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ミルウーダ「七つの傷……?」
ジャギ「愛にすべてを」 1
ジャギ「愛にすべてを」 2
ミルウーダ「七つの傷……?」 完結
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 11:01:39.40:vRChDwvcO
アンナ「ジャギ……どうして守ってくれなかったの?」
アンナ「ジャギがいなくなった所為で、私は犯された挙げ句殺されたんだよ」
ジャギ「アンナ……俺は……」
アンナ「ジャギがいなくなったのって、弟に負けたからでしょ?」
アンナ「弟に本気を出すように言ったのはね…………私なんだ」
ジャギ「……え」
アンナ「ジャギの為を思って言ったのに、ジャギったら負けを受け入れられないんだもん」
アンナ「そんな未熟な人間が伝承者になんてなれるわけないよね」
ジャギ「……!」

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韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 11:12:43.59:vRChDwvcO
アンナ「私が死んだ後のジャギなんて、見るに堪えなかったよ」
アンナ「弟に逆恨みして、関係ない人を次々に巻き込んで……」
アンナ「私が死んだ事よりも、弟に負けた事の方が悔しかったんだね」
ジャギ「違うッ! 違うんだ!」
アンナ「違わないでしょッ! 裏切り者!!」
ザクッ
ジャギ「ッ!?」ブシャッ
アンナ「これは罰よ……みんなを不幸にしたジャギへの罰」レロ…
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 11:21:10.86:vRChDwvcO
ミルウーダ「ジャギ! 死人の言う事なんて聞いちゃ駄目!」
ズガァンッ
ミルウーダ「きゃあ!?」
『ミルウーダ……お前は次代の灯となるんだ』
ミルウーダ「!! ……兄さん!」
ウィーグラフ「聞け、妹よ。お前は新しい時代を築くんだ」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 11:39:04.50:vRChDwvcO
ミルウーダ「兄さんを偽るなんて……!」チャキッ
ウィーグラフ「聞け、ミルウーダ。ゴルターナを後見人にして、オヴェリアを即位させるんだ」
ウィーグラフ「全てを知るオヴェリアが女王となれば、ラーグも教会も失脚する。オヴェリアを使って、新たな時代を作るんだ」
ミルウーダ「オヴェリア王女を利用しようと言うの!? それじゃあ貴族達と一緒じゃない!」
ウィーグラフ「現実はそんなに甘くない。私達平民にできる事には限界がある」
ミルウーダ「誰かの手を借りて夢を叶えても、その価値は半減してしまう……兄さんの言ってた言葉よ」
ウィーグラフ「叶わなければ夢も理想も価値などない。ミルウーダ、現実を見るんだ」
ミルウーダ「兄さんはそんな事言わないッ!」バッ
ガキィンッ
ウィーグラフ「……私はお前が志半ばで死なぬようにと思って言っているんだぞ、ミルウーダ」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 11:44:11.85:vRChDwvcO
ミルウーダ「例え途中で力尽きようと、小石を投じ続ける事に意味があるんでしょう?」
ウィーグラフ「死んだら何も成せない」
ミルウーダ「夢は次の世代に繋げられるわ」
ウィーグラフ「……」
ウィーグラフ「ならば……お前の旅はここで終わりだなッ!」バッ
ズガァンッ
ミルウーダ「くッ!?」ズザァッ
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 11:58:48.11:vRChDwvcO
ザクッ
ジャギ「ぐぁッ!」ブシャッ
アンナ「これは射殺された老人の分よ」ザクッ
ジャギ「がはぁ!?」ブシャッ
バタッ
アンナ「……抵抗しないのね」
ジャギ「は…………はぁ……」ググ…ッ
アンナ「……これが最後の罰よ。受けなさい……私の哀しみをッ!」ダッ
ドスッッ
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 12:04:34.30:vRChDwvcO
『こんなもんじゃねぇよ』
アンナ「……え」
ジャギ「俺の犯した罪は、いくら血を流しても洗い流せない」
ジャギ「お前を失った哀しみは……こんなもんじゃない」
アンナ「ジャギ……」
ギュッ
ジャギ「ごめん……アンナ」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 12:10:55.56:vRChDwvcO
パァァァ…
ザルエラ「な、なんだ!? 私の屍兵達が……消える!?」
――――グァッッ
ズドォンッッ――――
ザルエラ「――がはぁッッ!?」メゴッ
ジャギ「お前のおかげで、ようやく哀しみを背負う事ができた……」メリッ
ザルエラ「哀しみ……を…………背負」ビキッ
ジャギ「あばよ」ズブッ
――ドォォォォオオオオンッッ
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 12:14:04.93:lUm2uctPO
ガシィンッ
ミルウーダ「くぁッ!?」ビリッ
大気満たす力震え
我が腕をして閃光とならん
ミルウーダ「!」
ウィーグラフ「……受けるがいい、我が全霊の剣をッ!」
――――カッッ
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 12:32:32.42:vRChDwvcO
……光に飲み込まれる
私は……私達の想いは……ここで終わるの?
『終わらせはしない』
……え
『言っただろ、生きていて欲しい奴がいるって』
ジャギ……
『ミルウーダさん』
ティータ……
『ミルウーダ……またいつか』
骸旅団のみんな……
『ミルウーダ……お前が次代の光となれ』
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 12:34:51.99:vRChDwvcO
ミルウーダ「……」
ウィーグラフ「……」
――ブシャッッ
ウィーグラフ「……見事だ、妹よ」ガクッ
ミルウーダ「……兄さん」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 12:39:37.96:vRChDwvcO
ウィーグラフ「聖石の……力とはいえ、信念を曲げるとは…………無念だ」
ギュッ
ミルウーダ「兄さんの想いは私に引き継がれてるわ。だから、さっきの言葉を退けられたの」
ウィーグラフ「……そうか」フッ
ウィーグラフ「逝くよ、ミルウーダ……みんなの下へ……天に帰るよ……」パァァ
ミルウーダ「兄さん……」
『さらばだ……ありがとう……』
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 13:16:32.17:T2hrVFeNO
……
オルランドゥ「『ゾディアックブレイブ』……単なる御伽噺ではなかったのだな」
ミルウーダ「私の知る限り、神殿騎士団のヴォルマルフという男は、既にルカヴィに転生してます」
ティータ「教会自体の狙いは、ラーグ公とゴルターナ公を争わせ、疲弊した時に『ゾディアックブレイブ』を利用して権力を回復しよう、というものみたいですが……」
オルランドゥ「それすら、ルカヴィ達に利用されているという事か……」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 13:44:53.92:vRChDwvcO
ミルウーダ「オルランドゥ伯はオーラン達と合流して下さい。ゼルテニアで待っている筈です」
オルランドゥ「君達はどうするんだ?」
ティータ「イグーロスへ向かいます。オヴェリア様誘拐の際に、教会が介入していた可能性があります」
ミルウーダ「それに、王家が聖石を修道院に預けた例もあるし、ラーグ公あたりに譲渡してるかも」
オルランドゥ「それならバリンテン大公はどうだ? 大公は王家の血縁だろう」
ティータ「バリンテン大公……」
ミルウーダ「バリンテンの本拠地、リオファネスはイグーロスへの道程にあるわ。確かめてみる価値はあるわね」
オルランドゥ「南天騎士団の事は心配するな。戦争など起こさせぬよ」
ミルウーダ「信じています」
ティータ「どうかご無事で」
オルランドゥ「生きてまた会おう」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 13:50:20.17:SvhefyIF0
=ゼルテニア オルランドゥ家=
オヴェリア「……」
コンコン
『オヴェリア様』
オヴェリア「……どうぞ」
ガチャ
アグリアス「オヴェリア様、食事の準備ができてます」
オヴェリア「……」
アグリアス「オヴェリア様……何か口になされないと体に毒ですよ」
オヴェリア「……」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 14:20:58.33:vRChDwvcO
オヴェリア「ラムザとディリータは、自分の地位を棄てて戦ってるのよね」
アグリアス「……そう聞いております」
オヴェリア「私ね、利用される事しかできないのか……って嘆いてたの」
アグリアス「オヴェリア様……」
オヴェリア「私は、誰かの用意した道を歩く事が人生だと今まで思ってた」
オヴェリア「でもそれは違う。自分の踏み出した所が道になるのよ」
オヴェリア「私はイヴァリースを変えるわ。アグリアス、ついてきて」
アグリアス「……ハッ! この身果てるまで!」ザッ
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 14:58:31.21:vRChDwvcO
=アラグアイの森=
ジャギ「……」
ティータ「ジャギさん」ザッ
ジャギ「……ティータか」
ティータ「傷の具合はどうですか?」
ジャギ「ああ、もうほとんど問題ない」
ティータ「そうですか、良かった」
ジャギ「ティータこそ、攫われた時に怪我とかしなかったか」
ティータ「はい、大丈夫です」
ジャギ「そうか」
ティータ「……」
ジャギ「……」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 15:05:57.63:vRChDwvcO
ティータ「攫われたところを助けられたのは、今回で二回目ですね」
ジャギ「そうなるかな」
ティータ「私、ジャギさんとミルウーダさんの足ば……ムグ!?」
ジャギ「それ以上言うと怒るぞ」
ティータ「ぷはっ、でも……」
ジャギ「前にも言ったろ、お前にはお前の力がある」
ティータ「私、力なんて……」
ジャギ「……はぁ、心配性だなティータは」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 15:23:02.83:vRChDwvcO
ジャギ「いいか? お前には他人にない強力な武器がある」
ティータ「強力な武器……?」
ジャギ「一つは、俺達と旅をし、この戦いを見守ってきた事で身に付けた時勢を見極める力……慧眼だ!」
ティータ「そんな……私なんて、ミルウーダさんに比べたら……」
ジャギ「ミルウーダは五十年戦争時代から修羅場に身を置いてきた。場数が違う」
ティータ「あう……」
ジャギ「だが、言い換えれば、お前とミルウーダの差は場数だけだ。お前の成長には俺もミルウーダも驚かされている」
ティータ「……ありがとう、ございます」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 15:48:13.41:vRChDwvcO
ジャギ「もう一つは」
『七つの傷……』
ジャギ「そう、七つの傷……って違うわ!」
『七つの傷の……男』
ティータ「何!? 誰かの声が……!」
ジャギ(おかしい……気配が全くしねぇ!)
イズルードの魂「父上は……聖天使を復活させようと……」ボウ…
ジャギ「お前は……神殿騎士団の」
イズルードの魂「頼む……父上を…………救って……」
ティータ「約束します、だから安らかに眠って下さい」
イズルードの魂「よかっ……た…………」スウゥ…
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 15:50:47.04:X6H7Caa4O
ティータ「……」ギュッ
ジャギ「見知らぬ奴の為に祈るのか……?」
ティータ「……」
ティータ「冥福を祈る人が一人ぐらいいてもいいじゃないですか」スッ
ジャギ「……」
ティータ「魂だけになってもお父さんを心配するなんて……」
ジャギ「……ああ、もっと別の形で出会いたかったな」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 16:00:03.64:vRChDwvcO
『ティーター、ジャギー、どこー?』
ジャギ「行くか」
ティータ「はい」
ザッザッザ…
ティータ「ところで、私のもう一つの力って何ですか?」
ジャギ「ん?」
ジャギ「……やっぱ自分で見つけろ」
ティータ「なんですかそれーっ!」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 16:11:32.40:vRChDwvcO
=オルランドゥ家=
『義父上、ご無事で何よりです』
『オーランよ、私が不覚を取るとでも?』
『いえ……ただ、ジャギが相手でしたので』
ガチャッ
オーラン「義父上が戻られた。これで全員だな」
オルランドゥ「君達がオーランの同志だな? よくぞオヴェリア様を守ってくれた」
ラムザ「そんな、当然の事をしたまでです」
オルランドゥ「ラムザだな? しばらく見ない間に大きくなったものだ……」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 16:20:04.85:M6s+tl7i0
ディリータ「ディリータ・ハイラル、ラムザの友です」
オルランドゥ「ティータの兄だな? ティータがよろしく伝えてくれと言ってたよ」
ディリータ「ティータが? あいつ……伯爵に何頼んでるんだ」
オルランドゥ「フフ……いい妹を持ったな」
アグリアス「ルザリア聖近衛騎士団、アグリアス・オークス。お会いできて光栄です」
オルランドゥ「オヴェリア様をよく守り抜いた。貴殿こそ真の騎士と呼ぶに相応しいだろう」
アグリアス「ありがとうございます……!」
ムスタディオ「ムスタディオ・ブナンザです、オルランドゥ伯」
オルランドゥ「君の活躍でルカヴィ達に聖石を渡さずに済んだと聞いた。ありがとう」
ムスタディオ「いえ、みんなのお陰です」
オルランドゥ「良き友を得たな、オーラン」
オーラン「……」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 16:39:02.81:vRChDwvcO
オーラン「あと一人……ウィーグラフ・フォルズという友がいたんです」
オルランドゥ「ミルウーダ・フォルズの兄だな?」
オーラン「ご存知なのですか……?」
オルランドゥ「ランベリー城で会った。もっとも、人間ではなかったが」
オーラン「……ルカヴィめ」ギリッ
オルランドゥ「だが、散り際の僅かな時間は、お前の友ウィーグラフであったと思うぞ」
オルランドゥ「後で聞かせてくれ、ウィーグラフがどんな男だったのかを」
オーラン「……はい」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 16:50:59.71:vRChDwvcO
オヴェリア「お初にお目にかかります、オルランドゥ伯爵」
オルランドゥ「お会いできて光栄です、オヴェリア様」サッ
オヴェリア「面を上げて下さい、この館の主は貴方なのですから」
オルランドゥ「……然らば」スッ
オーラン「立ち話もなんです、あちらで話を伺いましょう」
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 17:09:15.04:vRChDwvcO
……
アグリアス「今日集まって頂いたのは、貴殿らにご助力願う為である」
ディリータ「ご助力って、俺達はこれからも力を貸すつもりだぜ?」
ラムザ「僕達がやりたくてやってる事だ、そんな改まって言われなくても……」
オヴェリア「いえ、今回は私を匿う事や、護衛の話ではありません」
ムスタディオ「じゃあ何なんだ?」
オヴェリア「私が、新たな国を作る為に力を貸して頂きたいのです」
ラムザ「!」
オルランドゥ「なんと!?」
ディリータ「新たな国を作る……だって!?」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 17:13:57.72:UNjUaC51i
オーラン「オヴェリア様、ご自分が何を言っているかお分かりですか?」
オヴェリア「存じています。私が即位すれば、ラーグ公はオリナスを即位させ、私と対立するでしょう」
オルランドゥ「ゴルターナ公がラーグ公に与するかは微妙ですが、与するれば全権力者を敵に回し、対立すれば南北の全面戦争になります」
ラムザ「それって、教会の思う壷じゃないですか!」
オヴェリア「そうです、今立ち上がればそうなります」
ディリータ「……含みのある言い方だな。何か考えがあるのか?」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 20:17:12.42:vRChDwvcO
アグリアス「オヴェリア様が表に出てこない以上、オリナス王子に対抗する勢力は無い」
アグリアス「そうなれば、ラーグ公とゴルターナ公は摂政の座を巡って争うだろう」
ムスタディオ「待ってくれ。摂政はルーヴェリア女王の実兄である、ラーグ公になるんじゃないか?」
オーラン「このままいけばそうなるだろう。だがゴルターナ公も黙っては……あ!?」
ムスタディオ「どうした?」
ラムザ「そうか、表舞台からオヴェリア様がいなくなるだけで、戦争を起こすという教会の計画は達成させられるわけか!」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 20:41:34.27:vRChDwvcO
ディリータ「骸騎士団が滅んだ今、ラーグ公に障害は無い。近い未来、必ずオリナス王子を即位させるだろう」
ムスタディオ「それを見越してゴルターナ公は戦争を仕掛けるんだろ? 八方塞がりじゃないか」
オルランドゥ「南天騎士団が動けば、の話だがな」
オーラン「義父上……」
オルランドゥ「南天騎士団は動かん。我が騎士団は政治家の私欲の為には決して戦わん」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 20:54:52.09:vRChDwvcO
ラムザ「しかし、そんな事をしたらオルランドゥ伯の立場が……」
オルランドゥ「これは異な。ベオルブを出た君にそんな事を言われるとはな」
ラムザ「僕は僕なりにベオルブの在り方を考えて行動しているだけです」
オルランドゥ「わかっている、私とて同じだ」
オルランドゥ「南天騎士団の事は、このオルランドゥにお任せ下さい。オヴェリア様を守る盾となり、道拓く剣となりましょう」
オヴェリア「感謝致します、オルランドゥ伯」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 21:30:20.29:vRChDwvcO
アグリアス「問題は、ラーグ公をいかにして止めるかだが……」
ムスタディオ「オヴェリア様を誘拐し、ゴルターナ公を失脚させ、継承者争いのライバルを消そうとした奸臣だ。一筋縄ではいかないだろう」
ラムザ「……」
ディリータ「ラムザ?」
ラムザ「本当に脅威がいるなら、それはラーグ公じゃなくダイスダーグ兄さんかもしれない……」
アグリアス「どういう事だ?」
ディリータ「王女誘拐事件の筋書きを書いたのは、ラーグ公じゃなく軍師であるダイスダーグ兄貴の可能性が高い……そう言いたいんだろ?」
ラムザ「……」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 21:47:50.67:vRChDwvcO
ラムザ「ダイスダーグ兄さんは正義じゃなく、ベオルブ家繁栄の為だけに力を振るっている……」
ラムザ「その兄さんが、いつまでもラーグ公の下についているとは思えないんだ……」
ディリータ「……ラーグ公が殺されるって言いたいのか?」
ラムザ「……」
ムスタディオ「行こう、ラムザ。」
ラムザ「ムスタディオ」
ディリータ「何の為にベオルブ家を出たんだ? 自分の意志を貫く為だろ? 兄貴ぐらい止めてみせろよ」
ラムザ「ディリータ……」
ラムザ「オヴェリア様、僕達はイグーロスへ向かいます。これ以上、争いは起こさせません……!」
オヴェリア「……わかりました。どうかご無事で」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 22:05:51.39:vRChDwvcO
骸騎士団の壊滅により、歴史の歯車は、再び動き始めた……
オリナス王子即位による摂政争いの緊張が高まる中、
オヴェリア王女は、誰も見出していなかった道を歩き始める。
彼女の行き着く先が新しい時代なのか、
それとも戦乱の果ての歴史の繰り返しなねか、
それを知る者は誰もいない……
To be continued
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 22:27:41.63:vRChDwvcO
=リオファネス城=
バリンテン「ゲルモニーク聖典の所在はわかったか?」
マラーク「それが……オーボンヌ修道院は既に抜け殻で」
バリンテン「神殿騎士団の手に落ちたと言うのか!」
マラーク「可能性は高いかと……」
バリンテン「……」
バリンテン「オヴェリア王女は、異端者共は見つかったか?」
マラーク「ハッ、七つの傷の男が、現在ヤードーに向かって進行中との事」
バリンテン「オヴェリア王女は、オリナス王子に対抗する切り札だ。必ず捕らえろ」
マラーク「ハッ」
バリンテン「ラファ、お前は残れ」
ラファ「!」ビクッ
マラーク「……」ギィ…
バタン
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 22:45:08.24:vRChDwvcO
……
ラファ「が……ッ、ああ……ッ!?」
バリンテン「お前の苦しむ顔……何度見ても飽きがこないな……!」
ジュゥゥゥッ
ラファ「ぎぁぁぁぁぁあッ!?」ガクガク
バリンテン「ククク……お前の体に焼き付けた『芸術』も、そろそろ完成だな」
ラファ「はぁ……ッ、はぁ…………ッ」ビクッ
バリンテン「ククク……痕が疼く度に思い出せ、お前達は私の奴隷なのだ!」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 23:02:13.31:vRChDwvcO
=城塞都市ヤードー 宿屋=
ジャギ「……」
ジャギ(死兆星が日に日に明るくなる……最期が近いのか……?)
『ジャギって、よっぽど夜更かしが好きなのね』
ジャギ「ミルウーダ」
ミルウーダ「また、星を見ていたの?」
ジャギ「……ああ」
ミルウーダ「案外ロマンチストなのね」
ミルウーダ「……」
ジャギ「……」
ミルウーダ「囲まれたわね」
ジャギ「俺が相手をする。ミルウーダはティータを」スッ
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 23:11:35.41:vRChDwvcO
……
コツ…コツ…
ジャギ「わざわざ一人になってやったんだ、出て来いよ」
スウ…
ジャギ(1……2……まだ隠れている奴を合わせて10人ってところか?)
マラーク「異端者ジャギ、命が惜しくばオヴェリア王女を引き渡すんだ」
ジャギ「なんだテメェら、何故オヴェリアを欲する?」
マラーク「お前には関係の無い事だ、大人しく従え」
ジャギ「ハッ! テメェらこそ、命が惜しくば飼い主の名と目的を吐くんだな!」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 23:28:10.34:vRChDwvcO
マラーク「減らず口を! この暗闇で忍者相手に戦えると」
ダァーンッ
リオファネス忍者「ぐあッ!?」ビズッ
マラーク「……なッ!?」
『テメェ、誰に向かって口利いてんだ?』
ダァーンッ
リオファネス召喚士『ぎゃあぁ!?』ドサッ
『名を言ってみろ』
マラーク「ひぃッ!?」
ジャギ「俺の名を言ってみろッ!!」チャキッ
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 23:30:13.61:4Ilq+IhV0
ダァーンッ
リオファネス兵士「がはッ!?」バズッ
マラーク「何故だ!? 何故この暗闇で精密な射撃ができる!?」
ダァーンッ
『きゃああッ!?』
ドサッ
リオファネス忍者「マラーク、奴は危険だ! 今回は撤退しよう!」
マラーク「くっ、死神の通り名は伊達ではなかったか……!」
『どこに逃げようってんだ?』
マラーク「!?」
リオファネス忍者「ぐあッ!?」ピキーン
ジャギ「逃がさねぇぜ」スウッ
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 23:44:12.32:vRChDwvcO
リオファネス忍者「体が……!?」ググッ
マラーク「て、撤退だ! 奴を侮っていた!」バッ
ジャギ「……置いていかれたぞ、お前」
リオファネス忍者「俺達は傭兵だ、不要になればすぐ切り捨てられる」
ジャギ「なら、秘密を守る義理もないだろう」
リオファネス忍者「……」
ジャギ「お前の身の安全は保証してやる」
リオファネス忍者「本当だな?」
ジャギ「お前が洗いざらい話せばな」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 23:51:53.32:vRChDwvcO
……
リオファネス忍者「俺達はバリンテンに雇われた傭兵。正規兵ではないから、バリンテンが何故オヴェリア王女を狙っていたかは知らない」
ジャギ「だが任務を遂行するにあたって、指揮官は必ずいるだろう」
リオファネス忍者「指揮官はさっきの褐色の男、マラーク。奴はバリンテンの息のかかった男だ」
ジャギ「チッ、捕まえておけばよかったぜ」
リオファネス忍者「……もういいだろ、この術を解いてくれ」
ジャギ「ああ」ズビッ
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 23:54:03.97:zxACoZGS0
……
ミルウーダ「バリンテンがオヴェリア王女を?」
ジャギ「俺達異端者を倒して、王女を救出するとも取れなくはないが、俺は政治的な思惑を感じる」
ミルウーダ「でしょうね。オリナス王子の他に王位継承権があるのはオヴェリア王女だけだからね」
ティータ「バリンテン大公は王家に次ぐ地位の持ち主。ラーグ公等の台頭は面白くないでしょう」
ミルウーダ「両公爵を暗殺でもすれば話は別だけど、そこまで頭が回らないみたいね」
ジャギ「野心だけは一丁前か。そういう奴は決まって厄介事を抱えてるんだよな」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/16(木) 00:14:55.61:SnZl7y4+O
アンナ「私が死んだ後のジャギなんて、見るに堪えなかったよ」
アンナ「弟に逆恨みして、関係ない人を次々に巻き込んで……」
アンナ「私が死んだ事よりも、弟に負けた事の方が悔しかったんだね」
ジャギ「違うッ! 違うんだ!」
アンナ「違わないでしょッ! 裏切り者!!」
ザクッ
ジャギ「ッ!?」ブシャッ
アンナ「これは罰よ……みんなを不幸にしたジャギへの罰」レロ…
ミルウーダ「ジャギ! 死人の言う事なんて聞いちゃ駄目!」
ズガァンッ
ミルウーダ「きゃあ!?」
『ミルウーダ……お前は次代の灯となるんだ』
ミルウーダ「!! ……兄さん!」
ウィーグラフ「聞け、妹よ。お前は新しい時代を築くんだ」
ミルウーダ「兄さんを偽るなんて……!」チャキッ
ウィーグラフ「聞け、ミルウーダ。ゴルターナを後見人にして、オヴェリアを即位させるんだ」
ウィーグラフ「全てを知るオヴェリアが女王となれば、ラーグも教会も失脚する。オヴェリアを使って、新たな時代を作るんだ」
ミルウーダ「オヴェリア王女を利用しようと言うの!? それじゃあ貴族達と一緒じゃない!」
ウィーグラフ「現実はそんなに甘くない。私達平民にできる事には限界がある」
ミルウーダ「誰かの手を借りて夢を叶えても、その価値は半減してしまう……兄さんの言ってた言葉よ」
ウィーグラフ「叶わなければ夢も理想も価値などない。ミルウーダ、現実を見るんだ」
ミルウーダ「兄さんはそんな事言わないッ!」バッ
ガキィンッ
ウィーグラフ「……私はお前が志半ばで死なぬようにと思って言っているんだぞ、ミルウーダ」
ミルウーダ「例え途中で力尽きようと、小石を投じ続ける事に意味があるんでしょう?」
ウィーグラフ「死んだら何も成せない」
ミルウーダ「夢は次の世代に繋げられるわ」
ウィーグラフ「……」
ウィーグラフ「ならば……お前の旅はここで終わりだなッ!」バッ
ズガァンッ
ミルウーダ「くッ!?」ズザァッ
ザクッ
ジャギ「ぐぁッ!」ブシャッ
アンナ「これは射殺された老人の分よ」ザクッ
ジャギ「がはぁ!?」ブシャッ
バタッ
アンナ「……抵抗しないのね」
ジャギ「は…………はぁ……」ググ…ッ
アンナ「……これが最後の罰よ。受けなさい……私の哀しみをッ!」ダッ
ドスッッ
『こんなもんじゃねぇよ』
アンナ「……え」
ジャギ「俺の犯した罪は、いくら血を流しても洗い流せない」
ジャギ「お前を失った哀しみは……こんなもんじゃない」
アンナ「ジャギ……」
ギュッ
ジャギ「ごめん……アンナ」
パァァァ…
ザルエラ「な、なんだ!? 私の屍兵達が……消える!?」
――――グァッッ
ズドォンッッ――――
ザルエラ「――がはぁッッ!?」メゴッ
ジャギ「お前のおかげで、ようやく哀しみを背負う事ができた……」メリッ
ザルエラ「哀しみ……を…………背負」ビキッ
ジャギ「あばよ」ズブッ
――ドォォォォオオオオンッッ
ジャギが哀しみを背負った…だと…
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 12:20:50.25:vRChDwvcOガシィンッ
ミルウーダ「くぁッ!?」ビリッ
大気満たす力震え
我が腕をして閃光とならん
ミルウーダ「!」
ウィーグラフ「……受けるがいい、我が全霊の剣をッ!」
――――カッッ
……光に飲み込まれる
私は……私達の想いは……ここで終わるの?
『終わらせはしない』
……え
『言っただろ、生きていて欲しい奴がいるって』
ジャギ……
『ミルウーダさん』
ティータ……
『ミルウーダ……またいつか』
骸旅団のみんな……
『ミルウーダ……お前が次代の光となれ』
ミルウーダ「……」
ウィーグラフ「……」
――ブシャッッ
ウィーグラフ「……見事だ、妹よ」ガクッ
ミルウーダ「……兄さん」
ウィーグラフ「聖石の……力とはいえ、信念を曲げるとは…………無念だ」
ギュッ
ミルウーダ「兄さんの想いは私に引き継がれてるわ。だから、さっきの言葉を退けられたの」
ウィーグラフ「……そうか」フッ
ウィーグラフ「逝くよ、ミルウーダ……みんなの下へ……天に帰るよ……」パァァ
ミルウーダ「兄さん……」
『さらばだ……ありがとう……』
ウィーグラフ…やつもまた漢
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 13:18:09.42:vRChDwvcO……
オルランドゥ「『ゾディアックブレイブ』……単なる御伽噺ではなかったのだな」
ミルウーダ「私の知る限り、神殿騎士団のヴォルマルフという男は、既にルカヴィに転生してます」
ティータ「教会自体の狙いは、ラーグ公とゴルターナ公を争わせ、疲弊した時に『ゾディアックブレイブ』を利用して権力を回復しよう、というものみたいですが……」
オルランドゥ「それすら、ルカヴィ達に利用されているという事か……」
ミルウーダ「オルランドゥ伯はオーラン達と合流して下さい。ゼルテニアで待っている筈です」
オルランドゥ「君達はどうするんだ?」
ティータ「イグーロスへ向かいます。オヴェリア様誘拐の際に、教会が介入していた可能性があります」
ミルウーダ「それに、王家が聖石を修道院に預けた例もあるし、ラーグ公あたりに譲渡してるかも」
オルランドゥ「それならバリンテン大公はどうだ? 大公は王家の血縁だろう」
ティータ「バリンテン大公……」
ミルウーダ「バリンテンの本拠地、リオファネスはイグーロスへの道程にあるわ。確かめてみる価値はあるわね」
オルランドゥ「南天騎士団の事は心配するな。戦争など起こさせぬよ」
ミルウーダ「信じています」
ティータ「どうかご無事で」
オルランドゥ「生きてまた会おう」
ジャギ…
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 13:58:24.48:vRChDwvcO=ゼルテニア オルランドゥ家=
オヴェリア「……」
コンコン
『オヴェリア様』
オヴェリア「……どうぞ」
ガチャ
アグリアス「オヴェリア様、食事の準備ができてます」
オヴェリア「……」
アグリアス「オヴェリア様……何か口になされないと体に毒ですよ」
オヴェリア「……」
オヴェリア「ラムザとディリータは、自分の地位を棄てて戦ってるのよね」
アグリアス「……そう聞いております」
オヴェリア「私ね、利用される事しかできないのか……って嘆いてたの」
アグリアス「オヴェリア様……」
オヴェリア「私は、誰かの用意した道を歩く事が人生だと今まで思ってた」
オヴェリア「でもそれは違う。自分の踏み出した所が道になるのよ」
オヴェリア「私はイヴァリースを変えるわ。アグリアス、ついてきて」
アグリアス「……ハッ! この身果てるまで!」ザッ
=アラグアイの森=
ジャギ「……」
ティータ「ジャギさん」ザッ
ジャギ「……ティータか」
ティータ「傷の具合はどうですか?」
ジャギ「ああ、もうほとんど問題ない」
ティータ「そうですか、良かった」
ジャギ「ティータこそ、攫われた時に怪我とかしなかったか」
ティータ「はい、大丈夫です」
ジャギ「そうか」
ティータ「……」
ジャギ「……」
ティータ「攫われたところを助けられたのは、今回で二回目ですね」
ジャギ「そうなるかな」
ティータ「私、ジャギさんとミルウーダさんの足ば……ムグ!?」
ジャギ「それ以上言うと怒るぞ」
ティータ「ぷはっ、でも……」
ジャギ「前にも言ったろ、お前にはお前の力がある」
ティータ「私、力なんて……」
ジャギ「……はぁ、心配性だなティータは」
ジャギ「いいか? お前には他人にない強力な武器がある」
ティータ「強力な武器……?」
ジャギ「一つは、俺達と旅をし、この戦いを見守ってきた事で身に付けた時勢を見極める力……慧眼だ!」
ティータ「そんな……私なんて、ミルウーダさんに比べたら……」
ジャギ「ミルウーダは五十年戦争時代から修羅場に身を置いてきた。場数が違う」
ティータ「あう……」
ジャギ「だが、言い換えれば、お前とミルウーダの差は場数だけだ。お前の成長には俺もミルウーダも驚かされている」
ティータ「……ありがとう、ございます」
ジャギ「もう一つは」
『七つの傷……』
ジャギ「そう、七つの傷……って違うわ!」
『七つの傷の……男』
ティータ「何!? 誰かの声が……!」
ジャギ(おかしい……気配が全くしねぇ!)
イズルードの魂「父上は……聖天使を復活させようと……」ボウ…
ジャギ「お前は……神殿騎士団の」
イズルードの魂「頼む……父上を…………救って……」
ティータ「約束します、だから安らかに眠って下さい」
イズルードの魂「よかっ……た…………」スウゥ…
メリたんの兄か
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 15:54:19.75:iIeC8/0N0
>>55
弟だな
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 15:56:57.03:vRChDwvcO弟だな
ティータ「……」ギュッ
ジャギ「見知らぬ奴の為に祈るのか……?」
ティータ「……」
ティータ「冥福を祈る人が一人ぐらいいてもいいじゃないですか」スッ
ジャギ「……」
ティータ「魂だけになってもお父さんを心配するなんて……」
ジャギ「……ああ、もっと別の形で出会いたかったな」
『ティーター、ジャギー、どこー?』
ジャギ「行くか」
ティータ「はい」
ザッザッザ…
ティータ「ところで、私のもう一つの力って何ですか?」
ジャギ「ん?」
ジャギ「……やっぱ自分で見つけろ」
ティータ「なんですかそれーっ!」
=オルランドゥ家=
『義父上、ご無事で何よりです』
『オーランよ、私が不覚を取るとでも?』
『いえ……ただ、ジャギが相手でしたので』
ガチャッ
オーラン「義父上が戻られた。これで全員だな」
オルランドゥ「君達がオーランの同志だな? よくぞオヴェリア様を守ってくれた」
ラムザ「そんな、当然の事をしたまでです」
オルランドゥ「ラムザだな? しばらく見ない間に大きくなったものだ……」
オルランドゥなら原哲夫の絵でも合いそうなんだが
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 16:32:10.04:vRChDwvcOディリータ「ディリータ・ハイラル、ラムザの友です」
オルランドゥ「ティータの兄だな? ティータがよろしく伝えてくれと言ってたよ」
ディリータ「ティータが? あいつ……伯爵に何頼んでるんだ」
オルランドゥ「フフ……いい妹を持ったな」
アグリアス「ルザリア聖近衛騎士団、アグリアス・オークス。お会いできて光栄です」
オルランドゥ「オヴェリア様をよく守り抜いた。貴殿こそ真の騎士と呼ぶに相応しいだろう」
アグリアス「ありがとうございます……!」
ムスタディオ「ムスタディオ・ブナンザです、オルランドゥ伯」
オルランドゥ「君の活躍でルカヴィ達に聖石を渡さずに済んだと聞いた。ありがとう」
ムスタディオ「いえ、みんなのお陰です」
オルランドゥ「良き友を得たな、オーラン」
オーラン「……」
オーラン「あと一人……ウィーグラフ・フォルズという友がいたんです」
オルランドゥ「ミルウーダ・フォルズの兄だな?」
オーラン「ご存知なのですか……?」
オルランドゥ「ランベリー城で会った。もっとも、人間ではなかったが」
オーラン「……ルカヴィめ」ギリッ
オルランドゥ「だが、散り際の僅かな時間は、お前の友ウィーグラフであったと思うぞ」
オルランドゥ「後で聞かせてくれ、ウィーグラフがどんな男だったのかを」
オーラン「……はい」
オヴェリア「お初にお目にかかります、オルランドゥ伯爵」
オルランドゥ「お会いできて光栄です、オヴェリア様」サッ
オヴェリア「面を上げて下さい、この館の主は貴方なのですから」
オルランドゥ「……然らば」スッ
オーラン「立ち話もなんです、あちらで話を伺いましょう」
……
アグリアス「今日集まって頂いたのは、貴殿らにご助力願う為である」
ディリータ「ご助力って、俺達はこれからも力を貸すつもりだぜ?」
ラムザ「僕達がやりたくてやってる事だ、そんな改まって言われなくても……」
オヴェリア「いえ、今回は私を匿う事や、護衛の話ではありません」
ムスタディオ「じゃあ何なんだ?」
オヴェリア「私が、新たな国を作る為に力を貸して頂きたいのです」
ラムザ「!」
オルランドゥ「なんと!?」
ディリータ「新たな国を作る……だって!?」
オヴェリア来た!これでかつる!
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 17:21:57.54:zxACoZGS0
オヴェリアって確か…
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 19:51:10.16:vRChDwvcOオーラン「オヴェリア様、ご自分が何を言っているかお分かりですか?」
オヴェリア「存じています。私が即位すれば、ラーグ公はオリナスを即位させ、私と対立するでしょう」
オルランドゥ「ゴルターナ公がラーグ公に与するかは微妙ですが、与するれば全権力者を敵に回し、対立すれば南北の全面戦争になります」
ラムザ「それって、教会の思う壷じゃないですか!」
オヴェリア「そうです、今立ち上がればそうなります」
ディリータ「……含みのある言い方だな。何か考えがあるのか?」
アグリアス「オヴェリア様が表に出てこない以上、オリナス王子に対抗する勢力は無い」
アグリアス「そうなれば、ラーグ公とゴルターナ公は摂政の座を巡って争うだろう」
ムスタディオ「待ってくれ。摂政はルーヴェリア女王の実兄である、ラーグ公になるんじゃないか?」
オーラン「このままいけばそうなるだろう。だがゴルターナ公も黙っては……あ!?」
ムスタディオ「どうした?」
ラムザ「そうか、表舞台からオヴェリア様がいなくなるだけで、戦争を起こすという教会の計画は達成させられるわけか!」
ディリータ「骸騎士団が滅んだ今、ラーグ公に障害は無い。近い未来、必ずオリナス王子を即位させるだろう」
ムスタディオ「それを見越してゴルターナ公は戦争を仕掛けるんだろ? 八方塞がりじゃないか」
オルランドゥ「南天騎士団が動けば、の話だがな」
オーラン「義父上……」
オルランドゥ「南天騎士団は動かん。我が騎士団は政治家の私欲の為には決して戦わん」
ラムザ「しかし、そんな事をしたらオルランドゥ伯の立場が……」
オルランドゥ「これは異な。ベオルブを出た君にそんな事を言われるとはな」
ラムザ「僕は僕なりにベオルブの在り方を考えて行動しているだけです」
オルランドゥ「わかっている、私とて同じだ」
オルランドゥ「南天騎士団の事は、このオルランドゥにお任せ下さい。オヴェリア様を守る盾となり、道拓く剣となりましょう」
オヴェリア「感謝致します、オルランドゥ伯」
アグリアス「問題は、ラーグ公をいかにして止めるかだが……」
ムスタディオ「オヴェリア様を誘拐し、ゴルターナ公を失脚させ、継承者争いのライバルを消そうとした奸臣だ。一筋縄ではいかないだろう」
ラムザ「……」
ディリータ「ラムザ?」
ラムザ「本当に脅威がいるなら、それはラーグ公じゃなくダイスダーグ兄さんかもしれない……」
アグリアス「どういう事だ?」
ディリータ「王女誘拐事件の筋書きを書いたのは、ラーグ公じゃなく軍師であるダイスダーグ兄貴の可能性が高い……そう言いたいんだろ?」
ラムザ「……」
ラムザ「ダイスダーグ兄さんは正義じゃなく、ベオルブ家繁栄の為だけに力を振るっている……」
ラムザ「その兄さんが、いつまでもラーグ公の下についているとは思えないんだ……」
ディリータ「……ラーグ公が殺されるって言いたいのか?」
ラムザ「……」
ムスタディオ「行こう、ラムザ。」
ラムザ「ムスタディオ」
ディリータ「何の為にベオルブ家を出たんだ? 自分の意志を貫く為だろ? 兄貴ぐらい止めてみせろよ」
ラムザ「ディリータ……」
ラムザ「オヴェリア様、僕達はイグーロスへ向かいます。これ以上、争いは起こさせません……!」
オヴェリア「……わかりました。どうかご無事で」
骸騎士団の壊滅により、歴史の歯車は、再び動き始めた……
オリナス王子即位による摂政争いの緊張が高まる中、
オヴェリア王女は、誰も見出していなかった道を歩き始める。
彼女の行き着く先が新しい時代なのか、
それとも戦乱の果ての歴史の繰り返しなねか、
それを知る者は誰もいない……
To be continued
=リオファネス城=
バリンテン「ゲルモニーク聖典の所在はわかったか?」
マラーク「それが……オーボンヌ修道院は既に抜け殻で」
バリンテン「神殿騎士団の手に落ちたと言うのか!」
マラーク「可能性は高いかと……」
バリンテン「……」
バリンテン「オヴェリア王女は、異端者共は見つかったか?」
マラーク「ハッ、七つの傷の男が、現在ヤードーに向かって進行中との事」
バリンテン「オヴェリア王女は、オリナス王子に対抗する切り札だ。必ず捕らえろ」
マラーク「ハッ」
バリンテン「ラファ、お前は残れ」
ラファ「!」ビクッ
マラーク「……」ギィ…
バタン
……
ラファ「が……ッ、ああ……ッ!?」
バリンテン「お前の苦しむ顔……何度見ても飽きがこないな……!」
ジュゥゥゥッ
ラファ「ぎぁぁぁぁぁあッ!?」ガクガク
バリンテン「ククク……お前の体に焼き付けた『芸術』も、そろそろ完成だな」
ラファ「はぁ……ッ、はぁ…………ッ」ビクッ
バリンテン「ククク……痕が疼く度に思い出せ、お前達は私の奴隷なのだ!」
=城塞都市ヤードー 宿屋=
ジャギ「……」
ジャギ(死兆星が日に日に明るくなる……最期が近いのか……?)
『ジャギって、よっぽど夜更かしが好きなのね』
ジャギ「ミルウーダ」
ミルウーダ「また、星を見ていたの?」
ジャギ「……ああ」
ミルウーダ「案外ロマンチストなのね」
ミルウーダ「……」
ジャギ「……」
ミルウーダ「囲まれたわね」
ジャギ「俺が相手をする。ミルウーダはティータを」スッ
……
コツ…コツ…
ジャギ「わざわざ一人になってやったんだ、出て来いよ」
スウ…
ジャギ(1……2……まだ隠れている奴を合わせて10人ってところか?)
マラーク「異端者ジャギ、命が惜しくばオヴェリア王女を引き渡すんだ」
ジャギ「なんだテメェら、何故オヴェリアを欲する?」
マラーク「お前には関係の無い事だ、大人しく従え」
ジャギ「ハッ! テメェらこそ、命が惜しくば飼い主の名と目的を吐くんだな!」
マラーク「減らず口を! この暗闇で忍者相手に戦えると」
ダァーンッ
リオファネス忍者「ぐあッ!?」ビズッ
マラーク「……なッ!?」
『テメェ、誰に向かって口利いてんだ?』
ダァーンッ
リオファネス召喚士『ぎゃあぁ!?』ドサッ
『名を言ってみろ』
マラーク「ひぃッ!?」
ジャギ「俺の名を言ってみろッ!!」チャキッ
ついにジャギ様が銃を・・・!
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 23:35:47.76:vRChDwvcOダァーンッ
リオファネス兵士「がはッ!?」バズッ
マラーク「何故だ!? 何故この暗闇で精密な射撃ができる!?」
ダァーンッ
『きゃああッ!?』
ドサッ
リオファネス忍者「マラーク、奴は危険だ! 今回は撤退しよう!」
マラーク「くっ、死神の通り名は伊達ではなかったか……!」
『どこに逃げようってんだ?』
マラーク「!?」
リオファネス忍者「ぐあッ!?」ピキーン
ジャギ「逃がさねぇぜ」スウッ
リオファネス忍者「体が……!?」ググッ
マラーク「て、撤退だ! 奴を侮っていた!」バッ
ジャギ「……置いていかれたぞ、お前」
リオファネス忍者「俺達は傭兵だ、不要になればすぐ切り捨てられる」
ジャギ「なら、秘密を守る義理もないだろう」
リオファネス忍者「……」
ジャギ「お前の身の安全は保証してやる」
リオファネス忍者「本当だな?」
ジャギ「お前が洗いざらい話せばな」
……
リオファネス忍者「俺達はバリンテンに雇われた傭兵。正規兵ではないから、バリンテンが何故オヴェリア王女を狙っていたかは知らない」
ジャギ「だが任務を遂行するにあたって、指揮官は必ずいるだろう」
リオファネス忍者「指揮官はさっきの褐色の男、マラーク。奴はバリンテンの息のかかった男だ」
ジャギ「チッ、捕まえておけばよかったぜ」
リオファネス忍者「……もういいだろ、この術を解いてくれ」
ジャギ「ああ」ズビッ
指を抜いたら…!
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/15(水) 23:54:54.33:knWNtWMQO
ひでぶ!!
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/16(木) 00:02:46.93:SnZl7y4+O……
ミルウーダ「バリンテンがオヴェリア王女を?」
ジャギ「俺達異端者を倒して、王女を救出するとも取れなくはないが、俺は政治的な思惑を感じる」
ミルウーダ「でしょうね。オリナス王子の他に王位継承権があるのはオヴェリア王女だけだからね」
ティータ「バリンテン大公は王家に次ぐ地位の持ち主。ラーグ公等の台頭は面白くないでしょう」
ミルウーダ「両公爵を暗殺でもすれば話は別だけど、そこまで頭が回らないみたいね」
ジャギ「野心だけは一丁前か。そういう奴は決まって厄介事を抱えてるんだよな」
今日はここまでです
長かったジャギ様のFFTもそろそろ終わりです
オヴェリア様は新しい国を作れるのか
ミルウーダは次代の灯を点けれるのか
そしてジャギ様の見た死兆星の意味は
昨日は都合上書けなくて申し訳ありませんでした
次落ちた場合、以下のスレ(SS速報の私のスレ)内で告知しますので、次スレは立てなくて大丈夫です
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294974187/
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/16(木) 00:16:09.01:SnZl7y4+O長かったジャギ様のFFTもそろそろ終わりです
オヴェリア様は新しい国を作れるのか
ミルウーダは次代の灯を点けれるのか
そしてジャギ様の見た死兆星の意味は
昨日は都合上書けなくて申し訳ありませんでした
次落ちた場合、以下のスレ(SS速報の私のスレ)内で告知しますので、次スレは立てなくて大丈夫です
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294974187/
それではおやすみなさい
たくさんの保守と支援ありがとうございました
愛にすべてを
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/16(木) 07:14:47.21:G1bqOU+EOたくさんの保守と支援ありがとうございました
愛にすべてを
アグたんアグアグ
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/16(木) 11:20:24.46:YF5T4zLk0
ミルウーダが生きてるってだけで涙が止まらぬわ!!
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/16(木) 11:22:33.53:+QEIP2Bw0
>>141
豆スープ飲んで涙止めろよ
次へ
豆スープ飲んで涙止めろよ









































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