
杏子 「おい!……こんなとこにいたのかよ」
さやか「……杏子」
杏子 「あんたさあ、どんだけ他人に心配かけさせたか分かってんの?
まどかもマミも……めちゃくちゃ心配してんぞ!」
さやか「……ごめん、心配掛けさせちゃって」
杏子 「まああたしは別に心配してなかったけど!
……とにかく、男に振られたんだかしらないけどさ、
嫌なことは……美味いものでも食って、忘れちまいなよ!」
さやか「……うん、そうだね」
杏子 「ポテチ、食うかい?」
さやか「うん、ありがとう」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:04:47.71:6F8UsRT80
さやか「(もう守りたいものなんて無くなったと思ってた。
もう頑張る理由なんて無くなったと思ってた。
……でもあたしには、まだ守りたいものがある。頑張る理由がある。
あたしにはまだ、大事な友達がいる。
……そういうことだよね、恭也君)」
杏子 「そんじゃ、さっさとまどか達に顔見せてやんな!」
さやか「うん!……よーし、これからは気持ちを切り替えて頑張るぞ!
フン、何が恭介よ!時代は恭也君だっつーの!」
杏子 「恭也君って……さやか、あんたまさか?!」
>>82そういえば焼かれた瞬間は見てなかったね…スマン
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:08:47.97:p85rDDC10
暁美ほむら 魔女の結界 7日前/15時00分00秒
ほむら「美樹さやかのソウルジェムの穢れは、魔女を生む寸前で浄化することができた」
SDK「みたいだね」
ほむら「もうあなたには、何と礼を言えばいいのかわからない」
SDK「いや、なんというか……俺はさやかに思ったことを言っただけだよ」
ほむら「美樹さやかが魔女になったら、きっとあいつはまどかを魔法少女にする口実に使う」
SDK「……」
ほむら「何かしら」
SDK「……やっぱり、アイツ殺しておいた方がいいんじゃないのかな、と思って」
ほむら「以前説明したわよね。あいつは見かけは小動物だけど、実際は違う。
個体を殺したところで、全体にはなんの影響もない。あいつ一体を殺しても、別のあいつがやってくるだけ」
SDK「……俺に考えがあるんだけどさ」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:10:49.54:p85rDDC10
須田恭也 魔女の結界 5日前/15時33分33秒
SDK「煉獄の炎!」ゴオオオオオオオオオ
使い魔「キャアアアアアアアアアアアアアアアア!」
さやか「さっすが恭也君、やっぱ最強だね!」
杏子 「須田恭也、テメーが強いのは分かってるけど……あんまり調子乗るんじゃねーぞ?」
SDK「俺にかまってないで、さっさと魔女を倒しなよ」
杏子 「フン!わかってるっつーの」
マミ 「いくわよ、二人とも」
さやか「おうっ!」
QB 「……」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:12:18.73:p85rDDC10
QB 「須田恭也、君のその『宇理炎』について少し教えてくれないかな」
SDK「……なんだよ」
QB 「その炎を出すには『代償』がいるんだろう?」
SDK「……」
QB 「こんな武器があるのに誰にも、僕にも知られていなかった理由は、
きっとそれを使う側にも大きなダメージがあるからだ」
SDK「……」
QB 「使い手が命を落とせば、この武器のことを知る人間もいなくなる。
だから宇理炎は、この世界の誰にも知られることはなかったんだ」
SDK「……何が言いたいんだよ」
QB 「君は……不死身なんだろう?」
SDK「……」
QB 「……やっぱりね」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:13:35.06:p85rDDC10
QB 「何度も君の戦い方を見てきたけど、君の戦い方は無茶すぎるんだ。
まるで自分がどんな怪我をしても死なないことを知ってるみたいにね」
SDK「……」
QB 「実際に君の怪我が見る見るうちに治っていくところもみた」
SDK「……」
QB 「須田恭也、君が宇理炎を使いこなせるのは、
本来なら高すぎる代償を、いくらでも払うことができるからじゃないのかい?」
SDK「……」
QB 「沈黙は肯定だね。まあ、それだけわかれば十分だ。
マミ達が魔女を倒したみたいだ。また今度話をしよう、須田恭也」
SDK「……フン」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:16:46.02:p85rDDC10
巴マミ 巴家/リビング 1日前/16時00分01秒
マミ 「暁美さん、ついに明日、ワルプルギスの夜が来るのね?」
ほむら「ええ。須田恭也が協力してくれるとはいえ、強敵よ。皆で協力しないと倒せない」
まどか「そのワルプルギスの夜っていうのは、どれくらい強いのかな?」
ほむら「数人で立ち向かっても、魔力をほとんど使い果たしてしまうほど。
一人で立ち向かったら……すべてを失うほどよ」
QB 「君がどこからワルプルギスの夜の情報を仕入れてきたのかは知らないが、
事前に対策をとることができるのは非常にありがたいね」
ほむら「(……白々しい)」
さやか「魔法少女3人プラス恭也君でしょ?これなら負ける気がしないわ」
杏子 「まあさやかはせいぜい足手まといになんじゃねーぞ?」
さやか「うるさい!」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:17:46.19:p85rDDC10
暁美ほむら 見滝原市 数時間前/23時50分12秒
……もうすぐワルプルギスの夜が来る。結界が広がる範囲にはすでに
巴マミ、佐倉杏子、美樹さやかが待機している。
まどかが心配だけど、2週間で成長した美樹さやかの近くなら、きっと大丈夫。
私はインキュベーターに注意を払うだけでいい。
……思えば長かった。まどかを救うために全てを捨ててきたけど、
魔法少女となんの関係もない彼が現れたおかげで、みんなが助かるとは思わなかった。
須田恭也、お願い……あなたが頼みの綱よ……
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:30:30.54:p85rDDC10
須田恭也 ワルプルギスの夜の結界 00時00分00秒
今までずっと雑魚相手だったから、そろそろ飽きてきたところだ。
……絶対負けねえよ。
「魔女、かかってこいやあああ!」
終了条件:「ワルプルギスの夜」を滅する
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:33:36.74:p85rDDC10
SDK「どうした?化け物の親玉!」
WPN「………」ビュンッ
SDK「そんなビームじゃ……」ガキーン!
「俺は殺せねーぞ!
……宇理炎、煉獄の炎!」ドーン
WPN「………!」ゴオオオオオオオオオオオオオ
SDK「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
WPN「………」
ザンッ
SDK「何が最強最悪の魔女だ、美耶子の兄貴のほうが百倍強いぜ……」
終了条件達成
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:35:09.70:p85rDDC10
佐倉杏子 ワルプルギスの夜の結界 00時03分33秒
杏子 「なんていうかさ……あたしたちの出番なさそうだな」
マミ 「……最強の魔女っていっても、彼には敵わないみたいね…」
杏子 「ワルプルギスの夜が弱いんじゃなくて、須田の野郎のレベルが高すぎる……」
SDK「・・・・・・ぅぉぉぉぉぉぉぉ」ザンッ
さやか「あ……魔女の首を落とした!」
まどか「……てことは、勝ったのかな?」
杏子 「ハハ、なんか強すぎて笑えてくるよ……」
さやか「ハハハ……」
マミ 「アハ…アハハ……」
ほむら「(……終わった。
……今まで何度やり直しても倒せなかった魔女が、こんなにも簡単に……!)」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:37:42.78:p85rDDC10
インキュベーター ワルプルギスの夜の結界 00時03分33秒
わけがわからないよ。
ここまでルール違反な強さだと、どうしようもない。もしも僕に感情があったら、今頃大笑いしてるだろう。
たった3分で最強の魔女を追いつめるだなんて、どうかしてるよ。
まどかの周りの人が誰も死ななかったら、もう契約する口実が無くなっちゃったじゃないか!
……全て暁美ほむらの願った通りになったというわけか。
まあ、まどかのことは惜しいがあきらめよう。
魔法少女なんかよりももっと面白いものを、こうして見つけることができたわけだしね。
須田恭也、彼の力は無限大だ。
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:39:30.20:p85rDDC10
暁美ほむら ワルプルギスの夜の結界 00時05分11秒
ほむら「本当に……ありがとう、須田恭也」
SDK「うん、まあ楽勝だったよ」
さやか「やっぱり恭也君は最強だよ!」
杏子 「……最強と言われてきた魔女をこうも簡単に倒されるとなんか腹立つな」
QB 「魔女と戦ったばかりのときに悪いんだけど、須田恭也、君に話がある」
ほむら「!」
まどか「……キュウべえ、もしかして須田さんをスカウトするの?」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:40:31.85:bje83lBRO
QB 「……場所を変えよう。須田恭也、ついてきてくれるかい?」
SDK「……分かった」
ほむら「そんな……あなたまさか!」
SDK「大丈夫だよ。俺ならきっと大丈夫」
ほむら「……」
さやか「え?何?恭也君どっか行っちゃうの?」
SDK「……じゃあね、みんな」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:44:14.27:p85rDDC10
インキュベーター 不明 00時09分09秒
QB 「君は僕の目的を知っているかい?」
SDK「ほむらから全部聞いた」
QB 「……なら説明はいらないね。僕たちの種族は、たくさんのエネルギーを求めているんだ」
SDK「だから俺の無限の命が欲しいってわけか」
QB 「君の持つエネルギーは、魔法少女の希望と絶望の相転移による感情エネルギーよりも、ずっと効率のいいものだ。
なんといっても炎を無限に出せるんだから、面倒な変換も必要ないしね」
SDK「……」
QB 「君が協力してくれれば、僕たちだけでなく、全宇宙を救うことになるかもしれない」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:45:43.68:p85rDDC10
SDK「……条件が二つある」
QB 「なんだい?」
SDK「俺が協力するかわりに、地球から、あの子たちから手を引け」
QB 「それくらいなら約束できる。魔法少女なんて、もう必要ないよ。もうひとつは?」
SDK「お前の星に連れて行け」
QB 「それも簡単なことだ。まあ、君が僕の星で暴れ回らないってことを約束できるならだけど」
SDK「……約束する」
QB 「……じゃあ決まりだね。僕も君も、こんな星からはおさらばだ。準備はいいかい?」
SDK「……ああ」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:01:42.06:p85rDDC10
暁美ほむら 魔女の結界 7日前/15時01分00秒
ほむら「……考えがあるって?」
SDK「あいつはエネルギーを得るために魔法少女を作ってるんだよね?」
ほむら「……ええ」
SDK「俺、すげえエネルギーもってるじゃん。不死身だし、宇理炎もってるし」
ほむら「……なにが言いたいの?」
SDK「あいつが俺が不死身だってことに気づいたら、絶対俺の力を欲しがるよね」
ほむら「……まさか」
SDK「あいつに協力するフリすれば、あいつの星までいけるんじゃない?」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:03:44.80:bje83lBRO
須田恭也 不明/地球外 初日/03時33分33秒
QB 「ここが僕たちの世界だ」
SDK「ここが……」
QB 「まずは君の体を調べたい。さっきの約束覚えているかい?この星では暴れまわったりしないことだ」
SDK「ああ、約束ね、忘れてねーよ」ザンッ
QB 「!?…何のつもりだい?」
SDK「……けっこう甘っちょろいんだな、お前」ザンッ
QB 「!」ビチャッ!
SDK「俺が守るのは、美耶子とした約束だけだ。
……全部、消してやる!」
終了条件:全てを終わらせる
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:04:29.28:fOmusscX0
巴マミ 巴家/リビング 後日/15時33分33秒
まどか「こうしてみんなで集まるの、久しぶりだね!」
マミ 「そうね。半年ぶりくらい……かしら?」
杏子 「…須田の野郎が消えてから1年たつな」
さやか「恭也君もキュウべえも、どこいっちゃったのかなあ…」
ほむら「……もう会うことはないと思うわ」
さやか「どういうこと?」
ほむら「……」
まどか「須田さんがワルプルギスの夜を倒して以来、すっかり魔女をみなくなったよね」
杏子 「見えないところであいつが全部狩っちまったんじゃないか?」
マミ 「だとしたら助かるわね」
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:06:46.23:JdV0AyGO0
まどか「ねえねえ、この後みんなで、どこか遊びに行こうよ!ほむらちゃんも行くよね?」
ほむら「ええ、もちろんよ」
まどか「やった!じゃあどこに行こっか?」
ほむら「(こうしてまどかや、みんなと仲良くいられる日々が来るなんて、思ってなかった。
こんな日々が……ずっと、ずっと続いてほしい)」
さやか「じゃあさ、せっかく集まったんだし、久しぶりにこの街をパトロールしない?」
杏子 「はあ?どうせ魔女なんて半年前から一匹もいねーぞ?」
さやか「いーじゃんいーじゃん!久しぶりにみんな揃ったんだしさ!」
マミ 「フフ、それもそうね。半年ぶりに変身するのもいいかもね」
さやか「よっしゃー!そうと決まれば、さっそくソウルジェムを……あれ」
まどか「さやかちゃん、どうかしたの?」
さやか「私のソウルジェム、なんか
……半年前より、少し濁ってるような」
どうあがいても、魔法少女。
絶望少年すだ☆キョウヤ 完
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:09:55.19:COUXNfA20
須田恭也 見滝原病院/魔女の結界 20日前/15時33分33秒
マミ 「えっ…」
SDK「危ないっ!」ザンッ
シャル「グェェェェェェェェェェェ」
マミ 「!?」
SDK「間一髪ってトコか…大丈夫?」
マミ 「あなたは…!?」
SDK「俺は須田恭也…異界ジェノサイダー」
マミ 「え?……誰かわからないけど危険よ!私が…」
SDK「大丈夫、慣れてるから。下がってて」
シャル「グオオオオオオ!」
SDK「テメーらみたいなのがいる限り、俺は何度でも現れる…かかってこいよ、化け物!」
終了条件:「魔女」を滅する
SDK「ふんっ」ザンッ
シャル「グオオオオオオ」
さやか「マミさん!大丈夫!?」
マミ 「私は大丈夫…でもあの人は…一体?!」
まどか「すごい…刀一本で、あの魔女と戦ってる!」
マミ 「キュウべえ…彼は何者なの?!」
QB 「……」
SDK「止めだ…宇理炎、煉獄の炎!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
シャル「ギャアアアアアアアアアアアアア」
マミ 「魔女が…燃えてる…!」
SDK「地獄へ落ちろ、化け物!」
終了条件達成
SDKスレかと思ったらSDKスレだった
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:50:12.14:p85rDDC10巴マミ 見滝原病院/魔女の結界 20日前/15時38分07秒
マミ 「あの…ありがとうございます」
SDK「お礼は別にいらないよ。化け物を殺すのが、俺の使命だから。それより…君」
まどか「私…ですか?」
SDK「そいつ化け物でしょ。こっちに渡して。そいつも消す」
QB 「!」
まどか「えっ!?キュウべえは…化け物じゃないよ!」
マミ 「ちょっと!助けてもらったのはありがたいけど、そんなこと…絶対にさせません!
…キュウべえは、私の友達だから!」
SDK「……まあいいか。そういえば、さっきあっちに紐で縛られた女の子がいたんだ。あんたたちの友達だよね。
助けてあげないと」
マミ 「……彼女なら…大丈夫。魔女を倒したからこの結界が消えても、取り残されることはないわ」
まどか「マミさん…」
SDK「ふーん…じゃあここでお別れだ。もうすぐこの異界が消える。もう二度と会うことはないだろうね」
マミ 「ここでお別れ?……どういうことなの?」
SDK「俺の居場所は、異界だから。俺の仕事は、異界を無に帰すこと」
マミ 「あなたは…何者なの?私と、魔法少女と、何か関係あるの?!」
SDK「あれ、君も魔法少女なんだ……じゃあまた別の異界で会うかもしれない」
マミ 「君も…!?あなたは他の魔法少女と会ったことがあるの?」
SDK「まあ、ね……じゃあね、魔法少女」
マミ 「……?!」
暁美ほむら 見滝原病院/魔女の結界 20日前/15時30分01秒
ほむら「(…あの魔女は、ただ攻撃をするだけじゃ倒せない
…この巴マミの魔法さえなければ、私があの魔女を倒せるのに
…まどか、どうか無事でいて)」
SDK「君、困ってるみたいだね」
ほむら「!」
SDK「大丈夫?怪我とかは…ないみたいだけど」
ほむら「あなたは…誰…何なの!?」
SDK「俺の名前は須田恭也…異界ジェノサイダーだ」
ほむら「……異界ジェノサイダー?」
SDK「悪いけど、やらないといけないことがあるんだ。後で戻ってくる。そこで待ってて」
ほむら「(私…知らない…何度も繰り返してきたけど、こんな人…今まで見たことない…!)」
ほむら「…行ってしまった
……異界ジェノサイダー、須田恭也?いったい何者なの?
少なくとも魔法少女…ではないみたいだし…あの刀と背中に背負った猟銃…只者ではないことは確か
…この世界を何周もしてきたのに、どうして今突然現れたの?
…まったく理解ができない」
フワッ
ほむら「!…魔法が解けた
まさか……まどかの所へ行かないと…!」
巴マミ 見滝原病院/駐輪場 20日前/15時40分00秒
マミ 「……須田恭也、異界ジェノサイダー
……キュウべえ、彼は一体何者なの?」
QB 「…僕にもわからない。全く見当もつかないよ。
彼の体からは魔力を感じなかったし、あの刀も、あの炎も、どちらも魔法ではなかったみたいだ」
さやか「でも、ちょっとカッコ良くなかった?あの人!」
まどか「うん、ちょっとカッコ良かったね」
QB 「……とにかく、魔女の結界に出入りできるから、普通の人間ではないことは確かだ。
正体が分からない以上、絶対に彼とは関わらない方がいい」
まどか「…あれ?」
マミ 「どうしたの、鹿目さん?」
まどか「あの魔女……グリーフシードを落とさなかった」
さやか「えっ!?グリーフシード落とさないんだったら、ソウルジェムきれいにできないじゃん!」
マミ 「……今回はソウルジェムにあんまり穢れはたまらなかったから大丈夫だけど…」
まどか「…そういえばあの人、言ってたよね、『全部消す』って
…あの炎で、グリーフシードごと燃やしちゃったんじゃないかな?」
マミ 「そういうことなのかしら…」
QB 「……」
さやか「ねえキュウべえ、グリーフシードが濁りきるとどうなるの?」
QB 「……魔法少女は、魔法を使えなくなるよ」
ほむら「そうやってお前はいつも、本当の答えをはぐらかす」
まどか「ほ、ほむらちゃん!」
ほむら「どうやらあの魔女を倒したのはあなたじゃなくて彼だったみたいね、巴マミ
…言ったはずよね、あの魔女は今までのやつらとは違うって」
マミ 「くっ…」
さやか「あんた何なの!?何もできなかったくせに、偉そうに言うな!」
まどか「まあ、落ち着いてさやかちゃん!ほむらちゃんも、きついこと言わないで…!」
マミ 「…嫌味を言うためにわざわざここまで来たのかしら、暁美さん?」
ほむら「いいえ、今後のためよ。彼について、分かったことを教えて」
???「あたしも教えてもらいたいなー、アイツのこと」
マミ 「!…あなたは」
QB 「佐倉杏子!」
杏子 「…あんたらも会ったんだろ?異界なんちゃらに」
須田恭也 不明/魔女の結界 23日前/3時33分33秒
SDK「お前らみたいなのがいる限り、俺は何度でも現れる……てめーら、覚悟しろよ!」
杏子 「……」
SDK「……」
杏子 「……何なんだアンタ」
SDK「こっちのセリフだよ」
杏子 「いやこっちのセリフだろ!誰だアンタ、なんだその刀、なんの真似だ!」
SDK「俺は須田恭也。全てを終わらせる、異界ジェノサイダーだ」キリッ
杏子 「…はあ?」
すばらしい組み合わせ、なんという俺得
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 19:57:20.31:p85rDDC10杏子 「…あんたが誰だか知らないけど、邪魔しないでくれない?今からこいつらぶっ潰したいんだけど」
SDK「同業者か…俺以外にも異界ジェノサイダーっていたんだ」
杏子 「ちげーよ!こっちは魔法少女だ!
……とにかく、あたしの邪魔すんなら、あんたから先に殺してもいいんだけど?」
SDK「…なんかよく分からないけど、こっちも仕事なんだ。
かかってこいよ、魔法少女。俺は異界ジェノサイダー、須田恭也だ!」
杏子 「チッ…魔法少女、佐倉杏子!」
魔女 「……」
終了条件:「佐倉杏子」を倒す
杏子 「おらっ!」ブンッ
SDK「……」ヒュン
杏子 「どうした、避けてるばっかじゃ私は倒せないよ!」
SDK「(人間と戦うのは久しぶり…いや初めてだな。屍人は人間じゃないし)」
杏子 「そこだっ!」
SDK「おっと!」ガキーン
杏子 「(こいつほんと何者だ?あんな刀を片手で軽々使いやがって…それに刀もなんか光ってるし…
それと…左手のあの人形はなんだ…?)」
SDK「もう終わり?」
杏子 「チッ、ほざくな!」
SDK「(…あの変な槍相手に短い刀は不利だな)」
杏子 「おらっ!」
SDK「(…適当に攻撃を流しながら)」キーン
杏子 「ふんっ!」
SDK「(間合いを詰める!)」ヒュンッ
杏子 「速い!…しまっ…」
SDK「そこだっ!」ブンッ
終了条件達成
佐倉杏子 不明/魔女の結界 23日前/3時40分02秒
SDK「……」
杏子 「……テメー、なんの真似だ」
SDK「……」
杏子 「おい、何とか言えよ!なんで斬るのを止めた!」
SDK「……美耶子に止められた」
杏子 「みや…何だ?どういうことだよ!」
SDK「…もういいでしょ。俺の勝ち。こいつらは俺が狩る」
使い魔「!」
魔女 「!」
SDK「……宇理炎、鉄の火!」
ヒュー…ゴオオオオオオオオオ
杏子 「何だ!?……炎の…雨!?」
使い魔「キャアアアアアアアアアアアアアアアア」
SDK「雑魚は片付いた。次はテメーだ!宇理炎、煉獄の炎!」
ドーン!
魔女 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
杏子 「(…魔女を一発で…何なんだ、こいつ何なんだよ!)」
SDK「無に…帰りやがれ!」
杏子 「お前……一体何者だよ!」
SDK「何年も…いや、何年続けてるかはもう覚えてないけど、俺はずっと化け物を殺してきた。
これからも、化け物がこの世から消えるまで、永遠にね」
杏子 「永遠にって…意味わかんねーよ」
SDK「異界をぶっ壊したら、また次の異界をぶっ壊す。それが俺の使命で、美耶子との…約束なんだ」
杏子 「……」ポカーン
SDK「……この異界ももうじき消える。じゃあね、魔法少女」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
杏子 「わけかかんねー……ってあれ?グリーフシードがない?!」
巴マミ ファミリーレストラン 20日前/16時30分00秒
杏子 「……っていうわけ」ガツガツ
ほむら「……」
マミ 「……やっぱり、彼が倒すと、魔女はグリーフシードを落とさないようね」
杏子 「そ…っていうかテメー、魔法少女以外に魔女を倒せる奴がいるなんて聞いてないんだけど!」モグモグ
QB 「僕に言われても困る。僕だってあんなのがこの世界にいるなんて聞いたこともないよ。
……とにかく、少し厄介だ。できることなら、彼を倒した方がいいかもね」
マミ 「…彼を倒す?」
QB 「正体が分からない上に、魔女を倒すという目的も同じ。もし彼が今後も
魔女を倒し続けるというなら、困るのはグリーフシードを得られない魔法少女だ。
このままではソウルジェムの穢れを祓う方法が無くなってしまうかもしれないよ」
さやか「…でもマミさんのこと助けてくれたじゃん。ほんとに悪いやつなのかな?」
杏子 「アンタあたしの話聞いてたの?こっちは殺されかけたんですけど!」
さやか「それはあんたが調子に乗って挑発したからじゃないの?」
杏子 「チッ、テメー……」
まどか「あ、あのっ私!ドリンクバー行ってくるね!み、みんなはおかわりする?」
ほむら「その必要はないわ。ドリンクバーには、私が行く」
まどか「ほむら…ちゃん?」
さやか「フン…私コーラね、転校生!」
ほむら「……」チッ
杏子 「てゆーかこれからどーすんの?もし倒すとしてもあたし一人じゃあいつには勝てないよ?」ガツガツ
マミ 「じゃあ組みましょう、佐倉さん」
杏子 「ハア?……誰があんたなんかに協力するかっての!」パクパク
マミ 「……あなたが食べてるそれを、おごってあげるのは誰かしら?」
杏子 「うっ……」
マミ 「協力してくれるなら、これからも時々おごってあげようかしら?」
杏子 「……し、しょうがねえな!タッグ組んでやろうじゃん」モグモグ
さやか「プッ、餌で釣れた!」
杏子 「う、うるせー!」
スタスタ
ジャー…
ほむら「(異界ジェノサイダー…永遠に、異界を消し続ける男。何年も前から、そしてこれからもずっと
……佐倉杏子の話を聞いた限りでは、彼も時間軸を無視した存在に思える。
想定外の出来事に、キュウべえもどこかあわてている。
……私にとっての、最大のチャンスかもしれない。
彼の力があれば、ワルプルギスの夜を最小の被害で食い止められる。
何としてでも、再会しなければ。
……絶対にあいつの思い通りにはさせない)」
鹿目まどか 鹿目家/自室 20日前/20時05分00秒
今日はほんとにいろいろあったなあ…
上条君の病院でグリーフシードが孵化して、マミさんが戦って、襲われて
……須田さんが助けてくれて、すごい炎で一瞬で魔女をやっつけちゃって、
隣の町からマミさんの知り合いの魔法少女の杏子ちゃんがやってきて。
……須田さんはほんとに悪い人なのかな?魔女を倒す目的は同じだから、仲良くできればいいのに。
……マミさんに魔法少女になる約束したけど、今日色んなことがあったから流れちゃった。
それに、ほむらちゃんにも『絶対に魔法少女になってはダメ』って言われるし。
……私って、ほんとにダメな子…ハァ
……あれ、キュウべえがいない?どこ行ったのかな…今日はマミさんの所かな?
インキュベーター 不明 20日前/21時09分09秒
…まったく理解できない事態になった。
まさか暁美ほむらだけでなく、ほかの邪魔ものが増えるだなんて。
異界ジェノサイダーなんて見たことも聞いたこともない。
魔法少女でもないのにあの戦闘能力の高さは信じられない。
どんな武器を使って魔女を倒しても、普通ならグリーフシードは壊れたりしないはずだ。
あの奇妙な炎は、この地球のどの技術をもっても作りだすことができないものだ。
だけど、彼は他の宇宙から来た存在にも見えない。
彼が現れたおかげで、まどかとの契約が上手くいかなくなる可能性もある。
それに、ソウルジェムの穢れについてマミたちから追及されても困る。
本当のことを話したら、どうせまどかは魔法少女になろうとはしなくなるだろうしね。
そしてなによりも、魔女をグリーフシードごと、魂ごと焼き尽くされるのは非常に厄介だ。
彼が何者だろうと、僕の目的を邪魔させるわけにはいかない。
須田恭也…異界ジェノサイダー……
美樹さやか 見滝原中学校 19日前/08時32分00秒
さやか『まどか、なんか昨日は色々あったけど、まだ魔法少女になる気はある?』
まどか『え?……う、うーん…』
マミ 『二人とも、今はまだキュウべえと契約しないほうがいいわ』
さやか『あ、マミさん!おはようございます』
まどか『おはようございます…』
さやか『マミさん、やっぱりあの人のこと倒さないとダメなのかな?』
マミ 『…キュウべえはそう言ってるけど、私も彼は悪い人だとは思えないわ。
倒す、とまではいかなくても、彼とは話をつけないと。』
QB 『話が通じる相手なら話し合えばいい。僕にはそうは思えないけどなあ』
マミ 『…ともかく問題が解決するまで、魔法少女になるのは待った方がいいわ。
私たち魔法少女は、グリーフシードがないと穢れを祓えない。
せっかく魔法少女になったのに、すぐに魔法が使えなくなったら嫌でしょう?』
さやか『うーん……だけど、須田さんが魔女全部やっつけてくれるならそれはそれでいいんじゃないの?
……あれ、そういえば転校生は?』
まどか『ほんとだ、今日はお休みかな?』
暁美ほむら 見滝原市某所 19日前/09時00分00秒
……どうやらあいつは巴マミや佐倉杏子を利用して、須田恭也を排除したがっている。
まどかが心配だけど、学校で無駄な時間を過ごすわけにはいかない。
何としてでも二人やあいつよりも先に、須田恭也と接触しなければ。
巴マミ 見滝原中学校/校門 19日前/15時45分01秒
さやか「ええ~!あの杏子とかいう奴、今マミさんの家に泊ってるんですか!?」
マミ 「ええ。タッグを組んだわけだし、隣の街からわざわざ通ってもらうのも悪いしね」
さやか「やめたほうがいいよ!もしかしたらマミさんが寝ている間に、寝首をガーッと!」
マミ 「フフ、お互い利害が一致してるわけだし、そういうことにはならないと思うけど」
さやか「ていうかズルイ!私もマミさんちに泊りたーい!」
マミ 「ふふ、じゃあ今度みんなでお泊まりでもしましょう!
……あら、美樹さん今日はそっちから帰るの?なにか用事?」
まどか「あ、もしかして上条君?」
まどか「……そ。今日はマミさんのパトロール遅れていくね!」
暁美ほむら 見滝原市某所/魔女の結界 19日前/13時33分33秒
ほむら「(朝からいくつかの結界に入ってみたけど、いまだ彼はみつからない
…はやく見つけないと。この結界にいればいいのだけれど…)」
・・・カギリ…ナンドデモ…
ほむら「!…人の声…!」タッ
SDK「全員、ぶっ殺してやるよ!」
ほむら「見つけた……!」
SDK「……あれ、あんたはどっかであった…君も、魔法少女なんだ」
ほむら「須田恭也…話がある。私の手を握って」
SDK「へ?…手?」
ほむら「……」ギュッ
カチリ…
終了条件:「須田恭也」の協力を得る
暁美ほむら 見滝原市某所/魔女の結界 19日前/13時35分00秒
ほむら「……長い話だったけど、私からできる魔法少女についての話は終わり」
SDK「…やっぱりあの動物、化け物だったのか。殺しておけばよかった」
ほむら「話の中で言ったわよね。あいつを殺したところで、何の解決にもならないって」
SDK「ふーん……それで、俺は何をすればいいの?」
ほむら「…今度はあなたの番。あなたのことを話して」
SDK「え…なんで」
ほむら「……」ドーン
SDK「わかったよ……何から話せばいいか」
須田恭也 見滝原市某所/魔女の結界 19日前/13時35分00秒
SDK「……というわけ。何か質問は?」
ほむら「……意味が分からない」
SDK「そういうあんたの話もよく分からなかったけど」
ほむら「…あなたの体の秘密や、武器のすごさは分かった。
けど、なぜ魔女の結界に出入りできるの?移動はどうやってるの?なぜ戦い続けているの?」
SDK「そんなこと聞かれても俺にも上手く説明できないよ。
……でも、俺の戦う理由は簡単なことだよ」
ほむら「……」
SDK「約束したんだ、美耶子と…大切な人と。
……この世界の狂ってるものを、全部終わらせる、ってね」
ほむら「大切な人との、約束…?」
SDK「どんなに辛いことがあっても、俺は美耶子と約束したんだ。
……だから怖くない。何があっても、くじけない!」
ほむら「……」
SDK「……君はどうなの。魔法少女の最期を知ってるのに、どうして戦い続けてるの」
ほむら「……私も同じ」
SDK「同じ?」
ほむら「私も、約束をした。大切な、たった一人の、私の友達と。
……きっとあなたを守ってみせるって」
SDK「……」
ほむら「……」
SDK「…似た者同士ってことか」
ほむら「……」
SDK「ハハッ」
ほむら「……フフ」
SDK「……それで、俺はどうしたらいいの?」
ほむら「……あなたには、ワルプルギスの夜を倒してほしい。
それとこれからは、ワルプルギスの夜以外の魔女を倒すのを控えてほしい」
SDK「……確か君たちが魔女を倒すと、魔法少女が魔力を維持するのに使う
何とかシードを落とすんだよね。俺が宇理炎を使うと、それごと焼き払っちゃうけど」
ほむら「ええ。十分な量のグリーフシードがあれば、魔法少女から魔女に変化することはない。
ワルプルギスの夜は強敵だから、倒すのに大量の魔力を使う。
何度も戦ってきたけど、いつも犠牲を払わずには勝てなかった」
SDK「その最強の魔女を倒すっていうのは最初からやるつもりだったけどさ
……俺の使命は全ての化け物を消すことなんだけど」
ほむら「魔女がだめなら、使い魔を倒せばいい」
SDK「…結構勝手だね、あんた」
ほむら「ええ、だからお願いしてるの」
SDK「……」
SDK「ほんとは化け物はどんなやつでも皆殺しにするのが俺の仕事なんだけど」
ほむら「……」
SDK「……わかった。協力する」
ほむら「!」
SDK「俺はできるだけ使い魔をだけを狙うようにするよ」
ほむら「ありがとう……須田恭也」
SDK「似た者同士、一緒にがんばろ、ほむら!」
ほむら「手を離して。時を動かす。ここの魔女は私が倒す」
SDK「ああ、そうか。ここって魔女の結界だったか。すっかり忘れてた…」
終了条件達成
美樹さやか 見滝原病院/病室 19日前/16時15分00秒
上条 「さやかは……僕をいじめてるのかい
……なんで今でもまだ、僕に音楽なんか聞かせるんだ…嫌がらせのつもりなのか?」
さやか「!……だって、恭介音楽好きだから…!」
上条 「もう聞きたくなんかないんだよ!自分で弾けもしない曲、ただ聞いてるだけなんて!
僕は…僕は!」
バリーン!
さやか「!」
上条 「動かないんだ……もう痛みさえ感じない!こんな手なんて!」
さやか「大丈夫だよ、きっとなんとかなるよ!あきらめなければ、きっといつか……」
上条 「あきらめろって言われたのさ。もう演奏はあきらめろってさ、先生に直々に言われたよ、
今の医学じゃ無理だって。
……僕の手はもう二度と動かない!……奇跡か、魔法でもない限り治らない」
さやか「……あるよ!……奇跡も、魔法も、あるんだよ!」
QB 「……」
美樹さやか 見滝原病院/屋上 19日前/16時44分44秒
さやか「本当にどんな願いも叶うんだよね?」
QB 「大丈夫。君の祈りは間違いなく遂げられる。
……じゃあ、いいんだね」
さやか「…うん、やって」
QB 「……」スー・・・
さやか「うっ!……くっ……」キィィィィン
QB 「さあ、受け取るといい。それが君の運命だ。」
さやか「……!」
QB「(異界ジェノサイダーの使命が魔女を消し続けることなら、
インキュベーターの使命は、魔法少女を増やし続けることだ)」
鹿目まどか 見滝原駅付近 19日前/18時05分00秒
まどか「マミさん、魔女の反応はありますか?」
マミ 「ええ。あっちのほうに少し反応があるわ」
杏子 「あーあ、めんどくさ!パトロールって何さ、バッカみたい」
マミ 「……須田さんと話をつけないといけないって、昨日から言ってるでしょう?」
杏子 「チッ、はいはいわかってるよ」
まどか「……あれ?仁美ちゃんだ」
マミ 「鹿目さんのお友達?」
まどか「はい、そうなんですけど…仁美ちゃん!今日はお稽古ごと……」
杏子 「おい、コイツ……!」
マミ 「……魔女の口づけ!」
仁美 「あら鹿目さん、ごきげんよう!」
まどか「どうしちゃったの、どこ行こうとしてたの?!」
仁美 「どこって…ここよりもずっと良い場所、ですわ!
あら、御二方は鹿目さんの先輩ですか?皆さんもぜひご一緒に!ええ、それがいいですわ!」
まどか「どうしよう…マミさん、どうしよう!仁美ちゃんが!」
マミ 「慌てないでいいわ。このままついていって、魔女を倒せば大丈夫だから」
まどか「本当?!…マミさん、杏子ちゃん、お願い、仁美ちゃんを助けてあげて!」
マミ 「了解よ、鹿目さん!」
杏子 「フン、なんかやりづらいな……」
鹿目まどか 工場 19日前/18時30分04秒
マミ 「ソウルジェムが反応してる、やっぱりここみたい」
まどか「マミさん、あれ!」
男 「…こんな小さな工場一つ切り盛りできない…死んだ方がいいんだ…」ブツブツ
女 「……」ドボドボ
杏子 「洗剤……チッ、硫化水素か!」
まどか「ど、どうしよう!」
杏子 「つまんねーこと……やってんじゃねー!」バッコーン!
男 「ああ、バケツが!よくもおおおおおお……」
仁美 「よくも神聖な儀式をオォォぉぉぉおおお!」
まどか「きゃっ!」
杏子 「ぐずぐずしてるんじゃねーよ!早く結界に入るぞ!」
マミ 「鹿目さん、ついてきて!」
巴マミ 工場/魔女の結界 19日前/18時33分33秒
マミ 「大丈夫、鹿目さん?」
まどか「はい…なんとか」
杏子 「おい……さっそくお出ましじゃねーか」
マミ 「!……須田恭也」
SDK「……どうも」
マミ 「……佐倉さん、あなたは使い魔と魔女の相手をして。私はこの人と話をする」
杏子 「ふん、殺されるんじゃねーぞ?」
マミ 「……須田さん、あなたにお願いがあるの」
SDK「いいよ。魔女は狩らない。俺は使い魔だけ狙うよ」
まどか「えっ…!?」
杏子 「ずいぶんと物わかりいいじゃねーか……」
SDK「俺が魔女を殺すと、ブリーズシード…?が出ないから困ってるんだよね。
いいよ。魔女は魔法少女に譲るよ」
マミ 「……誰からそのことを聞いたの?」
SDK「ほむらって子。友達なんでしょ?」
まどか「……ほむらちゃんが?」
マミ 「暁美さんが……」
SDK「俺の力は無限にあるけど、魔法少女の力は有限なんでしょ?
困った時はお互い様。一緒に化け物、退治しようぜ!」
マミ 「……」
杏子 「話はついたな?じゃあ須田、さっさと使い魔ぶっ殺しちゃってよ!
マミ、あたしらは魔女を仕留め……」
ドオオオオオオオン!
杏子 「!?……な、なんだ?」
美樹さやか 工場/魔女の結界 19日前/18時35分11秒
さやか「魔法少女さやか、参上!」ジャキーン!
杏子 「……」
さやか「須田恭也、あんたに話がある!魔女は私たち魔法少女が……ん?」
まどか「さやか…ちゃん……」
マミ 「美樹さん、あなた……キュウべえと契約を?」
さやか「そう、私はキュウべえと契約を……ってあれ?何?……どうしたの?」
杏子 「……空気の読めないヤローだな、お前」
さやか「え?須田恭也はどうしたの?話はついたの?」
マミ 「……ええ。今話がついたところよ」
さやか「へ……そうなの?」
SDK「…もういいかな?……宇理炎、鉄の火!」ヒュウウウウウ…
ゴゴゴゴゴゴゴ……
須田恭也 工場/魔女の結界 19日前/18時36分00秒
使い魔「グエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」ゴオオオオオオオオオ…
まどか「すごい……」
マミ 「青い炎が…まるで雨みたいに…!」
杏子 「ぼーっとしてんじゃねーぞマミ、いくぞ!」
マミ 「ええ。美樹さん、行くわよ!」
さやか「は、はい!」
SDK「ハア……なんか退屈だな」
QB 「……すごい」
まどか「あ、キュウべえ!」
QB 「須田恭也、この力の源はなんだい?」
SDK「……化け物に言うことはない」
QB 「君のことを少し誤解していた。まさかこうも素直に魔法少女に協力してくれるとはね」
SDK「……失せろ」
マミ 「美樹さん、今よ!」
さやか「これでトドメだああああああああああああ!」ザンッ
魔女 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
さやか「……やった、倒した……!」
美樹さやか 工場/魔女の結界 19日前/18時40分00秒
マミ 「やったわね美樹さん、初めてにしては上出来よ!」
さやか「いやいや、マミさんがサポートしてくれたおかげです!」
杏子 「止め刺しただけでいい気にななっちゃって、これだからトーシロは困るんだよね」
さやか「ちょっと……あんたやる気?」
杏子 「別にいいけど?てゆーか本気であたしに勝てると思ってんの?」
まどか「まあまあ二人とも!」
マミ 「……とにかく、助かったわ、須田さん」
SDK「なんというかまあ……仲良くやっていこうよ。それじゃ、また別の結界で!」
暁美ほむら 工場 19日前/18時50分00秒
QB 「須田恭也に入れ知恵をしたのは君かい?暁美ほむら」
ほむら「……」
QB 「……やっぱりね。
僕は昨日までは君よりも先に彼と接触して、話がつかなかったときは
最悪マミたちに倒してもらおうと思っていたけど、君が先に接触してくれて正解だった。
彼は人間以外のものを憎んでいるようだし、僕が相手では話がつかなかっただろう。
君たちももう人間ではないけど、見た目は普通だしね」
ほむら「……」チッ
QB 「僕としては使い魔を狩られるのも困るけど、まあ魔女を焼かれるよりはましさ」
ほむら「……」
QB 「そして何よりも、とても興味深いものが見れた。君もすごいと思わないかい?あの炎を」
ほむら「お前の感想なんて興味ない。消えなさい」
鹿目まどか 見滝原中学校/教室 18日前/08時30分00秒
さやか「聞いたわよ、転校生!」
ほむら「……何かしら」
さやか「あんた、須田さんと話しつけてくれたんでしょ?やるじゃん!」
ほむら「……別に。私は私のために行動をとっただけ」
まどか「でも、ほむらちゃんのおかげで、須田さんともケンカにならなくてすんで、
助かったんだよ!ありがとう、ほむらちゃん!」
ほむら「……私は…別に」
さやか「照れてる照れてる!」
まどか「(ほむらちゃんもマミさんも、さやかちゃんも杏子ちゃんも、みんな仲良くできるといいな!)」
巴マミ 見滝原中学校/校門 18日前/15時35分03秒
まどか「さやかちゃんは今日もお見舞い?」
さやか「うん……というわけで今日のパトロールも遅れます!マミさん、ごめん!」
マミ 「わかったわ。さぼらずにちゃんと来ること。いいわね?」
さやか「了解です、マミさん!」
マミ 「フフ……そういえば鹿目さん、暁美さんのこと誘ってくれた?」
まどか「えっと……誘ってはみたんですけど、『なれ合いは好きじゃないわ』って……」
マミ 「……そう。やっぱり彼女は、一人でいるのが好きみたいね」
まどか「うーん、そうなのかな……」
美樹さやか 見滝原病院/病室 18日前/16時31分10秒
上条 「さやかには……ひどいこと言っちゃったよね。いくら気が滅入ってたとはいえ…」
さやか「変なこと思い出さなくていいの!今の恭介は大喜びして当然なんだから!
そんな顔しちゃだめだよ!」
上条 「うん…なんだか実感なくてさ」
さやか「まあ、無理はないよね……」
「(魔法少女にはなったけど、恭介の体は治った。今の私、最高に幸せ!)
暁美ほむら ほむホーム/自室 15日前/17時00分00秒
杏子 「あんたの言った通り、さやかとまどかは連れてこなかったけど」
マミ 「大丈夫かしら?美樹さんだけで、この街のパトロールなんて……」
ほむら「彼女はここ数日でもう戦いに慣れているし、須田恭也もいる。別に心配はいらない」
杏子 「それはともかく、あいつら呼ばないでする話って何さ?」
マミ 「あの二人には話せない、内緒ごとかしら?」
ほむら「いいえ、知識がない人を呼ぶと混乱するし、説明が面倒だから呼ばなかっただけ」
マミ 「知識って……魔法少女のこと?」
ほむら「……2週間後、この街にワルプルギスの夜が来る」
マミ 「ワルプルギスの夜!?」
杏子 「……なぜ分かる」
ほむら「須田恭也から聞いた」
マミ 「……須田さんから?」
杏子 「化け物のことはなんでも知ってるってか?…ほんとに何もんだよアイツ」
ほむら「ワルプルギスの夜は彼が倒すといっているけど、それでも強敵。
だからあなたたちにも、事前に知らせておくように頼まれたの」
杏子 「アイツ昨日もおとといも、そんなこと言ってなかったぞ?」
ほむら「……とにかく、ワルプルギスの夜は地図のこの範囲に現れる。
あらかじめここで待機をしておく必要があるわ」
マミ 「……確かにワルプルギスの夜が来るなら、事前に対策できるに越したことはないわね」
杏子 「だな!」
ほむら「……」
ほむら「(本当の狙いは説明の省略ではなく、あいつのいないところで落ち着いて話したかっただけ。
あいつはまだ須田恭也を信用しているわけではないし、彼を監視したがっている。
……須田恭也の名前を出すだけで、こうも簡単に私の話を信じてもらえた。
何もかも良い方に進んでいる。
絶対に、ワルプルギスの夜を……!)」
インキュベーター 見滝原市/魔女の結界 15日前/17時00分00秒
さやか「どりゃあああああ!」ザンッ
魔女 「グワアアアアアアア」
まどか「やった!」
さやか「へへーん、マミさんや杏子がいなくても大丈夫!これであたしも一人前でしょ、キュウべえ?」
SDK「……雑魚を倒してるのは俺なんだけど」
QB 「まだ一人前と呼ぶには早いかもしれないけど、だいぶ慣れてきたね。
この調子だよ、さやか!
(さやかはともかく、驚くべきはやはり須田恭也だ。
強さの秘密はあの人形のような武器かと思っていたが、そうでもないらしい。
彼の攻撃力はあの刀さばきだけでもマミや杏子を凌駕している。体力もさやか以上だ。
……彼のことはもうしばらく観察が必要なようだ)」
美樹さやか 通学路 14日前/08時00分06秒
さやか「おはよ!さあ、今日も張り切って……あ……恭介」
仁美 「あら……上条君、退院なさったのですの?」
さやか「……」
まどか「……」
さやか「(恭介の奴、昨日退院したのに教えてくれなかった……)」
美樹さやか 見滝原中学校/教室 14日前/08時30分00秒
男子 「上条、もう怪我はいいのかよ?」
上条 「ああ。家にこもってたんじゃ、リハビリにならないしね」
まどか「よかったね、上条君」
さやか「……うん」
まどか「さやかちゃんも行ってきなよ。まだ声かけてないんでしょ?」
さやか「あたしは……いいよ」
仁美 「……」
美樹さやか ファストフード店 14日前/15時45分11秒
さやか「それで……話って、何?」
仁美 「私、前からさやかさんやまどかさんに秘密にしてきたことがあるんです」
さやか「えっ……」
仁美 「ずっと前から、私……上条恭介君のことお慕いしていましたの」
さやか「えっ……
そうなんだ!まさか仁美がねえ!恭介の奴、隅に置けないなあ!」
仁美 「さやかさんは、上条君の幼馴染でしたよね」
さやか「……まあその、腐れ縁て言うか、なんていうか…」
仁美 「本当にそれだけ?」
仁美 「私、決めたんです。もう自分に嘘はつかないって。
あなたはどうですか。さやかさん、あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか」
さやか「な……なんの話をしてるのさ」
仁美 「あなたは私の大切なお友達ですわ。だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんです」
さやか「……」
仁美 「上条君のことを見つめていた時間は、私よりさやかさんのほうが上ですわ。
だからあなたには私の先を越す権利があるべきです」
さやか「仁美…」
仁美 「私、明日の放課後に上条君に告白します。丸一日だけ待ちます。
さやかさんは後悔なさらないよう決めてください。上条君に気持ちを伝えるべきか」
さやか「……」
美樹さやか ファストフード店 14日前/16時30分00秒
どうしよう……まさか仁美が、恭介のことを……
恭介の所に行かないと。
……伝えなきゃ。恭介に、伝えないと。
あたし自身の、本当の気持ち……
あたし、恭介のこと……
美樹さやか 不明/魔女の結界 13日前/04時44分44秒
あああああ゛あああああああああぁああああ!
あああああああぁぁぁあぁあぁああぁあああああ!
あ゛ああああああああああああぁああああ!!
ああああああああ゛ぁあ゛ああああぁあああああ!!
あああぁううううううあああああああああああああああ!!!
ああああああああああああああああああああああ!!!あああああああああああああああああああああ!
なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで
鹿目まどか 美樹家/玄関 13日前/17時05分31秒
まどか「……え、昨日から帰ってないんですか?……わかりました」
マミ 「どうしたのかしら、美樹さん……」
杏子 「男に振られて家出でもしたんじゃないの?」
まどか「そ、そんなことないよ!……たぶん」
杏子 「たぶんって……なんかあったのか?」
まどか「実は……さやかちゃんが好きだった男の子に、今日友達が…告白して」
杏子 「それって、さやかが魔法少女になるきっかけになった奴か?」
まどか「う、うん……」
マミ 「とにかく、美樹さんが心配だわ。みんなで手分けして探しましょう」
ほむら「(……不味いことになった)」チッ
須田恭也 魔女の結界 10日前/20時00分00秒
さやか「ハア……ハア……」ザンッ
使い魔「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア」
さやか「ハア……ハア……」ザンッ
使い魔「ギャアアアアアアアアアアアアアア」
さやか「何よ……さっきから……そこにいるんでしょ?…ハア…須田恭也」
SDK「……そんなに無駄に魔力を使っちゃ、いけないんじゃなかったっけ」
さやか「……あたしの…勝手でしょ」
SDK「そのままじゃ魔女…いや、魔力が使えなくなるよ」
さやか「もう…どうでもいいわよ……別に」
SDK「(これってまずいんだよな?なんとかして魔女化を止めないと……)」
終了条件:「美樹さやか」の魔女化を阻止する
SDK「(ほむらから聞いたぞ…たしかこの娘、男に振られたせいで魔女になりそうなんだよな)
事情を話してみなよ。ええっと……わかった!恋の悩みでしょ」
さやか「あんたには関係ない!」
SDK「うっ!
(ヤバイ、俺変なこと言った!?)」
さやか「あたし……恭介のこと好きだったのに……」
SDK「(……語りだした)」
さやか「恭介のために、魔法少女になったのに……」
SDK「……」
さやか「もう嫌……死にたい」
SDK「……俺のさ」
さやか「……何よ」
SDK「俺の大事な人は、俺の目の前で焼かれて殺されたんだ」
さやか「……?」
SDK「…まだ出会ってちょっとしか経ってないけど、もうさやかは、一緒に戦った仲間だろ。
俺はずっと一人で戦ってきた。これからもずっとそのつもりだったから、
最初のうちはちょっとめんどくさかった。だけど、今は誰かと一緒に戦うのが楽しい。
俺はそんな大事な人が死ぬところなんて、もう見たくない」
さやか「……」
SDK「俺はさやかに、死んでほしくないんだよ!」
さやか「……私に?」
SDK「うん……だからどうでもいいだとか、死にたいとか、言わないでよ」
さやか「……」
SDK「自暴自棄にならないでさ、もうちょっと頑張ってみようよ。俺も頑張るからさ」
さやか「……うん」
SDK「え?」
さやか「……わかった。もっと冷静になるよ」
SDK「!…そうか、よかった…!」
さやか「……あのさあ」
SDK「ん…?」
さやか「……や、やっぱり何でもない!」
SDK「?……まあとにかく、みんな心配してたよ。早くさやかの顔見せてあげなよ」
さやか「……うん」
終了条件達成
美樹さやか 見滝原駅/ホーム 10日前/21時00分05秒
杏子 「おい!……こんなとこにいたのかよ」
さやか「……杏子」
杏子 「あんたさあ、どんだけ他人に心配かけさせたか分かってんの?
まどかもマミも……めちゃくちゃ心配してんぞ!」
さやか「……ごめん、心配掛けさせちゃって」
杏子 「まああたしは別に心配してなかったけど!
……とにかく、男に振られたんだかしらないけどさ、
嫌なことは……美味いものでも食って、忘れちまいなよ!」
さやか「……うん、そうだね」
杏子 「ポテチ、食うかい?」
さやか「うん、ありがとう」
SDKって美也子が死んでることに気づいていないじゃ無かったっけ?
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:07:49.24:p85rDDC10さやか「(もう守りたいものなんて無くなったと思ってた。
もう頑張る理由なんて無くなったと思ってた。
……でもあたしには、まだ守りたいものがある。頑張る理由がある。
あたしにはまだ、大事な友達がいる。
……そういうことだよね、恭也君)」
杏子 「そんじゃ、さっさとまどか達に顔見せてやんな!」
さやか「うん!……よーし、これからは気持ちを切り替えて頑張るぞ!
フン、何が恭介よ!時代は恭也君だっつーの!」
杏子 「恭也君って……さやか、あんたまさか?!」
>>82そういえば焼かれた瞬間は見てなかったね…スマン
暁美ほむら 魔女の結界 7日前/15時00分00秒
ほむら「美樹さやかのソウルジェムの穢れは、魔女を生む寸前で浄化することができた」
SDK「みたいだね」
ほむら「もうあなたには、何と礼を言えばいいのかわからない」
SDK「いや、なんというか……俺はさやかに思ったことを言っただけだよ」
ほむら「美樹さやかが魔女になったら、きっとあいつはまどかを魔法少女にする口実に使う」
SDK「……」
ほむら「何かしら」
SDK「……やっぱり、アイツ殺しておいた方がいいんじゃないのかな、と思って」
ほむら「以前説明したわよね。あいつは見かけは小動物だけど、実際は違う。
個体を殺したところで、全体にはなんの影響もない。あいつ一体を殺しても、別のあいつがやってくるだけ」
SDK「……俺に考えがあるんだけどさ」
須田恭也 魔女の結界 5日前/15時33分33秒
SDK「煉獄の炎!」ゴオオオオオオオオオ
使い魔「キャアアアアアアアアアアアアアアアア!」
さやか「さっすが恭也君、やっぱ最強だね!」
杏子 「須田恭也、テメーが強いのは分かってるけど……あんまり調子乗るんじゃねーぞ?」
SDK「俺にかまってないで、さっさと魔女を倒しなよ」
杏子 「フン!わかってるっつーの」
マミ 「いくわよ、二人とも」
さやか「おうっ!」
QB 「……」
QB 「須田恭也、君のその『宇理炎』について少し教えてくれないかな」
SDK「……なんだよ」
QB 「その炎を出すには『代償』がいるんだろう?」
SDK「……」
QB 「こんな武器があるのに誰にも、僕にも知られていなかった理由は、
きっとそれを使う側にも大きなダメージがあるからだ」
SDK「……」
QB 「使い手が命を落とせば、この武器のことを知る人間もいなくなる。
だから宇理炎は、この世界の誰にも知られることはなかったんだ」
SDK「……何が言いたいんだよ」
QB 「君は……不死身なんだろう?」
SDK「……」
QB 「……やっぱりね」
QB 「何度も君の戦い方を見てきたけど、君の戦い方は無茶すぎるんだ。
まるで自分がどんな怪我をしても死なないことを知ってるみたいにね」
SDK「……」
QB 「実際に君の怪我が見る見るうちに治っていくところもみた」
SDK「……」
QB 「須田恭也、君が宇理炎を使いこなせるのは、
本来なら高すぎる代償を、いくらでも払うことができるからじゃないのかい?」
SDK「……」
QB 「沈黙は肯定だね。まあ、それだけわかれば十分だ。
マミ達が魔女を倒したみたいだ。また今度話をしよう、須田恭也」
SDK「……フン」
巴マミ 巴家/リビング 1日前/16時00分01秒
マミ 「暁美さん、ついに明日、ワルプルギスの夜が来るのね?」
ほむら「ええ。須田恭也が協力してくれるとはいえ、強敵よ。皆で協力しないと倒せない」
まどか「そのワルプルギスの夜っていうのは、どれくらい強いのかな?」
ほむら「数人で立ち向かっても、魔力をほとんど使い果たしてしまうほど。
一人で立ち向かったら……すべてを失うほどよ」
QB 「君がどこからワルプルギスの夜の情報を仕入れてきたのかは知らないが、
事前に対策をとることができるのは非常にありがたいね」
ほむら「(……白々しい)」
さやか「魔法少女3人プラス恭也君でしょ?これなら負ける気がしないわ」
杏子 「まあさやかはせいぜい足手まといになんじゃねーぞ?」
さやか「うるさい!」
暁美ほむら 見滝原市 数時間前/23時50分12秒
……もうすぐワルプルギスの夜が来る。結界が広がる範囲にはすでに
巴マミ、佐倉杏子、美樹さやかが待機している。
まどかが心配だけど、2週間で成長した美樹さやかの近くなら、きっと大丈夫。
私はインキュベーターに注意を払うだけでいい。
……思えば長かった。まどかを救うために全てを捨ててきたけど、
魔法少女となんの関係もない彼が現れたおかげで、みんなが助かるとは思わなかった。
須田恭也、お願い……あなたが頼みの綱よ……
須田恭也 ワルプルギスの夜の結界 00時00分00秒
今までずっと雑魚相手だったから、そろそろ飽きてきたところだ。
……絶対負けねえよ。
「魔女、かかってこいやあああ!」
終了条件:「ワルプルギスの夜」を滅する
SDK「どうした?化け物の親玉!」
WPN「………」ビュンッ
SDK「そんなビームじゃ……」ガキーン!
「俺は殺せねーぞ!
……宇理炎、煉獄の炎!」ドーン
WPN「………!」ゴオオオオオオオオオオオオオ
SDK「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
WPN「………」
ザンッ
SDK「何が最強最悪の魔女だ、美耶子の兄貴のほうが百倍強いぜ……」
終了条件達成
佐倉杏子 ワルプルギスの夜の結界 00時03分33秒
杏子 「なんていうかさ……あたしたちの出番なさそうだな」
マミ 「……最強の魔女っていっても、彼には敵わないみたいね…」
杏子 「ワルプルギスの夜が弱いんじゃなくて、須田の野郎のレベルが高すぎる……」
SDK「・・・・・・ぅぉぉぉぉぉぉぉ」ザンッ
さやか「あ……魔女の首を落とした!」
まどか「……てことは、勝ったのかな?」
杏子 「ハハ、なんか強すぎて笑えてくるよ……」
さやか「ハハハ……」
マミ 「アハ…アハハ……」
ほむら「(……終わった。
……今まで何度やり直しても倒せなかった魔女が、こんなにも簡単に……!)」
インキュベーター ワルプルギスの夜の結界 00時03分33秒
わけがわからないよ。
ここまでルール違反な強さだと、どうしようもない。もしも僕に感情があったら、今頃大笑いしてるだろう。
たった3分で最強の魔女を追いつめるだなんて、どうかしてるよ。
まどかの周りの人が誰も死ななかったら、もう契約する口実が無くなっちゃったじゃないか!
……全て暁美ほむらの願った通りになったというわけか。
まあ、まどかのことは惜しいがあきらめよう。
魔法少女なんかよりももっと面白いものを、こうして見つけることができたわけだしね。
須田恭也、彼の力は無限大だ。
暁美ほむら ワルプルギスの夜の結界 00時05分11秒
ほむら「本当に……ありがとう、須田恭也」
SDK「うん、まあ楽勝だったよ」
さやか「やっぱり恭也君は最強だよ!」
杏子 「……最強と言われてきた魔女をこうも簡単に倒されるとなんか腹立つな」
QB 「魔女と戦ったばかりのときに悪いんだけど、須田恭也、君に話がある」
ほむら「!」
まどか「……キュウべえ、もしかして須田さんをスカウトするの?」
魔法少年…
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 21:41:23.58:p85rDDC10QB 「……場所を変えよう。須田恭也、ついてきてくれるかい?」
SDK「……分かった」
ほむら「そんな……あなたまさか!」
SDK「大丈夫だよ。俺ならきっと大丈夫」
ほむら「……」
さやか「え?何?恭也君どっか行っちゃうの?」
SDK「……じゃあね、みんな」
インキュベーター 不明 00時09分09秒
QB 「君は僕の目的を知っているかい?」
SDK「ほむらから全部聞いた」
QB 「……なら説明はいらないね。僕たちの種族は、たくさんのエネルギーを求めているんだ」
SDK「だから俺の無限の命が欲しいってわけか」
QB 「君の持つエネルギーは、魔法少女の希望と絶望の相転移による感情エネルギーよりも、ずっと効率のいいものだ。
なんといっても炎を無限に出せるんだから、面倒な変換も必要ないしね」
SDK「……」
QB 「君が協力してくれれば、僕たちだけでなく、全宇宙を救うことになるかもしれない」
SDK「……条件が二つある」
QB 「なんだい?」
SDK「俺が協力するかわりに、地球から、あの子たちから手を引け」
QB 「それくらいなら約束できる。魔法少女なんて、もう必要ないよ。もうひとつは?」
SDK「お前の星に連れて行け」
QB 「それも簡単なことだ。まあ、君が僕の星で暴れ回らないってことを約束できるならだけど」
SDK「……約束する」
QB 「……じゃあ決まりだね。僕も君も、こんな星からはおさらばだ。準備はいいかい?」
SDK「……ああ」
暁美ほむら 魔女の結界 7日前/15時01分00秒
ほむら「……考えがあるって?」
SDK「あいつはエネルギーを得るために魔法少女を作ってるんだよね?」
ほむら「……ええ」
SDK「俺、すげえエネルギーもってるじゃん。不死身だし、宇理炎もってるし」
ほむら「……なにが言いたいの?」
SDK「あいつが俺が不死身だってことに気づいたら、絶対俺の力を欲しがるよね」
ほむら「……まさか」
SDK「あいつに協力するフリすれば、あいつの星までいけるんじゃない?」
ジェノサイドする気満々だな
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:04:20.63:p85rDDC10須田恭也 不明/地球外 初日/03時33分33秒
QB 「ここが僕たちの世界だ」
SDK「ここが……」
QB 「まずは君の体を調べたい。さっきの約束覚えているかい?この星では暴れまわったりしないことだ」
SDK「ああ、約束ね、忘れてねーよ」ザンッ
QB 「!?…何のつもりだい?」
SDK「……けっこう甘っちょろいんだな、お前」ザンッ
QB 「!」ビチャッ!
SDK「俺が守るのは、美耶子とした約束だけだ。
……全部、消してやる!」
終了条件:全てを終わらせる
QBにげt・・・逃げなくてもいいや
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:04:47.91:yWzJ50qJ0SDKさん驚きの安定感
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:05:56.72:p85rDDC10巴マミ 巴家/リビング 後日/15時33分33秒
まどか「こうしてみんなで集まるの、久しぶりだね!」
マミ 「そうね。半年ぶりくらい……かしら?」
杏子 「…須田の野郎が消えてから1年たつな」
さやか「恭也君もキュウべえも、どこいっちゃったのかなあ…」
ほむら「……もう会うことはないと思うわ」
さやか「どういうこと?」
ほむら「……」
まどか「須田さんがワルプルギスの夜を倒して以来、すっかり魔女をみなくなったよね」
杏子 「見えないところであいつが全部狩っちまったんじゃないか?」
マミ 「だとしたら助かるわね」
SDK別惑星に出張ですかwwwせめて太陽系内勤務でジェノサイドしててほしいんだが
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:07:50.53:8ZQF5k5F0まあ、元々堕辰子は異次元の存在ですし、空間を跳躍する程度どうってことないんじゃないかな
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:08:03.57:p85rDDC10まどか「ねえねえ、この後みんなで、どこか遊びに行こうよ!ほむらちゃんも行くよね?」
ほむら「ええ、もちろんよ」
まどか「やった!じゃあどこに行こっか?」
ほむら「(こうしてまどかや、みんなと仲良くいられる日々が来るなんて、思ってなかった。
こんな日々が……ずっと、ずっと続いてほしい)」
さやか「じゃあさ、せっかく集まったんだし、久しぶりにこの街をパトロールしない?」
杏子 「はあ?どうせ魔女なんて半年前から一匹もいねーぞ?」
さやか「いーじゃんいーじゃん!久しぶりにみんな揃ったんだしさ!」
マミ 「フフ、それもそうね。半年ぶりに変身するのもいいかもね」
さやか「よっしゃー!そうと決まれば、さっそくソウルジェムを……あれ」
まどか「さやかちゃん、どうかしたの?」
さやか「私のソウルジェム、なんか
……半年前より、少し濁ってるような」
どうあがいても、魔法少女。
絶望少年すだ☆キョウヤ 完
え
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:10:31.95:WK350bjk0どういうことなの・・・
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:11:05.00:p85rDDC10(地球規模で考えれば)ハッピーエンドが書けたのでよかったです
読んでくれた人ありがとうございました
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:11:58.98:fOmusscX0読んでくれた人ありがとうございました
>>145
乙
面白かったよ
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:11:08.68:6F8UsRT80乙
面白かったよ
siren2的な終わりだなww
>>1
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:18:52.85:p85rDDC10>>1
震災前に大体書き終わってて、最終回見てから修正しようと思ってたのにこんなことに……
須田君の活躍で魔女の発生源は生き残っている魔法少女だけになりました
こんなのってないよ!
最終回が楽しみすぎて教習所通うのがつらい
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:24:55.98:I5dMpOwDO須田君の活躍で魔女の発生源は生き残っている魔法少女だけになりました
こんなのってないよ!
最終回が楽しみすぎて教習所通うのがつらい
>>153
おつ!
魔法少女がいなくなり、魔女だけが残るのか…
SDKの戦いはまだまだ終わらない!
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:27:42.08:Q9WgO0kR0おつ!
魔法少女がいなくなり、魔女だけが残るのか…
SDKの戦いはまだまだ終わらない!
>>153
乙
面白かった
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:23:40.17:hZ4Z/cVQ0乙
面白かった
あれ?分類上は魔法少女って屍人なんじゃね?
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 22:58:07.66:XrEtmoxp0おもしろかった、サイレンは愛されてるな
コメント 16
コメント一覧 (16)
イングラム「フフフ……」
ドキャーオン… ゴゴゴ…
SDKもいつかは幸せになってほしいもんだ
QBたちがいなくなって新しい魔法少女は生まれない、濁る一方のジェム…
続きが見たいなあ