- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:17:21.88:OFnNDAAz0
兄「最近お前は生意気過ぎると思うんだ」
妹「なにいってんのあんた?」
兄「だが悔しいことに口ではお前に勝てない」
妹「それはあんたがバカだからでしょ」
兄「いや、お前はすぐにヒスを起こすからな、まともな話し合いにならない」
妹「バッカじゃないの?自分の低脳棚にあげてなにいっちゃってんの?」
兄「だから、今日からオレはお前とは拳で語る事にした」
妹「…はぁ?」
兄「それでは今から始める」
妹「ちょっ…それどういう意味…」
兄「……」ドゴッ
妹「…なっ!?」
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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:20:12.56:UW7YUF2W0
妹「ちょっとどう言うつもりよ!?」
妹「いきなり腹パンとかなに考えてるわけ!?」
兄「……」ドン
妹「いった…次は肩パン?」
妹「コレだから低脳は…」
兄「……」ゲシッ
妹「ぐっ…だから痛いって…」
兄「……」コブシカタメル
妹「…ひぃ……ほ、ほんとばっかじゃないの!?私は部屋に戻る!!」
兄「……」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:23:15.49:OFnNDAAz0
兄「いつも生意気な妹があんなにおとなしく」
兄「やはり男は拳で語るっていうのは正解だな」
兄「少年漫画は素晴らしいな」
兄「暫くこのまま続けるか」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:29:32.83:OFnNDAAz0
妹「なんなのあいつ…イキナリ殴るとか信じらんない…」
妹「お腹痛い…」
妹「帰ってきたらお父さんにいいつけてやるんだから!!」
コンコン
妹「ひぃっ…また兄貴…?」
ガチャ
兄「さっきは悪かったな」
妹「はぁ?今更遅いんだから、お父さんに言いつけてやるから!」
兄「考えて見たんだが、オレは拳だけで全てが語れるほど器用じゃなかった」
兄「だから、これからは少しは喋るようにするよ」
妹「はぁ?あんた本当に頭いかれたんじゃないの!?」
兄「そんな事ないぞ」ドゴッ
妹「がっ…」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:32:21.98:OFnNDAAz0
兄「言葉使いには気をつけろよ」ゲシッ
兄「俺の方が年上なんだから」ゴツッ
兄「少しは敬え」メリッ
妹「ぐぇ…はっ…はっ…わかったから…もう殴らないで…」
兄「わかれば良いんだ」ゴン
妹「うっ…」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:36:04.29:OFnNDAAz0
夕食時
母「あら?どうしたの?元気ないわね」
妹「……じつは」
兄「おかえり母さん、晩飯は?」
妹「!?」ビクッ
母「唐揚げにしようかなぁって思ってるわ」
兄「そうかそうか、唐揚げは大好きだ」
妹(夕食まで部屋にいよう…)
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:38:54.68:OFnNDAAz0
夕食
一同「いただきます」
妹「お父さん…今日お兄ちゃんが私の事殴ったの」
父「なんだと?それは本当か?」
兄「あぁ、妹は言葉が通じないから拳で語る事にしたんだ」
妹「今日だけでもう何発も殴られたのよ!?」
兄「言葉よりも妹には伝わりやすくていいと思うんだ」
父「う~む…」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:42:15.56:4zAkWM7X0
父「それは良い事だな、男は拳でしか語れない事もある、存分に語り合いなさい」
妹「…………え?」
兄「うん、そうするよ」
母「そうね、子供は元気が一番ですしね」
兄「わかってくれて嬉しいよ」
妹「うそ……」パクパク
兄「行儀が悪いぞ」ゴッ
妹「きゃっ…」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:45:49.64:OFnNDAAz0
兄「そうだ父さん」
父「ん?なんだ?」
兄「拳で語るのは良いんだけど、やっぱりオレはまだまだ未熟で全部を伝えきれないんだ」
父「そうだな、おまえはまだ若いしな」
兄「だからボクシングを習ってみようかと思うんだけど良いかな?」
妹「はぁ!?そんなのいいわけないでしょ!?」
兄「会話に」ゴン
兄「割り込むなよ」ゲシッ
兄「失礼だぞ」ドゴ
兄「ほら、今のを伝えるのにも三発もかかっちゃうんだ」
父「それは大変だな、よし早速明日から習いに行くといい」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:47:11.22:eGOrdTBI0
妹「冗談じゃないわよ!お母さん!?」
母「息子達が元気でお母さんは嬉しいわ」
妹「何よそれ…ホントあんたら頭狂ってるんじゃないの!?」
兄「親に向かって」ガコ
兄「なんて口の利き方を」メシッ
兄「してるんだよ」ガンッ
妹「がっ……ごめんなさいごめんなさい…もうしないから…もう殴らないで…」
兄「わかってくれれば良いんだ」ペシ
父「うむうむ、コミュニケーションは大事だからな」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:52:37.11:OFnNDAAz0
妹の部屋
妹「う…身体中が痛い…」
妹「あ、肩が青タンになってるし…」
妹「最悪…」
妹「こんなうちもう嫌……」
妹「明日学校で友ちゃんに相談してみよう…」
妹「なんでこうなったんだろ…明日起きたら元どうりになってないかな…?」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:54:11.64:8xXdWimw0
次の日
妹「……おはよう」ビクビク
兄「おはよう」ドッゴォォォン
兄「大きな声で挨拶するのは気持ちが良いな」
妹「……ぐっ…ぐぇ…」ゲボゲボ
兄「どうしたんだ!?」ゲシッ
兄「具合でも悪いのか?」ゲシゲシ
妹「…くそっ…なんでもない…」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:00:27.82:OFnNDAAz0
学校
妹「…って事があってね」
友「それは確かに異常だね…」
妹「でしょ?でも家族はみんな変に思ってないみたいで…」
友「それは先生とかに相談したほうが良いんじゃない?」
妹「だ…ダメだよ!そんな事したら…」
友「でも、もしそれで妹ちゃんに、なにかあったら…」
妹「もしこれからも続くみたいだったら…その前に話すから…心配しないで?」
友「でも、なんでそんな風になったんだろうね…なんか心当たりとかない?」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:04:48.11:OFnNDAAz0
妹「兄貴はわたしが生意気だから…って言ってたけど…」
友「例えば?」
妹「でも、そんなの普通でしょ!?みんなやってるんじゃないの!?」
妹「なんで私ばっかり殴られなきゃいけないのかわかんないんだけど!!」
友「落ち着いて妹ちゃん、とりあえず話してみて?」
妹「う……うん…」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:09:51.03:OFnNDAAz0
妹「話しかけても無視したり、視界に入ったら舌打ちしたり…」
友「他には?」
妹「友だち呼ぶ時に追い出したり、冷蔵庫のオヤツ勝手に食べたり…」
友「…………」
妹「私より先にお風呂に入ったら文句言ったり…勝手に物借りて返さなかったり…」
友「それって心当たりないって言うの?」
妹「…自分でも驚くくらいスラスラ出てきた」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:14:16.65:OFnNDAAz0
友「でもどっちにしろ異常だよね…」
妹「こんなんじゃカラダがモタないよ…」
友「謝ってみたら?」
妹「い…嫌よ絶対!私なにも悪くないし!」
友「うん……多分そういうのが積もり積もってこうなったんだろうね」
友「だからこそ、ちゃんと謝れば元にもどるんじゃないかな?」
妹「私わるくないし…」
友「今日妹ちゃんちに遊びに行っていい?お兄さんも私がいれば手は出さないんじゃないかな?」
友「もし、出したら私から言ってあげるし」
妹「…うん」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:17:10.31:OFnNDAAz0
放課後
妹「ただいまぁ…」
友「お邪魔しまーす」
妹「誰もいないみたい、上がって上がって」
友「うん」
妹「部屋に行く?」
友「リビングで良いんじゃないかな?部屋に行ったらお兄さんと会えないかもしれないし」
妹「できれば会いたくないな…」
友「それじゃなんのために私がきたのかわからないでしょ!」
妹「うん…」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:20:34.01:OFnNDAAz0
一時間後
兄「ただいまぁ」
友「あ、お邪魔してます」
妹「……ちっ…」
兄「挨拶はどうした?」ガツ
妹「きゃっ…なんであんたなんかにっ…」
兄「帰ってきたら挨拶、当然だろ?」ガンッ
妹「わかった言う!言うから殴らないで」
妹「おかえりなさい…」
兄「あぁただいま」バシッ
妹「ぐふっ……」
友「……」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:25:49.50:OFnNDAAz0
友「なんでお兄さんは妹ちゃんを殴るんですか?」
兄「あぁ、コレ?会話してるんだよ」
友「そんなの会話になってません」
兄「男は拳で語る物なんだけど…友ちゃんには難しいかな?」
友「妹ちゃん痛がってるじゃないですか」
兄「仕方ないよ、口で言っても伝わらないからね」
友「でもこんなのおかしいです!!」
兄「それによく言うだろ?体は正直だって」
友「それは使い方が間違ってます!」
兄「そうかな?現にちゃんと黙って聞いてくれるじゃないか」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:31:37.02:OFnNDAAz0
友「それはお兄さんを怖がって…」
兄「友ちゃんは兄弟いたっけ?」
友「いないですけど…」
兄「それじゃわからないの無理は無いかな、俺だって妹がもっと素直ならこんなことしなくて良いんだけどさ」
妹「あんたホント頭おかしいよ…」
兄「だから、人が喋ってる時に」ゲシッ
兄「割り込むなって言ってるだろ?」ゴッ
友「だ…だから止めてください!警察を呼びますよ!?」
兄「それじゃ友ちゃんからも言ってくれないかな?」
兄「もう少し素直になってくれって、そうしたらこんな事しないで済むんだ」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:35:52.62:OFnNDAAz0
友「……わかりました」
友「妹ちゃん…部屋に行こうか」
妹「う…うん」
兄「友ちゃん妹をよろしくな」
妹「……っ」キッ
兄「兄を睨むもんじゃないぞ」ガツン
友「ほら、早く行こう」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:39:50.30:OFnNDAAz0
妹の部屋
友「あれは確かに異常だね…」
妹「でしょ?マジあり得ないんだけど!?」
友「でも素直になれば止めてくれるみたいだし、素直になれば良いんじゃ無い?」
妹「誰があんな奴に…」
友「このまま殴られてても良いの?」
妹「……良く無いけど…」
友「だったらさ…」
妹「あいつの前に行くとなんとなく素直になれないのよ…」
友「…兄妹ってそう言う物なの?」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:44:39.10:OFnNDAAz0
妹「わかんないけど…」
妹「あいつが何かしてるとなんか気に食わなくて…」
友「?」
妹「ついつい突っかかっちゃって」
妹「でも話しかけられるとウザいし」
友「でも殴られるよりは良いんじゃないの?」
妹「そう…だけど…」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:50:27.84:OFnNDAAz0
妹「……でもさ」
友「何?」
妹「少しだけ嬉しいの…」
友「……え?」
妹「私がそんな風にしてたらさ」
妹「いつの間にかどっちからも喋らなくなっちゃって」
妹「殴られるのは痛いけど、少なくとも相手にはされてるって思ったら…ちょっとだけ嬉しかった」
友「マゾなの?」
妹「いや!違うけど!!」
友「だったら尚更素直になれば良いじゃない…」
妹「それが出来たら苦労してないんだけどね…」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:53:58.27:OFnNDAAz0
友「ん~…全然わかんないんだけど」
妹「私だってわからないわよ…」
友「……少しお兄さんと話してくるね」
妹「え?」
友「もうちょっと話し聞いてみる」
友「何か解決策があるかも知れないし」
妹「う、うん」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 03:58:53.69:OFnNDAAz0
友「お兄さん」
兄「ん?どうしたの妹ちゃん」
友「なんで拳で会話をしようと思ったのか聞いて良いですか?」
兄「別に?今までぜんぜん喋れなかったからさ」
兄「どうしたらちゃんと喋れるか考えてみたんだ」
友「そしたらその方法に行き着いたと…?」
兄「そういうことだ」
友「妹ちゃんがすなおに話すようになったら止めてくれるんですか?」
兄「あぁ~多分な」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:03:42.86:OFnNDAAz0
友「多分?」
兄「殴られた時なあいつの表情がさ」
兄「昔遊んでて転んでひざを擦りむいたのに必死に起き上がって来た時と被ってさ」
兄「なんだか懐かしい気がして好きなんだよ」
友「なんか歪んでません?」
兄「あの頃は可愛かったなぁ…」
兄「でも、素直になってくれれば、昔みたいに相手してくれる様になればさ」
兄「殴るのは止めるつもりだよ」
友(この家族は頭が少しおかしいんでしょうか…?)
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:07:30.91:OFnNDAAz0
妹の部屋
友「…って事らしいよ?」
妹「そっか…でも難しいかな…」
友「なんで?妹ちゃんも素直になりたいんでしょ?」
妹「そう…だけど…」
妹「でもあいつの事みてるとなんかイライラしちゃうし…」
友「それはもしかしたら……ううん何でもない…」
妹「え?なによ?」
友「それより、素直になるなら早い方が良いんじゃないの?時間が立つとドンドンタイミング無くしてくよ?」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:10:22.33:OFnNDAAz0
友「ってことで今から素直になりますって宣言しにいくわよ!」
妹「え!?ちょっ…心の準備がっ」
友「そんなものいらないわよ!さっさと行くわよ!」
妹「えぇ~」
友「ホラ早く、殴られたくないでしょ!?」
妹「でも…っ」
友「でもじゃない!」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:13:15.35:Q6CVOian0
友「お兄さん」
兄「また来たのか、行ったり来たり忙しいね」
妹「うぅ~…」コソコソ
友「ほら!妹ちゃん!」
妹「あにk…お兄ちゃん…」
兄「なんだ?」ガッ
妹「ぐっ…あのね…私…私…」
兄「喋る時は」ゴツッ
兄「ハキハキ喋れよ」メチャ
妹「ふぁ…ふぁい…」
兄「わかってくれれば良いんだ」ベシ
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:18:42.76:OFnNDAAz0
妹「あのね、私素直になるから…」
友「……」ドキドキ
妹「だから…だから…」
妹「これからももっと殴って下さい!」
友「!?」
妹「お兄ちゃんに殴られてると、私の事おもってくれてるんだなぁって思って…」
妹「嫌がってたけど…ホントは嬉しかったの…!」
妹「だからコレからは素直になる…なるけど…殴るは止めなくていいから!」
兄「妹…俺の思いわかってくれたか…あぁ!殴る!これからも何発だってなぐってやる!」ゴツッガッゲシッメチッ
妹「ありがとう…ありがとうお兄ちゃん!」
友「……帰ろう…」
FIN
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:19:20.47:7CVImZdS0
えっ
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:21:01.54:OFnNDAAz0妹「ちょっとどう言うつもりよ!?」
妹「いきなり腹パンとかなに考えてるわけ!?」
兄「……」ドン
妹「いった…次は肩パン?」
妹「コレだから低脳は…」
兄「……」ゲシッ
妹「ぐっ…だから痛いって…」
兄「……」コブシカタメル
妹「…ひぃ……ほ、ほんとばっかじゃないの!?私は部屋に戻る!!」
兄「……」
兄「いつも生意気な妹があんなにおとなしく」
兄「やはり男は拳で語るっていうのは正解だな」
兄「少年漫画は素晴らしいな」
兄「暫くこのまま続けるか」
妹「なんなのあいつ…イキナリ殴るとか信じらんない…」
妹「お腹痛い…」
妹「帰ってきたらお父さんにいいつけてやるんだから!!」
コンコン
妹「ひぃっ…また兄貴…?」
ガチャ
兄「さっきは悪かったな」
妹「はぁ?今更遅いんだから、お父さんに言いつけてやるから!」
兄「考えて見たんだが、オレは拳だけで全てが語れるほど器用じゃなかった」
兄「だから、これからは少しは喋るようにするよ」
妹「はぁ?あんた本当に頭いかれたんじゃないの!?」
兄「そんな事ないぞ」ドゴッ
妹「がっ…」
兄「言葉使いには気をつけろよ」ゲシッ
兄「俺の方が年上なんだから」ゴツッ
兄「少しは敬え」メリッ
妹「ぐぇ…はっ…はっ…わかったから…もう殴らないで…」
兄「わかれば良いんだ」ゴン
妹「うっ…」
夕食時
母「あら?どうしたの?元気ないわね」
妹「……じつは」
兄「おかえり母さん、晩飯は?」
妹「!?」ビクッ
母「唐揚げにしようかなぁって思ってるわ」
兄「そうかそうか、唐揚げは大好きだ」
妹(夕食まで部屋にいよう…)
夕食
一同「いただきます」
妹「お父さん…今日お兄ちゃんが私の事殴ったの」
父「なんだと?それは本当か?」
兄「あぁ、妹は言葉が通じないから拳で語る事にしたんだ」
妹「今日だけでもう何発も殴られたのよ!?」
兄「言葉よりも妹には伝わりやすくていいと思うんだ」
父「う~む…」
う~む…じゃねーよwww
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:41:36.78:OFnNDAAz0父「それは良い事だな、男は拳でしか語れない事もある、存分に語り合いなさい」
妹「…………え?」
兄「うん、そうするよ」
母「そうね、子供は元気が一番ですしね」
兄「わかってくれて嬉しいよ」
妹「うそ……」パクパク
兄「行儀が悪いぞ」ゴッ
妹「きゃっ…」
兄「そうだ父さん」
父「ん?なんだ?」
兄「拳で語るのは良いんだけど、やっぱりオレはまだまだ未熟で全部を伝えきれないんだ」
父「そうだな、おまえはまだ若いしな」
兄「だからボクシングを習ってみようかと思うんだけど良いかな?」
妹「はぁ!?そんなのいいわけないでしょ!?」
兄「会話に」ゴン
兄「割り込むなよ」ゲシッ
兄「失礼だぞ」ドゴ
兄「ほら、今のを伝えるのにも三発もかかっちゃうんだ」
父「それは大変だな、よし早速明日から習いに行くといい」
新ジャンル「亀田一家」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:49:45.45:OFnNDAAz0妹「冗談じゃないわよ!お母さん!?」
母「息子達が元気でお母さんは嬉しいわ」
妹「何よそれ…ホントあんたら頭狂ってるんじゃないの!?」
兄「親に向かって」ガコ
兄「なんて口の利き方を」メシッ
兄「してるんだよ」ガンッ
妹「がっ……ごめんなさいごめんなさい…もうしないから…もう殴らないで…」
兄「わかってくれれば良いんだ」ペシ
父「うむうむ、コミュニケーションは大事だからな」
妹の部屋
妹「う…身体中が痛い…」
妹「あ、肩が青タンになってるし…」
妹「最悪…」
妹「こんなうちもう嫌……」
妹「明日学校で友ちゃんに相談してみよう…」
妹「なんでこうなったんだろ…明日起きたら元どうりになってないかな…?」
感動の予感
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 02:55:58.28:OFnNDAAz0次の日
妹「……おはよう」ビクビク
兄「おはよう」ドッゴォォォン
兄「大きな声で挨拶するのは気持ちが良いな」
妹「……ぐっ…ぐぇ…」ゲボゲボ
兄「どうしたんだ!?」ゲシッ
兄「具合でも悪いのか?」ゲシゲシ
妹「…くそっ…なんでもない…」
学校
妹「…って事があってね」
友「それは確かに異常だね…」
妹「でしょ?でも家族はみんな変に思ってないみたいで…」
友「それは先生とかに相談したほうが良いんじゃない?」
妹「だ…ダメだよ!そんな事したら…」
友「でも、もしそれで妹ちゃんに、なにかあったら…」
妹「もしこれからも続くみたいだったら…その前に話すから…心配しないで?」
友「でも、なんでそんな風になったんだろうね…なんか心当たりとかない?」
妹「兄貴はわたしが生意気だから…って言ってたけど…」
友「例えば?」
妹「でも、そんなの普通でしょ!?みんなやってるんじゃないの!?」
妹「なんで私ばっかり殴られなきゃいけないのかわかんないんだけど!!」
友「落ち着いて妹ちゃん、とりあえず話してみて?」
妹「う……うん…」
妹「話しかけても無視したり、視界に入ったら舌打ちしたり…」
友「他には?」
妹「友だち呼ぶ時に追い出したり、冷蔵庫のオヤツ勝手に食べたり…」
友「…………」
妹「私より先にお風呂に入ったら文句言ったり…勝手に物借りて返さなかったり…」
友「それって心当たりないって言うの?」
妹「…自分でも驚くくらいスラスラ出てきた」
友「でもどっちにしろ異常だよね…」
妹「こんなんじゃカラダがモタないよ…」
友「謝ってみたら?」
妹「い…嫌よ絶対!私なにも悪くないし!」
友「うん……多分そういうのが積もり積もってこうなったんだろうね」
友「だからこそ、ちゃんと謝れば元にもどるんじゃないかな?」
妹「私わるくないし…」
友「今日妹ちゃんちに遊びに行っていい?お兄さんも私がいれば手は出さないんじゃないかな?」
友「もし、出したら私から言ってあげるし」
妹「…うん」
放課後
妹「ただいまぁ…」
友「お邪魔しまーす」
妹「誰もいないみたい、上がって上がって」
友「うん」
妹「部屋に行く?」
友「リビングで良いんじゃないかな?部屋に行ったらお兄さんと会えないかもしれないし」
妹「できれば会いたくないな…」
友「それじゃなんのために私がきたのかわからないでしょ!」
妹「うん…」
一時間後
兄「ただいまぁ」
友「あ、お邪魔してます」
妹「……ちっ…」
兄「挨拶はどうした?」ガツ
妹「きゃっ…なんであんたなんかにっ…」
兄「帰ってきたら挨拶、当然だろ?」ガンッ
妹「わかった言う!言うから殴らないで」
妹「おかえりなさい…」
兄「あぁただいま」バシッ
妹「ぐふっ……」
友「……」
友「なんでお兄さんは妹ちゃんを殴るんですか?」
兄「あぁ、コレ?会話してるんだよ」
友「そんなの会話になってません」
兄「男は拳で語る物なんだけど…友ちゃんには難しいかな?」
友「妹ちゃん痛がってるじゃないですか」
兄「仕方ないよ、口で言っても伝わらないからね」
友「でもこんなのおかしいです!!」
兄「それによく言うだろ?体は正直だって」
友「それは使い方が間違ってます!」
兄「そうかな?現にちゃんと黙って聞いてくれるじゃないか」
友「それはお兄さんを怖がって…」
兄「友ちゃんは兄弟いたっけ?」
友「いないですけど…」
兄「それじゃわからないの無理は無いかな、俺だって妹がもっと素直ならこんなことしなくて良いんだけどさ」
妹「あんたホント頭おかしいよ…」
兄「だから、人が喋ってる時に」ゲシッ
兄「割り込むなって言ってるだろ?」ゴッ
友「だ…だから止めてください!警察を呼びますよ!?」
兄「それじゃ友ちゃんからも言ってくれないかな?」
兄「もう少し素直になってくれって、そうしたらこんな事しないで済むんだ」
友「……わかりました」
友「妹ちゃん…部屋に行こうか」
妹「う…うん」
兄「友ちゃん妹をよろしくな」
妹「……っ」キッ
兄「兄を睨むもんじゃないぞ」ガツン
友「ほら、早く行こう」
妹の部屋
友「あれは確かに異常だね…」
妹「でしょ?マジあり得ないんだけど!?」
友「でも素直になれば止めてくれるみたいだし、素直になれば良いんじゃ無い?」
妹「誰があんな奴に…」
友「このまま殴られてても良いの?」
妹「……良く無いけど…」
友「だったらさ…」
妹「あいつの前に行くとなんとなく素直になれないのよ…」
友「…兄妹ってそう言う物なの?」
妹「わかんないけど…」
妹「あいつが何かしてるとなんか気に食わなくて…」
友「?」
妹「ついつい突っかかっちゃって」
妹「でも話しかけられるとウザいし」
友「でも殴られるよりは良いんじゃないの?」
妹「そう…だけど…」
妹「……でもさ」
友「何?」
妹「少しだけ嬉しいの…」
友「……え?」
妹「私がそんな風にしてたらさ」
妹「いつの間にかどっちからも喋らなくなっちゃって」
妹「殴られるのは痛いけど、少なくとも相手にはされてるって思ったら…ちょっとだけ嬉しかった」
友「マゾなの?」
妹「いや!違うけど!!」
友「だったら尚更素直になれば良いじゃない…」
妹「それが出来たら苦労してないんだけどね…」
友「ん~…全然わかんないんだけど」
妹「私だってわからないわよ…」
友「……少しお兄さんと話してくるね」
妹「え?」
友「もうちょっと話し聞いてみる」
友「何か解決策があるかも知れないし」
妹「う、うん」
友「お兄さん」
兄「ん?どうしたの妹ちゃん」
友「なんで拳で会話をしようと思ったのか聞いて良いですか?」
兄「別に?今までぜんぜん喋れなかったからさ」
兄「どうしたらちゃんと喋れるか考えてみたんだ」
友「そしたらその方法に行き着いたと…?」
兄「そういうことだ」
友「妹ちゃんがすなおに話すようになったら止めてくれるんですか?」
兄「あぁ~多分な」
友「多分?」
兄「殴られた時なあいつの表情がさ」
兄「昔遊んでて転んでひざを擦りむいたのに必死に起き上がって来た時と被ってさ」
兄「なんだか懐かしい気がして好きなんだよ」
友「なんか歪んでません?」
兄「あの頃は可愛かったなぁ…」
兄「でも、素直になってくれれば、昔みたいに相手してくれる様になればさ」
兄「殴るのは止めるつもりだよ」
友(この家族は頭が少しおかしいんでしょうか…?)
妹の部屋
友「…って事らしいよ?」
妹「そっか…でも難しいかな…」
友「なんで?妹ちゃんも素直になりたいんでしょ?」
妹「そう…だけど…」
妹「でもあいつの事みてるとなんかイライラしちゃうし…」
友「それはもしかしたら……ううん何でもない…」
妹「え?なによ?」
友「それより、素直になるなら早い方が良いんじゃないの?時間が立つとドンドンタイミング無くしてくよ?」
友「ってことで今から素直になりますって宣言しにいくわよ!」
妹「え!?ちょっ…心の準備がっ」
友「そんなものいらないわよ!さっさと行くわよ!」
妹「えぇ~」
友「ホラ早く、殴られたくないでしょ!?」
妹「でも…っ」
友「でもじゃない!」
ちっ・・・>>1がまさかの良心を出したか?
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:13:53.89:OFnNDAAz0友「お兄さん」
兄「また来たのか、行ったり来たり忙しいね」
妹「うぅ~…」コソコソ
友「ほら!妹ちゃん!」
妹「あにk…お兄ちゃん…」
兄「なんだ?」ガッ
妹「ぐっ…あのね…私…私…」
兄「喋る時は」ゴツッ
兄「ハキハキ喋れよ」メチャ
妹「ふぁ…ふぁい…」
兄「わかってくれれば良いんだ」ベシ
妹「あのね、私素直になるから…」
友「……」ドキドキ
妹「だから…だから…」
妹「これからももっと殴って下さい!」
友「!?」
妹「お兄ちゃんに殴られてると、私の事おもってくれてるんだなぁって思って…」
妹「嫌がってたけど…ホントは嬉しかったの…!」
妹「だからコレからは素直になる…なるけど…殴るは止めなくていいから!」
兄「妹…俺の思いわかってくれたか…あぁ!殴る!これからも何発だってなぐってやる!」ゴツッガッゲシッメチッ
妹「ありがとう…ありがとうお兄ちゃん!」
友「……帰ろう…」
FIN
って、え?
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:20:15.61:Q6CVOian0投げやりになんなwwwwwwwwwwwwwwww
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:20:46.19:hhPoubUC0書くのに飽きやがったぞこいつ
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:21:05.92:OFnNDAAz0勢いで書いたらこうなった
話しは元々この方向で終わらせるつもりだったけど
なんか上手くまとまらなかった…
拳で語りあう重要さと兄弟愛について書きたかったんだ
後悔しかしてない
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:21:36.90:8xXdWimw0話しは元々この方向で終わらせるつもりだったけど
なんか上手くまとまらなかった…
拳で語りあう重要さと兄弟愛について書きたかったんだ
後悔しかしてない
拳で語りあう重要さww微塵も表現できてねーよw
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:25:15.47:BN0yGCUg0とりあえず乙。だが次回はもっと、もっと、なんだ?
とにかく良かった。
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 04:28:29.01:Q6CVOian0とにかく良かった。
馬鹿っ!この馬鹿っ!!!
ここからだろ・・・っ!ここから広がるストーリーがあるだろっ!!!
ここからだろ・・・っ!ここから広がるストーリーがあるだろっ!!!
コメント 11
コメント一覧 (11)
ひたすら気分がわるくなるなこれ
糞SSを回避する能力が欲しいな、もう二度とこういうの読みたくない。
妹→桐乃
友→あやせ
にするとスッキリ
始まりから終まで良いとこ無し…
このタグつけたやつ頭大丈夫?