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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:30:09.96:F/9AIvu0O
杏子「は、腹減った」
杏子「誰か……食べるものを……」
トボ トボ
杏子「ううう、どこかに食べもん落ちてねえかな」
杏子「……ん」
杏子「あれは……?!」

【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」

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【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:35:20.67:HTAFF8Z30
――ダダダッ
杏子「こ、これって……」
杏子「まぼろしじゃないよな……?」
杏子「イクラがこんなところに落ちてるなんて!」
――スッ
杏子「さ……触ってみよう……」
――ヌチョ
杏子「お お お お お」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:38:37.06:HTAFF8Z30
――――――――――
マミ「ふんふふんー」
QB「悪いねマミ。こんな所まで見回りさせて」
マミ「え……? ああ、全然いいのよ。これが私の役目だもの」
QB「助かるよ。ちょっとだけ嫌な予感がするんだ」
マミ「魔女を警戒するのは、魔法少女の当然の義務だわ」
QB「うん」
マミ「……それに」
QB「……」
マミ「『仲間』である同じ魔法少女が危ないかもしれない、なんて」
QB「……」
マミ「放っておけないものね!」マミッ
QB(マミ、やっぱり寂しいんだね)
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:42:47.94:HTAFF8Z30
QB「彼女も君と同じ、魔法少女なんだけど……」
マミ「ええ」
QB「少し変わっていてね」
マミ「変わってる?」
QB「うん。実はここらへんに住んでいるんだ」
マミ「?」
QB「あ、そろそろじゃないかな」
マミ「住んでる……って」
「お お お お お お お お ! 」
マミ「……へ?」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:45:40.25:d7Ldcgx10
マミ「な、何かしら、あの人」
QB「……あれが『杏子』だよ。でも、少し様子がおかしいね」
マミ「あれが?! ドブの排水口で何かしてるみたいだけど」
杏子「感謝……っ! 全てに感謝……っ!」シクシク
マミ「ブツブツ言ってるけど、大丈夫かしら」
QB「ど、どうだろう。ん? 手に何か持ってるよ」
マミ「……あら。あれはジャンボタニシの卵じゃないの」
QB「ジャンボタニシの卵?」
マミ「ええ。よく水辺の近くにあるのだけど、珍しいものじゃないわ」
QB「へええ……って、まさか」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:50:19.49:HTAFF8Z30
QB「いけない! マミ、彼女を止めるんだ!」
マミ「え?」
QB「杏子は家すら持たずに路上で生活をしてる! だから……」
マミ「そ、そうなの」
QB「アレを食べ物と間違えてる可能性がある!」
マミ「……流石に、それはないと思」
杏子「いただきますっ!」
マミ「ってうそ?! ちょ、ちょっと……」
QB「は、早くぅ!」
マミ「ええ! 待ちなさい、そこの……!!」
――プチプチプチプチプチプチプチィ……
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:54:39.01:HTAFF8Z30
――マミの家
杏子「いやあ、悪いね。こんなによくしてもらって」
マミ「いいのよ。お礼ならキュゥべえに言っておくべきだわ」
杏子「そうか、キュゥべえが……」
マミ「ええ。ところで、もうお皿をさげていいかしら」
杏子「ん? ああ、頼むよ。ごちそうさまでした!」
――スッ トットット
杏子「……」
杏子(それにしても)
杏子(あれが気持ち悪い、ナンかの卵だったなんて……)
杏子(妙にコリコリしててドブ臭いとは思ったんだけど)
杏子「うえええええ……思い出しただけで、ダメだ」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:58:31.17:HTAFF8Z30
――翌日
マミ「じゃあ杏子? 私は学校に行くから、家事は頼んだわよ」
杏子「ああ任せろ! 気をつけてな」
マミ「ええ。じゃ、行ってくるわね!」バタン
杏子「……ふぅー」
杏子(なんだかんだで、住ませてもらうことになった)
杏子(誰かと一緒に生活するなんて何年ぶりかな?)
杏子(……ま、たまには悪くないか)
杏子「あーあ、忙しくなるな」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:02:19.14:HTAFF8Z30
杏子「まずは、洗濯物でも干すか」
杏子「えーと、ハンガーと洗濯ばさみを用意して」
杏子「日に当たるようにベランダで吊るすんだよな」
杏子「よっと。シワをちゃんと伸ばして、慣れりゃ簡単だな!」
杏子「……って、これ、マミの」
杏子(……)
杏子(……ブラ、じゃん)
杏子(マミって胸、大きいもんな。そりゃあこれくらい)
杏子「……おいおい何考えてんだよ! 馬鹿だな!」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:06:39.58:HTAFF8Z30
杏子「よーし!」
杏子「布団も干したし、風呂も洗ったし、掃除機もやった」
杏子「一通り終わって……今、12時か」
杏子「んじゃあもう昼だし、マミ弁当食べよう。あー疲れたっと!」
――ガラララ
杏子「ったく、腹の虫が泣いて泣いて……」
プ
プツ ププ ジュル
ツ
杏子「え?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:10:22.56:HTAFF8Z30
杏子「…………っ?」バッ
――シーン
杏子「……い」
杏子「今、お腹から」
杏子「ヘンな音がしたような……」
杏子「は、はは」
杏子「腹の、虫だったりしてな」
――シーン
杏子「ま」
杏子「気のせいか!」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:14:31.88:HTAFF8Z30
――夕方
マミ「ただいまー!」ガラッ
杏子「お。おかえりマミ」
マミ「あら、すごいキレイになってるわね!」
杏子「そうか? まあ適当にやったけど」
マミ「いいえ。『ディ モールト ベネ(非常にいい)』ッ!」
杏子「ディ……?」
マミ「ええ! 本当に助かるわ。私も色々と忙しくて……」
杏子「ああ、一応住ませてもらってるんだし。なんでもするよ」
マミ「うふふ。いい子ね」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:18:28.87:HTAFF8Z30
――――――――――――
杏子「この『三国無双』ってのをやればいいんだな?」
マミ「ええ。『魏』っていう国から選んでおいてね」
杏子「ん……ああ。オッケー、分かった」
マミ「じゃあ私は今日の晩ご飯を作っておくから、早く強くしておきなさい!」マミッ
杏子「はいよ」
――タッタッタ
杏子「……強く、たってなあ。こういうゲームはやったことねえし」
杏子(そもそもどういうゲームなんだろ)
杏子(この、イカツイ男達が戦うのか?)
――ジャキーン!
杏子「うお! ……かっけえな」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:22:53.73:HTAFF8Z30
杏子「『魏』……『魏』……。あ、これか」
杏子(なるほど。武将を選んで戦わせるのか)
杏子(たくさんいるみたいけど、どれ選べばいいんだろ)
杏子(……ま、適当にガタイのいい奴を選ぶか)
――now loading...
――戦闘 開始!
杏子「なになに?」
杏子「……ええと、『自軍の総大将を護衛せよ』?」
杏子「よーし、任せろ」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:26:50.14:HTAFF8Z30
杏子「よっと! あぶねえな」
杏子「……うりゃあ! 食らえ!」ドグシャア
杏子「へへーん! 一丁あがりだな!」
――100人斬り、達成!
――『おめえこそ真の三國無双だぜ!』
杏子「そ、そうか?」
杏子「なんか照れるな」
杏子「……って、あぶねえ! 肉まんを探して回復しねえと……」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:31:00.21:HTAFF8Z30
マミ「――よし。後は煮込むだけね」
マミ「キッチンタイマーをセットして……」カチチチ
マミ「杏子はちゃんとやってるかしら?」
――チラ
杏子「だあああああ! なんだこいつ!」
杏子「杖からヘンな火吹きやがって!」
杏子「避けれねえ! うわあああああ!」
――『もうだめだぁ……苦しいだぁよ……』 ガクッ
杏子「きょ、許チョぉ……」グスン
マミ「」ブフォァ
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:31:42.86:izcx5u3O0
――夕食
マミ「さあ食べましょう!」
杏子「うわ、なんか本格的な食器だ」
マミ「まずは、『地中海風キヌア』に……」カチャ
杏子「おお……」
マミ「『ギリシャ風チキンパスタ』よ!!」バッ
――デデーン!
杏子「おおおおお! すげーなこりゃあ!」
マミ「うふふ。それほどでもないわね」
杏子「こ、こんなの作れるのか……マミは!」
マミ「ええ、もちろん。毎日のように食べてるわ!」ドヤマミッ
杏子「すげえええ……」ジュルリ
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:40:45.89:HTAFF8Z30
――食後
杏子「いやあ、おいしかった。ごちそうさまでした!」
マミ「喜んでもらってなによりよ」
杏子「んじゃあマミ、早くゲームを一緒に……」
マミ「ダメよ、杏子」
杏子「え?」
マミ「魔法少女たるもの、食後は必ずティータイムをしなければならないわ!」
杏子「ティータイム?」
マミ「ええ」
杏子「なんだそれ」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:44:26.77:HTAFF8Z30
杏子「――へええ。食後は紅茶を飲みながら、クッキーを食べるものなのか」モグモグ
マミ「そうよ。それがこの世の理ね!」
杏子「しっかし、このクッキーもおいしいな……」カリカリ
マミ「それはシチリアクッキーだわ。パウダーカカオが上品でしょう?」
杏子「ごく……ごく……ぷはぁ。たしかに」
マミ「ええ、本当は粉砂糖だけなんだけど、私のちょっとしたアレンジなの」
杏子「マミは料理が得意なんだなぁ」
マミ「まあ、長い間一人暮らしをしていれば覚えるものよ」
杏子「……あ」
杏子(……そうか)
杏子(マミも……)
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:48:35.99:HTAFF8Z30
杏子「マミも、一人で生きてるんだな」
マミ「え……? ああ、そうみたいね。もう慣れてしまったけれど」クス
杏子「……」
杏子(一人で生きるなんて当然だと思ってた)
杏子(だから誰かと馴れ合わずに、自分のためだけに生きてきたけど)
杏子(けど、こうして仲間同士で暮らすのも結構、楽しいことなのかもしれない)
杏子「……」
マミ「でもね、杏子がうちに来てくれてとっても嬉しいわ」ニコ
杏子「そう、か」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:52:42.91:HTAFF8Z30
マミ「なかなか働き者さんみたいだしね」ズズズ
杏子「……」
杏子(……本当は、数日で出て行くつもりだった)
杏子(誰かに迷惑なんてかけられないから)
杏子(だけどマミとなら、これからも一緒に……)
マミ「大助かりだわ。魔女も一緒に狩れるし」
杏子「……な、なあ」
マミ「?」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:56:18.88:HTAFF8Z30
杏子「マミ、が、よかったら、なんだけど……」
マミ「ええ、何かしら?」
杏子「その……あれだ」
マミ「?」
杏子「い……」
マミ「い?」
プ
プツツツツ ジュ
プツ ツツ ル
ツツ ル
杏子「……っい?! ……痛ててて!!」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:57:29.54:d7Ldcgx10
マミ「き、杏子?!」
杏子「いてて……!!」
マミ「どうしたの?!」
杏子「う……あ……」
マミ「まさかさっきの料理が!!」
杏子「……あ、れ?」
マミ「……?」
――スッ
杏子「あれ。なんてこと、ない」
マミ「……へ?」
杏子「全然大丈夫だ」
マミ「」ペタン
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:05:53.73:HTAFF8Z30
――――――――――――
杏子「やっぱり、ゲームウォッチが一番だな!」
マミ「いいえ。メタナイトに決まってるわ」
杏子「っは! 3分後に同じことが言えるかな?」
――スリー、ツー、ワン ゴー!
杏子「うりゃあああ! 序盤から攻めて攻めまくる!」
杏子「高威力、ロングリーチ、鬼判定、鬼発生の……『タートルブリッジ』!」
杏子「ちょっと入力が難しいけど、慣れりゃかなりガッついていける!」
杏子「これを基軸に……って、あれれ!」
杏子「なんでだ?! 今、何されたんだ?!」
杏子「くっ……! さすがメタナイトっ……訳が、分からない!」
杏子「『オイルパニック』のふっ飛ばし緩和で……なんとか……!!」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:08:39.76:6TDcmpnX0
――3分後
マミ「かなり上達してるわね!」
杏子「くっ、くそぉ……」ガクッ
マミ「落ち込むことなんかないわ」
杏子「だって、1機も倒すことができなかった……」
マミ「仕方ないのよ。メタナイトの性能がいいんだから勝てなくて当たり前なの」
杏子「で、でも、キャラ性能を言い訳にしたくないんだよなあ……」
マミ「ええ、その通りね。私もそれはとっても大切だと思うわ」
杏子「ううーん。ちなみに、ゲームウォッチの性能はどうなんだ?」
マミ「んー……上から5番目、くらいじゃないかしら?」
杏子「そうなのかあ」
マミ「もちろん相性があるからなんとも言えないけど、やっぱり――」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:13:18.22:HTAFF8Z30
――――――――――――
杏子(こんな感じでマミとの共同生活が続いてるわけだけど)
杏子(あの時の腹痛はなんだったんだろ?)
杏子「うーん……」スリスリ
杏子(もう何日も経ってるけど)
杏子(あれ以来、全然なんともないんだよな)
杏子「やっぱ気のせいだったのかな?」
「杏子、お風呂入るわよー!」
杏子「……ん、ああ! すぐ行くー」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:17:12.13:HTAFF8Z30
杏子「って、今日は、一緒に入るのか」
マミ「ええ。女同士、たまにはいいじゃない」
杏子「ま……まあ、そうだ、な……」
――ガチャン
杏子「でも、サっと流すくらいなんだからそんなに……」
マミ「ダメよ! 今日こそはちゃんとシャンプーで洗ってあげるんだから!」
杏子「シャ……? ああ、洗剤のことか」
マミ「洗剤って、あなたねえ」
杏子「ん? 何が?」
マミ「まあいいわ。お湯を出すわよー」キュウ
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:21:20.18:HTAFF8Z30
――ワシャワシャワシャワシャワシャ
杏子(なんか、きモちいい……)
杏子「……」ボオー
マミ「かゆいところはないかしら?」
杏子「あ……ああ」
――シャコシャコシャコ
マミ「じゃあ、流すから目をつぶって」
杏子「……」
マミ「次に、トリートメントをするわ」ペタペタ
杏子「……」
マミ「……これでよし。タオルを巻いて、はいおしまい」
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:25:36.45:HTAFF8Z30
マミ「トリ-トメントは体を洗った後に流すのよ」
杏子「オッケ。んじゃあ、体を洗うヤツは……」
マミ「ええ。これね」
――ペタペタ
杏子「うわわわわわ?!」
マミ「動いたらだめよ!」
杏子「マっ、マミ?!」
マミ「私が洗ってあげるから、ジッとしてなさい!」
杏子「い、いや……それは……っ」
マミ「それは?」
杏子「流石に、恥ずかしいと、言うかっ……」
マミ「なんでかしら? 普通でしょ? これくらい」クスッ
杏子(ふっ、普通なのか……!)
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:30:37.16:HTAFF8Z30
マミ「杏子、すっごいキレイ……」
杏子「へ?!」
マミ「ええ、羨ましくなるほどキレイなお肌よ」
杏子「そ、そうなのかっ」
マミ「うふふ。そうよ」
――スッ
杏子「あっ……あはは! マ、ミっ」
マミ「足を閉じないの! ちゃんと洗えないわ」
杏子「イヤっ、……ま、前は自分で洗う、って」
マミ「……あら、残念ね」
杏子「あ、ああ……」
マミ「それなら首でも洗いましょうか」クスクス
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:40:36.79:HTAFF8Z30
マミ「杏子のうなじだわ」
杏子「う、うなじなんて誰にでも……」
マミ「うふふ」
――キュムキュム……
杏子「ん……っ!」
マミ「ああもう、かじりたくなっちゃう首ね」
杏子「……ぁ……う」
マミ「それから滑らかな肩」
杏子「マ、マミぃ……」
マミ「透き通るような背中も、どうしてこんなに……」
マミ「……え? なにこれ……」
杏子「どう、したの……?」
マミ「い、いや……なんでもないわ。……流して湯船に入りましょう」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:42:51.75:PTYl5BWk0
――――――――――――
杏子「い、色々と、ノぼせた……」ゴロン
マミ「杏子、ちゃんと髪は乾かしたの?」
杏子「え……ああ。すぐ乾くよ」
マミ「まったく。せっかくキレイにしたのに意味ないじゃない。大体、女性なんだから……」
杏子「くぁあ……。マミぃ……ねむいよぉ」
マミ「しょうがないわねえ……」
杏子「……」シパ シパ
マミ「……本当に眠たいのね」クスクス
杏子「うん……」
マミ「じゃあ、今日はもう寝ましょうか」
杏子「はーい……」モソモソ
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:46:12.92:HTAFF8Z30
マミ「電気消すわよー」
――パチッ
杏子「ふあぁ……おやすみ……マミ」
マミ「おやすみ、じゃないでしょ? 杏子」
杏子「んー……あぁ、『ブォナノッテ(おやすみなさい)』……」
マミ「うふふ、いい子ね。『ブォナノッテ(おやすみなさい)』」チュッ
杏子「うん……」ギュッ
マミ「…………」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:50:16.08:HTAFF8Z30
――翌朝
杏子「ぶえっくしょおおおおおい!!」
杏子「……ん、むにゃ……ううーん」
杏子「……?!」バッ
――ゴン!
杏子「イっ?!」
杏子「ってえええええ!」
杏子「あ、頭打った~~……!!」
杏子「なんだ?!ここ……」
杏子「お、檻の中……?」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:54:30.29:HTAFF8Z30
杏子「なんで檻の中にいるんだ……?」
杏子「しかも、裸だし……」
杏子「マ、マミは?! マミはどこにいるんだ?!」
――スッ
杏子「あ、マっ、マミ! これはどういう……!」
マミ「杏子、とても残念なお知らせよ……」
杏子「残念……? なんのことを言ってるんだ?」
マミ「……自分の体を見なさい」
杏子「か、体……?」
マミ「……」
杏子「……う、わ!! なんだこれ!!」
グニ グニ
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:58:30.46:HTAFF8Z30
マミ「そうよ。杏子、あなたの体は……」
杏子「なっ、ナメクジみたいに……!!」
マミ「あなたの体は『カルマ』を背負ってしまったのよ」
杏子「ぬるぬるして……っ!」
マミ「……」
――スッ
杏子「マ、マミ?!」
マミ「……じゃあ私は学校に行くわ」
杏子「ちょ、ちょっと待ってくれよ……!! ここから……!!」
マミ「……」スタスタ
杏子「ああ……」
――バタン
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:03:43.42:slGZjmCj0
杏子「ど、どうなってんだ……この体……」
杏子「……とにかく、ここから出ねえと」
杏子「……くぅっ、力が、入らない……」
――ヌル ヌル
杏子「ノ、ノドが渇いてきた……」
杏子「あんまり動かねえほうが……」
杏子「あっ、あそこに、水が置いてある……」
――ズルッ……ズルッ……
杏子「んっ……」チュパ
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:04:51.77:THgSCQmk0
――――――――――――
――夕方
杏子(腹減った……)
杏子(水ももうなくなった)
杏子(うう……)
杏子「……あたし、どうなるんだろ」
杏子「触覚も生やして……」
杏子「こんな怪物みたいな体になってさ」
杏子「……怖いよ」
杏子「……マミ」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:14:18.43:HTAFF8Z30
――ガタン
杏子「!!」
杏子「マミ……!」
杏子「マミが帰ってきた……!!」
――ガチャア
杏子「マ、ミ……!! よかった!!」
マミ「……」
杏子「ここから出してよう……!!」
マミ「……」
杏子「マミがいなくて怖くなって……!!」
マミ「……」
杏子「だから、早く出て一緒にまた……!!」
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:18:14.14:HTAFF8Z30
マミ「ダメよ」
杏子「ど、どうしてだよお……っ?!」
マミ「なぜならば、『カルマ』を拭うためには一ヶ月間の監視・断食をしなければならないの」
杏子「そんなぁ!!」
マミ「だから、残念だけれど我慢してもらうわ」
杏子「そんなのって……!!」
杏子「あたし、ずっとマミを待ってたんだぞ……!」
杏子「捨てられるんじゃないかとか……!」
杏子「もう一生この体なんじゃないかとか……!」
杏子「こんな体、マミに嫌われるんじゃないかとか思いながら……!」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:22:53.66:HTAFF8Z30
マミ「うふふ。いい子にシてたのね」
杏子「あたしにはマミしか……!」
マミ「でもね、杏子? 悲観することはないのよ」
杏子「え……?」
マミ「キチンとすれば必ず治るものなのだから」
杏子「ほ、本当……?」
マミ「ええ、もちろんよ! 私は絶対に嘘は言わないわ」
杏子「……う、ううう」
マミ「だから、今日一日だけれどよく頑張ったわね」
杏子「うう……よ……よかったあ……」
マミ「うふふ」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:27:32.91:HTAFF8Z30
杏子「がんばって早く治すよ……!」
マミ「ええ。私も協力するわ」
杏子「もうダメかと思ったんだから……」グジュ
マミ「そんな……おおげさすぎるわよ。せっかくなんだから、楽しんでいきましょう!」
杏子「お、おい! 楽しむってなあ……他人事みたいによお……」ゲチョ!
マミ「いいじゃないの。だって、グチュグチュな杏子も素敵なんだもの」
杏子「素敵って……あはは」
――パラパラパラ
杏子「え?!」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:31:14.03:HTAFF8Z30
杏子「なんだ……?」
杏子「マミ、なんだよこの粉」
杏子「って、ふ……ぁぁぁ……」
――カチャ ガラララ
マミ「さあ、ゆっくりでいいから出てくるのよ!」
杏子「……マ……ミ……?」ズル ズル
マミ「うふふ。どうしたのかしら?」
杏子「ち……ちか、ら……が」
マミ「もう! 本当にかわいいわね!」ギュウ
杏子「……ぅ」グジュ
マミ「イじめたくなっちゃうじゃないの……」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:31:50.72:THgSCQmk0
――グジュル……グジュル……
マミ「よしよし。ゴホービに塩をあげるわ」
――パラパラパラ
杏子「ぅ……ぁ……」
杏子「マ……、ぃ」
杏子「く……る……し……」
――ペロペロペロ
杏子「ん……ぅ……」
マミ「しお味の杏子も……ん」ペロン
杏子「……ひぅ……!」
マミ「なかなかいけるわね……!」
杏子「……ぅ!」グチュ
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:39:03.27:HTAFF8Z30
――バチャバチャバチャア
杏子「ぷはあああ!!」
マミ「流石に苦しそうだったから」クスクス
杏子「うおお、生き返ったあああ!!」
マミ「もうちょっと少なめにしたほうがよかったかしら?」
杏子「マ、マミぃ……冗談じゃなくて苦しかったんだぞ!」
マミ「ええ。とってもかわいかったわ」
杏子「……へえ」
マミ「そうよ。じゃあ次はどうやって遊ぼうかしら」
杏子「……人を、オモチャにしやがって」
マミ「うーん……」
杏子「……うおりゃ!」
――ビタン!
マミ「きゃ、きゃあ?!」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:44:01.52:HTAFF8Z30
杏子「へへっ! 今度はこっちの番だな!」
マミ「き、杏子……っ?」
杏子「マミだけ楽しんでちゃあ、不公平だ!」
――ウネウネ
マミ「んん……!」
杏子「どうだ! ニュルニュル攻撃!」
マミ「杏子! 制服が、濡れちゃうわ……っ!」
杏子「しかしこの体もなかなか面白いな」
マミ「ちょ、ちょっと……いい加減に……っ!」
――ニュルルルゥゥゥ!
マミ「ひゃ?!」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:48:50.25:HTAFF8Z30
杏子「マミって胸大きいよなあ……」
マミ「……な、に言ってるの! 早く……!」
杏子「毎晩寝る時に、手で触れたらな、って思ってたんだ」
マミ「馬鹿、ね……! 私から、降りなさい……!」
杏子「ところがどっこい! この体なら……!」
――ニュルンニュルン……!
マミ「んあ……っ!」
杏子「簡単に手を滑り込ませれるわけだ!」
マミ「ひ、ぁ……!」
杏子「あったかい……」
マミ「き、杏子ぉ……っ!」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:53:08.75:HTAFF8Z30
マミ「杏子……っ!」
杏子「ん? どうしたマミ」
マミ「ニュルニュ、ルしないで……っ!」
杏子「なんでだよ? せっかくなんだから、楽しんでくれよ」
マミ「んんん……っ!」
――ズ……ズ……
マミ「……あっ! そ、そこはぁ……っ!」
杏子「動かない動かない」
マミ「ぁぁぁ……」
杏子「知ってるか、マミ? この体」
マミ「……?!」
杏子「ピタっと、吸い付けるんだ……」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:56:08.73:Mdo/TTcP0
マミ「ダメっ! やめて……っ!」
杏子「マミの下に、思いっきり吸い付いたら」
マミ「ゆ、許してよぉ……!」
杏子「どうなるんだろうな?」
マミ「もう、イジワルはしないからぁ……!」
――キュゥ
マミ「あああ……! ダ、ダメっ!」
杏子「んー? 何がかい?」
マミ「す、吸い付いちゃ、ダメよ!」
――キュウウウ
マミ「ダメ!! ダメなのおおお!!」
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:01:47.98:HTAFF8Z30
杏子「それはできない相談だなあ」
――キュウウウウウ!
マミ「きゃああっ……!!」
杏子「こんなにかわいい顔されたら、無理に決まってる……!」
マミ「ゆ、許してえええええ……っ!」
――キュウウウウウウウウ!
マミ「ほんとにだめなのおおおおお!!」
――ギュウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!
マミ「ひああああああああああああ!!! 逝っちゃううううううううう!!」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:03:08.30:gAREACUK0
――――――――――――
マミ「……はぁっ!!……はぁっ!!」ビクン
杏子「おおお」
マミ「……ひゃぅ……はあっ!!」ビクンビクン
杏子「すごいビクビク、してる……」
マミ「も、もう……!!」
「……杏子の、馬鹿!!」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:09:09.50:HTAFF8Z30
――翌日
杏子「なあ、マミ……?」
マミ「……なに?」
杏子「その……なんだか不機嫌そうだな」
マミ「そう? むしろ機嫌がいいくらいよ」
杏子「そ、そうなのか……」
マミ「……」
杏子「……じゃあ」
マミ「……」
杏子「なんで……」
マミ「……」
杏子「水の中に……」
杏子「こんなたくさん塩が入ってるんだよおおお!!」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:12:12.18:HTAFF8Z30
杏子「ううう……こんなの飲めねえよお」
マミ「……私はもう学校に行くから」
杏子「いいじゃんあれくらい……」
マミ「後、一ヶ月。頑張るのよ?」
杏子「……はあい」
――バタン
マミ「……うふふ」
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:14:42.45:HTAFF8Z30
マミ「これからイじめ甲斐があるわね……」
マミ「じゃ」
マミ「そろそろ急ぎましょうか」
プ ツツ
プツ
マミ「……って、え?」バッ
おしまい
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:16:39.70:oLRULRMs0
――ダダダッ
杏子「こ、これって……」
杏子「まぼろしじゃないよな……?」
杏子「イクラがこんなところに落ちてるなんて!」
――スッ
杏子「さ……触ってみよう……」
――ヌチョ
杏子「お お お お お」
――――――――――
マミ「ふんふふんー」
QB「悪いねマミ。こんな所まで見回りさせて」
マミ「え……? ああ、全然いいのよ。これが私の役目だもの」
QB「助かるよ。ちょっとだけ嫌な予感がするんだ」
マミ「魔女を警戒するのは、魔法少女の当然の義務だわ」
QB「うん」
マミ「……それに」
QB「……」
マミ「『仲間』である同じ魔法少女が危ないかもしれない、なんて」
QB「……」
マミ「放っておけないものね!」マミッ
QB(マミ、やっぱり寂しいんだね)
QB「彼女も君と同じ、魔法少女なんだけど……」
マミ「ええ」
QB「少し変わっていてね」
マミ「変わってる?」
QB「うん。実はここらへんに住んでいるんだ」
マミ「?」
QB「あ、そろそろじゃないかな」
マミ「住んでる……って」
「お お お お お お お お ! 」
マミ「……へ?」
はやく杏子ちゃんを止めてあげて!
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:46:56.13:HTAFF8Z30マミ「な、何かしら、あの人」
QB「……あれが『杏子』だよ。でも、少し様子がおかしいね」
マミ「あれが?! ドブの排水口で何かしてるみたいだけど」
杏子「感謝……っ! 全てに感謝……っ!」シクシク
マミ「ブツブツ言ってるけど、大丈夫かしら」
QB「ど、どうだろう。ん? 手に何か持ってるよ」
マミ「……あら。あれはジャンボタニシの卵じゃないの」
QB「ジャンボタニシの卵?」
マミ「ええ。よく水辺の近くにあるのだけど、珍しいものじゃないわ」
QB「へええ……って、まさか」
QB「いけない! マミ、彼女を止めるんだ!」
マミ「え?」
QB「杏子は家すら持たずに路上で生活をしてる! だから……」
マミ「そ、そうなの」
QB「アレを食べ物と間違えてる可能性がある!」
マミ「……流石に、それはないと思」
杏子「いただきますっ!」
マミ「ってうそ?! ちょ、ちょっと……」
QB「は、早くぅ!」
マミ「ええ! 待ちなさい、そこの……!!」
――プチプチプチプチプチプチプチィ……
――マミの家
杏子「いやあ、悪いね。こんなによくしてもらって」
マミ「いいのよ。お礼ならキュゥべえに言っておくべきだわ」
杏子「そうか、キュゥべえが……」
マミ「ええ。ところで、もうお皿をさげていいかしら」
杏子「ん? ああ、頼むよ。ごちそうさまでした!」
――スッ トットット
杏子「……」
杏子(それにしても)
杏子(あれが気持ち悪い、ナンかの卵だったなんて……)
杏子(妙にコリコリしててドブ臭いとは思ったんだけど)
杏子「うえええええ……思い出しただけで、ダメだ」
――翌日
マミ「じゃあ杏子? 私は学校に行くから、家事は頼んだわよ」
杏子「ああ任せろ! 気をつけてな」
マミ「ええ。じゃ、行ってくるわね!」バタン
杏子「……ふぅー」
杏子(なんだかんだで、住ませてもらうことになった)
杏子(誰かと一緒に生活するなんて何年ぶりかな?)
杏子(……ま、たまには悪くないか)
杏子「あーあ、忙しくなるな」
杏子「まずは、洗濯物でも干すか」
杏子「えーと、ハンガーと洗濯ばさみを用意して」
杏子「日に当たるようにベランダで吊るすんだよな」
杏子「よっと。シワをちゃんと伸ばして、慣れりゃ簡単だな!」
杏子「……って、これ、マミの」
杏子(……)
杏子(……ブラ、じゃん)
杏子(マミって胸、大きいもんな。そりゃあこれくらい)
杏子「……おいおい何考えてんだよ! 馬鹿だな!」
杏子「よーし!」
杏子「布団も干したし、風呂も洗ったし、掃除機もやった」
杏子「一通り終わって……今、12時か」
杏子「んじゃあもう昼だし、マミ弁当食べよう。あー疲れたっと!」
――ガラララ
杏子「ったく、腹の虫が泣いて泣いて……」
プ
プツ ププ ジュル
ツ
杏子「え?」
杏子「…………っ?」バッ
――シーン
杏子「……い」
杏子「今、お腹から」
杏子「ヘンな音がしたような……」
杏子「は、はは」
杏子「腹の、虫だったりしてな」
――シーン
杏子「ま」
杏子「気のせいか!」
――夕方
マミ「ただいまー!」ガラッ
杏子「お。おかえりマミ」
マミ「あら、すごいキレイになってるわね!」
杏子「そうか? まあ適当にやったけど」
マミ「いいえ。『ディ モールト ベネ(非常にいい)』ッ!」
杏子「ディ……?」
マミ「ええ! 本当に助かるわ。私も色々と忙しくて……」
杏子「ああ、一応住ませてもらってるんだし。なんでもするよ」
マミ「うふふ。いい子ね」
――――――――――――
杏子「この『三国無双』ってのをやればいいんだな?」
マミ「ええ。『魏』っていう国から選んでおいてね」
杏子「ん……ああ。オッケー、分かった」
マミ「じゃあ私は今日の晩ご飯を作っておくから、早く強くしておきなさい!」マミッ
杏子「はいよ」
――タッタッタ
杏子「……強く、たってなあ。こういうゲームはやったことねえし」
杏子(そもそもどういうゲームなんだろ)
杏子(この、イカツイ男達が戦うのか?)
――ジャキーン!
杏子「うお! ……かっけえな」
杏子「『魏』……『魏』……。あ、これか」
杏子(なるほど。武将を選んで戦わせるのか)
杏子(たくさんいるみたいけど、どれ選べばいいんだろ)
杏子(……ま、適当にガタイのいい奴を選ぶか)
――now loading...
――戦闘 開始!
杏子「なになに?」
杏子「……ええと、『自軍の総大将を護衛せよ』?」
杏子「よーし、任せろ」
杏子「よっと! あぶねえな」
杏子「……うりゃあ! 食らえ!」ドグシャア
杏子「へへーん! 一丁あがりだな!」
――100人斬り、達成!
――『おめえこそ真の三國無双だぜ!』
杏子「そ、そうか?」
杏子「なんか照れるな」
杏子「……って、あぶねえ! 肉まんを探して回復しねえと……」
マミ「――よし。後は煮込むだけね」
マミ「キッチンタイマーをセットして……」カチチチ
マミ「杏子はちゃんとやってるかしら?」
――チラ
杏子「だあああああ! なんだこいつ!」
杏子「杖からヘンな火吹きやがって!」
杏子「避けれねえ! うわあああああ!」
――『もうだめだぁ……苦しいだぁよ……』 ガクッ
杏子「きょ、許チョぉ……」グスン
マミ「」ブフォァ

カオスなSSだな
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:35:20.36:HTAFF8Z30――夕食
マミ「さあ食べましょう!」
杏子「うわ、なんか本格的な食器だ」
マミ「まずは、『地中海風キヌア』に……」カチャ
杏子「おお……」
マミ「『ギリシャ風チキンパスタ』よ!!」バッ
――デデーン!
杏子「おおおおお! すげーなこりゃあ!」
マミ「うふふ。それほどでもないわね」
杏子「こ、こんなの作れるのか……マミは!」
マミ「ええ、もちろん。毎日のように食べてるわ!」ドヤマミッ
杏子「すげえええ……」ジュルリ
――食後
杏子「いやあ、おいしかった。ごちそうさまでした!」
マミ「喜んでもらってなによりよ」
杏子「んじゃあマミ、早くゲームを一緒に……」
マミ「ダメよ、杏子」
杏子「え?」
マミ「魔法少女たるもの、食後は必ずティータイムをしなければならないわ!」
杏子「ティータイム?」
マミ「ええ」
杏子「なんだそれ」
杏子「――へええ。食後は紅茶を飲みながら、クッキーを食べるものなのか」モグモグ
マミ「そうよ。それがこの世の理ね!」
杏子「しっかし、このクッキーもおいしいな……」カリカリ
マミ「それはシチリアクッキーだわ。パウダーカカオが上品でしょう?」
杏子「ごく……ごく……ぷはぁ。たしかに」
マミ「ええ、本当は粉砂糖だけなんだけど、私のちょっとしたアレンジなの」
杏子「マミは料理が得意なんだなぁ」
マミ「まあ、長い間一人暮らしをしていれば覚えるものよ」
杏子「……あ」
杏子(……そうか)
杏子(マミも……)
杏子「マミも、一人で生きてるんだな」
マミ「え……? ああ、そうみたいね。もう慣れてしまったけれど」クス
杏子「……」
杏子(一人で生きるなんて当然だと思ってた)
杏子(だから誰かと馴れ合わずに、自分のためだけに生きてきたけど)
杏子(けど、こうして仲間同士で暮らすのも結構、楽しいことなのかもしれない)
杏子「……」
マミ「でもね、杏子がうちに来てくれてとっても嬉しいわ」ニコ
杏子「そう、か」
マミ「なかなか働き者さんみたいだしね」ズズズ
杏子「……」
杏子(……本当は、数日で出て行くつもりだった)
杏子(誰かに迷惑なんてかけられないから)
杏子(だけどマミとなら、これからも一緒に……)
マミ「大助かりだわ。魔女も一緒に狩れるし」
杏子「……な、なあ」
マミ「?」
杏子「マミ、が、よかったら、なんだけど……」
マミ「ええ、何かしら?」
杏子「その……あれだ」
マミ「?」
杏子「い……」
マミ「い?」
プ
プツツツツ ジュ
プツ ツツ ル
ツツ ル
杏子「……っい?! ……痛ててて!!」
ついにきたか・・・
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:00:12.72:HTAFF8Z30マミ「き、杏子?!」
杏子「いてて……!!」
マミ「どうしたの?!」
杏子「う……あ……」
マミ「まさかさっきの料理が!!」
杏子「……あ、れ?」
マミ「……?」
――スッ
杏子「あれ。なんてこと、ない」
マミ「……へ?」
杏子「全然大丈夫だ」
マミ「」ペタン
――――――――――――
杏子「やっぱり、ゲームウォッチが一番だな!」
マミ「いいえ。メタナイトに決まってるわ」
杏子「っは! 3分後に同じことが言えるかな?」
――スリー、ツー、ワン ゴー!
杏子「うりゃあああ! 序盤から攻めて攻めまくる!」
杏子「高威力、ロングリーチ、鬼判定、鬼発生の……『タートルブリッジ』!」
杏子「ちょっと入力が難しいけど、慣れりゃかなりガッついていける!」
杏子「これを基軸に……って、あれれ!」
杏子「なんでだ?! 今、何されたんだ?!」
杏子「くっ……! さすがメタナイトっ……訳が、分からない!」
杏子「『オイルパニック』のふっ飛ばし緩和で……なんとか……!!」
やっぱウォッチだよな
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:09:28.71:HTAFF8Z30――3分後
マミ「かなり上達してるわね!」
杏子「くっ、くそぉ……」ガクッ
マミ「落ち込むことなんかないわ」
杏子「だって、1機も倒すことができなかった……」
マミ「仕方ないのよ。メタナイトの性能がいいんだから勝てなくて当たり前なの」
杏子「で、でも、キャラ性能を言い訳にしたくないんだよなあ……」
マミ「ええ、その通りね。私もそれはとっても大切だと思うわ」
杏子「ううーん。ちなみに、ゲームウォッチの性能はどうなんだ?」
マミ「んー……上から5番目、くらいじゃないかしら?」
杏子「そうなのかあ」
マミ「もちろん相性があるからなんとも言えないけど、やっぱり――」
――――――――――――
杏子(こんな感じでマミとの共同生活が続いてるわけだけど)
杏子(あの時の腹痛はなんだったんだろ?)
杏子「うーん……」スリスリ
杏子(もう何日も経ってるけど)
杏子(あれ以来、全然なんともないんだよな)
杏子「やっぱ気のせいだったのかな?」
「杏子、お風呂入るわよー!」
杏子「……ん、ああ! すぐ行くー」
杏子「って、今日は、一緒に入るのか」
マミ「ええ。女同士、たまにはいいじゃない」
杏子「ま……まあ、そうだ、な……」
――ガチャン
杏子「でも、サっと流すくらいなんだからそんなに……」
マミ「ダメよ! 今日こそはちゃんとシャンプーで洗ってあげるんだから!」
杏子「シャ……? ああ、洗剤のことか」
マミ「洗剤って、あなたねえ」
杏子「ん? 何が?」
マミ「まあいいわ。お湯を出すわよー」キュウ
――ワシャワシャワシャワシャワシャ
杏子(なんか、きモちいい……)
杏子「……」ボオー
マミ「かゆいところはないかしら?」
杏子「あ……ああ」
――シャコシャコシャコ
マミ「じゃあ、流すから目をつぶって」
杏子「……」
マミ「次に、トリートメントをするわ」ペタペタ
杏子「……」
マミ「……これでよし。タオルを巻いて、はいおしまい」
マミ「トリ-トメントは体を洗った後に流すのよ」
杏子「オッケ。んじゃあ、体を洗うヤツは……」
マミ「ええ。これね」
――ペタペタ
杏子「うわわわわわ?!」
マミ「動いたらだめよ!」
杏子「マっ、マミ?!」
マミ「私が洗ってあげるから、ジッとしてなさい!」
杏子「い、いや……それは……っ」
マミ「それは?」
杏子「流石に、恥ずかしいと、言うかっ……」
マミ「なんでかしら? 普通でしょ? これくらい」クスッ
杏子(ふっ、普通なのか……!)
マミ「杏子、すっごいキレイ……」
杏子「へ?!」
マミ「ええ、羨ましくなるほどキレイなお肌よ」
杏子「そ、そうなのかっ」
マミ「うふふ。そうよ」
――スッ
杏子「あっ……あはは! マ、ミっ」
マミ「足を閉じないの! ちゃんと洗えないわ」
杏子「イヤっ、……ま、前は自分で洗う、って」
マミ「……あら、残念ね」
杏子「あ、ああ……」
マミ「それなら首でも洗いましょうか」クスクス
マミ「杏子のうなじだわ」
杏子「う、うなじなんて誰にでも……」
マミ「うふふ」
――キュムキュム……
杏子「ん……っ!」
マミ「ああもう、かじりたくなっちゃう首ね」
杏子「……ぁ……う」
マミ「それから滑らかな肩」
杏子「マ、マミぃ……」
マミ「透き通るような背中も、どうしてこんなに……」
マミ「……え? なにこれ……」
杏子「どう、したの……?」
マミ「い、いや……なんでもないわ。……流して湯船に入りましょう」
うわああああああああああ
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:43:14.18:HTAFF8Z30――――――――――――
杏子「い、色々と、ノぼせた……」ゴロン
マミ「杏子、ちゃんと髪は乾かしたの?」
杏子「え……ああ。すぐ乾くよ」
マミ「まったく。せっかくキレイにしたのに意味ないじゃない。大体、女性なんだから……」
杏子「くぁあ……。マミぃ……ねむいよぉ」
マミ「しょうがないわねえ……」
杏子「……」シパ シパ
マミ「……本当に眠たいのね」クスクス
杏子「うん……」
マミ「じゃあ、今日はもう寝ましょうか」
杏子「はーい……」モソモソ
マミ「電気消すわよー」
――パチッ
杏子「ふあぁ……おやすみ……マミ」
マミ「おやすみ、じゃないでしょ? 杏子」
杏子「んー……あぁ、『ブォナノッテ(おやすみなさい)』……」
マミ「うふふ、いい子ね。『ブォナノッテ(おやすみなさい)』」チュッ
杏子「うん……」ギュッ
マミ「…………」
――翌朝
杏子「ぶえっくしょおおおおおい!!」
杏子「……ん、むにゃ……ううーん」
杏子「……?!」バッ
――ゴン!
杏子「イっ?!」
杏子「ってえええええ!」
杏子「あ、頭打った~~……!!」
杏子「なんだ?!ここ……」
杏子「お、檻の中……?」
杏子「なんで檻の中にいるんだ……?」
杏子「しかも、裸だし……」
杏子「マ、マミは?! マミはどこにいるんだ?!」
――スッ
杏子「あ、マっ、マミ! これはどういう……!」
マミ「杏子、とても残念なお知らせよ……」
杏子「残念……? なんのことを言ってるんだ?」
マミ「……自分の体を見なさい」
杏子「か、体……?」
マミ「……」
杏子「……う、わ!! なんだこれ!!」
グニ グニ
マミ「そうよ。杏子、あなたの体は……」
杏子「なっ、ナメクジみたいに……!!」
マミ「あなたの体は『カルマ』を背負ってしまったのよ」
杏子「ぬるぬるして……っ!」
マミ「……」
――スッ
杏子「マ、マミ?!」
マミ「……じゃあ私は学校に行くわ」
杏子「ちょ、ちょっと待ってくれよ……!! ここから……!!」
マミ「……」スタスタ
杏子「ああ……」
――バタン
ちょ・・・超展開だ・・・
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:04:29.12:HTAFF8Z30杏子「ど、どうなってんだ……この体……」
杏子「……とにかく、ここから出ねえと」
杏子「……くぅっ、力が、入らない……」
――ヌル ヌル
杏子「ノ、ノドが渇いてきた……」
杏子「あんまり動かねえほうが……」
杏子「あっ、あそこに、水が置いてある……」
――ズルッ……ズルッ……
杏子「んっ……」チュパ
どういうことなの・・・?
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:08:45.95:HTAFF8Z30――――――――――――
――夕方
杏子(腹減った……)
杏子(水ももうなくなった)
杏子(うう……)
杏子「……あたし、どうなるんだろ」
杏子「触覚も生やして……」
杏子「こんな怪物みたいな体になってさ」
杏子「……怖いよ」
杏子「……マミ」
――ガタン
杏子「!!」
杏子「マミ……!」
杏子「マミが帰ってきた……!!」
――ガチャア
杏子「マ、ミ……!! よかった!!」
マミ「……」
杏子「ここから出してよう……!!」
マミ「……」
杏子「マミがいなくて怖くなって……!!」
マミ「……」
杏子「だから、早く出て一緒にまた……!!」
マミ「ダメよ」
杏子「ど、どうしてだよお……っ?!」
マミ「なぜならば、『カルマ』を拭うためには一ヶ月間の監視・断食をしなければならないの」
杏子「そんなぁ!!」
マミ「だから、残念だけれど我慢してもらうわ」
杏子「そんなのって……!!」
杏子「あたし、ずっとマミを待ってたんだぞ……!」
杏子「捨てられるんじゃないかとか……!」
杏子「もう一生この体なんじゃないかとか……!」
杏子「こんな体、マミに嫌われるんじゃないかとか思いながら……!」
マミ「うふふ。いい子にシてたのね」
杏子「あたしにはマミしか……!」
マミ「でもね、杏子? 悲観することはないのよ」
杏子「え……?」
マミ「キチンとすれば必ず治るものなのだから」
杏子「ほ、本当……?」
マミ「ええ、もちろんよ! 私は絶対に嘘は言わないわ」
杏子「……う、ううう」
マミ「だから、今日一日だけれどよく頑張ったわね」
杏子「うう……よ……よかったあ……」
マミ「うふふ」
杏子「がんばって早く治すよ……!」
マミ「ええ。私も協力するわ」
杏子「もうダメかと思ったんだから……」グジュ
マミ「そんな……おおげさすぎるわよ。せっかくなんだから、楽しんでいきましょう!」
杏子「お、おい! 楽しむってなあ……他人事みたいによお……」ゲチョ!
マミ「いいじゃないの。だって、グチュグチュな杏子も素敵なんだもの」
杏子「素敵って……あはは」
――パラパラパラ
杏子「え?!」
杏子「なんだ……?」
杏子「マミ、なんだよこの粉」
杏子「って、ふ……ぁぁぁ……」
――カチャ ガラララ
マミ「さあ、ゆっくりでいいから出てくるのよ!」
杏子「……マ……ミ……?」ズル ズル
マミ「うふふ。どうしたのかしら?」
杏子「ち……ちか、ら……が」
マミ「もう! 本当にかわいいわね!」ギュウ
杏子「……ぅ」グジュ
マミ「イじめたくなっちゃうじゃないの……」
怖いんですけど・・・
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:35:31.66:HTAFF8Z30――グジュル……グジュル……
マミ「よしよし。ゴホービに塩をあげるわ」
――パラパラパラ
杏子「ぅ……ぁ……」
杏子「マ……、ぃ」
杏子「く……る……し……」
――ペロペロペロ
杏子「ん……ぅ……」
マミ「しお味の杏子も……ん」ペロン
杏子「……ひぅ……!」
マミ「なかなかいけるわね……!」
杏子「……ぅ!」グチュ
――バチャバチャバチャア
杏子「ぷはあああ!!」
マミ「流石に苦しそうだったから」クスクス
杏子「うおお、生き返ったあああ!!」
マミ「もうちょっと少なめにしたほうがよかったかしら?」
杏子「マ、マミぃ……冗談じゃなくて苦しかったんだぞ!」
マミ「ええ。とってもかわいかったわ」
杏子「……へえ」
マミ「そうよ。じゃあ次はどうやって遊ぼうかしら」
杏子「……人を、オモチャにしやがって」
マミ「うーん……」
杏子「……うおりゃ!」
――ビタン!
マミ「きゃ、きゃあ?!」
杏子「へへっ! 今度はこっちの番だな!」
マミ「き、杏子……っ?」
杏子「マミだけ楽しんでちゃあ、不公平だ!」
――ウネウネ
マミ「んん……!」
杏子「どうだ! ニュルニュル攻撃!」
マミ「杏子! 制服が、濡れちゃうわ……っ!」
杏子「しかしこの体もなかなか面白いな」
マミ「ちょ、ちょっと……いい加減に……っ!」
――ニュルルルゥゥゥ!
マミ「ひゃ?!」
杏子「マミって胸大きいよなあ……」
マミ「……な、に言ってるの! 早く……!」
杏子「毎晩寝る時に、手で触れたらな、って思ってたんだ」
マミ「馬鹿、ね……! 私から、降りなさい……!」
杏子「ところがどっこい! この体なら……!」
――ニュルンニュルン……!
マミ「んあ……っ!」
杏子「簡単に手を滑り込ませれるわけだ!」
マミ「ひ、ぁ……!」
杏子「あったかい……」
マミ「き、杏子ぉ……っ!」
マミ「杏子……っ!」
杏子「ん? どうしたマミ」
マミ「ニュルニュ、ルしないで……っ!」
杏子「なんでだよ? せっかくなんだから、楽しんでくれよ」
マミ「んんん……っ!」
――ズ……ズ……
マミ「……あっ! そ、そこはぁ……っ!」
杏子「動かない動かない」
マミ「ぁぁぁ……」
杏子「知ってるか、マミ? この体」
マミ「……?!」
杏子「ピタっと、吸い付けるんだ……」
よしいいぞ
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:57:41.92:HTAFF8Z30マミ「ダメっ! やめて……っ!」
杏子「マミの下に、思いっきり吸い付いたら」
マミ「ゆ、許してよぉ……!」
杏子「どうなるんだろうな?」
マミ「もう、イジワルはしないからぁ……!」
――キュゥ
マミ「あああ……! ダ、ダメっ!」
杏子「んー? 何がかい?」
マミ「す、吸い付いちゃ、ダメよ!」
――キュウウウ
マミ「ダメ!! ダメなのおおお!!」
杏子「それはできない相談だなあ」
――キュウウウウウ!
マミ「きゃああっ……!!」
杏子「こんなにかわいい顔されたら、無理に決まってる……!」
マミ「ゆ、許してえええええ……っ!」
――キュウウウウウウウウ!
マミ「ほんとにだめなのおおおおお!!」
――ギュウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!
マミ「ひああああああああああああ!!! 逝っちゃううううううううう!!」
逝ったあああああああああああああああ
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:05:09.17:HTAFF8Z30――――――――――――
マミ「……はぁっ!!……はぁっ!!」ビクン
杏子「おおお」
マミ「……ひゃぅ……はあっ!!」ビクンビクン
杏子「すごいビクビク、してる……」
マミ「も、もう……!!」
「……杏子の、馬鹿!!」
――翌日
杏子「なあ、マミ……?」
マミ「……なに?」
杏子「その……なんだか不機嫌そうだな」
マミ「そう? むしろ機嫌がいいくらいよ」
杏子「そ、そうなのか……」
マミ「……」
杏子「……じゃあ」
マミ「……」
杏子「なんで……」
マミ「……」
杏子「水の中に……」
杏子「こんなたくさん塩が入ってるんだよおおお!!」
杏子「ううう……こんなの飲めねえよお」
マミ「……私はもう学校に行くから」
杏子「いいじゃんあれくらい……」
マミ「後、一ヶ月。頑張るのよ?」
杏子「……はあい」
――バタン
マミ「……うふふ」
マミ「これからイじめ甲斐があるわね……」
マミ「じゃ」
マミ「そろそろ急ぎましょうか」
プ ツツ
プツ
マミ「……って、え?」バッ
おしまい
伝染った……
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:16:58.47:HTAFF8Z30
以上です
ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございました
色んな反応があってメチャクチャ嬉しかったです
やっぱりマミ杏、杏マミが一番ですね!
次回作はキュゥべえに何らかの卵を食べさせる予定です
また懲りずにアブノーマルなジャンルになりそうっス
では、ここら辺で!
『アリーヴェ デルチ(さようなら)』!
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:18:50.05:6DL44wlG0ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございました
色んな反応があってメチャクチャ嬉しかったです
やっぱりマミ杏、杏マミが一番ですね!
次回作はキュゥべえに何らかの卵を食べさせる予定です
また懲りずにアブノーマルなジャンルになりそうっス
では、ここら辺で!
『アリーヴェ デルチ(さようなら)』!
ブォナノッテ
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:20:48.74:zB2cecjs0
乙マミ
次回も期待
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:35:56.89:/W/2oIIvO次回も期待
このスレタイでエロ展開になるとは…
いちおつ
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:43:53.16:3Thhsw8U0いちおつ
乙っちまどまど!

コメント 10
コメント一覧 (10)
タニシとは無関係。食用になりうる害獣。移動能力が凄い。
一時期エスカルゴみたいにブームになるのでは、と言われていた。
団塊が一山当てようとして日本に持ち込んで
ブームが来なかったのでそのまま放棄、水田を滅茶苦茶にした(現在進行形)
団塊の昔話で、チャレンジ精神旺盛な自分凄い! って話題で出てくることもあるから
仕事で年寄りと話す機会があるなら知ってて損は無い。
俺もマミ杏がバランス的に一番だと思う。
最後のオチも好きだわ
コメのジャンボタニシの説明感謝
あとマミ杏は初めて見たけど、良いものだなぁ……