-
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 01:04:07.31:b4XmQMJc0
学校
委員長「課題のプリントやってきた?」
男「あ、忘れてた……」
委員長「全く、あれだけ言ったのに何で忘れるのよ。そんなんじゃまた赤点ギリギリになるわよ?」
男「いいんちょが勉強見てくれれば大丈夫だって」
委員長「甘ったれないの」
家
委員長「ちゅー」
男「あの、課題のプリントが終わってなくてですね」
委員長「いいから、ちゅー」
男「せめてキリのいい所までだけでも……」
委員長「やーだー、待てないー」
これでいいのか、なんか違うな

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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 01:06:33.35:el2snW810
委員長「んー」
男「そんな目瞑って待ってても駄目」
委員長「んー!」
男「駄目なもんは駄目」
委員長「むう、けち」
ギュウ
男「……後ろから抱き疲れると文字が書き辛いんですけど」
委員長「それ正解したらはなしたげる」
男「俺の成績上がらない原因絶対いいんちょにあると思うんだ」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 01:22:00.94:b4XmQMJc0
男「…………」
委員長「そこ、代入する場所間違ってる」
男「…………」
委員長「使う公式はそれじゃないよ」
男「あの、アドバイスは出来れば耳元以外で」
委員長「基本問題くらい解けるようになってから言いなさい」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 01:25:37.96:b4XmQMJc0
男「いいんちょ、当てるだけならまだいいけど押し付けられるとヤバい」
委員長「ヤバいの?」
男「耳元やめて、本当にヤバい」
委員長「じゃあ問題です」
男「じゃあの意味が分からない」
委員長「今私はつけてるでしょうか、つけてないでしょうか」
男「後者の可能性あるんですか!?」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 01:33:47.46:b4XmQMJc0
委員長「ごーお、よーん」
男「制限時間短くないすか」
委員長「じっくり楽しみたい?」
男「そりゃまあ」
委員長「直接確かめてもいいんだよ?」
男「いいんちょは男の浪漫を分かってねえ」
委員長「男の子ってめんどくさい……」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 01:40:59.30:b4XmQMJc0
男「…………」
委員長「んにゅ……」
男「いいんちょ、眠い?」
委員長「ぜんぜん……よゆー……」
男「ベッド使っていいよ?」
委員長「…………」
ギュウウウウウウウ
男「いいんちょ、いてえ、マジいてえ、中身出る」
委員長「男は乙女の夢が分かってない」
男「……何か分からんけどすみません」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 01:48:23.21:b4XmQMJc0
委員長「すう……すう……」
男「甘えて怒って、そのままガチ寝か」
委員長「んぅ……」
男「子どもみたいだなあ」
委員長「…………」
男「そこが可愛いんだけどさ」
委員長「…………すぅ」
ギュウ
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 01:53:23.15:b4XmQMJc0
男「でも学校のキリッとしたいいんちょもいいんだよなあ」
委員長「…………」
男「最初に惚れたのはそっちのいいんちょだし」
委員長「…………」
男「てか結局いいんちょならどんないいんちょでも好きなんだよなあ」
委員長「…………」
男「という訳なんだけどいいんちょは俺のどこが好き?」
委員長「…………こういうところは嫌いよ」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 02:24:08.21:b4XmQMJc0
委員長「くぅ……くぅ……」
男「この寝息は今度こそマジ寝したよこの人」
委員長「むに……」
男「やっぱ可愛いよなあ、顔ちっせーし、唇ぷにぷにだし、胸でかいし」
男「キスとかエロい事ねえ」
男「そりゃ好きだしいくらだってしたいけど、そればっかだとなあ」
男「好きってのがどういう事か分からなくなりそうで怖いんだよなあ」
男「馬鹿でごめんな、いいんちょ」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 02:31:30.53:b4XmQMJc0
委員長「男くん、課題はちゃんとやってきた?」
男「そりゃまあ、知ってるでしょ」
委員長「……ケジメは大事なの。まあそれならいいわ、名前を忘れずにね」
男「へーい……やっぱこっちのいいんちょもいいなあ」
女「男くん! 宿題やってきた!?」
男「ん? ちゃんとやってきたよ」
女「あの~お願いがあるのですが~、ちょっと今日うっかり忘れちゃって……」
男「珍しいね、はい、いいよ」
女「ありがとう! 絶対何かお礼するね!」
男「別にいいよ、これくらい」
委員長「…………」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 02:46:35.19:b4XmQMJc0
キーンコーンカーンコーン
男「マジで名前書き忘れるとこだった、流石いいんちょ」
男「さて昼飯どうすっかなあ、購買か学食か」
委員長「委員長が、クラスメイトと一緒にご飯食べるのは、普通、うん、問題ない、問題ない、うん」
男「いいんちょは何ぶつぶつ言ってるんだろう……いつも一緒に食ってくれないんだよなあ」
女「男くん!!」
男「ん、女さん、どうしたの?」
女「プリントありがとうね! お礼といっては何だけど、その、ご飯一緒にどうかなって」
男「ご飯? いいよ、特に何にするか決めてなかったし」
女「よかった。その、偶然お弁当作りすぎちゃって、その、本当にもしよければなんだけど、男くんに食べてもらえないかなって」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 03:09:48.68:b4XmQMJc0
男「弁当って、女さんの?」
女「う、うん……」
男(流石にそれは、まずいよな)
男(女さんには悪いけど、ここははっきり言うしか)
男「あーその、折角なんだけど……」
委員長「…………」
男(あ、やべえ、いいんちょこっちに歩いてきてる)
委員長『……女に恥かかせちゃ駄目よ』
男「…………うん?」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 03:15:13.08:b4XmQMJc0
女「あ、ごめんなさい、やっぱり、こんなの迷惑だったよね……ほんと、急に、ごめんなさい」
男「え、あ、いや、違う違う。あーその、折角の弁当なのに、俺好き嫌い多くて、残しちゃうかもしれないけど、それでもよければ頂きたいかなって」
男(我ながらちょっと苦しいか)
女「ほ、ほんとに! だ、大丈夫、残しても全然気にならないから!」
男「はは……んじゃまあご馳走になります」
女「う、うん! どうぞお召し上がりになってください!」
男(……なんでいいんちょ、あんな事耳打ちしてきたんだろ)
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 03:26:57.57:b4XmQMJc0
男家
男「見事に俺の好物ばっかりだったなあ」
男「流石に思い上がりじゃないよなあ」
男「……いいんちょ、おせえなあ」
ピンポーン
委員長「……やっほ」
男「やっほ」
委員長「……あがっていい?」
男「いつもそんな事聞かない癖に」
委員長「……そっか、そだね」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 03:31:24.68:b4XmQMJc0
委員長「…………」
男「…………」
委員長「…………」
男「…………いいんちょ?」
委員長「うん、決めた」
男「うん?」
委員長「えっちしよう」
男「は?」
委員長「えっち、今日はサービスするよ、お口でも、おっぱいでも」
男「ち、ちょちょちょいまち、いいんちょ、落ち着け」
委員長「すぐにいれたい? いいよ、今日はつけないでも」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 03:40:31.94:b4XmQMJc0
男「いいんちょ」
委員長「…………何」
男「どうしたんだよ」
委員長「別に、いつもしてる事でしょ」
男「こんなんじゃないだろ」
委員長「…………」
男「昼の事だろ」
委員長「違うもん……」
男「俺はちゃんと断ろうと」
委員長「知ってる」
男「んじゃ何で」
委員長「昼、言ったでしょ」
男「じゃあ何で怒ってるんだよ」
委員長「怒って、ないもん」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 03:58:06.49:b4XmQMJc0
男「じゃあ……」
委員長「じゃあじゃあ、ってうるさい。わたしとするの、そんなに嫌なの?」
男「嫌じゃ、ないけどさ」
委員長「なら」
男「でも、こんな辛いのは、嫌だ」
委員長「……だって」
男「……いいんちょ?」
委員長「だって! わたしだって、辛いんだもん!! どうしていいかわからないんだもん!!」
男「……いいんちょ」
委員長「……たすけて」
男「…………」
委員長「……たすけてよお、男ぉ」
その日、いいんちょは朝まで俺を求め続けた。
俺も馬鹿みたいに枯れ果てるまでいいんちょに吐き出し続けた。
キスをして、肌を擦り合わせて、突き刺して、飲み込まれて、ぐちゅぐちゅになってどろどろになった。
途中から、記憶がほとんど飛んでいるけれど、いいんちょはずっと泣いていたような気がした。
起きた時にはもう昼過ぎで、いいんちょは部屋に居なかった。
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 04:24:50.48:b4XmQMJc0
男「……結局昨日は休んでしまった」
男「いいんちょはちゃんと行ったのかなあ、行ったんだろうなあ、学校じゃ完全無欠の委員長だし」
男「なんか教室入り辛え……体もまだ重たいし……」
女「あ!! おはよう、男くん!!」
男「え、あ、女さん。お、おはよう……」
女「昨日はどうしたの? も、もしかして、私のお弁当の所為で、体おかしくしちゃったり……」
男「ああ、いや、そういう訳じゃないから大丈夫、ちょっと色々あってね」
女「本当に? はあ、よかったあ、お見舞いに行こうかとも思ったんだけど、それも迷惑かなって思って」
男「はは、本当に大丈夫だから……」
女「うーん、でもちょっと顔色悪いよ? 元気もいつもより無いし、体調悪いんじゃないかな?」
男「大丈夫大丈夫、確かにちょっと疲れてるけど大したことないよ」
女「そう……? それならいいんだけど」
委員長「おはよう、朝からお話するのはいいけど、扉の前に立っていると皆の邪魔になっちゃうわよ?」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 04:41:27.01:b4XmQMJc0
男「……っ! あ、ああ、おはよう、ごめんな」
女「あ、委員長さん! おはよう! 邪魔だったね、ごめんなさい!」
委員長「別にそんな謝らなくても大丈夫よ、それより男くん、体調悪いの?」
男「いや、別に、そんな大したことは」
女「うーん、でもさっきより顔色悪くなってきてるよ?」
委員長「……そうね、女さん保険委員だったわよね、悪いんだけれど男くんを保健室に連れて行ってあげてくれない?」
男「っ!? え、いや、俺は大丈夫だから……っ!」
女「駄目だよ、そんな真っ青な顔してる人が大丈夫な訳ないよ、ほら、すごい冷や汗も出てきてるし」
委員長「じゃあごめんなさい、女さん。男くんをお願い、私これから職員室の方にも行かないといけないから、先生の方には私から伝えておくわ」
女「うん、分かった。じゃあ男くん、行こう?」
男「ちょ、ま、待って」
委員長「男くん、あまり女の子に手間かけさせちゃ駄目よ。しっかり保健室で休んでね」
男「え、あ……」
女「……大丈夫? いこ?」
男「……うん」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 04:57:35.93:b4XmQMJc0
保健室ベッド
男「…………はぁ」
男(…………いいんちょが分からない)
男(俺と女さんが近づく事に対して怒ってるんじゃないのか?)
男(どうしたらいいか分からなくて、辛い、か)
男(どうすれば、いいんちょを助けられるんだろう)
ガララッ
男(誰か来た……?)
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 04:59:24.69:b4XmQMJc0
委員長「男くん、調子はどう?」
男「い、いいんちょ!? え、あ、まあ、少し寝たら大分楽にはなったよ」
委員長「そう、よかった」
男「そ、それよかいいんちょ、今って体育の授業中じゃないのか? 体操服だし間違いないよな?」
委員長「うん、女子はチームに分かれてソフトボールで、私のチームはもう終わったから」
男「いやでも、いいんちょが授業中に抜け出すなんて」
委員長「駄目、かな」
男「駄目、っていうか。らしくないというか」
委員長「らしくない、か」
男「……いいんちょ?」
委員長「私らしいって何だろ」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 05:06:48.46:b4XmQMJc0
男「……っ!? い、いいんちょ、何で、急にのしかかって!?」
委員長「これは、私らしくない?」
男「そ、そりゃそうだろ……!? 絶対変だって!」
委員長「だって、いつも似たような事してるじゃない」
男「それは、俺の家でだろ? いいんちょが学校でこんな事するなんて、おかしいだろ?」
委員長「おかしく、なんて」
コンコン
男「!?」
女『す、すみません、男くんのお見舞いに来ました』
男「ち、ちょ、いいんちょ! 見つかったらまずい! 隠れて! ってなんで俺の布団に隠れるの!」
女『し、失礼します』
ガララッ
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 05:24:50.37:b4XmQMJc0
女「あ、男くん、起きてたんだ。あ、あれ! もしかして今私が起こしちゃった?」
男「い、いや、ちょっと前から起きてたから大丈夫、ど、どうしたの」
女「あ、その、私保険委員だし、心配で、ちょっとお見舞いに……先生は?」
男「ああ、ちょっと昼まで出かける用事があるらしくて……」
女「そ、そうなんだ」
男「…………」
女「…………えーっと」
委員長『…………えいっ』
男「……っ!!!?」
女「ど、どうしたの、男くん!?」
男「い、いや、何でもない!」
男(お、おいおいおい! いいんちょ! ここで股間いじくるって、それは洒落になんねーって! まじでどうしちまったんだよ!)
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 05:38:49.74:b4XmQMJc0
女「ほ、ほんとに? 具合やっぱりまだ悪いんじゃ……」
男「だ、大丈夫大丈夫! ただもう少しだけ眠ろうかな……ってぇ!?」
委員長『……ん、ちゅ』
男(や、やばいやばいやばい、いいんちょが壊れた、舐められてる、どうかしてる、まじでやばい)
女「お、男くん!? や、やっぱり他の先生に知らせたほうが……!」
男「マジで大丈夫! 超元気! そ、それよかさ、ソフトボールやってるんだろ! 行かなくて大丈夫なのか!?」
女「あれ、ここからグラウンド見えないのに良く分かったね? 大丈夫、私はもう終わったから!」
委員長『ちゅ、ちゅぷ……ちろ、ちゅっ……ちゅる、ぷぁ…………』
男「そ、そうなのか」
女「あ、あのね! 相手チームが委員長さんだったんだけど、すっごかったんだよ! 私ピッチャーだったんだけど、投げる球全部打たれちゃって……すごい気合入ってたなあ」
委員長『……ちゅぶ、ぴちゃ……ちゅ、ちゅ……くちゅ、ちゅる……』
男「へ、へぇ……」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 05:57:20.12:b4XmQMJc0
女「私委員長さんっててっきり運動苦手なのかと思ってたからびっくりしちゃった! すごくバットの扱いが上手いんだもん」
委員長『……ん、ちゅるっ……れる……ぺちゃ……は、ふ……』
男「バ、バットねえ」
女「守りでもすごいんだよ! ソフトボール部の打球とかまで取っちゃったんだから!」
委員長『は……む、んぷ……くぷ、じゅ……じゅぷ…………』
男「そ、そんなに、凄いんだ」
女「そう! すっごい打球にも食らいついて取っちゃうの!」
委員長『ずっ……は、ぷ……じぷ……じゅるっ』
男「食らい、ついて、ねえ」
女「うん!……あ、ご、ごめんね、休んでるのにずっと話しちゃって」
委員長『ぐぷ……じゅぷ……ん、ぶぅ……』
男「いや、ぜ、全然大丈夫。だけどそろそろ戻らないとだろ?」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 06:19:46.86:b4XmQMJc0
女「あ、そうだね、残念だけどもうそろそろ行かないと」
委員長『ふ……ぷっ、じゅるっ、ぐぷっ、じゅるるっ!』
男「ぐ……っ! あ、ああ、そろそろいかないとな! あんまり遅くなると怒られちゃうしな!」
女「うん、じゃあまたあとでね、お大事に、ゆっくり休んでね」
委員長『ふっ…んぷっ……ん―――!』
男「ーーーーーっ!! …………そ、そうさせてもらいます」
女「……?」
ガララッ
男「…………………………………………………………いいんちょ」
委員長「ん……ちゅぷ、ちゅる……ぺろ……んむ?」
男「いや、そんな目で見ても駄目だって」
委員長「んー……じゅる、ぺちゃ、ちる、じゅるう……ぷあっ、うん、綺麗になった」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 06:27:27.30:b4XmQMJc0
男「そうじゃなくて」
委員長「ん……」
男「本当に、どうしたの」
委員長「別に、したくなったから、しただけ」
男「本当に?」
委員長「……だって、気持ちよかったでしょ」
男「それはそれとして」
委員長「否定はしないんだ……」
男「いいんちょは、俺には本当のこと、話せない?」
委員長「……その聞き方はずるいよ」
男「ごめん」
委員長「謝るのも、ずるい」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 06:41:17.18:b4XmQMJc0
男「……女さんが、原因?」
委員長「……だったら?」
男「もう女さんとは話さない」
委員長「…………」
男「しっかり一度だけ話して、多分傷つけることになるけど、もう話さないようにする、近づく事も避ける、何ならその話し合いも抜きにしていい」
委員長「それは、駄目だよ」
男「でも」
委員長「女さんは、私の大事な友達。そりゃ、ちょっとは嫉妬したりもするし、怒ったりもするけど、そんな事を男くんにして欲しい訳じゃない」
男「じゃあ、今のとか、昨日のみたいなエロい事を俺が避けてたから?」
委員長「うーん……そう、とも言えるかもしれないけど、やっぱり違うかも」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 06:53:36.86:b4XmQMJc0
男「じゃあ……いいんちょの自分らしさみたいなのが、分からなくなったから?」
委員長「……うん。それが、一番近いのかも」
男「いいんちょは、どんないいんちょでもいいんちょだよ。それじゃ、駄目?」
委員長「……そうだよね、私は私なのにね。それだけの話なのにね。変だよね、私。どうかしてるよね」
男「いいんちょ……」
委員長「……さて、私もそろそろ戻らないと。本当に怒られちゃうや」
男「……いいんちょ、俺は」
委員長「男くん、ごめんね……あと、ありがとう」
ガララッ
男「……『ありがとう』なんて、言われるようなこと、何も出来てねえよ」
男「くそう、情けねえなあ……」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 07:10:00.63:b4XmQMJc0
一週間後 放課後の教室
男(あれから一週間経ったけどやっぱりいいんちょは変なままだ)
男(変に距離を取ったり、やたらべたべたしてきたり。そりゃ今までだって似たような時はあったけどこんな不自然じゃなかった)
男(いいんちょが苦しんでいる事だけは分かるのに、どうすればその苦しみを取り除けるのかが全く分からない)
男「……八方塞がりだ」
女「あれ、どうしたの? 男くん、こんな時間に」
男「女さん……いや、ちょっと考え事してたらね」
女「もしかして何か悩み事? もし私で良ければ相談に乗るよ?」
男「え、いや、でも……」
女「これでも私、結構人の悩みを聞くの上手いんだよ? 特に恋愛に関してならかなりの物だと自負してます!」
男「へえ……」
男(女さんにっていうのは気が引けるけど、いいんちょの為だし……それに他にこういう相談出来るような知り合いもいないしなあ)
男「…………まあ、知り合いの話なんだけど」
女「ふむふむ」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 07:33:00.10:b4XmQMJc0
男「――――――とまあ、大体こんな感じかな」
女「なるほどねえ、知り合いの彼女の様子が変で原因が色々ありそうなんだけどはっきりしなくて対処出来ない、って事なのね」
男「まあ、大体そんな感じ」
女「うーん、まあ彼女の様子が変になってる時って浮気してるってパターンは多いよね」
男「んっなあ!!!?」
女「じょ、じょーだんじょーだん。聞いてる限りだとそれは無いと思うよ、別に疎遠になりっぱなしって訳でもないみたいだし」
男「そ、そうか……うん、よかった、そいつが浮気されてたりしたら、流石に可哀想だからな」
女「うーん、そうだねえ、その彼女さんは学校だとすっごいしっかりしてて、家だとすっごいアマアマだったんだよね?」
男「まあ、らしいな」
女「彼女はアマアマモードの時はかなりえちぃ事に積極的だったんだけど彼氏はそこまでじゃなかったと、珍しいね、普通逆っぽいのに」
男「……まあ、そういう事もあるんだろう」
女「学校だと今まである程度の距離を保ってたのに突然すっごい距離が近くなったと、これは普通に付き合い始めたらありそうだけどね」
男「そいつが言うには、何だか不自然らしい」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 07:44:07.81:b4XmQMJc0
女「んで彼氏の事を好きっぽい子がいて、彼女は何故かその後押しをするような動きをすると」
男「……みたいだな」
女「それで自分らしさが分からないって言ってるのか、中学生みたいでかわいいねえ」
男「本人は真剣なんだから茶化してやるなよ」
女「ごめんごめん、そんなつもりじゃなかったのよ。うーんでも何か分かった気がするなあ」
男「ほ、本当にか!?」
女「彼氏が悪い」
男「……っ、な、何でだ?」
女「多分だけど、彼氏は普段はあまり彼女に好きーとか愛してるーとか言わない人なんじゃないかな」
男「……どう、だろうな」
女「んで、これも予想だけど彼女の学校での面と家での面、両方好きだーみたいな事言ったんじゃないかな」
男「……言った、かもな」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 07:57:28.44:b4XmQMJc0
女「その彼女さんみたいな人に二面性を好むような事言ったらそりゃそれを無理にでも保とうとしちゃうよ」
女「だけど今まで無意識にこなしてた事を意識するようになったら上手く出来なくなるってあるじゃない?」
女「加えて彼氏に言い寄る女が出てきて焦りばっかり増していく、だけど学校だとただの友人になる事に躍起になってるから応援しないとってなっちゃう」
女「家でイチャイチャしようとしても上手くいかない、残ってるのはモロにえちぃ事だけだからもうパンク状態になって学校でもやっちゃう」
女「でも自分じゃいっぱいいっぱいだから何がどうして自分がそんな事をしてるのか分からない」
女「ってな感じじゃないかな、って推理! どう! コナン・ドイルみたいでしょ!」
男「何でホームズじゃなくて作者をチョイスするんだ……?でもまあ、うん、なるほど、そういう事か。っていうかマジですごいよ、たったこれだけの話で分かっちゃうなんて」
女「ただの予想だよ、合ってるかどうかなんて分からないよ、委員長さんが実際どうしてあんなになっちゃってるかなんて」
男「そっか……………………ん?」
女「ん?」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 08:01:10.47:xdxIZFS1O
男「…………い、いいんちょって…………何で?」
女「本当にこれだけ喋って分からないとでも思ってたの……? 逆にそっちの方がすごいよ……」
男「い、いや……その、ごめん、他に相談できる人がいなくて」
女「あはは、持ちかけたのはこっちだしね。好きな人が困ってたんだからしょうがないよ、それに大事な友達もね」
男「女さん……」
女「でも正直保健室の時はひっぱたいても許されると思ったけどね!」
男「……そういや、その事は話してないのに何で知ってるのかと思ったら」
女「とにかく! ここまで言ってあげたんだから、あとはやらなきゃいけない事、分かるよね?」
男「ああ、―――ありがとう!」
女「うーん、正直塩を送りすぎたかなあ」
女「まあ、こっちも大分送られたしね、おあいこかな。全く、これで貸し借りなしなんだから」
女「『ありがとう』、かあ……まあ、ひとまずそれでよしとしますか」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 09:04:12.10:b4XmQMJc0
夜、公園
委員長「……全く、呼び出しメールなんて初めてだから驚いたわよ。どうしたの、急に?」
男「今は友達モード?」
委員長「モードって……ううん、よくわからないや。私ってどんな喋り方だったっけ」
男「いいんちょはいいんちょだよ、どんな喋り方でも、どんな性格でも、どんな距離感でも、どんな性癖でも」
委員長「せいへっ……! ひ、人を変態みたいに言わないでよ!」
男「いや、割と相当なもんだと思うけど……」
委員長「う、五月蝿い!」
男「俺はエロいいいんちょが好きだ」
委員長「な、な……!」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 09:08:22.78:b4XmQMJc0
男「凛とした完璧委員長のいいんちょが好きだ、部屋で猫みたいにだらだら転がってるいいんちょが好きだ、教室でこっちを見てそわそわしてるいいんちょが好きだ」
委員長「ちょ、ちょっと……」
男「友達想い過ぎて自分を犠牲にしちまういいんちょが好きだ、子どもみたいに泣きじゃくってるいいんちょが好きだ」
男「きまぐれに行ったり来たりするいいんちょが好きだ、訳が分からなくなって学校で人に見られるギリギリっていうか見られながらエロい事しちゃういいんちょが好きだ!」
委員長「う、あ……」
男「ご飯前だつってんのにみかんをやめられず13個食べちまういいんちょが好きだ!虫とか全然大丈夫なのに女の子らしく怖がってるいいんちょが好きだ!」
男「小豆が食べられなくて赤飯から一粒一粒小豆を取り除くいいんちょが好きだ! 甘酒一杯で泥酔するいいんちょが好きだ!」
委員長「う、うう~……」
男「ツンと澄ましてるいいんちょが好きだ!困ってるいいんちょも好きだ!恥ずかしがってる委員長も好きだが痛がってるいいんちょも正直たまんねえ!でも笑ってるいいんちょが大好きだ!!」
委員長「ば、馬鹿ぁ」
男「髪が長くても短くても! 背が伸びても縮んでも! 太っても痩せても! シワシワの婆ちゃんになっても! 眼鏡がなくなっても!! デコが広がっても!! 委員長じゃなくなっても!!」
男「どんないいんちょでも!!」
男「俺は! いいんちょの事が!!」
男「大っ好きだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 09:10:47.42:b4XmQMJc0
委員長「…………ほんとに?」
男「嘘は何一つない」
委員長「…………わたし、めんどくさいよ?」
男「十分知ってる」
委員長「…………わたし、おもたいよ?」
男「覚悟の上だ」
委員長「…………わたしも、あなたのことが、すき」
男「もっと聞きたい」
委員長「すき、すき、好きだよ、大好きぃ……!」
男「俺も、いいんちょの事を、心から、愛してる」
これは恋人同士が喧嘩して仲直りする、ごくありふれた物語。
仲直りの秘訣はただ自分の気持ちを素直に口にする事だけ。
この夜、俺といいんちょはお互いに、少しだけ素直になったのだ。
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 09:13:01.71:b4XmQMJc0
男「エピローグのスペルはえーっと……epilo……」
委員長「むう……」
男「lovebirds……の意味は……と」
委員長「むむう……」
男「……何、唸ってんの、いいんちょ」
委員長「あっついんだもん! 何でこの部屋冷房ついてないの!」
男「しょうがないじゃん、エコだよエコ」
委員長「エコなんてエゴだ!」
男「いいんちょ、素直になる事と投げやりな風刺をする事は違う」
委員長「うるさい!」
委員長「あーもー!集中できない!勉強はもうやめ!Hする!」
-end-
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 09:19:12.48:b4XmQMJc0
男「女子はプール! だというのに男子はグラウンドでサッカー! 差別だ!!」
委員長「仕方ないでしょう、次は男子がプールで女子がグラウンドになるわよ」
男「というか単純にいいんちょの水着を見たい」
委員長「……馬鹿言うんじゃないの、セクシャルハラスメントになるわよ」
委員長「すくみず!」
男「和室でスク水って何か変な撮影みたいでやだなあ」
委員長「どう? どう? 似合ってる? 興奮する?」
男「いいんちょ、擦り付けないで。今知ったけどこの生地って擦られると結構熱い」
委員長「熱くなるって下が?」
男「セクハラだ!」
起きたら本当に残ってて嬉しい
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 16:03:22.00:b4XmQMJc0
委員長「もぐ……もぐ……」
女「委員長さんってご飯の食べ方も凄く綺麗だよねえ」
男「米を完璧に8等分しておかずと交互に食べるんだよな」
女「好き嫌いも無いもんねえ、羨ましいな」
男「……そう、だな」
男「夕飯、昨日の残りのレバニラでいい?」
委員長「レバーきらい、ニラきらい、たまねぎきらい、にんじんきらい」
男「もやしだけ食ってろ」
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 16:11:11.69:b4XmQMJc0
女「委員長さんって映画とか見るの?」
委員長「ええ、まあ少しだけだけど」
女「へえ、どんなのどんなの? やっぱりベタに恋愛物とか?」
委員長「た、タイタニックとか、かな」
男「嘘だよね」
委員長「…………」
男「この間一緒に見た時完璧寝てたよね」
委員長「嘘じゃ、ないし」
男「で、本当に好きなのは?」
委員長「ぐ、グレンラガン螺巌篇……」
男「そんないいんちょ大好き」
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 16:12:15.26:wOwJ3BuK0
男「コンビニ!」
女「ビニ!」
委員長「制服で買い食いはあまり関心出来ないけど……まあちょっとならいいか」
女「てっきり委員長さんは絶対駄目! って言うかと思ったよ」
男「校内だったらそう言うだろうけど……帰り道だから多分モードが緩んでる」
女「なるほど、位置によって変わるんだね」
委員長「何の話?」
男「いや、何でもない……それよかいいんちょ、アイスバー奢ったげる」
委員長「……? 何で? まあ、嬉しいけど」
女「私にはー?」
男「まあまあ、とりあえず見ててみ」
委員長「はむ、くぷ……じゅる……」
女「……やたらえちぃ」
男「そしてだらだら汁を垂らす、何故かアイスは食べるの下手なんだよな」
女「意外な一面だ」
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 16:38:58.53:b4XmQMJc0
委員長「ぷよぷよ?」
男「そう、やった事無い?」
委員長「えっちぃ?」
男「語感だけで若干興奮しないで、昔からある落ちものゲーの定番だよ」
委員長「うーん、むずかしそう」
男「まあまあ、とりあえずやってみようぜ」
委員長「ふぁいあ、ふぁいあ、ふぁいあ、ふぁいあ、ふぁいあ」
男「ちょ、いいんちょ、もっとちゃんと連鎖組んで。あ、やべ、着火点が」
委員長「…………たのしい」
男「やだこの人性格悪い」
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 16:52:08.65:b4XmQMJc0
男「うーむ……」
委員長「初速度が……で、加速度が……だから」
男「うーむむ……」
委員長「で、反発係数と重力加速度は……あれ、違うなあ」
男「いいんちょ」
委員長「うん? こっちはもう少しかかりそうだからもうちょっと待って……」
男「ちゅーしよう」
委員長「へ?」
男「ちゅー」
委員長「ちょ、ちょっと待って。ほ、ほら!まだプリント終わってないし、日も高いし」
男「今いちゃつきたい」
委員長「だ、駄目。そんな、急に……た、たんま、ちょっとたんま」
委員長「ふっ………う、あぁ……ぅ」
委員長「…………けだもの」
男「いつものいいんちょの気持ちがちょっと分かった」
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 17:07:21.41:b4XmQMJc0
男「雨だな」
委員長「雨ね」
男「折角のデートなのになあ、まあ雨宿り出来る場所があっただけマシか」
委員長「天気予報は、晴れだったんだけどね」
男「あ……いいんちょ、服、透けてる」
委員長「……え? あ、やぁっ!」
男「今日は見せ付けたりはしてくれないんだ?」
委員長「そりゃ、男になら別にいいけど…………他の人に、見られたくないもん」
男「……人が近付いたら目潰しするから大丈夫」
委員長「ばか」
245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/14(土) 01:37:14.75:Jox9prLk0
男「いいんちょいいんちょ、親が仕事先で貰った菓子の詰め合わせくれたから食おうぜ」
委員長「ふーん、何か色々あるのね。チョコとかあるかな?」
男「いくつかあるみたいだぜ、ほい」
委員長「にゃあ」
男「甘酒で泥酔する事は知ってた」
委員長「んにぃ……」
男「でも流石にウィスキーボンボン1個でこうなるのは予想外だわ」
委員長「うへへぇ~……すりすり」
男「まあ可愛いからいいや」
251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/14(土) 02:00:35.78:Jox9prLk0
女「ふええ、まいったよお」
男「ん? どうしたの?」
女「さっき家庭科の授業で料理作ってたんだけど、同じ班の人が料理酒入れすぎちゃって」
男「へえ」
女「それで普通に熱したもんだからアルコールがぶわーって飛んで思い切り吸い込んじゃったよ」
男「そりゃ災難だったな」
女「うん、私はそこまででもなかったけどお酒に弱い子とか気分悪くなったりしちゃって。そういえば委員長さんも同じ班だったよ」
男「え!? い、いいんちょは!? 恐ろしいほど酒弱いんだよ!」
女「え? 委員長さんは少し顔が赤くなってた気はするけど結構普通にしてたよ?」
男「……? そ、そうか、なら良かったけど」
女「…………多分、弱いのは本当だけど、酔うのは男くんの前だけなんだろうなあ」
男「何か言った?」
女「ううん、委員長さんってかわい過ぎてずるいなーって思っただけ」
257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/14(土) 02:54:29.68:Jox9prLk0
>>5
間違いはない
続けやがって下さい
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 01:15:42.46:b4XmQMJc0間違いはない
続けやがって下さい
委員長「んー」
男「そんな目瞑って待ってても駄目」
委員長「んー!」
男「駄目なもんは駄目」
委員長「むう、けち」
ギュウ
男「……後ろから抱き疲れると文字が書き辛いんですけど」
委員長「それ正解したらはなしたげる」
男「俺の成績上がらない原因絶対いいんちょにあると思うんだ」
男「…………」
委員長「そこ、代入する場所間違ってる」
男「…………」
委員長「使う公式はそれじゃないよ」
男「あの、アドバイスは出来れば耳元以外で」
委員長「基本問題くらい解けるようになってから言いなさい」
男「いいんちょ、当てるだけならまだいいけど押し付けられるとヤバい」
委員長「ヤバいの?」
男「耳元やめて、本当にヤバい」
委員長「じゃあ問題です」
男「じゃあの意味が分からない」
委員長「今私はつけてるでしょうか、つけてないでしょうか」
男「後者の可能性あるんですか!?」
委員長「ごーお、よーん」
男「制限時間短くないすか」
委員長「じっくり楽しみたい?」
男「そりゃまあ」
委員長「直接確かめてもいいんだよ?」
男「いいんちょは男の浪漫を分かってねえ」
委員長「男の子ってめんどくさい……」
男「…………」
委員長「んにゅ……」
男「いいんちょ、眠い?」
委員長「ぜんぜん……よゆー……」
男「ベッド使っていいよ?」
委員長「…………」
ギュウウウウウウウ
男「いいんちょ、いてえ、マジいてえ、中身出る」
委員長「男は乙女の夢が分かってない」
男「……何か分からんけどすみません」
委員長「すう……すう……」
男「甘えて怒って、そのままガチ寝か」
委員長「んぅ……」
男「子どもみたいだなあ」
委員長「…………」
男「そこが可愛いんだけどさ」
委員長「…………すぅ」
ギュウ
男「でも学校のキリッとしたいいんちょもいいんだよなあ」
委員長「…………」
男「最初に惚れたのはそっちのいいんちょだし」
委員長「…………」
男「てか結局いいんちょならどんないいんちょでも好きなんだよなあ」
委員長「…………」
男「という訳なんだけどいいんちょは俺のどこが好き?」
委員長「…………こういうところは嫌いよ」
委員長「くぅ……くぅ……」
男「この寝息は今度こそマジ寝したよこの人」
委員長「むに……」
男「やっぱ可愛いよなあ、顔ちっせーし、唇ぷにぷにだし、胸でかいし」
男「キスとかエロい事ねえ」
男「そりゃ好きだしいくらだってしたいけど、そればっかだとなあ」
男「好きってのがどういう事か分からなくなりそうで怖いんだよなあ」
男「馬鹿でごめんな、いいんちょ」
委員長「男くん、課題はちゃんとやってきた?」
男「そりゃまあ、知ってるでしょ」
委員長「……ケジメは大事なの。まあそれならいいわ、名前を忘れずにね」
男「へーい……やっぱこっちのいいんちょもいいなあ」
女「男くん! 宿題やってきた!?」
男「ん? ちゃんとやってきたよ」
女「あの~お願いがあるのですが~、ちょっと今日うっかり忘れちゃって……」
男「珍しいね、はい、いいよ」
女「ありがとう! 絶対何かお礼するね!」
男「別にいいよ、これくらい」
委員長「…………」
キーンコーンカーンコーン
男「マジで名前書き忘れるとこだった、流石いいんちょ」
男「さて昼飯どうすっかなあ、購買か学食か」
委員長「委員長が、クラスメイトと一緒にご飯食べるのは、普通、うん、問題ない、問題ない、うん」
男「いいんちょは何ぶつぶつ言ってるんだろう……いつも一緒に食ってくれないんだよなあ」
女「男くん!!」
男「ん、女さん、どうしたの?」
女「プリントありがとうね! お礼といっては何だけど、その、ご飯一緒にどうかなって」
男「ご飯? いいよ、特に何にするか決めてなかったし」
女「よかった。その、偶然お弁当作りすぎちゃって、その、本当にもしよければなんだけど、男くんに食べてもらえないかなって」
男「弁当って、女さんの?」
女「う、うん……」
男(流石にそれは、まずいよな)
男(女さんには悪いけど、ここははっきり言うしか)
男「あーその、折角なんだけど……」
委員長「…………」
男(あ、やべえ、いいんちょこっちに歩いてきてる)
委員長『……女に恥かかせちゃ駄目よ』
男「…………うん?」
女「あ、ごめんなさい、やっぱり、こんなの迷惑だったよね……ほんと、急に、ごめんなさい」
男「え、あ、いや、違う違う。あーその、折角の弁当なのに、俺好き嫌い多くて、残しちゃうかもしれないけど、それでもよければ頂きたいかなって」
男(我ながらちょっと苦しいか)
女「ほ、ほんとに! だ、大丈夫、残しても全然気にならないから!」
男「はは……んじゃまあご馳走になります」
女「う、うん! どうぞお召し上がりになってください!」
男(……なんでいいんちょ、あんな事耳打ちしてきたんだろ)
男家
男「見事に俺の好物ばっかりだったなあ」
男「流石に思い上がりじゃないよなあ」
男「……いいんちょ、おせえなあ」
ピンポーン
委員長「……やっほ」
男「やっほ」
委員長「……あがっていい?」
男「いつもそんな事聞かない癖に」
委員長「……そっか、そだね」
委員長「…………」
男「…………」
委員長「…………」
男「…………いいんちょ?」
委員長「うん、決めた」
男「うん?」
委員長「えっちしよう」
男「は?」
委員長「えっち、今日はサービスするよ、お口でも、おっぱいでも」
男「ち、ちょちょちょいまち、いいんちょ、落ち着け」
委員長「すぐにいれたい? いいよ、今日はつけないでも」
男「いいんちょ」
委員長「…………何」
男「どうしたんだよ」
委員長「別に、いつもしてる事でしょ」
男「こんなんじゃないだろ」
委員長「…………」
男「昼の事だろ」
委員長「違うもん……」
男「俺はちゃんと断ろうと」
委員長「知ってる」
男「んじゃ何で」
委員長「昼、言ったでしょ」
男「じゃあ何で怒ってるんだよ」
委員長「怒って、ないもん」
男「じゃあ……」
委員長「じゃあじゃあ、ってうるさい。わたしとするの、そんなに嫌なの?」
男「嫌じゃ、ないけどさ」
委員長「なら」
男「でも、こんな辛いのは、嫌だ」
委員長「……だって」
男「……いいんちょ?」
委員長「だって! わたしだって、辛いんだもん!! どうしていいかわからないんだもん!!」
男「……いいんちょ」
委員長「……たすけて」
男「…………」
委員長「……たすけてよお、男ぉ」
その日、いいんちょは朝まで俺を求め続けた。
俺も馬鹿みたいに枯れ果てるまでいいんちょに吐き出し続けた。
キスをして、肌を擦り合わせて、突き刺して、飲み込まれて、ぐちゅぐちゅになってどろどろになった。
途中から、記憶がほとんど飛んでいるけれど、いいんちょはずっと泣いていたような気がした。
起きた時にはもう昼過ぎで、いいんちょは部屋に居なかった。
男「……結局昨日は休んでしまった」
男「いいんちょはちゃんと行ったのかなあ、行ったんだろうなあ、学校じゃ完全無欠の委員長だし」
男「なんか教室入り辛え……体もまだ重たいし……」
女「あ!! おはよう、男くん!!」
男「え、あ、女さん。お、おはよう……」
女「昨日はどうしたの? も、もしかして、私のお弁当の所為で、体おかしくしちゃったり……」
男「ああ、いや、そういう訳じゃないから大丈夫、ちょっと色々あってね」
女「本当に? はあ、よかったあ、お見舞いに行こうかとも思ったんだけど、それも迷惑かなって思って」
男「はは、本当に大丈夫だから……」
女「うーん、でもちょっと顔色悪いよ? 元気もいつもより無いし、体調悪いんじゃないかな?」
男「大丈夫大丈夫、確かにちょっと疲れてるけど大したことないよ」
女「そう……? それならいいんだけど」
委員長「おはよう、朝からお話するのはいいけど、扉の前に立っていると皆の邪魔になっちゃうわよ?」
男「……っ! あ、ああ、おはよう、ごめんな」
女「あ、委員長さん! おはよう! 邪魔だったね、ごめんなさい!」
委員長「別にそんな謝らなくても大丈夫よ、それより男くん、体調悪いの?」
男「いや、別に、そんな大したことは」
女「うーん、でもさっきより顔色悪くなってきてるよ?」
委員長「……そうね、女さん保険委員だったわよね、悪いんだけれど男くんを保健室に連れて行ってあげてくれない?」
男「っ!? え、いや、俺は大丈夫だから……っ!」
女「駄目だよ、そんな真っ青な顔してる人が大丈夫な訳ないよ、ほら、すごい冷や汗も出てきてるし」
委員長「じゃあごめんなさい、女さん。男くんをお願い、私これから職員室の方にも行かないといけないから、先生の方には私から伝えておくわ」
女「うん、分かった。じゃあ男くん、行こう?」
男「ちょ、ま、待って」
委員長「男くん、あまり女の子に手間かけさせちゃ駄目よ。しっかり保健室で休んでね」
男「え、あ……」
女「……大丈夫? いこ?」
男「……うん」
保健室ベッド
男「…………はぁ」
男(…………いいんちょが分からない)
男(俺と女さんが近づく事に対して怒ってるんじゃないのか?)
男(どうしたらいいか分からなくて、辛い、か)
男(どうすれば、いいんちょを助けられるんだろう)
ガララッ
男(誰か来た……?)
委員長「男くん、調子はどう?」
男「い、いいんちょ!? え、あ、まあ、少し寝たら大分楽にはなったよ」
委員長「そう、よかった」
男「そ、それよかいいんちょ、今って体育の授業中じゃないのか? 体操服だし間違いないよな?」
委員長「うん、女子はチームに分かれてソフトボールで、私のチームはもう終わったから」
男「いやでも、いいんちょが授業中に抜け出すなんて」
委員長「駄目、かな」
男「駄目、っていうか。らしくないというか」
委員長「らしくない、か」
男「……いいんちょ?」
委員長「私らしいって何だろ」
男「……っ!? い、いいんちょ、何で、急にのしかかって!?」
委員長「これは、私らしくない?」
男「そ、そりゃそうだろ……!? 絶対変だって!」
委員長「だって、いつも似たような事してるじゃない」
男「それは、俺の家でだろ? いいんちょが学校でこんな事するなんて、おかしいだろ?」
委員長「おかしく、なんて」
コンコン
男「!?」
女『す、すみません、男くんのお見舞いに来ました』
男「ち、ちょ、いいんちょ! 見つかったらまずい! 隠れて! ってなんで俺の布団に隠れるの!」
女『し、失礼します』
ガララッ
女「あ、男くん、起きてたんだ。あ、あれ! もしかして今私が起こしちゃった?」
男「い、いや、ちょっと前から起きてたから大丈夫、ど、どうしたの」
女「あ、その、私保険委員だし、心配で、ちょっとお見舞いに……先生は?」
男「ああ、ちょっと昼まで出かける用事があるらしくて……」
女「そ、そうなんだ」
男「…………」
女「…………えーっと」
委員長『…………えいっ』
男「……っ!!!?」
女「ど、どうしたの、男くん!?」
男「い、いや、何でもない!」
男(お、おいおいおい! いいんちょ! ここで股間いじくるって、それは洒落になんねーって! まじでどうしちまったんだよ!)
女「ほ、ほんとに? 具合やっぱりまだ悪いんじゃ……」
男「だ、大丈夫大丈夫! ただもう少しだけ眠ろうかな……ってぇ!?」
委員長『……ん、ちゅ』
男(や、やばいやばいやばい、いいんちょが壊れた、舐められてる、どうかしてる、まじでやばい)
女「お、男くん!? や、やっぱり他の先生に知らせたほうが……!」
男「マジで大丈夫! 超元気! そ、それよかさ、ソフトボールやってるんだろ! 行かなくて大丈夫なのか!?」
女「あれ、ここからグラウンド見えないのに良く分かったね? 大丈夫、私はもう終わったから!」
委員長『ちゅ、ちゅぷ……ちろ、ちゅっ……ちゅる、ぷぁ…………』
男「そ、そうなのか」
女「あ、あのね! 相手チームが委員長さんだったんだけど、すっごかったんだよ! 私ピッチャーだったんだけど、投げる球全部打たれちゃって……すごい気合入ってたなあ」
委員長『……ちゅぶ、ぴちゃ……ちゅ、ちゅ……くちゅ、ちゅる……』
男「へ、へぇ……」
女「私委員長さんっててっきり運動苦手なのかと思ってたからびっくりしちゃった! すごくバットの扱いが上手いんだもん」
委員長『……ん、ちゅるっ……れる……ぺちゃ……は、ふ……』
男「バ、バットねえ」
女「守りでもすごいんだよ! ソフトボール部の打球とかまで取っちゃったんだから!」
委員長『は……む、んぷ……くぷ、じゅ……じゅぷ…………』
男「そ、そんなに、凄いんだ」
女「そう! すっごい打球にも食らいついて取っちゃうの!」
委員長『ずっ……は、ぷ……じぷ……じゅるっ』
男「食らい、ついて、ねえ」
女「うん!……あ、ご、ごめんね、休んでるのにずっと話しちゃって」
委員長『ぐぷ……じゅぷ……ん、ぶぅ……』
男「いや、ぜ、全然大丈夫。だけどそろそろ戻らないとだろ?」
女「あ、そうだね、残念だけどもうそろそろ行かないと」
委員長『ふ……ぷっ、じゅるっ、ぐぷっ、じゅるるっ!』
男「ぐ……っ! あ、ああ、そろそろいかないとな! あんまり遅くなると怒られちゃうしな!」
女「うん、じゃあまたあとでね、お大事に、ゆっくり休んでね」
委員長『ふっ…んぷっ……ん―――!』
男「ーーーーーっ!! …………そ、そうさせてもらいます」
女「……?」
ガララッ
男「…………………………………………………………いいんちょ」
委員長「ん……ちゅぷ、ちゅる……ぺろ……んむ?」
男「いや、そんな目で見ても駄目だって」
委員長「んー……じゅる、ぺちゃ、ちる、じゅるう……ぷあっ、うん、綺麗になった」
男「そうじゃなくて」
委員長「ん……」
男「本当に、どうしたの」
委員長「別に、したくなったから、しただけ」
男「本当に?」
委員長「……だって、気持ちよかったでしょ」
男「それはそれとして」
委員長「否定はしないんだ……」
男「いいんちょは、俺には本当のこと、話せない?」
委員長「……その聞き方はずるいよ」
男「ごめん」
委員長「謝るのも、ずるい」
男「……女さんが、原因?」
委員長「……だったら?」
男「もう女さんとは話さない」
委員長「…………」
男「しっかり一度だけ話して、多分傷つけることになるけど、もう話さないようにする、近づく事も避ける、何ならその話し合いも抜きにしていい」
委員長「それは、駄目だよ」
男「でも」
委員長「女さんは、私の大事な友達。そりゃ、ちょっとは嫉妬したりもするし、怒ったりもするけど、そんな事を男くんにして欲しい訳じゃない」
男「じゃあ、今のとか、昨日のみたいなエロい事を俺が避けてたから?」
委員長「うーん……そう、とも言えるかもしれないけど、やっぱり違うかも」
男「じゃあ……いいんちょの自分らしさみたいなのが、分からなくなったから?」
委員長「……うん。それが、一番近いのかも」
男「いいんちょは、どんないいんちょでもいいんちょだよ。それじゃ、駄目?」
委員長「……そうだよね、私は私なのにね。それだけの話なのにね。変だよね、私。どうかしてるよね」
男「いいんちょ……」
委員長「……さて、私もそろそろ戻らないと。本当に怒られちゃうや」
男「……いいんちょ、俺は」
委員長「男くん、ごめんね……あと、ありがとう」
ガララッ
男「……『ありがとう』なんて、言われるようなこと、何も出来てねえよ」
男「くそう、情けねえなあ……」
一週間後 放課後の教室
男(あれから一週間経ったけどやっぱりいいんちょは変なままだ)
男(変に距離を取ったり、やたらべたべたしてきたり。そりゃ今までだって似たような時はあったけどこんな不自然じゃなかった)
男(いいんちょが苦しんでいる事だけは分かるのに、どうすればその苦しみを取り除けるのかが全く分からない)
男「……八方塞がりだ」
女「あれ、どうしたの? 男くん、こんな時間に」
男「女さん……いや、ちょっと考え事してたらね」
女「もしかして何か悩み事? もし私で良ければ相談に乗るよ?」
男「え、いや、でも……」
女「これでも私、結構人の悩みを聞くの上手いんだよ? 特に恋愛に関してならかなりの物だと自負してます!」
男「へえ……」
男(女さんにっていうのは気が引けるけど、いいんちょの為だし……それに他にこういう相談出来るような知り合いもいないしなあ)
男「…………まあ、知り合いの話なんだけど」
女「ふむふむ」
男「――――――とまあ、大体こんな感じかな」
女「なるほどねえ、知り合いの彼女の様子が変で原因が色々ありそうなんだけどはっきりしなくて対処出来ない、って事なのね」
男「まあ、大体そんな感じ」
女「うーん、まあ彼女の様子が変になってる時って浮気してるってパターンは多いよね」
男「んっなあ!!!?」
女「じょ、じょーだんじょーだん。聞いてる限りだとそれは無いと思うよ、別に疎遠になりっぱなしって訳でもないみたいだし」
男「そ、そうか……うん、よかった、そいつが浮気されてたりしたら、流石に可哀想だからな」
女「うーん、そうだねえ、その彼女さんは学校だとすっごいしっかりしてて、家だとすっごいアマアマだったんだよね?」
男「まあ、らしいな」
女「彼女はアマアマモードの時はかなりえちぃ事に積極的だったんだけど彼氏はそこまでじゃなかったと、珍しいね、普通逆っぽいのに」
男「……まあ、そういう事もあるんだろう」
女「学校だと今まである程度の距離を保ってたのに突然すっごい距離が近くなったと、これは普通に付き合い始めたらありそうだけどね」
男「そいつが言うには、何だか不自然らしい」
女「んで彼氏の事を好きっぽい子がいて、彼女は何故かその後押しをするような動きをすると」
男「……みたいだな」
女「それで自分らしさが分からないって言ってるのか、中学生みたいでかわいいねえ」
男「本人は真剣なんだから茶化してやるなよ」
女「ごめんごめん、そんなつもりじゃなかったのよ。うーんでも何か分かった気がするなあ」
男「ほ、本当にか!?」
女「彼氏が悪い」
男「……っ、な、何でだ?」
女「多分だけど、彼氏は普段はあまり彼女に好きーとか愛してるーとか言わない人なんじゃないかな」
男「……どう、だろうな」
女「んで、これも予想だけど彼女の学校での面と家での面、両方好きだーみたいな事言ったんじゃないかな」
男「……言った、かもな」
女「その彼女さんみたいな人に二面性を好むような事言ったらそりゃそれを無理にでも保とうとしちゃうよ」
女「だけど今まで無意識にこなしてた事を意識するようになったら上手く出来なくなるってあるじゃない?」
女「加えて彼氏に言い寄る女が出てきて焦りばっかり増していく、だけど学校だとただの友人になる事に躍起になってるから応援しないとってなっちゃう」
女「家でイチャイチャしようとしても上手くいかない、残ってるのはモロにえちぃ事だけだからもうパンク状態になって学校でもやっちゃう」
女「でも自分じゃいっぱいいっぱいだから何がどうして自分がそんな事をしてるのか分からない」
女「ってな感じじゃないかな、って推理! どう! コナン・ドイルみたいでしょ!」
男「何でホームズじゃなくて作者をチョイスするんだ……?でもまあ、うん、なるほど、そういう事か。っていうかマジですごいよ、たったこれだけの話で分かっちゃうなんて」
女「ただの予想だよ、合ってるかどうかなんて分からないよ、委員長さんが実際どうしてあんなになっちゃってるかなんて」
男「そっか……………………ん?」
女「ん?」
ん?
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 08:06:24.70:b4XmQMJc0男「…………い、いいんちょって…………何で?」
女「本当にこれだけ喋って分からないとでも思ってたの……? 逆にそっちの方がすごいよ……」
男「い、いや……その、ごめん、他に相談できる人がいなくて」
女「あはは、持ちかけたのはこっちだしね。好きな人が困ってたんだからしょうがないよ、それに大事な友達もね」
男「女さん……」
女「でも正直保健室の時はひっぱたいても許されると思ったけどね!」
男「……そういや、その事は話してないのに何で知ってるのかと思ったら」
女「とにかく! ここまで言ってあげたんだから、あとはやらなきゃいけない事、分かるよね?」
男「ああ、―――ありがとう!」
女「うーん、正直塩を送りすぎたかなあ」
女「まあ、こっちも大分送られたしね、おあいこかな。全く、これで貸し借りなしなんだから」
女「『ありがとう』、かあ……まあ、ひとまずそれでよしとしますか」
夜、公園
委員長「……全く、呼び出しメールなんて初めてだから驚いたわよ。どうしたの、急に?」
男「今は友達モード?」
委員長「モードって……ううん、よくわからないや。私ってどんな喋り方だったっけ」
男「いいんちょはいいんちょだよ、どんな喋り方でも、どんな性格でも、どんな距離感でも、どんな性癖でも」
委員長「せいへっ……! ひ、人を変態みたいに言わないでよ!」
男「いや、割と相当なもんだと思うけど……」
委員長「う、五月蝿い!」
男「俺はエロいいいんちょが好きだ」
委員長「な、な……!」
男「凛とした完璧委員長のいいんちょが好きだ、部屋で猫みたいにだらだら転がってるいいんちょが好きだ、教室でこっちを見てそわそわしてるいいんちょが好きだ」
委員長「ちょ、ちょっと……」
男「友達想い過ぎて自分を犠牲にしちまういいんちょが好きだ、子どもみたいに泣きじゃくってるいいんちょが好きだ」
男「きまぐれに行ったり来たりするいいんちょが好きだ、訳が分からなくなって学校で人に見られるギリギリっていうか見られながらエロい事しちゃういいんちょが好きだ!」
委員長「う、あ……」
男「ご飯前だつってんのにみかんをやめられず13個食べちまういいんちょが好きだ!虫とか全然大丈夫なのに女の子らしく怖がってるいいんちょが好きだ!」
男「小豆が食べられなくて赤飯から一粒一粒小豆を取り除くいいんちょが好きだ! 甘酒一杯で泥酔するいいんちょが好きだ!」
委員長「う、うう~……」
男「ツンと澄ましてるいいんちょが好きだ!困ってるいいんちょも好きだ!恥ずかしがってる委員長も好きだが痛がってるいいんちょも正直たまんねえ!でも笑ってるいいんちょが大好きだ!!」
委員長「ば、馬鹿ぁ」
男「髪が長くても短くても! 背が伸びても縮んでも! 太っても痩せても! シワシワの婆ちゃんになっても! 眼鏡がなくなっても!! デコが広がっても!! 委員長じゃなくなっても!!」
男「どんないいんちょでも!!」
男「俺は! いいんちょの事が!!」
男「大っ好きだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
委員長「…………ほんとに?」
男「嘘は何一つない」
委員長「…………わたし、めんどくさいよ?」
男「十分知ってる」
委員長「…………わたし、おもたいよ?」
男「覚悟の上だ」
委員長「…………わたしも、あなたのことが、すき」
男「もっと聞きたい」
委員長「すき、すき、好きだよ、大好きぃ……!」
男「俺も、いいんちょの事を、心から、愛してる」
これは恋人同士が喧嘩して仲直りする、ごくありふれた物語。
仲直りの秘訣はただ自分の気持ちを素直に口にする事だけ。
この夜、俺といいんちょはお互いに、少しだけ素直になったのだ。
男「エピローグのスペルはえーっと……epilo……」
委員長「むう……」
男「lovebirds……の意味は……と」
委員長「むむう……」
男「……何、唸ってんの、いいんちょ」
委員長「あっついんだもん! 何でこの部屋冷房ついてないの!」
男「しょうがないじゃん、エコだよエコ」
委員長「エコなんてエゴだ!」
男「いいんちょ、素直になる事と投げやりな風刺をする事は違う」
委員長「うるさい!」
委員長「あーもー!集中できない!勉強はもうやめ!Hする!」
-end-
以上となります
完全にスレ乗っ取りで書き始めてしまいましたがほんの少しでも楽しんで貰っていたのならとても嬉しいです
最初から最後まで目を通して頂いた方
少しだけでも目に触れて頂いた方
支援や感想といった書き込みをしてくれた方々
皆様本当にありがとうございました
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 09:20:18.42:WUIIjUnTO完全にスレ乗っ取りで書き始めてしまいましたがほんの少しでも楽しんで貰っていたのならとても嬉しいです
最初から最後まで目を通して頂いた方
少しだけでも目に触れて頂いた方
支援や感想といった書き込みをしてくれた方々
皆様本当にありがとうございました
>>135
乙。そして乙!
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 12:48:46.83:CSzFJRlT0乙。そして乙!
面白かったよ
乙!
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 13:31:01.78:4vxYmjdR0乙!
委員長もだけど女も爽やかだった
これは乙!
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 15:56:12.15:b4XmQMJc0これは乙!
男「女子はプール! だというのに男子はグラウンドでサッカー! 差別だ!!」
委員長「仕方ないでしょう、次は男子がプールで女子がグラウンドになるわよ」
男「というか単純にいいんちょの水着を見たい」
委員長「……馬鹿言うんじゃないの、セクシャルハラスメントになるわよ」
委員長「すくみず!」
男「和室でスク水って何か変な撮影みたいでやだなあ」
委員長「どう? どう? 似合ってる? 興奮する?」
男「いいんちょ、擦り付けないで。今知ったけどこの生地って擦られると結構熱い」
委員長「熱くなるって下が?」
男「セクハラだ!」
起きたら本当に残ってて嬉しい
委員長「もぐ……もぐ……」
女「委員長さんってご飯の食べ方も凄く綺麗だよねえ」
男「米を完璧に8等分しておかずと交互に食べるんだよな」
女「好き嫌いも無いもんねえ、羨ましいな」
男「……そう、だな」
男「夕飯、昨日の残りのレバニラでいい?」
委員長「レバーきらい、ニラきらい、たまねぎきらい、にんじんきらい」
男「もやしだけ食ってろ」
女「委員長さんって映画とか見るの?」
委員長「ええ、まあ少しだけだけど」
女「へえ、どんなのどんなの? やっぱりベタに恋愛物とか?」
委員長「た、タイタニックとか、かな」
男「嘘だよね」
委員長「…………」
男「この間一緒に見た時完璧寝てたよね」
委員長「嘘じゃ、ないし」
男「で、本当に好きなのは?」
委員長「ぐ、グレンラガン螺巌篇……」
男「そんないいんちょ大好き」
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/13(金) 16:23:31.54:b4XmQMJc0男「コンビニ!」
女「ビニ!」
委員長「制服で買い食いはあまり関心出来ないけど……まあちょっとならいいか」
女「てっきり委員長さんは絶対駄目! って言うかと思ったよ」
男「校内だったらそう言うだろうけど……帰り道だから多分モードが緩んでる」
女「なるほど、位置によって変わるんだね」
委員長「何の話?」
男「いや、何でもない……それよかいいんちょ、アイスバー奢ったげる」
委員長「……? 何で? まあ、嬉しいけど」
女「私にはー?」
男「まあまあ、とりあえず見ててみ」
委員長「はむ、くぷ……じゅる……」
女「……やたらえちぃ」
男「そしてだらだら汁を垂らす、何故かアイスは食べるの下手なんだよな」
女「意外な一面だ」
委員長「ぷよぷよ?」
男「そう、やった事無い?」
委員長「えっちぃ?」
男「語感だけで若干興奮しないで、昔からある落ちものゲーの定番だよ」
委員長「うーん、むずかしそう」
男「まあまあ、とりあえずやってみようぜ」
委員長「ふぁいあ、ふぁいあ、ふぁいあ、ふぁいあ、ふぁいあ」
男「ちょ、いいんちょ、もっとちゃんと連鎖組んで。あ、やべ、着火点が」
委員長「…………たのしい」
男「やだこの人性格悪い」
男「うーむ……」
委員長「初速度が……で、加速度が……だから」
男「うーむむ……」
委員長「で、反発係数と重力加速度は……あれ、違うなあ」
男「いいんちょ」
委員長「うん? こっちはもう少しかかりそうだからもうちょっと待って……」
男「ちゅーしよう」
委員長「へ?」
男「ちゅー」
委員長「ちょ、ちょっと待って。ほ、ほら!まだプリント終わってないし、日も高いし」
男「今いちゃつきたい」
委員長「だ、駄目。そんな、急に……た、たんま、ちょっとたんま」
委員長「ふっ………う、あぁ……ぅ」
委員長「…………けだもの」
男「いつものいいんちょの気持ちがちょっと分かった」
男「雨だな」
委員長「雨ね」
男「折角のデートなのになあ、まあ雨宿り出来る場所があっただけマシか」
委員長「天気予報は、晴れだったんだけどね」
男「あ……いいんちょ、服、透けてる」
委員長「……え? あ、やぁっ!」
男「今日は見せ付けたりはしてくれないんだ?」
委員長「そりゃ、男になら別にいいけど…………他の人に、見られたくないもん」
男「……人が近付いたら目潰しするから大丈夫」
委員長「ばか」
男「いいんちょいいんちょ、親が仕事先で貰った菓子の詰め合わせくれたから食おうぜ」
委員長「ふーん、何か色々あるのね。チョコとかあるかな?」
男「いくつかあるみたいだぜ、ほい」
委員長「にゃあ」
男「甘酒で泥酔する事は知ってた」
委員長「んにぃ……」
男「でも流石にウィスキーボンボン1個でこうなるのは予想外だわ」
委員長「うへへぇ~……すりすり」
男「まあ可愛いからいいや」
女「ふええ、まいったよお」
男「ん? どうしたの?」
女「さっき家庭科の授業で料理作ってたんだけど、同じ班の人が料理酒入れすぎちゃって」
男「へえ」
女「それで普通に熱したもんだからアルコールがぶわーって飛んで思い切り吸い込んじゃったよ」
男「そりゃ災難だったな」
女「うん、私はそこまででもなかったけどお酒に弱い子とか気分悪くなったりしちゃって。そういえば委員長さんも同じ班だったよ」
男「え!? い、いいんちょは!? 恐ろしいほど酒弱いんだよ!」
女「え? 委員長さんは少し顔が赤くなってた気はするけど結構普通にしてたよ?」
男「……? そ、そうか、なら良かったけど」
女「…………多分、弱いのは本当だけど、酔うのは男くんの前だけなんだろうなあ」
男「何か言った?」
女「ううん、委員長さんってかわい過ぎてずるいなーって思っただけ」
ちっと眠気がやばいので風呂とか小休止
ぼちぼち小ネタもマンネリになってきた
284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/14(土) 12:40:08.45:B8pSE0pN0ぼちぼち小ネタもマンネリになってきた
純愛SSって良いよね本当良いよねうん良いよね本当に良いよねマジで良いよねうん
285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/14(土) 12:46:23.20:hsFyxXdPO
委員長嫌いだったけどこのスレで好きになりました。本当にありがとうございました

コメント 10
コメント一覧 (10)
やべぇいいんちょ可愛いよいいんちょ
委員長クソかわいい
いるよ
最高でした(・ω・)b