- ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」 1 2 3 4 5 6
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97:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:24:46.19:oINlOJ7X0
第5話 フラッシュフラッド 中編
子アイルー 「………………」
ハンター 「……目が覚めた……」
子アイルー 「……!! お前は……!!(ズキッ) ギニャ……!!」
ハンター 「…………動かない方がいいよ。足が、折れてる…………」
子アイルー 「(ズキズキ)う……うぅ……」
子アイルー 「な……何だニャ……ここは……」
彼が見たのは、見慣れぬ高い天井
そして、暖かい火がともっている暖炉
何もかもがのサイズが大きい、まるで別世界の家の中だった

【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」

【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww

【東方】ルックス100点の文ちゃん

【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
98:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:25:21.73:oINlOJ7X0
ハンター 「今、スープを温めるから……」
子アイルー 「何なんだニャお前……! 人間……!!?」
ハンター 「人間の言葉が分かるのね……どこから来たの……?」
子アイルー 「や……やかましいニャ! おいらを早く……村のところに……」
ハンター 「?」
子アイルー 「父ちゃんと、母ちゃんが……死んじまうニャ!!!!」
99:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:25:58.21:oINlOJ7X0
ハンター 「どういうこと?」
子アイルー 「おいらは……行かなきゃならんニャ…………(ドサッ)」
ハンター 「ちょっと……動かない方が……」
子アイルー 「触るんじゃないニャ!!(バシッ!)」
ハンター 「!!」
子アイルー 「おいらが行かなきゃ……行かなきゃいかんのニャ…………」
子アイルー 「父ちゃんは厳しいけど、本当は優しくて……」
子アイルー 「母ちゃんはおっちょこちょいだけど、お人よしで……いい猫で……」
子アイルー 「でも、おいらがいないとダメな……家族なんだニャ!!」
100:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:26:29.50:oINlOJ7X0
子アイルー 「父ちゃんと母ちゃんは、おいらを守ってくれたニャ……」
子アイルー 「だからおいらは……今度はおいらが……」
子アイルー 「父ちゃんと母ちゃんを、守らなきゃいけないんだニャ!!!」
ハンター 「…………」
ハンター 「そう……お父さんと、お母さんを……」
ハンター 「あなた、亡くしたのね」
子アイルー 「!!!!!!」
ハンター 「…………」
101:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:26:59.72:oINlOJ7X0
子アイルー 「な……何を言ってるニャ…………」
子アイルー 「おいらは家に帰るニャ……」
子アイルー 「家に帰ったら、父ちゃんと母ちゃんがいて……」
子アイルー 「村長さんや、情報屋もいて……」
子アイルー 「長屋も、大きくなって、村のみんなも増えてきて……」
子アイルー 「だから……だから……」
子アイルー 「村は、まだこれからだニャ……」
子アイルー 「これから、村は………………」
子アイルー 「………………村は………………」
102:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:27:27.09:oINlOJ7X0
ハンター 「………………」
子アイルー 「そうだニャ! これからだニャ!!!」
子アイルー 「あんな化け物にやられるおいら達じゃないニャ!!」
子アイルー 「父ちゃんは強いんだニャ! 村の中でも一、二を争う豪腕なんだニャ!!!」
子アイルー 「母ちゃんの料理は世界一なんだニャ!!」
子アイルー 「みんな、みんな一生懸命生きてたニャ!!!」
ハンター 「………………」
子アイルー 「だから……」
子アイルー 「だから、みんなが…………」
子アイルー 「みんなが………………」
103:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:28:27.52:oINlOJ7X0
子アイルー 「みんなが死んだなんて、そんなの嘘だニャ!!!!」
子アイルー 「嘘だニャ!!!」
子アイルー 「嘘だニャー!!!!!」
ハンター 「………………」
子アイルー 「はぁ……はぁ…………(ズキズキ)」
ハンター 「うん……そうだね……」
子アイルー 「!!!」
ハンター 「よく分からないけど……きっとそうだよ……」
ハンター 「大丈夫だよ……」
ハンター 「大丈夫だから……」
104:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:29:13.47:oINlOJ7X0
子アイルー 「お……お前に……お前なんかに、何が分かるニャ!!!」
子アイルー 「お前に、おいらの気持ちが分かるわけがないニャ!!!」
子アイルー 「そもそもお前は何だニャ!!!」
ハンター 「私は弓。このあたりを中心に狩りをしているハンターよ……」
子アイルー 「ハンター…………」
子アイルー 「お、お願いがあるニャ!!!」
子アイルー 「おいらを村まで連れてってくれニャ!!」
子アイルー 「父ちゃんと、母ちゃんが待ってるニャ!!!!!」
105:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:29:48.16:oINlOJ7X0
弓 「………………」
弓 「…………そうだね…………うん、分かった」
子アイルー 「!! 本当かニャ!?」
弓 「いいよ……それで、君の気持ちがおさまるなら」
子アイルー 「今すぐ行くニャ!! グズグズするなニャ!!!!!」
弓 「………………」
弓 「…………うん」
106:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:30:23.67:oINlOJ7X0
>ザァァァァァ――ッ!!!
子アイルー 「す……すんげぇ土砂降りの雨だニャ…………」
弓 「私の装備を体に巻いていきなさい。冷えると、傷に触るわ……」
子アイルー 「父ちゃん……母ちゃん……!!!」
弓 「………………」
弓 「スープと食料を持ったから……大丈夫。行くよ……ちゃんと背中に乗ってて」
子アイルー 「やかましいニャ!! さっさと行くニャ!!!!」
弓 「………………うん」
107:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:31:01.98:oINlOJ7X0
数時間進んだ先
そこには、何もなかった
倒れた家屋も
猫だったモノも
父も、母も
誰もいなかった
ただ、巨大な竜巻になぎ払われたかのように
地面がえぐれ、木々が薙ぎ倒され
全てが、なくなってしまっていた
108:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:31:34.04:oINlOJ7X0
子アイルー 「……………………」
弓 「…………君が目を覚ますまで、一週間かかったわ」
弓 「その間、この地方では頻繁に竜巻が起こってた」
弓 「近くの村もいくつか、やられたわ……」
弓 「人間の村でさえ、跡形もなくなっているの……」
弓 「………………」
子アイルー (ドシャ)
弓 「あなた、足が…………」
109:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:32:13.93:oINlOJ7X0
子アイルー (ふらふら)
子アイルー 「父ちゃん……母ちゃん…………」
子アイルー 「村長さん…………情報屋………………」
子アイルー 「みんなどこに行ったニャー!!!!!!」
子アイルー 「みんなー!!!!」
子アイルー 「みん……(ズキッ)…………うっ!! ゲホッ…………ゲホッ…………」
弓 「…………これ以上雨に当たると、傷に良くないわ…………」
子アイルー 「……………………」
110:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:33:12.38:oINlOJ7X0
子アイルー 「どうしてだニャ…………」
弓 「………………」
子アイルー 「おいらたちが何か悪いことをしたかニャ…………」
子アイルー 「おいらたちが…………何かをしたのかニャ………………」
子アイルー 「…………おいらたちは……ただ、一生懸命村を発展させようとして…………」
子アイルー 「一生懸命………………」
>×××××××『ククク……ハハハ………………カーハッハッハッハッハッハ!!!!』
子アイルー 「何がおかしいニャ!!! うわああああ!!! 何がおかしいニャー!!!!」
子アイルー 「村を返せニャー!!! おいらたちの村を!!! 返せニャー!!!!!」
111:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:33:48.00:oINlOJ7X0
弓 「………………」
弓 「あなた、大きな……本当に大きな、白い竜を、見たことがある……?」
子アイルー 「!!!」
弓 「その白い竜に、何かを言われた……?」
子アイルー 「お前……」
子アイルー 「お前、あいつの…………!!!!」
弓 「違うわ」
子アイルー 「……!」
弓 「私も……あの竜を、憎む者の一人なの…………」
112:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:34:15.62:oINlOJ7X0
弓 「随分前の話になるけど……私の村も、ここと同じように消えたわ……」
弓 「あなたと、丁度同じように……」
子アイルー 「………………」
弓 「だから、私……あなたの気持ちが何となく……分かる」
子アイルー 「………………」
弓 「つらいよね……苦しいよね…………」
弓 「憎いよね……」
弓 「あの竜が……憎いよね…………」
113:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:35:03.79:oINlOJ7X0
子アイルー 「…………あの日は…………」
子アイルー 「母ちゃんの、誕生日だったんだニャ…………」
子アイルー 「おいらは…………母ちゃんの好きな、ドスビスカスを取りに行って……」
子アイルー 「そこで、竜巻に、吹っ飛ばされたニャ…………」
子アイルー 「……………………」
子アイルー 「おいらは…………」
子アイルー 「おいらは強くなりたいニャ…………」
子アイルー 「おいらは…………もっともっと強くなりたいニャ…………!!!!」
114:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:35:33.85:oINlOJ7X0
子アイルー 「もっともっと強くなって……」
子アイルー 「おいらは……あの白い竜に……」
子アイルー 「復讐するんだニャ!!!!!!!!」
弓 「……………………」
弓 「うん……そうだね……」
弓 「じゃあ、約束しようか……」
子アイルー 「約束……?」
弓 「それまで、私と一緒にいよう」
弓 「あなたが強くなって、復讐できるまで、私があなたの家族になってあげるよ……」
115:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:36:02.45:oINlOJ7X0
子アイルー 「何でおいらがお前なんかの家族に…………」
弓 「だから、約束……」
子アイルー 「…………?」
弓 「男の子は、もう泣かない……」
子アイルー 「!!!」
弓 「泣かないで……(ぎゅ)」
子アイルー 「………………」
弓 「今だけは許してあげるから……」
弓 「これからは泣かない……」
弓 「私と約束……できる?」
116:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:36:37.43:oINlOJ7X0
子アイルー 「う……う…………(ボロボロ)」
弓 (ぎゅ…………)
子アイルー 「うわあぁあああ!!!! うわぁああああああん!!!!」
弓 「いい子だから……泣かないで…………」
降りしきる雨の中、彼の鳴き声はどこまでも、ずっと遠くまで響いていた
その日、彼はかけがえのないものを失い、そして、かけがえのないものを得た
117:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:37:24.45:oINlOJ7X0
―樹海、イャンクックの巣<夜>―
小鉄 「……………………(ハッ)」
小鉄 「…………」
小鉄 (嫌な夢を見ちまったニャ…………)
迅雷 「グゥ…………グゥ…………」
小鉄 (こいつのせいだニャ…………)
小鉄 (こいつがあまりにも弱そうで…………)
小鉄 (あまりにもかわいそうで…………)
小鉄 (………………)
118:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:37:58.64:oINlOJ7X0
イャンクック 「どうした、小鉄さんとやら。寝付けないのか?」
小鉄 「お前は……変な鳥!!」
イャンクック 「はは。いや、いろいろな者にそう言われるよ」
小鉄 「何だニャ。おいらを叩いても何も出ないニャ」
イャンクック 「何もとって食べようというわけじゃない。少し話をしようとしただけだよ」
小鉄 「ふぅむ……」
小鉄 「あのでっかい古龍夫婦と、ティガレックス二匹が帰ってくれたおかげで大分広くはなったニャ」
小鉄 「何より、ティガレックスのいびきがないせいで、やっと住める環境になったニャ」
119:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:38:29.78:oINlOJ7X0
イャンガルルガ 「先生達を悪く言うことは許さねぇ。小鉄、お前はこれから、先生達に教わることが沢山あるんだぜ」
小鉄 「ふんッ! オイラが教わることなどもう何もないニャ」
イャンクック 「まぁ、そう意固地になることもあるまい。明日から授業に出てみるといい」
小鉄 「うるさいニャ。てゆうか黒い鳥。何でお前がここにいるニャ」
イャンガルルガ 「どこにいようが俺の勝手だろうが」
小鉄 「それもそうだけど、ここはイャンクックとやらの巣じゃないのかニャ」
イャンクック 「ああ、そうだ」
小鉄 「ひょっとして、あのちっこい人間にくっついていきそびれたのかニャ」
イャンガルルガ (ピクッ)
120:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:39:02.00:oINlOJ7X0
小鉄 「モンスターのくせに人間と仲良くしてるなんて変だニャ」
イャンガルルガ 「やかましい(ギギギ)」
小鉄 「あ……頭を噛むなニャ……頭蓋骨が……割れるニャ…………」
イャンクック 「まぁいいじゃないか。ガルルガ君も乱暴はやめたまえ」
イャンガルルガ 「ケッ(パッ)」
モンジロウ (ガクガクブルブル)
俊足ガーグァ (ガクガクブルブル)
小鉄 「てゆうか二人とも何してんだニャ」
121:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:39:42.23:oINlOJ7X0
モンジロウ 「すげぇ……頭をかじられてもビクとも動じてねぇニャ……」
俊足ガーグァ 「旦那は神とやらの加護に守られてるとしか考えられねぇ……」
イャンクック 「もっとこっちに来たらどうだ? そこでは隙間風が入ってくるだろう?」
モンジロウ 「い、いや、あっしはここで……」
俊足ガーヴァ 「俺も……」
小鉄 「いいから来るニャ」
イャンガルルガ 「……………………」
モンジロウ 「…………」
俊足ガーグァ 「…………」
122:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:40:29.70:oINlOJ7X0
モンジロウ 「じゃ……じゃあお邪魔するニャ…………(モゾモゾ)」
俊足ガーグァ 「俺はもうおしまいだ……ここで食われるんだ…………(モゾモゾ)」
イャンガルルガ 「てめーみてぇな得体の知れねぇ鳥を食うか。てゆうか共食いじゃねぇか」
俊足ガーグァ 「言われてみれば……って、得体の知れないのはお互い様ですぜ……」
イャンクック 「ガルルガ君は、本当に少女についていなくていいのか?」
イャンガルルガ 「ビッグボスの野郎がいやがるからな……俺はどうも、あいつと馬があわねぇ」
イャンガルルガ 「それに……」
迅雷 「…………」
イャンガルルガ 「少し、気になることがある」
123:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:40:58.91:oINlOJ7X0
イャンクック 「(にこり)そうか……」
小鉄 「何だニャ。オイラを無視して話を進めるなニャ」
イャンガルルガ 「だから、何でてめーはそんなに態度がでけえんだよ」
小鉄 「体の大きさで力を決めるのは馬鹿のすることだって父ちゃんが言ってたニャ」
小鉄 「だいたい、お前らを怖がるようじゃ、由緒正しきオトモアイルーは勤まらんニャ」
イャンガルルガ 「よく言うぜ。人間の使いッ走りのくせによ」
小鉄 「今の発言は聞き逃せられんニャ。オトモ軽視の発言は許せんニャ!!」
イャンガルルガ 「あーはいはい」
124:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:41:45.92:oINlOJ7X0
イャンクック 「とにかくまぁ、寝れないようなら、落ち着いて話でもしないか?」
小鉄 「ふんッ。迅雷の母ちゃんを助けられなかった連中と話すことなど何もないニャ」
イャンクック 「皆、何かしらの理由で家族を亡くしている。迅雷の気持ちを分かってやれると思うがな」
小鉄 「…………」
モンジロウ 「それにしても、その黒いティガレックスは何だったんでしょうかニャ」
俊足ガーグァ 「俺も気になってたんですがね。聞いたことねぇな」
小鉄 「モンジロウも俊足ガーグァも知らないのかニャ」
イャンクック 「ここの地方のティガレックス君達と顔かたちがそっくりだったが……かなり巨大なモンスターだったな」
イャンクック 「それに、土に溶けたようにも見えた。いずれにせよ、尋常なモンスターではないだろう」
125:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:42:15.37:oINlOJ7X0
小鉄 「あの黒いティガレックスは……確かに倒したはずだニャ」
イャンガルルガ 「お前が? カカ……ハハハハハ!! 変な冗談を言う猫だぜ!!」
小鉄 「わ、笑うなニャ! 確かに倒したのはオイラじゃないけど……」
迅雷 「……グゥ……グゥ……」
小鉄 「………………あのティガレックスは、迅雷の親父さんが倒したはずなんだニャ」
モンジロウ 「こてっちゃんが倒したんじゃないのかニャ?」
小鉄 「オイラの頑張りは五割ってとこだニャ」
イャンガルルガ 「よく言うぜ」
イャンクック 「と、すると……迅雷のお父さんは、その黒いティガレックスと相討ちに?」
小鉄 「…………」
126:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:42:46.71:oINlOJ7X0
小鉄 「………………(ぎゅ)」
小鉄 (あの時ジンオウガにもらったこのお守り……)
小鉄 (あのジンオウガは、オイラに迅雷を頼むって言ったのとほぼ同じだニャ)
小鉄 (だから、オイラには迅雷を守って、立派なジンオウガにする義務があるニャ……)
小鉄 (おいらを助けてくれた、あのジンオウガみたいに……!!!)
イャンクック 「………………」
イャンクック 「よく分からないが、並々ならぬ事情があるようだな」
小鉄 「お前達には関係ないことだニャ」
127:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:50:25.83:oINlOJ7X0
イャンガルルガ 「ふん、気にくわねぇな」
小鉄 「な……何だニャ」
イャンガルルガ 「いや……てめぇを見てると、どうも昔を思い出してな」
イャンガルルガ 「安心しろ。てめぇのようなアホな猫は嫌いじゃねぇ」
小鉄 「アホとは何だニャ。アホとは!」
モンジロウ 「さて……と。こてっちゃんも復活したことだし、あっしは仕事があるから、これで失礼させていただきやすぜ」
小鉄 「モンジロウは忙しいからニャ。でも、あのハプルボッカみたいに変なモンスターにまた襲われたらどうするつもりだニャ」
モンジロウ 「ぐ……そういえば……」
俊足ガーグァ 「俺が送っていきますぜ。樽よりは速い自信がある」
モンジロウ 「そいつはありがてぇニャ。世界にこてっちゃんの勇姿を広めなきゃいかんニャ」
小鉄 「とりあえず伝えて欲しいことはいろいろあるニャ。今から要点を言うニャ」
128:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:50:52.72:oINlOJ7X0
小鉄 「………………という、オイラの武勇伝を託すニャ」
モンジロウ 「任せてくれニャ」
イャンガルルガ 「こうやっていらねぇ伝説ってのが作られてくんだな……」
イャンクック 「はは。まぁ、どこまでが本当か分からないが、面白い猫だ。小鉄君」
小鉄 「オイラの話は全て真実だニャ! 面白くない鳥達だニャ」
イャンガルルガ 「あーはいはい」
小鉄 「~~!!」
モンジロウ 「それじゃ、こてっちゃん、くれぐれも気をつけてユクモ村に戻ってくるんだニャ!(シュバッ)」
俊足ガーグァ 「あんたのことは忘れねぇよ!」
129:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:51:38.96:oINlOJ7X0
小鉄 「任せるニャ。旦那さんと迅雷がひと段落着いたらすぐに戻るニャー!!」
モンジロウ 「………………!! …………!!!」
俊足ガーグァ (ドドドドドドドドドドドド)
イャンガルルガ 「速ェな……」
イャンクック 「もう姿が見えないとは。モンジロウ君が何を言っていたのか、全く聞き取れなかったぞ」
イャンガルルガ 「…………さて、猫。お前一匹になったわけだが」
小鉄 「猫と言うなニャ。オイラには由緒正しき小鉄という名前があるニャ」
イャンガルルガ 「ふてぶてしさは変わらずか……」
イャンクック 「しかし、先ほど小鉄君が話していたことが本当だとすると、あの黒いティガレックスは、一度死んでいるということになる……」
小鉄 「確かにあれは、溶岩に落ちたティガレックスだニャ。オイラの目に狂いはないニャ」
130:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:52:13.65:oINlOJ7X0
イャンガルルガ 「信用できるかよ。第一、一度死んだ者はもう二度と生き返らねぇんだ」
イャンガルルガ 「二度とな」
イャンクック 「………………」
小鉄 「そ、そんなの、言われなくてもおいらも分かってるニャ」
小鉄 (でもあの黒いティガレックスは……)
小鉄 「うーん…………」
イャンクック 「分からないな……もしかしたら、砦ドラゴンのような力を持つ存在がいるのかもしれない」
イャンガルルガ 「そんなのがいたら、世界が破滅だぜ。やりたい放題じゃねぇか」
131:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:52:46.52:oINlOJ7X0
小鉄 (あの……あの笑い声……)
小鉄 (あの白い竜…………)
>助けろ? 何故? お前にそこまでのリスクを背負う覚悟があるのか?
小鉄 (ギリ……)
イャンガルルガ 「………………?」
小鉄 「と……とにかく、死んだ者が生き返らないことぐらい言われなくても知ってるニャ」
イャンガルルガ 「でもさっきは自信満々に、溶岩に落ちたティガレックスだって断言したじゃねぇか」
小鉄 「それは……そうなんだけどもニャ……」
イャンクック 「もしかしたら、溶岩の中からティガレックスだけ脱出したのかもしれないな……」
イャンクック 「彼らは鱗が厚い。少しならば溶岩に耐えられるはずだ」
イャンガルルガ 「それはいいが、あの妙なモンスター達も気になる……」
イャンガルルガ 「倒した途端土くれになりやがった。まるで化け物だぜ」
132:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:53:18.55:oINlOJ7X0
イャンクック 「ふむ……」
イャンクック 「とりあえず、今日のところは休むことにしようか。小鉄君も疲れているだろう? 気は少し紛れたかい?」
イャンクック 「寝る前に君達二人に、とっておきのこれを飲ませてあげよう」
イャンガルルガ 「それは……ツチハチノコの酒か?」
イャンクック 「ああ。だが、十年物だ。少女がいるときは強すぎるので出さないようにしていたのだが、君達ならいいだろう」
イャンクック 「キングがこのまえこれをくれてね。何、寝る前に一杯やるといい夢が見れるんだ」
イャンガルルガ 「ほう(グビッ) ……ン、これは美味いな」
小鉄 「オ、オイラにも寄越すニャ(ゴクゴク)……プハァアア~~!!」
小鉄 「こりゃたまらんニャ!!」
133:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:53:51.59:oINlOJ7X0
イャンクック 「はは、気に入ってもらえてよかったよ」
小鉄 「も、もっと寄越すニャ」
イャンクック 「これは強すぎるからね。また明日、飲ませてあげよう」
小鉄 「ケチだニャ」
イャンガルルガ 「体が温まってきた。確かにこりゃ、いい夢見れそうだぜ」
イャンクック 「そうだろう。ガルルガ君は傷を受けている。古龍の血で治ったといえ、今日はあまり動かない方がいい」
イャンクック (古龍の血か…………)
イャンクック (今日も、ナナ様が少女に血を分け与えてしまった)
イャンクック (これで少女が、益々人間から遠ざかってしまわなければいいが……)
134:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:54:19.27:oINlOJ7X0
―ユクモ地方、火山<朝>―
アオアシラ弟 「ふぅぅぅ~~……あっついなぁココは…………」
ウラガンキン 「まぁそう言わずに。ほら、水を持ってきた。飲むといい」
アオアシラ弟 「ヒィィィッフゥ! いただくぜ!(ゴクゴクゴクゴクゴク)」
アオアシラ弟 「フゥゥゥ!! 生き返ったァ!!!」
ウラガンキン (………………火山の中から、ジンオウガさんの遺体は引き上げることができたが……)
ウラガンキン (ティガレックス亜種の死骸だけがどうしても上がらない……)
ウロコトル達(親衛隊) 「殿下、下のエリアにも潜ってまいりましたが、やはり……」
ウラガンキン 「そうか……」
135:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:55:05.56:oINlOJ7X0
ウラガンキン 「それと、亜種……弟は……?」
ウロコトル達(親衛隊) 「溶岩の中に、完全に身を隠してしまわれているようです。追跡してはいるのですが……」
ウラガンキン 「ふむ…………」
ウラガンキン (あの地震を引き起こしたのは、確かに、弟……亜種の顎によるものだ)
ウラガンキン (事件以来、弟は逃げまわって僕と顔をあわせようとしない……)
ウラガンキン (………………)
ウラガンキン (それよりもティガレックス亜種……どうにも気になる……)
ウラガンキン (奴はやはり、まだ生きているのか……? )
136:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:55:38.76:oINlOJ7X0
アオアシラ兄 「おぉぉぉ~~い、王様~~~~!!」
アオアシラ兄 「連れてきたぞ~~~!!!」
ウラガンキン 「! 来たか!」
アオアシラ弟 「ンン? 熱気でよく見えねぇ。兄ちゃんか? 本当に兄ちゃんかァ?」
アオアシラ兄 「兄ちゃんだ! お前の兄ちゃんだぞ!!」
アオアシラ弟 「本当の兄ちゃんならこれが言えるはずだぜ! ハチミツがないなら!!」
アオアシラ兄 「ロイヤルハニーを食べればいいじゃない!!」
アオアシラ弟 「うわっはぁ! 超傲慢!! 兄ちゃんだー!!!! やっぱり兄ちゃんだー!!」
137:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:56:29.62:oINlOJ7X0
ウラガンキン 「………………」
ウラガンキン 「ええと……良く来てくれた。ナルガクルガ三兄弟」
ナルガクルガA 「いやぁねぇ。こんなあっついところに呼び出して」
ナルガクルガB 「あたしたちの魅力的なウ・ロ・コがとろけちゃうじゃないの」
ナルガクルガC 「でもあたしたちの心は、既にあなたに」
ナルガクルガ三兄弟 「「「く・ぎ・づ・け」」」
ナルガクルガ三兄弟 「「「とろけちゃってるのぉ」」」
ウラガンキン 「………………」
ウラガンキン 「うん、そうだな」
ウラガンキン 「で、話なんだが」
138:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:57:04.39:oINlOJ7X0
ナルガクルガA 「なぁに、いきなり仕事の話? つれないわねぇ」
ナルガクルガB 「あたし達と、これから旧密林でランデブーしない?」
ナルガクルガC 「今ならお姉ちゃんもいないしぃ」
ウラガンキン 「ああ、それはまた今度」
ウラガンキン 「今回君達を呼び出したのは、他でもない、先日の一件に関しての事なんだ」
ナルガクルガA 「先日の一件って……ジンオウガちゃんがアレしてこうなっちゃったって件?」
ナルガクルガB 「全く、男ってホント野蛮で嫌だわぁ」
ナルガクルガC 「あ、でもウラちゃんだけは別。あなたはあたし達の」
ナルガクルガ三兄弟 「「「と・く・べ・つ・な・の・よ」」」
ウラガンキン 「ああ、そうだな」
ウラガンキン 「で、話を戻すけど……」
139:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:57:40.05:oINlOJ7X0
ウラガンキン 「孤島の、ドボルベルク様のところに行って欲しいんだ」
アオアシラ兄 「孤島! 魅力的な単語だぜ!!」
アオアシラ弟 「ロイヤルハニーあるかなぁ」
ナルガクルガA 「お爺ちゃんのところにぃ?」
ナルガクルガB 「あんなクサレポンチのところに行ってどうするっていうの?」
ナルガクルガC 「それよりあたし達と旧密林でランデブーしましょうよ」
ウラガンキン 「これは重要な話なんだ。聞いてくれたら、君達の言うことを何でもひとつ、約束してあげるよ」
ナルガクルガA 「きゃっ! 約束ですって!」
ナルガクルガB 「どうするお兄ちゃん? 約束ですってよ」
ナルガクルガC 「困ったわぁ。ウラちゃんが約束してくれるって言うなら、話を聞くしかないじゃない」
140:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:58:28.57:oINlOJ7X0
ウラガンキン 「時は一刻を争うかもしれない。君達の迅速な足があれば、非常に助かる」
アオアシラ兄 「迅速だなんて照れるぜェ」
アオアシラ弟 「兄ちゃんスゲー! じんそくって何だ?」
ナルガクルガA 「分かったわ。じゃ、ちゃんと約束しましょ。仕事が終わったらあたし達と旧密林でランデブー。いいわね?」
ナルガクルガB 「あんなことやこんなこともしましょうね!」
ナルガクルガC 「夢が広がるわ! あぁあ! ムズムズが止まらないぃ!」
ウラガンキン 「いいよ、よく分からないけど分かった」
ナルガクルガ三兄弟 「「「ヒャッハァァァァアア!!」」」
ウラガンキン 「仕事の話に戻そう。すぐにドボルベルク様のところに行って、起こったことをお伝えしてきて欲しいんだ」
ウラガンキン 「実は、僕の持っている古代のお守りがひとつ、なくなっている」
ウラガンキン 「ずっと昔だけど、ドボルベルク様は、お守りのことを感じ取ることができるという話を聞いたことがあるんだ」
141:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:59:13.12:oINlOJ7X0
ウラガンキン 「そして、もしドボルベルク様が、僕のお守りを感じ取ることができたら……」
ウラガンキン 「君達の足で、そのお守りの後を追って欲しいんだ」
ウラガンキン 「僕は今、火山を離れるわけにはいかない。お願いできるね?」
ナルガクルガA 「お願いも何も、ウラちゃんとのランデブーのためなら、あたし達は何でもやるわよぉ」
ナルガクルガB 「そこの馬鹿二人! ちゃんと聞いてたわね!?」
アオアシラ兄 「ああ! ちゃんと聞いてたぜ! 何を?」
アオアシラ弟 「聞いてたよ!! で、何が?」
ナルガクルガC 「この通り証人もいるわ。あたし達との約束、ぜぇぇったい守ってね!」
ウラガンキン 「心配しなくても約束は守るよ。すぐ出発して欲しい」
ナルガクルガ三兄弟 「「「ヒャッハァ! おまかせあれ!!(シュバババ!!)」」」
142:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 21:59:42.91:oINlOJ7X0
アオアシラ兄 「あっ! ちょ、置いてくなよ!!!」
アオアシラ弟 「どこに行くんだっけ? 兄ちゃん」
アオアシラ兄 「とりあえず腹が減ったなぁ」
ウラガンキン 「ご苦労だったね。こっちに火山イチゴがある。沢山食べていくといいだろう」
アオアシラ兄 「ヒィィィッフゥ! 火山イチゴ!!」
アオアシラ弟 「イチゴ! イチゴ!!」
ウラガンキン 「………………」
ウラガンキン (ナルガクルガ三兄弟……上手くやってくれるだろうか……)
ウラガンキン (僕は、亜種のこともあるからここを離れるわけにはいかない……)
ウラガンキン (最悪の事態だけは避けられるといいんだが…………)
143:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY:2011/04/12(火) 22:03:25.08:oINlOJ7X0
ハンター 「今、スープを温めるから……」
子アイルー 「何なんだニャお前……! 人間……!!?」
ハンター 「人間の言葉が分かるのね……どこから来たの……?」
子アイルー 「や……やかましいニャ! おいらを早く……村のところに……」
ハンター 「?」
子アイルー 「父ちゃんと、母ちゃんが……死んじまうニャ!!!!」
ハンター 「どういうこと?」
子アイルー 「おいらは……行かなきゃならんニャ…………(ドサッ)」
ハンター 「ちょっと……動かない方が……」
子アイルー 「触るんじゃないニャ!!(バシッ!)」
ハンター 「!!」
子アイルー 「おいらが行かなきゃ……行かなきゃいかんのニャ…………」
子アイルー 「父ちゃんは厳しいけど、本当は優しくて……」
子アイルー 「母ちゃんはおっちょこちょいだけど、お人よしで……いい猫で……」
子アイルー 「でも、おいらがいないとダメな……家族なんだニャ!!」
子アイルー 「父ちゃんと母ちゃんは、おいらを守ってくれたニャ……」
子アイルー 「だからおいらは……今度はおいらが……」
子アイルー 「父ちゃんと母ちゃんを、守らなきゃいけないんだニャ!!!」
ハンター 「…………」
ハンター 「そう……お父さんと、お母さんを……」
ハンター 「あなた、亡くしたのね」
子アイルー 「!!!!!!」
ハンター 「…………」
子アイルー 「な……何を言ってるニャ…………」
子アイルー 「おいらは家に帰るニャ……」
子アイルー 「家に帰ったら、父ちゃんと母ちゃんがいて……」
子アイルー 「村長さんや、情報屋もいて……」
子アイルー 「長屋も、大きくなって、村のみんなも増えてきて……」
子アイルー 「だから……だから……」
子アイルー 「村は、まだこれからだニャ……」
子アイルー 「これから、村は………………」
子アイルー 「………………村は………………」
ハンター 「………………」
子アイルー 「そうだニャ! これからだニャ!!!」
子アイルー 「あんな化け物にやられるおいら達じゃないニャ!!」
子アイルー 「父ちゃんは強いんだニャ! 村の中でも一、二を争う豪腕なんだニャ!!!」
子アイルー 「母ちゃんの料理は世界一なんだニャ!!」
子アイルー 「みんな、みんな一生懸命生きてたニャ!!!」
ハンター 「………………」
子アイルー 「だから……」
子アイルー 「だから、みんなが…………」
子アイルー 「みんなが………………」
子アイルー 「みんなが死んだなんて、そんなの嘘だニャ!!!!」
子アイルー 「嘘だニャ!!!」
子アイルー 「嘘だニャー!!!!!」
ハンター 「………………」
子アイルー 「はぁ……はぁ…………(ズキズキ)」
ハンター 「うん……そうだね……」
子アイルー 「!!!」
ハンター 「よく分からないけど……きっとそうだよ……」
ハンター 「大丈夫だよ……」
ハンター 「大丈夫だから……」
子アイルー 「お……お前に……お前なんかに、何が分かるニャ!!!」
子アイルー 「お前に、おいらの気持ちが分かるわけがないニャ!!!」
子アイルー 「そもそもお前は何だニャ!!!」
ハンター 「私は弓。このあたりを中心に狩りをしているハンターよ……」
子アイルー 「ハンター…………」
子アイルー 「お、お願いがあるニャ!!!」
子アイルー 「おいらを村まで連れてってくれニャ!!」
子アイルー 「父ちゃんと、母ちゃんが待ってるニャ!!!!!」
弓 「………………」
弓 「…………そうだね…………うん、分かった」
子アイルー 「!! 本当かニャ!?」
弓 「いいよ……それで、君の気持ちがおさまるなら」
子アイルー 「今すぐ行くニャ!! グズグズするなニャ!!!!!」
弓 「………………」
弓 「…………うん」
>ザァァァァァ――ッ!!!
子アイルー 「す……すんげぇ土砂降りの雨だニャ…………」
弓 「私の装備を体に巻いていきなさい。冷えると、傷に触るわ……」
子アイルー 「父ちゃん……母ちゃん……!!!」
弓 「………………」
弓 「スープと食料を持ったから……大丈夫。行くよ……ちゃんと背中に乗ってて」
子アイルー 「やかましいニャ!! さっさと行くニャ!!!!」
弓 「………………うん」
数時間進んだ先
そこには、何もなかった
倒れた家屋も
猫だったモノも
父も、母も
誰もいなかった
ただ、巨大な竜巻になぎ払われたかのように
地面がえぐれ、木々が薙ぎ倒され
全てが、なくなってしまっていた
子アイルー 「……………………」
弓 「…………君が目を覚ますまで、一週間かかったわ」
弓 「その間、この地方では頻繁に竜巻が起こってた」
弓 「近くの村もいくつか、やられたわ……」
弓 「人間の村でさえ、跡形もなくなっているの……」
弓 「………………」
子アイルー (ドシャ)
弓 「あなた、足が…………」
子アイルー (ふらふら)
子アイルー 「父ちゃん……母ちゃん…………」
子アイルー 「村長さん…………情報屋………………」
子アイルー 「みんなどこに行ったニャー!!!!!!」
子アイルー 「みんなー!!!!」
子アイルー 「みん……(ズキッ)…………うっ!! ゲホッ…………ゲホッ…………」
弓 「…………これ以上雨に当たると、傷に良くないわ…………」
子アイルー 「……………………」
子アイルー 「どうしてだニャ…………」
弓 「………………」
子アイルー 「おいらたちが何か悪いことをしたかニャ…………」
子アイルー 「おいらたちが…………何かをしたのかニャ………………」
子アイルー 「…………おいらたちは……ただ、一生懸命村を発展させようとして…………」
子アイルー 「一生懸命………………」
>×××××××『ククク……ハハハ………………カーハッハッハッハッハッハ!!!!』
子アイルー 「何がおかしいニャ!!! うわああああ!!! 何がおかしいニャー!!!!」
子アイルー 「村を返せニャー!!! おいらたちの村を!!! 返せニャー!!!!!」
弓 「………………」
弓 「あなた、大きな……本当に大きな、白い竜を、見たことがある……?」
子アイルー 「!!!」
弓 「その白い竜に、何かを言われた……?」
子アイルー 「お前……」
子アイルー 「お前、あいつの…………!!!!」
弓 「違うわ」
子アイルー 「……!」
弓 「私も……あの竜を、憎む者の一人なの…………」
弓 「随分前の話になるけど……私の村も、ここと同じように消えたわ……」
弓 「あなたと、丁度同じように……」
子アイルー 「………………」
弓 「だから、私……あなたの気持ちが何となく……分かる」
子アイルー 「………………」
弓 「つらいよね……苦しいよね…………」
弓 「憎いよね……」
弓 「あの竜が……憎いよね…………」
子アイルー 「…………あの日は…………」
子アイルー 「母ちゃんの、誕生日だったんだニャ…………」
子アイルー 「おいらは…………母ちゃんの好きな、ドスビスカスを取りに行って……」
子アイルー 「そこで、竜巻に、吹っ飛ばされたニャ…………」
子アイルー 「……………………」
子アイルー 「おいらは…………」
子アイルー 「おいらは強くなりたいニャ…………」
子アイルー 「おいらは…………もっともっと強くなりたいニャ…………!!!!」
子アイルー 「もっともっと強くなって……」
子アイルー 「おいらは……あの白い竜に……」
子アイルー 「復讐するんだニャ!!!!!!!!」
弓 「……………………」
弓 「うん……そうだね……」
弓 「じゃあ、約束しようか……」
子アイルー 「約束……?」
弓 「それまで、私と一緒にいよう」
弓 「あなたが強くなって、復讐できるまで、私があなたの家族になってあげるよ……」
子アイルー 「何でおいらがお前なんかの家族に…………」
弓 「だから、約束……」
子アイルー 「…………?」
弓 「男の子は、もう泣かない……」
子アイルー 「!!!」
弓 「泣かないで……(ぎゅ)」
子アイルー 「………………」
弓 「今だけは許してあげるから……」
弓 「これからは泣かない……」
弓 「私と約束……できる?」
子アイルー 「う……う…………(ボロボロ)」
弓 (ぎゅ…………)
子アイルー 「うわあぁあああ!!!! うわぁああああああん!!!!」
弓 「いい子だから……泣かないで…………」
降りしきる雨の中、彼の鳴き声はどこまでも、ずっと遠くまで響いていた
その日、彼はかけがえのないものを失い、そして、かけがえのないものを得た
―樹海、イャンクックの巣<夜>―
小鉄 「……………………(ハッ)」
小鉄 「…………」
小鉄 (嫌な夢を見ちまったニャ…………)
迅雷 「グゥ…………グゥ…………」
小鉄 (こいつのせいだニャ…………)
小鉄 (こいつがあまりにも弱そうで…………)
小鉄 (あまりにもかわいそうで…………)
小鉄 (………………)
イャンクック 「どうした、小鉄さんとやら。寝付けないのか?」
小鉄 「お前は……変な鳥!!」
イャンクック 「はは。いや、いろいろな者にそう言われるよ」
小鉄 「何だニャ。おいらを叩いても何も出ないニャ」
イャンクック 「何もとって食べようというわけじゃない。少し話をしようとしただけだよ」
小鉄 「ふぅむ……」
小鉄 「あのでっかい古龍夫婦と、ティガレックス二匹が帰ってくれたおかげで大分広くはなったニャ」
小鉄 「何より、ティガレックスのいびきがないせいで、やっと住める環境になったニャ」
イャンガルルガ 「先生達を悪く言うことは許さねぇ。小鉄、お前はこれから、先生達に教わることが沢山あるんだぜ」
小鉄 「ふんッ! オイラが教わることなどもう何もないニャ」
イャンクック 「まぁ、そう意固地になることもあるまい。明日から授業に出てみるといい」
小鉄 「うるさいニャ。てゆうか黒い鳥。何でお前がここにいるニャ」
イャンガルルガ 「どこにいようが俺の勝手だろうが」
小鉄 「それもそうだけど、ここはイャンクックとやらの巣じゃないのかニャ」
イャンクック 「ああ、そうだ」
小鉄 「ひょっとして、あのちっこい人間にくっついていきそびれたのかニャ」
イャンガルルガ (ピクッ)
小鉄 「モンスターのくせに人間と仲良くしてるなんて変だニャ」
イャンガルルガ 「やかましい(ギギギ)」
小鉄 「あ……頭を噛むなニャ……頭蓋骨が……割れるニャ…………」
イャンクック 「まぁいいじゃないか。ガルルガ君も乱暴はやめたまえ」
イャンガルルガ 「ケッ(パッ)」
モンジロウ (ガクガクブルブル)
俊足ガーグァ (ガクガクブルブル)
小鉄 「てゆうか二人とも何してんだニャ」
モンジロウ 「すげぇ……頭をかじられてもビクとも動じてねぇニャ……」
俊足ガーグァ 「旦那は神とやらの加護に守られてるとしか考えられねぇ……」
イャンクック 「もっとこっちに来たらどうだ? そこでは隙間風が入ってくるだろう?」
モンジロウ 「い、いや、あっしはここで……」
俊足ガーヴァ 「俺も……」
小鉄 「いいから来るニャ」
イャンガルルガ 「……………………」
モンジロウ 「…………」
俊足ガーグァ 「…………」
モンジロウ 「じゃ……じゃあお邪魔するニャ…………(モゾモゾ)」
俊足ガーグァ 「俺はもうおしまいだ……ここで食われるんだ…………(モゾモゾ)」
イャンガルルガ 「てめーみてぇな得体の知れねぇ鳥を食うか。てゆうか共食いじゃねぇか」
俊足ガーグァ 「言われてみれば……って、得体の知れないのはお互い様ですぜ……」
イャンクック 「ガルルガ君は、本当に少女についていなくていいのか?」
イャンガルルガ 「ビッグボスの野郎がいやがるからな……俺はどうも、あいつと馬があわねぇ」
イャンガルルガ 「それに……」
迅雷 「…………」
イャンガルルガ 「少し、気になることがある」
イャンクック 「(にこり)そうか……」
小鉄 「何だニャ。オイラを無視して話を進めるなニャ」
イャンガルルガ 「だから、何でてめーはそんなに態度がでけえんだよ」
小鉄 「体の大きさで力を決めるのは馬鹿のすることだって父ちゃんが言ってたニャ」
小鉄 「だいたい、お前らを怖がるようじゃ、由緒正しきオトモアイルーは勤まらんニャ」
イャンガルルガ 「よく言うぜ。人間の使いッ走りのくせによ」
小鉄 「今の発言は聞き逃せられんニャ。オトモ軽視の発言は許せんニャ!!」
イャンガルルガ 「あーはいはい」
イャンクック 「とにかくまぁ、寝れないようなら、落ち着いて話でもしないか?」
小鉄 「ふんッ。迅雷の母ちゃんを助けられなかった連中と話すことなど何もないニャ」
イャンクック 「皆、何かしらの理由で家族を亡くしている。迅雷の気持ちを分かってやれると思うがな」
小鉄 「…………」
モンジロウ 「それにしても、その黒いティガレックスは何だったんでしょうかニャ」
俊足ガーグァ 「俺も気になってたんですがね。聞いたことねぇな」
小鉄 「モンジロウも俊足ガーグァも知らないのかニャ」
イャンクック 「ここの地方のティガレックス君達と顔かたちがそっくりだったが……かなり巨大なモンスターだったな」
イャンクック 「それに、土に溶けたようにも見えた。いずれにせよ、尋常なモンスターではないだろう」
小鉄 「あの黒いティガレックスは……確かに倒したはずだニャ」
イャンガルルガ 「お前が? カカ……ハハハハハ!! 変な冗談を言う猫だぜ!!」
小鉄 「わ、笑うなニャ! 確かに倒したのはオイラじゃないけど……」
迅雷 「……グゥ……グゥ……」
小鉄 「………………あのティガレックスは、迅雷の親父さんが倒したはずなんだニャ」
モンジロウ 「こてっちゃんが倒したんじゃないのかニャ?」
小鉄 「オイラの頑張りは五割ってとこだニャ」
イャンガルルガ 「よく言うぜ」
イャンクック 「と、すると……迅雷のお父さんは、その黒いティガレックスと相討ちに?」
小鉄 「…………」
小鉄 「………………(ぎゅ)」
小鉄 (あの時ジンオウガにもらったこのお守り……)
小鉄 (あのジンオウガは、オイラに迅雷を頼むって言ったのとほぼ同じだニャ)
小鉄 (だから、オイラには迅雷を守って、立派なジンオウガにする義務があるニャ……)
小鉄 (おいらを助けてくれた、あのジンオウガみたいに……!!!)
イャンクック 「………………」
イャンクック 「よく分からないが、並々ならぬ事情があるようだな」
小鉄 「お前達には関係ないことだニャ」
イャンガルルガ 「ふん、気にくわねぇな」
小鉄 「な……何だニャ」
イャンガルルガ 「いや……てめぇを見てると、どうも昔を思い出してな」
イャンガルルガ 「安心しろ。てめぇのようなアホな猫は嫌いじゃねぇ」
小鉄 「アホとは何だニャ。アホとは!」
モンジロウ 「さて……と。こてっちゃんも復活したことだし、あっしは仕事があるから、これで失礼させていただきやすぜ」
小鉄 「モンジロウは忙しいからニャ。でも、あのハプルボッカみたいに変なモンスターにまた襲われたらどうするつもりだニャ」
モンジロウ 「ぐ……そういえば……」
俊足ガーグァ 「俺が送っていきますぜ。樽よりは速い自信がある」
モンジロウ 「そいつはありがてぇニャ。世界にこてっちゃんの勇姿を広めなきゃいかんニャ」
小鉄 「とりあえず伝えて欲しいことはいろいろあるニャ。今から要点を言うニャ」
小鉄 「………………という、オイラの武勇伝を託すニャ」
モンジロウ 「任せてくれニャ」
イャンガルルガ 「こうやっていらねぇ伝説ってのが作られてくんだな……」
イャンクック 「はは。まぁ、どこまでが本当か分からないが、面白い猫だ。小鉄君」
小鉄 「オイラの話は全て真実だニャ! 面白くない鳥達だニャ」
イャンガルルガ 「あーはいはい」
小鉄 「~~!!」
モンジロウ 「それじゃ、こてっちゃん、くれぐれも気をつけてユクモ村に戻ってくるんだニャ!(シュバッ)」
俊足ガーグァ 「あんたのことは忘れねぇよ!」
小鉄 「任せるニャ。旦那さんと迅雷がひと段落着いたらすぐに戻るニャー!!」
モンジロウ 「………………!! …………!!!」
俊足ガーグァ (ドドドドドドドドドドドド)
イャンガルルガ 「速ェな……」
イャンクック 「もう姿が見えないとは。モンジロウ君が何を言っていたのか、全く聞き取れなかったぞ」
イャンガルルガ 「…………さて、猫。お前一匹になったわけだが」
小鉄 「猫と言うなニャ。オイラには由緒正しき小鉄という名前があるニャ」
イャンガルルガ 「ふてぶてしさは変わらずか……」
イャンクック 「しかし、先ほど小鉄君が話していたことが本当だとすると、あの黒いティガレックスは、一度死んでいるということになる……」
小鉄 「確かにあれは、溶岩に落ちたティガレックスだニャ。オイラの目に狂いはないニャ」
イャンガルルガ 「信用できるかよ。第一、一度死んだ者はもう二度と生き返らねぇんだ」
イャンガルルガ 「二度とな」
イャンクック 「………………」
小鉄 「そ、そんなの、言われなくてもおいらも分かってるニャ」
小鉄 (でもあの黒いティガレックスは……)
小鉄 「うーん…………」
イャンクック 「分からないな……もしかしたら、砦ドラゴンのような力を持つ存在がいるのかもしれない」
イャンガルルガ 「そんなのがいたら、世界が破滅だぜ。やりたい放題じゃねぇか」
小鉄 (あの……あの笑い声……)
小鉄 (あの白い竜…………)
>助けろ? 何故? お前にそこまでのリスクを背負う覚悟があるのか?
小鉄 (ギリ……)
イャンガルルガ 「………………?」
小鉄 「と……とにかく、死んだ者が生き返らないことぐらい言われなくても知ってるニャ」
イャンガルルガ 「でもさっきは自信満々に、溶岩に落ちたティガレックスだって断言したじゃねぇか」
小鉄 「それは……そうなんだけどもニャ……」
イャンクック 「もしかしたら、溶岩の中からティガレックスだけ脱出したのかもしれないな……」
イャンクック 「彼らは鱗が厚い。少しならば溶岩に耐えられるはずだ」
イャンガルルガ 「それはいいが、あの妙なモンスター達も気になる……」
イャンガルルガ 「倒した途端土くれになりやがった。まるで化け物だぜ」
イャンクック 「ふむ……」
イャンクック 「とりあえず、今日のところは休むことにしようか。小鉄君も疲れているだろう? 気は少し紛れたかい?」
イャンクック 「寝る前に君達二人に、とっておきのこれを飲ませてあげよう」
イャンガルルガ 「それは……ツチハチノコの酒か?」
イャンクック 「ああ。だが、十年物だ。少女がいるときは強すぎるので出さないようにしていたのだが、君達ならいいだろう」
イャンクック 「キングがこのまえこれをくれてね。何、寝る前に一杯やるといい夢が見れるんだ」
イャンガルルガ 「ほう(グビッ) ……ン、これは美味いな」
小鉄 「オ、オイラにも寄越すニャ(ゴクゴク)……プハァアア~~!!」
小鉄 「こりゃたまらんニャ!!」
イャンクック 「はは、気に入ってもらえてよかったよ」
小鉄 「も、もっと寄越すニャ」
イャンクック 「これは強すぎるからね。また明日、飲ませてあげよう」
小鉄 「ケチだニャ」
イャンガルルガ 「体が温まってきた。確かにこりゃ、いい夢見れそうだぜ」
イャンクック 「そうだろう。ガルルガ君は傷を受けている。古龍の血で治ったといえ、今日はあまり動かない方がいい」
イャンクック (古龍の血か…………)
イャンクック (今日も、ナナ様が少女に血を分け与えてしまった)
イャンクック (これで少女が、益々人間から遠ざかってしまわなければいいが……)
―ユクモ地方、火山<朝>―
アオアシラ弟 「ふぅぅぅ~~……あっついなぁココは…………」
ウラガンキン 「まぁそう言わずに。ほら、水を持ってきた。飲むといい」
アオアシラ弟 「ヒィィィッフゥ! いただくぜ!(ゴクゴクゴクゴクゴク)」
アオアシラ弟 「フゥゥゥ!! 生き返ったァ!!!」
ウラガンキン (………………火山の中から、ジンオウガさんの遺体は引き上げることができたが……)
ウラガンキン (ティガレックス亜種の死骸だけがどうしても上がらない……)
ウロコトル達(親衛隊) 「殿下、下のエリアにも潜ってまいりましたが、やはり……」
ウラガンキン 「そうか……」
ウラガンキン 「それと、亜種……弟は……?」
ウロコトル達(親衛隊) 「溶岩の中に、完全に身を隠してしまわれているようです。追跡してはいるのですが……」
ウラガンキン 「ふむ…………」
ウラガンキン (あの地震を引き起こしたのは、確かに、弟……亜種の顎によるものだ)
ウラガンキン (事件以来、弟は逃げまわって僕と顔をあわせようとしない……)
ウラガンキン (………………)
ウラガンキン (それよりもティガレックス亜種……どうにも気になる……)
ウラガンキン (奴はやはり、まだ生きているのか……? )
アオアシラ兄 「おぉぉぉ~~い、王様~~~~!!」
アオアシラ兄 「連れてきたぞ~~~!!!」
ウラガンキン 「! 来たか!」
アオアシラ弟 「ンン? 熱気でよく見えねぇ。兄ちゃんか? 本当に兄ちゃんかァ?」
アオアシラ兄 「兄ちゃんだ! お前の兄ちゃんだぞ!!」
アオアシラ弟 「本当の兄ちゃんならこれが言えるはずだぜ! ハチミツがないなら!!」
アオアシラ兄 「ロイヤルハニーを食べればいいじゃない!!」
アオアシラ弟 「うわっはぁ! 超傲慢!! 兄ちゃんだー!!!! やっぱり兄ちゃんだー!!」
ウラガンキン 「………………」
ウラガンキン 「ええと……良く来てくれた。ナルガクルガ三兄弟」
ナルガクルガA 「いやぁねぇ。こんなあっついところに呼び出して」
ナルガクルガB 「あたしたちの魅力的なウ・ロ・コがとろけちゃうじゃないの」
ナルガクルガC 「でもあたしたちの心は、既にあなたに」
ナルガクルガ三兄弟 「「「く・ぎ・づ・け」」」
ナルガクルガ三兄弟 「「「とろけちゃってるのぉ」」」
ウラガンキン 「………………」
ウラガンキン 「うん、そうだな」
ウラガンキン 「で、話なんだが」
ナルガクルガA 「なぁに、いきなり仕事の話? つれないわねぇ」
ナルガクルガB 「あたし達と、これから旧密林でランデブーしない?」
ナルガクルガC 「今ならお姉ちゃんもいないしぃ」
ウラガンキン 「ああ、それはまた今度」
ウラガンキン 「今回君達を呼び出したのは、他でもない、先日の一件に関しての事なんだ」
ナルガクルガA 「先日の一件って……ジンオウガちゃんがアレしてこうなっちゃったって件?」
ナルガクルガB 「全く、男ってホント野蛮で嫌だわぁ」
ナルガクルガC 「あ、でもウラちゃんだけは別。あなたはあたし達の」
ナルガクルガ三兄弟 「「「と・く・べ・つ・な・の・よ」」」
ウラガンキン 「ああ、そうだな」
ウラガンキン 「で、話を戻すけど……」
ウラガンキン 「孤島の、ドボルベルク様のところに行って欲しいんだ」
アオアシラ兄 「孤島! 魅力的な単語だぜ!!」
アオアシラ弟 「ロイヤルハニーあるかなぁ」
ナルガクルガA 「お爺ちゃんのところにぃ?」
ナルガクルガB 「あんなクサレポンチのところに行ってどうするっていうの?」
ナルガクルガC 「それよりあたし達と旧密林でランデブーしましょうよ」
ウラガンキン 「これは重要な話なんだ。聞いてくれたら、君達の言うことを何でもひとつ、約束してあげるよ」
ナルガクルガA 「きゃっ! 約束ですって!」
ナルガクルガB 「どうするお兄ちゃん? 約束ですってよ」
ナルガクルガC 「困ったわぁ。ウラちゃんが約束してくれるって言うなら、話を聞くしかないじゃない」
ウラガンキン 「時は一刻を争うかもしれない。君達の迅速な足があれば、非常に助かる」
アオアシラ兄 「迅速だなんて照れるぜェ」
アオアシラ弟 「兄ちゃんスゲー! じんそくって何だ?」
ナルガクルガA 「分かったわ。じゃ、ちゃんと約束しましょ。仕事が終わったらあたし達と旧密林でランデブー。いいわね?」
ナルガクルガB 「あんなことやこんなこともしましょうね!」
ナルガクルガC 「夢が広がるわ! あぁあ! ムズムズが止まらないぃ!」
ウラガンキン 「いいよ、よく分からないけど分かった」
ナルガクルガ三兄弟 「「「ヒャッハァァァァアア!!」」」
ウラガンキン 「仕事の話に戻そう。すぐにドボルベルク様のところに行って、起こったことをお伝えしてきて欲しいんだ」
ウラガンキン 「実は、僕の持っている古代のお守りがひとつ、なくなっている」
ウラガンキン 「ずっと昔だけど、ドボルベルク様は、お守りのことを感じ取ることができるという話を聞いたことがあるんだ」
ウラガンキン 「そして、もしドボルベルク様が、僕のお守りを感じ取ることができたら……」
ウラガンキン 「君達の足で、そのお守りの後を追って欲しいんだ」
ウラガンキン 「僕は今、火山を離れるわけにはいかない。お願いできるね?」
ナルガクルガA 「お願いも何も、ウラちゃんとのランデブーのためなら、あたし達は何でもやるわよぉ」
ナルガクルガB 「そこの馬鹿二人! ちゃんと聞いてたわね!?」
アオアシラ兄 「ああ! ちゃんと聞いてたぜ! 何を?」
アオアシラ弟 「聞いてたよ!! で、何が?」
ナルガクルガC 「この通り証人もいるわ。あたし達との約束、ぜぇぇったい守ってね!」
ウラガンキン 「心配しなくても約束は守るよ。すぐ出発して欲しい」
ナルガクルガ三兄弟 「「「ヒャッハァ! おまかせあれ!!(シュバババ!!)」」」
アオアシラ兄 「あっ! ちょ、置いてくなよ!!!」
アオアシラ弟 「どこに行くんだっけ? 兄ちゃん」
アオアシラ兄 「とりあえず腹が減ったなぁ」
ウラガンキン 「ご苦労だったね。こっちに火山イチゴがある。沢山食べていくといいだろう」
アオアシラ兄 「ヒィィィッフゥ! 火山イチゴ!!」
アオアシラ弟 「イチゴ! イチゴ!!」
ウラガンキン 「………………」
ウラガンキン (ナルガクルガ三兄弟……上手くやってくれるだろうか……)
ウラガンキン (僕は、亜種のこともあるからここを離れるわけにはいかない……)
ウラガンキン (最悪の事態だけは避けられるといいんだが…………)
お疲れ様です
中編は以上となります
もうじき私は引っ越すことになりまして、しばらくの間ネットが不通になります
詳細はまとめサイト(http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/)にありますので、ご覧いただければ幸いです
後編もなるべく早くUPをさせていただきたいと思います
ゆったりとお待ちいただければ嬉しいです
福島の方ではまだ余震が続いている状況ですが、皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか?
いろいろと大変なことがあると思います
何かありましたら、遠慮なさらずメッセージをくださいね
できうる限りお返しさせていただきますm(_ _)m
それでは、今回は失礼させていただきます
144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/12(火) 22:11:33.41:G7RYwnC/0中編は以上となります
もうじき私は引っ越すことになりまして、しばらくの間ネットが不通になります
詳細はまとめサイト(http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/)にありますので、ご覧いただければ幸いです
後編もなるべく早くUPをさせていただきたいと思います
ゆったりとお待ちいただければ嬉しいです
福島の方ではまだ余震が続いている状況ですが、皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか?
いろいろと大変なことがあると思います
何かありましたら、遠慮なさらずメッセージをくださいね
できうる限りお返しさせていただきますm(_ _)m
それでは、今回は失礼させていただきます
ナルガ三兄弟ww
笑っちまったwww
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/04/14(木) 04:02:04.54:ZdY1d1uAO笑っちまったwww
乙です
オカマ枠増えたwwwwww
まったり待たせて頂きます
オカマ枠増えたwwwwww
まったり待たせて頂きます









































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