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ミルウーダ「七つの傷……?」
ジャギ「愛にすべてを」 1
ジャギ「愛にすべてを」 2
ミルウーダ「七つの傷……?」 完結
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 22:38:35.80:Ob/lFNzFO
=イグーロス城=
ザルバッグ「……それは本当か」
北天騎士団員「はい、経緯まではわかりませんが」
ザルバッグ「もう少し志の高い連中だと思っていたが……所詮は俗物だったな」
北天騎士団員「いかがなさいます?」
ザルバッグ「無論、打って出る。先の雪辱、今こそ晴らさん!」
北天騎士団員「しかしながら、同盟を結んだ手前、攻め滅ぼすのは体裁がよろしくないのでは……」
ザルバッグ「同盟軍なればこそ、友軍として正規軍に加勢する名目で出陣すれば問題あるまい」
ザルバッグ「出陣だ! 目指すはジークデン砦!!」バッ

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【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 22:53:42.71:Ob/lFNzFO
オーボンヌ修道院での敗戦以来、ヴォルマルフは忽然と姿を消した。
それは、聖石の奇跡だけでは状況を打開し得ないと、彼等が認めたという事だった。
同時に、彼等が計画を成し遂げる為に、
時代を変える程の『大きな流れ』を生み出しに動き出すという事でもあった。
私達は、オーランがオルランドゥ伯にゲルモニーク聖典を届ける間、
不穏な動きを見せる骸騎士団に接触すべく、
ジークデン砦を目指した……
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 23:06:41.51:Ob/lFNzFO
―ウィーグラフ・フォルズ ここに眠る―
ミルウーダ「……」
ザッ
ジャギ「別れは済んだか?」
ミルウーダ「……」
ティータ「ミルウーダさん……」
ミルウーダ「大丈夫」
ティータ「……え」
ミルウーダ「兄さんは……私の中に生きている」ギュッ
ジャギ「……行くぞ」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 23:15:23.73:G848IUaU0
=ゼイレキレの滝=
ザァァァ…
ラムザ「……」
オーラン「ラムザ、こんな所にいたのか」
ラムザ「オーラン……」
オーラン「考え事か?」
ラムザ「……」
ラムザ「僕は以前、ウィーグラフと敵対していた」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 23:30:08.25:Ob/lFNzFO
オーラン「骸旅団と北天騎士団の戦いだな、知っているよ」
ラムザ「あの時、ウィーグラフは今の貴族やベオルブには正義が無いと言った」
ラムザ「そして僕の事を、幸せなヤツとも……」
ラムザ「あの時の僕は、ベオルブに……いや、時代の『大きな流れ』に踊らされていただけだったんだ」
オーラン「……」
オーラン「それを知ったお前は、これから何を成す?」
ラムザ「僕は……」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 23:40:09.91:Ob/lFNzFO
オーラン「ウィーグラフと俺は貿易都市ドーターで出会った。ついこの間の話だ」
オーラン「共にいた時間は短かったが、ウィーグラフは紛う事無き友だった。あいつは、本気で民の幸せを願っていたから……」
ラムザ「……」
オーラン「俺は、ウィーグラフの想いを義父に伝える。そして、この茶番に終止符を打つ……!」
オーラン「ラムザ、お前はどうするんだ?」
ラムザ「僕は……」
ラムザ「僕は自分の使命を全うするよ。ベオルブの名を継ぐ者として、正義を貫く」
オーラン「兄さん達と戦う事になっても……か?」
ラムザ「兄さん達を倒しても、さ」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 23:48:26.31:Ob/lFNzFO
=スウィージの森=
ジャギ「……」
ザッ
ミルウーダ「ジャギ」
ジャギ「ミルウーダか」
ミルウーダ「何をしてたの?」
ジャギ「……星を見ていた」
ミルウーダ「あの星達は変わらないわね」
ジャギ「ああ……」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 23:53:08.89:Ob/lFNzFO
ミルウーダ「ジャギ」
ジャギ「なんだ」
ミルウーダ「ジャギはどうして私を守ってくれるの?」
ジャギ「……」
ジャギ「言ったろ、お前に生きていて欲しいからだ」
ミルウーダ「じゃあ、なんで私に生きていて欲しいの?」
ジャギ「……」
ピトッ
ミルウーダ「ねえ、ジャギ……」スス
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 23:59:33.32:Ob/lFNzFO
ジャギ「フッ!」キラッ
ミルウーダ「!」バッ
スタッ
ジャギ「貴様……何者だ」
ミルウーダ「あら、バレちゃった?」
ジャギ「貴様の身体からはドス黒い臭いしかしねぇ。殺し屋か?」
スウッ
レディ「せっかく熱いベーゼで殺してあげようと思ったのに……つれないヒト」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 00:09:01.95:WRSoE21YO
ジャギ(あの身のこなし……奴も暗殺者か)スッ
レディ「緊張してるの? かわいいわね」
ジャギ「ぬかせ。俺は女だろうと容赦せんぞ!」バッ
グイッ
影 縫 い
ジャギ「んなッ!?」ズデッ
レディ「フフ……お馬鹿さんッ」
ジャギ「くッ!?」
ズグッッ
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 00:20:15.83:WRSoE21YO
ズグゥ……
ミルウーダ「盾を貫くなんて……なんて力なのッ」ググッ
セリア「このまま貴女の身体も貫いてあげるわ!」ギギッ
『ミルウーダさん!』
ミルウーダ「来ちゃ駄目……ッ、くぅ!」グギ…
セリア「ほら……ほら……!」グィッ
ツプッ
ミルウーダ「痛ッ」タラッ
セリア「フフフ……ほぉら……耐えてごらんなさい!」ニタァ
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 00:27:20.65:WRSoE21YO
ズブッ
ミルウーダ「ぐ……ぁあッ」ギリッ
セリア「ほら、頑張らないと心臓まで届いてしまうわよ」グリグリッ
ミルウーダ「ぁぐ……ッ」ググッ
ミルウーダ(駄目……力が…………抜け)
――ミルウーダ!
ミルウーダ「!」
――お前はこんなところで倒れてはいけない
お前は、次代を照らす灯となるのだから――
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 00:34:11.24:WRSoE21YO
ミルウーダ「ッ!」グィッ
セリア「あら、なかなか頑張……」
『眩き光彩を刃となして……』
セリア「!」
ミルウーダ「地を引き裂かんッ! サンダー!!」
ピシャンッ
セリア「ぐあぁッ!?」バチバチッ
ミルウーダ「ッあぁ!?」ビリビリッ
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 00:45:04.31:WRSoE21YO
セリア「あんな至近距離で詠唱なんて……し、正気かッ」
ミルウーダ「常識に囚われる……なんて、戦士として二流よ……!」ググッ
セリア「一矢報いただけでそんなに喜んで……おめでたいわね!」
ミルウーダ「まだまだ……貴女にはこの傷の借りを返させてもらうわ」チャキッ
セリア「貴女……鬱陶しいわ」ゴゴッ
ミルウーダ「……何、この禍々しい力は」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 01:07:38.64:WRSoE21YO
ジャギ「ぅあああああああああッ!!」ビキビキッ
ボゴッッ
レディ「嘘!? 地面を剥ぐなんて!」
ズグッ
レディ「ぁくッ!?」ビクッ
北 斗 残 悔 拳
ジャギ「致命の秘孔を突いた。この指を抜けば、三秒後に貴様の身体は消滅する」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 01:11:15.35:WRSoE21YO
ジャギ「さあ吐いてもらおうか、貴様の飼い主が誰なのか」
レディ「……」
ジャギ「……なんだ」
レディ「……フフ」
レディ「ふふ……はははははッ!!」
ジャギ「何が可笑しいッ」
レディ「その指、抜いてみなさいよ! 三秒後に死ぬか数えてあげるわ!」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 01:12:06.65:414HzJvoO
ジャギ「まさか……こいつ」
ズッ
レディ「ひとぉーつ!」
レディ「ふたぁーつ!」
レディ「みぃーっつ!!」
レディ「フフフ……アハハハハハハ!!」
レディ「人間風情と私達を一緒にしないで頂戴! はらわたが煮えくり返るわッ!」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 01:20:49.08:WRSoE21YO
ジャギ「やはり人間ではなかったか……!」
レディ「そう、私は悪魔。人間なんか比較にならないくらいつよーいの」
レディ「でも……貴方はなかなか楽しめそうね」ニヤッ
ジャギ「……」スッ
レディ「フフ……でも今日はここまで」
バッ
ジャギ「むッ」
『また今度、じっくり踊りましょう』
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 01:27:55.75:WRSoE21YO
……
ミルウーダ「せぁッ!」ビッ
セリア「ふふ……人間にしてはやるじゃない」バッ
ミルウーダ「人間にしては……? 悪魔に魂を売ったのか!?」ビュンッ
セリア「さあ、どうかしら」パシンッ
ミルウーダ「だとしたら貴女の主が誰なのか、喋っともらう」
『きゃあああ!?』
ミルウーダ「ティータ!?」
ビッ
ミルウーダ「ぐっ!?」ガキンッ
『貴女の仲間はいただいたわ。助けたければ、ランベリー城まで来なさい』
ミルウーダ「ティーターッ!!」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 01:49:46.26:WRSoE21YO
=ジークデン砦=
ゴラグロス「お前ら、正気かッ!!」
骸騎士団兵「ここまできて、冗談な訳ないでしょう」
ゴラグロス「これはチャンスなんだぞ! 俺達平民が、騎士としての地位を手に入れるまたとない好機!」
ゴラグロス「それをお前ら、棒に振る気かッ!!」
チャキッ
ゴラグロス「ひッ!?」
骸騎士団員「貴方は優秀だ、私達よりずっと」
骸騎士団員「だが、一つだけ致命的に足りないものがある」
ゴラグロス「足りないもの……だと?」
骸騎士団員「死んでも叶えたい夢、さ」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 01:59:15.30:WRSoE21YO
……
『生きている限り、人は何度でもやり直せるのよ』
骸騎士団員「俺達……やり直してもいいんだよな」
骸騎士団兵「……やり直しは今回で最後だ。俺達は、理想に向かって突っ走る!」
骸騎士団騎兵「ああ! 先ずは団長を探し出して謝ろう!」
骸騎士団黒魔「団長……許してくれるかな」
骸騎士団員「許してくれるまで頭を下げるさ。駄目だったとしても、俺達が団長と同じ夢に向かって進んでいれば、また共に戦えるさ」
骸騎士団兵「ああ、そうだな!」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 02:07:23.25:WRSoE21YO
……
ザルバッグ「準備はいいか?」
北天騎士団騎士「総員突撃準備完了しております」
ザルバッグ「先ずは騎兵隊による焙烙攻撃、壁に取り付いたら魔法で援護しつつ一気に乗り込む!」
ザルバッグ「焙烙は5回の波状攻撃で行う! 皆、息を合わせろ!」
『オーッッ!!』
ザルバッグ「全軍、突撃ッ!!」バッ
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 02:22:05.85:WRSoE21YO
ティータが浚われた数日後、
骸騎士団は改革派と保守派の争いによって崩壊した。
同盟軍である北天騎士団が駆け付けた時には、
既に改革派により団長ゴラグロスは殺されていたという。
……私には分かった。
みんなが夢を取り戻して、再び走り出した事。
骸騎士団崩壊の原因について、嘘をついている事。
私の中を誰かが通り過ぎていった……
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 19:53:34.63:WRSoE21YO
=ゼルテニア城=
オーラン「義父上を見なかったか?」
南天騎士団員「オルランドゥ様でしたら、ランベリーに異端者が入ったとの報を受けて出陣されましたが」
オーラン「なに……?」
南天騎士団員「異端者はライオネル城を攻め落とす程の手練れとの事、確実に仕留める為に助力願いたいとエルムドア侯が……」
オーラン(エルムドア侯らしからぬ慎重さだな……それだけジャギ達を恐れているのか?)
オーラン(いや! それよりも、何故ジークデン砦に向かっていたジャギ達が、反転してライオネルに入った?)
オーラン(ライオネルに、何があるというんだ……?)
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 20:11:22.41:WRSoE21YO
=ランベリー城=
ミルウーダ「これは……」
南天騎士団騎士「陣を敷け! 隊を乱すな!」
南天騎士団什長「南天騎士団の名誉にかけて異端者を討つのだ!」
『オーッッ!!』
ジャギ「随分と賑やかだな」
ミルウーダ「ゴルターナ公が黒幕だというの!?」
ジャギ「さぁな」
ザッ
ジャギ「知りたければ、倒して吐かせるまでよ……!」ゴゴッ
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 20:29:44.23:WRSoE21YO
……
エルムドア「協力感謝します、オルランドゥ伯爵」
オルランドゥ「シドで結構すよ、エルムドア侯」
エルムドア「貴殿と共に戦場に立つのは、何年ぶりだろうな」
オルランドゥ「……」
オルランドゥ「異端者はランベリー城に向かっているんですね」
エルムドア「ええ、斥候の報告ではそろそろ……」
ギィンッ
『うあああああッ!!』
オルランドゥ「! 来たか!!」
ガチャッ
エルムドア「御武運を」
オルランドゥ「……」
バタンッ
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 20:49:31.40:B79WM5pi0
バキィッ
南天騎士団兵「ぺげぇっ!」ドタッ
ジャギ「残るはお前だけだな」
南天騎士団騎士「くッ!?」ザッ
ジャギ「命が惜しくば吐くんだな」
ピキーンッ
南天騎士団騎士「あがッ!? 身体が……」ガチッ
ジャギ「ティータはどこだ! 言わねえとその頭ぶっ飛ばすぞ!!」チャキッ
冥 界 恐 叫 打
ジャギ「!」バッ
バキィンッ
オルランドゥ「七つの傷……お前が『死神』ジャギだな」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 23:58:39.46:WRSoE21YO
ミルウーダ「『雷神』シド!? 南天騎士団の団長が何故こんなところに!?」
オルランドゥ「貴様らがランベリーに入った事は筒抜けであった! 大人しく捕まればよし、抵抗するのであれば容赦せん!」チャキッ
ミルウーダ「ティータは、ティータはどこなのッ」
オルランドゥ「ティータ? なんだそれは?」
ミルウーダ「私達の仲間よ! 返してほしくばランベリー城まで来いと言ったのは貴方達でしょ!」
オルランドゥ「……エルムドア侯爵が何をしたかは知らぬが、少なくともこのシドルファス、神に誓って人質は取っておらん」
ミルウーダ「なら戦う理由はない! そこを通して!」
オルランドゥ「ならん。エルムドア侯爵には義理がある。オルランドゥの名において、義は通さねばならん!」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 00:09:37.49:WRSoE21YO
ジャギ「オーランから聞いた話通りだな。頭が堅すぎだな、オルランドゥ」
オルランドゥ「……何」
ジャギ「薄々感づいてるんだろ? 世の中を裏から操ろうとしている連中の存在に」
ジャギ「そしてそいつらを倒さねば、いらぬ涙が流れるとわかっている。だが『立場』がアンタの行動を妨げる」
オルランドゥ「……」
ジャギ「地位や権力を持っているが故に、自由な立ち振る舞いができない。全く不自由なもんだ」
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 00:21:20.35:ueTp1A4QO
オルランドゥ「何が言いたい! オーランの名前まで出して、私を惑わす気か!!」
ジャギ「……」スッ
北 斗 天 帰 掌
オルランドゥ「!」
ジャギ「約束しろ。オレが勝ったら名も光も捨てて、自分の意志で動くと!」
オルランドゥ(あれは……覚悟を決めた男の眼……!)
スゥ…
オルランドゥ「それはできぬ! 我が剣に誓うは絶対の勝利のみ!」チャキッ
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 00:27:22.02:ueTp1A4QO
ジャギ「……」ユラァ…
オルランドゥ「……」チャキッ
――ッ
ドガァァァァァァァッッ――
ジャギ「――ふッ」ザッ
聖 光 爆 裂 破
ジャギ「!」
――ズガァァァァンッッ
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 00:33:19.67:ueTp1A4QO
オルランドゥ「聖光爆裂破ッ!!」カッ
――ズガァァァァァッッ
シュゥゥ…
オルランドゥ「…………ッ!?」
ブワァッ
南 斗 邪 狼 撃
オルランドゥ「くッ!」バッ
――ッブ
オルランドゥ(!? 盾を音もなく貫くだとッ!!)
『いつまで驚いてるんだ?』
オルランドゥ「!」
北 斗 千 手 殺
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 00:39:31.53:ueTp1A4QO
ジャギ「北斗千手殺ッ!!」バババッ
オルランドゥ「ぬおおおぉッ!」ババッ
ガガガガガガガガガガガガガガガガッッッ――
ジャギ「……ちィッ」ザァッ
オルランドゥ「……ふ、ぅッ!」ズサッ
ミルウーダ「ジャギと対等に渡り合うなんて……」
ミルウーダ「これが……雷神シドの力……!」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 00:55:56.92:ueTp1A4QO
ジャギ「……強いな」
オルランドゥ「フフ……伊達に雷神と呼ばれておらん」
ジャギ「雷神か……」
ズブッ
オルランドゥ「!? 何を……」
秘 孔 刹 活 孔
ジャギ「来い、雷神。死神の力、思い知らせてやる……!」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 01:04:59.72:AavXGaF90
ジャギ「ォォオ……!」ゴゴゴ
オルランドゥ「なんと凄まじい闘気……! これほどの男はバルバネス以来……いや、それ以上か!」
ザッ
オルランドゥ「相手にとって不足無しッ! 受けるがいい! シドルファス無敗の剣! 咬撃氷狼破ッッ!!」グアッ
――――カッ
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 01:20:19.19:ueTp1A4QO
……バルバネスよ、覚えているか?
お前は、私にこう言ったんだ。
「戦争が終わったら、私の挑戦を受けてくれ」
「シドの無敗伝説は私が破るから、それまで絶対負けるなよ」
バルバネス……私はまだ無敗だぞ。
ジャギ「……勝負あったな」ズッ
オルランドゥ「……ッ、ゴフッ」ベチャッ
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 01:32:17.58:ueTp1A4QO
オルランドゥ「とどめを刺さないのか……」
ジャギ「お前には約束を守ってもらわないといかんからな、死なれては困る」
オルランドゥ「私が……約束を守ると……思っているのか?」
ジャギ「思っている。だから殺さなかった」
オルランドゥ「……フ、負けたよ」ズルッ
『雷神シドともあろう者が遅れを取るとは……』
ジャギ「むっ!」
エルムドア「余興は楽しんでもらえたかな?」
ミルウーダ「エルムドア侯爵!」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 01:45:46.97:ueTp1A4QO
オルランドゥ「余興だとッ! どういうつもりだッ、エルムドア侯!」
エルムドア「黙れ役立たず。雷神と謳われようが、所詮は人間だな」
オルランドゥ「どういう事だ……」
ミルウーダ「エルムドアは聖石の力に魅入られ、ルカヴィに魂を売ったのよ」
オルランドゥ「ルカヴィ? あの伝説の悪魔か!?」
ジャギ「エルムドア! ティータはどこだ!」
エルムドア「心配せずとも……」パチッ
レディ「フフ……」ザッ ティータ「…………」
ミルウーダ「ティータ!」
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 01:55:08.47:ueTp1A4QO
エルムドア「娘の命が惜しくば、聖石を渡してもらおう」
ジャギ「ティータが先だ! この場で聖石を粉々に砕いてもいいんだぞ!」
エルムドア「それこそ娘の命は無いと思えッ! そこに聖石を置くんだ! 下手な真似はするなよ!」
ミルウーダ「……」コトッ
エルムドア「そうだ、そのまま離れろ」
ミルウーダ「ティータを解放してからよ!」
エルムドア「フフ、そんなにコイツが大事なら…………しっかり受け止めるんだなッ!」
レディ「ハッ!」ブンッ
ミルウーダ「ティータ!?」
ジャギ「ちッ!?」バッ
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 02:01:17.54:ueTp1A4QO
ハシッ
ジャギ「はッ」ズザーァッ
ミルウーダ「やった! …くッ!?」
ガキィンッッ
セリア「また会えて嬉しいわ」ギギッ
ミルウーダ「私はちっとも嬉しくないわ」ギリッ
セリア「つれない人」
ガキィンッ
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 02:09:29.22:ueTp1A4QO
ミルウーダ「ジャギ! 聖石をッ」キィンッ
ジャギ「任せ」
バシュッ
ジャギ「……ッ」ピッ
エルムドア「娘を庇いながらどこまで耐えられるかな?」
レディ「聖石はいただくわ!」タタッ
ジャギ「クソッ」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 02:20:34.52:ueTp1A4QO
ミルウーダ「この……ッ」キィンッ
ジャギ「どけよッ!」ガキンッ
レディ「フフ……残念でした。聖石は」
『鬼神の居りて乱るる心……』
レディ「!」
オルランドゥ「されば人かくも小さき者なり! 乱命割殺打ッ!!」
ズドンッッ
レディ「……な、にが」
オルランドゥ「はぁ……はぁ……ッ」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 02:40:09.21:/+iuslpxO
オルランドゥ「残念だ……『銀髪の貴公子』と謳われた貴殿がルカヴィになるとは……」
スッ
オルランドゥ「これ以上、侯爵殿の名を貶めはさせん。我が剣でお救いしよう……!」チャキッ
エルムドア「くっ、分が悪いか……」バッ
ミルウーダ「逃げる気!?」
『地下だ……地下へ来い……。そこで決着をつけよう……。』
ミルウーダ「逃がさないッ!」
オルランドゥ「待て、罠かも知れん」
ミルウーダ「ルカヴィ達は、何か邪悪な事をしようとしています。……ここで逃がす訳にはいかないんです」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 03:32:44.47:ueTp1A4QO
=地下墓地=
ミルウーダ「エルムドア! 出てきなさい!」
スゥ…
エルムドア「……待っていたよ」
ミルウーダ「エルムドア……逃げ場はないわよ!」
エルムドア「逃げる? 私が? 何故?」
エルムドア「逃げ惑うのは君達の方だよッ」
ボゥ…
『ァ……』 『ウ……ァ……』
ティータ「なに……この声」
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 03:39:18.12:ueTp1A4QO
エルムドア「聞こえるか? 死んでも死にきれない亡者達の声が」ボウッ
――カッ
ドォォォオオオンッッ――
オルランドゥ「――ッ!?」
ミルウーダ「見て下さい……あれがルカヴィです」
死の天使ザルエラ「さぁお前達……相手をしてやれ」
ゴースト「ォオオオォォオッッ」
スケルトン「ギギャァァァァアッ!!」
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 03:51:12.49:ueTp1A4QO
……
オルランドゥ「聖光爆裂破!!」カッ
バシュウウッ
『ウォォォォ……ッ』
オルランドゥ「ふ……ぅッ」ヨロッ
ティータ「オルランドゥ様、大丈夫ですか?」
オルランドゥ「心配は無用だ。例え虫の息であろうと、亡者などに遅れはとらんッ」ザシュッ
ミルウーダ「やぁぁッ!」バシュッ
ジャギ「どりゃッ!」ベキャッ
ザルエラ「そうだ……もっと足掻け……楽しいのはこれからだ……」
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 03:59:26.16:ueTp1A4QO
ビッ
ミルウーダ「!」ガキィンッ
ミルウーダ「!? お前は……」
屍兵アルガス「カチク……殺すッ!!」ギリィッ
ミルウーダ「エルムドア……貴様ッ!!」
ザルエラ「ククク……気に入ってもらえたかな?」
屍兵骸旅団闘士「ミルウーダ……」
屍兵骸旅団剣士「自分ばかり……生き延びやがって……」
ミルウーダ「くっ!?」
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 04:03:07.04:ueTp1A4QO
ジャギ「……」
ジャギ「何故……ここに……」
アンナ「ジャギ、久しぶり!」
ジャギ「お前……死んだはずじゃ」
アンナ「もう、ジャギったら何言ってるの?」
アンナ「死んだに決まってるじゃない」
ジャギ「ッ!」
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 04:11:27.17:ueTp1A4QO
屍兵アルガス「平民ガァッ!! キゾクに楯突くなッ!!」ギィンッ
ミルウーダ「死人を利用するとは……外道がッ!」カシンッ
屍兵骸旅団騎士「ミルウーダ……さみしいよォ」ビュンッ
屍兵骸旅団戦士「早く死んでくれェよ……!」ガキンッ
バシュッ
屍兵骸旅団剣士「あ……れ…………?」ズルッ
屍兵骸旅団戦士「ミル……ウ…………だ」ドシャッ
ミルウーダ「貴方達は骸旅団じゃない。ただの亡霊よ……!」
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 04:21:12.13:ueTp1A4QO
ザルエラ「ククク……踊れおどれ……死のダンスを……」
ザルエラ「お前達が相手にしているのは、記憶に閉じ込めた『哀しみ』よ」
ザルエラ「人間は哀しみと決別できない……弱さを内包している」
ザルエラ「だが……私達は違う……!」
ザルエラ「私達は哀しみを捨てる事で、弱さとは無縁の……完全なる力を手に入れた」
ザルエラ「これが……私達とお前達人間の……致命的な違いだ……!」
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 04:34:57.12:ueTp1A4QO
ギィンッ
ミルウーダ「哀しい人……死して尚、誰かに使われるなんて」バシッ
屍兵アルガス「ダマレッ!! 俺は俺の役割を全うシテルだけだ!!」ブウンッ
ミルウーダ「……ごめんなさい」チャキッ
屍兵アルガス「死ねッ! 愚民がァ!!」バッ
ズバシュッ
屍兵アルガス「がハ……ッ、ぁ……!」ブシャッ
ミルウーダ「もういいの……もう…………安らかに眠りなさい」
屍兵アルガス「……かあ…………さん」ズルッ
バタ…
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 04:37:51.75:ueTp1A4QO
オーボンヌ修道院での敗戦以来、ヴォルマルフは忽然と姿を消した。
それは、聖石の奇跡だけでは状況を打開し得ないと、彼等が認めたという事だった。
同時に、彼等が計画を成し遂げる為に、
時代を変える程の『大きな流れ』を生み出しに動き出すという事でもあった。
私達は、オーランがオルランドゥ伯にゲルモニーク聖典を届ける間、
不穏な動きを見せる骸騎士団に接触すべく、
ジークデン砦を目指した……
―ウィーグラフ・フォルズ ここに眠る―
ミルウーダ「……」
ザッ
ジャギ「別れは済んだか?」
ミルウーダ「……」
ティータ「ミルウーダさん……」
ミルウーダ「大丈夫」
ティータ「……え」
ミルウーダ「兄さんは……私の中に生きている」ギュッ
ジャギ「……行くぞ」
ウッヒョー!まさか続きに出会えるとは
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 23:20:56.55:Ob/lFNzFO=ゼイレキレの滝=
ザァァァ…
ラムザ「……」
オーラン「ラムザ、こんな所にいたのか」
ラムザ「オーラン……」
オーラン「考え事か?」
ラムザ「……」
ラムザ「僕は以前、ウィーグラフと敵対していた」
オーラン「骸旅団と北天騎士団の戦いだな、知っているよ」
ラムザ「あの時、ウィーグラフは今の貴族やベオルブには正義が無いと言った」
ラムザ「そして僕の事を、幸せなヤツとも……」
ラムザ「あの時の僕は、ベオルブに……いや、時代の『大きな流れ』に踊らされていただけだったんだ」
オーラン「……」
オーラン「それを知ったお前は、これから何を成す?」
ラムザ「僕は……」
オーラン「ウィーグラフと俺は貿易都市ドーターで出会った。ついこの間の話だ」
オーラン「共にいた時間は短かったが、ウィーグラフは紛う事無き友だった。あいつは、本気で民の幸せを願っていたから……」
ラムザ「……」
オーラン「俺は、ウィーグラフの想いを義父に伝える。そして、この茶番に終止符を打つ……!」
オーラン「ラムザ、お前はどうするんだ?」
ラムザ「僕は……」
ラムザ「僕は自分の使命を全うするよ。ベオルブの名を継ぐ者として、正義を貫く」
オーラン「兄さん達と戦う事になっても……か?」
ラムザ「兄さん達を倒しても、さ」
=スウィージの森=
ジャギ「……」
ザッ
ミルウーダ「ジャギ」
ジャギ「ミルウーダか」
ミルウーダ「何をしてたの?」
ジャギ「……星を見ていた」
ミルウーダ「あの星達は変わらないわね」
ジャギ「ああ……」
ミルウーダ「ジャギ」
ジャギ「なんだ」
ミルウーダ「ジャギはどうして私を守ってくれるの?」
ジャギ「……」
ジャギ「言ったろ、お前に生きていて欲しいからだ」
ミルウーダ「じゃあ、なんで私に生きていて欲しいの?」
ジャギ「……」
ピトッ
ミルウーダ「ねえ、ジャギ……」スス
ジャギ「フッ!」キラッ
ミルウーダ「!」バッ
スタッ
ジャギ「貴様……何者だ」
ミルウーダ「あら、バレちゃった?」
ジャギ「貴様の身体からはドス黒い臭いしかしねぇ。殺し屋か?」
スウッ
レディ「せっかく熱いベーゼで殺してあげようと思ったのに……つれないヒト」
ジャギ(あの身のこなし……奴も暗殺者か)スッ
レディ「緊張してるの? かわいいわね」
ジャギ「ぬかせ。俺は女だろうと容赦せんぞ!」バッ
グイッ
影 縫 い
ジャギ「んなッ!?」ズデッ
レディ「フフ……お馬鹿さんッ」
ジャギ「くッ!?」
ズグッッ
ズグゥ……
ミルウーダ「盾を貫くなんて……なんて力なのッ」ググッ
セリア「このまま貴女の身体も貫いてあげるわ!」ギギッ
『ミルウーダさん!』
ミルウーダ「来ちゃ駄目……ッ、くぅ!」グギ…
セリア「ほら……ほら……!」グィッ
ツプッ
ミルウーダ「痛ッ」タラッ
セリア「フフフ……ほぉら……耐えてごらんなさい!」ニタァ
ズブッ
ミルウーダ「ぐ……ぁあッ」ギリッ
セリア「ほら、頑張らないと心臓まで届いてしまうわよ」グリグリッ
ミルウーダ「ぁぐ……ッ」ググッ
ミルウーダ(駄目……力が…………抜け)
――ミルウーダ!
ミルウーダ「!」
――お前はこんなところで倒れてはいけない
お前は、次代を照らす灯となるのだから――
ミルウーダ「ッ!」グィッ
セリア「あら、なかなか頑張……」
『眩き光彩を刃となして……』
セリア「!」
ミルウーダ「地を引き裂かんッ! サンダー!!」
ピシャンッ
セリア「ぐあぁッ!?」バチバチッ
ミルウーダ「ッあぁ!?」ビリビリッ
セリア「あんな至近距離で詠唱なんて……し、正気かッ」
ミルウーダ「常識に囚われる……なんて、戦士として二流よ……!」ググッ
セリア「一矢報いただけでそんなに喜んで……おめでたいわね!」
ミルウーダ「まだまだ……貴女にはこの傷の借りを返させてもらうわ」チャキッ
セリア「貴女……鬱陶しいわ」ゴゴッ
ミルウーダ「……何、この禍々しい力は」
ジャギ「ぅあああああああああッ!!」ビキビキッ
ボゴッッ
レディ「嘘!? 地面を剥ぐなんて!」
ズグッ
レディ「ぁくッ!?」ビクッ
北 斗 残 悔 拳
ジャギ「致命の秘孔を突いた。この指を抜けば、三秒後に貴様の身体は消滅する」
ジャギ「さあ吐いてもらおうか、貴様の飼い主が誰なのか」
レディ「……」
ジャギ「……なんだ」
レディ「……フフ」
レディ「ふふ……はははははッ!!」
ジャギ「何が可笑しいッ」
レディ「その指、抜いてみなさいよ! 三秒後に死ぬか数えてあげるわ!」
一番痛そうな技きたあ!
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 01:15:04.79:WRSoE21YOジャギ「まさか……こいつ」
ズッ
レディ「ひとぉーつ!」
レディ「ふたぁーつ!」
レディ「みぃーっつ!!」
レディ「フフフ……アハハハハハハ!!」
レディ「人間風情と私達を一緒にしないで頂戴! はらわたが煮えくり返るわッ!」
ジャギ「やはり人間ではなかったか……!」
レディ「そう、私は悪魔。人間なんか比較にならないくらいつよーいの」
レディ「でも……貴方はなかなか楽しめそうね」ニヤッ
ジャギ「……」スッ
レディ「フフ……でも今日はここまで」
バッ
ジャギ「むッ」
『また今度、じっくり踊りましょう』
……
ミルウーダ「せぁッ!」ビッ
セリア「ふふ……人間にしてはやるじゃない」バッ
ミルウーダ「人間にしては……? 悪魔に魂を売ったのか!?」ビュンッ
セリア「さあ、どうかしら」パシンッ
ミルウーダ「だとしたら貴女の主が誰なのか、喋っともらう」
『きゃあああ!?』
ミルウーダ「ティータ!?」
ビッ
ミルウーダ「ぐっ!?」ガキンッ
『貴女の仲間はいただいたわ。助けたければ、ランベリー城まで来なさい』
ミルウーダ「ティーターッ!!」
=ジークデン砦=
ゴラグロス「お前ら、正気かッ!!」
骸騎士団兵「ここまできて、冗談な訳ないでしょう」
ゴラグロス「これはチャンスなんだぞ! 俺達平民が、騎士としての地位を手に入れるまたとない好機!」
ゴラグロス「それをお前ら、棒に振る気かッ!!」
チャキッ
ゴラグロス「ひッ!?」
骸騎士団員「貴方は優秀だ、私達よりずっと」
骸騎士団員「だが、一つだけ致命的に足りないものがある」
ゴラグロス「足りないもの……だと?」
骸騎士団員「死んでも叶えたい夢、さ」
……
『生きている限り、人は何度でもやり直せるのよ』
骸騎士団員「俺達……やり直してもいいんだよな」
骸騎士団兵「……やり直しは今回で最後だ。俺達は、理想に向かって突っ走る!」
骸騎士団騎兵「ああ! 先ずは団長を探し出して謝ろう!」
骸騎士団黒魔「団長……許してくれるかな」
骸騎士団員「許してくれるまで頭を下げるさ。駄目だったとしても、俺達が団長と同じ夢に向かって進んでいれば、また共に戦えるさ」
骸騎士団兵「ああ、そうだな!」
……
ザルバッグ「準備はいいか?」
北天騎士団騎士「総員突撃準備完了しております」
ザルバッグ「先ずは騎兵隊による焙烙攻撃、壁に取り付いたら魔法で援護しつつ一気に乗り込む!」
ザルバッグ「焙烙は5回の波状攻撃で行う! 皆、息を合わせろ!」
『オーッッ!!』
ザルバッグ「全軍、突撃ッ!!」バッ
ティータが浚われた数日後、
骸騎士団は改革派と保守派の争いによって崩壊した。
同盟軍である北天騎士団が駆け付けた時には、
既に改革派により団長ゴラグロスは殺されていたという。
……私には分かった。
みんなが夢を取り戻して、再び走り出した事。
骸騎士団崩壊の原因について、嘘をついている事。
私の中を誰かが通り過ぎていった……
=ゼルテニア城=
オーラン「義父上を見なかったか?」
南天騎士団員「オルランドゥ様でしたら、ランベリーに異端者が入ったとの報を受けて出陣されましたが」
オーラン「なに……?」
南天騎士団員「異端者はライオネル城を攻め落とす程の手練れとの事、確実に仕留める為に助力願いたいとエルムドア侯が……」
オーラン(エルムドア侯らしからぬ慎重さだな……それだけジャギ達を恐れているのか?)
オーラン(いや! それよりも、何故ジークデン砦に向かっていたジャギ達が、反転してライオネルに入った?)
オーラン(ライオネルに、何があるというんだ……?)
=ランベリー城=
ミルウーダ「これは……」
南天騎士団騎士「陣を敷け! 隊を乱すな!」
南天騎士団什長「南天騎士団の名誉にかけて異端者を討つのだ!」
『オーッッ!!』
ジャギ「随分と賑やかだな」
ミルウーダ「ゴルターナ公が黒幕だというの!?」
ジャギ「さぁな」
ザッ
ジャギ「知りたければ、倒して吐かせるまでよ……!」ゴゴッ
……
エルムドア「協力感謝します、オルランドゥ伯爵」
オルランドゥ「シドで結構すよ、エルムドア侯」
エルムドア「貴殿と共に戦場に立つのは、何年ぶりだろうな」
オルランドゥ「……」
オルランドゥ「異端者はランベリー城に向かっているんですね」
エルムドア「ええ、斥候の報告ではそろそろ……」
ギィンッ
『うあああああッ!!』
オルランドゥ「! 来たか!!」
ガチャッ
エルムドア「御武運を」
オルランドゥ「……」
バタンッ
随分フランクな雷神だなw
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 22:01:54.97:JJAfpzn20
オルランドゥ「自分一人でやってもいいすか?こんなに味方いらないっすね普通」
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 22:13:40.05:6v/IgYvwi
まさかの若者言葉
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/13(月) 23:40:49.55:WRSoE21YOバキィッ
南天騎士団兵「ぺげぇっ!」ドタッ
ジャギ「残るはお前だけだな」
南天騎士団騎士「くッ!?」ザッ
ジャギ「命が惜しくば吐くんだな」
ピキーンッ
南天騎士団騎士「あがッ!? 身体が……」ガチッ
ジャギ「ティータはどこだ! 言わねえとその頭ぶっ飛ばすぞ!!」チャキッ
冥 界 恐 叫 打
ジャギ「!」バッ
バキィンッ
オルランドゥ「七つの傷……お前が『死神』ジャギだな」
ミルウーダ「『雷神』シド!? 南天騎士団の団長が何故こんなところに!?」
オルランドゥ「貴様らがランベリーに入った事は筒抜けであった! 大人しく捕まればよし、抵抗するのであれば容赦せん!」チャキッ
ミルウーダ「ティータは、ティータはどこなのッ」
オルランドゥ「ティータ? なんだそれは?」
ミルウーダ「私達の仲間よ! 返してほしくばランベリー城まで来いと言ったのは貴方達でしょ!」
オルランドゥ「……エルムドア侯爵が何をしたかは知らぬが、少なくともこのシドルファス、神に誓って人質は取っておらん」
ミルウーダ「なら戦う理由はない! そこを通して!」
オルランドゥ「ならん。エルムドア侯爵には義理がある。オルランドゥの名において、義は通さねばならん!」
ジャギ「オーランから聞いた話通りだな。頭が堅すぎだな、オルランドゥ」
オルランドゥ「……何」
ジャギ「薄々感づいてるんだろ? 世の中を裏から操ろうとしている連中の存在に」
ジャギ「そしてそいつらを倒さねば、いらぬ涙が流れるとわかっている。だが『立場』がアンタの行動を妨げる」
オルランドゥ「……」
ジャギ「地位や権力を持っているが故に、自由な立ち振る舞いができない。全く不自由なもんだ」
オルランドゥ「何が言いたい! オーランの名前まで出して、私を惑わす気か!!」
ジャギ「……」スッ
北 斗 天 帰 掌
オルランドゥ「!」
ジャギ「約束しろ。オレが勝ったら名も光も捨てて、自分の意志で動くと!」
オルランドゥ(あれは……覚悟を決めた男の眼……!)
スゥ…
オルランドゥ「それはできぬ! 我が剣に誓うは絶対の勝利のみ!」チャキッ
ジャギ「……」ユラァ…
オルランドゥ「……」チャキッ
――ッ
ドガァァァァァァァッッ――
ジャギ「――ふッ」ザッ
聖 光 爆 裂 破
ジャギ「!」
――ズガァァァァンッッ
オルランドゥ「聖光爆裂破ッ!!」カッ
――ズガァァァァァッッ
シュゥゥ…
オルランドゥ「…………ッ!?」
ブワァッ
南 斗 邪 狼 撃
オルランドゥ「くッ!」バッ
――ッブ
オルランドゥ(!? 盾を音もなく貫くだとッ!!)
『いつまで驚いてるんだ?』
オルランドゥ「!」
北 斗 千 手 殺
ジャギ「北斗千手殺ッ!!」バババッ
オルランドゥ「ぬおおおぉッ!」ババッ
ガガガガガガガガガガガガガガガガッッッ――
ジャギ「……ちィッ」ザァッ
オルランドゥ「……ふ、ぅッ!」ズサッ
ミルウーダ「ジャギと対等に渡り合うなんて……」
ミルウーダ「これが……雷神シドの力……!」
ジャギ「……強いな」
オルランドゥ「フフ……伊達に雷神と呼ばれておらん」
ジャギ「雷神か……」
ズブッ
オルランドゥ「!? 何を……」
秘 孔 刹 活 孔
ジャギ「来い、雷神。死神の力、思い知らせてやる……!」
刹活孔なんか使って大丈夫なのかジャギ……
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 01:08:06.91:ueTp1A4QOジャギ「ォォオ……!」ゴゴゴ
オルランドゥ「なんと凄まじい闘気……! これほどの男はバルバネス以来……いや、それ以上か!」
ザッ
オルランドゥ「相手にとって不足無しッ! 受けるがいい! シドルファス無敗の剣! 咬撃氷狼破ッッ!!」グアッ
――――カッ
……バルバネスよ、覚えているか?
お前は、私にこう言ったんだ。
「戦争が終わったら、私の挑戦を受けてくれ」
「シドの無敗伝説は私が破るから、それまで絶対負けるなよ」
バルバネス……私はまだ無敗だぞ。
ジャギ「……勝負あったな」ズッ
オルランドゥ「……ッ、ゴフッ」ベチャッ
オルランドゥ「とどめを刺さないのか……」
ジャギ「お前には約束を守ってもらわないといかんからな、死なれては困る」
オルランドゥ「私が……約束を守ると……思っているのか?」
ジャギ「思っている。だから殺さなかった」
オルランドゥ「……フ、負けたよ」ズルッ
『雷神シドともあろう者が遅れを取るとは……』
ジャギ「むっ!」
エルムドア「余興は楽しんでもらえたかな?」
ミルウーダ「エルムドア侯爵!」
オルランドゥ「余興だとッ! どういうつもりだッ、エルムドア侯!」
エルムドア「黙れ役立たず。雷神と謳われようが、所詮は人間だな」
オルランドゥ「どういう事だ……」
ミルウーダ「エルムドアは聖石の力に魅入られ、ルカヴィに魂を売ったのよ」
オルランドゥ「ルカヴィ? あの伝説の悪魔か!?」
ジャギ「エルムドア! ティータはどこだ!」
エルムドア「心配せずとも……」パチッ
レディ「フフ……」ザッ ティータ「…………」
ミルウーダ「ティータ!」
エルムドア「娘の命が惜しくば、聖石を渡してもらおう」
ジャギ「ティータが先だ! この場で聖石を粉々に砕いてもいいんだぞ!」
エルムドア「それこそ娘の命は無いと思えッ! そこに聖石を置くんだ! 下手な真似はするなよ!」
ミルウーダ「……」コトッ
エルムドア「そうだ、そのまま離れろ」
ミルウーダ「ティータを解放してからよ!」
エルムドア「フフ、そんなにコイツが大事なら…………しっかり受け止めるんだなッ!」
レディ「ハッ!」ブンッ
ミルウーダ「ティータ!?」
ジャギ「ちッ!?」バッ
ハシッ
ジャギ「はッ」ズザーァッ
ミルウーダ「やった! …くッ!?」
ガキィンッッ
セリア「また会えて嬉しいわ」ギギッ
ミルウーダ「私はちっとも嬉しくないわ」ギリッ
セリア「つれない人」
ガキィンッ
ミルウーダ「ジャギ! 聖石をッ」キィンッ
ジャギ「任せ」
バシュッ
ジャギ「……ッ」ピッ
エルムドア「娘を庇いながらどこまで耐えられるかな?」
レディ「聖石はいただくわ!」タタッ
ジャギ「クソッ」
ミルウーダ「この……ッ」キィンッ
ジャギ「どけよッ!」ガキンッ
レディ「フフ……残念でした。聖石は」
『鬼神の居りて乱るる心……』
レディ「!」
オルランドゥ「されば人かくも小さき者なり! 乱命割殺打ッ!!」
ズドンッッ
レディ「……な、にが」
オルランドゥ「はぁ……はぁ……ッ」
シドが敵なんて相手がCPUでも勝てる気がしない
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 02:42:17.23:ueTp1A4QOオルランドゥ「残念だ……『銀髪の貴公子』と謳われた貴殿がルカヴィになるとは……」
スッ
オルランドゥ「これ以上、侯爵殿の名を貶めはさせん。我が剣でお救いしよう……!」チャキッ
エルムドア「くっ、分が悪いか……」バッ
ミルウーダ「逃げる気!?」
『地下だ……地下へ来い……。そこで決着をつけよう……。』
ミルウーダ「逃がさないッ!」
オルランドゥ「待て、罠かも知れん」
ミルウーダ「ルカヴィ達は、何か邪悪な事をしようとしています。……ここで逃がす訳にはいかないんです」
=地下墓地=
ミルウーダ「エルムドア! 出てきなさい!」
スゥ…
エルムドア「……待っていたよ」
ミルウーダ「エルムドア……逃げ場はないわよ!」
エルムドア「逃げる? 私が? 何故?」
エルムドア「逃げ惑うのは君達の方だよッ」
ボゥ…
『ァ……』 『ウ……ァ……』
ティータ「なに……この声」
エルムドア「聞こえるか? 死んでも死にきれない亡者達の声が」ボウッ
――カッ
ドォォォオオオンッッ――
オルランドゥ「――ッ!?」
ミルウーダ「見て下さい……あれがルカヴィです」
死の天使ザルエラ「さぁお前達……相手をしてやれ」
ゴースト「ォオオオォォオッッ」
スケルトン「ギギャァァァァアッ!!」
……
オルランドゥ「聖光爆裂破!!」カッ
バシュウウッ
『ウォォォォ……ッ』
オルランドゥ「ふ……ぅッ」ヨロッ
ティータ「オルランドゥ様、大丈夫ですか?」
オルランドゥ「心配は無用だ。例え虫の息であろうと、亡者などに遅れはとらんッ」ザシュッ
ミルウーダ「やぁぁッ!」バシュッ
ジャギ「どりゃッ!」ベキャッ
ザルエラ「そうだ……もっと足掻け……楽しいのはこれからだ……」
ビッ
ミルウーダ「!」ガキィンッ
ミルウーダ「!? お前は……」
屍兵アルガス「カチク……殺すッ!!」ギリィッ
ミルウーダ「エルムドア……貴様ッ!!」
ザルエラ「ククク……気に入ってもらえたかな?」
屍兵骸旅団闘士「ミルウーダ……」
屍兵骸旅団剣士「自分ばかり……生き延びやがって……」
ミルウーダ「くっ!?」
ジャギ「……」
ジャギ「何故……ここに……」
アンナ「ジャギ、久しぶり!」
ジャギ「お前……死んだはずじゃ」
アンナ「もう、ジャギったら何言ってるの?」
アンナ「死んだに決まってるじゃない」
ジャギ「ッ!」
屍兵アルガス「平民ガァッ!! キゾクに楯突くなッ!!」ギィンッ
ミルウーダ「死人を利用するとは……外道がッ!」カシンッ
屍兵骸旅団騎士「ミルウーダ……さみしいよォ」ビュンッ
屍兵骸旅団戦士「早く死んでくれェよ……!」ガキンッ
バシュッ
屍兵骸旅団剣士「あ……れ…………?」ズルッ
屍兵骸旅団戦士「ミル……ウ…………だ」ドシャッ
ミルウーダ「貴方達は骸旅団じゃない。ただの亡霊よ……!」
ザルエラ「ククク……踊れおどれ……死のダンスを……」
ザルエラ「お前達が相手にしているのは、記憶に閉じ込めた『哀しみ』よ」
ザルエラ「人間は哀しみと決別できない……弱さを内包している」
ザルエラ「だが……私達は違う……!」
ザルエラ「私達は哀しみを捨てる事で、弱さとは無縁の……完全なる力を手に入れた」
ザルエラ「これが……私達とお前達人間の……致命的な違いだ……!」
ギィンッ
ミルウーダ「哀しい人……死して尚、誰かに使われるなんて」バシッ
屍兵アルガス「ダマレッ!! 俺は俺の役割を全うシテルだけだ!!」ブウンッ
ミルウーダ「……ごめんなさい」チャキッ
屍兵アルガス「死ねッ! 愚民がァ!!」バッ
ズバシュッ
屍兵アルガス「がハ……ッ、ぁ……!」ブシャッ
ミルウーダ「もういいの……もう…………安らかに眠りなさい」
屍兵アルガス「……かあ…………さん」ズルッ
バタ…
次回、エルムドア戦決着
迷走するオリジナル展開
楽しんで頂けてたら幸いです
愛にすべてを
おやすみなさい
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 10:37:49.87:j3rDqz7Z0迷走するオリジナル展開
楽しんで頂けてたら幸いです
愛にすべてを
おやすみなさい
なんでここのジャギはこんなキレイなの?
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 10:53:04.97:AavXGaF90
ジャギも誰か認めてくれる人さえいりゃ真っ当な道に行けるんだろう
163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 10:55:11.83:6TGk9A960
自分を慕う女がいないと道を踏み外すタイプっているよな
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/14(火) 12:24:19.81:uazXemOTi
不器用なんだろうなあ
次へ









































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やべぇ、マジで北斗究極奥義来るぞこれ…