- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:02:44.17:r/yNbU7C0
とある高校昼休み
上条「いただきまーす」ゴソゴソ
土御門「おっ、カミやんは今日も弁当かにゃー」
上条「おう、昼飯も毎日買うと馬鹿にならないからな」
青ピ「カミやんは年中無休で金欠やね、ちょっと金遣い荒いんと違う?」
上条「はははは、まぁ色々あるんだよ(暴食シスターの食費とか入院費とかな)」

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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:04:31.28:r/yNbU7C0
キィィィィィィン
土御門「!!!」
上条「ん? なんか今変な感じしなかったか?」
青ピ「別に何も感じんかったでー」
上条「気のせいか、まぁいいや。 では改めて、いただきまーす」
土御門「いただきだにゃー!」ヒョイッ
上条「あ! 何すんだよ土御門! 人の弁当取んな!」
土御門「ほーらカミやん、取れるもんなら取ってみるにゃー」フリフリ
上条「返せよ! それは上条さんの大切なお昼ご飯なんだぞ!」ピョンピョン
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:04:56.96:3Z/ObQBV0
土御門「返して欲しいなら取ればいいにゃー?」フリフリ
上条「ううう、デカみかどめ……駄目だ、届かねぇ……」ピョンピョン
青ピ「カミやーん、お腹が空いたんやったらボクのパンわけてあげよか?」
上条「青ピいいい! ください! ギブミーパン!」
土御門「カミやん、パンは英語でブレッドだぜい」
青ピ「よしよしカミやん、はいあげたー」ヒョイ
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:08:29.62:r/yNbU7C0
上条「何だよ! あげるってそっちの上げるかよ! 小学生か!」
青ピ「ちゃんとあげるでー? ここまで手が届いたらなぁ」フリフリ
上条「くそう、土御門より高い……」ピョンピョン
土御門「カミやんはチビだにゃー」
上条「チビじゃねぇ! 平均身長だ!」ピョンピョン
吹寄「こら上条当麻! 貴様昼休みにぴょんぴょん跳び跳ねるんじゃなの! 埃が舞うでしょ!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:14:12.77:r/yNbU7C0
上条「だって土御門が俺の弁当を……」
土御門「うまいにゃー、カミやんは舞夏の次に料理上手だぜい」パクパク
上条「ああっ! てめぇなに人の弁当食ってんだよ! 返せ!」
土御門「おっと、そうはいかないぜい」ヒョイ
上条「うー! 届かねえ!」ピョンピョン
吹寄「はぁ、仕方がないわね。 貴様には私のパンをわけてあげるわよ」
上条「本当か! ありがとう吹寄!」
吹寄「はい、どうぞ。 あげる」ヒョイ
上条「」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:14:15.86:yp98URYG0
上条「あの、吹寄さん。そのギャグはもう既に青ピのやつがやりましたよ」
吹寄「知ってる、でも何故か無性にこうしたい気分なのよ。はやく取ってよね」
上条「(まぁいいか、吹寄なら普通に届くだろうし)じゃあありがたく……」
上条「と、届かないだと?」ピョンピョン
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:24:56.96:r/yNbU7C0
青ピ「カミやん、小さい小さいとは思ってたけどそこまで小さかったんやね」
上条「え? いやいやいやいや、上条さんこれでも168cmはあるんですよ!?」
吹寄「でも現に、168cmもない私の掲げたパンにも届いてないじゃない」
上条「くそっ! なんで届かないんだ!?」ピョンピョン
姫神「もしかしたら。上条くんは腕が短いのかも」
上条「姫神さん!? その発言は微妙に傷つきますよ!?」
姫神「ごめん。でも身長と腕の長さは比例しがち。ちょっと確かめるから両腕を前に伸ばして」
上条「お、こうか?」スッ
姫神「そう。そして私は左腕を前に伸ばして横に並ぶ///」ピトッ
青ピ「あああ! 姫やんとカミやんが急接近の大密着! ええなぁええなぁ!」
土御門「こうしてみると、カミやんの方が腕が長いにゃー」モグモグ
姫神「うん。上条くんの腕は私より長い。次は吹寄さんもやってみて」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:31:28.16:r/yNbU7C0
吹寄「私も? えっと、腕を伸ばして並んでっと」ピトッ
青ピ「うわあ、両手に花や! 姫やんと吹寄のサンドイッチ!! カミやんばっかりずるいわ!」
上条「(ふおお! 二人の胸が! 横乳がわき腹付近に当たる!)」プニプニプヨプヨ
男子一同(上条もげろ! そして爆発しろ!)
吹寄「あら?貴様の腕の方が長いわね」
姫神「うん。長い」
上条「ほら! それに並ぶとやっぱり上条さんの方が身長も高いですよ!」
青ピ「ほんまや、何か不思議やねぇ」
土御門「だにゃー」ガツガツ
上条「土御門おぉぉ! 人の弁当を食うな! 返せ!」
土御門「すまん、カミやん。 ついつい完食しちゃったにゃー。 ごちそうさん」ゲップ
上条「なんてやつだ......不幸だ……」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:35:47.62:r/yNbU7C0
姫神「上条くん。私のお弁当半分あげる」
上条「ううっ、ありがとう姫神! 本当の親友はお前一人だよ!」ダキッ
姫神(ふふふ。これで私と彼の新密度は急上昇。このまま一気に正妻まで……)
キーンコーン カーンコーン
小萌「はーい、五時間目の授業を始めるのですよー」ガラッ
姫神「」
上条「結局食いそびれたあああ! 不幸だあああぁ!」
小萌「上条ちゃん! 静かにするのです!」
姫神(......今のは私も結構不幸)
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:42:25.81:r/yNbU7C0
放課後
上条「ああ、腹減った......」グー
土御門「チビやーん、一緒に帰るにゃー」
上条「チビやんって……。 ついに変なあだ名までついてしまいましたよ」トホホ
土御門「ほら、帰りにハンバーガー奢ってやるから早く帰るぜい」
上条「え? マジ? マジで奢ってくれんの?」パアァァ
土御門「マジマジ、大マジにゃー だから早く行くぜい」グイグイ
上条「お、おい引っ張るなよ!」
青ピ「チビやん、つっちーかえ……あらら? なんや先帰ってもうたんか」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:45:37.16:r/yNbU7C0
ハンバーガーショップ
店員「いらっしゃいませー」
土御門「俺はこのセットで、ドリンクはコーヒーにするぜい」
上条「俺は……悩むな。これかこれにしようと思うんだが」
土御門「なら2セット頼めばいいにゃー」
上条「えっ、いいのか!?」
土御門「いいにゃー 奢りなんだから遠慮せずに注文するにゃー」
上条「ありがとう土御門!じゃあこのセットとこのセット、ドリンクは両方オレンジジュースで!」ニッコニコ
土御門(店で一番安いセットと二番目に安いセットであの笑顔......カミやん)ホロリ
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:49:00.16:CVbsoRO70
店員「お待たせしましたー」
上条「ああ、生き返る」ハグハグガツガツモグモグゴクゴク
土御門「カミやん、すごい食いっぷりだにゃー」
上条「もうなくなった...…」
土御門「はやっ! 持っとよく噛んで食べるにゃー」
上条「じー」土御門のポテトを凝視
土御門「……ポテト食うかにゃー?」
上条「いいのか!? ありがとう土御門! 愛してるぞ!」ガツガツ
土御門(カミやん……着実に禁書目録に毒されてきてるぜい)
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:58:24.67:r/yNbU7C0
上条「ふぅ、ごちそうさまでした」
土御門「食い終わったかにゃー? じゃあここからちょっくら真面目な話をするぜい」
上条「真面目な話?」
土御門「魔術に関する話だ」キリッ
上条「(あ、マジモードだ)魔術!?」
土御門「そうだ、本日、俺達の通う学校に魔術がかけられた」
土御門「しかも人の心と身体、更には空間にまでに影響する、とびきり強力なやつがな」
土御門「その魔術とは……」
上条「……その魔術とは?」ゴクリ
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:59:33.80:r/yNbU7C0
土御門「カミやんが身長をネタに弄られる魔術にゃー」
上条「」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:04:16.04:r/yNbU7C0
上条「すまん、もう一回言って貰えるか?」
土御門「いいぜい。 ”カミやんが身長をネタに弄られる魔術”だにゃー」
上条「誰がどんな目的でそんなふざけた魔術をかけたんだよ!」バンッ
土御門「かけたのはステイル=マグヌス、目的はカミやんへの嫌がらせだろうにゃー」
上条「あの似非14歳巨人野郎……」ギリギリ
土御門「効果範囲は校内のほぼ全域、範囲内ではカミやんは普段以上にチビとみなされ、高いところに手が届かなくなるにゃー」
上条「え?俺に魔術が効いちゃうのか?」
土御門「いやいや、カミやんじゃなくて周りに効くんだぜい」
土御門「つまり、カミやんをチビ呼ばわりしたくなったり、カミやんが手を伸ばすとそれに比例して対象が伸びたりするにゃー」
上条「なるほど、だから今日皆が頭に掲げた弁当やパンに手が届かなかったのか!」
土御門「いや、吹寄以外はただ単に身長差があっただけにゃー」ニヤニヤ
上条「ムカッ! 殴るっ!」ブンッ
土御門「甘いにゃー」ヒョイッ
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:11:57.47:r/yNbU7C0
上条「ちっ、当たらなかったか」
土御門「カミやん、いちいち殴るなんて宣言したら、避けてくださいっていってるようなもんだぜい?」
上条「じゃあ今度から宣言なしでいきなり殴る!」フンスッ
土御門「はっはっは、カミやん、そんな事したら」
土御門「また入院するまで殴るぞ?」マジモード
上条「」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:18:25.77:r/yNbU7C0
上条「じょ、冗談です。 上条さんはそんな事はしませんの事よ」ガクガクブルブル
土御門「そうかにゃー、俺もカミやんを殴りたくはないからそれはよかったにゃー」ニコニコ
上条「(怖い……)と、ところで魔術を解くにはどうすればいいのでせうか?」
土御門「うーん、恐らくステイルの事だからオリジナルのルーンを使った魔術だと考えられるにゃー」
上条「な、なるほど」
土御門「だから、ルーンを探し出して消すなり濡らすなりカミやんの右手で触るなりすれば、解けるはずにゃー」
上条「ふむ、そうなると校内を探索しなきゃならないのか」
土御門「そういうことだにゃー。ま、この土御門さんが手伝ってあげるぜい」ニカッ
上条「土御門……すまん、助かる」ウルウル
土御門「いいってことよ。 じゃあそろそろ帰るかにゃー」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:26:11.93:r/yNbU7C0
翌日
青ピ「おはよーさん、チビやん」
吹寄「チビ条! 貴様また遅刻ぎりぎりじゃないのよ!」
姫神「チビ条くん。今日は間に合ってよかったね」
上条「ああ、変なあだ名が浸透しきってる……。 不幸だ」ハァ
ガラッ
小萌「おはようございますですよー」
小萌「今日は土御門ちゃんがお休みなのです」
上条「(土御門は休みか、探索は一人でしなきゃいけないな)はぁ」
小萌「むむっ!チビ条ちゃん!朝からため息なんてついてちゃだめなのですよ!」
上条「あ、すみません!(まさか小萌先生からチビ呼ばわりされるとは)」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:34:51.24:r/yNbU7C0
昼休み
上条「さて、さっさと昼飯食ってルーンを探しにいきますか」ゴソゴソ
青ピ「チビやーん、今日もお弁当なん?」
上条「おう、おそらく明日も明後日も弁当だ。 安上がりだからな」
青ピ「へー、でも美味しそうやん……いただきやっ!」ヒョイ
上条「あ、こら! 取るなよ!」ピョンピョン
青ピ「だって昨日はチビやんのお弁当つっちーが食べてたやん? ボクも食べてみたいしー」フリフリクネクネ
上条「くそっ! やっぱり届かねぇ」ピョンピョン
上条(まてよ、右手で青ピに触れば!)えいっ」ピトッ パリーン
青ピ「あれ? なんでボクはカミやんにこんな意地悪してるんやろ?」キョトン
青ピ「ごめんなカミやんお弁当返すわ」ホイ
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:38:39.57:r/yNbU7C0
上条「(よし、成功!)まぁ気にすんなって」パッ
青ピ「っとお! また急にチビやんのお弁当を取り上げて頭上に掲げたくなったでぇ!」ヒョイ
上条「あああ!つい受け取ろうとして右手を離しちまったああああ!」
上条(仕方がない、もう一回だ)ピトッ パリーン
青ピ「ハッ! ボクは一体なにを!?」
上条(上手くいったが、ここからどうするか……)
上条(右手を離せばまた青ピはルーンの影響を受ける……そうだ!)ピコーン!
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:48:26.25:r/yNbU7C0
上条「あ、青ピ!」
青ピ「ん? なんやカミやん」
上条「て......、手ぇ繋いだまま飯食ってもいいか?///」
クラス一同(!?)
姫神「」
腐女子達(うん!?)ピクッ
吹寄「ちょちょちょちょ!! ちょっとチビ条! 貴様は白昼堂々なにを言ってるの!」
青ピ「なんやそんなことか、ええで! カミやん!」ガシッ
クラス一同(えええええええ!?)
腐女子達(うっひょおおおおおおおお!!!!)テカテカテカテカ
吹寄「あ、青髪ピアスまで! 私がおかしいの? ねぇ、私がおかしいの?」
姫神「また一人。ライバルが増えた。それだけのこと」ウフフフ
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:55:28.18:r/yNbU7C0
十数分後、廊下
上条「ふぅ、何故か周りからの視線が妙に痛かったけど、今日は無事に弁当が食えたぞ!」
上条「昼休みは残り25分、さっさとルーンを探しちゃわないとな」
20分後
上条「全然見つからない!」
上条「よく考えたら、校内の何処かなんて曖昧さでみつかるわけないよな……」
上条「もう昼休みも終わるな。 仕方がない、放課後また探すか……不幸だ」ハァ
ピロリロリン
上条「お、メールだ……土御門から?」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:02:00.26:r/yNbU7C0
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
from:土御門
----------------------------
title:感謝するにゃー
----------------------------
カミやん、ステイルを軽く殴ったらヒントをくれたぜい
施されたルーンは3つ、もう発動しちゃったから3つとも処理しなきゃ魔術は解けないらしいにゃー
☆第一の隠し場所ヒント
たたしたちょうたかたたくたしたつ
ヒント:狸
☆第二の隠し場所ヒント
せにんかいせせのんしょんうせかせきん
ヒント:栓抜き
☆第三の隠し場所ヒント
のらもらいみらちかちもち
ヒント:ステイル「僕は”ぬうとちに”だ!」
以上だにゃー
カミやんにはちょっと難しいかも知れないけど、頑張るにゃー
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
上条「......軽く殴ったら?」ガクガクブルブル
上条「ま、まぁいいや! とりあえず土御門にお礼のメール打っとこう! うん!!」メルメル ピッ
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:05:56.20:9JFjpZJz0
放課後
上条「ふぅ、やっと授業が終わった。さて、ヒントを元にルーンを解除しにいくか」
青ピ「チビやーん、一緒に帰りましょー」
姫神「(今の彼はライバル。負けられない) チビ条くん。一緒に帰ろう。」
上条「すまん青ピに姫神、俺ちょっと用事があるから先に帰っててくれ!」ダッシュ
姫神「」
青ピ「えー、しゃあないなぁ……。 じゃあ姫やん、一緒に帰りましょー」クネクネ
姫神「どうしてこうなるの」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:19:04.57:r/yNbU7C0
上条「さて、まずは第一の隠し場所からだな」
上条「『たたしたちょうたかたたくたしたつ』でヒントは狸(タヌキ)、つまり”た”抜き」
上条「だからたを抜いて……えっと、し……ちよう……かくし、つ? 視聴覚室だな!」
視聴覚室
上条「おじゃましまーす」
上条「はいみっけ、はい触った」パリーン
上条「次だ次だ!」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:22:22.40:r/yNbU7C0
上条「さてと、今度は第二の隠し場所だな」
上条「『せにんかいせせのんしょんうせかせきん』、ヒントが栓抜きだから”せん”を抜いてっと」
上条「に、か、い、の、しょ、うか、き、二回の消火器だな!」
二階
上条「はいみっけ!」パリーン
上条「次で最後か、かなり順調だな。 もしかして俺って頭いいんじゃないか?」フフン
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:26:52.47:r/yNbU7C0
上条「最後の隠し場所は……のらもらいみらちかちもち? 野良貰いみらちか餅?」
上条「やべぇ、わからねぇ」
上条「ヒントは”ステイル『僕は”ぬうとちに”だ!』”か」
上条「うーん、ステイルといえば……赤毛、かませ犬、炎、ルーン魔術、バーコード、高身長?」
上条「ぬうとちに……ヌウとチに? ヌウってなんだ?」
上条「うーん……」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:32:53.10:r/yNbU7C0
一時間後
上条「わかった! これは答えをキーボードのひらがな入力で打ってあるんだ!!」ババーン
上条「例えば、キーボード上で”ぬうとちに”は14sai、つまり14歳! ステイルの年齢だな!」
上条「はーっはっは! 上条さん、賢い!」ドーン
上条「ならば『のらもらいみらちかちもち』は……komoenoatama、こもえのあたま?」
上条「小萌先生の頭にルーンだと!? あの馬鹿なんてところに仕掛けてるんだ……」
上条「とにかく、早く魔術を解かないとな。 職員室に直行だ!」ダッシュ
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:39:51.14:r/yNbU7C0
職員室
ガラッ
上条「失礼しまーす! 小萌先生いますか?」
黄泉川「お、小萌んところのおチビじゃん」
小萌「あらチビ条ちゃん、補習以外でこんな時間まで残ってるなんて珍しいのです」
上条「はははは、いやぁ。 実は小萌先生にお願いがありまして」
小萌「お願い? シスターちゃんの事ですか?」
上条「いえ、今日はインデックスのやつは関係なくて……あの……」ボソボソ
小萌「?」
上条「ええい、ままよっ! 小萌先生! 先生の頭を触らせてください!!」
黄泉川「なっ!?」
小萌「えええ!? いきなりどうしちゃったのですか上条ちゃん!?」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:50:58.33:r/yNbU7C0
上条「(学校じゃ魔術の事、言っちゃ駄目だよな……)いえ、その……」モジモジ
小萌「ふむ……。 わかったのです」
黄泉川「小萌っ!?」
小萌「チビ条ちゃんにはチビ条ちゃんの考えや理由があってのこと」
小萌「先生は先生として、それを受け止めてあげたいのです!」
上条「先生……」
小萌「さ、チビ条ちゃん。 触って……いいのですよ?///」
黄泉川(小萌、なんで目を閉じるじゃん!?)
上条「は、はい! 失礼します!」
上条「まさか届かないとは……」ピョンピョン
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:57:04.02:r/yNbU7C0
小萌「どうしたのですかチビ条ちゃん、恥ずかしいから早く触って欲しいのですよ///」
上条(どうする? どうすればこの状況を打破できる?)
上条「(そうだ! 右手で先生に触れば!)ていっ!」ピトッ パリーン
小萌「ひゃあっ! 上条ちゃん!! そこは頭じゃないのですよ///」
黄泉川「なっ///」
上条「す、すみません先生!」
上条「(これで小萌先生の頭に手が届く、でも右手は身体を触っているから頭は触れない)」
上条「(頭を触るために手を離せばまた魔術の影響で届かなくなるし……どうすればいいんだ!?)」
小萌「か、上条ちゃん///」
上条「(右手を身体から離して、先生が魔術の影響を受けるより前にすばやく右手を頭に持って行けば……)」
黄泉川「ちちち、チビ条! い、いい加減にするじゃん!」スパコーン
上条「いてっ! あっ」グラッ
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 22:04:22.67:r/yNbU7C0
ドサッ
小萌「きゃっ! 上条ちゃん……///」
上条「(うえええええ! 先生を押し倒す形に!?)す、すみません先生!!!」パッ
小萌「もっ、もう! 頭は触らないのですか!?」
上条「い、いえ。触りたいのは山々なんですが……ん?」
上条「(右手を離したのに先生の頭が近い?)」
上条「(......そうか! 先生は今、寝転んだ状態だから”高さ”は関係ないんだ!)」
上条「先生、失礼しますっ!」ポフッ パリーン
小萌「ひゃぁっ///」
上条「(手応えあり! これで魔術は解除出来たはずだ)」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 22:07:36.49:r/yNbU7C0
黄泉川「か~み~じょ~う~」ピクピク
上条「(お、黄泉川先生が上条って呼んでる! 成功だ! ってこの状況は……)」
小萌「かかか、上条ちゃん、早く先生の上から退いて欲しいのです///」
上条「ごごごっご、ごめんなさいっ!」バッ
黄泉川「コラァ! 上条!! そこに直るじゃん!!!」
上条「ヒイィィ! すみませええええん! 失礼しましたああああああ」ダダダダダ
黄泉川「待つじゃん! ったく、逃げ足の速いやつじゃん!」ドタドタドタ
素甘「小萌先生、大丈夫?」
小萌「は、はい!」
小萌「なかなか……よかったのですよ///」ポッ
マテー!マツジャン!
ゴメンナサアアアアイ!!!
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 22:11:04.06:r/yNbU7C0
翌日
土御門「カミやーん、どうやら上手くいったみたいだにゃー」
上条「土御門か……昨日はありがとな」
上条「おかげでなんとかなったけど、その後が色々と散々でしたよ……」ボロッ
青ピ「カミやん! 昨日一緒に帰らんと思たら、まーた誰かとフラグ立ててたん?」
上条「お前はこの状態をみてどうしてそう思えるんだよ!!」ボロボロヨレヨレ
土御門「そりゃ、カミやんだからだにゃー」
青ピ「そうや、カミやんやからや」
上条「なんだよそれ」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 22:16:47.45:r/yNbU7C0
小萌「はーい!皆さんおはようなのですよー」ガラッ
クラス一同「おはようございまーす」
青ピ「ああっ、小萌先生! 今日も朝から可愛いわぁ!!」クネクネ
上条「(き、気まずい、目を合わせ辛いっ)」ダラダラ
小萌「あ! 上条ちゃん今、おはようしませんでしたね!」
上条「え、いやぁ、その」
小萌「まぁいいのです、上条ちゃんは今日の放課後補習なのですよー」
小萌「先生と二人っきりで昨日の続き……なのです♪」
上条「」
土御門「ほーほー、これはまた詳しーく追求しなきゃならないことが出来たようだぜい」
青ピ「カミやん! どういうこと!? なぁ! どういうことなん!?小萌先生に何したん? フラグたてたん!? なぁ!なぁなぁなぁ!!!」
姫神「また。ライバル増えたんだね」
上条「ああああああ! もう!」
上条「不幸だああああああぁぁぁぁ!!!」
おしまい
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 22:20:00.90:r/yNbU7C0
キィィィィィィン
土御門「!!!」
上条「ん? なんか今変な感じしなかったか?」
青ピ「別に何も感じんかったでー」
上条「気のせいか、まぁいいや。 では改めて、いただきまーす」
土御門「いただきだにゃー!」ヒョイッ
上条「あ! 何すんだよ土御門! 人の弁当取んな!」
土御門「ほーらカミやん、取れるもんなら取ってみるにゃー」フリフリ
上条「返せよ! それは上条さんの大切なお昼ご飯なんだぞ!」ピョンピョン
ど、どざえもん・・・?
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:06:38.41:r/yNbU7C0土御門「返して欲しいなら取ればいいにゃー?」フリフリ
上条「ううう、デカみかどめ……駄目だ、届かねぇ……」ピョンピョン
青ピ「カミやーん、お腹が空いたんやったらボクのパンわけてあげよか?」
上条「青ピいいい! ください! ギブミーパン!」
土御門「カミやん、パンは英語でブレッドだぜい」
青ピ「よしよしカミやん、はいあげたー」ヒョイ
上条「何だよ! あげるってそっちの上げるかよ! 小学生か!」
青ピ「ちゃんとあげるでー? ここまで手が届いたらなぁ」フリフリ
上条「くそう、土御門より高い……」ピョンピョン
土御門「カミやんはチビだにゃー」
上条「チビじゃねぇ! 平均身長だ!」ピョンピョン
吹寄「こら上条当麻! 貴様昼休みにぴょんぴょん跳び跳ねるんじゃなの! 埃が舞うでしょ!」
上条「だって土御門が俺の弁当を……」
土御門「うまいにゃー、カミやんは舞夏の次に料理上手だぜい」パクパク
上条「ああっ! てめぇなに人の弁当食ってんだよ! 返せ!」
土御門「おっと、そうはいかないぜい」ヒョイ
上条「うー! 届かねえ!」ピョンピョン
吹寄「はぁ、仕方がないわね。 貴様には私のパンをわけてあげるわよ」
上条「本当か! ありがとう吹寄!」
吹寄「はい、どうぞ。 あげる」ヒョイ
上条「」
上条さんはなんセンチなの?
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:18:45.65:r/yNbU7C0>>8
168cmだから、平均身長
ただ、土御門と青ピがデカい。180cm以上ある。
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:18:45.11:Imo3kc9B0168cmだから、平均身長
ただ、土御門と青ピがデカい。180cm以上ある。
ぐぬぬ
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:20:40.14:r/yNbU7C0上条「あの、吹寄さん。そのギャグはもう既に青ピのやつがやりましたよ」
吹寄「知ってる、でも何故か無性にこうしたい気分なのよ。はやく取ってよね」
上条「(まぁいいか、吹寄なら普通に届くだろうし)じゃあありがたく……」
上条「と、届かないだと?」ピョンピョン
青ピ「カミやん、小さい小さいとは思ってたけどそこまで小さかったんやね」
上条「え? いやいやいやいや、上条さんこれでも168cmはあるんですよ!?」
吹寄「でも現に、168cmもない私の掲げたパンにも届いてないじゃない」
上条「くそっ! なんで届かないんだ!?」ピョンピョン
姫神「もしかしたら。上条くんは腕が短いのかも」
上条「姫神さん!? その発言は微妙に傷つきますよ!?」
姫神「ごめん。でも身長と腕の長さは比例しがち。ちょっと確かめるから両腕を前に伸ばして」
上条「お、こうか?」スッ
姫神「そう。そして私は左腕を前に伸ばして横に並ぶ///」ピトッ
青ピ「あああ! 姫やんとカミやんが急接近の大密着! ええなぁええなぁ!」
土御門「こうしてみると、カミやんの方が腕が長いにゃー」モグモグ
姫神「うん。上条くんの腕は私より長い。次は吹寄さんもやってみて」
吹寄「私も? えっと、腕を伸ばして並んでっと」ピトッ
青ピ「うわあ、両手に花や! 姫やんと吹寄のサンドイッチ!! カミやんばっかりずるいわ!」
上条「(ふおお! 二人の胸が! 横乳がわき腹付近に当たる!)」プニプニプヨプヨ
男子一同(上条もげろ! そして爆発しろ!)
吹寄「あら?貴様の腕の方が長いわね」
姫神「うん。長い」
上条「ほら! それに並ぶとやっぱり上条さんの方が身長も高いですよ!」
青ピ「ほんまや、何か不思議やねぇ」
土御門「だにゃー」ガツガツ
上条「土御門おぉぉ! 人の弁当を食うな! 返せ!」
土御門「すまん、カミやん。 ついつい完食しちゃったにゃー。 ごちそうさん」ゲップ
上条「なんてやつだ......不幸だ……」
姫神「上条くん。私のお弁当半分あげる」
上条「ううっ、ありがとう姫神! 本当の親友はお前一人だよ!」ダキッ
姫神(ふふふ。これで私と彼の新密度は急上昇。このまま一気に正妻まで……)
キーンコーン カーンコーン
小萌「はーい、五時間目の授業を始めるのですよー」ガラッ
姫神「」
上条「結局食いそびれたあああ! 不幸だあああぁ!」
小萌「上条ちゃん! 静かにするのです!」
姫神(......今のは私も結構不幸)
放課後
上条「ああ、腹減った......」グー
土御門「チビやーん、一緒に帰るにゃー」
上条「チビやんって……。 ついに変なあだ名までついてしまいましたよ」トホホ
土御門「ほら、帰りにハンバーガー奢ってやるから早く帰るぜい」
上条「え? マジ? マジで奢ってくれんの?」パアァァ
土御門「マジマジ、大マジにゃー だから早く行くぜい」グイグイ
上条「お、おい引っ張るなよ!」
青ピ「チビやん、つっちーかえ……あらら? なんや先帰ってもうたんか」
ハンバーガーショップ
店員「いらっしゃいませー」
土御門「俺はこのセットで、ドリンクはコーヒーにするぜい」
上条「俺は……悩むな。これかこれにしようと思うんだが」
土御門「なら2セット頼めばいいにゃー」
上条「えっ、いいのか!?」
土御門「いいにゃー 奢りなんだから遠慮せずに注文するにゃー」
上条「ありがとう土御門!じゃあこのセットとこのセット、ドリンクは両方オレンジジュースで!」ニッコニコ
土御門(店で一番安いセットと二番目に安いセットであの笑顔......カミやん)ホロリ
弁当食われといてありがとうとか・・・
4巻でフルボッコにされた恐怖が消えてないのだろうか
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:53:05.56:r/yNbU7C04巻でフルボッコにされた恐怖が消えてないのだろうか
店員「お待たせしましたー」
上条「ああ、生き返る」ハグハグガツガツモグモグゴクゴク
土御門「カミやん、すごい食いっぷりだにゃー」
上条「もうなくなった...…」
土御門「はやっ! 持っとよく噛んで食べるにゃー」
上条「じー」土御門のポテトを凝視
土御門「……ポテト食うかにゃー?」
上条「いいのか!? ありがとう土御門! 愛してるぞ!」ガツガツ
土御門(カミやん……着実に禁書目録に毒されてきてるぜい)
上条「ふぅ、ごちそうさまでした」
土御門「食い終わったかにゃー? じゃあここからちょっくら真面目な話をするぜい」
上条「真面目な話?」
土御門「魔術に関する話だ」キリッ
上条「(あ、マジモードだ)魔術!?」
土御門「そうだ、本日、俺達の通う学校に魔術がかけられた」
土御門「しかも人の心と身体、更には空間にまでに影響する、とびきり強力なやつがな」
土御門「その魔術とは……」
上条「……その魔術とは?」ゴクリ
土御門「カミやんが身長をネタに弄られる魔術にゃー」
上条「」
上条「すまん、もう一回言って貰えるか?」
土御門「いいぜい。 ”カミやんが身長をネタに弄られる魔術”だにゃー」
上条「誰がどんな目的でそんなふざけた魔術をかけたんだよ!」バンッ
土御門「かけたのはステイル=マグヌス、目的はカミやんへの嫌がらせだろうにゃー」
上条「あの似非14歳巨人野郎……」ギリギリ
土御門「効果範囲は校内のほぼ全域、範囲内ではカミやんは普段以上にチビとみなされ、高いところに手が届かなくなるにゃー」
上条「え?俺に魔術が効いちゃうのか?」
土御門「いやいや、カミやんじゃなくて周りに効くんだぜい」
土御門「つまり、カミやんをチビ呼ばわりしたくなったり、カミやんが手を伸ばすとそれに比例して対象が伸びたりするにゃー」
上条「なるほど、だから今日皆が頭に掲げた弁当やパンに手が届かなかったのか!」
土御門「いや、吹寄以外はただ単に身長差があっただけにゃー」ニヤニヤ
上条「ムカッ! 殴るっ!」ブンッ
土御門「甘いにゃー」ヒョイッ
上条「ちっ、当たらなかったか」
土御門「カミやん、いちいち殴るなんて宣言したら、避けてくださいっていってるようなもんだぜい?」
上条「じゃあ今度から宣言なしでいきなり殴る!」フンスッ
土御門「はっはっは、カミやん、そんな事したら」
土御門「また入院するまで殴るぞ?」マジモード
上条「」
上条「じょ、冗談です。 上条さんはそんな事はしませんの事よ」ガクガクブルブル
土御門「そうかにゃー、俺もカミやんを殴りたくはないからそれはよかったにゃー」ニコニコ
上条「(怖い……)と、ところで魔術を解くにはどうすればいいのでせうか?」
土御門「うーん、恐らくステイルの事だからオリジナルのルーンを使った魔術だと考えられるにゃー」
上条「な、なるほど」
土御門「だから、ルーンを探し出して消すなり濡らすなりカミやんの右手で触るなりすれば、解けるはずにゃー」
上条「ふむ、そうなると校内を探索しなきゃならないのか」
土御門「そういうことだにゃー。ま、この土御門さんが手伝ってあげるぜい」ニカッ
上条「土御門……すまん、助かる」ウルウル
土御門「いいってことよ。 じゃあそろそろ帰るかにゃー」
翌日
青ピ「おはよーさん、チビやん」
吹寄「チビ条! 貴様また遅刻ぎりぎりじゃないのよ!」
姫神「チビ条くん。今日は間に合ってよかったね」
上条「ああ、変なあだ名が浸透しきってる……。 不幸だ」ハァ
ガラッ
小萌「おはようございますですよー」
小萌「今日は土御門ちゃんがお休みなのです」
上条「(土御門は休みか、探索は一人でしなきゃいけないな)はぁ」
小萌「むむっ!チビ条ちゃん!朝からため息なんてついてちゃだめなのですよ!」
上条「あ、すみません!(まさか小萌先生からチビ呼ばわりされるとは)」
昼休み
上条「さて、さっさと昼飯食ってルーンを探しにいきますか」ゴソゴソ
青ピ「チビやーん、今日もお弁当なん?」
上条「おう、おそらく明日も明後日も弁当だ。 安上がりだからな」
青ピ「へー、でも美味しそうやん……いただきやっ!」ヒョイ
上条「あ、こら! 取るなよ!」ピョンピョン
青ピ「だって昨日はチビやんのお弁当つっちーが食べてたやん? ボクも食べてみたいしー」フリフリクネクネ
上条「くそっ! やっぱり届かねぇ」ピョンピョン
上条(まてよ、右手で青ピに触れば!)えいっ」ピトッ パリーン
青ピ「あれ? なんでボクはカミやんにこんな意地悪してるんやろ?」キョトン
青ピ「ごめんなカミやんお弁当返すわ」ホイ
上条「(よし、成功!)まぁ気にすんなって」パッ
青ピ「っとお! また急にチビやんのお弁当を取り上げて頭上に掲げたくなったでぇ!」ヒョイ
上条「あああ!つい受け取ろうとして右手を離しちまったああああ!」
上条(仕方がない、もう一回だ)ピトッ パリーン
青ピ「ハッ! ボクは一体なにを!?」
上条(上手くいったが、ここからどうするか……)
上条(右手を離せばまた青ピはルーンの影響を受ける……そうだ!)ピコーン!
上条「あ、青ピ!」
青ピ「ん? なんやカミやん」
上条「て......、手ぇ繋いだまま飯食ってもいいか?///」
クラス一同(!?)
姫神「」
腐女子達(うん!?)ピクッ
吹寄「ちょちょちょちょ!! ちょっとチビ条! 貴様は白昼堂々なにを言ってるの!」
青ピ「なんやそんなことか、ええで! カミやん!」ガシッ
クラス一同(えええええええ!?)
腐女子達(うっひょおおおおおおおお!!!!)テカテカテカテカ
吹寄「あ、青髪ピアスまで! 私がおかしいの? ねぇ、私がおかしいの?」
姫神「また一人。ライバルが増えた。それだけのこと」ウフフフ
十数分後、廊下
上条「ふぅ、何故か周りからの視線が妙に痛かったけど、今日は無事に弁当が食えたぞ!」
上条「昼休みは残り25分、さっさとルーンを探しちゃわないとな」
20分後
上条「全然見つからない!」
上条「よく考えたら、校内の何処かなんて曖昧さでみつかるわけないよな……」
上条「もう昼休みも終わるな。 仕方がない、放課後また探すか……不幸だ」ハァ
ピロリロリン
上条「お、メールだ……土御門から?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
from:土御門
----------------------------
title:感謝するにゃー
----------------------------
カミやん、ステイルを軽く殴ったらヒントをくれたぜい
施されたルーンは3つ、もう発動しちゃったから3つとも処理しなきゃ魔術は解けないらしいにゃー
☆第一の隠し場所ヒント
たたしたちょうたかたたくたしたつ
ヒント:狸
☆第二の隠し場所ヒント
せにんかいせせのんしょんうせかせきん
ヒント:栓抜き
☆第三の隠し場所ヒント
のらもらいみらちかちもち
ヒント:ステイル「僕は”ぬうとちに”だ!」
以上だにゃー
カミやんにはちょっと難しいかも知れないけど、頑張るにゃー
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
上条「......軽く殴ったら?」ガクガクブルブル
上条「ま、まぁいいや! とりあえず土御門にお礼のメール打っとこう! うん!!」メルメル ピッ
3番普通にわからないわ
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:19:28.66:bpg6W6xX0>>47
キーボード見てみ
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:13:31.85:r/yNbU7C0キーボード見てみ
放課後
上条「ふぅ、やっと授業が終わった。さて、ヒントを元にルーンを解除しにいくか」
青ピ「チビやーん、一緒に帰りましょー」
姫神「(今の彼はライバル。負けられない) チビ条くん。一緒に帰ろう。」
上条「すまん青ピに姫神、俺ちょっと用事があるから先に帰っててくれ!」ダッシュ
姫神「」
青ピ「えー、しゃあないなぁ……。 じゃあ姫やん、一緒に帰りましょー」クネクネ
姫神「どうしてこうなるの」
上条「さて、まずは第一の隠し場所からだな」
上条「『たたしたちょうたかたたくたしたつ』でヒントは狸(タヌキ)、つまり”た”抜き」
上条「だからたを抜いて……えっと、し……ちよう……かくし、つ? 視聴覚室だな!」
視聴覚室
上条「おじゃましまーす」
上条「はいみっけ、はい触った」パリーン
上条「次だ次だ!」
上条「さてと、今度は第二の隠し場所だな」
上条「『せにんかいせせのんしょんうせかせきん』、ヒントが栓抜きだから”せん”を抜いてっと」
上条「に、か、い、の、しょ、うか、き、二回の消火器だな!」
二階
上条「はいみっけ!」パリーン
上条「次で最後か、かなり順調だな。 もしかして俺って頭いいんじゃないか?」フフン
上条「最後の隠し場所は……のらもらいみらちかちもち? 野良貰いみらちか餅?」
上条「やべぇ、わからねぇ」
上条「ヒントは”ステイル『僕は”ぬうとちに”だ!』”か」
上条「うーん、ステイルといえば……赤毛、かませ犬、炎、ルーン魔術、バーコード、高身長?」
上条「ぬうとちに……ヌウとチに? ヌウってなんだ?」
上条「うーん……」
一時間後
上条「わかった! これは答えをキーボードのひらがな入力で打ってあるんだ!!」ババーン
上条「例えば、キーボード上で”ぬうとちに”は14sai、つまり14歳! ステイルの年齢だな!」
上条「はーっはっは! 上条さん、賢い!」ドーン
上条「ならば『のらもらいみらちかちもち』は……komoenoatama、こもえのあたま?」
上条「小萌先生の頭にルーンだと!? あの馬鹿なんてところに仕掛けてるんだ……」
上条「とにかく、早く魔術を解かないとな。 職員室に直行だ!」ダッシュ
職員室
ガラッ
上条「失礼しまーす! 小萌先生いますか?」
黄泉川「お、小萌んところのおチビじゃん」
小萌「あらチビ条ちゃん、補習以外でこんな時間まで残ってるなんて珍しいのです」
上条「はははは、いやぁ。 実は小萌先生にお願いがありまして」
小萌「お願い? シスターちゃんの事ですか?」
上条「いえ、今日はインデックスのやつは関係なくて……あの……」ボソボソ
小萌「?」
上条「ええい、ままよっ! 小萌先生! 先生の頭を触らせてください!!」
黄泉川「なっ!?」
小萌「えええ!? いきなりどうしちゃったのですか上条ちゃん!?」
上条「(学校じゃ魔術の事、言っちゃ駄目だよな……)いえ、その……」モジモジ
小萌「ふむ……。 わかったのです」
黄泉川「小萌っ!?」
小萌「チビ条ちゃんにはチビ条ちゃんの考えや理由があってのこと」
小萌「先生は先生として、それを受け止めてあげたいのです!」
上条「先生……」
小萌「さ、チビ条ちゃん。 触って……いいのですよ?///」
黄泉川(小萌、なんで目を閉じるじゃん!?)
上条「は、はい! 失礼します!」
上条「まさか届かないとは……」ピョンピョン
小萌「どうしたのですかチビ条ちゃん、恥ずかしいから早く触って欲しいのですよ///」
上条(どうする? どうすればこの状況を打破できる?)
上条「(そうだ! 右手で先生に触れば!)ていっ!」ピトッ パリーン
小萌「ひゃあっ! 上条ちゃん!! そこは頭じゃないのですよ///」
黄泉川「なっ///」
上条「す、すみません先生!」
上条「(これで小萌先生の頭に手が届く、でも右手は身体を触っているから頭は触れない)」
上条「(頭を触るために手を離せばまた魔術の影響で届かなくなるし……どうすればいいんだ!?)」
小萌「か、上条ちゃん///」
上条「(右手を身体から離して、先生が魔術の影響を受けるより前にすばやく右手を頭に持って行けば……)」
黄泉川「ちちち、チビ条! い、いい加減にするじゃん!」スパコーン
上条「いてっ! あっ」グラッ
ドサッ
小萌「きゃっ! 上条ちゃん……///」
上条「(うえええええ! 先生を押し倒す形に!?)す、すみません先生!!!」パッ
小萌「もっ、もう! 頭は触らないのですか!?」
上条「い、いえ。触りたいのは山々なんですが……ん?」
上条「(右手を離したのに先生の頭が近い?)」
上条「(......そうか! 先生は今、寝転んだ状態だから”高さ”は関係ないんだ!)」
上条「先生、失礼しますっ!」ポフッ パリーン
小萌「ひゃぁっ///」
上条「(手応えあり! これで魔術は解除出来たはずだ)」
黄泉川「か~み~じょ~う~」ピクピク
上条「(お、黄泉川先生が上条って呼んでる! 成功だ! ってこの状況は……)」
小萌「かかか、上条ちゃん、早く先生の上から退いて欲しいのです///」
上条「ごごごっご、ごめんなさいっ!」バッ
黄泉川「コラァ! 上条!! そこに直るじゃん!!!」
上条「ヒイィィ! すみませええええん! 失礼しましたああああああ」ダダダダダ
黄泉川「待つじゃん! ったく、逃げ足の速いやつじゃん!」ドタドタドタ
素甘「小萌先生、大丈夫?」
小萌「は、はい!」
小萌「なかなか……よかったのですよ///」ポッ
マテー!マツジャン!
ゴメンナサアアアアイ!!!
翌日
土御門「カミやーん、どうやら上手くいったみたいだにゃー」
上条「土御門か……昨日はありがとな」
上条「おかげでなんとかなったけど、その後が色々と散々でしたよ……」ボロッ
青ピ「カミやん! 昨日一緒に帰らんと思たら、まーた誰かとフラグ立ててたん?」
上条「お前はこの状態をみてどうしてそう思えるんだよ!!」ボロボロヨレヨレ
土御門「そりゃ、カミやんだからだにゃー」
青ピ「そうや、カミやんやからや」
上条「なんだよそれ」
小萌「はーい!皆さんおはようなのですよー」ガラッ
クラス一同「おはようございまーす」
青ピ「ああっ、小萌先生! 今日も朝から可愛いわぁ!!」クネクネ
上条「(き、気まずい、目を合わせ辛いっ)」ダラダラ
小萌「あ! 上条ちゃん今、おはようしませんでしたね!」
上条「え、いやぁ、その」
小萌「まぁいいのです、上条ちゃんは今日の放課後補習なのですよー」
小萌「先生と二人っきりで昨日の続き……なのです♪」
上条「」
土御門「ほーほー、これはまた詳しーく追求しなきゃならないことが出来たようだぜい」
青ピ「カミやん! どういうこと!? なぁ! どういうことなん!?小萌先生に何したん? フラグたてたん!? なぁ!なぁなぁなぁ!!!」
姫神「また。ライバル増えたんだね」
上条「ああああああ! もう!」
上条「不幸だああああああぁぁぁぁ!!!」
おしまい
以上でおしまいです。
上条さんはチビだけどかっこいいよね!
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 22:21:31.45:RXAJfxtC0上条さんはチビだけどかっこいいよね!
女に年聞いちゃいけないのと同じで男には身長聞いちゃいけない
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 22:28:13.52:bpg6W6xX0乙乙

コメント 21
コメント一覧 (21)
男で168cmは小さい方だと思われる、…多分
女の自分でも173cmあるからな
あんたフツーにデカイぞ。。。
俺167だけど、
女子に身長聞かれると正直答え辛い
もう+5cmあったら好みのタイプだった
本能なのか知らんが
自分よりでかい奴には萎縮したり羨ましく思ったり
美琴よりはあると思う…たぶん
身長コメしかねぇwww
私は高校1年の頃から173cm止まりだよ…
男が高校3年で173cmは並だと思いますよ
私がデカかったんです、わかってます…
※5
頼むからこれ以上ナチュラルに俺のメンタルを削らんでくれよい
誰か俺に5センチ分けてくれ
ナチュラルに悪かった
私でよければ5cmぐらい分けてやるが
いやむしろ5cm以上貰って下さい
俺なんか男で酒飲める年なのに、上条さんどころかビリビリより小柄だぜ(T_T)
ナチュラルに悪かった
男子13歳159.7cm 14歳165.1cm 15歳 168.2cm 16歳 169.9cm 17歳 170.7cm
女子13歳155.0cm 14歳156.5cm 15歳 157.1cm 16歳 157.7cm 17歳 158.0cm
1945年の20歳の
男性の平均身長:165cm 女性の平均身長:153.2cm
ちょ、でかっ。最近のみんなでか……っ!? 俺、中二に負けてるし……。
しかも、美琴でかっ!?
上条さんはまあ、まだ伸びるさ。うん。