-
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 18:29:45.00:ORgM2zFz0
澪「女の子…?うずくまってるな」
律「何かあったのかな」
「すん…すん…」
澪「どうしたの?大丈夫?」
「おうちに…かえりたい…」
律「迷子かな…?」
澪「どうだろう…」
「……ぐっす…」

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【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?

韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 18:34:10.39:ORgM2zFz0
律「おうちはどこなのかなぁ?」
「ひっく…ちかく…」
澪「大丈夫だよ、お姉ちゃん達がおうちまで連れて行ってあげるから…」ナデナデ
「ほんとぉ…?」
律「?!」
澪「えっ?」
「あっ…」
「……ママぁ」ぎゅ
澪「えっ、えぇ?」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 18:37:45.97:ORgM2zFz0
律「……」
澪「ママじゃないよ!ごめんね…」
「……!」ぱっ
「…ごめんなさい……」シュン…
澪「気にしなくていいよ…これからママのとこ行こう?」
「……うん」
律「……」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 18:42:04.04:ORgM2zFz0
律「澪…この子…」
澪「な、なに?」
律「昔の澪にそっくりだな…」
澪「う…うん、私も正直思った…」
「…りっちゃん?」
律「へっ?!」
澪「律、知り合いなのか?」
律「いっ、いやぁ……どうだろう…」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 18:45:23.58:ORgM2zFz0
澪「まったく…近所の子じゃないのか?名前を聞けば思い出すだろ」
律「うん…多分」
「りっちゃん……じゃない…」
澪「ごめんね…おなまえ教えてくれるかなぁ?」
「えっと……」
「あきやまみお…です」
澪「」
律「」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 18:48:30.77:ORgM2zFz0
律「こ、これは…」
澪「……同姓同名…だな」
みお「どーせー…どーめい?」
澪「あっ、うん、お姉ちゃんもみおって名前なんだよ!偶然だね!」
律「(偶然か…?顔までそのまんまだぞ)」
澪「とにかくみおちゃん、おうちはどっちの方向かわかるかな?」
みお「あっち」
澪「じゃあ一緒にいこうか!」
みお「…うん!」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 18:52:18.80:ORgM2zFz0
……
律「(澪…)」
澪「(なんだよ)」
律「(変な事言うけどさ…この子、昔の澪本人じゃないのか?)」
澪「(何バカな事言ってるんだよ…そんな訳ないだろ)」
律「(だって…いくらなんでも似すぎてるし…名前も一緒って…)」
澪「(だから偶然だって…世の中には自分と瓜二つな人が3人はいるって言うだろ?
それになんで昔の私が今ここにいるんだよ)」
律「(いやほら、タイムスリップとか…)」
澪「(馬鹿馬鹿しい…)」
律「(……だよな、なんかごめん)」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 18:56:43.43:ORgM2zFz0
みお「…なに…話してるんですか…?」
律「…ううん、なんでもないよぉ?みおちゃんはさぁ、小学校何年生なのかな?」
みお「…4年生です」
澪「4年生にしてはしっかり者だね、敬語も使えてるし偉い偉い」
みお「……」///
律「照れちゃって…可愛いなぁ、みおちゃんのおうちはどんなおうち?」
みお「普通の…おうちです」
律「そうなんだ、どのへんにあるの?」
みお「もうすぐ見えてきます」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:00:25.92:ORgM2zFz0
澪「良かったね、もうすぐママに会えるね」
みお「はい…あ、あれです」
澪「」
律「」
律「(思いっきり澪の家…)」
澪「(思いっきり私の家…)」
みお「お姉ちゃん達…どうしたの…?」
澪「(これは…どうしたものか…)」
律「(やっぱりそうだ…そうとしか考えられない)」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:04:18.70:ORgM2zFz0
みお「お姉ちゃん…?」
澪「あっ、ごっごめんね…!ここがみおちゃんのおうちなんだ!へぇー……ほぉー…」
律「(どうすんだよ…澪…)」
みお「送ってくれて…ありがとうございました…」ペコリ
律「ぜ、全然いいよ!おうちまで辿りつけて良かったぁ!」
みお「……あれ…」ガチャガチャ
澪「……」
律「……」
みお「…開いてない…ママ帰ってないのかな…」
澪「(そりゃそうですよ…ママは仕事で出張に出てるから…)」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:08:06.67:ORgM2zFz0
律「(おい…)」
澪「(…なに)」
律「(どうするんだ…?)」
澪「(開けるしか…ないだろ…)」
みお「…あかない…なんで…」オロオロ…
律「(いいのか?なんでお前がカギ持ってるんだってなると思うけど…)」
澪「(仕方ないだろ…このまま放っておく訳にもいかないし…)
律「(そりゃそうだけど…)」
澪「(多分自分の家だと勘違いしてるんだろ、家に入ってからご両親に電話してあげよう)」
律「(それが一番か……)」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:13:14.46:ORgM2zFz0
澪「あ、あれ?!…なんだこの鍵!かばんの中に入ってた!」
律「(おいおい…)」
ガチャリ
澪「開いたよ、みおちゃん」
みお「……なんでお姉ちゃんが私の家のカギ持ってるの?」
澪「…うっ…」
律「(まぁ、そうなるわな…)」
澪「えっと…それはね…」
みお「お姉ちゃんたち…どろぼう…?」ビクビク
澪「ちっ、違うよ!…えっとね…私達は…その…」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:16:49.63:ORgM2zFz0
律「みおちゃんのお母さんの親戚なんだよ
実はみおちゃんのお母さんとお父さんお仕事で家に帰れないらしいんだ
だからみおちゃんのお世話する様に、お姉ちゃん達頼まれてるんだよ」
みお「そ、そうだったんですね…!…ごめんなさい…」シュン
澪「謝らなくてもいいよ、そういう訳だから…(ナイス律!)」
律「(はぁ…なんとか誤魔化せた)」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:44:22.28:ORgM2zFz0
……
律「というわけで今日はお姉ちゃん達にまかせなさい」
みお「はい、なんだか…すみません…」
律「いいってことよー」
澪「(あ、そっち私の部屋…)」
ガチャ
みお「…あれ?」
律「どうしたの?」
みお「……」
みお「…お部屋の様子が変わってる…」
律「そうかなー?いつもこんな感じだと思うけど…」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:50:12.75:ORgM2zFz0
みお「私のベッドはこんなに大きくなかったし…」
律「うん?」
みお「机も変わってるんです…」
律「ふむふむ…」
みお「それに……あ、あんなもの…落ちてない…」///
律「あー、澪のパンt」
澪「うわぁぁぁ!!!みおちゃん!見ちゃダメ!!」///サッ
律「(片付けとけよ…)」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:55:24.64:ORgM2zFz0
みお「…あれ……?」
律「今度はどしたー?」
みお「…ない…ない……」
律「何が無いの?」
みお「りっちゃんから貰ったうさちゃんのぬいぐるみが無いんです…」
律「(私から貰った…?)」
みお「あ、りっちゃんっていうのは私の友達で…確かにここに置いたんですけど…」
澪「……」
律「……」
みお「……ないよぉ…どこにもない…」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 19:59:46.16:ORgM2zFz0
みお「…なんで無いの…?…なんで…」
みお「…ごめんりっちゃん…グス…失くしちゃったよぉ…グッス…」
律「わわっ、ちょっと!大丈夫だよみおちゃん!」
みお「だって…ヒック…昨日まであったのに…ズズ…」
律「きっと出てくるって!…だから泣かないの」サスリサスリ
みお「うぅ…グッス…」
澪「……」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:03:09.24:sk8FvJ8I0
律「澪、どこ行くんだ?」
澪「へっ?!ちょっとトイレに……」
澪「…」
澪「…」
澪「(うさちゃんのぬいぐるみ?…まさかあの子本当に……私なのか…?
私と同姓同名であの容姿、私の家も知っている
それに律の顔を見るなり「りっちゃん」と口走っていた
こんなに共通点のある人間が、この世に二人といるのだろうか…
律の言う様にタイムスリップしてきたとでも言うのか…?)」
澪「……」
澪「(はは…何バカな事考えてるんだか…
そんな訳無いよな…常識的に考えてさ…)」
プルルルルッ!
澪「!」
澪「家の電話か…」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:07:05.15:ORgM2zFz0
澪「『はい、秋山です』」
律「『私だよんっ☆』」
澪「『……』」
律「『…あれ…おーい、澪しゃん?』」
澪「…」ガチャンッ
ドタドタ…ガチャ
澪「なにやってるんだよ…」
律「別にふざけてた訳じゃないぞ?試してみたんだよ、ね?みおちゃん」
みお「…はい」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:10:23.19:ORgM2zFz0
澪「試したって何を?」
律「やだなぁ澪、自分で言ってたじゃん、ご両親に連絡してみるってさ」
澪「…言ったけど…なんでウチの電話にかけてくるんだよ」
律「みおちゃん、家の電話番号もう1回言ってもらっていいかな?」
みお「はい、○○○○―△△―□□□□です」
澪「へっ?」
律「という訳なのですよ!」
澪「(私の家の電話番号まで知ってる…
違う違う違う!そんな訳ない!
その子は他人なんだ!私とは別人なんだ!)
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:13:25.64:ORgM2zFz0
みお「…」グゥゥ
律「おっ?」
みお「…あ」///
律「お腹空いた?」
みお「は…はい」
律「それじゃあご飯にしようか、何食べたい?」
みお「えっと…なんでもいいです…」
律「そういうのが一番困るんだぞ?遠慮せずに言ってごらん?」
みお「じゃあ…ハンバーグが食べたい」
律「よっしゃあ、私の得意分野!今作ってやるからなー」
みお「ありがとうございます」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:17:27.15:ORgM2zFz0
澪「じゃあ、早速やろうか、…あれ?」
律「どうした?」
澪「食材足りない…」
律「えー…」
澪「仕方ない…買ってくるか、みおちゃん
私達お買い物してくるからお留守番しててもらえるかな?」
律「ごめんなー、すぐ戻ってくるから」
澪「あ、その間お風呂入っちゃおう?沸かしてあるからさ」
みお「…えっ?…あ…あの…」
律「?」
澪「?」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:21:25.84:ORgM2zFz0
みお「えっと………わ…わかりました…」
律「どうしたのかなー?ひょっとして一人でお風呂入れなかったり…?」
みお「なっ?!…そ…そんなことっ!…ないです…」///
澪「(図星だ…)」
律「(図星だ…悪い事をした…)」
みお「…………」
律「…」
澪「ごめん律、ちょっと買いだし行ってきて」
律「へっ?…まぁいいけど…」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:24:37.36:ORgM2zFz0
澪「必要な物紙に書いてあるから」
律「あぁ」ニヤニヤ
澪「(なにニヤニヤしてるんだよ!)」
律「(別にしてないよ)」
澪「(言っとくけど……別人だからな!…私は一人でお風呂入れてたんだからな!)」
律「(はいはい…わかってますよー、じゃ行ってくる)」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:27:30.50:ORgM2zFz0
……
澪「みおちゃん」
みお「は、はい」
澪「私も汗かいてお風呂入りたくなっちゃった、一緒に入ろっか?」
みお「ほ…ほんとですか?!」ぱぁ
澪「(そ、そんなに嬉しいんだ…)」
みお「やったぁ!」
澪「ほら、おいで?」
みお「…うん!」
澪「(だんだん心開いてきてくれてるな)」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:31:31.69:ORgM2zFz0
…
みお「…お姉ちゃん…」
澪「ん?」
みお「あの…あんまり脱ぐところ、見ないでね?」
澪「あぁ、わかったよ(私のセリフです…)」
みお「…んっと」ぬぎぬぎ
澪「(あー…恥ずかしい…小さい子といえども裸見られるのは恥ずかしいなぁ…
やっぱりかっこつけすぎたかな…でもみおちゃん困ってたしなぁ…)」
みお「お姉ちゃん、先入っててもいい?」
澪「あ、待って」
みお「?」
澪「みおちゃんの髪、上に繕ってあげる」ササ
みお「あ、ありがとう…ございます」///
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:35:37.47:ORgM2zFz0
……
みお「うちの湯船小さいんです…狭くてごめんなさい」
澪「そんな事ないよ、2人で入れそうだね(何を隠そうママとそうしてきましたからね…)」
みお「…」
澪「…」
みお「…お姉ちゃん」
澪「なに?」
みお「手出して?」
澪「…手?…はい」チャプ…
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:38:38.11:ORgM2zFz0
みお「…えへへ」にぎ
澪「…えっ?(握った?)」///
みお「…お姉ちゃんの手…おっきいね」
澪「くっ…!(がーん)」
みお「ママの手みたいだぁ…」キャッキャ
澪「(気にしてる事を…)」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:41:18.42:ORgM2zFz0
…
澪「おいでー、髪洗ってあげる」
みお「うん」
澪「かゆいとこないー?」ワシャワシャ
みお「大丈夫です」
澪「綺麗なお髪だね、みおちゃん」
みお「お姉ちゃんだって綺麗なお髪してるよ」
澪「そ、そうかな?ありがとう……(えっ?)」ピタ
みお「…?」
澪「……(そんな…嘘でしょ…?)」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:45:09.16:ORgM2zFz0
みお「…お姉ちゃん?どうかしたのー?」
澪「えっ?あ、ご…ごめんごめん…なんでもないよ」ワシャワシャ
みお「?」
澪「…」
澪「…」
澪「(私とまったく同じ場所にほくろがある…)」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:47:47.10:kTNjMv3A0
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:48:05.32:ORgM2zFz0
……
みお「お姉ちゃん」
澪「なーに?」
みお「入る前に気づけば良かったんだけど…替えの服が無い…」
澪「あっ!ごめんごめん!忘れてたよ…今とって来るから」
みお「場所、わかりますか?」
澪「大丈夫、大丈夫、ちょっと待っててね」
みお「うん」
澪「風邪ひかない様に…タオルにくるまっててね」
みお「はーい」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:51:43.15:ORgM2zFz0
……
澪「(弱ったな…みおちゃんに合う替えの服なんて…ウチにあったかな?
あ、確か私が昔使ってた服が…この棚だったかな…)
ドタドタ
律「ただいま戻りましたよー」
澪「うわぁぁぁぁ!!!」
律「……」
澪「り、律!意外と早かったんだな…!」
律「なに下着姿ででうろちょろしてるんだよ…
っていうか髪の毛もちゃんと乾かしなさいよ…」
澪「み…見るなぁ!」///
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:54:32.29:ORgM2zFz0
……
澪「(結局私が昔使ってた下着とパジャマしか見つからなかった…
これでいいのかな…?っていうか冷静に考えて人の使ったお古なんて嫌だよな…)」
澪「ご、ごめん…みおちゃん、こんな物しか見つからなくて…」
みお「わぁ、私のパジャマだぁ!ありがとう、お姉ちゃん」
澪「…」
みお「お姉ちゃんの方が風邪ひいちゃうよ…髪の毛乾かさないと…」
澪「……」
みお「おねえちゃん?」
澪「あっ、うん…そうだなっ!」
みお「?」
澪「…」
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:59:19.35:ORgM2zFz0
……
律「みーおちゃん」
みお「…?」
律「おいでー」
みお「なーに?」
律「あーん…」
みお「…」
律「ほらっ、あーん…」
みお「あーん」///
律「おいちー?」
みお「…おいひい…」モグモグ
律「おいちー♪」
澪「こらっ、つまみ食いなんてはしたないぞー」
律「いいじゃん、いいじゃん、ちょっとくらい」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:25:01.47:ORgM2zFz0
澪「夕ご飯食べれなくなっちゃうぞ?」
律「私のハンバーグはおいしいから大丈夫!」
みお「お姉ちゃんのハンバーグ楽しみ」
律「ちょっと待ってろよー、すぐ作っちゃうから」
澪「流石に手慣れてるな」
……
律「どう?おいしい?」
みお「とってもおいしい!」
律「良かったー、喜んでくれて、澪はどう?」
澪「うまくできてるよ、おいしい」
律「ふふーん、だろだろっ?もっと褒めて」
澪「意外と料理得意なんだよな、律って」
律「意外は余計だっつーの!」
みお「お姉ちゃんも律って名前なんですね」
律「…ん?」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:27:50.59:ORgM2zFz0
みお「私のお友達にも律って名前の人がいるんです
さっきお姉ちゃんに話したりっちゃんってその人なんです」
律「あ、うん…そうなんだぁ?!…へぇ~…」
澪「……。律!お風呂入ってきたら?」
律「へっ?」
澪「私達もう入っちゃったし、どうせもう今日は泊っていくんだろ?」
律「う、うん…じゃあそうしよっかな…」
澪「今着替え持ってくるよ」
律「ありがとー」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:30:52.82:ORgM2zFz0
……
律「なぁ、澪…」
澪「…」
律「あの子…間違い無いって…昔の澪だ」
澪「まだ言ってるのか…そんな事」
律「昔の澪でしか知り得ない事も知ってるんだぞ?」
澪「それは私も感じてたけど、たんなる偶然かもしれないだろ?」
律「パイナップル」
澪「パイナップル?」
律「覚えてるか?」
澪「律の……髪型?」
律「そう、私が昔澪を元気づける為にやってた…」
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:31:59.41:LNnVEyObO
澪「覚えてるけど…それがどうしたんだ?」
律「実は澪がいない時にあの子にやってみたんだ」
澪「いつの間にそんな事を…」
律「澪がトイレに行ってる時だよ、私が携帯から澪の家に電話かける前」
澪「あ、あの時…それで、どうだったんだ?」
律「笑ってたよ」
澪「笑ってただけじゃそうも言いきれないだろ」
律「『私のお友達のりっちゃんも同じ事するんです!お姉ちゃんおもしろいって』
そう言ってたよ」
澪「……。冗談…だろ?」
律「冗談じゃないよ、本当に言ってたんだ」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:36:37.21:ORgM2zFz0
澪「……」
律「…なんていうかさ、背筋が凍るよな…
こんな事知ってるのは私と澪くらいのものだろ?」
澪「違う…私じゃない…」
律「…まぁそう思いたい気持ちもわかるけどさ」
澪「きっとあの子は誰かしらの影響で私達の過去を知ってるだけだ
それをさも自分の事の様に話してるだけだと思う」
律「絶対に認めたくないんだな…あの子が昔の自分だって」
澪「…そんな事ある訳ない、絶対ある訳ないんだ!」
律「…澪、それはそうとして、どうするんだ?」
澪「?」
律「あの子が赤の他人だとしても、まずい気がするんだよな
いつまでも親戚だなんて嘘ついていられないぞ?
朝には澪のお母さん帰ってくるんだろ?」
澪「あぁ、わかってる」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:40:15.03:ORgM2zFz0
律「それに赤の他人だとしたら、私達は知らない子を勝手に家にあげて、
言い方が悪いけど拘束してる訳だろ?
この子のご両親きっとすごい心配してると思うんだ」
澪「確かに…そうだな」
律「……」
澪「……」
律「どうするんだ?」
澪「……」
澪「お母さんが帰ってくる前に…警察に連れていこう
もうこんな時間だし、夜が明けたら私が連れていくよ」
律「…うん、それがいいと思う…私も一緒にいくよ」
澪「(あの子にはちゃんと家族がいて、帰るべき場所が必ずある筈
家出かなにかとしても警察に引き渡してちゃんと自分の
帰る場所に帰った方が良いに決まってる)」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:44:10.02:ORgM2zFz0
……
律「ありがとう、上がったよん」
澪「しー」
律「あ、寝ちゃったんだ」
みお「…すー……すー……」
律「はは、…可愛い寝顔」
澪「このままじゃ風邪ひいちゃうかもしれないからな、私の部屋のベッドに移動させるよ」
律「その方がいいかもね、一人で大丈夫?」
澪「大丈夫」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:47:10.78:ORgM2zFz0
澪「(軽いなぁ…よく寝てる…)」
みお「すー…」
澪「(豆電球だけ点けておこう)」
みお「…」
澪「(おやすみ、みおちゃん)」
みお「…お姉ちゃん」
澪「…!」
みお「……」
澪「ご、ごめん…起こしちゃった…?」
みお「…お姉ちゃん……いかないで…」
澪「…どうしたの…?悪い夢でもみたの…?」
みお「ううん…」
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:51:15.08:ORgM2zFz0
澪「……」
みお「怖いの…一緒に…寝てもいいですか…?」
澪「……」
みお「……」
澪「わかったよ、私が朝まで一緒にいるから、安心して」
みお「お姉ちゃん…ありがとう…」
澪「いいよ」ナデナデ
みお「…お姉ちゃん…」ぎゅ
澪「(うわっ…)」ドキドキ
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:55:06.40:ORgM2zFz0
みお「すーっっ…」
澪「(私…抱き枕みたい…)」
みお「お姉ちゃんの匂い…ママと同じ」
澪「へ?そ、そうなの?」
みお「うん、とっても落ち着く…」ぎゅ
澪「そそそれは…良かった…!(なに動揺してんだ…私!)」
みお「……」
澪「……」
みお「……」
澪「……(え…?)」
みお「…グシュ……クスン…」
澪「み、みおちゃん…?どうしたの?大丈夫…?」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:58:16.88:ORgM2zFz0
みお「グシュ…寂しいよぉ…ズズ…」
澪「寂しい…?」
みお「みんな…みんないなくなちゃった…一人ぼっち…」
澪「いなくなった…?一人ぼっち…?」
みお「……ママに…ママに会いたいよぉ…グスン…」ぎゅ
澪「……」
みお「パパにも…スン…りっちゃんにも…ズズ…」
澪「……」
みお「…お姉ちゃん…」ぎゅ
澪「マ…ママは…」
みお「……」
澪「ママは明日の朝に帰ってくるから、もう少しで会えるよ」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:01:49.59:ORgM2zFz0
みお「ほんとに…?」
澪「ほんとだよ、だからみおちゃん明日の為にぐっすり眠ろう?…ね?」
みお「……うん」
澪「……」
みお「……」ぎゅ
澪「…いいこいいこ」
みお「…」///
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:04:30.60:ORgM2zFz0
……
澪「…ん…」
澪「ふわ…寝ちゃってたか…」
みお「すーすー…」
澪「(朝…か…
いろいろ考え事しててあんまり眠れなかったな…)
みお「んんっ…」
澪「!」
みお「……すー…」
澪「(起こさない様に…)」ソロー
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:08:30.07:ORgM2zFz0
……
律「ふすー…」
澪「りーつ」
律「くー……もう少しだけ…」
澪「たいなかさーん」ゆさゆさ
律「ふにゃ…!」
澪「…」
律「…」
澪「…起きた?」
律「…おはよう…ございます」
澪「おはよう」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:11:53.35:ORgM2zFz0
律「…なんだよ澪、結局みおちゃんと寝ちゃったの?」
澪「うん、まぁ…ね…それよりもさ、律」
律「?」
澪「寝起きのところ申し訳ないけど、大事な話があるんだ」
律「なんだよ、改まって」
澪「一晩色々考えてみてさ、律は信じられないかもしれないけど…
あの子、多分昔の私なんだ」
律「う、うん(えっ、今さら?)」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:15:25.83:ORgM2zFz0
澪「いくらなんでも私との共通点が多すぎるし
非現実的な事だけど、間違いないと思うんだ」
律「ええ(だから昨日からずっと私はそう言って…!まぁいいや…)」
澪「でさ、決断したんだけど…」
律「何をさ」
澪「警察には連れて行きません」
律「へっ?!」
澪「マ…お母さんに会わせます」
律「だ、大丈夫なのか?私達みおちゃんの親戚って事になってるんだぞ?」
澪「すべて話すよ、お母さんにさ
あの子が昔の私で何故か私達の時代にきてるって事も」
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:18:04.21:ORgM2zFz0
律「自分で言っときながらなんだけど…
そんな突飛な話澪のお母さんが信じてくれるだろうか…」
澪「さぁ、わからない…
でも説得はしてみるつもりだよ」
律「え、説得って?」
澪「みおちゃんを家族にする事だよ」
律「ええぇぇぇ??」
澪「なに、その驚きよう…」
律「いやっ、まぁ…うん」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:21:35.50:ORgM2zFz0
澪「考えてもみなよ律、あんなに小さい子が一人っきりでこの先
生きていけると思うか?
警察に連れていっても無駄だ
いくらなんでもみおちゃんが不憫すぎる」
律「そう…だよな、うん」
澪「という訳だから、もうすぐお母さん戻ってくると思う」
律「あぁ(がんばれ!澪!)」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:25:48.01:ORgM2zFz0
……
みお「……」
みお「…(車の音…?)」
みお「…ママ…?」ムク
みお「ママだ、ママが帰ってきた!」
ドタドタ
澪「あ、みおちゃん起きた?おはよう」
律「おはよう」
みお「おはようございます」
律「ちょうどお母さん帰ってきたみたいだよ」
みお「はい、車の音でわかりました」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:29:33.37:ORgM2zFz0
ガチャン
澪ママ「ただいまー」
みお「ママー…!」ぎゅ
澪ママ「澪ちゃん…?ただいま、あれ、なんか縮んだような…」
澪「おかえり…お母さん」
澪ママ「……ん?」
澪「……」
澪ママ「こっちにも澪ちゃん…」
律「お邪魔してます」
澪ママ「りっちゃん…いらっしゃい」
みお「ママー…会いたかったよぉ…」
澪ママ「澪ちゃんが、二人?」
みお「ママ…?…どうしたの?」
澪「……お母さん、実は」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:32:48.70:ORgM2zFz0
律「(幼いみおちゃんは席を外し、澪と澪ママは話し合った
その間私はみおちゃんの相手を任されていた
あとで聞いた話になるが
澪は全てを澪ママに伝えられたみたいだ
あの子は昔の澪そのもので、何故か私達の時代にきてしまっているという事
そしてあの子を自分たちの家族に迎え入れるべきだという事
それに対して澪ママはすぐさま警察、役所へ連絡をとる措置をしたそうだ
結果、みおちゃんに戸籍は存在せず、無戸籍児という事が判明した
私と澪は警察からみおちゃんを発見した当初の事を事細かに聞きだされた
その後は一切介入しないでくれと言われたみたいだが
澪ママは役所と警察をいったりきたりで強引に両人の間に取り入った
そしてついに澪ママは無戸籍児であるみおちゃんを養子縁組をもって
秋山家の養女とするに至った
色々大人の事情で揉めたみたいだが、流石澪ママだ
澪ママ、澪パパなら自分の子供と同じ…
いやそれ以上にみおちゃんを愛してくれるだろう
ともかく一件落着と言えるのではないだろうか?)」
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:34:01.82:dx9khTLO0
………
澪「みお、迎えにきたよ」
みお「澪おねえちゃん、待った?」
澪「ううん、全然だよ」
律「(もちろん澪ママはみおちゃんを学校に通わせている
あれからというもの澪はお姉さん肌を存分に発揮し、
毎日のように妹のみおちゃんを学校まで送り迎えしている
ちなみに私もけっこう付き添っている)」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:42:09.30:ORgM2zFz0
みお「唯おねえちゃん」
唯「可愛いねぇ~みおちゃん、お菓子あげるっ」
みお「紬おねえちゃん」
紬「澪ちゃんとおてて繋いで…本当に仲がいいのね」
みお「りっちゃん」
律「あ、私はちゃんづけなんだ」
みお「あずにゃん」
梓「あだ名?!」
唯「私がみおちゃんに教えたんだよー」
梓「もう!唯先輩の影響ですか…」
みお「嫌…でしたか…?」
梓「…ううん、あ…あずにゃんて読んでくれていいよ…」
みお「はい…あずにゃん♪」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:47:44.59:ORgM2zFz0
梓「(なんか違和感が…慣れるかな…)」
澪「あ、みお……これ、はい」
みお「……これ」
澪「うさちゃんのぬいぐるみ、私とみおの部屋から見つけたよ」
みお「澪おねえちゃん、ありがとう!失くしちゃったと思ってたのに…」
澪「ちょっとぼろぼろで…古ぼけちゃったかもしれないけど…ごめんな…」
律「…あっ」
みお「……?」
澪「……」
律「……」
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:50:31.65:ORgM2zFz0
澪「(…やっと思い出したか…忘れてたんだろ…?)」
律「(うん…お、思い出した…私が昔澪にプレゼントしたぬいぐるみだ…)」
澪「(本当に忘れっぽいんだから…律は…)」
律「……」
澪「……」
律「(ありがとう、澪)」
澪「(へっ…?!)」
律「(いや、まさか私があんな大昔にあげたぬいぐるみ…
今になってまで大事にとってくれてるなんて思わないじゃん?)」
澪「(だ、大事にするよ…それは…
だって…初めて律が私にくれた物だし……)」
律「……」
澪「(す…捨てられなかっただけだっ!)」///
律「(ふふ…ありがと、澪しゃん)」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:53:53.08:ORgM2zFz0
みお「ぼろぼろになっちゃって…りっちゃん怒るかな…?」シュン
澪「…え?…えーと…」
律「……」
律「…ううん、そんな事ないと思うよ
きっとりっちゃんていう子はみおちゃんが大事にしてくれるだろうから
嬉しがってると思う」
みお「そうかなぁ?」
律「そうだよ、きっと」
澪「ふふっ」
澪「ねぇ、みお」
みお「なにー?」
澪「私達さぁ、みんなで放課後ティータイムってバンド組んでるんだ」
みお「バンド?」
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:57:03.09:ORgM2zFz0
澪「みんなで演奏したり歌ったりしてるんだよ」
みお「そ、そうなんだ!お姉ちゃんかっこいいね」
澪「みおもさぁ、おっきくなったら私達と一緒にバンド組もうな?」
みお「私も仲間に…入れてくれるの?」
澪「もちろんだよ、なっ?部長」
律「勿論許可しましょう!みおちゃんが楽器弾けるようになったらな」
みお「やったぁ!」
紬「毎日一緒にお茶しましょう♪」
みお「お茶も出るんですね!」
唯「むしろもう入部でいいよ!カスタネット枠でどうかな?」
梓「いや…それは流石にちょっと…」
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:00:24.21:ORgM2zFz0
「すん…すん…」
唯「あれ…この子…」
梓「…どうしたの…?大丈夫?」
「迷子に…なっちゃった…」
みお「…あっ!」
律「げっ…」
おしまい
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:03:00.33:ORgM2zFz0
律「おうちはどこなのかなぁ?」
「ひっく…ちかく…」
澪「大丈夫だよ、お姉ちゃん達がおうちまで連れて行ってあげるから…」ナデナデ
「ほんとぉ…?」
律「?!」
澪「えっ?」
「あっ…」
「……ママぁ」ぎゅ
澪「えっ、えぇ?」
律「……」
澪「ママじゃないよ!ごめんね…」
「……!」ぱっ
「…ごめんなさい……」シュン…
澪「気にしなくていいよ…これからママのとこ行こう?」
「……うん」
律「……」
律「澪…この子…」
澪「な、なに?」
律「昔の澪にそっくりだな…」
澪「う…うん、私も正直思った…」
「…りっちゃん?」
律「へっ?!」
澪「律、知り合いなのか?」
律「いっ、いやぁ……どうだろう…」
澪「まったく…近所の子じゃないのか?名前を聞けば思い出すだろ」
律「うん…多分」
「りっちゃん……じゃない…」
澪「ごめんね…おなまえ教えてくれるかなぁ?」
「えっと……」
「あきやまみお…です」
澪「」
律「」
律「こ、これは…」
澪「……同姓同名…だな」
みお「どーせー…どーめい?」
澪「あっ、うん、お姉ちゃんもみおって名前なんだよ!偶然だね!」
律「(偶然か…?顔までそのまんまだぞ)」
澪「とにかくみおちゃん、おうちはどっちの方向かわかるかな?」
みお「あっち」
澪「じゃあ一緒にいこうか!」
みお「…うん!」
……
律「(澪…)」
澪「(なんだよ)」
律「(変な事言うけどさ…この子、昔の澪本人じゃないのか?)」
澪「(何バカな事言ってるんだよ…そんな訳ないだろ)」
律「(だって…いくらなんでも似すぎてるし…名前も一緒って…)」
澪「(だから偶然だって…世の中には自分と瓜二つな人が3人はいるって言うだろ?
それになんで昔の私が今ここにいるんだよ)」
律「(いやほら、タイムスリップとか…)」
澪「(馬鹿馬鹿しい…)」
律「(……だよな、なんかごめん)」
みお「…なに…話してるんですか…?」
律「…ううん、なんでもないよぉ?みおちゃんはさぁ、小学校何年生なのかな?」
みお「…4年生です」
澪「4年生にしてはしっかり者だね、敬語も使えてるし偉い偉い」
みお「……」///
律「照れちゃって…可愛いなぁ、みおちゃんのおうちはどんなおうち?」
みお「普通の…おうちです」
律「そうなんだ、どのへんにあるの?」
みお「もうすぐ見えてきます」
澪「良かったね、もうすぐママに会えるね」
みお「はい…あ、あれです」
澪「」
律「」
律「(思いっきり澪の家…)」
澪「(思いっきり私の家…)」
みお「お姉ちゃん達…どうしたの…?」
澪「(これは…どうしたものか…)」
律「(やっぱりそうだ…そうとしか考えられない)」
みお「お姉ちゃん…?」
澪「あっ、ごっごめんね…!ここがみおちゃんのおうちなんだ!へぇー……ほぉー…」
律「(どうすんだよ…澪…)」
みお「送ってくれて…ありがとうございました…」ペコリ
律「ぜ、全然いいよ!おうちまで辿りつけて良かったぁ!」
みお「……あれ…」ガチャガチャ
澪「……」
律「……」
みお「…開いてない…ママ帰ってないのかな…」
澪「(そりゃそうですよ…ママは仕事で出張に出てるから…)」
律「(おい…)」
澪「(…なに)」
律「(どうするんだ…?)」
澪「(開けるしか…ないだろ…)」
みお「…あかない…なんで…」オロオロ…
律「(いいのか?なんでお前がカギ持ってるんだってなると思うけど…)」
澪「(仕方ないだろ…このまま放っておく訳にもいかないし…)
律「(そりゃそうだけど…)」
澪「(多分自分の家だと勘違いしてるんだろ、家に入ってからご両親に電話してあげよう)」
律「(それが一番か……)」
澪「あ、あれ?!…なんだこの鍵!かばんの中に入ってた!」
律「(おいおい…)」
ガチャリ
澪「開いたよ、みおちゃん」
みお「……なんでお姉ちゃんが私の家のカギ持ってるの?」
澪「…うっ…」
律「(まぁ、そうなるわな…)」
澪「えっと…それはね…」
みお「お姉ちゃんたち…どろぼう…?」ビクビク
澪「ちっ、違うよ!…えっとね…私達は…その…」
律「みおちゃんのお母さんの親戚なんだよ
実はみおちゃんのお母さんとお父さんお仕事で家に帰れないらしいんだ
だからみおちゃんのお世話する様に、お姉ちゃん達頼まれてるんだよ」
みお「そ、そうだったんですね…!…ごめんなさい…」シュン
澪「謝らなくてもいいよ、そういう訳だから…(ナイス律!)」
律「(はぁ…なんとか誤魔化せた)」
……
律「というわけで今日はお姉ちゃん達にまかせなさい」
みお「はい、なんだか…すみません…」
律「いいってことよー」
澪「(あ、そっち私の部屋…)」
ガチャ
みお「…あれ?」
律「どうしたの?」
みお「……」
みお「…お部屋の様子が変わってる…」
律「そうかなー?いつもこんな感じだと思うけど…」
みお「私のベッドはこんなに大きくなかったし…」
律「うん?」
みお「机も変わってるんです…」
律「ふむふむ…」
みお「それに……あ、あんなもの…落ちてない…」///
律「あー、澪のパンt」
澪「うわぁぁぁ!!!みおちゃん!見ちゃダメ!!」///サッ
律「(片付けとけよ…)」
みお「…あれ……?」
律「今度はどしたー?」
みお「…ない…ない……」
律「何が無いの?」
みお「りっちゃんから貰ったうさちゃんのぬいぐるみが無いんです…」
律「(私から貰った…?)」
みお「あ、りっちゃんっていうのは私の友達で…確かにここに置いたんですけど…」
澪「……」
律「……」
みお「……ないよぉ…どこにもない…」
みお「…なんで無いの…?…なんで…」
みお「…ごめんりっちゃん…グス…失くしちゃったよぉ…グッス…」
律「わわっ、ちょっと!大丈夫だよみおちゃん!」
みお「だって…ヒック…昨日まであったのに…ズズ…」
律「きっと出てくるって!…だから泣かないの」サスリサスリ
みお「うぅ…グッス…」
澪「……」
小学4年生がなぜ家の近所でおうち帰りたいと言って泣くのかが分からない。
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:05:19.40:LNnVEyObO
>>42 小四俺は蟻食って「すっぺぇwwwうめぇwww」とか言ってた
よってあり得ない話ではない
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:13:35.03:EL7sgJoxIよってあり得ない話ではない
小4の俺は近所の森で大自然オナニーして遭難したけどな
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:15:18.43:LNnVEyObO
>>49 小四の頃から危なかったんだなお前
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:17:25.83:oHHJdO3fI
>>50
黙ってろアリクイwww
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:03:25.96:ORgM2zFz0黙ってろアリクイwww
律「澪、どこ行くんだ?」
澪「へっ?!ちょっとトイレに……」
澪「…」
澪「…」
澪「(うさちゃんのぬいぐるみ?…まさかあの子本当に……私なのか…?
私と同姓同名であの容姿、私の家も知っている
それに律の顔を見るなり「りっちゃん」と口走っていた
こんなに共通点のある人間が、この世に二人といるのだろうか…
律の言う様にタイムスリップしてきたとでも言うのか…?)」
澪「……」
澪「(はは…何バカな事考えてるんだか…
そんな訳無いよな…常識的に考えてさ…)」
プルルルルッ!
澪「!」
澪「家の電話か…」
澪「『はい、秋山です』」
律「『私だよんっ☆』」
澪「『……』」
律「『…あれ…おーい、澪しゃん?』」
澪「…」ガチャンッ
ドタドタ…ガチャ
澪「なにやってるんだよ…」
律「別にふざけてた訳じゃないぞ?試してみたんだよ、ね?みおちゃん」
みお「…はい」
澪「試したって何を?」
律「やだなぁ澪、自分で言ってたじゃん、ご両親に連絡してみるってさ」
澪「…言ったけど…なんでウチの電話にかけてくるんだよ」
律「みおちゃん、家の電話番号もう1回言ってもらっていいかな?」
みお「はい、○○○○―△△―□□□□です」
澪「へっ?」
律「という訳なのですよ!」
澪「(私の家の電話番号まで知ってる…
違う違う違う!そんな訳ない!
その子は他人なんだ!私とは別人なんだ!)
みお「…」グゥゥ
律「おっ?」
みお「…あ」///
律「お腹空いた?」
みお「は…はい」
律「それじゃあご飯にしようか、何食べたい?」
みお「えっと…なんでもいいです…」
律「そういうのが一番困るんだぞ?遠慮せずに言ってごらん?」
みお「じゃあ…ハンバーグが食べたい」
律「よっしゃあ、私の得意分野!今作ってやるからなー」
みお「ありがとうございます」
澪「じゃあ、早速やろうか、…あれ?」
律「どうした?」
澪「食材足りない…」
律「えー…」
澪「仕方ない…買ってくるか、みおちゃん
私達お買い物してくるからお留守番しててもらえるかな?」
律「ごめんなー、すぐ戻ってくるから」
澪「あ、その間お風呂入っちゃおう?沸かしてあるからさ」
みお「…えっ?…あ…あの…」
律「?」
澪「?」
みお「えっと………わ…わかりました…」
律「どうしたのかなー?ひょっとして一人でお風呂入れなかったり…?」
みお「なっ?!…そ…そんなことっ!…ないです…」///
澪「(図星だ…)」
律「(図星だ…悪い事をした…)」
みお「…………」
律「…」
澪「ごめん律、ちょっと買いだし行ってきて」
律「へっ?…まぁいいけど…」
澪「必要な物紙に書いてあるから」
律「あぁ」ニヤニヤ
澪「(なにニヤニヤしてるんだよ!)」
律「(別にしてないよ)」
澪「(言っとくけど……別人だからな!…私は一人でお風呂入れてたんだからな!)」
律「(はいはい…わかってますよー、じゃ行ってくる)」
……
澪「みおちゃん」
みお「は、はい」
澪「私も汗かいてお風呂入りたくなっちゃった、一緒に入ろっか?」
みお「ほ…ほんとですか?!」ぱぁ
澪「(そ、そんなに嬉しいんだ…)」
みお「やったぁ!」
澪「ほら、おいで?」
みお「…うん!」
澪「(だんだん心開いてきてくれてるな)」
…
みお「…お姉ちゃん…」
澪「ん?」
みお「あの…あんまり脱ぐところ、見ないでね?」
澪「あぁ、わかったよ(私のセリフです…)」
みお「…んっと」ぬぎぬぎ
澪「(あー…恥ずかしい…小さい子といえども裸見られるのは恥ずかしいなぁ…
やっぱりかっこつけすぎたかな…でもみおちゃん困ってたしなぁ…)」
みお「お姉ちゃん、先入っててもいい?」
澪「あ、待って」
みお「?」
澪「みおちゃんの髪、上に繕ってあげる」ササ
みお「あ、ありがとう…ございます」///
……
みお「うちの湯船小さいんです…狭くてごめんなさい」
澪「そんな事ないよ、2人で入れそうだね(何を隠そうママとそうしてきましたからね…)」
みお「…」
澪「…」
みお「…お姉ちゃん」
澪「なに?」
みお「手出して?」
澪「…手?…はい」チャプ…
みお「…えへへ」にぎ
澪「…えっ?(握った?)」///
みお「…お姉ちゃんの手…おっきいね」
澪「くっ…!(がーん)」
みお「ママの手みたいだぁ…」キャッキャ
澪「(気にしてる事を…)」
…
澪「おいでー、髪洗ってあげる」
みお「うん」
澪「かゆいとこないー?」ワシャワシャ
みお「大丈夫です」
澪「綺麗なお髪だね、みおちゃん」
みお「お姉ちゃんだって綺麗なお髪してるよ」
澪「そ、そうかな?ありがとう……(えっ?)」ピタ
みお「…?」
澪「……(そんな…嘘でしょ…?)」
みお「…お姉ちゃん?どうかしたのー?」
澪「えっ?あ、ご…ごめんごめん…なんでもないよ」ワシャワシャ
みお「?」
澪「…」
澪「…」
澪「(私とまったく同じ場所にほくろがある…)」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 20:48:05.32:ORgM2zFz0
……
みお「お姉ちゃん」
澪「なーに?」
みお「入る前に気づけば良かったんだけど…替えの服が無い…」
澪「あっ!ごめんごめん!忘れてたよ…今とって来るから」
みお「場所、わかりますか?」
澪「大丈夫、大丈夫、ちょっと待っててね」
みお「うん」
澪「風邪ひかない様に…タオルにくるまっててね」
みお「はーい」
……
澪「(弱ったな…みおちゃんに合う替えの服なんて…ウチにあったかな?
あ、確か私が昔使ってた服が…この棚だったかな…)
ドタドタ
律「ただいま戻りましたよー」
澪「うわぁぁぁぁ!!!」
律「……」
澪「り、律!意外と早かったんだな…!」
律「なに下着姿ででうろちょろしてるんだよ…
っていうか髪の毛もちゃんと乾かしなさいよ…」
澪「み…見るなぁ!」///
……
澪「(結局私が昔使ってた下着とパジャマしか見つからなかった…
これでいいのかな…?っていうか冷静に考えて人の使ったお古なんて嫌だよな…)」
澪「ご、ごめん…みおちゃん、こんな物しか見つからなくて…」
みお「わぁ、私のパジャマだぁ!ありがとう、お姉ちゃん」
澪「…」
みお「お姉ちゃんの方が風邪ひいちゃうよ…髪の毛乾かさないと…」
澪「……」
みお「おねえちゃん?」
澪「あっ、うん…そうだなっ!」
みお「?」
澪「…」
……
律「みーおちゃん」
みお「…?」
律「おいでー」
みお「なーに?」
律「あーん…」
みお「…」
律「ほらっ、あーん…」
みお「あーん」///
律「おいちー?」
みお「…おいひい…」モグモグ
律「おいちー♪」
澪「こらっ、つまみ食いなんてはしたないぞー」
律「いいじゃん、いいじゃん、ちょっとくらい」
澪「夕ご飯食べれなくなっちゃうぞ?」
律「私のハンバーグはおいしいから大丈夫!」
みお「お姉ちゃんのハンバーグ楽しみ」
律「ちょっと待ってろよー、すぐ作っちゃうから」
澪「流石に手慣れてるな」
……
律「どう?おいしい?」
みお「とってもおいしい!」
律「良かったー、喜んでくれて、澪はどう?」
澪「うまくできてるよ、おいしい」
律「ふふーん、だろだろっ?もっと褒めて」
澪「意外と料理得意なんだよな、律って」
律「意外は余計だっつーの!」
みお「お姉ちゃんも律って名前なんですね」
律「…ん?」
みお「私のお友達にも律って名前の人がいるんです
さっきお姉ちゃんに話したりっちゃんってその人なんです」
律「あ、うん…そうなんだぁ?!…へぇ~…」
澪「……。律!お風呂入ってきたら?」
律「へっ?」
澪「私達もう入っちゃったし、どうせもう今日は泊っていくんだろ?」
律「う、うん…じゃあそうしよっかな…」
澪「今着替え持ってくるよ」
律「ありがとー」
……
律「なぁ、澪…」
澪「…」
律「あの子…間違い無いって…昔の澪だ」
澪「まだ言ってるのか…そんな事」
律「昔の澪でしか知り得ない事も知ってるんだぞ?」
澪「それは私も感じてたけど、たんなる偶然かもしれないだろ?」
律「パイナップル」
澪「パイナップル?」
律「覚えてるか?」
澪「律の……髪型?」
律「そう、私が昔澪を元気づける為にやってた…」
もうお前らの子供でいいよ
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 21:33:45.38:ORgM2zFz0澪「覚えてるけど…それがどうしたんだ?」
律「実は澪がいない時にあの子にやってみたんだ」
澪「いつの間にそんな事を…」
律「澪がトイレに行ってる時だよ、私が携帯から澪の家に電話かける前」
澪「あ、あの時…それで、どうだったんだ?」
律「笑ってたよ」
澪「笑ってただけじゃそうも言いきれないだろ」
律「『私のお友達のりっちゃんも同じ事するんです!お姉ちゃんおもしろいって』
そう言ってたよ」
澪「……。冗談…だろ?」
律「冗談じゃないよ、本当に言ってたんだ」
澪「……」
律「…なんていうかさ、背筋が凍るよな…
こんな事知ってるのは私と澪くらいのものだろ?」
澪「違う…私じゃない…」
律「…まぁそう思いたい気持ちもわかるけどさ」
澪「きっとあの子は誰かしらの影響で私達の過去を知ってるだけだ
それをさも自分の事の様に話してるだけだと思う」
律「絶対に認めたくないんだな…あの子が昔の自分だって」
澪「…そんな事ある訳ない、絶対ある訳ないんだ!」
律「…澪、それはそうとして、どうするんだ?」
澪「?」
律「あの子が赤の他人だとしても、まずい気がするんだよな
いつまでも親戚だなんて嘘ついていられないぞ?
朝には澪のお母さん帰ってくるんだろ?」
澪「あぁ、わかってる」
律「それに赤の他人だとしたら、私達は知らない子を勝手に家にあげて、
言い方が悪いけど拘束してる訳だろ?
この子のご両親きっとすごい心配してると思うんだ」
澪「確かに…そうだな」
律「……」
澪「……」
律「どうするんだ?」
澪「……」
澪「お母さんが帰ってくる前に…警察に連れていこう
もうこんな時間だし、夜が明けたら私が連れていくよ」
律「…うん、それがいいと思う…私も一緒にいくよ」
澪「(あの子にはちゃんと家族がいて、帰るべき場所が必ずある筈
家出かなにかとしても警察に引き渡してちゃんと自分の
帰る場所に帰った方が良いに決まってる)」
……
律「ありがとう、上がったよん」
澪「しー」
律「あ、寝ちゃったんだ」
みお「…すー……すー……」
律「はは、…可愛い寝顔」
澪「このままじゃ風邪ひいちゃうかもしれないからな、私の部屋のベッドに移動させるよ」
律「その方がいいかもね、一人で大丈夫?」
澪「大丈夫」
澪「(軽いなぁ…よく寝てる…)」
みお「すー…」
澪「(豆電球だけ点けておこう)」
みお「…」
澪「(おやすみ、みおちゃん)」
みお「…お姉ちゃん」
澪「…!」
みお「……」
澪「ご、ごめん…起こしちゃった…?」
みお「…お姉ちゃん……いかないで…」
澪「…どうしたの…?悪い夢でもみたの…?」
みお「ううん…」
澪「……」
みお「怖いの…一緒に…寝てもいいですか…?」
澪「……」
みお「……」
澪「わかったよ、私が朝まで一緒にいるから、安心して」
みお「お姉ちゃん…ありがとう…」
澪「いいよ」ナデナデ
みお「…お姉ちゃん…」ぎゅ
澪「(うわっ…)」ドキドキ
みお「すーっっ…」
澪「(私…抱き枕みたい…)」
みお「お姉ちゃんの匂い…ママと同じ」
澪「へ?そ、そうなの?」
みお「うん、とっても落ち着く…」ぎゅ
澪「そそそれは…良かった…!(なに動揺してんだ…私!)」
みお「……」
澪「……」
みお「……」
澪「……(え…?)」
みお「…グシュ……クスン…」
澪「み、みおちゃん…?どうしたの?大丈夫…?」
みお「グシュ…寂しいよぉ…ズズ…」
澪「寂しい…?」
みお「みんな…みんないなくなちゃった…一人ぼっち…」
澪「いなくなった…?一人ぼっち…?」
みお「……ママに…ママに会いたいよぉ…グスン…」ぎゅ
澪「……」
みお「パパにも…スン…りっちゃんにも…ズズ…」
澪「……」
みお「…お姉ちゃん…」ぎゅ
澪「マ…ママは…」
みお「……」
澪「ママは明日の朝に帰ってくるから、もう少しで会えるよ」
みお「ほんとに…?」
澪「ほんとだよ、だからみおちゃん明日の為にぐっすり眠ろう?…ね?」
みお「……うん」
澪「……」
みお「……」ぎゅ
澪「…いいこいいこ」
みお「…」///
……
澪「…ん…」
澪「ふわ…寝ちゃってたか…」
みお「すーすー…」
澪「(朝…か…
いろいろ考え事しててあんまり眠れなかったな…)
みお「んんっ…」
澪「!」
みお「……すー…」
澪「(起こさない様に…)」ソロー
……
律「ふすー…」
澪「りーつ」
律「くー……もう少しだけ…」
澪「たいなかさーん」ゆさゆさ
律「ふにゃ…!」
澪「…」
律「…」
澪「…起きた?」
律「…おはよう…ございます」
澪「おはよう」
律「…なんだよ澪、結局みおちゃんと寝ちゃったの?」
澪「うん、まぁ…ね…それよりもさ、律」
律「?」
澪「寝起きのところ申し訳ないけど、大事な話があるんだ」
律「なんだよ、改まって」
澪「一晩色々考えてみてさ、律は信じられないかもしれないけど…
あの子、多分昔の私なんだ」
律「う、うん(えっ、今さら?)」
澪「いくらなんでも私との共通点が多すぎるし
非現実的な事だけど、間違いないと思うんだ」
律「ええ(だから昨日からずっと私はそう言って…!まぁいいや…)」
澪「でさ、決断したんだけど…」
律「何をさ」
澪「警察には連れて行きません」
律「へっ?!」
澪「マ…お母さんに会わせます」
律「だ、大丈夫なのか?私達みおちゃんの親戚って事になってるんだぞ?」
澪「すべて話すよ、お母さんにさ
あの子が昔の私で何故か私達の時代にきてるって事も」
律「自分で言っときながらなんだけど…
そんな突飛な話澪のお母さんが信じてくれるだろうか…」
澪「さぁ、わからない…
でも説得はしてみるつもりだよ」
律「え、説得って?」
澪「みおちゃんを家族にする事だよ」
律「ええぇぇぇ??」
澪「なに、その驚きよう…」
律「いやっ、まぁ…うん」
澪「考えてもみなよ律、あんなに小さい子が一人っきりでこの先
生きていけると思うか?
警察に連れていっても無駄だ
いくらなんでもみおちゃんが不憫すぎる」
律「そう…だよな、うん」
澪「という訳だから、もうすぐお母さん戻ってくると思う」
律「あぁ(がんばれ!澪!)」
……
みお「……」
みお「…(車の音…?)」
みお「…ママ…?」ムク
みお「ママだ、ママが帰ってきた!」
ドタドタ
澪「あ、みおちゃん起きた?おはよう」
律「おはよう」
みお「おはようございます」
律「ちょうどお母さん帰ってきたみたいだよ」
みお「はい、車の音でわかりました」
ガチャン
澪ママ「ただいまー」
みお「ママー…!」ぎゅ
澪ママ「澪ちゃん…?ただいま、あれ、なんか縮んだような…」
澪「おかえり…お母さん」
澪ママ「……ん?」
澪「……」
澪ママ「こっちにも澪ちゃん…」
律「お邪魔してます」
澪ママ「りっちゃん…いらっしゃい」
みお「ママー…会いたかったよぉ…」
澪ママ「澪ちゃんが、二人?」
みお「ママ…?…どうしたの?」
澪「……お母さん、実は」
律「(幼いみおちゃんは席を外し、澪と澪ママは話し合った
その間私はみおちゃんの相手を任されていた
あとで聞いた話になるが
澪は全てを澪ママに伝えられたみたいだ
あの子は昔の澪そのもので、何故か私達の時代にきてしまっているという事
そしてあの子を自分たちの家族に迎え入れるべきだという事
それに対して澪ママはすぐさま警察、役所へ連絡をとる措置をしたそうだ
結果、みおちゃんに戸籍は存在せず、無戸籍児という事が判明した
私と澪は警察からみおちゃんを発見した当初の事を事細かに聞きだされた
その後は一切介入しないでくれと言われたみたいだが
澪ママは役所と警察をいったりきたりで強引に両人の間に取り入った
そしてついに澪ママは無戸籍児であるみおちゃんを養子縁組をもって
秋山家の養女とするに至った
色々大人の事情で揉めたみたいだが、流石澪ママだ
澪ママ、澪パパなら自分の子供と同じ…
いやそれ以上にみおちゃんを愛してくれるだろう
ともかく一件落着と言えるのではないだろうか?)」
急に長文wwwwww
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 22:38:29.99:ORgM2zFz0………
澪「みお、迎えにきたよ」
みお「澪おねえちゃん、待った?」
澪「ううん、全然だよ」
律「(もちろん澪ママはみおちゃんを学校に通わせている
あれからというもの澪はお姉さん肌を存分に発揮し、
毎日のように妹のみおちゃんを学校まで送り迎えしている
ちなみに私もけっこう付き添っている)」
みお「唯おねえちゃん」
唯「可愛いねぇ~みおちゃん、お菓子あげるっ」
みお「紬おねえちゃん」
紬「澪ちゃんとおてて繋いで…本当に仲がいいのね」
みお「りっちゃん」
律「あ、私はちゃんづけなんだ」
みお「あずにゃん」
梓「あだ名?!」
唯「私がみおちゃんに教えたんだよー」
梓「もう!唯先輩の影響ですか…」
みお「嫌…でしたか…?」
梓「…ううん、あ…あずにゃんて読んでくれていいよ…」
みお「はい…あずにゃん♪」
梓「(なんか違和感が…慣れるかな…)」
澪「あ、みお……これ、はい」
みお「……これ」
澪「うさちゃんのぬいぐるみ、私とみおの部屋から見つけたよ」
みお「澪おねえちゃん、ありがとう!失くしちゃったと思ってたのに…」
澪「ちょっとぼろぼろで…古ぼけちゃったかもしれないけど…ごめんな…」
律「…あっ」
みお「……?」
澪「……」
律「……」
澪「(…やっと思い出したか…忘れてたんだろ…?)」
律「(うん…お、思い出した…私が昔澪にプレゼントしたぬいぐるみだ…)」
澪「(本当に忘れっぽいんだから…律は…)」
律「……」
澪「……」
律「(ありがとう、澪)」
澪「(へっ…?!)」
律「(いや、まさか私があんな大昔にあげたぬいぐるみ…
今になってまで大事にとってくれてるなんて思わないじゃん?)」
澪「(だ、大事にするよ…それは…
だって…初めて律が私にくれた物だし……)」
律「……」
澪「(す…捨てられなかっただけだっ!)」///
律「(ふふ…ありがと、澪しゃん)」
みお「ぼろぼろになっちゃって…りっちゃん怒るかな…?」シュン
澪「…え?…えーと…」
律「……」
律「…ううん、そんな事ないと思うよ
きっとりっちゃんていう子はみおちゃんが大事にしてくれるだろうから
嬉しがってると思う」
みお「そうかなぁ?」
律「そうだよ、きっと」
澪「ふふっ」
澪「ねぇ、みお」
みお「なにー?」
澪「私達さぁ、みんなで放課後ティータイムってバンド組んでるんだ」
みお「バンド?」
澪「みんなで演奏したり歌ったりしてるんだよ」
みお「そ、そうなんだ!お姉ちゃんかっこいいね」
澪「みおもさぁ、おっきくなったら私達と一緒にバンド組もうな?」
みお「私も仲間に…入れてくれるの?」
澪「もちろんだよ、なっ?部長」
律「勿論許可しましょう!みおちゃんが楽器弾けるようになったらな」
みお「やったぁ!」
紬「毎日一緒にお茶しましょう♪」
みお「お茶も出るんですね!」
唯「むしろもう入部でいいよ!カスタネット枠でどうかな?」
梓「いや…それは流石にちょっと…」
「すん…すん…」
唯「あれ…この子…」
梓「…どうしたの…?大丈夫?」
「迷子に…なっちゃった…」
みお「…あっ!」
律「げっ…」
おしまい
スレ立ててくれた9uK5cATh0
支援してくれた方
最後まで読んでくれた方
ありがとうございました
いきなり長文はすみません
澪ママが登場した時点で澪ママ、澪、みおの3人がしゃべるのは
めちゃめちゃ分かりづらいと思ったので結局律に喋らせました
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:04:22.32:1AkY7yfq0支援してくれた方
最後まで読んでくれた方
ありがとうございました
いきなり長文はすみません
澪ママが登場した時点で澪ママ、澪、みおの3人がしゃべるのは
めちゃめちゃ分かりづらいと思ったので結局律に喋らせました
これは・・・結局帰れないのか?
こうなった原因とか教えてほしいぞ!
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:16:36.42:ZJgJHZaj0こうなった原因とか教えてほしいぞ!
乙ー!雰囲気あって面白かった。
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:23:15.04:/AX1AyZe0
乙
可愛かった
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:37:45.17:m02gZbqM0可愛かった
澪
↓
みお発見
↓
澪に成長
↓
みお発見
↓
澪に成長
↓
みお発見
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澪に成長
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みお発見
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澪に成長
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みお発見
↓
澪に成長
↓
みお発見
↓
澪…
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:39:25.41:JslVhE6j0↓
みお発見
↓
澪に成長
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みお発見
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↓
澪に成長
↓
みお発見
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澪に成長
↓
みお発見
↓
澪…
>>161
無限ループww
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:48:46.69:NUGw/ivN0無限ループww
>>161
一人くらい貰っても問題ないよな
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/17(金) 23:51:29.58:neA/PxWg0一人くらい貰っても問題ないよな
>>164
おまわりさんこっちです
おまわりさんこっちです

コメント 10
コメント一覧 (10)
でも元の世界のりっちゃんやご両親のことを思うと………
どうしてこうなったのか説明がないし・・・
第一この>>1明らかに投げてるし・・・
やっぱり元の世界の両親やりっちゃんそしてこの子の為を思えばちゃんと原因を明らかにして元の世界に帰してあげた方がいい
続編って形でいいからちゃんと書いて欲しいな
物語としては完結していない
それと、いも・・・
いやそれは別の話か
みたいな夢落ちとも取れるくらいの終わり方にして欲しかった