-
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:07:56.54:LT1cgjC90
部室!
唯「みんなおいーっす!」ガチャ
唯「……あれ?誰もいない……。そういえば今日はみんな遅くなるって言ってたっけ……」
唯「ちぇー、せっかく早く来たのになー。することもないしなんだか損しちゃった気分……」
唯「……そうだ!先にお茶の準備でもしてようかな?いつもムギちゃんにまかせっきりなんだし、たまには代わってあげないと!」
唯「えーっと、ムギちゃんは確かいつもこうやって…………あ」カチャカチャ ツルン パリン ガシャン グシャ
唯「…」
唯「……やっぱり先にトイレに行ってこーよおっと」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:12:10.62:LT1cgjC90
トイレ!
唯「あぁそーらはこんなに青いのに♪ 風はーこんなにあたたかいのに♪」トテトテ
唯「太陽はーとっても明るいのに♪ どうしてーこんーなに眠いのー♪」ガチャ バタン
唯「すいみんすいみんすいみんすいみんすいみん不足ー♪」
唯「ふんす!」
唯「……よしスッキリ!」
唯「それじゃあ部室に戻って続きを………ってあれ?」ゴソゴソ
唯「あれ?あれれ??ない、ないない!」
唯「紙がない!」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:15:48.51:LT1cgjC90
唯「どうしよう……このままじゃトイレから出られないよ……」
唯「予備のトイレットペーパーも置いてないし、ティッシュもお昼に全部使っちゃったし……」
唯「代わりになりそうなのはハンカチくらいしか……」
唯「……ダメだよ!これは誕生日にあずにゃんがプレゼントしてくれた大切な……」
唯「大切な……」
唯「…」
唯「……許せあずにゃん」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:20:09.92:LT1cgjC90
?「ふんふんふーん」テクテク
唯「あ、誰か入ってきた。この声は……」
律「なにさあなたなんて嫌いー♪ 女心がわかんなきゃー♪」テクテク
律「お嫁さんにはー♪ なってあげなーいーぞー♪」ガチャ バタン
律「奇妙キテレツ男ってー♪ どっか鈍くて謎めいてー♪」
律「かないっこなーい 夢ばヨッシャー!」
律「……ふぅスッキリ!」
律「さてと……」ゴソゴソ
唯「りっちゃん!りっちゃん!」
律「ん?その声……まさか唯隊員!?」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:25:05.96:LT1cgjC90
唯「りっちゃんたすけてー!」
律「どうした唯隊員!?いったい何があった!?」
唯「トイレに入ったら紙がなかったのであります!」
律「紙がないって……全く、入る前にそれくらい確認しとけよー。唯は本当におっちょこちょいだなー」ヤレヤレ
唯「うえ~ん、りっちゃ~ん……」グスン
律「わかったわかった、こっちが済んだらそっちにも紙持って行くから……」ゴソゴソ
唯「ほんと!?」パァー
律「ああ待ってろよー、すぐに助けて………あ」
唯「……りっちゃん?」
律「スマン唯、どうやら私はここまでのようだ」
唯「りっちゃああああん!?」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:28:52.92:LT1cgjC90
唯「もう!人のことを馬鹿にしといて自分だって確認してないじゃん!」プンスカ
律「いやー悪い悪い。まさか予備まで置いてないとは……」
唯「りっちゃんの役立たずー!」
律「そんなこと言っちゃっていいのかー?こういう時の為の秘策があるんだけどなー」チラッ
唯「私、りっちゃんならやってくれるって信じてたよ!」
律「はっはっはー、このりっちゃんにまかせなさい!」
唯「それでいったいどんな方法が……」
律「うむ、こういう時はトイレットペーパーの芯を手でほぐして……」
唯「あっ、そういえば芯も残ってないや」
律「なら財布に残ったレシートで……」
唯「お財布鞄に入れっぱだ」
律「……こうなったら最後の手段、この黄金の右腕で……」
唯「それはない」
律「…」
唯「りっちゃんのぽんこつー」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:36:07.75:LT1cgjC90
律「……あっ!そういえば入ってすぐの所に掃除用具とかが入ってる倉庫があるだろ?そこになら予備の紙も置いてあるんじゃないか?」
唯「おお!その発想はなかった!」
律「へへーん、私だってやる時はやるぜー!」エッヘン
唯「それではりっちゃん、取ってきてください」
律「おう!……って倉庫には唯の方が近いだろ。唯が行ってよ」
唯「えーやだよー。だって誰か入ってきたら見られちゃうじゃん」
律「それは私も同じだってば……。ぱっと行ってぱっと取ってくれば誰にも見られないって」
唯「もう、しょうがないなー」ガチャ…
?「しゃらんらしゃらんら~♪」テクテク
律「あ、おい唯!誰か入ってくるみたいだぞ!」
唯「え?嘘!?わわわ隠れなきゃ!?」ガチャ バタン
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:38:58.06:5J2gvM0B0
紬「こーいーやーデーイートはー♪ 苦手と思われてるけどー♪」テクテク
紬「ときーめーいてー♪ おどるむーねー♪ それでもあなたは気ーづーかーなーいー♪」ガチャ バタン
紬「君にキョーミーシンシン♪ だーけど聞けずにーモンモン♪」
紬「そっとボクにー 教えtどんとこいです!」
紬「……うん、スッキリ!」
唯「あれ?今入ってきたのって……もしかしてムギちゃん!?」
紬「その声……もしかして唯ちゃんなの?」
律「ムギー、助けてくれー!」
紬「りっちゃんまで……いったい2人ともどうしたの?」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:45:06.75:LT1cgjC90
律「実はトイレに入ったらうんぬんかんぬん……」
唯「それでトイレから出られなくなって困ってたんだよー」
紬「まあそれは大変!待っててね、今すぐ助けてあげるから!」ゴソゴソ
唯「本当!?ありがとうムギちゃん!」
律「やれやれ、これで一件落着だな」フゥー
唯「うん!ムギちゃんが来てくれて本当に助かったよー」
紬「……えーっと、2人とも……」
律「ん?どうかしたの?」
唯「………まさか」
紬「その……ごめんね?」
唯「ムギちゃああああん!?」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:50:13.22:LT1cgjC90
律「まさかムギの個室にも紙がないだなんて……」
紬「本当にごめんなさい……私が確認していなかったばっかりに……」
唯「ううん、ムギちゃんは全然悪くないよ!悪いのはトイレットペーパーの補充をサボったトイレ掃除だよ!」
律「私の時と全然反応がちがくね?」
唯「ちなみに今週のトイレ掃除担当はりっちゃんです」
律「ごめんなさい」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:55:02.77:LT1cgjC90
紬「……あっ、そうだわ!」ポム -3
律「どうした?」
唯「もしかして……何か思いついたとか!?」
紬「うん!あのね、誰かに電話して紙をもらうっていうのはどうかしら?」
唯「なるほど!それなら確実だね!」
紬「問題は誰に電話をするかなんだけど……」
律「あー、澪も梓も先生に用事を頼まれたって言ってたしなー」
紬「うん……、もし用事の途中だったら悪いし……」
唯「……そうだ!和ちゃんなんてどうかな?きっと助けてくれるよ!」
律「なるほど、確かに和ならなんとかしてくれそうだ!」
唯「でしょ?まだ学校に残ってると思うし、私ちょっと電話してみるね」ピッポッパッ
律「おう頼む!」
紬「これで何とかなりそうね」
律「そうだな」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:02:24.47:LT1cgjC90
唯「……あっ、もしもし和ちゃん?私ね、今学校のトイレにいるんだけど~」
唯「うんうん、それでね、実は和ちゃんにお願いが……えっ、違うよ!それくらいちゃんと自分で拭けるよ!」
唯「家でも……だから一人できるってば!憂に拭いてもらってなんていないってば!」
唯「高校生にもなってって……あれ?和ちゃん、もしかして泣いてる……?」
唯「あっ!ちょっと待って和ちゃん!?…………切られちゃった」
律「……一応聞いとくけど、和は何て?」
唯「わかんない。なんか『帰ったら憂と一緒に3人で話し合いましょう』って言ってた」
律「まあ……おつかれ」
紬「また振り出しに戻っちゃったね」
唯「うむむ……いったいどうすれば……」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:05:36.58:LT1cgjC90
?「…」スタスタ
紬「あ、誰か入ってきたみたい」
唯「えっ、本当?」
紬「うん、今足音しなかった?」
律「そうかぁ?何も聞こえなかったけど……」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:09:24.27:LT1cgjC90
澪「…」スタスタ
澪「…」ガチャバタン
澪「…」モゾモゾ
澪「……んっ」
澪「…ふう」
律「って何か歌えよ!!」
澪「ひぃっ!?な、なに!?」ドキドキ
唯「そうだよ!みんなちゃんと歌ったんだから一人だけ抜け駆けなんてダメだよ!ほら大きな声でワン・ツー・スリー!」
澪「え、えーっと……はじめてーのーちゅうー♪ 君と……って何でだよ!?」
律「えー」
唯「えー」
澪「その声は……なんだ、律と唯か……」
紬「私もいまーす」
澪「ムギまで……いったいどうしたんだ?みんな揃って……」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:12:10.19:TUfV13uV0
紬「実はかくかくしかじかで……」
澪「なるほど……まるまるうまうまってわけだな」
唯「澪ちゃん助けてー」
澪「わかったよ、今そっちにも紙を……」
紬「?どうしたの澪ちゃん?」
律「まさか……」
澪「……ラベンダーの香りがするトイレの個室で白ヤギさんと黒ヤギさんが大暴れ」
澪「お腹を空かせた2匹のヤギは 手当たり次第もぐもぐむしゃむしゃペロリーヌ」
律「……つまり、澪のところにも紙がないってこと?」
澪「…」コクン
紬「しかも歌詞の方も絶不調みたいね」
唯「澪ちゃああああん!?」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:16:20.47:SQPO+chr0
律「しっかし、澪の個室にまで紙がないだなんて……」
紬「6つある個室のうち、紙のない個室が4つも……」
唯「きっとりっちゃんが掃除当番をサボったおかげだね!」フンス
澪「律……」ジー
律「な、なんだよぅ…みんなしてぇ……」グスン
紬「まあ誰にだって間違いはあるんだし、全部りっちゃんのせいにしなくても……」ヨシヨシ
律「うわーん!私の味方はムギだけだー!」
唯「冗談だよりっちゃん。いじめてごめんね」
律「うるさーい、私の味方はムギだけなんだ!もう唯なんてしらなーい!」ツーン
唯「そんなー」ガーン
律「さらば唯。これから私はムギと2人だけの同盟を結ぶのだ」
澪「同盟ってなんだよ」
律「ほら、下の隙間からこうやって手を伸ばして……」
紬「わあ、握手~♪」ムギュー
澪「何やってるんだか」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:21:25.92:SQPO+chr0
律「また澪にバカにされた気がする……」
澪「事実なんだから仕方ないだろ」
律「くそー!こうなったらあれで復讐するしか……」
澪「な、なんだよ……」
律「……ゲジゲジ」ボソッ
澪「ひっ!?」ビクッ
律「ゲジゲジゲジゲジゲジゲジゲジゲジ」
澪「ひいぃぃぃいっ!!?」ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ
紬「ゲジゲジ?」
律「そう、あれは小学生の頃にクラスで遠足に行った時の話だ」
律「澪が遠足先の公園のトイレに入った瞬間、両サイドの隙間から大量のゲジゲジがぞわぞわ~って……」
みお「ひー」
律「それ以来澪はゲジゲジを警戒して、壁際の個室でしか用を足せなくなってしまったのだ」
みお「うわーん。こわいよー。ままーたすけてー」
唯「トラウマにふれたよ」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:28:51.18:LT1cgjC90
?「にゃにゃにゃーん」テクテク
紬「あっ、また誰か来たみたいよ」
律「随分繁盛してるなこのトイレ」
唯「あれ…?この声は……」
梓「唯先輩がーいいなー 澪先輩もーいいなー 律先輩もーいいけどねー♪」ガチャバタン
梓「ムギ先輩もーいいなー とーろけそうでーいいなー 同級生もーいいけどー♪」
律「ってストーップ!!」
梓「に゙ゃっ!?な、なんですかいきなり!?」ドキドキ
唯「キテレツキテレツキテレツときてまさかのホルモン」
紬「その歌詞はいったい何なのかしら?」
梓「べ、別にいいじゃないですか!トイレで何を歌ったって!」
澪「みんな勘違いしてるみたいだけど、トイレは歌を歌うところじゃないぞ」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:33:38.74:LT1cgjC90
梓「あれ?その声……もしかして澪先輩ですか?」
律「私もいるぜ!」
唯「あずにゃんばっかりにいい格好はさせないよ!」
紬「コーホー」
梓「こ、これが友情パワーか……じゃなくて!」
梓「いったいどうしたんですか?皆さん揃ってこんなところで?」
律「あー……、話せば長くなるんだけど……」
紬「えーっとね、トイレに入ったはいいんだけど……」
唯「……」ピタッ
梓「ふむふむ……ところで唯先輩は隣で何をしてるんですか?なんか壁にくっついてるみたいですけど……?」
唯「せっかくなので心のアルバムにあずにゃんの思い出のカケラを名前を付けて保存しておこうかと」
梓「…」グイッ ジャゴー
唯「ああん」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:37:40.93:LT1cgjC90
律「って梓あああ!?」
梓「はい?どうかしました?」
紬「もしかして……もう出しちゃった?」
梓「出しちゃったって……まあそうですけど……///」
澪「……梓、ちょっと紙があるかどうか確認してみてくれないか?」
梓「紙ですか?紙、紙……ってない!」
澪「やっぱり……」
梓「すいません、どなたかか紙を貸してもらえませんか?」
律「……どこも同じなんだよ」
梓「へ?」
紬「あのね、どうやらどの個室にも紙が置いてないみたいなの」
梓「え?え?」
澪「それでみんな個室から出られなくなって困ってたんだ」
唯「仲間だね、あずにゃん」
梓「唯先ぱああああああああああい!?」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:42:13.31:LT1cgjC90
律「唯のせいだぞー!唯が余計なことしなけりゃ梓が出す前に紙を取ってきてもらえたのに!」
唯「ごめんなさい……」グスン
紬「まあまあ、唯ちゃんも悪気があってしたわけじゃないんだし」
唯「ムギちゃん……」ウルッ…
梓「いや人のトイレの音を盗み聞きだなんて悪気の塊みたいなものだと思うんですけど。っていうか犯罪ですけど」
紬「でもこれからどうしよう……」
澪「またみんなで何か考えてみよう。きっと何か思いつくさ」
梓「ちなみに今まではどんなことを考えたんですか?」
唯「えっとね、電話で誰かを呼ぶとか、来た人に紙を取ってきてもらうとか……」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:49:26.86:LT1cgjC90
紬「後はトイレットペーパーの代わりになりそうなものをさが……ふぇ、ふぇっくちっ!」クシュン
唯「ムギちゃんどうしたの?風邪?」
紬「ううん、ちょっとくしゃみが出ただけ……」
律「そういえばちょっと冷えてきたな…」ブルル
梓「本当に大丈夫ですか?頭が痛いとか咳が出るとか……」
紬「ううん、全然平気!ただちょっと鼻水が……」ズルッ…
唯「あ、私ハンカチ持ってるからそれ使いなよ」
紬「いいの?でも……」
唯「いいからいいから~。今そっちに渡すからちゃんとキャッチしてね!」
紬「え?」
澪「……キャッチ?」
唯「いくよー……それ!」ポーイ
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:57:38.48:LT1cgjC90
律「…」
澪「…」
梓「…」
唯「どう?届いた?」
紬「よくわからないけど……こっちにはハンカチ来てないよ?」
唯「あれー?おかしいなー?」ハテナ?
澪「ちなみに唯は今何をしたんだ?」
唯「上からハンカチを投げてムギちゃんにキャッチしてもらおうかと」
梓「……もしかして空いてる個室に落ちちゃったんじゃないですか?」
唯「あ」
律「おいおい、もうちょっと頭使おうぜー」
唯「だって他に方法がなかったんだもん!仕方ないでしょ!」プンスカ
澪「そんなことで怒るなよ……」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:02:38.32:LT1cgjC90
唯「……あっ」ブルル
紬「どうしたの、唯ちゃん?」
梓「どこか調子悪いんですか?」
唯「ううん、体は大丈夫なんだけど……ちょっとおしっこしたくなっちゃった」プルプル
律「ならすればいいじゃん、ここトイレだし」
唯「でも私、両隣に人がいると気になっちゃって落ち着けないから……」
澪「それくらい我慢すればいいだろ」
唯「だめ…無理……」プルプル
梓「無理って……」
唯「だってあずにゃん、さっきの仕返しに音聞いてくるんでしょ?」
梓「そんなことするわけないです!」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:08:07.02:LT1cgjC90
唯「……本当に?」
梓「はい。ただ私の携帯に録音機能が付いているのを急に思い出したので、今からちょっとその性能を確認したいと思います」
唯「」
梓「あと急に運動がしたくなったので壁をよじ登って唯先輩の個室へ進入します」
唯「……う、うわぁぁぁあああん!」ビエーン
澪「梓、唯が泣いてるぞ」
梓「冗談ですよ。隣なんて気にしないですればいいじゃないですか」
唯「だからそれが無理なんだってばぁ……お願いだからみんな一回外に出てぇ……もう、出ちゃう……」プルプル
律「いや、それができないからみんな困ってるんだけど」
唯「もう駄目、漏れちゃう、あっ、あっ、あっ……」プルプル
唯「そういえばここトイレだからお漏らしとか関係なかったね」ジャゴー
澪「そうだね」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:12:41.59:LT1cgjC90
梓「でもこれからどうします?もう万策尽きたって感じですけど……」
紬「りっちゃん……」
律「……よーし、こうなったら持久戦だ!誰かが来るまでここで待つ!」
律「そして通りがかった子に紙をとってきてもらう!これで行こう!」
唯「りっちゃん!?」
澪「うう、恥ずかしいけどそれしかないか……」
紬「でも大丈夫かしら?もし誰も来なかったら……」
律「大丈夫大丈夫。なんだかんだでここは結構人の出入りも多いし、10分もしたらきっと誰か入ってくるさ!」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:19:58.91:LT1cgjC90
……4時間後
唯「こー、こー……ココア!」
紬「えーっと……朝日!」
澪「ひ、ひ……日傘」
梓「さいとうたかを」
唯「ほらりっちゃん、次は『を』だよ」
律「おう!を…を…………『を』ってなくね?」
唯「はいそれじゃありっちゃんの負け―!」
梓「律先輩……」プッ
律「梓が強すぎるのが悪いんだー!なんだよさいとうたかをって!」
澪「それにしても長かったな……」
紬「もう3時間もやってたのね」
律「うう……、罰ゲームとはいえケーキ1週間抜きはつらい……って違うだろ!」
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:26:34.86:LT1cgjC90
梓「なにがですか?」
律「……誰かが来るまで待つ作戦」
唯「あ」
紬「そういえば結局誰も来なかったね」
梓「もう8時ですし、さすがにもう残ってる生徒もいませんよね……」
律「もしかしてこのまま朝まで……」
唯「そんなぁ……おなかすいたよぅ……憂のご飯が食べたいよぅ……」グスン
澪「……なあ」
紬「どうしたの澪ちゃん?」
澪「もう学校内には私たち以外誰もいないんだよな?」
律「こんな時間だしな。だから困ってるんだよ」
梓「もうトイレに入ってくる人もいないでしょうし、いったいどうしたら……」
澪「……だったら個室から出ても誰にも見られないんじゃないか?」
全員「……あっ」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:30:03.71:LT1cgjC90
ガコン ジャー
唯「……ふぅ、これにて一件落着!」
梓「私、本当に朝まであのままかと思いました……」
澪「それにしてもどうしてこんな簡単なことに気付かなかったんだろうな」
律「だな。くそー、途中で気付いていたらもっと早く帰れたのに……」
紬「まあまあ。でも無事に帰れたんだからよかったじゃない」
唯「だね!ではそういうことで……」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:31:31.18:LT1cgjC90
唯「それではここでクイズです!私たちはついさっきまでトイレの個室から出られなくなっていたわけですが……」
律「5人はいったいどのような並びでトイレの個室に入っていたのでしょうか!」
紬「個室の数は6つ……つまりひとつだけ誰も入ってない空いた個室があるから気をつけてね」
澪「最初に一つだけヒントを教えるぞ。『律が入っているのは壁際の個室ではない』」
梓「残りのヒントは本文中に隠れているので頑張って探してみてください」
唯「それじゃあ頑張ってね!」
おしまい
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:33:35.47:Q/oxcCuG0
和「それじゃあ解答編を始めるわね。まずは1つ目、>>42の
>律「それ以来澪はゲジゲジを警戒して、壁際の個室でしか用を足せなくなってしまったのだ」
から澪は壁際の個室、つまりでいうと①か⑥の個室であることがわかるわ」
和「澪の個室が①と⑥のどちらなのかひとまず置いておくわね。他の4人の位置関係がわかってからでも遅くはないわ」
和「続いて>>38の
>律「ほら、下の隙間からこうやって手を伸ばして……」
>紬「わあ、握手~♪」ムギュー
から律とムギが隣同士だということがわかるわ。隣同士じゃないと握手は出来ないものね」
和「そして>>44の
>梓「ふむふむ……ところで唯先輩は隣で何をしてるんですか?なんか壁にくっついてるみたいですけど……?」
から唯と梓ちゃんが隣同士だということが、>>54と>>57から唯とムギの間には空き個室があることがわかるわ」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:12:09.22:LT1cgjC90
和「これらの情報から唯・律・ムギ・梓ちゃんの4人の個室の並びは
唯梓○律紬 唯梓○紬律 梓唯○律紬 梓唯○紬律
律紬○唯梓 律紬○梓唯 紬律○唯梓 紬律○梓唯
のうちのいずれかになることがわかるわ」
和「ここからさらに絞っていくわよ。>>16の
>律「おう!……って倉庫には唯の方が近いだろ。唯が行ってよ」
から倉庫に近い……つまり左側にいるのは律紬のペアではなくて唯梓のペアだということがわかるわ」
和「つまり4人の並びは
唯梓○律紬 唯梓○紬律 梓唯○律紬 梓唯○紬律
この4いずれかに絞ることができるわね」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:13:58.00:LT1cgjC90
和「そしてもうひとつ、>>59の
>唯「でも私、両隣に人がいると気になっちゃって落ち着けないから……」
や>62の
>梓「冗談ですよ。隣なんて気にしないですればいいじゃないですか」
>唯「だからそれが無理なんだってばぁ……お願いだからみんな一回外に出てぇ……もう、出ちゃう……」プルプル
から唯の両隣の個室には人がいることがわかるわ」
和「ちょっとわかりづらい表現だったかもね。これは完全にこちらのミスだわ、ごめんなさい」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:17:19.43:LT1cgjC90
和「続けるわね。『唯の両隣の個室には人がいる』ことはわかったけど、
唯梓○律紬 唯梓○紬律 梓唯○律紬 梓唯○紬律
のうちのどれもその条件を満たすことはできない……」
和「ここで登場するのがさっきの澪よ。>>96で澪は壁際の個室にいることがわかったから……」
澪唯梓○律紬 澪唯梓○紬律
和「こうすることで『唯の両隣の個室には人がいる』という条件を満たすことが出来たわ」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:18:14.47:LT1cgjC90
和「これで考えられる並びはのこり2つ……最後に>>74の
>澪「最初に一つだけヒントを教えるぞ。『律が入っているのは壁際の個室ではない』」
から律は壁際の個室ではないこと……つまり5人の並びは
澪唯梓○律紬
であることがわかるわ」
和「……長くなっちゃったわね。これで解答編はおしまい。それじゃあ私生徒会に行くね」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:19:58.66:SQPO+chr0
トイレ!
唯「あぁそーらはこんなに青いのに♪ 風はーこんなにあたたかいのに♪」トテトテ
唯「太陽はーとっても明るいのに♪ どうしてーこんーなに眠いのー♪」ガチャ バタン
唯「すいみんすいみんすいみんすいみんすいみん不足ー♪」
唯「ふんす!」
唯「……よしスッキリ!」
唯「それじゃあ部室に戻って続きを………ってあれ?」ゴソゴソ
唯「あれ?あれれ??ない、ないない!」
唯「紙がない!」
唯「どうしよう……このままじゃトイレから出られないよ……」
唯「予備のトイレットペーパーも置いてないし、ティッシュもお昼に全部使っちゃったし……」
唯「代わりになりそうなのはハンカチくらいしか……」
唯「……ダメだよ!これは誕生日にあずにゃんがプレゼントしてくれた大切な……」
唯「大切な……」
唯「…」
唯「……許せあずにゃん」
?「ふんふんふーん」テクテク
唯「あ、誰か入ってきた。この声は……」
律「なにさあなたなんて嫌いー♪ 女心がわかんなきゃー♪」テクテク
律「お嫁さんにはー♪ なってあげなーいーぞー♪」ガチャ バタン
律「奇妙キテレツ男ってー♪ どっか鈍くて謎めいてー♪」
律「かないっこなーい 夢ばヨッシャー!」
律「……ふぅスッキリ!」
律「さてと……」ゴソゴソ
唯「りっちゃん!りっちゃん!」
律「ん?その声……まさか唯隊員!?」
唯「りっちゃんたすけてー!」
律「どうした唯隊員!?いったい何があった!?」
唯「トイレに入ったら紙がなかったのであります!」
律「紙がないって……全く、入る前にそれくらい確認しとけよー。唯は本当におっちょこちょいだなー」ヤレヤレ
唯「うえ~ん、りっちゃ~ん……」グスン
律「わかったわかった、こっちが済んだらそっちにも紙持って行くから……」ゴソゴソ
唯「ほんと!?」パァー
律「ああ待ってろよー、すぐに助けて………あ」
唯「……りっちゃん?」
律「スマン唯、どうやら私はここまでのようだ」
唯「りっちゃああああん!?」
唯「もう!人のことを馬鹿にしといて自分だって確認してないじゃん!」プンスカ
律「いやー悪い悪い。まさか予備まで置いてないとは……」
唯「りっちゃんの役立たずー!」
律「そんなこと言っちゃっていいのかー?こういう時の為の秘策があるんだけどなー」チラッ
唯「私、りっちゃんならやってくれるって信じてたよ!」
律「はっはっはー、このりっちゃんにまかせなさい!」
唯「それでいったいどんな方法が……」
律「うむ、こういう時はトイレットペーパーの芯を手でほぐして……」
唯「あっ、そういえば芯も残ってないや」
律「なら財布に残ったレシートで……」
唯「お財布鞄に入れっぱだ」
律「……こうなったら最後の手段、この黄金の右腕で……」
唯「それはない」
律「…」
唯「りっちゃんのぽんこつー」
律「……あっ!そういえば入ってすぐの所に掃除用具とかが入ってる倉庫があるだろ?そこになら予備の紙も置いてあるんじゃないか?」
唯「おお!その発想はなかった!」
律「へへーん、私だってやる時はやるぜー!」エッヘン
唯「それではりっちゃん、取ってきてください」
律「おう!……って倉庫には唯の方が近いだろ。唯が行ってよ」
唯「えーやだよー。だって誰か入ってきたら見られちゃうじゃん」
律「それは私も同じだってば……。ぱっと行ってぱっと取ってくれば誰にも見られないって」
唯「もう、しょうがないなー」ガチャ…
?「しゃらんらしゃらんら~♪」テクテク
律「あ、おい唯!誰か入ってくるみたいだぞ!」
唯「え?嘘!?わわわ隠れなきゃ!?」ガチャ バタン
むぎぎぎぎぎぎ
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 19:40:30.66:LT1cgjC90紬「こーいーやーデーイートはー♪ 苦手と思われてるけどー♪」テクテク
紬「ときーめーいてー♪ おどるむーねー♪ それでもあなたは気ーづーかーなーいー♪」ガチャ バタン
紬「君にキョーミーシンシン♪ だーけど聞けずにーモンモン♪」
紬「そっとボクにー 教えtどんとこいです!」
紬「……うん、スッキリ!」
唯「あれ?今入ってきたのって……もしかしてムギちゃん!?」
紬「その声……もしかして唯ちゃんなの?」
律「ムギー、助けてくれー!」
紬「りっちゃんまで……いったい2人ともどうしたの?」
律「実はトイレに入ったらうんぬんかんぬん……」
唯「それでトイレから出られなくなって困ってたんだよー」
紬「まあそれは大変!待っててね、今すぐ助けてあげるから!」ゴソゴソ
唯「本当!?ありがとうムギちゃん!」
律「やれやれ、これで一件落着だな」フゥー
唯「うん!ムギちゃんが来てくれて本当に助かったよー」
紬「……えーっと、2人とも……」
律「ん?どうかしたの?」
唯「………まさか」
紬「その……ごめんね?」
唯「ムギちゃああああん!?」
律「まさかムギの個室にも紙がないだなんて……」
紬「本当にごめんなさい……私が確認していなかったばっかりに……」
唯「ううん、ムギちゃんは全然悪くないよ!悪いのはトイレットペーパーの補充をサボったトイレ掃除だよ!」
律「私の時と全然反応がちがくね?」
唯「ちなみに今週のトイレ掃除担当はりっちゃんです」
律「ごめんなさい」
紬「……あっ、そうだわ!」ポム -3
律「どうした?」
唯「もしかして……何か思いついたとか!?」
紬「うん!あのね、誰かに電話して紙をもらうっていうのはどうかしら?」
唯「なるほど!それなら確実だね!」
紬「問題は誰に電話をするかなんだけど……」
律「あー、澪も梓も先生に用事を頼まれたって言ってたしなー」
紬「うん……、もし用事の途中だったら悪いし……」
唯「……そうだ!和ちゃんなんてどうかな?きっと助けてくれるよ!」
律「なるほど、確かに和ならなんとかしてくれそうだ!」
唯「でしょ?まだ学校に残ってると思うし、私ちょっと電話してみるね」ピッポッパッ
律「おう頼む!」
紬「これで何とかなりそうね」
律「そうだな」
唯「……あっ、もしもし和ちゃん?私ね、今学校のトイレにいるんだけど~」
唯「うんうん、それでね、実は和ちゃんにお願いが……えっ、違うよ!それくらいちゃんと自分で拭けるよ!」
唯「家でも……だから一人できるってば!憂に拭いてもらってなんていないってば!」
唯「高校生にもなってって……あれ?和ちゃん、もしかして泣いてる……?」
唯「あっ!ちょっと待って和ちゃん!?…………切られちゃった」
律「……一応聞いとくけど、和は何て?」
唯「わかんない。なんか『帰ったら憂と一緒に3人で話し合いましょう』って言ってた」
律「まあ……おつかれ」
紬「また振り出しに戻っちゃったね」
唯「うむむ……いったいどうすれば……」
?「…」スタスタ
紬「あ、誰か入ってきたみたい」
唯「えっ、本当?」
紬「うん、今足音しなかった?」
律「そうかぁ?何も聞こえなかったけど……」
澪「…」スタスタ
澪「…」ガチャバタン
澪「…」モゾモゾ
澪「……んっ」
澪「…ふう」
律「って何か歌えよ!!」
澪「ひぃっ!?な、なに!?」ドキドキ
唯「そうだよ!みんなちゃんと歌ったんだから一人だけ抜け駆けなんてダメだよ!ほら大きな声でワン・ツー・スリー!」
澪「え、えーっと……はじめてーのーちゅうー♪ 君と……って何でだよ!?」
律「えー」
唯「えー」
澪「その声は……なんだ、律と唯か……」
紬「私もいまーす」
澪「ムギまで……いったいどうしたんだ?みんな揃って……」
つれべん!!
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:16:00.35:LT1cgjC90紬「実はかくかくしかじかで……」
澪「なるほど……まるまるうまうまってわけだな」
唯「澪ちゃん助けてー」
澪「わかったよ、今そっちにも紙を……」
紬「?どうしたの澪ちゃん?」
律「まさか……」
澪「……ラベンダーの香りがするトイレの個室で白ヤギさんと黒ヤギさんが大暴れ」
澪「お腹を空かせた2匹のヤギは 手当たり次第もぐもぐむしゃむしゃペロリーヌ」
律「……つまり、澪のところにも紙がないってこと?」
澪「…」コクン
紬「しかも歌詞の方も絶不調みたいね」
唯「澪ちゃああああん!?」
しかしスレタイが謎だな
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:20:26.41:LT1cgjC90律「しっかし、澪の個室にまで紙がないだなんて……」
紬「6つある個室のうち、紙のない個室が4つも……」
唯「きっとりっちゃんが掃除当番をサボったおかげだね!」フンス
澪「律……」ジー
律「な、なんだよぅ…みんなしてぇ……」グスン
紬「まあ誰にだって間違いはあるんだし、全部りっちゃんのせいにしなくても……」ヨシヨシ
律「うわーん!私の味方はムギだけだー!」
唯「冗談だよりっちゃん。いじめてごめんね」
律「うるさーい、私の味方はムギだけなんだ!もう唯なんてしらなーい!」ツーン
唯「そんなー」ガーン
律「さらば唯。これから私はムギと2人だけの同盟を結ぶのだ」
澪「同盟ってなんだよ」
律「ほら、下の隙間からこうやって手を伸ばして……」
紬「わあ、握手~♪」ムギュー
澪「何やってるんだか」
※手は洗ってません
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 20:24:54.10:LT1cgjC90律「また澪にバカにされた気がする……」
澪「事実なんだから仕方ないだろ」
律「くそー!こうなったらあれで復讐するしか……」
澪「な、なんだよ……」
律「……ゲジゲジ」ボソッ
澪「ひっ!?」ビクッ
律「ゲジゲジゲジゲジゲジゲジゲジゲジ」
澪「ひいぃぃぃいっ!!?」ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ
紬「ゲジゲジ?」
律「そう、あれは小学生の頃にクラスで遠足に行った時の話だ」
律「澪が遠足先の公園のトイレに入った瞬間、両サイドの隙間から大量のゲジゲジがぞわぞわ~って……」
みお「ひー」
律「それ以来澪はゲジゲジを警戒して、壁際の個室でしか用を足せなくなってしまったのだ」
みお「うわーん。こわいよー。ままーたすけてー」
唯「トラウマにふれたよ」
?「にゃにゃにゃーん」テクテク
紬「あっ、また誰か来たみたいよ」
律「随分繁盛してるなこのトイレ」
唯「あれ…?この声は……」
梓「唯先輩がーいいなー 澪先輩もーいいなー 律先輩もーいいけどねー♪」ガチャバタン
梓「ムギ先輩もーいいなー とーろけそうでーいいなー 同級生もーいいけどー♪」
律「ってストーップ!!」
梓「に゙ゃっ!?な、なんですかいきなり!?」ドキドキ
唯「キテレツキテレツキテレツときてまさかのホルモン」
紬「その歌詞はいったい何なのかしら?」
梓「べ、別にいいじゃないですか!トイレで何を歌ったって!」
澪「みんな勘違いしてるみたいだけど、トイレは歌を歌うところじゃないぞ」
梓「あれ?その声……もしかして澪先輩ですか?」
律「私もいるぜ!」
唯「あずにゃんばっかりにいい格好はさせないよ!」
紬「コーホー」
梓「こ、これが友情パワーか……じゃなくて!」
梓「いったいどうしたんですか?皆さん揃ってこんなところで?」
律「あー……、話せば長くなるんだけど……」
紬「えーっとね、トイレに入ったはいいんだけど……」
唯「……」ピタッ
梓「ふむふむ……ところで唯先輩は隣で何をしてるんですか?なんか壁にくっついてるみたいですけど……?」
唯「せっかくなので心のアルバムにあずにゃんの思い出のカケラを名前を付けて保存しておこうかと」
梓「…」グイッ ジャゴー
唯「ああん」
律「って梓あああ!?」
梓「はい?どうかしました?」
紬「もしかして……もう出しちゃった?」
梓「出しちゃったって……まあそうですけど……///」
澪「……梓、ちょっと紙があるかどうか確認してみてくれないか?」
梓「紙ですか?紙、紙……ってない!」
澪「やっぱり……」
梓「すいません、どなたかか紙を貸してもらえませんか?」
律「……どこも同じなんだよ」
梓「へ?」
紬「あのね、どうやらどの個室にも紙が置いてないみたいなの」
梓「え?え?」
澪「それでみんな個室から出られなくなって困ってたんだ」
唯「仲間だね、あずにゃん」
梓「唯先ぱああああああああああい!?」
律「唯のせいだぞー!唯が余計なことしなけりゃ梓が出す前に紙を取ってきてもらえたのに!」
唯「ごめんなさい……」グスン
紬「まあまあ、唯ちゃんも悪気があってしたわけじゃないんだし」
唯「ムギちゃん……」ウルッ…
梓「いや人のトイレの音を盗み聞きだなんて悪気の塊みたいなものだと思うんですけど。っていうか犯罪ですけど」
紬「でもこれからどうしよう……」
澪「またみんなで何か考えてみよう。きっと何か思いつくさ」
梓「ちなみに今まではどんなことを考えたんですか?」
唯「えっとね、電話で誰かを呼ぶとか、来た人に紙を取ってきてもらうとか……」
紬「後はトイレットペーパーの代わりになりそうなものをさが……ふぇ、ふぇっくちっ!」クシュン
唯「ムギちゃんどうしたの?風邪?」
紬「ううん、ちょっとくしゃみが出ただけ……」
律「そういえばちょっと冷えてきたな…」ブルル
梓「本当に大丈夫ですか?頭が痛いとか咳が出るとか……」
紬「ううん、全然平気!ただちょっと鼻水が……」ズルッ…
唯「あ、私ハンカチ持ってるからそれ使いなよ」
紬「いいの?でも……」
唯「いいからいいから~。今そっちに渡すからちゃんとキャッチしてね!」
紬「え?」
澪「……キャッチ?」
唯「いくよー……それ!」ポーイ
律「…」
澪「…」
梓「…」
唯「どう?届いた?」
紬「よくわからないけど……こっちにはハンカチ来てないよ?」
唯「あれー?おかしいなー?」ハテナ?
澪「ちなみに唯は今何をしたんだ?」
唯「上からハンカチを投げてムギちゃんにキャッチしてもらおうかと」
梓「……もしかして空いてる個室に落ちちゃったんじゃないですか?」
唯「あ」
律「おいおい、もうちょっと頭使おうぜー」
唯「だって他に方法がなかったんだもん!仕方ないでしょ!」プンスカ
澪「そんなことで怒るなよ……」
唯「……あっ」ブルル
紬「どうしたの、唯ちゃん?」
梓「どこか調子悪いんですか?」
唯「ううん、体は大丈夫なんだけど……ちょっとおしっこしたくなっちゃった」プルプル
律「ならすればいいじゃん、ここトイレだし」
唯「でも私、両隣に人がいると気になっちゃって落ち着けないから……」
澪「それくらい我慢すればいいだろ」
唯「だめ…無理……」プルプル
梓「無理って……」
唯「だってあずにゃん、さっきの仕返しに音聞いてくるんでしょ?」
梓「そんなことするわけないです!」
唯「……本当に?」
梓「はい。ただ私の携帯に録音機能が付いているのを急に思い出したので、今からちょっとその性能を確認したいと思います」
唯「」
梓「あと急に運動がしたくなったので壁をよじ登って唯先輩の個室へ進入します」
唯「……う、うわぁぁぁあああん!」ビエーン
澪「梓、唯が泣いてるぞ」
梓「冗談ですよ。隣なんて気にしないですればいいじゃないですか」
唯「だからそれが無理なんだってばぁ……お願いだからみんな一回外に出てぇ……もう、出ちゃう……」プルプル
律「いや、それができないからみんな困ってるんだけど」
唯「もう駄目、漏れちゃう、あっ、あっ、あっ……」プルプル
唯「そういえばここトイレだからお漏らしとか関係なかったね」ジャゴー
澪「そうだね」
梓「でもこれからどうします?もう万策尽きたって感じですけど……」
紬「りっちゃん……」
律「……よーし、こうなったら持久戦だ!誰かが来るまでここで待つ!」
律「そして通りがかった子に紙をとってきてもらう!これで行こう!」
唯「りっちゃん!?」
澪「うう、恥ずかしいけどそれしかないか……」
紬「でも大丈夫かしら?もし誰も来なかったら……」
律「大丈夫大丈夫。なんだかんだでここは結構人の出入りも多いし、10分もしたらきっと誰か入ってくるさ!」
……4時間後
唯「こー、こー……ココア!」
紬「えーっと……朝日!」
澪「ひ、ひ……日傘」
梓「さいとうたかを」
唯「ほらりっちゃん、次は『を』だよ」
律「おう!を…を…………『を』ってなくね?」
唯「はいそれじゃありっちゃんの負け―!」
梓「律先輩……」プッ
律「梓が強すぎるのが悪いんだー!なんだよさいとうたかをって!」
澪「それにしても長かったな……」
紬「もう3時間もやってたのね」
律「うう……、罰ゲームとはいえケーキ1週間抜きはつらい……って違うだろ!」
梓「なにがですか?」
律「……誰かが来るまで待つ作戦」
唯「あ」
紬「そういえば結局誰も来なかったね」
梓「もう8時ですし、さすがにもう残ってる生徒もいませんよね……」
律「もしかしてこのまま朝まで……」
唯「そんなぁ……おなかすいたよぅ……憂のご飯が食べたいよぅ……」グスン
澪「……なあ」
紬「どうしたの澪ちゃん?」
澪「もう学校内には私たち以外誰もいないんだよな?」
律「こんな時間だしな。だから困ってるんだよ」
梓「もうトイレに入ってくる人もいないでしょうし、いったいどうしたら……」
澪「……だったら個室から出ても誰にも見られないんじゃないか?」
全員「……あっ」
ガコン ジャー
唯「……ふぅ、これにて一件落着!」
梓「私、本当に朝まであのままかと思いました……」
澪「それにしてもどうしてこんな簡単なことに気付かなかったんだろうな」
律「だな。くそー、途中で気付いていたらもっと早く帰れたのに……」
紬「まあまあ。でも無事に帰れたんだからよかったじゃない」
唯「だね!ではそういうことで……」
唯「それではここでクイズです!私たちはついさっきまでトイレの個室から出られなくなっていたわけですが……」
律「5人はいったいどのような並びでトイレの個室に入っていたのでしょうか!」
紬「個室の数は6つ……つまりひとつだけ誰も入ってない空いた個室があるから気をつけてね」
澪「最初に一つだけヒントを教えるぞ。『律が入っているのは壁際の個室ではない』」
梓「残りのヒントは本文中に隠れているので頑張って探してみてください」
唯「それじゃあ頑張ってね!」
おしまい
澪も壁側でもない
唯とムギの間に空室があるから隣り合ってもないな
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:33:43.92:SQPO+chr0唯とムギの間に空室があるから隣り合ってもないな
壁梓唯空紬律澪
以外な結末wwwwwww
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:33:45.05:LT1cgjC90以外な結末wwwwwww
■△■①②③④⑤⑥■
入口 ■
■■■■■■■■■■
○=個室
■=壁
△=掃除用具倉庫
ちなみにトイレの中はこんな感じになっています
スレが残ってたら後から解答編みたいなのをやりたいと思います
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:37:41.38:SQPO+chr0入口 ■
■■■■■■■■■■
○=個室
■=壁
△=掃除用具倉庫
ちなみにトイレの中はこんな感じになっています
スレが残ってたら後から解答編みたいなのをやりたいと思います
>>77なら
123456
律紬空唯梓澪だな
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:37:40.85:4nYsnh6O0123456
律紬空唯梓澪だな
澪唯梓空律紬
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:37:44.18:tfjho/040
律とムギは隣だよな
握手してた
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:41:58.62:yhPlbGqYI握手してた
澪梓唯俺紬律ってかんじか
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:44:47.66:DyA4thzS0
唯の方が律より掃除用具倉庫に近い
律と紬は隣
唯と梓は隣
澪は壁際
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:49:01.83:DyA4thzS0律と紬は隣
唯と梓は隣
澪は壁際
>唯「でも私、両隣に人がいると気になっちゃって落ち着けないから……」
あれ?もうわけわからん
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 21:53:26.14:SQPO+chr0あれ?もうわけわからん
>>88
両隣(どちらかに)人がいると
という解釈はできるかもな
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:00:54.65:LT1cgjC90両隣(どちらかに)人がいると
という解釈はできるかもな
もうそろそろ解答編やっちゃってもいいですかね?
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:03:06.34:SQPO+chr0
>>92
よろしく
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:08:15.14:LT1cgjC90よろしく
和「それじゃあ解答編を始めるわね。まずは1つ目、>>42の
>律「それ以来澪はゲジゲジを警戒して、壁際の個室でしか用を足せなくなってしまったのだ」
から澪は壁際の個室、つまりでいうと①か⑥の個室であることがわかるわ」
和「澪の個室が①と⑥のどちらなのかひとまず置いておくわね。他の4人の位置関係がわかってからでも遅くはないわ」
和「続いて>>38の
>律「ほら、下の隙間からこうやって手を伸ばして……」
>紬「わあ、握手~♪」ムギュー
から律とムギが隣同士だということがわかるわ。隣同士じゃないと握手は出来ないものね」
和「そして>>44の
>梓「ふむふむ……ところで唯先輩は隣で何をしてるんですか?なんか壁にくっついてるみたいですけど……?」
から唯と梓ちゃんが隣同士だということが、>>54と>>57から唯とムギの間には空き個室があることがわかるわ」
和「これらの情報から唯・律・ムギ・梓ちゃんの4人の個室の並びは
唯梓○律紬 唯梓○紬律 梓唯○律紬 梓唯○紬律
律紬○唯梓 律紬○梓唯 紬律○唯梓 紬律○梓唯
のうちのいずれかになることがわかるわ」
和「ここからさらに絞っていくわよ。>>16の
>律「おう!……って倉庫には唯の方が近いだろ。唯が行ってよ」
から倉庫に近い……つまり左側にいるのは律紬のペアではなくて唯梓のペアだということがわかるわ」
和「つまり4人の並びは
唯梓○律紬 唯梓○紬律 梓唯○律紬 梓唯○紬律
この4いずれかに絞ることができるわね」
和「そしてもうひとつ、>>59の
>唯「でも私、両隣に人がいると気になっちゃって落ち着けないから……」
や>62の
>梓「冗談ですよ。隣なんて気にしないですればいいじゃないですか」
>唯「だからそれが無理なんだってばぁ……お願いだからみんな一回外に出てぇ……もう、出ちゃう……」プルプル
から唯の両隣の個室には人がいることがわかるわ」
和「ちょっとわかりづらい表現だったかもね。これは完全にこちらのミスだわ、ごめんなさい」
和「続けるわね。『唯の両隣の個室には人がいる』ことはわかったけど、
唯梓○律紬 唯梓○紬律 梓唯○律紬 梓唯○紬律
のうちのどれもその条件を満たすことはできない……」
和「ここで登場するのがさっきの澪よ。>>96で澪は壁際の個室にいることがわかったから……」
澪唯梓○律紬 澪唯梓○紬律
和「こうすることで『唯の両隣の個室には人がいる』という条件を満たすことが出来たわ」
和「これで考えられる並びはのこり2つ……最後に>>74の
>澪「最初に一つだけヒントを教えるぞ。『律が入っているのは壁際の個室ではない』」
から律は壁際の個室ではないこと……つまり5人の並びは
澪唯梓○律紬
であることがわかるわ」
和「……長くなっちゃったわね。これで解答編はおしまい。それじゃあ私生徒会に行くね」
唯ちゃんのハンカチ遠投は読めなかったわー
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:24:50.53:LT1cgjC90
これで以上です
こういうクイズには詳しくないのでもしかしたら間違いがあるかもしれません
「唯の両隣に~」は本当にごめんなさい、見直ししてみたらやっぱりわかりづらかったです
ハンカチの件もごめんなさい。結んで投げたとか何かをくくりつけて投げたとかで脳内補完お願いします
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:25:45.74:yhPlbGqYIこういうクイズには詳しくないのでもしかしたら間違いがあるかもしれません
「唯の両隣に~」は本当にごめんなさい、見直ししてみたらやっぱりわかりづらかったです
ハンカチの件もごめんなさい。結んで投げたとか何かをくくりつけて投げたとかで脳内補完お願いします
乙かれ!
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:32:46.97:SQPO+chr0
>>1乙
答えもわかったし糞して寝るわ
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/24(火) 22:38:30.97:bamDlGJ10答えもわかったし糞して寝るわ
乙だな
トイレ行ってこよう
トイレ行ってこよう
コメント 13
コメント一覧 (13)
でも、数学みたいでこういう系統の問題は苦手じゃ。
右→左or左→右の順でやれよ!!!
それと>>30でムギが足音聞こえてたから
入り口に近いと勘違いしてしまった…。
それが分かるあずにゃんのセリフがあれば分かりやすかったかもね。
でも部室には割れた食器・・・家には憂と和・・・
唯・・・この後が本番だぜ・・・!
あと用具入れ側の個室って壁になってないだろって思ってたのもいけんかった
ま、一応理にかなってるしわちゃんオチも綺麗だし乙
みたいなホラーかと思った